JP2009158497A - スパイラル接触子を用いた接続装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 スパイラル接触子の変形と塵埃の侵入を防止できるようにしたスパイラル接触子を用いた接続装置を提供する。
【解決手段】 電子部品1を装填部11Aに装着すると、保護シート20に設けられた連結部材22を介して電子部品1の外部接続部1aと中継基板30に設けられた第1のスパイラル接触子40Aとが接触させられる。中継基板30の上部に設けた保護シート20が、前記中継基板30を保護することができるため、スパイラル接触子の変形と塵埃の侵入を防止することができる。
【選択図】図

Description

本発明は、BGAやLGAなどと電気的に接続を行うスパイラル接触子を用いた接続装置に係わり、特にスパイラル接触子の変形と塵埃の侵入を防止できるようにしたスパイラル接触子を用いた接続装置に関する。
従来より、パッケージの上面または下面に、例えばBGA(Ball Grid Array:球状接触子)やLGA(Land Grid Array:平面状接触子)等の複数の接触子を備えた半導体などの電子部品が開発されている。このような電子部品の性能を検査するためには、前記接触子を外部の回路基板に設けられた接触パッドに接続するための専用の冶具が必要であり、例えば以下の特許文献1などが先行技術文献として存在している。
特許文献1には半導体検査装置が記載されており、前記半導体検査装置は被検査部品である半導体を外部の回路基板などに電気的に接続するものである。前記半導体検査装置は半導体を保持するソケットを有しており、半導体はソケットに対して着脱自在となっている。半導体の背面側には格子状またはマトリックス状に配置された多数の球状接触子が設けられている。前記ソケットの底面には絶縁基板が設けられており、この絶縁基板には前記球状接触子に対向する多数の凹部を有しており、前記凹部内には前記球状接触子に向く方向に凸状に突出するスパイラル接触子が配置されている。
前記半導体検査装置では、ソケット側に設けられたカバーを閉じると、前記カバーの内面が前記半導体を前記絶縁基板に近づく方向に押し付けるため、前記スパイラル接触子が前記球状接触子の外表面によって凹部内に押し込められる。このとき、前記スパイラル接触子が前記球状接触子の外表面に螺旋状に巻き付きながら接触するため、個々の球状接触子と個々の接触パッドとが前記各スパイラル接触子を介して電気的に接続されるようになっている。また前記カバーを開放することにより、前記半導体が前記スパイラル接触子の弾性によって押し戻されるとともにソケット内から前記半導体を取り出すことができる。
特開2001−015236号公報
しかし、上記特許文献1に示される半導体検査装置ではカバーを開放したままにすると、前記ソケット内の絶縁基板上に設けられたスパイラル接触子が外部に対して露出される状態が保持される。
このとき、何らかの物体が不用意に前記ソケット内に落下したりすると、無理な力が作用して前記スパイラル接触子が変形し、スパイラル接触子とBGAまたはLGAとの間に接触不良を生じさせるという問題がある。
また前記カバーが開放された状態では、ソケット内部に塵埃が侵入しやすく、塵埃がスパイラル接触子に絡まると、容易に排除することが困難になるという問題がある。そして、前記塵埃を例えばピンセットなどの工具を用いて強制的に取り除こうとすると、上記同様に無理な力によって前記スパイラル接触子に変形を生じさせる可能性がある。
本発明は上記従来の課題を解決するためのものであり、スパイラル接触子の変形と塵埃の侵入を防止して接触不良などの不具合の発生を低減できるようにしたスパイラル接触子を用いた接続装置を提供することを目的としている。
本発明は、複数のスルーホールが設けられた基板と、個々のスルーホールに設けられたスパイラル接触子とを有し、電子部品に設けられた複数の外部接続部が前記スパイラル接触子を介して接続される接続装置において、
前記基板の上に保護シートが設けられ、前記保護シートに、スパイラル接触子と前記外部接続部にそれぞれ対向する複数の連結部材が設けられ、前記保護シートは、前記連結部材が前記スパイラル接触子から離れる位置に支持されており、
