JP2009149698A - コークス炉受炭時集塵装置及び集塵方法 - Google Patents

コークス炉受炭時集塵装置及び集塵方法 Download PDF

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Abstract

【課題】コークス炉の石炭塔ホッパーから装炭車上の装炭車ホッパーに石炭を受炭する際の粉塵発生を十分に防止することができ、設備費が安価であり、加熱処理された石炭を受炭する場合でも十分に集塵能力を維持することのできる集塵装置及び集塵方法を提供する。
【解決手段】装炭車ホッパー6に接続する集塵管11とガス吸引装置14を有し、集塵管11はガス吸引装置14を経てドライメーン7に接続されており、装炭車ホッパー6への石炭受炭時に集塵管11を装炭車ホッパー6に接続することができ、装炭車ホッパー6からのガスを吸引装置14で吸引してドライメーン7に排出することを特徴とするコークス炉受炭時集塵装置及び集塵方法である。ガス吸引装置14は高圧水を噴射するエジェクターであると好ましい。
【選択図】図1

Description

本発明は、コークス炉の石炭塔から装炭車上の装炭車ホッパーに石炭を受炭する際の集塵装置及び集塵方法に関するものである。
室炉式のコークス炉においては、多数の炭化室が並んで炉団を形成し、各炭化室はその上部に複数の装入口を有する。また、石炭を供給するための石炭塔を有する。コークス炉の炉上には装炭車が配置され、装炭車は軌道上を移動して任意の炭化室の直上及び石炭塔の下に停止することができる。
装炭車には装炭車ホッパーが配置されている。装炭車を石炭塔の下に停止し、石炭塔から装炭車ホッパーへ石炭を受炭する。次いで装炭車を任意の炭化室直上に移動し、炭化室の装入口を経由して、装炭車ホッパーから炭化室に石炭を装入する。
石炭塔は石炭を貯蔵する石炭塔ホッパーを有し、石炭塔ホッパーの下部には石炭供給装置が配置される。また装炭車ホッパーの上部には受炭口を有し、石炭塔から装入炭ホッパーに受炭するに際しては、石炭塔ホッパー下部の石炭供給装置から装入炭ホッパーの受炭口を経由して石炭が装炭車ホッパーに供給される。
コークス炉炭化室に装入する石炭は微粉炭を含んでいる。そのため、石炭塔ホッパーから装炭車ホッパーに石炭を受炭するに際して十分な発塵防止対策を講じておかないと、受炭時に粉塵となって飛散し、環境を悪化させることになる。
石炭塔ホッパーから装炭車ホッパーへの受炭時に、石炭塔ホッパー下部の石炭供給装置と装炭車ホッパー上部の受炭口との間が開放されていると、この開放箇所から粉塵が飛散することとなる。特許文献1、2においては、受炭時に石炭供給装置と受炭口との間を接続して密閉し、当該接続箇所からの発塵を防止している。
受炭前において、装炭車ホッパーの内部には空気が充満している。受炭の進行とともに装炭車ホッパー内の空間容積が減少すると、充満していた空気が装炭車ホッパーや石炭塔ホッパーとの接続部に存在する隙間から外部に放出し、その際に微粉炭を含んだ粉塵が噴出することとなる。特許文献1においては、装炭車ホッパーと石炭塔ホッパーとを接続する気体排気用配管を有し、装炭車ホッパー内の空気が石炭塔ホッパー内に排出される。特許文献2においては、装炭車ホッパーに排出パイプが接合され、受炭時にごみを含むガスは排出パイプを経て装置の貯蔵箱の中に排出される。特許文献3においては、装炭車に設置されている炉上クリーナーの集塵機と吸引ブロワーとを有効利用し、装炭車ホッパーに炉上クリーナーを接続することによって集塵を行う装置が記載されている。
特許文献2に記載の方法では、装炭車ホッパーに接続した排出パイプを経由して集塵を行っている。集塵に際しては、コークス炉炉上に沿って配設した集塵用固定ダクトと排出パイプとを連結し、地上に設置した大型集塵装置に吸引処理する方法が一般に知られている(特許文献3)。地上に設置した大型集塵装置に関しては、例えば特許文献4、5に記載のものを挙げることができる。
炭化室において石炭を乾留中に発生するコークス炉発生ガスについては、炭化室の上部に配置した上昇管を経由してドライメーンに集められ、コークス炉ガスとして回収される。
