JP2009150787A - 目的地入力装置及び目的地入力用プログラム - Google Patents
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Abstract
【解決手段】入力文字から通常検索と曖昧検索を行う。曖昧検索は、目的地データに関連する関連語と、複数の目的地データを総称する総称語が前記関連語に対応付けられ、各総称語と目的地データとが対応付けられた曖昧辞書を使用する。入力文字が完全一致した関連語を抽出し、関連語から総称語、総称語から目的地候補を絞り込む。完全一致した関連語だけ抽出することで曖昧検索の検索結果を減らす。検索結果は、曖昧検索で絞り込んだ総称語を、通常検索で絞り込んだ目的地候補と共にリスト表示することで、曖昧検索によるリスト表示数を抑える。また、検索結果のリストは、総称語を先に表示する一方、通常の目的地候補の先頭に表示リストを移動するための検索切換ボタン78を配置する。このボタン78にタッチすることで、直ちに通常検索の目的地候補の先頭に移動できる。
【選択図】図6
Description
ナビゲーション装置は、出発地から目的地までの経路を探索する機能、GPS(Global Positioning System)衛星やジャイロなどのセンサを用いて自車両の位置を検出する機能、及び目的地までの経路と自車両の現在位置を地図上に表示する機能などを備えている。
一般に、ナビゲーション装置では、経路を探索する場合や、現在地周辺の施設を検索してその情報を確認する場合などに、目的地の入力が行われる。この目的地の入力において、入力された文字に対応する目的地の候補が目的地データファイルから検索され、目的地候補が表示されると共に、表示された目的地候補のいずれかを選択することにより目的地の入力が完了する。
例えば、特許文献1では、類似語を記憶した類似語記憶部7を設け、これを参照することによりキーワードの類似語を抽出し、キーワードと類似語から目的地情報記憶部12を検索する技術について提案されている。
しかし、曖昧さを許した検索を行う場合、実際にユーザが意図した施設以外の施設も検索されるため、膨大な結果から希望する目的地を探す必要がある。
そして、曖昧さが不要なユーザにとっては不要なリストが膨大になり検索結果が見にくくなっていた。
また曖昧さを含んだ結果を別の操作により表示する場合には操作が煩雑になったり、有用な検索機能であるにも係わらず該機能の存在やその操作に気づかずに不便をする場合もある。
(2)請求項2記載の発明では、前記検索結果表示手段は、前記表示した総称語が選択された場合に、該総称語に対応して絞り込まれた目的地データをリスト表示する、ことを特徴とする請求項1に記載の目的地入力装置を提供する。
(3)請求項3記載の発明では、検索切換ボタンを備え、前記検索結果表示手段は、前記検索切換ボタンが選択された場合、前記通常検索で絞り込まれた目的地データの先頭からリスト表示する、ことを特徴とする請求項1、又は請求項2に記載の目的地入力装置を提供する。
(4)請求項4記載の発明では、検索キーに対応付けられた目的地データを複数記憶する目的地データ記憶手段と、目的地データに関連する関連語と、該関連語に対応つけられた複数の目的地データを総称する総称語が記憶され、各総称語と目的地データとが対応付けられた曖昧辞書を記憶する曖昧辞書記憶手段とを備えたコンピュータに、文字を入力する文字入力機能と、前記入力された文字を検索キーとして前記目的地データ記憶手段に記憶された目的地データを絞り込む通常検索機能と、前記入力された文字を検索キーとして前記関連語を抽出し、該関連語に対応付けられた総称語と、該総称語に対応付けられた目的地データを絞り込む曖昧検索機能と、前記曖昧検索機能で絞り込まれた総称語と、前記通常検索で絞り込まれた目的地データを、前記入力された文字に対応する検索結果としてリスト表示する検索結果表示機能と、を実現させることを特徴とする目的地入力用プログラムを提供する。
請求項3記載の発明によれば、検索切換ボタンを備える構成としたので、曖昧検索によるリスト表示対象が多くなっても直ちに通常検索で絞り込まれた目的地データの先頭からリスト表示することができる。
(1)実施形態の概要
本実施形態では、読みを検索キーとして目的地データファイルから目的地データ(施設情報)を絞り込む通常検索に加え、曖昧辞書を使用した曖昧検索を行う。
