JP2009162892A - 画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】現像器や、現像器に液体現像剤を供給する搬送パイプや切り換え弁等の内壁に付着したトナーを除去して、液体現像剤が良好に搬送供給される画像形成装置を提供する。
【解決手段】画像形成装置は、液体現像剤を感光体ドラム10に供給して静電潜像を現像する現像器14と、この現像器14の現像後に残留した残留現像剤を貯留し、トナー濃度を調整する現像剤収容容器272と、キャリア液を収納し現像剤収容容器272に接続されるキャリアタンク274と、トナーを収納し現像剤収容容器272に接続されるトナータンク275と、現像器14から現像剤収容容器272に残留現像剤を搬送する回収搬送部と、現像剤収容容器272から現像器14に液体現像剤を搬送する供給搬送部とを備える。そして現像器14を清掃した洗浄液を回収する廃液タンク281を備え、現像器14から、現像剤収容容器272への液の搬送と廃液タンク281への液の搬送とを切り換える三方弁V1を回収搬送部に設けた。
【選択図】図4

Description

本発明は、電子写真方式を利用した複写機、プリンタ、ファクシミリ、それらの複合機等の画像形成装置に用いる液体現像装置を備えた画像形成装置に関するものである。
従来から、用紙上に画像を形成する方法として、キャリア液中にトナーを混合させた液体現像剤を用いる液体現像装置が知られている。この液体現像装置に適用される画像形成装置は、液体現像装置から感光体にトナーを供給して、感光体の静電潜像からトナー像を形成し、そのトナー像を用紙に転写する画像形成部と、この画像形成部で形成された画像を用紙に定着させる定着部と、定着部で画像が定着された用紙を排出する排出部とを備えている。この画像形成装置では、画像形成部で用紙に画像が形成され、定着部で画像が定着される。画像が定着された用紙は、排出部から排出される。
液体現像装置で良好な画像が形成されるには、液体現像剤の液量とトナー濃度を適正な状態で、現像タンクに蓄えることが必要である。特許文献1では、現像タンク中の液体現像剤の液量を現像液量検出手段により検出し、その検出結果に基づいてトナー粒子を分散させている母液を現像タンクに補給して、現像タンク中の現像剤の液量を一定に保つとともに、液体現像剤中におけるトナー濃度を現像液濃度検出手段により検出し、その検出結果からトナー濃度が所定の濃度下限許容値にまで低下したときに、濃縮トナー補給手段により一定量の濃縮トナーを現像タンク中に補給している。
ここで一般に液体現像装置では、感光体にトナー像を形成する過程で、現像に使用されなかった現像ローラや現像タンクの残留現像剤を回収し、再利用または廃棄することが行われている。例えば、特許文献2では、現像タンク内に貯留された液体現像剤を用いてトナー像を形成する現像部と、現像部で形成されたトナー像を用紙に転写する転写部とを備え、現像部に残存する液体現像剤を回収し、その液体現像剤の劣化の度合いを判定している。その判定の結果により、劣化の度合いが低いと判定した場合、搬送されてきた液体現像剤を再度現像に用いて、一方、液体現像剤の劣化の度合いが高いと判断した場合、搬送されてきた液体現像剤を液体現像装置外へ廃棄するように構成されている。
しかしながら、上述した従来技術では、画像形成装置を長期にわたり画像形成を繰り返すと、現像ローラや現像タンク等の現像器と、液体現像剤を現像器に供給する搬送パイプ、液体現像剤の再利用と廃棄との搬送切り換え弁等の搬送部の内壁とにトナーが付着する。このような現像器や搬送部に付着したトナーが経年変化によって劣化して、劣化したトナーが内壁等から剥がれて現像器に搬送されて現像に用いられると、カブリの発生やコントラストの低下した画像になるおそれがある。さらに付着したトナーが内壁に固化して詰まり、液体現像剤の供給が妨げられるおそれがある。
特開平8−76604号公報(段落[0012]〜[0020]、[0026]、図3) 特開2007−199530号公報(段落[0012]、[0025]、[0026]、図1)
本発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、現像器や、現像器に液体現像剤を供給する搬送パイプや切り換え弁等の内壁に付着したトナーを除去して、液体現像剤が良好に搬送供給される画像形成装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために本発明は、トナーとキャリア液を混合した液体現像剤を像担持体に供給して静電潜像を現像する現像器と、前記現像器の現像後に残留した残留現像剤を貯留し、トナー濃度を調整する現像剤生成部と、キャリア液を収納し前記現像剤生成部に接続されるキャリアタンクと、トナーを収納し前記現像剤生成部に接続されるトナータンクと、前記現像器から前記現像剤生成部に前記残留現像剤を搬送する回収搬送部と、前記現像剤生成部から前記現像器に液体現像剤を搬送する供給搬送部とを備えた画像形成装置であって、前記現像器を清掃した洗浄液を回収する廃液タンクを備え、前記現像器から前記現像剤生成部への液の搬送と前記現像器から前記廃液タンクへの液の搬送とを切り換える切り換え部を前記回収搬送部に設けたことを特徴としている。
