JP2009162889A - 光変調器 - Google Patents

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Haruhiko Tsuchiya
治彦 土屋
Michikazu Kondo
充和 近藤
Yoshikazu Toba
良和 鳥羽
Masahiro Sato
正博 佐藤
Takayuki Yamauchi
隆行 山内
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Abstract

【課題】高い精度で動作点の調整ができる光変調器を提供する。
【解決手段】一方の位相シフト光導波路3a上において、バッファ層4を除去した窓部6が配置され、光導波路3を形成する物質よりも屈折率の低い物質からなる位相調整部7が、窓部6における位相シフト光導波路3a上の少なくとも一部の領域に配置されている。位相調整部7の位相シフト光導波路3a上における長さに応じて、光変調器の動作点が調整されている。
【選択図】図1

Description

本発明は、光のスイッチングや光変調を行う光変調器に関する。
光導波路型光変調器とは、強誘電体や半導体材料からなる基板に形成した、周囲より屈折率の高い部分である光導波路に、外部から電圧を印加することにより、光のスイッチングや変調を行うデバイスである。
図16は従来の光変調器の構成の一例を示す図であり、図16(a)は平面図、図16(b)は図16(a)のA−A断面図である。図16に示す光変調器100は、電気光学効果を有するニオブ酸リチウム(LiNbO)からなる基板101と、基板101に形成されたマッハツェンダー型干渉計を構成する光導波路102と、光導波路102に電界を加えるための変調用電極104a,104b,104cとを備える。
光変調器100において、光導波路102に入射した光は、2本の位相シフト光導波路102a,102bに分離され再び結合され、2本の位相シフト光導波路102a,102bを通る光の位相差により強度変調された光信号が得られる。
いま、金属ロッド105を電界中におくと、電磁誘導により変調用電極104a,104b,104c間に電圧が誘起され、図16(b)に示すように、位相シフト光導波路102aには上方向の電界が印加され、位相シフト光導波路102bには下方向の電界が印加される。
電界が印加されると、電気光学効果により位相シフト光導波路102a,102bの屈折率が変化する。この場合、電界の印加する方向が位相シフト光導波路102aと位相シフト光導波路102bとでは反対方向であるため、2本の位相シフト光導波路102a,102bのうちの一方を進む光は位相が進み、他方を進む光は位相が遅れる。
したがって、2本の位相シフト光導波路102a,102bを伝搬する光の位相差、すなわち、印加された電圧に比例した強度変調信号が得られる。
光変調器100の出力光強度は、印加電圧に対して周期的に最大値と最小値をとって変化する。図17は光変調器100における印加電圧と光出力との関係を示す特性曲線の一例を示す図である。なお、図17において、光出力をオン/オフさせるのに必要な電圧を半波長電圧Vπとしている。
電圧を印加しないとき、すなわち印加電圧が0Vのとき、原理的には、各導波光は、それぞれの位相シフト光導波路102a,102bを同位相で通過するので、光変調器100の出力光強度は最大となり、図17のような特性を示す。しかし、実際には、光変調器100の製造工程で2本の位相シフト光導波路102a,102bの間に、構造上の差異が生じ、印加電圧が0Vでも、出力光強度は最大値からずれてしまうことが多い。
ここで、図18に示すように、光変調器100に電圧が印加されないときの、特性曲線上の位置(以下、動作点という)が、出力光強度の最大値と最小値との中間にあるとき、光変調器100は、高い感度と良好な直線性とを示す。通常の用途からして、光変調器100は、このような特性を有することが好ましいとされている。
そこで、図18のような特性とするために、光変調器100に外部からバイアス電圧(DC電圧)を印加することにより、動作点の調整(バイアス調整)を行う方法が知られている。
しかしながら、光電界センサや、無給電受信用の光変調器では、外部からのバイアス電圧の印加を行うことができない。また、給電可能な場合でも、DCドリフトの影響を防ぐためには、バイアス電圧の印加によるバイアス調整は行わないことが望ましい。
バイアス電圧を印加することなく動作点の調整を行う技術としては、光導波路の直上のバッファ層に開口部を設け、この開口部内に適当な屈折率の位相調整物質を塗布することによって導波路を伝搬する光の位相を調整し、これにより光変調器の動作点を調整する技術が開示されている(例えば、特許文献1参照。)。
また、マッハツェンダー型干渉計における一方の位相シフト光導波路の直上を含む領域に、位相調整物質の液滴を1個ずつ分割して光導波路に沿って塗布し、これにより光導波路の実効屈折率が異なる領域を生じさせてマッハツェンダー型干渉計の位相差を調整する技術が開示されている(例えば、特許文献2参照。)。
特開平4−258918号公報(第4頁、第4図) 特開2005−181583号公報(第6―7頁、第1図)
特許文献1の技術では、開口部の全面に位相調整物質を塗布しているため、精密な動作点調整が困難であった。また、特許文献2の技術では、位相調整部の塗布範囲を規制するものがなく、位相調整物質と光導波路との接触範囲の調整が困難であるため、やはり精密の動作点調整が困難であった。
