JP2009151988A - コネクタ勘合用の冶具、コネクタの嵌合方法、および電子装置システム - Google Patents

コネクタ勘合用の冶具、コネクタの嵌合方法、および電子装置システム Download PDF

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Abstract

【課題】電子装置に2本のケーブルを2個コネクタでそれぞれ接続する電子装置システムにおいて、コネクタの嵌合が不十分と成る可能性を低減する。
【解決手段】冶具の第1取付部61を、電源コネクタ2a、2bに取り付け、アンテナコネクタ4a、4bを車載器側コネクタ1bに嵌合させる。次に、冶具の第2取付部62をアンテナケーブル5に取り付ける。次に、第1取付部61が装着された状態のままの電源コネクタ2a、2bを、矢印7の方向に押すことで、車載器側コネクタ1aに挿入する。この挿入は、嵌合部2aが車載器側コネクタ1aと完全に嵌合するまで続ける。このとき、アンテナコネクタ4a、4bの嵌合が不完全だった場合は、アンテナコネクタ4a、4bが第2取付部62によって押されることで、不完全な嵌合が完全なものとなる。
【選択図】図5

Description

本発明は、複数のコネクタを電子装置に嵌合させる際に用いる冶具、嵌合方法、および電子装置システムに関する。
従来、電子装置に2本のケーブルを2個のコネクタでそれぞれ接続する電子装置システムが広く利用されている。例えば、アンテナ別体型ETC車載器の中には、一般的にアンテナ接続用コネクタと電源・信号接続用コネクタの2つのコネクタを介して、電源用ケーブルおよびアンテナ用ケーブルとの接続を実現するものがある。
このような電子装置システムにおいて、2つのコネクタのうち一方の嵌合が不十分となる状況が発生し得る。本発明は上記点に鑑み、従来、電子装置に2本のケーブルを2個のコネクタでそれぞれ接続する電子装置システムにおいて、コネクタの嵌合が不十分となる可能性を低減することを目的とする。
上記目的を達成するための請求項1に記載の発明は、第1のケーブル(3)が繋がった第1のコネクタ(2)を電子装置(1)に嵌合させるときに、第2のケーブル(5)が繋がった第2のコネクタ(4)の前記電子装置(1)への嵌合を補助するための冶具(6)についてのものである。
この冶具(6)は、第1のコネクタ(2)に取り付けるための第1取付部(61)と、第2のケーブル(5)に取り付けるための第2取付部(62)と、第1取付部(61)と第2取付部(62)とを固定的に連結する連結部(63)と、を備えている。
そして、第1取付部(61)は、少なくとも第1のコネクタ(2)が電子装置(1)に嵌合したとき、第1のコネクタ(2)に固定されるように構成されている。また、第2取付部(62)は、当該第2のケーブル(5)に沿って移動可能なように構成され、かつ、第2のコネクタ(4)に当接することで第2のコネクタ(4)の方向への移動が制限されるように、構成されている。
また、第1取付部(61)と第2取付部(62)の間の配置関係は、第1のコネクタ(2)および第2のコネクタ(4)が共に電子装置(1)に完全に嵌合し、かつ、第1取付部(61)が第1のコネクタ(2)に固定されているとき、第2取付部(62)が第2のコネクタに当接する配置関係となっている。
このような冶具(6)の使用方法について説明する。まず、段階Pとして、第2のコネクタ(4)を電子装置(1)に嵌合させる。次に、段階Qとして、第1のコネクタ(2)を電子装置(1)に嵌合させる。
ただし、段階Qでは、第1取付部(61)は第1のコネクタ(2)に取り付けられている状態であり、かつ、第2取付部(62)は、第2のケーブル(5)に取り付けられた状態であるものとする。
