JP2009165761A - ソープディスペンサー - Google Patents
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Abstract
【解決手段】ソープディスペンサー26において、液シリンダ120,液ピストン126,エアシリンダ124及びエアピストン128を同軸状に配置するとともに、液ピストン126の外周面と本体部62の内周面との間に円筒状をなす混合室132を同軸状に設け、混合室132で水石けん液Lとエアとを混合してムース状化し、吐出管102から吐出するようになす。
【選択図】 図5
Description
図16はこの種ソープディスペンサーとして従来知られているものの一例を示している(下記特許文献1に開示)。
同図において200は内部に水石けん液Lを貯留する水石けん液のタンクで、204はタンク200にねじ結合されるキャップである。
218は、液ピストン210及びエアピストン212を押込操作する操作部で、この操作部218に吐出管220が一体に構成されている。
そしてスポンジ224の個所で水石けん液Lとエアとが混合され、そしてムース状(泡状)化した水石けん液Lが吐出管220から外部に吐出される。
例えば下記特許文献2にその一例が開示されている。
図17はその具体例を示している。
また231は水石けん液Lを一時的に貯留する液室である。
例えばこの種のソープディスペンサーが下記特許文献3に開示されている。
図において238はカウンタ部229上に取り付けられた本体部で、この本体部238の内部に、ベローズ230を有する機構部235が設けられている。
また本発明の他の目的は、ソープディスペンサーをカウンタ部等の取付基体に据付状態に設置した場合において、取付基体上への露出部分の外観を良好となし得るとともに、機構部のメンテンス作業も容易に行うことのできるソープディスペンサーを提供することを目的とする。
従ってこの請求項1によれば泡立ちが良く、手触りが柔らかで水っぽさを感じさせない良質で高品位の水石けん液のムースを吐出管から吐出することができる。
従ってこの請求項1によれば、広い混合空間を有する混合室を設けたとしても、機構部をコンパクトに構成することが可能となる。
この場合、取付基体の上側に位置する上部が径方向に小型でコンパクトであるため、取付基体上の外観が良好であり、また取付基体上に位置する上部が取付基体の上面の広いスペースを占有してしまうことがなく、取付基体上面の残ったスペースを広く有効に活用できる利点が得られる。
図1において、10は壁12に接して設置された手洗器で、14はボウル部、16はその底部に設けられた排水口である。
この排水口16には、図1(B)に示しているように排水管17が接続され、排水口16からの排水が排水管17を通じて外部に排出されるようになっている。
この手洗水栓18には、図1(B)に示すように壁裏の配管に止水栓22を介して接続された給水管24の上端部が接続され、手洗水栓18に対し給水管24を通じて給水が行われるようになっている。
手洗器10のカウンタ部20にはまた、図中左側位置に本実施形態のソープディスペンサー26が取り付けられている。
図2において、28は取付管でカウンタ部20に設けられた取付穴30に下向きに挿通されている。
取付管28は、カウンタ部20の上側において取付穴30への挿通部よりも大径をなす円形のカップ状部32を一体に有しており、また挿通部には外周面に雄ねじが設けられていて、図4にも示しているように、その雄ねじに対しカウンタ部20の下側で固定ナット34が螺合されている。
そして固定ナット34の締付けにより、取付管28が、台座部を兼ねたカップ状部32をカウンタ部20に対し下向きに押し付ける状態に、ゴム製の三角パッキン36を介してカウンタ部20に固定されている。
そしてこの連結部材38を介して、内部に水石けん液Lを貯留するタンク40が脱着可能に連結されている。
詳しくは、タンク40は図3に示しているように上端部に細径の首部42を有しており、そしてその首部42の上端に外向きのフランジ部44が設けられている。
一方連結部材38には、図4に示しているように対応する外向きのフランジ部46が設けられており、それらフランジ部44,46を互いに重ね合せた状態で、弾性を有する結合クリップ48の係入溝50に係入させるようにして、タンク40が結合クリップ48にて連結部材38に連結されている。
