JP2015098332A - 泡吐出器 - Google Patents

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Takumi Uchiyama
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Abstract

【課題】泡吐出器内で雑菌が発生し難く、衛生的な問題も生じ難い泡吐出器を提供すること。
【解決手段】本発明の泡吐出器1は、ポンプヘッド部3が押圧されることにより、抗菌剤入りの内容液82と空気とが混合され発泡させて吐出するものである。ピストン部5を構成する筒状部材51とシリンダ部4の液導入室16との間にはシリンダ部4の第2室12と連通する隙間17が配されている。シリンダ部4の第2室12には、外気を取込み可能とする逆止弁7が配されている。泡吐出器1は、ポンプヘッド部3の押圧が開放されて押圧される前の位置に復帰する際に、第2室12の内部が負圧となることによって、逆止弁7が開いて該内部に外気を取込むと共に、該内部に隙間17を介して前記内容液82を取込む。
【選択図】図1

Description

本発明は、泡吐出器に関し、特に、容器本体の口首部に取り付けて用いられ、収容された内容液を空気と混合することにより泡状にして吐出する泡吐出器に関する。
例えば液状の洗浄剤や毛髪剤等を収容し、容器を置いたままの状態でポンプヘッド部を押圧操作することにより、手等による撹拌などを使用者が行うことなく、内容液を泡状にして吐出させるポンプフォーマー容器等の泡吐出器が種々開発されている。このような泡吐出器では、容器本体の口首部に、内容液を空気と混合することにより泡状にして吐出する泡吐出器が装着されている。泡吐出器には、例えば容器本体の口首部に装着されるベースキャップ部に、内容液の吸引、加圧、排出を行うピストン(液ピストン)と、空気の吸引、加圧、排出を行うピストン(エアピストン)とをそれぞれ同心状の直列配置にして組み入れた単一のシリンダ部からなるポンプが設けられている。そして、ベースキャップ部の上方に突出するポンプヘッド部の押し込みによりポンプの各ピストンを作動させ、内容液と空気をそれぞれシリンダ部内で加圧、排出して合流空間で相互に混合し、メッシュリング等の泡生成部材を通過させることで泡状にして内容液を外部に吐出させる構造となっている(例えば、特許文献1参照)。
ポンプフォーマー容器等の泡吐出器は、例えば浴室や洗面台等の水周りで使用される機会が多いため、水に濡れることが多い。特に浴室においては、シャワー等の水が容器に直接かかる場合がある。さらに、ポンプヘッド部は、濡れた手で押すことが多いため、ポンプヘッド部の周囲は水に濡れる機会が多い。そして、特許文献1に記載の泡吐出器は、ポンプヘッド部を押圧して内容液を泡状に吐出した後にこれの押圧を開放した際に、ポンプヘッド部が上方に押し戻されるのに伴って、シリンダ部の内部が負圧になり、例えばポンプヘッド部の縦方向流路となる中空パイプとベースキャップ部のガイドステムとの間の隙間、及び空気を送り出すピストンに設けられた外気取込み孔を介して、ポンプヘッド部やベースキャップ部の周囲の水が、外気と共にベースキャップ部の内側のシリンダ部内の空気室に吸引される恐れがある。このように、水がシリンダ部内の空気室に吸引されると、泡吐出器内で雑菌が発生したり、水が腐敗する恐れがあり、衛生的な問題が生じてしまうことが考えられる。
このようなことから、シリンダ部内の空気室の内面に抗菌剤を付与するために、シリンダ部を成型する樹脂に抗菌剤を配合した泡吐出器が開発されている(例えば、特許文献2参照)。特許文献2の泡吐出器によれば、シリンダ部内の空気室の内面に抗菌剤が付与されているため、泡吐出器内で雑菌が発生し難く、シリンダ部内の空気室に吸引されてしまった水も腐敗し難く、衛生的な問題が生じ難いとされている。
特開平7−315463号公報 特開2006−312474号公報
しかし、特許文献2の泡吐出器によれば、空気室を構成する部材の樹脂中に抗菌剤が含有されている為、部材表面に滲み出た抗菌剤と空気室内に吸引された水とが接触しない限り抗菌効果は期待できず、菌発生抑制効果は不十分であった。
本発明は、泡吐出器内で雑菌が発生し難く、衛生的な問題も生じ難い泡吐出器に関する。
