JP2009153886A - 家具 - Google Patents

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隆 辛島
Shuho Sekikawa
秀峰 関川
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Abstract

【課題】家具本体の荷重を支持可能でありながら、家具のデザイン性を得ることができる家具脚柱を備えた家具を提供すること。
【解決手段】床面から立設し、家具本体2の周縁部10を支持する脚柱4を備える家具1であって、脚柱4の長手方向の略全長に亘って少なくとも1本の垂直突条20が、家具本体2に対して外方を向いて突設されている。
【選択図】図2

Description

本発明は、床面から立設し、家具本体の周縁部を支持する脚柱を備える家具に関する。
従来、家具の脚体として、上下方向に立設された脚杆(脚柱)に側方から横杆を接続し、更に脚杆に横杆と直角を成すように側方から側杆を接続することで、平面視方形状のフレームを形成し、このフレームに座体(家具本体)を載置することで、座体を下方から支持しているものがある(例えば、特許文献1参照)。
特開2007−57010号公報(第6頁、第4図)
しかしながら、特許文献1に記載の家具の脚体にあっては、座体(家具本体)の荷重を支持するために、荷重を支持するのに充分な太さを有している脚杆(脚柱)が必要であるが、脚杆を太くすると家具のデザイン性を得ることができなくなるという問題があった。
本発明は、このような問題点に着目してなされたもので、家具本体の荷重を支持可能でありながら、家具のデザイン性を得ることができる家具脚柱を備えた家具を提供することを目的とする。
前記課題を解決するために、本発明の請求項1に記載の家具は、
床面から立設し、家具本体の周縁部を支持する脚柱を備える家具であって、
前記脚柱の長手方向の略全長に亘って少なくとも1本の垂直突条が、前記家具本体に対して外方を向いて突設されていることを特徴としている。
この特徴によれば、家具本体の周縁部に垂直突条が突設された脚柱を備えることで、家具本体から荷重がかかる脚柱に対して、垂直突条が突設された方向の曲げ剛性を高めることがきるので、脚柱をその分細く形成することができる。その場合、垂直突条を家具本体に対して外方を向いて突設させると、垂直突条が家具の外側方より視認可能となるので、脚柱の細さを際立たせる視覚効果を与えることができ、家具のデザイン性を得ることができる。
本発明の請求項2に記載の家具は、請求項1に記載の家具であって、
前記脚柱は、断面視で略方形を成す角柱と、前記垂直突条と、で構成され、前記角柱は、平面視で対向角が前記家具本体の内方と外方を向くように配置され、前記角柱の対向角を結ぶ対角線の延長線上に1本の前記垂直突条が突設することを特徴としている。
この特徴によれば、脚柱の家具本体から荷重がかかる全方向において曲げ剛性を高めることができるので、安定して家具本体を支持することができる。
本発明の請求項3に記載の家具は、請求項2に記載の家具であって、
前記垂直突条の前記角柱からの突出寸法は、前記角柱の断面視における一辺の長さよりも短く形成されているとともに、前記垂直突条の基端部には、前記脚柱を接地部材によって自立させるための取付部が設けられていることを特徴としている。
この特徴によれば、接地部材が設けられる位置が家具の外方側寄りとなるので、家具を安定して支持することができる。
本発明の請求項4に記載の家具は、請求項1ないし3のいずれかに記載の家具であって、
前記脚柱は、平面視で枠状を成して上方から前記家具本体を載置する支持フレームを支持しており、前記支持フレームは、該支持フレームの外側面から外方に突出するように該支持フレームの長手方向に沿って延設された水平突条を有し、前記脚柱と前記支持フレームとの連結状態において、前記水平突条と前記垂直突条の端部同士が連続し、前記水平突条の先端部と前記垂直突条の外側端部が面一となる連続面を形成することを特徴としている。
