JP2009163830A - 情報記録処理装置、情報記録処理方法 - Google Patents
情報記録処理装置、情報記録処理方法 Download PDFInfo
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Abstract
【解決手段】携帯プレーヤに対して、ビデオ/オーディオなどの情報信号を記録させる際には、携帯プレーヤから現在日時情報を取得して、記録日時としてのタイムスタンプ情報を生成し(F102,F103)、これを携帯プレーヤ側に記録させるコンテンツファイルに対応させて記録させる(F108)。
【選択図】図6
Description
記録装置とは、例えば可搬性記録媒体を装填可能な装置であったり、記録媒体を固定的に内蔵する装置である。ここでは、記録媒体として例えばフラッシュメモリを内蔵すると共にUSB(Universal Serial Bus)方式で各種機器に接続できるUSBメモリと呼ばれる装置などを主に想定する。
情報記録処理装置とは、このような記録装置が接続された状態で、ビデオ信号やオーディオ信号その他の各種の情報信号を、記録装置に転送し、記録させる装置とする。
機器にリアルタイムクロック機能を備える場合、最初(例えば購入直後)の設定として、ユーザが時刻あわせを行う必要がある。このため、時刻あわせのための操作キーや、日時としての数値を表示可能な表示部が必ず必要となってしまう。このことは、操作キーや表示などのユーザインターフェースのための構成を最低限としたい機器の場合は好ましくない。
また、時刻合わせ後は、電源オフ状態でも常に日時計数を行う必要があるため、例えAC電源を用いる機器であるとしても、日時計数用の電池を内蔵しなければならない。
また、ユーザに対して面倒な時刻合わせの操作を強いるという難点もあり、手軽に使用できる簡易な機器を考えた場合、商品として不利となる。
また、情報信号が入力される信号入力手段を備え、上記記録制御手段は、上記信号入力手段から入力される情報信号を、上記接続手段により接続された上記記録装置に記録させる。
また、上記記録制御手段は、上記記録装置から取得した現在日時情報についてカウンタによって日時計時のカウントを継続し、上記記録装置への情報信号の記録制御の所定のタイミングで、上記カウンタのカウント値から上記タイムスタンプ情報を形成する。
或いは、上記記録制御手段は、上記記録装置への情報信号の記録制御の所定のタイミングで、上記記録装置から現在日時情報を取得し、取得した現在日時情報から上記タイムスタンプ情報を形成する。
また上記信号入力手段は、オーディオ信号を入力するオーディオ入力手段とされ、上記記録制御手段は、上記オーディオ入力手段から入力されるオーディオ信号を、上記情報信号として、上記記録装置に記録させる処理を行う。
またデータ圧縮手段をさらに備え、上記記録制御手段は、上記信号入力手段から入力される情報信号について、上記データ圧縮手段で圧縮処理された圧縮情報信号を、上記記録装置に記録させる処理を行う。
また上記記録制御手段は、上記記録装置側において記録されている情報信号について、上記タイムスタンプ情報に基づいて削除対象の情報信号を選択し、選択した情報信号を上記記録装置において削除させる処理を行う。
また上記接続手段は、記録した情報信号を再生する機能を備えた記録装置との間で通信を可能とする構成である。
現在日時情報の計数機能(リアルタイムクロック機能)を備えた記録装置としては音楽プレーヤ、ビデオプレーヤなどが考えられる。
このような記録装置に対して、ビデオ/オーディオなどの情報信号を記録させる際には、記録装置から現在日時情報を取得することで、記録日時としてのタイムスタンプ情報を生成することができる。
説明は次の順序で行う。
[1.AVレコーダの構成]
[2.携帯プレーヤの構成]
[3.記録時の処理例I]
[4.記録時の処理例II]
[5.削除処理例]
[6.実施の形態の効果及び変形例]
図1は、本例のAVレコーダ1の使用形態を示している。
AVレコーダ1は、例えば図のような円柱形状とされ、その上面側に携帯プレーヤ50を装着することのできる装置とされる。
