JP2018169175A - 携帯端末、プログラム、及び歩度補正システム - Google Patents

携帯端末、プログラム、及び歩度補正システム Download PDF

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Abstract

【課題】電子時計に記憶される情報量を低減し、電子時計の歩度のずれ量の算出を行うための複雑な処理を可能にする携帯端末、プログラム、及び歩度補正システムを提供する。【解決手段】携帯端末20は、水晶振動子40の発振周波数に基づいて時刻を刻む電子時計1と通信接続可能であって、水晶振動子40に応じて定められた基準日からの経過日数に基づいて、水晶振動子40の経時変化に応じた歩度のずれ量を算出する算出部25を有する。【選択図】図2

Description

本発明は、携帯端末、プログラム、及び歩度補正システムに関する。
従来、水晶振動子の発振周波数に基づいて時刻を計時する電子時計が知られている。このような電子時計においては、長期間使用することにより水晶振動子が経時変化を生じてしまう。水晶振動子が経時変化すると、発振周波数が変化し、その結果、電子時計の歩度がずれてしまう。そこで、例えば、特許文献1には、水晶振動子の経時変化に応じて歩度を補正する技術が開示されている。
特開昭63−77202号公報
ここで、歩度を補正するために、経時変化が開始する所定の基準日を予め電子時計に記憶させ、所定の基準日からの経過日数を取得することが考えられる。しかしながら、電子時計は情報を保存できる領域が少なく、基準日に関する情報や、基準日からの経過日数に関する情報等を電子時計に記憶させておくことは困難である。また、電子時計内で歩度のずれ量を算出するための複雑な計算処理を行うことは困難である。
本発明はかかる事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、電子時計に記憶される情報量を低減し、電子時計の歩度のずれ量の算出を行うための複雑な処理を可能にすることにある。
上記課題を解決すべく本出願において開示される発明は種々の側面を有しており、それら側面の代表的なものの概要は以下の通りである。
(1)発振子又は発振器の発振周波数に基づいて時刻を刻む電子時計と通信接続可能であって、前記発振子又は発振器に応じて定められた基準日からの経過日数に基づいて、前記発振子又は発振器の経時変化に応じた歩度のずれ量を算出する算出部を有する携帯端末。
(2)(1)において、前記電子時計に予め付与される識別番号に基づいて前記基準日を取得する基準日取得部を有する携帯端末。
(3)(1)又は(2)において、前記発振子又は発振器の発振周波数の経時変化傾向を予め記憶する傾向記憶部を有する携帯端末。
(4)(3)において、前記傾向記憶部は、前記発振子又は発振器の種類にそれぞれ対応する複数の前記経時変化傾向を予め記憶しており、前記算出部は、前記複数の経時変化傾向のうち前記発振子又は発振器の種類に対応する前記経時変化傾向を選択し、選択した前記経時変化傾向に基づいて前記歩度のずれ量を算出する携帯端末。
(5)(1)において、前記発振子又は発振器の発振周波数の経時変化傾向を予め記憶する傾向記憶部と、前記電子時計と通信接続された第1接続日から、前記電子時計と通信接続された第2接続日までの期間における前記発振子又は発振器の発振周波数の変化率を取得する変化率取得部と、前記変化率取得部が取得した前記変化率と、前記傾向記憶部が記憶する前記経時変化傾向とに基づいて推定される前記基準日を取得する基準日取得部と、を有する携帯端末。
(6)(5)において、前記傾向記憶部は、互いに異なる複数の前記経時変化傾向を予め記憶しており、前記基準日取得部は、前記変化率取得部が取得した前記変化率に基づいて、前記傾向記憶部が記憶する前記複数の経時変化傾向のうちいずれかを選択し、選択された前記経時変化傾向に基づいて推定される前記基準日を取得する携帯端末。
(7)(1)〜(6)のいずれかにおいて、前記電子時計と通信接続することにより、前記電子時計の内部時刻を前記携帯端末の基準時刻に対応するように同期する携帯端末。
(8)コンピュータを、(1)〜(7)のいずれかの携帯端末として機能させるためのプログラム。
