JP2009161458A - 細胞のアスコルビン酸類の取り込み促進剤 - Google Patents

細胞のアスコルビン酸類の取り込み促進剤 Download PDF

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Abstract

【課題】 本発明は、細胞のアスコルビン酸、その誘導体、及びそれらの塩の取り込み促進剤、並びに、アスコルビン酸、その誘導体、及びそれらの塩の細胞への取り込みを促進された組成物を提供することを目的とする。
【解決手段】 細胞のアスコルビン酸、アスコルビン酸誘導体及びそれらの塩からなる群から選択される少なくとも1種の取り込みが、褐藻類の抽出物により顕著に促進される。
【選択図】 なし

Description

本発明は、細胞のアスコルビン酸、その誘導体及びそれらの塩からなる群より選択される1種以上の取り込み促進剤に関する。さらに本発明は、細胞のアスコルビン酸、その誘導体及びそれらの塩からなる群より選択される1種以上の取り込みを促進する外用組成物にも関する。
紫外線による皮膚の色素沈着防止や、シミ、ソバカスの生成防止、及び肌の美白等のためには、皮膚の表皮におけるメラニンの生成を抑制することが重要であることが知られている。メラニンは、メラノサイトのメラノソーム内において、アミノ酸の一種であるチロシンがチロシナーゼの存在下でドーパへと変換し、さらにドーパキノンとなった後、酸化・重合により生成する。そのためチロシナーゼの活性阻害により、メラニンの生成が抑制されることが知られている。生成したメラニンを蓄えたメラノソームは、樹枝状に伸びているメラノサイトの突起を通して周辺のケラチノサイトに送り込まれ、小さなメラニン顆粒に分解される。メラニンがケラチノサイトに過剰に蓄積した状態が、皮膚の色素沈着やシミ、ソバカスなどである。生成したメラニンは還元することにより、その色、即ち、皮膚の色素沈着やシミ、ソバカスを薄くすることができることも知られている。
アスコルビン酸、その誘導体やそれらの塩は、美白効果;老化防止効果(例えば、抗シワ効果、抗タルミ効果等);抗酸化効果;抗炎症効果;コラーゲン等の生体成分の合成促進による細胞賦活効果;表皮角化細胞の紫外線による細胞障害やDNA損傷の抑制効果;ニキビ改善効果;等の各種効果を発揮することが知られている。これらの各種効果の中でも、アスコルビン酸、その誘導体やそれらの塩の美白効果は、
(1)チロシンからドーパへの変換に作用するチロシナーゼの活性を阻害する;
(2)ドーパキノンからドーパへの反応を促進する;
(3)アスコルビン酸、その誘導体やそれらの塩が有する還元作用に基づき、メラニンを還元する;
等により発揮されることも知られている(非特許文献1〜2)。
ところで、上記のようなアスコルビン酸による各種の効果を期待して、細胞へのアスコルビン酸の取り込みに関して種々検討が行なわれている。
例えば、特許文献1には、ベルトレティア抽出物が皮膚細胞(より具体的には線維芽細胞)のアスコルビン酸の取り込みを促進し、それによって張りと弾力性を保持又は増加させ、しわの出現を遅らせて皮膚の状態を改善すること等が開示されている。また、特許文献2には、クミンアルコールがケラチノサイトによるグルコースとアスコルビン酸の取り込みを改善し、バリヤー機能を改善し、従って、大小皺や皮膚老化の外観を緩和し、皮膚の色を改善し、乾燥又は光老化した皮膚を化粧品処置し、皮膚の輝き、明るさ及び質感を改善し、総合的に健康的で若々しい皮膚外観をもたらすこと等が開示されている。
細胞へのアスコルビン酸の取り込みと美白効果との関係については、グレープフルーツエキスが、細胞でアスコルビン酸の取り込みに作用するSVCT(Sodium-dependent Vitamin C Transporter)の発現を高め、アスコルビン酸とグレープフルーツエキスを併用することによりメラニン生成を強く抑制し、シミの予防、改善に効果的であることが開示されている(非特許文献3〜4)。
このように、細胞のアスコルビン酸、その誘導体やそれらの塩の取り込みを促進することよって、アスコルビン酸の有する各種の有用効果の増強が期待されるので、さらに有効な細胞のアスコルビン酸、その誘導体やそれらの塩の取り込み促進剤の開発が望まれていた。
特開平10−203992号公報 特表2003−503439号公報 The Journal of Dermatology, vol.4, 245-249(1977) The Journal of Vitaminology, vol.10, 123-134(1964) 第121回フレグランスジャーナルセミナー p.15-17 第7回 日本抗加齢医学会総会 抄録集 p.132
本発明は、細胞のアスコルビン酸、その誘導体、及びそれらの塩の取り込み促進剤、並びに、アスコルビン酸、その誘導体、及びそれらの塩の細胞への取り込みを促進された組成物を提供することを目的とする。
本発明者らは、細胞のアスコルビン酸、アスコルビン酸誘導体及びそれらの塩からなる群から選択される少なくとも1種の取り込みが、褐藻類の抽出物により顕著に促進されることを見い出し、本発明を完成させるに至った。
従って、本発明は以下を提供する。
〔1〕褐藻類の抽出物を含有する、細胞のアスコルビン酸、その誘導体及びそれらの塩からなる群より選択される1種以上の取り込み促進剤。
〔2〕褐藻類が、コンブ目に属する褐藻類である、〔1〕に記載の取り込み促進剤。
〔3〕コンブ目に属する褐藻類が、コンブ目コンブ科コンブ属に属する褐藻類である、〔2〕に記載の取り込み促進剤。
〔4〕コンブ目コンブ科コンブ属に属する褐藻類が、ラミナリア オクロロイカ(Laminaria ochroleuca)である、〔3〕に記載の取り込み促進剤。
〔5〕細胞が、皮膚関連細胞、及び骨関連細胞からなる群より選択される一種以上の細胞である、〔1〕〜〔4〕のいずれかに記載の取り込み促進剤。
〔6〕細胞が、皮膚関連細胞である、〔5〕に記載の取り込み促進剤。
〔7〕皮膚関連細胞が、ケラチノサイト及び/又はメラノサイトである、〔6〕に記載の取り込み促進剤。
〔8〕(A)褐藻類の抽出物、並びに(B)アスコルビン酸、その誘導体及びそれらの塩からなる群より選択される1種以上を含有する組成物。
〔9〕(B)アスコルビン酸、その誘導体及びそれらの塩からなる群より選択される1種以上の合計含有量が、組成物全重量に対して、5〜30重量%である、〔8〕に記載の組成物。
〔10〕(B)アスコルビン酸、その誘導体及びそれらの塩からなる群より選択される1種以上が、アスコルビン酸である、〔8〕又は〔9〕に記載の組成物。
〔11〕褐藻類が、コンブ目コンブ科コンブ属に属する褐藻類である、〔8〕〜〔10〕のいずれかに記載の組成物。
〔12〕コンブ目コンブ科コンブ属に属する褐藻類が、ラミナリア オクロロイカ(Laminaria ochroleuca)である、〔11〕に記載の組成物。
〔13〕美白用である、〔8〕〜〔12〕のいずれかに記載の組成物。
〔14〕外用組成物である、〔8〕〜〔13〕のいずれかに記載の組成物。
本発明は、さらに以下の発明も提供する。
〔15〕褐藻類の抽出物を含有する、細胞のSVCT(Sodium-dependent Vitamin C Transporter)発現促進剤。
〔16〕細胞のSVCT(Sodium-dependent Vitamin C Transporter)が、ケラチノサイトのSVCT-1(Sodium-dependent Vitamin C Transporter-1)である、〔15〕に記載の発現促進剤。
〔17〕褐藻類が、コンブ目に属する褐藻類である、〔15〕又は〔16〕に記載の発現促進剤。
〔18〕コンブ目に属する褐藻類が、コンブ目コンブ科コンブ属に属する褐藻類である、〔17〕に記載の発現促進剤。
〔19〕コンブ目コンブ科コンブ属に属する褐藻類が、ラミナリア オクロロイカ(Laminaria ochroleuca)である、〔18〕に記載の発現促進剤。
細胞のアスコルビン酸、アスコルビン酸誘導体及びそれらの塩からなる群から選択される少なくとも1種の取り込みが、褐藻類の抽出物により顕著に促進される。
さらに、アスコルビン酸、アスコルビン酸誘導体及びそれらの塩からなる群から選択される少なくとも1種に、褐藻類の抽出物を配合することにより、アスコルビン酸、アスコルビン酸誘導体及びそれらの塩からなる群から選択される少なくとも1種の有する効果(特に、美白効果)が増強される。
以下、本発明を詳細に説明する。なお、本明細書中において使用される用語は、特に他に言及しない限り、当該分野で通常用いられる意味で用いられていることが理解されるべきである。
本発明において、細胞とは、皮膚関連細胞、骨関連細胞を意味し、特定の態様においては、皮膚関連細胞を意味する。
本発明において、皮膚関連細胞とは、ケラチノサイト、メラノサイト、線維芽細胞を意味し、特定の態様においてはケラチノサイト又はメラノサイトを意味する。
