JP2009163683A - 物品払出装置および自動販売機 - Google Patents

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弘行 垣内
Hiroshi Fujitomi
啓 藤富
Koji Kawakami
浩二 川上
Koji Kamiyama
浩二 上山
Kiichiro Yoshitomi
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Abstract

【課題】物品並設部に載置してある物品に、払出方向と反対方向に力が加わることがない物品払出装置を提供する。
【解決手段】本発明に係る物品払出装置20は、複数の冊子状を成す商品Nを所定姿勢で並設させる商品載置板21と、商品載置板に並設させた商品Nの並設方向に対して相対的に移動可能に設け、駆動した場合に予め設定した払出領域RA1に配置された物品を並設方向に対して交差する方向に払い出す押出部材69を有した払出手段60とを備えている。上記押出部材69は、払出前位置Rbから払出後位置Raに向けて移動する場合には、払出領域を通過して当該払出領域に配置された商品を払い出す一方、払出後位置から払出前位置に移動する場合には、払出領域の外部を通過するよう構成してある。
【選択図】 図12

Description

本発明は、複数の冊子状を成す物品を所定姿勢で並設させる物品並設部と、物品並設部に並設させた物品の並設方向に対して相対的に移動可能に設け、駆動した場合に予め設定した払出領域に配置された物品を並設方向に対して交差する方向に払い出す押出部材を有した払出手段とを備える物品払出装置および自動販売機に関するものである。
例えば矩形状の用紙を重ね、それらの用紙の一側端部を綴じて構成した単行本、雑誌等の冊子状の物品の販売を行う自動販売機に適用する物品払出装置の中には、筐体の内部に物品載置板(物品並設部)と、走行体とを備えるものがある。
物品載置板は、左右幅方向に延在し、かつこの左右幅方向において、一方の端部から他方の端部に向けて下方に傾斜する板材である。この物品載置板の上部には、複数の物品を載置してある。より具体的には、一方の端部から他方の端部に沿って複数の物品を左右幅方向である並設方向に並べ、それぞれの下端部が物品載置板の上部に当接した直立姿勢で個々の物品を物品載置板の上部に載置してある。このような物品載置板の奥側端部には、上方に向けて突出する脱落防止壁が設けてある。この脱落防止壁は、物品載置板の上部に載置した物品が、当該物品載置板から落下することを防止するものである。
走行体は、上記物品載置板における一方の端部と他方の端部との間を左右幅方向に沿って移動可能な態様で当該物品載置板の上部に設けてあり、走行体本体と、払出手段と、払出駆動手段を駆動するための駆動源とを備えている。
走行体本体と物品載置板との間には、物品載置板の一方の端部から他方の端部へ走行体が移動すること案内する案内手段を設けてある。この案内手段は、レールと、このレールに沿って移動するローラとを備えている。ローラは走行体本体の下部に回転自在な態様で取り付けてあり、レールは左右幅方向に沿って延在するよう物品載置板の上部に設けてある。
払出手段は、物品載置板の他方の端部側に向けて突出する揺動軸の軸心を中心に揺動自在となる態様で上記走行体本体に設けてあり、揺動軸の軸心から径外方向に向けて延在するアーム部と、このアーム部の先端に設けた押出部材とを有している。
アーム部は、走行体が一方の端部側から他方の端部側へ移動した場合に、最も一方の端部側に配置された物品の表面に当接する部位である。
押出部材は、ローラ状に形成してあって、払出手段を揺動させた場合には揺動軸の軸心を中心に揺動するものである。この押出部材は、上述したように揺動軸の軸心を中心に揺動させた場合、物品載置板の上方領域から押出部材が外れ、物品載置板の奥側に位置する初期位置(払出前位置)と、物品載置板の上方領域に押出部材が位置する払出後位置との間を揺動するものである。すなわち、この物品払出装置は、初期位置から払出後位置への移動経路と、払出後位置から初期位置への移動経路とが同一であり、押出部材を往復移動させるものである。また、上記走行体における一方の端部の側には、配置された物品を払い出す払出領域を予め設定してある。
この物品払出装置では、払出手段を駆動することで、初期位置から払出後位置に押出部材を移動させれば、押出部材が払出領域を通過することとなり、上記並設方向と交差する払出方向に向けて当該払出領域に配置された物品を払出領域の外部へ払い出す。その後、初期位置から払出後位置に移動した経路と同一の経路を逆方向に移動、すなわち、払出後位置から初期位置に押出部材を移動させれば、押出部材は、再度払出領域を通過してから初期位置に配置されることとなる。
この物品払出装置は、払出手段を初期位置に移動させ、かつ最も一方の端部側に配置された物品の表面にアーム部を当接させた初期状態で待機している。
次に、この物品払出装置の動作を説明する。この物品払出装置は、不図示の制御手段から払出指令が与えられた場合には払出手段が駆動し、初期位置に配置された払出手段が揺動軸の軸心を中心に払出後位置まで揺動し、その揺動によってアーム部に当接している物品の奥側端部に押出部材が当接してこれを物品載置板の上方領域から手前側に向けて払い出す。すなわち、払出手段を駆動した場合には、押出部材が払出方向に移動して払出領域を通過し、払出領に配置された物品を払出領域から押し出す。
その後、払出後位置に配置された押出部材は、揺動軸の軸心を中心に初期位置まで揺動して初期状態に復帰する。その後、物品載置板の上部において、一方の端部側から他方の端部側に向けて走行体本体が移動し、一方の端部側の物品にアーム部が当接し、上述した動作を繰り返すことにより冊子状の物品を順次、個別に払い出す(例えば、特許文献1参照)。
特開昭52−100300号公報
ところで、上記物品払出装置では、払出手段を初期状態に復帰させるため、払出後位置から初期位置に押出部材を移動させた場合にも、押出部材が払出領域を通過するため、押出部材が物品載置板の上部に載置してある物品の表紙等に当接する虞れがある。押出部材が物品に当接すると、当該物品が押出部材と脱落防止壁との間に挟まれることとなるため、冊子状の物品の表紙に皺がよったり、物品が損傷したりすることとなる。すなわち、払出方向と反対方向に押出部材が移動して初期位置に復帰する物品払出装置では、物品載置板の上部に載置してあり、並設方向に並設された物品に払出方向と反対方向に力が加わり、当該物品が損傷する等の問題が発生する。
本発明は、上記実情に鑑み、物品並設部に載置してある物品に、払出方向と反対方向に力が加わることがない物品払出装置および自動販売機を提供することにある。
上記の目的を達成するために、請求項1に係る発明は、複数の冊子状を成す物品を所定姿勢で並設させる物品並設部と、前記物品並設部に並設させた物品の並設方向に対して相対的に移動可能に設け、駆動した場合に予め設定した払出領域に配置された物品を前記並設方向に対して交差する方向に払い出す押出部材を有した払出手段とを備える物品払出装置において、前記押出部材は、払出前位置から払出後位置に向けて移動する場合には、前記払出領域を通過して当該払出領域に配置された物品を払い出す一方、前記払出後位置から前記払出前位置に移動する場合には、前記払出領域の外部を通過するよう構成したことを特徴とする。
また、本発明の請求項2に係る物品払出装置は、上記請求項1において、前記押出部材は、前記払出領域を通過して前記払出前位置から前記払出後位置に至る第1経路と、前記払出領域の外部を通過して前記払出後位置から前記払出前位置に至る第2経路とで構成する循環経路を通過するよう構成したことを特徴とする。
また、本発明の請求項3に係る物品払出装置は、上記請求項1において、前記払出手段は、前記押出部材を前記循環経路に沿って移動させる走行体を備え、前記走行体には、複数の前記押出部材を設けたものであることを特徴とする。
また、本発明の請求項4に係る物品払出装置は、上記請求項3において、前記払出手段は、前記払出領域を移動する距離よりも大きな相互間隔で複数の前記押出部材を備えるものであることを特徴とする。
また、本発明の請求項5に係る物品払出装置は、上記請求項1において、前記払出手段は、複数の物品のうちのいずれか一つの物品に接触面を介して接触し、前記払出領域を設定する接触部材を備えることを特徴とする。
また、本発明の請求項6に係る物品払出装置は、上記請求項5において、前記押出部材は、前記払出領域を移動する場合には前記接触面から進出した状態で移動する一方、前記払出領域の外部を移動する場合には前記接触面から退行した状態で移動するものであることを特徴とする。
また、本発明の請求項7に係る物品払出装置は、上記請求項5または6において、前記物品並設部は、自身の上面が一方の端部から他方の端部に向けて下方に傾斜し、自身の上部に物品の下端部をそれぞれ当接させ、自身の上部に物品を載置する物品載置板を備え、前記物品載置板の他方の端部に前記接触部材を配置することを特徴とする。
また、本発明の請求項8に係る物品払出装置は、上記請求項1において、前記払出領域に配置された物品を払い出した後、次に払い出しを行う物品を前記払出領域に向けて搬送する搬送手段を備えることを特徴とする。
また、本発明の請求項9に係る物品払出装置は、上記請求項7において、前記物品並設部に並設してある物品を前記接触部材に向けて押圧する押圧手段を備えることを特徴とする。
また、本発明の請求項10に係る物品払出装置は、上記請求項9において、前記押圧手段は、前記接触面に対向する押圧面を有し、かつこの押圧面から前記接触面に向けて突出する押圧突起を有することを特徴とする。
また、本発明の請求項11に係る物品払出装置は、上記請求項10において、前記押圧突起は、前記払出領域に対応するよう前記押圧手段に配置することを特徴とする。
また、本発明の請求項12に係る物品払出装置は、上記請求項1において、前記払出領域に配置された物品の姿勢を維持する姿勢維持手段を前記払出領域の上方に設けたことを特徴とする。
