JP2009167383A - 2液反応型ポリウレタン樹脂組成物及び該樹脂組成物を用いた電気電子部品 - Google Patents

2液反応型ポリウレタン樹脂組成物及び該樹脂組成物を用いた電気電子部品 Download PDF

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Abstract

【課題】 優れた放熱性を有し、しかも長期間にわたって可撓性を維持し得る2液反応型ポリウレタン樹脂組成物、及びこれを用いた電気電子部品を提供する。
【解決手段】
(I)ポリオール成分と(II)イソシアネート成分とからなる2液反応型ポリウレタン樹脂組成物であって、(I)ポリオール成分が、(A)水添ポリイソプレンポリオールと、(B)ひまし油系ポリオールと、(C)一般式(1)で表されるリン酸エステルと、(D)無機充填材とを含有している2液反応型ポリウレタン樹脂組成物である。
【選択図】 なし

Description

本発明は、2液反応型ポリウレタン樹脂組成物及び該樹脂組成物を用いた電気電子部品に関し、より詳細には、優れた放熱性と可撓性を長期間にわたって維持し得る2液反応型ポリウレタン樹脂組成物、及びこれを用いたポリウレタン樹脂に関する。
従来より、電子回路基板や電子部品は、外部からの汚染を防ぐためにポリウレタン樹脂等を用いて封止することが行われている。近年、LSI等に見られるように、電子回路の集積化、小型化及び高機能化によって電子回路基板上の発熱量が局所的に増大している。従って、発生する熱をより効率的に外部に放出する必要があることから、封止する樹脂においても高い放熱性を有することが求められている。
また、電子回路基板や電子部品の長寿命化に伴い、封止材料には長期にわたって放熱性を維持することも求められている。そのため、長期間使用した場合であっても、電子回路基板や電子部品に十分に密着し得る可撓性を有することも求められている。
このような点に鑑み、上記の問題点を解決すべく、種々の放熱性ポリウレタン樹脂組成物の開発が行われている。例えば、ポリオール成分に無機フィラーを配合することによりポリウレタン樹脂に熱伝導性を付与することが検討されている(特許文献1〜4)。しかし、これらのポリウレタン樹脂は十分な放熱性を有しているとは言えない。
この問題を解決するために、ポリオールとしてポリブタジエンポリオールとひまし油エステル交換物を用い無機フィラーを高い割合で配合することにより、優れた放熱性を有するポリウレタン樹脂を得ることが開示されている(特許文献5及び6)。しかしながら、これらのポリオールは、何れも分子内に二重結合を多量に有しているために、高温条件下で使用するとポリウレタン樹脂の硬度が時間とともに上昇するため、長期間にわたって優れた可撓性を維持することが困難であった。
一方、このような耐熱性に優れた材料としては、上記ポリオールの二重結合に水素を付加した水添ポリオールが知られている。この水添ポリイソプレンポリオールを用いたポリウレタン樹脂が開示されている(特許文献7及び8)。しかしながら、これらのポリウレタン樹脂は無機フィラーの配合割合が低いために、十分な熱伝導性を有するものは得られていない。また、一般的に、水添ポリオールは水添前のポリオールに比べて粘度が非常に高いことが知られており、無機フィラーの配合割合を増加すると、ポリオール成分がペースト状になってしまい、実質的に使用できないなどの問題があった。
特開2000−226426号公報 特開2002−121529号公報 特開2004−300300号公報 特開2004−342758号公報 特開2003−138130号公報 特開2007−131830号公報 特開平11−166032号公報 特開2003−133493号公報
本発明は上記従来技術に鑑みて為されたものであり、本発明の目的は、優れた放熱性と可撓性とを長期間にわたって維持し得る2液反応型ポリウレタン樹脂組成物、及びこれを用いた電気電子部品を提供することである。
