JP2009166739A - ブレーキ制御装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】アキュムレータの蓄圧状態を所定値に維持しつつ蓄圧用のポンプなどの駆動源の駆動回数を低減させることのできるブレーキ制御装置を提供する。
【解決手段】ブレーキ制御装置10は、ブレーキペダル12を踏み込み操作した場合にマスタシリンダ14から送出される作動液がストロークシミュレータ24に流入する。作動液の流入時に発生する反力によりブレーキペダル12の操作時のブレーキフィーリングを向上させる。また、ストロークシミュレータ24に作動液が流入することによって当該ストロークシミュレータ24から加圧状態で排出される作動液をアキュムレータ50側に提供する。そして、ホイールシリンダ20の動作によって低減するアキュムレータ50の圧力を補い、アキュムレータ50の蓄圧のために駆動するモータ32やポンプ34の動作頻度を低減させる。
【選択図】図1

Description

本発明は、ブレーキ制御装置、特にストロークシミュレータとアキュムレータとを搭載するブレーキ制御装置に関する。
近年、車両に搭載される複数の車輪の各々に与える制動力を電子的に制御することにより走行安定性や車両安全性の向上を図る電子制御ブレーキシステムの開発が盛んに進められている。電子制御ブレーキシステムは、作動液の流路に配置された複数の弁の開弁および閉弁を制御することにより、最適な制動力を各々の車輪に与えるようホイールシリンダ圧を制御する。このような電子制御ブレーキシステムは、ホイールシリンダに提供する加圧状態の作動液をアキュムレータに蓄える。アキュムレータに加圧状態の作動液を蓄える手法としては大別して2種類あり、1つは運転者の操作により手動的に蓄える方法(例えば、特許文献1参照)とモータ等を用いたポンプの駆動により自動的に蓄える方法がある。このうち比較的安定した蓄圧状態が得られるポンプ駆動による方法が採用される場合が多い。このようなシステムにおいてホイールシリンダ圧を上昇させたいときは、アキュムレータとホイールシリンダを接続する流路を開きアキュムレータから加圧状態の作動液をホイールシリンダに提供して制動力を発生させている。
上述したような電子制御ブレーキシステムでは、加圧状態の作動液がアキュムレータから供給されるので、ホイールシリンダ圧の上昇とブレーキペダルの操作時の抵抗、つまりブレーキフィーリングとは必ずしも一致しない。そこで、運転者に良好なブレーキフィーリングを与えるためにストロークシミュレータが用いられることがある。ストロークシミュレータは、ブレーキペダルの操作によってマスタシリンダから流出する作動液に応じた抗力を擬似的に発生してホイールシリンダ圧の上昇に応じた抵抗感をブレーキペダルに提供してブレーキフィーリングを向上させるものである。
特開2007−50820号公報
ところで、運転者は、車両が停止している場合でもブレーキペダルを踏み込む場合がある。例えば、AT車の場合で信号待ちをしているときにクリープ現象によって車両が動き出すことを防止するために、ブレーキペダルを踏み込んでいる場合がある。また、シフトレバーがニュートラルの位置にある場合でも、右足をブレーキペダルに載せて踏み込んでいる場合がある。このような場合、上述した電子制御ブレーキシステムを搭載する車両はアキュムレータから加圧状態の作動液をホイールシリンダに提供するので、アキュムレータの蓄圧レベルが低下する。したがって、この圧力低下を補いアキュムレータを所定の蓄圧状態に維持するためにポンプ駆動式のアキュムレータではポンプを駆動する。
走行中に蓄圧用のポンプが動作しても、その動作音や振動が運転者に違和感として認識されることは少ないが、停車中にポンプが動作すると運転者は違和感を抱いてしまうことがある。特に渋滞中などで停車と走行が繰り返されてブレーキペダルが複数回踏み込まれた場合にはアキュムレータの圧力低下が大きくなりポンプの駆動回数が増える。その結果、運転者を含む車両搭乗者に動作音や振動が認識されることが多くなる。なお、MT車の場合も信号待ちなどでブレーキペダルを踏み込んでいる場合があり、運転者は同様な違和感を抱いてしまう場合がある。