前記基板上に前記電子部品が設置されたときに、前記保護シートが前記基板に接近する方向へ移動して、前記スパイラル接触子と前記外部接続部との間に前記連結部材が挟まれ、前記スパイラル接触子と前記外部接続部とが前記連結部材を介して個別に導通されることを特徴とするものである。
本発明では、保護シートが、前記基板を保護することができるため、基板に設けられたスパイラル接触子の変形と塵埃の侵入を防止することができる。
例えば、前記連結部材に、前記スパイラル接触子に対向する平坦面と、前記外部接続部に対向する凸状体とが形成されているものである。
本発明の前記保護シートは、前記基板ならびに前記スパイラル接触子から離れる位置へ付勢されており、前記電子部品に押されることで前記基板に接近する位置へ移動するものである。
好ましくは前記保護シートの前記孔が形成されていない領域が、前記基板ならびに前記スパイラル接触子から離れる位置へ付勢されているものである。
本発明は、前記基板には、前記孔に対向しないスパイラル接触子が設けられ、このスパイラル接触子によって、前記保護シートが付勢されているものが好ましい。
本発明では、スパイラル接触子が外部に積極的に露出されなくなるため、無理な外力がスパイラル接触子に作用しにくい。よって、スパイラル接触子の変形を防止することができる。
また保護シートが塵埃の侵入を防止することができる。しかも保護シート上に溜まった塵埃は、容易に除去することが可能である。
スパイラル接触子を用いた接続装置の外観を示す斜視図、 保護シートの全体を示す平面図、 第1の参考例の保護シートの一部(図2のA部)を拡大して示す平面図、 第1の参考例の接続装置を示す図3のB−B線断面図であり、電子部品を装着する前の断面図、 第1の参考例の接続装置を示す図3のB−B線断面図であり、電子部品を装着した後の断面図、 本発明実施の形態として図4A同様の断面図であり、電子部品を装着する前の断面図、 本発明実施の形態として図4B同様の断面図であり、図5Bは電子部品を装着した後の断面図、 第2の参考例のスパイラル接触子の接続装置であって、電子部品を装着する前の初期状態を示す平面図、 第2の参考例のスパイラル接触子の接続装置であって、電子部品を装着した後の装着状態を示す平面図、 図6AのA−A線における断面図、 図6BのB−B線における断面図、 電子部品の外部接続部とスパイラル接触子とが接触した接続状態を示す図6B同要の断面図、
図1は本発明のスパイラル接触子を用いた接続装置の外観を示す斜視図である。
図1に示すスパイラル接触子を用いた接続装置(検査装置)10は、BAGやLGAなどからなる複数の外部接続部1aが接続面に設けられた半導体などの電子部品1を検査対象とするものである。
図1に示すように、接続装置10はソケット11と、このソケット11の一方の縁部に設けられたひんじ部13を介して回動自在に支持されたカバー12とで構成されている。前記ソケット11およびカバー12は絶縁性の樹脂材料などで形成されている。前記ソケット11の他方の縁部には被ロック部14が形成され、カバー12の縁部にはロック部15が形成されている。
前記ソケット11の中心には、図示Z2方向に凹状に形成された装填部11Aが設けられており、この装填部11A内に半導体などの電子部品1が装着されるようになっている。
図2は保護シートの全体を示す平面図、図3は第1の参考例の保護シートの一部(図2のA部)を拡大して示すの平面図、図4Aおよび図4B図3のB−B線断面図を示し、図4Aは電子部品を装着する前の断面図、図4Bは電子部品を装着した後の断面図である。
図2に示すように、前記装填部11Aの最上部に現れる保護シート20を示している。前記保護シート20は、例えばポリイミドやPETなど薄手の絶縁フィルム、または基板などで形成されている。前記保護シート20には、電子部品1の接続面に配列された前記複数の外部接続部1aに対向する複数の小孔(中継手段)21が穿設されている。図2に示すものでは、保護シート20の内側に2列に並んだ小孔21が四角形を形成しており、その他2列に並ぶ小孔21が前記四角形の外側に各辺に沿って平行に並んでいる。