また、本発明の請求項13に係る物品払出装置は、上記請求項1〜5のいずれか一つにおいて、前記物品並設部は、水平な上面を有し、この上面に横臥姿勢の物品を重ね合わせた状態で載置する物品載置板を備えることを特徴とする。
また、本発明の請求項14に係る物品払出装置は、請求項1〜5、または請求項13のいずれか一つにおいて、前記払出領域に配置された物品を払い出した後、次に払い出しを行う物品を前記払出領域に配置するように前記払出手段を上方から下方に向けて移動させる移動体を設けたことを特徴とする。
また、本発明の請求項15に係る物品払出装置は、請求項14において、前記移動体は、前記払出領域から払い出す物品を通過させる開口を有する枠体を備え、前記枠体には、開口に進退する態様でストッパを設けたことを特徴とする。
また、本発明の請求項16に係る物品払出装置は、請求項1〜15のいずれか一つにおいて、前記払出領域に物品が配置されたことを検出する物品検出手段を設けたことを特徴とする。
また、本発明の請求項17に係る物品払出装置は、請求項16において、前記物品検出手段は、物品並設部に並設してある物品がすべて払い出されたことを検出するものであることを特徴とする。
また、本発明の請求項18に係る自動販売機は、請求項1〜17のいずれか一つに記載の物品払出装置を備えることを特徴とする。
本発明に係る物品払出装置の押出部材は、払出前位置から払出後位置に向けて移動する場合には、払出領域を通過して当該払出領域に配置された物品を払い出す一方、払出後位置から払出前位置に移動する場合には、払出領域の外部を通過するよう構成してある。よって、払出後位置から払出前位置に移動する場合には、押出部材が払出領域の外部を通過するため、当該押出部材が物品並設部に並設させてある物品に接触することがない。従って、本発明の物品払出装置では、物品並設部に並設させてある物品に対して、物品の並設方向と交差する方向である払出方向と反対方向に力が加わることがない。
以下、添付図面を適宜参照しながら、本発明に係る物品払出装置の好適な実施の形態について詳細に説明する。
[実施の形態1]
図1〜図4は、本発明の実施の形態1に係る物品払出装置を適用した自動販売機を示したものである。この自動販売機は、硬貨、紙幣等の貨幣の投入があった場合、例えば文章、写真が掲載された冊子状の商品(物品)Nの販売を行うもので、本体キャビネット10と、外扉15とを備えている。この自動販売機が適用対象とする商品は、矩形状の用紙を重ね、それらの用紙の一側端部を綴じて構成した単行本、雑誌等の冊子状の物品であり、かつ矩形状の用紙を重ね、それら用紙を折り畳んだ新聞等の冊子状の物品である。なお、以下の説明において、外扉15がある側を自動販売機の手前側(前面側)とし、本体キャビネット10がある側を自動販売機の奥側(背面側)として説明する。
本体キャビネット10は、複数の壁板を組み合わせることによって前面が開口した箱状に構成したものであり、図2に示すように、この開口10aを外扉15によって開閉するものである。外扉15は、回動軸15aの軸心15xを中心に回動自在な態様で一側縁部を本体キャビネット10に取り付けてある。
外扉15には、図1に示すように、硬貨を投入するための硬貨投入口2、紙幣を挿入するための紙幣挿入口3、利用者が投入した貨幣の入金額、釣銭の金額等々、商品Nを販売する上で必要となる各種情報を外部に表示するための表示器4、投入した硬貨および挿入した紙幣を返却するための返却レバー5、硬貨を返却する硬貨返却口6、商品Nを取り出すための商品取出口7、商品Nを選択するための商品選択釦8、販売する商品Nの商品見本N′を利用者が視認するための透明板9等、商品Nを販売する際に必要となる構成が設けてある。なお、外扉15には、各商品取出口7を開閉する扉体11をそれぞれ設けてある。各扉体11は、図2に示すように、回転軸11aの軸心を中心に回動自在な態様で一側縁部を外扉15にそれぞれ取り付けてある。また、扉体11と外扉15との間には、ロック手段11Lを設けてある。このロック手段11Lは、外扉15に対して扉体11が開成移動することを規制する規制状態と、外扉15に対して扉体11が開成移動することを許容する許容状態とに変位するよう構成してある。この自動販売機の初期状態では、ロック手段11Lを規制状態に変位させてある。
さらに、図2および図4に示すように、各商品取出口7の下端部における外扉15には、商品Nが落下することを防止する商品テーブル15Tをそれぞれ設けてある。また、外扉15には、各商品取出口7を商品Nが通過したことを検出する商品取出検出センサS2を設けてある。
商品見本N′、商品選択釦8、商品取出口7、扉体11、ロック手段11L、商品テーブル15T、および商品取出検出センサS2は、後述する物品払出装置に対応するよう設けてある。上記ロック手段11Lは、対応する物品払出装置の制御手段からロック指令が与えられた場合には、許容状態から規制状態に変位する一方、アンロック指令が与えられた場合には、規制状態から許容状態に変位する。
この本体キャビネット10の内部には、例えば図3〜図5に示すように、略水平方向に延在し、上部に水平面を有する棚板18によって、複数の商品Nを収容することができる商品収容空間(物品収容空間)SP1を3つ画成してある。
各商品収容空間SP1には、図2、図3、および図5に示すように、物品払出装置20をそれぞれ設けてある。物品払出装置20は、商品載置板(物品載置板)21と、払出手段60と、当接手段22と、押圧手段70と、搬送手段80とを備えている。
商品載置板21は、自身の上部に複数の商品Nを載置するものである。この商品載置板21は、図3、および図5に示すように、左右幅方向に延在し、かつ左右幅方向において、図3中、右側の一方の端部から、左側の他方の端部に向けて下方に傾斜する態様で、各商品収容空間SP1の下部に配置してあり、図5および図12に示す商品受台21aを介して棚板18の上部に取り付けてある。しかも、この商品載置板21は、図5、および図6に示すように、自身の上面と、水平面Hとが予め設定した所定角度α1(例えば10度)で交差するよう商品受台21aを介して棚板18の上部に取り付けてある。なお、上記所定角度α1は、10度に限られない。例えば所定角度α1は、5度でも良いし、0度、すなわち水平でも良い。
この商品載置板21には、自身の上面に沿って複数の商品Nが同一の姿勢で並ぶよう各商品Nの下端部が商品載置板21の上部に当接するよう載置してある。すなわち、本実施の形態では、この商品載置板21が物品を並設方向に沿って並設する物品並設部である。この商品載置板21の上部には、複数の商品Nが予め設定した所定角度に沿って同一の姿勢で並ぶように、個々の商品Nの表紙が上下方向に沿う直立姿勢であって、背表紙が商品載置板21の上部に当接するよう載置してある。また、本実施の形態において、商品Nの並設方向とは、図6に示すように、水平面Hに対して所定角度α1で交差する商品載置板21の上面に含まれ、かつ上記商品載置板21の上面に含まれる奥行幅方向に対して直交する方向である。さらに、本実施の形態では、商品載置板21の奥行幅方向の長さは、上記商品Nの奥行幅方向の長さと同一の長さを有している。
また、この商品載置板21の手前側には、図4および図5に示すように、上記並設方向に沿って延在するストッパST1を設けてある。このストッパST1は、払出領域RA1に配置してある商品N1を除いた他の商品Nが、商品収容空間SP1から取り出されることを防止するものである。このストッパST1は、払出領域RA1に配置してある商品N1が手前側に払い出されることを許容するため、払出領域RA1の前方域から外れるよう商品載置板21に設けてある。
払出手段60は、駆動した場合に、商品載置板21に載置してある商品Nであって、払出領域RA1に配置された商品を払い出すものであって、図7〜図11に示すように、払出ベース部材61と、一対のケース62a,62bと、一対の駆動スプロケット64a,64bと、一対の従動スプロケット65a,65bと、払出駆動源67と、払出チェーン(走行体)68と、押出部材69とを備えている。
払出ベース部材61は、払出手段60のベースとなる部材であって、例えば金属材料等の剛性を有する材料で直方体状に形成してある。
一対のケース62a,62bは、上記払出ベース部材61の側方領域をカバーするものであって、一方のケース62aが払出ベース部材61の一方の側端部に取り付けてあり、他方のケース62bが払出ベース部材61の他方の側端部に取り付けてある。ケース62a,62bは、奥行幅方向(前後方向)に延在する態様で形成してある。これらのケース62a,62bは、自身の端部に接触部材62をそれぞれ有している。この接触部材62は、払出領域RA1に配置された商品Nであって、先頭の商品Nの表紙に接触面69fを介して当接する部材である。本実施の形態では、図5中、最も左側に配置された商品Nの表紙に図7に示す接触面69fを介して当接する部材である。
一対の駆動スプロケット64a,64bは、上記一対のケース62a,62bにおける前端部において、駆動軸63の軸心63xを中心に回転可能な態様でケース62a,62bにそれぞれ取り付けてある。
一対の従動スプロケット65a,65bは、上記一対のケース62a,62bにおける後端部において、従動軸66の軸心66xを中心に回転可能な態様でケース62a,62bにそれぞれ取り付けてある。従動スプロケット65a,65bにおいて、軸心66xから外周部までの大きさは、上記駆動スプロケット64a,64bにおいて、その軸心63xからその外周部までの大きさよりも大きくなるよう設定してある。
各払出チェーン68は、押出部材69を後述する循環経路Rに沿って移動させるものであって、複数のチェーン構成体68aと、2つのチェーン構成体68aを連結する複数の連結ピン68bとでそれぞれ構成してある。
一方の払出チェーン68は、一方の駆動スプロケット64aに掛け回すとともに、一方の従動スプロケット65aに掛け回してあり、かつこれら駆動スプロケット64aと従動スプロケット65aとの間に張り渡してある。