本発明はこうした状況に鑑みてなされたものであり、その目的は、アキュムレータの蓄圧状態を所定値に維持しつつ蓄圧用のポンプ等の駆動源の駆動回数を低減させることのできるブレーキ制御装置を提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明のある態様では、運転者による操作入力を受け付けるブレーキ操作部材と、収容されている作動液を前記操作入力に応じて加圧するマスタシリンダと、作動液の供給により車輪に制動力を付与するホイールシリンダと、前記マスタシリンダと前記ホイールシリンダとを連通するマスタ流路が遮断されたときに前記マスタシリンダからの作動液の供給により前記操作入力に対する反力を発生させるストロークシミュレータと、ポンプの駆動により加圧された作動液を蓄えるアキュムレータと、前記マスタシリンダから前記作動液を供給することなく前記ホイールシリンダが動作するように前記アキュムレータから加圧された作動液を前記ホイールシリンダに供給させる制御部と、を備え、前記ストロークシミュレータは、前記マスタシリンダ側と連通して前記操作入力に対する反力を発生させるシミュレータ部と、前記アキュムレータ側と連通して前記反力を発生させるときに内部に貯留された作動液を前記アキュムレータ側に排出するポンプ部を含むことを特徴とする。
この態様によれば、ブレーキ操作部材の操作によりストロークシミュレータのシミュレータ部に作動液が流入するとブレーキ操作部材に対する反力が発生して所定のブレーキフィーリングが得られる。また、ストロークシミュレータのシミュレータ部に流入した作動液の分だけストロークシミュレータのポンプ部に満たされていた作動液をアキュムレータ側に加圧状態で排出される。この場合、ブレーキ操作部材の操作量に応じて制御部がホイールシリンダに提供しようとする圧力の一部をポンプ部から排出される加圧状態の作動液で賄うことができる。その結果、アキュムレータの圧力低下が軽減されて、アキュムレータの蓄圧のために動作するポンプやモータ等の駆動源の駆動頻度が低減される。
また、上記態様において、前記シミュレータ部には前記マスタシリンダから供給される作動液により摺動するピストンの大径部が配置されるシミュレータシリンダが形成され、前記ポンプ部には前記ピストンの小径部が配置されるポンプシリンダが形成され、前記シミュレータシリンダの断面積と前記ポンプシリンダの断面積の比が前記アキュムレータ側に排出する作動液の排出圧力と前記操作入力の比になっていてもよい。ブレーキ操作部材の操作で発生する圧力に対してアキュムレータに蓄えられている圧力、つまりホイールシリンダに提供する圧力は大きく、例えば10倍程度の違いがある。この態様によれば、シミュレータシリンダの断面積とポンプシリンダの断面積の比に応じてアキュムレータ側に排出する作動液の圧力を増圧できるので、ブレーキ操作部材に対する反力が必要以上に大きくなることを避けつつ、アキュムレータ側に必要な加圧状態の作動液を排出することができる。
また、上記態様において、前記ポンプ部と当該ポンプ部に前記作動液を供給するリザーバタンクとを接続する流路中には当該リザーバタンクへの作動液の逆流を阻止する第1逆流阻止手段が設けられ、前記ポンプ部と前記アキュムレータ側とを接続する流路中には前記ポンプ部への作動液の逆流を阻止する第2逆流阻止手段が設けられていてもよい。この態様によれば、ポンプ部の排出動作時にはアキュムレータ側のみに作動液を排出されて効率的に加圧状態の動作液をアキュムレータ側に供給できる。また、ブレーキ操作部材の定常復帰時にはリザーバタンク側から作動液が供給されてポンプ部の作動液の貯留状態を初期状態に復帰させることができると共に、作動液の供給によってブレーキ操作部材の復帰動作の抵抗力が軽減されて迅速な復帰ができる。
本発明のブレーキ制御装置によれば、アキュムレータの蓄圧状態を所定値に維持しつつ蓄圧用のモータやポンプ等の駆動源の駆動回数を低減させることのできるので、アキュムレータの蓄圧動作時に発生する動作音や振動による違和感を軽減できる。