曖昧辞書は、目的地データに関連する関連語と、該関連語に対応付けられた複数の目的地データを総称する総称語が記憶され、各総称語と目的地データとが対応付けられている。曖昧検索では、入力文字に完全一致する関連語を抽出し、抽出した関連語に対応する総称語を曖昧辞書から絞り込み、絞り込んだ総称語に対応する目的地データを目的地データファイルから絞り込む。
目的地データに関連する関連語は、例えば、目的地を表す語の略称や愛称、別名等を含む同義語等により構成されている。また総称語は、複数の目的地データ間の読みの一部が共通している語で構成されている。
例えば「ま」「っ」「く」…の順に文字が入力された場合、「ま」の入力により読みが「ま」で始まる目的地データが絞り込まれ、この絞り込まれた目的地データを対象として、次の入力文字を加えた「まっ」を読みに含む目的地データが絞り込まれる。さらに絞り込まれた目的地データを対象として「まっく」を読みに含む目的地データが絞り込まれる。以後、同様にして1文字入力される毎に、絞り込み済みの目的地データから更なる絞り込みが行われ、完了ボタンが選択されると、それまでに絞り込んだ目的地データを目的地候補としてディスプレイに表示する。
ただし、「戻る」ボタンの操作により1つ前の操作に戻る場合も考慮して、入力「まっく」に対応して抽出した関連語と、絞り込んだ総称語、目的地データは、別途保存しておく。
「まっくす」の入力に対して、完全一致する関連語「まっくす」が存在しなければ、関連語は抽出されず、存在すれば該関連語「まっくす」の抽出と対応する総称語の絞り込みと、総称語に対応する目的地データの絞り込みが行われる。
曖昧辞書には1の総称語に対応して複数の目的地データが対応付けられているので、総称語から絞り込まれた目的地データではなく総称語を表示することで、候補表示欄のリスト表示対象数(目的地データと総称語の表示数)を減らすことができる。
また、候補リストは総称語を上位(上側に)表示するが、総称語が多い場合を考慮して、通常検索による目的地候補の先頭にリスト表示を移動させるための移動ボタンとして検索切換ボタン78を配置する。
図1は本実施形態における目的地入力装置及び目的地入力用プログラムが適用されるナビゲーション装置のシステム構成図である。
このナビゲーション装置1は、車両に搭載され、この図1に示すように、現在位置検出装置10、情報処理制御装置20、入出力装置40及び情報記憶装置50とを備えている。
まず、現在位置検出装置10は、以下のような構成を有している。絶対方位センサ11は、例えば、磁石に基づいてN方向の検出から、車両がいずれの方向に位置するかを検出する地磁気センサであり、絶対方位を検出する手段であればよい。
また、角速度を利用して角度の変化を検出するジャイロセンサを用いてもよい。つまり、基準角度(絶対方位)に対して、相対的に変化した角度を検出することができる手段であればよい。
距離センサ13は、例えば、車輪の回転を検出して計数するものや、加速度を検出して2回積分するものでもよい。つまり、車両の移動距離を計測できる手段であればよい。
ビーコン受信装置15は、特定の地点に設置された送信装置より発信された信号を受信する装置である。特に、VICS情報を入手することができ、渋滞情報、現在位置情報、駐車場情報等車両の走行に関する情報を入手することができる。
例えば、自動車電話、ATIS、VICS、GPS補正、車両間通信など様々な利用方法があり、走行に関する情報を入出力することが可能である。
次に、情報処理制御装置20は、現在位置検出装置10、入出力装置40から入力される情報及び情報記憶装置50に格納された情報に基づいて演算及び制御を行うとともに、演算結果をディスプレイ42、プリンタ43またはスピーカ44等の出力手段に出力するように制御する手段である。
中央処理装置(CPU)21は、ナビゲーション装置1全体の総括的な演算及び制御を行う。
第1ROM22はナビゲーションに関するプログラム、特に、本実施形態における通常検索と曖昧検索による目的地入力処理、現在位置の検出、経路の探索、表示案内などに関するナビゲーションプログラムを格納している。
センサ入力インターフェイス23は、現在位置検出装置10からの情報を受け取る手段である。
またRAM24には、本実施形態における目的地入力処理において、曖昧検索で抽出した関連語と、該関連語から絞り込んだ総称語と総称語から絞り込んだ目的地データ、及び、通常検索で絞り込んだ目的地データが目的地候補として格納される。
