JP2009149384A - 搬送装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】嵩密度が小さい物品を搬送するのに適した搬送装置を提供する。
【解決手段】搬送装置100は、対象物を搬送する搬送面10aを有し、巻回された回転体11,12が回動することで、前記搬送面にある対象物を搬送する無端状のベルト体10を設けた搬送装置であって、2つのベルト体10,20が設けられ、前記2つのベルト体は、互いの搬送面を対向させると共に、対向させた搬送面間の距離を搬入側より搬出側を近接させている。
【選択図】図2

Description

本発明は、対象物を搬送する搬送装置に関するものである。特に廃棄プラスチック等、嵩(かさ)密度が小さいものを搬送する場合に用いられて好適である。
従来から、物品を搬送する搬送装置として、いわゆるベルトコンベアが知られている。ベルトコンベアは、一対のプーリと、この一対のプーリ間に掛け渡された幅広のベルトとを有している。一対のプーリのうち、一つのプーリをモータ等で回転させることでプーリに掛け渡されたベルトが移動し、ベルト上に載置された物品を搬送することができる。ベルトコンベアは安定して大量の物品を搬送できることから、様々な分野において使用されている。
例えば、特許文献1には、プレスされた小さな直円柱状ペレットを次の工程へと搬送するためにベルトコンベアが使用されている。特許文献1に開示されたベルトコンベアには、外面に長さ方向所定間隔おきにベルト面から起立しベルトの幅方向に延在するワーク係止壁部と、ベルトの両側部にベルト面から起立しベルトの長さ方向に隣接して配置された複数の単位側壁からなる側壁と、が形成されている。プレスされた小さな直円柱状ペレットを移動しているベルト上に落下させることで、直円柱状ペレットはベルト上に載置する。このとき、ベルトの両端部の側壁は、落下してベルト上を跳ね上がり、ベルトの外部から飛び出そうとする直円柱状ペレットを係止し、ベルト上に保持することができる。
また、例えば、特許文献2には、採取された石灰石等の原石を骨材製造プラント等へ搬送するためにベルトコンベアが使用されている。特許文献2に開示されたベルトコンベアには、搬送物の搬送形状を規制するため、ベルトコンベアの両端に位置するガイド板とガイド板の内面に横設された棒状部材とからなる搬送形状規制手段が、ベルトコンベアの積載部から所定の長さに亘って設けられている。原石が搬送形状規制部の間を移動するとき、棒状部材によりベルトの幅方向の中央部に押し込まれることにより、原石を安定して搬送することができる。
特開平8−40521号公報 特開平9−156742号公報
上述した従来のベルトコンベアは、円柱状ペレットを搬送する場合や原石を搬送する場合に用いられることでより搬送する効率を向上させることができる。しかしながら、上述したような搬送装置では、嵩(かさ)密度が小さい物品、例えば廃棄プラスチック等を搬送する場合、大量に搬送することができないという問題がある。上述したような搬送装置において、嵩密度が小さい物品を大量に搬送しようとすると、ベルトの幅を広くする必要がある。しかしながら、ベルトの幅を広くすることで搬送する量を確保すると、搬送装置全体が大きくなり、搬送装置の設置場所を確保するのが困難となるばかりでなく、搬送装置全体のコストが高くなってしまう。
本発明は上述したような問題点に鑑みてなされたものであり、嵩密度が小さい物品を搬送するのに適した搬送装置を提供することを目的とする。
本発明の搬送装置は、対象物を搬送する搬送面を有し、巻回された回転体が回動することで、前記搬送面にある対象物を搬送する無端状のベルト体を設けた搬送装置であって、2つのベルト体が設けられ、前記2つのベルト体は、互いの搬送面を対向させると共に、対向させた搬送面間の距離を搬入側より搬出側を近接させていることを特徴とする。
本発明の搬送装置によれば、搬送する対象物は搬入側から搬出側に移動するときに、対向するベルト体によって加圧される。従って、搬送する物品は圧縮された状態で搬送されることで、嵩密度が小さい対象物であっても大量に搬送することができる。