本発明の2液反応型ポリウレタン樹脂組成物は、(I)ポリオール成分と(II)イソシアネート成分とからなる2液反応型ポリウレタン樹脂組成物であって、(I)ポリオール成分が、(A)水添ポリイソプレンポリオールと、(B)ひまし油系ポリオールと、(C)一般式(1)で表されるリン酸エステルと、(D)無機充填材とを含有していることを特徴とする。
Figure 2009167383
ここで、Rは炭素数1〜30の炭化水素基、mは0〜20の整数、nは1〜20の整数、R’はOH又は一般式(2)に示す基であり、一般式(1)及び一般式(2)においてR”はCH3又はCH2CH3であり、「/」はその左右に記載されているオキシアルキレン基がブロック付加でもランダム付加でもよいことを表している。
Figure 2009167383
本発明の2液反応型ポリウレタン樹脂組成物は、さらに、(E)可塑剤を含有していることが好ましい。
本発明のポリウレタン樹脂組成物は、(C)一般式(I)で表されるリン酸エステルを含有しているため、無機フィラーを高い割合で使用した場合にも、(I)ポリオール成分を比較的低粘度で配合することができる。また、本発明のポリウレタン樹脂は、優れた放熱性を有しており、しかも高温条件下において樹脂が溶融せず、硬度変化も小さいことから、長期にわたって可撓性を維持し、電子部品に十分に密着することにより、発生する多量の熱を外部に放出することができる。
本発明の2液反応型ポリウレタン樹脂組成物における(I)ポリオール成分の一つである(A)水添ポリイソプレンポリオールは、ポリイソプレンポリオールの二重結合に、公知の方法により水素付加したものである。
(A)水添ポリイソプレンポリオールのヨウ素価は、0.1〜100g/100gであることが好ましく、0.1〜50g/100gがより好ましい。ヨウ素価が上記範囲より大きいと、高温下で経時的に硬度が上昇し、可撓性が低下するおそれがある。
また、(I)ポリオール成分の一つである(B)ひまし油系ポリオールとして、ひまし油、ひまし油脂肪酸、及びこれらに水素付加した水添ひまし油や水添ひまし油脂肪酸を用いて製造されたポリオールを使用することができる。このようなポリオールとしては、ひまし油、ひまし油とその他の天然油脂とのエステル交換物、ひまし油と多価アルコールとの反応物、ひまし油脂肪酸と多価アルコールとのエステル化反応物及びこれらにアルキレンオキサイドを付加重合したポリオールなどが挙げられる。なかでも、作業性がより良好であるという観点から、25℃における粘度が3000mPa・s以下のものがより好ましい。
前記(A)水添ポリイソプレンポリオールと前記(B)ひまし油系ポリオールの混合割合は、90/10〜50/50(重量比)であることが好ましい。上記範囲内とすることにより、より優れた可撓性を得ることができる。
本発明の(I)ポリオール成分に使用される(C)一般式(I)で表されるリン酸エステルは、例えば、炭素数1〜30のモノアルコールに公知の方法によりアルキレンオキサイドを付加したポリエーテルモノオールと、無水リン酸とを反応させて得ることができる。なお、上記アルキレンオキサイドは、エチレンオキサイドを必須成分とするものであればよく、プロピレンオキサイドやブチレンオキサイドを併用することもできる。更に、アルキレンオキサイドの付加モル数や、ポリエーテルモノオールと無水リン酸との反応割合は、上記一般式(1)の条件を満たすように適宜選択されるものである。
本発明の(I)ポリオール成分に使用される(C)一般式(I)で表されるリン酸エステルの配合量は、(I)ポリオール成分と(II)イソシアネート成分の総量を100重量%とした場合に、0.01〜5重量%が好ましく、0.1〜3重量%がより好ましい。上記範囲を超えると、使用量の増加による更なる減粘効果は得られ難くなるとともに、ポリウレタン樹脂の物性も低下する傾向が現れ、また、上記範囲未満では、(C)リン酸エステルの添加による減粘効果が不十分となる傾向にある。