この特徴によれば、支持フレームの水平突条と、脚柱の垂直突条とにより、支持フレームや脚柱を太くすること無く剛性を高めることができるばかりか、脚柱と支持フレームとの連結状態において水平突条と垂直突条とが連続することにより、家具のデザイン性が向上する。
本発明の請求項5に記載の家具は、請求項2ないし4のいずれかに記載の家具であって、
前記角柱及び前記垂直突条の内部は、仕切部によって互いに独立して中空に形成されていることを特徴としている。
この特徴によれば、角柱と垂直突条の内部に形成された中空を仕切部により仕切ることによって、脚柱を軽量化しつつ、強度を確保することができる。
本発明に係る家具を実施するための最良の形態を実施例に基づいて以下に説明する。
本発明の実施例を図面に基づいて説明すると、先ず図1は、本発明が適用されたテーブルの全体像を示す斜視図であり、図2は、図1のテーブルを示す要部拡大組立斜視図であり、図3は、脚体を下方から見上げた状態を示す横断底面図であり、図4は、図3のA−A断面図であり、図5は、図3のB−B断面図であり、図6は、図4のC−C断面図であり、図7は、テーブルの角部の形状を示す斜視図であり、図8は、ケーブルカバーを示す斜視図であり、図9(a)は、図9(c)のD−D断面図であり、図9(b)は、図9(c)のE−E断面図であり、図9(c)は脚体におけるケーブル溝の開口が閉塞されている状態を示す一部破断正面図であり、図10(a)は、図10(c)のF−F断面図であり、図10(b)は、図10(c)のG−G断面図であり、図10(c)は、脚体におけるケーブル溝が開放されている状態を示す一部破断正面図である。以下、テーブルを使用する使用者側をテーブルの外側、天板の下方をテーブルの内側として説明する。
図1の符号1は、本発明の適用された家具としてのテーブルであり、このテーブル1は、例えば企業の会議室等で使用される会議用テーブルである。図1及び図2に示すように、このテーブル1は主に、上面にノートパソコン25等の電子機器や会議用の書類等を載置する本実施例における家具本体としての天板2と、この天板2を上方に支持する支持フレーム3と、床面から立設して支持フレーム3を四隅から所定の高さ位置に支持する本実施例における脚柱としての四本の脚体4と、から構成されている。尚、これら支持フレーム3及び脚体4は、ともにテーブル本体を構成するフレーム(骨組み)である。
テーブル1の構成について詳述すると、図1に示すように、天板2は、上面が長方形状に形成された、略直方体形状の板体である。また、図2及び図4に示すように、天板下面5における外周縁部には、垂直面6と、水平面7と、垂直面6と水平面7を接続するラウンド面8と、からなる段部9がその全周に亘って形成されている。そして、段部9が形成されたことにより、天板2の周縁は水平方向に向けて凸となる肉薄外周縁部10に形成されている。尚、このような段部9は、例えば切削加工等により形成されている。
図3及び図4に示すように、支持フレーム3は、天板2を支持可能なように平面視長方形状に配置されている。尚、支持フレーム3は、上方に天板2を支持すると、平面視において天板2によって被覆される大きさに形成されている。
支持フレーム3は、直線状に形成され、脚体4間を連結する4本の連結フレーム11と、各脚体4の上部に取り付けられ、2本の連結フレーム11の端部が床面と平行且つ互いに直角に連結される4個のブラケット12と、によって構成されている。この連結フレーム11は、図2及び図5に示すように、アルミ材により押出成形で製造される角管形状の部材である。
図3及び図4に示すように、この連結フレーム11の長手方向の両端部近傍の下面には、下方に向けて連結フレーム11内部の中空と連通する開口11aが形成されている。この開口11aには、ボルト12によって連結フレーム11をブラケット12に連結するためのガイド部材13が嵌合されている。このガイド部材13は、ボルト12をブラケット12に向けて斜め上方にガイドするようになっており、連結フレーム11の下面に溶接若しくは螺着等の手段により固着されている。また、連結フレーム11の長手方向の両端部は、ブラケット12の後述する連結凸部14が挿嵌される連結穴11bとして機能する。