以下、本発明の実施の形態(以下実施形態という)を、図面に基づいて説明する。
本実施形態のブレーキ制御装置は、ブレーキ操作部材として機能するブレーキペダルを踏み込み操作した場合にマスタシリンダから送出される作動液がストロークシミュレータに流入する。ストロークシミュレータに作動液が流入する時に発生する反力によりブレーキペダル操作時のブレーキフィーリングを向上させる。また、ストロークシミュレータに作動液が流入することによって当該ストロークシミュレータから加圧状態で排出される作動液をアキュムレータ側に提供する。その結果、ホイールシリンダの動作によって低下するアキュムレータの圧力の一部を補い、アキュムレータの蓄圧のために駆動するモータやポンプなどの駆動源の動作頻度を低減させる。
図1は、本実施形態に係るブレーキ制御装置10の系統図である。ブレーキ制御装置10には電子制御式ブレーキシステム(ECB)が採用されており、ブレーキ操作部材として機能するブレーキペダル12を運転者が操作したとき、その操作に応じて車両の4輪のブレーキを独立かつ最適に動作させる。
ブレーキペダル12は、運転者による踏み込み操作に応じてブレーキフルードなどの作動液を送り出すマスタシリンダ14に接続されている。また、ブレーキペダル12には、その踏み込みストロークを検出するストロークセンサ46が設けられている。
マスタシリンダ14にはリザーバタンク26が接続されている。マスタシリンダ14には、右前輪用および左前輪用の2つの出力ポートが設けられており、リザーバタンク26から供給される作動液が2つの出力ポートから加圧状態で排出される。マスタシリンダ14の一方の出力ポートには、開閉弁23を介して運転者によるブレーキペダル12の操作力に応じた反力を創出するストロークシミュレータ24が接続されている。開閉弁23はいわゆる常閉型のバルブであり、電流が供給されていない状態では閉弁し、運転者によるブレーキペダル12の踏み込み操作が検出された場合に電流が供給され開弁する。本実施形態のブレーキ制御装置10のストロークシミュレータ24には、後述する給油管29を介してリザーバタンク26から作動液が供給される。リザーバタンク26から供給される作動液はストロークシミュレータ24の動作に伴い後述するアキュムレータ50側に加圧状態で排出される。
マスタシリンダ14の右前輪用出力ポートには第1ブレーキ油圧制御管16が接続されている。第1ブレーキ油圧制御管16は、右前輪に制動力を付与する右前輪用ホイールシリンダ20FRに接続されている。また、マスタシリンダ14の左前輪用出力ポートには第2ブレーキ油圧制御管18が接続されている。第2ブレーキ油圧制御管18は左前輪に制動力を付与する左前輪用ホイールシリンダ20FLに接続されている。
第1ブレーキ油圧制御管16の中途には右マスタカット弁22FRが設けられており、第2ブレーキ油圧制御管18の中途には左マスタカット弁22FLが設けられている。以下、必要に応じて右マスタカット弁22FRおよび左マスタカット弁22FLをマスタカット弁22と総称する。マスタカット弁22は、何れもいわゆる常開型のバルブである。したがって、電流が供給されている状態ではマスタカット弁22は閉弁し、マスタシリンダ14と、右前輪用ホイールシリンダ20FRまたは左前輪用ホイールシリンダ20FLとの連通を阻止する。電流の供給が停止されるとマスタカット弁22は開弁し、マスタシリンダ14と、右前輪用ホイールシリンダ20FRまたは左前輪用ホイールシリンダ20FLとを連通させる。
さらに第1ブレーキ油圧制御管16には、マスタシリンダ14の右前輪用出力ポートと右マスタカット弁22FRとの間に右マスタ圧センサ48FRが設けられている。右マスタ圧センサ48FRは、マスタシリンダ14の右前輪用出力ポートと右マスタカット弁22FRとの間における第1ブレーキ油圧制御管16の液圧を検出することにより、マスタシリンダ14の右前輪用出力ポートのマスタシリンダ圧を検出する。