本発明の第1の実施形態について図1〜図3を参照して詳細に説明する。図1は、第1の実施形態に係る搬送装置100の全体の構成を示す図である。図2は、搬送装置100のうち側板18a等の構成要素の一部を省略した側面図である。図3は、図2に示す断面A−A部分を矢印方向からみた正面図である。なお、本実施形態では、搬送装置100により搬送する対象物(物品)として、嵩密度が小さい、例えばフィルム状の廃棄プラスチックを搬送する場合について説明する。
本実施形態の搬送装置100は、第一のベルト体10と第2のベルト体20との2つのベルト体を含んで構成されている。まず、ここで第一のベルト体10に関係する構成要素について説明する。第一のベルト体10に関係する構成要素として、図1に示すように搬送装置100は、(第一の)一対の回転体11、12、(第一の)モータ13、(第一の)支持体14、を含んで構成されている。
一対の回転体11、12は、それぞれ円筒状に形成されている。回転体11、12は、水平方向に所定距離、離間させて回転可能に支持体14に取り付けられている。
支持体14は、一対の支持部材14a、14b、脚部材15a、15bを含んで構成されている。一対の支持部材14a、14bは、それぞれ回転体11、12の側面に配置された形態で、回転体11、12の離間する方向に沿った板状に形成されている。脚部材15a、15bは、支持部材14a、14bに接続されていると共に、脚部材15a、15bの脚部が床面に接地している。したがって、脚部材15a、15bにより、支持部材14a、14bに取り付けられている回転体11、12を床面から一定高さに保持することができる。また、支持部材14bには、駆動装置としてのモータ13が取り付けられている。モータ13の出力軸は回転体11の中心軸と同軸に設けられている。したがって、モータ13を駆動させることで、出力軸を介して回転体11を回転させることができる。
第一のベルト体10は、回転体11と回転体12とのそれぞれに巻回するように無端状の平ベルトとして形成されている(図2参照)。第一のベルト体10は、回転体11、12との間で滑りが生じない適度な張力によって巻回されている。したがって、上述したモータ13を駆動させることで、回転体11は図2に示す矢印方向に回転し、この回転体11の回転に伴い、第一のベルト体10は、図2に示す矢印方向に移動する。回転体12は第一のベルト体10の移動に従動して、図2に示す矢印方向に回転する。ここで、移動する第一のベルト体10において、搬送する対象物が載置する面、又は搬送する対象物が接触する面を搬送面10aという。なお、本実施形態では、回転体11側が搬送の対象物を搬入する搬入側であり、回転体12側が搬送する対象物を搬出する搬出側である。
次に、第二のベルト体に関係する構成要素について説明する。図1に示すように搬送装置100は、(第二の)一対の回転体21、22、(第二の)モータ23、(第二の)支持体24、を含んで構成されている。
一対の回転体21、22は、上述した第一のベルト体10の上側に設けられている。一対の回転体21、22は、それぞれ円筒状に形成されている。また、回転体21、22は、水平方向に対して傾斜すると共に、所定距離、離間させて回転可能に支持体24に取り付けられている。ここで、第二の一対の回転体21、22の離間距離は、第一の一対の回転体11、12の離間距離より短く構成されている。
支持体24は、一対の支持部材24a、24bを含んで構成されている。一対の支持部材24a、24bは、それぞれ回転体21、22の側面に配置された形態で、回転体21、22の離間する方向に沿った板状に形成されている。また、支持部材24bには、駆動装置としてのモータ23が取り付けられている。モータ23の出力軸は回転体21の中心軸と同軸に設けられている。
第二のベルト体20は、回転体21と回転体22とのそれぞれに巻回するように無端状の平ベルトとして形成されている(図2参照)。第二のベルト体20は、回転体21、22との間で滑りが生じない適度な張力によって巻回されている。したがって、上述したモータ23を駆動させることで、回転体21は図2に示す矢印方向に回転し、この回転体21の回転に伴い、第二のベルト体20は、図2に示す矢印方向に移動する。回転体22は第二のベルト体20の移動に従動して、図2に示す矢印方向に回転する。ここで、移動する第二のベルト体20において、搬送する対象物が接触する面を搬送面20aという。なお、一対の回転体21、22は、水平方向に対して傾斜しているため、搬送面20aも同様に水平方向に対して傾斜して構成されている。