本発明において、骨関連細胞とは、骨芽細胞、破骨細胞、軟骨細胞を意味する。
皮膚関連細胞のうち、ケラチノサイトにおいて、アスコルビン酸、アスコルビン酸誘導体及びそれらの塩からなる群から選択される少なくとも1種〔以下、本明細書においてこれらを総称して「アスコルビン酸類」と称することがある〕の取り込みが促進されると、アスコルビン酸類のメラニン還元作用の増強により、美白効果の増強が期待され、アスコルビン酸類の抗酸化作用の増強により活性酸素除去効果、老化防止効果(例えば、抗シワ効果、抗タルミ効果等)の増強が期待される。
皮膚関連細胞のうち、メラノサイトにおいて、アスコルビン酸類の取り込みが促進されると、アスコルビン酸類のチロシナーゼ活性阻害作用の増強により、美白効果の増強が期待される。
皮膚関連細胞のうち、線維芽細胞において、アスコルビン酸類の取り込みが促進されると、アスコルビン酸類のコラーゲン産生作用の増強により、老化防止効果(例えば、抗シワ効果、抗タルミ効果等)、関節障害の予防又は治療効果、炎症性疾患の予防又は治療効果等の増強が期待される。
骨関連細胞のうち、骨芽細胞において、アスコルビン酸類の取り込みが促進されると、アスコルビン酸類によるコラーゲンマトリックス(I型コラーゲンの分泌)の形成とそのマトリックスへのBone Morphogenetic Protein (BMP)の取り込み作用の増強により、未分化間葉系細胞の骨芽細胞様細胞への分化促進が期待され、その結果、骨粗鬆症などの骨形成の低下に起因する疾患や症状の予防又は治療効果の増強が期待される。
骨関連細胞のうち、破骨細胞において、アスコルビン酸類の取り込みが促進されると、アスコルビン酸類による破骨細胞誘導促進因子(ODF)のmRNAの発現促進作用により、骨代謝(骨の生成と分解)の円滑化等が期待される。
骨関連細胞のうち、軟骨細胞において、アスコルビン酸類の取り込みが促進されると、アスコルビン酸類のコラーゲン産生作用の増強により、関節障害の予防又は治療効果、炎症性疾患の予防又は治療効果等の増強が期待される。
1.細胞のアスコルビン酸、その誘導体及びそれらの塩からなる群より選択される1種以上の取り込み促進剤
本発明の細胞のアスコルビン酸、その誘導体及びそれらの塩からなる群より選択される1種以上の取り込み促進剤は、褐藻類の抽出物を含有することを特徴とする。
本発明において、細胞に取り込みが促進されるアスコルビン酸としては、D体、L体、DL体のいずれであってもよく、好ましくはL体である。
本発明において、細胞に取り込みが促進されるアスコルビン酸誘導体としては、アスコルビン酸のエステル誘導体やエーテル誘導体等が挙げられる。
アスコルビン酸のエステル誘導体としては、アスコルビン酸と、カルボン酸、硫酸、スルホン酸、リン酸等の酸類とのエステル誘導体が挙げられる。アスコルビン酸の2位、3位、5位及び6位のヒドロキシ基のいずれがエステル化されていてもよく、また2以上のヒドロキシ基がエステル化されていても良い。2以上のヒドロキシ基がエステル化されている場合、酸の残基は同一でも異なっていてもよい。
カルボン酸としては、脂肪族カルボン酸、芳香族カルボン酸等が挙げられる。
脂肪族カルボン酸としては、飽和又は不飽和の炭素数1〜22の脂肪族カルボン酸が挙げられ、好ましくは飽和又は不飽和の炭素数2〜18の脂肪族カルボン酸である。具体例としては、ギ酸、酢酸、プロピオン酸、酪酸、イソ酪酸、吉草酸、イソ吉草酸、ピバル酸、ヘキサン酸、ヘプタン酸、オクタン酸、オクチル酸、ノナン酸、デカン酸、ウンデカン酸、ラウリン酸、ミリスチン酸、ペンタデカン酸、パルミチン酸、イソパルミチン酸、ヘプタデカン酸、ステアリン酸、イソステアリン酸、ベヘン酸、アクリル酸、プロピオル酸、メタクリル酸、クロトン酸、イソクロトン酸、ウンデシレン酸、ミリストレイン酸、パルミトレイン酸、オレイン酸、リシノレン酸、リノール酸、リノレン酸、アラキドン酸、イコサペンタエン酸、ドコサヘキサエン酸、シクロペンタンカルボン酸、シクロヘキサンカルボン酸などの脂肪族モノカルボン酸;シュウ酸、マロン酸、コハク酸、グルタル酸、アジピン酸、ピメリン酸、スベリン酸、アゼライン酸、セバシン酸、フマル酸、マレイン酸などの脂肪族ジカルボン酸又はそのモノエステル(例、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、s−ブチル、t−ブチル、イソブチル、ペンチル、ヘキシル等の炭素数1〜6のアルキルエステル等);レチノイン酸等が挙げられる。また、脂肪族カルボン酸は置換されていても良く、その置換基としては、炭素数1〜6のアルコキシ基(例、メトキシ基、エトキシ基、プロポキシ基、イソプロポキシ基、ブトキシ基、s−ブトキシ基、t−ブトキシ基、イソブチルオキシ基、ペンチルオキシ基、ヘキシルオキシ基等)、ハロゲン原子(例、フッ素原子、塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子)、アミノ基、ヒドロキシ基等が挙げられる。
芳香族カルボン酸としては、炭素数7〜12の芳香族カルボン酸が挙げられ、好ましくは炭素数7〜10の芳香族カルボン酸である。具体例としては、安息香酸、ナフトエ酸、桂皮酸等の芳香族モノカルボン酸;フタル酸、イソフタル酸、テレフタル酸等の芳香族ジカルボン酸;等が挙げられる。また、芳香族カルボン酸は置換されていても良く、その置換基としては、炭素数1〜6のアルキル基(例、メチル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、ブチル基、s−ブチル基、t−ブチル基、イソブチル基、ペンチル基、ヘキシル基等)、炭素数1〜6のアルコキシ基(例、メトキシ基、エトキシ基、プロポキシ基、イソプロポキシ基、ブトキシ基、s−ブトキシ基、t−ブトキシ基、イソブチルオキシ基、ペンチルオキシ基、ヘキシルオキシ基等)、ハロゲン原子(例、フッ素原子、塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子)、アミノ基、ヒドロキシ基等が挙げられる。
硫酸は硫酸モノエステルであってもよく、具体例としては、硫酸;硫酸のモノアルキルエステル(例、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、s−ブチル、t−ブチル、イソブチル、ペンチル、ヘキシル等の炭素数1〜6のアルキルモノエステル等)等が挙げられる。
スルホン酸の具体例としては、スルホン酸;メチルスルホン酸、エチルスルホン酸等の炭素数1〜6のアルキルスルホン酸等が挙げられる。
リン酸はリン酸モノエステル、リン酸ジエステルであってもよく、具体例としては、リン酸;リン酸のモノアルキルエステル(例、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、s−ブチル、t−ブチル、イソブチル、ペンチル、ヘキシル等の炭素数1〜6のアルキルモノエステル等);リン酸のジアルキルエステル(例、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、s−ブチル、t−ブチル、イソブチル、ペンチル、ヘキシル等の炭素数1〜6のアルキルジエステル等)等が挙げられる。
アスコルビン酸のエステル誘導体の具体例としては、パルミチン酸アスコルビル、ステアリン酸アスコルビル、ジパルミチン酸アスコルビル、テトライソパルミチン酸アスコルビル(VCIP)等のアスコルビン酸とカルボン酸とのエステル誘導体;アスコルビン酸−2−硫酸エステル等のアスコルビン酸と硫酸とのエステル誘導体;アスコルビン酸−2−スルホン酸エステル等のアスコルビン酸とスルホン酸とのエステル誘導体;アスコルビン酸モノリン酸エステル、アスコルビン酸ジリン酸エステル、アスコルビン酸トリリン酸エステル等のアスコルビン酸とリン酸とのエステル誘導体;アスコルビン酸−2−リン酸−6−パルミチン酸エステル(APPS)等が挙げられる。
アスコルビン酸のエーテル誘導体としては、アスコルビン酸のヒドロキシ基の水素原子がアルキル基、アルケニル基、アリール基、糖残基等で置換されたものが挙げられる。アスコルビン酸の2位、3位、5位及び6位のヒドロキシ基の水素原子のいずれが置換されていてもよく、また2以上のヒドロキシ基が置換されていても良い。2以上のヒドロキシ基が置換されている場合、該置換基は同一でも異なっていてもよい。
アルキル基としては、炭素数1〜22のアルキル基が挙げられ、好ましくは炭素数1〜6のアルキル基である。具体例としては、メチル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、ブチル基、s−ブチル基、t−ブチル基、イソブチル基、ペンチル基、ヘキシル基、ヘプチル基、オクチル基、ノニル基、デシル基、ウンデシル基、ドデシル基、トリデシル基、テトラデシル基、ペンタデシル基、ヘキサデシル基、ヘプタデシル基、オクタデシル基等が挙げられる。