本発明は、抗菌剤の含有された内容液入りの容器本体の口首部に装着されるベースキャップ部に対して往復動可能に設けられたポンプヘッド部を有し、該ポンプヘッド部が押圧されることにより、加圧された液導入室から第1室を通って混合室に前記内容液を送る第1流路と、加圧された第2室から前記混合室に空気を送る第2流路とを開放し、前記混合室に送られた前記内容液を前記混合室から吐出口に至る発泡流路において発泡させて吐出する泡吐出器であって、前記容器本体の口首部の内側に配置される、大径の前記第2室と該第2室の中央部にて垂下する小径の前記液導入室とを有するシリンダ部、前記第2室及び前記液導入室に亘って室内を上下動する筒状部材と該筒状部材から径方向外側に張り出して設けられて前記第2室の内周面に沿って摺動するピストン部材とを有するピストン部を備え、前記筒状部材と前記液導入室との間には前記第2室と連通する隙間が設けられており、前記第2室には、外気を取込み可能とする逆止弁が設けられており、前記ポンプヘッド部の押圧が開放されて前記ポンプヘッド部が押圧される前の位置に復帰する際に、前記第2室の内部が負圧となることによって、前記逆止弁が開いて該内部に外気を取込むと共に、該内部に前記隙間を介して前記内容液を取込む泡吐出器を提供するものである。
本発明の泡吐出器によれば、泡吐出器内で雑菌が発生し難く、衛生的な問題も生じ難い。
図1は、本発明の好ましい実施形態に係る泡吐出器を容器本体に取り付け、ポンプヘッド部を押圧する前の静止状態の断面図である。 図2は、本発明の好ましい実施形態に係る泡吐出器を容器本体に取り付け、ポンプヘッド部の押圧を開始した直後の状態の断面図である。 図3は、本発明の好ましい実施形態に係る泡吐出器を容器本体に取り付け、ポンプヘッド部を最後まで押圧した状態の断面図である。 図4は、本発明の好ましい実施形態に係る泡吐出器を容器本体に取り付け、ポンプヘッド部の押圧を開放した直後の状態の断面図である。
以下、本発明の泡吐出器を、その好ましい一実施形態に基づき、図1〜図4を参照しながら説明する。
本発明の好ましい一実施形態に係る泡吐出器1(以下、「本実施形態」とも言う。)は、いわゆるポンプフォーマー容器に取り付けて用いるポンプフォーマーであって、従来のポンプフォーマーと同様に、容器本体8の口首部81に装着されて、内容液82と空気とを混合することにより泡状にして吐出する機能を備える。本実施形態の泡吐出器1は、図1に示すように、抗菌剤の含有された内容液82入りの容器本体8の口首部81に装着されるベースキャップ部2に対して往復動可能に設けられたポンプヘッド部3を有し、該ポンプヘッド部3が押圧されることにより、加圧された液導入室16から第1室11を通って混合室13に前記内容液82を送る第1流路14と、加圧された第2室12から混合室13に空気を送る第2流路15とを開放し、混合室13に送られた前記内容液82を混合室13から吐出口31に至る発泡流路32において発泡させて吐出する泡吐出器1である。
本実施形態の泡吐出器1は、図1に示すように、容器本体8の口首部81の内側に配置される、大径の第2室12と該第2室12の中央部にて垂下する小径の液導入室16とを有するシリンダ部4、第2室12及び液導入室16に亘って室内を上下動する筒状部材51と筒状部材51から径方向外側に張り出して設けられて第2室12の内周面に沿って摺動するピストン部材52とを有するピストン部5を備えている。本実施形態の泡吐出器1は、筒状部材51とピストン部材52とを、それぞれ同心状の直列配置にして組み入れた単一のシリンダ部4を含むポンプ6を有している。そしてベースキャップ部2の上方に突出するポンプヘッド部3の押し込みにより、ポンプ6の筒状部材51及びピストン部材52を作動させ、内容液82と空気をそれぞれシリンダ部4内で加圧、排出して、これらをポンプ出側に合流空間として設けた混合室13で混合し、泡状にしてポンプヘッド部3の吐出口31から外部に吐出させるものである。
ベースキャップ部2は、本実施形態では、図1に示すように、円環状の天井部21と、天井部21の上面から立設する円筒状のガイドステム22とを有している。天井部21の外周縁全域から垂下する円筒状の周壁の内面には、容器本体8の口首部81の外周に周設された螺条と螺合する螺溝が周設されている。このように形成されたベースキャップ部2により、ポンプヘッド部3が、容器本体8の口首部81に装着される。
