JP2000151649A - 無線lanシステム - Google Patents

無線lanシステム

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JP2000151649A
JP2000151649A JP32883298A JP32883298A JP2000151649A JP 2000151649 A JP2000151649 A JP 2000151649A JP 32883298 A JP32883298 A JP 32883298A JP 32883298 A JP32883298 A JP 32883298A JP 2000151649 A JP2000151649 A JP 2000151649A
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Japan
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time
sequence number
station
master station
slave
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JP32883298A
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English (en)
Inventor
Naoki Yokoyama
直樹 横山
Shunji Miura
俊二 三浦
Yoshifumi Suzuki
芳文 鈴木
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Nippon Telegraph and Telephone Corp
Kokusai Electric Corp
Original Assignee
Nippon Telegraph and Telephone Corp
Kokusai Electric Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 無線LANシステムの親局や子局における時
刻の同期を確保する。 【解決手段】 親局1aではシーケンス番号管理手段1
1が親局クロックによる所定の時間間隔でシーケンス番
号を順次更新して管理し、親局時刻管理手段12が当該
番号と対応した時刻を管理し、ブロードキャスト手段1
3が当該番号を含むブロードキャスト信号を無線送信す
る一方、子局2aでは子局時刻管理手段21が子局クロ
ックにより時刻を管理し、無線通信手段22が前記ブロ
ードキャスト信号を受信し、子局時刻補正手段23が当
該ブロードキャスト信号中のシーケンス番号に対応した
時刻に管理する時刻を補正する。データ処理装置D1で
はリクエスト送信手段31がシーケンス番号の補正情報
を含むSETリクエストを送信する一方、各親局1a〜
1cではリクエスト受信手段14が当該リクエストを受
信し、シーケンス番号補正手段15が当該リクエスト中
の補正情報に従って管理するシーケンス番号を補正す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、無線通信を行う親
局と子局とがそれぞれクロックにより時刻を管理する無
線LANシステムに関し、特に、親局と子局との間で時
刻の同期を確保することや当該親局の配下(すなわち、
サービスエリア)に存在する複数の子局の間で時刻の同
期を確保することを行う無線LANシステムや、また、
バックボーンを介してデータ処理装置に接続された複数
の親局の間で時刻の同期を確保する無線LANシステム
に関する。
【0002】
【従来の技術】無線LANシステムでは、例えば固定ス
テーションである親局と移動ステーションである子局と
の間で情報を無線通信することが行われており、また、
親局には、例えば外部の有線LAN上に設けられたデー
タ処理装置がバックボーンを介して接続されている。一
般に、このデータ処理装置は、例えばLANの標準的な
ネットワーク管理プロトコルであるSNMP(Simple N
etwork Management Protocol)マネージャ機能を搭載し
たパーソナルコンピュータ(PC)から構成されてお
り、無線LANシステムにおけるネットワークの管理を
行っている。また、データ処理装置とバックボーンを介
して接続された個々の親局では、例えば上記したSNM
Pマネージャ機能に対応してSNMPエージェント機能
を搭載している。
【0003】具体例として、上記したデータ処理装置の
SNMPマネージャ機能では、例えば個々の親局のSN
MPエージェント機能が作成したMIB(Management I
nformation Base)データベース上の管理オブジェクト
を参照することでネットワークの運用履歴を収集するこ
とが行われ、また、必要に応じて、各親局に収容された
子局を含めた全ての局(全ステーション)の運用履歴を
時系列的に処理することが行われる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ような無線LANシステムでは、例えば上記のようにし
て収集した各親局の運用履歴や各子局の運用履歴につい
て互いに時刻的な整合をとることができない場合が多い
といった不具合があった。具体的には、例えば或る親局
での運用履歴と当該親局の配下にあった子局の運用履歴
との間で時刻的な整合が得られないことや、また、例え
ば或る親局の配下にあった複数の子局の運用履歴の間で
時刻的な整合が得られないことや、また、例えばバック
ボーンを介してデータ処理装置に接続された複数の親局
の運用履歴の間で時刻的な整合が得られないことが生じ
ていた。
【0005】このように、上記した無線LANシステム
では、各親局や各子局における運用履歴の間で時刻的な
整合がとれなかったため、特に、ネットワーク内の障害
検証や当該無線LANシステムの機能評価等を正確に行
うことができないといった不具合があり、こうした不具
合が当該無線LANシステムのネットワーク管理上の大
きな問題となっていた。こうしたことから、上記のよう
な無線LANシステムでは、例えば親局と子局との間
や、親局の配下にある複数の子局の間や、データ処理装
置に接続された複数の親局の間で時刻の同期を確保した
いといった要求があった。
【0006】本発明は、このような従来の課題を解決す
るためになされたもので、親局と子局とがそれぞれクロ
ックにより時刻を管理し、これら親局と子局との間で無
線通信を行うに際して、親局と子局との間で時刻の同期
