JP2009160066A - 遊技機用制御装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】制御素子が不正取り替え、不正改造される事態を効果的に防止することが可能な遊技機用制御装置を提供する。
【解決手段】制御装置1は、上カバー6の各上固着翼26,26に切断容易に設けられた各ネジ保持部9,9・・の内の左右の一つずつを、ワンウェイタイプのネジ13によって、下カバー5の下固着翼27,27のネジ係合体32,32に螺着することによって、上カバー6と下カバー5とが合着した状態になっている。また、ネジ13の基端部が、軸部に対して螺着可能になっているとともに、その基端部の軸部に対する螺着方向が、ネジ13の軸部の先端の下カバー5に対する螺着方向と同一に設定されている。
【選択図】図2

Description

本発明は、パチンコ機、スロットマシーン等の遊技機に用いる遊技機用制御装置に関するものである。
遊技機の一種であるパチンコ機には、制御装置が設けられており、内部の基板上にROMやCPU等の制御素子が設置されている。かかる制御素子は、パチンコ機の作動内容を制御するものであるため、パチンコ機が遊技者にとって都合良く作動するように、不正に取り替えられたり不正に改造されたりすることがある。このため、かかる不正を防止するために、従来の遊技機用制御装置の中には、切断可能な複数のネジ保持部を左右両端縁に設けた上カバーと、その上カバーと合致する下カバーとによって、制御素子を設置した基板を覆うとともに、左右のネジ保持部の内の一つずつを、かしめネジ(基端部の外面に対して垂直な面と基端部の外面に対して緩やかに傾斜した面とを有するネジ突起を基端部に設けたもの)を用いて、ドライバ等では外れないように下カバーに螺着することにより、ネジ保持部を切断しなければ上カバーを取り外すことができないようにして、上カバーの取り外しの痕跡が残るように構成したものがある。
特開平11−000444号公報
しかしながら、上記した切断可能なネジ保持部を設けた遊技機用制御装置は、かしめネジのヘッドに電気ドリル等で孔をあけられると、それらの孔を利用してネジを回転させることが可能となってしまうため、ネジ保持部を切断することなく上カバーを取り外すことができてしまう。このため、近年では、制御素子の不正取り替え、不正改造を効果的に防止することができなくなっていた。
本発明の目的は、上記従来の遊技機用制御装置の問題点を解消し、制御素子の不正取り替え、不正改造を効果的に防止することが可能な遊技機用制御装置を提供することにある。
本発明の内、請求項1に記載された発明は、上カバー、およびその上カバーと合致する下カバーによって、制御素子を設置した基板が覆われた遊技機用制御装置であって、前記上カバーの端縁に切断可能な複数のネジ保持部が設けられており、それらのネジ保持部の内の少なくとも1つが、ワンウェイタイプのネジによって前記下カバーに螺着されているとともに、前記ネジの基端部が、軸部に対して螺着可能になっており、その基端部の軸部に対する螺着方向が、ネジの軸部の先端の下カバーに対する螺着方向と同一に設定されていることを特徴とするものである。なお、本発明でいうワンウェイタイプのネジとは、基端部を片方向に回転させた場合には軸部も一体となって回転するが、基端部を逆方向に回転させた場合(電気ドリル等を用いて無理矢理に回転させた場合も含む)には軸部(ネジ溝あるいはネジ山周設部分)が回転しないネジのことである。
請求項2に記載された発明は、請求項1に記載された発明において、ネジの基端部と軸部との螺着を解除した場合でも、基端部が軸部から外れないようになっていることを特徴とするものである。