通信インターフェイス25は、現在位置検出手段10からの情報、特に外部から得られる情報を入出力するための手段である。
画像プロセッサ27は、CPU21で処理されたベクトル情報を画像情報に処理するための処理手段である。
時計28は、時刻を刻む。
画像メモリ29は、画像プロセッサ27により処理された画像情報を格納する手段である。
音声プロセッサ30は、情報記憶装置50から読み込まれた音声情報を処理し、スピーカ44に出力する。
ディスプレイ42には、現在地周辺の地図や、各種操作画面、目的地までの走行経路が表示される。
ディスプレイ42には、本実施形態における目的地入力処理において、検索文字を入力するための文字入力画面や、検索候補(目的地候補)をリスト表示する候補表示画面等の操作画面が表示される。操作画面に表示された各項目等に対応した位置に触れることで、ディスプレイ42表面に配置されたタッチパネルから、触れた位置の項目が入力されることになる。
情報記憶装置50は、地図データファイル51、交差点データファイル52、ノードデータファイル53、道路データファイル54、写真データファイル55、目的地データファイル56、案内地点データファイル57、その他のデータファイル59を格納している。
この情報記憶装置50は、一般的には、光学的記憶媒体であるDVD−ROM、CD−ROMや磁気的記憶媒体であるハードディスクなどで構成されるが、光磁気ディスク、半導体メモリなどの各種情報記憶媒体で構成してもよい。
目的地データとしては、検索キー(名称の読み)と施設情報が記憶されている。施設情報としては、名称、座標、電話番号、付加情報等が記憶される。座標は目的地の緯度、経度から成るx、y座標情報であり、付加情報は目的地に関する詳細なデータである。
曖昧辞書には、複数の関連語と、該関連語に対応つけられた1又は複数の総称語が記憶され、更に、各総称語には目的地データファイル56の目的地データが対応付けられている。
ただし、関連語を通常検索の検索キーと共通化させず、関連語と総称データとを曖昧辞書に保存するようにしてもよい。この場合、入力された文字に対して、通常検索における検索キーとともに、曖昧検索における関連語の検索が行われる。
曖昧辞書には、各総称語に対応して、複数の目的地データのアドレス等のポイントデータが記憶されることで、総称語と目的地データとが対応つけられている。
総称語は、複数の目的地データ間の読みの一部が共通している語で構成されている。
図2(a)に示されるように、入力文字による検索キーとしては、施設情報の名称の読みと、関連語の読みとが、50音順に配置されている。
そして、各検索キー/関連語に対応付けて施設情報と、曖昧データ(総称語)のアドレス情報(目的地データファイルのアドレス、曖昧データファイルのアドレス)が格納されている。
但し図2(a)では、各データ間の関連を分かり易くするため、アドレス情報に代えて関連するデータ箇所を示す矢印で表示している。
曖昧データは、各総称語に対応付けて施設情報のアドレス情報が格納されている。但し、この場合も、関連を分かり易くするため、アドレス情報に代えて関連する箇所を矢印で示している。
図2(a)に示されるように検索キー(関連語)「まっく」に対応する施設情報として、(c)の施設情報における「マックスストア」のアドレスが指定され、それ以降の目的地データが目的地候補として絞り込まれる。
なお、図2(a)の施設情報には、(c)の施設情報の先頭アドレスと終端アドレス(入力文字の全てを含む施設情報の最後のアドレス)の両者を保存することで、目的地候補を絞り込むようにしてもよい。
これに対して、総称語は、関連語と完全一致している検索キーだけが対応付けられている。すなわち、総称語「マクドナルド」は、関連語「まっく」と完全一致する検索キー「まっく」にだけ対応つけられている。
このように、総称語は関連語と完全一致する検索キーにのみ対応付けることで、入力語と完全一致する関連語が抽出されるようにすることで、曖昧検索により絞り込まれる総称語、及び該総称語から絞り込まれる目的地データが膨大な数になることが防止されている。
ナビゲーション装置1は、現在位置検出装置10で現在位置を検出し、情報記憶装置50の地図データファイル51から現在位置周辺の地図情報を読み込みディスプレイ42に表示する。