この状態の実現のためには、例えば、段階Pの前に、第1取付部(61)を第1のコネクタ(2)に取り付け、段階Pの後に、第2取付部(62)を第2のケーブル(5)に取り付けるようになっていてもよい。また例えば、段階Pの前に、第1取付部(61)を第1のコネクタ(2)に取り付け、それと共に第2取付部(62)を第2のケーブル(5)に取り付けるようになっていてもよい。すなわち、段階Qの前に、上記の状態が実現されていれば、その実現方法はどのようなものでもよい。
このような段階P、段階Qを実行すると、段階Qにおいて、第1のコネクタ(2)に取り付けられている第1取付部(61)の移動と共に、第2取付部(62)が、第2のケーブル(5)に沿って移動する。そして、第1のコネクタ(2)が電子装置(1)に完全に嵌合すると、第2取付部(62)が第2のコネクタ(4)に当接する。
ここで、段階Pにおいて、第2のコネクタ(4)が電子装置(1)に完全に嵌合していなかった場合を考える。この場合、第2のコネクタ(4)のうち、電子装置(1)から露出する部分は、通常よりも長くなる。したがって、段階Qにおいて、第1のコネクタ(2)が完全に電子装置1に嵌合する前に、第2取付部(62)が第2のコネクタ(4)に当接する。
第2取付部(62)は、第2のコネクタ(4)に当接することで第2のコネクタ(4)の方向への移動が制限されるように構成されている。したがって、第2取付部(62)が第2のコネクタ(4)に当接した後も、第1のコネクタ(2)が電子装置(1)に挿入され続けると、第2取付部(62)が、第2のコネクタ(4)を、挿入方向に押すことになる。
そして、第1のコネクタ(2)が電子装置(1)に完全に嵌合した段階では、第1取付部(61)は第1のコネクタ(2)に固定される。第2取付部(62)は連結部(63)を介して第1取付部(61)に固定されているので、第2のコネクタ(4)は、電子装置(1)に完全に嵌合するまで、第2取付部(62)によって押し込まれることになる。
以上のように冶具(6)を用いることで、最初に嵌合させた第2のコネクタ(4)の嵌合が不十分であっても、第1のコネクタ(2)の嵌合時に、その不十分な嵌合を完全なものにすることができる。
また、上記の通り、第1取付部(61)と第2取付部(62)の間の配置関係が、第1のコネクタ(2)および第2のコネクタ(4)が共に電子装置(1)に完全に嵌合し、かつ、第1取付部(61)が第1のコネクタ(2)に固定されているとき、第2取付部(62)が第2のコネクタ(4)に当接する配置関係となっている。したがって、第2のコネクタ(4)より先に第1のコネクタ(2)を電子装置(1)に嵌合させてしまうと、冶具(6)が邪魔となって第2のコネクタ(4)の嵌合が困難になってしまう。
したがって、本発明の冶具(6)を使用することで、必ず第2のコネクタ(4)を第1のコネクタ(2)より先に嵌合させることができる。2つのコネクタのうち第2のコネクタ(4)を先に嵌合させた方が望ましい事情がある状況においては、この効果が有用となる。
また、請求項2に記載のように、第2取付部(62)は、第2のケーブル(5)を保持するための保持部(62a、62b)を有し、この保持部(62a、62b)は、第2のケーブル(5)の延長方向に垂直な方向への当該第2のケーブル(5)の移動を制限する構造となっていてもよい。このようになっていることで、第2のコネクタ(4)の電子装置(1)への取り付け後に、当該第2のケーブル(5)の振れや振動により、第2のコネクタ(4)の接触が不良となってしまう可能性が低減される。
また、請求項3に記載のように、第2取付部(62)は、第2のケーブル(5)を保持するための保持部(62a、62b)と、第2のコネクタ(4)と当接する当接部(62e、62f)と、を有し、当接部(62e、62f)は、保持部(62a、62b)から離れた位置にあるようになっていてもよい。
このようになっていることで、当接部(62e、62f)が第2のコネクタ(4)に当接したときに、第2のケーブル(5)がが第2のコネクタ(4)から離れた位置で移動を制限されることになる。したがって、第2のコネクタ(4)のうち、振れが発生する部分は、第2のコネクタ(4)から離れた位置となるので、第2のコネクタ(4)の振れによって第2のコネクタ(4)の接触が不良となってしまう可能性がさらに低減する。
