以下、図面を参照して本発明の実施形態を詳細に説明する。
図1は、本発明のプリントサーバ及び印刷管理サーバおよび認証サーバおよびクライアントPCおよび複合機を適用可能なプリントシステムの構成の一例を示すシステム構成図である。
クライアントPC100には、プリンタドライバがインストールされており、このプリンタドライバは、アプリケーションプログラムから受け取ったデータに基づいて印刷データを作成し、該印刷データをプリントサーバ200等へ送信することができる。なお、当該印刷データには印刷設定属性及び実際に印刷されるページ数等が含まれている。
プリントサーバ200は、クライアントPCより印刷データを受信し、所定の格納場所に保存することができる。
また、プリントサーバ200は、印刷データ受信後は該印刷データの印刷指示管理データを解析し、印刷指示管理が記載されたファイル(図2に示す書誌情報ファイル)を印刷管理サーバ500の所定の格納場所に格納させることができる。
また、プリントサーバ200は、印刷管理サーバ500より、該Jobの出力要求があった場合、対象複合機300等に対し、LPRコマンドにて該Jobを送ることができる。
また、プリントサーバ200は、後述する印刷管理サーバ500の指示に従い、印刷データの体裁変更、及び送信することができる。
なお、印刷管理サーバ500とプリントサーバ200の機能が、1つの装置上で実現される構成も、本発明に含まれるものである。
図2は、本発明の印刷制御システムの書誌情報ファイルの構成を示す図である。
図2に示すように、書誌情報ファイルは、「バージョン情報」、「PCログインユーザ」,「IPアドレス」,「製品名」、「印刷ドキュメント名」,「部数」,「ページ数/部」,「印刷方法」,「用紙サイズ」,「ジョブ識別子」,「印刷ファイル名称(印刷データが格納されているディレクトリのパス)」,「ページレイアウト」を含む。
なお、ここで、「バージョン情報」は、該書誌情報ファイルが作成されたシステムのバージョンを示す。「PCログインユーザID」は、クライアントPC100のログインユーザIDを示す。例えば、Windows(登録商標)ログインユーザIDを示す。
また、「IPアドレス」は、印刷データを格納するプリントサーバ200のコンピュータ名又はIPアドレスを示す。さらに、「印刷ファイル名称」は、印刷データが格納されている格納親ディレクトからのパスを示す。例えば、「spool\qStore1\・・・」とする。
また、「印刷ドキュメント名」は印刷データのドキュメント名を示す。さらに、「部数」は印刷データの部数を示す。また、「ページ数/部」1部あたりのページ数を示す。さらに、「印刷方法」は片面印刷設定されているか両面印刷設定されているかを示す。
また、「用紙サイズ」は印刷する用紙のサイズを示す。「ジョブ識別子」はプリンタドライバで生成された印刷ジョブの識別子を示す。さらに、「ページレイアウト」、印刷データが1in1、2in1、4in1設定されて以下を示す。
なお、印刷管理サーバ500は、書誌情報DB(図3)を備え、本実施形態のプリントサーバ200によって所定の格納場所に書誌情報ファイルが格納された場合、書誌情報ファイル内容を読み取り、書誌情報DBに保存する。書誌情報DBに保存された該書誌情報ファイルは削除される。
また、印刷管理サーバ500は、複合機300からの各種要求を受け付けることにより、要求に応じてJob一覧返信、印刷指示、印刷データの送信指示をおこなうことができる。
さらに、印刷管理サーバ500は、設定に応じて印刷データの削除を行うことができる。
図3は、本発明の印刷制御システムにおける書誌情報DBのデータ構成の一例を示すデータ構成図である。
図3に示すように、印刷管理サーバ500の書誌情報DBのレコードは、「バージョン情報」、「ユーザID」、「タイムスタンプ」、「IPアドレス」、「モノクログループ」、「カラーグループ」、「ドキュメント名」、「印刷部数」、「ページ数/部」、「用紙サイズ」、「印刷方法」、「ジョブ識別子」、「ファイル名称」、「ステータス」、「ページレイアウト」から構成される。
上記各属性は、図2に示す書誌情報ファイル内に記載された情報がそれぞれ登録される。また、「モノクログループ」、「カラーグループ」には、書誌情報ファイル内に記載された「機種名」情報に基づき、図4に示すプリンタグループテーブルより取得した各機種名に対応するグループ情報が登録される。
また、「ステータス」には、対応する印刷データの印刷状態として、「印刷指示待ち」,「印刷指示済み」,「削除済み」、「転送済み」のいずれかのステータスが格納される。なお、書誌情報データを書誌情報DBに登録する際には、まだ印刷指示されていないので、「印刷指示待ち」が格納される。
図4は、本発明の印刷制御システムにおけるプリンタグループテーブルの構成の一例を示す図である。なお、このプリンタグループテーブルは、例えば、CSV形式のテキストファイルで構成されており、印刷管理サーバ500の外部メモリに格納されるものとする。
図4に示すように、プリンタグループテーブルには、「機種名」、「カラーグループ」、「モノクログループ」の項目が紐付けられて格納されている。
なお、「機種名」は、複合機300の製品名称に対応する。「カラーグループ」が同一の機種では、互いに、カラー印刷データを印刷処理可能である(又は印刷を許可されている)ことを示す。また、「モノクログループ」が同一の機種では、互いに、モノクロ印刷データを印刷処理可能である(又は印刷を許可されている)ことを示す。なお、対応する機種に「カラーグループ」,「モノクログループ」が存在しない場合にはそれぞれ「00」が格納されている。
以上示した図4のプリンタグループテーブルは、管理者が自由に設定することが可能であり、これにより、機種間の互換性や印刷許可を管理することが可能となる。
図1に示した認証サーバ400は、ユーザ情報及び、ユーザに紐付けられたグループ情報、グループに紐付けられた制限情報を格納するDB及び定義ファイルを保持する。複合機300より送信されたユーザ情報(カード番号/ユーザ名・パスワード)にしたがって、該ユーザを検索し、該ユーザが存在する場合は該ユーザ情報を複合機300へ返信する。
以下、図5を用いて、図1に示したクライアントPC100、プリントサーバ200、印刷管理サーバ500、認証サーバ400に適用可能な情報処理装置のハードウエア構成について説明する。
図5は、図1に示したクライアントPC100、プリントサーバ200、印刷管理サーバ500、認証サーバ400に適用可能な情報処理装置のハードウエア構成を示すブロック図である。
図5において、201はCPUで、システムバス204に接続される各デバイスやコントローラを統括的に制御する。また、ROM202あるいは外部メモリ211には、CPU201の制御プログラムであるBIOS(Basic Input/Output System)やオペレーティングシステムプログラム(以下、OS)や、各サーバ或いは各PCの実行する機能を実現するために必要は後述する各種プログラム等が記憶されている。
203はRAMで、CPU201の主メモリ、ワークエリア等として機能する。CPU201は、処理の実行に際して必要なプログラム等をROM202あるいは外部メモリ211からRAM203にロードして、該ロードしたプログラムを実行することで各種動作を実現するものである。
また、205は入力コントローラで、キーボード(KB)209や不図示のマウス等のポインティングデバイス等からの入力を制御する。206はビデオコントローラで、ディスプレイ210等の表示機への表示を制御する。なお、ディスプレイ210は、CRT、液晶ディスプレイ、他の表示機であってもよい。これらは必要に応じて管理者が使用するものである。
207はメモリコントローラで、ブートプログラム、各種のアプリケーション、フォントデータ、ユーザファイル、編集ファイル、各種データ等を記憶するハードディスク(HDD)や、フレキシブルディスク(FD)、或いはPCMCIAカードスロットにアダプタを介して接続されるコンパクトフラッシュ(登録商標)メモリ等の外部メモリ211へのアクセスを制御する。
208は通信I/Fコントローラで、ネットワークを介して外部機器と接続・通信するものであり、ネットワークでの通信制御処理を実行する。例えば、TCP/IPを用いた通信等が可能である。