そして、後述する目的地入力処理により目的地が設定されると、情報処理制御装置20は、現在位置から目的地に至る走行経路の候補を複数探索(演算)し、ディスプレイ42に表示した地図上に表示し、運転者がいずれかの走行経路を選択すると、選択した走行経路をRAM24に格納することで、走行経路を取得する(走行経路取得手段)。
経路案内は、探索した走行経路に対応する道路データと現在位置検出装置10で検出される現在位置とのマップマッチングにより、地図上の車両位置を特定し、車両現在位置周辺の地図をディスプレイ42に表示すると共に、探索した走行経路と現在位置とを地図上に表示する。
また、探索した走行経路と現在位置との関係から、案内の必要性、すなわち直進が所定距離以上続く場合、所定の進路変更地点等の走行経路の案内、及び方面案内が必要か否か等について判断し、必要である場合にはディスプレイ42の表示及び音声による案内を実行する。
図3は、目的地入力処理においてディスプレイ42に表示される文字入力画面を表したものである。
上述したように、ディスプレイ42の表面には、入力装置41(図1)を構成するタッチパネルが形成されており、ユーザがディスプレイ42に表示されたボタンなどをタッチすると、当該ボタンに対応する情報をナビゲーション装置1に入力することができるようになっている。
図示しないが、ディスプレイ42の外周縁には、入力装置41の固定枠が配置され、固定枠の上部領域には、物理的に存在する押しボタン(ハードキー)によって構成された目的地設定ボタンと、現在地周辺の地図画面を表示させるための地図ボタンが設けられている。
なお、本実施形態による目的地入力処理により設定される目的地は、経路探索に使用されるほか、決定した目的地や、現在地周辺の候補目的地を地図画面上に表示する場合に使用される。
入力キーボード85は、文字を50音入力するための文字ボタンから構成されている。なお、テンキーや機能キーを表示するようにしてもよい。
修正ボタン83は、入力文字欄81に表示された入力済みの内容を変更する際に使用するボタンである。
修正ボタン425は、入力文字を修正する場合のボタンである。
完了ボタン86は、検索キーの入力を完了を指示するボタンであり、このボタンの選択されるとディスプレイ42の表示は図4に示す候補表示画面に遷移する。
更に情報処理制御装置20は、入力済みの文字を検索キーとして、通常検索による目的地データの絞り込みと、曖昧検索による関連語の抽出と抽出した関連語による総称語と目的地データの絞り込みを行い、RAM24に保存する。
そして、情報処理制御装置20は、通常検索により、目的地データファイル56の検索キー「ま」を参照し、対応する施設情報欄のアドレス情報から、施設情報「まっいっかあ」以降のデータを目的地候補として絞り込みRAM24に保存する。
この時点では、検索キー「ま」と完全一致する関連語は曖昧辞書には登録されていず、検索キー「ま」に対応する曖昧データ欄のアドレス情報は存在しないので、曖昧検索によっては関連語の抽出と、関連語対応する総称語の絞り込み、及び総称語に対応する目的地データの絞り込みの件数はゼロである。
ただい、通常検索、曖昧検索ともに、「まっ」に対応するアドレス情報が「ま」と同じなので、絞り込みの結果は同じになる。
そして、情報処理制御装置20は通常検索により、目的地データファイル56の検索キー(図2(a)参照)「まっく」を参照し、対応する施設情報欄のアドレス情報から、施設情報「マックスストア」以降のデータを目的地候補として絞り込み、RAM24に保存する。
一方、曖昧辞書には、図2(b)に示すように、検索キー「まっく」と完全一致する関連語として「マクドナルド」(登録商標)と、「アップルストア」(登録商標)が曖昧辞書には登録されている。そこで、情報処理制御装置20は、関連語「まっく」に完全一致する検索キーに対応する曖昧データ欄のアドレス情報により、曖昧データファイル59から総称語「マクドナルド」「アップルストア」を絞り込んでRAM24に保存する。
更に、情報処理制御装置20は、図2(b)に示すように、絞り込んだ総称語に対応するアドレス情報により、目的地データファイル56から、各総称語に対応する目的地データ「マクドナルド○○店」以降の目的地データと、「アップルストア○○店」以降の目的地データを目的地候補として絞り込み、各総称語に対応させて保存する。
