JP2009164334A - 原子発振器 - Google Patents

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    • H03L7/00Automatic control of frequency or phase; Synchronisation
    • H03L7/26Automatic control of frequency or phase; Synchronisation using energy levels of molecules, atoms, or subatomic particles as a frequency reference

Abstract

【課題】小型化が可能で、良好なEIT信号を得られる原子発振器を提供する。
【解決手段】波長が異なるコヒーレント光として2種類の共鳴光を入射したときの量子干渉効果による光吸収特性を利用して発振周波数を制御する原始発振器10の光学系であって、ガス状の金属原子12を封入したガスセル14と、前記ガスセル14中の金属原子12に前記共鳴光を供給するコヒーレント光源であるレーザ光発振部16と、前記ガスセル14を透過した光を検出する光検出器18とを備え、前記ガスセル14のコヒーレント光の入射光側の窓である入射窓20は、入射光であるレーザ光22の屈折手段30によって形成されており、前記屈折手段30は凹レンズ30aとする。
【選択図】図1

Description

本発明は、原子発振器に関し、特に原子発振器を構成するガスセルの実装技術に関するものである。
ルビジウム、セシウム等のアルカリ金属を用いた原子発振器は、原子のエネルギー遷移を利用する際に、原子をガス状態に保つ必要があるため、原子を気密封入したガスセルを高温に保って動作させている。原子発振器の動作原理は、光とマイクロ波を利用した二重共鳴法(特許文献1参照)と、2種類のレーザ光による量子干渉効果(以下CPT:Coherent Population Trappingと記す)を利用する方法(特許文献2参照)に大別される。
図6(a)にCPTを利用した従来技術に係る原子発振器の構成を示す。原子発振器50は、半導体レーザ52、ガスセル54、及び光検出器56を一体的に構成して光学系を形成している(特許文献2参照)。ガスセル54の中にはルビジウム原子やセシウム原子といった量子吸収体となるアルカリ金属原子(不図示)が封入されている。半導体レーザ52は波長の異なる2種類のレーザ光(カップリング光とプローブ光)を生成しガスセル54へ出力している。原子発振器50は、ガスセル54に入射したレーザ光が、金属原子ガスにどれだけ吸収されたかを反対側である透過光側に設けられた光検出器56で検出することにより、原子共鳴を検知して周波数制御回路58等の制御系にて水晶発振器などの基準信号をこの原子共鳴に同期させて出力を得ている。
図6(b)に量子吸収体のエネルギー準位を示す。量子吸収体のエネルギー準位は、2つの基底準位(基底準位1、基底準位2)と励起準位を有する3準位系(例えばΛ型準位系)により構成される。ここで同時に照射される2つの共鳴光の周波数(ω1、ω2)の差が、正確に基底準位1と基底準位2のエネルギー差に一致すると、3準位系は2つの基底準位の重ね合わせの状態となり、励起準位への励起が停止する。
すなわち、図6(c)の光吸収スペクトルに示すように、ガスセル54中の量子吸収体は半導体レーザから発せられたレーザ光を吸収し、2種類の光の周波数差に応じて光吸収特性(透過率)が変化するが、カップリング光とプローブ光の周波数が特定の値のときに、2種類の光のいずれも吸収せず透過する現象が知られている(電磁誘起透明化現象、EIT現象、EIT:Electromagnetically Induced Transparensy)。CPTはこのEIT現象を利用して、2つの共鳴光が一方或いは両方の波長を変化させたときに、ガスセルでの光吸収が停止する状態をδ関数的な形状を持つEIT信号(図6(c)参照)として検出して利用するものである。特許文献2においてはアルカリ金属原子を封入したガスセルへ、コリメートした半導体レーザ(アルカリ金属原子の基底状態の超微細構造のエネルギー差を有する二波長)を入射窓より入射させている。