なお、CPU201は、例えばRAM203内の表示情報用領域へアウトラインフォント展開(ラスタライズ)処理を実行することにより、ディスプレイ210上での表示を可能としている。また、CPU201は、ディスプレイ210上の不図示のマウスカーソル等でのユーザ指示を可能とする。
本発明を実現するための後述する各種プログラムは、外部メモリ211に記録されており、必要に応じてRAM203にロードされることによりCPU201によって実行されるものである。さらに、上記プログラムの実行時に用いられる定義ファイル及び各種情報テーブル等も、外部メモリ211に格納されており、これらについての詳細な説明も後述する。
次に、図6を用いて、図1に示した複合機300を制御するコントローラユニットのハードウエア構成について説明する。
図6は、図1に示した複合機300のコントローラユニットのハードウエア構成の一例を示すブロック図である。
図6において、316はコントローラユニットで、画像入力デバイスとして機能するスキャナ314や、画像出力デバイスとして機能するプリンタ312と接続する一方、LANや公衆回線(WAN)(例えば、PSTNまたはISDN等)と接続することで、画像データやデバイス情報の入出力を行う。
コントローラユニット316において、301はCPUで、システム全体を制御するプロセッサである。302はRAMで、CPU301が動作するためのシステムネットワークメモリであり、プログラムを記録するためのプログラムメモリや、画像データを一時記録するための画像メモリでもある。
303はROMで、システムのブートプログラムや各種制御プログラムが格納されている。304はハードディスクドライブ(HDD)で、システムを制御するための各種プログラム、画像データ等を格納する。
307は操作部インタフェース(操作部I/F)で、操作部(UI)308とのインタフェース部であり、操作部308に表示する画像データ、例えば図7に示すICカード認証画面を操作部308に対して出力する。
図7,図8は、本発明の印刷制御システムにおける認証情報入力画面の一例を示す図である。
図7に示すように、ICカード情報入力を可能とする画面であり、これは、図6の操作部308に表示される。
図8は、図7の画面にて「キーボード認証」2301が選択された場合に表示される画面である。
図8では、ユーザ名、パスワード、認証先のドメイン情報の入力が可能となる。
以下、図6の説明に戻る。
また、操作部I/F307は、操作部308から本システム使用者が入力した情報(例えば、ユーザ情報等)をCPU301に伝える役割をする。なお、操作部308はタッチパネルを有する表示部を備え、該表示部に表示されたボタンを、ユーザが押下(指等でタッチ)することにより、各種指示を行うことができる。
305はネットワークインタフェース(Network I/F)で、ネットワーク(LAN)に接続し、データの入出力を行う。306はモデム(MODEM)で、公衆回線に接続し、FAXの送受信等のデータの入出力を行う。
318は外部インタフェース(外部I/F)で、USB、IEEE1394,プリンタポート,RS−232C等の外部入力を受け付けるI/F部であり、本実施形態においては認証で必要となるICカードの読み取り用のカードリーダ319が外部I/F部318に接続されている。そして、CPU301は、この外部I/F318を介してカードリーダ319によるICカードからの情報読み取りを制御し、該ICカードから読み取られた情報を取得可能である。以上のデバイスがシステムバス309上に配置される。
320はイメージバスインタフェース(IMAGE BUS I/F)であり、システムバス309と画像データを高速で転送する画像バス315とを接続し、データ構造を変換するバスブリッジである。
画像バス315は、PCIバスまたはIEEE1394で構成される。画像バス315上には以下のデバイスが配置される。
310はラスタイメージプロセッサ(RIP)で、例えば、PDLコード等のベクトルデータをビットマップイメージに展開する。311はプリンタインタフェース(プリンタI/F)で、プリンタ312とコントローラユニット316を接続し、画像データの同期系/非同期系の変換を行う。また、313はスキャナインタフェース(スキャナI/F)で、スキャナ314とコントローラユニット316を接続し、画像データの同期系/非同期系の変換を行う。
317は画像処理部で、入力画像データに対し補正、加工、編集を行ったり、プリント出力画像データに対して、プリンタの補正、解像度変換等を行う。また、これに加えて、画像処理部317は、画像データの回転や、多値画像データに対してはJPEG、2値画像データはJBIG、MMR、MH等の圧縮伸張処理を行う。
スキャナ部314は、原稿となる紙上の画像を照明し、CCDラインセンサで走査することで、ラスタイメージデータとして電気信号に変換する。原稿用紙は原稿フィーダのトレイにセットし、装置使用者が操作部308から読み取り起動指示することにより、CPU301がスキャナ314に指示を与え、フィーダは原稿用紙を1枚ずつフィードし原稿画像の読み取り動作を行う。
プリンタ部312は、ラスタイメージデータを用紙上の画像に変換する部分であり、その方式は感光体ドラムや感光体ベルトを用いた電子写真方式、微少ノズルアレイからインクを吐出して用紙上に直接画像を印字するインクジェット方式等があるが、どの方式でも構わない。プリント動作の起動は、CPU301からの指示によって開始する。なお、プリンタ部312には、異なる用紙サイズまたは異なる用紙向きを選択できるように複数の給紙段を持ち、それに対応した用紙カセットがある。
操作部308は、LCD表示部を有し、LCD上にタッチパネルシートが貼られており、システムの操作画面を表示するとともに、表示してあるキーが押されるとその位置情報を操作部I/F307を介してCPU301に伝える。また、操作部308は、各種操作キーとして、例えば、スタートキー、ストップキー、IDキー、リセットキー等を備える。
ここで、操作部308のスタートキーは、原稿画像の読み取り動作を開始する時などに用いる。スタートキーの中央部には、緑と赤の2色LEDがあり、その色によってスタートキーが使える状態にあるかどうかを示す。また、操作部308のストップキーは、稼働中の動作を止める働きをする。また、操作部308のIDキーは、使用者のユーザIDを入力する時に用いる。リセットキーは、操作部からの設定を初期化する時に用いる。
カードリーダ319は、CPU301からの制御により、ICカード(例えば、ソニー社のフェリカ(FeliCa)(登録商標))内に記憶されている情報を読み取り、該読み取った情報を外部I/F318を介してCPU301へ通知する。
以上のような構成によって、複合機300は、スキャナ314から読み込んだ画像データをLAN600上に送信したり、LANから受信した印刷データをプリンタ312により印刷出力することができる。
また、スキャナ314から読み込んだ画像データをモデム306により、公衆回線上にFAX送信したり、公衆回線からFAX受信した画像データをプリンタ312により出力することできる。
以下、図9〜図14を用いて、本発明の実施形態における印刷システムを構成する各装置(クライアントPC100、プリントサーバ200、複合機300、認証サーバ400、印刷管理サーバ500)内の機能の関連を説明する。なお、それぞれのフローにおける動作詳細は後述するため、ここでは各装置内に記載されている機能ブロックを説明する。
図9〜図14は、本発明の実施形態を構成する各装置内の機能構成を示す機能ブロック図である。
なお、図9〜図14に示すクライアントPC100の各機能は、図5に示したクライアントPC100のCPU201が外部メモリ211に格納されるプログラムをRAM203にロードして実行することにより実現される機能に対応する。
また、プリントサーバ200の各機能は、図5に示したプリントサーバ200のCPU201が外部メモリ211に格納されるプログラムをRAM203にロードして実行することにより実現される機能に対応する。
さらに、複合機300の各機能は、図5に示した複合機300のCPU201が外部メモリ211に格納されるプログラムをRAM203にロードして実行することにより実現される機能に対応する。
