JP2009150787A - 目的地入力装置及び目的地入力用プログラム - Google Patents

目的地入力装置及び目的地入力用プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】対象となる目的地の選択を効率的に行う。
【解決手段】入力文字から通常検索と曖昧検索を行う。曖昧検索は、目的地データに関連する関連語と、複数の目的地データを総称する総称語が前記関連語に対応付けられ、各総称語と目的地データとが対応付けられた曖昧辞書を使用する。入力文字が完全一致した関連語を抽出し、関連語から総称語、総称語から目的地候補を絞り込む。完全一致した関連語だけ抽出することで曖昧検索の検索結果を減らす。検索結果は、曖昧検索で絞り込んだ総称語を、通常検索で絞り込んだ目的地候補と共にリスト表示することで、曖昧検索によるリスト表示数を抑える。また、検索結果のリストは、総称語を先に表示する一方、通常の目的地候補の先頭に表示リストを移動するための検索切換ボタン78を配置する。このボタン78にタッチすることで、直ちに通常検索の目的地候補の先頭に移動できる。
【選択図】図6

Description

本発明は、目的地入力装置及び目的地入力用プログラムに係り、例えば、ナビゲーション装置における目的地の入力に関する。
近年、ナビゲーション装置によって車両を誘導することが盛んに行われている。
ナビゲーション装置は、出発地から目的地までの経路を探索する機能、GPS(Global Positioning System)衛星やジャイロなどのセンサを用いて自車両の位置を検出する機能、及び目的地までの経路と自車両の現在位置を地図上に表示する機能などを備えている。
一般に、ナビゲーション装置では、経路を探索する場合や、現在地周辺の施設を検索してその情報を確認する場合などに、目的地の入力が行われる。この目的地の入力において、入力された文字に対応する目的地の候補が目的地データファイルから検索され、目的地候補が表示されると共に、表示された目的地候補のいずれかを選択することにより目的地の入力が完了する。
そして、従来から目的地の入力を効率的に行うために種々の提案がされている。
例えば、特許文献1では、類似語を記憶した類似語記憶部7を設け、これを参照することによりキーワードの類似語を抽出し、キーワードと類似語から目的地情報記憶部12を検索する技術について提案されている。
特開2005−265688
このように、入力文字とその関連文字を類似語やシソーラス辞書等から選択し、入力文字と関連文字から所定項目を検索する場合、すなわち、入力語に対して曖昧さを許す検索を行う場合、正確な入力文字を記憶していないユーザにとっては有効な機能となる。
しかし、曖昧さを許した検索を行う場合、実際にユーザが意図した施設以外の施設も検索されるため、膨大な結果から希望する目的地を探す必要がある。
そして、曖昧さが不要なユーザにとっては不要なリストが膨大になり検索結果が見にくくなっていた。
また曖昧さを含んだ結果を別の操作により表示する場合には操作が煩雑になったり、有用な検索機能であるにも係わらず該機能の存在やその操作に気づかずに不便をする場合もある。
そこで本発明は、対象となる目的地の選択を効率的に行うことを目的とする。
(1)前記目的を達成するために請求項1記載の発明では、検索キーに対応付けられた目的地データを複数記憶する目的地データ記憶手段と、目的地データに関連する関連語と、該関連語に対応つけられた複数の目的地データを総称する総称語が記憶され、各総称語と目的地データとが対応付けられた曖昧辞書を記憶する曖昧辞書記憶手段と、文字を入力する文字入力手段と、前記入力された文字を検索キーとして前記目的地データ記憶手段に記憶された目的地データを絞り込む通常検索手段と、前記入力された文字を検索キーとして前記関連語を抽出し、該関連語に対応付けられた総称語と、該総称語に対応付けられた目的地データを絞り込む曖昧検索手段と、前記曖昧検索手段で絞り込まれた総称語と、前記通常検索で絞り込まれた目的地データを、前記入力された文字に対応する検索結果としてリスト表示する検索結果表示手段と、を具備したことを特徴とする目的地入力装置を提供する。
(2)請求項2記載の発明では、前記検索結果表示手段は、前記表示した総称語が選択された場合に、該総称語に対応して絞り込まれた目的地データをリスト表示する、ことを特徴とする請求項1に記載の目的地入力装置を提供する。
(3)請求項3記載の発明では、検索切換ボタンを備え、前記検索結果表示手段は、前記検索切換ボタンが選択された場合、前記通常検索で絞り込まれた目的地データの先頭からリスト表示する、ことを特徴とする請求項1、又は請求項2に記載の目的地入力装置を提供する。
(4)請求項4記載の発明では、検索キーに対応付けられた目的地データを複数記憶する目的地データ記憶手段と、目的地データに関連する関連語と、該関連語に対応つけられた複数の目的地データを総称する総称語が記憶され、各総称語と目的地データとが対応付けられた曖昧辞書を記憶する曖昧辞書記憶手段とを備えたコンピュータに、文字を入力する文字入力機能と、前記入力された文字を検索キーとして前記目的地データ記憶手段に記憶された目的地データを絞り込む通常検索機能と、前記入力された文字を検索キーとして前記関連語を抽出し、該関連語に対応付けられた総称語と、該総称語に対応付けられた目的地データを絞り込む曖昧検索機能と、前記曖昧検索機能で絞り込まれた総称語と、前記通常検索で絞り込まれた目的地データを、前記入力された文字に対応する検索結果としてリスト表示する検索結果表示機能と、を実現させることを特徴とする目的地入力用プログラムを提供する。
請求項1、請求項2、請求項4に記載の本発明によれば、入力された文字を検索キーとして関連語を抽出し、該関連語に対応付けられた総称語と、通常検索で絞り込まれた目的地データを、入力された文字に対応する検索結果としてリスト表示するので、曖昧検索によるリスト表示件数の増大を抑え、対象となる目的地を効率的に選択することができる。
