(第1の実施形態)
図1は、本発明の第1の実施形態にかかる照明制御システムを模式的に示す構成図である。照明制御システムは、伝送ユニット10と、リレー制御用ターミナルユニット(以下「リレー制御用T/U」という)20と、リレー25と、リモコントランス30と、センサ入力端末器40と、明るさセンサ55と、操作端末器60とを主体に構成されている。
リレー制御用T/U20、センサ入力端末器40および操作端末器60は、2線式の信号線を介して伝送ユニット10と相互に接続されており、個々の機器と伝送ユニット10との間における情報のやり取りは、信号線に多重伝送方式で伝送される伝送信号を通じて行われる。また、リレー制御用T/U20には、リレー25が接続されており、負荷である照明装置1は、このリレー25を介してリレー制御用T/U20と接続されている。また、センサ入力端末器40には、明るさセンサ55が接続されている。伝送ユニット10と、リレー制御用T/U20と、リレー25と、リモコントランス30と、センサ入力端末器40とは、リレー制御盤内に組み付けられている。
システム内に存在する照明装置1(正確には、その照明装置1が接続するリレー25)は、負荷アドレスによって一意に特定することができる。具体的には、リレー制御用T/U20には、負荷チャネル(Ch)と呼ばれる固有のアドレスが割り当てられており、リレー制御用T/U20に接続するリレー25には、負荷ナンバー(Nm)と呼ばれる固有の識別子が割り当てられている。負荷チャネル(Ch)と、負荷ナンバー(Nm)とを組み合わせることにより、負荷アドレス(「Ch−Nm」)が構成される。本実施形態の照明制御システムでは、負荷チャネルとして「0」が割り当てられたリレー制御用T/U20と、このリレー制御用T/U20に接続し、負荷ナンバーとして「1」〜「4」がそれぞれ割り当てられたリレー25とが存在している。
本実施形態にかかる照明制御システムは、伝送ユニット10が、センサ入力端末器40または操作端末器60から送信される伝送信号(制御指令)に基づいて、リレー制御用T/U20およびリレー25を介して、照明装置1の状態を制御することができる。この照明制御システムでは、個別制御、グループ制御およびパターン制御といった様々な照明制御を行うことができる。
個別制御は、単一の照明装置1を制御対象として、オン状態とオフ状態とを交互に切替制御する手法であり、グループ制御は、同一のグループに含まれる複数の照明装置1を制御対象として、オン状態とオフ状態と交互に一括的に切替制御する手法である。一方、パターン制御は、複数の照明装置1を制御対象として、それぞれの照明装置1に予め定められた所定の制御状態(以下「パターン状態」という)へと一括的に制御する手法である。
伝送ユニット10は、内部のプロセッサの制御のもと、センサ入力端末器40または操作端末器60からの伝送信号に基づいて、センサ入力端末器40または操作端末器60に関連付けられたアドレス情報から制御対象となる照明装置1を特定するとともに、当該照明装置1に対する制御状態を特定する。そして、伝送ユニット10は、制御対象となる照明装置1と対応するリレー制御用T/U20に対して、制御対象となる照明装置1(リレー25の番号)と、その制御状態とを制御指令として送信する。
アドレス情報は、個別アドレス、グループアドレスまたはパターンアドレスを含む。個別アドレスは、個別制御の対象となる照明装置1を特定するための情報であり、負荷アドレスがこれに該当する(例えば、「0−1」など)。グループアドレスは、グループ制御の対象となるグループを特定するための情報であり、予め設定された個々のグループに付与された番号等がこれに該当する(例えば、「G1」など)。パターンアドレスは、パターン制御の対象となるパターンを特定するための情報であり、予め設定された個々のパターンに付与された番号等がこれに該当する(例えば、「P1」など)。
伝送ユニット10は、個々のグループアドレス毎に、そのグループに割り当てられる照明装置1の負荷アドレスを示したグループ情報を保持している。そのため、伝送ユニット10は、センサ入力端末器40または操作端末器60からグループアドレスを取得した場合には、グループ情報を検索することで、このグループアドレスに該当する複数の照明装置1(負荷アドレス)を特定することができる。また、伝送ユニット10は、個々のパターンアドレス毎に、そのパターンに割り当てられる照明装置1の負荷アドレスと、その照明装置1のパターン状態(例えば、オン状態またはオフ状態)との対応関係を示したパターン情報を保持している。そのため、伝送ユニット10は、センサ入力端末器40または操作端末器60からパターンアドレスを取得した場合には、パターン情報を検索することで、このパターンアドレスに該当する複数の照明装置1(負荷アドレス)と、個々の照明装置1に対するパターン状態とを特定することができる。
リレー制御用T/U20は、リレー25の制御状態に応じて照明装置1の状態を制御する負荷制御端末器としての機能を担っている。リレー制御用T/U20は、内部のプロセッサの制御のもと、伝送ユニット10からの伝送信号に基づいて、自己に接続するリレー25(本実施形態では、4つのリレー25)のうち、制御対象となる照明装置1に対応するリレー25に対して制御信号を送ることにより、リレー25の状態を制御する。個々のリレー25は、リレー制御用T/U20に制御されて、ブレーカ電源などからの商用交流をオンまたはオフすることにより、照明装置1をオン状態(点灯状態)またはオフ状態(消灯状態)に制御する。
リモコントランス30は、リレー制御用T/U20、リレー25およびセンサ入力端末器40に駆動用の電力を供給する。
センサ入力端末器40および操作端末器60は、制御対象となる照明装置1を制御するための制御指令を出力するための入力端末器としての機能を担っている。センサ入力端末器40は、明るさセンサ55からのセンサ信号に応じて、上述した各照明制御を行うことができる。明るさセンサ55は、照明装置の周囲に配置されており、検知領域となる照明装置周辺の明るさを検出する。明るさセンサ55の出力は、センサ入力端末器40に入力される。本実施形態の特徴の一つは、このセンサ入力端末器40にあり、その詳細な説明については後述する。
操作端末器60は、室内や管理人室などの任意の壁面に設置されており、照明装置1を利用するユーザによってプッシュ操作が可能な端末器である。操作端末器60は、複数の操作スイッチ61が設けられており、個々の操作スイッチ61には、当該操作スイッチ61によって操作したい照明装置1、グループまたはパターンに対応したアドレス情報が関連付けられている。操作端末器60は、内部のプロセッサの制御のもと、操作スイッチ61のいずれかが操作されるのに応じて、その操作スイッチ61に関連付けられているアドレス情報と、操作スイッチ61の操作状態(オン状態またはオフ状態)とを制御指令として伝送ユニット10に送信する。
操作スイッチ61にアドレス情報として個別アドレスまたはグループアドレスが関連付けられている場合、この操作スイッチ61のプッシュ操作に応じて、アドレス情報に対応する照明装置1は、オン状態またはオフ状態の間で反転動作する。一方、操作スイッチ61にアドレス情報としてパターンアドレスが関連付けられている場合、この操作スイッチ61のプッシュ操作に応じて、アドレス情報に対応する個々の照明装置1は予め設定されたパターン状態へと移行する。
