JP7267006B2 - 口唇用組成物 - Google Patents
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Description
項1. (A)油性基剤と(B)テトラヘキシルデカン酸アスコルビルとを含み、口唇の血色不良改善に用いられる、口唇用組成物。
項2. 前記(A)成分の含有量が50~99.5重量%である、項1に記載の口唇用組成物。
項3. 前記(A)成分が固形油を含む、項1又は2に記載の口唇用組成物。
項4. 前記固形油の含有量が30~70重量%である、項3に記載の口唇用組成物。
項5. さらに、(C)アラントイン類、ピリドキシン類、及びパンテノ-ル類よりなる群から選ばれる少なくともいずれかを含む、項1~4のいずれかに記載の口唇用組成物。
項6. さらに、(D)グリチルレチン酸類及び/又はトコフェロ-ル類を含む、項1~5のいずれかに記載の口唇用組成物。
項7. 油性基剤を含む口唇用組成物においてテトラヘキシルデカン酸アスコルビルを配合することを特徴とする、口唇用組成物に口唇の血色不良改善作用を付与する方法。
本発明の口唇用組成物は、(A)油性基剤(以下、(A)成分とも記載する)と(B)テトラヘキシルデカン酸アスコルビル(以下、(B)とも記載する)を含み、口唇の血色不良改善に用いられることを特徴とする。以下、本発明の口唇用組成物について詳述する。
本発明の口唇用組成物は、(A)成分として油性基剤を含む。油性基剤は油溶性薬剤との親和性が強いため、本来的に油溶性薬剤の経皮浸透性及び効能効果の発現が悪いが、本発明の口唇用組成物では、油性基剤を含んでいながら、口唇の血色不良に対する顕著な改善効果を得ることができる。
本発明の口唇用組成物は、(B)成分としてテトラヘキシルデカン酸アスコルビルを含む。テトラヘキシルデカン酸アスコルビルは、L-アスコルビン酸のすべての水酸基をイソパルミチン酸(2-ヘキシルデカン酸)でエステル化したL-アスコルビン酸誘導体であり、テトラ2-ヘキシルデカン酸L-アスコルビル(テトライソパルミチン酸アスコビル)を指す。
本発明の口唇用組成物には、更に、(C)成分として、アラントイン類、ピリドキシン類、及びパンテノ-ル類よりなる群から選ばれる少なくともいずれかを含むことができる。これらの成分は水溶性薬剤であり、油脂性基材の使用による経皮吸収性が良好である。本発明の口唇用組成物においては、テトラヘキシルデカン酸アスコルビルと相まって、口唇の血色不良に対する改善効果を向上させることができる。
本発明の口唇用組成物には、更に、(D)成分として、グリチルレチン酸類及び/又はトコフェロ-ル類を含むことができる。これらの成分は油溶性薬剤であり、本来的に、油脂性基材の使用による経皮吸収性が悪い。しかしながら、本発明の口唇用組成物においては、テトラヘキシルデカン酸アスコルビルと相まって、口唇の血色不良に対する改善効果を向上させることができる。
本発明の口唇用組成物は、本発明の効果を妨げない範囲で、必要に応じて、上記(B)成分、(C)成分、(D)成分以外の薬効成分を含んでいてもよい。このような薬効成分としては、例えば、抗炎症剤、老化防止剤、収斂剤、抗酸化剤、保湿剤、血行促進剤、抗菌剤、殺菌剤、乾燥剤、冷感剤、温感剤、ビタミン類、アミノ酸、創傷治癒促進剤、刺激緩和剤、鎮痛剤、細胞賦活剤、酵素成分、生薬成分等が挙げられる。
本発明の口唇用組成物の製剤形態については、特に限定されず、ゲル状、ペースト状および固形状が挙げられる。本発明の口唇用組成物の具体的な形態としては、水分を含まない油性製剤、少量の水を含む油中水型乳化物の形態が挙げられる。本発明の口唇用組成物の更に具体的な剤形としては、リップクリーム、リップグロス、口紅等が挙げられる。また、本発明の口唇用組成物は、一般皮膚化粧料、薬用化粧料、医薬部外品、医薬品のいずれであってもよいが、好ましくは医薬品である。
本発明の口唇用組成物は、上記(A)及び(B)成分、必要に応じて配合される(C)成分、(D)成分、上記他の薬効成分、添加剤等を所望量混合することにより調製される。