を確保することや、また、例えば当該親局の配下に存在
する複数の子局の間で時刻の同期を確保することができ
る無線LANシステムを提供することを目的とする。
【0007】また、本発明は、バックボーンを介してデ
ータ処理装置に接続された複数の親局の間で時刻の同期
を確保することができる無線LANシステムを提供する
ことを目的とする。また、本発明は、上記のように親局
と子局との間や子局間や親局間で同期が確保された時刻
を運用履歴に付加することで、各局の運用履歴について
時刻的な整合を保障することができる無線LANシステ
ムを提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明に係る無線LANシステムでは、親局と子局
とがそれぞれクロックにより時刻を管理し、これら親局
と子局との間で無線通信を行うに際して、次のようにし
て時刻の同期を確保する。すなわち、親局では、子局に
対して無線送信するブロードキャスト信号に含ませるた
めのシーケンス番号をシーケンス番号管理手段が親局ク
ロックによる所定の時間間隔で順次更新して管理すると
ともに、親局時刻管理手段がシーケンス番号管理手段の
管理内容と対応した時刻を管理し、ブロードキャスト手
段がシーケンス番号管理手段で管理しているシーケンス
番号を含ませたブロードキャスト信号を子局に対して無
線送信する。一方、子局では、子局時刻管理手段が子局
クロックにより計時した時刻を管理しており、無線通信
手段が親局から無線送信されたブロードキャスト信号を
受信し、子局時刻補正手段が親局との間で定められたシ
ーケンス番号の時間間隔を用いて、無線通信手段により
受信したブロードキャスト信号に含まれたシーケンス番
号に対応した時刻に子局時刻管理手段で管理している時
刻を補正する。
【0009】従って、例えば親局の親局クロックにより
計時した時刻と子局の子局クロックにより計時した時刻
とがずれてしまった場合であっても、子局では上記した
子局時刻補正手段により当該子局における時刻を親局に
おける時刻に合わせるように補正することが行われるた
め、親局と子局との間で時刻の同期を確保することがで
きる。また、例えば親局の配下に複数の子局が存在する
場合であっても、これら全ての子局を対象として上記し
たブロードキャスト信号が親局から無線送信されるとと
もに、これら全ての子局が受信したブロードキャスト信
号に基づいて時刻の補正を行うようにすることにより、
これら全ての子局の間で時刻の同期を確保することがで
きる。
【0010】また、本発明に係る無線LANシステムで
は、前記親局は複数備えられているとともに、各親局は
バックボーンを介してデータ処理装置と接続されてお
り、次のようにして親局間での時刻の同期を確保する。
すなわち、データ処理装置では、リクエスト送信手段が
親局で管理しているシーケンス番号を補正するための情
報を含んだSETリクエストをバックボーンを介して各
親局へ送信する一方、各親局では、リクエスト受信手段
がデータ処理装置から送信されたSETリクエストをバ
ックボーンを介して受信し、シーケンス番号補正手段が
受信したSETリクエストに含まれた補正情報に従って
前記シーケンス番号管理手段で管理しているシーケンス
番号を補正する。これにより、各親局では、前記ブロー
ドキャスト手段が補正された同一のシーケンス番号をブ
ロードキャスト信号に含ませることを行う。
【0011】従って、例えばデータ処理装置に接続され
た複数の親局がそれぞれ管理しているシーケンス番号に
ずれが生じてしまった場合であっても、各親局ではデー
タ処理装置から受信した同一の補正情報に従ってシーケ
ンス番号を補正することが行われるため、全ての親局が
管理するシーケンス番号を当該補正により一致させるこ
とができる。ここで、上記したように、親局の親局時刻
管理手段ではシーケンス番号管理手段の管理内容と対応
した時刻を管理しているため、各親局が管理するシーケ
ンス番号を一致させることにより、これら複数の親局間
で時刻の同期を確保することができる。また、上記の補
正により、例えば各親局の配下に存在する子局に通知さ
れるシーケンス番号が同一の番号に一致させられること
から、異なる親局の配下にある子局間においても時刻の
同期を確保することができる。
【0012】以上のように、本発明に係る無線LANシ
ステムでは、例えば複数の親局と複数の子局とを当該シ
ステムに備えた場合であっても、上記したようにして親
局と子局との間で時刻の同期を確保することや、親局の
配下にある複数の子局の間で時刻の同期を確保すること
や、データ処理装置に接続された複数の親局の間で時刻
の同期を確保することを総じて実施するようにすれば、
全ての親局と全ての子局の間で時刻の同期を確保するこ
とができ、これにより、例えばネットワーク内の障害検
証や当該無線LANシステムの機能評価等が正確に行わ
れることを保障することができ、当該無線LANシステ
ムのネットワーク管理の正確化や効率化を図ることがで
きる。
【0013】例えば、本発明に係る無線LANシステム
では、親局と子局とにおける運用履歴に、当該各局が管
理する時刻を有したタイムスタンプを付加することを行
う。従って、例えば上記したようにして親局と子局との
間や子局間で同期を確保した時刻が各局における運用履
歴に付加されることにより、親局の運用履歴と子局の運
用履歴との間や当該親局の配下にあった複数の子局の運
用履歴の間で時刻的な整合を保障することができる。ま
た、例えば上記したようにしてデータ処理装置に接続さ
れた各親局の間で同期を確保した時刻が各親局における
運用履歴に付加されることにより、これら複数の親局の
運用履歴の間で時刻的な整合を保障することができる。
こうしたことから、本発明では、例えば各局における運
用履歴を時系列的に処理する場合においても、時刻的な
面において正確な処理結果を得ることができる。
【0014】
【発明の実施の形態】本発明に係る一実施例を図面を参
照して説明する。図1には、本発明に係る無線LANシ
ステムの一例を示してあり、この無線LANシステムに
は、バックボーンBに接続された複数の親局1a〜1c
と、当該親局1a〜1cとの間で無線通信を行う複数の
子局2a〜2eと、バックボーンBに接続された有線L
AN3a、3b上に設けられたデータ処理装置D1、D
2とが備えられている。また、同図には、各親局1a〜
1cの基本サービスエリア(BSA)R1〜R3を概念
的に示してある。
【0015】複数の親局1a〜1cは例えば固定ステー
ションとして構成されており、また、本例では、各親局
1a〜1cの構成や動作は同様であるため、説明の便宜