アルケニル基としては、炭素数2〜12のアルケニル基が挙げられ、好ましくは炭素数2〜6のアルケニル基である。具体例としては、ビニル基、アリル基、ブテニル基(例、1−ブテニル、2−ブテニル)等が挙げられる。
これらアルキル基及びアルケニル基は置換されていても良く、その置換基としては、炭素数1〜6のアルコキシ基(例、メトキシ基、エトキシ基、プロポキシ基、イソプロポキシ基、ブトキシ基、s−ブトキシ基、t−ブトキシ基、イソブチルオキシ基、ペンチルオキシ基、ヘキシルオキシ基等)、ハロゲン原子(例、フッ素原子、塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子)、アミノ基、ヒドロキシ基、オキソ基、フェニル基等が挙げられる。
アリール基としては、炭素数6〜12のアリール基が挙げられる。具体例としては、フェニル基、ナフチル基(1−ナフチル基、2−ナフチル基)等が挙げられる。また、アリール基は置換されていても良く、その置換基としては、炭素数1〜6のアルキル基(例、メチル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、ブチル基、s−ブチル基、t−ブチル基、イソブチル基、ペンチル基、ヘキシル基等)、炭素数1〜6のアルコキシ基(例、メトキシ基、エトキシ基、プロポキシ基、イソプロポキシ基、ブトキシ基、s−ブトキシ基、t−ブトキシ基、イソブチルオキシ基、ペンチルオキシ基、ヘキシルオキシ基等)、ハロゲン原子(例、フッ素原子、塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子)、アミノ基、ヒドロキシ基等が挙げられる。
糖残基としては、単糖残基、オリゴ糖残基等が挙げられる。単糖残基の具体例としては、グルコース残基、フラクトース残基、ガラクトース残基、マンノース残基、タロース残基、イドース残基、アルトロース残基、アロース残基、グロース残基、キシロース残基、リボース残基、アラビノース残基、ラムノース残基、フコース残基、グルクロン酸残基等が挙げられる。オリゴ糖残基としては、2〜10の単糖からなるオリゴ糖残基が挙げられる。オリゴ糖残基の構成単糖としては、グルコース、フラクトース、ガラクトース、マンノース、タロース、イドース、アルトロース、アロース、グロース、キシロース、リボース、アラビノース、ラムノース、フコース、グルクロン酸等が挙げられ、これらは同一又は異なっていてもよい。糖残基のヒドロキシ基の水素原子は置換されていても良く、その置換基としては、炭素数1〜7のアシル基(例、ホルミル基、アセチル基、プロピオニル基、ブチリル基、イソブチリル基、バレリル基、イソバレリル基、ピバロイル基等)、炭素数1〜6のアルキル基(例、メチル基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、ブチル基、s−ブチル基、t−ブチル基、イソブチル基、ペンチル基、ヘキシル基等)等が挙げられる。
アスコルビン酸のエーテル誘導体の具体例としては、アスコルビン酸グルコシド(例、アスコルビン酸−2−グルコシド)などが挙げられる。
本発明において細胞に取り込みが促進されるアスコルビン酸及びアスコルビン酸誘導体の塩としては、具体的には、ナトリウム、カリウム等のアルカリ金属塩、マグネシウム、カルシウム、バリウム等のアルカリ土類金属塩、並びにアルミニウム等の多価金属塩などの各種の金属塩;アンモニウムやトリシクロヘキシルアンモニウム等のアンモニウム塩;モノエタノールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン、モノイソプロパノールアミン、ジイソプロパノールアミン、トリイソプロパノールアミン等の各種のアルカノールアミン塩等が挙げられる。
本発明における細胞のアスコルビン酸類の取り込み促進剤に含有される褐藻類の抽出物は、褐藻類から抽出されたものであって、医薬品、医薬部外品、化粧品、又は食品分野において組成物の成分として従来から用いられ、或いは将来使用され得るものであれば特に制限されない。市販品がある場合は市販品も好適に用いられ得、例えば、(株)GSIクレオス、CODIF社等から入手し得る。
また、本発明において、褐藻類からの褐藻類の抽出物の抽出溶媒、抽出方法も特に制限されない。
褐藻類から抽出物を採取する部位も特に制限されないが、例えば、全藻、めかぶ(胞子葉又は成実葉)等から抽出され、褐藻類は生のまま若しくは乾燥させて使用する。
本発明における細胞のアスコルビン酸類の取り込み促進剤に含有される褐藻類としては、コンブ目、シオミドロ目、イソガワラ目、ナガマツモ目、カヤノモリ目、ウイキョウモ目、ムチモ目、クロガシラ目、ウルシグサ目、ケヤリ目、シリンゴデルマ目、アミジグサ目、ヒバマタ目に属する褐藻類が挙げられる。
コンブ目(Laminariales)に属する褐藻類としては、コンブ科(Laminariaceae)の、コンブ属(Laminaria)、トロロコンブ属(Kjellmaniella)、カジメ属(Ecklonia)、アラメ属(Eisenia)、アントクメ属(Eckloniopsis)、アナメ属(Agarum)、スジメ属(Costaria)、ネコアシコンブ属(Arthrothamnus)、クロシオメ属(Hedophyllum);チガイソ科(Alariaceae)のワカメ属(Undaria)、アイヌワカメ属(Alaria);ツルモ科(Chordaceae)のツルモ属(Chorda);レッソニア科(Lessoniaceae)のレッソニア属(Lessonia);等が挙げられる。
シオミドロ目(Estocarpales)に属する褐藻類としては、シオミドロ科(Estocarpaceae)の、シオミドロ属(Ectocarpus)、イソブドウ属(Botrytella)、ギフオルディア属(Giffordia)、ピラエラ属(Pilayella);等が挙げられる。
イソガワラ目(Ralfsiales)に属する褐藻類としては、イソガワラ科(Ralfsiaceae)のイソガワラ属(Ralfsia)等が挙げられる。
ナガマツモ目(Chordariales)に属する褐藻類としては、ナガマツモ科(Chordariaceae)の、クロモ属(Papenfusiella)、フトモズク属(Tinocladia)、ニセモズク属(Acrothrix)、マツモ属(Analipus)、ナガマツモ属(Chordaria)、オキナワモズク属(Cladosiphon)、ニセフトモズク属(Eudesme)、イワヒゲ属(Myelophycus)、チャソウメン属(Saundersella)、イシモズク属(Sphaerotrichia)等;ナミマクラ科(Elachistaceae)のナミマクラ属(Elachista)、ソメワケグサ属(Halothrix);ネバリモ科(Leathesiaceae)のネバリモ属(Leathesia)、シワノカワ属(Petrospongium);モズク科(Nemacystaceae)のモズク属(Nemacystis);イシゲ科(Ishigeaceae)のイシゲ属(Ishige);等が挙げられる。
カヤモノリ目(Scytosiphonales)に属する褐藻類としては、カヤモノリ科(Scytosiphonaceae)の、フクロノリ属(Colpomenia)、セイヨウハバノリ属(Petalonia)、カヤモノリ属(Scytosiphon)、コンブモドキ属(Akkesiphycus)、エゾフクロ属(Coilodesme)、ハバノリ属(Endarachne)、カゴメノリ属(Hydroclathrus)、キタイワヒゲ属(Melanosiphon)等;ムラチドリ科(Chnoosporaceae)のムラチドリ属(Chnoospora);ハバモドキ科(Punctariaceae)のハバモドキ属(Punctaria);等が挙げられる。
ウイキョウモ目(Dictoysiphonales)に属する褐藻類としては、ウイキョウモ科(Dictyosiphonaceae)のウイキョウモ属(Dictyosiphon)等が挙げられる
ムチモ目(Cutleriales)に属する褐藻類としては、ムチモ科(Cutleriaceae)のムチモ属(Cutleria)等が挙げられる。
クロガシラ目(Sphacelariales)に属する褐藻類としては、クロガシラ科(sphacelariaceae)のクロガシラ属(Sphacelaria)等が挙げられる。
アミジグサ目(Dictyotales)に属する褐藻類としては、アミジグサ科(Dictyotaceae)の、ヤハズグサ属(Dictyopteris)、アミジグサ属(Dictyota)、ニセアミジ属(Dilophus)、サナダグサ属(Pachydictyon)、ウミウチワ属(Padina)、コモングサ属(Spatoglossum)、フタエオウギ属(Distromium)、ヤレオウギ属(Homoeostrichus)、ハイオウギ属(Pockockiella)、ジガミグサ属(Stypopodium)、シマオウギ属(Zonaria)等が挙げられる。