より具体的には、請求項4に記載のように、第2取付部(62)は、一端で保持部(62a、62b)と接続し、保持部(62a、62b)から第2のコネクタ(4)の方向に伸び、他端で当接部(62e、62f)と接続する延長部(62c、62d)を有するようになっていてもよい。このようになっていることで、簡易な構成で第2のコネクタ(4)の接触不良の可能性を低減することができる。
また、請求項5に記載のように、請求項1ないし4のいずれか1つに記載の冶具(6)を用いて、電子装置(1)に第1のコネクタ(2)および第2のコネクタ(4)を嵌合させる嵌合方法として、第2のコネクタ(4)を前記電子装置(1)に嵌合させる第1ステップと、冶具(6)の第1取付部(61)が第1のコネクタ(2)に取り付けられた状態で、かつ、冶具(6)の第2取付部(62)が第2のケーブル(5)に取り付けられた状態で、第1ステップの後に、第1のコネクタ(4)を電子装置(1)に嵌合させる第2ステップと、を備えた嵌合方法として、本発明を捉えることもできる。
また、請求項6に記載のように、請求項1ないし4のいずれか1つに記載の冶具(6)と、電子装置(1)と、第1のコネクタ(2)と、第1のケーブル(3)と、第2のコネクタ(4)と、第2のケーブル(5)と、を備えた電子装置システムとしても、本発明を捉えることができる。
なお、上記および特許請求の範囲における括弧内の符号は、特許請求の範囲に記載された用語と後述の実施形態に記載される当該用語を例示する具体物等との対応関係を示すものである。
(第1実施形態)
以下、本発明の第1実施形態について説明する。図1に、本実施形態の適用対象となるETC車載器1およびその周辺パーツを斜視図で示す。車両のコンソール脇等に設置されるETC車載器1は、2つの車載器側コネクタ1a、1bを有している。具体的には、車載器側コネクタ1aと車載器側コネクタ1bとは、ETC車載器1の後端の同一平面内に配置されている。
この車載器側コネクタ1aには、電源ケーブル3と接続された電源コネクタ2が嵌合するようになっており、また、車載器側コネクタ1bには、アンテナケーブル5と接続されたアンテナコネクタ4が嵌合するようになっている。したがって、電源コネクタ2が車載器側コネクタ1aに嵌合した状態においては、電源ケーブル3を介してETC車載器1に電力供給が行われる。また、アンテナコネクタ4が車載器側コネクタ1bに嵌合した状態においては、アンテナケーブル5を介してETC車載器1が無線通信を行うことができる。
電源コネクタ2は、樹脂および金属等から成り、電源ケーブル3よりも太くかつ剛性を有するように製造されている。この電源コネクタ2は、車載器側コネクタ1aに嵌合する形状を有する嵌合部2a、を有し、さらに、嵌合部2aから見て、電源コネクタ2のETC車載器1への挿入方向の反対側において、嵌合部2aと一体に形成されたつば部2bを有している。
つば部2bは、嵌合部2aが車載器側コネクタ1aに完全に嵌合したときにETC車載器1の外に露出する部分であり、電源コネクタ2のETC車載器1への挿入方向に垂直な面内において、嵌合部2aよりも広がっている。また、つば部2bにおける嵌合部2aの反対側で、つば部2bと電源ケーブル3とが接続されている。
アンテナコネクタ4は、樹脂および金属等から成り、アンテナケーブル5よりも太くかつ剛性を有するように製造されている。アンテナコネクタ4は、車載器側コネクタ1bに嵌合する形状を有する嵌合部4aを有し、さらに、嵌合部4aから見て、アンテナコネクタ4のETC車載器1への挿入方向の反対側において、嵌合部4aと一体に形成された露出部4bを有している。
露出部4bは、嵌合部4aが車載器側コネクタ1bに完全に嵌合したときにETC車載器1の外に露出する部分であり、アンテナコネクタ4のETC車載器1への挿入方向に垂直な面内において、嵌合部4aよりも広がっている。また、露出部4bにおける嵌合部4aの反対側において、露出部4bとアンテナケーブル5とが接続されている。