本実施形態では、4つの操作スイッチ61に対して、負荷アドレス「0−1」〜「0−4」に該当する4つの個別アドレスが関連付けられている。また、これらの操作スイッチ61とは別の操作スイッチ61には、センサ入力端末器40の動作を有効とするか、それとも無効とするかを切り替えるために設定されるアドレス情報(例えば、「1−1」の個別アドレス)が関連付けられている。
図2は、センサ入力端末器40を模式的に示す外観図である。センサ入力端末器40は、筐体である本体40aを備え、その本体40aの正面に、動作確認スイッチ40b、アドレス設定切替スイッチ40c、時間設定ボリューム40d、アドレス送受信部40e、状態表示LED40fを備えている。また、センサ入力端末器40には、本体40aの左右両サイドに、電源端子40g、明るさセンサ端子(センサ接続部)40h、および、信号端子(信号接続部)40iが備えられている。
動作確認スイッチ40bは、照明装置1周囲の明るさの変化に対応して、照明装置1の制御を行うか否かを切り替えるスイッチである。動作確認スイッチ40bは、管理者によって操作可能な一対のスイッチより構成されており、一方のスイッチの操作により、明変化(明状態から暗状態への明るさ変化)に応じて照明装置1の制御を行うか否かを切り替えることができ、他方のスイッチの操作により、暗変化(暗状態から明状態への明るさ変化)に対応して照明装置1の制御を行うか否かを切り替えることができる。
アドレス設定切替スイッチ40cは、センサ入力端末器40の動作モードを、通常動作を行う通常モードと、各種の設定を行う設定モードとで切り替えるための操作スイッチである。また、アドレス設定切替スイッチ40cは、設定モードの中で、制御アドレス設定と、動作有効/無効アドレス設定とに対応する2つの設定モードを切り替える。このアドレス設定切替スイッチ40cを操作して、通常モードから設定モードに切り替えることにより、後述するアドレス情報の設定が可能となる。アドレス設定切替スイッチ40cは、管理者によって操作可能となっており、通常モードと設定モードとの間における動作モードの切り替えを行うことができる。
時間設定ボリューム(時間設定部)40dは、後述する明るさセンサ制御において、明るさ変化のタイミングを基準として、照明装置1の状態をタイミング的にオフセットさせて制御するためのオフセット時間(以下「設定時間」という)を設定するための操作スイッチである。時間設定ボリューム40dは、管理者によって操作可能となっており、「−a(a:任意の時間)」から「0」、および、「0」から「+b(b:任意の時間)」の範囲で設定時間を切り替えることができる。すなわち、この設定時間は、管理者によって調整可能なパラメータとなっている。
アドレス送受信部40eは、管理者によって操作されるアドレス設定器(図示せず)との間で光通信を行うことにより、情報(具体的には、アドレス情報)の送受信を行う。
状態表示LED40fは、センサ入力端末器40の状態を表示する領域であり、例えば、LED(Light Emitting Diode)によって構成されている。この情報表示LED40fにより、暗変化に対応する動作が有効であるか、明変化に対応する動作が有効であるか、それともセンサ入力端末器40の動作が無効であるかを報知することができる。また、情報表示LED40fにより、アドレス設定器との間の通信が有効に行われているか否かを報知することができる。
電源端子40gは、明るさセンサ55用の商用電源が接続され、明るさセンサ端子40hは、明るさセンサ55が接続される。一方、信号端子40iは、伝送ユニット10と繋がる信号線が接続される。
図3は、センサ入力端末器40の機能的な構成を示すブロック図である。センサ入力端末器40は、マイクロコンピュータ(制御部)41を主体に構成されており、このマイクロコンピュータ41には、種々の回路等が接続されている。
時間設定ボリューム入力回路42は、時間設定ボリューム40dと接続され、時間設定ボリューム40dの操作を検出する。時間設定ボリューム入力回路42によって検出された時間設定ボリューム40dの切替操作は、マイクロコンピュータ41で検知され、これにより、マイクロコンピュータ41によって設定時間の設定が変更される。
アドレス設定回路(アドレス設定部)43は、アドレス送受信部40eと接続されており、動作確認スイッチ40bのモードが設定モードに切り替えられていることを条件として、アドレス送受信部40eが受信したアドレス情報を取得する。アドレス設定回路43によって取得されたアドレス情報は、マイクロコンピュータ41によって、後述するEEPROM46の所定アドレスに格納される。
アドレス設定切替スイッチ入力回路44は、アドレス設定切替スイッチ40cと接続されて、アドレス設定切替スイッチ40cの操作を検出する。アドレス設定切替スイッチ入力回路44によって検出されたアドレス設定切替スイッチ40cの切替操作は、マイクロコンピュータ41によって検知され、これにより、マイクロコンピュータ41によって現在のモードが通常モードであるのか、それとも設定モードであるのかが認識される。
動作確認スイッチ入力回路45は、動作確認スイッチ40bと接続されて、動作確認スイッチ40bの操作を検出する。動作確認スイッチ入力回路45によって検出された動作確認スイッチ40bの切替操作は、マイクロコンピュータ41によって検知され、これにより、マイクロコンピュータ41によって、明変化または暗変化に対応する制御を有効とするのか、それとも無効とするのかが認識される。
EEPROM46は、マイクロコンピュータ41が動作する各種の設定データが格納される。EEPROM46に記憶されている設定データとしては、制御対象となる複数の照明装置のID、現在のモードを示すフラグなどが挙げられる。また、EEPROM46には、設定データとして、アドレス設定回路43を通じて取得したアドレス情報、および、時間設定ボリューム入力回路42を通じて認識された設定時間が、マイクロコンピュータ41によって格納される。
リセット回路47は、EEPROM46に記憶された設定データを初期値に戻す設定動作をするために設けられる。このリセット回路47は、図示しないリセット用の操作部と接続され、このリセット用の操作部の操作に応じて、マイクロコンピュータ41によってEEPROM46に記憶されている設定データの内容を初期値にリセットする。
発振回路48は、通常モードにおいて、経過時間を計時する。発振回路48は、マイクロコンピュータ41の制御に従って、計時を開始し、当該計時している値がマイクロコンピュータ41によって読み取られる。
明るさセンサ検出回路(明るさ判定部)49は、明るさセンサ端子40hに接続しており、明るさセンサ55からの出力を検出する。明るさセンサ55の周囲が明るい場合には、明るさセンサ検出回路49は、電源端子40gからの商用電源が検出でき、明るさセンサ55の周囲が明るくない場合(暗い場合)には、明るさセンサ検出回路49は、明るさセンサ55からの商用電源が検出できない。これにより、マイクロコンピュータ41は、明るさセンサ55から明るさセンサ検出回路49への信号の有無によって照明装置1の周辺が明るいのか、それとも暗いのかを判定する。換言すれば、明るさセンサ検出回路49は、明るさセンサ端子40hに入力される明るさセンサ55からの出力に基づいて、予め設定された明るさ基準値を境に、照明装置1周辺の明るさを明状態または暗状態として判定する(明るさ判定部)。
信号送受信回路50は、信号端子40iに接続しており、信号線からの伝送信号を受信し、これをマイクロコンピュータ41に出力する。また、信号送受信回路50は、マイクロコンピュータ41が生成した制御指令を信号線に伝送信号として送信する。
