JP2009152899A - 無線端末、無線基地局、時刻配信システム及び時刻配信方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】本発明の無線端末は、無線基地局から送信されるフレームを受信する受信手段と、フレームの送信された順番を示すフレーム通知番号から、時刻情報を取得する時刻情報取得部とを有する。
【選択図】図2
Description
また、複数装置間における時刻合わせは、公衆無線網に接続して通信するために用いる構成を使用しているものとして、データフレーム内による時刻の報知情報を組み入れて、各端末に対して時刻情報の配信をして時刻合わせを行っている(例えば、特許文献1参照)。
国立天文台報 Vol.2 No.4,1995年11月30日、「GPSによる時刻補正システム」,清水康広
すなわち、安価なセンサを端末として用いる場合、センサに正確に計時を行う時計を組み込むことはコスト的に困難である。
そのため、RTCが設けられていない、あるいは精度の低いRTCを有するセンサを用いた場合、信頼性のある時刻情報を取得することができず、データ取得の時間を正確に把握するシステムを構成することができないという問題がある。
すなわち、携帯電話など、高速広帯域でなく小さい帯域を多くのユーザが分け合って利用する場合など、トラフィックを小さくすることが必要である。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたもので、公衆無線網を用いて少ないトラフィックにて時刻配信を行う時刻配信システム、時刻配信装置及び時刻配信方法を提供することを目的とする。
以下、本発明の第1の実施形態による時刻配信システムを図面を参照して説明する。図1は同実施形態による時刻配信システムの構成例を示すブロック図である。
この図において、本実施形態における時刻配信システムはTE(Terminal Equipment)1と、無線端末2と、無線基地局3と、ネットワーク4と、センサデータサーバ5とを有している。
上記TE1は、例えば、センサ装置等であり、無線端末2、無線基地局3及びネットワーク4を介してセンサデータサーバ5に対して測定データを送信する。
また、センサデータサーバ5は、TE1毎に対応して、それぞれの送信してきたセンサデータを記憶する記憶部を有し、ネットワーク4、無線基地局3及び無線端末2を介して制御データなどをTE1に対して送信する。
上述した無線端末2及び無線基地局3の間の無線区間において伝達される情報は、前述したTE1及びセンサデータサーバの間にて送受信されるデータと、無線端末2及び無線基地局3の間にて送受信される無線区間の制御に関するデータである。
この図において、無線基地局3は、アンテナ31、無線信号処理部32、送信フレーム構成部33、時計制御部34、クロック発信部35、制御部36、有線インターフェース37を有している。
アンテナ31は、無線端末2と間にて無線信号の送受信を行う。
有線インターフェース37は、センサデータベースサーバ5とデータの送受信をネットワーク4を介して行う。
クロック発振部35は正確な周期のクロックを発振する手段を有し、該クロックを送信フレーム構成部33及び時計制御部34に供給する。
時計制御部34は、上記クロック発振部35から供給されるクロックを基に正確な時刻情報を出力する手段を有しており、送信フレーム構成部33に時刻情報を通知する。
また、時計制御部34は、送信フレーム構成部33に対する時刻情報の通知を、予め設定された単位時間毎、あるいは送信フレーム構成部33から時刻情報通知の要求があったときのみ行うようにしても良い。
すわなち、制御部36は、センサーデータサーバ5から有線インターフェース37を介して受信したデータを送信フレーム構成部33に送信する手段と、無線基地局3がTE1から受信し、無線信号処理部32にて復調後のデータをセンサーデータサーバ5に送信するために、ルーティングなどの制御を行う手段を有している。
また、制御部36は、無線区間の制御のため、無線基地局3から無線端末2に送信する制御情報などを生成する手段を有する。この無線基地局3から無線端末2に送られる上記制御情報は、例えば、当該無線端末2に対するチャネル割り当てに関する情報などである。
また、送信フレーム構成部33は、上記時計制御部34から単位時間毎に時刻情報の通知がある場合、受信した時刻情報をフレーム番号に変換する手段を有する。