前記小孔21の配列は、電子部品1の接続面(下面)に設けられた外部接続部1aの配列に一致している。すなわち、この場合の電子部品1は、接続面の内側に2列に並ぶ外部接続部1aが四角形状に配列され、且つその外側に2列に並ぶ外部接続部1aが前記四角形の各辺に沿って平行に並ぶように配列されているものである。
ただし、小孔21の配列は前記電子部品1の接続面に形成された外部接続部1aの配置に応じて種々変更されるものであり、図3に示すような配置に限られるものではない。
図3に示すように、前記小孔21の一部を拡大してみると、前記小孔21からは保護シート20の下部に設けられたスパイラル接触子40を視認することができる。
図4に示すように、前記保護シート20は前記装填部11Aの最上部に設けられている。前記装填部11Aの最下部には、複数のランド接続部51が設けられた接続基板50が設けられており、前記保護シート20と接続基板50との間に中継基板30が設けられている。
前記スパイラル接触子40は前記中継基板30に設けられている。前記中継基板30はガラスエポキシやPWBなどで形成されており、その内部には前記中継基板30を板厚方向に貫通する複数のスルーホール31が、規則正しくマトリックス状に形成されている。前記スルーホール31の縦横方向(X、Y方向)のピッチ寸法は、前記電子部品1の外部接続部1aの縦横方向のピッチ寸法と同じである。また前記スルーホール31の径寸法は、前記電子部品1の外部接続部1aの径寸法よりも大きな径寸法で形成されている。
図4Aに示すように、個々のスルーホール31の上下の開口縁部には、リング状の上部接続部32aと下部接続部32bとが形成されており、また前記スルーホール31の内面には円筒形状の連結部32cが形成されている。前記上部接続部32a、下部接続部32bおよび前記連結部32cは例えば銅メッキで形成されており、上部接続部32aと下部接続部32bとは前記連結部32cを介して電気的に導通している。
前記個々のスルーホール31の上部接続部32aには、スパイラル接触子40がそれぞれ設けられている。図3に示すように、前記スパイラル接触子40は、外周側にリング状の基部41を有しており、前記基部41からスルーホール31の中心方向に螺旋状に延びる接触部42を有している。そして、前記接触部42は、先端部43が立体的に基部41から凸状に突出して成形されている。
前記スルーホール31の上部接続部32aに設けられたスパイラル接触子40のうち、前記小孔21に対向し且つ図示Z1方向の高さ寸法(自然長)がH1のものが第1のスパイラル接触子40Aであり、前記小孔21以外の部分(電子部品1の接続面)に対向し且つ図示Z1方向の高さ寸法(自然長)がH2のものが第2のスパイラル接触子40Bである。第1のスパイラル接触子40Aの方が、前記第2のスパイラル接触子40Bよりも高さ寸法が低くなるように形成されている(H1<H2)。そして、保護シート20は前記中継基板30の上部側に設けられた高さ寸法H2の第2のスパイラル接触子40Bによって弾性的に支持されている。
図3に示すように、前記小孔21を有する部分では、前記保護シート20の外部から前記小孔21を通じて第1のスパイラル接触子40Aを視認することが可能である。一方、図4Aに示すように前記小孔21を有しない部分では、保護シート20がその下部に設けられた第2のスパイラル接触子40Bを覆っているため、外部から前記スパイラル接触子40を視認することは不能である。よって。塵埃は前記小孔21を通さなければ内部に侵入することができず、塵埃が前記第1,第2のスパイラル接触子40A,40Bへ付着し難くすることが可能である。
また保護シート20が、その他の物体の侵入を防止することができる。よって、例えばピンセット等を装填部11A内に侵入させた場合であっても、前記ピンセット等の先端が第1,第2のスパイラル接触子40A,40Bに当接して変形させてしまうような事故の発生を防止できる。
なお、前記下部接続部32bにも上記同様に図示Z2方向に凸状に突出するスパイラル接触子40が設けられている。
前記接続基板50には、複数のランド接続部51が前記の縦横のピッチ寸法に沿って規則正しくマトリックス状に形成され、個々のランド接続部51には外部に延びるパターン線(図示せず)がそれぞれ形成されている。図4A,図4Bに示すように、前記ランド接続部51は、保護シート20に形成された小孔21および前記電子部品1に形成された個々の外部接続部1aの双方に対向する位置に形成されている。