電源回路51は、信号端子40iに接続しており、センサ入力端末器40が動作するために必要な電力を供給する。
マイクロコンピュータ41は、明るさセンサ検出回路49における判定結果に基づいて判断される明るさ変化のタイミングと、アドレス設定回路43を通じて設定されるアドレス情報(制御アドレス)と、時間設定ボリューム40dによって設定される設定時間とに基づいて、伝送ユニット10に対して照明装置1の状態を制御する制御指令を出力する。具体的には、マイクロコンピュータは、明るさ変化のタイミングにおいて、アドレス情報によって指定される照明装置の制御状態を指示する制御指令を伝送ユニットに出力するとともに、明るさ変化のタイミングを基準として設定時間だけ遅延させたタイミングにおいて、アドレス情報によって指定される照明装置の制御状態を指示する制御指令を伝送ユニットに出力する(明るさ段階制御)。また、マイクロコンピュータ41は、動作有効/無効アドレスが設定された操作スイッチ61のプッシュ操作に応じて、自己の動作を有効とするのか、それとも無効とするのかを切り替えることができる。
このような構成のセンサ入力端末器40は、動作の前提としてアドレス情報が設定される。本実施形態において、センサ入力端末器40に設定されるアドレス情報としては、動作有効/無効アドレスと、制御アドレスとが存在する。
図4は、動作有効/無効アドレスの設定を示す説明図である。動作有効/無効アドレスは、センサ入力端末器40の動作の有効/無効を切り替えるためのアドレス情報である。図4に示すように、動作有効/無効アドレスの設定を前提として、アドレス設定器における4つの設定項目の最上段に、「1−1」に該当する個別アドレスを設定し、この設定項目をアドレス設定器にてセンサ入力端末器40に送信する。センサ入力端末器40では、アドレス送受信部40eおよびアドレス設定回路43を通じてアドレス情報がマイクロコンピュータ41によって取得されると、このアドレス情報が動作有効/無効アドレスとしてEEPROM46の所定アドレスに格納される。この場合、「1−1」の個別アドレスが関連付けられた操作端末器60の操作スイッチ61のプッシュ操作によって、センサ入力端末器40の動作の有効および無効を切り替えることができる。
ここで、アドレス設定器において、当該設定項目をクリアのままとしておけば、動作有効/無効アドレスは設定されない。なお、このような動作有効/無効アドレス設定の動作は、アドレス設定切替スイッチ40cを設定モードのうち、動作有効/無効アドレス設定に切り替えることにより、有効となる。
図5は、制御アドレスの設定を示す説明図である。制御アドレスは、明るさ変化に対応して状態制御を行う照明装置1のアドレス情報を示している。本実施形態において、制御アドレスは、明変化に対応して制御を行う一対のアドレス情報と、暗変化に対応して制御を行う一対のアドレス情報とを含む合計4つのアドレス情報によって構成されている。具体的には、図5に示すように、アドレス設定器における4つの設定項目において、その最上段から最下段にかけて、「G1」「G2」「G3」「G2」に該当するグループアドレスを順次設定し、これらの設定項目をアドレス設定器にてセンサ入力端末器40に送信する。センサ入力端末器40では、アドレス送受信部40eおよびアドレス設定回路43を通じてアドレス情報がマイクロコンピュータ41によって取得されると、このアドレス情報が制御アドレスとしてEEPROM46の所定アドレスに格納される。
設定項目の最上段に「G1」のグループアドレスを設定した場合、このグループアドレスは、暗変化のタイミングにおいてオン制御を行うアドレス情報として機能する。また、設定項目の上から2段目に「G2」のグループアドレスを設定した場合、このグループアドレスは、暗変化のタイミングを基準として、時間設定ボリューム40dによって設定される設定時間だけ遅延したタイミングにおいてオン制御を行うアドレス情報として機能する。ここで、同図(b)に示すように、「G2」は、あるエリア内の全ての照明装置を含むグループであり、「G1」は、それらの照明装置の中から選択された一部の照明装置を含むグループである。すなわち、「G2」のオン制御は、あるエリア内の照明装置の全点灯状態となり、「G1」のオン制御は、あるエリア内の照明装置の間引き点灯状態となる。
一方、設定項目の最下段に「G2」のグループアドレスを設定した場合、このグループアドレスは、明変化のタイミングにおいてオフ制御を行うアドレス情報として機能する。また、設定項目の下から2段目に「G3」のグループアドレスを設定した場合、このグループアドレスは、明変化のタイミングを基準として、時間設定ボリューム40dによって設定される設定時間だけ遅延したタイミングにおいてオフ制御を行うアドレス情報として機能する。ここで、同図(b)に示すように、「G3」は、あるエリア内の照明装置の中から選択された一部の照明装置を含むグループである。すなわち、「G2」のオフ制御は、あるエリア内の照明装置の全消灯状態となり、「G3」のオフ制御は、あるエリア内の照明装置の間引き消灯状態となる。
ここで、アドレス設定器において、当該設定項目のいずれかをクリアのままとしておけば、制御アドレスは設定されない。なお、このような制御アドレス設定動作は、アドレス設定切替スイッチ40cを設定モードのうち、制御アドレス設定に切り替えることにより、有効となる。
図6は、本発明の第1の実施形態にかかるセンサ入力端末器40の明るさ段階制御の手順を示すフローチャートである。このフローチャートに示す処理は、センサ入力端末器40のマイクロコンピュータ41によって実行される。なお、本実施形態では、時間設定ボリューム40dによって設定時間が「0」から「+b」の範囲内(プラス側の時間の範囲内)に設定されていることを前提に説明を行う。
まず、ステップ10(S10)において、センサ入力端末器40の動作が有効であるか否かが判断される。このステップ10において肯定判定された場合、すなわち、動作が有効である場合には、ステップ11(S11)に進む。一方、ステップ10において否定判定された場合、すなわち、動作が有効でない場合には、後述する処理をスキップして本ルーチンを抜ける。
ステップ11において、明るさ変化があったか否かが判断される。具体的には、照明装置周辺の明るさが明状態から暗状態へと明るさ変化した場合(暗変化)、あるいは、照明装置周辺の明るさが暗状態から明状態へと明るさ変化した(明変化)場合には、ステップ11において肯定判定され、ステップ12(S12)に進む。一方、明るさ変化がない場合には、ステップ11において否定判定され、本ルーチンを抜ける。
ステップ12(S12)において、照明装置1をオン制御するシーンであるか否か、すなわち、明るさ変化が暗変化であるか否かが判断される。このステップ12において肯定判定された場合、すなわち、明るさ変化が暗変化である場合には、ステップ13(S13)に進む。一方、ステップ12において否定判定された場合、すなわち、明るさ変化が暗変化ではない場合には、ステップ16(S16)に進む。
ステップ13において、伝送ユニット10に対する制御指令として、「G1」のオン制御が出力される。
ステップ14(S14)において、暗変化のタイミングから時間設定ボリューム40dによって設定される設定時間だけ経過したか否かが判断される。このステップ14における処理では、発振回路48による経過時間が参照される。ステップ14において肯定判定された場合、すなわち、暗変化のタイミングから設定時間が経過した場合には、ステップ15(S15)に進む。一方、ステップ14において否定判定された場合、すなわち、暗変化のタイミングから設定時間が経過していない場合には、所定時間後にステップ14の処理に戻る。