上から、親局1aを代表させて各親局1a〜1cの構成
例や動作例を説明する。複数の子局2a〜2eは例えば
移動ステーションとして構成されており、また、本例で
は、各子局2a〜2eの構成や動作は同様であるため、
説明の便宜上から、子局2aを代表させて各子局2a〜
2eの構成例や動作例を説明する。
【0016】複数のデータ処理装置D1、D2は例えば
LANの標準的なネットワーク管理プロトコルであるS
NMPマネージャ機能を備えたパーソナルコンピュータ
から構成されており、また、本例では、各データ処理装
置D1、D2の構成や動作は同様であるため、説明の便
宜上から、データ処理装置D1を代表させて各データ処
理装置D1、D2の構成例や動作例を説明する。また、
後述するように、本例の各親局1a〜1cには、上記し
たデータ処理装置D1、D2のSNMPマネージャ機能
に対応して各種の処理を行うSNMPエージェント機能
が備えられている。
【0017】まず、本例の親局1a〜1cと子局2a〜
2eの構成例や、当該親局1a〜1cと当該子局2a〜
2cとの間で行われる処理の動作例について親局1aと
子局2aとを代表させて説明する。なお、上記したよう
に本例では、他の親局1b〜1cの構成等は親局1aの
構成等と同様であり、また、他の子局2b〜2eの構成
等は子局2aの構成等と同様である。上記図1には、本
例の親局1aや子局2aに備えられた機能手段例を示し
てあり、本例では、本発明の要部に係る機能手段のみを
示してあり、他の構成については図示や説明を省略す
る。
【0018】本例の親局1aには、上記図1に示される
ように、シーケンス番号を管理するシーケンス番号管理
手段11や、時刻を管理する親局時刻管理手段12や、
ブロードキャスト信号を無線送信するブロードキャスト
手段13や、後述するSETリクエストを受信するリク
エスト受信手段14や、管理しているシーケンス番号を
補正するシーケンス番号補正手段15が備えられてい
る。ここで、リクエスト受信手段14とシーケンス番号
補正手段15はデータ処理装置D1、D2との間での処
理に関する機能手段であるため、説明の便宜上から、こ
れらの機能手段14、15については後述する。
【0019】シーケンス番号管理手段11は、子局2a
に対して無線送信するブロードキャスト信号に含ませる
ためのシーケンス番号を親局クロック(すなわち、当該
親局1aに備えられたクロック)による所定の時間間隔
で順次更新して管理する機能を有している。ここで、本
例のブロードキャスト信号は、例えば当該親局1aの基
本サービスエリアR1内に存在する子局2aに対して当
該親局1aの存在を通知するための情報や、当該子局2
aからのデータ信号等を当該親局1aに対して送信すべ
きタイミングを通知するための情報を含んだ信号であ
る。
【0020】図2には、本例のブロードキャスト信号4
1の一例を示してあり、このブロードキャスト信号41
には、ビット同期を確保するためのビット同期信号42
や、フレーム同期を確保するためのフレーム同期信号4
3や、当該親局1aを特定するための当該親局1a(自
局)のMACアドレス44や、当該ブロードキャスト信
号41をデータ信号と区別するための信号種別情報45
や、各種の制御情報46や、誤り検出のためのフレーム
チェックシーケンス(FCS)48が含まれているとと
もに、例えば同図に示す特定域(本例では制御情報46
とFCS48との間)に32ビットの(フレーム)シー
ケンス番号47が挿入されて含まれている。
【0021】本例では、上記したシーケンス番号は例え
ば一定の時間間隔毎に更新され、例えば16進数表示
で””00000001”、”00000002”、”
00000003”、・・・といったように更新の度毎
にその値が1ずつ増加させられていく。また、後述する
ように本例では、上記したシーケンス番号が更新される
度毎に、更新されたシーケンス番号47がブロードキャ
スト信号41に含められて子局2aに対して無線送信さ
れる。
【0022】親局時刻管理手段12は、上記したシーケ
ンス番号管理手段11の管理内容と対応した時刻を管理
する機能を有している。具体的には、本例の親局時刻管
理手段12は、上記したシーケンス番号のビット幅と等
しい32ビットのタイマカウンタを用いたランニングタ
イマから構成されており、本例では、このランニングタ
イマと上記したシーケンス番号の値とが常に一致するよ
うに、当該ランニングタイマの値が親局クロックの動作
に従って順次更新されていく。すなわち、本例では、上
記したシーケンス番号の値を当該無線LANシステムに
おける時刻(システム時刻)とみなして計時している。
【0023】なお、このように親局時刻管理手段12が
シーケンス番号と同じ値を時刻として管理する場合に
は、当該親局時刻管理手段12と上記したシーケンス番
号管理手段11とでは実質的に同一の処理が行われるた
め、両機能手段11、12を共通のカウンタ等から構成
することもできる。
【0024】また、本例では上記したシーケンス番号や
時刻を32ビット幅の値を周期的に用いて管理してお
り、当該シーケンス番号や当該時刻のオーバーフローが
検出された場合には、32ビット幅のカウンタ等の値が
再びゼロに戻されて用いられる。具体例として、シーケ
ンス番号等の値を1繰り上げる時間間隔(本例では、ブ
ロードキャスト信号の送出周期と同じ)を1msecと
すると、32ビット幅のシーケンス番号等の1周期に要
する時間は約1193時間となり、日に換算すると、約
49日間毎にシーケンス番号等の値が1周することとな
る。
【0025】ブロードキャスト手段13は、上記したシ
ーケンス番号管理手段11で管理しているシーケンス番
号を含ませたブロードキャスト信号を子局2aに対して
無線送信する機能を有している。本例のブロードキャス
ト手段13では一定の時間間隔毎にブロードキャスト信
号の送信処理が行われ、具体的には上記したように、シ
ーケンス番号が更新される度毎に、更新されたシーケン
ス番号を含ませたブロードキャスト信号を変調等してア
ンテナから無線送信することが行われる。
【0026】以上の構成により、本例の親局1aでは、
親局クロックにより時刻を管理して、子局2aとの間で
無線通信を行うに際して、上記したシーケンス番号を親
局クロックによる所定の時間間隔で順次更新して管理
し、当該シーケンス番号を含んだブロードキャスト信号
を基本サービスエリアR1内の全ての子局2aに対して
所定の時間間隔毎に無線送信することが行われる。
【0027】一方、本例の子局2aには、上記図1に示
されるように、時刻を管理する子局時刻管理手段21