(9)発振子又は発振器の発振周波数に基づいて時刻を刻む電子時計と、前記電子時計と通信接続可能であって、前記発振子又は発振器に応じて定められた基準日からの経過日数に基づいて、前記発振子又は発振器の経時変化に応じた歩度のずれ量を算出する算出部を有する携帯端末と、を含む歩度補正システム。
(10)(9)において、同種の前記発振子又は発振器を有する前記電子時計と通信可能な複数の前記携帯端末から、前記基準日からの経過日数、及び前記歩度のずれ量を取得し、取得した複数の前記基準日からの経過日数及び前記歩度のずれ量に基づいて、前記発振子又は発振器の発振周波数の経時変化傾向を生成する生成部を含む歩度補正システム。
(11)(10)において、前記携帯端末は、前記生成部により生成された前記経時変化傾向を記憶する傾向記憶部を有し、前記算出部は、前記経時変化傾向に基づいて前記歩度のずれ量を算出する歩度補正システム。
上記本発明の(1)〜(4)、(8)、(9)の側面によれば、電子時計に記憶される情報量を低減し、電子時計の歩度のずれ量の算出を行うための複雑な処理を可能となる。
また、上記本発明の(5)の側面によれば、基準日が予め分からない場合であっても、歩度のずれ量を算出することができる。
また、上記本発明の(6)、(10)、(11)の側面によれば、発振子又は発振器の発振周波数の経時変化傾向が予め分からない場合であっても、歩度のずれ量を算出することができる。
また、上記本発明の(7)の側面によれば、電子時計の内部時刻を正確に保つことができる。
電子時計の外観の一例を示す平面図である。 本実施形態に係る歩度補正システムの全体構成の一例を示すブロック図である。 水晶振動子の発振周波数の経時変化傾向に関するグラフの一例を示す図である。 所定期間における水晶振動子の発振周波数の変化率の一例を示す図である。 経過日数の取得について説明する図である。 本実施形態における歩度のずれ量の算出について説明するためのフローチャートである。 本実施形態の変形例における経時変化傾向の選択について説明する図である。
以下、図面を参照して、本発明の実施形態(以下、本実施形態)に係る歩度補正システム100について説明する。まず、図1を参照して、本実施形態に係る歩度補正システム100に含まれる電子時計1の構成の概要について説明する。図1は、電子時計の外観の一例を示す平面図である。
電子時計1は、いわゆるアナログ腕時計の外観を有し、携帯端末20(図2参照)に対して近距離無線通信により接続される。近距離無線通信の規格は特に限定されず、公知のいかなるものであってもよいが、本実施形態ではBLE(Bluetooth(登録商標) Low Energy)を用いる。
電子時計1は、時刻針の時刻合わせや機能の使用に用いる竜頭2と、プッシュボタン3を有する。電子時計1は、外装である胴内に文字板4を有する。文字板4上には、電子時計1が携帯端末20との通信接続を確立する処理を行っていることを表す接続処理表示(図1中のACT)8と、携帯端末20との通信接続が切断されたことを表すリンクロス表示(図1中のLL)9と、携帯端末20に電子メールの受信があったことを通知する電子メール受信表示(図1中のMAIL)10と、携帯端末20に電話の着信があったことを通知する電話着信表示(図1中のCALL)11とを有する。電子時計1は、接続処理表示8、リンクロス表示9、電子メール受信表示10及び電話着信表示11のいずれかを秒針7により指し示すことで、ユーザに対しそれぞれの情報を通知する。
電子時計1は、ステッピングモータ36(図2参照)により駆動される複数の指針を有する。具体的には、電子時計1は、指針として時針5、分針6及び秒針7を有する。なお、電子時計1は、これら以外の指針を有してもよい。電子時計1には、文字板4を覆うようにガラス等の透明材料により形成された風防が胴に取り付けられているとよい。また、風防の反対側においては裏蓋が胴に取り付けられているとよい。
図1に示した電子時計1のデザインは一例である。例えば、胴を丸型でなく角型にしてもよいし、竜頭2やプッシュボタン3の有無、数、配置は任意である。
図2を参照して、本実施形態に係る歩度補正システムの全体構成について説明する。図2は、本実施形態に係る歩度補正システムの全体構成の一例を示すブロック図である。