ステップ15において、伝送ユニット10に対する制御指令として、「G2」のオン制御が出力される。
ステップ16において、伝送ユニット10に対する制御指令として、「G3」のオフ制御が出力される。
ステップ17(S17)において、明変化のタイミングから時間設定ボリューム40dによって設定される設定時間だけ経過したか否かが判断される。このステップ17における処理では、発振回路48による経過時間が参照される。ステップ17において肯定判定された場合、すなわち、明変化のタイミングから設定時間が経過した場合には、ステップ18(S18)に進む。一方、ステップ17において否定判定された場合、すなわち、明変化のタイミングから設定時間が経過していない場合には、所定時間後にステップ17の処理に戻る。
ステップ18において、伝送ユニット10に対する制御指令として、「G2」のオフ制御が出力される。
図7は、第1の実施形態に示す処理の流れを時系列的に示す説明図である。同図に示すように、マイクロコンピュータ41は、明るさセンサ検出回路49を介して明状態から暗状態への明るさ変化(暗変化)を判断すると、この暗変化のタイミングにおいて、伝送ユニット10に対する制御指令として、「G1」のオン制御を出力する。伝送ユニット10は、この制御指令に基づいて、「G1」のオン制御を認識すると、グループ情報を参照し、グループ「G1」に含まれる負荷アドレスを特定する(例えば、負荷アドレス「0−1」,「0−3」)。つぎに、伝送ユニット10は、負荷チャネル「0」のリレー制御用T/U20に対して、該当するリレー25に対する制御指令を伝送する。そして、負荷チャネル「0」のリレー制御用T/U20によって、自己に接続する負荷ナンバー「1」および負荷ナンバー「3」のリレー25がオン状態に制御される。これにより、グループ「G1」に対応する照明装置1がオン状態に一括的に制御され、間引き点灯状態となる。
また、マイクロコンピュータ41は、暗変化のタイミングから設定時間だけ遅延したタイミングにおいて、伝送ユニット10に対する制御指令として、「G2」のオン制御を出力する。伝送ユニット10は、この制御指令に基づいて、G2のオン制御を認識すると、グループ情報を参照し、そのグループ「G2」に含まれる負荷アドレスを特定する(例えば、負荷アドレス「0−1」〜「0−4」)。つぎに、伝送ユニット10は、負荷チャネル「0」のリレー制御用T/U20に対して、該当するリレー25に対する制御指令を伝送する。そして、負荷チャネル「0」のリレー制御用T/U20によって、自己に接続する負荷ナンバー「1」〜「4」のリレー25がオン状態に制御される。これにより、グループ「G2」に対応する照明装置1がオン状態に一括的に制御され、全点灯状態となる。
一方、マイクロコンピュータ41は、明るさセンサ検出回路49を介して、暗状態から明状態への明るさ変化(明変化)を認識すると、この明変化のタイミングにおいて、伝送ユニット10に対する制御指令として、「G3」のオフ制御を出力する。伝送ユニット10は、この制御指令に基づいて、G3のオフ制御を認識すると、グループ情報を参照し、そのグループ「G3」に含まれる負荷アドレスを特定する(例えば、負荷アドレス「0−2」,「0−4」)。つぎに、伝送ユニット10は、負荷チャネル「0」のリレー制御用T/U20に対して、該当するリレー25に対する制御指令を伝送する。そして、負荷チャネル「0」のリレー制御用T/U20によって、自己に接続する負荷ナンバー「2」および負荷ナンバー「4」のリレー25がオフ状態に制御される。これにより、グループ「G3」に対応する照明装置1がオフ状態に一括的に制御され、間引き点灯状態となる。
また、マイクロコンピュータ41は、明変化のタイミングから設定時間だけ遅延したタイミングにおいて、伝送ユニット10に対する制御指令として、「G2」のオフ制御を出力する。伝送ユニット10は、この制御指令に基づいて、G2のオフ制御を認識すると、グループ情報を参照し、そのグループ「G2」に含まれる負荷アドレスを特定する(例えば、負荷アドレス「0−1」〜「0−4」)。つぎに、伝送ユニット10は、負荷チャネル「0」のリレー制御用T/U20に対して、該当するリレー25に対する制御指令を伝送する。そして、負荷チャネル「0」のリレー制御用T/U20によって、自己に接続する負荷ナンバー「1」〜「4」のリレー25がオフ状態に制御される。これにより、グループ「G2」に対応する照明装置1がオフ状態に一括的に制御され、全消灯状態となる。
このように本実施形態によれば、明るさ段階制御により、明るさセンサ55の出力に基づいて判定される明るさ変化のタイミングと、このタイミングを基準として設定時間だけ遅延させたタイミングとにおいて、照明装置の状態制御が行われる。そのため、例えば、最初のタイミングで間引き点灯を行い、その後のタイミングにおいて全点灯を行うといった制御が可能となる。これにより、周囲の明るさとマッチングがとれた照明装置の状態制御を実現することができる。その結果、不必要な照明装置の点灯にともなうエネルギーロスや、使用者の使用性の向上を図ることができる。
また、センサ入力端末器40と、明るさセンサ55とは独立した構成となっている。センサ入力端末器40は、通常のメンテナンス等を考慮して、管理者が保守するリレー制御盤内に配置されているため、明るさセンサ55が高所などの保守性の悪い場所に配置されていたとしても、センサ入力端末器40に設けられた時間設定ボリューム40dにより設定時間を容易に調整することができる。これにより、周囲の明るさ環境に応じて照明装置の制御をする際に、それを柔軟なタイミングで行うことができるとともに、その制御タイミングの調整を容易に行うことができる。
なお、第1の実施形態では、グループアドレスに基づいて、明るさ段階制御を行っているが、パターンアドレスであっても同様に、明るさ段階制御を行うことができる。
図8は、制御アドレスの設定を示す説明図である。図8に示すように、アドレス設定器における4つの設定項目において、その最上段から最下段にかけて、「P1」「P2」「P1」「G3」に該当するパターンアドレスを順次設定し、これらの設定項目をアドレス設定器にてセンサ入力端末器40に送信する。センサ入力端末器40では、アドレス送受信部40eおよびアドレス設定回路43を通じてアドレス情報がマイクロコンピュータ41によって取得されると、このアドレス情報が制御アドレスとしてEEPROM46の所定アドレスに格納される。
設定項目の最上段に「P1」のパターンアドレスを設定することにより、このパターンアドレスは、暗変化のタイミングにおいて制御を行うアドレス情報として機能する。また、設定項目の上から2段目に「P2」のパターンアドレスを設定することにより、このパターンアドレスは、暗変化のタイミングを基準として、時間設定ボリューム40dによって設定される設定時間だけ遅延したタイミングにおいて制御を行うアドレス情報として機能する。ここで、同図(b)に示すように、「P2」は、あるエリア内における照明装置の全てをオン状態に制御するパターンであり、「P1」は、あるエリア内の照明装置の中から選択された一部の照明装置をオン状態に制御し、残りの照明装置をオフ状態に制御するパターンである。すなわち、「P2」の制御は、あるエリア内の照明装置の全点灯状態となり、「P1」の制御は、あるエリア内の照明装置の間引き点灯状態となる。