この図4に示されるように、候補表示画面には、検索キー欄61、エリア入力欄62、ジャンル修正ボタン63、ジャンル入力欄64、全件数表示欄65、検索結果表示欄66、詳細ボタン67、曖昧検索件数欄68、戻るボタン69、スクロールバー71、読み修正ボタン72、エリア修正ボタン73、前ボタン74、ページボタン75、76、次ボタン77、検索切換ボタン78が表示される。
読み修正ボタン72は、検索キー欄61に表示した文字を修正する場合にタッチするボタンである。読み修正ボタン72をタッチすると、文字入力画面に戻り、検索キー欄61に表示した検索キーの修正が可能になる。
図示しないが、目的地入力処理では、検索エリア設定メニューを備えており、ユーザが所望の検索エリアを選択できるようになっている。
ナビゲーション装置1は、エリア入力欄62で設定されたエリアで絞り込まれた目的地データを使用し、この範囲で検索キーによる目的地候補の絞り込みを行う。
エリア修正ボタン73は、エリア入力欄62に設定された検索エリアを修正する際にタッチするボタンである。エリア修正ボタン73をタッチすると、エリア入力欄62に設定されている検索エリアが修正可能となり、修正後のエリアを対象として、検索キー欄61に表示された検索キーによる絞り込みが行われる。
図示しないが、目的地入力処理では、ジャンル設定メニューを備えており、ユーザが所望のジャンルを選択できるようになっている。
ナビゲーション装置1は、ジャンル入力欄64で設定されたジャンルで絞り込まれた目的地データを使用し、この範囲で検索キーによる目的地候補の絞り込みを行う。
ジャンル修正ボタン63は、ジャンル入力欄64に設定されたジャンルを修正する際にタッチするボタンである。ジャンル修正ボタン63をタッチすると、ジャンル入力欄64に設定されているジャンルが修正可能となり、修正後のジャンルを対象として、検索キー欄61に表示された検索キーによる絞り込みが行われる。
以上のように、ナビゲーション装置1は、エリアとジャンルを用いて、検索対象とする目的地データを絞り込んでから検索を行うことにより、検索処理量を低減している。
検索結果表示欄66には、通常検索で絞り込まれた目的地候補や、曖昧検索で絞り込まれた総称語が表示される。また、表示された総称語のいずれかが選択された場合には、選択された総称語に対応して絞り込まれた目的地候補が検索結果表示欄66に表示される。
検索結果表示欄66に表示された目的地候補が選択(タッチ)されると、選択された目的地候補の目的地データが入力された目的地として確定する。
曖昧検索件数欄68は、曖昧検索により絞り込まれた総称語が検索結果表示欄66に表示されている場合、各総称語に対応して絞り込まれている目的地候補の件数が表示される。
戻るボタン69は、文字入力画面に戻るためのボタンである。
ページボタン75、76は、それぞれ、検索結果表示欄66の目的地候補をページ単位でスクロールダウン、スクロールアップするためのボタンである。
本実施形態では、曖昧検索による総称語が絞り込まれている場合、検索結果表示欄66には、総称語が所定順に表示され、その後に引き続いて通常検索の目的地候補が所定順に表示される。この状態で検索切換ボタン78がタッチされると、通常検索の目的地候補の先頭に遷移してリスト表示される。その後再度検索切換ボタン78がタッチされると、総称語の先頭に遷移してリスト表示される。
図5は、文字入力画面で「まっ」の2文字が入力された後に完了ボタン86がタッチされた場合の候補表示画面60の表示状態を表したものである。
そして、情報処理制御装置20は、文字入力画面において「っ」が入力された際に行った、通常検索と曖昧検索で絞り込んでRAM24に保存した目的地候補を読みだし、その総件数3379件を全件数表示欄65に表示する。
上述したように文字入力画面から遷移した当初の候補表示画面では、曖昧検索で絞り込まれた総称語と、通常検索で絞り込まれた目的地候補が、検索結果表示欄66のリスト表示対象となる。
しかし、図2(b)に例示した曖昧辞書の場合には、検索キー「まっ」に対して完全一致する曖昧データ(関連語)は存在しない。
また、検索結果本実施形態欄66にはリスト表示の対象になる総称語が存在しないので、検索切換ボタン78は表示されていない。
情報処理制御装置20は、文字入力画面において最後の文字「く」が入力された際に、入力文字「まっく」を検索キーとして、通常検索を行うことで絞り込んだ目的地候補をRAM24に保存している。