特開2007−45912号公報 特開昭58−185681号公報 実用新案登録第2576571号公報 特開平10−46154号公報 特開2001−819号公報
コークス炉に装入する石炭には、粒径の大きな粗粒炭から粒径の小さな微粉炭まで、種々の粒径の石炭が含有されている。石炭の含有水分量が多いときには、微粉炭は粗粒炭のまわりに付着して擬似粒子を形成しているが、含有水分が少なくなると擬似粒子が崩壊し、粉塵が発生しやすくなる。近年はコークス炉の生産性を向上させるため、石炭を事前に150℃以上の高温に加熱してコークス炉に装入することが多くなり、必然的に石炭の含有水分が減少し、石炭塔から装炭車ホッパーへの受炭時に発生する粉塵問題が深刻化している。
特許文献1に記載の、装炭車ホッパーと石炭塔ホッパーとの間を気体排気用配管で接続するのみの方法では、装炭車ホッパーからのガス吸引量が不足し、十分に発塵を防止することができない。特許文献3に記載の、装炭車に設置されている炉上クリーナーを接続する方法では、炉上クリーナーの集塵機構がバグフィルターであるため、加熱処理された石炭(例えば、250℃の高温石炭)の受炭時には、バグフィルターを構成する濾布の耐熱温度により集塵できない場合がある。
特許文献4、5に記載のように地上に大型集塵装置を設置して集塵する方法では、大がかりな集塵装置の設置が必要となる。また、加熱処理された石炭を処理する際には、石炭中の揮発分やタールベーパーが集塵ガスとともに吸引され、集塵装置に至る配管内でガス温度が低下するとこれら揮発分やタールベーパーが凝縮し、ダストとともに配管内に固着し、配管が閉塞することとなる。集塵配管系に、ダスト付着防止のための流水ダスト除去機構を設けることも可能であるが、地上集塵機までの配管系について流水処理を行った上で水処理設備を設ける必要が生じ、さらに設備費が増加することとなる。
本発明は、コークス炉の石炭塔から装炭車上の装炭車ホッパーに石炭を受炭する際の粉塵発生を十分に防止することができ、設備費が安価であり、加熱処理された石炭を受炭する場合でも十分に集塵能力を維持することのできる集塵装置及び集塵方法を提供することを目的とする。
即ち、本発明の要旨とするところは以下の通りである。
(1)複数の炭化室2と、各炭化室からの発生ガスを集合するドライメーン7と、炭化室に石炭を装入する装炭車3と、石炭塔5とを有するコークス炉1において、石炭塔5から装炭車上の装炭車ホッパー6に石炭を受炭する際の集塵装置であって、
装炭車ホッパー6に接続する集塵管11とガス吸引装置14を有し、集塵管11はガス吸引装置14を経てドライメーン7に接続されており、装炭車ホッパー6への石炭受炭時に集塵管11を装炭車ホッパー6に接続することができ、装炭車ホッパー6からのガスを吸引装置14で吸引してドライメーン7に排出することを特徴とするコークス炉受炭時集塵装置。
(2)ガス吸引装置14は高圧水を噴射するエジェクターであることを特徴とする請求項1に記載のコークス炉受炭時集塵装置。
(3)集塵管11内に水を注入する水供給装置15を有し、集塵管11への水供給位置からドライメーンまでは集塵管11が下り勾配となっていることを特徴とする請求項1又は2に記載のコークス炉受炭時集塵装置。
(4)集塵管11とドライメーン7との接続部に開閉可能の縁切りダンパー16を有し、縁切りダンパー16を閉とすることによって集塵管11とドライメーン7との間が遮断されることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載のコークス炉受炭時集塵装置。
(5)複数の炭化室2と、各炭化室からの発生ガスを集合するドライメーン7と、炭化室2に石炭を装入する装炭車3と、石炭塔5とを有するコークス炉1において、石炭塔5から装炭車上の装炭車ホッパー6に石炭を受炭する際の集塵方法であって、
石炭塔5から装炭車ホッパー6に石炭を受炭する際に、装炭車ホッパー6に集塵管11を接続し、集塵管11はガス吸引装置14を経てドライメーン7に接続されており、装炭車ホッパー6への石炭受炭時に装炭車ホッパー6からのガスをドライメーン7に排出することを特徴とするコークス炉受炭時集塵方法。