また、他方の払出チェーン68は、一方の駆動スプロケット64bに掛け回すとともに、一方の従動スプロケット65bに掛け回してあり、かつこれら駆動スプロケット64bと従動スプロケット65bとの間に張り渡してある。
払出駆動源67は、例えば電動モータであって、他方のケース62bに設けてある。この払出駆動源67は、不図示の制御手段より払出指令が与えられた場合には、回転駆動する図10に示す出力軸67aを有している。このような払出駆動源67は、出力軸67aの回転軸心67xが、上記駆動軸63の軸心63xに合致するよう他方のケース62bに取り付けてある。
押出部材69は、例えば押出ベース部材69aと、一対の押出取付部69bと、突出部69cとを備えており、弾性を有する合成樹脂材料によって一体成型することで形成してある。
押出ベース部材69aは、例えば矩形板状に形成してある。押出取付部69bは、連結ピン挿入孔を有しており、押出ベース部材69aの両端から側方に向けて突出する態様で形成してある。
押出部材69は、上記連結ピン挿入孔に、上記払出チェーン68の連結ピン68bを挿入することで、一方の払出チェーン68と、他方の払出チェーン68とを連結している。
突出部69cは、上記押出ベース部材69aの一方の表面から突出する態様で形成してある。しかも、この突出部69cは、自身の先端が上記接触面69fから突出するだけの突出長さを有している。
このような構成を有する押出部材69を、本実施の形態では、上記払出チェーン68に2つ取り付けてある。より具体的には、これら2つの押出部材69は、図9に示すように、払出チェーン68を、走行方向で2等分に分割するように払出チェーン68に取り付けてある。よって、いずれか一方の押出部材69の突出部69cが上記接触面69fから突出する場合、他方の押出部材69の突出部69cは、上記接触面69fから退行することとなる。例えば図9に示すように、図中、下方に配置された押出部材69は、自身の先端が上記接触面69fから進出する一方、図9中、上方に配置された押出部材69は、自身の先端が上記接触面69fから退行する。
次に、この払出手段60の作用を説明する。不図示の制御手段よりこの払出手段60に払出指令が与えられた場合には、払出駆動源67が駆動し、それにより回転軸心67xを中心に出力軸67aが回転駆動するとともに、軸心63xを中心に駆動軸63が回転することになる。そして、駆動軸63の回転に伴い、駆動スプロケット64a,64bが軸心63xを中心に回転し、それにより払出チェーン68が走行するとともに、押出部材69が移動し、かつ従動スプロケット65a,65bが従動軸66の軸心66xを中心に回転することとなる。
このとき、押出部材69の突出部69cは、図9に示すように、払出チェーン68の走行に沿った循環経路Rを通過する。この循環経路Rは、図示するように、駆動軸63の軸心63xを中心とする円の一部であって、前端側に位置する半円部と、従動軸66の軸心66xを中心とする円の一部であって、後端側に位置する半円部と、前端側に位置する半円部の一端と、後端側に位置する半円部の一端とを繋ぐ直線状の第1連係部と、前端側に位置する半円部の他端と、後端側に位置する半円部の他端とを繋ぐ直線状の第2連係部とで構成され、ループ状を成すよう形成してある。また、押出部材69の突出部69cは、図9中、二点鎖線の矢印で示すように、下端側を通過する場合には、自身の先端が上記接触面69fから進出する態様で移動する一方、それ以外の場合には、自身の先端が上記接触面69fから退行する態様で移動する。
また、この物品払出装置20の払出手段60は、上記突出部69cが接触面69fから進出して移動する領域を、商品Nの払い出しを行う払出領域RA1として予め設定してある。すなわち、この払出手段60は、押出部材69の循環経路Rの一部が上記払出領域RA1を通過するよう設定したものである。
また、循環経路Rには、払出手段60を駆動した場合、払出領域RA1の外部から払出領域RA1に至る経路上において、接触面69fを通過する位置に払出前位置Rbを設定してあり、払出領域RA1から払出領域RA1の外部に至る経路上において、接触面69fを通過する位置に払出後位置Raを設定してある。
この循環経路Rは、払出領域RA1を通過して払出前位置Rbから払出後位置Raに至る第1経路R1と、払出領域RA1の外部を通過して払出後位置Raから払出前位置Rbに至る第2経路R2とで構成してある。押出部材69の移動方向における第1経路R1の長さは、図12に示すように、払出領域RA1の奥行幅方向の長さRA1Lと同一であって、払い出しを行う商品Nの奥行幅方向の長さNLよりも長くなるよう設定してある。また、2つの押出部材69の相互間隔は、払出領域RA1の奥行幅方向の長さRA1Lよりも大きくなるよう設定してある。第2経路R2は、自身の一方の端部を第1経路R1の一方の端部に連続させ、かつ自身の他方の端部を第1経路R1の他方の端部に連続させるものであって、第1経路R1とは異なる経路である。そして、上記接触面69fが垂直面となる態様であって、商品載置板21における他方の端部の上方領域に払出領域RA1を設定するように払出手段60を、本体キャビネット10の側壁板14に不図示の取付手段を介して固着してある。
図12に示すように払出手段60を側壁板14に固着した状態では、上記第1経路R1で押出部材69が奥側から手前側に移動し、第1経路R1と上記並設方向とが交差することとなる。
また、上記払出手段60において、払出駆動源67を駆動した場合には、第1経路R1に沿って押出部材69の奥側から手前側へ移動することにより、払出領域RA1に配置された商品N(N1)に押出部材69が当接し、その後、奥側から手前側に向かう払出方向に向けて押され、払出領域RA1から払い出されることとなる。
このような払出手段60は、払出領域RA1に配置された商品Nの奥側端部に、払出手段60の2つの押出部材69のうち一方の押出部材69の突出部69cが当接した初期状態で待機している。
また、この物品払出装置20は、この払出領域RA1に商品Nが配置されたことを検出する商品センサ(物品センサ)S1を設けてある。この商品センサS1は、本発明に係る物品検出手段であって、図5に示すように、本体キャビネット10の側壁板14に取り付けてある。
当接手段22は、図2に示すように、例えば複数の板材で直方体を成すよう形成してあり、当接板23を備えている。当接板23は、図2において当接手段22の右側端部に設けてある板材であって、複数の商品Nのうち、先頭の商品Nの表紙に第2接触面を介して当接するものである。上記当接手段22は、第2接触面と、接触部材62の接触面69fとが合致するよう側壁板14に取り付けてある。このような当接手段22は、先頭の商品Nに当接することで、複数の商品Nが転倒することを防止するものである。
押圧手段70は、払出手段60の接触部材62および当接板23に、先頭の商品Nを押し当てるもので、図5に示すように、押圧板71と、押圧手段本体72とを備えている。
押圧板71は、例えば金属材料で板状に形成してあり、上記商品Nの縦横の大きさとほぼ同一の縦横の大きさを有している。
この押圧板71において、当接板23に対向し、かつ接触面69fに対向する一方の表面(押圧面)には、図14に示すように、一方の表面からから突出する態様で押圧突起71aを設けてある。より具体的には、図5に示すように、商品載置板21の上面から押圧突起71aまでの高さと、商品載置板21の上面から上記押出部材69の突出部69cまでの高さとが合致するように押圧突起71aを押圧板71に設けてある。よって、突出部69cが移動する第1経路R1に対応するよう押圧板71に押圧突起71aを設けてあるため、払出領域RA1に配置された商品Nを接触部材62に押し当てることができ、後述する商品Nの払い出しを確実に行うことができる。
押圧手段本体72は、例えば金属材料で板状に形成してあり、上記押圧板71の縦横の大きさとほぼ同一の縦横の大きさを有している。この押圧手段本体72には、自身の縦横と、押圧板71の縦横とが合致するよう押圧板71を取り付けてある。
このような押圧手段本体72と、商品収容空間SP1の上方の棚板18との間には、図14に示すように、重力の作用によって、押圧手段70が商品載置板21の一方の端部から他方の端部へ向けて移動することを案内する押圧案内手段75を設けてある。
押圧案内手段75は、押圧ガイドレール77a,77b,77cと、押圧案内ローラ79a,79b,79cとを備えている。
押圧ガイドレール77a,77b,77cは、押圧ガイドレール支持手段76を介して棚板18の下部に取り付けてある。押圧ガイドレール支持手段76は、複数の板材によって構成してある。
押圧ガイドレール77a,77b,77cは、3つで一組を構成し、図14に示すように、それぞれ案内溝Gを有しており、互いに平行となる態様で押圧ガイドレール支持手段76に設けてある。具体的には、押圧ガイドレール77a,77b,77cは、商品載置板21の一方の端部から他方の端部に向けて下方に傾斜する態様で、上記並設方向に沿って延在するように押圧ガイドレール支持手段76に設けてある。3本の押圧ガイドレール77a,77b,77cのうち2本の押圧ガイドレール77a,77bは、案内溝Gが互いに対向する態様で配置してあり、1本の押圧ガイドレール77a,77b,77cは、案内溝Gが下方に向くよう配置してある。また、押圧ガイドレール77a,77b,77cに形成した案内溝Gの幅は、相互に同一となるよう形成してある。
押圧案内ローラ79a,79b,79c,79d,79eは、5つで一組を構成し、押圧案内ローラ支持手段78を介して押圧手段本体72の上端部にそれぞれ取り付けてある。押圧案内ローラ支持手段78は、回転軸の軸心79ax,79bx,79cx,79dx,79exを中心に回転自在となる態様で押圧案内ローラ79a,79b,79c,79d,79eを支持するものである。また、押圧案内ローラ79a,79b,79c,79d,79eの軸心79ax,79bx,79cx,79dx,79exから外周部までの大きさは、相互に同一となるよう形成してある。これら5つの押圧案内ローラ79a,79b,79c,79d,79eのうち、2つの押圧案内ローラ79a,79dは、押圧ガイドレール77aの案内溝Gに挿入してあり、2つの押圧案内ローラ79b,79eは、押圧ガイドレール77bの案内溝Gに挿入してあり、1つの押圧案内ローラ79cは、押圧ガイドレール77cに挿入してある。