ポンプヘッド部3は、本実施形態では、図1に示すように、ベースキャップ部2のガイドステム22に相対変位可能に挿入される円筒状の中空パイプ33を有しており、またポンプヘッド部3の上部先端部分には、泡状にした内容液を吐出する吐出口31を備えている。中空パイプ33の内部には、吐出口31に至る発泡流路32が形成されている。発泡流路32には、空気と内容液82とを混合する混合室13と、混合室13の下流側に混合液を泡状にする泡生成部材18とが設けられている。
ポンプヘッド部3は、本実施形態では、図1に示すように、中空パイプ33の下端部に、後述するように、上部が嵌め込まれて一体として連結された円筒部511と、円筒部511の下端部に上部が嵌め込まれて一体として連結された弾性体支持部512とを有する筒状部材51を介して、シリンダ部4の液導入室16に設けられたスプリング部材91の作用によって、上方に付勢されるようになっている。すなわち、本実施形態では、筒状部材51の円筒部511は、その上端部分がポンプヘッド部3の中空パイプ33に一体として装着されており、ポンプヘッド部3の中空パイプ33と筒状部材51とは、一体となって上下動するようになっている。尚、ポンプヘッド部3の中空パイプ33の下端部に嵌め込まれた、ピストン部5を構成する筒状部材51の円筒部511の内部には、第1室11が形成されており、第1室11と混合室13との間には、ボール弁92が配置されている。
なお、本実施形態では、スプリング部材91の下端部は、液導入室16下端部の内周面に設けられたリブ(図示しない)に係合されている。
上述したように、ポンプヘッド部3を構成する中空パイプ33の下端部と、ピストン部5を構成する筒状部材51の円筒部511の上部とは、嵌め込まれて一体として連結されているが、本実施形態では、図1に示すように、連結部分において、中空パイプ33の内周面の一部、又は筒状部材51の円筒部511の外周面の一部に、上下方向に延びる線状切り欠き溝が形成されている。この線状切り欠き溝が、空気通路である第2流路15の一部となる。
シリンダ部4は、本実施形態では、図1に示すように、ベースキャップ部2の天井部21の周壁よりも内側であって、天井部21の下面にフランジを介して一体化されており、容器本体8内へ垂下して形成されている。シリンダ部4は、その上部が大径の第2室12となっており、第2室12の中央部において第2室12から容器本体8の底部付近まで垂下する部分が小径の液導入室16となっている。
ピストン部5を構成する筒状部材51は、本実施形態では、容器本体8内の内容液82を筒状部材51の内部に形成された第1室11に吸引し、第1室11で加圧して、第1室11から混合室13に排出を行うものである。
本実施形態では、筒状部材51は、図1に示すように、ポンプヘッド部3が押圧されていない状態(非押圧時)で、ポンプヘッド部3の中空パイプ33の下端部からシリンダ部4の第2室12を貫通して液導入室16の上部にまで亘る略円筒状の円筒部511と、スプリング部材91を支持する略円筒状の弾性体支持部512とから構成されている。弾性体支持部512は、その上部外周面が、円筒部511の下部内周面と嵌合して一体化されている。尚、ピストン部5を構成する筒状部材51の内側であって、スプリング部材91の内側に、シリンダ部4の液導入室16の上下方向に延びるポペット弁93が配置されている。
円筒部511の内側(第1室11側)の内周面には、リブ(図示しない)が周方向に複数個、設けられており、ポペット弁93の上端部と軽度に嵌合して一体化されている。軽度に嵌合とは、図2に示すように、ポンプヘッド部3の押圧を開始した直後では、円筒部511とポペット弁93は一体で下方に移動し、ポペット弁93の下端部が液導入室16の内壁と接触して、導入流路19を閉塞した場合には、図3に示す状態まで円筒部511のみが下方に移動し、図4に示すように、ポンプヘッド部3の押圧を開放すると、再び円筒部511とポペット弁93は一体で上方に移動する程度の接触状態を示す。
本実施形態では、図1に示すように、筒状部材51の円筒部511の外周面における、後述するピストン部材52のピストン円筒部521が装着された部分の下方に、空気流路である第2流路15を開閉する閉塞用凹状リブ513が設けられている。閉塞用凹状リブ513は、円筒部511の外周面から外方に張り出すように突出して当該外周面に沿って円環状に設けられている。筒状部材51の閉塞用凹状リブ513に、ピストン部材52のピストン円筒部521の下端部を挿入して当接させることにより、空気流路である第2流路15を、その入口部分において閉塞することが可能になる。また、閉塞用凹状リブ513は、ポンプヘッド部3が最も押圧された状態において、シリンダ部4の第2室12の底部に当接するようになっている(図3参照)。
