JP2013003118A - 電子時計 - Google Patents

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Abstract

【課題】大規模なシステムが無くとも容易に正確な時刻修正を行うことのできる電子時計を提供する。
【解決手段】電子時計は、現在時刻データを計数する時刻計数手段(45a)と、所定の時点からの経過時間データを計数する経過時間計数手段(45b)と、複数の外部機器から時刻データを受信する受信手段(48)と、この受信手段により受信した受信時刻データと、受信時の経過時間計数手段の経過時間データとを対応づけて複数組記憶する記憶手段(43a)と、複数の外部機器から時刻データを受信した後、記憶手段により記憶された複数組の受信時刻データと受信時の経過時間計数手段の経過時間データとを基にして修正時刻データを得る演算手段(41、S53)と、この演算手段で得られた修正時刻データにより時刻計数手段の現在時刻データを修正する時刻修正手段(41、S53)とを備える。
【選択図】図8

Description

この発明は、外部機器から時刻データを受信して、受信した時刻データで時刻修正する電子時計に関する。
広義の無線技術を使用して外部の時刻情報を取り込み、時計の時刻合わせを行う時刻修正手法が各種研究されている。たとえば、長波である標準電波を受信してその時刻コードに基づき時刻の修正を行う腕時計がある(例えば特許文献1)。また、GPSからの電波に含まれている時刻情報に基づき、自己の時計の時刻修正を行う時計装置がある(例えば特許文献2)。さらに、腕時計にブルートゥース(Bluetooth;登録商標)などの近距離無線通信手段を搭載し、これにより特定の携帯電話との間で通信を行って携帯電話から時刻データを受信することで、腕時計の時刻を修正する技術が開示されている(例えば、特許文献3)。
特開2011−47727号公報 特開2000−199792号公報 特開2009−118403号公報
標準電波を受信して時刻を修正する方式では、精度の高い時刻修正が可能であるが、標準電波の受信に1〜3分程度の長い時間を要するという課題がある。また、電波環境の悪いところでは、標準電波の受信に失敗して時刻の修正ができない場合があるという課題もある。
GPSからの電波に含まれている時刻情報に基づき、自己の時計の時刻修正を行う方式においては、GPSからの電波に関して電波障害が発生すると誤差が大きくなるという課題が存在する。また、携帯電話から時刻データを取得して時刻を修正する方式では、近距離無線通信によって時刻データを短時間で取得できるという利点がある一方、携帯電話に保持されている時刻データには携帯電話の仕様によって精度のバラツキがあるため、通信先の携帯電話によっては正確な時刻修正ができないという欠点がある。さらに、これらの方式はいずれも大規模なシステムが必要となる。
本発明の目的は、かかる従来の課題に鑑みてなされたものであり、大規模なシステムが無くとも容易に正確な時刻修正を行うことのできる通信機能付き電子時計を提供することにある。
本発明は、上記目的を達成するため、
現在時刻データを計数する時刻計数手段と、
所定の時点からの経過時間データを計数する経過時間計数手段と、
複数の外部機器から時刻データを受信する受信手段と、
この受信手段により受信した受信時刻データと、受信時の前記経過時間計数手段の経過時間データとを対応づけて複数組記憶する記憶手段と、
前記複数の外部機器から時刻データを受信した後、前記記憶手段により記憶された複数組の前記受信時刻データと前記受信時の経過時間計数手段の経過時間データとを基にして修正時刻データを得る演算手段と、
この演算手段で得られた修正時刻データにより前記時刻計数手段の現在時刻データを修正する時刻修正手段と、
を備えることを特徴とする電子時計である。
本発明に従うと、大規模なシステムが無くとも容易に正確な時刻修正を行うことのできる電子時計を提供することができる。
本発明の実施形態に係る電子時計40の内部構成を示すブロック図である。 本発明の実施形態に係る電子時計40が互いに無線通信している様子を示す図である。 本実施形態の「リセット処理」の制御手順を示すフローチャートである。 本実施形態の「通信処理」の制御手順を示すフローチャートである。 本実施形態の「送信処理」の制御手順を示すフローチャートである。 本実施形態の「受信処理」の制御手順を示すフローチャートである。 本実施形態の受信データ記憶部(記憶手段)43aのメモリ構造を示す図である。 本実施形態の「更新時刻における時刻修正処理」の制御手順を示すフローチャートである。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