や、ブロードキャスト信号を受信する無線通信手段22
や、管理している時刻を補正する子局時刻補正手段23
が備えられている。子局時刻管理手段21は、子局クロ
ック(すなわち、当該子局2aに備えられたクロック)
により計時した時刻を管理する機能を有している。
【0028】ここで、本例の子局時刻管理手段21は、
例えば上記した親局1aの親局時刻管理手段12と同様
に、上記したシーケンス番号のビット幅と等しい32ビ
ットのタイマカウンタを用いたランニングタイマから構
成されており、本例では、当該タイマのカウントアップ
周期、すなわち当該タイマのカウント値を1繰り上げる
時間間隔が上記した親局1aにおけるシーケンス番号が
1繰り上げられる時間間隔(本例では、ブロードキャス
ト信号の送出周期と同じ)と一致するように予め設定さ
れている。このような構成により本例の子局時刻管理手
段21では、上記した親局1aと同様にシーケンス番号
の値を当該無線LANシステムにおける時刻(システム
時刻)とみなして計時する。なお、上記した親局1aの
場合と同様に、32ビット幅のタイマカウンタは、オー
バーフローが検出されると再びゼロに戻されて周期的に
用いられる。
【0029】無線通信手段22は、上記した親局1aか
ら無線送信されたブロードキャスト信号を受信する機能
を有しており、具体例として、当該ブロードキャスト信
号をアンテナにより無線受信して復調等することを行
う。子局時刻補正手段23は、例えば上記した親局1a
との間で定められたシーケンス番号の時間間隔を用い
て、無線通信手段22により受信したブロードキャスト
信号に含まれたシーケンス番号に対応した時刻に子局時
刻管理手段21で管理している時刻を補正する機能を有
している。
【0030】本例では、上記したようにシーケンス番号
の値を時刻とみなして管理することが行われているた
め、子局時刻補正手段23では、受信したブロードキャ
スト信号に含まれたシーケンス番号の値に子局時刻管理
手段21で管理している時刻の値を補正する処理が行わ
れる。なお、本例の場合には、親局1aと子局2aとの
間では、シーケンス番号を時刻として用いること、すな
わち親局1aにおけるシーケンス番号が更新される時間
間隔と子局2aにおけるシステム時刻の単位時刻が計時
される時間間隔(本例ではランニングタイマの値を1繰
り上げる時間間隔)とが等しいことが定められている。
【0031】また、本例の子局時刻補正手段23による
時刻の補正処理は、例えば当該子局2aが起動させられ
た後に親局1aからのブロードキャスト信号を最初に受
信したときに行われるとともに、その後、例えば予め設
定された所定の時間間隔(ランニングタイマ補正周期)
毎に行われる。
【0032】具体例として、図3には、当該子局2aの
子局時刻補正手段23により行われる処理を概念的に示
してある。同図に示されるように、本例の子局2aで
は、親局1aから順次無線送信されるブロードキャスト
信号Q1、Q2、・・・、Qn、・・・を無線通信手段
22により受信するに際して、起動後に最初に受信した
ブロードキャスト信号Q1に含まれたシーケンス番号”
00000001”にランニングタイマのカウント値T
1を設定(補正)するとともに、その後、ランニングタ
イマ補正周期毎に例えば親局1aからのブロードキャス
ト信号Qnに含まれたシーケンス番号”0000fff
f”にランニングタイマのカウント値T2を一致させる
(補正する)ことが行われる。なお、説明の便宜上か
ら、上記したランニングタイマのカウント値T1、T2
の符号を異ならせたが、両者T1、T2は同一のランニ
ングタイマのカウント値である。
【0033】以上の構成により、本例の子局2aでは、
子局クロックにより時刻を管理して、親局1aとの間で
無線通信を行うに際して、親局1aから無線送信された
ブロードキャスト信号を受信し、予め設定されたランニ
ングタイマ補正周期等に従って、当該ブロードキャスト
信号に含まれたシーケンス番号に対応した時刻(本例で
はシーケンス番号と同じ値)に管理している時刻を補正
することが行われる。
【0034】なお、本例の親局1aのシーケンス番号管
理手段11では、例えば当該親局1aが初回に起動させ
られた直後の状態においては、シーケンス番号として負
の数が設定されており、本例の子局2aの子局時刻補正
手段23では、親局1aから受信したブロードキャスト
信号に含まれたシーケンス番号が負数であった場合には
上記した時刻の補正処理を行わない。また、本例の親局
1aにおける負数のシーケンス番号を正数のシーケンス
番号に設定する処理については後述する。
【0035】図4には、本例の子局2aにより行われる
ブロードキャスト信号受信時の処理の手順の一例を示し
てある。すなわち、子局2aでは例えば親局1aとの間
で無線通信を行うに際して(ステップS1)、親局1a
から無線送信されたブロードキャスト信号を受信すると
(ステップS2)、このブロードキャスト信号が当該子
局2aの起動後に初めて受信したものであるか(ステッ
プS3)、或いは、前回に時刻を補正してから上記した
ランニングタイマ補正周期の時間(タイマ更新待ち時
間)が経過(タイムアップ)しているか(ステップS
4)、或いは、これらのいずれにも該当しないかを判定
する。
【0036】上記の判定により、子局2aでは、受信し
たブロードキャスト信号が当該子局2aの起動後に初め
て受信したものであることが判定された場合や(ステッ
プS3)、また、前回の時刻補正からランニングタイマ
補正周期の時間が経過していることが判定された場合に
は(ステップS4)、受信したブロードキャスト信号中
のシーケンス番号の内容の妥当性を検査し(ステップS
5)、これにより例えば当該シーケンス番号が正常に受
信されていてその妥当性が認められた場合には、ランニ
ングタイマのカウント値を受信したシーケンス番号に置
き換えることで時刻の補正(更新)を行い(ステップS
6)、当該受信に係る処理を終了する。
【0037】一方、上記検査により、例えば子局2aが
受信したブロードキャスト信号に受信誤り等が発生して
しまったことが検出された場合や、また、例えば受信し
たシーケンス番号が負数であることが検出された場合に
は、子局2aでは、受信したシーケンス番号が正常でな
いもの(異常)であると判定して、受信したシーケンス
番号を破棄するとともに、時刻の補正処理を行わずに当
該受信に係る処理を終了する。
【0038】なお、子局2aでは、上記の判定により、
受信したシーケンス番号が起動後初めてのものではな
く、且つ、ランニングタイマ補正周期の時間がタイムア