このように構成された筒状部材51を備える泡吐出器1には、筒状部材51と液導入室16との間に第2室12と連通する隙間17が設けられている。該隙間17は、ポンプヘッド部3を押圧したり押圧を開放したりすることによって、筒状部材51が上下動する際にも開いている。具体的には、ポンプヘッド部3が押圧されていない状態(非押圧時)においては、図1に示すように、筒状部材51の円筒部511は、液導入室16の上部に位置している。筒状部材51を構成する円筒部511の外周面と、液導入室16の内周面との間には0.1mm〜0.3mm程度の隙間17が設けられている。また、ポンプヘッド部3が押圧された状態(押圧時)においては、図2及び図3に示すように、筒状部材51の円筒部511が、液導入室16の内部に挿入されているが、筒状部材51を構成する円筒部511の外周面と、液導入室16の内周面との間には0.1mm〜0.3mm程度の隙間17が設けられている。
なお、本願明細書において「筒状部材と液導入室との間には第2室と連通する隙間が設けられている」とは、上述のように筒状部材51と前記液導入室16の内周面との間に隙間を設ける構成以外に、液導入室16の内周面に溝を設け、筒状部材51と前記液導入室16の内周面とを接触する位置に設ける構成も含まれる。
また、ピストン部5を構成するピストン部材52は、本実施形態では、外気と容器本体8内の内容液82とをシリンダ部4の第2室12に吸引し、第2室12で加圧して、第2室12から混合室13に空気を排出すると共に、第2室12から第1室11を介して混合室13に内容液82を排出するものである。
本実施形態では、ピストン部材52は、図1に示すように、筒状部材51の円筒部511の外周面に0.1〜0.2mm程度の隙間を有した状態で相対変位可能に遊嵌するピストン円筒部521と、ピストン円筒部521の外周面から外方に張り出して円環状に設けられた張出し部522と、張出し部522の外周先端部分に設けられ、シリンダ部4の第2室12の内周面に密着状態で摺動可能に接する外周面を備える外周ピストン部523とからなる。尚、筒状部材51の円筒部511の外周面とピストン部材52のピストン円筒部521の内周面との間の隙間が、空気通路である第2流路15の一部となる。張出し部522は、さらに、ピストン円筒部521との接合基端部から外方に向って張り出す環状平板部522aと、環状平板部522aの外周縁部に垂直に立設して接合された環状外側壁522bと、環状外側壁522bの下端部から外方に向って張り出す外側環状平板部522cとを含んで構成されている。外側環状平板部522cの外周縁部には、外周ピストン部523が延設されている。
泡吐出器1は、第2室12に外気を取込み可能とする逆止弁7が設けられている。詳述すると、ピストン部材52は、本実施形態では、図1に示すように、第2室12に貫通する外気取込み孔524を有している。外気取込み孔524は、本実施形態では、ピストン部材52を構成する張出し部522の環状平板部522aに設けられている。また、外気取込み孔524を下方から覆うようにして、第2室12には空気バルブ71が設けられている。空気バルブ71は、逆止弁7として用いられ、ピストン部材52の上昇により第2室12が負圧になって吸引力を生じる際には、吸引力によって空気バルブ71が開放され、外気取込み孔524を介して、ポンプヘッド部3の中空パイプ33とベースキャップ部2のガイドステム22との間の隙間を通過した外気が、第2室12に取り込まれる。すなわち、逆止弁7である空気バルブ71は、ポンプヘッド部3の押圧が開放されてポンプヘッド部3が上昇し、押圧される前の位置、言い換えれば、元の位置に復帰する際に、第2室12の内部が負圧となることにより開いて、外気を第2室12に取込み可能とする。