歩度補正システム100は、電子時計1と、携帯端末20を含む。携帯端末20は、ユーザが持ち運び可能な電子機器であって、例えば、スマートフォンである。携帯端末20は、アンテナを含む通信部(不図示)を有し、その通信部で近距離無線通信に用いられる電波等を送受信する。
図2に示すように、電子時計1は、発振回路31と、分周回路32と、カウンタ33と、制御部34と、モータ駆動回路35と、ステッピングモータ36と、時刻表示部37と、識別番号記憶部38と、水晶振動子40とを有する。また、電子時計1は、アンテナを含む通信部(不図示)を有し、その通信部で近距離無線通信に用いられる電波等を送受信する。
発振回路31は、水晶振動子40に接続される。水晶振動子40は元来備える特性を有しており、例えば、32,768Hzの発振周波数を有するものを用いるとよい。発振回路31は、水晶振動子40の発振に応じた信号を出力する。この信号は分周回路32によりクロック信号に変換される。また、カウンタ33がクロック信号の数をカウントする。そして、制御部34が、カウンタ33によりカウントされたクロック信号のカウント数に応じて、駆動信号をモータ駆動回路35に出力する。モータ駆動回路35は、駆動信号に基づいてステッピングモータ36を駆動させる。ステッピングモータ36が駆動することにより、時刻表示部37が時刻を表示する。具体的には、時刻表示部37は、上述した時針5、分針6、及び秒針7により時刻を表示する。
なお、本実施形態においては、水晶振動子40を用いた例について説明するが、これに限られるわけではなく、経時変化特性を有する他の発振子又は発振器を用いてもよい。例えば、MEMS(micro electro mechanical systems)発振器や、セラミック発振子等を用いてもよい。
また、図2に示すように、携帯端末20は、GPS(Global Positioning System)受信部21と、基準時刻生成部22とを有する。
携帯端末20は、アンテナを含むGPS受信部21により、GPS衛星から送信される衛星電波を受信する。GPSは、衛星測位システムの一種であって、地球の周囲を周回する複数のGPS衛星によって実現されている。これらのGPS衛星は、それぞれ高精度の原子時計を搭載しており、原子時計によって計時された時刻情報を含んだ衛星信号を周期的に送信している。携帯端末20は、GPS衛星から受信した電波に基づいて、基準時刻生成部22により基準時刻を生成する。なお、GPS衛星からの衛星電波を受信するものに限られず、例えば、携帯電話会社の基地局等から送信される時刻情報を含んだ電波を携帯端末20が受信してもよい。
また、携帯端末20は、近距離無線通信により、基準時刻生成部22で生成した基準時刻に関する情報を電子時計1へ送信する。これにより、電子時計1の内部時刻は、基準時刻に同期され、正確に保たれる。この際、携帯端末20の基準時刻を計時するクロック信号が発生した後、最も近いタイミングで発生する電子時計1の内部時刻を計時するクロック信号を、基準時刻を計時するクロック信号に同期するとよい。なお、電子時計1に歩度ずれがある場合、電子時計1と携帯端末20とを近距離無線通信による通信接続を長時間行わないと、電子時計1の内部時刻と基準時刻のずれが大きくなる。なお、歩度とは、ある期間の時刻の進み又は遅れの程度を示すものである。
ここで、水晶振動子40は、熱処理工程(リフロー工程)により、回路基板等に半田付けにより固定される。この際、水晶振動子40に熱応力が発生し、その熱応力は時間が経過するに従い、徐々に緩和される。熱応力の緩和に伴い、水晶振動子40の周波数シフトが生じ、周波数シフトが生じることにより、電子時計1が計時する内部時刻の歩度がずれることとなる。よって、出荷時に正確に歩度の合わせこみを行ったとしても、経時変化により歩度がずれる。電子時計1に歩度ずれが生じた場合、内部時刻は基準時刻からずれることとなる。又、経時変化の要因はリフローのみではなく、パッケージ内でのガスの発生等もある。
そこで、本実施形態に係る歩度補正システム100においては、図2に示すように、携帯端末20が、基準日取得部23と、傾向記憶部24と、算出部25とをさらに含む。なお、基準日取得部23、傾向記憶部24、算出部25は、携帯端末20が備えるメモリ等に、アプリケーションがインストールされることにより記憶されるとよい。インストールされたアプリケーションは、携帯端末20が備えるCPU(Central Processing Unit)により動作が制御されるとよい。なお、後述の変化率取得部26も同様である。
