JP2009163056A - ディスプレイパネルにおける欠陥表示セルのリペア方法 - Google Patents

ディスプレイパネルにおける欠陥表示セルのリペア方法 Download PDF

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Abstract

【課題】レーザ照射位置の精度許容範囲を拡大できるディスプレイパネルにおける欠陥表示セルのリペア方法を提供する。
【解決手段】プラズマディスプレイパネルにおける欠陥表示セルのリペア方法であって、輝点欠陥表示セルを検出する検査工程と、この輝点欠陥表示セルをリペア用レーザ光により滅点化処理するリペア工程と、を含み、このリペア工程において、この滅点化処理の前に表示セルの表示色を検出する。
従って、検査工程において検出された輝点欠陥表示セルがプラズマディスプレイパネルのどの位置に存在するかという座標情報CI1と、当該輝点欠陥表示セルが何色であるかという表示色情報CI2とを有するカット情報CIとして取得するため、欠陥表示セルの座標情報CI1に基づいてのみ滅点化処理を行う場合に比べて、リペア装置におけるプラズマディスプレイパネルの位置決め精度の許容範囲を拡大できる。
【選択図】図8

Description

本発明は、ディスプレイパネルにおける輝点欠陥表示セルをリペアする方法に関する。
プラズマディスプレイパネルでは表示色の異なる複数の表示セルがマトリックス状に配置されている。
従来、プラズマディスプレイパネルの表示セルが良好な輝点を示すかどうかを検査することが行われており、この検査工程において輝点欠陥と判定された輝点欠陥表示セルは、その後、リペア工程においてレーザで電極を切断することでリペアされている。このリペア工程においてレーザ処理を行う装置として用いられるリペア装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。この特許文献1では、同一装置内で輝点欠陥表示セルの検出とリペアとが行われている。
図1には、従来の輝点欠陥表示セルをリペアするフローチャートが示されている。従来のリペア方法は、検査工程において検出された輝点欠陥表示セルの座標情報CI1を有するカット情報CIを取得(ステップS1)したプラズマディスプレイパネルをリペア装置内に搬入(ステップS2)し、その後、プラズマディスプレイパネルの4隅に附されたアライメントマークの位置を少なくとも2箇所以上読み込みプラズマディスプレイパネルの正確な位置を把握する(ステップS3)。そして、これをもとに輝点欠陥表示セルの位置を計算により求め、輝点欠陥表示セルへレーザ処理部を移動させる(ステップS4)。そして、レーザ処理部に備わるカメラにより画像として捉えた輝点欠陥表示セル内の透明電極の詳細な位置を画像処理により特定する(ステップS5)。次に、輝点欠陥表示セル内の位置を特定された透明電極へリペア用レーザ光を照射して透明電極をカットする(ステップS6)。この作業を繰り返し、プラズマディスプレイパネル内のすべての輝点欠陥表示セルのレーザ処理が完了した後、プラズマディスプレイパネルをリペア装置から搬出する(ステップS7)。
このような、手法を採用する場合は、例えば、図2に示したように、表示セルとリペア装置に備えられたカメラのカメラ視野Vとの位置関係が図2(A)のような場合は、検査工程により検出された輝点欠陥表示セルをカメラのカメラ視野Vに正確に捉えることができるが、図2(B)のようにカメラのカメラ視野Vが1/2セルピッチずれた場合は、カメラのカメラ視野Vに2つの表示セルが存在することとなり、検査工程により検出された輝点欠陥表示セルがどちらなのか分からなくなる。
特開2003−115267号公報
特許文献1のように、輝点欠陥表示セルの検出を行う検査工程と、その欠陥表示セルの座標情報に基づく滅点化処理を行うリペア工程とが同一装置内で行われる場合、その装置には、電極をリペア用レーザ光で除去する機構以外に、輝点欠陥表示セルを検出するためのパネルを点灯させる機構や、パネルの電極引出部との接続を行う機構などが必要となるため、装置として非常に大型で高価なものになり、生産効率も悪化するという問題が一例として挙げられる。