また、認証サーバ400の各機能は、図5に示した認証サーバ400のCPU201が外部メモリ211に格納されるプログラムをRAM203にロードして実行することにより実現される機能に対応する。
さらに、印刷管理サーバ500の各機能は、図5に示した印刷管理サーバ500のCPU201が外部メモリ211に格納されるプログラムをRAM203にロードして実行することにより実現される機能に対応する。
図9に示すクライアントPC100上のプリンタドライバ150は、アプリケーションプログラムから受け取ったデータに基づいて印刷データを作成し、該印刷データをプリントサーバ200等へ送信することができる。
プリントサーバ200上の仮想プリンタ機能250は、プリンタドライバより送信される印刷データを受信し、受信した該印刷データを外部メモリ211内の所定の格納領域に格納することができる。受信した該印刷データは隠し属性を持つファイルとして所定の格納領域に格納される。
プリントサーバ200上の書誌情報ファイル作成機能251は、仮想プリンタ機能250によって印刷データが格納される所定の領域を監視し、この領域に隠し属性を持つファイルが存在する場合、該ファイルを印刷データだと認識し、書誌情報の解析を行う。また、書誌情報ファイル作成機能251は、解析した書誌情報に基づき各種書誌情報が記述された書誌情報ファイルを作成する。
また、書誌情報ファイル作成機能251は、作成した書誌情報ファイルを、印刷管理サーバ500の外部メモリ211内の所定の格納領域に保存する。また、解析が完了した印刷データは、隠し属性が取り除かれる。
図12に示すプリントサーバ200上の印刷実行機能252は、印刷管理サーバ500より送られる印刷指示に基づき、LPRコマンドを発行する機能を有する。
また、印刷管理サーバ500より送られてくる強制印刷設定変更指示に基づき、該印刷データの印刷設定を変更する機能を有する。
図13に示すプリントサーバ200上の印刷データ転送機能253は、印刷管理サーバ500より送られてくる印刷データ送信要求に基づき、該複合機300に対して該印刷データを送信する機能を有する。
図9に示す印刷管理サーバ500上のDB登録機能550は、書誌情報ファイル作成機能251によって書誌情報ファイルが格納される所定の領域を監視し、この領域にファイルが存在する場合、ファイル内に記述された書誌情報データ内容を書誌情報DBに登録する機能を有している。
図11に示す印刷管理サーバ500上の印刷指示・管理機能551は、複合機300からの一覧取得要求・Job出力要求等に基づき、複合機300に対してJob一覧送信、また、プリントサーバ200上の印刷実行機能252に対してJob出力の送信、そして印刷データ転送機能253に対して、印刷データ送信要求を送信する機能を有する。加えて、複合機300からの要求等に基づき、印刷データの削除、書誌情報DBの更新を行うことができる。
図10に示す複合機300上のカードリーダ制御機能350、認証サービス通信機能351、認証処理機能352は、認証処理に必要な機能郡である。
複合機300上のカードリーダ制御機能350は、複合機300に接続されたICカードリーダとの通信を制御する機能である。ICカードリーダに、読み取り可能なICカードをかざすことにより、ICカードより認証に必要なカード情報(カード製造番号など)を取得し、認証サービス通信機能351に伝える。
複合機300上の認証サービス通信機能351は、カードリーダ制御機能350よりカード情報を取得し、該カード情報に対応するユーザデータ取得要求、すなわち認証要求を認証サーバ400に送信する。また、認証サービス通信機能351は、ユーザ情報取得後、該ユーザ情報を認証処理機能352に渡す。
複合機300上の認証処理機能352は、認証サービス通信機能351より取得したユーザ情報を複合機300本体に通知する処理(ログイン処理)を行う。
複合機300上のUI表示制御機能353は、認証処理機能352より取得したユーザ権限情報に基づいて、複合機300の持つ各種機能の画面(UI)の表示・非表示を制御する機能を有する。
複合機300上の一覧取得機能354は、認証処理機能352からのログイン通知を受け、該当ユーザの印刷管理サーバ500上の印刷指示・管理機能551に対して該当ユーザの一覧取得要求を送信する。また、一覧取得機能は、印刷指示・管理機能551より取得したJob一覧情報を機能制限比較機能355に渡す。
図11に示す複合機300上の機能制限比較機能355は、一覧取得機能354より該ユーザのJob一覧を取得し、複合機300上の認証処理機能352より取得したユーザ権限情報と機能制限比較を行う機能を有する。また、機能制限比較機能355は、比較した情報に基づき該ユーザの出力可否の判定を行う。また、機能制限比較機能355は、判定した情報に基づき該ユーザの印刷可不可を付加したJob一覧を表示する。
図12に示す複合機300上の印刷指示機能356は、ユーザから選択されたジョブ情報に基づき、Job出力要求を印刷管理サーバ500上の印刷指示・管理機能551に送信する。また、印刷指示機能356は、その際、出力不可なジョブが選択された場合には、出力不可をユーザに対して通知する機能、また、印刷不可データのダウンロード確認を通知する機能を有する。
図13に示す複合機300上の印刷データ受信機能357は、ユーザから選択されたジョブ情報に基づき、印刷管理サーバ500上の印刷指示・管理機能551に対して、印刷データの転送要求を送信する。また、印刷データ受信機能357は、プリントサーバ200上の印刷データ転送機能253から、該ユーザが選択した印刷データを受信する機能を有する。
複合機300上の印刷設定変更機能358は、印刷データ受信機能357が受信したデータをユーザの機能制限に基づいて印刷設定の変更・追加を行う。印刷設定変更された印刷データは、複合機300上の所定の領域にユーザがログアウトするまで格納される。
複合機300上の一時格納データ印刷機能359は、ユーザから選択されたジョブ情報に基づき、複合機300内の所定の領域に格納された印刷データを印刷する機能を有する。
図14に示す複合機300上のログアウト制御機能360は、ユーザからのログアウト要求、または、自身のタイマ制御によるログアウト要求を受信し、ログアウトの通知を複合機300本体に対して行う機能を有する。
複合機300上の一時格納データ削除機能361は、ログアウト制御機能360より取得したログアウト通知を受信後、該ログアウトユーザの一時格納データの有無を検索し、格納データが存在する場合には、所定の領域より削除する。
図10に示す認証サーバ400上のユーザ/グループ/ロール登録・編集・機能450は、認証サーバ400上で管理するユーザ情報を登録・編集する機能を有する。
認証サーバ400上のユーザ検索・使用権限取得機能451は、認証サービス通信機能351からの認証要求を受信し、認証サーバ400上で保持するユーザ情報DBから該ユーザ情報を検索し、付随するロール情報より各種複合機使用権限を取得し、複合機300に返す機能を有する。
以下、図15,図16を参照して、本発明の印刷制御システムにおけるユーザ管理情報DBの構成を説明する。
図15,図16は、本発明の印刷制御システムにおけるユーザ管理情報DBの構成を示す図である。図15では、各テーブルの構成上の関連図を、図16では、各テーブルの役割を記載する。
図15、図16に示すように、「ユーザIDマスタ」2101では、PCログインユーザID(例えば、Windows(登録商標)ログインユーザID)と紐づく情報などが管理されている。
「シリアルIDマスタ」2102では、カードIDと紐づく情報が管理されている。「部門IDマスタ」2103では、複合機300機能の一つである「部門ID管理」に対応する「部門ID」と紐づく情報が管理されている。
「グループIDマスタ」2104では、役割に応じたグループIDと紐づく情報が管理されている。「ロールIDマスタ」2105では、Administratorロール、Generalロール、また任意に編集されたロール情報が管理されている。
「ユーザ・グループIDテーブル」2106では、「グループIDマスタ」2104で各グループに登録されているユーザ情報が管理されている。「ロール・グループIDテーブル」2107では、各ロールに登録されているグループ情報が管理されている。