本発明は上記に鑑みてなされたもので、高い精度で動作点の調整ができる光変調器を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明の一態様によれば、電気光学効果を有する材料からなる基板と、前記基板に形成された入力光導波路,前記入力光導波路から分岐した2本の位相シフト光導波路,および前記2本の位相シフト光導波路が合流した出力光導波路を有する光導波路と、前記基板上に形成されたバッファ層と、前記バッファ層上に配置され,前記光導波路に電界を加える変調用電極と、前記2本の位相シフト光導波路のうちの一方の位相シフト光導波路上に形成された窓部と、前記一方の位相シフト光導波路を構成する物質よりも屈折率の低い物質からなり、前記窓部における前記一方の位相シフト光導波路上の少なくとも一部の領域に設けられた位相調整部とを備え、前記位相調整部の前記一方の位相シフト光導波路上における長さを調整して、前記変調用電極の印加電圧と前記光導波路を伝搬して出射する出力光との関係を示す特性曲線上の動作点を所望の位置とすることを特徴とする光変調器が提供される。
本発明の他の態様によれば、電気光学効果を有する材料からなる基板と、前記基板に形成された入力光導波路,前記入力光導波路から分岐した第1および第2の位相シフト光導波路,および前記第1および第2の位相シフト光導波路が合流した出力光導波路を有する光導波路と、前記基板上に形成されたバッファ層と、前記バッファ層上に配置され,前記光導波路に電界を加える変調用電極と、前記第1の位相シフト光導波路上に形成された第1の窓部と、前記光導波路の延伸する方向に前記第1の窓部と離間して、前記第2の位相シフト光導波路上に形成された第2の窓部と、前記第1および第2の位相シフト光導波路を構成する物質よりも屈折率の低い物質からなり、前記第1の窓部における前記第1の位相シフト光導波路上の少なくとも一部の領域、または前記第2の窓部における前記第2の位相シフト光導波路上の少なくとも一部の領域に設けられた位相調整部とを備え、前記位相調整部の前記第1または第2の位相シフト光導波路上における長さを調整して、前記変調用電極の印加電圧と前記導波路を伝搬して出射する出力光との関係を示す特性曲線上の動作点を所望の位置とすることを特徴とする光変調器が提供される。
本発明の他の態様によれば、電気光学効果を有する材料からなる基板と、前記基板に形成された入力光導波路,前記入力光導波路から分岐した2本の位相シフト光導波路,および2本の前記位相シフト光導波路が合流した出力光導波路を有する光導波路と、前記基板上に形成されたバッファ層と、前記バッファ層上に配置され,前記光導波路に電界を加える変調用電極と、前記2本の位相シフト光導波路のうちの一方の位相シフト光導波路上に配置された複数の窓ブロックからなる窓部と、前記一方の位相シフト光導波路を構成する物質よりも屈折率の低い物質からなり、前記複数の窓ブロックのうちの少なくとも1つにおける前記一方の位相シフト光導波路上の領域に設けられた位相調整部とを備え、前記位相調整部が設けられる前記窓ブロックの数を設定することにより、前記変調用電極の印加電圧と前記光導波路を伝搬して出射する出力光との関係を示す特性曲線上の動作点を所望の位置とすることを特徴とする光変調器が提供される。
本発明の他の態様によれば、電気光学効果を有する材料からなる基板と、前記基板に形成された入力光導波路,前記入力光導波路から分岐した第1および第2の位相シフト光導波路,および前記第1および第2の位相シフト光導波路が合流した出力導波路とを有する光導波路と、前記基板上に形成されたバッファ層と、前記バッファ層上に配置され,前記光導波路に電界を加える変調用電極と、第1の前記位相シフト光導波路上に形成された複数の窓ブロックからなる第1の窓部と、前記光導波路の延伸する方向に前記第1の窓部と離間して、前記第2の位相シフト光導波路上において形成された複数の窓ブロックからなる第2の窓部と、前記第1および第2の位相シフト光導波路を構成する物質よりも屈折率の低い物質からなり、前記第1の窓部を構成する前記複数の窓ブロックのうちの少なくとも1つにおける前記第1の位相シフト光導波路上の領域、または前記第2の窓部を構成する前記複数の窓ブロックのうちの少なくとも1つにおける前記第2の位相シフト光導波路上の領域に設けられた位相調整部とを備え、前記位相調整部が設けられる前記窓ブロックの数を設定することにより、前記変調用電極の印加電圧と前記光導波路を伝搬して出射する出力光との関係を示す特性曲線上の動作点を所望の位置とすることを特徴とする光変調器が提供される。
本発明によれば、高い精度で動作点の調整ができる光変調器を提供することができる。
次に、図面を参照して、本発明の実施の形態を説明する。以下の図面の記載において、同一又は類似の部分には同一又は類似の符号を付している。ただし、図面は模式的なものであり、現実のものとは異なることに留意すべきである。又、図面相互間においても互いの寸法の関係や比率が異なる部分が含まれていることはもちろんである。
また、以下に示す実施の形態は、この発明の技術的思想を具体化するための装置や方法を例示するものであって、この発明の技術的思想は、各構成部品の配置等を下記のものに特定するものでない。この発明の技術的思想は、特許請求の範囲において、種々の変更を加えることができる。
[第1の実施の形態]
