JP4783121B2 - ラベンダー油と補酵素qを含む化粧料 - Google Patents

ラベンダー油と補酵素qを含む化粧料 Download PDF

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Description

本発明は、ラベンダー油と補酵素Qを含む化粧料に関し、特に、ラベンダー油と補酵素Q(中でも補酵素Q10を含有し、ラベンダー油の香調の経時変化が少なく、継続使用で毛穴の目立ちと肌のてかりを低減できる化粧料に関する。
〔ラベンダー油〕
ラベンダー油は、アロマテラピーで用いられる精油の中でも最もポピュラーなものの一つであり、その効果は多岐に渡り、万能オイルと呼ばれている。効果の例を挙げると、筋肉の痙縮、筋ちがい、リウマチ、捻挫などの鋭い痛み、カタル、喘息、気管支炎、かぜ、喉頭炎および咽喉の感染症のような症状を緩和する。心臓を鎮静させる働きがあるので、心拍を鎮め、血圧を下げる。少量月経や月経痛のような月経上の障害、白帯下に効果があり、さらに出産における痛みを和らげ、分娩を早め、下背部をマッサージすると後産を促進する。また、不眠症にも効果がある。さらに、結核の症状を和らげ、独自の抗ウイルス特性により感染症にもかかりにくくするとも言われている。
ラベンダー油の肌に対する効果としては、にきび(ニキビ)、日やけ、乾癬、瘢痕、壊疸性創傷、湿疹、膿瘍、おでき、よう(磯)腫脹、真菌の増殖抑制に効果があり、新しい細胞の成長を促すと言われている。また、髪にも効果があり、脱毛症、ヘアトニックのオイルとしても使われている。
また、ラベンダー油は、香料用途として配合することが古くから行われており、化粧品原料としてよく使用されてきた。化粧料への使用方法としては、その香調を利用して、体臭や原料臭をマスキングするために用いることが挙げられる。例えば、特許文献1ではその他の香気成分と組み合わせて腋臭を抑制する効果が、特許文献2では酵母抽出液の原料臭のマスキング効果が記されている。
〔補酵素Q〕
一方、補酵素Qは、細菌から哺乳動物まで広く生体に分布する必須成分であり、生体内の細胞中におけるミトコンドリアの電子伝達系構成成分として知られている。補酵素Qは、ミトコンドリア内において酸化と還元を繰り返すことで、電子伝達系における伝達成分としての機能を担っている。
補酵素Qには、還元型と酸化型が存在する。還元型補酵素Qは、抗酸化作用を持つ一方で、安定性が悪いため、通常、化粧品等に配合する場合には、次の一般式(1)で表される酸化型補酵素Qを用いることが多い。
Figure 0004783121
(式中、nは1〜12の整数を表す。)
酸化型補酵素Qは、酸化に対して安定であるが、抗酸化作用がほとんど無いと考えられている。しかしながら、肌に対しては種々の効果が見られ、特許文献3では肌にハリが出てキメが整うとともに、肌の乾燥や、シミ、小じわ等が明らかに減少したと記しており、特許文献4では美白作用のある成分と組み合わせることで、美白効果が増強されることが報告され、安全かつ有用な有効成分の一つであると考えられている。
〔毛穴の目立ちと肌のてかり〕
女性の肌の悩みの中で毛穴が目立つというのは、常に上位にくる項目であるが、その原因は、皮脂分泌量異常、角栓の酸化による黒ずみ、加齢による皮膚のたるみなど種々の説があるが、完全には解明されていない。これまで毛穴ケアの化粧料としては、アルコールによる引き締め、エキス類による皮脂抑制、物理的に毛穴の角栓を引き抜く、ファンデーションの隠蔽効果で隠してしまうなどの手法がとられてきた。
また、特に夕刻に顕著になる、肌のてかりは、主に汗や皮脂の分泌によるものと考えられており、特に汗・皮脂分泌量の多い額・鼻・頬において、ファンデーションのよれ、化粧崩れなどを引き起こしていた。特許文献5,6には、肌のてかりを防ぐために、化粧料中に油脂を吸収する粉体などを配合することが示されている。
特開2004−315502号公報 特開2004−123675号公報 特開2005−104928号公報 特開2004−107262号公報 特開平6−32725号公報 特開平11−152206号公報
前述したように、ラベンダー油は、種々の機能を兼ね備えた非常に有用な成分であるが、天然由来であることから、化粧品などに配合した場合、保存中に時間の経過とともに成分が変質し、香調の変化を起こし、製品の価値を著しく低下させてしまうため、処方上、配合量などに制限があった。
この変質の主たる原因は酸化であると考えられ、これを防止する為には酸化防止剤が有効に機能すると推測できる。そこで、トコフェロールやカテキン類等の酸化防止剤の使用が考えられるが、このような酸化防止剤はそれ自身が先に酸化されることで、対象物質の酸化を防ぐという機構のため、化粧品全体で見た場合に、着色の原因になり、化学種によっては肌へのトラブルが懸念されるものも存在する。