一方、送信フレーム構成部33は、自身が時計制御部34に時刻情報の通知を要求し、時計制御部34から時刻情報の通知を受ける場合、クロック発振部35から供給されるクロックに基づいて、クロックの単位数が入力されることを検出することで、予め設定した時間が経過するタイミングを検出し、フレーム番号をインクリメント(1を加算)する手段を有する。
また、送信フレーム構成部33は、クロック発振部35から入力されるクロックにより、正確な周期により、作成した送信フレームを無線信号処理部32へ出力する。
この図において、無線端末2は、アンテナ21、無線信号処理部22、制御部23、フレーム番号・時計変換部24、TE接続インターフェース25を有している。
無線信号処理部22は、当該無線端末2と無線基地局3との間において、アンテナ21を介して送受信する無線信号の変復調を行う手段を有する。
また、制御部23は、無線区間の制御のため、無線端末2から無線基地局3に送信する制御情報を生成する手段を有している。この無線端末2から無線基地局3に送られる上記制御情報は、例えば、当該無線端末2に対するチャネル割り当てに関する情報などである。
さらに、制御部23は、フレーム番号・時計変換部24から時計情報が入力されると、TE接続インターフェース25を介してTE1に通知する手段を有する。
TE接続インターフェース25は、TE1と有線で接続され、無線端末2及びTE1の間にてデータの送受信を行う。
本発明においては、フレーム長を一定の時間周期とし、時刻に合わせて送信している。以下で説明する本実施形態の構成においては、フレーム長を1秒周期として、無線基地局3において、クロック発振部35が高精度な周期的なクロックを発生し、時計制御部34がこのクロックにより計時することで、正確な1秒の時間周期にて送信フレーム構成部33が図4に示す構成のフレームを無線信号処理部32及びアンテナ31を介して、無線端末2に対して発信する。
無線基地局3において、すでに述べたように、時計制御部34はクロック発振部35から出力される高精度な周期を有するクロックをカウントし、正確な時刻情報(日時の情報を含む)を生成する。
これを受けると送信フレーム構成部33は、フレームに付加するフレーム番号を「0」に初期化し、次の初期化制御信号が入力されるまで、クロック発振器35から入力されるクロックを計数し、フレーム長の時間周期となるカウント数が入力される毎にフレーム番号を「1」,「2」,…,「10」,…,「100」,…のようにインクリメントする。
これにより、無先端末2は、予め決められた時間に初期化され、その後に時間周期毎ににインクリメントされて入力されるフレーム番号により、正確な日時を得ることができる。
無線基地局3は、すでに説明した時間周期のフレーム長を有するフレームにより、各無線端末2に対してフレーム番号を報知する(ステップF1、F2、F3、F4、F5、…)。
これにより、ステップS2において、TE1は、センサ情報を取得したことを示すセンサ情報取得通知を、無線端末2に対して送信する。
そして、ステップT1において、無線端末2における制御部23は、センサ情報取得通知を入力すると、無線信号処理部22を介して入力するフレームからフレーム番号を抽出し、このフレーム番号により時刻を算出し、時刻情報を取得する。
時刻情報を取得の後、ステップT2において、制御部23はTE接続インタフェース25を介して、TE1に取得した上記時刻情報を通知する。
図6は、時刻配信システムにおいて、公衆無線網にて無線基地局3と接続された無線端末2の動作説明であり、TE1が取得したセンサ情報を無線端末2に通知すると、この通知を契機として、無線端末2がフレーム番号から時刻情報を取得し、上記センサ情報と時刻情報とを無線基地局3に対して送信するシーケンスを示している。
無線基地局3は、すでに説明した図5と同様に、時間周期のフレーム長を有するフレームにより、各無線端末2に対してフレーム番号を報知する(ステップF1、F2、F3、F4、…)。
ステップS1において、TE1は、何らかの変化を検知し、センサ情報を取得する。
これにより、ステップS3において、TE1は、取得したセンサ情報(TE1の識別情報を含む)を、無線端末2に対して送信する。
時刻情報を取得の後、ステップT2において、制御部23は無線基地局3に対して、TE1から入力したセンサ情報と、自身が取得した時刻情報とを送信する。
例えば、この後、無線基地局3は、受信した上記センサ情報及び時刻情報とをセンサデータサーバ5へ送信する。
そして、センサデータサーバ5は、無線基地局3から出力された上記センサ情報及び時刻情報とを、TE1の記別情報に対応してデータベースに記憶する。