一方、輝点欠陥表示セルの検出と、その欠陥表示セルの座標情報に基づいて行う滅点化処理を別々の装置内で行う場合、リペア装置におけるパネルの位置決め機構に高度な精度が要求されるという問題が一例として挙げられる。つまり、図2に示したように、リペア装置の精度は1/2セルピッチ以下の誤差に留めることが要求される。従って、このような手法のリペア装置はプラズマディスプレイパネルの位置決め機構に高度な位置決め精度が要求されることになる。
本発明は、輝点欠陥表示セルをリペアするに際して装置を大型化複雑化させることなくレーザ照射位置の精度許容範囲を拡大できるディスプレイパネルにおける欠陥表示セルのリペア方法を提供することを1つの目的とする。
請求項1に記載の発明は、表示色の異なる複数色の表示セルがマトリクス状に配置されたディスプレイパネルにおける輝度欠陥表示セルをリペアする方法であって、輝点欠陥表示セルを検出する検査工程と、前記輝点欠陥表示セルをリペア用レーザ光により滅点化処理するリペア工程と、を含み、前記リペア工程において、前記滅点化処理の前に滅点化処理を行う表示セルの表示色を検出することを特徴とするディスプレイパネルにおける欠陥表示セルのリペア方法である。
以下、本発明の一実施の形態を図面に基づいて説明する。
以下、本実施の形態を図3から図11に基づいて説明する。図3は、本実施の形態で用いられるプラズマディスプレイパネルの電極構造を示した模式図である。図4は、本実施の形態のリペア装置全体の斜視図である。図5は、本実施の形態のリペア装置のレーザ処理部の拡大図である。図6は、本実施の形態に係るリペア工程の概略図である。図7は、本実施の形態に係る検査工程の概略図である。図8は、本実施の形態のリペア装置を用いた場合のリペア工程のチャート図である。図9は、本実施の形態の表示セルの色確認をする際の断面図である。図10は、本実施の形態の透明電極をカットする際の断面図である。図11(A)は、表示セルの色確認において、レーザ形状が透明電極を避けた微小スリットである場合の平面図である。(B)は、表示セルの色確認において、レーザ形状が透明電極を避けた矩形スリットである場合の平面図である。(C)は、表示セルの色確認において、レーザが透明電極に影響を与えない大きなスリットである場合の平面図である。図12は、本実施の形態の変形例のリペア工程におけるリペア装置の模式図である。
[本実施の形態の構成]
図3に示すように、本実施の形態において、プラズマディスプレイパネル1は、例えば略平面長方形状に形成され、プラズマ放電による発光を利用して画像を表示させる装置である。このプラズマディスプレイパネル1は、画像表示領域を構成する放電空間Hを介して、互いに対向配置された一対の基板である第一基板としての背面基板2および第二基板としての前面基板3を備えている。
これらの背面基板2および前面基板3は、それぞれ外周縁に図示しないシールフリットが設けられて封着されている。そして、封着された当該空間内部は例えば6.7×10Pa(500Torr)程度の減圧状態とされ、例えばHe−Xe(ヘリウム−キセノン)系やNe−Xe(ネオン−キセノン)系などの不活性ガスが充填されている。
背面基板2は、例えば板状ガラス材にて平面長方形状に形成されている。この背面基板2の内面上には、複数のアドレス電極21と、これらのアドレス電極21上を覆うアドレス電極保護層22と、このアドレス電極保護層22上に一体的に設けられた隔壁23と、この隔壁23の放電セル231内部に充填された蛍光体層24(24R,24G,24B)と、などがそれぞれ設けられている。
アドレス電極保護層22は、例えばガラスペーストなどにて形成され、背面基板2の内面上におけるアドレス電極引出部を除いた略全面に亘り設けられている。このアドレス電極保護層22は、パネル駆動時において、放電によるアドレス電極21の損耗を防止するとともに、駆動に必要な電荷を蓄積する誘電体層として機能する。なお、アドレス電極保護層22の外周縁部上には前述のシールフリットが設けられている。
隔壁23は、例えば、アドレス電極保護層22と同一成分のガラスペーストにて略梯子状に形成されている。そして、アドレス電極保護層22上において、アドレス電極21と略直交する複数の直線状の隙間をそれぞれ間に挟んで、複数並列して設けられている。この隔壁23により放電空間Hが複数に区画され、これにて複数の矩形状の放電セル231が形成されている。そして、隔壁23は、その基端部から頂部までの高さがそれぞれ所定の高さ寸法に設定されており、背面基板2と前面基板3との間隙寸法を規定する。
