JP2004101563A - 音声データ処理装置及び音声データ処理プログラム - Google Patents
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Abstract
【課題】ICレコーダなどの外部装置から直接PCなどの音声データ処理装置に録音を行った場合でも、両者の間でのデータの整合性を保つことができるようにすること。
【解決手段】音声データを記録する記録媒体を有するコンピュータ22に対して、ICレコーダ21から音声データの通信がなされた場合には、パーソナルコンピュータ22側では通信された音声データにスケジュール情報が付加されてスケジュールファイルが作成される。スケジュールファイルの作成後には自動的に、そのスケジュールファイルがICレコーダ21に送信される。
【選択図】 図1
【解決手段】音声データを記録する記録媒体を有するコンピュータ22に対して、ICレコーダ21から音声データの通信がなされた場合には、パーソナルコンピュータ22側では通信された音声データにスケジュール情報が付加されてスケジュールファイルが作成される。スケジュールファイルの作成後には自動的に、そのスケジュールファイルがICレコーダ21に送信される。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、音声データ処理装置及び音声データ処理プログラムに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、カレンダに音声の記録機能及び音声の再生機能を付加することにより、予め日付ごとに録音しておいた音声を必要なときに再生することができるという録音・再生機能を持ったカレンダに関する技術がある。(例えば、特許文献1参照。)。この技術によれば、ユーザは、カレンダのスペースに予定内容を要約して書き込むなどの作業を必要とせずに簡単に予定の記録を行うことができる。
【0003】
しかし、この技術は、音声によって予定の記録及び再生ができるカレンダである。つまり、ユーザがこのカレンダを携帯し、記録したい予定が発生する毎に、その予定を記録する旨のものではない。したがって、このカレンダが手元に無い場所で予定の記録を行う必要が生じた場合には、その予定を紙に書き留める等しておき、後で、この書き留めておいた予定をカレンダに記録しなければならなかった。
【0004】
また、近年では、音声データ処理装置としてのパーソナルコンピュータ(以後、PCと称する)等にインストールされた予定管理用のアプリケーションソフトにより予定管理を行うこともある。この場合には、予定を記録しておく必要が生じた場合には、ICレコーダ等の音声記録装置にその予定を記録しておき、記録した予定をそのままPCに転送することができる。また、PC上では音声データの編集なども可能である。
【0005】
【特許文献1】
特開平6−336094号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
ICレコーダをマイクロホン代わりに用いて、ICレコーダ内の記録媒体に音声データを記憶させずに直接、PC等に音声を記録させる技術もあるが、このようにして音声データをPC等に記録させた場合には、ICレコーダ内に音声データが記録されることはない。このとき、PCとICレコーダとの間でデータの不整合が生じてしまう。つまり、PCに記録した音声をICレコーダでも聞く必要が生じた場合などには、PCからICレコーダに音声データを転送し直すことになり、非常に不便である。
【0007】
本発明は、上記の事情に鑑みてなされたもので、ICレコーダなどの外部装置から直接PCなどの音声データ処理装置に録音を行った場合でも、両者の間でのデータの整合性を保つことができる音声データ処理装置及び音声データ処理プログラムを提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するために、本発明による音声データ処理装置は、音声データを記録する記録手段と、上記記録手段に音声データを記録する際に、上記音声データにスケジュール情報を付加するスケジュール付加手段と、上記スケジュール情報を用いて音声データを管理することが可能な外部装置と通信接続するための接続手段と、上記接続手段を介して上記外部装置が通信接続されたときに上記音声データを上記外部装置に送信する送信手段とを具備することを特徴とする。
【0009】
また、上記の目的を達成するために、本発明による音声データ処理プログラムは、コンピュータに、音声データにスケジュール情報を付加して記録させる機能と、上記音声データを上記スケジュール情報を用いて管理することが可能な外部機器と通信接続された場合に、上記記録させた音声データを上記外部装置に送信させる機能とを実現させることを特徴とする。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施の形態を図面を参照して説明する。
図1(A)は、本発明の一実施の形態に係る音声データ処理装置と通信接続される「外部装置」の一例であるICレコーダの構成図である。
【0011】
まず、音声記録時の信号の流れに従って、ICレコーダの構成及び動作を説明する。
マイクロホン(MIC)1は、外部から入力された音声を電気信号に変換して増幅器(AMP)2に出力する。AMP2では、入力された信号を増幅して、この増幅信号を低域通過フィルタ(LPF)3に出力する。次に、LPF3では入力された信号から不要な高周波ノイズを除去した後、この信号をアナログ/デジタル(A/D)変換器4に出力する。そして、A/D変換器4は、入力された信号をデジタル化してデジタル信号処理部5に出力する。
【0012】
デジタル信号処理部5では、入力されたデジタル音声データに対して前述のデジタル化の際に生じた量子化ノイズの除去を行った後、信号の符号化(圧縮変換)を行って、システム制御部6に出力する。システム制御部6は入力されたデジタル音声データを音声ファイルとして記録媒体7に記録させる。なお、このとき音声ファイルは、ユーザによって指定されたフォルダ内に格納することができる。これにより、ユーザは自身が記録した音声ファイルをICレコーダ上で管理することができる。