図7は、時刻配信システムにおいて、公衆無線網にて無線基地局3と接続された無線端末2の動作説明であり、TE1が取得したセンサ情報を無線端末2に通知すると、この通知を契機として、無線端末2がフレーム番号から時刻情報を取得し、取得した時刻情報を無線基地局3に対して送信するシーケンスを示している。
無線基地局3は、すでに説明した図5と同様に、時間周期のフレーム長を有するフレームにより、各無線端末2に対してフレーム番号を報知する(ステップF1、F2、F3、F4、…)。
そして、ステップT1において、無線端末2における制御部23は、TE1からセンサ情報が入力されると、無線信号処理部22を介して入力するフレームからフレーム番号を抽出し、このフレーム番号により時刻を算出し、時刻情報を取得する。
時刻情報を取得の後、ステップT2において、制御部23は無線基地局3に対して、自身が取得した時刻情報を送信する(この時刻情報とともに、TE1の識別情報も送信してもよい)。
例えば、この後、無線基地局3は、受信した上記時刻情報及びTE1の識別情報をセンサデータサーバ5へ送信する。
そして、センサデータサーバ5は、無線基地局3から出力された上記時刻情報及び識別情報とにより、どの時刻にTE1が変化を検知したかを、TE1の記別情報に対応してデータベースに記憶する。
図8は、時刻配信システムにおいて、公衆無線網にて無線基地局3と接続された無線端末2の動作説明であり、TE1が通知して欲しい時刻を無線端末2に通知すると、無線端末2がこの通知された時刻を設定時刻として記憶し、無線端末2がフレーム番号から時刻情報を継続的に取得し、取得した時刻情報と上記設定時刻とが一致するとTE1に対して、通知を要求した時刻となったことを通知するシーケンスを示している。
無線基地局3は、すでに説明した図5と同様に、時間周期のフレーム長を有するフレームにより、各無線端末2に対してフレーム番号を報知する(ステップF1、F2、F3、F4、F5、…)。
これにより、無線端末2における制御部23は、内部に上記要求時刻を設定し、無線信号処理部22を介して入力するフレームからフレーム番号を抽出し、このフレーム番号により時刻を算出し、時刻情報を取得する。
時刻情報を取得の後、ステップT5において、制御部23は、取得した時刻情報と、設定されている要求時刻との比較を行う。
そして、ステップT6において、制御部23は、上記時刻情報が要求時刻と一致したことを検出すると、要求時刻となったことをTE1に対して通知する。
これにより、TE1は、例えば、その時刻におけるセンサ情報を取得する。
第2の実施形態による無線端末2を図9を用いて説明する。図9は本発明の第2の実施形態による無線端末2の構成例を示すブロック図である。第2の実施形態による無線端末2は、フレーム番号が初期化された回数を計数し、電源が投入されてからの経過日時を算出する機能を有するものである。
図3に示す第1の実施形態と同様な構成には、同一の符号を付して説明を省略する。TE1、無線基地局3、ネットワーク4及びセンサデータサーバ5の構成は第1の実施形態と同様である。第2の実施形態が第1の実施形態の無線端末2と異なる点は、フレーム番号・時計変換部24がフレーム番号カウンタ26に置き換わっていることである。
制御部23は、無線基地局3から送信されたフレームからフレーム番号に関する情報を抽出し、上記フレーム番号カウンタ26へ出力する。
これより、フレーム番号カウンタ26は、制御部23から出力されるフレーム番号を、第1の実施形態におけるフレーム番号・時計変換部24と同様にカウントし、時刻情報の生成を行っている。
例えば、フレーム番号が初期化される周期が24時間毎である場合、フレーム番号カウンタ26において、上記初期化カウンタのカウント値は、フレーム番号の入力が開始してから、すなわち無線端末2の電源を投入して動作が開始されたときから経過した日数及び時間を算出して示すこととなる。
第3の実施形態による無線端末2を図10を用い、TE1を図11を用い説明する。図10は本発明の第3の実施形態による無線端末2の構成例を示すブロック図である。また、図11は本発明の第3の実施形態によるTE1の構成例を示すブロック図である。図3の第1の実施形態と同様な構成については同一の符号を付して説明を省略する。以下、第3の実施形態が第1の実施形態と異なる構成及び動作について説明する。
この第3の実施形態は、無線端末2あるいはTE1が予め設定した周期にて、この周期が経過した時刻となると定期的に無線端末2がTE1に対して通知をし、通知を受けたTE1が内部に有するRTCを現在時刻に更新する時刻情報更新機能を有する無線端末2に関するものである。