図1は、本発明の実施形態に係る電子時計40の内部構成を示すブロック図である。図2は、本発明の実施形態に係る電子時計40が互いに無線通信している様子を示す図である。
電子時計40は、図2に示すように、機器の全体的な制御を行うCPU(中央演算処理装置)41と、CPU41が実行する制御プログラムや制御データを格納したROM(Read Only Memory)42と、CPU41に作業用のメモリ領域を提供するRAM(Random Access Memory)43と、複数の外部操作部としての操作ボタンを有し外部から指令を入力する操作用のスイッチ44と、現在時刻データを計数する時刻計数手段45aと、リセット時からの経過時間データを計数する経過時間計数手段45bとを有する計時回路45と、電子時計40本体の正面部に設けられ時刻表示や種々の機能表示を行うLCD(液晶表示部)46と、LCD46を駆動する液晶ドライバ47と、アンテナAN41を介して無線通信を行う無線モジュール48(受信手段、送信手段)と、無線モジュール48を介して送受信されるデータに対してシリアル/パラレル変換等のデータ処理を行うUART(Universal Asynchronous Receiver Transmitter)49と、振動によりユーザに通知を行う振動モータ50およびそのドライバ51と、発光点滅等によりユーザに通知を行ったり文字盤を照らしたりする発光ダイオード52およびそのドライバ53と、ブザー音によりユーザに通知を行うピエゾ素子54およびそのドライバ55と、CPU41と各部との間で信号をやり取りするバス56等を備えている。
電子時計40のROM42には、他の電子時計40からの無線情報に基づき時刻修正を行う“無線情報からの時刻による修正処理”のプログラムが格納されている。具体的には、リセット処理、通信処理、送信処理、受信処理、演算処理などの各プログラムが格納されている。また、自己の電子時計40のID(識別コード)が記憶されている。これは、無線(送信)時、個々の電子時計を識別するために割り当てられるものである。識別番号とも言われるが、番号だけでなく、記号・符号を含む概念として、本願では識別コードと称する。
電子時計40のRAM43には、受信した他の電子時計のID(識別コード)と受信した時刻に関するデータを記憶する受信データ記憶部(記憶手段)43aが含まれている。この受信データ記憶部43aとCPU41とにより記憶制御手段が構成される。
次に、電子時計40の時刻修正に係る動作について、図3から図7のフローチャートを参照して説明する。
図3は、電子時計40のCPU41により実行される「リセット処理」の制御手順を示すフローチャートである。この「リセット処理」は、ユーザが電子時計40に最初に通電した際(例えば電子時計40に電池を装着した時)に開始される。
リセット処理においては、CPU41は、現在時刻計数手段45aの現在時刻データを「00時00分00秒」に、経過時間計数手段の経過時間データを「0時間00分00秒」に、変数「max」を0に、更新時刻は「1時00分」にリセットする(ステップS1)。
ここで、現在時刻とは、電子時計40の計時回路45の時刻計数手段45aが計数する現在時刻である。経過時間とは、電子時計40の計時回路45の経過時間計数手段45bが計数する経過時間である。変数maxとは、所定の更新時刻から次の更新時刻の間に無線受信した時計の総数の内、ID(識別コード)が互いに異なる時計の総数(最大値)を示す変数である。
更新時刻とは、本実施形態において「無線受信で取得した複数の時刻情報」を基に電子時計40の時刻合わせをするために指定された時刻である。本実施形態の更新時刻は、1日毎の所定の時刻(図3では、1:00(午前1時))である。この更新時刻は固定値であっても良く、ユーザによって異なる所定の時刻に設定できてもよい。これらの場合において更新時刻と次の更新時刻の間の時間を更新間隔と称する。すなわち、この場合、更新間隔は1日(=24時間)である。さらに、更新間隔は1日に限られない。例えば更新間隔が2日、あるいは1週間であってもよい。さらに、これ以降、「所定の更新間隔を有する所定の更新時刻」を「所定の更新タイミング」と称する。