本実施形態の電子装置システムは、図1のようなETC車載器1、電源コネクタ2、電源ケーブル3、アンテナコネクタ4、アンテナケーブル5に加え、図2に斜視図で示すような、例えば金属製または樹脂製の、冶具6を有している。
この冶具6は、その外形が、長方形の平板を二箇所で鈍角に折り曲げた段差形状となっている。そして、その折れ曲がりの部分を境とする3つの部分を有している。3つの部分とは、冶具6の一端側にある第1取付部61、冶具6の他端側にある第2取付部62、および、第1取付部61と第2取付部62との間に介在する連結部63である。
なお、第1取付部61の面と第2取付部62の面とは、平行になっている。また、第1取付部61と第2取付部62との段差の高さWは、露出部4bのETC車載器1への挿入方向の長さL(図1参照)と同じかやや短い。例えば、長さL≧高さW≧0.9の範囲となっていてもよい。さらに具体的には、例えば、長さLが10ミリメートルの場合、高さWは9ミリメートルでもよいし、9.5ミリメートルでもよい。
第1取付部61は、電源コネクタ2に取り付けられる部分である。この第1取付部61の中央には、長方形の穴形成部61aを有している。穴形成部61aが形成する穴は、電源コネクタ2の嵌合部2aが嵌まる程度に大きく、つば部2bが嵌まらない程度に小さい。
第2取付部62は、アンテナケーブル5に取り付けられる部分である。この第2取付部62は、図2中における第2取付部62の下部を占める内側鉤部62aと、上部を占める外側鉤部62bとを有している。
内側鉤部62aと外側鉤部62bとは面一かつ一体に形成されている。内側鉤部62aは、連結部63から図中水平方向に伸び、さらに図中上方向に曲がる鉤型の平板である。また外側鉤部62bは、連結部63から図中水平方向に内側鉤部62aよりも長く伸び、さらに図中下方向に曲がる鉤型の平板である。
このような構造の内側鉤部62aおよび外側鉤部62bにより、第2取付部62は、図中下部から上方に伸び、さらに水平方向に曲がり、更に円形に広がったスリットが形成される。この円形に膨らんだ部分の径は、アンテナケーブル5の径とほぼ同じである。
連結部63は、一端で第1取付部61と一体に接続され、他端で第2取付部62と接続されることで、第1取付部61と第2取付部62とを固定的に連結している平板である。
以下、冶具6を用いて、ETC車載器1に電源コネクタ2およびアンテナコネクタ4を嵌合させる方法について説明する。まず、手順Aとして、図3に示すように、冶具6の第1取付部61を、電源コネクタ2に取り付ける。具体的には、穴形成部61a(図2参照)によって形成された穴に、嵌合部2aを挿入し、つば部2bが第1取付部61に当接するまで押し込む。
この時点において、第1取付部61は電源コネクタ2に対して固定されてもよいし固定されなくてもよい。例えば、穴形成部61aの大きさが嵌合部2aの大きさと比べてほぼ同じかあるいは僅かに小さい場合は、第1取付部61が電源コネクタ2に固定される。また例えば、穴形成部61aの大きさが嵌合部2aの大きさと比べて十分大きい場合は、第1取付部61は、電源コネクタ2に対してがたつく。
次に、手順Bとして、アンテナコネクタ4を車載器側コネクタ1bに嵌合させる。本実施形態においては、この手順Bの結果、アンテナコネクタ4と車載器側コネクタ1bとの嵌合が不十分になってしまった、すなわち、嵌合部4aの一部が車載器側コネクタ1bに差し込まれずにETC車載器1外に露出したままとなってしまったとする。アンテナコネクタ4が嵌合不足のままであると、ETC車載器1が料金所で路側アンテナと通信できず、料金所にある開閉バーが開かない等の不具合が発生する恐れがある。
次に、手順Cとして、図4に示すように、第2取付部62をアンテナケーブル5に取り付ける。具体的には、アンテナケーブル5を、内側鉤部62a、外側鉤部62bによって形成されたスリットに沿って嵌めこみ、最終的に、アンテナケーブル5をスリットの最も奥の円形部に収める。これによって、第2取付部62は、アンテナケーブル5の延長方向に自由に移動可能となる一方で、アンテナケーブル5は、第2取付部62の位置において、当該延長方向に直角な面内における移動が制限される。