ップしているという要件を満たすものでもないことが判
定された場合には、時刻の補正処理を行わずに当該受信
に係る処理を終了する。また、子局2aでは、上記のよ
うにして1回の受信分のシーケンス番号についての処理
が終了すると、次回のブロードキャスト信号の受信を待
機して(ステップS2)、上記と同様の処理を繰り返し
て行う。
【0039】以上のように、本例の無線LANシステム
では、親局1aと子局2aとがそれぞれクロックにより
時刻を管理し、これら親局1aと子局2aとの間で無線
通信を行うに際して、親局1aから当該親局1aにおけ
る時刻に対応したシーケンス番号を子局2aに対して無
線送信する一方、子局2aが親局1aから受信したシー
ケンス番号に対応した時刻に当該子局2aにおいて管理
している時刻を補正することが行われるため、親局1a
と当該親局1aの配下に存在する子局2aとの間で時刻
の同期を確保することができる。
【0040】また、本例のブロードキャスト信号は、例
えば親局1aから当該親局1aの配下に存在する全ての
子局2aに対して無線送信されるため、これら各子局2
aが上記したようにして受信したシーケンス番号に基づ
いて管理している時刻を補正するようにすることによ
り、同一の親局2aの配下に存在する全ての子局2aの
間においても時刻の同期を確保することができる。
【0041】なお、具体的には、例えば親局1aが親局
クロックにより管理している時刻と子局2aが子局クロ
ックにより管理している時刻とがずれてしまった場合で
あっても、上記したように子局2aが親局1aから受信
したシーケンス番号に基づいて時刻の補正処理を行うこ
とにより、親局1aが管理する時刻と子局2aが管理す
る時刻とを一致させることができ、また、同様に、例え
ば当該親局1aの配下に存在する複数の子局2aが管理
する時刻が互いにずれてしまった場合であっても、これ
ら各子局2aが当該親局1aから受信したシーケンス番
号に基づいて時刻の補正処理を行うことにより、各子局
2aが管理する時刻を一致させることができる。
【0042】次に、本例のデータ処理装置D1、D2の
構成例や、上記した本例の親局1a〜1cに備えられた
リクエスト受信手段14及びシーケンス番号補正手段1
5の構成例や、当該データ処理装置D1、D2と当該親
局1a〜1cとの間で行われる処理の動作例についてデ
ータ処理装置D1と親局1aとを代表させて説明する。
なお、上記したように本例では、他のデータ処理装置D
2の構成等はデータ処理装置D1の構成等と同様であ
る。また、上記したように、本例のデータ処理装置D
1、D2にはSNMPマネージャ機能が備えられている
一方、本例の親局1a〜1cには当該SNMPマネージ
ャ機能に対応したSNMPエージェント機能が備えられ
ており、本例では、これらの機能を用いてデータ処理装
置D1、D2と親局1a〜1cとの間における各種の処
理が行われる。
【0043】上記図1には、本例のデータ処理装置D1
に備えられた機能手段例を示してあり、本例では、本発
明の要部に係る機能手段のみを示してあり、他の構成に
ついては図示や説明を省略する。本例のデータ処理装置
D1には、上記図1に示されるように、本発明に係る機
能手段として、親局1aで管理しているシーケンス番号
を補正するための情報を含んだSETリクエストをバッ
クボーンBを介して各親局1aへ送信する機能を有した
リクエスト送信手段31が備えられている。
【0044】ここで、本例では、上記したSNMPマネ
ージャ機能を用いてSETリクエストの送信処理が行わ
れ、一例として、当該データ処理装置D1から送信出力
されたSETリクエストが有線LAN3a及びバックボ
ーンBを介して各親局1aへ伝送される。
【0045】また、図5には、本例のSETリクエスト
51の一例を示してあり、このSETリクエスト51
は、親局1aに対する時刻補正のリクエストであること
を指定するリクエストID(request_id)52と、各親
局1aのSNMPエージェント機能が当該SETリクエ
スト51に対するGETレスポンス(当該SETリクエ
スト51に対する応答)を発行する際に用いるエラース
テイタス(error-status)53やエラーインデックス
(error-index)54といったエラー情報と、補正に係
る親局1aの管理オブジェクトの名称(name)55や補
正値(value)56を指定する情報(Variable-binding
s)とから構成されている。
【0046】本例のリクエスト送信手段31では、親局
1aで管理しているシーケンス番号を補正するための情
報として当該データ処理装置D1により管理等されてい
るシーケンス番号を用いることが行われ、すなわち、上
記図5に示したSETリクエスト51の補正値56の情
報には所定のシーケンス番号の値が含められて全ての親
局1aへ送信される。
【0047】なお、上記した全親局1aに対するSET
リクエストがリクエスト送信手段31により送信される
タイミングとしては特に限定はなく、一例として、当該
データ処理装置D1に予め定められた所定の時間間隔で
SETリクエストを送信するといった態様を用いること
もでき、また、他の例として、当該データ処理装置D1
によりユーザからの補正の指示を随時受け付け、受け付
けた指示に応じてSETリクエストを送信するといった
態様を用いることもできる。
【0048】以上の構成により、本例のデータ処理装置
D1では、親局1aで管理しているシーケンス番号につ
いての補正情報を含んだSETリクエストをバックボー
ンBを介して全ての親局1aへ送信することが行われ
る。
【0049】一方、上記したように本例の各親局1aに
は、リクエスト受信手段14や、シーケンス番号補正手
段15が備えられている。ここで、リクエスト受信手段
14は、上記したデータ処理装置D1から送信されたS
ETリクエストをバックボーンBを介して受信する機能
を有している。また、シーケンス番号補正手段15は、
受信したSETリクエストに含まれた補正情報に従って
上記したシーケンス番号管理手段11で管理しているシ
ーケンス番号を補正する機能を有している。
【0050】このような機能手段により、本例の各親局
1aでは、データ処理装置D1から受信したSETリク
エストに含まれた補正情報に従って管理しているシーケ
ンス番号を補正することや、また、例えば管理している
時刻を補正後のシーケンス番号に対応して補正すること
が行われる。また、上記した本例の各親局1aのブロー
ドキャスト手段13では、上記のようにして補正した後
のシーケンス番号管理手段11の管理内容に従ってブロ
ードキャスト信号を子局2aに対して無線送信すること