図3に示しているようにカバー52は、タンク40の形状に対応して首部54と肩部56とを有しており、タンク40に対し図中上方から下向きに被せられて、その肩部56がタンク40の対応する肩部58にて支持されている。
このカバー52には、上下方向に長いスリット状の窓部60が設けられており、この窓部60を通じて、タンク40内部の水石けん液Lの残量が分るようになしてある。
図5に上部25の構成が拡大して具体的に示してある。
図中62は上部25における本体部で、この本体部62は下端部に円筒形状をなす嵌合部64を有し、この嵌合部64が、取付管28のカップ状部32に外嵌状態に嵌合され、押ボタン式のストッパ66を有する連結機構68にて、取付管28に脱着可能に連結されている。
図8にこの連結機構68の構成が具体的に示してある。
このガイドピン74には、ストッパ66を径方向外方に付勢する付勢部材としてのコイルスプリング76が外挿されている。
ストッパ66は円筒形状をなしていて、その底部にコイルスプリング76の一端を当接せしめている。
ストッパ66は、カップ状部32に形成された円形の嵌合孔78に図中左右方向に摺動可能に嵌合している。
ストッパ66は、図中右端に外向きのフランジ状の掛止部80を有しており、その掛止部80がカップ状部32の嵌合孔78周りの部分に掛止することで、カップ状部32から抜け防止されている。
この状態でストッパ66は、本体部62の円筒部64に形成された嵌合孔82に対しても嵌合しており、そしてストッパ66と嵌合孔82との嵌合に基いて、本体部62が取付管28に対し抜止状態に連結されている。
一方でこのストッパ66を図中右向きに押し込むと、ストッパ66によるストッパ作用が解除され、ここにおいて本体部62が、即ち上部25が図中上方に取付管28から取外し可能となる。
この接続部材86には、下向きに突出する細径の円筒形状の挿込口88が一体に構成されており、そしてそこに可撓性を有する水石けん液Lの吸上チューブ(液チューブ)90の上端部が挿込接続されている。
吸上チューブ90は、図2に示しているように下端をタンク40内部の水石けん液Lに浸漬させており、タンク40内の水石けん液Lは、この吸上チューブ90の内部を図中上向きに吸い上げられる。
尚この吸上チューブ90の下端には異物除去のためのストレーナ92が設けられている。
接続部材86にはまた、逆止弁94の上昇端を規定するストッパ96がねじ結合により取り付けられている。
このストッパ96は、ボール弁から成る逆止弁94が一定距離上昇したところで、これを当接させて更なる上昇を阻止するもので、このストッパ96には、図5に示しているようにこれを上下に貫通する複数の(ここでは3つの)貫通孔98が、ストッパ96の中心から径方向に離れた位置に且つ周方向に120°ごと隔たった3個所(図6(B)参照)に設けられている。
図2及び図4に示しているように、接続部材86と連結部材38とは玉鎖100にて互いに繋がれている。
ここでは盗難防止用として玉鎖100を用いているが、通常のワイヤーその他強度を有する可撓性の線材にて上部25と下部とを互いに繋いでおくことも可能である。
この吐出管102は、ムース状の水石けん液Lを先端の吐出口104から吐出するもので、図5に示すようにその基端部には円筒状の嵌込部105が設けられており、その嵌込部105を、本体部62の嵌込穴106に嵌め込む状態に本体部62に脱着可能に取り付けてある。
ここで嵌込部105は止ねじ108にて本体部62に固定されており、従って止めねじ108を緩めることで、嵌込部105を本体部62の嵌込穴106から抜出可能である。
その嵌込部105の外周面には凹部110が形成されており、止ねじ108は、先端部をその凹部110に挿入させるようになっている。
この実施形態において、吐出管102は、本体部62を取付管28から図中上向きに切り離した後、止ねじ108を雌ねじ孔112の下端の開口を通じて緩めることで、本体部62から抜出可能である。
メッシュ部材114は、軸方向の両端にメッシュ116を保持しており、水石けん液Lとエアとがここを通過する過程で、そのメッシュ116により水石けん液Lとエアとの混合が促進される。
そしてその液シリンダ120に、水石けん液L用の液ピストン126が上下に摺動可能に嵌合され、またエアシリンダ124に、逆カップ状をなすエアピストン128が上下に摺動可能に嵌合されている。
ここで液流出通路134は、図中上下方向の軸方向の通路と、その上端から径方向に直角に折れ曲った径方向の通路とからなっている。