なお、スリットの円形部の径は、アンテナケーブル5の径とほぼ同じであり、スリットの他の部分の幅は、円形部の径よりも狭いので、アンテナケーブル5は、強い力が加わらない限り、スリットを通って第2取付部62から自然に脱落してしまうことがない。このように、第2取付部62がアンテナケーブル5に取り付けられると、第2取付部62はアンテナケーブル5を保持するようになる。
次に、手順Dとして、図5に示すように、第1取付部61が装着された状態のままの電源コネクタ2を、矢印7の方向に押すことで、車載器側コネクタ1aに挿入する。この挿入は、嵌合部2aが車載器側コネクタ1aと完全に嵌合するまで続ける。すると、電源コネクタ2に取り付けられている第1取付部61の移動と共に、第2取付部62が、アンテナケーブル5に沿って移動する。
ここで、上述のように、第1取付部61と第2取付部62の段差の高さW(すなわち、挿入方向7に沿った位置差)が、露出部4bの長さLと比べた場合、同じであるか若干小さい。したがって、もし手順Bにおいて、嵌合部4aがETC車載器1に完全に嵌合していたなら、電源コネクタ2の嵌合部2aが車載器側コネクタ1aに完全に嵌合した段階またはほぼ完全に嵌合した段階で、第2取付部62がアンテナコネクタ4に当接していた。
しかし、本例では、手順Bにおいて、嵌合部4aがETC車載器1に完全に嵌合していないので、図5に示すように、露出部4bのみらなず、嵌合部4aの一部もアンテナコネクタ4がETC車載器1から露出してしまう。その結果、アンテナコネクタ4のうち、ETC車載器1から露出する部分は、通常(すなわち、嵌合部4aの完全な嵌合が実現した場合)よりも長くなる。
したがって、手順Dにおいて、嵌合部2aが完全に車載器側コネクタ1aに嵌合する前に、図6に示すように、第2取付部62が、露出部4bの挿入方向7の反対側の端部に当接する。そして、第2取付部62は、当該端部に当接することで、露出部4bに押され、挿入方向7への移動が制限される。これは、第2取付部62におけるスリットの円形部の太さよりも、露出部4bの太さの方が大きいからである。
そして、第2取付部62が第2のコネクタ4に当接した後も、電源コネクタ2がETC車載器1に挿入され続けると、第2取付部62が、アンテナコネクタ4を、挿入方向7に押すことになる。
そして、図7に示すように、嵌合部2aが車載器側コネクタ1aに完全に嵌合する。この段階で、第1取付部61は車載器側コネクタ1aとつば部2bとに挟まれて、その結果、電源コネクタ2に固定される。また、第2取付部62は連結部63を介して第1取付部61に固定されているので、アンテナコネクタ4は、嵌合部4aが車載器側コネクタ1bに完全に嵌合するまで、第2取付部62によって押し込まれることになる。
以上のように、冶具6を用いることで、最初に嵌合させたアンテナコネクタ4の嵌合が不十分であっても、電源コネクタ2の嵌合時に、その不十分な嵌合を完全なものにすることができる。
すなわち、両コネクタ2、4を1つの冶具6で物理的に接続し、後から接続する電源コネクタ2を嵌める力を先に接続したアンテナコネクタ4に伝えて挿入方向7に力を与えることで、アンテナコネクタ4が嵌合不足となった場合でもその嵌合不足を解消することができる。
また、上記の通り、第1取付部61と第2取付部62の間の配置関係が、電源コネクタ2およびアンテナコネクタ4が共にETC車載器1に完全に嵌合し、かつ、第1取付部61が電源コネクタ2に固定されているとき、第2取付部62がアンテナコネクタ4に当接する配置関係となっている。したがって、アンテナコネクタ4より先に電源コネクタ2をETC車載器1に嵌合させてしまうと、冶具6が邪魔となってアンテナコネクタ4の嵌合が困難または不可能になってしまう。