基準日取得部23は、近距離無線通信により、電子時計1の識別番号記憶部38に記憶される識別番号に基づいて、水晶振動子に応じて定められた基準日を取得する。ここで、識別番号とは、電子時計1に予め付与された番号である。具体的には、例えば、製品毎に付与されるシリアル番号や、製品の種類毎に付与されるロット番号である。また、基準日とは、水晶振動子40の経時変化の開始の基準となる日である。基準日は、例えば、水晶振動子40を回路基板等に実装した実装日や、水晶振動子40の製造日などである。識別番号記憶部38は、例えば、MONOS(Metal Oxide Nitride Oxide Silicon)型の不揮発性メモリである。
傾向記憶部24は、水晶振動子40の発振周波数の経時変化傾向を記憶する。図3は、水晶振動子の発振周波数の経時変化傾向に関するグラフの一例を示す図である。図3において、横軸は基準日からの経過日数を示し、縦軸は水晶振動子40の発振周波数のずれ量(Δf[ppm(parts per million)])を示している。
水晶振動子40の発振周波数の経時変化は、水晶振動子40の特性あるいは実装工程によるものである。同種の水晶振動子においては、いずれも同様の経時変化傾向を有する。すなわち、同種の水晶振動子を有し同等の工程で製造された電子時計においては、いずれも同様の歩度ずれを生じることとなる。そのため、同種の水晶振動子40を有する電子時計においては、1の電子時計が有する水晶振動子の経時変化傾向が予め分かっていれば、他の電子時計が有する水晶振動子の経時変化傾向を予測することができる。言い換えると、1の電子時計が有する水晶振動子の経時変化傾向が予め分かっていれば、基準日からの経過日数に基づいて、他の電子時計がどれだけ歩度ずれを生じているかを予測することができる。
算出部25は、基準日取得部23が取得した水晶振動子40に応じて定められる基準日と、傾向記憶部24が予め記憶する水晶振動子40の発振周波数の経時変化傾向とに基づいて、電子時計1の歩度のずれ量を算出する。上述のように、基準日からの経過日数が分かれば、水晶振動子40の発振周波数の経時変化を予測することができるため、歩度のずれ量を算出することが可能である。
算出部25により算出された歩度のずれ量に関する情報は、近距離無線通信により電子時計1に送信される。送信された情報を制御部34が受信し、制御部34が受信した歩度のずれ量に基づいて、少なくとも発振回路31の発振周波数又は分周回路32の分周比のいずれか一方を補正することにより、水晶振動子40の発生周波数の経時変化による電子時計1の歩度ずれが補正される。
以上説明したように、本実施形態においては、携帯端末20が、電子時計1の歩度のずれ量を算出する。歩度のずれ量の算出は、図3に示す経時変化傾向のグラフで示される複雑な計算式を用いて行うことを要するところ、電子時計1においてそのような計算式を記憶しておき、計算処理を行うのは困難である。本実施形態においては、電子時計1と比較して計算処理能力が高く、記憶可能な情報量の多い携帯端末20が歩度のずれ量の算出を行っている。このため、電子時計1のメモリに記憶される情報量を少なくすることができる。
なお、本実施形態においては、電子時計1が識別番号記憶部38に識別番号を記憶する例について説明したが、これに限られるものではない。例えば、電子時計1自体又は保証書等の各種添付書類に文字やバーコードにより物理的に識別番号が記載されるものであってもよい。そして、電子時計1を携帯端末20に通信接続するためのアプリケーションをインストールする際に、電子時計1の識別番号を、ユーザが携帯端末20に予め登録する構成であってもよい。また、携帯端末20が、ネットワークを介して、電子時計1の識別番号を記憶するデータベースを有するサーバにアクセスし、そのデータベースから基準日取得部23が電子時計1の識別番号を取得する構成であってもよい。このような構成を採用することにより、電子時計1に識別番号を記憶させておく必要がなくなり、電子時計1のメモリに記憶される情報量を少なくすることができる。