携帯プレーヤ50は、携帯型のオーディオ/ビデオプレーヤであり、例えば内蔵する不揮発性のメモリ(フラッシュメモリやHDD(Hard Disk Drive)等)に記録されている音楽コンテンツファイルや映像コンテンツファイルを再生することのできる機器である。
即ちAVレコーダ1は、ユーザがパーソナルコンピュータ等を用いずに、携帯プレーヤ50に音楽コンテンツファイルや映像コンテンツファイルを記録させるための機器である。
即ちここでいう映像出力機器100とは、アナログビデオ信号、アナログオーディオ信号を出力できる機器を指し、例えば、ビデオ再生機、テレビジョンチューナ、ビデオカメラなどである。
なお、ここでは映像及び音声の信号を出力する機器としているが、例えばオーディオ信号のみを出力するオーディオ再生機、ラジオチューナ、マイクロホン機器などや、或いはビデオ信号のみを出力する機器などであってもよい。
なおAVレコーダ1は、オーディオ信号SAのみが供給される場合は、そのオーディオ信号SAをデジタルデータファイル化して、携帯プレーヤ50に音楽コンテンツファイルとして記録させることができる。さらにAVレコーダ1は、ビデオ信号SAのみが供給される場合は、そのビデオ信号SVをデジタルデータファイル化して、携帯プレーヤ50に映像コンテンツファイル(例えば静止画コンテンツ)として記録させることもできる。
図2(a)に、AVレコーダ1の上面を示す。また図2(b)に側面パネル10を示す。
AVレコーダ1の上面中央にはコネクタ9が設けられる。このコネクタ9が携帯プレーヤ50のコネクタと接続されて、図1のように携帯プレーヤ50が装着される。
AVレコーダ1の上面には、操作キーとして、記録/停止キー2、削除キー3、オフタイマーキー4が設けられる。
記録/停止キー2は、ユーザが携帯プレーヤ50に対する記録動作の指示、及び記録動作の停止を指示する操作キーである。
削除キー3は、ユーザが携帯プレーヤ50に記録されてるコンテンツファイルの削除を指示する操作キーである。
オフタイマーキー4は、自動的に記録動作を終了させるタイマー時間をユーザが設定するための操作キーである。
パワー表示LED5は、電源オン状態を発光動作によりユーザに提示する。
REC表示LED6は、記録実行状態を発光動作によりユーザに提示する。
デリート表示LED7は、削除処理の実行状態を発光動作により提示する。
オフタイマーLED8は、例えば分に対応する複数のLEDから成り、タイマー設定状態及びタイマーの進行状態(残り時間)を各LEDの発光動作により、ユーザに提示する。
パワースイッチ11は2段階のスライドスイッチとされ、ユーザによる電源オン/オフ操作に用いられる。
記録モードスイッチ12は例えば3段階のスライドスイッチとされ、ユーザによる記録モードの選択操作に用いられる。記録モードとしては例えば記録するデータのビットレートが選択される。ユーザは、記録モードスイッチ12により、携帯プレーヤ50に記録させるビデオコンテンツファイルの画質やオーディオコンテンツファイルの音質を選択できる。
オーディオ入力端子14は、映像出力機器100からのオーディオ信号SAが入力される。このオーディオ入力端子14は、L/Rの2チャンネルのアナログオーディオ入力端子とされる。
ビデオ入力端子15は、映像出力機器100からのビデオ信号SVが入力される。例えばコンポジットビデオ信号が入力される。
操作部25は、上記した記録/停止キー2、削除キー3、オフタイマーキー4、記録モードスイッチ12と、それらの操作子の操作検出回路構成を包括的に示している。即ちユーザの操作入力が行われる部位として示している。操作部25による各種の操作情報はエンコード/制御部20に供給される。
発光部26は、パワー表示LED5、REC表示LED6、デリート表示LED7、オフタイマーLED8と、これらのLEDの発光駆動回路を包括的に示している。各LEDは、エンコード/制御部20の制御によって発光動作を行う。
オーディオ入力部22は、オーディオ入力端子14から入力されるオーディオ信号SA、例えばL、R各チャンネルのアナログオーディオ信号SAについてデジタル化処理等を行い、エンコード/制御部20に供給する。