図1は本発明の第1の実施の形態に係る光変調器を示す図であり、図1(a)は平面図、図1(b)は図1(a)におけるA−A断面図、図1(c)は図1(a)におけるB−B断面図である。
図1に示すように第1の実施の形態に係る光変調器1は、電気光学効果を有する結晶基板であるXカットのLiNbO結晶からなる基板2と、この基板2の上面側にTi拡散により形成されたマッハツェンダー型光導波路3(以下、単に光導波路3ということもある)と、基板2上に形成されたバッファ層4と、バッファ層4上に形成された、光導波路3に電界を加えるための変調用電極5とを備えて概略構成されている。
光導波路3は、2本の位相シフト光導波路3a,3bと、この位相シフト光導波路3a,3bの入射側に接続されている入力光導波路3cと、位相シフト光導波路3a,3bの出射側に接続されている出力光導波路3dとを備える。
入力光導波路3cは、V字状分岐部3eで2本の分岐導波路3e,3eに分岐し、互いに平行な中間導波路部3f,3gに接続されている。中間導波路部3f,3gは、V字状合流部3hの合流導波路3h,3hを介して出力光導波路3dに接続されている。すなわち、位相シフト光導波路3aは、分岐導波路3e、中間導波路部3f、合流導波路3hにより構成され、位相シフト光導波路3bは、分岐導波路3e、中間導波路部3g、合流導波路3hにより構成される。中間導波路部3f,3gの間隔は20〜50μm程度である。
バッファ層4は、光導波路3を伝搬する光の一部が、変調用電極5によって吸収されることを防止する等の目的で設けられるもので、SiOからなる厚さ200nm程度の層である。
変調用電極5は、信号電極5aと、接地電極5b,5cとからなる。信号電極5aは、位相シフト光導波路3a,3bの間に、中間導波路部3f,3gと平行に延びるように設けられている。接地電極5b,5cは、中間導波路部3f,3gを挟んで信号電極5aの両側に、中間導波路部3f,3gと平行に延びるように設けられており、図示していないが接地されている。
位相シフト光導波路3a上の一部の領域において、バッファ層4を除去して形成された窓部6が設けられている。窓部6は、変調用電極5と重ならないような領域に設けられている。窓部6における位相シフト光導波路3a上の少なくとも一部の領域には、位相調整部7が形成されている。
位相調整部7は、その屈折率が、光導波路3の屈折率よりも小さい材料で構成される。このような材料としては、例えば、エポキシ系の接着剤を用いることができる。
上述の光変調器1は、例えば、以下のような製造方法により得られる。
まず、図2に示すように、LiNbOからなる基板2上に、通常のフォトリソグラフィ技術を用いて光導波路3のパターンを形成する。すなわち、基板2上にフォトレジストを一様に塗布し、光導波路部分と同形のフォトマスクを通して上記フォトレジストを露光し、現像することによって、フォトレジスト膜に導波路形状の溝を形成する。パターンの幅は、5〜10μm程度である。
フォトリソグラフィ技術を用いてフォトレジスト膜に導波路形状の溝を形成した後、この上からまずTi膜を厚さ60〜100nm程度で全面に形成し、その後フォトレジスト膜を溶解することによって、図2に示すような、光導波路3の形状と同形のTi膜パターン9を形成する。
次に、この基板2を1000〜1100℃、5〜8時間程度高温炉中で加熱してTiを基板2中へ拡散する。これによりTi拡散部分のみ屈折率がわずかに変化して、図3に示すように、光導波路3が形成される。図3(a)は光導波路3が形成された基板2を示す平面図、図3(b)は図3(a)におけるA−A断面図である。
次に、図4に示すように、SiO膜を200nm程度の厚さで、スパッタ法などにより成膜してバッファ層4を形成する。
次に、図5に示すように、バッファ層4が除去された窓部6を形成する。図5(a)は窓部6が形成された基板2を示す平面図、図5(b)は図5(a)におけるA−A断面図である。基板2に形成されたバッファ層4上に、通常のフォトリソグラフィ技術を用いて窓部6の形状のパターンを形成し、この基板2を例えばフッ酸中に、数分から数十分間浸漬してバッファ層4のエッチングを行い、窓部6を形成する。
次に、図6に示すように、バッファ層4上に変調用電極5を形成する。図6(a)は変調用電極5が形成された光変調器1Aを示す平面図、図6(b)は図6(a)におけるA−A断面図、図6(c)は図6(a)におけるB−B断面図である。バッファ層4上にCr−Au膜を100〜500nm程度の厚さで蒸着し、厚さ10μm程度のフォトレジスト膜をスピンコートによりCr−Au膜の上に形成した後、フォトリソグラフィにより電極パターンを形成し、この電極パターンをマスクとして電解メッキによりAuを付着させることにより、変調用電極5を形成する。
ここで、図6に示す光変調器1Aの入力光導波路3cの入射口から、図示しない光源からの光を光導波路3に導入し、信号電極5aに外部から高周波信号を印加することによって、変調用電極5(信号電極5aと接地電極5b,5c間)に電圧を印加し、この際における出力光導波路3dの出射口からの出力光の光強度を、図示しない光検出器により検出する。
変調用電極5に電圧を印加すると、電気光学効果による屈折率変化によって、位相シフト光導波路3aを伝搬する光と、位相シフト光導波路3bを伝搬する光との間に位相差が生じ、この位相差に応じて出力光の光強度が変化する。
図7は図6に示す光変調器1Aにおける印加電圧と光出力との関係を示す特性曲線の一例を示す図である。光変調器1Aの出力光強度は、図7に点線で示す特性曲線10Aのように、印加電圧に対して周期的に最大値と最小値をとって変化する。
