JP2009148988A - 画像処理装置および画像処理方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】中濃度においてはプレーン間のずれに起因する濃度変動を抑え、低濃度においては好適なドットの分散性と粒状感の抑制を両立させる。
【解決手段】記録媒体に対する記録ヘッドのM回の相対走査あるいはM個の記録ヘッドの相対走査により画素に記録を行う際に、注目画素の階調値に応じた分割比率に従って当該注目画素の多値画像データをM個に分割し、分割されたM個の多値画像データを夫々量子化し、量子化された画素データに基づいて記録を行う。これにより、ハイライト部におけるドット生成遅延や粒状感の悪化を抑制し、分散性に優れた一様な画像を記録することが可能となる。
【選択図】図7

Description

本発明は、記録媒体の単位領域に対する記録ヘッドの複数回の相対走査あるいは複数の記録ヘッドの相対走査によって当該単位領域に画像を形成するために、単位領域に対応する画像データを処理するための画像処理装置および画像処理方法に関する。
複数の記録素子を備えた記録ヘッドを用いる記録方式の一例として、個々の記録素子からインクを吐出して、記録媒体にドットを形成するインクジェット記録方式が知られている。このようなインクジェット記録装置では、その構成の違いからフルライン型とシリアル型に分類することが出来る。
フルライン型の記録装置では、複数の記録素子が記録媒体の幅に応じた分だけ配列された記録ヘッドを用いる。そして、記録ヘッドからインクを吐出させつつ、記録素子の配列方向とは交差する方向に記録媒体を搬送することにより、画像を形成する。このようなフルライン型の記録装置は、比較的高速に画像を出力することが出来るので、オフィスユースなどに好適である。
一方、シリアル型の記録装置では、インクを吐出する記録ヘッドを走査させる記録主走査と、この記録主走査と交差する方向に記録媒体を搬送する搬送動作とを繰り返すことによって、段階的に画像を形成する。このようなシリアル型の記録装置は、比較的小型かつ低コストに製造することが出来るので、パーソナルユースやワイドフォーマットのプリンタに好適である。
フルライン型であれシリアル型であれ、複数の記録素子が配列された記録ヘッドにおいては、その製造工程上、個々の記録素子間にどうしてもある程度のばらつきが含まれる。そして、このようなばらつきは、インクの吐出量や吐出方向のような吐出特性のばらつきとなって現れ、記録媒体に形成されるドットの形状を不揃いにし、結果として画像上に濃度むらやスジを招致する。
この問題に対し、例えばシリアル型のインクジェット記録装置では、マルチパス記録という特徴的な記録方法を採用することが出来る。マルチパス記録では、記録媒体の単位領域に記録すべき画像データを複数回の主走査夫々で記録すべき画像データに分割し、搬送動作を介在させた複数回の主走査によって上記分割した画像データを順次記録することで、単位領域に記録すべき画像を完成させる。このようにすれば、個々の記録素子の吐出特性にばらつきが含まれていたとしても、1つの記録素子によって記録されるドットが主走査方向に連続することはなく、個々の記録素子の影響を広い範囲に分散されることが出来る。その結果、一様で滑らかな画像を得ることが出来る。このようなマルチパス記録は、マルチパス数、すなわち1つの主走査ラインを記録する記録素子の数を多く設定するほど、その効果が高まっていく。但し、マルチパス数を多くするほど記録速度も低下するので、シリアル型の記録装置では、画像品位を重視する記録モードや記録速度を重視する記録モードのように、マルチパス数の異なる複数の記録モードを予め用意していることが多い。
一方、マルチパス記録方法は、フルライン型の記録装置にも応用することが出来る。図1のように、記録媒体の搬送方向に同色インクに対し2列ずつの記録素子列を配備しておけば、搬送方向に配列するラインを2つの記録素子で分担して記録することが出来る。結果、個々の記録素子の吐出特性にばらつきが含まれていたとしても、その影響を軽減することが出来る。
