JP2009154371A - 記録ヘッド、及びこれを備えた記録装置 - Google Patents

記録ヘッド、及びこれを備えた記録装置 Download PDF

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Abstract

【課題】発熱部で生じる熱を有効に利用しつつ、電気的な信頼性を高めることが可能な記録ヘッド、及びこれを備えた記録装置を提供する。
【解決手段】本発明に係るサーマルヘッド10は、基板21と、基板21に配列される複数の発熱部23Aと、発熱部23Aに対して電気的に接続される導電層30と、導電層30を酸化してなる絶縁層40と、を有するものであって、導電層30が、発熱部23Aに接続される第1,第2接続部31A,32Aと、第1,第2接続部31A,32Aに比べて長手方向D2,D3に沿った断面積の小さい第1,第2伝導部31B,32Bと、を有しており、絶縁層40が、第1,第2伝導部31B,32Bの表面に形成されている。
【選択図】図3

Description

本発明は、ファクシミリ、バーコードプリンタ、ビデオプリンタあるいはデジタルフォトプリンタなどの印画デバイスとして用いられるサーマルヘッドまたはインクジェットヘッド等の記録ヘッドおよびそれを備えた記録装置に関する。
熱を利用して記録を行うサーマルプリンタは、例えば特許文献1に開示されているように、複数の発熱部が配列形成されたサーマルヘッドと、このサーマルヘッドの発熱部に向けて記録媒体を搬送する搬送機構と、を備えており、サーマルヘッドに入力される信号に応じて各発熱部で発生した熱を感熱紙などの記録媒体に伝達させることで画像を形成するものである。このような構成のサーマルプリンタに搭載されるサーマルヘッドの発熱部は、所望の画像形成に応じた入力信号が電気的に導かれる導電パターンに対して電気的に接続される発熱抵抗体層の一部の領域からなり、導電パターンを介して発熱部に対応する発熱抵抗体層の一部の領域に電力を供給することによって該発熱部で熱を発生させている。しかしながら、このような構成の発熱部を有するサーマルヘッドでは、発熱部で発生した熱が導電パターンを介して放熱してしまい、発熱部で発生した熱が記録媒体に対して有効に伝達されない場合があった。そのため、このような構成のサーマルヘッドでは、記録媒体に対して必要量の熱を伝達すべく、発熱部で過度な熱を生じさせる必要があり、結果として多大な電力を消費していた。そこで、導電パターンを介しての放熱を抑制すべく、発熱部近傍における導電パターンの平面視幅を他の部位に比べて細くしたサーマルヘッドが開発され、例えば特許文献2,3に開示されている。
特開昭53−016638号公報 実開昭54−122728号公報 特開2005−205821号公報
しかしながら、特許文献2,3に開示されているサーマルヘッドのように、発熱部近傍における導電パターンの平面視幅を相対的に細くすると、プラテンローラなどにより発熱部近傍に対して作用する押圧力に起因して、導電パターンが切断されてしまい、結果として電気的信頼性を大きく損なう場合があった。特に、このような切断は、導電パターンの細幅化が進むにつれて、大きな問題となることが懸念されている。
本発明は、このような事情のもとで考え出されたものであって、発熱部で発生した熱を有効利用しつつ、電気的信頼性を高めることが可能な記録ヘッド、及びこれを備えた記録装置を提供すること、を目的とする。
本発明に係る記録ヘッドは、基板と、該基板に配列される複数の発熱部と、該発熱部に対して電気的に接続される導電層と、該導電層を主として構成する金属材料の酸化物を含む絶縁層と、を有しており、前記導電層が、前記発熱部に接続される第1部位と、該第1部位に比べて前記発熱部の配列方向に沿った断面積の小さい第2部位と、を含んでなり、前記絶縁層が、前記第2部位の表面に形成されていることを特徴としている。ここで、主として構成するとは、含有量が最も多いことをいう。
本記録ヘッドは、前記絶縁層が、前記第1部位の表面に更に形成されており、前記絶縁層の厚みが、前記第1部位の表面に形成される部位に比べて前記第2部位の表面に形成される部位が大きいのが好ましい。
本記録ヘッドは、前記絶縁層が、前記第1部位の表面に更に形成されており、前記絶縁層の平面視幅が、前記第1部位の表面に形成される部位と前記第2部位の表面に形成される部位とで略等しいのが好ましい。
本記録ヘッドは、前記絶縁層が、前記第1部位の表面に更に形成されており、前記導電層の下面に対する前記絶縁層の上面の高さが、前記基板の厚み方向において、前記第1部位の表面に形成される部位と前記第2部位の表面に形成される部位とで略等しいのが好ましい。
本記録ヘッドは、前記第2部位の平面視幅が、前記第1部位の平面視幅より小さいのが好ましい。