が行われ、これにより、各親局1aのブロードキャスト
手段13では、補正された同一のシーケンス番号をブロ
ードキャスト信号に含ませて、当該ブロードキャスト信
号を各基本サービスエリアR1に存在する子局2aに対
して無線送信することが行われる。
【0051】具体例として、本例の親局1aでは、例え
ば拡張MIBツリー上に時刻補正に係る補正値等を管理
するための管理オブジェクトが設けられており、一方、
本例のデータ処理装置D1では、当該管理オブジェクト
の名称が、当該データ処理装置D1から送信される上記
図5に示したSETリクエスト51中の管理オブジェク
ト名55として指定されるように設定されている。
【0052】また、上記したように、本例の親局1aの
シーケンス番号管理手段11では、当該親局1aの起動
直後の状態においては負数のシーケンス番号が設定され
ており、また、例えば上記した拡張MIB上の管理オブ
ジェクトの値も当該親局1aの起動直後の状態では負数
に設定されている。このシーケンス番号管理手段11や
管理オブジェクトの負数の値は、例えば当該親局1aが
データ処理装置D1からのSETリクエストを受信しな
い限りは更新(補正)されず、更新されない間は、当該
親局1aでは設定された負数のシーケンス番号をブロー
ドキャスト信号に含ませて子局2aに対して無線送信す
ることが行われる。
【0053】また、本例の子局2aにおいても上記した
ように、親局1aから負数のシーケンス番号を受信して
いる限りでは時刻の補正処理を行わない。こうしたこと
から、本例では、各親局1aで負数のシーケンス番号が
設定されている場合には、データ処理装置D1から正数
のシーケンス番号を補正情報として各親局1aへ送信す
るまでの間は、親局1と子局2aとの間で時刻補正が行
われないことを保障している。
【0054】また、本例の各親局1aでは、上記したS
NMPエージェント機能を用いて時刻の補正処理が行わ
れ、具体的に、各親局1aのシーケンス番号補正手段1
5により行われる処理の一例としては、まず、例えば上
記したリクエスト受信手段14によりデータ処理装置D
1からのSETリクエストを受信すると、各親局1aで
はSNMPエージェント機能により受信したSETリク
エストに含まれた補正値の妥当性を検査することを行
う。
【0055】この検査により、各親局1aが受信したS
ETリクエスト中の補正値が正常なものであると判定さ
れた場合には、各親局1aでは、例えば次回に送信する
ブロードキャスト信号に含ませるためにシーケンス番号
管理手段11で管理しているシーケンス番号を受信した
補正値に更新(補正)することを行うとともに、上記し
た拡張MIB上の時刻補正に係る管理オブジェクトの内
容も同様に更新し、また、データ処理装置D1のSNM
Pマネージャ機能から当該シーケンス番号の更新要求が
発生させられたタイミングを保存することを行う。ま
た、本例では、各親局1aで管理する時刻も、補正後の
シーケンス番号管理手段11の管理内容に応じて補正さ
れる。
【0056】一方、上記検査により、例えば各親局1a
が受信したSETリクエストに受信誤り等が発生してい
ることが判定された場合や、また、受信したSETリク
エスト中の補正値が負数であることが判定された場合に
は、各親局1aでは、管理しているシーケンス番号の補
正を行うことなく、当該受信に係る処理を終了する。
【0057】以上のように、本例の無線LANシステム
では、複数の親局1aが備えられており、各親局1aが
バックボーンBを介してデータ処理装置D1と接続され
ている構成において、データ処理装置D1ではバックボ
ーンBに接続された全ての親局1aに対してシーケンス
番号の補正情報を含んだSETリクエストを送信する一
方、各親局1aでは受信したSETリクエストに含まれ
た補正情報に従って、管理しているシーケンス番号を補
正することが行われるため、例えばバックボーンBに接
続された各親局1aが管理するシーケンス番号や時刻に
ずれが生じてしまった場合であっても、これら各親局1
aが管理するシーケンス番号を一致させることができ、
また、これら各親局1aが管理する時刻の同期を確保す
ることができる。なお、SETリクエスト中の補正情報
としては、例えば各親局1aがシーケンス番号をどのよ
うな値に補正するのかを特定することができるようなも
のであれば、どのような情報が用いられてもよい。
【0058】また、本例では、上記のようにバックボー
ンBに接続された全ての親局1aが管理するシーケンス
番号を一致させることができるため、各親局1aから当
該親局1aの基本サービスエリアR1に存在する子局2
aに対して無線送信されるブロードキャスト信号中のシ
ーケンス番号を一致させることができ、これにより、異
なる親局1aの配下に存在する子局2aの間においても
時刻の同期を確保することができる。
【0059】このように、本例の無線LANシステムで
は、親局1aと当該親局1aの配下にある子局2aとの
間で時刻の同期を確保することや、親局1aの配下にあ
る複数の子局2aの間で時刻の同期を確保することや、
データ処理装置D1に接続された複数の親局1aの間で
時刻の同期を確保することができるため、当該無線LA
Nシステムに備えられた全ての親局1aと全ての子局2
aの間で時刻の同期を確保することができ、これによ
り、例えばネットワーク内の障害検証や当該無線LAN
システムの機能評価等が正確に行われることを保障する
ことができ、当該無線LANシステムのネットワーク管
理の正確化や効率化を図ることができる。
【0060】例えば、本例の無線LANシステムでは、
上記図1に示した各親局1a〜1cや各子局2a〜2e
における各種の運用履歴に、当該各局1a〜1c、2a
〜2eが管理する時刻を有したタイムスタンプを付加す
ることが行われる。図6には、本例の無線LANシステ
ムにおけるネットワークの運用管理の一例として、本例
の無線LANシステムにおいて収集された運用履歴のデ
ータの一例をグラフに示してある。具体的には、図6
(a)には一の親局1aに係る有線LANのトラフィッ
ク状況を示すデータ61を示してあり、図6(b)には
他の親局1bに係る無線区間への送信電力(送信電力測
定値)を示すデータ62を示してあり、図6(c)には
上記した一の親局1aの配下にあった子局2aに係る上
り無線区間への送信成功率を示すデータ63を示してあ
る。
【0061】ここで、上記した図6(a)〜図6(c)
に示した各グラフの横軸は当該無線LANシステムにお
ける時刻(システム時刻)を示しており、縦軸は各運用
履歴のデータ値を示している。また、図6(a)〜図6