図4は、電子時計40のCPU41により実行される「通信処理」の制御手順を示すフローチャートである。通信処理の開始と終了は、例えばスイッチ44によりユーザが開始時刻と終了時刻を任意に指定できてもよく、また、固定の開始時刻、終了時刻であってもよい。さらに常時、通信処理を行うようにされていてもよい。
通信処理は、送信処理(ステップS21、図5参照)とランダムな待ち時間(ステップS22)と受信処理(ステップS23、図6参照)およびランダムな待ち時間(ステップS24)とを繰り返すことで行われる。すなわち、受信手段は、送信手段が自己の識別コードおよび自己の時刻データを送信したのち、ランダムな待ち時間を経てから、外部機器から識別コードおよび受信時刻データを受信するように構成される。また、送信手段は、受信手段が外部機器から識別コードおよび受信時刻データを受信したのち、ランダムな待ち時間を経てから、自己の識別コードおよび自己の時刻データを送信するように構成される。ここで、上記1サイクル(ステップ21からステップ24まで)は数10秒〜約1分の間隔であることが望ましい。
ここで、送信処理と受信処理とをランダムな待ち時間(ステップ22、ステップ24)を挟んで実行することで、自己の時計40の受信処理と他の時計の送信処理のタイミングが合う場合が高い確率で発生する。そして、自己の時計40は、他の時計のID情報および現在時刻情報を取得することが可能となる。
図4では、ランダムな時間間隔をもって送信処理と受信処理が行われるが、送信処理が一定時間間隔で行われ、一方、受信処理がランダムな時刻に行われるように構成してもよい。その場合にも、上記1サイクル(ステップ21からステップ24まで)は数10秒〜約1分の間隔であることが望ましい。
図5は、電子時計40のCPU41により実行される「送信処理」の制御手順を示すフローチャートである。送信処理は、自己のID(識別コード)および現在時刻を無線により不特定多数に向かって自動的に送信する(ステップ31)。ここで、タイミング信号や、特別な接続処理は必要とされない。
図6は、電子時計40のCPU41により実行される「受信処理」の制御手順を示すフローチャートである。
受信処理では、CPU41は、先ず、受信の有無を確認する(ステップS41)。受信がないと判断されるとCPU41は何も実行せず終了する。受信が有ると判断されると「YES」へ分岐してステップ42へ移行する。そしてステップ42にてCPU41は、カウンタ変数iをi=1に設定する。次に、カウンタ変数iと変数maxとの大小を比較する(ステップ43)。ここで、変数maxとは、既述の通り、所定の更新時刻から次の更新時刻の間に無線受信した時計の総数の内、ID(識別コード)が互いに異なる時計の総数(最大値)を示す変数である。
受信が最初の場合は、既述のリセット処理によりmax=0になっている。したがって、iの値はmaxの値以下ではないので「NO」へ分岐してステップ44へ移行する。
ステップS44へ移行すると、CPU41は変数maxを1増加させてmax=1とする。そして、CPU41は、今回受信したIDをID(i=1)としてRAM43の受信データ記憶部43aに記憶する(ステップ45)。次にCPU41は受信した時刻を受信時刻(i=1)としてRAM43の受信データ記憶部43aに記憶する(ステップS47)。ステップ48では、CPU41は、受信現在の経過時間を受信時の経過時間(i=1)としてRAM43の受信データ記憶部43aに記憶して、受信処理を終了する。
次に、受信が2回目になると、ステップS41において「受信有り」であるので「YES」へ分岐してステップ42へ移行する。ステップ42ではCPU41は、カウンタ変数iをi=1に設定する。次に、カウンタ変数iと変数maxとの大小を比較する(ステップ43)。maxは第1回目の受信の処理時にmax=1とされている(ステップ44にて)。したがって、i=maxであり、「YES」に分岐してステップ46に移行する。
ステップ46では、記憶制御手段(CPU41と受信データ記憶部43a)は、受信IDが今までに受信したことがあるIDか否かを判断する。受信IDが、今までに受信したことがあるIDと一致すれば、「YES」に分岐してステップS47に移行する。この場合は、受信IDが既に記憶されているID[1]と一致していることになる。そして、受信時刻[1]、受信時の経過時間[1]が既に受信データ記憶部43aに記憶されている。ステップ47では、記憶制御手段(CPU41と受信データ記憶部43a)は受信した時刻を新たな受信時刻[1]としてRAM43の受信データ記憶部43aの格納場所に上書きする(ステップ47)。そしてステップ48に移行する。ステップ48では、記憶制御手段(CPU41と受信データ記憶部43a)は、受信現在の経過時間を新たな受信時の経過時間[1]としてRAM43の受信データ記憶部43aの格納場所に上書きする。そして終了する。