ケヤリモ目(Sporochnales)に属する褐藻類としては、ケヤリモ科(Sporochnaceae)のイチメガサ属(Carpomitra)、ケヤリモ属(Sporochnus)等が挙げられる。
ウルシグサ目(Desmarestiales)に属する褐藻類としては、ウルシグサ科(Desmarestiaceae)のウルシグサ属(Desmarestia)等が挙げられる。
ヒバマタ目(Fucales)に属する褐藻類としては、ホンダワラ科(Sargassaceae)の、ホンダワラ属(Sargassum)、ヒジキ属(Hizikia)、スギモク属(Coccophora)、ヤバネモク属(Cystoseira)、ジヨロモク属(Myagropsis)、ラッパモク属(Turbinaria);ヒバマタ科(Fucaceae)のヒバマタ属(Fucus)、エゾイシゲ属(Pelvetia);等が挙げられる。
本発明の細胞のアスコルビン酸類の取り込み促進剤に含有される褐藻類の抽出物としては、コンブ目に属する褐藻類の抽出物が好ましく、コンブ目コンブ科コンブ属、コンブ目コンブ科トロロコンブ属に属する褐藻類の抽出物がより好ましく、コンブ目コンブ科コンブ属に属する褐藻類の抽出物が特に好ましい。
コンブ目(Laminariales)コンブ科(Laminariaceae)コンブ属(Laminaria)に属する褐藻類の具体例としては、ラミナリア オクロロイカ(Laminaria ochroleuca)、カラフトコンブ(Laminaria Saccharina)、ラミナリア ヒペルボレア(Laminaria Hyperborea)、ラミナリア クロウストニ(Laminaria Cloustoni)、ラミナリア ディギタータ(Laminaria Digitata)、マコンブ(Laminaria japonica)、ホソメコンブ(Laminaria religiosa)、ミツイシコンブ(Laminaria angusta)、エンドウコンブ(Laminaria yendoana)、ゴヘイコンブ(Laminaria yezoensis)、リシリコンブ(L.japonica Areschoug var.ochotensis Okamura)等が挙げられる。
ラミナリア オクロロイカ(Laminaria ochroleuca)は、酸化ストレスおよび細胞の老化を抑制し、グリコサミノグリカンの合成を促進すること等が知られているが(特開2001−48776号公報参照)、細胞のアスコルビン酸類の取り込み促進作用の観点から、コンブ目コンブ科コンブ属に属する褐藻類の中でも特に好ましい。
ラミナリア オクロロイカ(Laminaria ochroleuca)の抽出物は、例えば、Antileukine 6、Laminaine Marine BG、Phycolanineの商品名で(株)GSIクレオスから市販されており、容易に入手し得る。
コンブ目(Laminariales)コンブ科(Laminariaceae)トロロコンブ属(Kjellmaniella)に属する褐藻類の具体例としては、ガゴメコンブ(Kjellmaniella crassifolia)、トロロコンブ(Kjellmaniella gyrata)等が挙げられる。
本発明の細胞のアスコルビン酸類の取り込み促進剤は、細胞のアスコルビン酸類の取り込みを顕著に促進するので、アスコルビン酸類の有する、美白効果;老化防止効果(例えば、抗シワ効果、抗タルミ効果等);抗酸化効果;抗炎症効果;コラーゲン等の生体成分の合成促進による細胞賦活効果;表皮角化細胞の紫外線による細胞障害やDNA損傷の抑制効果;ニキビ改善効果;骨粗鬆症などの骨形成の低下に起因する疾患や症状の予防又は治療効果;骨代謝の円滑化効果;関節障害の予防又は治療効果;炎症性疾患の予防又は治療効果;等の各種効果の増強が期待される。中でも、美容上の問題を予防又は治療するために用いることができ(美白用、抗シワ用、抗タルミ用等)、特に美白用として好適に用いられる。
2.(A)褐藻類の抽出物、並びに(B)アスコルビン酸、その誘導体及びそれらの塩からなる群より選択される1種以上を含有する組成物
本発明の組成物は、(A)褐藻類の抽出物、並びに(B)アスコルビン酸、その誘導体及びそれらの塩からなる群より選択される1種以上を含有することを特徴とする。
本発明の組成物は、褐藻類の抽出物によって、細胞のアスコルビン酸、その誘導体及びそれらの塩からなる群より選択される1種以上の取り込みが促進されるので、本発明の組成物に配合されるアスコルビン酸類の有する効果が増強され、有用である。
本発明の組成物に配合される褐藻類の抽出物としては、本発明における細胞のアスコルビン酸類の取り込み促進剤に含有される褐藻類の抽出物と同様のものが挙げられる。
本発明の組成物に配合される褐藻類の抽出物としては、コンブ目に属する褐藻類の抽出物が好ましく、コンブ目(Laminariales)コンブ科(Laminariaceae)コンブ属(Laminaria)に属する褐藻類(例えば、ラミナリア オクロロイカ(Laminaria ochroleuca)、カラフトコンブ(Laminaria Saccharina)、ラミナリア ヒペルボレア(Laminaria Hyperborea)、ラミナリア クロウストニ(Laminaria Cloustoni)、ラミナリア ディギタータ(Laminaria Digitata)、マコンブ(Laminaria japonica)、ホソメコンブ(Laminaria religiosa)、ミツイシコンブ(Laminaria angusta)、エンドウコンブ(Laminaria yendoana)、ゴヘイコンブ(Laminaria yezoensis)、リシリコンブ(L.japonica Areschoug var.ochotensis Okamura))の抽出物がより好ましく、細胞のアスコルビン酸類の取り込み促進作用の観点から、ラミナリア オクロロイカ(Laminaria ochroleuca)抽出物が特に好ましい。
本発明の組成物配合される褐藻類の抽出物の配合量は、特に制限されないが、細胞のアスコルビン酸類の取り込みを十分に促進するという観点から組成物全重量に対して通常0.00001重量%以上、好ましくは0.0001重量%以上、より好ましくは、0.001重量%以上、さらに好ましくは0.01重量%以上であり、配合上限は安定性の観点から好ましくは20重量%以下、より好ましくは15重量%以下、さらに好ましくは10重量%以下、特に好ましくは5重量%以下である。
本発明の組成物に含有されるアスコルビン酸類は、医薬品、医薬部外品、化粧品または食品の分野において用いられ得るものであれば特に限定されない。本発明には、アスコルビン酸類のD体、L体、DL体をいずれも用いることができるが、好ましくはL体が用いられる。
アスコルビン酸類におけるアスコルビン酸の誘導体としては、前記「細胞に取り込みが促進されるアスコルビン酸誘導体」で例示したものと同様のものが挙げられる。
アスコルビン酸類におけるアスコルビン酸又はその誘導体の塩としては、前記「本発明において細胞に取り込みが促進されるアスコルビン酸及びアスコルビン酸誘導体の塩」で例示したものと同様のものが挙げられる。
本発明の組成物に含有されるアスコルビン酸類として、好ましくは、L−アスコルビン酸、L−アスコルビン酸のリン酸エステル誘導体;パルミチン酸アスコルビル、L−アスコルビン酸−2−硫酸エステル、アスコルビン酸−2−グルコシド、テトライソパルミチン酸アスコルビル(VCIP)、アスコルビン酸−2−リン酸−6−パルミチン酸エステル(APPS)及びそれらの塩(例えば、L−アスコルビン酸モノリン酸エステルナトリウム塩やリン酸L−アスコルビルマグネシウムなど)が用いられる。本発明の組成物を外用組成物として用いる場合には、皮膚や粘膜に対する安全性と作用効果の高さから、特に好ましくは、L−アスコルビン酸、L−アスコルビン酸モノリン酸エステル及びそれらの塩(例えば、L−アスコルビン酸モノリン酸エステルナトリウム塩など)、パルミチン酸アスコルビル、アスコルビン酸−2−グルコシド、テトライソパルミチン酸アスコルビル(VCIP)、アスコルビン酸−2−リン酸−6−パルミチン酸エステル(APPS)、リン酸L−アスコルビルマグネシウムが用いられる。
本発明の組成物に配合するアスコルビン酸類の配合量は、特に制限されないが、アスコルビン酸類の美白効果を十分に発揮するという観点から、組成物全体に対して通常0.001重量%以上、好ましくは0.01重量%以上、より好ましくは、0.1重量%以上、さらに好ましくは1重量%以上、特に好ましくは5重量%以上であり、配合上限は安定性の観点から好ましくは30重量%以下、より好ましくは25重量%以下、特に好ましくは20重量%以下である。
