JP2009162320A - オートテンショナ - Google Patents

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好一 鬼丸
Seiji Sato
誠二 佐藤
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Abstract

【課題】チェーンの張力変化を吸収し、安定した動作が得られるオートテンショナを提供する。
【解決手段】シリンダ室12とその内部のプランジャ14の摺動面間にシール部材17を組み、シリンダ室12内の潤滑油の外部への漏洩を防止する。シリンダ室12内のリターンスプリング15によりプランジャ14に突出性を付与し、ナット部材18をシリンダ室12の閉塞端に押付ける。ナット部材18の鋸歯状の雌ねじ20にスクリュロッド21の外周の鋸歯状の雄ねじ22を係合させ、スクリュロッド21にロッドスプリング26の押圧力を負荷してプランジャ14の閉塞端に押付け、プランジャ14にチェーンガイド6より回転モーメントや回転力が負荷されても、スクリュロッド21に伝達せず、鋸歯状ねじの作動特性が発揮されるようにする。ハウジング11に外部とシリンダ室12を連通するエア流入路33を形成し、プランジャ14の外方向への移動を阻害しない。
【選択図】図2

Description

この発明は、主として、カム軸を駆動するチェーンや歯付きベルトの張力を一定に保持するオートテンショナに関するものである。
一般に、クランク軸の端部に取付けられたスプロケットとカム軸の端部に取付けられたスプロケット間にチェーンをかけ渡したカム軸駆動用のチェーン伝動装置においては、チェーンの弛み側に揺動可能なチェーンガイドを接触し、そのチェーンガイドにオートテンショナの調整力を負荷してチェーンの張力を一定に保つようにしている。
上記チェーン伝動装置に採用されるオートテンショナとして、特許文献1に記載されたものが従来から知られている。このオートテンショナにおいては、ボディ内にロッドを先端に有するナット部材をスライド自在に挿入し、そのナット部材の内周に形成された鋸歯状の雌ねじにボルト部材の外周に形成された鋸歯状の雄ねじをねじ係合し、上記ナット部材をボディの内部に組込まれたリターンスプリングによって外方への突出性を付与し、チェーンから揺動可能に支持されたチェーンガイドを介してナット部材のロッドに負荷される押込み力を鋸歯状ねじの圧力側フランクで受けてナット部材の後退動を阻止し、上記押込み力がリターンスプリングの押圧力より大きい場合に、その押込み力とリターンスプリングのばね力とが釣り合う位置までナット部材を回転させつつ後退動させてチェーンの張力を一定に保つようにしている。
また、チェーンに弛みが生じた場合に、リターンスプリングの押圧力により、ナット部材を回転させつつ前進動させてチェーンの弛みを吸収するようにしている。
実開平1−41755号公報
ところで、従来のオートテンショナにおいては、ナット部材の先端のロッドに押込み力を負荷するチェーンガイドが揺動可能な支持であり、そのチェーンガイドの揺動によってロッドに押込み力が負荷されると、ナット部材には、そのナット部材を傾斜させる方向の回転モーメントが負荷されることになる。このとき、その回転モーメントは雌ねじと雄ねじのねじ係合部に直接作用するため、鋸歯状ねじ部に噛み込みが生じてナット部材の回転が阻害され、ナット部材をスムーズに後退動させることができない。
このため、カム軸の回転によるトルク変動等によってチェーンの張力が急激に大きくなると、そのチェーンの張力変化をスムーズに吸収することができず、チェーンが過張力になってチェーンの耐久性を低下させることになり、その耐久性の低下を抑制するうえにおいて改善すべき点が残されている。
また、オートテンショナの組付け時における取付け誤差によって、ロッド先端面の中心に対する偏心位置がチェーンガイドに当接する組付けであると、チェーンガイドの揺動によってナット部材に回転力が負荷される。その回転力の負荷により、ナット部材は回転しつつ軸方向に移動して、チェーンの振動を抑制する抵抗力が減少し、鋸歯状ねじの作動特性を有効に発揮させることができず、チェーンの張力を一定に保持することができなくなる。