ところで、このようなマルチパス記録を行う際、シリアル型では個々の記録走査、フルライン型では個々の記録ヘッドに対して、画像データを分配する必要が生じる。従来、このような分配は、個々の記録素子に対しドットの記録を許容する画素(1)と許容しない画素(0)とを予め定めたマスクパターンを用いて行われていることが多かった。
図13は、2パスのマルチパス記録で使用可能なマスクパターンの一例を示した模式図である。ここで、黒く示した領域はドットの記録を許容する画素(1)、白く示した領域は許容しない画素(0)を示し、1801は1パス目の記録走査で使用するマスクパターン、1802は2パス目の記録走査で使用するマスクパターンをそれぞれ示している。また、1801のパターンと1802のパターンは互いに補完の関係を有している。
記録すべき2値の画像データは、上記マスクパターンとの間で論理積がとられ、その結果が、実際に個々の記録素子がそれぞれの記録走査で記録する2値データとなる。但し、2値の画像データにおける記録画素の配列は様々であるので、固定されたマスクパターンによって、画像データを複数の記録走査あるいは複数の記録素子列に常に均等に分配することは困難である。特定の記録走査あるいは特定の記録素子列がドットを記録する割合が高くなると、その記録走査あるいは記録素子列の吐出特性が画像に現れ、マルチパス記録の本来の利点が損なわれてしまう。よって、マルチパス記録を行う際には、画像データをいかに均等かつ一様に、複数の記録走査あるいは複数の記録素子列に分配するかが重要な課題の1つとなっていた。
例えば特許文献1には、記録許容画素と記録非許容画素とがランダムに配置するマスクパターンの生成方法が開示されている。このようなランダムマスクパターンを用いれば、どのような量子化法によって2値化された画像データであっても、複数の記録走査あるいは複数の記録素子列にほぼ均等に画像データを分配することが期待できる。
また、特許文献2には、図13のような固定的なマスクパターンを用いるのではなく、主走査方向や副走査方向に連続する複数の記録画素が、なるべく異なる記録走査によって記録されるように、個々の記録画素を分配する方法が開示されている。
図2は、2値の画像データにおける記録画素の配列例と、これら記録画素を特許文献2に記載の方法に従って2つの記録走査に分配した結果を示した図である。このように、主走査方向および副走査方向に連続するドットが、異なる記録主走査によって記録されれば、記録素子の吐出特性のばらつきに起因する画像弊害のみならず、インクあふれ等の弊害も効果的に緩和することが出来る。
ところで、このようなマルチパス記録が採用されつつも、より高画質な画像が要求される昨今、記録走査単位あるいはノズル列(記録素子列)単位の記録位置(レジストレーション)のずれに起因する濃度変化や濃度むらが新たに問題視されるようになって来ている。記録走査単位あるいは記録素子列単位の記録位置のずれとは、記録媒体と吐出口面の距離(紙間)の変動、記録媒体の搬送量の変動などによって引き起こされ、個々の記録走査(記録素子列)で記録するプレーン間のずれとなって現れる。
例えば、図2を参照し、先行の記録走査で記録されるドット(○)のプレーンと、後続の記録走査で記録されるドット(◎)のプレーンが、主走査方向または副走査方向のいずれかに1画素分ずれた場合を考える。このとき、先行の記録走査で記録されるドット(○)と後続の記録走査で記録されるドット(◎)は完全に重なり合い、白紙の領域が露出して、画像濃度は低下する。1画素分まで大きくずれなくても、隣接するドット同士の距離や重なり部分の変動は、白紙領域に対するドットの被覆率ひいては画像濃度に大きく影響を与える。すなわち、このようなプレーン間のずれが、記録媒体と吐出口面の距離(紙間)の変動、記録媒体の搬送量の変動などに伴って変化すると、これらに伴って、一様な画像の濃度も変動し、濃度むらとなって認識されるのである。
