JP2019207187A - 計時装置、計時システム、及び計時方法 - Google Patents
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Abstract
Description
以下、図面を参照しながら本発明の実施形態について詳しく説明する。図1は、本実施形態に係る計時システムSの構成の一例を示す図である。計時システムSでは、複数の計時装置C1〜C6を備え、それら計時装置C1〜C6がツリー型のネットワークを構成している。
以下では、計時装置C1〜C6のうちの1つを計時装置Cと呼ぶことがある。
そのため計時システムSでは、計時装置C1〜C6は、標準電波を受信する親機と、親機から修正時刻信号を受信する子機とに分けられる。ここで修正時刻信号とは、時刻修正のための時刻情報である修正時刻情報Mを含む信号である。親機となる計時装置C1は、標準電波の受信しやすい窓際などに設置される。一方、子機となる計時装置C2及び計時装置C3は、建物の奥側に設定され、親機である計時装置C1から修正時刻信号を受信する。
図2は、本実施形態に係る修正時刻情報M及び通信チャネルの一例を示す図である。修正時刻情報Mは、レイヤ情報M1、送信チャネル情報M2、時刻情報M3、局情報M4、及びカレンダー情報M5を含む。
局情報M4は、時刻情報M3がどの情報源に基づいて修正されたのかを示す情報である。局情報M4は、例えば、UTC、JJY(40kHz;東・福島送信所)、JJY(60kHz,西・九州送信所)、スマートフォン、及び手動調整時の別を示す情報である。
カレンダー情報M5は、カレンダーを示す情報である。
計時システムSでは、混信を防ぐために10秒毎のタイムスロットTSを設けてレイヤ、及び送信CHから修正時刻情報Mの送信タイミングを決定し、複数の送信装置間において送信タイミングが重なることを防いでいる。ここで送信CHは、周波数ではなく時分割したタイムスロットを意味し、番号0〜59からランダムに設定される。送信タイミングの一例は、式(1)により表される。
計時システムSでは、親機である計時装置C、子機である計時装置Cともに初期受信に成功すると自動的に送信を開始する。計時装置Cは、送信時においてBLEのブロードキャスターとしてアドバタイジングを行う。アドバタイジングでは計時装置Cは、図3のように、チャネルCH37、チャネルCH38、及びチャネルCH39の3つのアドバタイジングチャネルを順次切替えて周波数ホッピングを行う。つまり、1回のアドバタイジングにおいて、3つの周波数を用いてアドバタイジングパケットの送信が行われる。
計時装置Cは、修正時刻情報Mをアドバタイジングパケットとして送信する。アドバタイジングとは、修正時刻情報Mを含む修正時刻信号を送信することである。
図3に示す例では、1回目のアドバタイジングと2回目のアドバタイジングとの間の送信間隔AI1、及び2回目のアドバタイジングと3回目のアドバタイジングとの間の送信間隔AI2が示されている。
図5に示すように、計時システムSでは、2回目以降のアドバタイジングにおいては送信タイミングが異なるため混信を回避可能となる。
したがって、計時システムSでは、上位レイヤの計時装置Cと、上位レイヤの計時装置Cから修正時刻情報Mを受信し、受信した修正時刻情報Mに基づいて自装置の計時データを修正する子計時装置とを備える。
図6は、本実施形態に係る計時装置Cの構成の一例を示す図である。計時装置Cは、長波受信回路1と、電源回路2と、コネクタ3と、主装置4と、表示装置5とを備える。
電源回路2は、AC(交流)アダプタ接続プラグ21と、バッテリ22とを備え、ACアダプタまたはバッテリ22からの直流電力を、コネクタ3を介して主装置4に供給する。
図7は、本実施形態に係る表示装置5の表示パネルPの表示の一例を示す図である。表示パネルPは、午前表示セグメントP1、午後表示セグメントP2、TLマークセグメントP3、時間表示セグメントP4、区切りセグメントP5、分表示セグメントP6、秒表示セグメントP7、親機子機モードマークセグメントP8、情報源マークセグメントP9、BLEマークセグメントP10、アンテナマークセグメントP11、受信レベルセグメントP12、バッテリマークセグメントP13、月表示セグメントP14、日表示セグメントP15、曜日表示セグメントP16を備える。
TLマークセグメントP3は、上位レイヤの計時装置Cから修正時刻信号を受信できていることなどを表示するための表示セグメントである。また、このTLマークセグメントP3の表示態様の切り替えにより、受信中であること、送信中であることなどを表示する。
