JP2009164454A - 半導体装置の製造方法および半導体装置 - Google Patents

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岳 林
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Abstract

【課題】DSLを用いたCMOSトランジスタについて、ストレス膜の除膜時におけるシリサイド層へのダメージの無い製造方法を得る事を目的とする。
【解決手段】本発明に係る半導体装置の製造方法は、pMOSトランジスタ領域41に選択的にシリサイド層30を形成する工程、前記工程の後pMOSトランジスタ領域41の表面に選択的にストレス膜23を形成する工程、nMOSトランジスタ領域40に選択的にシリサイド層31を形成する工程、前記工程の後nMOSトランジスタ領域40の表面に選択的にストレス膜27を形成する工程を備えて構成される。
【選択図】 図22

Description

本発明は、半導体装置の製造方法および半導体装置に関し、特に歪みによりチャネル移動度を増加させる技術に関する。
近年、トランジスタのチャネル領域に歪みを与えて、チャネル移動度を増加させる技術が注目されている。トランジスタの歪み技術について、CESL(Contact Etching Stop Layer)にストレスをもつ窒化膜を用いることで、チャネルに対して一軸性(電流方向)の歪みをかけることが可能である。CESLを利用した局所ストレスによる駆動能力向上についての発表は非特許文献1によって初めて行われ、以後数多くの発表がなされている。
しかし、同じストレスをもつ窒化膜(以下、ストレス膜とする)をウェハ全面で利用すると、nMOSトランジスタ、pMOSトランジスタ双方に同じストレスがかかることになる。シリコン(100)基板を用いる場合、nMOSトランジスタでは引っ張り歪みが、pMOSトランジスタでは圧縮歪みがかかった場合に移動度が向上することが分かっており、この手法を用いる限り、nMOSトランジスタ、pMOSトランジスタのどちらかの駆動能力しか向上させることができないことが問題であった。
この問題に対して、nMOSトランジスタに引っ張り歪みを、pMOSトランジスタに圧縮ひずみをかける方法であるDSL(Dual Stress Liner)が考案され、学会などで発表されている(非特許文献2参照)。DSL技術は、チャネルにストレスをかけることでキャリアの移動度を向上させる局所歪み技術の一つである。
A.Shimizu et al., IEDM Tech Dig, p.433 (2001) S.Pidin et al., IEDM Tech Dig, p.213 (2004)
しかしながら、従来のDSLを用いたCMOSトランジスタの作成方法では、シリサイド層をnMOSトランジスタ側およびpMOSトランジスタ側に同時に形成し、その後全面にストレス膜を成膜する。その後、逆のストレスを有するストレス膜を形成する領域について、ドライエッチングもしくはウェットエッチングにより先に形成されたストレス膜を除膜する必要があるが、除膜するときに下地にあるシリサイドにダメージが入り、接触抵抗やリーク電流の増大を招くことが懸念されている。
本発明は上記のような問題点を解消するためになされたもので、DSLを用いたCMOSトランジスタについて、ストレス膜の除膜時におけるシリサイド層へのダメージの無い製造方法を得る事を目的とする。
この発明の一実施例に係る半導体装置の製造方法は、工程(a)〜(e)を備える。前記工程(a)は、半導体基板における主面に形成された第1のゲート電極と、第1のゲート電極を挟む半導体基板の主面に形成された第1のソース領域及び第1のドレイン領域とを備える第1導電型MOSトランジスタと、同一の半導体基板において同様に形成された第2のゲート電極、第2のソース領域及び第2のドレイン領域を備える第2導電型MOSトランジスタを備える半導体基板を準備する工程である。前記工程(b)は、第1導電型MOSトランジスタの第1のゲート電極、第1のソース領域、第1のドレイン領域の表面に選択的に第1のシリサイド層を形成する工程である。前記工程(c)は、前記工程(b)の後、第1導電型MOSトランジスタの領域の表面に選択的に第1のストレス膜を形成する工程である。前記工程(d)は、第2導電型MOSトランジスタの第2のゲート電極、第2のソース領域、第2のドレイン領域の表面に選択的に第2のシリサイド層を形成する工程である。前記工程(e)は、前記工程(d)の後、第2導電型MOSトランジスタの領域の表面に選択的に第2のストレス膜を形成する工程である。