したがって、本発明の冶具6を使用することで、必ずアンテナコネクタ4を電源コネクタ2より先に嵌合させることができる。アンテナケーブル5がETC車載器1に接続されない段階で電源ケーブル3がETC車載器1に接続されると、ETC車載器1が起動しても無線通信ができないという状態となり、その結果、ETC車載器1のHMI機能(音声、ブザー、LED表示など)が不必要なエラーメッセージを発してしまう可能性がある。一方、本実施形態のように、必然的に、最初にアンテナケーブル5がETC車載器1に接続され、その後に、電源ケーブル3がETC車載器1に接続される場合には、このようなエラーメッセージが表示される恐れがない。
また、アンテナケーブル5を保持するための内側鉤部62a、外側鉤部62bは、アンテナケーブル5の延長方向に垂直な方向への当該アンテナケーブル5の移動を制限する構造となっている。このようになっていることで、アンテナコネクタ4のETC車載器1への取り付け後に、当該アンテナケーブル5の振れや振動により、アンテナコネクタ4の接触が不良となってしまう可能性が低減される。
なお、アンテナコネクタ4の嵌合不足を低減する他の方法としては、アンテナコネクタ4と電源コネクタ2を1つにまとめた一体型コネクタを用意する方法がある。この方法では、嵌合させるコネクタが1つであるので、嵌合不足の可能性が低減される場合がある。しかし、一体型コネクタは一般的に専用コネクタとなるため、コスト高となり、また各ケーブルが近接されて配置されると、その一体型コネクタが実装される電子基板のアートワークに制約を与えるという欠点がある。また、ETC車載器1においては、アンテナはフロントガラスに設置され、電源ケーブル3は車室内ダッシュボード下の電源接続部に配線されることが多い。この場合、アンテナケーブル5と電源ケーブル3が一体型コネクタ部で1つにまとめられると、自由な配線ルートを選択できなくなり、見栄えや安全性に適した配線ができなくなるという問題点がある。本実施形態においては、これらの問題点は発生しない。
(第2実施形態)
以下、本発明の第2実施形態について説明する。本実施形態が第1実施形態と異なるのは、冶具6の第2取付部62の構成である。以下、本実施形態の第2取付部62の構成について説明する。
図7に、本実施形態の第2取付部62の斜視図を示す。本実施形態の第2取付部62は、第1実施形態の第2取付部62と同様の内側鉤部62a、外側鉤部62bを有している。ただし、内側鉤部62a、外側鉤部62bを含む平面と第1取付部61との段差の高さは、第1実施形態と異なり、第1実施形態の露出部4bの挿入方向7方向の長さLと比べて、十分大きくなっている(例えば、10ミリメートル分大きくなっている)。
そして本実施形態の第2取付部62は更に、外側鉤部62bの上端部からアンテナコネクタ4の挿入方向7に伸びる平板状の上側延長部62cと、当該上側延長部62cの挿入方向7側端部において上側延長部62cと一体に設けられた上側当接部62eとを有している。更に第2取付部62は、内側鉤部62aの下端部から挿入方向7に延びる平板状の下側延長部62dと、当該下側延長部62dの挿入方向7側端部において下側延長部62dと一体に設けられた下側当接部62fと、を有している。
なお、上側延長部62cおよび下側延長部62dの挿入方向7の長さは同じ(例えば10ミリメートル)である。したがって、上側当接部62eと下側当接部62fは、同時に露出部4bに当接するようになっている。したがって、当接部62e、62fを含む面と、第1取付部61とが、平行となる。そして、当接部62e、62fを含む面と、第1取付部61との段差の高さW´は、第1実施形態の露出部4bの挿入方向7方向の長さLと比べて、同じか僅かに小さくなるように構成されている。
このような構成の冶具6の使用法は、第1実施形態と同じである。すると、手順Bにおいて露出部4bの嵌合が不完全であった場合、手順Dにおいて、嵌合部2aが完全に車載器側コネクタ1aに嵌合する前に、上側当接部62eおよび下側当接部62fが露出部4bの反挿入方向7側の端部に当接し、その後、嵌合部2aが完全に嵌合するまで、アンテナコネクタ4が当接部62e、62fに押され続ける。そして最終的に、図9に示すように、嵌合部2aの嵌合が完全になると共に、嵌合部4aの嵌合も完全となる。