本発明の(I)ポリオール成分に配合される(D)無機充填材としては、例えば、アルミナ、水酸化アルミニウム、窒化アルミニウム、窒化ホウ素、水酸化マグネシウム、酸化マグネシウムなどが挙げられる。これらのうち、放熱性に優れることから、アルミナ、酸化マグネシウム、窒化アルミニウム、窒化ホウ素が好ましい。
(D)無機充填材は、平均粒子径の異なる少なくとも2種類の混合物であることが好ましい。具体的には、(D1)平均粒子径の最も大きい無機充填材と(D2)平均粒子径の最も小さい無機充填材との平均粒子径の比(D1)/(D2)が、1.5〜100であることが好ましく、2〜50であることがより好ましい。上記範囲内とすることにより、ポリオール成分をより低粘度化することができる。
さらに、(D1)平均粒子径の最も大きい無機充填材と(D2)平均粒子径の最も小さい無機充填材の重量比は、(D1)/(D2)=99/1〜50/50であることが好ましい。
(D)無機充填材の配合量は、(I)ポリオール成分と(II)イソシアネート成分の総量を100重量%とした場合に、50〜95重量%が好ましく、60〜〜95重量%がより好ましく、70〜90%がさらに好ましい。(D)無機充填材の配合量が上記範囲より少ないと、放熱効果が小さくなり、上記範囲より多いと(I)ポリオール成分の粘度増加が大きくなってしまう。
本発明の2液反応型ポリウレタン樹脂組成物における(II)ポリイソシアネート成分としては、テトラメチレンジイソシアネート、ドデカメチレンジイソシアネート、ヘキサメチレンジイソシアネート、2,2,4−トリメチルヘキサメチレンジイソシアネート、2,4,4−トリメチルヘキサメチレンジイソシアネート、リジンジイソシアネート、2−メチルペンタン−1,5−ジイソシアネート、3−メチルペンタン−1,5−ジイソシアネート等の脂肪族ポリイソシアネート、イソホロンジイソシアネート、水添キシリレンジイソシアネート、4,4’−ジシクロヘキシルメタンジイソシアネート、1,4−シクロヘキサンジイソシアネート、メチルシクロヘキシレンジイソシアネート、1,3−ビス(イソシアネートメチル)シクロヘキサン等の脂環族ポリイソシアネート、トリレンジイソシアネート、2,2’−ジフェニルメタンジイソシアネート、2,4’−ジフェニルメタンジイソシアネート、4,4’−ジフェニルメタンジイソシアネート(MDI)、4,4’−ジベンジルジイソシアネート、1,5−ナフチレンジイソシアネート、キシリレンジイソシアネート、1,3−フェニレンジイソシアネート、1,4−フェニレンジイソシアネート等の芳香族ポリイソシアネート、ジアルキルジフェニルメタンジイソシアネート、テトラアルキルジフェニルメタンジイソシアネート、α,α,α,α−テトラメチルキシリレンジイソシアネート等の芳香脂肪族ポリイソシアネート、及びこれらのカルボジイミド体、イソシアヌレート体、ビューレット体、アダクト体等の変性体等のポリイソシアネート化合物を用いることができる。
また、上記ポリイソシアネート化合物と、(A)水添ポリイソプレンポリオール及び/又は(B)ひまし油系ポリオールとを反応させてなるイソシアネート基末端ウレタンプレポリマーも、(II)ポリイソシアネート成分として用いることができる。これらの(II)ポリイソシアネート成分は、単独であっても2種以上を併用してもよい。
本発明のポリウレタン樹脂組成物においては、(II)ポリイソシアネート成分に含まれるイソシアネート基と、(A)水添ポリイソプレンポリオール及び(B)ひまし油系ポリオールに含まれる水酸基の和とのモル比(NCO/OH)が、1.0〜2.0であることが好ましい。イソシアネート基と水酸基のモル比がこの範囲より小さいと、得られる樹脂の耐熱性が低くなり、この範囲より大きいと、樹脂が硬くなり、可撓性に乏しいものとなる場合があるからである。