請求項3記載の発明によれば、検索切換ボタンを備える構成としたので、曖昧検索によるリスト表示対象が多くなっても直ちに通常検索で絞り込まれた目的地データの先頭からリスト表示することができる。
以下、本発明の目的地入力装置及び目的地入力用プログラムを備えた、ナビゲーション装置及びナビゲーション用プログラムにおける好適な実施の形態について、図1から図7を参照して詳細に説明する。
(1)実施形態の概要
本実施形態では、読みを検索キーとして目的地データファイルから目的地データ(施設情報)を絞り込む通常検索に加え、曖昧辞書を使用した曖昧検索を行う。
曖昧辞書は、目的地データに関連する関連語と、該関連語に対応付けられた複数の目的地データを総称する総称語が記憶され、各総称語と目的地データとが対応付けられている。曖昧検索では、入力文字に完全一致する関連語を抽出し、抽出した関連語に対応する総称語を曖昧辞書から絞り込み、絞り込んだ総称語に対応する目的地データを目的地データファイルから絞り込む。
目的地データに関連する関連語は、例えば、目的地を表す語の略称や愛称、別名等を含む同義語等により構成されている。また総称語は、複数の目的地データ間の読みの一部が共通している語で構成されている。
通常検索では、入力文字に基づいて目的地データファイルから目的地データを絞り込む場合、入力される1文字毎に順次絞り込みを行う。
例えば「ま」「っ」「く」…の順に文字が入力された場合、「ま」の入力により読みが「ま」で始まる目的地データが絞り込まれ、この絞り込まれた目的地データを対象として、次の入力文字を加えた「まっ」を読みに含む目的地データが絞り込まれる。さらに絞り込まれた目的地データを対象として「まっく」を読みに含む目的地データが絞り込まれる。以後、同様にして1文字入力される毎に、絞り込み済みの目的地データから更なる絞り込みが行われ、完了ボタンが選択されると、それまでに絞り込んだ目的地データを目的地候補としてディスプレイに表示する。
一方、曖昧辞書を使用して目的地データを絞り込む場合、入力された1文字毎に対象となる関連語を抽出するのではなく、既に入力されている全入力文字と完全一致する関連語を抽出する。例えば、関連語として「まっく」が登録されている場合、入力「まっ」の時点では抽出されず、「まっく」まで入力された時点で完全一致するため関連語「まっく」が抽出され、抽出された関連語「まっく」に対応付けられた総称語「マクドナルド」「マックストア」…と、総称語「マクドナルド」等に対応付けられた目的地データ「マクドナルド○○支店」…が絞り込まれる。
さらに「す」が入力されて「まっくす」となった場合、関連語「まっく」とは完全一致しないので、関連語「まっく」の抽出と、及び関連語に基づく総称語と目的地データの絞り込みは行われない。
ただし、「戻る」ボタンの操作により1つ前の操作に戻る場合も考慮して、入力「まっく」に対応して抽出した関連語と、絞り込んだ総称語、目的地データは、別途保存しておく。
「まっくす」の入力に対して、完全一致する関連語「まっくす」が存在しなければ、関連語は抽出されず、存在すれば該関連語「まっくす」の抽出と対応する総称語の絞り込みと、総称語に対応する目的地データの絞り込みが行われる。
このように、曖昧辞書からは、入力文字と完全一致している関連語を抽出対象とすることで、略称や別名などを知っている場合にも曖昧検索による絞り込みを可能にすると共に、目絞り込み対象数の増大を抑えることができる。
一方、文字入力後に完了ボタンが選択されると、絞り込んだ目的地データを候補リストとして表示する。この場合、通常検索で絞り込まれた目的地データに加えて、曖昧辞書から抽出した関連語が存在する場合には当該関連語に対応する総称語を併せて候補リストに表示する。
曖昧辞書には1の総称語に対応して複数の目的地データが対応付けられているので、総称語から絞り込まれた目的地データではなく総称語を表示することで、候補表示欄のリスト表示対象数(目的地データと総称語の表示数)を減らすことができる。
候補リストに表示された総称語が選択された場合に、選択された総称語に対応して絞り込まれた目的地データを候補リストとして表示する。
また、候補リストは総称語を上位(上側に)表示するが、総称語が多い場合を考慮して、通常検索による目的地候補の先頭にリスト表示を移動させるための移動ボタンとして検索切換ボタン78を配置する。
(2)実施形態の詳細
図1は本実施形態における目的地入力装置及び目的地入力用プログラムが適用されるナビゲーション装置のシステム構成図である。
このナビゲーション装置1は、車両に搭載され、この図1に示すように、現在位置検出装置10、情報処理制御装置20、入出力装置40及び情報記憶装置50とを備えている。
まず、現在位置検出装置10は、以下のような構成を有している。絶対方位センサ11は、例えば、磁石に基づいてN方向の検出から、車両がいずれの方向に位置するかを検出する地磁気センサであり、絶対方位を検出する手段であればよい。
相対方位センサ12は、例えば交差点を曲がったか否かを検出するものであり、ハンドルの回転部に取り付けた光学的な回転センサや回転型の抵抗ボリューム或いは車輪部に取り付ける角度センサでもよい。
また、角速度を利用して角度の変化を検出するジャイロセンサを用いてもよい。つまり、基準角度(絶対方位)に対して、相対的に変化した角度を検出することができる手段であればよい。
距離センサ13は、例えば、車輪の回転を検出して計数するものや、加速度を検出して2回積分するものでもよい。つまり、車両の移動距離を計測できる手段であればよい。
GPS受信装置14は、人工衛星からの信号を受信する装置であり、信号の発信時刻、受信装置の位置情報、受信装置の移動速度、受信装置の進行方向など様々な情報を得ることができる。
ビーコン受信装置15は、特定の地点に設置された送信装置より発信された信号を受信する装置である。特に、VICS情報を入手することができ、渋滞情報、現在位置情報、駐車場情報等車両の走行に関する情報を入手することができる。