この構成によれば、画像形成時、現像器から現像剤生成部に液が搬送されるように、切り換え部が切り換えられる。画像形成動作後に像担持体に供給されずに現像器に残留した液体現像剤は、回収搬送部に搬送され、切り換え部の切り換えに従って、現像剤生成部に回収される。現像剤生成部でのトナー濃度の検出結果に応じて、現像剤生成部へキャリアタンクからキャリア液が供給されるか、またはトナータンクから濃度の高いトナーが供給され、トナー濃度が調整されると、液体現像剤は、供給搬送部に搬送され、現像器に供給される。清掃時には、現像器から廃液タンクに液が搬送されるように、切り換え部が切り換えられる。現像器内を清掃した洗浄液は、現像器から回収搬送部に搬送されて、切り換え部の切り換えに従って、廃液タンクに回収される。
また、請求項2に記載の発明では、前記現像器の清掃時には前記キャリアタンクに前記洗浄液が収納され、前記洗浄液は、前記現像剤生成部と、前記供給搬送部と、前記現像器と、前記回収搬送部とに順次搬送されて、前記廃液タンクに回収されることを特徴としている。この構成によれば、現像器から廃液タンクに液が搬送されるように、切り換え部が切り換えられた清掃時には、キャリアタンクに収納された洗浄液は、画像形成時における液体現像剤の搬送経路と同じように、現像剤生成部から供給搬送路、現像器、回収搬送路へと搬送されて、廃液タンクに回収される。
また、請求項3に記載の発明では、前記洗浄液は前記キャリア液であることを特徴としている。この構成によれば、キャリアタンクに収納されたキャリア液は、現像剤生成部から供給搬送路、現像器、回収搬送路へと搬送されて、廃液タンクに回収される。
また、請求項4に記載の発明では、前記洗浄液を収納する洗浄液タンクを備え、前記洗浄液タンクは前記現像剤生成部に前記洗浄液を搬送可能に接続されることを特徴としている。この構成によれば、清掃時には、洗浄液タンクに収納された洗浄液は、現像剤生成部から供給搬送路、現像器、回収搬送路へと搬送されて、廃液タンクに回収される。
請求項1に記載の発明によれば、画像形成時、現像器から現像剤生成部に液が搬送されるように、切り換え部が切り換えられる。画像形成動作後に像担持体に供給されずに現像器に残留した液体現像剤は、回収搬送部に搬送され、切り換え部の切り換えに従って、現像剤生成部に回収される。現像剤生成部でのトナー濃度の検出結果に応じて、現像剤生成部へキャリアタンクからキャリア液が供給されるか、またはトナータンクから濃度の高いトナーが供給され、トナー濃度が調整されると、液体現像剤は、供給搬送部に搬送され、現像器に供給される。清掃時には、現像器から廃液タンクに液が搬送されるように、切り換え部が切り換えられる。現像器内を清掃した洗浄液は、現像器から回収搬送部に搬送されて、切り換え部の切り換えに従って、廃液タンクに回収される。従って、現像器と回収搬送部の液体現像剤の搬送路や貯留部に付着したトナーが除去されて、画像形成時には液体現像剤を良好に現像器と液体現像剤循環装置内を搬送供給することができる。
また、請求項2に記載の発明によれば、現像器から廃液タンクに液が搬送されるように、切り換え部が切り換えられた清掃時には、キャリアタンクに収納された洗浄液は、画像形成時における液体現像剤の搬送経路と同じように、現像剤生成部から供給搬送路、現像器、回収搬送路へと搬送されて、廃液タンクに回収されるので、画像形成時の液体現像剤の搬送路を用いて、洗浄液を回収することになり、装置構成が複雑にならず、また、切り換え部の簡単な切り換え操作によって、現像器と現像剤生成部と供給及び回収搬送路を清掃することができる。
また、請求項3に記載の発明によれば、キャリアタンクに収納されたキャリア液は、現像剤生成部から供給搬送路、現像器、回収搬送路へと搬送されて、廃液タンクに回収されるので、洗浄液を詰め替える等の煩雑な作業を不必要にすることができる。
また、請求項4に記載の発明によれば、清掃時には、洗浄液タンクに収納された洗浄液は、現像剤生成部から供給搬送路、現像器、回収搬送路へと搬送されて、廃液タンクに回収されるので、現像器と現像剤生成部と供給及び回収搬送路に付着したトナーを除去することができる。
以下に本発明の実施形態について図面を参照して説明するが、本発明は、この実施形態に限定されない。本発明の実施形態は発明の最も好ましい形態を示すものであり、また発明の用途やここで示す用語等はこれに限定されるものではない。
(第1実施形態)
図1〜図3を用いて本発明の一実施形態に係る画像形成装置としてのカラープリンタ1の概略構成を説明する。図1は、カラープリンタ1の全体構成を示す概略断面図、図2は、液体現像剤循環装置の部分を除いたカラープリンタ1の概略断面図、図3は、画像形成部の一つを拡大して示す断面図である。
図1に示すように、カラープリンタ1は、画像形成のための様々なユニットや部品が収納される上側本体部1Aと、この上側本体部1Aの下部に配置され、各色用の液体現像剤循環装置LY、LM、LC、LBが収納される下側本体部1Bとから構成されている。ここでは、上側本体部1Aと下側本体部1Bとを結ぶ配管類は図示を省略している。
図2に示すように、上側本体部1Aには、画像データに基づいてトナー画像を形成するタンデム式の画像形成部2と、用紙を収容する用紙収納部3と、画像形成部2で形成されたトナー画像を用紙上に転写する二次転写部4と、転写されたトナー画像を用紙上に定着させる定着部5と、定着の完了した用紙を排紙する排出部6と、用紙収納部3から排出部6まで用紙を搬送する用紙搬送部7とが含まれている。
画像形成部2は、中間転写ベルト21と、中間転写ベルト21のクリーニング部22と、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(Bk)の各色にそれぞれ対応した画像形成ユニットFY、FM、FC、及びFBとを備える。