また、情報処理制御装置20は、曖昧辞書から検索キー「まっく」に完全一致する関連語を抽出し、対応する総称語「マクドナルド」と「アップルストア」を絞り込み、当該総称語と共に、各総称語に対応するアドレス情報から絞り込んだ目的地候補(図2参照)をRAM24に保存している。
図6の例では、検索結果表示欄66の上位欄から順に総称語「マクドナルド」「アップルストア」が表示され、各総称語に対応して絞り込まれた目的地候補の件数が曖昧検索件数欄68に表示されている。これによりユーザは、総称語「マクドナルド」に対応する目的地候補として「マクドナルド○○店」「マクドナルド××店」…が3081件存在し、総称語「アップルストア」に対応する目的地候補として「アップルストア○○店」「アップルストア××店」…が13件存在することを認識することができる。
なお、この場合、本実施形態では、検索キー欄61は入力された文字「まっく」(=関連語)のままであるが、選択された総称語(例えば、「マクドナルド」)を表示するようにしてもよい。そして、検索キー欄61に総称語を表示した場合、全件数表示欄65には総称語に対応して絞り込まれた目的地候補の全件数を表示するようにしてもよい。
「マックスメガネ」以外の目的地候補を表示する場合には、次ボタン77をタッチすることで1件づつスクロールアップするか、ページボタン76をタッチすることでページ単位(本実施形態では検索結果表示欄66の表示可能件数5件づつ)でスクロールアップする。
また、スクロールバー71をタッチして下方にドラッグすることでドラッグ量に対応してスクロールアップする。
検索切換ボタン78には、その表示として通常検索で絞り込んだ目的地候補の施設が表示されることを表す文字として「施設」を表示する。
この図7に示されるように、情報処理制御装置20は、「施設」と表示した検索切換ボタン78がタッチされると、検索結果表示欄66の表示を、通常検索で絞り込んだ目的地候補の先頭(50音順)を最上段にしてリスト表示する。
図6では、目的地候補の先頭が「マックスストア本店」なので、この目的地候補を検索結果表示欄66の最上段に表示し、以下「マックスストア○○店」「マックスメガネ」「マックリーベーカー」「まっくろお化け屋敷」を表示する。これ以降の目的地候補は、ページボタン76等の操作にあわせてスクロールアップ、スクロールダウンする。
ユーザがこの「あいまい」と表示された検索切換ボタン78をタッチすると、情報処理制御装置20は、曖昧検索で絞り込んだ総称語から順に検索結果表示欄66に表示する、図6の状態に戻す。
また、検索切換ボタン78は、表記を切り換えるのではなく、共通の表記「施設/あいまい」としてもよい。
すなわち、入力文字を検索キーとして、通常の検索と曖昧検索を行う。曖昧検索は、関連語(マック、コンビニ等)、総称語、目的地データが関連付けられた曖昧辞書を使用し、入力文字と完全一致する関連語を抽出し、抽出した関連語に対応する総称語と、該総称語に対象する目的地候補を絞り込む。
検索結果は、曖昧検索で抽出した関連語から絞り込んだ総称語を、通常検索で絞り込んだ目的地候補と共にリスト表示する。
また、検索結果のリストは、総称語を先に表示する一方、通常の目的地候補の先頭に表示リストを移動するための検索切換ボタン78を配置する。
以上の構成により、本実施形態では次のような効果を得ることができる。
(2)また曖昧検索で絞り込んだ目的地候補ではなく、抽出した関連語に対応する総称語を通常検索で絞り込んだ目的地候補と共に検索結果表示欄66にリスト表示するので、曖昧検索を必要としないユーザにとって不要なリストの表示数を少なくすることができる。
一方、曖昧検索を希望するユーザにとっては、関連語や総称語から希望する目的地を探し易くなる。
(3)また、検索切換ボタン78により、通常検索による目的地候補の先頭からのリスト表示への切換と、曖昧検索による総合語の先頭からのリスト表示への切換ができるので、曖昧検索が不要なユーザであっても直ちに通常検索のリスト表示を行うことができる。
特に、図6の例では総称語が2つだけ表示されているが、検索結果表示欄66の表示可能件数(本実施形態では、5件)以上の総称語が抽出されている場合には、リスト表示のスクロールで探さなくても、検索切換ボタン78により容易に通常検索による目的地候補をリスト表示することができる。
(1)構成A
検索キーに対応付けられた目的地データを複数記憶する目的地データ記憶手段と、