さらに、図2〜図5を参照して、電子時計1の識別番号から基準日を取得できない場合における歩度ずれの補正について説明する。図4は、所定期間における水晶振動子の発振周波数の変化率の一例を示す図である。図5は、経過日数の取得について説明する図である。
電子時計1が識別番号記憶部38を有していない場合や、電子時計1を修理した場合等何らかの原因で識別番号を取得できなくなってしまう場合がある。そのような場合、水晶振動子40に応じて定められた基準日を取得することができない。そこで、図2に示すように、携帯端末20は、変化率取得部26をさらに含む。
変化率取得部26は、近距離無線通信により、所定期間における水晶振動子40の発振周波数の変化率を取得する。例えば、図4に示すように、携帯端末20と電子時計1を前回通信接続した日(第1接続日t1)から、携帯端末20と電子時計1を今回通信接続した日(第2接続日t2)までの期間Δt(t2−t1)における水晶振動子40の発振周波数の変化量Δfを取得し、その発振周波数の変化量Δfを期間Δtで割ることにより、1日あたりの経時変化率を取得するとよい。その時に既に経時変化に対する補正がされていた場合、その分を差し引いて、補正を行わなかった場合の変化率を使用する。1日あたりの経時変化率Δf/Δt(Δf÷Δt)は、図4のグラフの傾きを示す。なお、第1接続日t1と第2接続日t2の間の期間に、携帯端末20と電子時計1を通信接続しても構わない。第1接続日t1と第2接続日t2の期間が短すぎると、発振周波数の変化率を取得するために十分な変化量Δfを得られないため、発振周波数の変化率を取得するために十分な変化量Δfを得られる期間となるよう第1接続日t1と第2接続日t2を設定するとよい。
図3を参照して上述したように、傾向記憶部24は、水晶振動子40の発振周波数の経時変化傾向を記憶している。図3に示すように、基準日からの経過日数に基づいて、水晶振動子40の発振周波数がどのように変化するかは、水晶振動子40の有する特性によって予め推定できる。そのため、ある期間における発振周波数の変化率は推定できる。
図5は、図4に示す発振周波数の変化率に関するグラフの傾きは、図3に示す発振周波数の経時変化傾向における経過日数50〜100日の傾きに一致していることを示している。すなわち、変化率取得部26が取得した水晶振動子40の発振周波数の変化率が図4に示す傾向にある場合、その水晶振動子40は、基準日から約50〜100日経過したものであることが推定される。経過日数が推定されることより、経時変化の開始の基準となる日である基準日が推定される。尚、経時変化率を2サンプル以上取得し、経時変化傾向とのパターンマッチングを行って、基準日を推定しても良い。
このように、基準日取得部23は、変化率取得部26が取得した変化率と、傾向記憶部24が記憶する経時変化傾向とに基づいて推定される基準日を取得する。そして、算出部25が、基準日取得部23が取得した推定される基準日と、傾向記憶部24が予め記憶する水晶振動子40の発振周波数の経時変化傾向とに基づいて、電子時計1の歩度のずれ量を算出する。そして、算出部25により算出された歩度のずれ量に関する情報は、近距離無線通信により電子時計1に送信される。送信された情報を制御部34が受信し、制御部34が受信した歩度のずれ量に基づいて、少なくとも発振回路31の発振周波数又は分周回路32の分周比のいずれか一方を補正することにより、水晶振動子40の発生周波数の経時変化による電子時計1の歩度ずれが補正される。
以上説明したように、本実施形態においては、電子時計1に識別番号が記憶されていない場合など、基準日を直接取得できない場合であっても、電子時計1が有する水晶振動子40の所定期間における発振周波数の変化率を取得することにより、基準日を推定することができる。そして、推定した基準日に基づいて、歩度のずれ量を算出することができる。なお、図5に示すように、水晶振動子40の経時変化傾向の傾きは、経過日数が多くなるにつれて小さくなっている。経時変化傾向の傾きが小さいと、経過日数を正確に取得することが困難となる。傾きが小さい場合は、所定期間を長くすると良い。
図6は、本実施形態における歩度のずれ量の算出について説明するためのフローチャートである。