中間転写ベルト21は、導電性を有する使用可能な用紙搬送方向に直角な方向の長さが最大の用紙より幅広であって、無端状、すなわちループ状のベルト状部材であり、図1、図2において時計回りに循環駆動される。中間転写ベルト21の循環駆動において外側を向く面を以下、表面と称し、他方の面を裏面と称する。
画像形成ユニットFY、FM、FC、及びFBは、中間転写ベルト21の近傍に4つ並べて中間転写ベルト21のクリーニング部22と二次転写部4との間に配置される。なお、各画像形成ユニットFY、FM、FC、FBの配置の順番はこの限りではないが、各色の混色による完成画像への影響を配慮すると、この配置が好ましい。
画像形成ユニットFY、FM、FC、及びFBは、感光体ドラム10と、帯電器11と、LED露光装置12と、現像器14と、一次転写ローラ20と、クリーニング部26と、除電装置13と、キャリア液除去ローラ30とを備える。また、画像形成ユニットのうち、最も二次転写部4に近い位置に位置する画像形成ユニットFBには、キャリア液除去ローラ30が設けられていないが、その他の構成は同一である。
各画像形成ユニットFY、FM、FC、FBに対応して、それぞれ液体現像剤循環装置LY、LM、LC、LBが設けられ、各色の液体現像剤の供給、並びに回収が行われるようになっている。液体現像剤循環装置LY、LM、LC、LBについては後に詳述する。
感光体ドラム10は、円柱状の部材であって、その表面に帯電(本実施形態ではプラス極性に帯電)したトナーを含むトナー像を担持可能である。感光体ドラム10は、図2、図3において反時計回りに回転可能な部材である。
帯電器11は、感光体ドラム10の表面を一様に帯電させることができるものである。露光装置12は、LED等の光源を有し、外部の機器から入力される画像データに応じて、一様に帯電した感光体ドラム10の表面に光を照射する。これにより、感光体ドラム10の表面には、静電潜像が形成される。
現像器14は、トナー及び液体のキャリアを含む液体現像剤を、感光体ドラム10表面の静電潜像に対向するように保持することで、静電潜像にトナーを付着させる。これにより、静電潜像はトナー像として現像される。
図3に示すように、現像器14は、現像容器140、現像ローラ141、供給ローラ142、支持ローラ143、供給ローラブレード144、現像クリーニングブレード145、現像剤回収部146及び現像ローラ帯電器147を含む。
現像容器140は、内部にトナー粒子と液体のキャリアからなる液体現像剤の供給を受ける容器である。後述するが、この液体現像剤は、トナーとキャリアとの濃度調整が予め行われた状態で、供給ノズル278から現像容器140内へ供給される。なお、液体現像剤は、供給ローラ142と支持ローラ143とのニップ部へ向けて供給され、その余剰分は支持ローラ143の下方へ落下し、現像容器140の底部において貯留される。貯留された液体現像剤は、パイプ96を通して液体現像剤循環装置で回収される(図4参照)。
支持ローラ143は、現像容器140の略中央に配置され、下方から支える態様で供給ローラ142に当接されてニップ部を形成する。供給ローラ142は、支持ローラ143の直上ではなく、供給ノズル278から離れる方向の斜め上に配置され、その周面には液体現像剤を保持するための溝が設けられている。図中に点線矢印で示すように、支持ローラ143は反時計方向に、供給ローラ142は時計方向に回転する。
供給ノズル278から供給される液体現像剤は、ニップ部の回転方向上流側で一時的に滞留され、両ローラ142、143の回転に伴って、供給ローラ142の前記溝に保持された状態で上方へ運ばれる。供給ローラブレード144は、供給ローラ142の周面に圧接され、供給ローラ142に保持される液体現像剤の量が所定量になるように規制する。供給ローラブレード144により掻き落とされた余剰の液体現像剤は、現像容器140の底部で受け取られる。
現像ローラ141は、現像容器140の上部開口部に、供給ローラ142と接するように配置されている。現像ローラ141は供給ローラ142と同方向に回転され、これにより現像ローラ141の周面には、供給ローラ142の周面に保持された液体現像剤が受け渡される。供給ローラ142の液体現像剤の層厚が所定値に規制されているので、現像ローラ141の表面に形成される液体現像剤層の層厚も所定値に保たれる。
現像ローラ帯電器147は、トナーの帯電極性と同極性の帯電電位を与えることで、現像ローラ141に担持された現像剤層中のトナーを現像ローラ141の表面側に移動させ、現像効率を向上させる作用を果たすものである。現像ローラ帯電器147は、現像ローラ141の、供給ローラ142との接触部の回転方向下流側であって、感光体ドラム10との接触部の上流側において、現像ローラ141の周面に対向するように設けられている。
現像ローラ141は感光体ドラム10と接し、感光体ドラム10表面の静電潜像の電位と現像ローラ141に印加される現像バイアスとの電位差によって、形成指示された画像データに応じたトナー像が感光体ドラム10表面に形成される(現像動作)。
現像クリーニングブレード145は、現像ローラ141の感光体ドラム10との接触部の回転方向下流側に接触するように配置され、感光体ドラム10への現像動作を終えた現像ローラ141の表面の液体現像剤を除去する。