図2及び図5に示すように、連結フレーム11の上面外縁部には、上方に向けて突出するガイド部15が、連結フレーム11の長手方向に沿って延設されている。ガイド部15は縦断面略長方形状に形成されており、ガイド部15の上面から連結フレーム11の上面までのガイド部15の上下寸法は、天板2の肉厚部2aの下面5からラウンド面8までの垂直面6の上下寸法と略同一となっている。
更に、ガイド部15の外側面15a上部からは、外方に向けて水平に突出する水平突条16が、連結フレーム11の長手方向に沿って延設されている。水平突条16の外側端部としての外側端面16aと天板2の肉薄外周縁部10の外側端部としての外側端面10aは、上下方向に略面一となるように位置しており、つまり、水平突条16の外側端面16aが天板2の肉薄外周縁部10の外側端面10aよりも外方に張り出さないように形成されている。更に、水平突条16の外側端面16aからは、この天板2の肉薄外周縁部10の外側端面10aと略面一となる位置で、下方を向く屈曲部18が屈曲形成されている。この屈曲部18が形成されることで、水平突条16の強度が向上するとともに、テーブル1を複数人で持ち上げて移動させる際等に、指を係止させておくことができるので、テーブル1の移動をスムーズに行うことができる。
この水平突条16の上面における外側端面16aよりも内方位置からは、上向き突条17が形成されている。この上向き突条17は、ガイド部15と同じく、連結フレーム11の長手方向に沿って延設されている。尚、上向き突条17の上下寸法は、水平突条16の上面から天板2の肉薄外周縁部10の下面である水平面7までの上下寸法と略同一となっている。尚、水平突条16、上向き突条17、屈曲部18は、縦断面略長方形状をなす板状に形成されているとともに、その肉厚は、ブラケット12及び連結フレーム11の肉厚よりも薄肉となっている。
図3及び図4に示すように、ブラケット12は、アルミ材により構成された上面及び下面が平面視正方形状に形成された、略直方体形状の部材である。このブラケット12の水平方向から連結フレーム11が連結される2つの内側面12gには、連結フレーム11の連結穴11bの補形を成す連結凸部14が突設されている。この連結凸部14が設けられている2つの連結面は、連結フレーム11のB−B断面視の外形と同形状に形成されている。
連結凸部14の先端部には、ボルト12が螺着される螺着孔14aが形成されており、この螺着孔14aは、ガイド部材13によって斜め上方にガイドされるボルト12を螺着可能なように、斜め下方に向けて傾斜して形成されている。
また、図2及び図6に示すように、ブラケット12における2つの外側面12hには、連結フレーム11に設けられたものと同一構成であるガイド部15と、水平突条16と、上向き突条17と、屈曲部18とが、内側面12g方向から延設されて外側角部12eにおいて互いに連設されており、ブラケット12上面において平面視直角に形成されている。
ブラケット12の外側面12h側に位置している外側角部12eからは、テーブル1外方に突出する垂直突条20が、ブラケット12の上下方向に亘って形成されている。この垂直突条20は、平面視正方形であるブラケット12の内側面12gに位置する内側角部12dと、外側角部12eを結ぶ対角線の延長上に向けて突設されている。
垂直突条20の先端部は、一対の外側面である垂直面20aとして平面視直角に形成されており、図5〜図7に示すように、この一対の垂直面20aの上端は、ブラケット12の外側縁部の上部において、直角を形成している一対の水平突条16の外側端面16aと連続して略面一に形成されている。
つまり、図1に示されるように、支持フレーム3の水平凸状6の外側端面16a及び該支持フレーム3に隣り合う脚体4それぞれの一方の垂直面20aにより、テーブル1の四方側面それぞれに、下向きコ字形をなす細帯状の端面(連続面(図6参照))が連続形成される。
さらに、これら細帯状の連続面の内側には、連結フレーム11における横方向に延びる外側面15a、ブラケット12における外側面12h、脚体4における縦方向に延びる外側面により、下向きコ字形をなす帯状の外側面(図6参照)が連続形成されるため、テーブル1の四方側面それぞれの外観を同形態とすることができるため、使用者に違和感を与えることがない。