データ送受信装置16は、電話回線や電波を利用して車両外部と通信をし、情報の交換を行うための装置である。
例えば、自動車電話、ATIS、VICS、GPS補正、車両間通信など様々な利用方法があり、走行に関する情報を入出力することが可能である。
次に、情報処理制御装置20は、現在位置検出装置10、入出力装置40から入力される情報及び情報記憶装置50に格納された情報に基づいて演算及び制御を行うとともに、演算結果をディスプレイ42、プリンタ43またはスピーカ44等の出力手段に出力するように制御する手段である。
この情報処理制御装置20は、以下のような構成を有している。
中央処理装置(CPU)21は、ナビゲーション装置1全体の総括的な演算及び制御を行う。
第1ROM22はナビゲーションに関するプログラム、特に、本実施形態における通常検索と曖昧検索による目的地入力処理、現在位置の検出、経路の探索、表示案内などに関するナビゲーションプログラムを格納している。
センサ入力インターフェイス23は、現在位置検出装置10からの情報を受け取る手段である。
RAM24は、後述する入力装置41により入力及び決定された目的地の情報、通過地点の情報等の利用者が入力した情報を記憶すると共に、利用者の入力情報に基づいてCPU21により演算された結果や、経路探索された結果、更に情報記憶装置50から読み込まれた地図情報を格納するための記憶手段である。
またRAM24には、本実施形態における目的地入力処理において、曖昧検索で抽出した関連語と、該関連語から絞り込んだ総称語と総称語から絞り込んだ目的地データ、及び、通常検索で絞り込んだ目的地データが目的地候補として格納される。
通信インターフェイス25は、現在位置検出手段10からの情報、特に外部から得られる情報を入出力するための手段である。
第2ROM26は、ナビゲーションに関するプログラム、特に、音声案内に関するナビゲーションプログラムを格納している。
画像プロセッサ27は、CPU21で処理されたベクトル情報を画像情報に処理するための処理手段である。
時計28は、時刻を刻む。
画像メモリ29は、画像プロセッサ27により処理された画像情報を格納する手段である。
音声プロセッサ30は、情報記憶装置50から読み込まれた音声情報を処理し、スピーカ44に出力する。
入出力装置40は、利用者により目的地、通過地点、探索条件等のデータを入力する入力装置41、画像を表示するディスプレイ42、情報を印刷するプリンタ43、音声を出力するスピーカ44より構成される。入力装置41は、例えば、ディスプレイ42の表面に配置されたタッチパネル、タッチスイッチ、ジョイスティック、キースイッチ等で構成される。
ディスプレイ42には、現在地周辺の地図や、各種操作画面、目的地までの走行経路が表示される。
ディスプレイ42には、本実施形態における目的地入力処理において、検索文字を入力するための文字入力画面や、検索候補(目的地候補)をリスト表示する候補表示画面等の操作画面が表示される。操作画面に表示された各項目等に対応した位置に触れることで、ディスプレイ42表面に配置されたタッチパネルから、触れた位置の項目が入力されることになる。
情報記憶装置50は、伝送路45を介して情報処理制御装置20に接続される。
情報記憶装置50は、地図データファイル51、交差点データファイル52、ノードデータファイル53、道路データファイル54、写真データファイル55、目的地データファイル56、案内地点データファイル57、その他のデータファイル59を格納している。
この情報記憶装置50は、一般的には、光学的記憶媒体であるDVD−ROM、CD−ROMや磁気的記憶媒体であるハードディスクなどで構成されるが、光磁気ディスク、半導体メモリなどの各種情報記憶媒体で構成してもよい。
地図データファイル51には、全国道路地図、各地域の道路地図または住宅地図等の地図データが記憶されている。道路地図は、主要幹線道路、高速道路、細街路等の各道路と地上目標物(施設等)から構成される。住宅地図は、地上建造物等の外形を表す図形及び、道路名称等が表示される市街図である。細街路とは、例えば、国道、県道以下の道幅が所定値以下の比較的狭い道路で、「一方通行」等の交通規制情報が付加されていない道路である。
交差点データファイル52には交差点の地理的位置座標や名称等の交差点に関するデータが、ノードデータファイル53には地図上において経路探索に利用される各ノードの地理座標データ等が、道路データファイル54には道路の位置と種類及び車線数及び各道路間の接続関係等の道路に関するデータが、写真データファイル55には各種施設や観光地、または主要な交差点等の視覚的表示が要求される場所を写した写真の画像データが、案内地点データファイル57には道路に設置されている案内表示板の内容や分岐点の案内等、案内が必要とされる地点の案内データが、それぞれ記憶されている。
目的地データファイル56には、主要観光地や建物、電話帳に記載されている企業・事業所等の目的地として選択可能な場所や施設等、目的地検索の対象についての目的地データが記憶されている。
目的地データとしては、検索キー(名称の読み)と施設情報が記憶されている。施設情報としては、名称、座標、電話番号、付加情報等が記憶される。座標は目的地の緯度、経度から成るx、y座標情報であり、付加情報は目的地に関する詳細なデータである。
曖昧データファイル59には、入力文字(検索キー)と目的地データを関連付ける曖昧辞書が記憶されている。
曖昧辞書には、複数の関連語と、該関連語に対応つけられた1又は複数の総称語が記憶され、更に、各総称語には目的地データファイル56の目的地データが対応付けられている。
本実施形態では、曖昧検索において、入力文字と完全一致する関連語が抽出される。この関連語は、後述するように通常検索における通常検索における検索キーと共通して保存されている。そして関連語に該当する検索キーに、対応する総称語のアドレス等のポイントデータが記憶されることで、関連語と総称語とが対応付けられている。