図17は、本発明の印刷制御システムにおける認証サーバ400で保持されるロール情報毎の機能使用制限情報を定義したファイルを示す図である。
図17に示すように、「デバイス機能」は、複合機300の持つ主たる機能(大項目)を示す。「機能」は大項目毎に持つ紐づく機能(中項目)を示す。
また、「制限値」は、中項目機能の各ロールが持つ制限が定義されている。
図17に示す機能使用制限情報は、認証サーバ400で保持されるロール情報毎に設けられ、認証サーバ400に保持されている。
また、ユーザ管理情報DB(図15,図16)で示すユーザIDはグループ毎に管理され、各グループにはロール情報が割り当てられており、このロール情報に対応して定義された機能使用制限情報(図17)がユーザ認証時に認証サーバ400より複合機300に送信される。
以下、図18〜図39を参照して、本発明の印刷システムにおける処理を説明する。
なお、図18〜図39に示すフローチャートに対応するクライアントPC100で実行される各処理は、図5に示したクライアントPC100のCPU201が外部メモリ211に格納されるプログラムをRAM203にロードして実行することにより実現される。
また、プリントサーバ200で実行される各処理は、図5に示したプリントサーバ200のCPU201が外部メモリ211に格納されるプログラムをRAM203にロードして実行することにより実現される。
さらに、複合機300で実行される各処理は、図5に示した複合機300のCPU201が外部メモリ211に格納されるプログラムをRAM203にロードして実行することにより実現される。
また、認証サーバ400で実行される各処理は、図5に示した認証サーバ400のCPU201が外部メモリ211に格納されるプログラムをRAM203にロードして実行することにより実現される。
さらに、印刷管理サーバ500で実行される各処理は、図5に示した印刷管理サーバ500のCPU201が外部メモリ211に格納されるプログラムをRAM203にロードして実行することにより実現される。
図18は、本発明の実施形態における印刷処理のフローチャートである。以下、各ステップ毎に説明する。
ステップS100において、ユーザからの印刷指示に応じて、クライアントPC100上のプリンタドライバ150が、印刷データをプリントサーバ200に送信する。
ステップS101では、プリントサーバ200の仮想プリンタ機能250が、S100でクライアントPC100より送信された印刷データを受信する。受信後、プリントサーバ200の仮想プリンタ機能250が、プリントサーバ200の外部メモリ211内の所定の格納領域に印刷データを格納する。このとき、ファイルには隠し属性を付与させる。
次に、ステップS102では、プリントサーバ200の書誌情報ファイル作成機能215は、プリントサーバ200上の印刷データが格納されている所定の領域に隠し属性を持つ印刷データが存在しないか監視している。そして、書誌情報ファイル作成機能215は、S101で隠し属性を持つ印刷データが所定の格納領域に格納されたことを検知し、該印刷データの書誌情報を解析し、書誌情報が記載された書誌情報ファイルを作成する。書誌情報が解析された印刷データは、隠し属性が外される。尚、解析する情報とは、図2に示す情報であり、作成される書誌情報ファイルには、図3のような情報が格納されている。
次に、ステップS103では、プリントサーバ200の書誌情報ファイル作成機能215が、S102で作成された書誌情報ファイルを印刷管理サーバ500に送信する。
次に、ステップS104では、印刷管理サーバ500のDB登録機能550がプリントサーバ200の書誌情報ファイル作成機能215により作成された書誌情報ファイルを受信し、印刷管理サーバ500の外部メモリ211内の所定の領域に格納する。
次に、ステップS105では、印刷管理サーバ500のDB登録機能550は、印刷管理サーバ500上の書誌情報ファイルが格納される所定の格納領域を監視している。そして、印刷管理サーバ500のDB登録機能550は、書誌情報ファイルが所定の格納領域に存在する(S104で格納された)ことを検知し、該書誌情報ファイルの内容に従って、書誌情報を書誌情報DBに登録する。尚、DB登録機能550は、書誌情報ファイル(図2)に記載の製品名に基づいてプリンタグループテーブル(図4)から、対象の製品名が所属するグループを取得し、書誌情報DB(図3)のモノクログループ・カラーグループに登録する。例えば、書誌情報ファイル内の製品名情報に「ixx6880」と記載されていた場合、モノクログループには「00」、カラーグループには「C3」と登録されることになる。
次に、ステップS106では、印刷管理サーバ500のDB登録機能550が、DBに登録が完了した書誌情報ファイルを削除する。
図19は、本発明の実施形態における認証処理のフローチャートである。以下、各ステップ毎に説明する。
まず、ステップS200で、複合機300に接続されたICカードリーダに、ユーザがICカードをかざれると、ICカードリーダがこれを検知して、ステップS201に処理が進む。ここでは、図7に示すICカード情報が入力可能な画面が表示されているが、図8に示すユーザ名・パスワード情報入力画面を選択し、ユーザ情報を入力することもできる。
ステップS201では、複合機300上のカードリーダ制御機能350が、ICカードリーダよりカード情報(ユーザ情報)を受信する。
ステップS202では、複合機300上の認証サービス通信機能351が、認証サーバ400に対してカードリーダ制御機能より取得した該カード情報に紐付いたユーザ情報受信要求、すなわち認証要求を行う。
ステップS203では、認証サーバ400のユーザ検索・使用権限取得機能451が、S202で認証サービス通信機能351より送信された認証要求を受信する。
ステップS204では、認証サーバ400のユーザ検索・使用権限取得機能451が、ユーザ情報が格納されたユーザDBに対して該ユーザ情報、及び使用権限情報を検索する。なお、認証サーバ400上のユーザ情報DBには図15や図16に示す情報が管理されている。
ステップS205では、認証サーバ400のユーザ検索・使用権限取得機能451が、S204にて取得された該ユーザ情報を複合機300に送信する。
ステップS206では、複合機300上の認証サービス通信機能351が、S205で認証サーバ400より返された該ユーザ情報を受信する。なお、S202〜S205では、図20に示す情報が送受信される。
図20は、本発明の実施形態における複合機から認証サーバ400に送信される認証コマンドのデータ構造と認証サーバ400からの応答コマンドのデータ構造の一例を示す図である。
ステップS207では、複合機300上の認証処理機能352がS206にて取得された該ユーザ情報に基づいて認証処理を行う。
ステップS208では、複合機300上の認証処理機能352は、S207での認証結果に基づいて認証されたか否かを判定する。そして、認証処理機能352は、ログイン可能なユーザである(認証OK)と判定された場合には、S210へ処理を進め、ログインが許可されていないユーザである(認証NG)と判断された場合には、S209に処理を進める。
ステップS209では、複合機300上の認証処理機能352は、S208でログインが許可されていないユーザと判断されたユーザにログインエラーを通知する画面を表示する。ログインエラー画面が消去されると、認証処理機能352は、S200に処理を戻す。
ステップS210では、複合機300上の認証処理機能352は、S208でログイン可能なユーザであると判定されたユーザのユーザ名と該ユーザの使用権限情報をログインユーザ情報として印刷プログラムを含む複合機300の各種プログラムに通知する。この通知により、後述する図21A,図21Bに示すJob一覧表示処理が実行される。
そして、ステップS211では、複合機300上のUI表示制御機能353は、S208にてログイン可能なユーザであると判定されたユーザの機能使用制限に基づいて、印刷プログラムの印刷機能を含むコピー機能、送信機能等のUIを表示するか否かを判定し、使用が許可されていないユーザには、該当のUIを表示しないように制御する。
図21A,図21Bは、本発明の実施形態におけるJob一覧表示処理のフローチャートである。以下、各ステップ毎に説明する。