【0013】
次に、音声再生時の信号の流れに従って説明する。
記録した音声は、前述したようにして音声ファイルとして記録媒体7に記録されている。システム制御部6は、記録媒体7から音声ファイルを読み出して、デジタル信号処理部5に出力する。デジタル信号処理部5では、音声ファイルの復号化(伸長変換)を行った後、その信号をデジタル/アナログ(D/A)変換器8に出力する。D/A変換器8では、デジタル信号として読み出された音声データをアナログ信号に変換し、LPF9に出力する。そして、LPF9において高周波ノイズを取り除いた信号をAMP10で増幅した後、スピーカ11から出力することにより、音声として人間の耳に聞こえるようになる。
【0014】
また、ICレコーダにはICレコーダの動作モード、動作状況、記録された音声データの録音・再生に関する時間、時計表示、電池残量表示、メモリ残量表示、警告等の各種情報表示を行う表示器13が設けられている。システム制御部6は駆動回路12を制御して表示器13にこれらの情報を表示させる。
【0015】
さらに、ICレコーダは外部通信回路14を有している。この外部通信回路14はICレコーダとPCやPDA等の情報処理装置との通信の際にその通信制御を行う回路である。
【0016】
図1(B)にICレコーダ21と本一実施の形態に係る音声データ処理装置の一例である、パーソナルコンピュータ(PC)22とを接続する際の外観図を示す。なお、本一実施の形態では、音声データ処理装置の一例として、PC22を挙げているが、これに限るものではなく、PDA等の他の情報機器でもよい。
【0017】
なお、PC22は特許請求の範囲に記載の「記録手段」及び「接続手段」を含み、さらに、「スケジュール情報付加手段」及び「送信手段」の機能を含むものである。
【0018】
ICレコーダ21側の図示しない接続端子とPC22側の図示しない接続端子とを接続ケーブル23によって接続することにより、記録媒体7に記録された音声ファイルをPC22に転送可能となる。なお、ICレコーダ21とPC22との通信インターフェイスには、例えば、USB(Universal Serial Bus)等が使用される。
【0019】
また、ICレコーダ21には、録音スイッチ(RECSW)15a、再生スイッチ(PLAYSW)15b、早送りスイッチ(FFSW)15c、早戻しスイッチ(REWSW)15d、及びメニュースイッチ(MENUSW)15eなどのスイッチが設けられている。ICレコーダ内部のシステム制御部6は、これらのスイッチの操作状態を判定して、その状態に対応した動作を開始させる。
【0020】
図2は、システム制御部6によって制御されるICレコーダ21のメイン動作の手順を示すフローチャートである。
ICレコーダ21の電源投入が行われた場合に本フローチャートの制御が開始され、システム制御部6は駆動回路12を制御して、表示器13の表示を行うなどの各種の初期設定を行う(ステップS1)。初期設定が終了した後は、前述した各スイッチの状態が変化したか否かを判定する(ステップS2)。いずれのスイッチの状態も変化していないと判定した場合には、スイッチの状態が変化するまで上記ステップS2の判定を繰り返す。
【0021】
一方、上記ステップS2の判定において、いずれかのスイッチの状態が変化したと判定した場合には、いずれのスイッチの状態が変化したかを判定し、それに応じた制御を行うことになる。
まず、RECSW15aの状態がON状態に変化したか否かを判定する(ステップS3)。RECSW15aの状態がON状態に変化したと判定した場合には、MIC1から入力された音声信号を記録媒体7に記録させる録音動作を行った後(ステップS4)、上記ステップS2に戻る。一方、上記ステップS3の判定において、RECSW15aの状態がOFF状態のままであると判定した場合には、そのままステップS5に進む。
【0022】
次に、PLAYSW15bの状態がON状態に変化したか否かを判定する(ステップS5)。PLAYSW15bの状態がON状態に変化したと判定した場合には、記録媒体7に記録された音声データを再生する再生動作を行った後(ステップS6)、上記ステップS2に戻る。一方、上記ステップS5の判定において、PLAYSW15bの状態がOFF状態のままであると判定した場合には、そのままステップS7に進む。
【0023】
次に、FFSW15cの状態がON状態に変化したか否かを判定する(ステップS7)。FFSW15cの状態がON状態に変化したと判定した場合には、音声データの早送りを行う早送り動作を行った後(ステップS8)、上記ステップS2に戻る。一方、上記ステップS7の判定において、FFSW15cの状態がOFF状態のままであると判定した場合には、そのままステップS9に進む。
【0024】
次に、REWSW15dの状態がON状態に変化したか否かを判定する(ステップS9)。REWSW15dの状態ON状態に変化したと判定した場合には、音声データの早戻しを行う早戻し動作を行った後(ステップS10)、上記ステップS2に戻る。一方、上記ステップS9の判定において、REWSW15dの状態がOFF状態のままであると判定した場合には、そのままステップS11に進む。
【0025】
次に、MENUSW15eの状態がON状態に変化したか否かを判定する(ステップS11)。MENUSW15eがON状態に変化したと判定した場合には、ICレコーダの各種設定の変更を行うメニュー設定動作を行った後(ステップS12)、上記ステップS2に戻る。一方、上記ステップS11の判定において、MENUSW15eがOFF状態のままであると判定した場合には、そのままステップS13に進む。
【0026】