尚、本実施形態の泡吐出器1は、図1に示すように、ポンプヘッド部3の中空パイプ33の外方に、中空パイプ33と同心状に配置されたスカート状カバー34が、中空パイプ33とベースキャップ部2のガイドステム22との間の隙間を覆うように設けられている。スカート状カバー34が設けられていることにより、中空パイプ33とガイドステム22との間の隙間を介して外気が吸引される際に、外気の吸引に伴ってこれらの隙間から、外気と共にポンプヘッド部3やベースキャップ部2の周囲の水が第2室12に流入するのを、相当程度防止することが可能になる。
また、本実施形態の泡吐出器1は、図1に示すように、シリンダ部4の第2室12の周面に、容器本体8の内部と連通する換気口121が設けられている。換気口121は、ポンプヘッド部3が押圧されていない状態(非押圧時)において、ピストン部材52におけるシリンダ部4の第2室12の内周面に沿って摺動する外周ピストン部523によって第2室12の内側から覆われている。第2室12の周面に換気口121が設けられていることにより、ポンプヘッド部3が押圧される際に、換気口121を介して外気を容器本体8に送り込むことで、容器本体8の内部の内容液82が減少して容器本体8が収縮変形するのを、効果的に回避することが可能になる。また、ポンプヘッド部3が押圧されていない状態(非押圧時)において、換気口121がピストン部材52の外周ピストン部523によって覆われて閉塞されていることにより、例えばポンプフォーマー容器の非使用時に容器が転倒等した際に、内容液82が換気口121を介して容器本体8から第2室12に流入するのを、効果的に回避することが可能になる。
容器本体8内の内容液82に含有される抗菌剤としては、例えば安息香酸イソプロピルメチルフェノール、トリクロサン等が挙げられる。抗菌剤としては、これらの中から選ばれた1種、又は2種以上を組み合わせて用いることができる。
以上のように構成された本実施形態の泡吐出器1は、ポンプヘッド部3の押圧が開放されてポンプヘッド部3が押圧される前の位置に復帰する際に、第2室12の内部が負圧となることによって、逆止弁7が開いて第2室12の内部に外気を取込むと共に、第2室12の内部に隙間17を介して内容液82を取込むようになる。また、本実施形態の泡吐出器1は、ポンプヘッド部3が押圧されることによって、第2室12から第2流路15を介して混合室13に空気を送ると共に、第2室12から隙間17を介して前記第1流路14を通って、混合室13に内容液82を送るようになる。以下、具体的に、図1〜図4を用いて説明する。
本実施形態では、図1に示すポンプヘッド部3が押圧されていない押圧前の状態(非押圧時)から、スプリング部材91の付勢力に抗してポンプヘッド部3を押圧して下方に押し下げれば、ピストン部材52のピストン円筒部521と筒状部材51の円筒部511とが遊嵌状態で装着されており、ピストン部材52の外周ピストン部523とシリンダ部4の第2室12の内周面との密着力の方が、抵抗が大きくなっていることから、先ず、図2に示すように、ポンプヘッド部3の中空パイプ33と共にピストン部5の筒状部材51が、ピストン部5のピストン部材52に対して相対的に下方にスライド移動する。これに伴って、ピストン部材52のピストン円筒部521の下端部が、筒状部材51の閉塞用凹状リブ513から離れ、ピストン円筒部521の下端部と筒状部材51の閉塞用凹状リブ513との密着状態が解除されるので、ポンプヘッド部3を構成する中空パイプ33と筒状部材51の円筒部511との連結部分に形成された線状切り欠き溝、及び筒状部材51の円筒部511とピストン部材52のピストン円筒部521との遊嵌部分の隙間からなる第2流路15に、空気を流通させることが可能な状態となる。
次に、図3に示すように、ポンプヘッド部3をさらに下方に押圧して押し下げれば、ポンプヘッド部3の中空パイプ33と共に、ピストン部5の筒状部材51及びピストン部材52が、一体として下方に押し下げられることになる。これによって、シリンダ部4の第2室12内の空気が、第2流路15を介してポンプヘッド部3の中空パイプ33内に配置された発泡流路32に向けて排出される。
さらに、図3に示すように、ポンプヘッド部3の中空パイプ33と共にピストン部5の筒状部材51及びピストン部材52が、下方に押し下げられることによって、筒状部材51の円筒部511の内部に形成された第1室11内の内容液82の液圧が高くなり、ボール弁92aが上方に移動して、第1流路14が開放される。そして、シリンダ部4の第2室12内の内容液82が、ピストン部5の筒状部材51とシリンダ部4の液導入室16との間の隙間17を介して、筒状部材51の円筒部511の内部に形成された第1室11に送られると共に、第1室11内の内容液82が第1流路14を介して中空パイプ33内の発泡流路32に向けて加圧、排出される。