蛍光体層24(24R,24G,24B)は、赤(R)、緑(G)、青(B)の3原色の蛍光体ペーストが放電セル231内部に順に充填され、これが焼成されることにより形成される。これら蛍光体層24(24R,24G,24B)は、それぞれの放電セル231で発生した紫外光により励起され、赤(R)、緑(G)、青(B)の3原色の可視光を発光する。
前面基板3は、プラズマディスプレイパネル1の表示面を構成し、例えば、背面基板2と同一材料にて略同一形状に形成されている。この前面基板の内面上には、アドレス電極21と略直交して一定の間隔で配列された複数の表示電極対31と、これら表示電極対31間にそれぞれ設けられた複数のブラックストライプ32と、これら表示電極対31およびブラックストライプ32上を覆う誘電体層33と、この誘電体層33を覆う保護層34と、などがそれぞれ設けられている。
表示電極対31は、放電ギャップGを介して対向する複数対の透明電極311と、これら透明電極311の一端部に積層する一対の直線状のバス電極312とを備えて構成されている。
透明電極311は、ITO(Indium Tin Oxide)などの透明導電膜で略T字形状に形成されており、所定の放電セル231に対応して一対ずつ設けられている。
バス電極312は、一対の透明電極311における放電ギャップGに対して反対側の端部に、それぞれ積層して設けられている。これらバス電極312のそれぞれの一端には図示しないバス電極引出部が形成され、このバス電極引出部を介して各透明電極311に図示しない行電極駆動部からの電圧パルスが印加されるようになっている。
このようなバス電極312は、透明電極311上に積層して設けられた黒色無機顔料などからなる図示しないバス電極黒層と、これらバス電極黒層に積層して設けられたAg(銀)などを主成分とする金属材料からなる図示しない主導電層とを備えた2層構造となっている。
ブラックストライプ32は、バス電極黒層と同質の材料にて、直線状に形成されている。このブラックストライプ32およびバス電極黒層にて、前面基板3の外方から照射された可視光が吸収されるようになっている。
誘電体層33は、例えばガラスペーストなどにて形成され、背面基板2のアドレス電極保護層22と対向して設けられている。この誘電体層33は、パネル駆動時において、放電による表示電極対31の損耗を防止するとともに、駆動に必要な電荷を蓄積する。
保護層34は、誘電体層33上面を被覆するMgO(酸化マグネシウム)により層状に設けられている。このような保護層34は、誘電体層33が放電によりスパッタリングされることを防ぐ機能を有している。
本実施の形態はリペア装置と点灯検査装置とを備える。
図4に示したように、本実施の形態のリペア装置40は、被リペア対象となるプラズマディスプレイパネル1を載置することができる載置台41と、この載置台41の水平面のX軸方向に略沿う両側縁に沿って設けられた2つの第一レール台42と、これらの第一レール台42の上面にそれぞれ略沿う2つの第一レール台42と載置台41との当接面とは反対側の第一レール台42の面上に設けられた第一レール43と、この第一レール43に沿ってX軸方向へ移動可能な板状部材であり長辺がY軸方向に沿う第二レール台44と、この第二レール台44の長手方向に略沿って配置され第二レール台44と第一レール43との当接面とは反対側の第二レール台44の面上に設けられた第二レール45と、この第二レール45に沿ってY軸方向へ移動可能な板状部材である移動部材46と、この移動部材46に伴って移動可能な移動部材46に設けられたレーザ処理部50とが備えられている。
図5に示したように、本実施の形態のレーザ処理部50は、検査工程において得られた画像データに基づいて輝点欠陥表示セルにレーザを照射するレーザ光源51と、このレーザ光源51から発生したリペア用レーザ光Lを水平に載置されたプラズマディスプレイパネル1に存在する輝点欠陥表示セルへと投光し、この輝点欠陥表示セルからの反射光を略水平方向へと投光する投光部52と、この投光部52から投光されてきた反射光を略鉛直方向へ反射する反射部53と、この反射部53からの反射光を受光して反射光の色を確認するカメラ54と、を備えている。