図4Aに示すものでは、前記中継基板30は接続基板50の上に搭載されており、中継基板30の下部側に設けられた個々のスパイラル接触子40が前記接続基板50の個々のランド接続部51に導通状態で接触している。そして、前記中継基板30は下部側に設けられた複数のスパイラル接触子40の付勢力fよって接続基板50の上に弾性的に支持されている。
図4Bに示すように、前記電子部品1がソケット11の装填部11A内に装着してカバー12を閉じると、先ず前記電子部品1の下面である接触面が前記保護シート20を図示Z2方向に押圧する。このとき保護シート20は、前記保護シート20を弾性的に支持する上部側の高さ寸法H2の第2のスパイラル接触子40Bの付勢力によって前記電子部品1の接続面に押し付けられながら接続基板50に近づく図示Z2方向に移動させられる。
そして、ロック部15を被ロック部14に係止させると、前記保護シート20と中継基板30との対向間隔が、前記高さ寸法H1以下になり、前記高さ寸法H1の第1のスパイラル接触子40Aの先端部43が前記外部接続部1aに接触するため、外部接続部1aとランド接続部51とを前記中継基板30を介して接続させることができる。
すなわち、保護シート20に設けられた複数の小孔21は、電子部品1側の外部接続部1aと中継基板30側の第1のスパイラル接触子40Aとの接触を許容し、前記外部接続部1aとランド接続部51とが直接的に接続されるようにする中継手段として機能している。
よって、接続基板50に設けられたパターン線(図示せず)を介して装填部11Aに装填された前記電子部品1の複数の外部接続部1aに信号を入力し、または前記外部接続部1aから信号を出力させることができる。
図5A、図5Bは本発明実施の形態として図4A,B同様の断面図を示し、図5Aは電子部品を装着する前の断面図、図5Bは電子部品を装着した後の断面図である。
実施の形態接続装置は、中継手段が保護シート20に設けられた連結部材で構成されている点で相違している。
すなわち、接続基板50には複数のランド接続部51がマトリックス状に配列されている。また前記接続基板50上には上下両面に第1,第2のスパイラル接触子40A,40Bがマトリックス状態に配置された中継基板30が設けられており、前記中継基板30はその下部側に設けられられたスパイラル接触子40によって弾性的に支持されている。そして、前記下部側に設けられられたスパイラル接触子40が前記ランド接続部51に接触することにより、両者は電気的に接続されている。また中継基板30の上部側に設けられた第1のスパイラル接触子40Aは、前記保護シート20に設けられた中継手段に対向しており、他の第2のスパイラル接触子40Bは保護シート20を弾性的に支持している。
図5A、図5Bに示すように、前記中継手段は保護シート20の一方の面である下面側に前記スパイラル接触子40に対向して設けられた平坦面22aと、前記保護シート20の他方の面である上面側から前記外部接続部1aに対向して設けられた凸状体22bとが一体に形成された連結部材22で構成されている。
なお、前記連結部材22は、前記第1の参考例において保護シート20に設けられた小孔21と同じ位置に形成されている。ただし、連結部材22の配列は前記電子部品1の接続面に形成された外部接続部1aの配置に応じて種々変更されるものであり、図3に示すような配置に限られるものではない。
本発明の実施の形態に示す接続装置では、複数の連結部材22が設けられた保護シート20が前記第1,第2のスパイラル接触子40A,40Bを有する中継基板30の表面をほぼ完全に覆う構成である。よって、装填部11Aに何らかの物体が侵入しても、前記物体が前記第1,第2のスパイラル接触子40A,40Bに直接当たることがない。よって、前記第1,第2のスパイラル接触子40A,40Bの変形を防止できる。