このように排出された内容液82と空気とが、ポンプヘッド部3の中空パイプ33内に配置された混合室13において加圧混合され、加圧混合された混合液が泡生成部材18を通過して発泡された後に、ポンプヘッド部3の吐出口31から泡状に吐出される。
ポンプヘッド部3は、図3に示すように、ピストン部5を構成するピストン部材52の外周ピストン部523がシリンダ部4の第2室12の底部近傍まで至り、更に、ピストン部5を構成する筒状部材51の閉塞用凹状リブ513がシリンダ部4の第2室12の底部に当接するまで、すなわち1ストロークの最後まで押圧される。
ポンプヘッド部3を最後まで押圧したら、ポンプヘッド部3の押圧を開放する。ポンプヘッド部3の押圧を開放すると、先ず図4に示すように、ピストン部材52のピストン円筒部521と筒状部材51の円筒部511とが遊嵌状態で装着されており、ピストン部材52の外周ピストン部523とシリンダ部4の第2室12の内周面との密着力の方が、抵抗が大きくなっていることから、スプリング部材91の付勢力によって、ポンプヘッド部3の中空パイプ33と共にピストン部5の筒状部材51が、ピストン部5のピストン部材52に対して相対的に上方にスライド移動する。これに伴って、筒状部材51の閉塞用凹状リブ513が、ピストン部材52に対して上方に移動するので、ピストン部材52のピストン円筒部521の下端部が、筒状部材51の閉塞用凹状リブ513の凹部に密着当接され、第2流路15を介した空気の流通を遮断する。また、ボール弁92aが自重によって下方に移動することにより、ピストン部5を構成する筒状部材51の円筒部511の内部の第1室11が閉塞される。
しかる後に、スプリング部材91の付勢力によって、ポンプヘッド部3が上方に押し上げられ復帰すると共に、筒状部材51及びピストン部材52も押し上げられる。これによって、ピストン部5を構成する筒状部材51の内部の第1室11が負圧になるので、シリンダ部4の液導入室16の内部に配されたポペット弁93が上方に移動する。このようにポペット弁93が上方に移動することによって、導入流路19が開放されて、容器本体8内の内容液82が、液導入室16の下部に配置された吸引管94を介して、液導入室16の内部に吸引供給される。
さらに、ポンプヘッド部3が上方に押し上げられ元の位置に復帰すると共に筒状部材51及びピストン部材52も押し上げられることによって、シリンダ部4の第2室12が負圧になり、第2室12に設けられた空気バルブ71が開放されることで、ピストン部材52を構成する張出し部522の環状平板部522aに設けられた外気取込み孔524を介して、外気が第2室12に取り込まれることになる。また、シリンダ部4の第2室12が負圧になることによって、容器本体8内の内容液82が、開放された導入流路19を通って、ピストン部5の筒状部材51とシリンダ部4の液導入室16との間の隙間17を介して、第2室12に取り込まれることになる。
以上のような操作を繰り返し行うことによって、ポンプヘッド部3の1ストローク毎に、内容液82と空気との泡状になった混合液が、ポンプヘッド部3の吐出口31から外部に吐出される。
上述した本発明の一実施形態の泡吐出器1を使用した際の作用効果について説明する。
本実施形態の泡吐出器1は、図4に示すように、ポンプヘッド部3の押圧が開放されてポンプヘッド部3が元の位置に復帰する際に、シリンダ部4の第2室12の内部が負圧となることによって、逆止弁7が開いて第2室12の内部に外気が取込まれると共に、第2室12の内部に隙間17を介して内容液82も取込まれている。従って、第2室12の内部を負圧にして、逆止弁7を開き、外気取込み孔524を介して、第2室12の内部に外気が取込まれる際に、ポンプヘッド部3或いはベースキャップ部2の周囲に付いた水が、該外気と共にシリンダ部4の第2室12の内部に吸引されてしまっても、第2室12の内部には、抗菌剤の含有された内容液82が取り込まれているので、シリンダ部4内の水が腐敗し難く、泡吐出器1内で雑菌が発生し難く、衛生的な問題が生じ難い。また、本実施形態の泡吐出器1は、衛生的な問題が生じ難いように、容器本体8内の内容液82を利用しているので、構成が簡素となる。このように構成が簡素化すると、泡吐出器1の生産性が向上する。