上記押圧手段70は、押圧ガイドレール77a,77b,77cが一方の端部から他方の端部に向けて下方に向けて傾斜しているため、重力の作用により、一方の端部から他方の端部に向けて付勢され、かつ、図5中、最も右側に配置された商品N(最後尾の商品N)の表紙に押圧板71が当接している。この状態では、押圧手段70の重量により、先頭の商品Nがケース62a,62bの接触部材62、および当接板23に押し当てられている。しかも、突出部69cが移動する第1経路R1に対応するよう押圧板71に押圧突起71aを設けてあるため、上記商品Nにおける突出部69cが通過する部位を、確実に接触部材62に押し当てることができる。
なお、上記押圧板71および押圧手段本体72は、自身の下端部と商品載置板21との間に、空隙を有している。これは、すべての商品Nが商品載置板21から払い出された場合に、押圧板71および押圧手段本体72が商品センサS1に検出されることを防止するためである。よって、制御手段は、後述する搬送手段80の駆動時間が、予め設定した駆動時間を超えても商品センサS1によって払出領域RA1に商品Nが配置されない場合には、すべての商品Nが払い出されたものと判断し、その旨のエラー出力を行う。
搬送手段80は、商品Nの払い出しに応じて、商品収容空間SP1に収容してある商品Nを接触部材62に向けて搬送するもので、図2〜図5に示すように、一対の軸部材81と、搬送ベルト84と、伝達歯車85と、駆動歯車88と、搬送駆動源86とを備えている。なお、本実施の形態で説明する物品払出装置20は、払出手段60を固定し、複数の商品Nを上記搬送手段80により移動することによって払出手段60に対して複数の商品Nを相対的に移動させるものである。
各軸部材81は、奥行幅方向に沿って延在するようそれぞれ形成してあり、軸心81xを中心に回転自在となる態様で、商品載置板21の各端部にそれぞれ設けてある。具体的には、一対の軸部材81のうち、一方の軸部材81は、上記商品載置板21の一方の端部に設けてあり、他方の軸部材81は、上記商品載置板21の他方の端部に設けてある。
各軸部材81には、複数のプーリをそれぞれ設けてある。各プーリは、回動軸の軸心を中心に回動自在となる態様であって、自身の回動軸の軸心と上記軸部材81の軸心81xとを合致させるように軸部材81にそれぞれ取り付けてある。
一対の軸部材81のうち、商品載置板21の下方に傾斜した他方の端部に設けた軸部材81には従動歯車83を設けてある。この従動歯車83は、回動軸の軸心を中心に回動自在となる態様であって、自身の回動軸の軸心と上記軸部材81の軸心81xとを合致させるように他方の軸部材81に取り付けてある。
搬送ベルト84は、図2に示すように、一方の軸部材81のプーリに掛け回すとともに、他方の軸部材81のプーリに掛け回してあり、かつ商品載置板21の上面に現れる態様で、これら一方の軸部材81と他方の軸部材81との間に張り渡してある。しかも、商品載置板21に商品Nを載置した状態では、商品Nの下端部(より具体的には、商品Nの背表紙)が搬送ベルト84の表面に当接している。
伝達歯車85は、図13に示すように、取付金具を介して商品載置板21に取り付けてある。具体的には、伝達歯車85は、商品載置板21の他方の端部における下部に取付金具を介し、回転軸の軸心を中心に回転自在となる態様で取り付けてある。
搬送駆動源86は、例えば電動モータであって、物品払出装置20の不図示の制御手段から搬送指令が与えられた場合には、出力軸の軸心を中心に回転駆動するものである。この出力軸には、駆動歯車88を固着してある。より具体的には、出力軸の軸心と、駆動歯車88の回動軸の軸心とが合致する態様で、出力軸に駆動歯車88を固着してある。
次に、この搬送手段80の作用を説明する。この搬送手段80は、上記商品センサS1を介して払出領域RA1に商品Nが配置されていないと制御手段が判断した場合に、当該制御手段から搬送指令が送信されるものである。搬送手段80は、制御手段より搬送指令が与えられた場合には、搬送駆動源86が駆動し、それにより軸心を中心に出力軸が回転駆動するとともに、駆動歯車88が回転することになる。そして、駆動歯車88の回転に伴い、伝達歯車85を介して従動歯車83が回転し、一方の軸部材81か軸心81xを中心に回転し、それにより搬送ベルト84が走行するとともに、他方の軸部材81が軸心を中心に回転する。このとき、商品載置板21の上に載置されたすべての商品Nは、接触部材62に向けて搬送されることとなる。そして、次に払い出しを行う商品Nが払出領域RA1に配置されることとなる。また、商品Nが搬送されると、押圧手段70が重力の作用により一方の端部側から他方の端部側に向けて移動し、払出領域RA1に配置された商品Nを接触部材62および当接板23に押し当てる。そして、商品センサS1を介して払出領域RA1に商品Nが配置されたと制御手段が判断した場合、当該制御手段から搬送停止指令が送信される。搬送手段80は、制御手段より搬送停止指令が与えられた場合には、搬送駆動源86の駆動を停止する。
また、この物品払出装置20は、図5に示すように、姿勢制御板(姿勢制御手段)90を備えている。この姿勢制御板90は、払出領域RA1から商品Nを払い出す際、商品Nがせり上がることを防止し、商品Nの姿勢が乱れることを防止するものである。このような姿勢制御板90は、上記押圧ガイドレール支持手段76に設けてある。
次に、この自動販売機の動作を説明する。この自動販売機は、図14に示すように、払出領域RA1に商品を配置してあり、すべてのロック手段11Lを規制状態に変位させてあり、かつ払出手段60が初期状態で待機している。
この状態から、硬貨投入口2または紙幣挿入口3から適宜の貨幣が投入され、かつ商品選択釦8が操作された場合には、制御手段から、その商品選択釦8に対応する物品払出装置20の払出駆動源67に払出指令が送信されるとともに、その商品選択釦8に対応する物品払出装置20のロック手段11Lにアンロック指令が送信されることとなる。
払出手段60に払出指令が与えられると、図15に示すように、払出駆動源67が駆動して押出部材69の突出部69cが移動し、その突出部69cに当接し、払出領域RA1に配置された商品N1が、その払出領域RA1から商品載置板21の手前側に押し出されて払出領域RA1から払い出されることとなる。この商品N1の払い出しの際、払出領域RA1に配置された商品N1に隣接する商品N2が手前側に向けて移動することを上記ストッパST1によって防止している。
また、ロック手段11Lにアンロック指令が送信されると、規制状態にあるロック手段11Lが許容状態に変位し、扉体11の開成移動が許容される。よって、利用者が扉体11を開けば、払い出された商品Nを商品収容空間SP1から取り出すことができ、もしくは、払い出された商品N1の手前側端部が扉体11に当接すれば、それにより扉体11が開き、払い出された商品N1の手前側端部が商品取出口7から突出することとなる。
その後、例えば利用者が商品収容空間SP1から商品Nを取り出し、商品取出口7を商品Nが通過したことを商品取出検出センサS2を介して制御手段が検出した場合には、制御手段からロック手段11Lにロック指令が送信されることとなる。
また、例えば利用者が商品収容空間SP1から商品Nを取り出すことにより、商品センサS1を介して払出領域RA1に商品Nが配置されていないと制御手段が判断した場合、この制御手段からこの搬送手段80に搬送指令が送信される。搬送手段80は、搬送指令が送信されると搬送駆動源86を駆動し、図16に示すように、商品載置板21の上に載置されたすべての商品Nを接触部材62に向けて搬送する。そして、次の商品N2が払出領域RA1に配置される。また、最後尾の商品Nが移動すると、押圧手段70が重力の作用により一方の端部側から他方の端部側に向けて移動し、先頭の商品Nを接触部材62および当接板23に押し当てる。そして、商品センサS1を介して払出領域RA1に商品Nが配置されたと制御手段が判断した場合、制御手段から搬送手段80に搬送停止指令が送信される。搬送手段80は、制御手段より搬送停止指令が与えられた場合には、搬送駆動源86の駆動を停止する。以下、同様に、払出手段60を駆動することにより商品Nを払出領域RA1から個別に払い出す。
本実施の形態1に係る物品払出装置20の押出部材69の突出部69cは、払出前位置Rbから払出後位置Raに向けて移動する場合には、払出領域RA1を通過して当該払出領域RA1に配置された商品Nを払い出す一方、払出後位置Raから払出前位置Rbに移動する場合には、払出領域RA1の外部を通過するよう構成してある。よって、払出後位置Raから払出前位置Rbに移動する場合には、突出部69cが払出領域RA1の外部を通過するため、当該突出部69cが商品載置板21の上方に並設させてある商品Nに接触することがない。従って、この物品払出装置20では、商品載置板21の上方に並設させてある商品Nに対して、払出方向と反対方向に力が加わることがない。よって、商品載置板21の上方に並設させてある商品Nに皺がよることもなく、損傷することもない。
また、押出部材69の突出部69cに対応するよう押圧板71に押圧突起71aを設けてあるため、押出部材69の突出部69cが空振りすることを防止でき、突出部69cの移動により商品Nの払い出しを確実に行うことができる。
さらに、払出手段60は、押出部材69を循環経路Rに沿って移動させる払出チェーン68を備え、この払出チェーン68には、2つの押出部材69を設けてある。よって、一方の押出部材69が払出領域RA1を移動し、商品Nの払い出しを行っている間に、他方の押出部材69を初期位置に向けて払出領域RA1の外部を移動させることができる。従って、一方の押出部材69で商品N1の払い出しを行った後、他方の押出部材69で直ちに商品N2の払い出しを行うことができるため、払出間隔を短縮することができる。