本発明の組成物において、アスコルビン酸類と褐藻類の抽出物との配合割合は、アスコルビン酸類100重量部に対して0.0001〜100重量部、好ましくは0.001〜50重量部の割合になるように配合することが望ましい。
本発明の組成物には、前述するアスコルビン酸類と褐藻類の抽出物に加えて、組成物にさらに有用な作用を付加するため美白成分、抗炎症成分、抗菌成分、細胞賦活化成分、収斂成分、抗酸化成分、ニキビ改善成分、老化防止成分、コラーゲン等の生体成分合成促進成分、血行促進成分、保湿成分、老化防止成分等の各種成分を1種または2種以上組み合わせて配合することができる。好ましくは美白成分、抗炎症成分、抗菌成分、細胞賦活化成分、収斂成分、抗酸化成分、老化防止成分または保湿成分の1種または2種以上の成分である。これらの各成分としては、医薬品、医薬部外品、または化粧品分野において外用組成物の成分として従来から使用され、また将来使用されるものであれば特に制限されず、任意のものを適宜選択し使用することができる。
例えば、美白成分としては、アルブチン;エラグ酸;フィチン酸;ルシノール;カモミラET;ビタミンA又はその誘導体、ビタミンE又はその誘導体、パントテン酸又はその誘導体等のビタミン類等が挙げられる。このうち、好ましいものとしては、パントテン酸又はその誘導体、エラグ酸、フィチン酸、ビタミンA又はその誘導体、ビタミンE又はその誘導体を挙げることができる。これらの美白成分は1種または2種以上を用いてもよい。
美白作用を有する植物成分を美白成分として用いてもよく、かかる植物成分としては、イリス(アイリス)、アーモンド、アロエ、イチョウ、ウーロン茶、エイジツ、オウゴン、オウレン、オトギリソウ、オドリコソウ、カッコン、クチナシ、クジン、クロレラ、ゴバイシ、コムギ、コメ、コメハイガ、オリザノール、コメヌカ、サイシン、サンショウ、シソ、シャクヤク、センキュウ、ソウハクヒ、ダイズ、納豆、茶、トウキ、トウキンセンカ、ニンニク、ハマメリス、ベニバナ、ボタンピ、ヨクイニン、トウキ、アメジスト、アセンヤク、アセビワラビ、イヌマキ、エノキ、カキ(Diospyros kaki)、キササゲ、クロマメ、ゲンチアナ、ゲンジン、サルサ、サヤインゲン、ショクマ、ジュウロウ、セージ、ゼンコ、ダイコン、ツツジ、ツクシハギ、トシン、ニガキ、パセリ、ヒイラギ、ホップ、マルバハギ、チョウジ、カンゾウ等の植物に由来する成分が挙げられる。好ましくは、イリス(アイリス)、アロエ、イチョウ、ウーロン茶、エイジツ、オウゴン、オウレン、オトギリソウ、オドリコソウ、海藻、カッコン、クチナシ、クジン、ゴバイシ、コムギ、コメ、コメヌカ、サイシン、サンショウ、シソ、シャクヤク、センキュウ、ソウハクヒ、茶、トウキ、トウキンセンカ、ハマメリス、ベニバナ、ボタンピ、ヨクイニン、アメジスト、アセンヤク、エノキ、カキ(Diospyros kaki)、キササゲ、クロマメ、ゲンチアナ、サルサ、サヤインゲン、ジュウロウ、セージ、ゼンコ、ダイコン、ツツジ、ツクシハギ、トシン、ニガキ、パセリ、ヒイラギ、ホップ、チョウジ、及びカンゾウの植物由来成分であり、より好ましくは、イリス(アイリス)、アロエ、イチョウ、エイジツ、オウゴン、オウレン、オトギリソウ、クチナシ、クジン、コメ、コメヌカ、サイシン、シャクヤク、センキュウ、ソウハクヒ、茶、トウキ、トウキンセンカ、ハマメリス、ベニバナ、ボタンピ、アメジスト、アセンヤク、エノキ、カキ(Diospyros kaki)、セージ、ダイコン、ツツジ、パセリ、ホップ、カンゾウ及びヨクイニンの植物由来成分である。
これらの植物成分を本発明の組成物に用いる場合、植物成分の形態は特に制限されないが、通常は植物エキス(植物抽出物)や精油などの態様で使用することができる。なお、上記植物成分中に記載の( )内は、その植物の種類、別名または生薬名である。
抗炎症成分としては、アラントイン、カラミン、グリチルリチン酸又はその誘導体、グリチルレチン酸又はその誘導体、酸化亜鉛、グアイアズレン、酢酸トコフェロール、塩酸ピリドキシン、メントール、カンフル、テレピン油、インドメタシン、サリチル酸又はその誘導体等が挙げられる。好ましくはアラントイン、グリチルリチン酸又はその誘導体、グリチルレチン酸又はその誘導体、グアイアズレン、メントールである。
抗菌成分としては、クロルヘキシジン、サリチル酸、塩化ベンザルコニウム、アクリノール、エタノール、塩化ベンゼトニウム、クレゾール、グルコン酸及びその誘導体、ポピドンヨード、ヨウ化カリウム、ヨウ素、イソプロピルメチルフェノール、トリクロカルバン、トリクロサン、感光素101号、感光素201号、パラベン、フェノキシエタノール、1,2-ペンタンジオール、塩酸アルキルジアミノグリシン等が挙げられる。好ましくは、塩化ベンザルコニウム、塩化ベンゼトニウム、グルコン酸及びその誘導体、イソプロピルメチルフェノール、トリクロカルバン、トリクロサン、感光素101号、感光素201号、パラベン、フェノキシエタノール、1,2-ペンタンジオール、塩酸アルキルジアミノグリシン等が挙げられる。さらに好ましくは、塩化ベンザルコニウム、グルコン酸及びその誘導体、塩化ベンゼトニウム、イソプロピルメチルフェノールである。
細胞賦活化成分としては、γ-アミノ酪酸、ε-アミノプロン酸などのアミノ酸類:レチノール、チアミン、リボフラビン、塩酸ピリドキシン、パントテン酸類などのビタミン類:グリコール酸、乳酸などのα-ヒドロキシ酸類:タンニン、フラボノイド、サポニン、アラントイン、感光素301号などが挙げられる。好ましくは、γ-アミノ酪酸、ε-アミノプロン酸などのアミノ酸類:レチノール、チアミン、リボフラビン、塩酸ピリドキシン、パントテン酸類などのビタミン類である。
収斂成分としては、ミョウバン、クロロヒドロキシアルミニウム、塩化アルミニウム、アラントインアルミニウム塩、硫酸亜鉛、硫酸アルミニウムカリウム等の金属塩;タンニン酸、クエン酸、乳酸、コハク酸などの有機酸を挙げることができる。好ましくは、ミョウバン、クロロヒドロキシアルミニウム、塩化アルミニウム、アラントインアルミニウム塩、硫酸アルミニウムカリウム、タンニン酸である。
抗酸化成分としては、トコフェロール及びその誘導体、ブチルヒドロキシアニソール、ジブチルヒドロキシトルエン、亜硫酸水素ナトリウム、エリソルビン酸及びその塩、フラボノイド、グルタチオン、グルタチオンペルオキシダーゼ、グルタチオン-S-トランスフェラーゼ、カタラーゼ、スーパーオキサイドジスムターゼ、チオレドキシン、タウリン、チオタウリン、ヒポタウリンなどが挙げられる。好ましくは、トコフェロール及びその誘導体、チオタウリン、ヒポタウリン、チオレドキシン、フラボノイドである。
老化防止成分としては、レチノイド(レチノール、レチノイン酸、レチナール等)、パンガミン酸、カイネチン、ウルソール酸、ウコンエキス、スフィンゴシン誘導体、ケイ素、ケイ酸、N−メチル−L−セリン、メバロノラクトン等が挙げられる。好ましくは、レチノイド(レチノール、レチノイン酸、レチナール等)、カイネチンである。
保湿成分としては、アラニン、セリン、ロイシン、イソロイシン、スレオニン、グリシン、プロリン、ヒドロキシプロリン、グルコサミン、テアニンなどのアミノ酸及びその誘導体;コラーゲン、コラーゲンペプチド、ゼラチン等のペプチド;グリセリン、1,3-ブチレングリコール、プロピレングリコール、ポリエチレングリコールなどの多価アルコール;ソルビトールなどの糖アルコール;レシチン、水素添加レシチン等のリン脂質;ヒアルロン酸、ヘパリン、コンドロイチン等のムコ多糖;乳酸、ピロリドンカルボン酸ナトリウム、尿素などのNMF由来成分のほか、ポリグルタミン酸などがあげられる。好ましいものは、アラニン、セリン、グリシン、プロリン、ヒドロキシプロリン、グルコサミン、テアニン、コラーゲン、コラーゲンペプチド、グリセリン、1,3-ブチレングリコール、水素添加レシチン、ヒアルロン酸、ヘパリン、コンドロイチン、乳酸、ピロリドンカルボン酸ナトリウム、ポリグルタミン酸である。
本発明の組成物は、アスコルビン酸類と褐藻類の抽出物、並びに上記各成分に加えて、組成物の用途あるいは剤形に応じて、食品、医薬部外品、医薬品又は化粧品に通常使用される成分を適宜配合しても良い。配合できる成分としては、特に制限されないが、例えば、アミノ酸類、アルコール類、多価アルコール類、糖類、ガム質、多糖類などの高分子化合物、界面活性剤、可溶化成分、油脂類、経皮吸収促進成分、防腐・抗菌・殺菌剤、pH調整剤、キレート剤、抗酸化剤、酵素成分、結合剤、崩壊剤、滑沢剤、流動化剤、清涼化剤の他、ミネラル類、細胞賦活剤、滋養強壮剤、賦形剤、増粘剤、安定化剤、保存剤、等張化剤、分散剤、吸着剤、崩壊補助剤、湿潤剤または湿潤調節剤、防湿剤、着色料、着香剤または香料、芳香剤、還元剤、可溶化剤、溶解補助剤、発泡剤、粘稠剤または粘稠化剤、溶剤、基剤、乳化剤、可塑剤、緩衝剤、光沢化剤などを挙げることができる。特に界面活性剤、可溶化成分または油脂類を配合することによって、水性溶媒中におけるアスコルビン酸類の安定性、有効性をより向上させることができ、さらに、本発明の組成物を外用組成物として使用する場合は、その使用感をより向上させることもできる。また、本発明の組成物が外用組成物である場合には、界面活性剤、可溶化成分、油脂類に加えて、経皮吸収促進成分を配合することも好ましい。