従って、より高画質な画像が要求される昨今、様々な記録条件の変動に伴って起こるプレーン間の記録位置ずれにも対抗できるような、マルチパス記録時の画像データの分割方法が要求されて来ている。以下、いかなる記録条件の変動に起因するにせよ、その変動に伴うプレーン間の記録位置ずれによって引き起こされる濃度変化や濃度むらへの耐性を、本明細書では「ロバスト性」と称することとする。
特許文献3には、ロバスト性を高めるための画像データの分割方法が開示されている。同文献によれば、様々な記録条件の変動に伴って引き起こされる画像濃度の変動は、分割された後の2値の画像データが互いに完全な補完関係にあることに起因することに着目している。そして、上記補完関係を低減し、複数のプレーンが互いにずれても大きな濃度変動が起こらないようにするために、個々の画素に対応する画像データを2値化前の多値データの状態で分割し、分割後の多値データをそれぞれ独立に2値化する技術が開示されている。
図3は、特許文献3に記載のデータ分割を実現する制御構成例を示すブロック図である。ここでは、2つの記録ヘッド(プリントヘッド)に対して多値の画像データを分配する記録装置が例に挙げられている。ホストコンピュータ2001から受信された多値の画像データは、様々な画像処理が施された後、多値SMS部2007によって所定の分配率に従い第1データ変換部2008および第2データ変換部に分配される。それぞれのデータ変換部では所定の分配係数による変換処理がなされ、変換後の多値データは、更に第1の2値化処理部2010および第2の2値化処理部2011に転送される。第1の2値化処理部2010および第2の2値化処理部2011では、誤差マトリクスと閾値を用いた誤差拡散法によって2値化処理が行われ、2値化後の画像データは、それぞれ第1バンドメモリ2012および第2のバンドメモリ2013に格納される。その後、所定の記録走査において、それぞれの記録ヘッドが夫々のバンドメモリに格納された2値データに従ってインクを吐出する。
図4は、上記特許文献3の方法に従って記録されたドットの記録媒体での配列状態を示した図である。図において、黒丸21は第1の記録ヘッドによって記録されるドット、白丸22は第2の記録ヘッドによって記録されるドット、ハッチングで示した丸23は第1の記録ヘッドと第2の記録ヘッドによって重ねて記録されるドットを、それぞれ示している。本例では、第1の記録ヘッドで記録するドットと第2の記録ヘッドで記録するドットとの間に補完関係がないため、完全に補完の関係にある図2の場合と比べ、2つのドットが重複する部分が発生したり、1つのドットも記録されない白紙領域が存在したりしている。
ここで、図2の場合と同じように、第1の記録ヘッドで記録されるドットのプレーンと、第2の記録ヘッドで記録されるドットのプレーンが、主走査方向または副走査方向のいずれかに1画素分ずれた場合を考える。この場合、第1の記録ヘッドと第2の記録ヘッドの両方で重ねて記録される部分も新たに増えるが、既に重ねて記録されていた2つのドットが離れる部分もある。よって、ある程度の広さを持つ領域で判断すれば、白紙領域に対するドットの被覆率はさほど変動しておらず、画像濃度の変化も招致されない。すなわち、特許文献3の方法を採用すれば、記録媒体と吐出口面の距離(紙間)の変動、記録媒体の搬送量の変動が発生しても、これらに伴う画像濃度の変動や濃度むらの発生が抑制されるのである。
更に、特許文献4には、特許文献3のように、多値の画像データの状態で複数の記録走査あるいは複数の記録素子列に画像データを分配しながらも、そのデータの分配率を画素の位置に基づいて異ならせる技術が開示されている。同文献によれば、主走査方向の位置に対し、直線的、周期的、正弦波的、あるいは高周波および低周波の合成波的に分配率を変化させることによって、マルチパス記録におけるバンディングや色むらを抑制する効果が説明されている。
特開平7−52390号公報 特開平6−191041号公報 特開2000−103088号公報 特開2006−231736号公報