一方、ステップS46において、受信IDが今までに受信したことがないIDであれば、「NO」へ分岐してステップS49に移行する。ステップ49では変数iを1増加させて(i=2)、ステップ43に戻る。ステップ43に戻り、カウンタ変数iと変数maxの比較を行うが、今回はi(=2)>max(=1)であるため、比較判断の結果、「NO」へ分岐し、ステップ44に移行する。CPU41は、変数maxの値を2に増分させ(ステップ44)、受信IDをID(i=2)としてRAM43の受信データ記憶部43aに書き込み(ステップ45)、受信した時刻を受信時刻(i=2)としてRAM43の受信データ記憶部43aに書き込み(ステップ47)、受信現在の経過時間を受信時の経過時間(i=2)としてRAM43の受信データ記憶部43aに書き込み(ステップ48)、その後終了する。
3回目以降の受信においても同様の処理となるである。その概要は以下の通りである。受信があった場合、CPU41は、カウンタ変数iを1として(ステップS42)、カウンタ変数iと変数maxを比較し(ステップS43)、i=<maxである間は、受信IDと既に受信して記憶されているIDを比較する(ステップS46)。両者のIDが一致した場合には、一致したID[i]に対応する受信時刻[i]、受信時の経過時間[i]を上書きする(ステップS47、ステップS48)。両者のIDが異なる場合にはカウンタ変数を1増加させて(ステップS49)、ステップ43に戻り、カウンタ変数iと変数maxを比較する。そして、i>maxになった場合(すなわち、受信IDが、既に記憶されているいずれのIDとも等しくない場合)、変数maxの値を1増加させ(ステップS44)て、受信IDをID[i]として、受信した時刻を受信時刻[i]として、受信現在の経過時間を受信時の経過時間[i]としてそれぞれRAM43の受信データ記憶部43aに書き込む(ステップS45、ステップ46、ステップ47)。
ここで、図2に示す受信データ記憶部43aには、時刻データの送信元である他の電子時計の受信ID[i]と、他の電子時計から受信した受信時刻[i]と、受信時の経過時間[i]とが対応づけられて(1組になって)記憶されるようになっている(図7参照)。変数maxの値も記憶される。リセット状態では変数maxは0である。そして、今までに記憶されている受信IDと異なるIDが受信された場合には変数maxの値が1つずつ増加して、受信データ記憶部43aに記憶される。
図6に示す受信処理では、受信IDと既に受信して記憶されているIDが一致する場合に、新しいデータの方がより精度が良いという考えに基づき、受信時刻データと受信時の経過時間データを上書きするようにしている。なお、受信IDと既に受信して記憶されているIDが一致する場合に元のデータを保持する方法を採用することも可能である。いずれの場合でも、同じ時計からの時刻データは複数記憶しない。
図8は、電子時計40のCPU41により実行される「更新時刻における時刻修正処理」の制御手順を示すフローチャートである。なお、「更新時刻における時刻修正処理」は「分キャリー処理」として、1分毎に現在時刻と更新時刻が比較される。ここで、「分キャリー」とは時刻において、59秒から00秒に変わり、「分が変わる」または「分の桁が上がる」ことを意味する。
この「更新時刻における時刻修正処理」では、CPU41は、先ず、現在時刻と更新時刻を比較する(ステップS51)。そして、現在時刻と更新時刻が一致しない場合は、「NO」へ分岐して終了する。一方、両者の時刻が一致したら、「YES」へ分岐して、ステップS52へ移行し、変数maxの値が0より大きいか否かを判断する。ステップ52において、変数maxの値が0である場合にはステップS52にて「NO」へ分岐して「更新時刻における時刻修正処理」を終了する。変数maxの値が0より大きい場合、受信時刻データ等が記憶されているので、「YES」へ分岐してステップS53に移行する。