一方、設定項目の最下段に「P3」のパターンアドレスを設定することにより、このパターンアドレスは、明変化のタイミングにおいて制御を行うアドレス情報として機能する。また、設定項目の下から2段目に「P1」のパターンアドレスを設定することにより、このパターンアドレスは、明変化のタイミングを基準として、時間設定ボリューム40dによって設定される設定時間だけ遅延したタイミングにおいて制御を行うアドレス情報として機能する。本実施形態では、同図(b)に示すように、「P3」は、あるエリア内の全ての照明装置をオフ状態に制御するパターンである。すなわち、「P3」の制御は、あるエリア内の照明装置の全消灯状態となる。
このようなパターンアドレスが制御アドレスとして設定されている場合、上述した図6に示す処理は、ステップ13,15,16,18が、以下に示すように変更される。具体的には、ステップ13において、伝送ユニット10に対する制御指令として「P1」の制御が出力され、ステップ15において、伝送ユニット10に対する制御指令として「P2」の制御が出力される。また、ステップ16において、伝送ユニット10に対する制御指令として「P1」の制御が出力され、ステップ18において、伝送ユニット10に対する制御指令として「P3」の制御が出力される。
図9は、パターンアドレス対応の明るさ段階制御の流れを時系列的に示す説明図である。同図に示すように、明るさセンサ2からの出力を取得する明るさセンサ検出回路49を介して、明状態から暗状態への明るさ変化(暗変化)が検知されると、マイクロコンピュータ41は、この暗変化のタイミングにおいて、伝送ユニット10に対する制御指令として、「P1」の制御を出力する。伝送ユニット10は、この制御指令に基づいて、アドレス情報としてのパターンアドレス(パターン「P1」)を認識すると、パターン情報を参照し、そのパターン「P1」に含まれる負荷アドレスと、個々のパターン状態とを特定する(例えば、負荷アドレス「0−1」,「0−3」をオン状態、負荷アドレス「0−2」,「0−4」をオフ状態)。つぎに、伝送ユニット10は、負荷チャネル「0」のリレー制御用T/U20に対して、該当するリレー25に対する制御指令を伝送する。そして、負荷チャネル「0」のリレー制御用T/U20によって、自己に接続する負荷ナンバー「1」および負荷ナンバー「3」のリレー25がオン状態に制御されとともに、自己に接続する負荷ナンバー「2」および負荷ナンバー「4」のリレー25がオフ状態に制御される。これにより、パターン「P1」に対応する状態へと照明装置1が一括的に制御され、間引き点灯状態となる。
また、マイクロコンピュータ41は、暗変化のタイミングから設定時間だけ遅延したタイミングにおいて、伝送ユニット10に対する制御指令として、「P2」の制御を出力する。伝送ユニット10は、この制御指令に基づいて、アドレス情報としてのパターンアドレス(グループ「P2」)を認識すると、パターン情報を参照し、そのパターン「P2」に含まれる負荷アドレスと、個々のパターン状態とを特定する(例えば、負荷アドレス「0−1」〜「0−4」のオン状態)。つぎに、伝送ユニット10は、負荷チャネル「0」のリレー制御用T/U20に対して、該当するリレー25に対する制御指令を伝送する。そして、負荷チャネル「0」のリレー制御用T/U20によって、自己に接続する負荷ナンバー「1」〜「4」のリレー25がオン状態に制御される。これにより、パターン「P2」に対応する状態へと照明装置1が一括的に制御され、全点灯状態となる。
一方、明るさセンサ2からの出力を取得する明るさセンサ検出回路49を介して、暗状態から明状態への明るさ変化(明変化)が検知されると、マイクロコンピュータ41は、この明変化のタイミングにおいて、伝送ユニット10に対する制御指令として、「P1」の制御を出力する。これにより、上述の如く、パターン「P1」に対応する状態へと照明装置1が一括的に制御され、間引き点灯状態となる。
また、マイクロコンピュータ41は、明変化のタイミングから設定時間だけ遅延したタイミングにおいて、伝送ユニット10に対する制御指令として、「P3」の制御を出力する。伝送ユニット10は、この制御指令に基づいて、アドレス情報としてのパターンアドレス(グループ「P3」)を認識すると、パターン情報を参照し、そのパターン「P3」に含まれる負荷アドレスと、個々のパターン状態とを特定する(例えば、負荷アドレス「0−1」〜「0−4」のオフ状態)。つぎに、伝送ユニット10は、負荷チャネル「0」のリレー制御用T/U20に対して、該当するリレー25に対する制御指令を伝送する。そして、負荷チャネル「0」のリレー制御用T/U20によって、自己に接続する負荷ナンバー「1」〜「4」のリレー25がオフ状態に制御される。これにより、パターン「P3」に対応する状態へと照明装置1が一括的に制御され、全消灯状態となる。
このようにパターンアドレスを用いたとしても、上述した実施形態と同様に、不必要な照明装置の点灯にともなうエネルギーロスや、使用者の使用性の向上を図ることができる。
(第2の実施形態)
図10は、第2の実施形態にかかるセンサ入力端末器40を模式的に示す外観図である。第2の実施形態にかかるセンサ入力端末器40が、第1の実施形態のそれと相違する点は、本体40aの正面に時間設定ボリューム40dを備えておらず、制御アドレス(グループアドレス)の設定時に、タイマ設定として設定時間を設定することにある。ここで、タイマ設定は、あるアドレス情報、例えば、暗変化に対応して制御するアドレス情報(例えば、「G1」)に該当する照明装置1の状態を自動的に切替制御(例えば、オン状態からオフ状態への制御)を行うために設定される時間である。なお、センサ入力端末器40のシステム構成は、第1の実施形態と基本的に同様であり、以下、相違点を中心に説明を行う。
図11は、制御アドレスの設定を示す説明図である。本実施形態では、アドレス設定器における4つの設定項目において、その最上段から最下段にかけて、「G1」「G2」「G3」「G2」に該当するグループアドレスを順次設定するとともに、「G1」に対応するタイマ設定項目に「60分」を設定し、これらの設定項目をアドレス設定器にてセンサ入力端末器40に送信する。センサ入力端末器40では、アドレス送受信部40eおよびアドレス設定回路43を通じてアドレス情報がマイクロコンピュータ41によって取得されると、このアドレス情報が制御アドレスおよび設定時間としてEEPROM46の所定アドレスに格納される。
このようにして設定された設定時間は、第1の実施形態において、時間設定ボリューム40dによって設定される設定時間と同様に機能する。すなわち、設定項目の最上段に「G1」のグループアドレスを設定した場合、このグループアドレスは、暗変化のタイミングにおいてオン制御を行うアドレス情報として機能する。また、設定項目の上から2段目に「G2」のグループアドレスを設定した場合、このグループアドレスは、暗変化のタイミングを基準として、設定時間(すなわち、「G1」に対応するタイマ設定(例えば、「60分」))だけ遅延したタイミングにおいてオン制御を行うアドレス情報として機能する。
このように本実施形態によれば、第1の実施形態と同様、不必要な照明装置の点灯にともなうエネルギーロスや、使用者の使用性の向上を図ることができる。また、本実施形態によれば、アドレス設定にともなうタイマ設定により、設定時間を設定することができる。これにより、時間設定ボリューム40dを省略することが可能となる。また、時間設定ボリューム40dは、これを指で切り替える構造であるため、構造上の制約により、切り替えができる設定時間の数を多く設けることが困難となる可能性がある。しかしながら、本実施形態によれば、構造上の制約がないので、設定時間を細分化することも可能になり、きめ細やかな精度で明るさ段階制御を行うことができる。