図6に示したように、レーザ処理部50を構成するレーザ光源51は、プラズマディスプレイパネル1内に存在する輝点欠陥表示セルに強弱調整されたレーザを照射するものである。投光部52は、レーザ光源51から投光されるレーザ光をリペア用レーザ光L1もしくは確認用レーザ光L2として焦点を調整するものであり、プラズマディスプレイ1に対して近接離隔可能な対物レンズ521と、輝点欠陥表示セルから略鉛直方向に反射した光を略水平方向へ反射する第二ハーフミラー522と、を備える。第二ハーフミラー522からくる光を略鉛直方向に反射する第二ミラー531を備える。この第二ミラー531からくる光をカメラ54が受光する。
図7に示したように、点灯検査装置60は、プラズマディスプレイパネル1の点灯する表示セル内に存在する輝点欠陥表示セルの検出を行う検査工程において用いられるものであってリペア装置40と類似する構成の装置である。この点灯検査装置60は、観察するための光源である観察用光源61と、この観察用光源61から投光される光をプラズマディスプレイパネル1へ反射する第一ハーフミラー62と、この第一ハーフミラー62で反射される光をプラズマディスプレイパネル1内に存在する輝点欠陥表示セルに焦点調整する第一対物レンズ63と、プラズマディスプレイパネル1が点灯することにより輝点欠陥表示セルから略鉛直方向に投光される光を略水平方向へ反射する第一ミラー64と、この第一ミラー64で反射される光を画像として受光する欠陥セル検出用カメラ65を備えている。
なお、欠陥セル検出用カメラ65が受光した光は画像データとして画像処理ユニット70へ送られる。
[実施形態の動作]
(検査工程)
本実施の形態の点灯検査装置60は、プラズマディスプレイパネル1を点灯させる機構や電極引出部との接続を行う機構などにより載置されたプラズマディスプレイパネル1の表示セルを点灯される。この表示セルの発する略鉛直方向の光は第一対物レンズ63および第一ハーフミラーを介して第一ミラー64により略水平方向へと反射されて欠陥セル検出用カメラ65に受光される。また、欠陥セル検出用カメラ65が受光した光は画像データとして画像処理ユニット70へ送られ、カット情報CIとして画像処理される。
(リペア工程)
本実施の形態では、図8に示したように、検査工程において検出された輝点欠陥表示セルがプラズマディスプレイパネル1のどの位置に存在するかという座標情報CI1と、当該輝点欠陥表示セルが図3に示した蛍光体層24R,24G,24Bのいずれの色であるかという表示色情報CI2とを有するカット情報CIとして取得する(ステップS1)。そして、検査されたプラズマディスプレイパネル1をリペア装置40内に搬入(ステップS2)し、その後、プラズマディスプレイパネル1の4隅に附されたアライメントマークの位置を少なくとも2箇所以上読み込み、リペア装置40とプラズマディスプレイパネル1との位置関係を把握する(ステップS3)。次に、この位置関係と検査工程で得られたカット情報CIとをもとに輝点欠陥表示セルの位置を計算により求める。そして、計算により求められた輝点欠陥表示セルの位置へレーザ処理部50が移動する(ステップS4)。そして、レーザ処理部50に備わるカメラ54により画像として捉えた輝点欠陥表示セル内の透明電極311の詳細な位置を画像処理により特定する(ステップS5)。次に、レーザ処理部50はレーザ強度が弱く、透明電極311から焦点をずらした確認用レーザ光L2を当該輝点欠陥表示セルに照射し、表示セル中の蛍光体層24から反射する光の色をレーザ処理部50に備えられたカメラ54により確認し、表示色情報CI2として得られた輝点欠陥表示セルに該当する表示セルの色と一致しているかどうか照合することで、所定の輝点欠陥表示セルまで正確に移動しているかどうかを判断する(ステップS8)。そして、輝点欠陥表示セル内の透明電極311へレーザ強度が強く、透明電極311に焦点を合わせたリペア用レーザ光L1を照射して透明電極311をカットする(ステップS6)。この作業を繰り返し、プラズマディスプレイパネル1内のすべての輝点欠陥表示セルをレーザ処理した後、プラズマディスプレイパネル1をリペア装置40から搬出する(ステップS7)。
リペア工程における表示セルの色確認は図9に示したように行う。レーザ光源51はレーザ強度が透明電極311をカットする際より弱く、かつ、第二対物レンズ521により透明電極311から焦点をずらした確認用レーザ光L2を表示セルに照射し、当該表示セルの蛍光体層24からの反射光を投光部52に設けられた第二ハーフミラー522および反射部53に設けられた第二ミラー531を介してカメラ54へと導入し、当該表示セルの色を確認する。そして、検査工程で得られた輝点欠陥表示セルの表示色情報CI2と照合することにより照射している表示セルが輝点欠陥表示セルであるか否かを判断する。