特開平10−284772 US6806784B2
図6(a)に示される、従来の原子発振器50の光学系では、レーザ光のビーム径はガスセル54の断面積よりかなり小さなものとなっている。そのためレーザ光はレーザ径をほとんど変えずにガスセル54内の一部の原子と相互作用し、出射側窓を直進し、対向す
る光検出器56の一部に到達する構造となっている。
しかしこのような構成をとると、ガスセル54内の光路上の一部の金属原子としか光−原子相互作用が起きず、大半の原子は無駄に存在することになる。またこのようにレーザ径が小さいと、レーザ光を垂直方向に横切る金属原子は、レーザ光との相互作用時間tが短くなる。光−原子相互作用によるEIT信号の線幅(エネルギー幅)は不確定性原理によりtに逆比例する。したがって、レーザ径が小さいと、図6(c)に示すEIT信号の線幅(検出強度の半値幅)が広がり、信号としての品質が劣化する。
光−原子相互作用によるEIT信号の線幅は、レーザ光の電場振幅(強度)に逆比例する性質がある。これはラビ周波数が電場に比例して高くなることに由来する現象である。即ちレーザ光が強いと、EIT信号の線幅が広がり、信号としての品質が低下する。さらに光検出器56の受光面積が大きい場合、そのレーザ径に相当する部分の領域しか利用されず、検出器本来の十分なS/N比を獲得できない。
また、特許文献1のようにレーザ光の光路上であってレーザ光源部とガスセルとの間にレンズを配設し、レンズによりレーザ光を広げてガスセル中の金属原子に満遍なく光を照射させることも考えられるが、このような構成では部品点数が多くなるため、原子発振器の小型化には不向きである。
そこで本発明は上記問題を解決し、小型化が可能で、良好なEIT信号を得られる原子発振器を提供することを目的とする。
本発明は、上述の課題を少なくとも一部を解決するためになされたものであり、以下の適用例として実現することが可能である。
[適用例1]波長が異なるコヒーレント光として2種類の共鳴光を入射したときの量子干渉効果による光吸収特性を利用して発振周波数を制御する原子発振器の光学系であって、ガス状の金属原子を封入したガスセルと、前記ガスセル中の金属原子に前記共鳴光を供給するコヒーレント光源と、前記ガスセルを透過した光を検出する光検出器と、を備え前記ガスセルのコヒーレント光の入射側に、第1の屈折手段が形成されていることを特徴としている。
ガスセル材料と空気とは屈折率が同じではないため、入射光のガスセルの入射角によって、入射光の進行方向は異なったものとなる。またガスセル材料の屈折率が光の断面積方向で不均一であればそれによっても入射光は屈折する。よって、一定の断面積をもって進行する光は、前記屈折手段を通ると光の断面積方向の要素ごとにそれぞれ異なった方向に屈折するため、結果的に空間的に分散して進行する。
したがって、ガスセルの入射光側に第1の屈折手段を組み込むことにより、コヒーレント光はガスセル内に分散され、ガスセル内にある大半の金属原子にコヒーレント光が照射され、ガスセル内の大半の金属原子と光−原子相互作用を起こすことができ、大きな検出強度のEIT信号を得ることができる。
またコヒーレント光は第1の屈折手段により分散され、個々の金属原子に照射される光強度は小さくなるため、上述の線幅を狭くすることができ、EIT信号としての品質が向上する。また検出器の受光面積がコヒーレント光の本来の断面積よりも大きい場合であっても、コヒーレント光を上記第1の屈折手段に通すことにより分散され、検出器の受光部分全体に満遍なくコヒーレント光を受光させることができ、検出器本来のS/N比を確保することができる。