本発明の(I)ポリオール成分及び(II)ポリイソシアネート成分の何れか又は両方に、さらに可塑剤を添加することができる。このような可塑剤としては、ジオクチルフタレート、ジイソノニルフタレート、ジウンデシルフタレートなどのフタル酸エステル、ジオクチルアジペート、ジイソノニルアジペートなどのアジピン酸エステル、メチルアセチルリシノレート、ブチルアセチルリシノレート、アセチル化リシノール酸トリグリセリド、アセチル化ポリリシノール酸トリグリセリドなどのひまし油系エステル、トリクレジルホスフェート、トリキシレニルホスフェートなどのリン酸トリエステルが挙げられる。
上記可塑剤の配合量は、2液反応型ポリウレタン樹脂組成物を100重量%とした場合に、0.5〜15重量%であることが好ましく、1〜10重量%がより好ましい。0.5重量%より少ないと、ポリオール成分の十分な減粘効果と、ポリウレタン樹脂の可撓性が得られにくくなる傾向にあり、15重量%より多いと、ポリウレタン樹脂の強度などの各種物性が低下する傾向にある。
本発明の2液反応型ポリウレタン樹脂組成物には、触媒、酸化防止剤、吸湿剤、防黴剤、シランカップリング剤など、必要に応じて各種の添加剤を添加することができる。
本発明のポリウレタン樹脂組成物を硬化させて得られるポリウレタン樹脂は、25℃におけるタイプDによる硬度が50以下であることが好ましい。また、前記ポリウレタン樹脂を150℃で300時間静置後、25℃で24時間静置した後のタイプDによる硬度が50以下であることが好ましい。さらに、前記ポリウレタン樹脂の熱伝導率が1〜4W/m・Kの範囲であることが好ましい。
本発明のポリウレタン樹脂は、高い放熱性を有しており、しかも長期にわたって可撓性を維持し得ることから、発熱を伴う電気電子部品に好適に使用することができる。このような電気電子部品としては、電気洗濯機、便座、湯沸し器、浄水器、風呂、食器洗浄機、電動工具、自動車、バイクなどのコイルや機器制御基盤などが挙げられる。
以下、実施例及び比較例に基づいて、本発明の放熱性ポリウレタン樹脂組成物及び放熱性ポリウレタンシートについて詳細に説明する。なお、本明細書中に於ける「部」、「%」は、特に明示した場合を除き、「重量部」、「重量%」をそれぞれ表している。
表1に以下の実施例及び比較例において使用する原料((C)成分を除く)を示す。(C)リン酸エステル成分については、以下のようにして合成した。
Figure 2009167383
(C−1:リン酸エステル1の合成)
ラウリルアルコールを出発物質とし、プロピレンオキサイド2モルおよびエチレンオキサイド8モルを公知の方法でブロック付加して、ラウリルアルコールのアルキレンオキサイド付加物を得た。
続いて、四つ口フラスコに、上記ラウリルアルコールのアルキレンオキサイド付加物300gと、無水リン酸27.1gとを、モル比2.4:1にて仕込み、撹拌しながら70℃にて4時間反応を行い、リン酸エステル1(リン酸のOH基の理論上の置換数1.2)を得た。
(C−2:リン酸エステル2の合成)
トリデシルアルコールを出発物質とし、エチレンオキサイド10モルを公知の方法を用いて付加して、トリデシルアルコールのアルキレンオキサイド付加物Aを得た。
続いて、四つ口フラスコに、上記トリデシルアルコールのアルキレンオキサイド付加物Aの300gと、無水リン酸22.2gとを、モル比3:1にて仕込み、撹拌しながら70℃にて4時間反応を行い、リン酸エステル2(リン酸のOH基の理論上の置換数1.5)を得た。
(C−3:リン酸エステル3の合成)
トリデシルアルコールを出発物質とし、エチレンオキサイド7モルを公知の方法を用いて付加して、トリデシルアルコールのアルキレンオキサイド付加物Bを得た。
続いて、四つ口フラスコに、上記トリデシルアルコールのアルキレンオキサイド付加物Bの300gと、無水リン酸23.3gとを、モル比3.6:1にて仕込み、撹拌しながら70℃にて4時間反応を行い、リン酸エステル3(リン酸のOH基の理論上の置換数1.8)を得た。
<実施例1〜8及び比較例1〜3>
表2に示す配合により、各実施例及び各比較例のポリウレタン樹脂組成物を調製した。調製に際しては、表2に示す成分のうち、(II)ポリイソシアネート成分を除く成分を減圧下で混合し、この混合物に(II)ポリイソシアネート成分を加えることにより、各実施例及び各比較例のポリウレタン樹脂組成物を得た。