次に、ICレコーダ21とPC22とが通信接続が開始されたか否かを判定する(ステップS13)。通信接続が開始されたと判定した場合には、ICレコーダ21とPC22との間での通信処理を行う(ステップS14)。なお、このICレコーダ21とPC22との間での通信処理は、PC22の所定フォルダ内に格納されている音声データをICレコーダ21の記録媒体7に記録する処理や、逆にICレコーダ21の記録媒体7に記録されている音声データをPC22の所定フォルダ内に格納する処理、さらには、後に詳述する、即ち、ICレコーダの記録媒体7に音声データを記録させずに、直接PC22内の所定フォルダに音声データを格納する処理などがある。以後、この処理のことを「ダイレクト録音処理」と称する。音声データの通信が行われた後には、図3に示すスケジュールデータベースを作成した後(ステップS15)、上記ステップS2に戻る。一方、上記ステップS13の判定において、通信接続が開始されていないと判定した場合には、そのまま上記ステップS2に戻る。
【0027】
図3に、ICレコーダ及びPCで管理される音声ファイルのデータ構成図及びそのデータに基づいて作成されるスケジュールデータベースの構成図を示す。 音声ファイルは、記録された音声ファイルを特定するための種々の情報が記録されるファイルヘッダ部と実際の音声データが記録される音声データ部とで構成される。
ファイルヘッダ部には音声ファイルを特定するためのヘッダ情報が記録される。ICレコーダ21及びPC22は、ファイルヘッダ部に記録されたヘッダ情報を読み取ることによって音声ファイルを特定することができる。PC22は、この音声ファイルのファイルヘッダ部に、日付情報等のスケジュール情報を付加してスケジュールファイルを作成する。
【0028】
なお、「スケジュール情報」は、例えば、予定を実行する日時あるいは音声ファイルを再生させる日時などのスケジュール管理に使用する情報である。
【0029】
ICレコーダ21及びPC22はこのファイルヘッダ部に記録されたスケジュール情報とスケジュールファイルのファイル名などを関連付けてデータベースを作成する。このデータベースではスケジュールファイルが、例えば、時系列的に整理される。
【0030】
音声データ部には、音声信号をデジタル変換した音声データが所定の形式で圧縮されて記録される。音声再生時には、この音声データ部に記録された音声データを読み取ることにより、ICレコーダ21またはPC22から音声が再生される。
【0031】
図4は、本一実施の形態に係る音声データ処理装置にインストールされた音声データ処理プログラムによる制御手順を示すフローチャートである。以下の説明は、PC22にインストールされたスケジュール管理用アプリケーション(以下、単にアプリケーションと称する。)を音声データ処理プログラムの機能をもつアプリケーションの一例として、その制御を説明するが、PDA等にインストールされた同様のプログラムでも良い。
【0032】
なお、このアプリケーションは、少なくともカレンダを表示してスケジュール管理する機能、通信された音声データにスケジュール情報を付加してスケジュールファイルを作成する機能、ICレコーダ21が通信接続された場合にスケジュールファイルをICレコーダ22に転送する機能を有するものである。
【0033】
PC22上のアプリケーションはユーザによる何らかの操作が行われるまで待機している(ステップS21)。ユーザからの何らかの操作があった場合にはユーザからどのような操作があったかを判定することになる。ここで、本一実施の形態では、ICレコーダ21から通信された音声データをスケジュールファイルに変換した後、その変換したスケジュールファイルをICレコーダ21にもコピーする処理について説明し、他の処理については説明を省略する。
【0034】
まず、アプリケーションは、カレンダ表示用のウインドウが起動しているか否かを判定する(ステップS22)。カレンダ表示用のウインドウが起動していないと判定した場合には、上記ステップS21に戻る。一方、カレンダ表示用のウインドウが起動していると判定した場合には、ユーザによってカレンダ上の日付が選択されたか否かを判定する(ステップS23)。日付が選択されていないと判定した場合には、上記ステップS21に戻る。一方、日付が選択されたと判定した場合には、予定を記録するためのスケジュール録音モードが選択されたか否かを判定する(ステップS24)。なお、このスケジュール録音モードの判定は、スケジュール録音モードを判定するためのボタンをアプリケーションの表示画面上に設けておいてもよいし、日付が選択された状態で録音開始が選択された場合には自動的にスケジュール録音モードになるようにしてもよい。上記ステップS24の判定において、スケジュール録音モードが選択されていないと判定した場合には、上記ステップS21に戻る。
【0035】
一方、上記ステップS24の判定において、スケジュール録音モードが選択されたと判定した場合には、現在ICレコーダ21がPC22に接続されているか否かを判定する(ステップS25)。ICレコーダ21が接続されていないと判定した場合には、ICレコーダ21の接続を要求するメッセージを表示画面上に表示する(ステップS26)。
【0036】
一方、上記ステップS25の判定において、ICレコーダ21が接続されていると判定した場合には、PC22のハードディスク等へダイレクト録音処理を行う(ステップS27)。つまり、PC22からICレコーダ21にダイレクト録音を開始するように命令を出し、その命令を受けたICレコーダ21は、MIC1を介して入力される音声データを記録媒体7に記録せずに直接PC22に転送する。PC22のアプリケーションは、通信された音声データをリアルタイムに取得する。
【0037】
そしてアプリケーションは、取得した音声データに対し、ユーザによって現在選択されているカレンダ上の日付をスケジュール情報として付加することによりスケジュールファイルを作成する。そして、作成したスケジュールファイルを、所定フォルダ、即ち、図5(A)に示すPC22側の「SCHEDULE」フォルダ内に格納する。
【0038】
次に、録音の終了が選択されたか否かを判定する(ステップS28)。録音の終了が選択されていないと判定した場合には、録音終了が選択されるまで、上記ステップS27のダイレクト録音処理を続ける。
【0039】
一方、録音の終了が選択されたと判定した場合には、PC22からICレコーダ21の録音を終了させる命令を出して、録音を終了させる(ステップS29)。