また保護シート20に小孔21を有する構成ではないため、塵埃が保護シート20の内部に侵入することを有効に防止することができる、よって、塵埃が前記第1,第2のスパイラル接触子40A,40Bに絡み付くような不具合をより効果的に防止できる。しかも、装填部11Aに侵入した塵埃は、前記保護シート20上に留めておくことができ、エアー等を軽く吹き付けるなどの簡単な清掃作業により、前記塵埃を容易に排除することが可能である。よって。清掃の際にピンセット等を侵入させる必要がなく、前記第1,第2のスパイラル接触子40A,40Bに無理な力が作用することもないので、前記第1,第2のスパイラル接触子40A,40Bの変形を防止できる。よって、前記第1のスパイラル接触子40Aと外部接続部1aとの接触不良無くすこと、または低減することができる。
しかも個々の第2のスパイラル接触子40Bが、保護シート20を均等な付勢力で支持することができるため、前記第1のスパイラル接触子40Aが外部接続部1aに接触する際の接点圧を適正なものとするができる。この点においても、前記第1のスパイラル接触子40Aと外部接続部1aとの間の接触状態を良好なものとすることができる。
図5Bに示すように、前記電子部品1がソケット11の装填部11A内に装着されると、前記電子部品1の下面の接触面に設けられた各外部接続部1aが、前記保護シート20に設けられている各連結部材22の先端に当接し、且つ保護シート20を図示Z2方向に押し込む。このとき保護シート20は、前記保護シート20を弾性的に支持する中継基板30の上部側に設けられた高さ寸法H2の第2のスパイラル接触子40Bに抗して前記接続基板50に近づく図示Z2方向に移動させられる。
そして、前記保護シート20と中継基板30との対向間隔が、前記高さ寸法H1になるまで狭められると、連結部材22の平坦面22aが前記高さ寸法H1の第1のスパイラル接触子40Aの先端部43に接触する。このとき、外部接続部1aとランド接続部51とが前記中継基板30の連結部材22を介して接続させられる。
すなわち、保護シート20に設けられた複数の連結部材22は、電子部品1側の外部接続部1aと中継基板30側の第1のスパイラル接触子40Aとを接触させ、前記各外部接続部1aと各ランド接続部51とを前記中継基板30を介して間接的に接続する中継手段として機能している。
上記第1の参考例および実施の形態では、装填部11A内における保護シート20および中継基板30の位置決めについては特に示していないが、例えば前記接続基板50の任意の位置に図示Z1方向に突出する位置決めピンを複数設けておき、中継基板30および保護シート20上には前記位置決めピンに対応する位置決め孔をそれぞれ形成しておくことにより、ランド接続部51と中継基板30の下部側のスパイラル接触子40との位置決め、および中継基板30の上部側の第1のスパイラル接触子40Aと保護シート20の中継手段(小孔21または連結部材22)との位置決めを容易に行うことが可能となる。
また各部材の位置決めが、このような位置決めピンと位置決め孔によりが行われる場合には、保護シート20を中継基板30と垂直に交差する図示鉛直方向(Z方向)に自在に移動させることができるとともに容易に交換することが可能となる。よって、電子部品1の外部接続部1aの配列に応じた保護シート20を前記装填部11Aに設置することにより、様々な電子部品1の接続が可能な接続装置を提供することができる。
図6および図7は本発明の第2の参考例の形態としてのスパイラル接触子の接続装置を示し、図6Aは電子部品を装着する前の初期状態を示す平面図、図6Bは電子部品を装着した後の装着状態を示す平面図、図7Aは図6AのA−A線における断面図、図7Bは図6BのB−B線における断面図、図7Cは電子部品の外部接続部とスパイラル接触子とが接触した接続状態を示す図6B同様の断面図である。
図6および図7に示すように、接続装置10はソケット11と、このソケット11の一方(図示左端)の縁部に設けられたひんじ部13を介して回動自在に支持されたカバー12とを有している。前記ソケット11およびカバー12は絶縁性の樹脂材料などで形成されている。前記ソケット11の他方(図示右端)の縁部には被ロック部14が形成され、カバー12の縁部にはロック部15が形成されている。またカバー12の内面には、押圧凸部12aが突出形成されている。