CPU41は、次に、時刻修正データを演算して得て、現在時刻を更新する(ステップS53)。具体的には、演算手段(CPU41、ステップS53)は、i=1〜変数maxそれぞれの場合に対する「受信時刻[i]+現在の経過時間−受信時の経過時間[i]」の値を計算して修正値とし、それらの修正値を平均する。それらの修正値の平均値が時刻修正データとなる。ここで、現在の経過時間とは、更新時刻における経過時間である。そして、時刻修正手段(CPU41、ステップS53)は、時刻修正データによって現在時刻を更新する。ステップS54では、変数maxの値を0にリセットする(ステップS54)。そして、「更新時刻における時刻修正処理」を終了する。
いま、ステップS53の内容を具体的時刻を例示して説明する。
A=「受信時刻[i]、B=現在の経過時間、C=受信時の経過時間[i]、D=更新時の時刻
とおいて、
D(更新時の時刻)=今日の午前1時、A=前日の15:02、B=今日の午前1時+α(時間)、C=前日の15:00+α(時間)、αはリセット時刻から受信時の自己の時刻までの経過時間、であるとする。
更新時の時刻を修正値に更新することは、
D→修正値=A+B−C を意味するから、「修正値−D」を計算すると、
修正値−D=A+B−C−D
=(A−C)+(B−D)
=(0:02−α)+(α)
=0:02
となる。すなわち、「修正値−D」は、外部機器の時刻からの自己の時刻のずれを算出していることになる。
したがって、修正値の平均値で現在時刻を更新することは、「外部機器の時刻からの自己の時刻の平均的ずれを算出し、該平均的ずれ時間分だけ自己の現在時刻をずらした時刻に修正する」ことを意味する。
ここで、ステップS53での演算手順は、i=1〜変数maxそれぞれの場合に対する「受信時刻[i]+現在の経過時間−受信時の経過時間[i]」の値を計算して修正値とし、その後、それらの修正値を平均している。しかし、演算の手順は上記に限定されない。たとえば、受信時刻[i]の平均値、受信時の経過時間[i]の平均値を求めた後、時刻修正データ=「受信時刻[i]の平均値+現在の経過時間−受信時の経過時間[i]の平均値」としてもよい。
また、ステップ53における演算手段は、「受信時刻[i]+現在の経過時間−受信時の経過時間[i]」の値を単純平均している。演算手段の演算手法としては、単純平均以外の手法を採用することも可能である。たとえば、最大値と最小値を除いてから平均したり、中心値から所定分以上離れたデータを除外して平均するという演算手法を採用することもできる。さらに、受信時刻[i]、受信時の経過時間[i]という2つのデータが記憶されていることを利用し、受信時の経過時間[i]が更新時刻に近い場合に対応する修正値に重い重み付けをして平均するという演算手法を採用することもできる。
さらに、受信時の経過時間[i]のデータを記憶せずに、受信時の自己の時刻[i]を記憶することでも「更新時刻における時刻修正処理」は可能である。この場合、Δt[i]=「受信時の経過時間[i]− 受信時の自己の時刻[i]」として、i=1〜変数maxに対するΔt[i]の平均値を求め、i=1〜変数maxに対するΔt[i]の平均値を更新時の時刻に加算することで、「更新時刻における時刻修正処理」が実現される。その際の演算手順は種々の変更が可能である。この場合も、時刻修正処理は、「外部機器の時刻からの自己の時刻の平均的ずれを算出し、該平均的ずれ時間分だけ自己の現在時刻をずらした時刻に修正する」ことを意味する。
以上のように、本実施形態の電子時計では、外部機器から受信した識別コードと時刻データおよび記受信時の自己の経過時間を対応づけて記憶し、所定の更新タイミングにおいて、演算手段が複数組の時刻データと前記受信時の自己の経過時間を基にして演算処理し、時刻修正手段が、演算して得られた修正時刻データにより時刻計数手段の時刻を修正することができるので、大規模なシステムが無くとも容易に正確な時刻修正を行うことのできる電子時計を提供することができる。
また、新たに受信した識別コードが既に受信されて記憶手段により記憶されている識別コードと一致する場合には、新たに受信した識別コードに対応する受信時刻データと受信時の自己の経過時間を、記憶手段により既に記憶されている識別コードに対応する格納場所に上書きする記憶制御手段をさらに備えることにより、時刻合わせの精度をより高めることが可能となる。
また、時刻修正手段は、記憶手段の記憶データを基に、外部機器の時刻からの自己の時刻の平均的ずれを算出し、平均的ずれ時間分だけ自己の現在時刻をずらした時刻に修正する手段を含んでいることにより、時刻合わせの精度を高めることができる。