図11において、TE1は、TE接続インターフェース11、制御部12、RTC(Real Time Clock)13及び情報収集部14を有している。
TE接続インターフェース11は、無線端末2と有線で接続され、無線端末2及びTE1の間にてデータの送受信を行う。
情報収集部14はセンサ情報を取得し収集する機能を有しており、センサ素子などである。また、情報収集部14は取得したセンサ情報を制御部12へ出力する。
制御部12はRTC13の出力に対応して、上記センサ情報をTE接続インタフェース11を介して無線端末2へ送信する。
無線端末2において、制御部23は無線基地局3から送信されたフレームからフレーム番号に関する情報を抽出し、抽出したフレーム番号を通信タイミング検出部27へ出力する。
フレーム番号が入力されると、通信タイミング検出部27は、このフレーム番号が内部のテーブルに記憶されている設定フレーム番号(すなわち設定時刻)のいずれかと一致するか否かの検出を行う。
そして、フレーム番号・時計変換部24は、すでに述べたようにフレーム番号を時刻情報に変換して、この時刻情報を制御部27へ通知する。
時刻情報が入力されると、制御部23は、この時刻情報を、TE接続インターフェース25を介してTE1へ送信する。
次に、TE1において、制御部12は、TE接続インターフェース11を介して、無線端末2から時刻情報が入力されると、RTC13の計時している時刻の時刻補正を行う。
第4の実施形態による無線端末2を図12を用いて説明する。図12は本発明の第4の実施形態による無線端末2の構成例を示すブロック図である。図3の第1の実施形態と同様な構成については同一の符号を付して説明を省略する。以下、第4の実施形態が第1の実施形態と異なる構成及び動作について説明する。
この第4の実施形態は、無線端末2が予め設定された周期にて、定期的に内部に有するRTCの時刻補正を行うものであり、無線端末2内に搭載されたRTCの誤差が閾値を超えたことを検出し、時刻情報受信頻度を変更する時刻更新機能を有する無線端末2に関するものである。
図11において、TE1は、TE接続インターフェース11、制御部12、RTC(Real Time Clock)13及び情報収集部14を有している。
TE接続インターフェース11は、無線端末2と有線で接続され、無線端末2及びTE1の間にてデータの送受信を行う。
無線基地局3は、すでに説明した図5と同様に、時間周期のフレーム長を有するフレームにより、各無線端末2に対してフレーム番号を報知する(ステップF1、F2、F3、F4、F5、…、F13、…)。
設定部29は、工場出荷時あるいは外部インターフェースを介して入力される設定情報を制御部23に設定する。
そして、制御部23は、上述した設定情報によって設定されたタイミングにて、無線基地局3から送信された(報知された)フレームから、フレーム番号に関する情報を抽出して、このフレーム番号をフレーム番号・時計変換部22へ出力する。
これにより、フレーム番号・時計変換部22は、入力されるフレーム番号を時刻情報に変換し、この時刻情報を制御部23へ出力する。
そして、ステップD1において、制御部23は、RTC28から入力する上記計時情報と、フレーム番号・時計変換部22から入力する上記時刻情報との差分、すなわち誤差を求める。
この誤差を求めた後、ステップD2において、制御部23は、上記誤差と予め設定されている誤差規定値とを比較し、誤差がこの誤差規定値を超えているか否かの検出を行う。
図13に示す時刻情報受信頻度の変更は、頻度を低下させるものであり、ステップF5以降のフレーム番号を受信しないため、無線信号処理部22を駆動する必要がなく、制御部23により無線信号処理部22への電力の供給が停止(RXの停止)されている。
そして、制御部23は、設定情報の変更後、新たに変更されたタイミングにて、RTC28の時刻補正を行う。
上述した構成により、RTC28の精度に合わせて無線端末2のフレーム受信の頻度を調整し、時刻補正を行うことができ、不必要な精度にてフレームを受信する必要が無くなり、低消費電力化を容易に行うことができる。
また、誤差規定値を変更することにより、RTC28に対する要求精度を可変することができ、無線端末2のバッテリ容量に対応させ、また端末の設置環境に適合して任意の時刻補正の頻度を変更することができる。
無線基地局3は、すでに説明した図5と同様に、時間周期のフレーム長を有するフレームにより、各無線端末2に対してフレーム番号を報知する(ステップF1、F2、F3、F4、F5、…、F13、…)。