現像剤回収部146は、現像クリーニングブレード145で除去された液体現像剤を回収して、スクリューローラ149によって液体現像剤循環装置の第1パイプ81へこの液体現像剤を送り出す。液体現像剤は現像クリーニングブレード145の表面に沿って流下するが、液体現像剤の粘度が高いことから、現像剤回収部146には液体現像剤の送り出しを補助する送り出しローラ148が備えられている。
一次転写ローラ20は、中間転写ベルト21の裏面に、感光体ドラム10と対向して配置されている。一次転写ローラ20には、図示しない電源からトナー像中のトナーとは逆極性(本実施形態ではマイナス)の電圧を印加されるようになっている。つまり、一次転写ローラ20は、中間転写ベルト21と接触している位置で、中間転写ベルト21にトナーと逆極性の電圧を印加する。中間転写ベルト21は導電性を有するので、この印加電圧によって、中間転写ベルト21の表面側及びその周辺にトナーが引き付けられる。
クリーニング部26は、感光体ドラム10から用紙に転写されずに残留した液体現像剤をクリーニングするためのものであって、残留現像剤搬送スクリュー261と、クリーニングブレード262とを備えている。残留現像剤搬送スクリュー261は、クリーニングブレード262によって掻き取られ、クリーニング部26内に収納された残留現像剤をクリーニング部の外部に搬送するための部材であって、クリーニング部26内に配置されている。
クリーニングブレード262は、感光体ドラム10の表面に残留した液体現像剤を掻き取るための部材であって、感光体ドラム10の回転軸方向に延びる板状の部材である。クリーニングブレード262は、その端部が感光体ドラム10の表面に摺接しており、感光体ドラム10の回転に伴って感光体ドラム10上に残留した液体現像剤を掻き取る。除電装置13は、除電用の光源を有し、次の周回による画像形成に備えて、クリーニングブレード262による液体現像剤除去後、感光体ドラム10の表面を光源からの光によって除電する。
キャリア液除去ローラ30は、感光体ドラム10の回転軸と平行な回転軸を中心として感光体ドラム10と同方向に回転可能な略円柱状の部材である。キャリア液除去ローラ30は、感光体ドラム10と中間転写ベルト21とが接触する位置よりも二次転写部4(図2参照)が配置されている側に配置されており、中間転写ベルト21の表面からキャリア液を除去する部材である。
図2に戻って、用紙収納部3は、トナー像を定着させる用紙を収納する部分であって、上側本体部1Aの下部に配置されている。また、用紙収納部3は、用紙を収納している給紙カセットを有している。二次転写部4は、中間転写ベルト21上に形成されたトナー像を用紙に転写する部分であって、中間転写ベルト21を支持する支持ローラ41と、支持ローラ41に対向して配置された二次転写ローラ42とを有している。定着部5は、用紙にトナー像を定着させる部分であって、二次転写部4の上側に配置されている。また、定着部5は、加熱ローラ51と、加熱ローラ51に対向して配置された加圧ローラ52とを有している。排出部6は、定着部5でトナー像が定着された用紙が排出される部分であって、カラープリンタ1の上部に配置されている。用紙搬送部7は、複数の搬送ローラ対を備え、用紙収納部3から二次転写部4や定着部5、排出部6に用紙を搬送する。
図4に液体現像剤循環装置LYの全体の概略を示す。他の液体現像剤循環装置LM、LC、LBも同じ構成である。この液体現像剤循環装置LYは、感光体ドラム10へ液体現像剤を供給した後に現像クリーニングブレード145によって現像ローラ141の表面から掻き取られた残留現像剤(トナーとキャリア液との混合物)を循環させ再利用するための装置である。
液体現像剤循環装置LYは、残留現像剤タンク271、現像剤生成部としての現像剤収容容器272、固形分濃度検出部273、キャリアタンク274、トナータンク275、撹拌部材276、現像剤リザーブタンク277、供給ノズル278、キャリア分離器279、複数のポンプP1〜P10、及び複数のパイプ81〜88、三方弁V1、廃棄液タンク281を備えている。
感光体ドラム10へトナーを供給した後に、現像クリーニングブレード145によって現像ローラ141の表面から掻き取られた液体現像剤は、第1ポンプP1の駆動により第1パイプ81を通して残留現像剤タンク271に搬送される。また、現像容器140内において供給ローラ142から現像ローラ141へ供給されずに現像容器140にて回収された液体現像剤は、ポンプP8の駆動によりパイプ96を通して残留現像剤タンク271に搬送される。
残留現像剤タンク271は、現像器14に第1パイプ81及びパイプ96を介して接続され、現像器14側から回収された液体現像剤を収容可能なタンクである。第1パイプ81及びパイプ96の途中には、それぞれ第1ポンプP1及びポンプP8が取り付けられている。
現像剤収容容器272は、残留現像剤タンク271と接続されている。現像剤収容容器272は、残留現像剤に現像器14で用いられる現像剤よりもトナー濃度が高い現像剤、あるいはキャリア液を加えることで、トナー濃度を適正範囲に調整するとともに、残留現像剤のトナー濃度を適正範囲に調整するものである。また、現像剤収容容器272内の液体現像剤量が液量検出器によって常時検出されて、液体現像剤の液量が適正範囲に調整されている。調整された液体現像剤は、撹拌部材276によって撹拌されて、現像器14に補給される。現像器14への補給については後述する。