なお、本実施形態では、腕時計型の電子時計40で説明したが、腕時計型の電子時計に限定する必要はない。持ち運び可能な時計(懐中時計、ペンダント型時計、キーホルダ型時計など)や持ち運び可能な物に付したり、持ち運び可能な物に組み込まれている時計であっても良い。さらには、時刻データを持っていれば例えば携帯電話でも良い。
本発明の実施形態を説明したが、本発明の範囲は上述の実施の形態に限定するものではなく、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。以下に、本願出願の当初の特許請求の範囲に記載された発明を付記する。
[付記]
<請求項1>
現在時刻データを計数する時刻計数手段と、
所定の時点からの経過時間データを計数する経過時間計数手段と、
複数の外部機器から時刻データを受信する受信手段と、
この受信手段により受信した受信時刻データと、受信時の前記経過時間計数手段の経過時間データとを対応づけて複数組記憶する記憶手段と、
前記複数の外部機器から時刻データを受信した後、前記記憶手段により記憶された複数組の前記受信時刻データと前記受信時の経過時間計数手段の経過時間データとを基にして修正時刻データを得る演算手段と、
この演算手段で得られた修正時刻データにより前記時刻計数手段の現在時刻データを修正する時刻修正手段と、
を備えることを特徴とする電子時計。
<請求項2>
前記受信手段は、前記外部機器から前記時刻データと共に前記外部機器を特定する識別コードを受信し、
前記記憶手段は、受信した識別コードを前記受信時刻データ及び前記受信時の経過時間計数手段の経過時間データに対応づけて記憶可能で、
更に、前記受信手段で新たに識別コードが受信された際に、前記新たに受信された識別コードが前記記憶手段に既に記憶されているか否かを判別し、記憶されている場合には、前記記憶手段に前記新たに受信された識別コードに対応して記憶されているデータを、新たに受信した受信時刻データと受信時の経過時間計数手段の経過時間データとに書き換える記憶制御手段を備えることを特徴とする請求項1記載の電子時計。
<請求項3>
前記時刻修正手段は、前記記憶手段の前記受信時刻データと前記受信時の経過時間計数手段の経過時間データとの平均的ずれを算出し、該平均ずれ時間分だけ前記時刻計数手段の現在時刻データを修正することを特徴とする請求項1または請求項2記載の電子時計。
40 電子時計
41 CPU
42 ROM
43 RAM
43a 受信データ記憶部(記憶手段)
44 スイッチ
45 計時回路(時刻計数手段)
46 LCD(液晶表示部)
48 無線モジュール(受信手段、送信手段、無線通信手段)

Claims (3)

  1. 現在時刻データを計数する時刻計数手段と、
    所定の時点からの経過時間データを計数する経過時間計数手段と、
    複数の外部機器から時刻データを受信する受信手段と、
    この受信手段により受信した受信時刻データと、受信時の前記経過時間計数手段の経過時間データとを対応づけて複数組記憶する記憶手段と、
    前記複数の外部機器から時刻データを受信した後、前記記憶手段により記憶された複数組の前記受信時刻データと前記受信時の経過時間計数手段の経過時間データとを基にして修正時刻データを得る演算手段と、
    この演算手段で得られた修正時刻データにより前記時刻計数手段の現在時刻データを修正する時刻修正手段と、
    を備えることを特徴とする電子時計。
  2. 前記受信手段は、前記外部機器から前記時刻データと共に前記外部機器を特定する識別コードを受信し、
    前記記憶手段は、受信した識別コードを前記受信時刻データ及び前記受信時の経過時間計数手段の経過時間データに対応づけて記憶可能で、
    更に、前記受信手段で新たに識別コードが受信された際に、前記新たに受信された識別コードが前記記憶手段に既に記憶されているか否かを判別し、記憶されている場合には、前記記憶手段に前記新たに受信された識別コードに対応して記憶されているデータを、新たに受信した受信時刻データと受信時の経過時間計数手段の経過時間データとに書き換える記憶制御手段を備えることを特徴とする請求項1記載の電子時計。
  3. 前記時刻修正手段は、前記記憶手段の前記受信時刻データと前記受信時の経過時間計数手段の経過時間データとの平均的ずれを算出し、該平均ずれ時間分だけ前記時刻計数手段の現在時刻データを修正することを特徴とする請求項1または請求項2記載の電子時計。
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