図4及び図6に示すように、連結フレーム11とブラケット12を連結させるには、ブラケット12の連結凸部14を連結フレーム11の連結穴11bに挿嵌する。そして、使用者が連結フレーム11の下面側からガイド部材13を介して螺着孔14aにボルト12を締めることで、ブラケット12と連結フレーム11が連結される。このとき、螺着孔14aが斜め下方に向けて傾斜していることで、使用者は螺着孔14aが水平である場合に比べて容易にボルト12を締めて連結フレーム11とブラケット12を連結させることができる。
このとき、ブラケット12側と連結フレーム11側のガイド部15と、水平突条16と、上向き突条17と、屈曲部18とが、ブラケット12と連結フレーム11とが連結されたことにより、それぞれ連結されて、支持フレーム3の一部として一体に形成される。
また、図4に示すように、ブラケット12の下面には、ブラケット12と脚体4の連結を行う、後述するロングボルト23の先端部が螺着される上下方向を向く螺着孔12aが形成されている。更に、図2に示すように、ブラケット12のテーブル1内方側には、天板2を下方から支持する天板支持部12bが設けられており、ブラケット12に連結フレーム11が連結されると、これらブラケット12と、連結フレーム11と、天板支持部12bと、の上面が面一となって天板下面5を支持する水平な天板支持面19を構成する。
天板支持面19は平面視四角枠状に形成されており、その水平方向の寸法は、天板下面5の水平寸法と略同一を成している。尚、図2に示すように、天板支持部12bには、天板2が支持フレーム3の天板支持面19上に載置された際に天板2を支持フレーム3に固定するボルトを挿通可能なボルト孔12cが形成されている。
また、図9に示すように、ブラケット12の下面の内側角部12d内側には、後述するケーブルカバー21の上端部に挿嵌する固定ガイド突起12fが設けられており、この固定ガイド突起12fは、ケーブルカバー21が水平方向に回動しやすいように略円筒形状に形成されている。
脚体4は、図1に示すように、支持フレーム3の四隅であるブラケット12の下面に上端を連結される部材であって、下端に設けられた本実施例における接地部材としてのアジャスタ22を調整することでテーブル1の高さを調整することができる。尚、本実施例で使用するアジャスタ22は、特に図示しないが、上部にボルト部が設けられており、アジャスタ22を回動させることで、このボルト部22aを脚体4に対して締緩させることでテーブル1の高さ調整を行う。
また、脚体4は、アルミ材により押出成形で製造される角管形状の部材であり、図3及び図6に示すように、横断底面視(平面視)で略正方形を成す角柱27と、この角柱27の外側角部4gから突設される垂直突条20と、で構成されている。つまり、垂直突条20は、脚体4の上下方向の全長に亘ってテーブル1の外方に向って突設される。これら角柱27と垂直突条20の内部は、垂直突条20の基端部において仕切部28によって互いに独立して中空状に形成されている。
また、脚体4内における一本の対角線上には、垂直突条20の基端部である脚体4の下面からアジャスタ22のボルト部22aが螺入される円筒状の本実施例における取付部としてのアジャスタ溝4aと、脚体4の下面からロングボルト23を挿通可能な円筒状のボルト溝4bと、天板2上のノートパソコン25等の配線ケーブル25aを収納可能な配線挿通部としての円筒状のケーブル溝4cと、が脚体4の長手方向にわたり上下方向に延設されている。
尚、図6に示すように、垂直突条20の角柱27からの突出寸法L1は、角柱27の横断面視の一辺の長さL2よりも短くなっている。更に尚、アジャスタ22の半径R1は、平面視で外側端面16aから、はみ出ない程度の長さを有している。このため、アジャスタ22の表面の大部分は脚体4によって外面視から隠蔽されているために目立たなくなっている。
図6及び図9に示すように、ケーブル溝4cは、脚体4の内側角部12dに上下方向に沿うように形成された所定幅寸法の開口4dと、この開口4dの内側に連設された横断面視略C字形状に形成された周壁4eと、から構成されている。つまり、開口4dは、脚体4の内側角部4fを上下方向に切り欠くことにより該脚体4の上端から下端にかけて形成されており、その水平幅はケーブル溝4cの直径よりも幅狭に形成されている。