目的地データに関連する関連語と、関連語に対応付けられた目的地データを記憶した曖昧辞書記憶手段と、
文字を入力する文字入力手段と、
前記入力された文字を検索キーとして前記目的地データ記憶手段に記憶された目的地データを絞り込む通常検索手段と、
前記入力された文字と完全一致する前記関連語を抽出し、該関連語に対応付けられた目的地データを絞り込む曖昧検索手段と、
前記通常検索手段と曖昧検索手段による検索結果をリスト表示する検索結果表示手段と、
を具備したことを特徴とする目的地入力装置。
(2)構成B
前記曖昧辞書記憶手段は、複数の目的地データを総称する総称語が前記関連語に対応付けられ、各総称語と目的地データとが対応付けられており、
前記検索結果表示手段は、曖昧検索手段で抽出した抽出した関連語に対応付けられた総称語を検索結果としてリスト表示する、
ことを特徴とする構成Aに記載の目的地入力装置。
(3)構成C
検索キーに対応付けられた目的地データを複数記憶する目的地データ記憶手段と、目的地データに関連する関連語と、関連語に対応付けられた目的地データを記憶した曖昧辞書記憶手段を備えたコンピュータに、
文字を入力する文字入力機能と、
前記入力された文字を検索キーとして前記目的地データ記憶手段に記憶された目的地データを絞り込む通常検索機能と、
前記入力された文字と完全一致する前記関連語を抽出し、該関連語に対応付けられた目的地データを絞り込む曖昧検索機能と、
前記通常検索機能と曖昧検索機能による検索結果をリスト表示する検索結果表示機能と、
を実現させることを特徴とする目的地入力用プログラム。
20 情報処理制御装置
40 入出力装置
41 入力装置
42 ディスプレイ
50 情報記憶装置
61 検索キー欄61
65 全件数表示欄
66 検索結果表示欄
67 詳細ボタン
68 曖昧検索件数欄
69 戻るボタン
78 検索切換ボタン
81 入力文字欄
82 候補件数欄
85 入力キーボード
86 完了ボタン
Claims (4)
- 検索キーに対応付けられた目的地データを複数記憶する目的地データ記憶手段と、
目的地データに関連する関連語と、該関連語に対応つけられた複数の目的地データを総称する総称語が記憶され、各総称語と目的地データとが対応付けられた曖昧辞書を記憶する曖昧辞書記憶手段と、
文字を入力する文字入力手段と、
前記入力された文字を検索キーとして前記目的地データ記憶手段に記憶された目的地データを絞り込む通常検索手段と、
前記入力された文字を検索キーとして前記関連語を抽出し、該関連語に対応付けられた総称語と、該総称語に対応付けられた目的地データを絞り込む曖昧検索手段と、
前記曖昧検索手段で絞り込まれた総称語と、前記通常検索で絞り込まれた目的地データを、前記入力された文字に対応する検索結果としてリスト表示する検索結果表示手段と、
を具備したことを特徴とする目的地入力装置。
- 前記検索結果表示手段は、前記表示した総称語が選択された場合に、該総称語に対応して絞り込まれた目的地データをリスト表示する、
ことを特徴とする請求項1に記載の目的地入力装置。
- 検索切換ボタンを備え、
前記検索結果表示手段は、前記検索切換ボタンが選択された場合、前記通常検索で絞り込まれた目的地データの先頭からリスト表示する、
ことを特徴とする請求項1、又は請求項2に記載の目的地入力装置。
- 検索キーに対応付けられた目的地データを複数記憶する目的地データ記憶手段と、目的地データに関連する関連語と、該関連語に対応つけられた複数の目的地データを総称する総称語が記憶され、各総称語と目的地データとが対応付けられた曖昧辞書を記憶する曖昧辞書記憶手段とを備えたコンピュータに、
文字を入力する文字入力機能と、
前記入力された文字を検索キーとして前記目的地データ記憶手段に記憶された目的地データを絞り込む通常検索機能と、
前記入力された文字を検索キーとして前記関連語を抽出し、該関連語に対応付けられた総称語と、該総称語に対応付けられた目的地データを絞り込む曖昧検索機能と、
前記曖昧検索機能で絞り込まれた総称語と、前記通常検索で絞り込まれた目的地データを、前記入力された文字に対応する検索結果としてリスト表示する検索結果表示機能と、
を実現させることを特徴とする目的地入力用プログラム。
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