時間表示セグメントP4と、区切りセグメントP5と、分表示セグメントP6と、秒表示セグメントP7とは、現在時刻を「時:分秒」の形式において表示する。
アンテナマークセグメントP11と受信レベルセグメントP12とは、受信電波の強度
を表示するためのセグメントである。
バッテリマークセグメントP13は、バッテリ22の電圧状態を表示するためのセグメントである。
月表示セグメントP14と、日表示セグメントP15と、曜日表示セグメントP16と
は、月日と曜日とを表示するためのセグメントである。
主装置4は、電圧デテクタ6と、レギュレータ7と、スイッチ群8と、RF(Radio Frequency;高周波)回路9と、水晶振動子10と、制御部11とを備える。
レギュレータ7は、電源回路2から供給される電圧を安定化して、主装置4内に供給する。
RECVスイッチが操作されると、所定時間、受信信号を受信する手動受信処理が実行される。
MODEスイッチが操作されると、長波を受信する長波受信親機モードと、スマートフォンからBLEによる受信により時刻情報を取得するBLE親機モードと、子機モードとの3つのモードが切り替わる。なお、親機モードと子機モードとの2つのモードを切り替えて、親機モードにおいて長波受信とBLE受信とのいずれを用いて時刻情報を取得するかは、自動で選択されてもよい。
水晶振動子10は、所定の発振周波数で発振し、発振信号を制御部11に供給する。
図8は、本実施形態に係る制御部11の構成の一例を示す図である。制御部11は、プロセッサ20と、計時データ取得部30と、エンコーダ40と、デコーダ50と、キー入力部60と、電圧データ入力部70と、レジスタ群80とを備える。
プロセッサ20は、CPU、RAM、及びROMなどにより実現される。
計時部202は、修正部201が修正した計時データに基づき計時を行う。
間隔設定部205は、送信間隔AI(アドバタイジングインターバル)を変更する。
表示制御部206は、表示装置5への種々の情報の表示制御を行う。
デコーダ50は、長波受信回路1及びRF回路9が受信した受信信号をデコードして、例えば、標準時刻情報や修正時刻情報Mのベースバンド信号を復調し、プロセッサ20に供給する。
電圧データ入力部70は、電圧デテクタ6が検出した電圧値をプロセッサ20に出力する。
計時データレジスタ802は、計時装置Cが計時している現在時刻を示す情報を計時データとして記憶する。ここで現在時刻を示す情報とは、月・日・時・分・秒・曜日を示す情報である。
送信間隔レジスタ807は、計時装置Cが1回の送信動作においてアドバタイズメントパケットを送信する送信間隔AIを記憶する。
ユーザは、計時システムSを構成する複数の計時装置Cを、RF回路9による通信が可能な距離範囲において配置し、電源を投入する。
計時装置Cは、電源が投入されると他の初期化動作と共に時刻情報を受信するための前処理を開始する。この前処理は、スイッチ群8のRESETスイッチが操作され制御部11が初期状態となった場合にも開始される。
ステップS100:親機子機モード制御部203は、計時装置Cが親機モードに設定されているか否かを判定する。ここで親機モードは、長波受信親機モードと、BLE親機モードとのいずれかである。
一方、親機子機モード制御部203が、親機子機モード設定情報が、長波受信親機モードを示さないと判定する場合(ステップS110;NO)、プロセッサ20はステップS130の親機モード近距離通信処理を実行する。親機モード近距離通信処理については、図11を参照し後述する。
ステップS200:通信制御部204は、長波受信回路1を制御して、JJYの九州送信所から60kHzにおいて放送されている標準電波を受信させる。ここで所定時間とは、例えば30秒間である。通信制御部204は、長波受信回路1が受信した受信信号を、デコーダ50にデコードさせ、標準時刻情報を取得する。
ステップS206:通信制御部204は、長波受信回路1がUTCを受信できたか否かを判定する。通信制御部204が、長波受信回路1がUTCを受信できたと判定する場合(ステップS206;YES)、プロセッサ20はステップS211の処理を実行する。
一方、通信制御部204が、長波受信回路1がUTCを受信できなかったと判定する場合(ステップS206;NO)、プロセッサ20はステップS207の処理を実行する。
表示制御部206は、通信制御部204が供給する信号に基づいて、表示装置5にアンテナマークセグメントP11と受信レベルセグメントP12とを用いて、長波受信に失敗したことを表示させる。ここで表示装置5は、例えば、アンテナマークセグメントP11を点滅させ、受信レベルセグメントP12を消灯させる。