ただし、関連語を通常検索の検索キーと共通化させず、関連語と総称データとを曖昧辞書に保存するようにしてもよい。この場合、入力された文字に対して、通常検索における検索キーとともに、曖昧検索における関連語の検索が行われる。
曖昧辞書に記憶される関連語としては、目的地を表す語の略称や愛称、別名等を含む同義語等により構成されている。なお、シソーラス辞典や類義語辞典を使用、又は併用するようにしてもよい。
曖昧辞書には、各総称語に対応して、複数の目的地データのアドレス等のポイントデータが記憶されることで、総称語と目的地データとが対応つけられている。
総称語は、複数の目的地データ間の読みの一部が共通している語で構成されている。
図2は、目的地データファイル56及び曖昧データファイル58に記憶される目的地データと曖昧辞書の対応関係を概念的に表したものである。
図2(a)に示されるように、入力文字による検索キーとしては、施設情報の名称の読みと、関連語の読みとが、50音順に配置されている。
そして、各検索キー/関連語に対応付けて施設情報と、曖昧データ(総称語)のアドレス情報(目的地データファイルのアドレス、曖昧データファイルのアドレス)が格納されている。
但し図2(a)では、各データ間の関連を分かり易くするため、アドレス情報に代えて関連するデータ箇所を示す矢印で表示している。
図2(b)に示す曖昧データには、曖昧辞書の総称語が格納されている。図の例の他、例えば、関連語(検索キー)「こんびに」に対応して対応付けられる、総称語「ローツン」「セブン・イレブシ」「エーエム・ピーエン」「ファミリー・マーチ」等の各コンビニエンスストアの名称が記憶される。
曖昧データは、各総称語に対応付けて施設情報のアドレス情報が格納されている。但し、この場合も、関連を分かり易くするため、アドレス情報に代えて関連する箇所を矢印で示している。
図2(c)に示す施設情報は、目的地データファイルにおける各目的地データの施設情報のうち名称のみを表示している。
図2(a)に示されるように検索キー(関連語)「まっく」に対応する施設情報として、(c)の施設情報における「マックスストア」のアドレスが指定され、それ以降の目的地データが目的地候補として絞り込まれる。
なお、図2(a)の施設情報には、(c)の施設情報の先頭アドレスと終端アドレス(入力文字の全てを含む施設情報の最後のアドレス)の両者を保存することで、目的地候補を絞り込むようにしてもよい。
図2(a)に示されるように各検索キーは、読みが一部一致している施設情報を関連付けている。すなわち、施設情報のよみ「まっいっかぁ」は、検索キー「ま」「っ」「まっい」「まっいっ」「まっいっか」「まっいっかぁ」に対応付けられている。
これに対して、総称語は、関連語と完全一致している検索キーだけが対応付けられている。すなわち、総称語「マクドナルド」は、関連語「まっく」と完全一致する検索キー「まっく」にだけ対応つけられている。
このように、総称語は関連語と完全一致する検索キーにのみ対応付けることで、入力語と完全一致する関連語が抽出されるようにすることで、曖昧検索により絞り込まれる総称語、及び該総称語から絞り込まれる目的地データが膨大な数になることが防止されている。
このように構成されたナビゲーション装置1では、次のようにして経路案内が行われる。
ナビゲーション装置1は、現在位置検出装置10で現在位置を検出し、情報記憶装置50の地図データファイル51から現在位置周辺の地図情報を読み込みディスプレイ42に表示する。
そして、後述する目的地入力処理により目的地が設定されると、情報処理制御装置20は、現在位置から目的地に至る走行経路の候補を複数探索(演算)し、ディスプレイ42に表示した地図上に表示し、運転者がいずれかの走行経路を選択すると、選択した走行経路をRAM24に格納することで、走行経路を取得する(走行経路取得手段)。
なお、情報処理制御装置20は、情報処理センタに車両現在位置(又は入力された出発地)と、本実施形態で入力した目的地を送信し、情報処理センタで探索された目的地までの走行経路を受信することにより走行経路を取得するようにしてもよい。この場合、目的地や走行経路の通信は通信インターフェイス25を介して、無線通信により行う。
車両が走行すると、現在位置検出装置10によって検出された現在位置を追跡することにより、経路案内を行う。
経路案内は、探索した走行経路に対応する道路データと現在位置検出装置10で検出される現在位置とのマップマッチングにより、地図上の車両位置を特定し、車両現在位置周辺の地図をディスプレイ42に表示すると共に、探索した走行経路と現在位置とを地図上に表示する。
また、探索した走行経路と現在位置との関係から、案内の必要性、すなわち直進が所定距離以上続く場合、所定の進路変更地点等の走行経路の案内、及び方面案内が必要か否か等について判断し、必要である場合にはディスプレイ42の表示及び音声による案内を実行する。
次に本実施形態における目的地入力処理について説明する。
図3は、目的地入力処理においてディスプレイ42に表示される文字入力画面を表したものである。
上述したように、ディスプレイ42の表面には、入力装置41(図1)を構成するタッチパネルが形成されており、ユーザがディスプレイ42に表示されたボタンなどをタッチすると、当該ボタンに対応する情報をナビゲーション装置1に入力することができるようになっている。
図示しないが、ディスプレイ42の外周縁には、入力装置41の固定枠が配置され、固定枠の上部領域には、物理的に存在する押しボタン(ハードキー)によって構成された目的地設定ボタンと、現在地周辺の地図画面を表示させるための地図ボタンが設けられている。
この目的地設定ボタンが選択されると、情報処理制御装置20は、本実施形態による目的地入力処理を開始し、ディスプレイ42に、図3に示す文字入力画面を表示する。
なお、本実施形態による目的地入力処理により設定される目的地は、経路探索に使用されるほか、決定した目的地や、現在地周辺の候補目的地を地図画面上に表示する場合に使用される。