一方、毛穴の目立ちや肌のてかり低減については、前述の通り、ファンデーションで隠す、油脂を吸収する粉体を配合するなどの対処療法的な解決策はあるものの、これらは充分満足できるものでは無かった。
従って、本発明の目的は、ラベンダー油の香調の変化を抑制できる組成物を含有して同抑制効果を奏する化粧料と継続使用により毛穴の目立ちと肌のてかりが低減される化粧料を提供することにある。
本発明は、上記目的を達成するために、ラベンダー油と次の一般式(1)で表される補酵素Qと常温で液状の油剤(セージ油及びラベンダー油を除く)とを含むことを特徴とする化粧料を提供する。
Figure 0004783121
(式中、nは1〜12の整数を表す。)
また、本発明は、上記目的を達成するために、毛穴の目立ちと肌のてかりの低減を用途とする上記化粧料を提供する。
ラベンダー油の香調の変化、特に保存時における時間経過に伴う香調の変化を抑制する効果を有する化粧料と肌に継続使用したときに、毛穴の目立ちと肌のてかりを低減できる化粧料を提供することができる。
以下、本発明を詳細に説明するが、化粧料に係る記載以外は参考の実施形態に係る記載である。
〔本発明の実施の形態に係る組成物〕
本発明の実施の形態に係る組成物は、ラベンダー油と上記一般式(1)で表される補酵素Qを含んで構成される。
本実施の形態で用いられるラベンダー油は、シソ科 Lavandula属に属する植物から得られるものであり、花を水蒸気蒸留及び/又は溶剤抽出することによって得られる精油である。このようなラベンダー油は、市販品として、真正ラベンダー1200m(日本エステル社製)、LAVENDER OIL(曽田香料社製)、ラベンダー油(小林香料社製)等が挙げられる。
一方、本実施の形態で用いられる補酵素Qは、上記一般式(1)で表されるもので、一般に、コエンザイムQ10、CoQ10、ユビキノンとも呼ばれている市販のものをそのまま使用することができる。
特に好ましい補酵素Qとしては、上記一般式(1)においてn=10である補酵素Q10が挙げられる。補酵素Q10は、もともとヒトの体内に存在するもので、医薬品、健康食品にも用いられ、非常に安全性の高い原料であることは良く知られている。
本実施の形態に係る組成物は、ラベンダー油と、上記一般式(1)で表される補酵素Qとを共存させることにより、ラベンダー油の保存時における時間経過に伴う香調の変化を抑制できる(香調の変化が少ない)ため、種々の用途(消臭・芳香・アロマテラピーなど)の香料組成物、皮膚外用組成物、化粧料組成物等として好適に用いることができる。特に、化粧料組成物として好適に用いることができ、化粧油、乳液、ローション、クリーム、スティック、クレンジングオイル、浴用剤、ジェル、ファンデーション、パック、貼付剤、口紅、浴用剤等の形態で利用できる。
また、本実施の形態に係る組成物は、後述する毛穴の目立ちを低減する効果および肌のてかりを低減する効果があるため、該組成物を含有させることにより、毛穴の目立ち低減用の化粧料および肌のてかり低減用の化粧料として用いることが出来る。
本実施の形態に係る組成物におけるラベンダー油と補酵素Qの配合比(質量比)は、ラベンダー油1に対して補酵素Qが0.0001〜10であることが好ましく、0.002〜5であることが特に好ましい。ラベンダー油に対する補酵素Qの割合がこの範囲の場合に、香調の変化を抑える効果が特に有効に発揮される。また、この範囲において、毛穴を目立たなくする効果、肌のてかりを低減する効果が特に有効に発揮される。ラベンダー油又は補酵素Q単体では毛穴の目立ちや肌のてかりに対する効果はないが、ラベンダー油と補酵素Qを組み合わせることにより毛穴の目立ちや肌のてかりを低減することができる。
本実施の形態に係る組成物に対するラベンダー油の配合量は、0.01〜99.99質量%の任意の量を配合することが出来、好ましくは0.05〜75質量%、さらに好ましくは0.1〜50質量%で配合するのが良い。
また、本実施の形態に係る組成物に対する補酵素Qの配合量は、0.0001〜90質量%の任意の量を配合することが出来、好ましくは0.001〜75質量%、さらに好ましくは0.003〜50質量%、特に好ましくは0.01〜30質量%で配合するのが良い。
さらに、香料組成物、皮膚外用組成物、化粧料組成物等の用途に応じて、それぞれの用途において通常用いられる種々の配合物(添加物)を通常用いられる配合量の範囲で、本実施の形態に係る組成物に配合することができる。