また、この物品払出装置20によれば、ストッパST1によって、商品N1の払い出しの際に、商品N1に隣接する商品N2が手前側に向けて移動し、払い出されることを防止することができる。よって、複数の商品Nが払い出されることを防止することができる。なお、商品載置板21にストッパST1を設ける代わりに、払出領域RA1の前方域を除き、商品収納空間SP1の前方域を覆う中扉を設けてもよい。この中扉を設ければ、商品管理者と金銭管理者とが異なる場合の防盗性を向上することができる。
さらに、搬送手段80は、商品Nの下端部に当接する搬送ベルト84を備えている。よって、搬送駆動源86の故障等により搬送手段80が駆動を継続しても、商品Nの下端部と搬送ベルト84の表面とが摺接するのみで、商品Nが損傷することを防止することができる。
また、この自動販売機によれば、払出領域RA1から払い出した商品Nを利用者によって取り出してもらうため、販売に時間がかかることがない。しかも、商品Nを落下させることもないため、商品Nの落下による騒音の発生を防止することができる。
さらに、上述した実施の形態1の物品払出装置20は、本体キャビネット10の側壁板14に取付手段を介して払出手段60を取り付けることにより、払出手段60を本体キャビネット10に固定してある。よって、特許文献1に記載の技術では、物品載置板に対して払出手段が移動するため、払出手段と電源とを電気的に接続するケーブルが払出手段の移動の際に引きずることとなるため、このケーブルが損傷して商品Nの販売が困難になる虞れがあるが、実施の形態1の物品払出装置によれば、このような虞れがなく、確実に商品Nを販売することができる。
また、特許文献1に記載の技術では、物品載置板に対して払出手段が移動するため、払出手段の移動に伴い払出領域も移動する。従って、外扉に対して商品取出口を移動可能に設けるか、商品Nを落下させる必要が生じる。外扉に対して商品取出口を移動可能に設けた場合、払出領域と商品取出口とを合致させる必要が生じるため、非常に複雑な構成になり、かつ払出領域と商品取出口とを合致させることができない場合には、販売トラブルの原因となる。一方、商品Nを落下させた後、商品取出口から取り出す構成では、落下により商品Nが損傷することとなる。上述した実施の形態1の物品払出装置20によれば、払出手段60を本体キャビネット10に固定してあるため、外扉15に対して商品取出口7を移動可能に設ける必要がなく、かつ商品を落下させる必要もないため、上述した問題が発生することもない。
なお、上述した実施の形態1には、図12に示すように、押出部材69の移動方向における第1経路R1の長さが、払い出しを行う商品Nの奥行幅方向の長さNLよりも長くなるように設定したもので説明した。しかし、この発明は、それに限られない。例えば、押出部材69の移動方向における第1経路R1の長さが、商品Nの奥行幅方向の長さNLと同一となるよう設定しても良いし、商品Nの奥行幅方向の長さNLよりも短くなるよう設定しても良い。
さらに、上述した実施の形態には、払出手段60のケース62a,62bの接触面69fと、当接部材22の第2当接面とが合致するよう当接部材22を設けるもので説明した。しかし、本発明はこれに限られない。すなわち、払出手段60のケース62a,62bの接触面69fと、当接部材22の第2当接面とが相違するよう当接部材22を設けても良い。
また、上述した自動販売機の物品払出装置20では、通常、払出領域RA1に商品Nを配置し、利用者の商品選択釦8の操作により、払出領域RA1に配置してある商品Nの払い出しを行うもので説明した。しかし、以下に説明するように、上記物品払出装置20において、商品Nの払い出しの途中を初期状態としても良い。
この自動販売機では、図17に示すように、各物品払出装置20によって商品Nの手前側端部が扉体11に当接した状態を初期状態に設定してある。
この初期状態から、硬貨投入口2または紙幣挿入口3から貨幣が投入され、かつ商品選択釦8が操作された場合には、制御手段から、その商品選択釦8に対応する物品払出装置20のロック手段11Lにアンロック指令が送信されるとともに、その商品選択釦8に対応する物品払出装置20の払出駆動源67に払出指令が送信される。
ロック手段11Lにアンロック指令が送信されると、規制状態にあるロック手段11Lが許容状態に変位し、扉体11の開成移動が許容される。
払出手段60に払出指令が与えられると、図18に示すように、払出駆動源67が駆動して押出部材69の突出部69cが移動し、その突出部69cに当接している商品N1がさらに手前側に移動して扉体11が開き、商品N1の手前側端部が商品取出口7から突出する。
その後、商品センサS1を介して払出領域RA1に商品Nが配置されていないと制御手段が判断した場合、制御手段からこの搬送手段80に搬送指令が送信される。搬送手段80は、搬送指令が送信されると駆動し、図19に示すように、商品載置板21の上に載置されたすべての商品Nを接触部材62に向けて搬送する。また、最後尾の商品Nが移動すると、押圧手段70が重力の作用により一方の端部側から他方の端部側に向けて移動し、先頭の商品Nを接触部材62および当接板23に押し当てる。そして、商品センサS1を介して払出領域RA1に商品Nが配置されたと制御手段が判断した場合、当該制御手段から搬送停止指令が送信される。搬送手段80は、制御手段より搬送停止指令が与えられた場合には、駆動を停止する。
その後、払出駆動源67を駆動し、商品Nの手前側端部を扉体11に当接させ、商品N2の払い出しの途中で払出駆動源67を停止する。
また、上述した物品払出装置20では、払出手段60を側壁板14に設け、払い出しを行う商品Nの側方に払出手段60を設けるもので説明した。しかし、この発明は、それに限られない。例えば図20に示すように、払出手段60を商品載置板21に設け、払い出しを行う商品Nの下方に払出手段60を設けても良い。
[実施の形態2]
図21〜図26は、本発明の実施の形態2に係る物品払出装置を適用した自動販売機を示したものである。この自動販売機は、硬貨、紙幣等の貨幣の投入があった場合、例えば文章、写真が掲載された冊子状の商品(物品)Nの払い出しを行うもので、前面側に開口110aを有する本体キャビネット110と、本体キャビネット110の開口110aを開閉する外扉15とを備えている。なお、実施の形態1で説明した自動販売機と同一の構成を有するものは、同一の符号を付して説明を省略する、また、以下の説明において、外扉15がある側を自動販売機の手前側(前面側)とし、本体キャビネット110がある側を自動販売機の奥側(背面側)として説明する。
本体キャビネット110は、複数の壁板を組み合わせることによって前面が開口110aした箱状に構成したものであり、この開口110aを外扉15によって開閉するものである。外扉15は、回動軸の軸心を中心に回動自在な態様で一側縁部を本体キャビネット110に取り付けてある。本体キャビネット110を構成する図23に示す天壁板111には、図24に示すように、複数の第1スリット112および複数の第2スリット113を形成してある。
複数の第1スリット112は、天壁板111の奥側半分に、予め設定した一定のピッチで本体キャビネット110の前後方向に並ぶよう形成してある。しかも、この第1スリット112は、天壁板111の左側半分と、天壁板111の右側半分とにおいて左右対称となる態様であって、対応するよう形成してある。
複数の第2スリット113は、天壁板111の手前側半分に、予め設定した一定のピッチで本体キャビネット110の左右幅方向に並ぶよう形成してある。しかも、この第2スリット113は、天壁板111の左側半分と、天壁板111の右側半分とにおいて左右対称となる態様で対応するよう形成してある。この第2スリット113は、本体キャビネット110の手前側に配置されたものと、本体キャビネット110の奥側に配置されたものとの2つで1組を構成している。
本体キャビネット110の内部には、例えば1つの物品払出装置120を設けてある。物品払出装置120は、物品載置台123と、一対の奥行幅規定板126と、一対の左右幅規定板128とを備えている。
物品載置台123は、自身の上部に複数の商品Nを載置するものであって、本体キャビネット110の内部空間における下方に設けてあり、商品載置板(物品載置板)124を有している。この商品載置板124は水平な上面を有し、この商品載置板124の上部に、複数の商品Nが上下方向に重なるように載置してある。より具体的には、上記商品載置板124の上部には、個々の商品Nの表紙の表面がそれぞれ水平方向に沿う横臥姿勢で載置してある。しかも、これらの複数の商品は、互いに重なるよう商品載置板124の上に載置してある。また、本実施の形態では、上述したように複数の商品を商品載置板124の上に載置するため、上下方向が複数の商品の並設方向である。しかも、後述するように払出手段60を移動体129に取り付けるため、図30に示す商品載置板124の上方領域に払出手段60を配置してあり、かつこの払出手段60の接触面69fは水平面となり、また前面側が商品Nの払出方向となる。
商品載置板124は、図24に示すように、この物品払出装置120で払い出す商品Nの縦横の大きさよりも広い縦横の大きさを有している。また、図示省略するが、この商品載置板124には、上述した天壁板111の第1スリット112に対応するように第3スリットを形成してあり、かつ天壁板111の第2スリット113に対応するように第4スリットを形成してある。
本体キャビネット110の内部には、上記商品載置板124と、天壁板111と、一対の奥行幅規定板126と、一対の左右幅規定板128とで商品Nを収容する商品収容空間(物品収容空間)SP2が画成されている。しかも、商品載置板124と、一対の奥行幅規定板126と、一対の左右幅規定板128とで商品Nを上下方向に沿って複数の商品を並設する物品並設部を構成している。