図3に示すように、文字入力画面では、入力文字欄81、候補件数欄82、修正ボタン83、戻るボタン84、入力キーボード85、完了ボタン86が表示される。
入力文字欄81は、検索キーとして順次入力された文字を表示する欄である。
入力キーボード85は、文字を50音入力するための文字ボタンから構成されている。なお、テンキーや機能キーを表示するようにしてもよい。
候補件数欄82には、入力文字欄81に表示される入力文字を検索キーとして通常検索及び曖昧検索により絞り込まれた候補地点(目的地データ)の件数が表示される。
修正ボタン83は、入力文字欄81に表示された入力済みの内容を変更する際に使用するボタンである。
修正ボタン425は、入力文字を修正する場合のボタンである。
戻るボタン84は、最後の操作の前の状態に戻すためのボタンである。
完了ボタン86は、検索キーの入力を完了を指示するボタンであり、このボタンの選択されるとディスプレイ42の表示は図4に示す候補表示画面に遷移する。
この文字入力画面において、ユーザが意図する検索キーに対応して入力キーボード85の文字を順次タッチすることで文字入力を行うと、情報処理制御装置20は、入力済みの文字を順次入力文字欄81に表示する。
更に情報処理制御装置20は、入力済みの文字を検索キーとして、通常検索による目的地データの絞り込みと、曖昧検索による関連語の抽出と抽出した関連語による総称語と目的地データの絞り込みを行い、RAM24に保存する。
例えば、入力キーボード85から文字「ま」が入力されると、情報処理制御装置20は、入力された文字「ま」を入力文字欄81に表示する。
そして、情報処理制御装置20は、通常検索により、目的地データファイル56の検索キー「ま」を参照し、対応する施設情報欄のアドレス情報から、施設情報「まっいっかあ」以降のデータを目的地候補として絞り込みRAM24に保存する。
この時点では、検索キー「ま」と完全一致する関連語は曖昧辞書には登録されていず、検索キー「ま」に対応する曖昧データ欄のアドレス情報は存在しないので、曖昧検索によっては関連語の抽出と、関連語対応する総称語の絞り込み、及び総称語に対応する目的地データの絞り込みの件数はゼロである。
続いて入力キーボード85から文字「っ」が入力されると、情報処理制御装置20は、入力文字欄81の表示を、「ま」から入力済みの文字「まっ」に変更する。
ただい、通常検索、曖昧検索ともに、「まっ」に対応するアドレス情報が「ま」と同じなので、絞り込みの結果は同じになる。
更に、入力キーボード85から文字「く」が入力されると、情報処理制御装置20は、文字表示欄81の表示を「まっく」に変更する。
そして、情報処理制御装置20は通常検索により、目的地データファイル56の検索キー(図2(a)参照)「まっく」を参照し、対応する施設情報欄のアドレス情報から、施設情報「マックスストア」以降のデータを目的地候補として絞り込み、RAM24に保存する。
一方、情報処理制御装置20は曖昧検索により、検索キーと完全一致する関連語「まっく」が抽出され、該関連語に対応する総称語「マクドナルド」(登録商標)と、「アップルストア」(登録商標)が曖昧辞書には登録されており、検索キー「まっく」に対応する曖昧データ欄のアドレス情報から関連語「マクドナルド」「アップルストア」を抽出し、RAM24に保存する。
一方、曖昧辞書には、図2(b)に示すように、検索キー「まっく」と完全一致する関連語として「マクドナルド」(登録商標)と、「アップルストア」(登録商標)が曖昧辞書には登録されている。そこで、情報処理制御装置20は、関連語「まっく」に完全一致する検索キーに対応する曖昧データ欄のアドレス情報により、曖昧データファイル59から総称語「マクドナルド」「アップルストア」を絞り込んでRAM24に保存する。
更に、情報処理制御装置20は、図2(b)に示すように、絞り込んだ総称語に対応するアドレス情報により、目的地データファイル56から、各総称語に対応する目的地データ「マクドナルド○○店」以降の目的地データと、「アップルストア○○店」以降の目的地データを目的地候補として絞り込み、各総称語に対応させて保存する。
その後、文字入力画面の完了ボタン86がタッチされると、情報処理制御装置20は、ディスプレイ42の表示画面を候補表示画面60に遷移させて目的地候補をリスト表示する。
図4は、候補表示画面60を表したものである。
この図4に示されるように、候補表示画面には、検索キー欄61、エリア入力欄62、ジャンル修正ボタン63、ジャンル入力欄64、全件数表示欄65、検索結果表示欄66、詳細ボタン67、曖昧検索件数欄68、戻るボタン69、スクロールバー71、読み修正ボタン72、エリア修正ボタン73、前ボタン74、ページボタン75、76、次ボタン77、検索切換ボタン78が表示される。
検索キー欄61は、検索対象となる検索キーを表示する欄である。この検索キー欄61には、図3に示す文字入力画面で完了ボタン86が選択された時点で入力済みの文字、すなわち、入力文字欄81に表示されている入力文字が検索キーとして表示される。
読み修正ボタン72は、検索キー欄61に表示した文字を修正する場合にタッチするボタンである。読み修正ボタン72をタッチすると、文字入力画面に戻り、検索キー欄61に表示した検索キーの修正が可能になる。
エリア入力欄62は、目的地データを検索する検索エリアを設定する欄である。エリアには、例えば、全国を検索エリアとする「全エリア」や、都道府県を検索エリアとする「大阪府」、「愛知県」、「東京都」、・・・などがある。
図示しないが、目的地入力処理では、検索エリア設定メニューを備えており、ユーザが所望の検索エリアを選択できるようになっている。
ナビゲーション装置1は、エリア入力欄62で設定されたエリアで絞り込まれた目的地データを使用し、この範囲で検索キーによる目的地候補の絞り込みを行う。
エリア修正ボタン73は、エリア入力欄62に設定された検索エリアを修正する際にタッチするボタンである。エリア修正ボタン73をタッチすると、エリア入力欄62に設定されている検索エリアが修正可能となり、修正後のエリアを対象として、検索キー欄61に表示された検索キーによる絞り込みが行われる。