(6)ガス吸引装置14は高圧水を噴射するエジェクターであることを特徴とする請求項5に記載のコークス炉受炭時集塵方法。
(7)集塵管内部に水を流すことによって、集塵管内部に付着した付着物を除去することを特徴とする請求項5又は6に記載のコークス炉受炭時集塵方法。
(8)石炭塔5から装炭車ホッパー6に受炭する石炭の温度が150℃以上350℃以下であることを特徴とする請求項5乃至7のいずれかに記載のコークス炉受炭時集塵方法。
本発明は、石炭塔から装炭車ホッパーに石炭を受炭する際に、装炭車ホッパーに集塵管を接続し、該集塵管はガス吸引装置を経てドライメーンに接続されており、装炭車ホッパーへの石炭受炭時に装炭車ホッパーからのガスをドライメーンに排出するので、集塵のための設備を安価に製造することができる。集塵ガスの排出先がドライメーンであるため、集塵管内のダスト除去のための流水処理を行う場合でも、排水の処理設備を設けることなく実施することができる。
本発明が対象とする集塵装置及び集塵方法は、複数の炭化室2と、各炭化室2からの発生ガスを集合するドライメーン7と、炭化室2に石炭を装入する装炭車3と、石炭塔5とを有するコークス炉1で用いる。
室炉式のコークス炉は、多数の炭化室と燃焼室が交互に配置されて炉団を形成し、各炭化室2は図5に示すようにその上部に複数の装入口21を有し、装入口21から炭化室内に石炭を装入し、乾留を行った後、炭化室の一方の端部からできあがったコークスを排出する。炭化室と燃焼室が並んだ炉団の上部には、装炭車3が配置される。また、石炭を供給するための石炭塔5を有する。装炭車は軌道上を移動して任意の炭化室の直上及び石炭塔の下に停止することができる。
図6に示すように、装炭車3には装炭車ホッパー4が配置されている。装炭車3を石炭塔5の下に停止し、石炭塔5から装炭車ホッパー4へ石炭を受炭する。次いで装炭車を任意の炭化室直上に移動し、炭化室の装入口を経由して、装炭車ホッパーから炭化室に石炭を装入する。
図6に示すように、石炭塔5は石炭を貯蔵する石炭塔ホッパー6を有し、石炭塔ホッパー6の下部には石炭供給装置22が配置され、石炭供給装置22の作動によって石炭塔ホッパー6から石炭が定量切り出しされる。石炭供給装置22としてはロータリーバルブが好適に用いられる。また装炭車ホッパー4の上部には受炭口23を有し、石炭塔5から装入炭ホッパー4に受炭するに際しては、石炭塔ホッパー6下部の石炭供給装置22から装入炭ホッパー4の受炭口23を経由して石炭が装炭車ホッパー4に供給される。
石炭塔ホッパー6から装炭車ホッパー4に石炭を受炭するに際しては、図2に示すように、石炭塔ホッパーの石炭供給装置22下端のフランジ部26と、装炭車ホッパーの受炭口23上端のフランジ部24との間を接続することとすれば、石炭塔ホッパー6と受炭口23との隙間から粉塵が漏れるのを防止することができ、好ましい。受炭口側のフランジ部24を昇降可能に設け、例えば空気シリンダなどの昇降機構25で昇降を行うことができる。受炭時には、受炭口側のフランジ部24を上昇して石炭塔ホッパー6の石炭供給装置22下端のフランジ部26と接触させ、両者の間を密封して発塵を防止することができる。
本発明においては、図1、2に示すように、装炭車ホッパー4は排気ダクト31を有し、石炭塔6から装炭車ホッパー4に受炭する位置に装炭車3が配置されている際に、装炭車ホッパー4の排気ダクト31に集塵管11を接続することができる。例えば図2に示すように、排気ダクト31のガス下流側端部に配管連結機構32を設け、その上端位置に集塵管端部のフランジ34が対面する。配管連結機構32の上端位置にフランジ33が設けられ、フランジ33を空気シリンダなどの昇降機構36によって昇降可能としておく。昇降機構36によってフランジ33を上昇させると、フランジ33が集塵管端部のフランジ34と当接する。これにより、集塵管11を装炭車ホッパー4に接続し、集塵管11を介して装炭車ホッパー4からガスを吸引することができる。当接するいずれかのフランジにOリングなどのシール材37を配置することにより、接続部の気密性を保持することができる。