そして、残留現像剤タンク271から残留現像剤を回収するために、現像剤収容容器272は残留現像剤タンク271と第2パイプ82を介して接続されており、この第2パイプ82には第2ポンプP2が取り付けられている。残留現像剤タンク271内の液体現像剤は、第2ポンプP2の駆動により第2パイプ82を通して現像剤収容容器272に搬送される。以上の第1パイプ81、第2パイプ82、パイプ96、第1ポンプP1、第2ポンプP2、ポンプP8及び残留現像剤タンク271が回収搬送部を構成している。
固形分濃度検出器273は、現像剤収容容器272内に収容される液体現像剤のトナーの濃度を検出するためのものである。現像剤収容容器272に接続されている環状の循環パイプ85に、固形分濃度検出器273が接続されている。この循環パイプ85にはポンプP5が取り付けられている。現像剤収容容器272内の液体現像剤は、ポンプP5の駆動により循環パイプ85の入口端から固形分濃度検出器273へ導かれ、その後、循環パイプ85の出口端から現像剤収容容器272に戻される。
トナータンク275は、現像器14で用いられる現像剤よりもトナー濃度が高い液体現像剤を収納するタンクである。固形分濃度検出器273により、現像剤収容容器272内のトナーの濃度が適正範囲よりも低いと判定された場合に、トナータンク275から現像剤収容容器272内にトナー濃度が高い液体現像剤が供給され、現像剤収容容器272内の液体現像剤のトナー濃度が上げられる。トナータンク275と現像剤収容容器272とはトナーパイプ86で接続されており、この液体現像剤の現像剤収容容器272への供給は、トナーパイプ86の途中に設けられたポンプP6の駆動によって実行される。
キャリアタンク274は、キャリア液を収納するタンクである。固形分濃度検出器273により、現像剤収容容器272内のトナーの濃度が適正範囲よりも高いと判定された場合に、キャリアタンク274から現像剤収容容器272内にキャリア液が供給され、現像剤収容容器272内の液体現像剤のトナー濃度が下げられる。キャリアタンク274と現像剤収容容器272とはキャリアパイプ87で接続されており、このキャリア液の現像剤収容容器272への供給は、キャリアパイプ87の途中に設けられたポンプP7の駆動によって実行される。
現像剤リザーブタンク277は、現像器14に補給する液体現像剤を収納するタンクである。現像剤リザーブタンク277は、現像剤収容容器272と第3パイプ83で接続されており、第3パイプ83の途中に設けられた第3ポンプP3の駆動によって、現像剤収容容器272から液体現像剤の供給を受ける。
供給ノズル278は、現像剤リザーブタンク277に貯留された液体現像剤を、現像器14(現像容器140)へ供給するための部材である。供給ノズル278と現像剤リザーブタンク277とは第4パイプ84で接続されており、現像剤リザーブタンク277から液体現像剤の現像器14への供給は、第4パイプ84に取り付けられた第4ポンプP4の駆動によって実行される。以上の第3パイプ83、第4パイプ84、第3ポンプP3、第4ポンプP4及び現像剤リザーブタンク277が供給搬送部を構成している。
キャリア分離器279は、クリーニング部26で回収された残量現像剤からキャリア液を分離して抽出するものである。クリーニング部26とキャリア分離器279との間は、ポンプP9が取り付けられたパイプ881で接続されている。ポンプP9の駆動により、クリーニング部26内の残量現像剤は、キャリア分離器279に送られる。また、キャリア分離器279とキャリアタンク274との間には、ポンプP10が取り付けられたパイプ882が設けられている。キャリア分離器279で抽出されたキャリア液は、ポンプP10の駆動によってキャリアタンク274へ送られる。
廃液タンク281は、現像器14と液体現像剤循環装置LYの内部の清掃に供した洗浄液を貯留するタンクである。廃液タンク281と第2パイプ82とは、切り換え部としての三方弁V1を介して、廃液パイプ88で接続されている。
三方弁V1は、第2ポンプP2と現像剤収容容器272を繋ぐ第2パイプ82の途中に設けられ、残留現像剤タンク271内の液体現像剤の現像剤収容容器272への搬送と、残留現像剤タンク271内の洗浄液の廃液タンク281への搬送とに切り換えることができる。この切り換えについて、残留現像剤タンク271内から現像剤収容容器272への液の搬送を以下、現像剤収容容器側と称し、残留現像剤タンク271内から廃液タンク281への液の搬送を以下、廃液タンク側と称する。清掃に供した洗浄液の回収は、この三方弁V1を廃液タンク側に切り換えて、第2ポンプP2を駆動させることによって実行される。
上述したポンプP1〜P10の駆動及び三方弁V1の切り換えは、制御部90により制御される。制御部90は、演算処理を行うCPU(Central Processing Unit)、各制御プログラム等を記憶するROM(Read Only Memory)、演算処理や制御処理などのデータを一時的に格納するRAM(Random Access Merory)などを含む。
図5は、制御部90の機能構成を示すブロック図である。制御部90は、弁制御部92、液面判定部93及びポンプ制御部94を備えている。
弁制御部92は、現像剤収容容器側と廃液タンク側とに弁を切り換る切り換え信号を三方弁V1に与え、弁の切り換えを制御する。
ポンプ制御部94は、ポンプP1〜P10に駆動又は停止の制御信号を与え、その動作を制御する。弁制御部92による三方弁V1の切り換え制御と、液面判定部93による判定結果、及び固形分濃度検出器273によるトナー濃度の判定結果を踏まえて、ポンプ制御部94は、これらに関係するポンプの動作を制御する。