本記録ヘッドは、前記導電層が、前記発熱部の一端に接続される第1導電層と、該発熱部の他端に接続される第2導電層と、を含んでなり、前記第2部位の平面視幅が、前記第1導電層と前記第2導電層とで異なるのが好ましい。本構成の記録ヘッドは、前記第2導電層が、複数の前記発熱部に接続されており、前記第2部位の平面視幅が、前記第1導電層に比べて前記第2導電層が大きいのが好ましい。
本記録ヘッドは、前記導電層が、前記発熱部の一端に接続される第1導電層と、複数の前記発熱部の他端に接続される第2導電層と、を含んでなり、前記第2部位の体積が、前記第1導電層に比べて前記第2導電層が大きいのが好ましい。
本記録ヘッドは、前記第2部位の平面視幅が、前記発熱部より離れるにつれて漸次大きくなるのが好ましい。
本記録ヘッドは、前記絶縁層の厚みが、前記第2部位の平面視幅が小さくなるにつれて漸次大きくなるのが好ましい。
本記録ヘッドは、前記絶縁層が、前記導電層に比べて硬度が大きいのが好ましい。
本発明に係る記録装置は、本発明に係る記録ヘッドと、前記発熱部上に記録媒体を押圧する押圧手段と、を備えており、前記押圧手段の押圧力が最も大きくなる領域が前記発熱部の中央より前記第2導体層側に位置することを特徴としている。
本発明に係る記録ヘッドでは、導電層が発熱部に対して接続される第1部位と該第1部位に比べて発熱部の配列方向に沿った断面積の小さい第2部位とを含んでいる。そのため、本記録ヘッドでは、発熱部で発生した熱が第2部位側に伝達し難く、ひいては発熱部で発生した熱が第2部位を介して放熱するのを抑制することができるのである。したがって、本記録ヘッドでは、発熱部で発生した熱を有効利用することができるのである。
また、本記録ヘッドでは、主として構成する金属材料の酸化物を含む絶縁層が第2部位の表面に形成されている。そのため、本記録ヘッドでは、プラテンローラなどにより発熱部近傍に対して押圧力を作用させた場合でも第2部位を絶縁層により良好に保護することができる。したがって、本記録ヘッドでは、導電層が切断されるのを抑制し、その電気的信頼性を高めることができる。
以上より、本記録ヘッドでは、発熱部で発生した熱を有効利用しつつ、電気的信頼性を高めることができるのである。
本記録ヘッドにおいて、絶縁層が第1部位の表面に更に形成されており、絶縁層の厚みが第1部位の表面に形成される部位に比べて第2部位の表面に形成される部位で大きい場合、導電層を絶縁層で保護するとともに、相対的に機械強度の小さい第2部位を良好に保護することができる。したがって、本構成の記録ヘッドでは、その電気的信頼性をより高めることができる。
本記録ヘッドにおいて、絶縁層が第1部位の表面に更に形成されており、絶縁層の平面視幅が第1部位の表面に形成される部位と第2部位の表面に形成される部位とで略等しい場合、導電層を絶縁層で保護するとともに、相対的に機械強度の小さい第2部位を良好に保護することができる。したがって、本構成の記録ヘッドでは、その電気的信頼性をより高めることができる。
本記録ヘッドにおいて、絶縁層が第1部位の表面に更に形成されており、導電層の下面に対する絶縁層の上面の高さが、基板の厚み方向において、第1部位の表面に形成される部位と第2部位の表面に形成される部位とで略等しい場合、導電層を絶縁層で保護するとともに、相対的に機械強度の小さい第2部位を良好に保護することができる。したがって、本構成の記録ヘッドでは、その電気的信頼性をより高めることができる。
本記録ヘッドにおいて、第2部位の平面視幅が第1部位の平面視幅より小さい場合、第2部位から基板に熱が伝達するのを抑制することができる。したがって、本構成の記録ヘッドは、発熱部で発生した熱をより有効に利用することができる。
本記録ヘッドにおいて、導電層が発熱部の一端に接続される第1導電層と、該発熱部の他端に接続される第2導電層と、を含んでなり、第2部位の平面視幅が第1導電層と第2導電層とで異なる場合、発熱部を発熱させた際に最も温度が高くなる部位(以下、「ヒートスポット」とする)を発熱部の中心からずらすことができる。そのため、本構成の記録ヘッドでは、熱を伝達させるうえで好ましい位置にヒートスポットを位置させることができる。また、本構成の記録ヘッドにおいて、第2導電層が複数の発熱部に接続されており、第2部位の平面視幅が第1導電層に比べて第2導電層で大きい場合、ヒートスポットを発熱部の中心より第1導電層側に位置させることができる。そのため、本構成の記録ヘッドでは、例えばインクリボンおよび普通紙をプラテンローラで発熱部に押しつけて転写する場合でもインクを充分に溶融させたうえで普通紙を押しつけることができる。したがって、本構成の記録ヘッドでは、良好に画像を形成することができる。
本記録ヘッドにおいて、導電層が発熱部の一端に接続される第1導電層と、複数の発熱部の他端に接続される第2導電層と、を含んでなり、第2部位の体積が第1導電層に比べて第2導電層で大きい場合、ヒートスポットを発熱部の中心より第1導電層側に位置させることができる。そのため、本構成の記録ヘッドでは、例えばインクリボンおよび普通紙をプラテンローラで発熱部に押しつけて転写する場合でもインクを充分に溶融させたうえで普通紙を押しつけることができる。したがって、本構成の記録ヘッドでは、良好に画像を形成することができる。