なお、本実施形態では、暗変化に対応するタイマ設定の例を説明したが、明変化に対応してタイマ設定を行ってもよい。当然、暗変化および明変化のそれぞれに対応してタイマ設定を行ってもよい。
(第3の実施形態)
以下、第3の実施形態に係るセンサ入力端末器40について説明する。本実施形態のセンサ入力端末器40は、第2の実施形態と同様に本体40aの正面に時間設定ボリューム40dを備えておらず、かつ、パターンアドレスによって明るさ段階制御を行う点にある。具体的には、制御アドレス(パターンアドレス)の設定時に、フェード時間設定の機能を利用して、設定時間を設定することある。ここで、フェード時間設定は、あるアドレス情報、例えば、暗変化に対応して制御するアドレス情報(後述する「P1」)に該当する照明装置1の状態を連続的に調光(例えば、100%点灯から30%点灯へと調光)するために設定される時間である。なお、センサ入力端末器40のシステム構成は、第1の実施形態と基本的に同様であり、以下、相違点を中心に説明を行う。
図12は、第3の実施形態にかかる照明装置の状態制御を示すタイミングチャートである。まず、ステップ20(S20)において、明るさセンサ55からの入力に基づいて、明状態から暗状態への明るさ変化(暗変化)が検出される。ステップ21(S21)において、センサ入力端末器40は、信号送受信回路50を介して、伝送ユニット10に割り込み要求を送信する。
ステップ23(S23)において、伝送ユニット10は、割り込み要求として送信された伝送信号に基づいて、自己に接続する端末器(リレー制御用T/U20、センサ入力端末器40、操作端末器60)のうち、割り込み要求を行った端末器を特定する。伝送ユニット10は、伝送信号に含まれるアドレスデータに基づいて、どの端末器(すなわち、センサ入力端末器40)が割込み要求を行ったこと認識することができる。そして、伝送ユニット10は、端末器を特定すると、特定した端末器であるセンサ入力端末器40に対して、割り込み出力を送信する。
ステップ24(S24)において、センサ入力端末器40は、割り込み出力に対応し、パターンアドレス「P1」を返信することにより、伝送ユニット10に対する制御指令として、「P1」の制御を出力する。
ステップ25(S25)において、伝送ユニット10は、この制御指令に基づいて、「P1」の制御を認識すると、パターン情報を参照し、そのパターン「P1」に含まれる負荷アドレスと、個々のパターン状態とを特定する(例えば、負荷アドレス「0−1」,「0−3」をオン状態、負荷アドレス「0−2」,「0−4」をオフ状態)。つぎに、伝送ユニット10は、負荷チャネル「0」のリレー制御用T/U20に対して、該当するリレー25に対する制御指令を伝送する(制御データを出力)。そして、負荷チャネル「0」のリレー制御用T/U20によって、自己に接続する負荷ナンバー「1」および負荷ナンバー「3」のリレー25がオン状態に制御されとともに、自己に接続する負荷ナンバー「2」および負荷ナンバー「4」のリレー25がオフ状態に制御される。これにより、パターン「P1」に対応する状態へと照明装置1が一括的に制御され、間引き点灯状態となる。
ステップ26(S26)において、伝送ユニット10は、制御アドレス設定において、パターン「P1」に対応付けられたフェード時間の経過を判定すると、フェード開始の出力を、パターン「P1」に該当する負荷チャネル「0」のリレー制御用T/U20に対して伝送する。
ステップ27(S27)において、伝送ユニット10からの伝送信号は信号線を通じ、それに接続する全ての端末器が取得することができるので、センサ入力端末器40は、伝送ユニット10からのフェード開始の出力を判断すると、信号送受信回路50を介して、伝送ユニット10に割り込み要求を送信する。
ステップ28(S28)において、伝送ユニット10は、割り込み要求として送信された伝送信号に基づいて、自己に接続する端末器(リレー制御用T/U20、センサ入力端末器40、操作端末器60)のうち、割り込み要求を行った端末器を特定する。伝送ユニット10は、伝送信号に含まれるアドレスデータに基づいて、どの端末器(すなわち、センサ入力端末器40)が割込み要求を行ったこと認識することができる。そして、伝送ユニット10は、端末器を特定すると、特定した端末器であるセンサ入力端末器40に対して、割り込み出力を送信する。
ステップ29(S29)において、センサ入力端末器40は、アドレス情報として「P2」を返信することにより、伝送ユニット10に対する制御指令として、「P2」の制御を出力する。
ステップ30(S30)において、伝送ユニット10は、この制御指令に基づいて、「P2」の制御を認識すると、パターン情報を参照し、その「P2」に含まれる負荷アドレスと、個々のパターン状態とを特定する(例えば、負荷アドレス「0−1」〜「0−4」をオン状態)。つぎに、伝送ユニット10は、負荷チャネル「0」のリレー制御用T/U20に対して、該当するリレー25に対する制御指令を伝送する(制御データを出力)。そして、負荷チャネル「0」のリレー制御用T/U20によって、自己に接続する負荷ナンバー「1」〜「4」のリレー25がオン状態に制御される。これにより、パターン「P2」に対応する状態へと照明装置1が一括的に制御され、全点灯状態となる。
また、センサ入力端末器40は、明るさセンサ55からの入力に基づいて、暗状態から明状態への明るさ変化が検出すると、上述したステップ20からステップ31までの処理に順次、その処理を実行する。
このように本実施形態によれば、第1の実施形態と同様、不必要な照明装置の点灯にともなうエネルギーロスや、使用者の使用性の向上を図ることができる。また、本実施形態によれば、アドレス設定にともなうフェード時間設定により、設定時間を設定することができる。これにより、時間設定ボリューム40dを省略することが可能となる。また、時間設定ボリューム40dは、これを指で切り替える構造であるため、構造上の制約により、切り替えができる設定時間の数を多く設けることが困難となる可能性がある。しかしながら、本実施形態によれば、構造上の制約がないので、設定時間を細分化することも可能になり、きめ細やかな精度で明るさ段階制御を行うことができる。
なお、本実施形態では、暗変化に対応するフェード時間設定の例を説明したが、明変化に対応してフェード時間設定を行ってもよい。当然、暗変化および明変化のそれぞれに対応してフェード時間設定を行ってもよい。
(第4の実施形態)
第4の実施形態におけるセンサ入力端末器40が、第1の実施形態のそれと相違する点は、暗変化のタイミングを基準として、設定時間だけ先行したタイミングのいて照明装置1を点灯させることにより、照明装置1を段階的に点灯させることある。なお、センサ入力端末器40のシステム構成は、第1の実施形態と同様であり、以下、相違点を中心に説明を行う。
図13は、センサ入力端末器40を模式的に示す外観図である。センサ入力端末器40は、筐体である本体40aを備え、その本体40aの正面に、第1の実施形態に示す構成に加え、液晶表示画面40jが備えられている。液晶表示画面40jは、ユーザがセンサ入力端末器40の設定を行うに際して各種情報を表示するための画面である。
また、本実施形態において、アドレス設定切替スイッチ40cは、その設定モードにおいて、制御アドレス設定と動作有効/無効アドレス設定とに加え、現在時刻設定に対応する3つの設定モードが用意されている。