しかしながら、本発明者らの鋭意検討によれば、特許文献3や特許文献4の方法を採用した場合であっても、画像データの階調値が低い場合(画像濃度が低い場合)には、出力画像に弊害が現れることが確認された。以下、その弊害について具体的に説明する。
図5(a)および(b)は、画像データを多値データの状態で2つのプレーンに分割してから誤差拡散法によって2値化した場合(a)と、プレーン分割を行わずにそのまま2値化した場合(b)における、画像処理およびドットの記録状態を比較した図である。ここで、オリジナル画像50は、0〜255で表される階調値のうち、比較的低い階調値11/255を有する一様なハーフトーン画像であるとする。図5(a)で示す特許文献3の方法によれば、オリジナル画像50は多値の状態で、たとえば階調値5/255と階調値6/255をそれぞれ有する2つのプレーン51aおよび51bに分割される。その後、それぞれのプレーンに対し誤差拡散法による2値化処理が施され、2値プレーン画像52aおよび52bが得られる。これら2プレーン52aおよび52bを重ねて記録した結果が、出力画像53となる。
一方、図5(b)は、プレーン分割を行わずにそのまま誤差拡散法によって2値化した場合の画像処理および記録状態を示した図である。オリジナル画像50は、プレーン分割されることなく、階調値(11/255)の状態で誤差拡散法による2値化処理が行われ、出力画像54となる。
ここで、出力画像53と54を比較するに、出力画像53の領域の上端部には、出力画像54に比べてより多くの空白部分が存在することが分かる。これは、重ね合わせられる以前の2つのプレーン画像52aおよび52bのどちらともが、画像領域の上端部にドットが配置されていないことに起因し、このようなドット配置は誤差拡散処理を採用した場合の特徴ともなっている。
誤差拡散法によって2値化処理を行う場合、個々の画素にドットを記録するか記録しないかは、注目する画素の階調値が所定の閾値(例えば128)よりも高いか低いかによって決まる。具体的には、階調値が閾値よりも高い場合には記録(255)、低い場合には非記録(0)と定められる。そして、個々の注目画素で発生する出力値と入力値の誤差を、まだ2値化されていない周辺の画素へと振り分けて行くことにより、ある程度の範囲での濃度を2値化処理前と2値化処理後とで保存するようにしている。このとき、比較的階調値が低い一様な画像の場合には、誤差が累積されて閾値を超えるようになるまで、多くの画素の2値化処理が行われることになる。一般に、注目画素は、左側から右側へ、上側から下側へと移動していくので、最初のドットが記録される位置は、図5(a)のように上端部から距離をおいた位置になってしまうのである。そして、個々の画素の階調値が低いほど(画素の濃度が低いほど)、誤差も僅かずつしか累積されないため、上端部からの距離は大きくなる。以下、このような記録画素の発生が遅れる現象を本明細書では「ドット生成遅延」と称することとする。
つまり、図5(a)においては、階調値11の入力画像50を2つのプレーンに分割したことが、図5(b)の場合に比べて、ドット生成遅延を進ませ、上端部の空白部分を大きくしてしまっているのである。そして、出力画像53と出力画像54を比較すると分かるように、このようなドット生成遅延はドットの好適な分散を抑え、画像の一様性を損なわせる結果となる。この現象は、2パスより多いパス数で記録する場合でも同様である。M回の相対走査によるMパス記録を想定した場合、入力画像の階調が例えば5×Mのとき、M回の走査に分割すると、各走査で記録する画像が、図5の52aとなったとする。この場合であっても、例えばN回(N×2=M)の走査に分割すれば、図5の54で示すようにドット生成遅延が防げる。もちろん、NをMの半分以下に設定しても良い。