ステップS300では、複合機300上の一覧取得機能354は、図19のS210にて認証処理機能352より通知されたログインユーザ情報を受信する。
ステップS301では、複合機300上の一覧取得機能354は、S300にて取得したログインユーザ情報に基づき、該ユーザの印刷指示権限の有無の判定を行う。印刷指示権限があると判定した場合には、一覧取得機能354は、S303へ処理を進める。一方、印刷指示権限がないと判定した場合には、一覧取得機能354は、S302へ処理を進める。なお、印刷権限の有無等ログインユーザの機能制限項目には、図17に示す情報が格納されている。
ステップS302では、複合機300上の一覧取得機能354は、印刷指示が許可されていないことを通知する画面を表示する。図22に示す画面を表示する。
図22は、本発明の実施形態の印刷不可画面の一例を示す図である。
ステップS303では、複合機300上の一覧取得機能354は、ログインを行ったユーザ名にログインしている複合機名称を付加し、印刷管理サーバ500に対して図18のS100で印刷指示された該ユーザの一覧取得要求を送信する。
ステップS304では、印刷管理サーバ500の印刷指示・管理機能551は、S303で送信された一覧取得要求を受信する。
ステップS305では、印刷管理サーバ500の印刷指示・管理機能551は、S304にて受信した一覧取得要求の内容に従い、書誌情報DBに対して該ユーザが出力可能なJob情報の検索を行う。なお、書誌情報DBには、図3のような情報が格納されている。
また、S304にて受信した一覧取得要求(図23)には、プリンタ機種名情報が含まれており、印刷指示・管理機能は、取得したプリンタ機種名に基づいてプリンタグループテーブル(図4)から対象のプリンタ機種名が所属するグループを取得し、該ユーザのJob情報の検索を行う。
図23は、本発明の実施形態における複合機から印刷管理サーバ500に送信される一覧取得コマンドのデータ構造と印刷管理サーバ500からの応答コマンドのデータ構造の一例を示す図である。
ステップS306では、印刷管理サーバ500の印刷指示・管理機能551は、S305にて検索されたJob一覧情報を複合機300に送信する。
ステップS307では、複合機300上の一覧取得機能354は、S306にて送信されたJob一覧情報を受信する。なお、S303〜307では、図23に示すような情報が送受信される
ステップS308では、複合機300上の一覧取得機能354は、S307にて受信したJob一覧情報のJob数を解析する。一覧取得機能354は、Jobが存在する場合は、一覧取得機能354は、S309に処理を進め、一方、存在しない場合は、S315に処理を進める。
ステップS309では、複合機300上の機能制限比較機能355は、S308にて受信した各Job情報の中身を解析し、印刷設定属性を取得する。
ステップS310では、複合機300上の機能制限比較機能355は、S309にて取得した印刷設定属性とS300にて取得したユーザ権限情報を比較する。
ステップS311では、複合機300上の機能制限比較機能355は、S310にて比較された情報に基づき、該当Jobの出力が可能か否か判定する。そして、出力が可能と判定された場合には、機能制限比較機能355は、S313処理を進め、一方、出力が不可と判定された場合には、S312へ処理を進める。
ステップS312では、複合機300上の機能制限比較機能355は、S311にて出力が不可と判定されたJobのドキュメント名の先頭に「印刷不可」等の印刷指示が行えない旨を伝えるメッセージを付加する。
ステップS313では、複合機300上の機能制限比較機能355は、S309で取得した印刷設定属性をUI上に表示するためのメモリ上に記憶しているJob一覧に追加する。この時、S312にてドキュメント名に「印刷不可」等のメッセージが追加されたJobも同様にJob一覧に追加する。即ち、印刷制限情報を満たさない印刷設定情報を有する印刷データと、印刷制限情報を満たす印刷設定情報を有する印刷データとを識別可能に表示する。
ステップS314では、機能制限比較機能355は、S307で受信したJob一覧の全てのJobに対し、S309〜S313の処理が全て完了したか判定し、全て完了したと判定した場合には、S315に処理を進め、一方、未だ完了していないと判定した場合には、S309に処理を戻す。
ステップS315では、機能制限比較機能355は、S313にてメモリ上にて管理されたJob一覧情報に基づき、UI(図6の操作部308の表示画面)上にJob一覧画面を表示する。なお、ここで表示するJob一覧画面は、図24に示すような画面である。
図24は、本発明の実施形態のJob一覧画面の一例を示す図である。
図24において、3003は「権限情報」ボタンであり、この「権限情報」ボタン3003が押下されると、該ログインユーザの使用権限情報(図25)が表示される。
図25は、本発明の実施形態のユーザ権限情報画面の一例を示す図である。
3004は「詳細情報」ボタンであり、3001に示すようにユーザから任意の印刷Jobが選択され、「詳細情報」ボタン3004が押下されると、該ユーザが3001で選択した印刷ジョブをプリンタドライバより出力する際の印刷設定(図26)が表示される。
図26は、本発明の実施形態の印刷Job情報画面の一例を示す図である。
3002は「印刷」ボタンであり、3001に示すようにユーザから任意の印刷Jobが選択され、「印刷」ボタン3002が押下されると、該ユーザが3001で選択した印刷ジョブの印刷指示要求を行うことができる。
以下、図21Bのフローチャートの説明に戻る。
ステップS316において、機能制限比較機能355は、S315にて表示された図24に示すような画面にて、3001に示すようにユーザから任意の印刷Jobが選択され、印刷指示要求がなされる(印刷ボタン3002が押下指示される)まで待機する。そして、印刷指示要求があったと判定した場合には、機能制限比較機能355は、図27Aに示すS402へ処理を進める。
図27A,図27Bは、本発明の実施形態におけるJob出力指示処理のフローチャートである。以下、各処理毎に説明する。
図19のS200〜211に示した認証処理(S400)、図21のS300〜315を示したJob一覧表示処理(S401)が完了すると、ステップS402において、複合機300上の印刷指示機能356は、図21のS315にて表示されたJob一覧画面のうち、ユーザによって選択されたJobの出力要求を取得する。
ステップS403では、複合機300上の印刷指示機能356は、図21のS311での出力の可否判定情報に基づき、選択されたJobが出力可能なJobであるかを判定する。出力が可能なJobであると判定した場合には、印刷指示機能356は、S405に処理を進め、一方、出力が許可されていないJobであると判定した場合には、S404に処理を進める。
ステップS404では、複合機300上の印刷指示機能356は、S403にて該ユーザの権限では印刷不可と判定されたJob情報をメモリ(RAM302)上で管理する出力不可Jobリストに追加する。
ステップS405では、複合機300上の印刷指示機能356は、S403にて該ユーザの権限で印刷可能と判定されたJob情報をメモリ上で管理する出力可能Jobリストに追加する。
次に、ステップS406では、複合機300上の印刷指示機能356は、S402で出力指示選択されたJob全てに対し、S403〜S405の処理が完了しているか判定する。まだ完了していないと判定した場合には、印刷指示機能356は、S403に処理を戻す。
一方、ステップS406において、S402で出力指示選択されたJob全てに対し、S403〜S405の処理が完了していると判定した場合には、印刷指示機能356は、S407に処理を進める。
ステップS407では、複合機300上の印刷指示機能356は、S405で作成される出力可能Jobリストに、Job情報が存在するかを判定する。そして、印刷指示機能356は、存在すると判定した場合には、S408へ処理を進め、一方、存在しないと判定した場合には、S413へ処理を進める。