なお、本実施の形態に係る組成物は、ラベンダー油、補酵素Q、および必要に応じてその他の配合物を混合することにより製造することができるが、ラベンダー油と補酵素Qは同時に配合することが望ましい。
上記一般式(1)で表される補酵素Q(酸化型補酵素Q)には、抗酸化能がほとんど無いが、ラベンダー油と補酵素Qの組み合わせにより、ラベンダー油の香調の変化を防ぐことができる。
以下に、実施の形態に係る組成物を化粧料組成物(化粧料)として用いる場合について詳細に説明する。
〔本発明の実施の形態に係る化粧料〕
本発明の実施の形態に係る化粧料は、上述の本発明の実施の形態に係る組成物を含有して構成される。ここで、「組成物を含有して」とは、ラベンダー油と補酵素Qと化粧料用配合物を配合した本実施の形態に係る組成物を100%含有する場合(組成物=化粧料)、ラベンダー油と補酵素Qと化粧料用配合物を配合した本実施の形態に係る組成物を100%未満含有する場合、およびラベンダー油と補酵素Qのみからなる組成物を100%未満含有する場合を含む。いずれの場合においても、ラベンダー油、補酵素Qおよび化粧料用配合物を配合する順序は問わないが、ラベンダー油と補酵素Qは同時に配合することが好ましい。
化粧料におけるラベンダー油と補酵素Qの配合比(質量比)は、ラベンダー油1に対して補酵素Qが0.0001〜10であることが好ましく、0.002〜5であることが特に好ましい。ラベンダー油に対する補酵素Qの割合がこの範囲の場合に、香調の変化を抑える効果が特に有効に発揮される。また、この範囲において、毛穴を目立たなくする効果、肌のてかりを低減する効果が特に有効に発揮される。
ラベンダー油の化粧料に対する含量は、0.01〜99.99質量%の任意の量を含有することが出来、好ましくは0.05〜75質量%、さらに好ましくは0.1〜50質量%で配合するのが良い。この量を含有することで、毛穴を目立たなくする効果、肌のてかりを低減する効果が有効に発揮される。
また、補酵素Qの化粧料に対する配合量は、0.0001〜20質量%の任意の量を配合することが出来、好ましくは0.001〜10質量%、さらに好ましくは0.01〜5質量%で配合するのが良い。
本実施の形態に係る化粧料には、常温で液状の油剤を配合することが好ましい。この油剤により、ラベンダー油と補酵素Qをより均一に溶解させることができ、化粧料を肌に塗付したときの伸びやなめらかさが向上する。また、O/W、W/O、W/O/W、O/W/Oなどの乳化型をとる化粧料の場合にも、液状の油剤が配合されていることにより、均一な製剤の調製が容易になる。
このような常温で液状の油剤の化粧料に対する配合量は、特に規定されず、0.001〜99.98質量%の任意の量が用いられる。例えば、可溶化ローションには0.001〜5質量%、乳液には1〜10質量%、クリームには5〜70質量%、化粧油には50〜99.98質量%で配合される。
使用形態としては、化粧油、乳液、ローション、クリーム、スティック、クレンジングオイル、浴用剤、ジェル、ファンデーション、パック、貼付剤、口紅、浴用剤等の通常化粧料として使用される形態であればよく、特に限定されない。
常温で液体の油剤は、炭化水素油、植物油、動物油脂、高級アルコール、脂肪酸、アルコールと脂肪酸のエステル油、シリコーン油等が挙げられる。
液状の炭化水素油としては、例えば、流動パラフィン、イソパラフィン、スクワラン、スクワレン、α−オレフィンオリゴマー等が挙げられる。
液状の植物油としては、例えば、オリーブ油、大豆油、アボガド油、ツバキ油、タートル油、マカデミアナッツ油、トウモロコシ油、ヒマワリ油、ミンク油、ナタネ油、ゴマ油、パーシック油、小麦胚芽油、サザンカ油、ヒマシ油、アマニ油、サフラワー油、グレープシード油、綿実油、エノ油、落花生油、茶実油、カヤ油、コメヌカ油、シナギリ油、日本キリ油、ホホバ油、コメ胚芽油、月見草油等が挙げられる。
液状の動物油脂としては、例えば、魚油、サメ肝油、卵黄油等が挙げられる。
液状の高級アルコールとしては、例えば、2−エチルヘキサノール、ノナノール、イソステアリルアルコール、オクチルドデカノール等が挙げられる。
液状の脂肪酸としては、例えば、オレイン酸、イソステアリン酸、リノール酸、リノレイン酸、エイコサペンタエン酸(EPA)、ドコサヘキサエン酸(DHA)等が挙げられる。