この発明の課題は、チェーンの張力変化をスムーズに吸収することができると共に、常に安定した動作が得られるようにしたオートテンショナを提供することである。
上記の課題を解決するために、この発明においては、ハウジングに一端が開口し、他端が閉塞するシリンダ室を形成し、そのシリンダ室内に閉塞端を一端に有し、他端が開口する筒状のプランジャを、その閉塞端が外部に位置するよう摺動自在に挿入し、そのプランジャにリターンスプリングの押圧力を負荷して外方向への突出性を付与し、前記プランジャとシリンダ室の摺動面間にシリンダ室内に充填された潤滑油の外部への漏洩を防止するシール部材を組込み、前記プランジャの閉塞端とシリンダ室の閉塞端間に組込まれた筒状のナット部材を前記プランジャと同軸上の配置とし、そのナット部材の内周に形成された鋸歯状の雌ねじにスクリュロッドの外周に形成された鋸歯状の雄ねじをねじ係合し、そのスクリュロッドの先端がプランジャの閉塞端に押し付けられる方向に向けてスクリュロッドを付勢するロッドスプリングを設け、前記ハウジングとプランジャの一方に、シリンダ室の容積拡大による圧力の低下時に外部のエアをシリンダ室に流入させるエア流入路を形成した構成を採用したのである。
上記の構成からなるオートテンショナにおいては、リターンスプリングにより外方向への突出性が付与されたプランジャがチェーンと接触する揺動可能なチェーンガイドをチェーンに向けて押圧する組付けとする。
上記のようなオートテンショナの組付け状態において、チェーンガイドの揺動によりプランジャに傾きを生じさせるような回転モーメントが負荷されると、その回転モーメントはシリンダ室とプランジャの摺動面により受けられることになり、回転モーメントがナット部材とスクリュロッドのねじ係合部に作用するようなことはない。
このため、ねじ係合部に噛み込みが生じてスクリュロッドの回転が阻害されるというようなことがなく、スクリュロッドはプランジャから負荷される押込み力により回転しつつ軸方向にスムーズに移動してチェーンの張力変化を吸収する。
ここで、チェーンに弛みが生じると、リターンスプリングの押圧によりプランジャが外方に突出してチェーンの弛みを吸収する。このとき、シリンダ室の容積が拡大し、内部圧力が逆に低下するため、外部のエアはエア流入路からシリンダ室内に流入する。このため、シリンダ室内が負圧になってプランジャの突出方向への移動が阻害されるという不都合の発生はなく、プランジャは外方にスムーズに移動してチェーンの弛みを直ちに吸収する。
また、組付け誤差によりプランジャの先端面の中心に対する偏心位置がチェーンガイドに接触し、そのチェーンガイドの揺動によってプランジャに回転力が負荷されても、プランジャとスクリュロッドは、そのスクリュロッドの先端がプランジャの閉塞端に接触する分離されたものであるため、上記回転力はスクリュロッドに負荷されない。このため、スクリュロッドが回転しつつ軸方向に移動して、チェーンの振動を抑制する抵抗力が減少するという不都合の発生はなく、鋸歯状ねじの作動特性を有効に発揮させることができる。
ここで、ハウジングの取付け状態における上部外周に外周面からシリンダ室の内径面に至るねじ孔を形成し、そのねじ孔にねじ軸をねじ係合し、そのねじ軸とねじ孔のねじ隙間をエア流入路とし、あるいは、ハウジングの取付け状態における上部外周に外周面からシリンダ室の内径面に至る貫通孔を形成し、その貫通孔に焼結金属を圧入し、その焼結金属の連続気泡をエア流入路とすることにより、ねじ係合部を潤滑する潤滑油の外部への漏洩を確実に防止することができる流路径の小さいエア流入路を簡単に形成することができる。
ねじ軸を用いるエア流入路の形成に際し、ねじ軸は、頭部付きのビスであってもよく、六角穴付きねじであってもよい。プランジャの閉塞端にエア流入路を形成する場合は、六角穴付きねじを採用するようにして、チェーンガイドの揺動を阻害しないようプランジャの先端面から露出することのない取付けとする。
頭部付きのビスの場合、強く締め付けると、頭部の底面がハウジングの表面に密着してエア流入路を確保することができなくなる可能性がある。そこで、頭部とハウジングの外周面間にばね座金を組込むと、そのばね座金に形成されたスリットがエア流入路の一部を形成するため、エア流入路を確実に確保することができる。