また、第2ブレーキ油圧制御管18には、マスタシリンダ14の左前輪用出力ポートと左マスタカット弁22FLとの間に左マスタ圧センサ48FLが設けられている。左マスタ圧センサ48FLは、マスタシリンダ14の左前輪用出力ポートと左マスタカット弁22FLとの間における第2ブレーキ油圧制御管18の液圧を検出することにより、マスタシリンダ14の左前輪用出力ポートのマスタシリンダ圧を検出する。
リザーバタンク26には給油管29の一端が接続されている。この給油管29の他端には、モータ32により駆動されるポンプ34の吸込口が接続されている。ポンプ34の吐出口は高圧管30に接続されており、この高圧管30には、アキュムレータ50が接続されている。本実施形態では、モータ32によって往復移動させられるピストン(図示せず)を備えた往復動ポンプがポンプ34として採用されている。また、アキュムレータ50として、作動液の圧力エネルギを窒素等の封入ガスの圧力エネルギに変換して蓄えるアキュムレータが採用されている。
アキュムレータ50は、ポンプ34によって昇圧された作動液を蓄える。また、高圧管30には、アキュムレータ50の出口圧力、すなわち、アキュムレータ50における作動液の圧力を検出するアキュムレータ圧センサ51が設けられている。
高圧管30は、右前輪用増圧弁40FR〜右後輪用増圧弁40RR(以下、必要に応じてこれらを総称して「増圧弁40」という)の各々に接続されている。右前輪用増圧弁40FRは、第1ブレーキ油圧制御管16における右マスタカット弁22FRと右前輪用ホイールシリンダ20FRとの間の合流点16aに接続されている。左前輪用増圧弁40FLは、第2ブレーキ油圧制御管18における左マスタカット弁22FLと左前輪用ホイールシリンダ20FLとの間の合流点18aに接続されている。左後輪用増圧弁40RLは左後輪用ホイールシリンダ20RLに連通する左後輪用油圧制御管36に接続されている。右後輪用増圧弁40RRは右後輪用ホイールシリンダ20RRに連通する右後輪用油圧制御管38に接続されている。
増圧弁40の各々はいわゆる常閉型のリニアバルブ(電磁弁)であり、電流が供給されていない状態では閉弁してアキュムレータ50とホイールシリンダ20の各々との連通を阻止する。これによってアキュムレータ50からホイールシリンダ20の各々への作動液の供給が阻止され、ホイールシリンダ圧は増圧されない。増圧弁40は、電流が供給されるとその電流に応じた開度で開弁し、アキュムレータ50と各々が接続されたホイールシリンダとを連通させる。これによってホイールシリンダ20の各々は、アキュムレータ50から作動液が供給されホイールシリンダ圧が増圧される。
右前輪用ホイールシリンダ20FR〜右後輪用ホイールシリンダ20RRは、それぞれ右前輪用減圧弁42FR〜右後輪用減圧弁42RR(以下、必要に応じてこれらを総称して「減圧弁42」という)に接続されている。減圧弁42の各々は配管28に接続されており、配管28はリザーバタンク26に接続されている。
右前輪用減圧弁42FRおよび左前輪用減圧弁42FLはいわゆる常閉型のリニアバルブであり、電流が供給されていない状態では閉弁して右前輪用ホイールシリンダ20FRおよび左前輪用ホイールシリンダ20FLとリザーバタンク26との連通を阻止する。これによって右前輪用ホイールシリンダ20FRおよび左前輪用ホイールシリンダ20FLからリザーバタンク26への作動液の排出が阻止され、これらのホイールシリンダは減圧されない。右前輪用減圧弁42FRおよび左前輪用減圧弁42FLは、電流が供給されるとその電流に応じた開度で開弁し、右前輪用ホイールシリンダ20FRおよび左前輪用ホイールシリンダ20FLの各々とリザーバタンク26とを連通させる。これによって右前輪用ホイールシリンダ20FRおよび左前輪用ホイールシリンダ20FLは、リザーバタンク26に作動液が排出されてホイールシリンダ圧が減圧される。