【0040】
次に、上記ステップS26で付加したスケジュール情報に基づいて図3のスケジュールデータベースを作成する(ステップS30)。そして、PC22の「SCHEDULE」フォルダに記録させたスケジュールファイルと同一のスケジュールファイルを図5(B)に示す、ICレコーダ21側の記録媒体7の「SCHEDULE」フォルダにコピーして(ステップS31)、上記ステップS21に戻る。
【0041】
なお、上記ステップS30においてPC22の「SCHEDULE」フォルダに記録したスケジュールファイルを、ICレコーダ21の「SCHEDULE」フォルダにコピーする際には、ステップS28で録音が終了した直後に行うことが好ましい。これは、録音終了後、ユーザによってPC22とICレコーダ21との通信接続が絶たれる前にコピーを行うようにするためである。また、スケジュールファイルをコピーする際にはユーザによって通信接続が絶たれることがないようにダイアログ表示による警告を行ってもよい。
【0042】
さらには、PC22側において、現在送信しようとしているスケジュールファイルと同一のファイルを以前にICレコーダ21に送信したことがあるか否か、または、現在コピーしようとしているスケジュールファイルが、ICレコーダ21側の「SCHEDULE」フォルダに既に記録されているか否かを、PC22に判定させる「判定手段」を設けて、余分なデータをICレコーダ21に送信することがないようにしてもよい。
【0043】
次に図5(A),図5(B)を参照してICレコーダ21側及びPC22側それぞれの音声ファイル及びスケジュールファイルを格納するフォルダについて説明する。
まず、図5(A)はPC22側のアプリケーションにおける音声ファイル及びスケジュールファイル格納用のフォルダである。PC22にアプリケーションをインストールすると、これらのファイルを格納するためのフォルダが複数作成される。これら複数のフォルダの中で、「FOLDER A」,「FOLDER B」,「FOLDER C」のフォルダはスケジュール情報が付加されていない通常の音声ファイルが格納されるフォルダである。ユーザは、これらのフォルダの中に自由に音声ファイルを格納することができる。一方、「SCHEDULE」は、スケジュール情報が付加されたスケジュールファイルが格納されるフォルダである。上記ステップS26でスケジュールファイルが作成された場合には、作成されたスケジュールファイルが録音終了後、「SCHEDULE」フォルダに格納されることになる。
【0044】
図5(B)は、ICレコーダ21側における音声ファイル及びスケジュールファイル格納用のフォルダである。ICレコーダ21側においても、音声ファイル格納用のフォルダは複数存在し、その用途もPC22側とほぼ同様である。前述したようにダイレクト録音終了後には、PC22側からICレコーダ21側の「SCHEDULE」フォルダにPC22側で作成したスケジュールファイルがコピーされる。
【0045】
以上実施の形態に基づいて本発明を説明したが、本発明は前述した実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨の範囲内で種々の変形や応用が可能なことは勿論である。
【0046】
【発明の効果】
以上詳述したように、本発明によれば、ICレコーダなどの外部装置から直接PCなどの音声データ処理装置に録音を行った場合でも、両者の間でのデータの整合性を保つことができる音声データ処理装置及び音声データ処理プログラムをを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1(A)は本発明の一実施の形態に係る音声データ処理装置と接続される外部装置の構成図であり、図1(B)は本発明の一実施に係る音声データ処理装置と外部装置とを通信接続する際の外観図である。
【図2】ICレコーダのメイン動作の制御手順を示すフローチャートである。
【図3】音声ファイル及びスケジュールデータベースの構成図である。
【図4】本発明の一実施の形態に係る音声データ処理装置に搭載された音声データ処理プログラムによる制御手順を示すフローチャートである。
【図5】図1(A)はパーソナルコンピュータ側における音声データを格納するフォルダに関する説明図であり、図1(B)はICレコーダ側における音声データを格納するフォルダに関する説明図である。
【符号の説明】
1 マイクロホン(MIC)
2,10 増幅器(AMP)
3 低域通過フィルタ(LPF)
4 アナログ/デジタル(A/D)変換器
5 デジタル信号処理部
6 システム制御部
7 記録媒体
8 デジタル/アナログ(D/A)変換器
11 スピーカ
12 駆動回路
13 表示器
14 外部通信回路
15a 録音スイッチ(RECSW)
15b 再生スイッチ(PLAYSW)
15c 早送りスイッチ(FFSW)
15d 早戻しスイッチ(REWSW)
15e メニュースイッチ(MENUSW)
21 ICレコーダ
22 パーソナルコンピュータ(PC)
23 接続ケーブル
【発明の属する技術分野】
本発明は、音声データ処理装置及び音声データ処理プログラムに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、カレンダに音声の記録機能及び音声の再生機能を付加することにより、予め日付ごとに録音しておいた音声を必要なときに再生することができるという録音・再生機能を持ったカレンダに関する技術がある。(例えば、特許文献1参照。)。この技術によれば、ユーザは、カレンダのスペースに予定内容を要約して書き込むなどの作業を必要とせずに簡単に予定の記録を行うことができる。
【0003】
しかし、この技術は、音声によって予定の記録及び再生ができるカレンダである。つまり、ユーザがこのカレンダを携帯し、記録したい予定が発生する毎に、その予定を記録する旨のものではない。したがって、このカレンダが手元に無い場所で予定の記録を行う必要が生じた場合には、その予定を紙に書き留める等しておき、後で、この書き留めておいた予定をカレンダに記録しなければならなかった。
【0004】