さらに、ガスセルと屈折手段とが一体化されたことにより、前記ガスセルを組み込んだデバイスの小型化に有利である。また部品点数が増えないため、第1の屈折手段を外付けにした場合よりも製造プロセスの簡易化され、製造コストを下げることができるとともに
、デバイスの歩留まりを高め、デバイスの信頼性を向上させることができる。
[適用例2]前記第1の屈折手段は凹レンズであることを特徴とする適用例1記載の原子発振器。
これにより、コヒーレント光は凹レンズ状の凹部を透過して直ちに空間的に分散してガスセル内に広がり、ガスセル内の金属原子を照射する。よって製造が容易で安価、かつ大きなEIT信号を得られる原子発振器となる。
[適用例3]前記第1の屈折手段は凸レンズであることを特徴とする適用例1記載の原子発振器。
これにより、コヒーレント光は凸レンズ状の凸部を透過して一度焦点を結ぶものの、その後空間的に分散してガスセル内に広がり、ガスセル内の金属原子を照射する。よって適用例2同様に、製造が容易で安価、かつ大きなEIT信号を得られる原子発振器となる。
[適用例4]前記第1の屈折手段は屈折率分布型レンズであることを特徴とする適用例1記載の原子発振器。
屈折率分布型レンズは半径方向に屈折率が同心円状に分布し、中心から離れるほど屈折率が小さくなる。また屈折率分布型レンズの厚みを変えることによって凸レンズ的にも凹レンズ的にも光束を空間的に分散させることができる。よって平板であっても凹レンズ的または凸レンズ的な屈折手段のいずれかを選択可能であり、コヒーレント光による光束を空間的に分散させることができる。
したがって、このような構成にすることにより、適用例2、3と同様の作用効果を有するとともに、平板構造であり上述の凸部がないため、さらなる小型化を行うことができるとともに、その屈折率を適切に選択することにより、ガスセルの外形を変えずに高精度な光路制御が可能となる。
またコヒーレント光源とガスセルとの間に介装される平板光学素子(波長板等)との密着スタック構造が容易であるため、前記平板光学素子を含めて小型化を図ることができる。また光学素子間に隙間が発生しないため防塵効果があり、デバイスの長期の信頼性が確保できる。
[適用例5]前記ガスセルの光検出器側に第2の屈折手段が形成され、該第2の屈折手段は凸レンズによって形成されていることを特徴とする適用例1乃至4のいずれか一例に記載の原子発振器。
光検出器の受光面積が小さい場合には、分散したコヒーレント光を拾いきれず、大きなEIT信号を得ることはできない。そこで上記構成にすることにより、光−原子相互作用を受けて透過・出射されたコヒーレント光は凸部によって収束するため、光検出器は収束したコヒーレント光を小さな受光面積で受光して、大きな検出強度のEIT信号を得ることができる。
[適用例6]前記第2の屈折手段は屈折率分布型レンズで形成されていることを特徴とする適用例1乃至4のいずれか一例に記載の原子発振器。
上記構成により、適用例5と同様の作用効果を有するとともに、ガスセルの光検出側も平板構造であるため、ガスセルと光検出器との間に介装される平板光学素子および光検出器との密着スタック構造が可能である。よって適用例4と同様に前記平板光学素子を含めて小型化を図ることができ、光学素子間に隙間が発生しないため防塵効果があり、デバイスの長期の信頼性が確保できる。
[適用例7]前記コヒーレント光は、レーザ光であることを特徴とする適用例1乃至6のいずれか一例に記載の原子発振器。
普通の光は、いろいろな波長が混ざり位相がランダムな光である。これに対してレーザ
光は波長の単色性が良く、位相の揃った光である。このような光の波長や位相の安定性の尺度としてコヒーレンスが定義されている。コヒーレンスが良い、すなわち波長や位相が安定な光は量子干渉効果を起こすことができる。その点ではレーザ光は最適である。
[適用例8]前記ガス状の金属原子は、ルビジウム又はセシウムであることを特徴とする適用例1乃至7のいずれか一例に記載の原子発振器。