配管連結機構の構成としては、上記構成に限られるものではなく、例えば、装炭車ホッパー側の排気ダクトの端部に嵌入部を設け、この嵌入部が嵌め込まれる嵌合部を集塵管端部に設けた構成にしても良く、また、排気ダクトに嵌合部を設け、集塵管端部に嵌入部を設けた構成にしても良い。
装炭車3の上に装炭車ホッパー4は複数設けられている。そのため、装炭車ホッパー4の排気ダクト31と接続する集塵管11の端部も、装炭車ホッパー4のそれぞれに対応して設けられる。図1に示すように、個別の装炭車ホッパー4に接続するための集塵支管12を設け、集塵支管12を集塵本管13に接続して集合することができる。この場合、集塵管11は集塵支管12と集塵本管13とからなる。
炭化室において石炭を乾留中に発生するコークス炉発生ガスについては、図5に示すように、炭化室2の上部に配置した上昇管61からベンド部62を経由してドライメーン7に集められ、コークス炉ガスとして回収される。ドライメーン7の内部は通常、0.1kPa以下程度の正圧に保持されている。ベンド部62では配管中に安水を噴射し、エジェクター効果で炭化室内からの発生ガスを吸引してドライメーンに導いている。安水供給の系統として、高圧安水と低圧安水の2系統を、三方弁を介して接続することが行われている。発生ガス量が少ない乾留中は低圧安水の系統から安水を噴射し、発生ガス量が多い石炭装入時には高圧安水の系統から安水を噴射してガス吸引量の増大を図っている。
本発明においては図1に示すように、集塵管11はガス吸引装置14を経てドライメーン7に接続する。ガス吸引装置14の作動により、集塵管11を通して装炭車ホッパー4からガスを吸引することができる。吸引したガスをドライメーン7に送り込む。集塵管11が集塵支管12と集塵本管13とからなる場合は、ガス吸引装置14は集塵本管13の途中に設け、集塵本管13をドライメーン7に接続する。
本発明のガス吸引装置14としては、高圧水を噴射するエジェクターを用いると好ましい。前述のとおり、コークス炉炭化室からのコークス炉発生ガスを上昇管を経由してドライメーンに導くために、高圧安水の系統が準備されている。この高圧安水の系統を用い、本発明のガス吸引装置から噴射させてエジェクターとすることができる。高圧安水とは、圧力が1〜4MPa程度であるアンモニア含有水であり、本発明のガス吸引装置において、この高圧安水を流量50〜200m3/min程度噴射することにより、エジェクターとして作用し、装炭車ホッパー中のガスを十分に吸引し、受炭時における装炭車ホッパー周辺からの発塵を防止することができる。ガス吸引装置に用いる流体として、高圧安水に限らず、淡水あるいは蒸気を用いることとしても良い。図1に示す例では、高圧安水51を噴射ノズル44からガス吸引装置14内に噴射している。
また、図4に示すように、本発明のガス吸引装置14としては、集塵支管12から集塵本管13への合流部に噴射ノズル44を設け、噴射ノズル44から水を噴射することによりエジェクター効果でガスを吸引し、ガス吸引装置14とすることもできる。噴射ノズル44から噴射する水としては、高圧安水、低圧安水、淡水のいずれであっても良い。
ドライメーンに集められたコークス炉発生ガスは、図示しないガス精整設備に導かれる。このガス精整設備で、タール、軽油、アンモニアは副製品として回収され、ガス液は排水処理設備で無害化し、ガスは主として燃料用に用いられる。本発明によって装炭車ホッパー4から集塵管11を経由してドライメーン7に送り込まれたガスについても、同じガス精整設備に導かれる。装炭車ホッパーから吸引したガスは空気が主体であるが、ドライメーンを流れるガスの総量に対して装炭車ホッパーからのガスは僅かであるため、安全上においても問題とならない。
装炭車3の上には、図6に示すように複数の装炭車ホッパー4が並列に並んでいる。図1に示すように、個別の装炭車ホッパー4に接続するための集塵支管12と、集塵支管12からのガスを集める集塵本管13とを配置する本発明において、集塵本管13を装炭車ホッパー4の列と平行に配置する。集塵本管13が装炭車ホッパー4の排気ダクト31よりも上方に配置されている場合には、集塵支管12はガスが上方に流れるように配置される。