ステップS408では、複合機300上の印刷指示機能356は、図21のS300にて取得した図17に示すログインユーザの機能制限一覧内のカラー印刷権限情報に基づき、該ユーザのカラー印刷権限が許可されているかを判定する。そして、印刷指示機能356は、カラー印刷が許可されていると判定した場合には、S410に処理を進め、一方、カラー印刷が許可されていないと判定した場合には、S409に処理を進める。
ステップS409では、複合機300上の印刷指示機能356は、メモリ(302)上で管理する強制モノクロ印刷フラグにON(強制モノクロ印刷するフラグ)を設定する。
ステップS410では、複合機300上の印刷指示機能356は、S405で作成した出力可能Jobリストに従ってJob出力要求コマンド(図28)を作成し、印刷管理サーバ500に対して送信する。この送信されるJob出力要求コマンド内の強制モノクロ印刷フラグ2801(図28)は、S409で設定された値を参照する。S409で値が設定されていない場合は、通常の印刷を表すフラグ(OFF)が設定されている。なお、ここで送信されるJob出力要求コマンドは、図28に示すような情報である。
図28は、本発明の実施形態における複合機から印刷管理サーバ500に送信される印刷指示コマンドのデータ構造の一例を示す図である。
なお、ステップS410で印刷管理サーバ500に送信されたJob出力要求コマンド(図28)を受けて、印刷管理サーバ500では、後述する図31に示すJob出力処理が開始される(ステップS411)。
次に、ステップS412では、複合機300上の印刷指示機能356は、S404で作成した出力不可JobリストにJob情報が存在するかを判定する。そして、印刷指示機能356は、出力不可JobリストにJob情報が存在すると判定した場合には、S413へ処理を進め、一方、出力不可JobリストにJob情報が存在しないと判定した場合には、S416に処理を進める
ステップS413では、複合機300上の印刷指示機能356は、S407及びS412にて出力不可JobのJob出力要求があると判定した場合、該ログインユーザの出力権限不足エラー画面を表示する。なお、ここで表示される権限不足エラー画面は、図29に示すような画面である。
図29は、本発明の実施形態の権限不足エラー画面の一例を示す図である。
権限不足エラー画面にて「閉じる」ボタン3101が押下されると、不図示のステップにおいて、複合機300上の印刷指示機能356は、図30に示すようなダウンロード確認画面を表示し、ユーザからのダウンロードするか否かの選択を待機する。
図30は、本発明の実施形態の印刷Jobダウンロード確認画面の一例を示す図である。
図30において、3501は「データ受信」ボタンで、印刷不可データのダウンロード要求の選択する場合に押下する。3502は「閉じる」ボタンで、印刷不可データのダウンロード要求を選択しない場合に押下する。
以下、図27Bのフローチャートの説明に戻る。
ステップS414において、複合機300上の印刷指示機能356は、ユーザからの印刷不可データのダウンロード要求の選択有無を判定する。そして、ダウンロード要求が選択されていない場合(「閉じる」ボタン3502が押下された場合)には、印刷指示機能356は、S415に処理を進める。
ステップS415では、複合機300上の印刷指示機能356は、印刷データ受信機能357に、後述する図32に示す印刷データダウンロード処理を開始させる。
一方、ステップS415において、ダウンロード要求が選択されたと判定した場合(「データ受信」ボタン3501が押下された場合)には、印刷指示機能356は、S416に処理を進める。
ステップS416では、複合機300上の印刷指示機能356は、UI上に表示されているJob一覧情報(図21BのS313で作成されたJob一覧情報)から、出力要求、または、転送要求を行ったJob情報を削除する。
ステップS417では、複合機300上の印刷指示機能356は、S416で更新されたJob一覧情報をUIに表示する(図24)。
次に、ステップS418では、複合機300上の印刷指示機能356は、S417にて表示されたJob一覧画面(図24)にて、ユーザからの印刷Jobの選択、印刷指示要求されたかの有無を判定する。そして、複合機300上の印刷指示機能356は、印刷指示要求を取得したと判定した場合には、S402へ処理を進める。
以下、図31を参照して、図27BのS411に示したJob出力処理について説明する。
図31は、本発明の実施形態におけるJob出力処理のフローチャートである。以下、各処理ステップ毎に説明する。
ステップS500では、印刷管理サーバ500上の印刷指示・管理機能551は、図27BのS410で送信されたJob出力要求を受信する。
ステップS501では、印刷管理サーバ500上の印刷指示・管理機能551は、S500にて受信したJob出力要求の出力要求コマンド(図28)を解析し、強制モノクロ出力が設定されている(強制モノクロ印刷フラグ2801が「ON」)か否を判定する。そして、印刷指示・管理機能551は、強制モノクロ出力が設定されている設定されていると判定した場合には、S502に処理を進め、設定されていないと判定した場合には、S503に処理を進める。
ステップS502では、印刷管理サーバ500上の印刷指示・管理機能551は、S501にて強制モノクロ印刷設定されていると判定された場合、S500にて受信したJob出力要求毎にメモリ(RAM203)上で管理する強制モノクロ印刷フラグをON(強制モノクロ印刷するフラグ)に変更する。この設定により、カラー印刷属性が付与されている印刷Jobが、モノクロ印刷属性の印刷Jobに変更される。
次に、ステップS503では、印刷管理サーバ500上の印刷指示・管理機能551は、S500で取得したJob情報に基づき、印刷管理サーバ500上の書誌情報DBを検索し、プリントサーバ200の印刷実行機能に対し、複合機300のIPアドレス、Job名からなるJob出力要求を送信する。この時送信するJob出力要求には、メモリ上で管理されている強制モノクロ印刷設定が付加された情報が送信される。
ステップS504では、プリントサーバ200上の印刷実行機能252は、S503のJob出力要求を受信する。
ステップS505では、プリントサーバ200上の印刷実行機能252は、S503で受信した情報を解析し、強制モノクロ印刷フラグがON(強制モノクロ)に設定されているかを判定する。そして、印刷実行機能252は、強制モノクロ設定されていると判定した場合には、S506へ処理を進め、一方、強制モノクロ設定されていないと判定した場合には、S507へ処理を進める。
ステップS506では、プリントサーバ200上の印刷実行機能252は、S505にて強制モノクロ設定と判定された出力要求Jobのカラー印刷設定を強制モノクロ設定に変更し、印刷データを再保存する。
なお、この時、印刷管理サーバ500よりその他の印刷設定の変更要求を受信した場合には、その要求内容に合わせてNup設定や、片面、両面設定を変更するように構成してもよい。
この構成の場合、図27のS408,S409で、ログインユーザの使用権限情報において、使用不可とされている印刷設定(Nup設定、片面、両面設定等)も強制的にログインユーザが使用付加とされている印刷設定に変更するように、各印刷設定に対応するフラグを設け、これらのフラグをONにして、S410でJob出力要求コマンドとして印刷管理サーバ500に送信するように構成してもよい。さらに、このJob出力要求コマンドに基づいて、印刷管理サーバ500が上記各印刷設定の変更をプリントサーバ200に指示するものとする。
また、ユーザが図24に示したJob一覧画面において「印刷」ボタン3002を押下して印刷指示要求を行う前に、図示しないキーを押下して、印刷設定(カラー設定、Nup設定、片面、両面設定等)を変更可能にしてもよい。この場合、変更した印刷設定を、S410でJob出力要求コマンドとともに印刷管理サーバ500に送信するようにする。さらに、このJob出力要求コマンドに基づいて、印刷管理サーバ500が上記各印刷設定の変更をプリントサーバ200に指示するものとする。
次に、ステップS507では、プリントサーバ200上の印刷実行機能252は、S504で受信した情報(出力するファイル名、出力先のIPアドレス)に対し、LPRコマンドを発行する。即ち、ステップS506で印刷設定が変更されている場合には、該印刷設定が変更された印刷データを出力するLPRコマンドが発行されることとなる。