さらに、本実施形態において、動作確認スイッチ40bは、アドレス設定切替スイッチ40cが設定モードの現在時刻設定に切り替えられている場合、一方の操作スイッチにより、その設定における時刻の「時」を切り替えるためのスイッチとして機能し、他方の操作スイッチにより、その設定における時刻の「分」を切り替えるためのスイッチとして機能する。動作確認スイッチ40bにより、現在時刻設定において、「0」から「24」の範囲において「時」を切り替えることができ、「0」から「60」の範囲において「分」を切り替えることができる。
図14は、第4の実施形態にかかるセンサ入力端末器40の構成を示すブロック図である。センサ入力端末器40は、マイクロコンピュータ41を主体に構成されており、このマイクロコンピュータ41には、種々の回路等が接続されている。本実施形態では、上述した第1の実施形態の構成に加え、時計用発振回路52および液晶表示部53が接続されている。
時計用発振回路52は、センサ入力端末器40における時計機能用の発振回路である。この時計用発振回路52は、現在時刻設定において設定される時刻を基準として、現在の時刻を計時しており、マイクロコンピュータ41によって読み込まれる。
図15は、本発明の第4の実施形態にかかるセンサ入力端末器40の明るさ段階制御の手順を示すフローチャートである。このフローチャートに示す処理は、センサ入力端末器40のマイクロコンピュータ41によって実行される。なお、本実施形態では、時間設定ボリューム40dによって、暗変化に対応する設定時間が「−a」から「0」の範囲内に設定され、明変化に対応する設定時間が「0」から「+a」の範囲内に設定されていることを前提に処理の説明を行う。
まず、ステップ40(S40)において、センサ入力端末器40の動作が有効であるか否かが判断される。このステップ40において肯定判定された場合、すなわち、動作が有効である場合には、ステップ41(S41)に進む。一方、ステップ40において否定判定された場合、すなわち、動作が有効でない場合には、後述する処理をスキップして本ルーチンを抜ける。
ステップ41(S41)において、時計用発振回路52の計時時刻と、基準時刻から設定時間だけ先行する時刻(基準時刻−設定時間(絶対値))とが対応するか否かが判断される。ここで、基準時刻は、後述するステップ46(S46)において算出される平均時刻であり、設定データとしてEEPROM46に格納されている。マイクロコンピュータ41は、EEPROM46を参照することにより、平均時刻を取得することができる。このステップ41において肯定判定された場合には、ステップ42(S42)に進む。一方、ステップ41において否定判定された場合には、ステップ43(S43)に進む。
ステップ42において、伝送ユニット10に対する制御指令として、「G1」のオン制御が出力される。
ステップ43において、明るさ変化があったか否かが判断される。具体的には、照明装置周辺の明るさが明状態から暗状態へと明るさ変化(暗変化)した場合、あるいは、照明装置周辺の明るさが暗状態から明状態へと明るさ変化(明変化)した場合には、ステップ43において肯定判定され、ステップ44(S44)に進む。一方、明るさ変化がない場合には、ステップ43において否定判定され、本ルーチンを抜ける。
ステップ44(S44)において、照明装置のオン制御であるか否かが判断される。具体的には、明るさ変化が暗変化であるか否かが判断される。このステップ44において肯定判定された場合、すなわち、明るさ変化が暗変化である場合には、ステップ45(S45)に進む。一方、ステップ44において否定判定された場合、すなわち、明るさ変化が暗変化ではない場合には、ステップ48(S48)に進む。
ステップ45において、伝送ユニット10に対する制御指令として、「G2」のオン制御が出力される。
ステップ46において、暗変化に相当する時刻が、時刻データとして、EEPROM46に格納される。
ステップ47(S47)において、EEPROM46に格納されている時刻データ、過去の暗変化に相当する時刻の履歴を参照し、その平均時刻が算出される。算出された平均時間は、新たな基準時間として、EEPROM46におけるデータが更新される。
ステップ48おいて、伝送ユニット10に対する制御指令として、「G3」のオフ制御が出力される。
ステップ49(S49)において、明変化のタイミングから時間設定ボリューム40dによって設定される設定時間だけ経過したか否かが判断される。このステップ49における処理では、発振回路48による経過時間が参照される。ステップ49において肯定判定された場合、すなわち、明変化のタイミングから設定時間が経過した場合には、ステップ50(S50)に進む。一方、ステップ49において否定判定された場合、すなわち、明変化のタイミングから設定時間が経過していない場合には、所定時間後にステップ49の処理に戻る。
ステップ50において、伝送ユニット10に対する制御指令として、「G2」のオフ制御が出力される。
図16は、第4の実施形態に示す処理の流れを時系列的に示す説明図である。同図に示すように、マイクロコンピュータ41は、明るさセンサ検出回路49を介して明状態から暗状態への明るさ変化(暗変化)が判断されなくとも、基準時刻Aよりも設定時間だけ先行したタイミングにおいて、伝送ユニット10に対する制御指令として、「G1」のオン制御を出力する。伝送ユニット10は、この制御指令に基づいて、「G1」のオン制御を認識すると、グループ情報を参照し、「G1」に含まれる負荷アドレスを特定する(例えば、負荷アドレス「0−1」,「0−3」)。つぎに、伝送ユニット10は、負荷チャネル「0」のリレー制御用T/U20に対して、該当するリレー25に対する制御指令を伝送する。そして、負荷チャネル「0」のリレー制御用T/U20によって、自己に接続する負荷ナンバー「1」および負荷ナンバー「3」のリレー25がオン状態に制御される。これにより、グループ「G1」に対応する照明装置1がオン状態に一括的に制御され、間引き点灯状態となる。
また、マイクロコンピュータ41は、明るさセンサ検出回路49を介して暗状態から明状態への明るさ変化(暗変化)を判断すると、伝送ユニット10に対する制御指令として、「G2」のオン制御を出力する。伝送ユニット10は、この制御指令に基づいて、「G2」のオン制御を認識すると、グループ情報を参照し、そのグループ「G2」に含まれる負荷アドレスを特定する(例えば、負荷アドレス「0−1」〜「0−4」)。つぎに、伝送ユニット10は、負荷チャネル「0」のリレー制御用T/U20に対して、該当するリレー25に対する制御指令を伝送する。そして、負荷チャネル「0」のリレー制御用T/U20によって、自己に接続する負荷ナンバー「1」〜「4」のリレー25がオン状態に制御される。これにより、グループ「G2」に対応する照明装置1がオン状態に一括的に制御され、全点灯状態となる。
このように本実施形態によれば、明るさ段階制御により、明るさセンサ55の出力に基づいて判定される明るさ変化のタイミングと、このタイミング(実際には、過去のデータより統計的に算出される明るさ変化の平均時刻)を基準として設定時間だけ先行させたタイミングとにおいて、照明装置の状態制御が行われる。そのため、例えば、最初のタイミングで間引き点灯を行い、その後のタイミングにおいて全点灯を行うといった制御が可能となる。これにより、周囲の明るさとマッチングがとれた照明装置の状態制御を実現することができる。その結果、不必要な照明装置の点灯にともなうエネルギーロスや、使用者の使用性の向上を図ることができる。
