JP6360646B2 - 泡吐出器 - Google Patents

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Description

本発明は泡吐出器に関する。
泡吐出器として、特許文献1に記載の如く、容器本体の口部に固定したキャップに対し往復動可能に設けられる頭部を有し、頭部を往復動させることにより、容積可変の液室から内容液を、容積可変の空気室から空気を、それぞれ泡生成部に送り、この内容液と空気を泡生成部で混合発泡させ、生成した泡を頭部に設けた吐出口から吐出するに際し、頭部の往復動に連動して空気室を拡縮するエアピストンを設け、エアピストンにより拡張されて負圧になる空気室に外部の空気を吸入し、エアピストンにより収縮されて加圧される空気室の空気を泡生成部に送出するものがある。これらの泡吐出器では、エアピストンの空気室に対する裏側上部に外気取り込み室を設けるとともに、外気取り込み室と空気室を連通する空気の吸入口をエアピストンに設け、エアピストンに設けた空気の吸入口を開閉して外気取り込み室から空気室への空気の吸入を許容する吸入チェック弁を設けており、頭部とキャップの間の微小隙間を外気取り込み経路としている。
特開2004-121898
特許文献1に記載の泡吐出器では、エアピストンの空気室に対する裏側上部に設けた外気取り込み室に取り込んだ外部の空気を、エアピストンに設けた空気吸入口から空気室に吸入している。このとき、外気取り込み室に取り込んだ外部の空気には、使用環境(例えば風呂場に泡吐出器を置き、シャワー水がかかる場合等)によっては外水が混入する場合があり、この外水が外部の空気とともに空気室に浸入し、空気室に一旦浸入した外水は滞留しやすく、菌等を発生したり、泡生成部での泡生成を損なうおそれがある。
本発明の課題は、泡吐出器において、簡易な構成により、エアピストンにより拡縮されるシリンダの内部の空気室への外水の浸入を防ぎ、該空気室に外部の空気を吸入することにある。
請求項1に係る発明は、容器本体の口部に固定したキャップに対し往復動可能に設けられる頭部と容器本体の内部に設置されるシリンダを有し、頭部の往復動により、容積可変の液室から内容液が、容積可変の空気室から空気が、それぞれ泡生成部に送出され、この内容液と空気が泡生成部で混合発泡されて生成した泡が頭部に設けた吐出口から吐出可能にされ、頭部の往復動に連動して上下動するエアピストンがシリンダの内部に配置され、シリンダの内部のエアピストンの正面側に該エアピストンにより拡縮される空気室が形成され、エアピストンにより拡張されて負圧になる空気室に外部の空気を吸入し、エアピストンにより収縮されて加圧される空気室の空気を泡生成部に送出する泡吐出器であって、可動内壁がシリンダの内周に遊嵌されるとともに、エアピストンが可動内壁の内周面に密着摺動し、可動内壁はエアピストンの上下動に連動してシリンダに対する上昇限位置と下降限位置の間で上下動され、シリンダにおけるエアピストンの背面側に外気取り込み路が設けられ、この外気取り込み路を容器本体の上部空間に連通するようにシリンダ及び可動内壁に設けられる通気孔が、エアピストンの上死点で該エアピストンによって閉じられる位置に設けられ、容器本体の上部空間から空気室への空気取り込み孔をシリンダの下部に設け、上死点から下降するエアピストンに連動して上昇限位置から下降限位置に位置付けられた可動内壁によって上記空気取り込み孔を閉じ、下死点から上昇するエアピストンに連動して下降限位置から上昇限位置に位置付けられた可動内壁によって上記空気取り込み孔を開くようにしたものである。
本発明によれば、泡吐出器において、簡易な構成により、エアピストンにより拡縮されるシリンダの内部の空気室への外水の浸入を防ぎ、該空気室に外部の空気を吸入することができる。