この液流出通路134上には、液室118から混合室132に向う水石けん液Lの流れのみを許容し逆方向の流れを阻止する、ボール弁から成る一方向性の逆止弁136が設けられている。
ここで円筒状をなす混合室132は、本体部62に形成された連通路138を介して、上記の吐出管102の内部に連通せしめられている。
この大径部142の外周面にはシール部材としてのOリング144が保持されており、このOリング144を介して大径部142の外周面が本体部62の内周面に摺動可能に嵌合されている。
尚148は、本体部62の中心の貫通孔の上端を閉鎖するキャップで、本体部62に対して下向きにねじ結合され、取り付けられている。
操作部150は、周壁部152と上壁部154とを有していて、その上壁部154に対し、上記の駆動軸140の上端部が固定ねじ156にて固定されている。
ここで駆動軸140の上端部には、周方向に沿って円形の環状溝158が形成されていて、そこに固定ねじ156の先端部が係入されている。
操作部150にはまた、上記のエアピストン128が図7に示しているように固定ねじ162にて固定されており、かかるエアピストン128が駆動軸140、即ち液ピストン126とともに操作部150と一体に図中上下方向に移動するようになしてある。
コイルスプリング164は、下端を本体部62に当接させ、また上端をエアピストン128に当接させて、その付勢力をエアピストン128を介して操作部150に上向きに及ぼしている。
従って操作部150は、通常時はそのコイルスプリング164の上向きの付勢力によって、上向きに押し上げられた状態にある。
エア室122内のエアは、エアピストン128の押込みによりこのエア流出通路168を通じて混合室132へと流出せしめられる。
逆止弁172はダックビル弁と称するもので、くちばし形状の弁部174を有しており、エア室122から混合室132へとエアが流れるときにはくちばし状の弁部174を開いてエアの通過を許容し、また逆方向の流れに対しては、くちばし状の弁部174を閉じてその逆方向の流れを阻止する。
この逆止弁172は、取付部材176にて本体部62に取り付けられている。
ここで取付部材176は円筒状をなしていて、外周面の雄ねじにおいて本体部62の雌ねじにねじ結合されている。
そしてこのエアピストン128の上壁部には、エア室122に向うエアの流れのみを許容し、逆方向の流れを阻止する逆止弁180が設けられている。
図9は、液シリンダ120の内側の液室118に所定量の水石けん液Lが一時的に貯留された状態を表しており、この状態で操作部150を下向きに押し込むと、図10に示しているように液ピストン126が駆動軸140を介して下向きに押し込まれ、これにより液室118内の水石けん液Lが、液ピストン126を貫通して形成された液流出通路134を通じ、逆止弁136を押し開いて混合室132へと流出する。
尚、液流出通路134の末端の液流出口135は、当初は図9(I)に示すように上記のエア流出通路168の末端及び連通路138よりも上方に位置している。
また同時に、液ピストン126の上昇により発生した負圧によって、図11に示しているようにタンク40内の水石けん液Lが吸上チューブ90を通じ逆止弁94を押し開きながら、液シリンダ120の内側の液室118に吸い上げられ、そこに一時的に貯留される。
従って本実施形態によれば泡立ちが良く、手触りが柔らかで水っぽさを感じさせない良質で高品位の水石けん液Lのムースを吐出管102から吐出することができる。
従って本実施形態によれば、広い混合空間を有する混合室132を設けたとしても、機構部186をコンパクトに構成することができる。
上記実施形態では、液ピストン126の下端部に、混合室132をシールするためのOリング130を設けているが、この実施形態ではこれに代えて、底部に開口188を有する弾性材製の、ここではゴム製のカップ状のシール部材190を本体部62に固定状態に設け、そしてこのシール部材190に対して、液ピストン126を下向きに嵌入させるようになしている。
またシール部材190は、内周側の部分を本体部62の内周面よりも僅かに径方向内向きに突出させる状態で本体部62に取り付けられている。