前記ソケット11には四方を囲む4つの壁面により、図示Z2方向に凹状に陥没形成された装填部11Aが設けられており、この装填部11A内に半導体などの電子部品1を装着することができるようになっている。前記ソケット11の装填部11AのZ2側の底部には中継基板30が設けられている。前記中継基板30は上記実施の形態に示したものと同じ構成とすることができる。すなわち、図7Aに示すように、中継基板30には複数のスルーホール31がマトリックス状に配置され、且つ個々のスルーホール31の上側にはスパイラル接触子40が設けられている。また個々のスルーホール31の下側には、前記同様のスパイラル接触子が設けられた構成であってもよいし、図7Aに示すように前記スパイラル接触子の代わりに図示Z2方向に突出する凸状バンプ34が形成された構成であってもよい。
なお、前記スパイラル接触子40は、上記同様にリング状の基部を外周側有し、かつ前記基部からスルーホール31の中心方向に延びる螺旋状の接触部42を有している。そして、前記スパイラル接触子40の接触部42は、前記基部から先端部に向かうにしたがって凸状に突出する立体的な形状で形成されている。
図7Aに示すように、前記中継基板30の下部には接続基板50が設けられている。なお、図7B,図7Cではスルーホール31および前記接続基板50の構成等を省略して示している。
前記接続基板50の表面には、ランド接続部51が前記中継基板30の下面に設けられた前記スパイラル接触子または凸状バンプ34と対向するマトリックス状に配置されている。
前記中継基板30の下面に設けられたものがスパイラル接触子である場合には、スパイラル接触子が前記ランド接続部51に弾圧されることにより接続されている。一方、図7Aに示すような凸状バンプ34である場合には、ランド接続部51に対し、半田付けまたは導電性接着剤などを介して接続されている。
図6および図7に示すように、前記装填部11Aを形成する4つの壁面のうちY方向に対峙する両壁には、図示X方向を長辺として長方形状に開口する開口部11a、11bが形成されている。そして、この開口部11aおよび11bには図示Y方向に相対的に移動する一対の移動部材61,62が設けられている。
図7Aないし図7Cに示すように、前記移動部材61,62は前記開口部11a,11bから突出するとともに凸状の湾曲面で形成された被押圧部61A,62Aと、被押圧部61Aおよび62AからY方向に延びる複数の保護部61a,61b,61cおよび保護部62a,62b,62cとを有している。
前記移動部材61側の前記保護部61a,61b,61cは、図示Y方向を長辺およびX方向を短辺とする短冊状(または長方形状ともいう)に形成され、且つ各保護部61a,61bおよび61cは移動方向(Y方向)とは直交するX方向に所定のスペースを開けて並ぶように設けられている。同様に前記移動部材62側の前記保護部62a,62b,62cも図示Y方向を長辺およびX方向を短辺とする短冊状(または長方形状ともいう)に形成され、且つ各保護部62a,62bおよび62cはX方向に所定のスペースを開けて並ぶように設けられている。
前記移動部材61で、且つX方向の両端に設けられた保護部61a,61cの内側の縁部、および中央に設けられた保護部61bの両縁部(Y方向に延びる両縁部)には半円形状からなる複数の半小孔63aが長手方向(図示Y方向)に所定のピッチ寸法で形成されている。同様に、前記移動部材62で、且つ前記保護部62a,62cの内側の縁部、前記保護部62bの両縁部(Y方向に延びる両縁部)にも複数の半小孔63bが長手方向(図示Y方向)に所定のピッチ寸法で形成されている。なお、前記所定のピッチ寸法は、電子部品1の下面にマトリックス状に設けられる複数の外部接続部1aの縦方向および横方向のピッチ寸法に設定されている。
そして、図7A,Bに示すように、前記保護部61a,61b,61cと前記保護部62a,62b,62cとはX方向に交互に配置されている。すなわち、一方の移動部材61側の保護部61aと保護部61bの間のスペース内に他方の移動部材62側の保護部62bが配置され、一方の移動部材61側の保護部61bと保護部61cの間のスペース内に他方の移動部材62側の保護部62cが配置されている。また同時に、前記他方の移動部材62側の保護部62aと保護部62bの間のスペースに前記一方の移動部材61側の保護部61aが配置され、前記他方の移動部材62側の保護部62bと保護部62cの間のスペース内に前記一方の移動部材62側の保護部62bが配置されている。