設定部29は、工場出荷時あるいは外部インターフェースを介して入力される設定情報を制御部23に設定する。この設定情報は2種類ある。第1の時刻情報受信頻度は、無線端末2が商用電源から電力を供給される場合に対応しており、短い周期にてフレームを受信しても電力の低下が起こらないため、後述する第2の時刻情報受信頻度に対して高い頻度に設定されている(本実施形態においてはN=1、1時間周期)。上記第2の時刻情報受信頻度は、電池(バッテリ)から電力を供給される場合に対応しており、短い周期にてフレームを受信すると電力の低下が起こるため、前述する第1の時刻情報受信頻度に対して少ない頻度に設定されている(本実施形態においてはN=4、4時間周期)。
そして、制御部23は、上述した設定情報によって設定された第1または第2の時刻情報受信頻度のいずれかのタイミングにて、無線基地局3から送信された(報知された)フレームから、フレーム番号に関する情報を抽出して、このフレーム番号をフレーム番号・時計変換部22へ出力する。
これにより、フレーム番号・時計変換部22は、入力されるフレーム番号を時刻情報に変換し、この時刻情報を制御部23へ出力する。
このとき、制御部23は、電圧センサ等により電力が上記商用電源から供給されていることを検出し、タイミングを第1の時刻情報受信頻度に変更する。
これにより、制御部23は、1時間周期、すなわち無線基地局3からフレームが送信される毎に、このフレームを受信し、フレーム番号を抽出してフレーム番号・時計変換部22へ出力する。
そして、フレーム番号・時計変換部22は入力されるフレーム番号を時刻情報に変換して制御部23へ出力する。時刻情報が入力されると、制御部23は、この時刻情報によりRTC28の計時情報を時刻補正する。
このとき、1時間周期毎、すなわち高い頻度にて時刻補正が行われるため、計時情報の精度を向上させることができる。
そして、ステップG1において、制御部23は電圧センサ等により電力が上記電池から供給されていることを検出する。
この検出結果により、ステップG2において、制御部23は、時刻補正のタイミングを第1の時刻情報受信頻度から第2の時刻情報受信頻度に変更する(頻度を低下させる)。
これにより、図14に示されるように、4時間周期に1度の時刻補正のためフレームが受信され、電力の消費量を低下させて電池(バッテリ)の寿命を延伸することができる。
すなわち、ステップF6,F7,F8,F9,F10,F11におけるフレームの受信を行わず、4周期毎のステップF8及びF12にフレームの受信が行われ時刻補正が行われる。上記、ステップF6,F7,F8,F9,F10,F11において、無線信号処理部22は動作していないため、電力消費を削減することができる。
そして、ステップH1において、制御部23は、電圧センサ等により電力が上記商用電源から供給されていることを検出する。
この検出結果により、ステップH2において、制御部23は、時刻補正のタイミングを第2の時刻情報受信頻度から第1の時刻情報受信頻度に変更する(頻度を高くする)。
これにより、図14に示されるように、4時間周期に1度の時刻補正から、1時間周期毎、すなわちステップF13、F14、…において時刻補正が行われるため、無線基地局3が送信されるフレームが全て受信され、こまめにRTC28の時刻補正が行われるため、高い精度にてRTC28が計時情報を出力することができる。
第5の実施形態による時刻配信システムを図15を用いて説明する。図15は本発明の第5の実施形態による時刻配信システムの構成例を示すブロック図である。図3の第1の実施形態と同様な構成については同一の符号を付して説明を省略する。以下、第5の実施形態が第1の実施形態と異なる構成及び動作について説明する。無線端末2は図3に示す第1の実施形態における構成と同様である。
この第5の実施形態は、第1の実施形態による時刻配信システムにおいて、内蔵のRTCを用いることなくパスワードを生成、すなわち無線基地局3から送信されるフレームにより得られる時刻情報によりパスワードを生成する構成に関するものである。
図16を用いて本実施形態による認証サーバ6の構成を説明する。図16は認証サーバ6の構成例を示すブロック図である。
この図において、認証サーバ6は、有線インターフェース61、比較部62、制御部63、ID情報検出部64、関数値算出部65、RTC66、秘密情報記憶部67及び時刻同期部68を有している。
上記時刻同期部68は、NTP(Network Time Protocol(RFC1305))、GPSや電波時計を用いても良い。