このように、本実施形態の第2取付部62は、アンテナケーブル5を保持するための鉤部62a、62bとは別に、アンテナコネクタ4と当接する当接部62e、62fを有し、当接部62e、62fは、鉤部62a、62bから離れた位置(例えば挿入方向7方向に10ミリ離れた位置)にあるようになっている。
このようになっていることで、当接部62e、62fがアンテナコネクタ4に当接したときに、アンテナケーブル5ががアンテナコネクタ4から離れた位置で移動を制限されることになる。したがって、アンテナコネクタ4のうち、振れが発生する部分は、アンテナコネクタ4から離れた位置となるので、アンテナコネクタ4の振れによってアンテナコネクタ4の接触が不良となってしまう可能性がさらに低減する。
そして、このような構成を実現するために、第2取付部62は、一端で鉤部62a、62bと接続し、鉤部62a、62bから挿入方向7に伸び、他端で当接部62e、62fと接続する延長部62c、62dを有するようになっている。このようになっていることで、簡易な構成でアンテナコネクタ4の接触不良の可能性を更に低減することができる。
(他の実施形態)
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明の範囲は、上記実施形態のみに限定されるものではなく、本発明の各発明特定事項の機能を実現し得る種々の形態を包含するものである。
例えば、上記実施形態において、冶具6は、車載器側コネクタ1aとつば部2bの間で挟まれることで、電源コネクタ2に対して固定されるようになっている。しかし、冶具6は、製造段階で電源コネクタ2に固定された状態であってもよい。例えば、冶具6は電源コネクタ2と一体に形成されていてもよい。
そして、冶具6が電源コネクタ2に固定される位置は、車載器側コネクタ1aから離れた位置であってもよい。ただしその場合、第2取付部62のアンテナコネクタ4と当接する部分から、第1取付部61までの距離は、アンテナコネクタ4の露出部4bの挿入方向7の長さよりも十分短い(例えば、5ミリメートル短い)。
すなわち、アンテナコネクタ4の露出部4bの挿入方向7方向の長さと同じあるいは僅かに短いのは、位置Xから位置Yまでの、挿入方向7に沿った距離である。ここで、位置Xとは、冶具6が電源コネクタ2に固定された状態における、第2取付部62のうちアンテナコネクタ4と当接する部分の位置をいう。また、位置Yとは、電源コネクタ2がETC車載器1に完全に嵌合した状態における、電源コネクタ2の露出部のETC車載器1側端部の位置をいう。
換言すれば、第1取付部から第2取付部62のうちアンテナコネクタ4と当接する部分までの挿入方向7に沿った位置差は、冶具6が電源コネクタ2に固定され、かつ、アンテナコネクタ4が完全に車載器側コネクタ1aに完全に勘合した時点における、当該第1取付部から位置Sまでの挿入方向に沿った位置差と同じかあるいは僅かに短い。ここで、位置Sは、露出部4bのうち第2取付部62と当接する部分である。
また、電子装置として、ETC車載器1以外のものを用いてもよい。また、電源ケーブル3、アンテナコネクタ4は、他の用途のケーブル(例えば信号ケーブル)に置き換えてもよい。
本発明の実施形態の適用対象となるETC車載器1およびその周辺パーツを示す斜視図である。 第1実施形態における冶具6の斜視図である。 冶具6の第1取付部61を電源コネクタ2に取り付けた状態を示す斜視図である。 冶具6の第2取付部62をアンテナケーブル5に取り付けた状態を示す斜視図である。 電源コネクタ2を車載器側コネクタ1aに挿入する段階を示す平面図である。 第2取付部62が露出部4bに当接する状態を示す斜視図である。 連結部63に押されてアンテナコネクタ4が完全に車載器側コネクタ1bに嵌合した状態を示す図である。 第2実施形態における第2取付部62の構造を示す斜視図である。 連結部63に押されてアンテナコネクタ4が完全に車載器側コネクタ1bに嵌合した状態を示す図である。