先ず、本実施形態に係る湿式のカラープリンタ1の画像形成動作を図1、図2に基づいて説明する。カラープリンタ1に接続されたパーソナルコンピュータ(図略)からの画像形成指示を受けると、カラープリンタ1は、作成指示を受けた画像データに対応した各色のトナー像を画像形成ユニットFY,FM、FC、FBを用いて形成する。具体的には、感光体ドラム10上に画像データに基づいた静電潜像が形成され、この静電潜像に現像器14から液体現像剤が供給される。このようにして各画像形成ユニットで形成された画像は中間転写ベルト21に転写されて、中間転写ベルト21上で重ね合わされてカラートナー像となる。
このカラートナー像の形成と同期して用紙収納部3に収容されている用紙が給紙装置(図略)で用紙収納部3から一枚ずつ取り出されて、用紙搬送部7に沿って搬送される。そして、用紙は中間転写ベルト21への一次転写とタイミングを合わせて二次転写部4に送り込まれ、二次転写部4で中間転写ベルト21上のカラートナー像が用紙に二次転写される。
カラートナー像が転写された用紙は、さらに定着部5に搬送されて熱と圧力が加えられ、カラートナー像が用紙に定着される。さらに用紙は排出部6によってカラープリンタ1の外部に排紙される。二次転写後、中間転写ベルト21に残留したトナーは、中間転写ベルト21のクリーニング部22によって中間転写ベルト21から除去される。
次に、現像器14に液体現像剤を供給する動作、すなわち液体現像剤の循環動作について図3〜図5に基づいて説明する。
画像形成動作時に感光体ドラム10に供給されずに現像ローラ141上に残留した液体現像剤は、現像クリーニングブレード145によって掻き取られ、第1パイプ81を通って残留現像剤タンク271に回収される。また、供給ローラ142から現像ローラ141へ供給されずに現像容器140にて回収された液体現像剤も、パイプ96を通って残留現像剤タンク271に回収される。さらに、クリーニング部26で回収された残量現像剤からキャリア分離器279にて抽出されたキャリア液が、キャリアタンク274へ回収される。ポンプ制御部94は、このような液体循環を実行させるため、第1ポンプP1、ポンプP8、P9及びP10を駆動させる。
現像剤収容容器272内の液体現像剤量が無くなると、弁制御部92が三方弁V1を現像剤収容容器側に保持して、ポンプ制御部94が第2ポンプP2を駆動させる。そうすると残留現像剤タンク271から現像剤収容容器272に残留現像剤が供給される。そして制御部90が撹拌部材276のモータ(図略)を回転駆動させると、現像剤収容容器272内の液体現像剤は撹拌部材276によって撹拌される。
制御部90は、液面判定部93によって、液体現像剤の液面の高さが、所定値と判定すると、ポンプ制御部94によって第2ポンプP2の駆動を停止させて、現像剤収容容器272に対する残留現像剤の供給をストップさせる。
現像剤収容容器272が残留現像剤で満たされると、次に、固形分濃度検出器273により液体現像剤のトナー濃度が検出される。固形分濃度検出器273により、液体現像剤のトナー濃度が高いことが検出された場合、ポンプ制御部94は、ポンプP7を駆動させて、キャリアタンク274からキャリア液をキャリアパイプ87に搬送して現像剤収容容器272へ供給させる。一方、トナー濃度が低いことが検出された場合には、ポンプ制御部94は、ポンプP6を駆動させて、トナータンク275からトナー濃度が高い液体現像剤をトナーパイプ86に搬送して現像剤収容容器272へ供給させる。
その後、再度固形分濃度検出器273により液体現像剤のトナー濃度が検出される。そして、トナー濃度が適正範囲ならば、必要に応じてポンプ制御部94は、第3ポンプP3を駆動させて、現像剤収容容器272から液体現像剤を第3パイプ83に搬送して現像剤リザーブタンク277へ供給させる。さらに、ポンプ制御部94は、適宜第4ポンプP4を駆動させ、現像剤リザーブタンク277に収納された液体現像剤を、第4パイプ84と供給ノズル278に搬送して現像器14に供給させる。
次に、現像器14と液体現像剤循環装置LYの内部を清掃する動作について図4、図5に基づいて説明する。
所定枚数の印刷、または所定量のトナーの消費が行われると、カラープリンタ1はメンテナンスモードになり、感光体の点検・調整等とともに、現像器14と液体現像剤循環装置LB、LC、LM、LYの内部の清掃を行うように促す。
まず、制御部90は、清掃モードの入力を受けると、感光体ドラム14、中間転写ベルト21、一次転写ローラ20などの部材とともに、現像ローラ141、供給ローラ142及び支持ローラ143を回転駆動させ、露光器で感光体ドラム10を露光することなく、現像バイアスを印加するように画像形成ユニットを制御する。ポンプ制御部94は第1〜第4ポンプP1〜P4とポンプP8を駆動させ、弁制御部92は三方弁V1を廃液タンク側に切り換えると、現像器14、現像剤収容容器272、残留現像剤タンク271、現像剤リザーブタンク277、第1〜第4パイプ81〜84及びパイプ96に滞留していた液体現像剤液は、第2パイプ82から廃液パイプ88に搬送されて、廃液タンク281に回収される。
液体現像剤液の廃液パイプ88への回収が終了すると、制御部90は、現像ローラ141、供給ローラ142及び支持ローラ143等の画像形成ユニットを駆動させた状態に保持し、また三方弁V1を廃液タンク側に保持して、ポンプP1〜P10の駆動をさせる。