図1は泡吐出器の待機状態を示す断面図である。 図2は泡吐出器の押圧初期状態を示す断面図である。 図3は泡吐出器の押圧中間状態を示す断面図である。 図4は泡吐出器の押圧完了状態を示す断面図である。 図5は泡吐出器の押圧解除初期状態を示す断面図である。 図6は泡吐出器の押圧解除中間状態を示す断面図である。 図7は図4の要部拡大図である。 図8は図6の要部拡大図である。
以下、本発明の実施の形態について、詳細に説明する。
泡吐出器10は、図1に示す如く、洗剤等の内容液が収容された容器本体1の口部1Aに、キャップ20の取付部20Aを固定する。キャップ20の取付部20Aの内側面にはシリンダ30の大径部30Aの上端部が突当て固定される。
シリンダ30は大径部30Aに連なる小径部30Bを有し、小径部30Bにディップチューブ32を嵌合し、このディップチューブ32を容器本体1の内部に挿入している。シリンダ30は、大径部30Aの内部に空気室Aを形成し、小径部30Bの内部に液室Lを形成する。キャップ20の筒部20Bには頭部40のステム41が上下方向に往復動可能に挿入される。泡吐出器10は、頭部40を往復動させることにより、容積可変の液室Lから内容液を、容積可変の空室Aから空気を、それぞれステム41の内部に設けてある後述する泡生成部80に送り、当該泡生成部80で混合発泡させ、生成した泡を頭部40に設けた吐出口42から吐出する。
尚、本明細書において、上下とは、泡吐出器10の頭部40が後述する圧縮コイルばね53の付勢力に抗して押し込まれる往動方向に沿う方向を上下方向とし、頭部40が押し込まれる往動側を下側、頭部40が圧縮コイルばね53の付勢力により上がる復動側を上側とする。
泡吐出器10に収容される洗剤等の内容液は防腐剤又は抗菌剤を添加される等により抗菌性を有する。防腐剤又は抗菌剤としては、例えば安息香酸、安息香酸パントテニルエチルエーテル、塩酸アルキルジアミノエチルグリシン、サリチル酸、ソルビン酸、デヒドロ酢酸、トリクロロヒドロキシジフェニルエーテル、パラオキシ安息香酸エステル、フェノキシエタノール、フェノール、ラウリルジアミノエチルグリシンナトリウム、イソプロピルメチルフェノール、塩化ベンザルコニウム、塩化ベンゼトニウム、塩酸クロルヘキシジシン、グルコン酸クロルヘキシジン、オルトフェニルフェノール、臭化アルキルイソキノリニウム、チモール、トリクロロカルバニリド、ハロカルバン、ヒノキチオール、2−メチル−4−イソチアゾリン−3−オン、5−クロロ−2−メチル−4−イソチアゾリン−3−オン、1,2−ベンゾイソチアゾリン−3−オン、ポリリジン、亜鉛塩、銀塩の1つ或いは複数の組合せを用いることができる。
泡吐出器10は、頭部40の吐出口42に通ずるステム41の下端中空部に中空ピストンガイド51を嵌合固定し、ピストンガイド51の下端中空部に中空の液ピストン52の中空筒部52Aを嵌合固定し、液ピストン52の外周ピストン部52Bをシリンダ30の小径部30Bの内壁に摺動可能に挿入し、小径部30Bの下端側ばね受部33及び後述するポペット60の下端バルブ62の上端面と液ピストン52との間に圧縮コイルばね53を介装している。即ち、頭部40を押しているときには、圧縮コイルばね53の下端部が小径部30Bの下端側ばね受部33に支持されるとともに、ポペット60の下端バルブ62の上端面は圧縮コイルばね53の下端部から離れる。頭部40から手を離したときには、圧縮コイルばね53の下端部が小径部30Bの下端側ばね受部33に支持されるとともに、ポペット60の下端バルブ62の上端面は圧縮コイルばね53の下端部に接する。下端側ばね受部33は凸リブ状であり、小径部30Bの内面下端部に周方向に複数本(例えば6本)設けられている。一方、ポペット60の下端バルブ62の上端部の外周には、下端側ばね受部33の形状に対応した溝が設けられており、ポペット60と下端側ばね受部33とが干渉しないようになっている。泡吐出器10は、ピストンガイド51と液ピストン52の中空部を液室Lから延在する液吐出路54とし、ピストンガイド51における液吐出路54の上端部には上端側弁座51Aが設けられ、弁座51Aには液吐出路54からの圧力によって開くボール弁55が密接して載置される。