また、本実施形態の泡吐出器1は、図2及び図3に示すように、ポンプヘッド部3が押圧されることによって、シリンダ部4の第2室12から第2流路15を介して混合室13に空気を送ると共に、シリンダ部4の第2室12から隙間17を介して第1流路14を通って混合室13に内容液82を送るようになる。
本発明の泡吐出器は、上述の実施形態の泡吐出器1に何ら制限されるものではなく、適宜変更可能である。
例えば、本実施形態の泡吐出器1においては、図1に示すように、ポンプヘッド部3は、シリンダ部4の液導入室16に設けられたスプリング部材91の作用によって、上方に付勢されるようになっているが、スプリング部材91は、液導入室16に設ける必要はなく、例えば、ポンプヘッド部3の中空パイプ33を囲うように、ベースキャップ部2の円筒状のガイドステム22の上部に設けてもよい。
また、本実施形態の泡吐出器1においては、図1に示すように、外気取込み孔524が、ピストン部材52を構成する張出し部522の環状平板部522aに設けられているが、環状平板部522aに設ける必要はない。
1 泡吐出器
11 第1室
12 第2室
121 換気口
13 混合室
14 第1流路
15 第2流路
16 液導入室
17 隙間
18 泡生成部材
19 導入流路
2 ベースキャップ部
21 天位部
22 ガイドステム
3 ポンプヘッド部
31 吐出口
32 発泡流路
33 中空パイプ
34 スカート状カバー
4 シリンダ部
5 ピストン部
51 筒状部材
511 円筒部
512 弾性体支持部
513 閉塞用凹状リブ
52 ピストン部材
521 ピストン円筒部
522 張出し部
522a 環状平板部
522b 環状外側壁
522c 外側環状平板部
523 外周ピストン部
524 外気取込み孔
6 ポンプ
7 逆止弁
71 空気バルブ
8 容器本体
81 口首部
82 内容液
91 スプリング部材
92 ボール弁
93 ポペット弁
94 吸引管

Claims (3)

  1. 抗菌剤の含有された内容液入りの容器本体の口首部に装着されるベースキャップ部に対して往復動可能に設けられたポンプヘッド部を有し、該ポンプヘッド部が押圧されることにより、加圧された液導入室から第1室を通って混合室に前記内容液を送る第1流路と、加圧された第2室から前記混合室に空気を送る第2流路とを開放し、前記混合室に送られた前記内容液を前記混合室から吐出口に至る発泡流路において発泡させて吐出する泡吐出器であって、
    前記容器本体の口首部の内側に配置される、大径の前記第2室と該第2室の中央部にて垂下する小径の前記液導入室とを有するシリンダ部、前記第2室及び前記液導入室に亘って室内を上下動する筒状部材と該筒状部材から径方向外側に張り出して設けられて前記第2室の内周面に沿って摺動するピストン部材とを有するピストン部を備え、
    前記筒状部材と前記液導入室との間には前記第2室と連通する隙間が設けられており、
    前記第2室には、外気を取込み可能とする逆止弁が設けられており、
    前記ポンプヘッド部の押圧が開放されて前記ポンプヘッド部が押圧される前の位置に復帰する際に、前記第2室の内部が負圧となることによって、前記逆止弁が開いて該内部に外気を取込むと共に、該内部に前記隙間を介して前記内容液を取込む泡吐出器。
  2. 前記ポンプヘッド部が押圧されることによって、前記第2室から前記第2流路を介して前記混合室に空気を送ると共に、前記第2室から前記隙間を介して前記第1流路を通って、前記混合室に該内容液を送る請求項1記載の泡吐出器。
  3. 前記第2室の周面に、前記容器本体の内部と連通する換気口が設けられており、
    前記換気口は、前記ポンプヘッド部が押圧されていない状態において、前記ピストン部材における前記第2室の内周面に沿って摺動する外周ピストン部によって前記第2室の内側から覆われている請求項1又は2記載の泡吐出器。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR101904933B1 (ko) * 2017-01-23 2018-10-08 주식회사 엘지생활건강 펌핑 용기

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