本発明の一実施例に係る半導体装置の製造方法では、第1導電型MOSトランジスタの領域の表面に選択的に第1のストレス膜を形成する工程において、第2導電型MOSトランジスタにおける第2のシリサイド層はまだ形成されていないため、第2導電型MOSトランジスタの領域の第1のストレス膜を除去する際、第2のシリサイド層へのダメージは無く、シリサイド層における接触抵抗の増大やリーク電流の増大を抑えることが可能である。
以下、この発明をその実施の形態を示す図面に基づいて具体的に説明する。
(構成)
図22は本発明に係る、半導体装置の断面図である。
半導体基板1はpウェル1aとnウェル1bが素子分離領域2により分離されている。nウェル1bにおける表面にはゲート絶縁膜10を介してゲート電極(第1のゲート電極)8が形成される。ゲート電極8の側面を覆うようにサイドウォール12が形成され、ゲート電極8を挟むnウェル1bの主面にはp型のソース/ドレイン領域(第1のソース領域及び第1のドレイン領域)5が形成される。ゲート電極8、ソース/ドレイン領域5の表面にはシリサイド層30(第1のシリサイド層)が形成され、pMOSトランジスタ(第1導電型MOSトランジスタ)が形成される。また、pMOSトランジスタ領域41の表面を覆うようにチャネルに圧縮応力を与えるストレス膜23(第1のストレス膜)が形成される。
pウェル1a側についても、nウェル1b側と同様にゲート絶縁膜9を介して形成されたゲート電極(第2のゲート電極)7、サイドウォール11、P型のソース/ドレイン領域(第2のソース領域及び第2のドレイン領域)3、およびシリサイド層31(第2のシリサイド層)が形成され、nMOSトランジスタ(第2導電型MOSトランジスタ)が形成される。また、nMOSトランジスタ領域40の表面を覆うように、チャネルに引っ張り応力を与えるストレス膜27(第2のストレス膜)が形成される。さらに全体を覆うように、層間膜29が形成される。
以上の構成により、pMOSトランジスタのチャネルはストレス膜23により圧縮応力を受け、nMOSトランジスタのチャネルはストレス膜27により引っ張り応力を受けるCMOSトランジスタが形成される。
ここで、シリサイド層の仕事関数について、シリサイド層30の仕事関数はソース/ドレイン領域5の仕事関数に近づきかつ、シリサイド層31の仕事関数はソース/ドレイン領域3の仕事関数に近づくように、シリサイド層30とシリサイド層31は互いに異なる仕事関数を有するよう形成されてもよい。
(製法)
次に、本発明に係る半導体装置の製造方法を、図1〜図22に基づいて説明する。
ここでは、pMOS側のトランジスタに先にストレス膜をつける方法について説明を行う。シリサイド層が形成される直前までの工程は、通常のCMOSトランジスタの製造工程フローと同様であるので、ここでの詳細な説明は省略する。
シリサイド層が形成される直前のnMOSトランジスタとpMOSトランジスタの状態を図1に示す。半導体基板1はpウェル1aとnウェル1bが素子分離領域2により分離されている。nウェル1bにおける主面にはゲート絶縁膜10を介してゲート電極8が形成され、ゲート電極8の側面を覆うようにサイドウォール12が形成される。ゲート電極8を挟むnウェル1bの主面にはp型のソース/ドレイン領域5が形成され、pMOSトランジスタが形成される。同一の半導体基板1におけるpウェル1a側についても、nウェル1b側と同様にゲート絶縁膜9を介したゲート電極7、サイドウォール11、n型のソース/ドレイン領域3により、nMOSトランジスタが形成される。このような構成を備える半導体基板1を準備する。
次に、nMOSトランジスタ領域40にシリサイドプロテクションの酸化膜を成膜する。まず、図2に示すように、半導体基板1の主面の全面に酸化膜(第1の酸化膜)20の形成を行い、さらに図3のようにレジスト膜21aで全面を覆った後、図4に示すように写真製版技術によってレジストパターン21bを形成する。その後、図5のように、レジストパターン21bをマスクとして、pMOSトランジスタ領域41の酸化膜20をウェットエッチングもしくはドライエッチングによって除去する。その後、レジストパターン21bを除去し図6のようになる。
次に、図7に示すようにシリサイド層の形成に用いる、Ni膜あるいはCo膜などの金属膜(第1の金属膜)22を半導体基板1の主面の全面に形成し、図8のようにシリサイド反応により、pMOSトランジスタのゲート電極8、ソース/ドレイン領域5の表面に選択的にシリサイド層30を形成する。しかる後、未反応の金属膜22を除去する。