泡吐出器10は、シリンダ30の小径部30Bから液ピストン52、ピストンガイド51に沿って延在するポペット60を有し、ポペット60の上端部61をピストンガイド51及び液ピストン52の内周に摩擦嵌合し、ポペット60の下端バルブ62を小径部30Bの下端側弁座34(小径部30Bの下端に形成された縮径領域)に密接して配置し、容器本体1の内部に対して液室Lを開閉する。ポペット60の外周溝と液ピストン52の内周との間、更にはピストンガイド51の内周溝との間が前述の液吐出路54とされる。ポペット60は下端側の領域においてコイルばね53の中心部に延在する。ポペット60の下端バルブ62は液ピストン52により収縮されて加圧される液室Lの液圧により下端側弁座34に押圧されて閉じ状態とされる。液室Lが最大拡張端にある図1の初期状態で、コイルばね53はポペット60が上方へ移動しない程度に下端バルブ62の上端面に接している。
泡吐出器10は、頭部40の上下の往復動に連動して液室L内を上下動するピストンガイド51及び液ピストン52を有し、ポペット60の下端バルブ62がピストンガイド51及び液ピストン52の上動に連動して弁座34から離れ、かつ液ピストン52の上動により拡張される液室Lに容器本体1の内容液を吸入し、ポペット60の下端バルブ62がピストンガイド51及び液ピストン52の下動に連動して弁座34に接し、かつ液ピストン52の下動により収縮される液室Lの内容液を液吐出路54経由で弁座51Aと離れて開かれたボール弁55から後述する泡生成部80に吐出する。
即ち、泡吐出器10は、頭部40の上下の往復動に連動して液室L内を上下動する液ピストン52を有し、頭部40が上動する吸入行程で液ピストン52の上動により拡張される液室Lに容器本体1の抗菌性のある内容液を吸入し、頭部40が押込下動される吐出行程で液ピストン52の下動により収縮される液室Lの内容液を後述する泡生成部80に吐出する。
泡吐出器10は、環状の可動内壁35がシリンダ30における大径部30Aの内周に遊嵌される。可動内壁35は、頭部40の往復動に沿う上下方向(シリンダ30及び可動内壁35の軸方向)にて、一定移動量K(図7、図8)だけ相対移動可能にシリンダ30における大径部30Aの内周に遊嵌される。可動内壁35は、シリンダ30における大径部30Aの内周に沿う上記移動量Kの上下動により、図8に示す如く、上端部35Uがキャップ20における取付部20Aの内側面に設けた環状の上シール部36Uに密着し(図1、図6、図8)、上昇限位置に位置付けられる。また、可動内壁35は、図7に示す如く、下端部35Lがシリンダ30の大径部30Aによって形成される空気室Aの底部Bに設けた環状の下シール部36Lに密着し(図2〜図5、図7)、下降限位置に位置付けられる。
泡吐出器10は、頭部40の往復動に連動して上下動する環状のエアピストン70をシリンダ30の内部に配置する。エアピストン70は、ピストンガイド51の外周に遊嵌され、かつ頭部40の往復動に沿う上下方向(ピストンガイド51及びエアピストン70の軸方向)にて一定移動量H(図7、図8)だけピストンガイド51に対して相対移動可能にされる。エアピストン70は、シリンダ30の内部において、中空筒部70Aに設けたピストン部70Bの外周リング部70Cを、可動内壁35の内周面に密着摺動自在にし、シリンダ30の内部のエアピストン70の正面側(頭部40に対する反対側)に該エアピストン70により拡縮される空気室Aを形成する。
泡吐出器10は、頭部40のステム41の下端段差状内周孔にエアピストン70の筒部70Aの上端部を挿入している。そして、泡吐出器10の図1に示す初期状態では、頭部40が上動端にあり、エアピストン70が上死点(頭部40の上下の往復動に連動するエアピストン70の上動端位置)にあり、可動内壁35が上昇限位置に設定されている。