詳しくは、混合室132を液密にシールする上側のOリング144が液ピストン126と一体に下向きに移動する一方で、混合室132をシールする下側のカップ状のシール部材190が位置固定であり、即ち混合室132の上端は液ピストン126の下向きの押込みに連れて一体に下向きに移動する一方で、混合室132の下端は位置が固定であり、そのため混合室132は液ピストン126の下向きの移動に連れて、その上下方向長を漸次短くして行く(図14参照)。
従ってこの実施形態では、混合室132内の水石けん液Lが、液ピストン126の下向きの移動に連れて漸次混合室132内で上向きに追い込まれて行く。
上記第1の実施形態では、混合室132内の水石けん液Lの全体が液ピストン126と一体に下降して行くため、液ピストン126の押込みの末期に水石けん液Lに対してエアの比率が過大となり、操作部150の押込みの末期で吐出管102からエアリッチの水石けん液Lのムースが吐出してしまう問題を生ずる。
26 ソープディスペンサー
40 タンク
62 本体部
90 吸上チューブ(液チューブ)
94,136,172 逆止弁
102 吐出管
118 液室
120 液シリンダ
122 エア室
124 エアシリンダ
126 液ピストン
128 エアピストン
130,144 Oリング
132 混合室
134 液流出通路
150 操作部
166 Uパッキン
168 エア流出通路
170 エア流出口
190 シール部材
Claims (4)
- (イ)水石けん液のタンクと、(ロ)該タンク内の該水石けん液を上向きに供給する液チューブと、(ハ)該液チューブ及び液供給方向に開弁する逆止弁を介して該タンク内に連通した液室を内部に形成する液シリンダ、及び内部にエア室を形成するエアシリンダを有し、該タンクの上方に配置された本体部と、(ニ)前記液シリンダに摺動可能に嵌合された液ピストン、及び前記エアシリンダに摺動可能に嵌合されたエアピストンと、(ホ)前記本体部に対して相対移動する状態に設けられ、前記液ピストン及びエアピストンを押込操作する操作部と、を有し、該操作部により該液ピストン及びエアピストンを押し込むことにより、前記液室から前記水石けん液を、前記エア室から前記エアをそれぞれ押し出して混合し、該水石けん液をムース状となして前記本体部に固定してある吐出管から吐出させるソープディスペンサーであって
前記液シリンダ,液ピストン,エアシリンダ及びエアピストンが同軸状に配置されているとともに
(a)前記液ピストンの外周面と前記本体部の内周面との間に該液ピストンと同軸状に設けられた円筒状をなす混合室と、
(b)前記液ピストンを貫通して前記液シリンダの内部の前記液室と前記混合室とを連通させ、前記液ピストンの押込みにより該液室の前記水石けん液を前記混合室に流出させる液流出通路と、
(c)該液ピストンに且つ該液流出通路上に設けられ、前記水石けん液の前記混合室に向う流れを許容し逆方向の流れを阻止する逆止弁と、
(d)前記エアシリンダ内部の前記エア室と前記混合室とを連通させ、前記エアピストンの押込みにより前記エアを前記混合室に流出させるエア流出通路と、
(e)前記本体部に設けられ、該混合室に向うエアの流れを許容し逆方向の流れを阻止する逆止弁と、
を更に有しており、前記混合室で前記水石けん液と前記エアとを混合してムース状化した水石けん液を、該混合室に連通して前記本体部に設けた前記吐出管から吐出するようになしたことを特徴とするソープディスペンサー。 - 請求項1において、前記混合室の下端と上端とをシールするシール部材が前記液ピストンと一体移動する状態に設けてあって、該混合室の全体が該液ピストンの押込みによる移動に連れて同じ上下方向長を保ちつつ移動するとともに、前記本体部の内周面で開口し、且つ位置が固定の前記エア流出通路の末端のエア流出口に対して前記混合室の全体が相対移動するものとなしてあることを特徴とするソープディスペンサー。
- 請求項1において、前記混合室の上端をシールするシール部材が前記液ピストンと一体移動する状態に、該混合室の下端をシールするシール部材が前記本体部に位置固定状態に設けてあって、前記液ピストンの押込みによる移動に連れて該混合室の上下方向長が漸減するようにしてあり、前記本体部の内周面で開口し、且つ位置が固定の前記エア流出通路の末端のエア流出口に対して前記混合室が相対移動するものとなしてあることを特徴とするソープディスペンサー。
- 請求項1〜3の何れかにおいて、前記本体部がカウンタ部等の取付基体の上側で該取付基体に固定してあることを特徴とするソープディスペンサー。
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