界面活性剤としては、医薬品、医薬部外品または化粧品分野において外用剤の成分として用いられるものであれば特に限定されず、例えば、ポリオキシエチレン(以下、POEという)−オクチルドデシルアルコールやPOE−2−デシルテトラデシルアルコール等のPOE−分岐アルキルエーテル;POE −オレイルアルコールエーテルやPOE−セチルアルコールエーテル等のPOE−アルキルエーテル;ソルビタンモノオレエート、ソルビタンモノイソステアレート及びソルビタンモノラウレート等のソルビタンエステル;POE−ソルビタンモノオレエート、POE−ソルビタンモノイソステアレート、及びPOE−ソルビタンモノラウレート等のPOE−ソルビタンエステル;グリセリンモノオレエート、グリセリンモノステアレート、及びグリセリンモノミリステート等のグリセリン脂肪酸エステル;POE−グリセリンモノオレエート、POE−グリセリンモノステアレート、及びPOE−グリセリンモノミリステート等のPOE−グリセリン脂肪酸エステル;POE−ジヒドロコレステロールエステル、POE−硬化ヒマシ油、及びPOE−硬化ヒマシ油イソステアレート等のPOE−硬化ヒマシ油脂肪酸エステル;POE−オクチルフェニルエーテル等のPOE−アルキルアリールエーテル;モノイソステアリルグリセリルエーテルやモノミリスチルグリセリルエーテル等のグリセリンアルキルエーテル;POE−モノステアリルグリセリルエーテル、POE−モノミリスチルグリセリルエーテル等のPOE−グリセリンアルキルエーテル;ジグリセリルモノステアレート、デカグリセリルデカステアレート、デカグリセリルデカイソステアレート、及びジグリセリルジイソステアレート等のポリグリセリン脂肪酸エステル等の各種非イオン界面活性剤や、あるいはレシチン、水素添加レシチン、サポニン、サーファクチンナトリウム、コレステロール、胆汁酸などの天然由来の界面活性剤等を例示することができる。これらの界面活性剤は、1種単独で使用してもまた2種以上を任意に組み合わせて使用してもよい。
可溶化成分としては、医薬品、医薬部外品または化粧品分野において用いられるものであれば特に限定されず、例えば、エタノール等の低級アルコール、グリセリン,エチレングリコール等の多価アルコール、水素添加大豆リン脂質、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンラノリンアルコール、ポリオキシエチレンヒマシ油、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油、ポリオキシエチレンステロール、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル等を挙げることができる。好ましくは、エタノール、グリセリン、エチレングリコール、ジエチレングリコール、ジプロピレングリコール、水素添加大豆リン脂質、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンラノリンアルコール、ポリオキシエチレンヒマシ油、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油、ポリオキシエチレンアルキルエーテルであり、より好ましくは、エタノール、グリセリン、エチレングリコール、ジエチレングリコール、ジプロピレングリコール、水素添加大豆リン脂質である。これらの可溶化成分は、1種単独で使用しても、または2種以上を任意に組み合わせて用いてもよい。
油脂類としては、医薬品、医薬部外品または化粧品分野において外用剤の成分として用いられるものであれば特に限定されず、例えば、中鎖脂肪酸トリグリセリド等の合成油脂;大豆油、米油、菜種油、綿実油、ゴマ油、サフラワー油、ヒマシ油、オリーブ油、カカオ油、椿油、ヒマワリ油、パーム油、アマ油、シソ油、シア油、サル油、ヤシ油、木ロウ、ホホバ油、グレープシード油、及びアボガド油等の植物油脂;ミンク油、卵黄油、牛脂、乳脂、及び豚脂等の動物油脂;ミツロウ、鯨ロウ、ラノリン、カルナウバロウ、キャンデリラロウ等のロウ類;流動パラフィン、スクワレン、スクワラン、マイクロクリスタリンワックス、セレシンワックス、パラフィンワックス、ワセリン等の炭化水素類;ラウリン酸、ミリスチン酸、ステアリン酸、オレイン酸、イソステアリン酸、ベヘニン酸等の天然及び合成脂肪酸;セタノール、ステアリルアルコール、ヘキシルデカノール、オクチルデカノール、ラウリルアルコール等の天然及び合成高級アルコール;ミリスチン酸イソプロピル、パルミチン酸イソプロピル、ミリスチン酸オクチルドデシル、オレイン酸オクチルドデシル、コレステロールオレート等のエステルやエーテル類;シリコーン油等が挙げられる。これらの油脂類は、1種単独で使用しても、または2種以上を任意に組み合わせて用いてもよい。
本発明の組成物は、組成物の用途に応じて、食品、医薬品、医薬部外品又は化粧品に通常使用される剤形をとることができ、通常、固形剤、半固形剤または液剤である。具体的には、錠剤(口腔内側崩壊錠、咀嚼可能錠、発泡錠、トローチ剤、ゼリー状ドロップ剤などを含む)、丸剤、顆粒剤、細粒剤、散剤、硬カプセル剤、軟カプセル剤、ドライシロップ剤、液剤(ドリンク剤、懸濁剤、シロップ剤を含む)、ゲル剤、リポソーム剤、エキス剤、チンキ剤、レモネード剤、軟膏剤、ゼリー剤などの公知の形態をとることができる。また、必要に応じてその他の溶媒や通常使用される基剤等を配合することによって、ペースト状、ムース状、ジェル状、液状、乳液状、クリーム状、シート状(基材担持)、エアゾール状、スプレー状などの各種所望の形態に調製することができる。
本発明の組成物におけるこれらの剤形は当業界の通常の方法にて製造することができる。例えば、本発明の組成物が外用組成物である場合、アスコルビン酸類と褐藻類の抽出物、並びに必要に応じて上記各任意成分を配合混合し、さらに必要に応じてその他の溶媒や通常使用される外用剤の基剤等を配合することによって、ペースト状、ムース状、ジェル状、液状、乳液状、クリーム状、シート状(基材担持)、エアゾール状、スプレー状などの各種所望の形態に調製することができる。
本発明の組成物は、通常pH1〜8の液性を備えていればよいが、半固形剤又は液剤にする場合、アスコルビン酸類の安定性、皮膚や粘膜に対する低刺激性、及び皮膚使用感のよさという観点から、好ましくはpH2〜7、より好ましくはpH2〜6の酸性領域であることが望ましい。
本発明の組成物は、本発明の効果を奏すれば特に限定されないが、例えば医薬品、医薬部外品、食品[菓子、健康食品、栄養補助食品(バランス栄養食、サプリメントなど)を含む)、栄養機能食品、特定保健用食品を含む]、化粧品ではファンデーション、口紅、マスカラ、アイシャドウ、アイライナー、眉墨及び美爪料等のメーキャップ化粧料;乳液、クリーム、ローション、オイル及びパックなどの基礎化粧料;洗顔料やクレンジング、ボディ洗浄料などの洗浄料、入浴剤などとすることができる。
本発明の組成物は内服用組成物として用いても外用組成物として用いてもよいが、本発明は外用組成物として使用されることが好ましい。
本発明の組成物は、皮膚細胞のアスコルビン酸の取り込みが促進されているので、アスコルビン酸類の有する、美白効果;老化防止効果(例えば、抗シワ効果、抗タルミ効果等);抗酸化効果;抗炎症効果;コラーゲン等の生体成分の合成促進による細胞賦活効果;表皮角化細胞の紫外線による細胞障害やDNA損傷の抑制効果;ニキビ改善効果;骨粗鬆症などの骨形成の低下に起因する疾患や症状の予防又は治療効果;骨代謝の円滑化効果;関節障害の予防又は治療効果;炎症性疾患の予防又は治療効果;等の各種の効果の向上が期待され、中でも、美容上の問題を予防又は治療するための組成物(美白用組成物、抗シワ用組成物、抗タルミ用組成物等)として用いることができ、特に美白用組成物として好適に用いられる。
3.細胞のSVCT(Sodium-dependent Vitamin C Transporter)発現促進剤
本発明の細胞のSVCT(Sodium-dependent Vitamin C Transporter)発現促進剤は、褐藻類の抽出物を含有することを特徴とする。
本発明の細胞のSVCT発現促進剤に含有される褐藻類の抽出物としては、本発明における細胞のアスコルビン酸類の取り込み促進剤に含有される褐藻類の抽出物と同様のものが挙げられる。