符号の説明
1 ETC車載器
2 電源コネクタ
3 電源ケーブル
4 アンテナコネクタ
5 アンテナケーブル
6 冶具
7 挿入方向
61 第1取付部
62 第2取付部
62a 内側鉤部
62b 外側鉤部
62c 上側延長部
62d 下側延長部
62e 上側当接部
62f 下側当接部
63 連結部

Claims (6)

  1. 第1のケーブル(3)が繋がった第1のコネクタ(2)を電子装置(1)に嵌合させるときに、第2のケーブル(5)が繋がった第2のコネクタ(4)の前記電子装置(1)への嵌合を補助するための冶具であって、
    前記第1のコネクタ(2)に取り付けるための第1取付部(61)と、
    前記第2のケーブル(5)に取り付けるための第2取付部(62)と、
    前記第1取付部(61)と前記第2取付部(62)とを固定的に連結する連結部(63)と、を備え、
    前記第1取付部(61)は、少なくとも前記第1のコネクタ(2)が前記電子装置(1)に嵌合したとき、当該第1のコネクタ(2)に固定されるように構成されており、
    前記第2取付部(62)は、当該第2のケーブル(5)に沿って移動可能なように、かつ、前記第2のコネクタ(4)に当接することで前記第2のコネクタ(4)の方向への移動が制限されるように、構成されており、
    前記第1取付部(61)と前記第2取付部(62)の間の配置関係は、前記第1のコネクタ(2)および前記第2のコネクタ(4)が共に前記電子装置(1)に完全に嵌合し、かつ、前記第1取付部(61)が前記第1のコネクタ(2)に固定されているとき、前記第2取付部(62)が前記第2のコネクタに当接するような配置関係となっていることを特徴とする冶具。
  2. 前記第2取付部(62)は、前記第2のケーブル(5)を保持するための保持部(62a、62b)を有し、
    前記保持部(62a、62b)は、前記第2のケーブル(5)の延長方向に垂直な方向への当該第2のケーブル(5)の移動を制限する構造となっていることを特徴とする請求項1に記載の冶具。
  3. 前記第2取付部(62)は、前記第2のケーブル(5)を保持するための保持部(62a、62b)と、前記第2のコネクタ(4)と当接する当接部(62e、62f)と、を有し、
    前記当接部(62e、62f)は、前記保持部(62a、62b)から離れた位置にあることを特徴とする請求項1に記載の冶具。
  4. 前記第2取付部(62)は、一端で前記保持部(62a、62b)と接続し、前記保持部(62a、62b)から前記第2のコネクタ(4)の方向に伸び、他端で前記当接部(62e、62f)と接続する延長部(62c、62d)を有することを特徴とする請求項3に記載の冶具。
  5. 請求項1ないし4のいずれか1つに記載の冶具(6)を用いて、前記電子装置(1)に前記第1のコネクタ(2)および前記第2のコネクタ(4)を嵌合させる嵌合方法であって、
    前記第2のコネクタ(4)を前記電子装置(1)に嵌合させる第1ステップと、
    前記冶具(6)の前記第1取付部(61)が前記第1のコネクタ(2)に取り付けられた状態で、かつ、前記冶具(6)の前記第2取付部(62)が前記第2のケーブル(5)に取り付けられた状態で、前記第1ステップの後に、前記第1のコネクタ(4)を前記電子装置(1)に嵌合させる第2ステップと、を備えた嵌合方法。
  6. 請求項1ないし4のいずれか1つに記載の冶具(6)と、前記電子装置(1)と、前記第1のコネクタ(2)と、前記第1のケーブル(3)と、前記第2のコネクタ(4)と、前記第2のケーブル(5)と、を備えた電子装置システム。
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