また、ケーブル溝4c内には、ノートパソコン25等の配線ケーブル25aを収納可能な閉塞部材としてのケーブルカバー21が水平方向に回動自在に挿嵌されている。図8及び図9に示すように、ケーブルカバー21は樹脂やゴム等で押出成形により製造された筒状の部材であり、ケーブル溝4cの周壁4eの内周面に摺接可能な摺接面としての外周面21aが、周壁4eの内周面に沿うように、上下方向に延びる開口部21bが形成された横断面視略C字形状に形成されている。つまりこのケーブルカバー21の外周面21aは、ボルト溝4bの周壁4e内周面とほぼ同一曲率に形成されている。
ケーブルカバー21の上端部及び下端部には、開口部21bと連通した切欠21cが形成されており、平面視略C字形状を形成するケーブルカバー21の一端部は上下方向に突設された当接片21dに形成されている。尚、ケーブルカバー21の平面視における外径は、ケーブル溝4cの内径と略同一に形成されており、ケーブルカバー21の内径は、固定ガイド突起12fの外径と略同一に形成されている。
ボルト溝4bは、略正方形状の中央に配置されており、アジャスタ溝4aとケーブル溝4cとは、ボルト溝4bを挟んで、それぞれが略正方形の対角線を成している対向角である内側角部4fと外側角部4g側に配置されている。更に、アジャスタ溝4aの近傍である外側角部4gには、正方形の対角線上に向けて突設される垂直突条20が、脚体4の長手方向である上下方向に亘って形成されている。尚、この垂直突条20は、ブラケット12に形成された垂直突条20と同一の寸法と形状を有している。
脚体4とブラケット12を連結させる際には、先ず、脚体4の上面とブラケット12の下面を当接させる。そして、ブラケット12下面の固定ガイド突起12fにケーブル溝4c内のケーブルカバー21の上端部を挿嵌させることで脚体4の上面を閉塞し、図4に示すように、ロングボルト23をブラケット12に螺着した後に、脚体4の下面を下部蓋体としてのカバー体24によって閉塞する。
このカバー体24は、特に図示はしないが、脚体4の下面形状とほぼ同一形状に形成されており、ロングボルト23とアジャスタ溝4aの下方に位置する部分には開口24aが形成されているとともに、ケーブルカバー21の下端開口から嵌合される軸部としての固定ガイド突起24bが設けられており(図9及び図10参照)、開口24aを通してアジャスタ22のボルト部22aをアジャスタ溝4aに螺着させる。
尚、カバー体24に形成された固定ガイド突起24bはブラケット12下面の固定ガイド突起12fと同形状に形成されており、脚体4の下面を閉塞する際に、ケーブルカバー21の下端開口に摺動自在に嵌合する。このようにすることで、ケーブルカバー21はカバー体24により下端が支持されているため、ケーブル溝4c内に離脱不能に配置される。ケーブルカバー21がケーブル溝4c内に配置された状態において、当接片21dは開口4dに配置されており、ケーブルカバー21が水平方向に回動すると当接片21dがケーブル溝4cの端部に当接して、ケーブルカバー21の水平方向の回動を規制している。
また、脚体4の垂直突条20先端部及び、各連結凸部14の背面側には、カバー体24を脚体4の下面に係止するための係止溝4hが形成されており、カバー体24の上面に突設された上向き係止片24c(図4及び図6参照)を係止溝4hに挿嵌することにより、脚体4の下面に取り付けられる。
次に、前述のように構成されたテーブル1の組み付け状況について説明すると、まず、4本の脚体4により四隅が下方から支持フレーム3の天板支持面19上に天板2を載置する。具体的には、図4及び図5に示すように、天板下面5を支持フレーム3の内方位置に構成された天板支持面19に上方から載置する。
このように天板2の肉厚部2aの下面5を、支持フレーム3上に形成された四角枠状の天板支持面19上に載置した状態において、肉厚部2aの側面である垂直面6が天板支持面19の外周に亘って形成されたガイド部15の内側面と対向することにより、天板2の水平方向の移動が規制されて位置決めされる。つまり、天板2は、肉厚部2aを枠状のガイド部15の内側に嵌合し、肉厚部2aの下面5が枠状の天板支持面19上に載置されることで、支持フレーム3上に支持される。