また、近年では、音声データ処理装置としてのパーソナルコンピュータ(以後、PCと称する)等にインストールされた予定管理用のアプリケーションソフトにより予定管理を行うこともある。この場合には、予定を記録しておく必要が生じた場合には、ICレコーダ等の音声記録装置にその予定を記録しておき、記録した予定をそのままPCに転送することができる。また、PC上では音声データの編集なども可能である。
【0005】
【特許文献1】
特開平6−336094号公報
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
ICレコーダをマイクロホン代わりに用いて、ICレコーダ内の記録媒体に音声データを記憶させずに直接、PC等に音声を記録させる技術もあるが、このようにして音声データをPC等に記録させた場合には、ICレコーダ内に音声データが記録されることはない。このとき、PCとICレコーダとの間でデータの不整合が生じてしまう。つまり、PCに記録した音声をICレコーダでも聞く必要が生じた場合などには、PCからICレコーダに音声データを転送し直すことになり、非常に不便である。
【0007】
本発明は、上記の事情に鑑みてなされたもので、ICレコーダなどの外部装置から直接PCなどの音声データ処理装置に録音を行った場合でも、両者の間でのデータの整合性を保つことができる音声データ処理装置及び音声データ処理プログラムを提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するために、本発明による音声データ処理装置は、音声データを記録する記録手段と、上記記録手段に音声データを記録する際に、上記音声データにスケジュール情報を付加するスケジュール付加手段と、上記スケジュール情報を用いて音声データを管理することが可能な外部装置と通信接続するための接続手段と、上記接続手段を介して上記外部装置が通信接続されたときに上記音声データを上記外部装置に送信する送信手段とを具備することを特徴とする。
【0009】
また、上記の目的を達成するために、本発明による音声データ処理プログラムは、コンピュータに、音声データにスケジュール情報を付加して記録させる機能と、上記音声データを上記スケジュール情報を用いて管理することが可能な外部機器と通信接続された場合に、上記記録させた音声データを上記外部装置に送信させる機能とを実現させることを特徴とする。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施の形態を図面を参照して説明する。
図1(A)は、本発明の一実施の形態に係る音声データ処理装置と通信接続される「外部装置」の一例であるICレコーダの構成図である。
【0011】
まず、音声記録時の信号の流れに従って、ICレコーダの構成及び動作を説明する。
マイクロホン(MIC)1は、外部から入力された音声を電気信号に変換して増幅器(AMP)2に出力する。AMP2では、入力された信号を増幅して、この増幅信号を低域通過フィルタ(LPF)3に出力する。次に、LPF3では入力された信号から不要な高周波ノイズを除去した後、この信号をアナログ/デジタル(A/D)変換器4に出力する。そして、A/D変換器4は、入力された信号をデジタル化してデジタル信号処理部5に出力する。
【0012】
デジタル信号処理部5では、入力されたデジタル音声データに対して前述のデジタル化の際に生じた量子化ノイズの除去を行った後、信号の符号化(圧縮変換)を行って、システム制御部6に出力する。システム制御部6は入力されたデジタル音声データを音声ファイルとして記録媒体7に記録させる。なお、このとき音声ファイルは、ユーザによって指定されたフォルダ内に格納することができる。これにより、ユーザは自身が記録した音声ファイルをICレコーダ上で管理することができる。
【0013】
次に、音声再生時の信号の流れに従って説明する。
記録した音声は、前述したようにして音声ファイルとして記録媒体7に記録されている。システム制御部6は、記録媒体7から音声ファイルを読み出して、デジタル信号処理部5に出力する。デジタル信号処理部5では、音声ファイルの復号化(伸長変換)を行った後、その信号をデジタル/アナログ(D/A)変換器8に出力する。D/A変換器8では、デジタル信号として読み出された音声データをアナログ信号に変換し、LPF9に出力する。そして、LPF9において高周波ノイズを取り除いた信号をAMP10で増幅した後、スピーカ11から出力することにより、音声として人間の耳に聞こえるようになる。
【0014】
また、ICレコーダにはICレコーダの動作モード、動作状況、記録された音声データの録音・再生に関する時間、時計表示、電池残量表示、メモリ残量表示、警告等の各種情報表示を行う表示器13が設けられている。システム制御部6は駆動回路12を制御して表示器13にこれらの情報を表示させる。
【0015】
さらに、ICレコーダは外部通信回路14を有している。この外部通信回路14はICレコーダとPCやPDA等の情報処理装置との通信の際にその通信制御を行う回路である。
【0016】
図1(B)にICレコーダ21と本一実施の形態に係る音声データ処理装置の一例である、パーソナルコンピュータ(PC)22とを接続する際の外観図を示す。なお、本一実施の形態では、音声データ処理装置の一例として、PC22を挙げているが、これに限るものではなく、PDA等の他の情報機器でもよい。
【0017】
なお、PC22は特許請求の範囲に記載の「記録手段」及び「接続手段」を含み、さらに、「スケジュール情報付加手段」及び「送信手段」の機能を含むものである。
【0018】
ICレコーダ21側の図示しない接続端子とPC22側の図示しない接続端子とを接続ケーブル23によって接続することにより、記録媒体7に記録された音声ファイルをPC22に転送可能となる。なお、ICレコーダ21とPC22との通信インターフェイスには、例えば、USB(Universal Serial Bus)等が使用される。
【0019】