本発明の細胞のSVCT発現促進剤に含有される褐藻類の抽出物としては、コンブ目に属する褐藻類の抽出物が好ましく、コンブ目(Laminariales)コンブ科(Laminariaceae)コンブ属(Laminaria)に属する褐藻類(例えば、ラミナリア オクロロイカ(Laminaria ochroleuca)、カラフトコンブ(Laminaria Saccharina)、ラミナリア ヒペルボレア(Laminaria Hyperborea)、ラミナリア クロウストニ(Laminaria Cloustoni)、ラミナリア ディギタータ(Laminaria Digitata)、マコンブ(Laminaria japonica)、ホソメコンブ(Laminaria religiosa)、ミツイシコンブ(Laminaria angusta)、エンドウコンブ(Laminaria yendoana)、ゴヘイコンブ(Laminaria yezoensis)、リシリコンブ(L.japonica Areschoug var.ochotensis Okamura))の抽出物がより好ましく、細胞のアスコルビン酸類の取り込み促進作用の観点から、ラミナリア オクロロイカ(Laminaria ochroleuca)抽出物が特に好ましい。
本発明の細胞のSVCT発現促進剤は、細胞のアスコルビン酸類の取り込みに作用するSVCT遺伝子の発現を顕著に促進するので、細胞のアスコルビン酸類の取り込み促進することが期待され、それによって、アスコルビン酸類の有する、美白効果;老化防止効果(例えば、抗シワ効果、抗タルミ効果等);抗酸化効果;抗炎症効果;コラーゲン等の生体成分の合成促進による細胞賦活効果;表皮角化細胞の紫外線による細胞障害やDNA損傷の抑制効果;ニキビ改善効果;骨粗鬆症などの骨形成の低下に起因する疾患や症状の予防又は治療効果;骨代謝の円滑化効果;関節障害の予防又は治療効果;炎症性疾患の予防又は治療効果;等の各種効果の増強が期待される。中でも、美容上の問題を予防又は治療するために用いることができ(美白用、抗シワ用、抗タルミ用等)、特に美白用として好適に用いられる。
以下に、実施例に基づいて本発明を詳細に説明するが、本発明はこれらの実施例によって限定されるものではない。
実施例1(ケラチノサイトにおけるアスコルビン酸取り込み量)
6穴プレートに、ケラチノサイト(新生児表皮角化細胞(NHEKF)、クラボウ(株)より購入)を1*105個/wellで播種し、正常ヒト表皮角化細胞増殖用無血清培地(HuMedia-KG2、クラボウ(株))3mLを用いて4日間培養後、ラミナリア オクロロイカ(Laminaria ochroleuca)抽出物(商品名:ラミナインマリン、(株)GSIクレオスより購入)を各濃度に溶解させた培地、又はラミナリア オクロロイカ(Laminaria ochroleuca)抽出物を含まない培地(対照)に交換した。24時間培養後、L−アスコルビン酸をそれぞれ添加し(最終濃度が500μM)、さらに3時間培養後、細胞を回収した。回収した細胞を注射針により破砕し、上清中のアスコルビン酸量をHPLCにより定量し、細胞のアスコルビン酸取り込み量を算出した。検出は電気化学検出器で行った。トリパンブルー染色により細胞の数を数え、細胞数当たりのアスコルビン酸取り込み量を算出した。
測定結果をもとに、対照におけるケラチノサイトのアスコルビン酸取り込み量を100%として、ラミナリア オクロロイカ(Laminaria ochroleuca)抽出物を添加して培養したケラチノサイトのアスコルビン酸取り込み量を算出した。結果を表1に示す。
ラミナリア オクロロイカ(Laminaria ochroleuca)抽出物を添加した培地で培養した細胞では、対照と比較して、アスコルビン酸取り込み量が顕著に増加すること、また、アスコルビン酸取り込み量は、ラミナリア オクロロイカ(Laminaria ochroleuca)抽出物濃度に依存して増加することが認められた。
実施例2(ケラチノサイトにおけるSVCT-1(Sodium-dependent Vitamin C Transporter-1)遺伝子の発現)
6穴プレートに、ケラチノサイト(新生児表皮角化細胞(NHEKF)、クラボウ(株)より購入)を5*104個/wellで播種し、正常ヒト表皮角化細胞増殖用無血清培地(HuMedia-KG2、クラボウ(株)製)3mLを用いて4日間培養後、ラミナリア オクロロイカ(Laminaria ochroleuca)抽出物(商品名:ラミナインマリン、(株)GSIクレオスより購入)を各濃度に溶解させた培地、又はラミナリア オクロロイカ(Laminaria ochroleuca)抽出物を含まない培地(対照)に交換した。24時間培養後、細胞からRNAを抽出し、逆転写後、定量PCR解析を行った。
定量結果をもとに、コントロールにおけるSVCT-1遺伝子の発現量を100%として、ラミナリア オクロロイカ(Laminaria ochroleuca)抽出物を添加して培養したケラチノサイトのSVCT-1遺伝子の発現量を算出した。結果を表2に示す。
ラミナリア オクロロイカ(Laminaria ochroleuca)抽出物を添加した培地で培養した細胞では、対照と比較して、SVCT-1遺伝子の発現量が顕著に増加すること、また、SVCT-1遺伝子の発現量は、ラミナリア オクロロイカ(Laminaria ochroleuca)抽出物濃度に依存して増加することが認められた。
実施例3(メラノサイトにおけるアスコルビン酸取り込み量)
6穴プレートにメラノサイト(ヒト皮膚由来のメラノーマ細胞)を5*104個/wellで播種し、10%FCS含有Eagle-MEM(Earle’s Salts) (日研生物医学研究所より購入)3mLを用いて1日間培養後、血清フリーのEagle-MEM(Earle’s Salts)に交換し、さらに2日間培養を行った。2日間培養後、ラミナリア オクロロイカ(Laminaria ochroleuca)抽出物(商品名:ラミナインマリン、(株)GSIクレオスより購入)を各濃度に溶解させた血清フリー培地、又はラミナリア オクロロイカ(Laminaria ochroleuca)抽出物を含まない血清フリー培地(対照)に交換した。24時間培養後、L−アスコルビン酸をそれぞれ添加し(最終濃度が500μM)、さらに3時間培養後、細胞を回収した。回収した細胞を注射針により破砕し、上清中のアスコルビン酸量をHPLCにより定量し、細胞のアスコルビン酸取り込み量を算出した。検出は電気化学検出器で行った。トリパンブルー染色により細胞の数を数え、細胞数当たりのアスコルビン酸取り込み量を算出した。
測定結果をもとに、対照におけるメラノサイトのアスコルビン酸取り込み量を100%として、ラミナリア オクロロイカ(Laminaria ochroleuca)抽出物を添加して培養したメラノサイトのアスコルビン酸取り込み量を算出した。結果を表3に示す。
ラミナリア オクロロイカ(Laminaria ochroleuca)抽出物を添加した培地で培養した細胞では、対照と比較して、アスコルビン酸取り込み量が顕著に増加することとが認められた。
実施例4(3次元培養皮膚モデルにおけるメラニン産生量)
J-TEC社3次元培養皮膚LabCyte MELANO-MODELを予め37℃に温めておいた培地(商品名:特注培地、J-TECより購入)が1.5ml入っている12wellプレートに移し、37℃で5%CO2濃度の炭酸ガスインキュベータで1日培養した。翌日培地を吸引し、新しい培地と被験物質を3次元培養皮膚に添加した。2日に1回の割合で、培地交換と被験物質の添加を行い、2週間培養を続けた。被験物質が、3次元培養皮膚の細胞に影響を与えない濃度を検討し、培地にL-アスコルビン酸を2.5%(w/v)、ラミナリア オクロロイカ(Laminaria ochroleuca)抽出物(商品名:ラミナインマリン、(株)GSIクレオスより購入)を0.025 %(w/v)添加したものを被験薬と、L-アスコルビン酸2.5 %(w/v)を添加したものを対照とした。2週間後、3次元培養皮膚各々をナイフでくり抜き、マイクロチューブに移した後、試薬A(1%SDS、0.05mMEDTA、10mMtris-HCl)を入れた。更にマイクロチューブに5mg/ml Proteinase Kを3μl添加し、よく混合し、45℃のウォーターバスで一晩温めた。翌日、更に5mg/ml Proteinase Kを3μl添加して4時間温めた後、ボルテックスミキサーで皮膚を完全に破砕した。500mM炭酸ナトリウム溶液を25μl、過酸化水素を5μl加え、よく混合した後80℃のウォーターバスで30分間温めた。室温でしばらく放置して冷やした後、クロロホルム:メタノール(2:1)溶液を20μl加え、よく混合した。15000rpm、10分間遠心分離した後、マイクロチューブ内の上清を150μl取り、96wellプレートに入れ、プレートリーダー(マルチスキャンMS Labsystems社製)で吸光度(405nm)を測定し、皮膚中から抽出されたメラニン量を測定した。