上述したような構成要素により、搬送装置100は、図2に示すように第一のベルト体10の搬送面10aと第二のベルト体20の搬送面20aとが、互いに対向するように構成されている。また、対向している搬送面間の距離は、搬入側より搬出側に向かうにしたがって徐々に近接するように構成されている。ここで、第一のベルト体10の搬送面10aと第二のベルト体20の搬送面20aとが、互いに対向することによって形成される空間を、以下では搬送空間という。搬送装置100によって搬送される対象物は、搬入側から搬送空間を通り搬出側に搬送され、図2に示す搬出口29から次の工程に搬送される。
次に、第一のベルト体10及び第二のベルト体20に共通して関係する構成要素について説明する。搬送装置100は、連結部材27、規制部材17、付勢部材16、(第一の)漏出防止板18、(第二の)漏出防止板25を含んで構成されている。
連結部材27は、搬入側において支持部材24aと支持部材14aとを連結する連結部材27aと、搬入側において支持部材24bと支持部材14bとを連結する連結部材27bとを有して構成されている。なお、連結部材27bは、連結部材27aと対称な位置に設けられているものとして、図示を省略する。したがって支持部材24に取り付けられている第二のベルト体20は、支持体14に取り付けられている第一のベルト体10に対して位置決めされた状態に保持することができる。また、連結部材27a、27bと、支持部材14a、14bとの連結部分は回動部28として、両者の間で回動できるように連結されている。このように、連結部材27a、27bと、支持部材14a、14bとの連結部分を回動部28として構成することにより、回動部28を中心にして支持体24a、24bの搬出側、すなわち第二のベルト体20の搬出側を回動させることができる。
規制部材17は、搬出側において支持部材24aと支持部材14aとの間に取り付けられる規制部材17aと、搬出側において支持部材24bと支持部材14bとの間に取り付けられる規制部材17bとを有して構成されている。なお、規制部材17bは、規制部材17aと対称な位置に設けられているものとして、図示を省略する。規制部材17は支持部材14と支持部材24との近接距離を所定距離に保持する。上述したように支持体24a、24bは回動部28を中心にして回動できるものの、規制部材17a、17bにより支持部材24a、24bの下方向への回動を規制する。したがって、規制部材17により支持部材24a、24bに取り付けられている第二のベルト体20を水平方向に対して所定角度、傾斜した状態を保持することができる。なお、規制部材17a、17bは、搬出側において支持部材24a、24bが上方向に回動する移動を許容するように構成されている。
付勢部材16は、例えばばね部材等である。付勢部材16は、搬出側において支持部材24aと支持部材14aとの間に取り付けられる付勢部材16aと、搬出側において支持部材24bと支持部材14bとの間に取り付けられる付勢部材16bとを有して構成されている。なお、付勢部材16bは、付勢部材16aと対称な位置に設けられているものとして、図示を省略する。付勢部材16は、第二のベルト体20の搬出側が上方向に回動する力に抗して、第一のベルト体10と第二のベルト体20との搬送面間の距離を近接させる方向に付勢するように構成されている。
(第一の)漏出防止板18は、側板18a、18b、包囲板18cを含んで構成されている。側板18a、18bは、搬入側から搬送空間を通って搬出側に搬送される対象物を、第一のベルト体10及び第二のベルト体20の側方から漏出しないように、搬送空間と外部空間との間を仕切って、搬送空間を閉塞している。側板18aは、支持部材14a側の外部空間と搬送空間とを仕切るものである。また、側板18bは、支持部材14b側の外部空間と搬送空間とを仕切るものである。さらに、側板18a、18bは、回転体11まで延設され、包囲板18cと連結されている。上述したように、第二の一対の回転体21、22の離間距離は、第一の一対の回転体11、12の離間距離より短く構成されているため、側板18a、18bと包囲板18cとによって囲まれる搬入側は、図1に示すように上部が開口する開口部19が形成される。搬送する対象物を開口部19から投入することにより、対象物を搬送装置100の搬入側に配置させることができる。なお、漏出防止板18は、取付部材26を介して支持部材14a、14bに取り付けられている。