各奥行幅規定板126は、上下方向に延在する態様で形成してある。奥行幅規定板126は、上端に、上記第1スリット112に係合する第1係合爪126aを有し、かつ下端に、上記第3スリットに係合する不図示の第3係合爪を有している。また、一対の奥行幅規定板126は、本体キャビネット110の内部において、互いの表面が沿う態様で、左右幅方向に並べて配置してある。この奥行幅規定板126には、手前側の表面に、商品Nの側縁を当接させながら物品載置台123に商品Nを載置することで、複数の商品Nの奥行幅方向の端部を揃えて上下方向に重ねることができる。また、第1係合爪126aを係合させる第1スリット112を変更するとともに、第3係合爪を係合させる第3スリットを変更することで、一対の奥行幅規定板126を本体キャビネット110の前後方向に移動させれば、商品Nの奥行幅方向の大きさに応じて商品収容空間SP2の奥行幅方向の大きさを変更することができる。
各左右幅規定板128は、上下方向に延在する態様で形成してある。左右幅規定板128は、上端に、上記第2スリット113に係合する第2係合爪128bを有し、かつ下端に、上記第4スリットに係合する第4係合爪128bを有している。第2係合爪128bは、左右幅規定板128の上端に、奥行幅方向に2つ並ぶ態様で設けてある。第4係合爪128bは、左右幅規定板128の下端に、奥行幅方向に2つ並ぶ態様で設けてある。また、一対の左右幅規定板128は、本体キャビネット110の内部において、互いに対向するよう左右幅方向に並べて配置してある。これら左右幅規定板128には、互いに対向する表面に、商品Nの側縁を当接させながら物品載置台123に商品Nを載置することで、複数の商品Nの左右幅方向の端部を揃えて上下方向に重ねることができる。また、第2係合爪128bを係合させる第2スリット113を変更するとともに、第4係合爪128bを係合させる第4スリットを変更することで、一対の左右幅規定板128を本体キャビネット110の左右方向に移動させれば、適用する商品Nの左右幅方向の大きさに応じて商品収容空間SP2の左右幅方向の大きさを変更することができる。
また、本体キャビネット110の内部には、実施の形態1で説明した払出手段60と同一の払出手段60を備える移動体129を設けてある。この移動体129は、払出手段60で商品Nの払い出した場合、商品Nの払い出しに応じて払出手段60を上方から下方に向けて移動させるものである。この移動体129と、本体キャビネット110との間には、図23に示す移動体案内手段130を設けてある。移動体案内手段130は、一対の側板131と、各側板131にそれぞれ設けた一対の搬送スプロケット132a,132bと、図26に示す搬送チェーン133と、図28に示すバランサ134とを備えている。
各側板131は、図23に示すように、上下方向に延在する態様で形成してあり、本体キャビネット110の側部を構成する側壁板114に設けてある。この側板131は、上下方向に延在する第1案内溝311を有している。第1案内溝311は、互いに対向する第1対向部311aと第2対向部311bとを有しており、上記商品収容空間SP2の側方領域において、商品収容空間SP2の上下方向の長さよりも長い上下方向の大きさを有している。
また、上記側板131には、本体キャビネット110の前面側に案内板312を設けてある。この案内板312には、上記第1案内溝311の前方となる部位に、上下方向に延在する第2案内溝313と第3案内溝314とを有している。
第2案内溝313および第3案内溝314は、本体キャビネット110の前後方向に並ぶ態様で配置してあり、第2案内溝313は、第3案内溝314の背面側に設けてある。
第2案内溝313は、互いに対向する第3対向部313aと、第4対向部313bとを有しており、上記商品収容空間SP2の側方領域において、商品収容空間SP2の上下方向の長さよりも長い上下方向の大きさを有している。
第3案内溝314は、互いに対向する第5対向部314aと、第6対向部314bとを有しており、上記商品収容空間SP2の側方領域において、商品収容空間SP2の上下方向の長さよりも長い上下方向の大きさを有している。
一対の搬送スプロケット132a,132bのうち、一方の搬送スプロケット132aは、図23、および図26に示すように、側板131の上部において、回転軸132a1の軸心132axを中心に回転可能な態様で設けてあり、他方の搬送スプロケット132bは、図23に示すように、側板131の下部において、回転軸132b1の軸心132bxを中心に回転可能な態様で設けてある。
各搬送チェーン133は、各側板131において、一方の搬送スプロケット132aに掛け回すとともに、他方の搬送スプロケット132bに掛け回してあり、かつこれら一方の搬送スプロケット132aと他方の搬送スプロケット132bとの間に張り渡してある。
バランサ134は、上記第1案内溝311に挿入し、第1案内溝311の内部を上下方向に沿って移動するよう4つで1組の案内ローラ341aを有しており、搬送チェーン133の外周部に配置される態様で搬送チェーン133に固着してある。
各バランサ134は、移動体129のほぼ半分となる重量を有するように構成してある。よって、一対のバランサ134の重量を加算した重量は、移動体129の重量とほぼ同一である。
各案内ローラ341aは、回転軸の軸心341axを中心に回転可能な態様でバランサ134に取り付けてある。4つのうち背面側の2つの案内ローラ341aは、第1案内溝311の第1対向部311aに当接するものである。4つのうち前面側の2つの案内ローラ341aは、第1案内溝311の第2対向部311bに当接するものである。
また、上記搬送チェーン133には、搬送チェーン133の外周部において、上記バランサ134を固着した部位と対称となる部位に、払出支持手段140を固着してある。
払出支持手段140は、図26に示すように、支持ベース部材141と、枠体142と、図28に示す一対のローラ取付板144とを備えており、図7〜図11に示した払出手段60を支持するものである。
支持ベース部材141は、払出支持手段140のベースとなる部材であって、例えば金属等の剛性を有する材料で、図26〜図28に示すように、左右幅方向に延在するよう形成してある。
枠体142は、矩形板状に形成してあって、上端縁を上記支持ベース部材141に取り付けてある。この枠体142の左右幅方向の大きさは、図25に示すように、上述した商品Nの左右幅方向の大きさよりも長くなるよう構成してある。
この枠体142には、そのほぼ全域となる部位に開口143を有している。この開口143は、払出手段挿入開口143aと、物品払出開口143bとで構成してある。
払出手段挿入開口143aは、払出手段60を挿入するための開口143であって、例えば矩形状に形成してある。
物品払出開口143bは、払出手段60で商品Nを払い出す際、その商品Nが通過する開口143であって、矩形状に形成してある。この物品払出開口143bの左右幅方向の大きさは、上述した商品Nの左右幅方向の大きさよりも長くなるよう形成してある。また、この物品払出開口143bの上下方向の大きさは、上述した商品Nの上下方向の大きさよりも長くなるよう形成してある。
また、上記枠体142は、ストッパ148を備えている。ストッパ148は、枠体142の手前側に取り付けたストッパ本体148aと、そのストッパ本体148aに対して上下方向にスライド移動可能であって、物品払出開口143bに対して進退する態様で設けたストッパ体148bとを設けてある。
一対のローラ取付板144は、図28および図29に示すように、互いに対向する態様で、支持ベース部材141の両端に取り付けてある。各ローラ取付板144は、払出支持手段140を上下方向に沿って移動させるもの、換言すれば払出手段60を上下方向に沿って移動させるものであって、図23に示すように、4つで1組の案内ローラ144aを有している。各案内ローラ144aは、図29に示すように、回転軸の軸心144axを中心に回転可能な態様でローラ取付板144に取り付けてある。
4つの案内ローラ144aのうち、前面側の2つの案内ローラ144aは、第3案内溝314に挿入してあり、かつ自身の周面が、第3案内溝314の第5対向部314aに当接するとともに第6対向部314bに当接するものである。
4つのうち、ローラ取付板144の背面側の2つの案内ローラ144aは、第2案内溝313に挿入してあり、かつ自身の周面が、第2案内溝313の第3対向部313aに当接するとともに第4対向部313bに当接するものである。
このような払出支持手段140には、図26に示す取付手段150を介して払出手段60を設けてある。取付手段150は、図27に示すように、揺動軸である軸部材151の軸心151xを中心に揺動自在となる態様で払出手段60を払出支持手段140に取り付けるものであって、軸部材151と、第1取付具152と、第2取付具153とを備えている。
軸部材151は、左右幅方向に延在する態様で形成した棒状部材である。第1取付具152は、第1板状取付部152aと、第1軸保持部152bと、第2軸保持部152cとを有している。第1板状取付部152aは、図28に示すように、例えば矩形板状に形成してあって、4つのネジ孔を有している。
第1軸保持部152bおよび第2軸保持部152cは、互いの間に後述する第2取付具153の第3軸保持部153aを挿入するための間隙を有する態様で、上記第1板状取付部152aの下端にそれぞれ取り付けてある。
第1軸保持部152bは、円筒状に形成してあって、その内部に上記軸部材151を軸心151xを中心に回転自在となる態様で挿入してある。第2軸保持部152cは、円筒状に形成してあって、その内部に上記軸部材151を軸心151xを中心に回転自在となる態様で挿入してある。
この第1取付具152は、上記ネジ孔に先端を挿入したネジ158で、払出支持手段140の支持ベース部材141に取り付けてある。
第2取付具153は、図7〜図9、および図11に示すように、第2板状取付部153bと、第3軸保持部153aとを有している。
第2板状取付部153bは、図示するように、例えば矩形板状に形成してあって、4つのネジ孔を有している。第3軸保持部153aは、円筒状に形成してあって、その内部に上記軸部材151を軸心151xを中心に回転自在となる態様で挿入してある。この第2取付具153は、上記ネジ孔に先端を挿入したネジ159で、払出手段60に取り付けてある。