エンコード/制御部20は、ビデオ入力部21及びオーディオ入力部22から供給されるビデオデータ及びオーディオデータについて、携帯プレーヤ50への記録コンテンツファイルとしての所定のフォーマットへのエンコードを行う。例えばビデオデータについてH.264/MPEG(Moving Picture Experts Group)4方式の圧縮エンコードを行う。またオーディオデータについては、AAC−LC(Advanced Audio Coding - Low Complexity)方式の圧縮エンコードを行う。
なおエンコード/制御部20は、圧縮エンコードの際のビットレート(圧縮率)は、上記の記録モードスイッチ12のスライド位置によるユーザ選択に応じて設定する。
またエンコード/制御部20は、制御処理として、操作部25からの操作に応じて、後述する携帯プレーヤ50への記録処理や削除処理としての動作を行う。
またエンコード/制御部20は、動作状態に応じて発光部26の各LEDの発光動作制御を行う。
フラッシュメモリ24は、エンコード/制御部20としてのマイクロコンピュータの処理動作のためのプログラムの格納などに用いられる。
携帯プレーヤ50は、単体では携帯用の映像/音楽再生機として機能するが、AVレコーダ1に接続された場合は、AVレコーダ1をホスト機器とするUSBマスストレージ機器として動作することになる。
つまり、AVレコーダ1のエンコード/制御部20は、携帯プレーヤ50を、単にUSBインターフェースによるストレージ機器(いわゆるUSBメモリと同等の機器)として認識し、USBインターフェース27を介した通信で、携帯プレーヤ50内の不揮発性メモリ(後述するフラッシュメモリ52)にアクセスして記録等の処理を行うことができる。
また携帯プレーヤ50に対する充電電圧Vchargeも生成し、USBインターフェース27及びコネクタ9を介して、接続された携帯プレーヤ50へ充電電流を供給することができるようにされている。
なお電源部28は、パワースイッチ11の操作に応じて、各部への電源電圧供給のオン/オフを行う。
なお、このタイムスタンプカウンタ29は設けられなくても良い。後述する記録時の処理例Iは、このタイムスタンプカウンタ29が設けられた構成に対応する処理例であり、一方、記録時の処理例IIは、タイムスタンプカウンタ29が設けられていない構成に対応する処理例である。
続いて、AVレコーダ1に接続されてコンテンツファイルの記録等が行われる携帯プレーヤ50の構成について説明する。図4は携帯プレーヤ50の内部構成を示している。
メモリ部57は、制御部51の処理プログラムを記憶するROM又はフラッシュメモリや、制御部10のワーク領域としてのRAM等を包括的に示している。
時計部58は、いわゆるリアルタイムクロックとして、現在日時(年月日時分秒)を常時計数する。制御部51は、時計部58の計数値を確認することにより、現在日時情報を把握し、例えば表示部62に表示させるなどが可能である。
表示部62は、例えば液晶パネルや有機EL(Electroluminescence)パネルなどで構成された表示パネルと、その表示駆動回路から成り、AV再生処理部60から供給される映像信号についての表示を行う。
またオーディオ出力部61は、D/A変換器、パワーアンプ部などから成り、AV再生処理部60でデコードされたオーディオ信号についてアナログ信号化や増幅を行い、接続されたヘッドホンやスピーカから出力させる。
本例の場合、図1のように携帯プレーヤ50がAVレコーダ1に装着されると、コネクタ54がAVレコーダ1のコネクタ9と接続される。この状態でUSBインターフェース53とAVレコーダ1のUSBインターフェース27がUSB方式で通信可能となり、AVレコーダ1のエンコード/制御部20は、携帯プレーヤ50のフラッシュメモリ52を外部記憶デバイスとしてアクセスできる状態となる。
バッテリー56は二次電池とされ、この携帯プレーヤ50がAVレコーダ1に装着されている際は、AVレコーダ1側から充電電流の供給を受け、充電を行うことができる。