高温に加熱した石炭をコークス炉に装入する場合においては、装炭車ホッパー4から吸引したガス中には揮発分やタールベーパーが含有される。集塵管11の中を流れるガスは、集塵管11の中で次第に温度が低下し、揮発分やタールベーパーが凝縮して集塵管11の管壁に付着するようになる。
本発明においては、図1に示すように、集塵管11内に水を注入する水供給装置40を配置し、供給した水が集塵管11の内部を流れることによって集塵管管壁の付着物を除去することができる。供給する水としては、安水あるいは淡水を用いることができる。集塵管内に供給した水が流速をもって流れることが必要であり、そのため、集塵管への水供給位置からドライメーンまでは集塵管が下り勾配となっていることとする。水供給装置から供給した水は、集塵管内を流れた後はドライメーンに排出すればいいので、何ら水処理設備を設置する必要がない。
水供給装置によって集塵管内に水を注入するに際しては、水圧をかけて集塵管内をフラッシングすると好ましいが、図1に示すように、水タンク41に貯蔵した水を単に集塵管内に注入することとしてもよい。水タンク41に接続した流水バルブ42を開として水を集塵管内に注入し、集塵管内を水が流れることのみで集塵管の付着物を除去することが可能だからである。
図1に示すように、集塵管11が集塵支管12と集塵本管13とから形成される場合、水供給装置40からの水の注入は、集塵本管13のみに行うことができる。集塵支管12を流れる間のガスはまだ高温を保っているので、集塵支管12の管壁への付着は深刻ではないからである。一方、集塵本管13においてはガス温度が低下しているので、付着が進行することがあり、この付着を水供給装置40から注入した水によって洗い流すことが効果的である。集塵本管13が装炭車ホッパー4の排気ダクト31よりも上方に配置されている場合には、集塵支管12はガスが上方に流れるように配置される。この場合、集塵支管12から集塵本管13に接続する箇所において、図1に示すように集塵支管12の形状を逆J字状とし、集塵本管13に合流する地点ではガスが上から下へ流れるように配置すると好ましい。これにより、集塵本管13に注入した水が集塵支管12から装炭車ホッパー4へ逆流する事態を防止することができる。図1に示す例では、水供給装置40で用いる水として低圧安水52を用い、集塵本管13の最上流側から水を流した。
集塵支管12が集塵本管13に合流する直前で集塵支管中に水をフラッシングしても良い。これにより、集塵本管13に合流する前において、ガスの温度を低下させるとともに、ガス中の含有粉塵を噴射水に移行させることができる。この場合、図4に示すように、特別に設けた水供給装置を用いなくとも、噴射ノズル44から噴射した水によって、集塵本管内を洗い流すことができる。噴射する水としては、淡水あるいは安水を用いることができる。図1に示す例では、集塵支管12から集塵本管13への合流部に噴射ノズル44を設け、淡水53を噴射した。
本発明において、図1に示すように、集塵管11とドライメーン7との接続部に開閉可能の縁切りダンパー16を設置すると好ましい。縁切りダンパー16を閉とすることによって集塵管11とドライメーン7との間が遮断される。装炭車3が石炭塔5の位置に停止し、装炭車ホッパー4の排気ダクト31と集塵管11との間を接続した後に、縁切りダンパー16を開とし、ガス吸引装置14を作動させて装炭車ホッパー4からのガスをドライメーン7に送り出す。受炭が終了したら、ガス吸引装置14を停止するとともに縁切りダンパー16を閉とし、その後に装炭車ホッパー4の排気ダクト31と集塵管11との接続を切り離す。上記本発明の縁切りダンパー16として、水封弁を用いることができる。図3に示すように、ダンパーを皿弁16aとし、縁切りダンパー16を開とする場合は図3(a)に示すように皿弁16aを下方に回動させ、縁切りダンパー16を閉とする場合は図3(b)に示すように皿弁16aを上方に回動させて水平に保持し、皿弁16aの中にシール用の水を満たし、集塵管11の端部をシール用の水の中に浸漬することによって水封を実現する。シール用の水としては安水を用いることができる。