次に、制御部90は、固形分濃度検出器273により検出される液体現像剤のトナー濃度に係わらずに、ポンプ制御部94によって、ポンプP7を駆動させて、キャリアタンク274からキャリア液をキャリアパイプ87に搬送して現像剤収容容器272に供給する。清掃時には、このキャリア液が液体現像剤循環装置の容器とパイプ等を洗浄する洗浄液として供される。
その後、ポンプ制御部94によって、第3ポンプP3が駆動され、現像剤収容容器272のキャリア液が第3パイプ83を通って現像剤リザーブタンク277へ搬送される。さらに、ポンプ制御部94によって、第4ポンプP4が駆動され、現像剤リザーブタンク277のキャリア液が第4パイプ84と供給ノズル278を通って現像器14に搬送される。
現像器14に搬送されたキャリア液は、供給ローラ142と現像ローラ141の回転駆動によって、供給ローラ142から現像ローラ141に受け渡され、現像クリーニングブレード145から現像剤回収部146(図3参照)に搬送される。ポンプ制御部94によって、第1ポンプP1が駆動され、現像剤回収部146のキャリア液が第1パイプ81を通って、残留現像剤タンク271に搬送される。
また、現像器14の現像容器140に搬送されたキャリア液は、ポンプP8の駆動によりパイプ96を通って残留現像剤タンク271に搬送される。
次に、ポンプ制御部94は第2ポンプP2を駆動させ、弁制御部92は三方弁V1を廃液タンク側に保持しているので、キャリア液が残留現像剤タンク271から第2パイプ82と廃液パイプ88を通って廃液タンク281に回収される。
このように、弁制御部92が三方弁V1を廃液タンク側に保持して、ポンプ制御部94がポンプP7、第3ポンプP3、第4ポンプP4、第1ポンプP1、第2ポンプP2及びポンプP8を順次または同時に駆動させた状態で、現像剤収容容器272、現像剤リザーブタンク277、現像器14及び残留現像剤タンク271の各容器と、第3パイプ83、第4パイプ84、第1パイプ81、第2パイプ82及びパイプ96の各パイプとを、キャリアタンク274のキャリア液が搬送されて、廃液タンク281に回収される。このことによって、各容器と各パイプに滞留した残留現像剤がキャリア液に希釈されていき、さらに、各容器と各パイプに付着したトナーが除去されて、希釈された残留現像剤とトナーが廃液タンク281に回収される。
上記第1実施形態によれば、画像形成装置は、トナーとキャリア液を混合した液体現像剤を感光体ドラム10に供給して静電潜像を現像する現像器14と、この現像器14の現像後に残留した残留現像剤を貯留し、トナー濃度を調整する現像剤収容容器272と、キャリア液を収納し現像剤収容容器272に接続されるキャリアタンク274と、トナーを収納し現像剤収容容器272に接続されるトナータンク275とを備える。さらに、画像形成装置は、現像器14から現像剤収容容器272に残留現像剤を搬送する第1及び第2パイプ81、82とパイプ96と第1及び第2ポンプP1、P2とポンプP8及び残留現像剤タンク271(回収搬送部)と、現像剤収容容器272から現像器14に液体現像剤を搬送する第3及び第4パイプ83、84と第3及び第4ポンプP3、P4及び現像剤リザーブタンク277(供給搬送部)とを備える。そして現像器14を清掃したキャリア液(洗浄液)を回収する廃液タンク281を備え、現像器14から現像剤収容容器272への液の搬送と廃液タンク281への液の搬送とを切り換える三方弁V1を回収搬送部に設けた。
この構成によると、画像形成時には、回収搬送部に設けた三方弁V1が現像剤収容容器272側への液の搬送に切り換えられる。画像形成動作後に感光体ドラム10に供給されずに現像器14に残留した液体現像剤は、回収搬送部に搬送され、三方弁V1の切り換えに従って、現像剤収容容器272内に回収される。現像剤収容容器272内でのトナー濃度の検出結果に応じて、現像剤収容容器272へキャリアタンク274からキャリア液が供給されるか、またはトナータンク275からトナー濃度が高い液体現像剤が供給され、トナー濃度調整されると、液体現像剤は、供給搬送部に搬送され、現像器14に供給される。清掃時には、三方弁V1が廃液タンク281側への液の搬送に切り換えられる。キャリア液は、キャリアタンク274から現像剤収容容器272へ搬送され、順次、供給搬送部と、現像器14と、回収搬送部とに搬送されて、回収搬送部で三方弁V1の切り換えに従って、廃液タンク281に回収される。このように、洗浄液としてのキャリア液が供給搬送路と現像器14と回収搬送路とに搬送されて、廃液タンク281に回収されることによって、現像器14と搬送及び回収搬送路に付着したトナーが除去され、画像形成時には液体現像剤を良好に現像器と液体現像剤循環装置内を搬送供給することができる。
尚、上記実施形態では、液体現像剤循環装置の容器、パイプ等を洗浄する洗浄液にキャリア液を用いる構成を示したが、本発明はこれに限らず、揮発性アルコールやイソパラフィン系炭化水素溶媒等の揮発性が高い洗浄剤をキャリアタンク274に詰め替えて、現像器、液体現像剤循環装置の各容器、各パイプ内を搬送させて、廃液タンクに回収するようにしてもよい。この場合も上記同様の効果を奏することができる。
(第2実施形態)
図6は、本発明の別実施形態に係る液体現像剤循環装置の構成図である。第1実施形態と異なる、洗浄液タンク282について説明し、以降、第1実施形態と同じ部分の説明を省略する。