この場合にAVレコーダ1によってフラッシュメモリ52に記録されるファイルは例えば図5のようになる。
図5(a)においてフォルダF1は、携帯プレーヤ50が例えばパーソナルコンピュータ等から転送されるコンテンツファイルを格納するフォルダとされる。
一方、フォルダF2は、AVレコーダ1によって書き込まれるコンテンツファイルを格納するフォルダとされる。例えばフォルダF2内にフォルダF3が作成され、フォルダF3内に、コンテンツファイル「VRC.0001.MP4」「VRC.0001.MP4」・・・が記録されていく。
AVレコーダ1は、コンテンツファイルを書き込む際に、フォルダF2、F3が存在すれば、そのフォルダF3内のファイルとしてコンテンツファイルを書き込む。またフォルダF2、F3がフラッシュメモリ52に存在しない場合は、AVレコーダ1はフォルダF2,F3を作成して、そのフォルダF3内に管理されるファイルとしてコンテンツファイルを書き込む。
例えば図5(b)のように、コンテンツファイルがヘッダとAVデータ(ビデオ/オーディオの実データ)で構成される場合、ヘッダ内の情報としてタイムスタンプを付加するようにファイル形成を行っても良いし、図5(c)のように別ファイルとしてタイムスタンプが記録されるようにしてもよい。この図5(c)の場合は、個々のコンテンツファイルのタイムスタンプが、管理ファイル内に記録され、管理ファイル内で、各タイムスタンプがそれぞれコンテンツファイルに対応づけられる状態となる。
いずれにしても、フラッシュメモリ52内において、各コンテンツファイルに対応してタイムスタンプが記録される状態とされればよい。
なお実際には、フラッシュメモリ52に記録されるファイルを管理するファイルシステムとしては、FAT32などが用いられる。従って例えばFAT32によるファイル管理によって、AVレコーダ1から記録したコンテンツファイルについて、記録日時としてタイムスタンプが管理されるようにすればよい。
図1のように携帯プレーヤ50がAVレコーダ1に装着されている際に実行される記録時の処理例Iについて説明する。
AVレコーダ1を用いて携帯プレーヤ50にコンテンツファイルを記録しようとする際には、ユーザは、携帯プレーヤ50をAVレコーダ1に装着し、またAVレコーダ1のビデオ入力端子15、オーディオ入力端子14に映像出力機器100からのビデオ信号SV、オーディオ信号SAが供給される状態とする。そして任意のタイミングで記録/停止キー2を押す。するとAVレコーダ1は、その時点以降に映像出力機器100から供給されるビデオ信号SV、オーディオ信号SAについてエンコードを行い、コンテンツファイルとして携帯プレーヤ50のフラッシュメモリ52に記録していく処理を行う。
つまりユーザは、AVレコーダ1を用いることで、映像出力機器100から出力される映像/音声を、携帯プレーヤ50に記録させ、後に携帯プレーヤ50でその映像/音声を再生できるようにすることができる。
図6ではAVレコーダ1のエンコード/制御部20の処理をステップF101〜F109として示している。
携帯プレーヤ50が図1のようにAVレコーダ1に接続され、USB通信の初期の接続処理(コンフィギュレーション)が行われ、USB接続が確立されたら、エンコード/制御部20の処理はステップF101からF102に進む。
これに対して携帯プレーヤ50の制御部51は、ステップF201の処理として、時計部58で計数されている現在日時情報を読み出し、これをエンコード/制御部20に送信する。
エンコード/制御部20は、AVレコーダ1側から送信されてきた現在日時情報を取得したら、ステップF103で、その現在日時情報をタイムスタンプカウンタ29にセットし、そのセットした年月日時分秒の値からカウントをスタートさせる。
従って、以降は、タイムスタンプカウンタ29が、リアルタイムカウンタとして機能することになる。
なお、携帯プレーヤ50が装着されている期間において、ユーザが削除キー3を操作した場合の処理については図8で後述する。