この初期状態から頭部40を押圧して下動させると、頭部40と一体化されていて可動するピストンガイド51に遊嵌されているエアピストン70、及びエアピストン70が密着していてシリンダ30の内周に遊嵌されている可動内壁35が、重力の作用下で、ピストンガイド51に同行して下動する。可動内壁35が移動量Kだけ可動して下降限位置に到達すると、可動内壁35の下動が停止される。
続いて、頭部40を更に押圧して下動させると、下降限位置に到達して停止した可動内壁35と密着しているエアピストン70は(可動内壁35から受ける摩擦力がピストンガイド51との遊嵌部から受ける軽摩擦力より大きいために)動けず、頭部40及びピストンガイド51だけが下動する。こうしてステム41の内周孔の段差面がエアピストン70の筒部70Aの上端面に突当たるまでの一定時間の経過により、ピストンガイド51とエアピストン70は移動量Hだけ相対移動してエアピストン70の筒部70Aの下端面がピストンガイド51の中間フランジ部51Bから離隔し、それらの間に後述する空気送出口75Aを形成する(図3、図4、図7)。
その後、頭部40を更に押圧して下動させると、エアピストン70は、頭部40(ピストンガイド51、液ピストン52も一体)のステム41の内周孔の段差面によって押下されて頭部40とともに下動し、可動内壁35の内周を密着摺動して下死点(頭部40の往復動に連動するエアピストン70の下動端位置)に至るものになる。
逆に、頭部40が下動端で押圧解除されてコイルばね53のばね力で上動されたときには、まず頭部40及びピストンガイド51が移動量Hだけ上動してピストンガイド51の中間フランジ部51Bがエアピストン70の筒部70Aの下端面に衝合し、それらの間の空気送出口75Aを閉じる(図5)。次に、頭部40及びピストンガイド51が更に上動すると、ピストンガイド51の中間フランジ部51Bに衝合したエアピストン70、及びエアピストン70が密着している可動内壁35がピストンガイド51に同行して上動し、可動内壁35が移動量Kだけ上動して上昇限位置に到達して停止する。続いて、頭部40及びピストンガイド51が更に上動すると、エアピストン70は、頭部40(ピストンガイド51、液位ピストン52も一体)とともに上動し、上昇限位置にて停止している可動内壁35の内周を密着摺動して上死点に至るものになる。
泡吐出器10は、シリンダ30におけるエアピストン70の背面側(頭部40の側)に外気取り込み路71を設ける。外気取り込み路71は、頭部40のステム41とキャップ20の筒部20Bとの微小環状間隙と、キャップ20とエアピストン70のピストン部70Bの上面との間隙を有し、キャップ20の筒部20Bの上端側に外気取り込み口71Aを設ける。
泡吐出器10は、この外気取り込み路71をシリンダ30の大径部30A及び可動内壁35の上部の周方向複数位置に設けた通気孔72により容器本体1の上部空間に連通させるに際し、この通気孔72を、シリンダ30におけるエアピストン70の上死点で該エアピストン70のピストン部70B(外周リング70C)により閉じられる位置に設ける。本実施例においては、エアピストン70のピストン部70Bの外周リング部70Cが上死点より下側にあるとき、通気孔72は開かれて外気取り込み路71を容器本体1の上部空間に連通する。エアピストン70のピストン部70Bの外周リング部70Cは上死点において通気孔72を閉じ、外気取り込み路71と容器本体1の上部空間との連通を遮断する。
尚、通気孔72は、泡吐出器10の泡生成のために、空気室Aに吸入すべき空気量と、容器本体1から液室Lに導入される内容液の減量に見合う空気量との合計空気量を、外気取り込み路71から容器本体1の上部空間へ取り入れ可能にするものであり、この合計空気量の導入に足りる孔数、孔径を備える必要がある。