一方、左後輪用減圧弁42RLおよび右後輪用減圧弁42RRはいわゆる常開型のリニアバルブ(電磁弁)であり、電流が供給されている状態で閉弁して右後輪用ホイールシリンダ20RRおよび左後輪用ホイールシリンダ20RLとリザーバタンク26との連通を阻止する。これによって右後輪用ホイールシリンダ20RRおよび左後輪用ホイールシリンダ20RLからリザーバタンク26への作動液の排出が阻止され、これらのホイールシリンダは減圧されない。左後輪用減圧弁42RLおよび右後輪用減圧弁42RRは、電流の供給が減少または停止されると開弁し、左後輪用ホイールシリンダ20RLおよび右後輪用ホイールシリンダ20RRとリザーバタンク26とを連通させる。これによって左後輪用ホイールシリンダ20RLおよび右後輪用ホイールシリンダ20RRからリザーバタンク26に作動液が戻され、左後輪用ホイールシリンダ20RLおよび右後輪用ホイールシリンダ20RRのホイールシリンダ圧が減圧される。
右前輪用ホイールシリンダ20FR〜右後輪用ホイールシリンダ20RRの各々に連通する油圧配管には、右前輪用ホイールシリンダ圧センサ44FR〜右後輪用ホイールシリンダ圧センサ44RR(以下、必要に応じてこれらを総称して「ホイールシリンダ圧センサ44」という)がそれぞれ設けられている。ホイールシリンダ圧センサ44は、対応するホイールシリンダ20のホイールシリンダ圧を検出する。
上述のマスタカット弁22、増圧弁40、減圧弁42、ポンプ34、アキュムレータ50、マスタ圧センサ48、ホイールシリンダ圧センサ44、アキュムレータ圧センサ51などによって油圧アクチュエータ80が構成される。電子制御ユニット(以下、「ECU」という)100は、各種演算処理を実行するCPU、各種制御プログラムを格納するROM、データ格納やプログラム実行のためのワークエリアとして利用されるRAMなどを有する。ECU100は、マスタ圧センサ48、ホイールシリンダ圧センサ44、アキュムレータ圧センサ51、およびストロークセンサ46に接続されており、これらのセンサから検出結果の入力を受ける。また、ECU100はマスタカット弁22、増圧弁40、減圧弁42、ポンプ34にも接続されており、上述のセンサの検出結果を利用してこれらの機器の作動を制御し、各々の車輪に最適な制動力を与えるようホイールシリンダ圧を制御する。
ECU100は、ストロークセンサ46およびマスタ圧センサ48の検出結果を利用して、ブレーキペダル12の踏み込み操作および踏み込み操作の解除を検出する。
ブレーキペダル12の踏み込み操作が検出されると、ECU100はマスタカット弁22を閉弁させて、第1ブレーキ油圧制御管16および第2ブレーキ油圧制御管18を通じたマスタシリンダ14の右前輪用出力ポートおよび左前輪用出力ポートへの作動液の供給を抑止する。また、ECU100は、ブレーキペダル12の踏み込み操作量や、その他の車両状態(例えば、車速やステアリング角度)に基づいて、ホイールシリンダ20の各々について目標ホイールシリンダ圧を設定する。ECU100は、設定した目標ホイールシリンダ圧に達するよう増圧弁40の各々を開弁させてホイールシリンダ圧を増圧させる。また、ブレーキペダル12の踏み込み操作の解除が検出されると、ECU100はマスタカット弁22を開弁させると共に、減圧弁42の各々を開弁させてホイールシリンダ圧を減圧させる。
上述したようなホイールシリンダ圧の制御を実施することにより、運転者がブレーキペダル12を操作した場合、その操作量に応じた制動力を各車輪で発生させることができる。また、運転者がブレーキペダル12を操作しない場合でも車両の走行状態に応じた制動力制御を各車輪において独立的に実施可能になり理想的に車両の走行制御を実行できる。
上述したようにECU100がブレーキペダル12の踏み込み動作に基づいて加圧状態の作動液を増圧弁40を介してホイールシリンダ20に供給すると、アキュムレータ50の蓄圧レベルは低下する。この蓄圧レベルの低下を補い所定の圧力状態、つまり、ホイールシリンダ20がブレーキペダル12の踏み込み操作に応じた動作力を発生するのに十分な動作ができる圧力供給ができる状態に維持するためにECU100は、モータ32によりポンプ34を駆動する。