本記録ヘッドにおいて、第2部位の平面視幅が発熱部より離れるにつれて漸次大きく場合、発熱部で発生した熱が伝導部から基板に伝達するのをより抑制することができる。したがって、本構成の記録ヘッドは、発熱部で発生した熱をより有効に利用することができる。
本記録ヘッドにおいて、絶縁層の厚みが第2部位の平面視幅が小さくなるにつれて漸次大きくなる場合、相対的に機械強度の小さくなる部位をより良好に保護することができる。したがって、本構成の記録ヘッドでは、その電気的信頼性をより高めることができる。
本記録ヘッドにおいて、絶縁層が導電層に比べて硬度が大きい場合、導電層を絶縁層により良好に保護することができる。したがって、本記録ヘッドでは、導電層が切断されるのを抑制し、その電気的信頼性を高めることができる。
本発明に係る記録装置は、本発明に係る記録ヘッドを備えているので、該記録ヘッドの有する効果を享受することができるのである。したがって、本記録装置は、発熱部で発生した熱を有効利用しつつ、電気的信頼性を高めることができる。
また、本発明に係る記録装置は、発熱部上に記録媒体を押圧する押圧手段を備えており、押圧手段の押圧力が最も大きくなる領域が発熱部の中央より前記第2導体層側に位置する。そのため、本記録装置では、例えばインクリボンおよび普通紙を発熱部上に押圧して転写する場合でもインクを充分に溶融させたうえで普通紙に転写することができ、良好に画像を形成することができる。
図1は、本実施形態に係るサーマルプリンタXの概略構成を表す全体図である。
サーマルプリンタXは、サーマルヘッド10、搬送機構11、および駆動手段12を備え、矢印D1方向に搬送される記録媒体Pに対して印画を行うものである。ここで記録媒体Pとしては、例えば加熱によって表面の濃淡が変動する感熱紙や感熱フィルム、熱伝導によって溶融したインク成分を転写することによって像を形成するインクフィルムおよび転写用紙が用いられる。
図2は、本発明の実施形態に係るサーマルヘッド10の概略構成を表す平面図である。
サーマルヘッド10は、基体20、駆動IC101、および外部接続用部材102を備え、外部接続用部材102を介して駆動手段12より供給される画像情報に対応して発熱するものである。
図3は、基体20の概略構成を表す図であり、(a)はその平面図であり、(b)は(a)に示したIIIb−IIIb線に沿った断面図である。図4は、基体20の概略構成を表す図であり、(a)は図3(a)に示したIVa−IVa線に沿った断面図であり、(b)は図3(a)に示したIVb−IVb線に沿った断面図であり、(c)は図3(a)に示したIVc−IVc線に沿った断面図である。
基体20は、基板21、蓄熱層22、抵抗体層23、保護層24、導電層30、および絶縁層40を含んで構成されている。なお、図3(a)では、保護層24および絶縁層40の一部を省略している。
基板21は、蓄熱層22、抵抗体層23、保護層24、導電層30、絶縁層40、および駆動IC101などの支持母材として機能するものである。基板21の構成材料としては、例えばアルミナセラミックスなどのセラミックスや、エポキシ系樹脂やシリコン系樹脂などの樹脂材料、シリコン材料、ガラス材料などの絶縁材料が挙げられる。本実施形態において基板21は、アルミナセラミックスにより形成されている。
蓄熱層22は、後述する抵抗体層23において発生するジュール熱の一部を蓄積し、サーマルヘッド10の熱応答特性を良好に維持する作用を有するものである。すなわち、蓄熱層22は、抵抗体層23の温度を印画に必要な所定の温度まで短時間で上昇させるものである。
抵抗体層23は、発熱部23Aを有しており、記録媒体Pに対して熱エネルギを付与するために通電によって発熱するものであり、電気抵抗材料により形成されている。電気抵抗材料としては、例えばTaN、TaSiO、TaSiNO、TiSiO、TiSiCO、NbSiOが挙げられる。発熱部23Aは、後述する導電層30を利用した電圧の印加によりジュール熱を発生し、記録媒体Pに画像を形成するのに必要な所定の温度に発熱する。なお、本実施形態の発熱部23Aは、蓄熱層22上に位置するようにパターン形成されており、複数の発熱部23Aが長手方向D2,D3において略等間隔に配列している。この発熱部23Aの発熱温度としては、例えば200℃以上350℃以下の範囲が挙げられる。
保護層24は、抵抗体層23、導電層30、および後述する絶縁層40を保護するものである。より具体的には、保護層24は、抵抗体層23、導電層30、および絶縁層40が大気と接触するのを防止して大気中の水分などにより腐食するのを防止し、抵抗体層23、導電層30、および絶縁層40を外力から保護し、あるいは発熱部23や導電層30が短絡するのを防止している。この保護層24の構成材料としては、例えばSiO、窒化珪素(Si)などのSi−N系無機物材料やサイアロン(Si・Al・O・N)などのSi−N−O系無機物材料が挙げられる。なお、本実施形態の保護層24の表面には、導電層30および絶縁層40の形状に応じた凹凸が形成されている。