このとき形成されるシリサイド層30は、その仕事関数がソース/ドレイン領域5の仕事関数に近づくよう、後述するnMOSトランジスタのシリサイド層31とは異なる仕事関数を有するよう形成されてもよく、シリサイド層31の形成に用いる金属膜22は、後述するnMOSトランジスタに使用される金属膜26とは異なる性質のものが使用されてもよい。
次いで、図9のようにチャネルに圧縮応力を与えるSiN膜によるストレス膜23を、半導体基板1の主面の全面に形成する。さらに図10のように、ストレス膜23の上に酸化膜24の形成を行う。これは次のシリサイド工程におけるシリサイドプロテクションとなる。さらに図11のようにレジスト膜25aで全面を覆った後、図12のように写真製版技術によってpMOSトランジスタ領域41のみをレジスト膜で覆うように、レジストパターン25bを形成する。
次に、酸化膜20止めのウェットエッチングもしくはドライエッチングを行い、図13に示すようにnMOSトランジスタ領域40の酸化膜24およびストレス膜23を除去する。すなわち、pMOSトランジスタ領域41の表面に選択的にストレス膜23を形成する。このとき、ストレス膜23を除去するnMOSトランジスタ領域40では、ストレス膜23の下地にシリサイドプロテクションの酸化膜20が必ずあるため、酸化膜24およびストレス膜23のエッチングにおけるダメージが基板やシリサイド層に入ることはない。
次に、レジストパターン25bに対して選択比の高いエッチングでnMOSトランジスタ領域40の酸化膜20を除去し、図13に示す状態となる。さらにレジストパターン25bを除去し、図14のようになる。これにより、pMOSトランジスタ領域41では、シリサイド層30の上面においてチャネルに圧縮応力を与えるストレス膜23と酸化膜24が形成された状態となる。一方、NMOSトランジスタ領域40では、シリサイド層はまだ形成されておらず、ストレス膜も形成されていない。
次いで、図15に示すようにnMOSトランジスタのシリサイド層の形成に用いる、Ni膜あるいはCo膜などの金属膜26(第2の金属膜)を全面に形成し、シリサイド反応により図16に示すようにnMOSトランジスタのゲート電極7、ソース/ドレイン領域3の表面に選択的にシリサイド層31を形成する。しかる後、未反応の金属膜26を除去する。
このとき形成されるシリサイド層31は、その仕事関数がソース/ドレイン領域3の仕事関数に近づくよう、上述したpMOSトランジスタのシリサイド層30とは異なる仕事関数を有するよう形成されてもよく、シリサイド層31の形成に用いる金属膜26は、上述したpMOSトランジスタに使用される金属膜22とは異なる性質のものが使用されてもよい。すなわち、シリサイド層30の仕事関数はソース/ドレイン領域5の仕事関数に近づきかつ、シリサイド層31の仕事関数はソース/ドレイン領域3の仕事関数に近づくように、シリサイド層30とシリサイド層31は互いに異なる仕事関数を有するよう形成されてもよい。
その後、図17に示すようにチャネルに引っ張り応力を与えるSiN膜によるストレス膜27を半導体基板1の主面の全面に形成する。さらに、図18のようにレジスト膜28aで全面を覆った後、図19のように写真製版技術によって、NMOSトランジスタ領域40のみを覆うようにレジストパターン28bを形成する。
その後、図20に示すようにpMOSトランジスタ領域41のストレス膜27を除去する。すなわち、nMOSトランジスタ領域40の表面に選択的にストレス膜27を形成する。このとき下地はすべて酸化膜24のため、ダメージが基板やシリサイド層30に当たることはない。さらにpMOSトランジスタ領域41の酸化膜24を除去し、図20の状態となる。次いで図21のようにレジストパターン28bを除去した後、全体を覆うように層間膜29を成膜し、図22に示すCMOSトランジスタが形成される。
(効果)
本発明の半導体装置の製造方法では、pMOSトランジスタ領域41の表面に選択的にストレス膜23を形成する工程において、nMOSトランジスタのシリサイド層31はまだ形成されていないため、図12から図13の工程におけるnMOSトランジスタ領域40のストレス膜23を除去する際、シリサイド層31へのダメージは無く、シリサイド層における接触抵抗の増大やリーク電流の増大を抑えることが可能である。
また、本発明においてはシリサイド層の形成をnMOSトランジスタとpMOSトランジスタで別々に行うため、シリサイド層30,31について異なる仕事関数をもたせることができる。ここで、現状のCMOSトランジスタにおいてシリサイド層の形成を行うときには、Ni膜やCo膜などの金属膜を全面に堆積し、シリコンの露出しているところのみシリサイド反応を起こしシリサイド層を形成する。このとき、シリサイドを行いたくない場所はシリサイドプロテクション膜を被せるが、通常、シリサイド層の形成はNMOSトランジスタとPMOSトランジスタについて同時に行い、シリサイド層は一種類しか使用しない。