請求項1に記載された制御装置は、上カバーと下カバーとを螺着するためのワンウェイタイプのネジの基端部が、軸部に対して螺着可能になっているとともに、その基端部の軸部に対する螺着方向が、ネジの軸部の先端の下カバーに対する螺着方向と同一に設定されているため、電気ドリル等を利用して無理矢理にネジを回転させても、ネジの基端部の軸部に対する螺合状態が解除されるだけで、ネジ自体の下カバーに対する螺合状態(すなわち、ネジの軸部の先端の下カバーに対する螺合状態)が保持されるので、取付片を切断することなく上カバーが不正に取り外される事態を効果的に防止することができる。したがって、請求項1に記載された発明の制御装置によれば、制御素子の不正取り替え、不正改造を効果的に防止することができる。
請求項2に記載された発明の制御装置は、ネジの基端部と軸部との螺着を解除した場合でも、基端部が軸部から外れないようになっているため、ネジの基端部が接着剤等によって軸部に接着された上で電気ドリル等によって無理矢理に回転させられる、という事態が起こりにくいので、取付片を切断することなく上カバーが不正に取り外される事態をより効果的に防止することができ、制御素子の不正取り替え、不正改造を一層効果的に防止することができる。
以下、本発明の遊技機用制御装置(以下、単に制御装置という)について、図面に基づいて詳細に説明する。図1は、制御装置1の正面図であり、図2は、図1におけるA−A線断面を示す説明図である(なお、図2(b)は、図2(a)の一部を拡大して示したものである)。制御装置1は、ROM8やCPU等の種々の制御素子を搭載した基板4a,4b、透明な合成樹脂製の上カバー6および下カバー5等によって構成されている。
上カバー6は、幅広な箱形に形成されており、左右両サイドに上固着翼26,26が設けられている。各上固着翼26,26の上端縁には、それぞれ、係止孔12が穿設されている。さらに、各係止孔12,12の下方には、それぞれ、略円筒状の4個のネジ保持部9,9・・が、左右に位置した切断可能な取付片10,10によって、各上固着翼26,26の前面に一体的に連設されており、後方に突出した状態になっている。
また、図2の如く、各ネジ保持部9の略中央には、仕切板35が形成されており、仕切板35の中央には、ネジ挿通孔36が穿設されている。さらに、仕切板35の裏側には、2つの弾性片28,28が後方に突出するように設けられている。そして、各ネジ保持部9,9・・においては、金属によって形成されたワンウェイタイプのネジ13が、ネジ挿通孔36に挿通され、弾性片28,28によって先端を把持された状態で保持されている。
図3、図4は、ワンウェイタイプのネジ13の正面図、および分解図であり、ワンウェイタイプのネジ13は、基端部であるヘッド部材15、軸部の一部(基端側)を構成する半円柱状で2個一対の外筒部材16a,16bおよび軸芯部材17によって構成されている。
ヘッド部材15は、ネジ突起21を設けた頭部19に、ネジ山を周設した軸体20を突設したものである。軸体20の基端側には、先端側に比べて径の小さな小径部22が設けられている。また、頭部19のネジ突起21は、頭部19の外面に対して垂直な面と、頭部19の外面に対して緩やかに傾斜した面とを有している。
一方、外筒部材16a、外筒部材16bは、いずれも半円柱状に形成されている。外筒部材16aの内面の基端側には、ヘッド部材15の軸体20の先端を嵌め込んで螺合させるための螺合凹部23が設けられている。当該螺合凹部23の先端側は基端側に比べて小径になっており、ヘッド部材15の軸体20のネジ山と螺合するネジ溝が周設されている。また、螺合凹部23の基端縁には、半ドーナッツ状のフランジ部24が設けられており、他の部分の内周面よりも内側へ突出するとともに、他の部分の外周面よりも外側へ突出した状態になっている。なお、当該フランジ部24の内径は、ヘッド部材15の軸体20の小径部22よりも大きく小径部22以外の部分よりも小さくなるように設計されている。また、当該フランジ部24の外径は、ヘッド部材15の頭部19の外径よりも小さくなるように設計されている。さらに、螺合凹部23の左右の外側には、位置決めピン25,25・・が突設されている。加えて、螺合凹部23の下側には、軸芯部材17の基端側を嵌合させるための嵌合凹部28が設けられている。当該嵌合凹部28の先端側は、基端側よりも小径になっている。