導電層30は、発熱部23Aに対して電圧を印加するものであり、第1電極31、第2電極32、および共通電極33を含んで構成される。なお、導電層30は、例えば金属を主成分とする導電材料により形成されている。この導電材料としては、例えばアルミニウム、銅、およびその合金が挙げられる。
第1電極31は、第1接続部31A、および第1伝導部31Bを有している。第1接続部31Aは、発熱部23Aの一端に対して電気的に接続する部位であり、発熱部23Aの長手方向D2,D3に沿った平面視幅W(長手方向D2,D3における寸法)より小さい平面視幅Wを有している。第1伝導部31Bは、発熱部23Aと駆動IC101とを電気的に接続する部位であり、第1接続部31AにおけるD2,D3方向の中央部分から延出している。この第1伝導部31Bは、第1接続部31Aに比べて長手方向D2,D3に沿った断面積が小さく、長手方向D2,D3に沿った平面視幅Wが、第1接続部31Aの平面視幅Wよりも小さく形成されている。なお、本実施形態の第1伝導部31Bは、蓄熱層22上に形成されている。
第2電極32は、第2接続部32A、および第2伝導部32Bを有している。第2接続部32Aは、発熱部23Aの他端に対して電気的に接続する部位であり、発熱部23Aの平面視幅Wより小さい平面視幅Wを有している。第2伝導部32Bは、発熱部23Aと共通電極33とを電気的に接続する部位であり、第2接続部32AにおけるD2,D3方向の中央部分から延出している。この第2伝導部32Bは、第2接続部32Aに比べて長手方向D2,D3に沿った断面積が小さく、長手方向D2,D3に沿った平面視幅Wが、第2接続部32Aの平面視幅Wよりも小さく形成されており、その矢印D1に沿った平面視長Lが、第1電導部の平面視長Lと略等しい長さに形成されている。また、第2伝導部32Bの平面視幅Wは、第1伝導部31Bの平面視幅Wよりも大きく形成されている。なお、本実施形態の第2伝導部32Bは、蓄熱層22上に形成されている。
共通電極33は、発熱部23Aに対して電力を供給する部位であり、その端において図示しない電源と第2電極32とに電気的に接続されている。本実施形態に係る共通電極33は、第2電極32に一体形成されている。
絶縁層40は、導電層30を外力から保護するものである。本実施形態の絶縁層40は、第1接続部31Aの形成領域21a、第1伝導部31Bの形成領域21b、第2接続部32Aの形成領域21c、および第2伝導部32Bの形成領域21d、に位置した導電層30を酸化することにより形成されており、各部31A,31B,32A,32Bの表面に形成されている。この絶縁層40の厚みは、各形成領域21a、21b、21c、21dで異なっており、第1接続部31Aの形成領域21aに位置する部位40aの厚みTに比べて第1伝導部31Bの形成領域21bに位置する部位40bの厚みTが大きく、第2接続部32Aの形成領域21cに位置する部位40cの厚みTに比べて第2伝導部32Bの形成領域21dの厚みTに位置する部位40dが大きい。また、この絶縁層40の厚みは、導電層30の平面視幅が小さくなるにつれて大きく形成されており、第1伝導部31Bの形成領域21bに位置する部位40bの厚みTに比べて第2伝導部32Bの形成領域21dに位置する部位40dの厚みTが大きい。この絶縁層40の平面視幅は、各部位40a,40b,40c,40dで発熱部23Aの平面視幅Wと同程度の大きさとなっており、略等しい。また、絶縁層40は、導電層30の下面に対するその上面の高さが、各部位40a,40b,40c,40dでTとなっており、略等しい。なお、この絶縁層40の硬度は、導電層30の硬度に比べて大きい。また、ここで絶縁とは、電流が実質的に流れなくなる程度をいい、例えば抵抗率が1.0×1014[Ω・cm]以上であることをいい、硬度とは、ビッカース硬度のことをいう。なお、本実施形態において、厚みや長さが略等しいとは、各部位の値が基準に対して±3%以下であることをいう。
駆動IC101は、各々の発熱部23Aの電力供給状態を制御するものであり、導電層30および外部接続用部材102に電気的に接続されている。駆動IC101は、外部接続用部材102を介して駆動手段12より供給される画像情報に基づいて発熱部23Aを選択的にジュール発熱させるように構成されている。
外部接続用部材102は、発熱部23Aを駆動する電気信号を入力するものである。
搬送機構11は、記録媒体Pを矢印D1方向に搬送しつつ該記録媒体Pをサーマルヘッド10の発熱部23A上で保護層40に接触させるものであり、プラテンローラ111、および搬送ローラ112,113,114,115を含んで構成されている。