本実施の形態2で示す払出手段60は、上下方向に並設した商品Nのうち最上部の商品N1の上に載置するものである。この払出手段60は、実施の形態1で説明したように、駆動した場合に、商品載置板124に載置してある商品Nであって、最上部の商品N1、すなわち払出領域RA1に配置された商品を払い出すものである。本実施の形態で示す払出手段60は、図31に示すように取付手段150を介して移動体129に取り付けた状態では、上記第1経路R1で押出部材69が奥側から手前側に移動し、第1経路R1と上記商品Nの並設方向とが交差することとなる。
また、上記払出手段60において、払出駆動源67を駆動した場合には、第1経路R1に沿って押出部材69の奥側から手前側へ移動することにより、払出領域RA1に配置された商品N(N1)に押出部材69が当接し、その後、奥側から手前側に向かう払出方向に向けて押され、払出領域RA1から払い出されることとなる。
このような払出手段60は、払出領域RA1に配置された商品Nの奥側端部に、払出手段60の2つの押出部材69のうち一方の押出部材69の突出部69cが当接した初期状態で待機している。
また、この物品払出装置120は、この払出領域RA1に商品Nが配置されたことを検出する不図示の商品センサを設けてある。この商品センサは、例えば上記一方のケース62aに取り付けてある。また、上記商品載置板124には、この商品センサと対向する部位に開口を設けてあり、全ての商品Nが払い出された後、次に払い出しを行う商品Nを商品センサで検出できない場合には、不図示の制御手段が、全ての商品Nが払い出されたものと判断する。
次に、この自動販売機の動作を説明する。この自動販売機は、図33に示すように、常態では、払出領域RA1に商品Nを配置してあり、かつ払出手段60が初期状態で待機している。
この状態から、不図示の硬貨投入口または紙幣挿入口から貨幣が投入された場合には、制御手段から物品払出装置120の払出駆動源67に払出指令が送信される。
払出手段60に払出指令が与えられると、図34および図35に示すように、払出駆動源67が駆動して押出部材69の突出部69cが移動し、その突出部69cに当接し、図36および図37に示すように、払出領域RA1に配置された商品N1が、その払出領域RA1から物品払出開口143bを通じて本体キャビネット110の手前側に払い出されることとなる。この商品N1の払い出しの際、商品N1に隣接する商品N2が手前側に向けて移動することを上記ストッパ148によって防止している。
また、この自動販売機では、軸部材151の軸心151xを中心に揺動自在となる態様で、払出支持手段140に払出手段60を取り付けてあるため、図36および図37に示すように、商品Nの払い出しの進行に伴い、払出手段60の奥側端部が上方から下方に向けて移動することとなる。
そして、払出領域RA1から商品N1が払い出されると、ケース62a,62bの接触部材62が、次の商品N2の上部に当接するまで、重力により払出手段60が上方から下方に向けて移動する。そして、接触部材62が次の商品N2に当接した状態では、当該次の商品N2は払出領域RA1に配置されることとなる。以下、同様に、払出手段60を駆動することにより商品Nを払出領域RA1から個別に払い出す。
本実施の形態2に係る物品払出装置120の押出部材69の突出部69cは、払出前位置Rbから払出後位置Raに向けて移動する場合には、払出領域RA1を通過して当該払出領域RA1に配置された商品Nを払い出す一方、払出後位置Raから払出前位置Rbに移動する場合には、払出領域RA1の外部を通過するよう構成してある。よって、払出後位置Raから払出前位置Rbに移動する場合には、突出部69cが払出領域RA1の外部を通過するため、当該突出部69cが商品載置板124の上方に並設させてある商品Nに接触することがない。従って、この物品払出装置120では、商品載置板124の上方に並設させてある商品Nに対して、払出方向と反対方向に力が加わることがない。よって、商品載置板124の上方に並設させてある商品Nに皺がよることもなく、損傷することもない。
また、この物品払出装置120によれば、ストッパ148によって、商品N1の払い出しの際に、商品N1に隣接する商品N2が手前側に向けて移動することを防止することができる。
なお、上述した実施の形態2には、軸部材151の軸心を中心に揺動する態様で払出手段60を払出支持手段140に取り付けるもので説明した。しかし、この発明は、それに限られず、払出手段60を払出支持手段140に固着しても良い。
[実施の形態3]
図38および図39は、本発明の実施の形態3に係る物品払出装置200を適用した自動販売機を示したものである。この自動販売機も実施の形態2に示したものと同様、硬貨、紙幣等の貨幣の投入があった場合、例えば文章、写真が掲載された冊子状の商品(物品)Nの払い出しを行うものである。この自動販売機は、払出支持手段140に代えて第2払出支持手段240を備えており、かつ払出手段60に代えて第2払出手段239を設けてある点で実施の形態2で説明した自動販売機と異なるが、他の点は実施の形態2で示した自動販売機と同様であるため、その説明を省略する。
第2払出支持手段240は、例えば矩形板状に形成してある。この第2払出支持手段240は、水平面に沿った下面240aを有している。この下面240aの縦横の大きさは、上述した商品(物品)Nの縦横の大きさよりも大きくなるよう構成してある。
また、この物品払出装置200では、商品載置板124の上方領域であり、後述する一対の払出ローラ241の間であって、かつ第2払出支持手段240の下端部に、商品Nの払い出しを行う第2払出領域RA2を予め設定してある。この第2払出領域RA2の縦横の大きさは、例えば上記商品Nの縦横の大きさと同一となるよう設定してある。
この第2払出支持手段240には、下面240aから下方に向けて突出する態様で、一対の払出ローラ241を設けてある。
一対の払出ローラ241は、上記第2払出手段239を構成するものである。第2払出手段239は、駆動した場合に、商品載置板124に載置してある商品Nであって、最上部に配置された商品N1、すなわち第2払出領域RA2に配置された商品N1を払い出すものである。
各払出ローラ241は、軸部材242と、押出支持部材243とを備えている。各払出ローラ241は、弾性を有する合成樹脂材料によって一体成型することで形成してある。
軸部材242は、上下方向に延在する態様で形成した棒状の部材であって、自身の軸心242xを中心に回転自在となる態様で第2払出支持手段240に設けてある。
押出支持部材243は、軸部材242の周面に設けてあって、上記軸部材242の軸心242xから径外方向に向けて突出する先端に押出部材243aを1つ備えている。この押出部材243aは、冊子状の商品Nに係合するよう構成してある。
第2払出手段239を駆動することにより、軸心242xを中心として各払出ローラ241を回転した場合、押出部材243aの先端は、軸心242xを中心とした円周上を移動することとなる。すなわち、押出部材243aは、軸心242xを中心とした円周である循環経路R′を通過するものである。
この循環経路R′には、第2払出手段239を駆動した場合、第2払出領域RA2の外部から第2払出領域RA2に至る経路上に払出前位置Rb′を設定してあり、第2払出領域RA2から第2払出領域RA2の外部に至る経路上に払出後位置Ra′を設定してある。
この循環経路R′は、第2払出領域RA2を通過して払出前位置Rb′から払出後位置Ra′に至る第1経路R1′と、第2払出領域RA2の外部を通過して払出後位置Ra′から払出前位置Rb′に至る第2経路R2′とで構成してある。
次に、第2払出手段239の作用を説明する。第2払出手段239に不図示の制御手段から払出指令が与えられると、各払出ローラ241は、軸心242xを中心に回転し、その払出ローラ241の回転により押出部材243aが循環経路R′上を移動して、押出部材243aが冊子状の物品に係合して第2払出領域RA2に配置された商品N1が、その第2払出領域RA2から物品払出開口143bを通じて本体キャビネット110の手前側に払い出されることとなる。この商品N1の払い出しの際、商品N1に隣接する商品N2が手前側に向けて移動することを上記ストッパ148によって防止している。
そして、第2払出領域RA2から商品N1が払い出されると、第2払出支持手段240の下面240aが、次の商品N2の上部に当接するまで、重力により第2払出手段239が上方から下方に向けて移動する。そして、第2払出支持手段240の下面240aが次の商品N2に当接した状態では、次の商品N2が第2払出領域RA2に配置されることとなる。以下、同様に、第2払出手段239を駆動することにより商品Nを第2払出領域RA2から個別に払い出す。
本実施の形態3に係る物品払出装置200の押出部材243aは、払出前位置Rb′から払出後位置Ra′に向けて移動する場合には、第2払出領域RA2を通過して当該第2払出領域RA2に配置された商品Nを払い出す一方、払出後位置Ra′から払出前位置Rb′に移動する場合には、第2払出領域RA2の外部を通過するよう構成してある。よって、払出後位置Ra′から払出前位置Rb′に移動する場合には、押出部材243aが第2払出領域RA2の外部を通過するため、当該押出部材243aが商品載置板124の上方に並設させてある商品Nに接触することがない。従って、この物品払出装置200では、商品載置板124の上方に並設させてある商品Nに対して、払出方向と反対方向に力が加わることがない。よって、商品載置板124の上方に並設させてある商品Nに皺がよることもなく、損傷することもない。
また、この物品払出装置200によれば、ストッパ148によって、商品N1の払い出しの際に、商品N1に隣接する商品N2が手前側に向けて移動することを防止することができる。