セシウム原子を使えば、精度の高い原子発振器を実現できる。また、ルビジウム原子は手軽に広く普及している。よって、原子発振器の要求性能とコストを考慮して、いずれかの金属原子を選択することができる。
以下、本発明を図に示した実施形態を用いて詳細に説明する。但し、この実施形態に記載される構成要素、種類、組み合わせ、形状、その相対配置などは特定的な記載がない限り、この発明の範囲をそれのみに限定する主旨ではなく単なる説明例に過ぎない。
図1(a)は本発明の第1実施形態に係る原子発振器の構成図である。第1実施形態にかかる原子発振器10は、波長が異なるコヒーレント光として2種類の共鳴光を入射したときの量子干渉効果による光吸収特性を利用して発振周波数を制御する原子発振器の光学系であって、ガス状の金属原子12を封入したガスセル14と、前記ガスセル14中の金属原子12に前記共鳴光を供給するコヒーレント光源であるレーザ光発振部16と、前記ガスセルを透過した光を検出する光検出器18とを備え、前記ガスセルのコヒーレント光の入射光側の窓である入射窓20は、入射光であるレーザ光22の屈折手段30(第1の屈折手段)によって形成され、前記屈折手段30は凹レンズ30aとなっている。尚、本発明の趣旨は、原子発振器10を構成する光学系の構成にあるので、原子発振器10の周波数制御についての詳細な説明は省略する。
図1(a)において、コヒーレント光源であるレーザ光発振部16(半導体レーザが適している)は2種類の発振波長をもち、コリメートされたレーザ光22(カップリング光、プローブ光)を同時に同一の光軸方向に発振できるように構成されている。さらに2種類の波長のレーザ光22は波長ごとに独立に変化させることができるものとする。これによりひとつのガスセル内の金属原子12に波長の異なる2種類のレーザ光22を同時照射し、レーザ光22の波長を制御して、EIT信号を伴う光吸収を金属原子12に行わせることができる。
前記レーザ光22の光軸方向の先には光検出器18が配設されている。光検出器18はレーザ光22の可変波長領域において光検出感度を有する周波数特性を持つものとする。光検出器18とレーザ光発振部16との間は周波数制御回路24等の制御系が電気的に介装され、光検出器18で光を検出することにより、EIT信号に係る原子共鳴を検知して水晶発振器(不図示)などの基準信号をこの原子共鳴に同期させて出力を得ている。さらに光検出器18の受光面は円錐形に広げられた光束を包含する立体角(中心は後述の凹レンズ30a、凸レンズ30b、屈折率分布型レンズ30cの焦点位置)を形成するように適切に配置されている。
レーザ光発振部16と光検出器18とを直線状に結ぶレーザ光の光軸上にはガスセル14が介装されている。ガスセル14は入射窓20、出射窓26、胴体28から構成されている。ガスセル14は原子発振器10を動作する際に金属原子のEIT現象が発生する適正温度となるようにヒータ(不図示)によって加熱される。入射窓20、および出射窓26はレーザ光22を透過するガラス等の材料で作られており、その外形は胴体28の端面の外形に合わせて形成されている。胴体28はその端面に入射窓20及び出射窓26を接合することにより、密閉された内部空間29を形成し、矩形や円筒形等の形状をした筐体
である。胴体は一定の剛性があり原子発振器10の動作温度において変形・溶解・腐食等しないものであればいかなる材料でも良いが、熱膨張等を考慮すると入射窓20、出射窓26と同一の材料を用いることが望ましい。また上述の内部空間29には量子吸収体であるセシウム、ルビジウム等の金属原子12が封入されている。金属原子12は、前記内部空間の温度と真空度から決定される金属原子の飽和蒸気圧に従い、気体の状態で一定の濃度で前記内部空間に存在している。