プラテンローラ111は、記録媒体Pを発熱部23A上の保護層40に押し付けるものであり、発熱部23A上の保護層40に接触した状態で回転可能に支持されている。このプラテンローラ111は、円柱状の基体の外表面を弾性部材により被覆した構成を有している。基体は、例えばステンレスなどの金属により形成されており、弾性部材は、例えば厚みが3mm〜15mmのブタジエンゴムにより形成されている。本実施形態においてプラテンローラ111は、発熱部の中央において押圧力が最も大きくなるように設けられている。
搬送ローラ112,113,114,115は、記録媒体Pを所定の経路に沿って搬送するものである。すなわち、搬送ローラ112,113,114,115は、サーマルヘッド10の発熱部23Aとプラテンローラ111との間に記録媒体Pを供給するとともに、サーマルヘッド10の発熱部23Aとプラテンローラ111との間から記録媒体Pを引き抜くものである。これらの搬送ローラ112,113,114,115は、金属製の円柱状部材により形成してもよいし、プラテンローラ111と同様に円柱状の基体の外表面を弾性部材により被覆した構成であってもよい。
駆動手段12は、発熱部23Aを選択的にジュール発熱させるべく、発熱部23Aを駆動する電気信号を外部接続用部材102に対して入力し、駆動IC101に画像情報を供給するものである。
サーマルヘッド10では、導電層30が発熱部23Aに対して電気的に接続される第1,第2接続部31A,32Aとこれらの接続部31A,32Aに比べて長手D2,D3方向に沿った断面積の小さい第1,第2伝導部31B,32Bとを含んでいる。そのため、サーマルヘッド10では、発熱部23A発生した熱が第1,第2伝導部31B,32B側に伝達し難く、ひいては発熱部23Aで発生した熱が第1,第2伝導部31B,32Bを介して放熱するのを抑制することができるのである。したがって、サーマルヘッド10では、発熱部23Aで発生した熱を有効利用することができるのである。
また、サーマルヘッド10では、導電層30を酸化してなる絶縁層40b、40dが第1,第2伝導部31B,32Bの表面に形成されている。そのため、サーマルヘッド10では、プラテンローラ111などにより発熱部23A近傍に対して押圧力を作用させた場合でも第1,第2伝導部31B,32Bを絶縁層40により良好に保護することができる。したがって、サーマルヘッド10では、導電層30が切断されるのを抑制し、その電気的信頼性を高めることができる。
以上より、サーマルヘッド10では、発熱部23Aで発生した熱を有効利用しつつ、電気的信頼性を高めることができるのである。
サーマルヘッド10は、絶縁層40が第1,第2接続部31A,32Aの表面に形成されており、絶縁層40の厚みが第1,第2接続部31A,32Aの形成領域21a,21cに位置する部位40a,40cに比べて第1,第2伝導部31B,32Bの形成領域21b,21dに位置する部位40b、40dで大きいので、導電層30を絶縁層40で保護するとともに、相対的に機械強度の小さい第1,第2伝導部31B,32Bを良好に保護することができる。したがって、サーマルヘッド10では、その電気的信頼性をより高めることができる。
サーマルヘッド10は、絶縁層40が第1,第2接続部31A,32Aの表面に形成されており、絶縁層40の平面視幅が各部位40a、40b、40c、40dで略等しいので、導電層30を絶縁層40で保護するとともに、相対的に機械強度の小さい第1,第2伝導部31B,32Bを良好に保護することができる。したがって、サーマルヘッド10では、その電気的信頼性をより高めることができる。
サーマルヘッド10は、絶縁層40が第1,第2接続部31A,32Aの表面に形成されており、導電層30の下面に対する絶縁層40の上面の高さが、矢印D4,D5方向において、各部位40a、40b、40c、40dで略等しいので、導電層30を絶縁層40で保護するとともに、相対的に機械強度の小さい第1,第2伝導部31B,32Bを良好に保護することができる。したがって、サーマルヘッド10では、その電気的信頼性をより高めることができる。
サーマルヘッド10は、第1,第2伝導部31B,32Bの平面視幅Wが第1,第2接続部31A,32Aの平面視幅W,Wより小さいので、第1,第2伝導部31B,32Bから基板21に熱が伝達するのを抑制することができる。したがって、サーマルヘッド10は、発熱部23Aで発生した熱をより有効に利用することができる。
サーマルヘッド10は、導電層30が発熱部23Aの一端に接続される第1電極31と、該発熱部23Aの他端に接続される第2電極32と、を含んでなり、伝導部の平面視幅が第1電極31の第1伝導部31Bと第2電極32の第2伝導部32Bとで異なるので、発熱部23Aを発熱させた際に最も温度が高くなる部位(以下、「ヒートスポット」とする)を発熱部23Aの中心からズラすことができる。そのため、サーマルヘッド10では、熱を伝達させるうえで好ましい位置にヒートスポットを位置させることができる。