位相シフト光導波路3a,3bが理想的に製作されていれば、図17に示したように、印加電圧が0Vのときの出力光強度は最大となる。しかし、実際には、光変調器1Aの製造工程で2本の位相シフト光導波路3a,3bの間に、構造上の差異が生じ、印加電圧が0Vでも、出力光強度は最大値からずれ、例えば図7の特性曲線10Aで示されるような特性となる。
図7の特性曲線10Aの場合、動作点(印加電圧0Vのときの特性曲線上の位置)における曲線の傾きが小さいため、印加電圧変化に対する光出力変化が小さい。すなわち変調効率が小さい。そこで、印加電圧0Vのときの特性曲線の傾きを大きくするためには、図7に実線で示す特性曲線10Bのように、動作点が、出力光強度の最大値と最小値との中間にあるような特性が望ましい。
そこで、第1の実施の形態では、窓部6の一部に硬化可能な液状物質であるエポキシ系の接着剤を塗布し、これを硬化させることにより位相調整部7を形成する。以上により、図1に示す光変調器1が形成される。
光変調器1において、窓部6の位相シフト光導波路3a(屈折率2.1)は、屈折率が1の空気に接しているが、屈折率が1.5のエポキシ系の接着剤からなる位相調整部7により、窓部6が形成された位相シフト光導波路3aの等価屈折率が変化し、その部分での伝搬光の位相がシフトする。これにより、図7に示すように、特性曲線10Aを図示右方向にシフトさせることができる。
また、位相調整部7の位相シフト光導波路3a上における長さ(接着剤塗布長)Lによって等価屈折率変化が異なるので、位相調整部7を形成する際に、接着剤塗布長Lを調整することにより、位相シフト光導波路3aの伝搬光の位相シフト量を調整することができる。これにより、特性曲線のシフト量(バイアスシフト量)を調整することができ、高い精度で動作点を所望の位置に調整することができる。
位相調整部7を形成する際には、位相調整部7を形成する前の光変調器1A(図6)において光導波路3に光を導入して変調用電極5に電圧を印加し、出力光の光強度を検出して動作点を検出し、この検出結果に基づいて、動作点が所望の位置にあるような特性を得るためのバイアスシフト量が得られるように接着剤塗布長Lを決定する。これにより、図7の特性曲線10Bのように、動作点が出力光強度の最大値と最小値との中間にあるような理想的な特性を得ることも可能となる。
図8は屈折率1.5のエポキシ系接着剤を用いて位相調整部7を位相シフト光導波路3a上の窓部6に形成した場合の接着剤塗布長Lに対するバイアスシフト量(ΔV/Vπ)の測定結果の一例を示す図である。入力光の波長は1.3μmである。この場合は、接着剤塗布長Lの1mm当たりのバイアスシフト量は0.07程度であった。他の実験の結果を含めると、接着剤塗布長Lの1mm当たりのバイアスシフト量は光導波路特性および入力光の波長に依存し、0.05〜0.1であった。実用上、バイアスシフト量としては、0.1〜0.5を得る必要がある。このため、窓部6の長さLとしては、1〜10mmとすることが望ましい。
位相シフト光導波路3a,3bの間隔は20〜50μm程度と狭いため、位相調整部7を構成する接着剤の塗布範囲を規制するものがない場合は、一方の位相シフト光導波路3aのみの上に液状の接着剤を塗布することは困難である。光変調器1では、窓部6を設けたことで、接着剤が位相シフト光導波路3bの上にも塗布されることを防止できる。
また、仮に、バッファ層4の上から位相シフト光導波路3bの上に接着剤が塗布されたとしても、位相シフト光導波路3bの等価屈折率は変化しないため、位相シフト光導波路3aのみ等価屈折率を変化させることができる。
なお、窓部6における位相シフト光導波路3aの幅を、窓部6以外における位相シフト光導波路3aの幅よりも狭くするようにしてもよい。例えば、窓部6以外における光導波路3の幅を7μmとし、窓部6おける位相シフト光導波路3aの幅は6μmとする。
このようにすることで、窓部6において光の閉じ込めを弱くし、位相調整部7の有無による等価屈折率の変化を大きくすることができる。これにより、接着剤塗布長Lの変化に対するバイアスシフト量の変化を大きくすることができる。
また、図9に示すように、位相調整部7上にガラス等からなる厚さ数十μm以上の板材8を接着してもよい。これにより、位相調整部7の屈折率、強度等の信頼性を向上することができる。ここで、位相調整部7の厚さは通常数μm以上であるので、位相シフト光導波路3aの伝搬光への影響は最小限に抑えることができる。
また、図1では、窓部6および位相調整部7が位相シフト光導波路3aの中間導波路部3fに設けられている場合について示したが、窓部6および位相調整部7は、位相シフト光導波路3bの中間導波路部3gに設けられていてもよい。また、分岐導波路3e,3e、合流導波路3h,3hのいずれかに設けられていてもよい。なお、窓部6および位相調整部7を、位相シフト光導波路3b(分岐導波路3e、中間導波路部3g、合流導波路3h)上に設けた場合は、位相シフト光導波路3a上に設けた場合とは特性曲線のシフト方向が逆方向になる。
窓部6および位相調整部7を分岐導波路3e,3e、合流導波路3h,3hのいずれかに設ける場合、変調用電極5の長さを中間導波路部3f,3gと同程度の長さとすることができる。光変調器1の変調効率は変調用電極5の長さと比例するため、良好な変調効率が得られる。
本発明の第1の実施の形態によれば、高い精度で動作点の調整ができる光変調器を提供することができる。
[第2の実施の形態]