図10に示したように、リペア装置40は当該表示セルが輝点欠陥表示セルであると確認した後、レーザ光源51からレーザ強度が色確認の際より強く、かつ、第二対物レンズ521により焦点を透明電極311に合わせたリペア用レーザ光L1を照射して透明電極311をカットすることにより、輝点欠陥表示セルは滅点化処理される。
本実施の形態では、図11(A)に示したように、表示セルの色確認を行うために輝点欠陥表示セルに確認用レーザ光L2の照射を行う。この際、確認用レーザ光L2の照射による透明電極311への影響を少なくすることが好ましいため、レーザ形状を微小スリットL21にして透明電極311へのレーザ照射を回避している。
なお、本発明の実施の形態はこれに限らず、図11(B)のような矩形状スリットL22や、図11(C)のようなレーザ焦点を透明電極311から大きくずらしてレーザのエネルギーが透明電極311に集中しないように拡大スリットL23としてもよい。
[輝点欠陥表示セルのリペア方法の作用効果]
上記のような構成の本実施の形態によれば、以下の作用効果を奏することができる。
(1)上述したように、上記プラズマディスプレイパネル1における欠陥表示セルのリペア方法であって、検査工程において検出された輝点欠陥表示セルがプラズマディスプレイパネル1のどの位置に存在するかという座標情報CI1と、当該輝点欠陥表示セルが何色であるかという表示色情報CI2とを有するカット情報CIとして取得する。そして、検査されたプラズマディスプレイパネル1をリペア装置40内に搬入する。次に、検査工程で得られたカット情報CIをもとに輝点欠陥表示セルの位置へレーザ処理部50が移動する。そして、レーザ処理部50はレーザ強度が弱く、透明電極311から焦点をずらした確認用レーザ光L2を当該輝点欠陥表示セルに照射し、表示セル中の蛍光体層24から反射する光の色を確認し、表示色情報CI2として得られた輝点欠陥表示セルの色に該当するかどうか照合することで、所定の表示セルまで正確に移動しているかどうかを判断する。そして、輝点欠陥表示セル内の透明電極311へレーザを照射して透明電極311をカットする。この作業を繰り返し、プラズマディスプレイパネル1内のすべての輝点欠陥表示セルをレーザ処理した後、プラズマディスプレイパネル1をリペア装置40から搬出する。
従って、輝点欠陥表示セルの検出を行う検査工程と、その欠陥表示セルのカット情報CIに基づく滅点化処理を行うリペア工程とを同一装置内で行わない。このため、電極をリペア用レーザ光L1で除去する機構以外に、輝点欠陥表示セルを検出するためのプラズマディスプレイパネル1を点灯させる機構、プラズマディスプレイパネル1の電極引出部との接続を行う機構などを省略することができるので、装置を小型化でき、低コスト化でき、生産効率も向上させることができる。
また、検査工程において検出された輝点欠陥表示セルがプラズマディスプレイパネル1のどの位置に存在するかという座標情報CI1と、当該輝点欠陥表示セルが何色であるかという表示色情報CI2とをカット情報CIとして取得(ステップS1)するため、欠陥表示セルの座標情報CI1に基づいてのみ滅点化処理を行う場合に比べて、リペア装置40におけるプラズマディスプレイパネル1の位置決め精度の許容範囲を拡大することができる。
(2)上記プラズマディスプレイパネル1における欠陥表示セルのリペア工程であって、表示セルの色を確認する際、レーザ処理部50はレーザ強度が弱く、透明電極311から焦点をずらした確認用レーザ光L2を当該輝点欠陥表示セルに照射し、表示セル中の蛍光体層24から反射する光の色をレーザ処理部50に備えられたカメラ54により確認し、表示色情報CI2として得られた輝点欠陥表示セルに該当する表示セルの色と一致しているかどうか照合する。
従って、プラズマディスプレイパネル1の表示セルの蛍光体層24は図3のように24R、24Gおよび24Bが規則的に配列されているので、例えば、輝点欠陥表示セルの色が緑(G)であると表示色情報CI2として得られている場合、表示セルの色確認において表示セルが赤(R)もしくは青(B)であると確認されれば、この表示セルが輝点欠陥表示セルではなく隣接する表示セルであると判断することができる。このため、リペア装置40の位置決め精度の許容範囲を拡大することができる。