サーマルヘッド10は、第2電極32が複数の発熱部23Aに接続されており、第2電極32の第2伝導部32Bの平面視幅Wに比べて第1伝導部31Bの平面視幅Wが大きいので、ヒートスポットを発熱部23Aの中心より第1電極31側に位置させることができる。そのため、サーマルヘッド10では、記録媒体Pとして例えばインクリボンおよび普通紙をプラテンローラ111で発熱部23A上に押しつけて普通紙に転写する場合でもインクを充分に溶融させたうえで普通紙に転写することができる。したがって、サーマルヘッド10では、良好に画像を形成することができる。
サーマルヘッド10は、導電層30が発熱部23Aの一端に接続される第1電極31と、複数の発熱部23Aの他端に接続される第2電極32と、を含んでなり、伝導部の体積が第2電極32に比べて第1電極31で大きいので、ヒートスポットを発熱部23Aの中心より第1電極31側に位置させることができる。そのため、サーマルヘッド10では、記録媒体Pとして例えばインクリボンおよび普通紙をプラテンローラ111で発熱部23A上に押しつけて普通紙に転写する場合でもインクを充分に溶融させたうえで普通紙に転写することができる。したがって、サーマルヘッド10では、良好に画像を形成することができる。
サーマルヘッド10は、絶縁層40が導電層30に比べて硬度が大きいので、導電層30を絶縁層40により良好に保護することができる。したがって、サーマルヘッド10では、導電層30が切断されるのを抑制し、その電気的信頼性を高めることができる。
サーマルプリンタXは、サーマルヘッド10を備えているので、サーマルヘッド10の有する効果を享受することができるのである。したがって、サーマルプリンタXは、発熱部で発生した熱を有効利用しつつ、電気的信頼性を高めることができる。
また、サーマルプリンタXは、発熱部23A上に記録媒体Pを押圧するプラテンローラ111を備えており、プラテンローラ111の押圧力が最も大きくなる領域が発熱部23Aの中央より矢印D1方向に位置する。そのため、サーマルプリンタXでは、例えばインクリボンおよび普通紙を発熱部23A上に押圧して転写する場合でもインクを充分に溶融させたうえで普通紙に転写することができ、良好に画像を形成することができる。
サーマルヘッド10は、第1,第2伝導部31A,32Aが発熱部23AにおけるD2,D3方向の中央部分から延出している。そのため、サーマルヘッド10では、発熱部23AのD2,D3方向における中央部にヒートスポットを位置させることができる。したがって、隣り合う発熱部23Aの熱が互いに影響し合うのを充分に抑制することができるのである。
サーマルヘッド10では、第1,第2伝導部31B,32Bが蓄熱層22上に位置しているので、導電層30から基板21に熱が伝達するのを抑制することができるので、発熱部23Aで発生した熱をより有効に利用することができる。
サーマルヘッド10は、発熱部23Aが蓄熱層22の頭頂部に位置しているので、プラテンローラ111の位置合わせを良好にするとともに、記録媒体Pに対する熱伝達を良好に行うことができる。
サーマルヘッド10は、絶縁層40が導電層30を酸化してなるので、導電層30に対する密着性が保護層24に比べて高く、導電層30を良好に保護することができる。
以下に、本実施形態に係る記録ヘッド10の製造方法について、図5を参照しつつ、説明する。なお、本実施形態では、導電層30の構成材料としてアルミニウムを採用して説明を行う。
<蓄熱層形成工程>
図5(a)に示すように、基板21上に蓄熱層22を形成する。具体的には、スパッタリングなどの成膜技術により蓄熱層を成膜した後、フォトリソグラフィなどの微細加工技術により該蓄熱層を所望のパターンに加工することによって、蓄熱層22が形成される。
<抵抗体層形成工程>
図5(b)に示すように、基板21上に、これに形成された蓄熱層22上に位置するようにして抵抗体層23を形成する。具体的には、スパッタリングや蒸着などの成膜技術により抵抗体膜を成膜した後、フォトリソグラフィなどの微細加工技術により該抵抗体膜を所望のパターンに加工することによって、抵抗体層23が形成される。
<導電層形成工程>
図5(c)に示すように、基板21上に形成された抵抗体層23上に位置するようにして導電層30を形成する。具体的には、スパッタリングや蒸着などの成膜技術により導体膜としてアルミニウム膜を厚みTで成膜した後、フォトリソグラフィなどの微細加工技術により該アルミニウム膜を所望のパターンに加工することによって、導体層30が形成される。この導体層形成工程では、抵抗体層23の一部を露出させることにより、発熱部23Aが併せて形成される。
<酸化層形成工程>