ここで、通気孔72は、図7、図8に示す如く、シリンダ30の大径部30Aの上部の周方向複数位置に設けた孔72Aと、可動内壁35の上部の周方向複数位置に設けた孔72Bが互いに合致し、相互に連通して形成されるものになる。可動内壁35がシリンダ30に対して上下動するため、孔72Aの少なくとも軸方向径を孔72Bよりも大口径にし、可動内壁35をシリンダ30に対して回り止めすることで、孔72Aと孔72Bの連通を常時維持する。通気孔72が通気し得る空気量は小口径の孔72Bの孔径によって規定されるものになる。
泡吐出器10は、容器本体1の上部空間から空気室Aへの空気取り込み孔73をシリンダ30における大径部30Aの下部の周方向複数位置に設けている(図7、図8)。このとき、空気取り込み孔73は空気室Aの底部Bの最下点に臨む(面する)位置に設けられる。空気室Aの底部Bはシリンダ30の大径部30Aの側から小径部30Bの側に向けて上り勾配をなすテーパ状部B1を備え、このテーパ状部B1の周囲の環状部B0により上述の最下点を形成している(図7、図8)。
空気取り込み孔73は、図7に示す如く、上死点から下降するエアピストン70に連動して上昇限位置から下降限位置に位置付けられた可動内壁35によって閉じられる。また、空気取り込み孔73は、図8に示す如く、下死点から上昇するエアピストン70に連動して下降限位置から上昇限位置に位置付けられた可動内壁35によって開かれる。
これにより、泡吐出器10において、頭部40が押圧初期状態(図2)〜押圧中間状態(図3)、押圧完了状態(図4)、押圧解除初期状態(図5)にあるとき、空気取り込み孔73は継続して閉じる。他方、頭部40が押圧解除中間状態(図6)〜待機状態(図1)にあるとき、空気取り込み孔73は継続して開く。
従って、泡吐出器10にあっては、キャップ20の筒部20Bの上端側の外気取り込み口71Aから取り込まれる外気が、キャップ20の筒部20Bと頭部40のステム41の微小間隙、及びキャップ20とエアピストン70の微小間隙を有する外気取り込み路71、シリンダ30の大径部30A及び可動内壁35の上部に設けた通気孔72を通り、容器本体1の上部空間に導かれる。容器本体1の上部空間に導かれた外気に混入していた水(ゴミ等の異物も同じ)は重力の作用で容器本体1の内部に落下して分離され、水が分離された空気がシリンダ30の下部の開き状態にある空気取り込み孔73を通って空気室Aに取り込まれる。
泡吐出器10は、ピストンガイド51の外周溝とエアピストン70の筒部70Aの内周との間、更にピストンガイド51の外周とステム41の内周溝との間の上下に続く空気送出路75を設け、エアピストン70の筒部70Aの下端面がピストンガイド51の中間フランジ部51Bに接離して該空気送出路75の空気送出口75Aを開閉する開閉弁76を形成する。開閉弁76は、頭部40の下動時に頭部40とともに下動するピストンガイド51の中間フランジ部51Bをエアピストン70の筒部70Aの下端から離隔させてそれらの間に空気送出口75Aを開き(図3、図4)、頭部40の上動時に該頭部40とともに上動するピストンガイド51の中間フランジ部51Bをエアピストン70の筒部70Aの下端に下から衝合させてそれらの間の空気送出口75Aを閉じる(図5)。
尚、頭部40は、筒状カバー77を吊下げ、カバー77によりステム41及びキャップ20の筒部20Bの上領域を囲み、カバー77の下端部によりキャップ20の筒部20Bまわりに微小間隙を形成する。カバー77は外気取り込み路71への外水の浸入を困難にする。
即ち、泡吐出器10は、頭部40の上下の往復動に連動して空気室A内を上下動するエアピストン70をシリンダ30の大径部30A及び可動内壁35の内部に摺動可能に挿入し、頭部40が上動する吸入行程でエアピストン70の上動により拡張されて負圧になる空気室Aに外部の空気を吸入し、頭部40が押込下動される吐出行程でエアピストン70の下動により収縮されて加圧される空気室Aの空気を後述する泡生成部80に送出する。