図7Aに示すように、前記ソケット11のY方向の内壁には、板バネなどで形成された第1の付勢部材S1,S1が設けられており、前記移動部材61と移動部材62は互いに接近する方向へ付勢させられている。
前記保護部61a,61b,61cおよび保護部62a,62b,62cの下方の位置には前記中継基板30が設けられている。前記中継基板30の側方の位置で、かつ前記ソケット11の底部には第2の付勢部材S2,S2が設けられている。前記第2の付勢部材S2,S2により、前記移動部材61,62が図示Z1方向に移動自在に且つ弾性的に支持されている。
前記第2の参考例のスパイラル接触子を用いた接続装置の動作について説明する。
図6Aおよび図7Aに示すように、前記装填部11Aに電子部品1が装着されていない初期状態では、前記第1の付勢部材S1,S1の付勢力により、前記移動部材61と移動部材62とが互いに最も接近し合う状態に設定されている。なお、この状態では前記被押圧部61A,62Aが前記開口部11a,11bから装填部11A側に突出させられており、前記被押圧部61Aと前記被押圧部62Aとの対向距離は、電子部品1のY方向の幅寸法以下に設定されている。
また初期状態では、一方の保護部61a,61b,61cに形成された複数の半小孔63aと、他方の保護部62a,62b,62cに形成された複数の半小孔63bとが、互い違いに配列されるように半周期分のピッチで図示Y方向に位置ずれしている。このため、中継基板30上にマトリックス状に配置された前記複数のスパイラル接触子40の全体が、前記保護部61a,61b,61cおよび保護部62a,62b,62cに形成された半小孔63a,63bを介して直接的に露出されるのを防止できようになっている。
次に、図7Bに示すように、電子部品1を前記装填部11Aに装着すると、電子部品1のY方向の両側部が前記被押圧部61A,62Aを両側方向に押圧するため、前記移動部材61,62は前記第1の付勢部材S1,S1の付勢力に抗しながら互いに離間し合う方向へ相対的に移動させられる。なお、前記移動部材61,62は、前記被押圧部61Aと前記被押圧部62Aとの間の対向距離が前記電子部品1のY方向の幅寸法に一致するまで移動させられる。
図6Bに示すように、前記被押圧部61Aと前記被押圧部62Aとの間の対向距離が前記電子部品1のY方向の幅寸法に一致すると、前記半周期分のピッチの位置ずれが解消されるようになっている。よって、前記一方の前記保護部61a,61b,61cと前記他方の保護部62a,62b,62cとが相対的に移動させられ、前記一方の前記保護部61a,61b,61cに形成された半小孔63aと前記他方の保護部62a,62b,62cに形成された半小孔63bとが一体的に組み合わされて複数の小孔63をマトリックス状に形成する。このとき、図6Bおよび図7Bに示すように、前記マトリックス状に形成された複数の小孔63は、前記中継基板30の表面にマトリックス状に配置されている複数のスパイラル接触子40に対向するように設定される。
ここで、前記カバー12を閉じる方向に回動させ、カバー12側のロック部15を前記ソケット11の被ロック部14にロックさせると、前記カバー12の押圧凸部12aが前記電子部品1の上面を図示Z1方向に押圧する。前記電子部品1は図示Z1方向に移動させられるが、このとき電子部品1の底面が前記移動部材61,62を図示Z1方向に押圧するため、前記電子部品1と前記移動部材61,62とが、前記第2の付勢部材S2,S2の付勢力に抗しながら図示Z1方向に一緒に下降させられる。
このとき、図7Cに示すように前記中継基板30上に配置されているスパイラル接触子40が、前記移動部材61,62によって形成された小孔63内に入り込む。よって、個々のスパイラル接触子40を形成する接触部42の先端部が、電子部品1の底面に形成されている個々の外部接続部1aに接触させられる。これにより、個々の外部接続部1aと接続基板50に形成されている個々のランド接続部51とを電気的に接続することが可能となる。
なお、前記ロック部15と被ロック部14とのロックを解除し、カバー12を開放させると、電子部品1および前記移動部材61,62が前記第2の付勢部材S2,S2の付勢力によりZ1方向に持ち上げられる。よって、電子部品1の外部接続部1aと前記中継基板30上のスパイラル接触子40との電気的な接続が解除された図7Bに示す装着状態に戻される。