また、ICレコーダ21には、録音スイッチ(RECSW)15a、再生スイッチ(PLAYSW)15b、早送りスイッチ(FFSW)15c、早戻しスイッチ(REWSW)15d、及びメニュースイッチ(MENUSW)15eなどのスイッチが設けられている。ICレコーダ内部のシステム制御部6は、これらのスイッチの操作状態を判定して、その状態に対応した動作を開始させる。
【0020】
図2は、システム制御部6によって制御されるICレコーダ21のメイン動作の手順を示すフローチャートである。
ICレコーダ21の電源投入が行われた場合に本フローチャートの制御が開始され、システム制御部6は駆動回路12を制御して、表示器13の表示を行うなどの各種の初期設定を行う(ステップS1)。初期設定が終了した後は、前述した各スイッチの状態が変化したか否かを判定する(ステップS2)。いずれのスイッチの状態も変化していないと判定した場合には、スイッチの状態が変化するまで上記ステップS2の判定を繰り返す。
【0021】
一方、上記ステップS2の判定において、いずれかのスイッチの状態が変化したと判定した場合には、いずれのスイッチの状態が変化したかを判定し、それに応じた制御を行うことになる。
まず、RECSW15aの状態がON状態に変化したか否かを判定する(ステップS3)。RECSW15aの状態がON状態に変化したと判定した場合には、MIC1から入力された音声信号を記録媒体7に記録させる録音動作を行った後(ステップS4)、上記ステップS2に戻る。一方、上記ステップS3の判定において、RECSW15aの状態がOFF状態のままであると判定した場合には、そのままステップS5に進む。
【0022】
次に、PLAYSW15bの状態がON状態に変化したか否かを判定する(ステップS5)。PLAYSW15bの状態がON状態に変化したと判定した場合には、記録媒体7に記録された音声データを再生する再生動作を行った後(ステップS6)、上記ステップS2に戻る。一方、上記ステップS5の判定において、PLAYSW15bの状態がOFF状態のままであると判定した場合には、そのままステップS7に進む。
【0023】
次に、FFSW15cの状態がON状態に変化したか否かを判定する(ステップS7)。FFSW15cの状態がON状態に変化したと判定した場合には、音声データの早送りを行う早送り動作を行った後(ステップS8)、上記ステップS2に戻る。一方、上記ステップS7の判定において、FFSW15cの状態がOFF状態のままであると判定した場合には、そのままステップS9に進む。
【0024】
次に、REWSW15dの状態がON状態に変化したか否かを判定する(ステップS9)。REWSW15dの状態ON状態に変化したと判定した場合には、音声データの早戻しを行う早戻し動作を行った後(ステップS10)、上記ステップS2に戻る。一方、上記ステップS9の判定において、REWSW15dの状態がOFF状態のままであると判定した場合には、そのままステップS11に進む。
【0025】
次に、MENUSW15eの状態がON状態に変化したか否かを判定する(ステップS11)。MENUSW15eがON状態に変化したと判定した場合には、ICレコーダの各種設定の変更を行うメニュー設定動作を行った後(ステップS12)、上記ステップS2に戻る。一方、上記ステップS11の判定において、MENUSW15eがOFF状態のままであると判定した場合には、そのままステップS13に進む。
【0026】
次に、ICレコーダ21とPC22とが通信接続が開始されたか否かを判定する(ステップS13)。通信接続が開始されたと判定した場合には、ICレコーダ21とPC22との間での通信処理を行う(ステップS14)。なお、このICレコーダ21とPC22との間での通信処理は、PC22の所定フォルダ内に格納されている音声データをICレコーダ21の記録媒体7に記録する処理や、逆にICレコーダ21の記録媒体7に記録されている音声データをPC22の所定フォルダ内に格納する処理、さらには、後に詳述する、即ち、ICレコーダの記録媒体7に音声データを記録させずに、直接PC22内の所定フォルダに音声データを格納する処理などがある。以後、この処理のことを「ダイレクト録音処理」と称する。音声データの通信が行われた後には、図3に示すスケジュールデータベースを作成した後(ステップS15)、上記ステップS2に戻る。一方、上記ステップS13の判定において、通信接続が開始されていないと判定した場合には、そのまま上記ステップS2に戻る。
【0027】
図3に、ICレコーダ及びPCで管理される音声ファイルのデータ構成図及びそのデータに基づいて作成されるスケジュールデータベースの構成図を示す。 音声ファイルは、記録された音声ファイルを特定するための種々の情報が記録されるファイルヘッダ部と実際の音声データが記録される音声データ部とで構成される。
ファイルヘッダ部には音声ファイルを特定するためのヘッダ情報が記録される。ICレコーダ21及びPC22は、ファイルヘッダ部に記録されたヘッダ情報を読み取ることによって音声ファイルを特定することができる。PC22は、この音声ファイルのファイルヘッダ部に、日付情報等のスケジュール情報を付加してスケジュールファイルを作成する。
【0028】
なお、「スケジュール情報」は、例えば、予定を実行する日時あるいは音声ファイルを再生させる日時などのスケジュール管理に使用する情報である。
【0029】
ICレコーダ21及びPC22はこのファイルヘッダ部に記録されたスケジュール情報とスケジュールファイルのファイル名などを関連付けてデータベースを作成する。このデータベースではスケジュールファイルが、例えば、時系列的に整理される。
【0030】
音声データ部には、音声信号をデジタル変換した音声データが所定の形式で圧縮されて記録される。音声再生時には、この音声データ部に記録された音声データを読み取ることにより、ICレコーダ21またはPC22から音声が再生される。
【0031】
図4は、本一実施の形態に係る音声データ処理装置にインストールされた音声データ処理プログラムによる制御手順を示すフローチャートである。以下の説明は、PC22にインストールされたスケジュール管理用アプリケーション(以下、単にアプリケーションと称する。)を音声データ処理プログラムの機能をもつアプリケーションの一例として、その制御を説明するが、PDA等にインストールされた同様のプログラムでも良い。