また、次回に起きる明るさ変化のタイミングが平均時刻であると予測して、この平均時刻を基準に、設定時間だけ先行させたタイミングにおいて、照明装置の状態制御が行われる。これにより、実際に明るさ変化が生じなくとも、照明装置の制御タイミングを先行して設定することができる。
なお、本実施形態では、グループアドレスに対応した制御を示した、図16(b)に示すように、第1の実施形態と同様に、パターンアドレスが設定されている場合であっても、適用可能である。
(第5の実施形態)
第5の実施形態におけるセンサ入力端末器40が、第4の実施形態のそれと相違する点は、基準時刻に設定される平均時刻を補正して算出する点である。なお、センサ入力端末器40のシステム構成は、第4の実施形態と同様であり、以下、相違点を中心に説明を行う。
本実施形態において、センサ入力端末器40は、第1または第2の実施形態と相違して、以下に示すような機能を備えている。
まず、アドレス設定切替スイッチ40cを操作して、通常モードから設定モードに切り替えた場合、制御アドレス設定、動作有効/無効アドレス設定、現在時刻設定に加えて、現在の月日を設定する月日設定、照明装置が設置されている地域に該当する番号(例えば、都道府県を指定する番号)を選択する地域選択が可能となる。このアドレス設定切替スイッチ40cは、管理者によって操作可能となっており、通常モードと設定モードとの切り替えのみならず、設定モードにおける制御アドレス、動作有効/無効アドレス、現在時刻設定、月日設定、地域選択の切り替えを行うことができる。
動作確認スイッチ40bは、アドレス設定切替スイッチ40cが月日設定に切り替えられている場合、一方の操作スイッチにより、その設定における時刻の「月」を切り替えるためのスイッチとして機能し、他方のスイッチにより、その設定における「日」を切り替えるためのスイッチとして機能する。動作確認スイッチ40bにより、月日設定において、「1」から「12」の範囲において「月」を切り替えることができ、また、「1」から「31」の範囲において「日」を切り替えることができる。さらに、動作確認スイッチ40bは、アドレス設定切替スイッチ40cが地域選択に切り替えられている場合には、一方の操作スイッチにより、その設定における「地域番号」を切り替えるためのスイッチとして機能する。
また、本実施形態において、EEPROM46には、月日および地域番号と、参照時刻とが関連付けられたマップを保持している。この参照時刻は、地域特性と月日特性とが反映された明るさ変化の基準(例えば、日の入り時刻および日の出時刻)を示す時刻であり、実験やシミュレーションを通じて予め取得することができる。
図17は、本発明の第5の実施形態にかかるセンサ入力端末器40の明るさ段階制御の手順を示すフローチャートである。このフローチャートに示す処理は、センサ入力端末器40のマイクロコンピュータ41によって実行される。なお、本実施形態では、時間設定ボリューム40dによって、暗変化に対応する設定時間が「−a」から「0」の範囲内に設定され、明変化に対応する設定時間が「0」から「+a」の範囲内に設定されていることを前提に処理の説明を行う。
ここで、同図に示す処理において、ステップ50(S50)からステップ55(S55)までの処理は、第4の実施形態におけるステップ40からステップ45までの処理に対応し、また、ステップ60(S60)からステップ62(S62)までの処理は、第4の実施形態におけるステップ48からステップ50までの処理に対応する。そこで、重複する説明は省略することとし、以下、相違点であるステップ56(S56)からステップ59(S59)までの処理について説明する。
まず、ステップ56において、明変化に相当する時刻(以下「変化時刻」という)が取得される。
ステップ57(S57)において、月日設定で設定された月日および地域選択で選択された地域番号に基づいて、EEPROM46に格納されたマップを参照し、これにより、参照時刻が特定される。つぎに、参照時刻と変化時刻との差が算出されると、この時刻の差が規定時間以上であるか否かが判断される。ここで、規定時間は、参照時刻と変化時刻との差が許容できない範囲にまで乖離していることを判定するための時間であり、その最適値が予め設定されている。ステップ57において肯定判定された場合、すなわち、基準時刻との差が規定時間以上である場合には、ステップ58(S58)およびステップ59(S59)の処理をスキップして、本ルーチンを抜ける。一方、ステップ57において否定判定された場合、すなわち、基準時刻との差が規定時間よりも小さい場合には、ステップ58に進む。
ステップ58において、変化時刻が、時刻データとして、EEPROM46に格納される。そして、ステップ59において、EEPROM46に格納されている時刻データ、過去の暗変化に相当する時刻の履歴を参照し、その平均時間が算出される。算出された平均時間は、新たな基準時間として、そのデータが更新される。
このように本実施形態によれば、地域特性と月日特性とに対応した明るさ変化の基準を示す参照時刻に基づいて、平均時刻が補正される。天候等の影響により、明るさ変化の時刻が著しくずれた場合には、平均時間の算出精度が低くなり、ひいては、照明装置の状態制御のタイミングも悪化する虞がある。しかしながら、本実施形態によれば、参照時刻との比較により、明るさ変化に相当する時刻のうち、異常な時刻を時刻データから排除することができる。そのため、平均時間の算出精度の悪化を抑制することができ、さらに、照明装置の状態制御のタイミングの悪化も抑制することができる。
なお、平均時刻の補正方法としては、上述した手法に限定されず、次に示すような手法であってもよい。具体的には、明るさ変化に相当する時刻を時刻データとしてEEPROM46に格納し、この時刻データに基づいて平均時刻を算出する。そして、この平均時刻と参照時刻との差が規定時間以上である場合には、平均時刻に代えて参照時刻を基準時刻として用いる。このように、参照時刻を代替的に用いることにより、平均時刻の補正としてもよい。
(第5の実施形態)
図18は、第5の実施形態にかかるセンサ入力端末器40を模式的に示す外観図である。第5の実施形態にかかるセンサ入力端末器40が、第1の実施形態のそれと相違する点は、センサ入力端末器40が、室内や管理人室などの任意の壁面に設置されることである。なお、センサ入力端末器40のシステム構成は、第1の実施形態と基本的に同様であり、以下、相違点を中心に説明を行う。
同図(a)に示すように、センサ入力端末器40は、室内の壁面に配設される壁面プレート40kを備え、その壁面プレート40kの中央表面に、動作確認スイッチ40b、アドレス設定切替スイッチ40c、時間設定ボリューム40d、アドレス送受信部40e、状態表示LED40fを備えている。また、同図(b)に示すように、センサ入力端末器40には、壁面プレート40kの裏面側に、電源端子40g、明るさセンサ端子40h、および、信号端子40iが備えられている。ここで、電源端子40gの一つは、明るさセンサ端子40hとしての機能をも担っている。
このように本実施形態によれば、壁面にセンサ入力端末器40を設けた構成であるので、時間設定ボリューム40dにより、設定時間の調整を容易に行うことができる。
以上、本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、要旨を逸脱しない範囲で上記実施形態に種々の改変を施すことができる。例えば、本実施形態では、間引き点灯、全点灯の二段階の制御を行っているが、間引き状態を細分化し、複数段階の制御をおこなってもよい。