金属原子12の封入は、胴体に金属原子12を導入するための導入孔(不図示)を形成し、導入孔から真空ポンプ、坩堝、配管等からなる真空系(不図示)を接続し、真空ポンプにより、一定の真空度にまで真空にし、前記坩堝に予め投入された金属原子12の固体を、坩堝を加熱することにより蒸発させ、坩堝のある部分(高温)と前記内部空間29との温度勾配を利用して金属原子12を前記内部空間29に移動させ、その後前記導入孔(不図示)を封じることにより行う、あるいは金属原子12が気体で存在する系内で胴体28、入射窓20、出射窓26の接合を行えば良い。なお室温、および原子発振器10の作動時のガスセルの温度において金属原子12が入射窓20、出射窓26のレーザ光路部に析出しないように、金属原子12の飽和蒸気圧を考慮しつつ、金属原子12の封入時の、真空度、坩堝と内部空間29の温度等、を適切に調整する必要がある。
図1(b)に示すように、入射窓20は、レーザ光22を屈折・分散させる凹レンズ30a(第1の屈折手段)となっており、ガスセル14の外側に凹部32が形成されている。すなわち、ガスセル14と入射窓20に形成された凹部32とは一体構造となっている。これにより、レーザ光発振部16とガスセル14との間に凹レンズ30aが介装された光学系となる。
凹レンズ型の入射窓20は、入射窓20の材料(ガラス等)を高温で溶かして、凹部32を含む入射窓20の外形を形成する雌型に流し込んで冷却して固めて雌型から取り出す、あるいは平板状の入射窓20の材料を研磨機や研磨剤を用いて凹型に研磨する等して形成することができる。また凹レンズ30aとなる入射窓20の材料はレーザ光22の可変領域において透明であるだけでなく、屈折率の波長分散性がなく、2種類の波長のレーザ光22は前記凹レンズ30aによって波長にかかわらず同様に空間的に分散し、異なる波長ごとに空間的に異なる方向に分離して分散すること(色収差)はないものとする。なお、凹レンズ30aの焦点距離は凹部32の曲率と入射窓20の材料の屈折率によって定まる。また、入射窓20の内部空間29側にも曲率を与えてレンズ効果を持たせることも可能であるが、入射窓20と胴体28との密閉性を考慮すると、内部空間29側は平面であることが望ましい。
上記構成のもと、第1実施形態にかかる原子発振器10の動作について説明する。まず、2種類の波長を持つレーザ光発振部16を起動させ、レーザ光22を発振させ、入射窓20からレーザ光22を入射し、レーザ光22の波長を適切に制御して金属原子12に量子干渉効果を伴う光吸収を行わせ、その光吸収スペクトルを光検出器18を介して測定する。このとき、凹レンズ30aとなる入射窓20の材料(ガラス等)の屈折率は外部の空気と異なるため、前記材料をレンズ状に形成すると、一定の断面積をもって進行する光は、前記入射窓20を通ると光の断面積方向の要素ごとにそれぞれ異なった方向に屈折する。そして図1(b)に示すように、凹レンズ30aの場合、結果的にレーザ光22による光束は進行方向に円錐(斜線の領域)を形成するように広がって空間的に分散することになる。そして凹レンズ30aによってガスセル14内で空間的に広げられたレーザ光22は出射窓26から出て出射光34となり、出射光34は光検出器18の受光面に到達する。
このとき斜線の領域にある金属原子12はすべてレーザ光22が照射される。よってレ
ーザ光22は入射窓20、すなわち凹レンズ30aを通過してその光束を広げられることにより、金属原子12は内部空間29に均一に分布するから、レーザ光22の光束が平行光の場合と比較してより多くの金属原子12に照射可能となる。
また光検出器18の受光面は円錐形に広げられた光束を包含する立体角となるように適切に配置され、分散されたレーザ光22はすべて受光面に到達するため、レーザ光22の光軸上に凹レンズ30aを介装したものと、そうでないものとで受光する出射光の強度に変化はないが、上述のようにレーザ光22が照射される金属原子12の数は多くなるため、結果的にEIT信号の大きさ(図6(c)参照)は凹レンズ30aを介装した場合の方が大きくなる。