ジャンル入力欄64は、目的地データを検索するジャンルを設定する欄である。ジャンルには、例えば、「レジャー」「レストラン」、「ホテル」、・・・などがある。
図示しないが、目的地入力処理では、ジャンル設定メニューを備えており、ユーザが所望のジャンルを選択できるようになっている。
ナビゲーション装置1は、ジャンル入力欄64で設定されたジャンルで絞り込まれた目的地データを使用し、この範囲で検索キーによる目的地候補の絞り込みを行う。
ジャンル修正ボタン63は、ジャンル入力欄64に設定されたジャンルを修正する際にタッチするボタンである。ジャンル修正ボタン63をタッチすると、ジャンル入力欄64に設定されているジャンルが修正可能となり、修正後のジャンルを対象として、検索キー欄61に表示された検索キーによる絞り込みが行われる。
以上のように、ナビゲーション装置1は、エリアとジャンルを用いて、検索対象とする目的地データを絞り込んでから検索を行うことにより、検索処理量を低減している。
全件数表示欄65には、絞り込まれた目的地候補の全件数が表示される。表示される目的地候補の全件数は、通常検索により絞り込まれた目的地候補の件数と、曖昧検索により絞り込まれた目的地候補の件数との合計値である。なお、両件数を別々に表示するようにしてよい。
検索結果表示欄66は、絞り込んだ目的地候補の名称をリストとして一覧表示するための欄である。
検索結果表示欄66には、通常検索で絞り込まれた目的地候補や、曖昧検索で絞り込まれた総称語が表示される。また、表示された総称語のいずれかが選択された場合には、選択された総称語に対応して絞り込まれた目的地候補が検索結果表示欄66に表示される。
検索結果表示欄66に表示された目的地候補が選択(タッチ)されると、選択された目的地候補の目的地データが入力された目的地として確定する。
詳細ボタン67は、目的地候補ごとに表示され、ユーザが所望の目的地候補の詳細ボタン67をタッチすると、ナビゲーション装置1は、当該目的地候補に対応する施設情報を目的地データファイル56から検索してディスプレイ42に表示する。
曖昧検索件数欄68は、曖昧検索により絞り込まれた総称語が検索結果表示欄66に表示されている場合、各総称語に対応して絞り込まれている目的地候補の件数が表示される。
戻るボタン69は、文字入力画面に戻るためのボタンである。
前ボタン74、次ボタン77は、それぞれ、検索結果表示欄66の目的地候補を1件ずつスクロールダウン、スクロールアップするためのボタンである。
ページボタン75、76は、それぞれ、検索結果表示欄66の目的地候補をページ単位でスクロールダウン、スクロールアップするためのボタンである。
スクロールバー71は、全目的地候補のうち、現在表示している目的地候補の位置を表すと共に、スクロールバー71をタッチしてドラッグすることにより、スクロールアップやスクロールダウンを行うことができる。
検索切換ボタン78は、検索結果表示欄66の各欄の表示対象を、曖昧検索による総称語の先頭からの表示と、通常検索による目的地候補の先頭からの表示と、を切り換えるためのボタンである。
本実施形態では、曖昧検索による総称語が絞り込まれている場合、検索結果表示欄66には、総称語が所定順に表示され、その後に引き続いて通常検索の目的地候補が所定順に表示される。この状態で検索切換ボタン78がタッチされると、通常検索の目的地候補の先頭に遷移してリスト表示される。その後再度検索切換ボタン78がタッチされると、総称語の先頭に遷移してリスト表示される。
図5〜図7は、文字入力画面で入力された文字に基づいて行った通常検索、曖昧検索に基づく候補表示画面60の表示状態を表したものである。
図5は、文字入力画面で「まっ」の2文字が入力された後に完了ボタン86がタッチされた場合の候補表示画面60の表示状態を表したものである。
図5に示されるように、情報処理制御装置20は、決定した検索キー「まっ」を検索キー欄61に表示する。
そして、情報処理制御装置20は、文字入力画面において「っ」が入力された際に行った、通常検索と曖昧検索で絞り込んでRAM24に保存した目的地候補を読みだし、その総件数3379件を全件数表示欄65に表示する。
また情報処理制御装置20は、読み出した目的地候補の名称を所定順(本実施形態では50音順であるが、現在地に近い順とうでもよい)に検索結果表示欄66に表示する。
上述したように文字入力画面から遷移した当初の候補表示画面では、曖昧検索で絞り込まれた総称語と、通常検索で絞り込まれた目的地候補が、検索結果表示欄66のリスト表示対象となる。
しかし、図2(b)に例示した曖昧辞書の場合には、検索キー「まっ」に対して完全一致する曖昧データ(関連語)は存在しない。
このため図5の例では、関連語に対応した総称語は表示されず、曖昧検索件数欄68も全て空欄となっている。また、全件数表示欄65に表示された件数3379件も、通常検索により絞り込まれた目的地候補の件数になっている。
また、検索結果本実施形態欄66にはリスト表示の対象になる総称語が存在しないので、検索切換ボタン78は表示されていない。
図6は、文字入力画面で「まっく」の3文字が入力された後に完了ボタン86がタッチされた場合の候補表示画面60の表示状態を表したものである。
情報処理制御装置20は、文字入力画面において最後の文字「く」が入力された際に、入力文字「まっく」を検索キーとして、通常検索を行うことで絞り込んだ目的地候補をRAM24に保存している。
また、情報処理制御装置20は、曖昧辞書から検索キー「まっく」に完全一致する関連語を抽出し、対応する総称語「マクドナルド」と「アップルストア」を絞り込み、当該総称語と共に、各総称語に対応するアドレス情報から絞り込んだ目的地候補(図2参照)をRAM24に保存している。