(c)に示した各グラフの横軸の時刻としては、各局1
a、1b、2aにおける運用履歴に付加されたタイムス
タンプに基づいて、それぞれのグラフにより同一の時間
帯の運用履歴が示されるように合わせられている。な
お、本例のシステム時刻としては、上記したように、ブ
ロードキャスト信号に含められるシーケンス番号の値が
用いられている。
【0062】上記したように本例の無線LANシステム
では、各親局1a〜1cや各子局2a〜2eにより管理
される時刻の同期が確保されているため、各局1a〜1
c、2a〜2eで作成する運用履歴に付加される時刻の
整合を保障することができ、これにより、例えば各局1
a〜1cにおける運用履歴を時系列的に処理する場合に
おいても、時刻的な面において正確なデータ処理を行う
ことができる。
【0063】例えば上記図6(a)〜図6(c)に示し
た3種類の運用履歴データを比較すると、図6中に示し
た時間帯Pにおいて子局2aの送信成功率63が低下し
てしまったことの原因は、前記一の親局1aにおける有
線LANのトラフィックが増加していたことと関連があ
るということを推測することができる。このように本例
では、各局1a〜1c、2a〜2eにおける運用履歴を
時刻的に整合させることができることから、運用履歴の
データを処理するに際して時刻的な正確さを保障するこ
とができ、これにより、無線LANシステムのネットワ
ーク管理上の信頼性を高めること等ができる。なお、運
用履歴のデータの種類としては特に限定はなく、種々な
運用履歴を収集するに際して本発明が適用されてもよ
い。
【0064】以上のように、本例の無線LANシステム
では、当該無線LANシステムのネットワーク内に備え
られた各親局や各子局が管理する時刻の同期を確保する
ことができ、例えば各局において行われる時刻補正に係
る処理を自動化して、これら各局により一定時間間隔等
で当該時刻補正に係る処理が実行されるような構成とす
ることにより、データ処理装置に備えられたSNMPマ
ネージャ機能を用いたオペレーションのみでネットワー
ク全体の時刻同期を確保するといったことを実現するこ
ともできる。
【0065】また、本例の無線LANシステムでは、例
えばSNMPマネージャ機能を備えたデータ処理装置に
より各局から時刻的に整合性の高い各種の運用履歴デー
タを即時に取得して当該運用履歴データを検査等するこ
とも可能であるため、当該無線LANシステムの機能評
価を迅速に正確且つ詳細に行うこと等を実現することも
できる。一例として、各親局間で時刻の同期が確保され
ているため、電波干渉が生じたことや子局が基本サービ
スエリア間を移動したこと等により生じる親局間での相
互的な影響についても、各親局における運用履歴データ
の時刻を一致させて正確且つ詳細に把握や検討等するこ
とができる。
【0066】また、無線LANシステムは、例えば複数
の親局や子局やデータ処理装置を備えて、各親局や各子
局毎に備えられたクロックを用いて無線通信等といった
種々な動作を実行することや、データ処理装置により各
局における運用履歴を収集して機能評価等といったネッ
トワーク管理を行うことを実施するシステムであるた
め、こうした各局間で時刻の同期を確保することができ
る本発明を適用するのに特に適したシステムである。
【0067】また、本例の無線LANシステムでは、例
えば各親局や各子局にソフトウエアを実装して当該ソフ
トウエアを用いることにより、上記した親局の各機能手
段11〜15や子局の各機能手段21〜23により行わ
れる本発明に係る各種の処理を制御等することも可能で
あり、このようにソフトウエア上で本発明に係る各種の
処理を実現することにより、当該無線LANシステムを
安価に構築することもできる。
【0068】なお、親局や子局により行われる本発明に
係る各種の処理としては、例えばプロセッサやメモリ等
を備えたハードウエア資源においてプロセッサが制御プ
ログラムを実行することにより当該処理が制御されると
いったようにソフトウエアを用いた態様とすることがで
きるばかりでなく、例えば上記した親局の各機能手段1
1〜15や子局の各機能手段21〜23が独立したハー
ドウエア回路として構成されるような態様が用いられて
もよい。また、データ処理装置に備えられたリクエスト
送信手段31としても、種々な構成が用いられてもよ
い。
【0069】ここで、上記実施例では、親局が一定の時
間間隔毎にシーケンス番号を更新するとともに、当該更
新の度毎にシーケンス番号をブロードキャスト信号に含
ませて無線送信する態様を示したが、このような態様に
限られず、例えば親局がシーケンス番号を更新する時間
間隔や、親局がブロードキャスト信号を無線送信する時
間間隔としては、種々な態様が用いられてもよい。
【0070】また、子局が親局から無線送信されたブロ
ードキャスト信号中のシーケンス番号に基づいて当該子
局が管理している時刻を補正するタイミングとしても、
種々な態様が用いられてもよく、例えば子局が親局から
ブロードキャスト信号を受信する度毎に受信したブロー
ドキャスト信号中のシーケンス番号に基づいて時刻の補
正処理を行うといった態様が用いられてもよい。
【0071】また、例えば、親局から子局に対して無線
送信されるブロードキャスト信号の信号形式や、親局や
子局により管理されるシーケンス番号のビット数や、親
局や子局により時刻を管理する態様や、データ処理装置
から親局に対して送信されるSETリクエストの信号形
式としても、種々な態様のものが用いられてもよい。
【0072】また、上記実施例では、ブロードキャスト
信号に含められるシーケンス番号の値を無線LANシス
テムにおける時刻(システム時刻)とみなして親局や子
局により管理等する構成を示したが、このようなシステ
ム時刻としては、例えば無線LANシステムに備えられ
た全ての親局や全ての子局において共通の時刻が用いら
れれば、どのような基準で計時される時刻が用いられて
もよく、例えば実際の「何月何日何時何分」等といった
時刻を各局で管理するようにしてもよい。なお、シーケ
ンス番号の値をシステム時刻として用いない場合には、
例えば子局では、親局から受信したブロードキャスト信
号中のシーケンス番号に基づいてシステム時刻を算出
し、算出したシステム時刻を管理等する。
【0073】また、以上に示した態様に限られず、本発
明に係る無線LANシステムの構成としては種々な構成
が用いられてもよい。例えば、無線LANシステムに備
えられる親局の数や、子局の数や、データ処理装置の数
としても種々な態様のものが用いられてもよく、また、
これら親局や子局やデータ処理装置の構成や、バックボ