またオフタイマーキー4を操作した場合については詳しい説明を省略するが、エンコード/制御部20は、オフタイマーキー4の押圧回数に応じて、記録開始後に何分で記録を終了させるかのタイマー設定を行うことになる。
ステップF105では、携帯プレーヤ50のフラッシュメモリ52に対してコンテンツファイルを記録する処理を実行する。
即ちエンコード/制御部20は、フラッシュメモリ52側のファイルシステムを確認する。またREC表示LED6に所定の発光動作を実行させる。そしてビデオ入力部21、オーディオ入力部22から供給されるビデオデータ/オーディオデータのエンコード処理と、エンコードして生成したコンテンツファイルデータを携帯プレーヤ50のフラッシュメモリ52に記録するための書込アクセスを開始する。
このステップF105の記録処理は、ステップF106で記録終了とされるまで継続される。これにより、映像出力機器100から供給されるコンポジットビデオ信号、アナログオーディオ信号が、エンコード処理された後、携帯プレーヤ50側に記録されていくことになる。
ユーザが再度、記録/停止キー2を押したことを検知した場合、エンコード/制御部20は記録終了と判断する。
また、エンコード/制御部20は、記録/停止キー2が押されなくとも、オフタイマー設定によるタイムアップが確認された場合も、記録終了と判断する。
さらにエンコード/制御部20は、フラッシュメモリ52の空き容量が所定量以下となった場合も、記録終了と判断する。
そしてステップF108で、フラッシュメモリ52に対してタイムスタンプ記録処理を行う。例えば所定の管理ファイルにおいて、今回記録したコンテンツファイルに対応するタイムスタンプとして管理されるように記録させる。
そして、ステップF109,F104の監視処理に戻る。
なお、図6には示していないが、もしユーザが記録/停止キー2を押した際に、映像出力機器100からの入力信号が無い場合などは、エラー処理を行うことになる。
ステップF109で、携帯プレーヤ50が取り外されたことを検知したら、エンコード/制御部20は図6の処理を終える。その後、再び携帯プレーヤ50が接続された場合は、ステップF101からの処理を開始する。
このとき、携帯プレーヤ50側は単にUSBマスストレージとして機能するのみであるため、AVレコーダ側でタイムスタンプを記録させなければならないが、この図6の処理によれば、タイムスタンプカウンタ29をリアルタイムクロックとして機能させることで、エンコード/制御部20は現在日時情報を得ることができ、例えば記録終了時点で、その現在日時情報としてのタイムスタンプデータを生成し、携帯プレーヤ50のフラッシュメモリ52側に記録させることができる。つまり記録したコンテンツファイルについてタイムスタンプを付加できる。
タイムスタンプカウンタ29のカウントは、ステップF103で開始された後、電源オフとされるまで継続するようにしてもよい。
或いは、ステップF109で携帯プレーヤ50が取り外されたことを検知した時点で、タイムスタンプカウンタ29のカウントを停止させてもよい。
さらには、1つのコンテンツファイルの記録が終了し、ステップF108の処理を終えた時点でタイムスタンプカウンタ29のカウントを停止させてもよい。但しその場合は、接続が解消されないまま次にステップF105の記録処理に進む時点で、ステップF102,F103に示した処理(タイムスタンプカウンタ29の時刻セット及びカウントスタート)を行うことが必要となる。
なお、ステップF102,F103の処理は、常にステップF105に進む段階で実行する例も考えられる。
続いて、記録時の処理例IIを説明する。この処理例IIは、AVレコーダ1がタイムスタンプカウンタ29を備えない構成においても可能となる処理例である。
この場合もユーザの操作は同様であり、AVレコーダ1を用いて携帯プレーヤ50にコンテンツファイルを記録しようとする際には、ユーザは、携帯プレーヤ50をAVレコーダ1に装着し、またAVレコーダ1のビデオ入力端子15、オーディオ入力端子14に映像出力機器100からのビデオ信号SV、オーディオ信号SAが供給される状態とする。そして任意のタイミングで記録/停止キー2を押す。するとAVレコーダ1は、その時点以降に映像出力機器100から供給されるビデオ信号SV、オーディオ信号SAについてエンコードを行い、コンテンツファイルとして携帯プレーヤ50のフラッシュメモリ52に記録していく処理を行う。