したがって第1実施形態によれば、ガスセル14の入射光側の窓である入射窓20に屈折手段30である凹レンズ30aを形成することにより、コヒーレント光であるレーザ光22はガスセル14内に分散され、ガスセル14内にある大半の金属原子12にレーザ光22が照射され、ガスセル14内の大半の金属原子12と光−原子相互作用を起こすことができ、大きな検出強度のEIT信号を得ることができる。
またレーザ光22は入射窓20、すなわち凹レンズ30aにより分散され、個々の金属原子12に照射される光強度は小さくなるため、図6(c)に示す光吸収スペクトル中に存在するEIT信号の線幅を狭くすることができ、EIT信号としての品質が向上する。また光検出器18の受光面積がレーザ光の光束の本来の断面積よりも大きい場合であっても、レーザ光を上記屈折手段に通すことにより分散され、光検出器18の受光部分全体に満遍なくコヒーレント光であるレーザ光22を受光させることができ、光検出器18本来のS/N比を確保することができる。
さらに、ガスセル14と凹レンズ30aとが一体化されたことにより、前記ガスセル14を組み込んだデバイスの小型化に有利である。また部品点数が増えないため、屈折手段30である凹レンズ30を外付けにした場合よりも製造プロセスの簡易化され、製造コストを下げることができるとともに、デバイスの歩留まりを高め、デバイスの信頼性を向上させることができる。
図2に第2実施形態に係る原子発振器の概略図を示す。基本的構成は第1実施形態と同様であるが、入射窓20が凸レンズ状に形成されている。凸レンズ30b(第1の屈折手段)は第1実施形態と同様に入射窓20と一体化した構造である。凸レンズ30bの形成方法は第1実施形態における凹レンズ30aと同様である。なお、凸レンズ30bの凸部36の曲率は、凸部36が形成する凸レンズ30bの焦点距離、より正確に言えば凸レンズ30bの光軸方向の終端から焦点までの作動距離(バックフォーカス長)が胴体の光軸方向の長さよりも相当程度短くなるように設計する必要がある。
これにより、コヒーレント光であるレーザ光22は凸レンズ状の入射窓20を通過して一度焦点を結ぶものの、その後空間的に分散してガスセル14内に広がり、ガスセル14内の図2の斜線部分に存在する金属原子12を照射する。よって第1実施形態同様に、製造が容易で安価、かつ大きなEIT信号が得られる原子発振器となる。
図3に第3実施形態に係る原子発振器10の概略図を示す。基本的構成は第1実施形態と同様であるが、入射窓20を形成する屈折手段30(第1の屈折手段)が屈折率分布型レンズ30cとなっている。屈折率分布型レンズ30cは、平板ガラス状素材であるが、その屈折率は半径の関数として放物線的に変化し、
Figure 2009164334
と表される。ここで、nは光軸から距離rでの屈折率、nは光軸での設計屈折率、Aは正の定数を表す。レンズの場合は空気とレンズとの境界においてのみ光を屈折させ、光はレンズ媒質中においては直進する。一方、屈折率分布型レンズの場合は前記境界のみならず、屈折率分布型レンズ内においても屈折する性質をもつ。よって屈折率分布型レンズの焦点距離fは厚みLに依存し、
Figure 2009164334
となり、焦点距離fは厚みLに対して三角関数的に変化する。よって厚みLが十分大きい場合、屈折率分布型レンズに入射された平行光は、定在波の包絡線を描くように屈折率分布型レンズ内でその光束の収束・分散を繰り返すことになる。
また、作動距離(バックフォーカス長)dは、
Figure 2009164334
となる。屈折率分布型レンズは一度焦点を結ぶが、作動距離dは正の値のみならず、負の値にもなり得る。正の値の場合は、図3(a)に示す凸レンズのように屈折率分布型レンズ30cの後方で焦点を結び、その後光束を円錐状に広げて分散させる。負の値の場合は、図3(b)に示すように屈折率分布型レンズ30c内で焦点を結び、その後光束を円錐状に広げて分散させる、すなわち外部から見ると凹レンズ的に光束を分散させる。よって厚みLを適切に設計することにより、凸レンズ的または凹レンズ的な屈折手段30を有する入射窓20のいずれかを選択可能であり、レーザ光22による光束を空間的に分散させることができる。なお、