泡吐出器10は、頭部40の吐出口42側に泡生成部80を備える。泡生成部80は、液吐出路54と空気送出路75の会合領域(ボール弁55の直上部)に設けたジェットリング81により空気と内容液とを混合発泡し、この発泡された内容液をジェットリング81の上側に配置したメッシュリング82に貼ったメッシュ82Aを通すことにより細かな泡を生成し、吐出口42から吐出可能にする。
泡吐出器10の各部の材質については、キャップ20、シリンダ30、頭部40はPP、可動内壁35、エアピストン70はHDPE、液ピストン52はLDPEが成形性、製造コスト及び各部の機能を発揮できる観点で望ましい。
シリンダ30と可動内壁35の遊嵌隙間量は0.1〜0.3mm程度が泡吐出器の機能を発揮できる観点で望ましい。
ピストンガイド51とエアピストン70の遊嵌隙間量は0.1〜0.3mm程度が泡吐出器の機能を発揮できる観点で望ましい。
泡吐出器10は以下の如くに動作する。
(待機状態)(図1)
(1)図1の待機状態(初期状態)では、頭部40が上動端にあり、エアピストン70が上死点にあり、可動内壁35が上昇限位置に設定されている。
(押圧初期状態)(図2)
(1)図1の待機状態(初期状態)から頭部40を押すと最初に頭部40と一体となって、ピストンガイド51、液ピストン52、ポペット60が下へ下がる。
(2)ポペット60の下端バルブ62がシリンダ30の小径部30Bの弁座34に当たり、液室Lを閉じる。
(3)ピストンガイド51に遊嵌されているエアピストン70、及びエアピストン70が密着していてシリンダ30の内周に遊嵌されている可動内壁35が、重力の作用下で、ピストンガイド51に同行して下動し、可動内壁35が移動量Kだけ下動して下降限位置に到達し、シリンダ30の下部の空気取り込み孔73を閉じる。
(押圧中間状態)(図3)
頭部40を更に押すと、ステム41の内周孔の段差面がエアピストン70の筒部70Aの上端面に突当たるまでの一定時間の経過により、ピストンガイド51とエアピストン70は移動量Hだけ相対移動してエアピストン70の筒部70Aとピストンガイド51の中間フランジ部51Bの間に空気送出口75Aが形成される。
(押圧完了状態)(図4、図7)
(1)頭部40を更に押すと、頭部40と一体となって、ピストンガイド51、液ピストン52、エアピストン70が下へ下がる。
(2)空気室A内の空気は空気送出路75を通り、液室L内の液は液吐出路54を通り、泡生成部80のジェットリング81の部分で混合され泡となる。泡はメッシュリング82に貼られたメッシュ82Aを通り細かな泡となって頭部40の吐出口42から吐出される。
(3)エアピストン70が上述(1)により上死点から一定ストローク下動すると、エアピストン70のピストン部70Bの外周リング部70Cがシリンダ30及び可動内壁35の上部の通気孔72から下方に離れる。従って、当該通気孔72が開放状態となる。
(押圧解除初期状態)(図5)
(1)頭部40を押すのをやめて頭部40から手を離すと、頭部40と一体となって、ピストンガイド51、液ピストン52、ポペット60がコイルばね53のばね力で上がる。
(2)押圧初期状態(図2)で下降限位置に位置付けられた可動内壁35に密着していて動かないエアピストン70に対して、ピストンガイド51が上動し、ピストンガイド51の中間フランジ部51Bがエアピストン70の筒部70Aに衝合して空気送出口75Aを閉じる。
(押圧解除中間状態)(図6、図8)
(1)頭部40が更に上昇すると、頭部40と一体となって、ピストンガイド51、液ピストン52、エアピストン70が上昇する。
(2)エアピストン70が密着している可動内壁35が上述(1)のエアピストン70に同行して上動し、可動内壁35が移動量Kだけ上動して上昇限位置に到達し、シリンダ30の下部の空気取り込み孔73を開く。
(3)ポペット60の下端がシリンダ30の小径部30Bの弁座34から離れ隙間ができ、液室Lを開く。
(4)空気室A内は負圧となるため、容器本体1の上部空間に導入された外気がシリンダ30の下部の空気吸入口73を通り空気室A内へ吸入される。また、液室L内も負圧となるため、容器本体1内の内容液がディップチューブ32を通って液室Lへ導入される。