携帯プレーヤ50が図1のようにAVレコーダ1に接続され、USB通信の初期の接続処理(コンフィギュレーション)が行われ、USB接続が確立されたら、エンコード/制御部20の処理はステップF150からF151に進む。
なお、この図7でも、ユーザが削除キー3を操作した場合の処理や、オフタイマーキー4を操作した場合の処理については割愛している。
即ちエンコード/制御部20は、フラッシュメモリ52側のファイルシステムを確認する。またREC表示LED6に所定の発光動作を実行させる。そしてビデオ入力部21、オーディオ入力部22から供給されるビデオデータ/オーディオデータのエンコード処理と、エンコードして生成したコンテンツファイルデータを携帯プレーヤ50のフラッシュメモリ52に記録するための書込アクセスを開始する。
このステップF152の記録処理は、ステップF153で記録終了とされるまで継続される。これにより、映像出力機器100から供給されるコンポジットビデオ信号、アナログオーディオ信号が、エンコード処理された後、携帯プレーヤ50側に記録されていくことになる。
ユーザが再度、記録/停止キー2を押したことを検知した場合、エンコード/制御部20は記録終了と判断する。
また、エンコード/制御部20は、記録/停止キー2が押されなくとも、オフタイマー設定によるタイムアップが確認された場合も、記録終了と判断する。
さらにエンコード/制御部20は、フラッシュメモリ52の空き容量が所定量以下となった場合も、記録終了と判断する。
これに対して携帯プレーヤ50の制御部51は、ステップF201の処理として、時計部58で計数されている現在日時情報を読み出し、これをエンコード/制御部20に送信する。
エンコード/制御部20は、AVレコーダ1側から送信されてきた現在日時情報を取得したら、ステップF155で、その現在日時情報からタイムスタンプデータを生成する。
そしてステップF156で、フラッシュメモリ52に対してタイムスタンプ記録処理を行う。例えば所定の管理ファイルにおいて、今回記録したコンテンツファイルに対応するタイムスタンプとして管理されるように記録させる。
そして、ステップF157,F151の監視処理に戻る。
なお、図7には示していないが、もしユーザが記録/停止キー2を押した際に、映像出力機器100からの入力信号が無い場合などは、エラー処理を行うことになる。
ステップF157で、携帯プレーヤ50が取り外されたことを検知したら、エンコード/制御部20は図7の処理を終える。その後、再び携帯プレーヤ50が接続された場合は、ステップF151からの処理を開始する。
この場合も、携帯プレーヤ50側は単にUSBマスストレージとして機能するのみであるため、AVレコーダ側でタイムスタンプを記録させなければならないが、この図7の処理によれば、携帯プレーヤ50側で時計部58で計数している現在日時情報を取得してタイムスタンプデータを生成し、携帯プレーヤ50のフラッシュメモリ52側に記録させることができる。つまり記録したコンテンツファイルについてタイムスタンプを付加できる。
上記の記録時の処理例I又はIIにより、AVレコーダ1は、携帯プレーヤ50のフラッシュメモリ52に映像出力機器100から出力される映像/音声をコンテンツファイルとして記録し、かつタイムスタンプデータを付加することができる。
このように携帯プレーヤ50に記録したコンテンツファイルについては、本例のAVレコーダ1が削除処理を行うこともできる。
例えばこのような使用形態の場合、携帯プレーヤ50側で、見終わったコンテンツファイルが増えてフラッシュメモリ52の容量が後の使用にとって足りなくなることもある。このため、例えば古いコンテンツファイルは随時削除できるようにすることが好適である。