(第二の)漏出防止板25は、側板25a、25bを含んで構成されている。側板25a、25bは、図3に示すように支持部材24a、24bからそれぞれ折り曲げるようにして形成されている。また、側板25a、25bは、第二のベルト体20が所定角度で傾斜している状態で、搬出側において第一の漏出防止板である側板18a、18bと重なり合うように構成されている。したがって、側板25a、25bは、第二のベルト体20の搬出側が上方向に回動することで、第一の漏出防止板18の上側に生じる搬送空間と外部空間との隙間を、閉塞できるように構成されている。なお、第二の漏出防止板25は、搬出側において第一の漏出防止板18と重なり合うように構成する場合についてのみ説明したが、搬出側を含むような形態であれば、搬入側についても重なり合うようにしてもよい。
次に、搬送装置100により対象物を搬送する動作について図2を参照して説明する。
まず、モータ13、23を駆動させて、図2に示すように、第一のベルト体10と第二のベルト体20とを矢印方向に動作させる。次に、搬送する対象物として大量のフィルム状の廃棄プラスチックを搬入側にある開口部19から連続して、投入する。投入された対象物は、図2に示すように第一のベルト体10の搬送面10a上に落下して、搬送面10a上に載置される。第一のベルト体10は、図2に示す矢印方向に移動していることから、搬送面10a上に配置された対象物は、搬送空間に移動する。
搬送空間に移動した対象物は、第二のベルト体20の搬送面20aに接触する。したがって、対象物は第一のベルト体10の搬送面10aと第二のベルト体20の搬送面20aとによって挟持される形態で搬送空間内を移動する。搬送空間は、対向させた搬送面10a、20a間の距離が搬入側から搬出側に向かうにしたがって近接させるように構成されている。このため、搬送空間を移動する対象物は、搬出側に向かうにしたがって第一のベルト体10の搬送面10aと第二のベルト体20の搬送面20bとにより加圧されて、圧縮される。このとき、圧縮された対象物は、搬送方向に対して直交する方向に広がり、搬送空間から外部空間に漏出するおそれがあるが、漏出防止板18により対象物の漏出を防止することができる。
搬出側に移動した圧縮状態にある対象物は、搬出口29を介して搬送空間から搬送装置100の外部へと搬出される。このように、搬送装置100は搬送する対象物を第一のベルト体10と第二のベルト体20と挟持させることで、嵩密度が小さい対象物を圧縮しながら搬送させることができる。したがって、本実施形態の搬送装置100によれば、対象物を加圧して圧密することにより大量の対象物を搬送することができる。
次に、より大量の対象物が開口部19から投入された場合について対象物を搬送する動作について図2、図4を参照して説明する。
上述したように、投入された対象物は、第一のベルト体10の搬送面10aと第二のベルト体20の搬送面20aとによって挟持される形態で搬送空間内を移動する。搬送空間を移動する対象物は、搬出側に向かうにしたがって第一のベルト体10の搬送面10aと第二のベルト体20の搬送面20bとにより加圧されて、圧縮される。しかしながら、大量に対象物を投入した場合は、対象物を搬出口29の開口サイズより圧縮できない場合があり、搬出口29で対象物が詰まってしまうおそれがある。ここで、本実施形態の搬送装置100は、第二のベルト体20の搬出側を上方向に回動できるように構成されている。したがって、圧縮状態の対象物を搬出口29の開口サイズより圧縮できない場合であっても、搬出口29から出ようとする対象物が搬出側の第二のベルト体20を押し上げることにより、搬出口29の開口が広がり、搬出口29において対象物が詰まってしまう現象を解消することができる。また、付勢部材16により、搬出口29の開口を広げようとする力に抗して、それを戻すような方向に付勢されていることから、搬出口29から搬出される対象物に対して適度に加圧させることができると共に、広げられた開口をすぐに戻し、次に連続して搬送されてくる対象物に対して加圧する準備を行うことができる。