図10は本発明の第2の実施の形態に係る光変調器を示す図であり、図10(a)は平面図、図10(b)は図10(a)におけるA−A断面図、図10(c)は図10(a)におけるB−B断面図である。なお、図10では上記第1の実施の形態と重複する部分には同一の符号を付し、重複する説明を省略する。その他の実施の形態も同様とする。
図10に示す第2の実施の形態に係る光変調器1Bは、図1に示す光変調器1に対し、位相シフト光導波路3b上の一部の領域において、窓部6と同様にバッファ層4を除去して形成された窓部11を追加した構成であり、位相調整部7は窓部6,11のいずれかに設けられる。
窓部11は、光導波路3の延伸する方向に窓部6と離間して、かつ変調用電極5と重ならないような領域に設けられ、例えば図10に示すように、変調用電極5を挟んで窓部6の反対側に形成されている。位相シフト光導波路3a,3bの間隔は20〜50μm程度と狭いため、窓部6,11を光導波路3の延伸する方向に重なるような領域に形成することは困難だからである。
光変調器1Bの位相調整部7が設けられていない状態で光導波路3に光を導入し、変調用電極5に電圧を印加したとすると、光出力は、例えば図11に示す特性曲線10Cのように、印加電圧が0Vでも、出力光強度は最大値からずれた特性となる。
光変調器1Bでは、窓部6に位相調整部7を形成した場合は、位相シフト光導波路3aの等価屈折率が変化し、特性曲線10Cを図示右方向にシフトさせ、窓部11に位相調整部7を形成した場合は、位相シフト光導波路3bの等価屈折率が変化し、特性曲線10Cを図示左方向にシフトさせることができる。
したがって、位相調整部7を形成する際に、窓部6,11のいずれに形成するかを選択することにより、特性曲線10Cのシフト方向を決定し、接着剤塗布長Lによりバイアスシフト量を調整することができる。これにより、図7の特性曲線10Bのように、動作点が出力光強度の最大値と最小値との中間にあるような理想的な特性を得ることも可能となる。
図12は屈折率1.5のエポキシ系接着剤を用いて位相調整部7を位相シフト光導波路3a上の窓部6または位相シフト光導波路3b上の窓部11に形成した場合の接着剤塗布長Lに対するバイアスシフト量(ΔV/Vπ)の測定結果の一例を示す図である。入力光の波長は1.3μmと1.48μmの場合を示している。
図12において、接着剤塗布長の正の値は窓部6への塗布、接着剤塗布長の負の値は窓部11への塗布であることを示す。また、バイアスシフト量の正の値は特性曲線のシフト方向が左、バイアスシフト量の負の値は特性曲線のシフト方向が右であることを示す。図12に示すように、窓部6に位相調整部7を形成した場合は、特性曲線は右にシフトし、窓部11に位相調整部7を形成した場合は、特性曲線は左にシフトした。またこの場合、接着剤塗布長Lの1mm当たりのバイアスシフト量は、波長1.3μmでは0.07程度、波長1.48μmでは0.03程度であった。
第1の実施の形態と同様に、他の実験の結果も含めると、接着剤塗布長Lの1mm当たりのバイアスシフト量は光導波路特性および入力光の波長に依存し、0.05〜0.1であり、バイアスシフト量としては、0.1〜0.5を得る必要があるため、窓部6,11の長さLとしては、1〜10mmとすることが望ましい。
なお、第1の実施の形態と同様に、窓部6における位相シフト光導波路3aの幅を、窓部6以外における位相シフト光導波路3aの幅よりも狭くし、窓部11における位相シフト光導波路3bの幅を、窓部11以外における位相シフト光導波路3bの幅よりも狭くするようにしてもよい。また、図9のように、位相調整部7上にガラス等からなる厚さ数十μm以上の板材8を接着してもよい。
(変形例)
図13は本発明の第2の実施の形態の変形例に係る光変調器を示す図であり、図13(a)は平面図、図13(b)は図13(a)におけるA−A断面図、図13(c)は図13(a)におけるB−B断面図である。
図13に示す第2の実施の形態の変形例に係る光変調器1Cは、図10に示す光変調器1Bに対し、窓部6が位相シフト光導波路3aの中間導波路部3fではなく分岐導波路3eに設けられ、窓部11が位相シフト光導波路3bの中間導波路部3gではなく合流導波路3hに設けられた構成であり、位相調整部7は窓部6,11のいずれかに設けられる。
このようにすることで、変調用電極5の長さを中間導波路部3f,3gと同程度の長さとすることができる。光変調器1の変調効率は変調用電極5の長さと比例するため、良好な変調効率が得られる。
なお、窓部6は位相シフト光導波路3aの合流導波路3hに設けられていもよいし、窓部11は位相シフト光導波路3bの分岐導波路3eに設けられていてもよい。
本発明の第2の実施の形態によれば、高い精度で動作点の調整ができる光変調器を提供することができる。
[第3の実施の形態]
図14は本発明の第3の実施の形態に係る光変調器を示す図であり、図14(a)は平面図、図14(b)は図14(a)におけるA−A線に沿った部分断面図である。
図14に示す第3の実施の形態に係る光変調器1Dは、図13に示す光変調器1Cに対し、窓部6を、光導波路3の延伸する方向に並ぶ複数の窓ブロック15a〜15cからなる窓部15に置き換え、窓部11を、光導波路3の延伸する方向に並ぶ複数の窓ブロック16a〜16cからなる窓部16に置き換えた構成であり、図示例では窓ブロック15b,15cに、エポキシ系接着剤等を硬化して形成される位相調整部17が設けられている。