ステップS508では、プリントサーバ200上の印刷実行機能252は、LPRコマンド発行結果(Job出力結果)を印刷管理サーバ500の印刷指示・管理機能551に送信する。
ステップS509では、印刷管理サーバ500上の印刷指示・管理機能551は、S508のJob出力結果を受信する。
ステップS510では、印刷管理サーバ500上の印刷指示・管理機能551は、印刷済みJobを削除するかの設定(予め管理者により設定され外部メモリ211に格納されている)を取得し、削除する設定の場合には、S511へ処理を進め、削除しない設定の場合には、S512へ処理を進める。
ステップS511では、印刷管理サーバ500上の印刷指示・管理機能551は、印刷済みJobの削除設定に従い、該印刷済みJOBの実印刷データを削除する。
ステップS512では、印刷管理サーバ500上の印刷指示・管理機能551は、S510の判定結果に基づいて、印刷管理サーバ500上の書誌情報DBの該Jobのステータスを"3:印刷終了"、若しくは、削除された場合には"2:印刷削除済み"に変更する。
ステップS513では、印刷管理サーバ500上の印刷指示・管理機能551は、複合機300上の印刷指示機能356からの要求を待機する。そして、印刷指示・管理機能551は、出力要求を取得したと判定した場合には、S500へ処理を戻す。
図32は、本発明の実施形態における印刷データダウンロード処理のフローチャートである。以下、各処理毎に説明する。
ステップS600では、複合機300上の印刷データ受信機能357は、図30に示したような画面からユーザによって選択、データ受信指示された印刷Jobダウンロード要求(図27のS414)を取得する。
ステップS601では、複合機300上の印刷データ受信機能357は、S600にてユーザからのダウンロード要求を受け、ログオフカウント時間(タイマカウンタ)を定期的にリセットする処理を開始する。これは、自動的にログオフされてしまうことを防止するためである。
ステップS602において、複合機300上の印刷データ受信機能357は、印刷管理サーバ500に対して、ユーザによって選択された印刷Jobダウンロード要求を送信する。なお、ここで送信する情報は、図33に示すような情報である。
ステップS603では、印刷管理サーバ500上の印刷指示・管理機能551は、S602にて送信された印刷Jobダウンロード要求を受信する。
ステップS604では、印刷管理サーバ500上の印刷指示・管理機能551は、S603で取得したJob情報に基づき、印刷管理サーバ500上の書誌情報DBを検索し、プリントサーバ200上の印刷データ転送機能253に対し、複合機300のIPアドレス、Job名からなる印刷Job転送要求を送信する。
ステップS605では、プリントサーバ200上の印刷データ転送機能253は、S604にて送信された印刷Job転送要求を受信する。
ステップS606において、 プリントサーバ200上の印刷データ転送機能253は、S605にて受信した転送要求Jobの情報(出力するファイル名、出力先のIPアドレス)に対し、印刷Jobを送信する。
ステップS607では、複合機300上の印刷データ受信機能357は、S606にて送信された転送Jobを受信する。なお、受信中は、図34のような画面が表示される。また、受信したJobは、ボックスと呼ばれるHDD304内の所定領域に格納される。
図34は、本発明の実施形態の印刷Jobダウンロード中画面の一例を示す図である。
ステップS608では、複合機300上の印刷データ受信機能357は、S607の転送Job受信の成否に基づき、プリントサーバ200に印刷Job受信結果を送信する。
ステップS609では、プリントサーバ200上の印刷データ転送機能253は、S608にて送信された印刷Job受信結果を受信する。
ステップS610では、プリントサーバ200上の印刷データ転送機能253は、S609にて取得した印刷Job受信結果に基づいて印刷JOB送信結果を印刷管理サーバ500に送信する。
ステップS611では、印刷管理サーバ500上の印刷指示・管理サーバは、S610にて送信された印刷JOB送信結果を受信する。
ステップS612では、印刷管理サーバ500上の印刷指示・管理機能551は、送信済み(転送済み)Jobを削除するかの設定(予め管理者により設定され外部メモリ211に格納されている)を取得し、削除する設定の場合には、S613へ処理を進め、一方、削除しない設定の場合には、S614へ処理を進める。
ステップS613では、印刷管理サーバ500上の印刷指示・管理機能551は、転送済みJobの削除設定に従い、該転送済みJOBの実印刷データを削除する。
ステップS614では、印刷管理サーバ500上の印刷指示・管理機能551は、S612の判定結果に基づいて、印刷管理サーバ500上の書誌情報DBの該Jobのステータスを"3:印刷終了"、若しくは、削除された場合には"2:印刷削除済み"に変更する。
ステップS615では、印刷管理サーバ500上の印刷指示・管理機能551は、複合機300上の印刷データ受信機能357からの要求を待機する。そして、印刷指示・管理機能551は、印刷Jobダウンロード要求を取得した場合には、S603へ処理を戻す。
図35A,図35Bは、本発明の実施形態における印刷データ設定変更、及び一時格納データ印刷処理のフローチャートである。以下、各ステップ毎に説明する。
まず、図32のS607〜608で示したように印刷Jobを受信すると(S700)、ボックスと呼ばれるHDD304内の領域に格納される。
ステップS701では、複合機300上の印刷設定変更機能358は、S700にて受信した印刷Jobの印刷設定情報を取得する。
ステップS702において、複合機300上の印刷設定変更機能358は、S701にて取得した印刷Jobの印刷設定情報と図21AのS300にて取得したログインユーザの権限情報を比較する。
ステップS703では、複合機300上の印刷設定変更機能358は、S702にて比較した情報に基づき、権限が不足している印刷データの設定属性を変更する。なお、ここでは、一度印刷データを複合機300側にダウンロードし、印刷設定を変更しているが、複合機300から、権限範囲内の設定にて印刷設定要求のみをプリントサーバ200に対して送信することにより、プリントサーバ200が図31のS506にて同様に印刷Jobの設定変更を行ってもよい。
ステップS704では、複合機300上の印刷設定変更機能358は、S703にてログインユーザの権限に合わせた設定に設定変更した印刷Jobを複合機300内の所定の領域に格納する。
ステップS705では、複合機300上の印刷設定変更機能358は、S700で受信した印刷Job全てのJobに対し、S701〜S704の処理が全て完了したか判定する。そして、印刷設定変更機能358は、完了したと判定した場合には、S706に処理を進め、完了していないと判定した場合には、S701に処理を戻す。
ステップS706では、複合機300上の印刷設定変更機能358は、S704で所定の領域(ボックス)に格納された設定変更済み印刷JobのJob一覧画面(図36)を表示する。尚、ここで表示される画面は、図36のような画面である。
図36は、本発明の実施形態の格納Job印刷確認画面の一例を示す図である。
ステップS707では、複合機300上の一時格納データ印刷機能359は、一時格納データの出力要求の有無を取得して判定する。そして、一時格納データ印刷機能359は、出力要求があると判定した場合には、S708へ処理を進め、出力要求がないと判定した場合には、S714へ処理を進める。
ステップS708では、複合機300上の一時格納データ印刷機能359は、ユーザからの選択された出力要求Job数を取得する。
ステップS709では、複合機300上の一時格納データ印刷機能359は、ユーザからの部数等、印刷設定変更要求の有無を確認する。そして、一時格納データ印刷機能359は、印刷設定変更があると判定した場合には、S710へ処理そ進め、一方、印刷設定変更要求がないと判定した場合には、S713に処理を進める。