前述したように、運転者は車両が停止している場合でもブレーキペダル12を踏み込む場合がある。例えば、AT車の場合で信号待ちをしているときにクリープ現象によって車両が動き出すことを防止するために、ブレーキペダル12を踏み込んでいる場合がある。また、シフトレバーがニュートラルの位置にある場合でも、右足をブレーキペダル12に載せて踏み込んでいる場合がある。このような場合、ECU100はアキュムレータ50から加圧状態の作動液をホイールシリンダ20に提供する制御を行うので、アキュムレータ50の蓄圧レベルが低下する。その結果、この圧力低下を補うためにモータ32やポンプ34が動作する。前述したように走行中に蓄圧用のモータ32やポンプ34が駆動しても、走行中に発生する他の原因による動作音や振動に紛れてモータ32やポンプ34自体の動作音や振動が運転者や車両搭乗者に違和感として認識されることは少ない。一方、停車中にモータ32やポンプ34が駆動した場合、車両状態に変化がないにも拘わらず動作音や振動が生じることになるので運転者や車両搭乗者にその動作音や振動は認識され易く違和感を抱かせる原因になり得る。特に渋滞中などで停車と走行が繰り返されてブレーキペダル12が複数回操作される場合にはアキュムレータ50の圧力低下が大きくなりモータ32やポンプ34の駆動回数も増えて、運転者を含む車両搭乗者に動作音や振動が認識されることが多くなる。
そこで、本実施形態のブレーキ制御装置10は、ストロークシミュレータ24でブレーキペダル12の操作入力に対する反力を発生するときに発生する圧力をアキュムレータ50側に供給して、ホイールシリンダ20への作動液の供給による圧力低下を抑制している。具体的には、ストロークシミュレータ24は、リザーバタンク26とシミュレータ供給配管70で接続されて定常時に内部に作動液を充填している。また、ストロークシミュレータ24とアキュムレータ50とはシミュレータ排出配管72で接続されている。そして、ストロークシミュレータ24が動作したときに、ストロークシミュレータ24に充填されていた作動液をアキュムレータ50側に加圧状態で排出できるようにしている。ストロークシミュレータ24が動作するたび、つまり、ブレーキペダル12が踏み込み操作されるたびに、ストロークシミュレータ24からアキュムレータ50側に加圧状態の作動液が供給される。その結果、ストロークシミュレータ24から排出される加圧状態の作動液は、ブレーキペダル12の踏み込みに応じてホイールシリンダ20に供給される加圧状態の作動液の一部を補うことができる。すなわち、ブレーキペダル12の踏み込み時のアキュムレータ50の圧力低下を軽減することが可能になり、モータ32やポンプ34がアキュムレータ50の蓄圧のために動作する頻度を低減できる。その結果、停車中などにブレーキペダル12が踏み込まれてもモータ32やポンプ34が駆動する頻度が低減して運転者を含む車両搭乗者が動作音や振動で違和感を抱く頻度を低下させることができる。
なお、アンチロック・ブレーキシステム(ABS)や横滑り防止装置などを搭載する車両では、運転者の操作の有無に拘わらずECU100が制動力を制御する場合があり、この場合もアキュムレータ50の蓄圧レベルが低下する。しかし、これらの装置が動作するのはいずれも車両走行中であり、前述したようにアキュムレータ50の蓄圧力低下を補うためにモータ32やポンプ34が動作しても車両搭乗者にその動作音や振動が認識されることは少なく違和感を抱かせることは少ない。
図2は、ストロークシミュレータ24の内部構造及びその周辺の構成を説明する説明図である。ストロークシミュレータ24は大別してシミュレータ部74とポンプ部76とで構成されている。シミュレータ部74は開閉弁23を介してマスタシリンダ14側と連通している。また、ポンプ部76はシミュレータ供給配管70から供給される作動液を貯留すると共に、ストロークシミュレータ24の動作時にシミュレータ排出配管72を介してアキュムレータ50側に貯留した作動液を加圧状態で排出する。図2に示すように、シミュレータ部74にはマスタシリンダ14から供給される作動液により摺動するピストン78の大径部78aが配置されるシミュレータシリンダ74aが形成されている。また、ポンプ部76にはピストン78の小径部78bが配置されるポンプシリンダ76aが形成されている。