(5)図1の待機状態(初期状態)に戻る。
本実施例によれば以下の作用効果を奏する。
(a)泡吐出器10において、頭部40の押圧によりエアピストン70が上死点から一定ストローク下動して下死点の位置にあるとき(図4)、シリンダ30及び可動内壁35に設けた通気孔72が開放状態となる。
この通気孔72の開放状態下で、頭部40の押圧が解除され、エアピストン70が下死点から上昇して上死点の側に変位すると、空気室A内が負圧になるとともに、可動内壁35が下降限位置から上昇限位置に位置付けられてシリンダ30の下部に設けた空気取り込み孔73を開く(図6)。これにより、シリンダ30におけるエアピストン70の背面側に設けた外気取り込み路71に取り込んだ外部の空気を、シリンダ30及び可動内壁35に設けた通気孔72から容器本体1の上部空間に導き、可動内壁35によって開かれたシリンダ30の下部の空気取り込み孔73から空気室Aに吸入する。外気取り込み路71に取り込んだ外部の空気に外水が混入していても、この外水は容器本体1の上部空間に到達してから容器本体1の内部に落下し、シリンダ30の下部の空気取り込み孔73にほとんど回り込むことがない。従って、外水が外部の空気とともに空気室Aに浸入することがなく、空気室Aに滞留して菌等を発生したり、泡生成部80での泡生成を損なうこともない。
(b)上述(a)の可動内壁35によって開かれたシリンダ30の下部の空気取り込み孔73から、外部の空気を空気室Aに吸入する過程で、仮に外水が外部の空気とともに空気室Aに浸入しても、この外水は泡吐出器10の待機状態(図1)で重力の作用によって空気室A内を落下し、可動内壁35によって未だ閉じられていないシリンダ30の下部の空気取り込み孔73から容器本体1の内部に排出される。
尚、シリンダ30の下部の空気取り込み孔73は、エアピストン70が下死点から上昇して上死点にある泡吐出器10の待機状態で、該エアピストン70が当該上死点から一定ストローク下動しない限り、可動内壁35によって開かれた状態を維持する。
(c)エアピストン70が上死点にある泡吐出器10の待機状態で、泡吐出器10が横に倒れると、容器本体1の内部の内容液が可動内壁35によって開かれているシリンダ30の下部の空気取り込み孔73から空気室Aに浸入するおそれがある。ところが、この泡吐出器10が使用に際して頭部40を押圧するに先立って正立されるとき、空気室Aに浸入していた内容液は空気室A内を重力によって落下し、可動内壁35によって開かれているシリンダ30の下部の空気取り込み孔73から容器本体1の内部に排出される。
(d)エアピストン70が上死点で通気孔72を閉じることにより、エアピストン70が上死点に達した泡吐出器10の待機状態で通気孔72を閉じるものになる(図1)。従って、泡吐出器10が待機状態で横に倒れる等があっても、容器本体1の内部の内容液が上述の通気孔72から外気取り込み路71の側へ洩出することを防ぐことができる。図1に示すように本実施形態では、ピストン部70Bの外周リング部70Cが通気孔72より充分大きく設定されている為、容器本体1の内部の内容液が上述の通気孔72から外気取り込み路71の側へ洩出することを防ぐことができる。
(e)上述(b)の如くに外部の空気とともに空気室Aに浸入した外水、又は上述(c)の如くに空気室Aに浸入した外水、又は上述(c)の如くに泡吐出器10が横に倒れたときに空気室Aに浸入した内容液は、空気室Aの底部の最下点に臨む空気取り込み孔73からスムースに容器本体1の内部へ排出され、空気室Aの底部に残ることがない。
(f)泡吐出器10において、頭部40が押圧され、この頭部40の下動に連動して上死点から下降するエアピストン70に可動内壁35が連動し、この可動内壁35が下降限位置(図2〜図4)に位置付けられた泡吐出状態下では、可動内壁35の下端部35Lが空気室Aの底部Bに設けた下シール部36Lに密着する(図4)。これにより、エアピストン70は空気室A内の空気をもれなく泡生成部80へ送出し、泡生成の安定確実を図ることができる。