ラミナリア オクロロイカ(Laminaria ochroleuca)抽出物を添加することにより、生細胞数あたりのメラニン産生量(対照におけるメラニン産生量を100%として算出)が67.4%から62.6%に減少し、美白用組成物として有用であることが実証された。
以下に製剤実施例を挙げるが、本発明はこれらの実施例に限られるものではない。なお、下記の各処方において%とは、特に言及しない限り、重量(W/W)%を意味するものとする。
製剤実施例1(日焼け止め)
トリメチルグリシン 1.0(%)
テトラ2−ヘキシルデカン酸アスコルビル 0.1
パラメトキシケイ皮酸2−エチルヘキシル 10.0
デカメチルシクロペンタシロキサン 20.0
パルミチン酸オクチル 10.0
ポリオキシエチレン・メチルポリシロキサン共重合体 3.0
メチルハイドロジェンポリシロキサン処理低温焼成酸化亜鉛 15.0
ポリアクリル酸アルキル 5.0
濃グリセリン 5.0
無水エタノール 5.0
1,3−ブチレングリコール 3.0
パンテノール 0.1
香料 0.1
ラミナリアオクロロイカ抽出物(商品名:ラミナインマリン) 0.01
精製水 残量
合計 100.0%
製剤実施例2(日焼け止め)
トリメチルグリシン 3.0(%)
アスコルビン酸ナトリウム 1.0
パラメトキシケイ皮酸2−エチルヘキシル 10.0
ベンジリデンマロネートポリシロキサン(PARSOL SLX) 5.0
ジエチルアミノヒドロキシベンゾイルヘキシルベンゾエート(ユビナール APlus) 5.0
ジメトキシベンジリデンオキソイミダゾリジンプロピオン酸2−エチルヘキシル
3.0
2,4,6−トリス[4−(2−エチルヘキシルオキシカルボニル)アニリノ]−1,3,5−トリアジン 3.0
ジオクタン酸イソルバイド(ソルエスター208) 10.0
ラウリルポリグリセリル−3ポリジメチルシロキシエチルジメチコン
(KF6105) 3.0
フェルラ酸 3.0
パラオキシ安息香酸メチル 0.05
パラオキシ安息香酸プロピル 0.05
フェニルベンズイミダゾールスルホン酸 3.0
トリエタノールアミン 1.5
カラフトコンブ抽出物(商品名:Phlorogine BG) 0.0005
精製水 残量
合計 100.0%
製剤実施例3(クリーム)
テトラ2−ヘキシルデカン酸アスコルビル 5.0
ラウリルジメチコンポリグリセリン−3クロスポリマー/トリ2−エチルヘキサン酸グリセリル(KSG−830) 5.0
架橋型メチルポリシロキサン/メチルポリシロキサン(KSG16) 5.0
架橋型アルキル変性シリコン/トリ2−エチルヘキサン酸グリセリル
(KGG−43) 3.0
デカメチルシクロペンタシロキサン 15.0
ポリメチルシルセスキオキサン 3.0
(ジメチコン/ビニルジメチコン/メチコン)クロスポリマー 1.0
ポリアクリル酸アルキル 5.0
濃グリセリン 10.0
硫酸マグネシウム 0.1
エデト酸ナトリウム 0.05
ガゴメコンブ抽出物 0.03
パラオキシ安息香酸メチル 0.05
パラオキシ安息香酸プロピル 0.05
精製水 残量
合計 100.0%。
製剤実施例4(クリーム)
トリメチルグリシン 0.1(%)
L−アスコルビン酸リン酸エステルナトリウム 6.0
テトラ2−エチルヘキサン酸ペンタエリスリット 5.0
白色ワセリン 2.0
ステアリン酸ポリオキシエチレンソルビタン 2.0
カルボキシビニルポリマー 0.1
1,3−ブチレングリコール 5.0
セタノール 0.5
濃グリセリン 5.0
ラミナリアオクロロイカ抽出物(商品名:Phycolanine) 0.005
L−アルギニン 0.1
キサンタンガム 0.1
ヒドロキシエチルセルロース 0.1
アルギン酸ナトリウム 0.1
パラオキシ安息香酸メチル 0.05
パラオキシ安息香酸プロピル 0.05
精製水 残量
合計 100.0%。
製剤実施例5(化粧水)
トリメチルグリシン 3.0(%)
アスコルビン酸ナトリウム 10.0
リン酸L−アスコルビルマグネシウム 5.0
ヒアルロン酸 0.05
ガゴメコンブ抽出物 0.3
1,3−ブチレングリコール 5.0
ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油(HCO−80) 1.0
パラオキシ安息香酸メチル 0.05
精製水 残量
合計 100.0%。
製剤実施例6(スティック)
トリメチルグリシン 3.0(%)
テトラ2−ヘキシルデカン酸アスコルビル 15.0
パラフィンワックス 10.0
白色ワセリン 15.0
オレイン酸フィトステリル 19.0
セリシン 5.0
カルナバロウ 5.0
サラシミツロウ 5.0
ホホバ油 10.0
ラミナリアオクロロイカ抽出物(商品名:Antileukine 6) 0.1
トリ2−エチルヘキサン酸グリセリル 22.9
合計 100.0%。
製剤実施例7 外皮用剤
L−アスコルビン酸−2−硫酸エステル 10.0(%)
ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル 1.0
ジプロピレングリコールモノプロピルエーテル 40.0
ホホバ油 5.0
ラミナリアヒペルボレア抽出物(商品名:Phycoboreane) 0.2
イソプロピルメチルフェノール 0.05
カルボキシビニルポリマー 0.5
トリエタノールアミン 0.3
精製水 残量
合計 100.00%。
製剤実施例8 アクネローション
L−アスコルビン酸トリリン酸エステルマグネシウム 15.0(%)
1,3―ブチレングリコール 3.0
ジエチレングリコールモノエチルエーテル 20.0
塩化ベンザルコニウム 0.5
ハマメリスエキス 0.1
ラミナリアクロウストニ抽出物(商品名:Phyconnexine) 0.1
エタノール 5.0
香料 0.1
メントール 0.01
精製水 残量
合計 100.0 %。
製剤実施例9 美容液
L−アスコルビン酸 20.0(%)
ジエチレングリコールモノブチルエーテル 60.0
グリセリン 5.0
ラミナリアディギタータ抽出物(商品名:Phycosaccharides) 1.0
精製水 残量
合計 100.0 %。
製剤実施例10 美容液
L−アスコルビン酸 10.0(%)
L−アスコルビン酸モノリン酸エステルナトリウム 2.0
ジエチレングリコールモノエチルエーテル 51.0
プロピレングリコール 23.0
ラミナリアオクロロイカ抽出物(商品名:ラミナインマリンBG) 2.0
精製水 残量
合計 100.0 %。

Claims (14)

  1. 褐藻類の抽出物を含有する、細胞のアスコルビン酸、その誘導体及びそれらの塩からなる群より選択される1種以上の取り込み促進剤。
  2. 褐藻類が、コンブ目に属する褐藻類である、請求項1に記載の取り込み促進剤。
  3. コンブ目に属する褐藻類が、コンブ目コンブ科コンブ属に属する褐藻類である、請求項2に記載の取り込み促進剤。
  4. コンブ目コンブ科コンブ属に属する褐藻類が、ラミナリア オクロロイカ(Laminaria ochroleuca)である、請求項3に記載の取り込み促進剤。
  5. 細胞が、皮膚関連細胞、及び骨関連細胞からなる群より選択される一種以上の細胞である、請求項1〜4のいずれか一項に記載の取り込み促進剤。
  6. 細胞が、皮膚関連細胞である、請求項5に記載の取り込み促進剤。
  7. 皮膚関連細胞が、ケラチノサイト及び/又はメラノサイトである、請求項6に記載の取り込み促進剤。
  8. (A)褐藻類の抽出物、並びに
    (B)アスコルビン酸、その誘導体及びそれらの塩からなる群より選択される1種以上
    を含有する組成物。
  9. (B)アスコルビン酸、その誘導体及びそれらの塩からなる群より選択される1種以上の合計含有量が、組成物全重量に対して、5〜30重量%である、請求項8に記載の組成物。
  10. (B)アスコルビン酸、その誘導体及びそれらの塩からなる群より選択される1種以上が、アスコルビン酸である、請求項8又は9に記載の組成物。
  11. 褐藻類が、コンブ目コンブ科コンブ属に属する褐藻類である、請求項8〜10のいずれか一項に記載の組成物。
  12. コンブ目コンブ科コンブ属に属する褐藻類が、ラミナリア オクロロイカ(Laminaria ochroleuca)である、請求項11に記載の組成物。
  13. 美白用である、請求項8〜12のいずれか一項に記載の組成物。
  14. 外用組成物である、請求項8〜13のいずれか一項に記載の組成物。
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