また、将来、プラズマディスプレイパネル1が高精細化した場合、つまり、表示セルのピッチ幅が狭くなった場合でも、拡大した位置決め精度の許容範囲を従来のリペア装置40の位置決め精度の許容範囲程度まで高めることで対応できることが期待できる。
(3)表示セルの色確認を行うために輝点欠陥表示セルに確認用レーザ光L2の照射を行う際、レーザ形状を微小スリットL21にして透明電極311へレーザ照射している。
従って、表示セルの色確認をする際の確認用レーザ光L2の照射による透明電極311への影響を少なくすることができる。このため、万一、色確認をした際、所定の輝点欠陥表示セルではなかった場合、つまり正常な表示セルに確認用レーザ光L2を照射してしまった場合でも透明電極311を損傷するおそれを少なくすることができる。
(4)輝点欠陥表示セルの位置へレーザ処理部50が移動し、レーザ強度が弱く、透明電極311から焦点をずらした確認用レーザ光L2を当該輝点欠陥表示セルに照射し、表示色情報CI2として得られた輝点欠陥表示セルに該当する表示セルの色と一致しているかどうか照合することで、所定の輝点欠陥表示セルまで正確に移動しているかどうかを判断する。その後、所定の輝点欠陥表示セルへレーザ強度が強く、焦点を透明電極311に合わせたリペア用レーザ光を照射し、透明電極311をカットする。
従って、レーザ光源51のレーザ強度を調整し、第二対物レンズ521によって光の焦点を調整するため、表示セルの色確認と輝点表示セルのカット処理とのそれぞれの場合において同じレーザ光源51を使用することができる。このため、レーザ処理部50を簡単な構成にすることができ、リペア装置40の製造コストを低減できる。
[実施形態の変形例]
本実施の形態のリペア装置40は、表示セルの色確認の際、レーザ光源51の反射光により色の確認を行ったが、本発明ではこれに限らない。例えば、図12に示したように、第二ミラー531を第三ハーフミラー532に置き換え、さらに、レーザ光源51とは別に観察用レーザ55を用いて色の確認をしてもよい。すなわち、色の確認ができる構成であればいずれでもよい。
本実施の形態のリペア装置40は、表示セルの色の確認と輝点欠陥表示セルの透明電極311のカットとをレーザ光源51を用いてレーザ強度の強弱調整および光の焦点調整により共用としたが、これに限らず強度の違うレーザ光源51を用いてもよい。すなわち、表示セルの色確認と透明電極311のカットとを行う際、レーザ処理部50が移動する必要のない構成であればいずれでもよい。
本実施の形態のリペア装置40は、色確認の際、微小スリットL21、矩形状スリットL22および拡大スリットL23を用いているがこれに限らず、確認用レーザ光L2によって透明電極311が影響を受けないレーザの構成であればいずれでもよい。
本実施の形態のリペア装置40は、色確認(ステップS8)を行った後、カット(ステップS6)を行ったが、これに限らず、色確認(ステップS8)とカット(ステップS6)とを同時に行ってもよい。つまりカット処理を行う際のリペア用レーザ光L1のうち透明電極311を透過する光若しくは透明電極311以外の部分に照射された光が蛍光体層24に達して反射されることによって色の確認を行ってもよい。すなわち、カット処理が完了するまでに表示セルの色が確認できる構成であればいずれでもよい。
[実施の形態の作用効果]
上述したように、上記プラズマディスプレイパネル1のリペア方法では、表示色の異なる複数色の表示セルがマトリクス状に配置されたプラズマディスプレイパネル1における欠陥表示セルのリペア方法であって、輝点欠陥表示セルを検出する検査工程と、この輝点欠陥表示セルをリペア用レーザ光により滅点化処理するリペア工程と、を含み、このリペア工程において、この滅点化処理の前に滅点化処理を行う表示セルの表示色を検出する。
従って、輝点欠陥表示セルの検出を行う検査工程と、その欠陥表示セルのカット情報CIに基づく滅点化処理を行うリペア工程とを同一装置内で行う必要がない。このため、電極をリペア用レーザ光L1で除去する機構以外に、輝点欠陥表示セルを検出するためのプラズマディスプレイパネル1を点灯させる機構、プラズマディスプレイパネル1の電極引出部との接続を行う機構などを省略することができるので、装置を小型化でき、低コスト化でき、生産効率も向上させることができる。