なお、搬出口29の開口が広げられることにより、第一の漏出防止板18の上側と第二のベルト体20との間に生じる搬送空間と外部空間との隙間から対象物が漏出するおそれがある。しかし、搬出側において重ね合わされて構成されている第二の漏出防止板25により上述した隙間を閉塞することができるため、大量の対象物を搬送する場合であっても、対象物の漏出を防止することができる。
次に、第2の実施形態に係る搬送装置について図5を参照して説明する。第1の実施形態の搬送装置100は対象物を水平方向に搬送する場合に用いられるものであるが、本実施形態の搬送装置200は、対象物を上側に急傾斜した方向に搬送する場合に用いられるものである。図5は、搬送装置200のうち側板等の構成要素の一部を省略した側面図である。なお、第1の実施形態と同様な構成については、同一符号を付して、その説明を省略する。
本実施形態の搬送装置200は、第一のベルト体40と第2のベルト体20との2つのベルト体を含んで構成されている。第一のベルト体40に関係する構成要素として、搬送装置200は、複数の回転体41、42、43を含んで構成されている。
複数の回転体41、42、43のうち、回転体41、42は、所定距離、水平方向に離間させて回転可能に設けられている。回転体43は、水平方向に対して傾斜した角度をもって、回転体42と所定距離、離間させて回転可能に設けられている。第一のベルト体40は、回転体41と回転体42と回転体43とのそれぞれに巻回するように無端状の平ベルトとして形成されている。回転体41に接続されたモータを駆動させることで、回転体41は図5に示す矢印方向に回転し、第一のベルト体40は矢印方向に移動する。ここで、第一のベルト体40において、搬送する対象物が載置する面を搬送面40aという。
搬送装置200は、図5に示すように第一のベルト体40の搬送面40aと第二のベルト体20の搬送面20aとが、互いに対向するように構成される。また、対向している搬送面間の距離は、搬入側より搬出側に向かうにしたがって徐々に近接するように構成されている。また、第一のベルト体40の搬送面40aと第二のベルト体20の搬送面20aとが、互いの対向することによって形成される搬送空間は、搬入側から搬出側に向かって急傾斜になっている。このような搬送装置200において、開口部19から投入された対象物は、第一のベルト体40により搬送空間に移動し、第一のベルト体40の搬送面40aと第二のベルト体20の搬送面20aとによって挟持される形態で上昇し搬送空間の搬出側に移動する。このように、搬送装置200は搬送する対象物を第一のベルト体40と第二のベルト体20とで挟持して加圧して搬送することで、第1の実施形態の効果に加えて、搬出側が急傾斜で上昇する場合であって、対象物を落下させることなく搬送することができる。
次に、搬送装置に用いられるベルト体について図6を参照して説明する。上述した第一のベルト体10、40と、第二のベルト体20とには、平ベルトを用いる場合について説明したが、この場合に限られない。例えば、搬送する対象物とベルト体との間で滑りが生じず、噛み込みがよくなるようなベルト体を用いてもよい。
図6(a)に示すベルト体50は、搬送面51に対して複数の噛み合い部52を一定間隔で全周に亘って立設している。ベルト体50が、図6(a)に示す矢印方向に移動するとき、噛み合い部52は移動方向に対して直交するような方向(ベルト体50の幅方向)に沿うように形成されている。このように、噛み合い部52を設けることにより、搬送する対象物と噛み合い部52との間の摩擦を増大することで、確実に対象物を搬送することができる。
また、図6(b)に示すベルト体60は、搬送面61に対してV字状の噛み合い部62が一定間隔で全周に亘って立設されている。ベルト体60が、図6(b)に示す矢印方向に移動するとき、噛み合い部62は移動方向に向かうにしたがって徐々に拡開するようなV字状に形成されている。このように、V字状の噛み合い部62を設けることにより、搬送する対象物と噛み合い部62との間の摩擦を増大することで、確実に対象物を搬送することができる。また、搬送する対象物を、噛み合い部62のV字の先端、すなわちベルト体60の幅方向に対して中央部に集まることで、より効率的に第一のベルト体10、40及び第二のベルト体20により圧縮させることができる。なお、第一及び第二の実施形態に係る第一のベルト体10、40及び第二のベルト体20は、同一形状のベルト体でなくてもよい。例えば、第一のベルト体10、40又は第二のベルト体20のみを図6(a)、図6(b)に示す噛み合い部を有するベルト体にしてもよい。