【0032】
なお、このアプリケーションは、少なくともカレンダを表示してスケジュール管理する機能、通信された音声データにスケジュール情報を付加してスケジュールファイルを作成する機能、ICレコーダ21が通信接続された場合にスケジュールファイルをICレコーダ22に転送する機能を有するものである。
【0033】
PC22上のアプリケーションはユーザによる何らかの操作が行われるまで待機している(ステップS21)。ユーザからの何らかの操作があった場合にはユーザからどのような操作があったかを判定することになる。ここで、本一実施の形態では、ICレコーダ21から通信された音声データをスケジュールファイルに変換した後、その変換したスケジュールファイルをICレコーダ21にもコピーする処理について説明し、他の処理については説明を省略する。
【0034】
まず、アプリケーションは、カレンダ表示用のウインドウが起動しているか否かを判定する(ステップS22)。カレンダ表示用のウインドウが起動していないと判定した場合には、上記ステップS21に戻る。一方、カレンダ表示用のウインドウが起動していると判定した場合には、ユーザによってカレンダ上の日付が選択されたか否かを判定する(ステップS23)。日付が選択されていないと判定した場合には、上記ステップS21に戻る。一方、日付が選択されたと判定した場合には、予定を記録するためのスケジュール録音モードが選択されたか否かを判定する(ステップS24)。なお、このスケジュール録音モードの判定は、スケジュール録音モードを判定するためのボタンをアプリケーションの表示画面上に設けておいてもよいし、日付が選択された状態で録音開始が選択された場合には自動的にスケジュール録音モードになるようにしてもよい。上記ステップS24の判定において、スケジュール録音モードが選択されていないと判定した場合には、上記ステップS21に戻る。
【0035】
一方、上記ステップS24の判定において、スケジュール録音モードが選択されたと判定した場合には、現在ICレコーダ21がPC22に接続されているか否かを判定する(ステップS25)。ICレコーダ21が接続されていないと判定した場合には、ICレコーダ21の接続を要求するメッセージを表示画面上に表示する(ステップS26)。
【0036】
一方、上記ステップS25の判定において、ICレコーダ21が接続されていると判定した場合には、PC22のハードディスク等へダイレクト録音処理を行う(ステップS27)。つまり、PC22からICレコーダ21にダイレクト録音を開始するように命令を出し、その命令を受けたICレコーダ21は、MIC1を介して入力される音声データを記録媒体7に記録せずに直接PC22に転送する。PC22のアプリケーションは、通信された音声データをリアルタイムに取得する。
【0037】
そしてアプリケーションは、取得した音声データに対し、ユーザによって現在選択されているカレンダ上の日付をスケジュール情報として付加することによりスケジュールファイルを作成する。そして、作成したスケジュールファイルを、所定フォルダ、即ち、図5(A)に示すPC22側の「SCHEDULE」フォルダ内に格納する。
【0038】
次に、録音の終了が選択されたか否かを判定する(ステップS28)。録音の終了が選択されていないと判定した場合には、録音終了が選択されるまで、上記ステップS27のダイレクト録音処理を続ける。
【0039】
一方、録音の終了が選択されたと判定した場合には、PC22からICレコーダ21の録音を終了させる命令を出して、録音を終了させる(ステップS29)。
【0040】
次に、上記ステップS26で付加したスケジュール情報に基づいて図3のスケジュールデータベースを作成する(ステップS30)。そして、PC22の「SCHEDULE」フォルダに記録させたスケジュールファイルと同一のスケジュールファイルを図5(B)に示す、ICレコーダ21側の記録媒体7の「SCHEDULE」フォルダにコピーして(ステップS31)、上記ステップS21に戻る。
【0041】
なお、上記ステップS30においてPC22の「SCHEDULE」フォルダに記録したスケジュールファイルを、ICレコーダ21の「SCHEDULE」フォルダにコピーする際には、ステップS28で録音が終了した直後に行うことが好ましい。これは、録音終了後、ユーザによってPC22とICレコーダ21との通信接続が絶たれる前にコピーを行うようにするためである。また、スケジュールファイルをコピーする際にはユーザによって通信接続が絶たれることがないようにダイアログ表示による警告を行ってもよい。
【0042】
さらには、PC22側において、現在送信しようとしているスケジュールファイルと同一のファイルを以前にICレコーダ21に送信したことがあるか否か、または、現在コピーしようとしているスケジュールファイルが、ICレコーダ21側の「SCHEDULE」フォルダに既に記録されているか否かを、PC22に判定させる「判定手段」を設けて、余分なデータをICレコーダ21に送信することがないようにしてもよい。
【0043】
次に図5(A),図5(B)を参照してICレコーダ21側及びPC22側それぞれの音声ファイル及びスケジュールファイルを格納するフォルダについて説明する。
まず、図5(A)はPC22側のアプリケーションにおける音声ファイル及びスケジュールファイル格納用のフォルダである。PC22にアプリケーションをインストールすると、これらのファイルを格納するためのフォルダが複数作成される。これら複数のフォルダの中で、「FOLDER A」,「FOLDER B」,「FOLDER C」のフォルダはスケジュール情報が付加されていない通常の音声ファイルが格納されるフォルダである。ユーザは、これらのフォルダの中に自由に音声ファイルを格納することができる。一方、「SCHEDULE」は、スケジュール情報が付加されたスケジュールファイルが格納されるフォルダである。上記ステップS26でスケジュールファイルが作成された場合には、作成されたスケジュールファイルが録音終了後、「SCHEDULE」フォルダに格納されることになる。