なお、上述した実施の形態3の払出ローラ241には、軸部材242の周面に1つの押出部材243aを備えるもので説明した。しかし、この発明は、それに限られず、軸部材242の周面に複数の押出部材を備えても良い。そこで、実施の形態3に示した払出ローラの変形例を図40〜図42に示す。
払出ローラ251の第1変形例は、図40に示すように、軸心252xを中心に回転するものであって、軸部材252の周面に押出部材253を2つ備えている。
払出ローラ261の第2変形例は、図41に示すように、軸心262xを中心に回転するものであって、軸部材262の周面に押出部材263を4つ備えている。
払出ローラ271の第3変形例は、図42に示すように、軸心272xを中心に回転するものであって、軸部材272の周面に押出部材273を4つ備えている。
実施の形態1に係る物品払出装置を適用した自動販売機の正面図である。 図1に示した自動販売機において、外扉を開成移動させた状態を示す断面平面図である。 図1に示した自動販売機が備える本体キャビネットの内部を示す正面図である。 図1に示した自動販売機が備える本体キャビネットの内部を示す断面側面図である。 図1に示した自動販売機が備える物品払出装置を示す正面図である。 図5に示した物品払出装置において、商品の並設方向を示す説明図である。 図5に示した物品払出装置が備える払出手段の側面図である。 図5に示した物品払出装置が備える払出手段の正面図である。 図5に示した払出手段の内部を示す説明図である。 図5に示した払出手段が備える払出駆動源を示す説明図である。 図5に示した物品払出装置が備える払出手段の斜視図である。 図5に示した払出手段を本体キャビネットの側壁板に固着した状態を示す説明図である。 図5に示した物品払出装置が備える搬送手段を示す説明図である。 図5に示した物品払出装置の動作を示す説明図である。 図5に示した物品払出装置の動作を示す説明図である。 図5に示した物品払出装置の動作を示す説明図である。 図5に示した物品払出装置の動作を示す説明図である。 図5に示した物品払出装置の動作を示す説明図である。 図5に示した物品払出装置の動作を示す説明図である。 実施の形態1に係る物品払出装置の変形例を示す正面図である。 実施の形態2に係る物品払出装置を適用した自動販売機の正面図である。 図21に示した自動販売機において、外扉を外した状態を示す説明図である。 図22に示した本体キャビネットの左断面側面図である。 図22に示した本体キャビネットの平面図である。 図22に示した本体キャビネットの斜視図である。 図22に示した物品払出装置が備える払出手段を示した斜視図である。 図22に示した物品払出装置が備える払出手段を示した正面図である。 図22に示した物品払出装置が備える払出手段を示した平面図である。 図22に示した物品払出装置が備える移動体案内手段を示す平面図である。 図22に示した物品払出装置において、商品の並設方向を示す説明図である。 図22に示した払出手段を、物品払出装置が備える移動体に取り付けた状態を示す説明図である。 図22に示した物品払出装置が備える払出手段を示した説明図である。 図22に示した物品払出装置が備える払出手段を示した説明図である。 図22に示した物品払出装置の動作を示す説明図である。 図22に示した物品払出装置の動作を示す説明図である。 図22に示した物品払出装置の動作を示す説明図である。 図22に示した物品払出装置の動作を示す説明図である。 実施の形態3に係る物品払出装置を示す左側面図である。 図38に示した物品払出装置の平面図である。 実施の形態3に係る物品払出装置が備える払出ローラの第1変形例を示す説明図である。 実施の形態3に係る物品払出装置が備える払出ローラの第2変形例を示す説明図である。 実施の形態3に係る物品払出装置が備える払出ローラの第3変形例を示す説明図である。
符号の説明
20 物品払出装置
21 商品載置板(物品並設部)
21a 商品受台
22 当接手段
23 当接板
60 払出手段
61 払出ベース部材
62 接触部材
62a ケース
62b ケース
68 払出チェーン(走行体)
69 押出部材
69c 突出部
69f 接触面
70 押圧手段
71 押圧板
71a 押圧突起
72 押圧手段本体
75 押圧案内手段
80 搬送手段
90 姿勢制御板
110 本体キャビネット
111 天壁板
112 第1スリット
113 第2スリット
114 側壁板
120 物品払出装置
123 物品載置台
124 商品載置板
126 奥行幅規定板
128 左右幅規定板
129 移動体
130 移動体案内手段
131 側板
133 搬送チェーン
134 バランサ
140 払出支持手段
141 支持ベース部材
142 枠体
143 開口
143a 払出手段挿入開口
143b 物品払出開口
144 ローラ取付板
144a 案内ローラ
148 ストッパ
150 取付手段
151 軸部材
152 第1取付具
153 第2取付具
200 物品払出装置
239 第2払出手段
240 第2払出支持手段
241 払出ローラ
242 軸部材
243 押出支持部材
243a 押出部材
251 払出ローラ
252 軸部材
253 押出部材
261 払出ローラ
262 軸部材
263 押出部材
271 払出ローラ
272 軸部材
273 押出部材
H 水平面
N 商品(物品)
N1 商品(物品)
N2 商品(物品)
R 循環経路
R1 第1経路
R2 第2経路
RA1 払出領域
Ra 払出後位置
Rb 払出前位置
S1 商品センサ(物品検出手段)
S2 商品取出検出センサ
SP1 商品収容空間(物品収容空間)
SP2 商品収容空間(物品収容空間)
ST1 ストッパ
α1 所定角度
R′ 循環経路
R1′ 第1経路
R2′ 第2経路
RA2 第2払出領域
Ra′ 払出後位置
Rb′ 払出前位置

Claims (18)

  1. 複数の冊子状を成す物品を所定姿勢で並設させる物品並設部と、
    前記物品並設部に並設させた物品の並設方向に対して相対的に移動可能に設け、駆動した場合に予め設定した払出領域に配置された物品を前記並設方向に対して交差する方向に払い出す押出部材を有した払出手段と
    を備える物品払出装置において、
    前記押出部材は、払出前位置から払出後位置に向けて移動する場合には、前記払出領域を通過して当該払出領域に配置された物品を払い出す一方、前記払出後位置から前記払出前位置に移動する場合には、前記払出領域の外部を通過するよう構成したことを特徴とする物品払出装置。
  2. 前記押出部材は、前記払出領域を通過して前記払出前位置から前記払出後位置に至る第1経路と、前記払出領域の外部を通過して前記払出後位置から前記払出前位置に至る第2経路とで構成する循環経路を通過するよう構成したことを特徴とする請求項1に記載の物品払出装置。
  3. 前記払出手段は、前記押出部材を前記循環経路に沿って移動させる走行体を備え、
    前記走行体には、複数の前記押出部材を設けたものであることを特徴とする請求項1に記載の物品払出装置。
  4. 前記払出手段は、前記払出領域を移動する距離よりも大きな相互間隔で複数の前記押出部材を備えるものであることを特徴とする請求項3に記載の物品払出装置。
  5. 前記払出手段は、複数の物品のうちのいずれか一つの物品に接触面を介して接触し、前記払出領域を設定する接触部材を備えることを特徴とする請求項1に記載の物品払出装置。
  6. 前記押出部材は、前記払出領域を移動する場合には前記接触面から進出した状態で移動する一方、前記払出領域の外部を移動する場合には前記接触面から退行した状態で移動するものであることを特徴とする請求項5に記載の物品払出装置。
  7. 前記物品並設部は、自身の上面が一方の端部から他方の端部に向けて下方に傾斜し、自身の上部に物品の下端部をそれぞれ当接させ、自身の上部に物品を載置する物品載置板を備え、
    前記物品載置板の他方の端部に前記接触部材を配置することを特徴とする請求項5または6に記載の物品払出装置。
  8. 前記払出領域に配置された物品を払い出した後、次に払い出しを行う物品を前記払出領域に向けて搬送する搬送手段を備えることを特徴とする請求項1に記載の物品払出装置。
  9. 前記物品並設部に並設してある物品を前記接触部材に向けて押圧する押圧手段を備えることを特徴とする請求項7に記載の物品払出装置。
  10. 前記押圧手段は、前記接触面に対向する押圧面を有し、かつこの押圧面から前記接触面に向けて突出する押圧突起を有することを特徴とする請求項9に記載の物品払出装置。
  11. 前記押圧突起は、前記払出領域に対応するよう前記押圧手段に配置することを特徴とする請求項10に記載の物品払出装置。
  12. 前記払出領域に配置された物品の姿勢を維持する姿勢維持手段を前記払出領域の上方に設けたことを特徴とする請求項1に記載の物品払出装置。
  13. 前記物品並設部は、水平な上面を有し、この上面に横臥姿勢の物品を重ね合わせた状態で載置する物品載置板を備えることを特徴とする請求項1〜5のいずれか一つに記載の物品払出装置。
  14. 前記払出領域に配置された物品を払い出した後、次に払い出しを行う物品を前記払出領域に配置するように前記払出手段を上方から下方に向けて移動させる移動体を設けたことを特徴とする請求項1〜5、または請求項13のいずれか一つに記載の物品払出装置。
  15. 前記移動体は、前記払出領域から払い出す物品を通過させる開口を有する枠体を備え、
    前記枠体には、開口に進退する態様でストッパを設けたことを特徴とする請求項14に記載の物品払出装置。
  16. 前記払出領域に物品が配置されたことを検出する物品検出手段を設けたことを特徴とする請求項1〜15のいずれか一つに記載の物品払出装置。
  17. 前記物品検出手段は、物品並設部に並設してある物品がすべて払い出されたことを検出するものであることを特徴とする請求項16に記載の物品払出装置。
  18. 請求項1〜17のいずれか一つに記載の物品払出装置を備えることを特徴とする自動販売機。
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