また、時刻同期部68は、取得した正確な時刻情報を用いてRTC66の計時情報の時刻補正を行う。
ID情報検出部64は、認証サーバ6に登録されている各TE1のID情報が記憶された記憶部を有しており、新たなID情報の登録及びすでにあるID情報の検索処理を行う。
秘密情報記憶部67には、上記ID情報に対応して各TE1固有の秘密情報が記憶されている。
認証サーバ6において、制御部63は、入力されたID情報を、登録されているか否かを検出するため、上記ID情報検出部64に送信する。
ID情報検出部64は、記憶部に記憶されているID情報の中に、制御部63から入力されたID情報と一致するものがあるか否かの検出を行い、検出された場合に検出されたことを示す検出信号を制御部63へ出力し、一方、検出されない場合に検出されなかたtことを示す非検出信号を制御部63へ出力する。
上記関数値演算部65は、入力されるID情報を秘密情報検出部67に対して送信し、このID情報に対応する秘密情報の問い合わせを行う。
また、関数値演算部65は、現在の時刻をRTC66に問い合わせ、現在時刻を示す計時情報をこのRTC66から入力する。
上記秘密情報検出部67は、関数値演算部65からの問い合わせに対応し、接続されたID情報と秘密情報とが対応して記憶されている記憶部において、問い合わせのID情報を検索し、このID情報に対応した秘密情報をこの記憶部から読み出し、読み出した秘密情報を関数値演算部65へ出力する。
制御部63は、関数演算部65から上記関数演算値が入力されると、この関数演算値とTE1から受信したパスワードとの比較処理を行うため、関数演算値とパスワードとを比較部62へ出力する。
そして、比較部62は、制御部63から入力される関数演算値とパスワードとが一致しているか否かの検出を行い、一致している場合には制御部63に対して一致信号を出力し、一方、一致していないことを検出した場合には制御部63に対して不一致信号を出力する。
一方、制御部63は、認証結果としてID情報が認証されないことを示す認証失敗信号を生成し、生成した認証失敗信号をこのID情報に対応するTE1へ送信する。
この図において、第5の実施形態における無線基地局3は、第1の実施形態に対して新たに時刻同期部38が設けられている。
上記時刻同期部38は、NTP(Network Time Protocol(RFC1305))、GPSや電波時計を用いても良い。
したがって、送信フレーム生成部33は、無線基地局3と認証サーバ6とで時刻同期がとられたタイミングにて、無線端末2に対してフレームを送信することとなる。
これにより、無線端末2は、フレームにおけるフレーム番号により生成される時刻情報を、認証サーバ6のRTC66の計時情報と同期が取られたものとして生成する。
このため、伝送の遅れが入るものの、TE1が無線端末2から受信する時刻情報は認証サーバ6における計時情報と同期が取られた時刻となる。
この図において、第5の実施形態におけるTE1は、TE接続インターフェース11、制御部12,関数値算出部15、秘密情報記憶部16及びID情報記憶部17を有している。
上記ID情報記憶部17には、各TE1を識別するためのID情報、すなわち自身のID情報が記憶されている。また、秘密情報記憶部16には、各TE1の秘密情報が記憶されている。
このとき、TE1において、制御部12は、上記ID情報記憶部17からID情報を読み出す。また、制御部12は、無線端末2に対してTE接続インターフェース11を介して時刻情報を要求し、同様に無線端末2からTE接続インターフェース11を介して時刻情報を受信する。制御部12は無線端末2から入力した時刻情報を、パスワードを生成するため、関数値算出部15へ出力する。
関数値算出部15は、制御部12から時刻情報が入力されると、秘密情報記憶部16から秘密情報を読み出し、内部に設定されている設定関数により、この時刻情報と秘密情報とを演算し、この演算結果を制御部12へ通知する。
ここで、関数値算出部15に設定されている設定関数は、認証サーバ6における関数値算出部65の設定関数と同一である。
また、認証サーバ6に登録されている場合、TE1のID情報はID情報検出部64の記憶部に記憶されており、TE1の秘密情報は秘密情報検出部67の記憶部にID情報に対応して記憶されている。
上述したように本実施形態によれば、計時手段を有さない無線端末2及びTE1が、認証サーバ6に送信するワンタイムパスワードを生成することができる。