【0044】
図5(B)は、ICレコーダ21側における音声ファイル及びスケジュールファイル格納用のフォルダである。ICレコーダ21側においても、音声ファイル格納用のフォルダは複数存在し、その用途もPC22側とほぼ同様である。前述したようにダイレクト録音終了後には、PC22側からICレコーダ21側の「SCHEDULE」フォルダにPC22側で作成したスケジュールファイルがコピーされる。
【0045】
以上実施の形態に基づいて本発明を説明したが、本発明は前述した実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨の範囲内で種々の変形や応用が可能なことは勿論である。
【0046】
【発明の効果】
以上詳述したように、本発明によれば、ICレコーダなどの外部装置から直接PCなどの音声データ処理装置に録音を行った場合でも、両者の間でのデータの整合性を保つことができる音声データ処理装置及び音声データ処理プログラムをを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1(A)は本発明の一実施の形態に係る音声データ処理装置と接続される外部装置の構成図であり、図1(B)は本発明の一実施に係る音声データ処理装置と外部装置とを通信接続する際の外観図である。
【図2】ICレコーダのメイン動作の制御手順を示すフローチャートである。
【図3】音声ファイル及びスケジュールデータベースの構成図である。
【図4】本発明の一実施の形態に係る音声データ処理装置に搭載された音声データ処理プログラムによる制御手順を示すフローチャートである。
【図5】図1(A)はパーソナルコンピュータ側における音声データを格納するフォルダに関する説明図であり、図1(B)はICレコーダ側における音声データを格納するフォルダに関する説明図である。
【符号の説明】
1 マイクロホン(MIC)
2,10 増幅器(AMP)
3 低域通過フィルタ(LPF)
4 アナログ/デジタル(A/D)変換器
5 デジタル信号処理部
6 システム制御部
7 記録媒体
8 デジタル/アナログ(D/A)変換器
11 スピーカ
12 駆動回路
13 表示器
14 外部通信回路
15a 録音スイッチ(RECSW)
15b 再生スイッチ(PLAYSW)
15c 早送りスイッチ(FFSW)
15d 早戻しスイッチ(REWSW)
15e メニュースイッチ(MENUSW)
21 ICレコーダ
22 パーソナルコンピュータ(PC)
23 接続ケーブル
Claims (7)
- 音声データを記録する記録手段と、
上記記録手段に音声データを記録する際に、上記音声データにスケジュール情報を付加するスケジュール付加手段と、
上記スケジュール情報を用いて音声データを管理することが可能な外部装置と通信接続するための接続手段と、
上記接続手段を介して上記外部装置が通信接続されたときに上記音声データを上記外部装置に送信する送信手段と、
を具備することを特徴とする音声データ処理装置。 - 上記送信手段による送信の際に、現在の送信対象である音声データが以前に送信されたことがあるか否か、および/または上記外部装置内に現在の送信対象である音声データが既に存在するか否かを判定する判定手段と、
上記判定手段により、現在の送信対象である音声データが送信されたことがないと判定された場合、および/または上記外部装置内に現在の送信対象である音声データが存在しないと判定された場合に、上記送信手段に上記音声データの送信を行わせるように制御する制御手段と、
をさらに具備することを特徴とする請求項1に記載の音声データ処理装置。 - 上記外部装置は、入力された音声信号をデジタル変換して音声データとして記憶媒体に格納すること、及びこの記憶媒体に格納されている音声データを再生することが可能な音声記録再生装置であり、
上記音声記録再生装置が通信接続された状態において、上記音声記録再生装置によってデジタル変換された音声データをリアルタイムに取得して上記記録手段に記録することを特徴とする請求項1に記載の音声データ処理装置。 - 上記送信手段は、上記記録手段への上記音声データの記録が終了した直後に上記音声データを上記外部装置に送信することを特徴する請求項1に記載の音声データ処理装置。
- コンピュータに、
音声データにスケジュール情報を付加して記録させる機能と、
上記音声データを上記スケジュール情報を用いて管理することが可能な外部機器と通信接続された場合に、上記記録させた音声データを上記外部装置に送信させる機能と、
を実現させることを特徴とする音声データ処理プログラム。 - さらにコンピュータに、
上記音声データを上記外部装置に送信させる際に、現在の送信対象である音声データが以前に送信されたことがあるか否か、および/または上記外部装置内に現在の送信対象である音声データが既に存在するか否かを判定させる機能と、
現在の送信対象である音声データが送信されたことがないと判定された場合、および/または上記外部装置内に現在の送信対象である音声データが存在しないと判定された場合、に上記送信手段に上記音声データの送信を行わせる機能と、を実現させることを特徴とする請求項5に記載の音声データ処理プログラム。 - 上記外部装置は、入力された音声信号をデジタル変換して音声データとして記憶媒体に格納すること、及びこの記憶媒体に格納されている音声データを再生することが可能な音声記録再生装置であり、
上記音声記録再生装置と通信接続された状態において、さらにコンピュータに、上記音声記録再生装置によって変換された音声データをリアルタイムに取得して記録させる機能を実現させることを特徴とする請求項5に記載の音声データ処理プログラム。
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- 2002-09-04 JP JP2002259122A patent/JP2004101563A/ja not_active Withdrawn
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