そこで、文字入力画面で完了ボタン86がタッチされると、図6に示すように、情報処理制御装置20は、検索キー欄61に検索キー「まっく」を表示すると共に、検索結果表示欄66の上位欄から順に、曖昧検索で絞り込んだ総称語と通常検索で絞り込んだ目的地候補をリスト表示する。
図6の例では、検索結果表示欄66の上位欄から順に総称語「マクドナルド」「アップルストア」が表示され、各総称語に対応して絞り込まれた目的地候補の件数が曖昧検索件数欄68に表示されている。これによりユーザは、総称語「マクドナルド」に対応する目的地候補として「マクドナルド○○店」「マクドナルド××店」…が3081件存在し、総称語「アップルストア」に対応する目的地候補として「アップルストア○○店」「アップルストア××店」…が13件存在することを認識することができる。
ユーザが表示されている総称語のいずれかにタッチ(選択)すると、情報処理制御装置20は、選択された総称語に対応して絞り込み済みの目的地候補をRAM24から読み出して、検索結果表示欄66に所定順にリスト表示する。
なお、この場合、本実施形態では、検索キー欄61は入力された文字「まっく」(=関連語)のままであるが、選択された総称語(例えば、「マクドナルド」)を表示するようにしてもよい。そして、検索キー欄61に総称語を表示した場合、全件数表示欄65には総称語に対応して絞り込まれた目的地候補の全件数を表示するようにしてもよい。
総称語に対応する目的地候補を表示している状態で、戻るボタン69がタッチされると、情報処理制御装置20は、直前の状態(図6の状態)に戻って表示する。
なお、図6の状態で総称語に対応する詳細ボタン67が選択された場合、総称語が選択された場合と同様に、総称語に基づく目的地候補のリスト表示がなされるが、総称語に対応する詳細ボタン67を非表示(又は非アクティブ状態及びその表示)としてもよい。
図6の例では、曖昧検索で絞り込んだ総称語「マクドナルド」「アップルストア」に続いて、通常検索で絞り込んだ目的地候補「マックスストア本店」「マックスストア○○支店」「マックスメガネ」が表示されている。
「マックスメガネ」以外の目的地候補を表示する場合には、次ボタン77をタッチすることで1件づつスクロールアップするか、ページボタン76をタッチすることでページ単位(本実施形態では検索結果表示欄66の表示可能件数5件づつ)でスクロールアップする。
また、スクロールバー71をタッチして下方にドラッグすることでドラッグ量に対応してスクロールアップする。
図6に示すように、検索キー「まっく」に完全一致する関連語が抽出され、該関連語に対応する総称語が検索結果表示欄66の最上位から表示されているので、検索結果表示欄66のリスト表示がすべて総称語になる場合がある。このため、情報処理制御装置20は、検索切換ボタン78を配設(表示)し、ユーザが検索切換ボタン78をタッチした場合に、通常検索で絞り込まれた目的地候補を検索結果表示欄66の最上位から表示する。
検索切換ボタン78には、その表示として通常検索で絞り込んだ目的地候補の施設が表示されることを表す文字として「施設」を表示する。
図7は、図6の候補表示画面60において検索切換ボタン78がタッチされた場合の画面を表したものである。
この図7に示されるように、情報処理制御装置20は、「施設」と表示した検索切換ボタン78がタッチされると、検索結果表示欄66の表示を、通常検索で絞り込んだ目的地候補の先頭(50音順)を最上段にしてリスト表示する。
図6では、目的地候補の先頭が「マックスストア本店」なので、この目的地候補を検索結果表示欄66の最上段に表示し、以下「マックスストア○○店」「マックスメガネ」「マックリーベーカー」「まっくろお化け屋敷」を表示する。これ以降の目的地候補は、ページボタン76等の操作にあわせてスクロールアップ、スクロールダウンする。
情報処理制御装置20は、検索結果表示欄66に通常検索で絞り込んだ目的地候補の先頭に遷移して表示させた場合、検索切換ボタン78の表示を「施設」から「あいまい」に切り換える(図7参照)。
ユーザがこの「あいまい」と表示された検索切換ボタン78をタッチすると、情報処理制御装置20は、曖昧検索で絞り込んだ総称語から順に検索結果表示欄66に表示する、図6の状態に戻す。
なお、検索切換ボタン78の表示の切り換えは、「施設」を表示した状態で検索切換ボタン78にタッチした場合だけでなく、表示されていた総称語がスクロール操作によって検索結果表示欄66に表示されなくなった時点で「あいまい」の表示に切り換えるようにしてもよい。つまり、総称語が表示されているか否かで表記を変更するようにしてもよい。
また、検索切換ボタン78は、表記を切り換えるのではなく、共通の表記「施設/あいまい」としてもよい。
以上説明したように、本実施形態は次のように構成している。
すなわち、入力文字を検索キーとして、通常の検索と曖昧検索を行う。曖昧検索は、関連語(マック、コンビニ等)、総称語、目的地データが関連付けられた曖昧辞書を使用し、入力文字と完全一致する関連語を抽出し、抽出した関連語に対応する総称語と、該総称語に対象する目的地候補を絞り込む。
検索結果は、曖昧検索で抽出した関連語から絞り込んだ総称語を、通常検索で絞り込んだ目的地候補と共にリスト表示する。
また、検索結果のリストは、総称語を先に表示する一方、通常の目的地候補の先頭に表示リストを移動するための検索切換ボタン78を配置する。
以上の構成により、本実施形態では次のような効果を得ることができる。
(1)曖昧検索では、検索キーと完全一致した関連語を抽出し、関連語に対応した目的地候補を絞り込むので、曖昧検索による目的地候補が膨大な量になり、かえって希望する目的地を探しにくくなるということが防止される。
(2)また曖昧検索で絞り込んだ目的地候補ではなく、抽出した関連語に対応する総称語を通常検索で絞り込んだ目的地候補と共に検索結果表示欄66にリスト表示するので、曖昧検索を必要としないユーザにとって不要なリストの表示数を少なくすることができる。
一方、曖昧検索を希望するユーザにとっては、関連語や総称語から希望する目的地を探し易くなる。