計時部202は、計時データレジスタ802に受信した標準電波に基づく計時データをセットする。
通信制御部204は、受信チャネルレジスタ803に時刻種類に標準電波であることと東西送信所の別を示す情報を設定する。また、通信制御部204は、レイヤレジスタ805にレイヤの値として0を設定する。通信制御部204は、連続受信失敗回数レジスタ806に記憶される連続受信失敗回数をリセットする。
プロセッサ20は、計時データをセットすると、修正時刻信号の送信動作を開始する。修正時刻信号の送信動作については、図15を参照し後述する。
ステップS310:通信制御部204は、RF回路9に、スマートフォンと接続するためのアドバタイズ信号を間欠的に所定時間送信させる。ここで所定時間とは、例えば、30秒間である。
表示制御部206は、通信制御部204が供給する信号に基づいて、表示装置5にBLEマークセグメントP10と、アンテナマークセグメントP11と受信レベルセグメントP12とを用いて、近距離通信に失敗したことを表示させる。ここで表示装置5は、例えば、BLEマークセグメントP10を点灯させ、アンテナマークセグメントP11を点滅させ、受信レベルセグメントP12を消灯させる。
計時部202は、計時データレジスタ802に受信した近距離時刻信号に基づく計時データをセットする。
プロセッサ20は、計時データをセットすると、修正時刻信号の送信動作を開始する。修正時刻信号の送信動作については、図15を参照し後述する。
通信制御部204は、受信チャネルレジスタ803に時刻種類にスマートフォンなどから受信した時刻であることを示す情報を設定する。また、通信制御部204は、レイヤレジスタ805にレイヤの値として0を設定する。通信制御部204は、連続受信失敗回数レジスタ806に記憶される連続受信失敗回数をリセットする。
ステップS410:通信制御部204は、RF回路9が近距離時刻信号を受信したか否かを判定する。通信制御部204が、RF回路9が近距離時刻信号を受信したと判定する場合(ステップS410;YES)、デコーダ50から修正時刻情報Mを取得する。その後、プロセッサ20はステップS420の処理を実行する。
一方、通信制御部204が、RF回路9が近距離時刻信号を受信していないと判定する場合(ステップS410;NO)、プロセッサ20はステップS430の処理を実行する。
プロセッサ20は、計時データを修正すると、修正時刻信号の送信動作を開始する。修正時刻信号の送信動作については、図15を参照し後述する。
通信制御部204は、RF回路9を起動させてから所定時間が経過したと判定する場合(ステップS430;YES)、ステップS440の処理を実行する。一方、通信制御部204は、RF回路9を起動させてから所定時間が経過していないと判定する場合(ステップS430;NO)、ステップS410の処理を繰り返す。
表示制御部206は、通信制御部204が供給する信号に基づいて、アンテナマークセグメントP11と受信レベルセグメントP12とを用いて、修正時刻信号の受信に失敗したことを表示装置5に表示させる。ここで表示装置5は、例えば、アンテナマークセグメントP11を点滅させ、受信レベルセグメントP12を消灯させる。ユーザは、計時装置Cが修正時刻信号の受信に失敗したことに応じて、計時装置Cの位置を変えて設置し直してもよい。
(通常時の動作)
通常の動作時において、制御部11の計時データ取得部30は、水晶振動子10の発振信号を用いて一定時間(例えば、50ms)を計時する毎に、計時時刻を更新するための計時割込信号をプロセッサ20に供給する。この計時信号に応答して、プロセッサ20は、図13に示す処理を開始する。
図13は、本実施形態に係る通常時の計時処理の一例を示す図である。
ステップS510:計時部202は、表示制御部206に表示装置5の表示情報の更新などの処理を実行させる。
この計時割込信号に応答して、プロセッサ20は、図14に示す処理を開始する。
ここで、通信制御部204は、レイヤレジスタ805に記憶される自装置のレイヤの値と、受信チャネルレジスタ803に記憶される受信チャネルとに基づいて、上述した式(1)から受信タイミングを算出する。受信タイミングとは、上位レイヤの計時装置Cの送信タイミングである。
通信制御部204は、デコーダ50から修正時刻情報Mを取得する。
また、計時部202は、所定時間(例えば、500ms)の経過を計時する毎に、プロセッサ20に、修正時刻信号を送信するための計時割込信号を送る。この計時割込信号に応答して、プロセッサ20は、図15に示す処理を開始する。