上記エア流入路がシリンダ室内に充填された潤滑油の油面より下部に位置すると、エアの流入を阻害するため、実機に対するオートテンショナの取付け状態で潤滑油の油面上にエア流入路を設けるようにする。
上記のように、この発明においては、ハウジングに形成したシリンダ室内にプランジャを摺動自在に組込み、そのプランジャの閉塞端とシリンダ室の閉塞端間に互いにねじ係合するナット部材およびスクリュロッドを組込み、そのスクリュロッドをロッドスプリングの押圧によりプランジャの閉塞端に先端を押付けるようにしたので、チェーンガイドの揺動によりプランジャに傾きを生じさせるような回転モーメントや軸心を中心とする回転力が負荷されても、その回転モーメントや回転力がスクリュロッドに負荷されるようなことはなく、鋸歯状ねじ部に噛み込みが生じたり、チェーンの振動を抑制する抵抗力が減少する等の不都合の発生を防止し、チェーンの張力変化をスムーズに吸収することができ、常に安定した動作を得ることができる。
また、ハウジングとプランジャの一方に外部とシリンダ室を連通するエア流入路を形成したことにより、プランジャが突出する方向に移動して、シリンダ室の容積が拡大し、内部圧力が逆に低下すると、外部のエアがシリンダ室内に流入するため、シリンダ室内が負圧になってプランジャの突出方向への移動が阻害されるという不都合の発生はなく、チェーンの挙動に対して追従性の良好なオートテンショナを得ることができる。
以下、この発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。図1は、カム軸駆動用チェーンの張力調整装置を示す。図示のように、クランク軸1の端部に取付けられたスプロケット2と、カム軸3の端部に取付けられたスプロケット4間にはチェーン5がかけ渡され、そのチェーン5の弛み側にチェーンガイド6が設けられている。
チェーンガイド6は、その下端部に設けられた軸7を中心として揺動可能とされている。このチェーンガイド6はオートテンショナ10から負荷される調整力によりチェーン5に押し付けられている。
図2に示すように、オートテンショナ10はハウジング11を有し、そのハウジング11には一端が開口するシリンダ室12が形成されている。このシリンダ室12は段付き孔からなり、閉塞端部が小径部13とされている。
シリンダ室12内にはプランジャ14が摺動自在に組込まれている。プランジャ14は閉塞端を有する筒状とされ、その閉塞端がハウジング11の外部に位置するようにして摺動自在に組込まれ、上記閉塞端を押圧するリターンスプリング15によって外方向への突出性が付与されている。
シリンダ室12の開口端部の内周には環状のシール溝16が形成され、そのシール溝16内に組込まれたOリングからなるシール部材17はプランジャ14の外径面に弾性接触して、シリンダ室12とプランジャ14の摺動面間を密封し、シリンダ室12内に充填された潤滑油の外部への漏洩を防止している。
プランジャ14の閉塞端とシリンダ室12の閉塞端間には筒状のナット部材18が組込まれている。ナット部材18は、シリンダ室12の閉塞端部側に位置する後端部外周にフランジ19を有し、上記シリンダ室12の小径部13内に対するフランジ19の嵌合によってプランジャ14はシリンダ室12と同軸上の配置とされている。
また、フランジ19はリターンスプリング15の端部を受け、そのリターンスプリング15の押圧によってナット部材18はシリンダ室12の閉塞端に押付けられている。
ナット部材18の内周には雌ねじ20が形成され、その雌ねじ20にスクリュロッド21の外周に形成された雄ねじ22がねじ係合されている。スクリュロッド21には、プランジャ14の閉塞端と対向する先端面に小径軸部23が形成され、その小径軸部23の先端は球面24とされている。
また、スクリュロッド21には後端面から軸方向に延びるスプリング収容孔25が形成され、そのスプリング収容孔25内にロッドスプリング26と、スプリングシート27が組込まれ、上記ロッドスプリング26によりスクリュロッド21はナット部材18から突出する方向に付勢されて先端の球面24がプランジャ14の閉塞端に押付けられて点接触している。
ここで、ナット部材18の内周に形成された雌ねじ20とスクリュロッド21の外周に形成された雄ねじ22は、スクリュロッド21に負荷される押込み方向