Figure 2009164334
の場合、屈折率分布型レンズ30cから出た光は平行光となる。レーザ光の光束の中心が屈折率分布型レンズの屈折率がnとなる部分を通るように、屈折率分布型レンズを胴体に配設する必要がある。
したがって、第3実施形態によれば、第1実施形態または第2実施形態と同様の作用効果を有するとともに、平板構造であり上述の凸部36がないため、さらなる小型化を行うことができるとともに、その屈折率を適切に選択することにより、ガスセル14の外形を変えずに高精度な光路制御が可能となる。
また実際にはレーザ光発振部16とガスセル14との間の光軸上に波長板等の平板光学素子(不図示)が介装されているが、これと屈折率分布型レンズ30cとは平面同士を向き合わせて接合することが可能となる。よって第3実施形態によれば、これら追加の平板光学素子との密着スタック構造が容易であるため、前記平板光学素子を含めて小型化を図ることができる。また光学素子間に隙間が発生しないため防塵効果があり、デバイスの長期の信頼性が確保できる。
図4に第4実施形態に係る原子発振器10の概略図を示す。第4実施形態に係る原子発
振器10の基本的構成は第1実施形態乃至第3実施形態と同様であるが、ガスセルの光検出器側である出射窓26 が凸レンズ38(第2の屈折手段)によって形成されている。またガスセル14の出射窓26側には受光面積が小さい光検出器42が配設されている。凸レンズ38の凸部40の形成方法は基本的に第2実施形態の凸部36と同様である。また凸部40の焦点距離は入射窓20を形成する屈折手段30(図4では凹レンズ30a)の焦点距離よりも短くなるように設計する。これにより入射窓20を形成する屈折手段30により空間的に分散されたレーザ光22の光束は凸部40を通過すると収束する。そして図4に示すように光束が適当な断面積にまで収束する位置に前記断面積と同程度の受光面積をもつ光検出器42を配設すれば小さな受光面積で効率よくレーザ光22を受光できる。
したがって、第4実施形態によれば、光−原子相互作用を受けて透過・出射されたコヒーレント光であるレーザ光22は凸部40によって収束するため、光検出器42は収束したレーザ光22を小さな受光面積で受光して、大きな検出強度のEIT信号を得ることができる。なお、第4実施形態は第1実施形態乃至第3実施形態とは独立した構成であるため、第1実施形態乃至第3実施形態の構成を第4実施形態の構成を付加することができ、上述の凹レンズ30aのほかに屈折手段30(第1の屈折手段)として凸レンズ30b、屈折率分布型レンズ30cを用いることができる。
図5に第5実施形態に係る原子発振器の概略図を示す。第5実施形態に係る原子発振器の基本的構成は第4実施形態と同様であるが、ガスセル14の光検出器18側の窓である出射窓26は屈折率分布型レンズ44(第2の屈折手段)によって形成されている。
上述のように屈折率分布型レンズ44はその厚みLを変えることにより焦点距離fを変えることができる。よって第4実施形態と同様に第5実施形態においても、出射窓を形成する屈折率分布型レンズ(第2の屈折手段)の焦点距離fは入射窓20を形成する屈折手段30(第1の屈折手段)の焦点距離よりも短くなるように厚みLを設計することにより、前記屈折手段30により空間的に分散されたレーザ光22の光束を収束させることができる。
したがって第5実施形態によれば、第4実施形態と同様の作用効果を有するとともに、ガスセル14の光検出器18側も平板構造であるため、ガスセル14と光検出器18との間に介装された平板光学素子(不図示)および光検出器18との密着スタック構造が可能である。よって第3実施形態と同様に前記平板光学素子を含めて小型化を図ることができ、光学素子間に隙間が発生しないため防塵効果があり、デバイスの長期の信頼性が確保できる。また第4実施形態と同様に、屈折手段30(第1の屈折手段)として、凹レンズ30a、凸レンズ30b、屈折率分布型レンズ30cを用いることができる。