上記第1および第2の実施の形態では、位相調整部7の接着剤塗布長Lを調整することよりバイアスシフト量を調整したが、第3の実施の形態では、位相調整部17を設ける窓ブロックの数を選択することにより、バイアスシフト量を調整し、動作点調整を行う。
ここで、光変調器1Dの位相調整部17を設けられていない状態における印加電圧に対する光出力の特性は、例えば図11に示す特性曲線10Cのような特性となる。第2の実施の形態と同様に、窓部15に位相調整部17を形成した場合、位相シフト光導波路3aの等価屈折率が変化し、図11の特性曲線10Cを図示右方向にシフトさせ、窓部11に位相調整部17を形成した場合、位相シフト光導波路3bの等価屈折率が変化し、特性曲線10Cを図示右方向にシフトさせることができる。
また、第1および第2の実施の形態で示したように、位相シフト光導波路3a,3bが位相調整部7で覆われている長さ(接着剤塗布長L)が大きくなるほどバイアスシフト量が大きくなるため、光変調器1Dにおいて、位相調整部17を設ける窓ブロックの数を多くするほど、バイアスシフト量を大きくすることができる。
したがって、位相調整部17を形成する際に、窓部15,16のいずれに形成するかを選択することにより、特性曲線のシフト方向を決定し、位相調整部17を設ける窓ブロックの数を選択することにより、伝搬光の位相シフト量を調整し、バイアスシフト量を調整することができる。これにより、図7の特性曲線10Bのように、動作点が出力光強度の最大値と最小値との中間にあるような理想的な特性を得ることも可能となる。
なお、第1および第2の実施の形態と同様に、0.1〜0.5のバイアスシフト量を得るために、窓部15における窓ブロック15a〜15cの光導波路3の延伸する方向の長さの合計、および窓部16における窓ブロック16a〜16cの光導波路3の延伸する方向の長さの合計を、それぞれ1〜10mmとすることが望ましい。なお、それぞれの窓ブロック15a〜15c,16a〜16cの光導波路3の延伸する方向の長さは略同一であり、その長さLは、0.5〜2mm程度とすることができる。また、隣接する窓ブロック間の距離は、例えば、0.5mm程度である。
また、第1および第2の実施の形態と同様に、窓ブロック15a〜15cにおける位相シフト光導波路3aの幅を、窓ブロック15a〜15c以外における位相シフト光導波路3aの幅よりも狭くし、窓ブロック16a〜16cにおける位相シフト光導波路3bの幅を、窓ブロック16a〜16c以外における位相シフト光導波路3bの幅よりも狭くするようにしてもよい。また、図16に示すように、位相調整部17上にガラス等からなる厚さ数十μm以上の板材18を接着してもよい。
また、図14では、窓部15,16がそれぞれ3つの窓ブロック15a〜15c,16a〜16cからなる場合を示したが、窓ブロックの数はこれに限らない。
また、図14では、窓部15,16が分岐導波路3e,合流導波路3hに設けられている場合を示したが、窓部15,16は中間導波路部3f,3gに設けられていてもよいし、合流導波路3h,分岐導波路3eに設けられていてもよい。
また、窓部15,16のいずれか一方を省略してもよい。この場合は、第1の実施の形態と同様に、印加電圧に対する光出力の特性曲線のシフト方向は一方向のみである。
本発明の第3の実施の形態によれば、高い精度で動作点の調整ができる光変調器を提供することができる。
[その他の実施の形態]
上記のように、本発明は施の形態によって記載したが、この開示の一部をなす論述及び図面はこの発明を限定するものであると理解すべきではない。この開示から当業者には様々な代替実施の形態、実施例及び運用技術が明らかとなろう。
なお、本発明は上記実施の形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、上記実施の形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合せにより、種々の発明を形成できる。例えば、実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。さらに、異なる実施形態にわたる構成要素を適宜組み合せてもよい。
このように、本発明はここでは記載していない様々な実施の形態等を含むことは勿論である。したがって、本発明の技術的範囲は上記の説明から妥当な特許請求の範囲に係る発明特定事項によってのみ定められるものである。
本発明の第1の実施の形態に係る光変調器を示す図であって、(a)平面図、(b)(a)におけるA−A断面図、(c)(a)におけるB−B断面図。 図1に示す光変調器の製造工程において、基板上に形成されたTi膜パターンを示す図。 図1に示す光変調器の製造工程を説明するための図であって、(a)光導波路が形成された基板を示す平面図、(b)(a)におけるA−A断面図。 図1に示す光変調器の製造工程において、バッファ層が形成された基板を示す断面図。 図1に示す光変調器の製造工程を説明するための図であって、(a)窓部が形成された基板を示す平面図、(b)(a)におけるA−A断面図。 図1に示す光変調器の製造工程を説明するための図であって、(a)変調用電極が形成された光変調器を示す平面図、(b)(a)におけるA−A断面図、(c)(a)におけるB−B断面図。 光変調器における印加電圧と光出力との関係を示す特性曲線の一例を示す図。 図1に示す光変調器における接着剤塗布長に対するバイアスシフト量の測定結果の一例を示す図。 位相調整部上に板材を接着した状態を示す断面図。 