液状のエステル油としては、例えば、ミリスチン酸イソプロピル、オクタン酸セチル、ミリスチン酸オクチルドデシル、パルミチン酸イソプロピル、ステアリン酸ブチル、ラウリン酸ヘキシル、オレイン酸デシル、ジメチルオクタン酸ヘキシルデシル、乳酸セチル、乳酸ミリスチル、乳酸オクチルドデシル、酢酸ラノリン、ステアリン酸イソセチル、イソステアリン酸イソセチル、ジ−2−エチルヘキサン酸エチレングリコール、モノイソステアリン酸N−アルキルグリコール、ジデカン酸ネオペンチルグリコール、リンゴ酸ジイソステアリル、ジ−2−ヘプチルウンデカン酸グリセリン、トリ−2−エチルヘキサン酸トリメチロールプロパン、トリイソステアリン酸トリメチロールプロパン、テトラ−2−エチルヘキサン酸ペンタエリスリトール、トリオクタン酸グリセリル、トリデカン酸グリセリル、トリオレイン酸グリセリル、トリ(オクタン・デカン酸)グリセリル、トリ−2−エチルヘキサン酸グリセリル、トリ(オクタン・デカン・ミリスチン・ステアリン酸)グリセリル、トリ(オクタン・デカン・オレイン・リノール・リノレン酸)グリセリル、セチル2−エチルヘキサノエート、2−エチルヘキシルパルミテート、トリ−2−ヘプチルウンデカン酸グリセライド、ヒマシ油脂肪酸メチルエステル、オレイン酸オレイル、アセトグリセライド、パルミチン酸2−ヘプチルウンデシル、アジピン酸ジイソブチル、アジピン酸ジ−2−ヘプチルウンデシル、エチルラウレート、セバシン酸ジ−2−エチルヘキシル、ミリスチン酸2−ヘキシルデシル、パルミチン酸2−ヘキシルデシル、アジピン酸2−ヘキシルデシル、セバシン酸ジイソプロピル、コハク酸2−エチルヘキシル、酢酸エチル、酢酸ブチル、クエン酸トリエチル等が挙げられる。
液状のシリコーン油としては、例えば、ジメチルポリシロキサン、メチルフェニルポリシロキサン、メチルハイドロジェンポリシロキサン等の鎖状ポリシロキサン、オクタメチルシクロテトラシロキサン、デカメチルシクロペンタシロキサン、ドデカメチルシクロヘキサシロキサン、テトラヒドロテトラメチルシクロテトラシロキサンなどの環状ポリシロキサン、ポリオキシエチレンポリアルキルシロキサン等が挙げられる。
上述の常温で液体の油剤は、1種又は2種以上を混合して使用でき、その種類を限定するものではないが、中でもオリーブ油、大豆油、アボガド油、ツバキ油、マカデミアナッツ油、トウモロコシ油、ヒマワリ油、ミンク油、ナタネ油、卵黄油、ゴマ油、小麦胚芽油、ヒマシ油、サフラワー油、グレープシード油、綿実油、落花生油、コメヌカ油、ホホバ油、米胚芽油、月見草油、流動パラフィン、イソパラフィン、スクワラン、α−オレフィンオリゴマー、ミリスチン酸イソプロピル、オクタン酸セチル、ミリスチン酸オクチルドデシル、パルミチン酸イソプロピル、オレイン酸デシル、ジメチルオクタン酸ヘキシルデシル、乳酸オクチルドデシル、イソステアリン酸イソセチル、ジ−2−エチルヘキサン酸エチレングリコール、ジデカン酸ネオペンチルグリコール、リンゴ酸ジイソステアリル、ジ−2−ヘプチルウンデカン酸グリセリン、トリ−2−エチルヘキサン酸トリメチロールプロパン、トリイソステアリン酸トリメチロールプロパン、テトラ−2−エチルヘキサン酸ペンタエリスリトール、トリ(オクタン・デカン酸)グリセリル、トリ−2−エチルヘキサン酸グリセリル、トリ(オクタン・デカン・ミリスチン・ステアリン酸)グリセリル、セチル2−エチルヘキサノエート、2−エチルヘキシルパルミテート、トリ−2−ヘプチルウンデカン酸グリセライド、オレイン酸オレイル、パルミチン酸2−ヘプチルウンデシル、アジピン酸ジ−2−ヘプチルウンデシル、セバシン酸ジ−2−エチルヘキシル、ミリスチン酸2−ヘキシルデシル、パルミチン酸2−ヘキシルデシル、アジピン酸2−ヘキシルデシル、セバシン酸ジイソプロピル、コハク酸2−エチルヘキシル、ジメチルポリシロキサン、メチルフェニルポリシロキサン、デカメチルシクロペンタシロキサン、ドデカメチルシクロヘキサシロキサンから選ばれる1種以上を必須として含有することが好ましい。
中でも中鎖脂肪酸エステル油が好ましく、ジデカン酸ネオペンチルグリコール、オクタン酸セチル、ジメチルオクタン酸ヘキシルデシル、ジ−2−エチルヘキサン酸エチレングリコール、トリ−2−エチルヘキサン酸トリメチロールプロパン、テトラ−2−エチルヘキサン酸ペンタエリスリトール、トリ(オクタン・デカン酸)グリセリル、トリ−2−エチルヘキサン酸グリセリル、トリ(オクタン・デカン・ミリスチン・ステアリン酸)グリセリル、セチル2−エチルヘキサノエートから選ばれる1種以上を必須として含有することが特に好ましい。
本実施の形態に係る化粧料には、必要に応じて、本発明の効果を損なわない範囲において、他の生理活性成分や基材、安定化成分を配合してもよい。例えば、通常の化粧料・医薬部外品・医薬品等に用いられる各種成分が配合でき、具体的には、乳化剤、ペースト油、固体油脂、ロウ類、ワックス類、保湿剤、増粘剤、薬効成分、防腐剤、顔料、粉体、pH調節剤、紫外線吸収剤、抗酸化剤、香料、アルコール類、金属イオン封鎖剤、水等を適宜配合することができる。