また、外筒部材16bは、外筒部材16aと略同様の形状を有しており、外筒部材16aと同様な螺合凹部23および嵌合凹部28が設けられている。しかしながら、外筒部材16bの螺合凹部23の外側には、位置決めピン25は突設されておらず、当該位置決めピン25を嵌め込むための位置決め孔30,30・・が穿設されている。また、外筒部材16bの嵌合凹部28の略中央には、軸固定孔31が穿設されている。
さらに、軸芯部材17は、略円柱状に形成されている。そして、基端側にフランジ38が設けられており、先端側にネジ溝が周設されている。また、フランジ38の外周には、外筒部材16bの嵌合凹部28に設けられた軸固定孔31と合致する形状の位置決めピン39が突設されている。
ネジ13は、外筒部材16aの位置決めピン25,25・・を外筒部材16bの位置決め孔30,30・・に嵌め込み、外筒部材16aの嵌合凹部28および外筒部材16bの嵌合凹部28に軸芯部材17のフランジ38を嵌め込み、外筒部材16aの螺合凹部23および外筒部材16bの螺合凹部23によって形成される空洞内に、ヘッド部材15の軸体20を嵌め込むようにして、外筒部材16aおよび外筒部材16bを合着させる(接着剤による接着等の方法により合着させる)ことによって一体的に組み付けられている。なお、軸芯部材17のフランジ38は、位置決めピン39を外筒部材16bの嵌合凹部28の軸固定孔31に嵌め込んだ状態で、外筒部材16aの嵌合凹部28および外筒部材16bの嵌合凹部28に嵌合されている。したがって、軸芯部材17が外筒部材16aおよび外筒部材16bに対して相対的に回転したりしない。
上記の如く構成されたネジ13は、ヘッド部材15のネジ突起21の垂直面にマイナスのドライバを押し当てて右向きに回転させると、ドライバとネジ突起21の垂直面とが係合するためヘッド部材15が右向きに回転する。そして、ヘッド部材15の軸体20のネジ山が外筒部材16aの螺合凹部23および外筒部材16bの螺合凹部23の先端のネジ溝と螺合する。さらに、その状態で、さらに右向きに回転させることによって、外筒部材16a,16bと一体となった軸芯部材17を回転させて、軸芯部材17の先端のネジ溝を被螺合物(後述する下カバー5のネジ係合体32)と螺合させることが可能となる。一方、ドライバを左向きに回転させた場合には、ヘッド部材15上でドライバとネジ突起21とが係合しないため回転しない。
また、電気ドリル等でヘッド部材15の上側に孔を設けてヘッド部材15を無理矢理にドライバと係合させて左向きに回転させた場合には、ヘッド部材15の軸体20と外筒部材16a,16bとの螺合状態が解除され、外筒部材16aの螺合凹部23および外筒部材16bの螺合凹部23によって形成される空洞の内部でヘッド部材15の軸体20が空回りした状態となる。したがって、ヘッド部材15を無理矢理に左向きに回転させた場合でも、外筒部材16a,16bと一体となった軸芯部材17が左向きに回転することはない。
一方、図2の如く、下カバー5は、上カバー6と同一幅に形成されており、上カバー6と同様に、左右両サイドに下固着翼27,27が連設されている。そして、各下固着翼27,27の上端縁には、それぞれ、先端を矢尻状に形成した係止突片11が突設されている。また、図5は、各下固着翼27の正面を示したものであり、各下固着翼27,27の上カバー6の各ネジ保持部9,9・・と対応する位置には、ネジ孔36を穿設してなるネジ係合体32,32・・が、支持アーム33,33および支持リブ34,34によって左右の壁板29,29等に支持された状態で設けられている。