Figure 2009167383
<評価試験>
上記ポリウレタン樹脂組成物を用いてポリウレタン樹脂の試験片を作製し、評価試験を行った。ポリウレタン樹脂試験片は、上記ポリウレタン樹脂組成物を6cm×12cm×1cmの金型に流し込み、80℃×16時間養生した後、これを脱型することにより作製した。
上記で得られた各実施例及び各比較例の試験片について、組成物調製時の混合初期の粘度、初期及び150℃で300時間放置後の試験片の硬度(タイプA及びタイプD)及び初期における熱伝導率の評価を行った。各試験結果を表2に併せて示した。各試験方法は、以下に示すとおりである。
(粘度)
(I)ポリオール成分の粘度は、BH型粘度計を用いて25℃で測定した。
(硬度(タイプA及びタイプD))
硬度(タイプA及びタイプD)は、JIS K6253に従って測定した。
(熱伝導率)
熱伝導率は、上記の方法で作製した6cm×12cm×1cmのポリウレタン樹脂を25℃で24時間静置し、熱伝導率計(京都電子工業(株)製、QTM−D3)を用いてプローブ法にて測定した。
(評価結果)
実施例1〜8から分かるように、本発明の2液反応型ポリウレタン樹脂組成物は、ポリオールが使用可能な粘度であり、しかも優れた熱伝導率と耐熱性とを有していることが分かる。
一方、比較例1および3のように、リン酸エステルを用いない場合には、ポリオール成分の粘度が非常に高くなり、イソシアネート成分との混合液の粘度が非常に高くなり、ポリウレタン樹脂を作成することができなかった。
また、比較例2のように、ヨウ素価が高いポリブタジエンポリオールを用いた場合、高温条件下における硬度上昇が大きく、可撓性が劣ることが分かる。
本発明の2液反応型ポリウレタン樹脂組成物を用いれば、得られるポリウレタン樹脂は優れた放熱性を有し、しかも長期に亘って可撓性を維持し得るので、電気製品、電子部品等の分野で利用が可能である。

Claims (6)

  1. (I)ポリオール成分と(II)イソシアネート成分とからなる2液反応型ポリウレタン樹脂組成物であって、
    (I)ポリオール成分が、
    (A)水添ポリイソプレンポリオールと、
    (B)ひまし油系ポリオールと、
    (C)一般式(1)で表されるリン酸エステルと、
    (D)無機充填材と
    を含有していることを特徴とする2液反応型ポリウレタン樹脂組成物。
    Figure 2009167383
    (Rは炭素数1〜30の炭化水素基、mは0〜20の整数、nは1〜20の整数、R’はOH又は一般式(2)に示す基であり、一般式(1)及び一般式(2)において、R”はCH3又はCH2CH3であり、「/」はその左右に記載されているオキシアルキレン基がブロック付加でもランダム付加でもよいことを表している。)
    Figure 2009167383
  2. (I)ポリオール成分と(II)イソシアネート成分との総量を100重量%とした場合に、(C)一般式(1)で表されるリン酸エステルを0.01〜5重量%含有してなる請求項1記載の2液反応型ポリウレタン樹脂組成物。
  3. (I)ポリオール成分と(II)イソシアネート成分の総量を100重量%とした場合に、(D)無機充填材を50〜95重量%含有することを特徴とする請求項1又は2に記載の2液反応型ポリウレタン樹脂組成物。
  4. さらに、(E)可塑剤を含有することを特徴とする請求項1乃至3の何れかに記載の2液反応型ポリウレタン樹脂組成物。
  5. 電気電子部品用であることを特徴とする請求項1乃至4の何れかに記載の2液反応型ポリウレタン樹脂組成物。
  6. 請求項1乃至5の何れかに記載の2液反応型ポリウレタン樹脂組成物を用いて製造された電気電子部品。
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