そして、肉薄外周縁部10の下面である水平面7には、上向き突条17の上面が当接する。この状態において、上向き突条17が天板2のラウンド面8よりも外方に位置しているため、段部9、すなわち、肉厚部2aの側面がその全周に亘って外面視から隠蔽されるため、前述したように切削加工等により形成された切削面(肉厚部2aの側面)が外部に露呈されることがなく、また、切削面を仕上げ加工する手間が省ける。
さらに、水平突条16の上面を隆起させてその上面を水平面7に近接させることなく、板状の上向き突条17を水平突条16の幅方向略中央位置から突設して近接させることで、上向き突条17の内側と肉厚部2aの側面との間に空間部が形成されるため(図4参照)、天板2を天板支持面19上に載置する際において、水平突条16の上面とラウンド面8や段部9等が接触することがなく、切削面の成型誤差等が空間部により許容されるため、下面5を確実に天板支持面19上に載置させることができる。
また、水平突条16の上面と水平面7とが上下方向に離間して配置されることで、肉薄外周縁部10の下面である水平面7と水平突条16との間に、側方に開放する水平な長溝、つまり目地が形成されるため、肉薄外周縁部10の薄さが際立つ。
天板2を支持フレーム3に載置した後、天板支持部12bのボルト孔12cに下方から挿通されたボルトによって天板2を支持フレーム3に対して螺着し、天板2を支持フレーム3と一体に固定してテーブル1の組立が完了する。
次に、配線ケーブル25aを収納するケーブル溝4cとケーブルカバー21について説明すると、先ず、図9及び図10に示すように、ケーブルカバー21をケーブル溝4c内において水平方向に回動させることにより、開口4dが開閉されるようになっている。
具体的には、使用者がケーブルカバー21の当接片21dを把持することでケーブルカバー21を回動させることができるようになっており、この回動範囲は当接片21dによって開口4dの水平幅に規制されている。そして、この回動範囲内において、図9に示す開口4dがケーブルカバー21の外周面21aによって閉塞された状態と、図10に示す開口4dと開口部21bが連通された状態を切り換えることができる。
また、使用者は、図10に示す状態でケーブルカバー21内に配線ケーブル25aを収納した後に、当接片21dを把持し、ケーブルカバー21を回動させることで開口4dを閉塞し、ケーブルカバー21内に収納された配線ケーブル25aを外面視から隠蔽する。
更に、図9に示す配線ケーブル25aがケーブルカバー21内に収納された状態においては、再び使用者が当接片21dを把持してケーブルカバー21を回動させることで容易に配線ケーブル25aをケーブルカバー21内から取り出すことができる。また、ケーブルカバー21は周壁4e内周面に沿って回動するとともに、回動軸心等がケーブル溝4c内に存在しないため、回動時に配線が邪魔になることがない。そして、開口4dの水平幅はケーブル溝4cの直径よりも幅狭に形成されている為に、配線ケーブル25aにテーブル内方側への力が働く場合であっても、安定して配線ケーブル25aをケーブルカバー21内に収納することができる。
このように、閉塞部材としてのケーブルカバー21の外周面21a(摺接面)が周壁4eの内周面によりガイドされることで、周壁4e内に挿嵌されたケーブルカバー21が軸心周りに回動されるため、脚体4の外面に形成された開口4dをケーブルカバー21により簡単に開閉することができるばかりか、開口4dの左右幅分の開閉ストロークを行うだけで、開口4dを長手方向にわたり開閉することができる。また、周壁4e内にケーブルカバー21を挿嵌するだけで周壁4e内からのケーブルカバー21の逸脱が規制されるため、係止片等を用いることなく、周壁4e内にケーブルカバー21を確実に保持しておくことができる。