制御装置1は、基板4a,4bを下カバー5の内面に螺着した状態で、上カバー6の各上固着翼26,26を下カバー5の各下固着翼27,27に重ね合わせ、各係止突片11,11を各係止孔12,12に係止させた状態で、ワンウェイタイプのネジ13,13によって、左側の最上方のネジ保持部9(「1」を付したネジ保持部9)を左側の最上方のネジ係合体32に螺着し、右側の最下方のネジ保持部9(「1」を付したネジ保持部9)を右側の最下方のネジ係合体32に螺着することによって、組み立てられている。そして、ROM8やCPU等の種々の制御素子を搭載した基板4a,4bが、上カバー6および下カバー5によって覆われた状態になっている(なお、図1の如く、基板4a,4bは、上側の一部のみ露出した状態になっている)。
上記の如く構成された制御装置1は、パチンコ機の裏面側の機構板等に設置された状態で使用される。そして、搭載されたROM8やCPU等の種々の制御素子によって、パチンコ機の作動内容を制御する。
また、制御装置1は、上カバー6のネジ保持部9,9と下カバー5のネジ係合体32,32とが、ワンウェイタイプのネジ13,13によって螺着されているため、ネジ13を螺着時と反対方向(左回り)に回転させても、ネジ保持部9とネジ係合体32との螺着状態が解除されない。それゆえ、上カバー6を取り外す場合には、ネジ係合体32,32と螺着したネジ保持部9,9の前方に設けられた2つの取付片10,10・・を、ニッパ等の工具で切断し、かかるネジ保持部9,9を上カバー6から切り離すことによって、上カバー6と下カバー5とを分離しなければならない。
また、再度 上カバー6を下カバー5に合着させる場合には、左側の最上方のネジ係合体32および右側の最下方のネジ保持部9以外のネジ保持部9,9(すなわち、未だネジ係合体32と螺着していない同じ番号を付したネジ保持部9,9同士)を、それぞれ、ネジ13,13により同位置のネジ係合体32,32と螺着すれば良い。それゆえ、一旦、上カバー6と下カバー5とを分離した後でも、再度、上カバー6を下カバー5に合着させることができ、そのような上カバー6、下カバー5の分離、合着を4回繰り返すことができる。
制御装置1は、上記の如く、上カバー6を下カバー5と分離するためには、取付片10,10を切断することによりネジ係合体32,32と螺着されたネジ保持部9,9を上カバー6から切り離さなければならないため、上カバー6が取り外された場合には、必ずその痕跡が残る。それゆえ、上カバー6の開閉の有無を容易に把握することができる。それにも拘わらず、各取付片10,10が容易に切断可能な構造を有しているため、それらの取付片10,10をニッパ等の工具で切断することによって、上カバー6を容易に取り外して、基板8上に設置された制御素子の内容をチェックすることができる。
その上、制御装置1は、ワンウェイタイプのネジ13の基端部(ヘッド部材15)が、軸部(軸芯部材17)に対して螺着可能になっているとともに、その基端部の軸部に対する螺着方向が、ネジ13の軸部の先端の下カバー5に対する螺着方向と同一に設定されている。したがって、電気ドリル等を利用して無理矢理にネジ13を回転させても、ネジ13の基端部の軸部に対する螺合状態が解除されるだけで、ネジ13自体の下カバー5に対する螺合状態(すなわち、軸芯部材17の先端の下カバー5に対する螺合状態)が保持されるので、取付片10,10・・を切断することなく上カバー6が不正に取り外される事態を効果的に防止することができる。したがって、制御装置1によれば、制御素子の不正取り替え、不正改造を効果的に防止することができる。なお、ネジ13の外筒部材16a,16bの上端際にはフランジ24が突設されているため、ネジ13の基端部の軸部に対する螺合状態が解除された場合でも(すなわち、ヘッド部材15の軸体20と外筒部材16a,16bとの螺合状態が解除された場合でも)、当該フランジ24によって上カバーが押さえ付けられた状態に保たれるので、下カバー5に対する上カバー6の螺合強度が低下したりしない。