本実施形態の場合、シミュレータシリンダ74aの断面積Aとポンプシリンダ76aの断面積Bの比がアキュムレータ50側に排出する作動液の排出圧力αとマスタシリンダ14の操作入力βと比になっている。例えば、断面積A:断面積B=10:1に設定した場合、マスタシリンダ14側からβ=1.5MPaの操作入力があった場合、アキュムレータ50側にはα=15MPaで出力することができる。つまり、ブレーキペダル12を従来の踏力で踏み込んでもポンプ34の動作により発生するような圧力をアキュムレータ50側に提供することができる。その結果、従来のブレーキフィーリングを維持したままアキュムレータ50の蓄圧力を補うことが可能になり、モータ32やポンプ34の駆動頻度を低減することができる。
本実施形態においては、ポンプ部76と当該ポンプ部76に作動液を供給するリザーバタンク26とを接続するシミュレータ供給配管70の途中にリザーバタンク26への作動液の逆流を阻止する第1逆流阻止手段として機能する第1逆止弁71が設けられている。また、ポンプ部76とアキュムレータ50側とを接続するシミュレータ排出配管72の途中にポンプ部76への作動液の逆流を阻止する第2逆流阻止手段として機能する第2逆止弁73が設けられている。前述したように、定常時はポンプ部76の内部は、第1逆止弁71を介してリザーバタンク26から作動液が供給されその内部が作動液で満たされている。この状態で、マスタシリンダ14側からシミュレータ部74に作動液が流入してピストン78が図中矢印C方向に移動すると第1逆止弁71は閉弁しポンプ部76の内部に満たされた作動液はリザーバタンク26側に戻ることを阻止される。一方、第2逆止弁73は開弁して作動液は加圧状態でピストン78の小径部78bにより押し出される。
シミュレータ部74には、ピストン78を反矢印C方向に付勢するスプリング79が配置されている。したがって、マスタシリンダ14側からの操作入力が消失すると、ピストン78は反矢印C方向に押し戻され、ストロークシミュレータ24を初期状態に戻すように動作する。この場合、ポンプ部76は負圧状態になるので、第2逆止弁73は閉弁してアキュムレータ50側との連通が絶たれる。一方、第1逆止弁71は開弁してシミュレータ供給配管70を介してリザーバタンク26の作動液をポンプ部76内部に引き込み、ポンプ部76の内部を作動液で満たし初期状態に戻す。このように、ポンプ部76の排出動作時にはアキュムレータ50側のみに作動液を排出して効率的に加圧状態の動作液をアキュムレータ50側に供給できる。また、ブレーキペダル12の定常復帰時にはリザーバタンク26側から作動液が供給されてポンプ部76の作動液の貯留状態を初期状態に復帰させることができると共に、作動液の供給によってブレーキペダル12の復帰動作の抵抗力が軽減されて迅速な復帰ができる。
このように、本実施形態のブレーキ制御装置10によれば、アキュムレータ50の蓄圧状態を所定値に維持しつつ蓄圧用のモータ32やポンプ34などの駆動源の駆動回数を低減させることのできるので、アキュムレータ50の蓄圧動作時に発生する動作音や振動による違和感を軽減できる。
なお、本実施形態では、スプリング79をピストン78の復帰動作専用に用いる例を説明したが、このスプリング79を用いてブレーキペダル12が踏み込まれてピストン78が矢印C方向に移動するときの抵抗感を調節することもできる。つまり、ブレーキフィーリングの調整用としても利用できる。また、スプリング79と共にばね定数の異なる複数のスプリングを配置してピストン78が矢印C方向に移動するときの抵抗感を多段階で調節してブレーキフィーリングを調整するようにしてもよい。
また、シミュレータシリンダ74aの断面積Aとポンプシリンダ76aの断面積Bの比は適宜設定可能であり、この設定によりストロークシミュレータ24のブレーキフィーリングを調整してもよい。また、図2に示すストロークシミュレータ24の構造は一例であり、マスタシリンダ14側と連通して操作入力に対する反力を発生させるシミュレータ部74と、アキュムレータ50側と連通して反力を発生させるときに内部に貯留された作動液をアキュムレータ50側に排出するポンプ部76を含む構成であれば、適宜構造変更が可能であり、本実施形態と同様の効果を得ることができる。