仕事関数は物質により決まる物理量であるため、シリサイド層の種類とソース/ドレイン領域への不純物の注入量を決めると必然的に決まってしまう。一方、スケーリング則を守ろうとすると、本来仕事関数もスケーリングする必要がある。シリサイド層の仕事関数をnMOS側ソース/ドレイン領域、pMOS側ソース/ドレイン領域のいずれかに近づくような物質に変える事でスケーリング則に近づけることはできるが、シリサイド層を一種類しか使用しない場合は、nMOS側に近づけるとpMOS側では仕事関数差は大きくなり、その逆の場合もpMOS側に近づけるとnMOS側では仕事関数差が大きくなってしまう。
しかし、本発明においては上述したようにシリサイド層30,31について異なる仕事関数をもたせることができる。従って、シリサイド層31の仕事関数がソース/ドレイン領域3の仕事関数に近づきかつ、シリサイド層30の仕事関数がソース/ドレイン領域5の仕事関数に近づくように、シリサイド層31とシリサイド層30は互いに異なる仕事関数を有することにより、接触抵抗を低減することが可能である。
なお、本実施の形態ではpMOSトランジスタ領域41を先に作成したが、nMOSトランジスタ領域40を先に作成する場合についても、同様の工程で行うことが可能である。本発明の適用範囲は、2種類のシリサイド層と2種類のストレス膜をそれぞれのトランジスタ領域で使用するCMOSトランジスタ全般である。
本発明に係る半導体装置の製造方法を工程順に示す断面図である。 本発明に係る半導体装置の製造方法を工程順に示す断面図である。 本発明に係る半導体装置の製造方法を工程順に示す断面図である。 本発明に係る半導体装置の製造方法を工程順に示す断面図である。 本発明に係る半導体装置の製造方法を工程順に示す断面図である。 本発明に係る半導体装置の製造方法を工程順に示す断面図である。 本発明に係る半導体装置の製造方法を工程順に示す断面図である。 本発明に係る半導体装置の製造方法を工程順に示す断面図である。 本発明に係る半導体装置の製造方法を工程順に示す断面図である。 本発明に係る半導体装置の製造方法を工程順に示す断面図である。 本発明に係る半導体装置の製造方法を工程順に示す断面図である。 本発明に係る半導体装置の製造方法を工程順に示す断面図である。 本発明に係る半導体装置の製造方法を工程順に示す断面図である。 本発明に係る半導体装置の製造方法を工程順に示す断面図である。 本発明に係る半導体装置の製造方法を工程順に示す断面図である。 本発明に係る半導体装置の製造方法を工程順に示す断面図である。 本発明に係る半導体装置の製造方法を工程順に示す断面図である。 本発明に係る半導体装置の製造方法を工程順に示す断面図である。 本発明に係る半導体装置の製造方法を工程順に示す断面図である。 本発明に係る半導体装置の製造方法を工程順に示す断面図である。 本発明に係る半導体装置の製造方法を工程順に示す断面図である。 本発明に係る半導体装置の製造方法を工程順に示す断面図である。
符号の説明
1 半導体基板、1a pウェル、1b nウェル、2 素子分離領域、3,5 ソース/ドレイン領域、7,8 ゲート電極、9,10 ゲート絶縁膜、11,12 サイドウォール、20,24 酸化膜、21a,25a,28a レジスト膜、21b,25b,28b レジストパターン、22,26 金属膜、23,27 ストレス膜、29 層間膜、30,31 シリサイド層、40 nMOSトランジスタ領域、41 pMOSトランジスタ領域。

Claims (8)

  1. (a)半導体基板における主面にゲート絶縁膜を介して形成された第1のゲート電極と、前記第1のゲート電極を挟む前記半導体基板の主面に形成された第1のソース領域及び第1のドレイン領域とを備える第1導電型MOSトランジスタと、同一の前記半導体基板における主面にゲート絶縁膜を介して形成された第2のゲート電極と、前記第2のゲート電極を挟む前記半導体基板の主面に形成された第2のソース領域及び第2のドレイン領域とを備える第2導電型MOSトランジスタを備える半導体基板を準備する工程と、
    (b)前記第1導電型MOSトランジスタの前記第1のゲート電極、前記第1のソース領域、前記第1のドレイン領域の表面に選択的に第1のシリサイド層を形成する工程と、
    (c)前記工程(b)の後、前記第1導電型MOSトランジスタの領域の表面に選択的に第1のストレス膜を形成する工程と、
    (d)前記第2導電型MOSトランジスタの前記第2のゲート電極、前記第2のソース領域、前記第2のドレイン領域の表面に選択的に第2のシリサイド層を形成する工程と、