また、制御装置1は、ネジ13の基端部と軸部との螺着を解除した場合でも、基端部が軸部から外れないようになっているため、ネジ13の基端部が接着剤等によって軸部に接着された上で電気ドリル等によって無理矢理に回転させられる、という事態が起こりにくいので、取付片10,10・・を切断することなく上カバー6が不正に取り外される事態をより効果的に防止することができ、制御素子の不正取り替え、不正改造を一層効果的に防止することができる。
なお、本発明の制御装置は、上記実施形態の態様に何ら限定されるものではなく、基板、上カバー、下カバー、ワンウェイタイプのネジ等の形状、構造等の構成を本発明の趣旨を逸脱しない範囲内で適宜変更することができる。
たとえば、上カバーの各上固着翼に設けるネジ保持部の個数や、下カバーの左右の各下固着翼に設ける取付タブの個数は、4個に限定されず、3個以下あるいは5個以上でも良い。また、各上固着翼とネジ保持部とを連結する取付片の個数も、2個に限定されず、1個でも良いし、3個以上でも良い。さらに、上固着翼や下固着翼の設置位置は、上下カバーの左右両端縁に限定されず、上下カバーの上下両端縁でも良い。
また、ネジ保持部を螺着するために用いるワンウェイタイプのネジは、上記実施形態の如く、先端が平坦なネジに限定されず、先端の尖った木ネジ等の他の形状を有するものでも良い。さらに、ヘッドに2個のネジ突起が設けられたものに限定されず、4個のネジ突起が設けられたプラスタイプのドライバで回転可能なもの等でも良い。また、ワンウェイタイプのネジは、ドライバによってはヘッド部分(基端部)が一方向しか回転しないものに限定されず、ヘッド部分が通常の+(プラス)タイプや−(マイナス)タイプのネジと同様に軸部に対して螺着・解除可能であるものに変更することも可能である(ヘッド部分をそのように構成しても、ネジは、ヘッド部分を一方向に回転させた場合にのみ軸部と螺合して軸部を回転させることができ、反対方向に回転させた場合には軸部を回転させることができないワンウェイタイプのものとして機能する)。
加えて、ワンウェイタイプのネジは、上記実施形態の如く、外筒部材と軸芯部材とが分離したものに限定されず、外筒部材と軸芯部材とが一体になったもの等に変更することも可能である。図6は、外筒部材と軸芯部材とが一体になったワンウェイタイプのネジを示したものである。ネジ43は、ヘッド部材15と略半円柱状に形成された2つの外筒部材42a,42bとによって形成されており、外筒部材42aの螺合凹部43,外筒部材42bの螺合凹部によって形成される空洞内に、ヘッド部材15の軸体20を嵌め込んで外筒部材42aおよび外筒部材42bを合着させることによって一体的に組み付けることができるようになっている。そのように構成した場合でも、上記実施形態のネジと同様に、電気ドリル等を利用して無理矢理にネジを回転させた場合に、ネジ41の基端部の軸部に対する螺合状態が解除されるだけで、ネジ41自体の下カバーに対する螺合状態が保持されるので、取付片を切断することなく上カバーが不正に取り外される事態を効果的に防止することができる。
また、ワンウェイタイプのネジは、上記実施形態の如く、略半円柱状に形成された2つの外筒部材(あるいは外筒部材および軸芯部材)を組み付けて接着したものに限定されず、略半円柱状に形成された2つの外筒部材(あるいは外筒部材および軸芯部材)を組み付けて溶接することにより一体化したもの等に変更することも可能である。
また、ワンウェイタイプのネジの外筒部材の形状は、上記実施形態の如き円筒状に限定されず、角柱状等の他の形状でも良い。また、外筒部材に設ける螺合凹部の形状も、上記実施形態の如き円柱状に限定されず、球状や角柱状の螺合凹部を外筒部材に設けることも可能である。一方、ワンウェイタイプのネジは、上記実施形態の如く、金属製のものに限定されず、硬質の合成樹脂やセラミックス等のその他の素材によって形成されたものでも良い。さらに、基端部(ヘッド部材)の材質と軸部(外筒部材および軸芯部材)の材質とを異ならせることも可能である。