図5(d)に示すように、基板21上に形成された導電層30を覆うようにして絶縁層40を形成する。具体的には、フォトリソグラフィなどの微細加工技術により該アルミニウム上にマスクを形成して絶縁層を形成する領域に位置する導電層30の一部を露出させる。次に、この露出した導電層30の一部を陽極酸化し、絶縁層40が形成される。この陽極酸化は、溶液中に基板21を浸すとともに、導電層30に正の電圧を、溶液に負の電圧を印加することによって行われる。この溶液としては、例えばリン酸、ホウ酸、シュウ酸、酒石酸、および硫酸などの電解液が挙げられる。本実施形態の絶縁層40は、基板21上の領域毎に厚みの異なる部位を有している。このように厚みの異なる部位は、部位毎にマスクを形成したり、厚みの大きい部位のみを複数回陽極酸化したりすることにより形成される。また、導電層30の厚みTは、この工程で形成した絶縁層40の厚みに応じて小さくなる。
<保護層形成工程>
図5(e)に示すように、基板21上に形成された蓄熱層22、抵抗体層23、導電層30、および絶縁層40を覆うようにして保護層24を形成する。具体的には、フォトリソグラフィなどの微細加工技術により保護部位上を露出させるようにマスクを形成し、スパッタリングや蒸着などの成膜技術により保護膜40が形成される。
以上のようにして基体10が製造される。
<駆動ICの配置工程>
基体10の所定の領域に駆動IC101を配置する。
<外部接続用部材の配置工程>
基体10の所定の領域に外部接続用部材102を配置する。
以上のようにして本実施形態に係る記録ヘッド10が製造される。
以上、本発明の具体的な実施形態を示したが、本発明はこれに限定されるものではなく、発明の思想から逸脱しない範囲内で種々の変更が可能である。
本実施形態に係る基体20は、サーマルヘッド10に用いられているが、このような構造に限るものではなく、例えば孔を有する天板を備えたインクジェットヘッドとして用いても良い。この場合、インクの飛翔に伴う圧力や、インクの流圧が加わっても電気的信頼性を充分に確保することができるのである。
本実施形態に係るに係る導電層30は、第1,第2伝導部31B,32Bの平面視幅W,Wが略一定に形成されているが、このような構成に限るものでなく、例えば、図6に示すように第1,第2伝導部31Bw,32Bwの平面視幅が発熱部23Aより離れるにつれて漸次大きくなっていてもよく、このような場合、発熱部23Aで発生した熱が第1,第2伝導部31Bw,32Bwから基板21に伝達するのをより抑制することができ、発熱部23Aで発生した熱をより有効に利用することができる。
本実施形態に係る導電層30は、第1電極31、第2電極32、および共通電極33を含んで構成されているが、このような構成に限るものではなく、例えば、図7に示すように導電層30xが、駆動IC101に電気的に接続される電極34と、2つの発熱部23Aを電気的に接続する電極35と、2つの発熱部23Aに電力を供給する電極36と、を含んで構成されており、これらの電極34,35,36を覆うようにして絶縁層41の各部位41a,41b,41cが形成されていてもよい。
本発明に係る第1電極31および第2電極32は、このような構成に限るものではなく、例えば、第1電極31や第2電極32のそれぞれが電気的に独立した複数の導電路を含んで構成されていてもよい。例えば図8に示したように、第1電極31yや第2電極32yのそれぞれが第1導電路31a,32aおよび第2導電路31b、32bを有する構造であってもよく、第1導電路31a,32aおよび第2導電路31b、32bのいずれか一方が切断されたとしても、残りの一方の導電路において所定の電気的導通を確保することが可能となるので、第1,第2伝導部31By,32Byにおける電気的信頼性の低下をより抑制するうえで好適である。
本発明に係る第1電極31および第2電極32は、このような構成に限るものではなく、例えば、例えば図9に示したように、第1電極31zや第2電極32zのそれぞれの上面に絶縁層40が形成されていなくてもよい。
本実施形態に係る絶縁層40は、導体層30の第1,第2接続部31A,32Aおよび第1,第2伝導部31B,32Bに形成されているが、このような構成に限るものでなく、第1伝導部31Bや第2伝導部32Bに形成されていれば、その電気的信頼性を高めることができる。
本発明の実施形態に係るサーマルプリンタXの概略構成を表す全体図である。 本発明の実施形態に係るサーマルヘッド10の概略構成を表す平面図である。 本発明の実施形態に係る基体20の概略構成を表す図であり、(a)はその平面図であり、(b)は(a)に示したIIIb−IIIb線に沿った断面図である。 本発明の実施形態に係る基体20の概略構成を表す図であり、(a)は図3(a)に示したIVb−IVb線に沿った断面図であり、(b)は図3(a)に示したIVb−IV線に沿った断面図であり、(c)は図3(a)に示したIVc−IVc線に沿った断面図である。 図3に示すサーマルヘッド10の製造方法の一連の工程を表す要部断面図である。 本発明の実施形態に係る導電層30の変形例30wを表す図である。 本発明の実施形態に係る導電層30の変形例30xを表す図である。 本発明の実施形態に係る導電層30の変形例30yを表す図であり、(a)はその平面図であり、(b)は(a)に示したVIIIb−VIIIb線に沿った断面図である。 本発明の実施形態に係る導電層30の変形例30zを表す図であり、(a)はその平面図であり、(b)は(a)に示したIXb−IXb線に沿った断面図である。