また、図1に示すブレーキ制御装置10の系統図は一例であり、主としてモータ32やポンプ34を用いてアキュムレータ50に蓄圧する電子制御式ブレーキシステムであれば、本実施形態のストロークシミュレータ24は適用可能であり、同様な効果を得ることができる。例えば、増圧用と減圧用のリニアバルブを1つずつ備え、各ホイールシリンダ20への開弁、閉弁動作は開閉弁で行う簡易型の電子制御式ブレーキシステムにも本実施形態のストロークシミュレータ24は適用可能であり同様な効果を得ることができる。
本発明は、上述の各実施形態に限定されるものではなく、当業者の知識に基づいて各種の設計変更等の変形を加えることも可能である。各図に示す構成は、一例を説明するためのもので、同様な機能を達成できる構成であれば、適宜変更可能であり、同様な効果を得ることができる。
本実施形態のブレーキ制御装置の系統図である。 本実施形態のブレーキ制御装置に用いるストロークシミュレータの内部構造及びその周辺の構成を説明する説明図である。
符号の説明
10 ブレーキ制御装置、 12 ブレーキペダル、 14 マスタシリンダ、 20 ホイールシリンダ、 23 開閉弁、 24 ストロークシミュレータ、 26 リザーバタンク、 32 モータ、 34 ポンプ、 40 増圧弁、 42 減圧弁、 50 アキュムレータ、 70 シミュレータ供給配管、 71 第1逆止弁、 72 シミュレータ排出配管、 73 第2逆止弁、 74 シミュレータ部、 76 ポンプ部、 78 ピストン、 79 スプリング、 100 ECU。

Claims (3)

  1. 運転者による操作入力を受け付けるブレーキ操作部材と、
    収容されている作動液を前記操作入力に応じて加圧するマスタシリンダと、
    作動液の供給により車輪に制動力を付与するホイールシリンダと、
    前記マスタシリンダと前記ホイールシリンダとを連通するマスタ流路が遮断されたときに前記マスタシリンダからの作動液の供給により前記操作入力に対する反力を発生させるストロークシミュレータと、
    ポンプの駆動により加圧された作動液を蓄えるアキュムレータと、
    前記マスタシリンダから前記作動液を供給することなく前記ホイールシリンダが動作するように前記アキュムレータから加圧された作動液を前記ホイールシリンダに供給させる制御部と、
    を備え、
    前記ストロークシミュレータは、前記マスタシリンダ側と連通して前記操作入力に対する反力を発生させるシミュレータ部と、前記アキュムレータ側と連通して前記反力を発生させるときに内部に貯留された作動液を前記アキュムレータ側に排出するポンプ部を含むことを特徴とするブレーキ制御装置。
  2. 前記シミュレータ部には前記マスタシリンダから供給される作動液により摺動するピストンの大径部が配置されるシミュレータシリンダが形成され、前記ポンプ部には前記ピストンの小径部が配置されるポンプシリンダが形成され、前記シミュレータシリンダの断面積と前記ポンプシリンダの断面積の比が前記アキュムレータ側に排出する作動液の排出圧力と前記操作入力の比になっていることを特徴とする請求項1記載のブレーキ制御装置。
  3. 前記ポンプ部と当該ポンプ部に前記作動液を供給するリザーバタンクとを接続する流路中には当該リザーバタンクへの作動液の逆流を阻止する第1逆流阻止手段が設けられ、前記ポンプ部と前記アキュムレータ側とを接続する流路中には前記ポンプ部への作動液の逆流を阻止する第2逆流阻止手段が設けられていることを特徴とする請求項1または請求項2記載のブレーキ制御装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016112946A (ja) * 2014-12-12 2016-06-23 日立オートモティブシステムズ株式会社 ブレーキ装置及びブレーキシステム

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