第1実施形態乃至第3実施形態において、凹部32、凸部36、屈折率分布型レンズ30cは入射窓20のレーザ光発振部16側の面全域を構成しているが、レーザ光22の光束は小さいため、入射窓20の光軸上であって、前記光束と同程度の断面積の大きさに凹部32、凸部36、屈折率分布型レンズ30cを形成してもよい。
第4実施形態、第5実施形態においては、ガスセル14の光検出器側の出射窓26である凸レンズ38もしくは屈折率分布型レンズ44の焦点距離を、入射窓20を形成する屈折手段30の焦点距離と同程度となるように調整してバックフォーカスを長くしてもよい。これにより、ガスセル14と光検出器42とを距離を置いて配設することができ、ガスセル14から発する熱による光検出器42のノイズの発生を抑制することができる。なお、前記焦点距離を前記屈折手段30が形成する焦点位置と一致させるように調整した場合は、ガスセル14から出射した出射光34の光束を平行光とすることができる。
第1実施形態の原子発振器の概略図である。 第2実施形態の原子発振器の概略図である。 第3実施形態の原子発振器の概略図である。 第4実施形態の原子発振器の概略図である。 第5実施形態の原子発振器の概略図である。 従来技術の原子発振器の概略図とエネルギー準位、光吸収スペクトルである。
符号の説明
10………原子発振器、12………金属原子、14………ガスセル、16………レーザ光発振部、18………光検出器、20………入射窓、22………レーザ光、24………周波数制御回路、26………出射窓、28………胴体、30………屈折手段、30a………凹レンズ、30b………凸レンズ、30c………屈折率分布型レンズ、32………凹部、34………出射光、36………凸部、38………凹レンズ、40………凸部、42………光検出器、44………屈折率分散型レンズ、50………原子発振器、52………半導体レーザ、54………ガスセル、56………光検出器、58………周波数制御回路。

Claims (8)

  1. 波長が異なるコヒーレント光として2種類の共鳴光を入射したときの量子干渉効果による光吸収特性を利用して発振周波数を制御する原子発振器の光学系であって、
    ガス状の金属原子を封入したガスセルと、前記ガスセル中の金属原子に前記共鳴光を供給するコヒーレント光源と、前記ガスセルを透過した光を検出する光検出器と、を備え
    前記ガスセルのコヒーレント光の入射側に、第1の屈折手段が形成されていることを特徴とする原子発振器。
  2. 前記第1の屈折手段は凹レンズであることを特徴とする請求項1記載の原子発振器。
  3. 前記第1の屈折手段は凸レンズであることを特徴とする請求項1記載の原子発振器。
  4. 前記第1の屈折手段は屈折率分布型レンズであることを特徴とする請求項1記載の原子発振器。
  5. 前記ガスセルの光検出器側に第2の屈折手段が形成され、該第2の屈折手段は凸レンズによって形成されていることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一項に記載の原子発振器。
  6. 前記第2の屈折手段は屈折率分布型レンズで形成されていることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一項に記載の原子発振器。
  7. 前記コヒーレント光は、レーザ光であることを特徴とする請求項1乃至6のいずれか一項に記載の原子発振器。
  8. 前記ガス状の金属原子は、ルビジウム又はセシウムであることを特徴とする請求項1乃至7のいずれか一項に記載の原子発振器。
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