なお、図8は携帯プレーヤ50が接続されている間の処理として示している。例えば図6のステップF104,F109での監視ループ処理(或いは図7のステップF151,F157の監視ループ処理)の間に、図8のステップF170のデリート実行の判断が行われるようにすればよい。
ステップF171では、エンコード/制御部20は、携帯プレーヤ50のフラッシュメモリ52にアクセスして、ファイル管理情報や、各コンテンツファイルに対応するタイムスタンプデータを読み出す。
本例では、ユーザが削除するコンテンツファイルを選択するものではなく、タイムスタンプデータにより最も古いコンテンツファイルを選択して削除するという処理を行う。
このような削除処理を行う際には、例えば削除条件の1つとしては、AVレコーダ1が削除できるコンテンツファイルは、AVレコーダ1によって記録させたコンテンツファイル(以下「自己記録ファイル」という)に限るということが考えられる。例えば他の機器(パーソナルコンピュータ等)から携帯プレーヤ50に転送したことでフラッシュメモリ52に記録されているコンテンツファイルなどは削除できないこととする。
また例えば、自己記録ファイルであっても、記録後、ある程度の期間(最低保存期間)を経過していないものは、削除対象としないこととしてもよい。さらには、現在のフラッシュメモリ52の残り容量に応じて、最低保存期間を可変しても良い。例えば残り容量が少ないほど最低保存期間を短くするなどである。もちろんこの最低保存期間の条件を全く設けなくてもよい。
ステップF172では、例えばこのような条件で、削除対象とできるコンテンツファイルが存在するか否かを判断し、存在しなければ処理を終了する。
そしてステップF174で、エンコード/制御部20は、フラッシュメモリ52にアクセスして、選択した最古のコンテンツファイルが削除されるようにファイルシステムを更新する。なお、このときエンコード/制御部20は、デリート表示LED7に所定の発光動作を実行させる。
以上の処理によって、コンテンツファイルの削除処理が実行される。
例えば図6のステップF105若しくは図7のステップF152での記録処理の途中で、フラッシュメモリ52の容量が足りなくなることがあり得る。
そこで、記録動作中に容量不足が確認された場合、図8のステップF171〜F174の処理を実行し、例えば最古の自己記録ファイルを削除して、現在の記録のための容量を確保するという処理も考えられる。
以上の実施の形態によれば、AVレコーダ1は、携帯プレーヤ50側の時計部58による現在日時情報の計数機能を有効利用してタイムスタンプデータを形成し、携帯プレーヤ50側のフラッシュメモリ52に記録させるコンテンツファイルについて、その記録日時としてのタイムスタンプデータを対応させて記録させることができる。
このためAVレコーダ1は、常時日時計数を行う日時計数機能(リアルタイムクロック)を備える必要はない。従って、日時計数や時刻あわせのためのユーザインターフェース構成、例えば時刻設定のための操作キーや表示パネルなどを設ける必要はない。さらに電源オフ時でも常時日時計数を行うための電源として内蔵電池も不要である。これらリアルタイムクロック、リアルタイムクロックの時刻設定のためのユーザインターフェース、電池等を不要とできることで、構成の著しい簡易化やコストダウンを実現できる。もちろん時刻合わせなどの面倒な操作をユーザに強いることもなく、使用性も向上され、携帯プレーヤ50に対して映像/音声を記録できる機器として、ユーザが手軽に使用できることになる。
ユーザにとっては、削除キー3を押すだけで、古いファイルが削除されて容量確保できること、もしくは容量不足時に自動的に古いファイルが削除されることで、削除するファイルの選択などは不要で、簡易な使用法に適している。
また、タイムスタンプデータが付加記録されることで、携帯プレーヤ50側では、コンテンツファイルの一覧表示などの際や、再生時などに、その記録日時を表示できる。
情報記録処理装置の形態、対応機器、対応入力信号、エンコード方式などは多様に考えられる。またAVレコーダ1(情報記録処理装置)は携帯プレーヤ50(記録装置)とUSB接続されることとしたが、他の通信方式による接続であっても良い。また、例えばブルートゥース、赤外線通信などによる無線通信によって接続されるものとしてもよい。