の荷重を受ける圧力側フランク28のフランク角が遊び側フランク29のフランク角より大きい鋸歯状とされ、その鋸歯状ねじにロッドスプリング26の押圧によりスクリュロッド21が回転しつつ軸方向に移動するリード角が設けられている。
図2および図3に示すように、ハウジング11には、シリンダ室12内に充填された潤滑油の油面より上部に、その外周面から内周面に貫通するねじ孔30が形成され、そのねじ孔30に頭部31aを有するねじ軸としてのビス31がねじ係合され、そのビス31の頭部31aとハウジング11の外周面間にばね座金32が組込まれている。
ねじ孔30とビス31のねじ係合部に形成されたねじ隙間およびばね座金32に形成されたスリットはエア流入路33とされ、そのエア流入路33は外部とシリンダ室12内とを連通し、プランジャ14が外方向に突出してシリンダ室12内の圧力が低下した際に、外部のエアをシリンダ室12内に流入させるようになっている。
実施の形態で示すチェーンの張力調整装置は上記の構造からなり、エンジンの駆動状態において、カム軸3の回転によるトルク変動等によりチェーン5が振動し、そのチェーン5の弛み側チェーンが緊張すると、チェーンガイド6を介してプランジャ14に押込み力が負荷されると共に、そのプランジャ14を介してスクリュロッド21に押込み力が負荷される。
このため、ナット部材18の雌ねじ20とスクリュロッド21の雄ねじ22の圧力側フランク28が互に密着し、その密着する圧力側フランク28によって上記押込み力が受けられる。
上記押込み力がリターンスプリング15の押圧力より強い場合、互に密着する圧力側フランク28の接触面で滑りが生じ、スクリュロッド21は上記押込み力とリターンスプリング15の押圧力とが釣り合う位置までゆっくりと回転しつつ後退してチェーン5の張力を一定に保持する。
ここで、チェーンガイド6は揺動可能な支持であるため、そのチェーンガイド6の揺動によってプランジャ14に押込み力が負荷される際、プランジャ14には傾きを生じさせるような回転モーメントが負荷されることになる。
このとき、回転モーメントはシリンダ室12とプランジャ14の摺動面により受けられることになり、上記回転モーメントがナット部材18とスクリュロッド21のねじ係合部に作用するようなことはない。
このため、雌ねじ20と雄ねじ22のねじ係合部に噛み込みを生じてスクリュロッド21の回転が阻害されるというようなことがなく、スクリュロッド21はプランジャ14から負荷される押込み力により回転しつつスムーズに軸方向に移動してチェーン5の張力変化を吸収する。
また、オートテンショナの組付け誤差等により、プランジャ14の閉塞端の中心に対する偏心位置がチェーンガイド6に接触する組付けであると、そのチェーンガイド6の揺動により、プランジャ14に軸心を中心とする回転力が負荷され、プランジャ14が回転する可能性がある。
プランジャ14が仮に回転しても、そのプランジャ14とスクリュロッド21とは、小径軸部23の球面24がプランジャ14の閉塞端の中心に点接触する構成であるため、プランジャ14の回転はスクリュロッド21に伝達されない。
このため、スクリュロッド21が回転しつつ軸方向に移動して、チェーン5の振動を抑制する抵抗力が減少するという不都合の発生はなく、鋸歯状ねじの作動特性を有効に発揮させることができる。
一方、チェーン5に弛みが生じると、リターンスプリング15の押圧によりプランジャ14が外方に移動してチェーンガイド6を押圧し、その押圧によってチェーン5の弛みが吸収される。
プランジャ14が外方向に移動する時、シリンダ室12の容積が拡大し、逆に、圧力が低下するため、外部のエアはエア流入路33からシリンダ室12内に流入する。このため、シリンダ室12内が負圧になってプランジャ14の突出方向への移動が阻害されるという不都合の発生はなく、プランジャ14は外方にスムーズに移動してチェーン5の弛みを直ちに吸収する。
ここで、プランジャ14が外方向に移動すると、そのプランジャ14の閉塞端とスクリュロッド21の先端間に隙間が生じるため、ロッドスプリング26の押圧によりスクリュロッド21が回転しつつ軸方向に移動して、小径軸部23の先端の球面24がプランジャ14の閉塞端に当接する。