加えて、ワンウェイタイプのネジは、上記実施形態の如く、外筒部材の上端際にドーナッツ状のフランジを設けたものに限定されず、フランジのないものでも良い。さらに、フランジの形状を多角形状等に変更することも可能であるし、フランジの代わりに、外筒部材の外周面に1つあるいは複数の突起(形状は特に限定されない)を設けることも可能である。そのような構成を採用しても、ネジの基端部の軸部に対する螺合状態に関わらず当該突起によって上カバーが押さえ付けられた状態に保たれるので、下カバーに対する上カバーの螺合強度が低下したりしない。
また、ワンウェイタイプのネジを、フランジのないものとする場合には、基端部と軸部との螺合部分(すなわち、上記実施形態では、ヘッド部材の軸体のネジ山を周設した部分、および、外筒部材の螺合凹部)の長さをできるだけ短くすることが望ましい。そうすることによって、電気ドリル等を利用して無理矢理にネジの基端部と軸部との螺着を解除した場合に基端部の内面とネジ保持体の仕切板の表面との間に大きな隙間が形成される事態が回避されるので、上カバーと下カバーとの螺合強度が低下し、上カバーががたつく、という事態が起こりにくくなる。
また、ワンウェイタイプのネジは、外筒部材や軸芯部材の太さが一定であるものに限定されず、外筒部材や軸芯部材の一部が下カバーのネジ孔よりも大径であるものでも良い。かかる構成を採用した場合でも、外筒部材にフランジを設けた場合と同様に、ネジの基端部の軸部に対する螺合状態に関わらず当該突起によって上カバーが押さえ付けられた状態に保たれるので、下カバーに対する上カバーの螺合強度が低下したりしない。なお、外筒部材や軸芯部材の一部を下カバーのネジ孔よりも大径とする場合には、外筒部材や軸芯部材の外周にテーパ面を設ける等の方法により、大径の部分とその他の部分との間に屈曲点が形成されないように下側から上側にかけて連続的に径を大きくすることも可能である。
なお、上記実施形態においてはパチンコ機に使用される制御装置について説明したが、本発明の制御装置が使用される遊技機は、スロットマシーンやテレビゲーム等のパチンコ機以外の遊技機でも良い。
遊技機用制御装置の正面図である。 図3におけるA−A線断面を示す説明図である(bはaにおける波線部分の拡大図である)。 ワンウェイタイプのネジの正面図である。 ワンウェイタイプのネジの分解図である。 右側の下固着翼の正面を示す説明図である。 ワンウェイタイプのネジの変更例を示す説明図である(aは正面図であり、bは分解図であり、cは底面図である)。
符号の説明
1・・制御装置
4a,4b・・基板
5・・下カバー
6・・上カバー
8・・制御素子
9・・ネジ保持部
13・・ネジ
15・・ヘッド部材
16a,16b・・外筒部材
17・・軸芯部材

Claims (2)

  1. 上カバー、およびその上カバーと合致する下カバーによって、制御素子を設置した基板が覆われた遊技機用制御装置であって、
    前記上カバーの端縁に切断可能な複数のネジ保持部が設けられており、それらのネジ保持部の内の少なくとも1つが、ワンウェイタイプのネジによって前記下カバーに螺着されているとともに、
    前記ネジの基端部が、軸部に対して螺着可能になっており、その基端部の軸部に対する螺着方向が、ネジの軸部の先端の下カバーに対する螺着方向と同一に設定されていることを特徴とする遊技機用制御装置。
  2. ネジの基端部と軸部との螺着を解除した場合でも、基端部が軸部から外れないようになっていることを特徴とする請求項1に記載の遊技機用制御装置。
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