洗浄液タンク282は、揮発性アルコールやイソパラフィン系炭化水素溶媒等の揮発性が高い洗浄剤を収納するタンクである。洗浄液タンク282から現像器14と液体現像剤循環装置LYとの内部に洗浄液を供給するために、洗浄液タンク282とトナーパイプ86が三方弁V2を介して、洗浄液パイプ89に接続されている。
三方弁V2は、トナータンク275とポンプP6を繋ぐトナーパイプ86の途中に設けられ、トナータンク275内の液体現像剤の現像剤収容容器272への搬送と、洗浄液タンク282内の洗浄液の現像剤収容容器272への搬送とに切り換えることができる。この切り換えについて、トナータンク275内から現像剤収容容器272への液の搬送を以下、トナータンク側と称し、洗浄液タンク282内から現像剤収容容器272への液の搬送を以下、洗浄液タンク側と称する。
画像形成時には、トナータンク275内の液体現像剤が現像剤収容容器272へ搬送可能なように、三方弁V2がトナータンク側に切り換えられ、清掃時には、洗浄液タンク282内の洗浄液が現像剤収容容器272へ搬送可能なように、三方弁V2が洗浄液タンク側に切り換えられる。
清掃時には、まず、現像器14と液体現像剤循環装置LB、LC、LM、LYに残存する液体現像剤が廃液タンク281に回収される。次に、弁制御部92が三方弁V2を洗浄液タンク側に切り換えて、ポンプ制御部94がポンプP6、第3ポンプP3、第4ポンプP4、第1ポンプP1、第2ポンプP2及びポンプP8を駆動させた状態で、現像剤収容容器272、現像剤リザーブタンク277、現像器14及び残留現像剤タンク271の各容器と、第3パイプ83、第2パイプ82、第1パイプ81、第2パイプ82及びパイプ96の各パイプとを、洗浄液タンク282の洗浄液が搬送されて、廃液タンク281に回収される。このことによって、各容器と各パイプに滞留した残留現像剤がキャリア液に希釈されて、さらに、各容器と各パイプに付着したトナーが除去されて、希釈されたキャリア液とトナーが廃液タンク281に回収され、画像形成時には、現像剤を良好に液体現像剤循環装置内を搬送供給することができる。
尚、上記第1及び第2実施形態において、清掃時に、ポンプP5を駆動させて、循環パイプ85内も清掃するようにすると、正確なトナー濃度検出を行うことができる。
本発明は、電子写真方式を利用した複写機、プリンタ、ファクシミリ、それらの複合機等の画像形成装置に用いる液体現像装置を備えた画像形成装置に利用することができる。
は、本発明の実施形態に係るカラープリンタの全体概略断面図である。 は、本発明の実施形態に係る液体現像剤循環装置の部分を除いた、前記カラープリンタの概略断面図である。 は、本発明の実施形態に係る画像形成部の一つを拡大して示す断面図である。 は、本発明の実施形態に係る液体現像剤循環装置の構成図である。 は、本発明の実施形態に係る制御装置のブロック図である。 は、本発明の別実施形態に係る液体現像剤循環装置の構成図である。
符号の説明
1 カラープリンタ
2 画像形成部
10 感光体ドラム(像担持体)
14 現像器
81 第1パイプ(回収搬送部)
82 第2パイプ(回収搬送部)
83 第3パイプ(供給搬送部)
84 第4パイプ(供給搬送部)
85 循環パイプ
86 トナーパイプ
87 キャリアパイプ
88 廃液パイプ
89 洗浄液パイプ
90 制御部
93 弁制御部
94 ポンプ制御部
140 現像容器
141 現像ローラ
142 供給ローラ
143 支持ローラ
145 現像クリーニングブレード
146 現像剤回収部
271 残留現像剤タンク(回収搬送部)
272 現像剤収容容器
273 固形分濃度検出部
274 キャリアタンク
275 トナータンク
277 現像剤リザーブタンク(供給搬送部)
278 供給ノズル
281 廃液タンク
282 洗浄液タンク
LB、LC、LM、LY 液体現像剤循環装置
P1〜P10 ポンプ
V1、V2 三方弁

Claims (4)

  1. トナーとキャリア液を混合した液体現像剤を像担持体に供給して静電潜像を現像する現像器と、前記現像器の現像後に残留した残留現像剤を貯留し、トナー濃度を調整する現像剤生成部と、キャリア液を収納し前記現像剤生成部に接続されるキャリアタンクと、トナーを収納し前記現像剤生成部に接続されるトナータンクと、前記現像器から前記現像剤生成部に前記残留現像剤を搬送する回収搬送部と、前記現像剤生成部から前記現像器に液体現像剤を搬送する供給搬送部とを備えた画像形成装置であって、
    前記現像器を清掃した洗浄液を回収する廃液タンクを備え、前記現像器から前記現像剤生成部への液の搬送と前記現像器から前記廃液タンクへの液の搬送とを切り換える切り換え部を前記回収搬送部に設けたことを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記現像器の清掃時には前記洗浄液が前記キャリアタンクに収納され、前記洗浄液は、前記現像剤生成部と、前記供給搬送部と、前記現像器と、前記回収搬送部とに順次搬送され、前記廃液タンクに回収されることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記洗浄液は前記キャリア液であることを特徴とする請求項2に記載の画像形成装置。
  4. 前記洗浄液を収納する洗浄液タンクを備え、前記洗浄液タンクは前記現像剤生成部に前記洗浄液を搬送可能に接続されることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
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