また、周壁4eの下端開口を閉塞する下部蓋体であるカバー体24が脚体4の下端に取り付けられているで、ケーブルカバー21の周壁4e内からの落下を防止されるとともに、カバー体24には、ケースカバー21の下端開口内に摺動自在に嵌合する固定ガイド突起24bが突設されていることで、ケースカバー21の下端が安定して回動自在に支持される。
また、配線挿通部であるケーブル溝4cの上端開口が支持フレーム3を構成するブラケット12により閉塞されることで、支持フレーム3を利用してケーブル溝4cの上端開口を閉塞することができる。また、ケーブルカバー21における開口部21bの両端縁部のうち少なくとも一方に、脚体4の開口4d端縁部に当接する当接片21dが延設されていることで、当接片21dが開口時における当接規制片となるとともに、ケーブルカバー21の回動操作片として使用できる。
以上説明したように、本発明が適用された実施例としてのテーブル1にあっては、天板2の肉薄外周縁部10に垂直突条20が突設された脚体4を備えることで、天板2から荷重がかかる脚体4に対して、垂直突条20が突設された方向の曲げ剛性を高めることがきるので、脚体4をその分細く形成することができる。その場合、垂直突条20を天板2に対して外方を向いて突設させると、垂直突条20がテーブル1の外側方より視認可能となるので、脚体4の細さを際立たせる視覚効果を得ることができ、テーブル1にデザイン性を得ることができる。
また、角柱27の内側角部4fと外側角部4gを結ぶ対角線の延長線上に垂直突条20が突設することによって、脚体4の天板2から荷重がかかる全方向において曲げ剛性を高めることができるので、安定して天板2を支持することができる。つまり角柱27の側面から垂直突条を突設する場合と比較して、角柱27の外側角部4gから垂直突条20を突設させる場合の方が、脚体4に対する前後左右の全方向の曲げ剛性を高めることがきる。
また、垂直突条20の角柱27からの外方に向けての突出寸法は、角柱27の横断平面視における一辺の長さよりも短く形成されているとともに、垂直突条20の基端部(角柱27の外側角部4g)に、脚体4をアジャスタ22によって自立させるためのアジャスタ溝4aが設けられていることによって、アジャスタ溝22が設けられる位置がテーブル1の外方側寄りとなるので、テーブル1を安定して支持することができる。
また、脚体4と支持フレーム3との連結状態において、水平突条16と垂直突条20の端部同士が連続し、水平突条16の先端部と垂直突条20の外側端部が面一となる連続面を形成することによって、支持フレーム3の水平突条16と、脚体4の垂直突条20とにより、支持フレーム3や脚体4を太くすること無く剛性を高めることができるばかりか、脚体4と支持フレーム3との連結状態において水平突条16と垂直突条20とが連続することにより、テーブル1のデザイン性が向上する。
また、角柱27と垂直突条20の内部に形成された中空を仕切部28により仕切ることによって、脚体4を軽量化しつつ、強度を確保することができる。
以上、本発明の実施例を図面により説明してきたが、具体的な構成はこれら実施例に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲における変更加があっても本発明に含まれる。
例えば、前記実施例では、家具の一例であるテーブル1の脚体4に本発明を適用して説明したが、脚体4によって支持される家具であれば、ベッドやソファー等であってもよく、或るいは、家具の他の例である机やワゴン等の脚体にも適用可能である。
また、支持フレーム3を、平面視長方形を成す方形枠状に形成したが、例えばテーブル1を円卓とし、平面視円形状の天板を支持可能なように、支持フレームを平面視円形を成す枠状に形成してもよい。つまり、支持フレーム3は平面視枠状に配置されるものであれば、その形状は任意に変更可能である。
また、前記実施例では、支持フレーム3を、平面視長方形を成す方形枠状に形成し、この支持フレーム3を、支持フレーム3の四隅の下方から計4本の脚体4によって支持したが、テーブル1の天板2が充分に小さく、且つ軽ければ、支持フレーム3を1本の脚体4によって片持ち支持してもよい。
また、前記実施例では、支持フレーム3が、連結フレーム11とブラケット12とから構成されていたが、これらは一体で形成されていてもよいし、あるいは、ブラケット12が脚体4の上部に一体に形成され、該脚体4の上端と連結フレーム11とで支持フレーム3が構成されるようにしてもよい。