乳化剤としては、例えば、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、ソルビタン脂肪酸エステル、グリセリン脂肪酸エステル、ポリグリセリン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油等の非イオン界面活性剤、ステアロイル乳酸ナトリウム等のアニオン界面活性剤、リン脂質、レシチン、水添レシチン等の両性界面活性剤、塩化アルキルトリメチルアンモニウム等のカチオン界面活性剤が挙げられる。
ペースト油としては、例えば、ヒドロキシステアリン酸コレステリル、オレイン酸コレステリル、ヒドロキシステアリン酸フィトステリル、オレイン酸フィトステリル、(ヒドロキシステアリン酸/ステアリン酸/ロジン酸)ジペンタエリスリチル、(ヒドロキシステアリン酸/イソステアリン酸)ジペンタエリスリチル、ヘキサヒドロキシステアリン酸ジペンタエリスリチル、水添植物油等が挙げられる。
固体油脂としては、例えば、カカオ脂、ヤシ油、牛脂、羊脂、馬脂、パーム核油、豚脂、牛骨脂、モクロウ核油、牛脚脂、モクロウ、硬化ヤシ油、硬化パーム油、硬化牛脂、硬化油、硬化ヒマシ油等が挙げられる。
ロウ類としては、例えば、ミツロウ、カンデリラロウ、綿ロウ、カルナウバロウ、ベイベリーロウ、イボタロウ、鯨ロウ、モンタンロウ、ヌカロウ、カポックロウ、サトウキビロウ、ラノリン、酢酸ラノリン、液状ラノリン、ラノリン脂肪酸イソプロピル、還元ラノリン、硬質ラノリン、ラウリン酸ヘキシル、ジョジョバロウ、セラックロウ、POEラノリンアルコールエーテル、POEラノリンアルコールアセテート、POEコレステロールエーテル、ラノリン脂肪酸ポリエチレングリコール、 POE水素添加ラノリンアルコールエーテル等が挙げられる。
ワックス類としては、例えば、セレシン、ワセリン、マイクロクリスタリンワックス、パラフィンワックス、ポリエチレンワックス等が挙げられる。
保湿剤としては、例えば多価アルコール、高分子多糖類、植物抽出エキス、微生物の代謝物などが挙げられる。
増粘剤としては、例えばカルボキシビニルポリマー、アクリル酸・メタクリル酸アルキル共重合体、キサンタンガム、メチルセルロース、エチルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、ポリビニルピロリドン、ゼラチン、アルカリゲネス産生多糖体、ベントナイト等の粘土鉱物等が挙げられる。
薬効成分としては、例えば酢酸トコフェロール、アスコルビン酸、リン酸アスコルビルマグネシウム、テトラパルミチン酸アスコルビル等の各種ビタミンおよびその誘導体、アラントイン、グリチルリチン酸およびその誘導体、各種動植物抽出物等が挙げられる。
防腐剤としては、例えば、メチルパラベン、エチルパラベン、プロピルパラベン、安息香酸塩、フェノキシエタノール等が挙げられる。
顔料としては、例えば、二酸化チタン、酸化亜鉛等の無機白色顔料、酸化鉄(ベンガラ)、チタン酸鉄等の無機赤色系顔料、γ−酸化鉄等の無機褐色系顔料、黄酸化鉄、黄土等の無機黄色系顔料、黒酸化鉄、カーボンブラック等の無機黒色系顔料、マンゴバイオレット、コバルトバイオレット等の無機紫色系顔料、酸化クロム、水酸化クロム、チタン酸コバルト等の無機緑色系顔料、群青、紺青等の無機青色系顔料、魚鱗箔等のパール顔料、アルミニウムパウダー、カッパーパウダー等の金属粉末顔料、赤色201号、赤色202号、赤色204号、赤色205号、赤色220号、赤色226号、赤色228号、赤色405号、橙色203号、橙色204号、黄色205号、黄色401号、及び青色404号などの有機顔料、赤色3号、赤色104号、赤色106号、赤色227号、赤色230号、赤色401号、赤色505号、橙色205号、黄色4号、黄色5号、黄色202号、黄色203号、緑色3号及び青色1号などのジルコニウム、バリウム又はアルミニウムレーキ等の有機顔料、クロロフィル、β−カロチン等の天然色素等が挙げられる。
粉体としては、例えば、タルク、カオリン、雲母、絹雲母(セリサイト)、白雲母、金雲母、合成雲母、紅雲母、黒雲母、リチア雲母、パーミキュライト、炭酸マグネシウム、炭酸カルシウム、ケイ酸アルミニウム、ケイ酸バリウム、ケイ酸カルシウム、ケイ酸マグネシウム、シリカ、ゼオライト、硫酸バリウム、焼成硫酸カルシウム、(焼セッコウ)、リン酸カルシウム、弗素アパタイト、ヒドロキシアパタイト、セラミックパウダー、金属石鹸(ミリスチン酸亜鉛、パルミチン酸カルシウム、ステアリン酸アルミニウム)、ナイロン粉末、ポリエチレン粉末、ポリメタクリル酸メチル粉末、ポリスチレン粉末、セルロース粉末等が挙げられる。
pH調節剤としては、例えば、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、トリエタノールアミン、塩酸、硫酸等の強塩基、強酸や乳酸−乳酸ナトリウム、クエン酸−クエン酸ナトリウム等の緩衝剤等が挙げられる。