また、検査工程において検出された輝点欠陥表示セルがプラズマディスプレイパネル1のどの位置に存在するかという座標情報CI1と、当該輝点欠陥表示セルが何色であるかという表示色情報CI2とを有するカット情報CIとして取得するため、欠陥表示セルの座標情報CI1に基づいてのみ滅点化処理を行う場合に比べて、リペア装置40におけるプラズマディスプレイパネル1の位置決め精度の許容範囲を拡大することができる。
従来のリペア装置を用いた場合のリペア工程のチャート図。 (A)は、従来のリペア装置のカメラのカメラ視野が輝点欠陥表示セルを正確に捉えた場合の平面図。(B)は、従来のリペア装置のカメラのカメラ視野が輝点欠陥表示セルから1/2セルピッチずれた場合の平面図。 本実施の形態で用いられるプラズマディスプレイパネルの電極構造を示した模式図。 本実施の形態のリペア装置全体の斜視図。 本実施の形態のリペア装置のレーザ処理部の拡大図。 本実施の形態に係るリペア工程の概略図。 本実施の形態に係る検査工程の概略図。 本実施の形態のリペア装置を用いた場合のリペア工程のチャート図。 本実施の形態の表示セルの色確認をする際の断面図。 本実施の形態の透明電極をカットする際の断面図。 (A)は、表示セルの色確認において、レーザ形状が透明電極を避けた微小スリットである場合の平面図。(B)は、表示セルの色確認において、レーザ形状が透明電極を避けた矩形スリットである場合の平面図。(C)は、表示セルの色確認において、レーザが透明電極に影響を与えない大きなスリットである場合の平面図。 本実施の形態の変形例のリペア工程におけるリペア装置の模式図。
符号の説明
1…プラズマディスプレイパネル
2…背面基板
3…前面基板
21…アドレス電極
24…蛍光体層
31…表示電極対
40…リペア装置
311…透明電極
312…バス電極
CI…カット情報
CI1…座標情報
CI2…表示色情報
L1…リペア用レーザ光
L2…確認用レーザ光

Claims (5)

  1. 表示色の異なる複数色の表示セルがマトリクス状に配置されたディスプレイパネルにおける輝点欠陥表示セルをリペアする方法であって、
    前記輝点欠陥表示セルを検出する検査工程と、
    前記輝点欠陥表示セルをリペア用レーザ光により滅点化処理するリペア工程と、を含み、
    前記リペア工程において、前記滅点化処理の前に滅点化処理を行う表示セルの表示色を検出することを特徴とするディスプレイパネルにおける欠陥表示セルのリペア方法。
  2. 請求項1に記載のディスプレイパネルにおける欠陥表示セルのリペア方法において、
    前記検査工程では、輝点欠陥表示セルの座標情報と表示色情報とを生成し、前記リペア工程では、前記輝点欠陥表示セルの座標情報と表示色情報に基づいてリペアすべき表示セルを決定することを特徴とするディスプレイパネルにおける欠陥表示セルのリペア方法。
  3. 請求項1または請求項2に記載のディスプレイパネルにおける欠陥表示セルのリペア方法において、
    前記ディスプレイパネルは、前面基板と背面基板との間に表示セルを規定する電極を備え、前記滅点化処理において、前記リペア用レーザ光により、表示セル内の電極の一部または全部を除去することを特徴とするディスプレイパネルにおける欠陥表示セルのリペア方法。
  4. 請求項1から請求項3のいずれかに記載のディスプレイパネルにおける欠陥表示セルのリペア方法において、
    前記電極は、前面基板側に形成された複数の行電極対と交叉する方向に延びて行電極対との各交差部に前記表示セルを形成する複数の列電極とを含み、前記行電極対を構成する行電極各々は、行方向に延びるバス電極と、表示セルごとにバス電極から列方向に突出する透明電極とから構成され、
    前記滅点化処理において、前記リペア用レーザ光により、表示セル内の透明電極の一部または全部を除去することを特徴とするディスプレイパネルにおける欠陥表示セルのリペア方法。
  5. 請求項1から請求項4のいずれかに記載のディスプレイパネルにおける欠陥表示セルのリペア方法において、
    前記ディスプレイパネルは、表示セル内に蛍光体層を更に備え、
    前記リペア用レーザ光の強度を滅点化処理する場合より弱めて前記蛍光体層に照射することにより、表示セルの表示色を検出することを特徴とするディスプレイパネルにおける欠陥表示セルのリペア方法。
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