また、前記実施例では、支持フレーム3をアルミ材により製造された部材により構成したが、天板2の重量を支持可能であれば材質はステンレス等の他の金属部材や、樹脂でもよい。
また、前記実施例では、脚体4及びブラケット12にブラケット12の内側面に位置する内側角部12dと、外側角部12eを結ぶ対角線の延長上に向けて突設される垂直突条20を形成したが、脚体を横断面視円形状に形成し、この円形の直径の延長上に向けて垂直突条20を形成してもよい。
また、前記実施例では、水平突条16は、連結フレーム11及びブラケット12の上面外縁部に突設されたガイド部15の外側面上部から外方に突設されていたが、連結フレーム11及びブラケット12の本体部外側面から突設されていてもよい。
本発明が適用されたテーブルの全体像を示す斜視図である。 図1のテーブルを示す要部拡大組立斜視図である。 脚体を下方から見上げた状態を示す横断底面図である。 図3のA−A断面図である。 図3のB−B断面図である。 図4のC−C断面図である。 テーブルの角部の形状を示す斜視図である。 ケーブルカバーを示す斜視図である。 (a)は、図9(c)のD−D断面図であり、(b)は、図9(c)のE−E断面図であり、(c)は脚体におけるケーブル溝の開口が閉塞されている状態を示す一部破断正面図である。 (a)は、図10(c)のF−F断面図であり、(b)は、図10(c)のG−G断面図であり、(c)は、脚体におけるケーブル溝が開放されている状態を示す一部破断正面図である。
符号の説明
1 テーブル(家具)
2 天板(家具本体)
3 支持フレーム(連結フレーム)
4 脚体(脚柱)
4a アジャスタ溝(取付部)
4f 内側角部(対向角)
4g 外側角部(対向角)
10 肉薄外周縁部
11 連結フレーム(フレーム,支持フレーム)
12 ブラケット(フレーム,支持フレーム)
12d 内側角部
12e 外側角部
16 水平突条
20 垂直突条
22 アジャスタ(接地部材)
27 角柱
28 仕切部

Claims (5)

  1. 床面から立設し、家具本体の周縁部を支持する脚柱を備える家具であって、
    前記脚柱の長手方向の略全長に亘って少なくとも1本の垂直突条が、前記家具本体に対して外方を向いて突設されていることを特徴とする家具。
  2. 前記脚柱は、断面視で略方形を成す角柱と、前記垂直突条と、で構成され、前記角柱は、平面視で対向角が前記家具本体の内方と外方を向くように配置され、前記角柱の対向角を結ぶ対角線の延長線上に1本の前記垂直突条が突設することを特徴とする請求項1に記載の家具。
  3. 前記垂直突条の前記角柱からの突出寸法は、前記角柱の断面視における一辺の長さよりも短く形成されているとともに、前記垂直突条の基端部には、前記脚柱を接地部材によって自立させるための取付部が設けられていることを特徴とする請求項2に記載の家具。
  4. 前記脚柱は、平面視で枠状を成して上方から前記家具本体を載置する支持フレームを支持しており、前記支持フレームは、該支持フレームの外側面から外方に突出するように該支持フレームの長手方向に沿って延設された水平突条を有し、前記脚柱と前記支持フレームとの連結状態において、前記水平突条と前記垂直突条の端部同士が連続し、前記水平突条の先端部と前記垂直突条の外側端部が面一となる連続面を形成することを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載の家具。
  5. 前記角柱及び前記垂直突条の内部は、仕切部によって互いに独立して中空に形成されていることを特徴とする請求項2ないし4のいずれかに記載の家具。
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JP2007159867A (ja) * 2005-12-14 2007-06-28 Itoki Corp 天板を備えた家具

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