広域なネットワークインフラから見て、端末収容形態は、直接収容(直収)とゲートウェイを介しての収容の二つに分かれ、さらに後者はゲートウェイから先のネットワーク(「ローカルネットワーク」と記載)の形態で、ゲートウェイの端末収容とゲートウェイのネットワーク収容に分かれる。ゲートウェイの端末収容は、ローカルネットワーク内端末がゲートウェイとのみ通信する形態であり、ゲートウェイのネットワーク終了はローカルネットワーク内端末がローカルネットワーク内の他端末とも通信する形態である。
直収の場合のネットワークインフラは、現状では、携帯電話網が最有力である。ゲートウェイ収容の場合のネットワークインフラは、インターネットアクセスネットワークとインターネット・IP網、あるいは、携帯電話網と想定される。
図21は、広域ユビキタスネットワークシステムの構成例を示す。同図において、広域ユビキタスネットワークシステムは、無線端末(本実施形態における無線端末
2)101と、該無線端末101との無線通信が可能なゲートウェイノード(以下、GWノードと記す、本実施形態における無線基地局3。)102〜105と、無線端末101の位置情報を保持する位置登録データベース109とを有する移動体通信ネットワークと、無線端末101からのメッセージ送信先としてのパーソナルコンピュータ(以下、PCと記す。)111、112が接続されるインターネット110とがインターネットゲートウェイ(以下、インターネットGWと記す。)113を介して接続されてなるネットワークシステムである。
無線端末101と、PC111またはPC112との間では、概略、次のように通信が行われる。
無線端末101からPC111、またはPC112へメッセージを送信する際には、GWノード102〜105のいずれかは、無線端末101より無線フレームを受信すると、登録管理システム108にアクセスして、無線端末ごとにメッセージの送信先の端末アドレスを特定し、該特定した送信先の端末であるPC111、またはPC112宛にインターネットGW113を介してメッセージを送信する。
ここでは、GWノード102〜105、中継ノード106、107、インターネットGW113は、すべてIPアドレスをもち、インターネット110を介してPC111,112と通信可能としている。
在圏端末リストに、もともとあった場合は、参照時刻を現在時刻に更新して保持する。
上記TCP/IPパケットを受信したPCは、メッセージを取り出し、GWノードにACKを返送する。上記ACKを受信したGWノードは、IPアドレスから、対応する保持しているメッセージを特定し、それを消去する。
2…無線端末
3…無線基地局
4…ネットワーク(NW)
5…センサデータサーバ
6…認証サーバ
11,25…TE接続インターフェース
12,23,36,63…制御部
13,28,66…RTC
15,65…関数値算出部
16…秘密情報記憶部
17…ID情報記憶部
21,31…アンテナ
22,32…無線信号処理部
24…フレーム・時計変換部
26…フレーム番号カウンタ
27…通知タイミング検出部
29…設定部
33…送信フレーム構成部
34…時計制御部
35…クロック発振部
37,61…有線インターフェース
38,68…時刻同期部
62…比較部
64…ID情報検出部
67…秘密情報検出部
101…無線端末
102〜105…GWノード
106、107…中継ノード
108…登録管理システム
109…位置登録データベース
110…インターネット
111、112…PC
113…インターネットGW
161…報知チャネル
162…Uplinkユーザデータチャネル
163…Dwnlinkユーザデータチャネル
661…フレーム番号
Claims (16)
- 無線基地局から送信されるフレームを受信する受信手段と、
前記フレームの送信された順番を示すフレーム通知番号から、時刻情報を取得する時刻情報取得部と
を有することを特徴とする無線端末。 - 前記フレームが予め設定された時間周期に対応するフレーム長であることを特徴とする請求項1記載の無線端末。
- 前記フレーム通知番号が予め設定された1日の区切りの時間に初期化されていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の無線端末。
- 外部装置から時刻取得を指示する制御信号を入力する送受信手段をさらに有し、
前記時刻情報取得部が前記制御信号を入力すると、前記時刻情報を前記外部装置に前記送受信手段を介して送信することを特徴とする請求項1から請求項3のいずれかに記載の無線端末。 - 外部装置から時刻取得を指示する制御信号を入力する入力手段と、
他の外部装置に情報を送信する送信手段と
をさらに有し、