ステップS710では、複合機300上の一時格納データ印刷機能359は、ユーザからの印刷設定変更要求があった場合に、指定された設定と該ログインユーザの権限情報を比較する。そして、一時格納データ印刷機能359は、ユーザからの印刷設定変更要求にて指定された設定が権限範囲外の設定であると判定した場合には、S709へ処理を戻して再設定指示させ、一方、権限範囲内の設定であると判定した場合には、S711へ処理を進める。
ステップS711では、複合機300上の一時格納データ印刷機能359は、S710で取得したユーザからの印刷設定変更要求に基づき、該一時格納データの印刷設定を変更し、再度所定の領域に格納する。なお、上述したように、複合機300から、印刷設定要求のみをプリントサーバ200に対して送信することにより、プリントサーバ200がS506にて同様に印刷Jobの設定変更を行ってもよい。
ステップS712では、複合機300上の一時格納データ印刷機能359は、S707で取得した印刷Job全てのJobに対し、S711での印刷設定変更処理を完了したか判定し、完了したと判定した場合には、S713に処理を進め、完了していないと判定した場合には、S711に処理を戻す。
ステップS713では、複合機300上の一時格納データ印刷機能359は、S707にて選択された一時格納データに対して出力処理を行う。即ち、一時格納データ印刷機能359は、ボックスからの印刷出力を指示する。
ステップS714では、複合機300上の一時格納データ印刷機能359は、S707でのユーザからの要求に基づいた処理(S707〜S713)の完了後、通常の印刷Job一覧画面(図24)を表示する。
ステップS714では、複合機300上の一時格納データ印刷機能359は、図32のS601にて開始した、ログオフカウント時間(タイマ)リセットスレッドを停止する。
以下、図37を用いて、本発明の実施形態におけるログアウト処理を説明する。
図37は、本発明の実施形態におけるログアウト処理のフローチャートである。以下、各ステップ毎に説明する。
ステップS800では、複合機300上のログアウト制御機能360は、ユーザからのログアウト要求を取得、または、自身のタイマ制御によるログアウト要求を受信し、ログインユーザのログアウトを行う。
ステップS801では、複合機300上のログアウト制御機能360は、S800にてログアウト実施後、該当ユーザのログアウト情報の通知を印刷プログラムを含む各種複合機プログラムに対して通知する。
ステップS802では、複合機300上の一時格納データ削除機能361は、S801にて通知されたログアウト情報を受信する。
ステップS803では、複合機300上の一時格納データ削除機能361は、S802にて取得したログアウト情報よりログアウトユーザ名を取得し、複合機300のHDD304内の一時データ格納領域(ボックス)に該当ユーザの印刷Jobが格納されているかを検索する。そして、一時格納データ削除機能361は、該当ユーザの印刷Jobが格納されていると判定した場合には、S804へ処理を進め、一方、該当ユーザの印刷Jobが格納されていないと判定した場合には、S805へ処理を進める。
ステップS804では、複合機300上の一時格納データ削除機能361は、S803にて該当ユーザの印刷Jobが格納されている場合、所定の領域より印刷Jobを削除する。
ステップS805では、複合機300上のカードリーダ制御機能350のユーザ情報入力待ち状態に制御を戻す。
以上に示したように、本実施形態の印刷システムによれば、複合機の各種機能の使用可否の権限をユーザ毎に設定することができるのでセキュリティー強化及び無駄な印刷出力の抑止を行うことができる。
また、使用可否の権限の範囲外の設定がされた印刷データに対しても、自動又は当該ユーザが印刷設定の変更を複合機上で行って印刷出力可能に制御するので、ユーザの利便性を高めることができる等の効果を奏する。
なお、上述した各種データの構成及びその内容はこれに限定されるものではなく、用途や目的に応じて、様々な構成や内容で構成されることは言うまでもない。
以上、一実施形態について示したが、本発明は、例えば、システム、装置、方法、プログラムもしくは記録媒体等としての実施態様をとることが可能であり、具体的には、複数の機器から構成されるシステムに適用しても良いし、また、一つの機器からなる装置に適用しても良い。
以下、図38に示すメモリマップを参照して本発明に係る印刷システムを構成する各装置で読み取り可能なデータ処理プログラムの構成について説明する。
図38は、本発明に係る印刷システムを構成する各装置(クライアントPC100、プリントサーバ200、複合機300、認証サーバ400、印刷管理サーバ500)で読み取り可能な各種データ処理プログラムを格納する記録媒体(記憶媒体)のメモリマップを説明する図である。
なお、特に図示しないが、記録媒体に記憶されるプログラム群を管理する情報、例えばバージョン情報,作成者等も記憶され、かつ、プログラム読み出し側のOS等に依存する情報、例えばプログラムを識別表示するアイコン等も記憶される場合もある。
さらに、各種プログラムに従属するデータも上記ディレクトリに管理されている。また、インストールするプログラムやデータが圧縮されている場合に、解凍するプログラム等も記憶される場合もある。
本実施形態における図19,図21A,図21B,図27A,図27B,図31,図32,図35A,図35B,図37に示す機能が外部からインストールされるプログラムによって、ホストコンピュータにより遂行されていてもよい。そして、その場合、CD−ROMやフラッシュメモリやFD等の記録媒体により、あるいはネットワークを介して外部の記録媒体から、プログラムを含む情報群を出力装置に供給される場合でも本発明は適用されるものである。
以上のように、前述した実施形態の機能を実現するソフトウェアのプログラムコードを記録した記録媒体を、システムあるいは装置に供給し、そのシステムあるいは装置のコンピュータ(またはCPUやMPU)が記録媒体に格納されたプログラムコードを読出し実行することによっても、本発明の目的が達成されることは言うまでもない。
この場合、記録媒体から読み出されたプログラムコード自体が本発明の新規な機能を実現することになり、そのプログラムコードを記憶した記録媒体は本発明を構成することになる。
プログラムコードを供給するための記録媒体としては、例えば、フレキシブルディスク,ハードディスク,光ディスク,光磁気ディスク,CD−ROM,CD−R,DVD−ROM,磁気テープ,不揮発性のメモリカード,ROM,EEPROM,シリコンディスク等を用いることができる。
また、コンピュータが読み出したプログラムコードを実行することにより、前述した実施形態の機能が実現されるだけでなく、そのプログラムコードの指示に基づき、コンピュータ上で稼働しているOS(オペレーティングシステム)等が実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
さらに、記録媒体から読み出されたプログラムコードが、コンピュータに挿入された機能拡張ボードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書き込まれた後、そのプログラムコードの指示に基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わるCPU等が実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合も含まれることは言うまでもない。
また、本発明は、複数の機器から構成されるシステムに適用しても、1つの機器からなる装置に適用してもよい。また、本発明は、システムあるいは装置にプログラムを供給することによって達成される場合にも適応できることは言うまでもない。この場合、本発明を達成するためのソフトウェアによって表されるプログラムを格納した記録媒体を該システムあるいは装置に読み出すことによって、そのシステムあるいは装置が、本発明の効果を享受することが可能となる。
さらに、本発明を達成するためのソフトウェアによって表されるプログラムをネットワーク上のサーバ,データベース等から通信プログラムによりダウンロードして読み出すことによって、そのシステムあるいは装置が、本発明の効果を享受することが可能となる。
なお、上述した各実施形態およびその変形例を組み合わせた構成も全て本発明に含まれるものである。