図15は、本実施形態に係る修正時刻信号の送信動作の一例を示す図である。
計時部202は、生成した修正時刻情報Mを通信制御部204に供給する。
ステップS720:間隔設定部205は、1回の送信動作に含まれる修正時刻信号の送信間隔AIを設定する。ここで間隔設定部205は、送信間隔AIを上述した式(2)によってランダムに設定する。
送信間隔レジスタ807に記憶される送信間隔AIは、計時装置Cがリセットされた後、初期値に設定されている。ここで初期値とは、例えば、20msである。間隔設定部205は、送信間隔レジスタ807に記憶される送信間隔AIを変更することにより送信間隔AIを設定する。
したがって、間隔設定部205は、送信期間内において通信制御部204が順次送信する修正時刻情報Mの送信間隔AIを変更する。ここで間隔設定部205は、送信間隔AIをランダムに変更する。
したがって、間隔設定部205は、送信期間(送信期間TP1、送信期間TP2、及び送信期間TP3)のうち、第1送信期間内において通信制御部204が順次送信する修正時刻情報Mの送信間隔と、第1送信期間とはタイミングが異なる第2送信期間内において通信制御部204が順次送信する修正時刻情報Mの送信間隔とを変更する。
したがって、通信制御部204は、計時データの修正値を示す複数の修正時刻情報Mを他の計時装置Cに所定の送信期間内において順次送信する。
ステップS750:通信制御部204は、送信動作回数毎に送信動作を繰り返す処理を終了する。
送信部(通信制御部204)は、計時データの修正値を示す複数の修正時刻情報Mを他の計時装置Cに所定の送信期間内において順次送信する。
変更部(間隔設定部205)は、送信期間内において送信部(通信制御部204)が順次送信する修正時刻情報Mの送信間隔AIを変更する。
この構成により、本実施形態に係る計時装置Cでは、変更された送信間隔AIにおいて、複数の修正時刻情報Mを順次送信できるため、時刻修正のための信号の混信を軽減できる。ここで本実施形態に係る計時装置Cでは、設置時に複数の計時装置Cが同時に修正時刻情報Mの送信を開始した場合であっても、それらの修正時刻情報Mは変更された送信間隔AIにおいて送信されるため混信を回避できる。
この構成により、本実施形態に係る計時装置Cでは、複数の修正時刻情報Mを順次送信する送信間隔AIをランダムに変更できるため、送信間隔AIをランダムに変更しない場合に比べて時刻修正のための信号の混信を軽減できる。
この構成により、本実施形態に係る計時システムSでは、時刻修正のための信号の混信を軽減できるため、時刻修正のための信号の混信が軽減されない場合に比べて正確な時刻を維持することができる。
また、上述した実施形態における計時装置Cの一部、または全部を、LSI(Large Scale Integration)等の集積回路として実現してもよい。計時装置Cの各機能ブロックは個別にプロセッサ化してもよいし、一部、または全部を集積してプロセッサ化してもよい。また、集積回路化の手法はLSIに限らず専用回路、または汎用プロセッサで実現してもよい。また、半導体技術の進歩によりLSIに代替する集積回路化の技術が出現した場合、当該技術による集積回路を用いてもよい。
Claims (5)
- 計時データの修正値を示す複数の修正時刻情報を他の計時装置に所定の送信期間内において順次送信する送信部と、
前記送信期間内において前記送信部が順次送信する前記修正時刻情報の送信間隔を変更する変更部と
を備える計時装置。 - 前記変更部は前記送信間隔をランダムに変更する請求項1に記載の計時装置。
- 前記変更部は、前記送信期間のうち、第1送信期間内において前記送信部が順次送信する前記修正時刻情報の送信間隔と、前記第1送信期間とはタイミングが異なる第2送信期間内において前記送信部が順次送信する前記修正時刻情報の送信間隔とを変更する請求項2に記載の計時装置。
- 請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の計時装置と、
前記計時装置から前記修正時刻情報を受信し、受信した前記修正時刻情報に基づいて自装置の前記計時データを修正する子計時装置と
を備える計時システム。 - 計時データの修正値を示す複数の修正時刻情報を他の計時装置に所定の送信期間内において順次送信する送信過程と、
前記送信期間内において前記送信過程において順次送信される前記修正時刻情報の送信間隔を変更する変更過程と
を有する計時方法。
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