紫外線吸収剤としては、例えば、パラアミノ安息香酸(以下、PABA と略す)、PABAモノグリセリンエステル、N,N−ジエトキシPABAエチルエステル等の安息香酸系紫外線吸収剤、ホモメンチル−N−アセチルアントラニレート等のアントラニル酸系紫外線吸収剤、ホモメンチルサリシレート、オクチルサリシレート、フェニルサリシレート等のサリチル酸系紫外線吸収剤、オクチルシンナメート、エチル−4−イソプロピルシンナメート、オクチル−p−メトキシシンナメート、2−エチルヘキシル−p−メトキシシンナメート等の桂皮酸系紫外線吸収剤、2,4−ジヒドロキシベンゾフェノン、2,2‘−ジヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェノン−5−スルホン酸塩、4−フェニルベンゾフェノン等のベンゾフェノン系紫外線吸収剤、2,2’−ヒドロキシ−5−メチルフェニルベンゾトリアゾール、2−(2‘−ヒドロキシ−5’−t−オクチルフェニル)ベンゾトリアゾール、4−メトキシ−4’−t−ブチルジベンゾイルメタン等が挙げられる。
抗酸化剤としては、例えば、トコフェロール類、ジブチルヒドロキシトルエン、ブチルヒドロキシアニソール、没食子酸エステル類等が挙げられる。
アルコール類としては、例えば、エタノール、プロパノール、イソプロパノール、イソブチルアルコール、t−ブチルアルコール等が挙げられる。
金属イオン封鎖剤としては、例えば、1−ヒドロキシエタン−1,1−ジフォスホン酸、1−ヒドロキシエタン−1,1−ジフォスホン酸四ナトリウム塩、エデト酸二ナトリウム、エデト酸三ナトリウム、エデト酸四ナトリウム、クエン酸ナトリウム、ポリリン酸ナトリウム、メタリン酸ナトリウム、グルコン酸等が挙げられる。
〔ラベンダー油の香調の変化を抑制する方法〕
本発明の実施の形態に係るラベンダー油の香調の変化を抑制する方法は、ラベンダー油と、前記一般式(1)で表される補酵素Qとを共存させることにより、ラベンダー油の時間経過に伴う香調の変化、特に保存時における時間経過に伴う香調の変化を抑制する。上記一般式(1)で表される補酵素Q(酸化型補酵素Q)には、抗酸化能がほとんど無いが、ラベンダー油と補酵素Qの組み合わせにより、ラベンダー油の香調の変化を防ぐことができる。
用いるラベンダー油と補酵素Q、及びそれらの配合比(質量比)は、前述した組成物の項における説明と同様である。
共存させるタイミング(時期)としては、ラベンダー油を含有する化粧品等の製品製造時に補酵素Q配合することにより共存させることが好ましく、特に、他の配合物質とラベンダー油を混合する前又は同時に、ラベンダー油と補酵素Qを共存させることが好ましい。
〔本発明の実施の形態による効果〕
本発明の一実施の形態によれば、以下の効果を奏する。
(1)ラベンダー油の時間経過に伴う香調の変化、特に、保存時における時間経過に伴う香調の変化を抑制でき、香料組成物、皮膚外用組成物、化粧料用組成物等として好適に利用可能な組成物を得ることができる。
(2)ラベンダー油の時間経過に伴う香調の変化、特に、保存時における時間経過に伴う香調の変化を抑制できる、種々の形態(化粧油、乳液、ローション、クリーム、スティック、クレンジングオイル、浴用剤、ジェル、ファンデーション、パック、貼付剤、口紅、浴用剤等)の化粧料を得ることができる。また、ラベンダー油の時間経過に伴う香調の変化を抑制可能であることに加え、肌に対して安全な原料を使用しているため、安全性の高い化粧料が得られる。
(3)水、多価アルコール、油剤などを配合した場合におけるそれらの原料臭や変臭に対しても、ラベンダー油の香調の変化が少なく、マスキング効果が持続するため、価値の高い化粧料を得ることができる。
(4)継続使用により毛穴の目立ちと肌のてかりが低減される化粧料を得ることができる。
(5)ラベンダー油の香調の変化、特に、保存時における時間経過に伴う香調の変化を抑制する方法を提供できる。
以下に実施例を挙げて本発明を具体的に説明するが、本発明はそれらによって限定されるものではない。
〔実施例1〜3および比較例1〜3〕
(香調変化の評価)
化粧料(化粧油)として用いることができる試料を表1に示す処方にて調製し、それぞれ2サンプル準備し、1つは50℃、もう1つは5℃で1週間保存した。50℃で保存したものの香調の変化を、5℃で保存したものと比較した。評価は、10名のモニターで行い、アンケート形式で回答を得た。結果を表1に示す。
(評価基準)
◎:10名中8名以上が香調に変化なしと答えた。
○:10名中5〜7名が香調に変化なしと答えた。