電子時計1から識別番号を取得できる場合(ステップS1のYES)、すなわち、電子時計1が識別番号を記憶している場合、基準日取得部23が、近距離無線通信により、電子時計1から基準日を取得する(ステップS2)。算出部25は、基準日取得部23が取得した基準日、及び傾向記憶部24が記憶する経時変化傾向に基づいて、歩度のずれ量を算出する(ステップS3)。一方、基準日取得部23が、電子時計1の識別番号記憶部38等から基準日を取得できない場合(ステップS1のNO)、変化率取得部26が、近距離無線通信により、所定期間における水晶振動子40の発振周波数の変化率を取得する(ステップS4)。そして、基準日取得部23が、変化率取得部26が取得した変化率と、傾向記憶部24が記憶する経時変化傾向とに基づいて推定される基準日を取得する(ステップS5)。その後、算出部25が、基準日取得部23が取得した推定される基準日、及び傾向記憶部24が記憶する経時変化傾向に基づいて、歩度のずれ量を算出する(ステップS3)。
さらに、図7を参照して、本実施形態の変形例について説明する。図7は、本実施形態の変形例における経時変化傾向の選択について説明する図である。なお、図2等を参照して説明した本実施形態と同じ構成については同じ符号を用いてその説明は省略する。
本変形例においては、傾向記憶部24が、異なる複数の水晶振動子に対応する複数パターンの経時変化傾向を記憶する。図7においては、傾向記憶部24が、複数の経時変化傾向として傾向パターン1〜3を記憶する例を示す。
本変形例においては、変化率取得部26が、近距離無線通信により、所定期間における水晶振動子40の発振周波数の変化率を取得する。図7においては、変化率取得部26が取得した所定期間Δt(t2−t1)における発振周波数の変化率が、Δf/Δt(Δf÷Δt)である場合を示している。
図7に示すように、変化率取得部26が取得した変化率(傾き:Δf/Δt)は、傾向パターン1及び傾向パターン3の傾きには一致せず、傾向パターン2の傾きに一致している。すなわち、水晶振動子40の経時変化傾向は、傾向パターン2に示すものに対応している。
基準日取得部23は、傾向記憶部24に記憶される傾向パターン1〜3のうち、傾向パターン2を選択し、選択された傾向パターン2に基づいて推定される基準日を取得する。そして、算出部25が、基準日取得部23が取得した推定される基準日と、基準日取得部23が選択した傾向パターン2とに基づいて、電子時計1の歩度のずれ量を算出する。
本変形例は、電子時計1が有する水晶振動子40の経時変化傾向が予め分かっていない場合や、電子時計1を修理することにより水晶振動子40の経時変化傾向が変わった場合等に有効である。
また、図2に示すように、歩度補正システム100は、複数のユーザが使用する電子時計1のそれぞれから、基準日からの経過日数及び現在の歩度のずれ量を取得し、取得した複数の基準日からの経過日数及び歩度ずれ量に基づいて、経時変化傾向を示す計算式を生成する生成部50を有してもよい。例えば、生成部50が、各電子時計1における、基準日からの経過日数と現在の歩度のずれ量をそれぞれ取得し、それらのデータを繋ぎ合わせて図3に示すような経時変化傾向を示す計算式(グラフ)を生成するとよい。または、複数のユーザが使用する各電子時計1の水晶振動子40の発振周波数の変化率の平均値から、その水晶振動子40の発振周波数の経時変化傾向を示す計算式を生成するとよい。生成部50は、例えば、メーカー等が管理するサーバに設けられるとよい。そして、生成した経時変化傾向を示す計算式を、複数のユーザが使用する各電子時計1と通信接続可能な各携帯端末20に対して配信し、携帯端末20が有する傾向記憶部24に記憶させるとよい。
これにより、新製品など、水晶振動子40の経時変化傾向を予め予測することができない場合においても、歩度のずれ量を算出し、歩度ずれに対する補正を正確に行うことが可能となる。また、従来においては、水晶振動子40の経時変化傾向を予め予測することができない場合、メーカーがユーザへ販売した製品と同様の電子時計1を自社で管理し、経時変化傾向を示す計算式を生成していたが、販売後に複数のユーザが使用する各電子時計1から情報を収集することにより、メーカーが販売した製品と同様の電子時計1を管理する必要がなくなる。また、電子時計1がユーザの手元に渡った後に、経時変化傾向を随時更新することが可能となり、より正確な経時変化傾向に基づいて、歩度のずれ量を算出することが可能となる。