次に、第1の実施形態の搬送装置100を切断装置300に組み合わせた切断システム400について、図7を参照して説明する。切断システム400は、搬送装置100によって圧縮された対象物を切断装置300において次の工程で使用しやすい大きさに切断するシステムである。図7は、切断システム400の構成を示す図である。図7に示すように、搬送装置100は、第1の実施形態の搬送装置100と同一の構成であり、同一の符号を付して、その説明を省略する。切断装置300は、搬送装置100によって搬送された対象物を切断するものである。切断装置300は、送出ローラ70、基台71、可動台72を含んで構成されている。
送出ローラ70は、搬送装置100において圧縮状態で搬送された対象物を基台71まで送り出せるように図7に示す矢印方向に回転している。基台71は、送出ローラ70により送り出された対象物を切断する固定刃物73が設けられている。可動台72は、図7に示すように高速で上下方向に沿って往復して移動することができる。可動台72には、基台71からはみ出した対象物を固定刃物73によって切断する可動刃物74が設けられている。
このような切断装置300において、その処理能力を単位時間当たりに切断することができる対象物の重さにより表すことができる。すなわち、処理能力は、以下に示すような計算式により計算される。
処理能力(t/時間)
=投入幅(m)×切断長さ(m)×切断厚さ(m)×切断速度(回/分)
×60(分/時間)×みかけ比重(t/m3)×充填率(%)
投入幅とは、図7に示すY方向(紙面垂直方向)であり、送出ローラ70により基台71まで送り出せる対象物の最大幅である。切断長さとは、図7に示すX方向であり、対象物が可動刃物74により切断されてから、さらに送出ローラ70により基台71に送り出され、次に切断されるまでの長さである。切断厚さとは、図7に示すZ方向であり、送出ローラ70の下側から基台71の上面までの距離である。切断速度とは、可動刃物74が一分間当たりに切断する回数である。みかけ比重とは対象物の単位体積当たりの重さである。充填率とは、対象物が正確な直方体で切断装置300に搬送されないことを考慮した掛け率である。
次に、切断装置300の処理能力について、本実施形態の搬送装置100を用いない場合と、用いた場合とで比較して説明する。
ここで、切断装置300の仕様として、
挿入幅(m)=0.6m、切断長さ(m)=0.1m、
切断厚さ(m)=0.2m、切断速度(回/分)=200回/分、とする。
搬送装置100を用いない場合、対象物は嵩密度が小さいまま、切断装置300に搬送される。対象物は、みかけ比重(t/m3)=0.05(t/m3)、充填率(%)=90(%)とする。したがって、搬送装置100を用いない場合の切断装置300の処理能力は、上述した計算式から、6.48(t/時間)となる。なお、切断装置300を8時間稼動させた場合、切断装置300の処理量は51.84(t)となる。
一方、搬送装置100を用いた場合、対象物は圧縮されて(例えば、4倍に圧密する)、切断装置300に搬送される。ここで、対象物は、みかけ比重(t/m3)=0.05(t/m3)×4=0.2(t/m3)、充填率(%)=90(%)となる。したがって、搬送装置100を用いた場合の切断装置300の処理能力は、上述した計算式から、25.92(t/時間)となり、搬送装置100を用いない場合と比較して処理能力を向上させることができる。なお、切断装置300を8時間稼動させた場合、切断装置300の処理量は207.36(t)となり、搬送装置100を用いることで処理量を飛躍的に向上させることができる。
このように、搬送装置100を用いることにより、嵩密度が小さい対象物であっても、大量に搬送することができるので、次の工程で行われる処理を高効率で行うことができる。したがって搬送装置100を含むシステム全体の効率を向上させることができる。