さらに前記電子部品1を装填部11Aから取り外すと、前記第1の付勢部材S1,S1の付勢力によって前記移動部材61と移動部材62とが互いに接近する方向に相対的に移動させられるため、図7Aに示す初期状態に復帰させられる。
このように、本願発明の第2の参考例に示すものは、図6Aおよび図7Aに示す初期状態においては、前記移動部材61側の保護部61a,61b,61cに設けられた半小孔63aと前記移動部材62側の保護部62a,62b,62cに設けられた半小孔63bとが互いにY方向に位置ずれすることにより、中継基板30上のスパイラル接触子40が完全に露出されるのを防止する保護カバーとして機能する。よって、中継基板30上のスパイラル接触子40を保護することができる。
そして、図6Bおよび図7Bに示す装着状態に至った場合には、前記半小孔63aと半小孔63bとが中継手段として機能する小孔63を形成することができる。よって、前記小孔63を介して、スパイラル接触子40と電子部品1側の外部接続部1aとが直接的に接続することが可能となる。
なお、上記第2の参考例では、移動部材61,62は、初期状態において互いに接近する方向に付勢されており、装着状態で互いに離間するようになる態様を示したが、本発明はこれに限られるものではなく、初期状態において互いに離間する方向に付勢されており、装着状態で互いに接近するようになる態様であってもよい。
なお、本明細書では、図5A,Bに示す実施の形態の接続装置のほかに、第1の参考例と第2の参考例として説明した接続装置もそれぞれ独立して発明を構成することができる。
1 電子部品
1a 外部接続部
10 電子部品の接続装置(検査装置)
11 ソケット
11A 装填部
11a,11b 開口部
20 保護シート
21 孔(中継手段)
22 連結部材(中継手段)
22a 平坦面
22b 凸状体
30 中継基板
31 スルーホール
34 凸状バンプ
40 スパイラル接触子
40A 第1のスパイラル接触子
40B 第2のスパイラル接触子
50 接続基板
51 ランド接続部
61,62 移動部材
61a,61b,61c,62a,62b,62c 保護部
63 小孔(中継手段)
63a,63b 半小孔
S1 第1の付勢部材
S2 第2の付勢部材

Claims (5)

  1. 複数のスルーホールが設けられた基板と、個々のスルーホールに設けられたスパイラル接触子とを有し、電子部品に設けられた複数の外部接続部が前記スパイラル接触子を介して接続される接続装置において、
    前記基板の上に保護シートが設けられ、前記保護シートに、スパイラル接触子と前記外部接続部にそれぞれ対向する複数の連結部材が設けられ、前記保護シートは、前記連結部材が前記スパイラル接触子から離れる位置に支持されており、
    前記基板上に前記電子部品が設置されたときに、前記保護シートが前記基板に接近する方向へ移動して、前記スパイラル接触子と前記外部接続部との間に前記連結部材が挟まれ、前記スパイラル接触子と前記外部接続部とが前記連結部材を介して個別に導通されることを特徴とするスパイラル接触子を用いた接続装置。
  2. 前記連結部材に、前記スパイラル接触子に対向する平坦面と、前記外部接続部に対向する凸状体とが形成されている請求項1記載のスパイラル接触子を用いた接続装置。
  3. 前記保護シートは、前記基板ならびに前記スパイラル接触子から離れる位置へ付勢されており、前記電子部品に押されることで前記基板に接近する位置へ移動する請求項1または2記載のスパイラル接触子を用いた接続装置。
  4. 前記保護シートの前記孔が形成されていない領域が、前記基板ならびに前記スパイラル接触子から離れる位置へ付勢されている請求項記載のスパイラル接触子を用いた接続装置。
  5. 前記基板には、前記孔に対向しないスパイラル接触子が設けられ、このスパイラル接触子によって、前記保護シートが付勢されている請求項3または4記載のスパイラル接触子を用いた接続装置。
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