前記時刻情報取得部が前記制御信号を入力すると前記時刻情報を取得し、前記送信手段が前記他の外部装置に前記時刻情報を送信することを特徴とする請求項1から請求項4のいずれかに記載の無線端末。 - 前記外部装置から前記制御信号とともに付加情報が入力されると、
前記送信手段が前記時刻情報とともに前記付加情報を前記他の外部装置に送信することを特徴とする請求項5に記載の無線端末。 - 時刻設定部と、
該時刻設定部に設定された時刻と、前記時刻情報とを比較する制御部と
をさらに有し、
前記制御部が前記時刻と前記時刻情報とが一致したことを検出すると、送信手段を介して前記外部装置に対して前記時刻となったことを通知することを特徴とする請求項4から請求項6のいずれかに記載の無線端末。 - 時刻設定部と、
該時刻設定部に設定された時刻と、前記時刻情報とを比較する制御部と、
時間を計時する計時手段と
をさらに有し、
前記制御部が前記時刻と前記時刻情報との誤差が予め設定した閾値を超えたことを検出すると、前記計時手段の時刻を前記時刻情報とすることを特徴とする請求項4から請求項6のいずれかに記載の無線端末。 - 時刻設定部と、
該時刻設定部に設定された時刻と、前記時刻情報とを比較する制御部と、
時間を計時する計時手段と
をさらに有し、
前記制御部が前記時刻と前記時刻情報との誤差が予め設定した閾値を超えたことを検出すると、時刻情報取得部の時刻情報を取得する頻度を増加させることを特徴とする請求項4から請求項6のいずれかに記載の無線端末。 - 無線端末の各部を駆動する電圧を検出する制御部をさらに有し、
制御部が前記電圧が予め設定された閾値電圧に比較して低くなることを検出すると、時刻情報取得部の時刻情報を取得する頻度を低下させることを特徴とする請求項4から請求項6のいずれかに記載の無線端末。 - 前記時刻情報取得部が前記初期化の回数を計数することにより、経過した日時を算出することを特徴とする請求項3から請求項10のいずれかに記載の無線端末。
- 無線にて接続された無線端末に対して時刻情報を配信する無線基地局であり、
無線端末が時刻を検出する、フレームの通知された順番を示すフレーム通知番号を有するフレームを、予め設定した時間周期に対応するフレーム長にて、該フレーム通知番号をインクリメントさせつつ生成する送信フレーム構成部と、
前記フレームを前記時間周期毎に前記無線端末に対して送信する送信部と
を有することを特徴とする無線基地局。 - 前記送信フレーム構成部が前記フレーム通知番号を予め設定された1日の区切りの時間に初期化することを特徴とする請求項12記載の無線基地局。
- 無線基地局がフレームを予め設定した周期にて送信し、無線端末が該フレームから時刻を検出する時刻配信システムであり、
前記無線基地局が、
予め設定した周期にて前記フレームを前記無線端末に対し送信するクロック発信部を有し、
前記無線端末が、
前記無線基地局から送信されるフレームを受信する受信手段と、
前記フレームの送信された順番を示すフレーム通知番号から、時刻情報を取得する時刻情報取得部と
を有することを特徴とする時刻配信システム。 - 各無線端末に接続される外部装置と、該無線装置の認証を行う認証サーバとをさらに有し、
前記外部装置が、
前記無線端末から入力される時刻情報と、自身の秘密情報とを予め設定した関数により演算する第1の関数値演算部と
該関数値演算部の演算結果をワンタイムパスワードとして、自身のID情報とともに前記認証サーバへ送信する制御部と
を有し、
前記認証サーバが、
前記無線基地局の時刻と同期が取られた計時部と、
登録されている外部装置のID情報に対応して秘密情報を記憶した記憶部から、認証を依頼した外部装置の秘密情報を読み出す秘密情報検出部と、
読み出した秘密情報と、前記計時部の計時情報とを、前記外部装置と同一の関数より演算する第2の関数値演算部と、
前記ワンタイムパスワードと第2の関数値演算部との演算結果とを比較する比較部と
を有することを特徴とする請求項14に記載の時刻配信システム。 - 無線基地局がフレームを予め設定した周期にて送信し、無線端末が該フレームから時刻を検出する時刻配信方法であり、
前記無線基地局が、予め設定した周期にて前記フレームを前記無線端末に対し送信するクロック発信過程と、
前記無線端末が、前記無線基地局から送信されるフレームを受信する受信過程と、
前記無線端末が、前記フレームの送信された順番を示すフレーム通知番号から、時刻情報を取得する時刻情報取得過程と
を有することを特徴とする時刻配信方法。
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