図3では、ハウジング11に形成されたねじ孔30にビス31をねじ係合し、そのビス31の頭部31aとハウジング11の外周面間にばね座金32を組込むようにしたが、上記ばね座金32を省略してもよい。上記のように、ばね座金32を組込むことにより、そのばね座金32のスリットがエア流入路33の一部を形成するため、エア流入路33を確実に確保することができる。
図4では、頭部付きのビス31に代えて、六角穴付きねじ34をねじ係合し、そのねじ34とねじ孔30のねじ係合部に形成されるねじ隙間をエア流入路33としている。
図5は、エア流入路33の他の例を示す。この例においては、ハウジング11の取付け状態における上部外周に外周面からシリンダ室12の内径面に至る貫通孔35を形成し、その貫通孔35に焼結金属36を圧入し、その焼結金属36の連続気泡をエア流入路33としている。
上記のように、ねじ孔30に対するビス31あるいは六角穴付きねじ34のねじ込みや、貫通孔35に対する焼結金属36の圧入によってエア流入路33を形成することにより、潤滑油の外部への漏洩を防止する流路径のエア流入路33を簡単に形成することができる。
図2では、ハウジング11にエア流入路33を形成したが、図6に示すように、プランジャ14の閉塞端にねじ孔37を形成し、そのねじ孔37に六角穴付きねじ38をねじ係合して、ねじ孔37とねじ38のねじ係合部間に形成されるねじ隙間をエア流入路33としてもよい。この場合、ねじ孔37は、閉塞端の中心に対する偏心位置に形成して、チェーンガイド6の揺動を阻害することのないようにしておく。
この発明に係るオートテンショナを採用したチェーンの張力調整装置の概略図 この発明に係るオートテンショナの実施の形態を示す縦断正面図 エア流入路の形成部位を拡大して示す断面図 エア流入路の他の例を示す断面図 エア流入路のさらに他の例を示す断面図 この発明に係るオートテンショナの他の例を示す縦断正面図
符号の説明
11 ハウジング
12 シリンダ室
14 プランジャ
15 リターンスプリング
16 シール溝
17 シール部材
18 ナット部材
20 雌ねじ
21 スクリュロッド
22 雄ねじ
26 ロッドスプリング
30 ねじ孔
31 ビス
31a 頭部
32 ばね座金
33 エア流入路
34 六角穴付きねじ
35 貫通孔
36 焼結金属
37 ねじ孔
38 六角穴付きねじ

Claims (6)

  1. ハウジングに一端が開口し、他端が閉塞するシリンダ室を形成し、そのシリンダ室内に閉塞端を一端に有し、他端が開口する筒状のプランジャを、その閉塞端が外部に位置するよう摺動自在に挿入し、そのプランジャにリターンスプリングの押圧力を負荷して外方向への突出性を付与し、前記プランジャとシリンダ室の摺動面間にシリンダ室内に充填された潤滑油の外部への漏洩を防止するシール部材を組込み、前記プランジャの閉塞端とシリンダ室の閉塞端間に組込まれた筒状のナット部材を前記プランジャと同軸上の配置とし、そのナット部材の内周に形成された鋸歯状の雌ねじにスクリュロッドの外周に形成された鋸歯状の雄ねじをねじ係合し、そのスクリュロッドの先端がプランジャの閉塞端に押し付けられる方向に向けてスクリュロッドを付勢するロッドスプリングを設け、前記ハウジングとプランジャの一方に、シリンダ室の容積拡大による圧力の低下時に外部のエアをシリンダ室に流入させるエア流入路を形成したオートテンショナ。
  2. 前記ハウジングの取付け状態における上部外周に外周面からシリンダ室の内径面に至るねじ孔を形成し、そのねじ孔にねじ軸をねじ係合し、そのねじ軸とねじ孔のねじ隙間をエア流入路とした請求項1に記載のオートテンショナ。
  3. 前記ねじ軸が頭部付きのビスからなり、そのビスの頭部とハウジングの外周面間にばね座金を組込んだ請求項2に記載のオートテンショナ。
  4. 前記ねじ軸が、六角穴付きねじからなる請求項2に記載のオートテンショナ。
  5. 前記ハウジングの取付け状態における上部外周に外周面からシリンダ室の内径面に至る貫通孔を形成し、その貫通孔に焼結金属を圧入し、その焼結金属の連続気泡をエア流入路とした請求項1に記載のオートテンショナ。
  6. 前記エア流入路が、実機に対するテンショナ取付け状態で潤滑油の油面上に配置された請求項1乃至5のいずれかの項に記載のオートテンショナ。
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