本発明の第2の実施の形態に係る光変調器を示す図であって、(a)平面図、(b)(a)におけるA−A断面図、(c)(a)におけるB−B断面図。 光変調器における印加電圧と光出力との関係を示す特性曲線の一例を示す図。 図10に示す光変調器における接着剤塗布長に対するバイアスシフト量の測定結果の一例を示す図。 本発明の第2の実施の形態の変形例に係る光変調器を示す図であって、(a)平面図、(b)(a)におけるA−A断面図、(c)(a)におけるB−B断面図。 本発明の第3の実施の形態に係る光変調器を示す図であって、(a)平面図、(b)(a)におけるA−A線に沿った部分断面図。 位相調整部上に板材を接着した状態を示す断面図。 従来の光変調器の構成の一例を示す図であって、(a)平面図、(b)図(a)のA−A断面図。 光変調器における印加電圧と光出力との関係を示す特性曲線の一例を示す図。 光変調器における印加電圧と光出力との関係を示す特性曲線の一例を示す図。
符号の説明
1,1A〜1D…光変調器
2…基板
3…光導波路
3a,3b…位相シフト光導波路
3c…入力光導波路
3d…出力光導波路
3e…V字状分岐部
3e,3e…分岐導波路
3f,3g…中間導波路部
3h…V字状合流部
3h,3h…合流導波路
4…バッファ層
5…変調用電極
5a…信号電極
5b,5c…接地電極
6,11,15,16…窓部
7,17…位相調整部
8…板材
9…Ti膜パターン
15a〜15c,16a〜16c…窓ブロック

Claims (18)

  1. 電気光学効果を有する材料からなる基板と、
    前記基板に形成された入力光導波路,前記入力光導波路から分岐した2本の位相シフト光導波路,および前記2本の位相シフト光導波路が合流した出力光導波路を有する光導波路と、
    前記基板上に形成されたバッファ層と、
    前記バッファ層上に配置され,前記光導波路に電界を加える変調用電極と、
    前記2本の位相シフト光導波路のうちの一方の位相シフト光導波路上に形成された窓部と、
    前記一方の位相シフト光導波路を構成する物質よりも屈折率の低い物質からなり、前記窓部における前記一方の位相シフト光導波路上の少なくとも一部の領域に設けられた位相調整部と
    を備え、
    前記位相調整部の前記一方の位相シフト光導波路上における長さを調整して、前記変調用電極の印加電圧と前記光導波路を伝搬して出射する出力光との関係を示す特性曲線上の動作点を所望の位置とすることを特徴とする光変調器。
  2. 前記光導波路は、
    前記2本の位相シフト光導波路における互いに平行な中間導波路部と、
    前記入力光導波路と前記中間導波路部とを接続するV字状分岐部と、
    前記中間導波路部と前記出力光導波路とを接続するV字状合流部と
    を有し、
    前記窓部は、
    前記V字状分岐部または前記V字状合流部における前記一方の位相シフト光導波路上に形成されることを特徴とする請求項1に記載の光変調器。
  3. 前記窓部の前記光導波路の延伸する方向の長さは、1〜10mmであることを特徴とする請求項1または2に記載の光変調器。
  4. 前記窓部における前記一方の位前記相シフト光導波路の幅が、前記窓部以外における前記一方の位相シフト光導波路の幅よりも狭いことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の光変調器。
  5. 電気光学効果を有する材料からなる基板と、
    前記基板に形成された入力光導波路,前記入力光導波路から分岐した第1および第2の位相シフト光導波路,および前記第1および第2の位相シフト光導波路が合流した出力光導波路を有する光導波路と、
    前記基板上に形成されたバッファ層と、
    前記バッファ層上に配置され,前記光導波路に電界を加える変調用電極と、
    前記第1の位相シフト光導波路上に形成された第1の窓部と、
    前記光導波路の延伸する方向に前記第1の窓部と離間して、前記第2の位相シフト光導波路上に形成された第2の窓部と、
    前記第1および第2の位相シフト光導波路を構成する物質よりも屈折率の低い物質からなり、前記第1の窓部における前記第1の位相シフト光導波路上の少なくとも一部の領域、または前記第2の窓部における前記第2の位相シフト光導波路上の少なくとも一部の領域に設けられた位相調整部と
    を備え、
    前記位相調整部の前記第1または第2の位相シフト光導波路上における長さを調整して、前記変調用電極の印加電圧と前記導波路を伝搬して出射する出力光との関係を示す特性曲線上の動作点を所望の位置とすることを特徴とする光変調器。
  6. 前記光導波路は、
    前記第1および第2の位相シフト光導波路における互いに平行な中間導波路部と、
    前記入力光導波路と前記中間導波路部とを接続するV字状分岐部と、
    前記中間導波路部と前記出力光導波路とを接続するV字状合流部と
    を有し、
    前記第1の窓部は、前記V字状分岐部または前記V字状合流部における前記第1の位相シフト光導波路上に形成され、
    前記第2の窓部は、
    前記V字状分岐部または前記V字状合流部における前記第2の位相シフト光導波路上に形成されることを特徴とする請求項5に記載の光変調器。
  7. 前記第1および第2の窓部の前記光導波路の延伸する方向の長さは、1〜10mmであることを特徴とする請求項5または6に記載の光変調器。