本発明の口唇用組成物は、口唇の血色不良の改善を目的として、口唇に適用して使用することができる。従って、本発明の口唇用組成物は、口唇の血色不良を自覚する人に対して使用することができる。また、本発明の口唇用組成物は、口唇の血色不良の予防のために日常のケアの一環として使用することもできる。本発明の口唇用組成物の用法においては、1日に例えば1~3回、好ましくは1~2回、口唇に塗布することができる。本発明の口唇用組成物は、好ましい効果発現のため、継続的に適用することが好ましく、適用期間としては、例えば3週間以上、好ましくは4週間以上、より好ましくは8週間以上が挙げられる。
前述するように、油性基剤を含む口唇用組成物において、テトラヘキシルデカン酸アスコルビルは、口唇の血色不良に対する改善効果を示す。従って、本発明は、更に、油性基剤を含む口唇用組成物においてテトラヘキシルデカン酸アスコルビルを配合することを特徴とする、口唇用組成物に口唇の血色不良改善作用を付与する方法を提供する。
[口唇用組成物の調製]
表1に示す組成の口唇用組成物を調製した。具体的には、(A)成分及び界面活性剤を混合し、85℃のウォーターバスで加熱溶解し、予製混合物を得た。予製混合物に(B)成分を十分に攪拌しながら添加した後、撹拌しながら35℃まで冷却し、口唇用組成物を得た。
(官能評価)
口唇用組成物を8週間適用した後、口唇全体の赤味が増して血色のいいピンク色の見た目に改善したと感じた人数を、以下の基準に従って分類し、口唇の血色不良改善効果を評価した。また、口唇シワが浅くなり、口唇の表面が滑らかな見た目に改善したと感じた人数を、同様に以下の基準に従って分類し、口唇シワの改善効果も評価した。さらに、口唇の色むらが解消され色味が均一な見た目に改善したと感じた人数も、同様に以下の基準に従って分類し、くすみ改善効果も評価した。結果を表1に示す。
○:7人以上
△:4~6人
×:3人以下
[口唇用組成物の調製]
表2に示す組成の口唇用組成物を調製した。具体的には、(A)成分、(C)成分、(D)成分及び界面活性剤を混合し、85℃のウォーターバスで加熱溶解し、予製混合物を得た。予製混合物に(B)成分を十分に攪拌しながら添加した後、撹拌しながら35℃まで冷却し、口唇用組成物を得た。
表3及び表4に示す処方の口唇用組成物を調製した。具体的には、(A)成分、(D)成分、界面活性剤及び増粘剤を混合し、85℃のウォーターバスで加熱溶解した後に、別途85℃のウォーターバスで加熱溶解した(C)成分および水性基剤を混合し、予製混合物を得た。予製混合物に(B)成分を十分に攪拌しながら添加した後、撹拌しながら35℃まで冷却し、処方例1~15の口唇用組成物を調製した。いずれの処方例の口唇用組成物についても、試験例2で認められたような、口唇の血色不良のより一層の改善効果、豊唇感及び/又は豊唇効果;口唇シワのより一層の改善効果;並びに、口唇のくすみのより一層の改善効果が得られた。
Claims (7)
- (A)油性基剤と(B)テトラヘキシルデカン酸アスコルビルと、(D)グリチルレチン酸類と、非イオン系界面活性剤とを含み、口唇の血色不良改善に用いられる、口唇用組成物。
- 前記(A)成分の含有量が50~99.5重量%である、請求項1に記載の口唇用組成物。
- 前記(A)成分が固形油を含む、請求項1又は2に記載の口唇用組成物。
- 前記固形油の含有量が30~70重量%である、請求項3に記載の口唇用組成物。
- さらに、(C)アラントイン類、ピリドキシン類、及びパンテノ-ル類よりなる群から選ばれる少なくともいずれかを含む、請求項1~4のいずれかに記載の口唇用組成物。
- さらに、トコフェロ-ル類を含む、請求項1~5のいずれかに記載の口唇用組成物。
- 油性基剤を含む口唇用組成物において、テトラヘキシルデカン酸アスコルビルとグリチルレチン酸類と非イオン系界面活性剤とを配合することを特徴とする、口唇用組成物に口唇の血色不良改善作用を付与する方法。
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