なお、上述では搬送する対象物として、廃棄プラスチックを例にして説明したが、この場合に限られるものではない。伐採された木材、紙屑、布等であってもよく、特に嵩密度が小さいものに対しては、より効果がある。
また、上述した規制部材17a、17bとして、ダンパー装置を用いてもよい。ダンパー装置を用いることにより、第二のベルト体20の回動に対して、その回動する速度を緩衝させることができる。
また、上述した説明では、2つの回転体又は3つの回転体にベルト体を巻回させる場合についてのみ説明したがこの場合に限られない。2つの回転体の間又は3つの回転体の間に、回転体の長さ寸法と略同寸法であって、回転体と並列に、複数のローラを設けるように構成してもよい。複数のローラを設けることで対象物をより圧縮することができる。
また、上述した説明では、回転体を円柱状に形成する場合についてのみ説明したが、この場合に限られない。例えば、回転体の外周面に歯車を形成し、ベルト体の内周面に回転体の歯車に噛み合うような歯形を形成するように構成してもよい。
また、上述した説明では、第二のベルト体20の搬出側を回動する場合についてのみ説明したが、第一のベルト体10、40の搬出側を回動できるように構成してもよく、また、第一のベルト体10、40の搬出側及び第二のベルト体20の搬出側の両方を回動できるように構成してもよい。
また、上述した説明では、付勢部材16を支持部材14a、14bと支持部材24a、24bとの間に設ける場合についてのみ説明したが、この場合に限られない。例えば、付勢部材を連結部材27の回動部28に設けるように構成してもよい。例えば、連結部材27と支持部材24との間に、コイルスプリングや板バネを設け、第一のベルト体と第二のベルト体との搬送面の距離を近接させる方向に付勢させるように構成してもよい。
第1の実施形態に係る搬送装置の全体の構成を示す図である。 第1の実施形態に係る搬送装置の側面図である。 第1の実施形態に係る搬送装置の断面図である。 第1の実施形態に係る搬送装置において、対象物が搬出される状態を示す側面図である。 第2の実施形態に係る搬送装置の側面図である。 ベルト体の構成を示す図である。 切断システムの構成を示す図である。
符号の説明
100 搬送装置
200 搬送装置
300 切断装置
400 切断システム
10 第一のベルト体
10a 搬送面
11、12 回転体
20 第二のベルト体
20a 搬送面
21、22 回転体
16 伸縮部材
14、24 支持部材
18a、18b 側板
25a、25b 側板
40 第一のベルト体
41、42、43 回転体

Claims (5)

  1. 対象物を搬送する搬送面を有し、巻回された回転体が回動することで、前記搬送面にある対象物を搬送する無端状のベルト体を設けた搬送装置であって、
    2つのベルト体が設けられ、
    前記2つのベルト体は、互いの搬送面を対向させると共に、対向させた搬送面間の距離を搬入側より搬出側を近接させていることを特徴とする搬送装置。
  2. 前記2つのベルト体は、対向させた搬送面間の距離を、搬出側に向かうにしたがって近接させていることを特徴とする請求項1に記載の搬送装置。
  3. 互いの搬送面間の距離を近接させる方向に付勢する付勢部材を設けたことを特徴とする請求項1又は2に記載の搬送装置。
  4. 前記回転体を支持する支持部材を有し、
    前記付勢部材は、前記支持部材の搬出側に設けたことを特徴とする請求項3に記載の搬送装置。
  5. 互いの搬送面を対向させることによって形成される搬送空間と外部空間とを仕切る漏出防止板を有し、
    少なくとも前記搬出側では、前記漏出防止板が重ね合わされていることを特徴とする請求項3又は4に記載の搬送装置。
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JP2001080704A (ja) * 1999-09-16 2001-03-27 Honko Mfg Co Ltd 容積廃棄物減容装置、容積廃棄物減容収集器及び容積廃棄物減容収容システム
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