  8. 前記第1の窓部における前記第1の位相シフト光導波路の幅が、前記第1の窓部以外における前記第1の位相シフト光導波路の幅よりも狭く、前記第2の窓部における前記第2の位相シフト光導波路の幅が、前記第2の窓部以外における前記第2の位相シフト光導波路の幅よりも狭いことを特徴とする請求項5乃至7のいずれか1項に記載の光変調器。
  9. 電気光学効果を有する材料からなる基板と、
    前記基板に形成された入力光導波路,前記入力光導波路から分岐した2本の位相シフト光導波路,および2本の前記位相シフト光導波路が合流した出力光導波路を有する光導波路と、
    前記基板上に形成されたバッファ層と、
    前記バッファ層上に配置され,前記光導波路に電界を加える変調用電極と、
    前記2本の位相シフト光導波路のうちの一方の位相シフト光導波路上に配置された複数の窓ブロックからなる窓部と、
    前記一方の位相シフト光導波路を構成する物質よりも屈折率の低い物質からなり、前記複数の窓ブロックのうちの少なくとも1つにおける前記一方の位相シフト光導波路上の領域に設けられた位相調整部と
    を備え、
    前記位相調整部が設けられる前記窓ブロックの数を設定することにより、前記変調用電極の印加電圧と前記光導波路を伝搬して出射する出力光との関係を示す特性曲線上の動作点を所望の位置とすることを特徴とする光変調器。
  10. 前記光導波路は、
    前記2本の位相シフト光導波路における互いに平行である中間導波路部と、
    前記入力光導波路と前記中間導波路部とを接続するV字状分岐部と、
    前記中間導波路部と前記出力光導波路とを接続するV字状合流部と
    を有し、
    前記窓部は、
    前記V字状分岐部または前記V字状合流部における前記一方の位相シフト光導波路上に形成されることを特徴とする請求項9に記載の光変調器。
  11. 前記複数の窓ブロックの前記光導波路の延伸する方向の長さの合計は、1〜10mmであることを特徴とする請求項9または10に記載の光変調器。
  12. 前記複数の窓ブロックにおける前記一方の位相シフト光導波路の幅が、前記複数の窓ブロク以外における前記一方の位相シフト光導波路の幅よりも狭いことを特徴とする請求項9乃至11のいずれか1項に記載の光変調器。
  13. 電気光学効果を有する材料からなる基板と、
    前記基板に形成された入力光導波路,前記入力光導波路から分岐した第1および第2の位相シフト光導波路,および前記第1および第2の位相シフト光導波路が合流した出力導波路とを有する光導波路と、
    前記基板上に形成されたバッファ層と、
    前記バッファ層上に配置され,前記光導波路に電界を加える変調用電極と、
    第1の前記位相シフト光導波路上に形成された複数の窓ブロックからなる第1の窓部と、
    前記光導波路の延伸する方向に前記第1の窓部と離間して、前記第2の位相シフト光導波路上において形成された複数の窓ブロックからなる第2の窓部と、
    前記第1および第2の位相シフト光導波路を構成する物質よりも屈折率の低い物質からなり、前記第1の窓部を構成する前記複数の窓ブロックのうちの少なくとも1つにおける前記第1の位相シフト光導波路上の領域、または前記第2の窓部を構成する前記複数の窓ブロックのうちの少なくとも1つにおける前記第2の位相シフト光導波路上の領域に設けられた位相調整部と
    を備え、
    前記位相調整部が設けられる前記窓ブロックの数を設定することにより、前記変調用電極の印加電圧と前記光導波路を伝搬して出射する出力光との関係を示す特性曲線上の動作点を所望の位置とすることを特徴とする光変調器。
  14. 前記光導波路は、
    前記第1および第2の位相シフト光導波路における互いに平行な中間導波路部と、
    前記入力光導波路と前記中間導波路部とを接続するV字状分岐部と、
    前記中間導波路部と前記出力光導波路とを接続するV字状合流部とを有し、
    前記第1の窓部は、前記V字状分岐部または前記V字状合流部における前記第1の位相シフト光導波路上に形成され、
    前記第2の窓部は、前記V字状分岐部または前記V字状合流部における前記第2の位相シフト光導波路上に形成されることを特徴とする請求項13に記載の光変調器。
  15. 前記第1の窓部を構成する前記複数の窓ブロックの前記光導波路の延伸する方向の長さの合計、および前記第2の窓部を構成する複数の前記窓ブロックの前記光導波路の延伸する方向の長さの合計は、それぞれ1〜10mmであることを特徴とする請求項13または14に記載の光変調器。
  16. 前記第1の窓部を構成する前記複数の窓ブロックにおける前記第1の位相シフト光導波路の幅が、前記第1の窓部を構成する前記複数の窓ブロック以外における前記第1の位相シフト光導波路の幅よりも狭く、前記第2の窓部を構成する前記複数の窓ブロックにおける前記第2の位相シフト光導波路の幅が、前記第2の窓部を構成する前記複数の窓ブロック以外における前記第2の位相シフト光導波路の幅よりも狭いことを特徴とする請求項13乃至15のいずれか1項に記載の光変調器。
  17. 前記位相調整部はエポキシ系の接着剤からなることを特徴とする請求項1乃至16のいずれか1項に記載の光変調器。
  18. 前記位相調整部上に板材が接着されていることを特徴とする請求項1乃至17のいずれか1項に記載の光変調器。
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