(g)泡吐出器10において、エアピストン70が上死点に位置付けられ、可動内壁35が上昇限位置に位置付けられる待機状態下で、可動内壁35の上端部35Uがキャップ20の取付部20Aの内側面に設けた上シール部36Uに密着する(図1)。従って、泡吐出器10がこの待機状態で横に倒れ、容器本体1の内部の内容液がシリンダ30に設けた通気孔72や空気取り込み孔73から、シリンダ30と可動内壁35の遊嵌隙間を通って可動内壁35の上端部に到達しても、この内容液は可動内壁35の上端部35Uを乗り越えて該可動内壁35の内側におけるエアピストン70の背面側への浸入を該上シール部36Uによって阻止される。これにより、可動内壁35の上端部35Uから可動内壁35の内側におけるエアピストン70の背面側へ浸入した内容液が、頭部40の押圧解除後に上昇するエアピストン70により加圧されて外気取り込み路71から容器本体1の外部へ押し出され、容器本体1の外面を汚すおそれを回避できる。
本発明によれば、泡吐出器において、簡易な構成により、エアピストンにより拡縮されるシリンダの内部の空気室への外水の浸入を防ぎ、該空気室に外部の空気を吸入することができる。
1 容器本体
1A 口部
10 泡吐出器
20 キャップ
30 シリンダ
35 可動内壁
35U 上端部
35L 下端部
36U 上シール部
36L 下シール部
40 頭部
42 吐出口
52 液ピストン
70 エアピストン
71 外気取り込み路
72 通気孔
73 空気取り込み孔
80 泡生成部
A 空気室
B 底部
L 液室

Claims (4)

  1. 容器本体の口部に固定したキャップに対し往復動可能に設けられる頭部と容器本体の内部に設置されるシリンダを有し、頭部の往復動により、容積可変の液室から内容液が、容積可変の空気室から空気が、それぞれ泡生成部に送出され、この内容液と空気が泡生成部で混合発泡されて生成した泡が頭部に設けた吐出口から吐出可能にされ、
    頭部の往復動に連動して上下動するエアピストンがシリンダの内部に配置され、シリンダの内部のエアピストンの正面側に該エアピストンにより拡縮される空気室が形成され、エアピストンにより拡張されて負圧になる空気室に外部の空気を吸入し、エアピストンにより収縮されて加圧される空気室の空気を泡生成部に送出する泡吐出器であって、
    可動内壁がシリンダの内周に遊嵌されるとともに、エアピストンが可動内壁の内周面に密着摺動し、可動内壁はエアピストンの上下動に連動してシリンダに対する上昇限位置と下降限位置の間で上下動され、
    シリンダにおけるエアピストンの背面側に外気取り込み路が設けられ、この外気取り込み路を容器本体の上部空間に連通するようにシリンダ及び可動内壁に設けられる通気孔が、エアピストンの上死点で該エアピストンによって閉じられる位置に設けられ、
    容器本体の上部空間から空気室への空気取り込み孔をシリンダの下部に設け、上死点から下降するエアピストンに連動して上昇限位置から下降限位置に位置付けられた可動内壁によって上記空気取り込み孔を閉じ、下死点から上昇するエアピストンに連動して下降限位置から上昇限位置に位置付けられた可動内壁によって上記空気取り込み孔を開く泡吐出器。
  2. 前記空気取り込み孔が空気室の底部の最下点に臨む位置に設けられる請求項1に記載の泡吐出器。
  3. 前記可動内壁は、下端部が空気室の底部に設けた下シール部に密着し、下降限位置に位置付けられる請求項1又は2に記載の泡吐出器。
  4. 前記シリンダの上端部がキャップの内側面に突当てられて設置されるとき、
    前記可動内壁は、上端部がキャップの内側面に設けた上シール部に密着し、上昇限位置に位置付けられる請求項1〜3のいずれかに記載の泡吐出器。
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