ーン等の構成の仕方としても種々な態様のものが用いら
れてもよい。
【0074】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係る無線
LANシステムによると、親局と子局とがそれぞれクロ
ックにより時刻を管理し、これら親局と子局との間で無
線通信を行うに際して、親局が親局クロックによる所定
の時間間隔で順次更新して管理するシーケンス番号をブ
ロードキャスト信号に含めて無線送信する一方、子局が
親局から受信したブロードキャスト信号に含まれたシー
ケンス番号に対応した時刻に当該子局が子局クロックに
より管理している時刻を補正するようにしたため、例え
ば当該親局と当該子局との間で時刻の同期を確保するこ
とや、また、例えば当該親局の配下に存在する複数の子
局の間で時刻の同期を確保することができる。
【0075】また、本発明に係る無線LANシステムに
よると、親局が複数備えられているとともに、各親局が
バックボーンを介してデータ処理装置と接続されている
構成において、データ処理装置がシーケンス番号の補正
情報を含んだSETリクエストをバックボーンに接続さ
れた各親局へ送信する一方、各親局がデータ処理装置か
ら受信したSETリクエストに含まれた補正情報に従っ
て当該親局が管理しているシーケンス番号を補正するよ
うにしたため、例えば当該データ処理装置に接続された
複数の親局の間で時刻の同期を確保することができ、こ
れにより、例えば異なる親局の配下にある子局の間で時
刻の同期を確保することもできる。
【0076】また、本発明に係る無線LANシステムに
よると、親局と子局とにおける運用履歴に、当該各局が
管理する時刻を有したタイムスタンプを付加するように
したため、各局における運用履歴の時刻的な整合を保障
することができ、これにより、当該無線LANシステム
のネットワーク管理の正確化や効率化を図ることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係る無線LANシステムの
構成例を示す図である。
【図2】ブロードキャスト信号の一例を示す図である。
【図3】子局により行われる時刻補正を概念的に示す図
である。
【図4】子局により行われるブロードキャスト信号受信
時の処理の手順の一例を示す図である。
【図5】SETリクエストの一例を示す図である。
【図6】運用履歴データの例を示す図である。
【符号の説明】
1a〜1c・・親局(固定ステーション)、 B・・バ
ックボーン、2a〜2e・・子局(移動ステーショ
ン)、 D1、D2・・データ処理装置、3a、3b・
・有線LAN、 R1〜R3・・基本サービスエリア、
11・・シーケンス番号管理手段、 12・・親局時刻
管理手段、13・・ブロードキャスト手段、 14・・
リクエスト受信手段、15・・シーケンス番号補正手
段、 21・・子局時刻管理手段、22・・無線通信手
段、 23・・子局時刻補正手段、31・・リクエスト
送信手段、 41・・ブロードキャスト信号、47・・
フレームシーケンス番号、 51・・SETリクエス
ト、
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 三浦 俊二 東京都新宿区西新宿三丁目19番2号 日本 電信電話株式会社内 (72)発明者 鈴木 芳文 東京都新宿区西新宿三丁目19番2号 日本 電信電話株式会社内 Fターム(参考) 5K030 GA11 HB08 HC14 HD07 JL01 KA01 LA15 LD02 LD18 5K033 BA04 CB15 DA02 DA05 DA13 DA17 DB14 5K067 AA03 BB21 CC08 DD25 DD30 EE02 EE10 FF05 GG03 9A001 CC05 CC07 CC08 CZ06 KK56 LL09

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 親局と子局とがそれぞれクロックにより
    時刻を管理し、これら親局と子局との間で無線通信を行
    う無線LANシステムにおいて、 親局には、子局に対して無線送信するブロードキャスト
    信号に含ませるためのシーケンス番号を親局クロックに
    よる所定の時間間隔で順次更新して管理するシーケンス
    番号管理手段と、 シーケンス番号管理手段の管理内容と対応した時刻を管
    理する親局時刻管理手段と、 シーケンス番号管理手段で管理しているシーケンス番号
    を含ませたブロードキャスト信号を子局に対して無線送
    信するブロードキャスト手段と、を備える一方、 子局には、子局クロックにより計時した時刻を管理する
    子局時刻管理手段と、 親局から無線送信されたブロードキャスト信号を受信す
    る無線通信手段と、 親局との間で定められたシーケンス番号の時間間隔を用
    いて、無線通信手段により受信したブロードキャスト信
    号に含まれたシーケンス番号に対応した時刻に子局時刻
    管理手段で管理している時刻を補正する子局時刻補正手
    段と、 を備えたことを特徴とする無線LANシステム。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の無線LANシステムに
    おいて、 前記親局は複数備えられているとともに、各親局はバッ
    クボーンを介してデータ処理装置と接続されており、 データ処理装置には、親局で管理しているシーケンス番
    号を補正するための情報を含んだSETリクエストをバ
    ックボーンを介して各親局へ送信するリクエスト送信手
    段を備える一方、 各親局には、データ処理装置から送信されたSETリク
    エストをバックボーンを介して受信するリクエスト受信
    手段と、 受信したSETリクエストに含まれた補正情報に従って
    前記シーケンス番号管理手段で管理しているシーケンス
    番号を補正するシーケンス番号補正手段と、を備え、 各親局の前記ブロードキャスト手段は、補正された同一
    のシーケンス番号をブロードキャスト信号に含ませるこ
    とを特徴とする無線LANシステム。
  3. 【請求項3】 請求項1又は請求項2に記載の無線LA
    Nシステムにおいて、 親局と子局とにおける運用履歴に、当該各局が管理する
    時刻を有したタイムスタンプを付加することを特徴とす
    る無線LANシステム。
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