    (e)前記工程(d)の後、前記第2導電型MOSトランジスタの領域の表面に選択的に第2のストレス膜を形成する工程と
    を備える、半導体装置の製造方法。
  2. 前記工程(b)は、
    (b1)前記主面の全面に第1の酸化膜を形成する工程と、
    (b2)前記第1導電型MOSトランジスタの領域の前記第1の酸化膜を除去する工程と、
    (b3)前記工程(b2)の後、前記主面の全面に第1の金属膜を形成しシリサイド反応により前記第1導電型MOSトランジスタの前記第1のゲート電極、前記第1のソース領域、前記第1のドレイン領域の表面に第1のシリサイド層を形成する工程と
    を備え、
    前記工程(c)は、
    (c1)前記工程(b3)の後、前記主面の全面に第1のストレス膜を形成する工程と、
    (c2)前記第1のストレス膜上に第2の酸化膜を形成する工程と、
    (c3)前記第2導電型MOSトランジスタの領域の前記第1のストレス膜および前記第1、第2の酸化膜を除去する工程と
    を備え、
    前記工程(d)は、
    (d1)前記工程(c3)の後、前記主面の全面に第2の金属膜を形成しシリサイド反応により前記第2導電型MOSトランジスタの前記第2のゲート電極、前記第2のソース領域、前記第2のドレイン領域の表面に第2のシリサイド層を形成する工程
    を備え、
    前記工程(e)は、
    (e1)前記工程(d1)の後、前記主面の全面に第2のストレス膜を形成する工程と、
    (e2)前記第1導電型MOSトランジスタの領域の前記第2のストレス膜および前記第2の酸化膜を除去する工程と
    を備える、請求項1に記載の半導体装置の製造方法。
  3. 前記第1導電型MOSトランジスタはP型のMOSトランジスタであり、前記第1のストレス膜はチャネルに圧縮応力を与える
    請求項1または請求項2に記載の半導体装置の製造方法。
  4. 前記第2導電型MOSトランジスタはN型のMOSトランジスタであり、前記第2のストレス膜はチャネルに引っ張り応力を与える
    請求項1または請求項2に記載の半導体装置の製造方法。
  5. 前記第1のシリサイド層の仕事関数が前記第1のソース領域および前記第1のドレイン領域の仕事関数に近づきかつ、前記第2のシリサイド層の仕事関数が前記第2のソース領域および前記第2のドレイン領域の仕事関数に近づくように、前記第1のシリサイド層と前記第2のシリサイド層は互いに異なる仕事関数を有する
    請求項1または請求項2に記載の半導体装置の製造方法。
  6. 前記第1の金属膜および前記第2の金属膜は、Ni、Co、Ti、W、Hf、PtなどSiと化合物を生成する金属膜もしくはそれらの合金の金属膜である、
    請求項1または請求項2に記載の半導体装置の製造方法。
  7. 前記第1のストレス膜および前記第2のストレス膜は、SiN膜である、
    請求項1または請求項2に記載の半導体装置の製造方法。
  8. 半導体基板に第1導電型MOSトランジスタと第1導電型とは逆導電型の第2導電型MOSトランジスタとを備えた半導体装置であって、
    前記第1導電型MOSトランジスタは、
    前記半導体基板の主面にゲート絶縁膜を介して形成された第1のゲート電極と、
    前記第1のゲート電極を挟む前記半導体基板の主面に形成された第1のソース領域及び第1のドレイン領域と、
    前記第1のゲート電極、前記第1のソース領域および前記第1のドレイン領域の表面に形成された第1のシリサイド層と、
    第1導電型MOSトランジスタの表面を覆う第1のストレス膜とを備え、
    前記第2導電型MOSトランジスタは、
    前記半導体基板の主面にゲート絶縁膜を介して形成された第2のゲート電極と、
    前記第2のゲート電極を挟む前記半導体基板の主面に形成された第2のソース領域及び第2のドレイン領域と、
    前記第2のゲート電極、前記第2のソース領域および前記第2のドレイン領域の表面に形成された第2のシリサイド層と、
    前記第2導電型MOSトランジスタの表面を覆う第2のストレス膜とを備え、
    前記第1のシリサイド層の仕事関数が前記第1のソース領域および前記第1のドレイン領域の仕事関数に近づきかつ、前記第2のシリサイド層の仕事関数が前記第2のソース領域および前記第2のドレイン領域の仕事関数に近づくように、前記第1のシリサイド層と前記第2のシリサイド層は互いに異なる仕事関数を有する
    半導体装置。
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