以上、本発明に係る実施形態について説明したが、この実施形態に示した具体的な構成は一例として示したものであり、本発明の技術的範囲をこれに限定することは意図されていない。当業者は、これら開示された実施形態を適宜変形してもよく、本明細書にて開示される発明の技術的範囲は、そのようになされた変形をも含むものと理解すべきである。
1 電子時計、2 竜頭、3 プッシュボタン、4 文字板、5 時針、6 分針、7 秒針、8 接続処理表示、9 リンクロス表示、10 電子メール受信表示、11 電話着信表示、20 携帯端末、21 GPS受信部、22 基準時刻生成部、23 基準日取得部、24 傾向記憶部、25 算出部、26 変化率取得部、31 発振回路、32 分周回路、33 カウンタ、34 制御部、35 モータ駆動回路、36 ステッピングモータ、37 時刻表示部、38 識別番号記憶部、40 水晶振動子、50 生成部。

Claims (11)

  1. 発振子又は発振器の発振周波数に基づいて時刻を刻む電子時計と通信接続可能であって、
    前記発振子又は発振器に応じて定められた基準日からの経過日数に基づいて、前記発振子又は発振器の経時変化に応じた歩度のずれ量を算出する算出部を有する携帯端末。
  2. 前記電子時計に予め付与される識別番号に基づいて前記基準日を取得する基準日取得部を有する請求項1に記載の携帯端末。
  3. 前記発振子又は発振器の発振周波数の経時変化傾向を予め記憶する傾向記憶部を有する請求項1又は2に記載の携帯端末。
  4. 前記傾向記憶部は、前記発振子又は発振器の種類にそれぞれ対応する複数の前記経時変化傾向を予め記憶しており、
    前記算出部は、前記複数の経時変化傾向のうち前記発振子又は発振器の種類に対応する前記経時変化傾向を選択し、選択した前記経時変化傾向に基づいて前記歩度のずれ量を算出する請求項3に記載の携帯端末。
  5. 前記発振子又は発振器の発振周波数の経時変化傾向を予め記憶する傾向記憶部と、
    前記電子時計と通信接続された第1接続日から、前記電子時計と通信接続された第2接続日までの期間における前記発振子又は発振器の発振周波数の変化率を取得する変化率取得部と、
    前記変化率取得部が取得した前記変化率と、前記傾向記憶部が記憶する前記経時変化傾向とに基づいて推定される前記基準日を取得する基準日取得部と、
    を有する請求項1に記載の携帯端末。
  6. 前記傾向記憶部は、互いに異なる複数の前記経時変化傾向を予め記憶しており、
    前記基準日取得部は、前記変化率取得部が取得した前記変化率に基づいて、前記傾向記憶部が記憶する前記複数の経時変化傾向のうちいずれかを選択し、選択された前記経時変化傾向に基づいて推定される前記基準日を取得する請求項5に記載の携帯端末。
  7. 前記電子時計と通信接続することにより、前記電子時計の内部時刻を前記携帯端末の基準時刻に対応するように同期する請求項1〜6のいずれかに記載の携帯端末。
  8. コンピュータを、請求項1〜7のいずれかに記載の携帯端末として機能させるためのプログラム。
  9. 発振子又は発振器の発振周波数に基づいて時刻を刻む電子時計と、
    前記電子時計と通信接続可能であって、前記発振子又は発振器に応じて定められた基準日からの経過日数に基づいて、前記発振子又は発振器の経時変化に応じた歩度のずれ量を算出する算出部を有する携帯端末と、
    を含む歩度補正システム。
  10. 同種の前記発振子又は発振器を有する前記電子時計と通信可能な複数の前記携帯端末から、前記基準日からの経過日数、及び前記歩度のずれ量を取得し、取得した複数の前記基準日からの経過日数及び前記歩度のずれ量に基づいて、前記発振子又は発振器の発振周波数の経時変化傾向を生成する生成部を含む請求項9に記載の歩度補正システム。
  11. 前記携帯端末は、前記生成部により生成された前記経時変化傾向を記憶する傾向記憶部を有し、
    前記算出部は、前記経時変化傾向に基づいて前記歩度のずれ量を算出する請求項10に記載の歩度補正システム。
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