△:10名中3〜4名が香調に変化なしと答えた。
×:10名中2名以下が香調に変化なしと答えた。
Figure 0004783121
※1 日本エステル社製 真正ラベンダー1200m
※2 旭化成ファーマ社製 コエンザイムQ10
※3 日清オイリオグループ社製 エステモールN−01
表1に示すとおり、実施例1〜3では香調の変化はほとんど感じなかったのに対し、比較例では、ほとんどのモニターが変化を感じ、ラベンダー特有の清涼感のある匂いから、やや甘味のある鼻をつくような匂いに変化したと答えるモニターもいた。
〔実施例4〜5および比較例4〜6〕
(毛穴の目立ちと肌のてかりの評価)
表2に示す処方にて、試料(化粧油)を調製し、パネラー10名に10日間就寝前に肌に塗付してもらい、使用する前と、使用をし続けた後の肌質の実感について、アンケート形式で回答を得た。結果を表2に示す。
「毛穴の目立ち」
(評価基準)
◎:10名中8名以上が、毛穴の目立ちが低減したと答えた。
○:10名中5〜7名が、毛穴の目立ちが低減したと答えた。
△:10名中3〜4名が、毛穴の目立ちが低減したと答えた。
×:10名中2名以下が、毛穴の目立ちが低減したと答えた。
「肌のてかり」
(評価基準)
◎:10名中8名以上が、肌のてかりが低減したと答えた。
○:10名中5〜7名が、肌のてかりが低減したと答えた。
△:10名中3〜4名が、肌のてかりが低減したと答えた。
×:10名中2名以下が、肌のてかりが低減したと答えた。
Figure 0004783121
※1 日本エステル社製 真正ラベンダー1200m
※2 旭化成ファーマ社製 コエンザイムQ10
※3 日清オイリオグループ社製 エステモールN−01
表2に示すとおり、ラベンダー油と補酵素Qの両方が配合されている実施例4、5では、毛穴の目立ちおよび肌のてかりの低減効果が見られたが、それぞれ片方だけ、もしくは配合されていない比較例においては、そのような効果はほとんどみられなかった。
〔実施例6〕
(香調の変化、毛穴の目立ちと肌のてかりの評価)
Figure 0004783121
表3に示す配合量で、成分1〜5を常温で均一に溶解するまで撹拌して試料(化粧油)を得た。この化粧油は、保存による香調の変化が少なく、また、肌に継続使用したときに毛穴の目立ちが低減される効果、肌のてかりが低減される効果が良好なものであった。
〔実施例7〕
(香調の変化、毛穴の目立ちと肌のてかりの評価)
Figure 0004783121
表4記載の成分1〜6と成分7〜11をそれぞれ別容器で70℃まで加温溶解し、成分1〜6をホモミキサーで撹拌しながら成分7〜11をゆっくりと加えた。これを50℃以下に冷却した後、成分12を加え、さらに40℃以下まで冷却した後、成分13、14を加え、均一になるまで撹拌して乳液(O/W乳液)を得た。この乳液は、保存による香調の変化が少なく、また、肌に継続使用したときに毛穴の目立ちが低減される効果、肌のてかりが低減される効果が良好なものであった。
〔実施例8〕
(香調の変化、毛穴の目立ちと肌のてかりの評価)
Figure 0004783121
表5記載の成分1〜6と成分7〜11をそれぞれ別容器で70℃まで加温溶解し、成分1〜6をホモミキサーで撹拌しながら成分7〜11をゆっくりと加える。これを50℃以下に冷却した後、成分12、13を加え、さらに40℃以下まで冷却した後、成分14、15を加え、均一になるまで撹拌してO/Wクリームを得た。このO/Wクリームは、保存による香調の変化が少なく、また、肌に継続使用したときに毛穴の目立ちが低減される効果、肌のてかりが低減される効果が良好なものであった。
〔実施例9〕
(香調の変化、毛穴の目立ちと肌のてかりの評価)
Figure 0004783121
表6記載の成分1〜4を50℃まで加温溶解し、成分5〜9中に投入する。均一になるまで撹拌し、可溶化ローションを得た。この可溶化ローションは、保存による香調の変化が少なく、また、肌に継続使用したときに毛穴の目立ちが低減される効果、肌のてかりが低減される効果が良好なものであった。
〔実施例10〕
(香調の変化、毛穴の目立ちと肌のてかりの評価)
Figure 0004783121
表7記載の成分1〜6と成分7〜10をそれぞれ別容器で70℃まで加温溶解し、成分1〜6をホモミキサーで撹拌しながら成分7〜10をゆっくりと加える。これを40℃以下まで冷却した後、成分11、12を加え、均一になるまで撹拌してW/Oクリームを得た。このW/Oクリームは、保存による香調の変化が少なく、また、肌に継続使用したときに毛穴の目立ちが低減される効果、肌のてかりが低減される効果が良好なものであった。
〔実施例11〕
(香調の変化、毛穴の目立ちと肌のてかりの評価)