符号の説明
X サーマルプリンタ
10 サーマルヘッド
11 搬送機構
111 プラテンローラ
112,113,114,115 搬送ローラ
12 駆動手段
101 駆動IC
102 外部接続用部材
20,20w,20x,20y,20z 基体
21 基板
22 蓄熱層
23 発熱部
24 保護層
30,30w,30x,30y,30z 導電層
31,31w,31y,31z 第1電極
31A 第1接続部
31B,31Bw,31By,31Bz 第1伝導部
32,32w,32y,32z 第2電極
32A 第2接続部
32B,,31w,31y,31z 第2伝導部
33 共通電極
34,35,36 30xを構成する電極
40 絶縁層
W 長手D2,D3方向に沿った発熱部23Aの平面視幅
W 長手D2,D3方向に沿った第1伝導部31Bの平面視幅
W 長手D2,D3方向に沿った第2伝導部32Bの平面視幅
W 長手D2,D3方向に沿った絶縁層40の平面視幅
絶縁層40の部位40aの厚み
絶縁層40の部位40bの厚み
絶縁層40の部位40dの厚み
絶縁層40の上面の高さ
矢印D1方向に沿った第1伝導部31Bの長さ
矢印D1方向に沿った第2伝導部32Bの長さ
P 記録媒体

Claims (12)

  1. 基板と、該基板に配列される複数の発熱部と、該発熱部に対して電気的に接続される導電層と、該導電層を主として構成する金属材料の酸化物を含む絶縁層と、を有しており、
    前記導電層は、前記発熱部に接続される第1部位と、該第1部位に比べて前記発熱部の配列方向に沿った断面積の小さい第2部位と、を含んでなり、
    前記絶縁層は、前記第2部位の表面に形成されていることを特徴とする、記録ヘッド。
  2. 前記絶縁層は、前記第1部位の表面に更に形成されており、
    前記絶縁層の厚みは、前記第1部位の表面に形成される部位に比べて前記第2部位の表面に形成される部位が大きいことを特徴とする、請求項1に記載の記録ヘッド。
  3. 前記絶縁層は、前記第1部位の表面に更に形成されており、
    前記絶縁層の平面視幅は、前記第1部位の表面に形成される部位と前記第2部位の表面に形成される部位とで略等しいことを特徴とする、請求項1または2に記載の記録ヘッド。
  4. 前記絶縁層は、前記第1部位の表面に更に形成されており、
    前記導電層の下面に対する前記絶縁層の上面の高さは、前記基板の厚み方向において、前記第1部位の表面に形成される部位と前記第2部位の表面に形成される部位とで略等しいことを特徴とする、請求項1から3のいずれかに記載の記録ヘッド。
  5. 前記第2部位の平面視幅は、前記第1部位の平面視幅より小さいことを特徴とする、請求項1から4のいずれかに記載の記録ヘッド。
  6. 前記導電層は、前記発熱部の一端に接続される第1導電層と、該発熱部の他端に接続される第2導電層と、を含んでなり、
    前記第2部位の平面視幅は、前記第1導電層と前記第2導電層とで異なることを特徴とする、請求項1から5のいずれかに記載の記録ヘッド。
  7. 前記第2導電層は、複数の前記発熱部に接続されており、
    前記第2部位の平面視幅は、前記第1導電層に比べて前記第2導電層が大きいことを特徴とする、請求項6に記載の記録ヘッド。
  8. 前記導電層は、前記発熱部の一端に接続される第1導電層と、複数の前記発熱部の他端に接続される第2導電層と、を含んでなり、
    前記第2部位の体積は、前記第1導電層に比べて前記第2導電層が大きいことを特徴とする、請求項1から7のいずれかに記載の記録ヘッド。
  9. 前記第2部位の平面視幅は、前記発熱部より離れるにつれて漸次大きくなることを特徴とする、請求項1から8のいずれかに記載の記録ヘッド。
  10. 前記絶縁層の厚みは、前記第2部位の平面視幅が小さくなるにつれて漸次大きくなることを特徴とする、請求項1から9のいずれかに記載の記録ヘッド。
  11. 前記絶縁層は、前記導電層に比べて硬度が大きいことを特徴とする、請求項1から10のいずれかに記載の記録ヘッド。
  12. 請求項7または8に記載の記録ヘッドと、前記発熱部上に記録媒体を押圧する押圧手段と、を備えており、前記押圧手段の押圧力が最も大きくなる領域が前記発熱部の中央より前記第2導体層側に位置することを特徴とする、記録装置。
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