(3)また、検索切換ボタン78により、通常検索による目的地候補の先頭からのリスト表示への切換と、曖昧検索による総合語の先頭からのリスト表示への切換ができるので、曖昧検索が不要なユーザであっても直ちに通常検索のリスト表示を行うことができる。
特に、図6の例では総称語が2つだけ表示されているが、検索結果表示欄66の表示可能件数(本実施形態では、5件)以上の総称語が抽出されている場合には、リスト表示のスクロールで探さなくても、検索切換ボタン78により容易に通常検索による目的地候補をリスト表示することができる。
なお、本実施形態として、次のように構成するようにしてもよい。
(1)構成A
検索キーに対応付けられた目的地データを複数記憶する目的地データ記憶手段と、
目的地データに関連する関連語と、関連語に対応付けられた目的地データを記憶した曖昧辞書記憶手段と、
文字を入力する文字入力手段と、
前記入力された文字を検索キーとして前記目的地データ記憶手段に記憶された目的地データを絞り込む通常検索手段と、
前記入力された文字と完全一致する前記関連語を抽出し、該関連語に対応付けられた目的地データを絞り込む曖昧検索手段と、
前記通常検索手段と曖昧検索手段による検索結果をリスト表示する検索結果表示手段と、
を具備したことを特徴とする目的地入力装置。
(2)構成B
前記曖昧辞書記憶手段は、複数の目的地データを総称する総称語が前記関連語に対応付けられ、各総称語と目的地データとが対応付けられており、
前記検索結果表示手段は、曖昧検索手段で抽出した抽出した関連語に対応付けられた総称語を検索結果としてリスト表示する、
ことを特徴とする構成Aに記載の目的地入力装置。
(3)構成C
検索キーに対応付けられた目的地データを複数記憶する目的地データ記憶手段と、目的地データに関連する関連語と、関連語に対応付けられた目的地データを記憶した曖昧辞書記憶手段を備えたコンピュータに、
文字を入力する文字入力機能と、
前記入力された文字を検索キーとして前記目的地データ記憶手段に記憶された目的地データを絞り込む通常検索機能と、
前記入力された文字と完全一致する前記関連語を抽出し、該関連語に対応付けられた目的地データを絞り込む曖昧検索機能と、
前記通常検索機能と曖昧検索機能による検索結果をリスト表示する検索結果表示機能と、
を実現させることを特徴とする目的地入力用プログラム。
本実施形態が適用されるナビゲーション装置のシステム構成図である。 目的地データファイル及び曖昧データファイルに記憶される目的地データと曖昧辞書の対応関係を概念的に表したものである。 目的地入力処理においてディスプレイに表示される文字入力画面の説明図である。 候補表示画面の説明図である。 文字入力画面で「まっ」の2文字が入力された後に完了ボタンがタッチされた場合の候補表示画面の表示状態を表した説明図である。 文字入力画面で「まっく」の3文字が入力された後に完了ボタンがタッチされた場合の候補表示画面の表示状態を表した説明図である。 図6の候補表示画面において検索切換ボタンがタッチされた場合の画面を表した説明図である。
符号の説明
10 現在位置検出装置
20 情報処理制御装置
40 入出力装置
41 入力装置
42 ディスプレイ
50 情報記憶装置
61 検索キー欄61
65 全件数表示欄
66 検索結果表示欄
67 詳細ボタン
68 曖昧検索件数欄
69 戻るボタン
78 検索切換ボタン
81 入力文字欄
82 候補件数欄
85 入力キーボード
86 完了ボタン

Claims (4)

  1. 検索キーに対応付けられた目的地データを複数記憶する目的地データ記憶手段と、
    目的地データに関連する関連語と、該関連語に対応つけられた複数の目的地データを総称する総称語が記憶され、各総称語と目的地データとが対応付けられた曖昧辞書を記憶する曖昧辞書記憶手段と、
    文字を入力する文字入力手段と、
    前記入力された文字を検索キーとして前記目的地データ記憶手段に記憶された目的地データを絞り込む通常検索手段と、
    前記入力された文字を検索キーとして前記関連語を抽出し、該関連語に対応付けられた総称語と、該総称語に対応付けられた目的地データを絞り込む曖昧検索手段と、
    前記曖昧検索手段で絞り込まれた総称語と、前記通常検索で絞り込まれた目的地データを、前記入力された文字に対応する検索結果としてリスト表示する検索結果表示手段と、
    を具備したことを特徴とする目的地入力装置。
  2. 前記検索結果表示手段は、前記表示した総称語が選択された場合に、該総称語に対応して絞り込まれた目的地データをリスト表示する、
    ことを特徴とする請求項1に記載の目的地入力装置。
  3. 検索切換ボタンを備え、
    前記検索結果表示手段は、前記検索切換ボタンが選択された場合、前記通常検索で絞り込まれた目的地データの先頭からリスト表示する、
    ことを特徴とする請求項1、又は請求項2に記載の目的地入力装置。
  4. 検索キーに対応付けられた目的地データを複数記憶する目的地データ記憶手段と、目的地データに関連する関連語と、該関連語に対応つけられた複数の目的地データを総称する総称語が記憶され、各総称語と目的地データとが対応付けられた曖昧辞書を記憶する曖昧辞書記憶手段とを備えたコンピュータに、
    文字を入力する文字入力機能と、
    前記入力された文字を検索キーとして前記目的地データ記憶手段に記憶された目的地データを絞り込む通常検索機能と、
    前記入力された文字を検索キーとして前記関連語を抽出し、該関連語に対応付けられた総称語と、該総称語に対応付けられた目的地データを絞り込む曖昧検索機能と、
    前記曖昧検索機能で絞り込まれた総称語と、前記通常検索で絞り込まれた目的地データを、前記入力された文字に対応する検索結果としてリスト表示する検索結果表示機能と、
    を実現させることを特徴とする目的地入力用プログラム。
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