例えば大まかに記録日時がわかればよい場合もある。
また例えばタイムスタンプデータを上記図8のような削除処理の際に、最古のファイルの判定のために使用することに限るのであれば、タイムスタンプデータが正確な記録日時の情報である必要はない。つまり、各自己記録ファイルの記録の前後がわかって、最も古い自己記録ファイルを判断できる情報とすればよい。
さらには、フラッシュメモリ52に記録されている自己記録ファイルの中で、最新のファイルのタイムスタンプデータに1秒加算した値などとしてタイムスタンプデータを生成し、それを現在記録しているコンテンツファイルに対応させて記録してもよい。
その意味では、本発明請求項でいう記録装置は、携帯プレーヤ50(USBマスストレージ機器)のみではなく、内蔵又は可搬性の記録媒体に対してデータ記録を行う各種の記録装置として適用でき、各種の記録装置に対応できる機器として本発明の情報記録処理装置を実現できる。
Claims (10)
- 現在日時情報の計数機能を備えた記録装置が通信可能に接続される接続手段と、
上記接続手段により接続された上記記録装置による情報信号の記録と、上記記録装置から取得された現在日時情報に基づくタイムスタンプ情報の形成と、上記記録装置により記録される情報信号に対応する情報としての上記タイムスタンプ情報の上記記録装置による記録の制御とを行う記録制御手段と、
を備えたことを特徴とする情報記録処理装置。 - 情報信号が入力される信号入力手段を備え、
上記記録制御手段は、上記信号入力手段から入力される情報信号を、上記接続手段により接続された上記記録装置に記録させることを特徴とする請求項1に記載の情報記録処理装置。 - 上記記録制御手段は、上記記録装置から取得した現在日時情報についてカウンタによって日時計時のカウントを継続し、上記記録装置への情報信号の記録制御の所定のタイミングで、上記カウンタのカウント値から上記タイムスタンプ情報を形成することを特徴とする請求項2に記載の情報記録処理装置。
- 上記記録制御手段は、上記記録装置への情報信号の記録制御の所定のタイミングで、上記記録装置から現在日時情報を取得し、取得した現在日時情報から上記タイムスタンプ情報を形成することを特徴とする請求項2に記載の情報記録処理装置。
- 上記信号入力手段は、ビデオ信号を入力するビデオ入力手段とされ、
上記記録制御手段は、上記ビデオ入力手段から入力されるビデオ信号を、上記情報信号として、上記記録装置に記録させる処理を行うことを特徴とする請求項2に記載の情報記録処理装置。 - 上記信号入力手段は、オーディオ信号を入力するオーディオ入力手段とされ、
上記記録制御手段は、上記オーディオ入力手段から入力されるオーディオ信号を、上記情報信号として、上記記録装置に記録させる処理を行うことを特徴とする請求項2に記載の情報記録処理装置。 - データ圧縮手段をさらに備え、
上記記録制御手段は、上記信号入力手段から入力される情報信号について、上記データ圧縮手段で圧縮処理された圧縮情報信号を、上記記録装置に記録させる処理を行うことを特徴とする請求項2に記載の情報記録処理装置。 - 上記記録制御手段は、上記記録装置側において記録されている情報信号について、上記タイムスタンプ情報に基づいて削除対象の情報信号を選択し、選択した情報信号を上記記録装置において削除させる処理を行うことを特徴とする請求項1に記載の情報記録処理装置。
- 上記接続手段は、記録した情報信号を再生する機能を備えた記録装置との間で通信を可能とする構成であることを特徴とする請求項1に記載の情報記録処理装置。
- 通信可能に接続された、現在日時情報の計数機能を備えた記録装置に対して、情報信号を記録させるとともに、上記記録装置から取得した現在日時情報に基づいてタイムスタンプ情報を形成し、該タイムスタンプ情報を、記録させた情報信号に対応する情報として上記記録装置に記録させることを特徴とする情報記録処理方法。
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