本発明の集塵方法は、石炭塔から装炭車ホッパーに受炭する石炭の温度が150℃以上350℃以下であるときに特に効果を発揮する。石炭を150℃以上350℃以下の温度に加熱してコークス炉炭化室に装入することにより、コークスの生産効率を向上することができる。また、石炭の温度が150℃以上であると、受炭時に装炭車ホッパーから排出されるガス中に揮発分やタールベーパーが含有され、従来の集塵装置では集塵配管中に付着物の生成が顕著であるが、本発明の集塵装置・集塵方法を適用することにより、付着物を良好に除去することが可能となる。
本発明のコークス炉受炭時集塵装置の一例を示す図である。 本発明のコークス炉受炭時集塵装置における装炭車ホッパーの部分の一例を示す図である。 本発明のコークス炉受炭時集塵装置における縁切りダンパーの一例を示す図である。 本発明のコークス炉受炭時集塵装置の一例を示す図である。 コークス炉炭化室の断面を示す図である。 石炭塔の位置に停止した装炭車を示す図である。
符号の説明
1 コークス炉
2 炭化室
3 装炭車
4 装炭車ホッパー
5 石炭塔
6 石炭塔ホッパー
7 ドライメーン
11 集塵管
12 集塵支管
13 集塵本管
14 ガス吸引装置
15 水供給装置
16 縁切りダンパー
21 装入口
22 石炭供給装置
23 受炭口
24 フランジ部
25 昇降機構
26 フランジ部
31 排気ダクト
32 配管連結機構
33 フランジ
34 フランジ
36 昇降機構
37 シール材
40 水供給装置
41 水タンク
42 流水バルブ
43 噴射ノズル
44 噴射ノズル
51 高圧安水
52 低圧安水
53 淡水
54 コークス炉発生ガス
61 上昇管
62 ベンド部

Claims (8)

  1. 複数の炭化室と、各炭化室からの発生ガスを集合するドライメーンと、炭化室に石炭を装入する装炭車と、石炭塔とを有するコークス炉において、石炭塔から装炭車上の装炭車ホッパーに石炭を受炭する際の集塵装置であって、
    装炭車ホッパーに接続する集塵管とガス吸引装置を有し、該集塵管はガス吸引装置を経てドライメーンに接続されており、装炭車ホッパーへの石炭受炭時に前記集塵管を装炭車ホッパーに接続することができ、装炭車ホッパーからのガスを前記吸引装置で吸引してドライメーンに排出することを特徴とするコークス炉受炭時集塵装置。
  2. 前記ガス吸引装置は高圧水を噴射するエジェクターであることを特徴とする請求項1に記載のコークス炉受炭時集塵装置。
  3. 集塵管内に水を注入する水供給装置を有し、集塵管への水供給位置からドライメーンまでは集塵管が下り勾配となっていることを特徴とする請求項1又は2に記載のコークス炉受炭時集塵装置。
  4. 集塵管とドライメーンとの接続部に開閉可能の縁切りダンパーを有し、縁切りダンパーを閉とすることによって集塵管とドライメーンとの間が遮断されることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載のコークス炉受炭時集塵装置。
  5. 複数の炭化室と、各炭化室からの発生ガスを集合するドライメーンと、炭化室に石炭を装入する装炭車と、石炭塔とを有するコークス炉において、石炭塔から装炭車上の装炭車ホッパーに石炭を受炭する際の集塵方法であって、
    石炭塔から装炭車ホッパーに石炭を受炭する際に、装炭車ホッパーに集塵管を接続し、該集塵管はガス吸引装置を経てドライメーンに接続されており、装炭車ホッパーへの石炭受炭時に装炭車ホッパーからのガスをドライメーンに排出することを特徴とするコークス炉受炭時集塵方法。
  6. 前記ガス吸引装置は高圧水を噴射するエジェクターであることを特徴とする請求項5に記載のコークス炉受炭時集塵方法。
  7. 集塵管内部に水を流すことによって、集塵管内部に付着した付着物を除去することを特徴とする請求項5又は6に記載のコークス炉受炭時集塵方法。
  8. 石炭塔から装炭車ホッパーに受炭する石炭の温度が150℃以上350℃以下であることを特徴とする請求項5乃至7のいずれかに記載のコークス炉受炭時集塵方法。
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