Figure 0004783121
表8記載の成分1〜5を90℃に加熱し、均一に溶解した後、成分6、7を加え、金型に流し込んだ。これを40℃まで急冷し、型から外して、スティック化粧料を得た。このスティック化粧料は、保存による香調の変化が少なく、また、肌に継続使用したときに毛穴の目立ちが低減される効果、肌のてかりが低減される効果が良好なものであった。
〔実施例12〕
(香調の変化、毛穴の目立ちと肌のてかりの評価)
Figure 0004783121
表9記載の成分1〜7を均一に混合した後、成分8〜13を加え、混ぜ合わせる。これを粉砕機にて粉砕した後、篩をかけ、圧縮成型し、パウダーファンデーションを得た。このパウダーファンデーションは、保存による香調の変化が少なく、また、肌に継続使用したときに毛穴の目立ちが低減される効果、肌のてかりが低減される効果が良好なものであった。
〔実施例13〕
(香調の変化、毛穴の目立ちと肌のてかりの評価)
Figure 0004783121
表10に示す配合量で成分1〜7を配合し、70℃に加温した後、均一に溶解するまで撹拌し、30℃まで冷却して、クレンジングオイルを得た。このクレンジングオイルは、保存による香調の変化が少なく、また、継続使用したときに、毛穴の目立ちが低減される効果、肌のてかりが低減される効果が良好なものであった。
〔実施例14〕
(香調の変化、毛穴の目立ちと肌のてかりの評価)
Figure 0004783121
表11に示す配合量で成分1〜7を配合し、70℃に加温した後、均一に溶解するまで撹拌して浴用剤を得た。この浴用剤は、保存による香調の変化が少なく、また、風呂桶(バスタブ)に分散させ、継続して入浴を行ったときに、顔および体の毛穴の目立ちが低減される効果、顔の肌のてかりが低減される効果が良好なものであった。

Claims (6)

  1. ラベンダー油と次の一般式(1)で表される補酵素Qと常温で液状の油剤(セージ油及びラベンダー油を除く)とを含むことを特徴とする化粧料
    Figure 0004783121
    (式中、nは1〜12の整数を表す。)
  2. 前記ラベンダー油と前記補酵素Qの質量比(ラベンダー油:補酵素Q)が、1:0.0001〜1:10であることを特徴とする請求項1に記載の化粧料
  3. 前記補酵素Qが、前記一般式(1)においてn=10の補酵素Qであることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の化粧料
  4. 前記油剤が、オリーブ油、大豆油、アボガド油、ツバキ油、マカデミアナッツ油、トウモロコシ油、ヒマワリ油、ミンク油、ナタネ油、卵黄油、ゴマ油、小麦胚芽油、ヒマシ油、サフラワー油、グレープシード油、綿実油、落花生油、コメヌカ油、ホホバ油、米胚芽油、月見草油、流動パラフィン、イソパラフィン、スクワラン、α−オレフィンオリゴマー、ミリスチン酸イソプロピル、オクタン酸セチル、ミリスチン酸オクチルドデシル、パルミチン酸イソプロピル、オレイン酸デシル、ジメチルオクタン酸ヘキシルデシル、乳酸オクチルドデシル、イソステアリン酸イソセチル、ジ−2−エチルヘキサン酸エチレングリコール、ジデカン酸ネオペンチルグリコール、リンゴ酸ジイソステアリル、ジ−2−ヘプチルウンデカン酸グリセリン、トリ−2−エチルヘキサン酸トリメチロールプロパン、トリイソステアリン酸トリメチロールプロパン、テトラ−2−エチルヘキサン酸ペンタエリスリトール、トリ(オクタン・デカン酸)グリセリル、トリ−2−エチルヘキサン酸グリセリル、トリ(オクタン・デカン・ミリスチン・ステアリン酸)グリセリル、セチル2−エチルヘキサノエート、2−エチルヘキシルパルミテート、トリ−2−ヘプチルウンデカン酸グリセライド、オレイン酸オレイル、パルミチン酸2−ヘプチルウンデシル、アジピン酸ジ−2−ヘプチルウンデシル、セバシン酸ジ−2−エチルヘキシル、ミリスチン酸2−ヘキシルデシル、パルミチン酸2−ヘキシルデシル、アジピン酸2−ヘキシルデシル、セバシン酸ジイソプロピル、コハク酸2−エチルヘキシル、ジメチルポリシロキサン、メチルフェニルポリシロキサン、デカメチルシクロペンタシロキサン、ドデカメチルシクロヘキサシロキサンから選ばれる1種以上であることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の化粧料。
  5. 毛穴の目立ちの低減を用途とすることを特徴とする請求項乃至請求項のいずれか1項に記載の化粧料。
  6. 肌のてかりの低減を用途とすることを特徴とする請求項乃至請求項のいずれか1項に記載の化粧料。
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