一方、特許文献3に開示されているような複数のプレーン間で2値データに相関関係を持たせない構成においては、階調値が低い領域で、かえって粒状感が悪化してしまう場合も確認されている。例えば再度図5を参照するに、2値プレーン画像52aおよび52bは、互いに相関を持たず独立に2値化されているので、これらを合成した画像53においては、複数のドットが重複したり隣接したりする箇所が所々存在している。よって、全てのドットが誤差を拡散しながら、一様に分散している出力画像54に比べて、ドットの塊が目立ち、粒状感を悪化させてしまっている。
このような粒状感の悪化は、複数のプレーン間で2値データに補完関係のような相関を持たせないことが原因であり、2値化処理の方法に因るものではない。よって、図5に示した誤差拡散法以外の2値化処理方法を採用した場合であっても、上記弊害は引き起こされる。例えば、ディザマトリクス法において、比較的類似したマトリクスを使用した場合には、複数のプレーン間で互いにドットが重複する確率も高くなり、粒状感をより一層悪化させる。
一般に、上記特許文献に記載の濃度変動を抑制する方法は、ドット同士の重なり状態が被服率に大きく影響を与えやすい階調値、具体的には30%〜60%程度の階調値の場合に、その効果が現れる。図5で示したような低い階調値の画像では、比較的ドットの間の距離が大きく、プレーン間のずれが急激な濃度変動を起こさないので、その効果は発揮されにくい。また、ドットがまばらで互いの距離が大きいので、主走査方向に並ぶドットが同じ記録素子によって記録されても、スジなどの画像弊害は確認されにくい。すなわち、低い階調値の画像ではマルチパス記録自体の効果も現れにくいのである。
その一方で、低い階調値の画像ではドットの分散性や粒状感が重視されることが多く、図5に示したドット生成遅延や複数ドットの凝集は、分散性や粒状感を劣化させる要因となる。
本発明は、上記問題点を解決するためになされたものであり、その目的とするところは、中濃度においてはプレーン間のずれに起因する濃度変動を抑え、低濃度においては好適なドットの分散性と粒状感の抑制を両立させることである。
そのために本発明においては、記録媒体の単位領域に対する記録ヘッドの複数回の相対走査によって前記単位領域に画像を記録するために、前記単位領域に対応する多値の画像データを画素ごとに処理する画像処理装置であって、前記画素ごとに、多値の画像データの階調値に応じた分割比率に従って、当該多値の画像データを前記複数回の相対走査に対応する複数の多値の画像データに分割する分割手段と、前記分割手段により分割された複数の多値の画像データを夫々量子化する量子化手段と、を備えることを特徴とする。
また、記録媒体の単位領域に対する複数の記録ヘッドの相対走査によって前記単位領域に画像を記録するために、前記単位領域に対応する多値の画像データを画素ごとに処理する画像処理装置であって、前記画素ごとに、多値の画像データの階調値に応じた分割比率に従って、当該多値の画像データを前記複数の記録ヘッドに対応する複数の多値の画像データに分割する分割手段と、前記分割手段により分割された複数の多値の画像データを夫々量子化する量子化手段と、を備えることを特徴とする。
また、記録媒体の単位領域に対する記録ヘッドの相対走査によって前記単位領域に画像を形成するための画像形成装置であって、上記に記載の画像処理装置と、前記画像処理装置により処理された画像データに基づいて、前記記録ヘッドによりドットを記録させる手段と、を備えたことを特徴とする。
また、記録媒体の単位領域に対する記録ヘッドの複数回の相対走査によって前記単位領域に画像を形成するために、前記単位領域に対応する多値の画像データを画素ごとに処理する画像処理方法であって、前記画素ごとに、多値の画像データの階調値に応じた分割比率に従って、当該多値の画像データを前記複数回の相対走査に対応する複数の多値の画像データに分割する分割工程と、前記分割工程により分割された複数の多値の画像データを夫々量子化する量子化工程と、を備えることを特徴とする。
更に、記録媒体の単位領域に対する複数の記録ヘッドの相対走査によって前記単位領域に画像を形成するために、前記単位領域に対応する多値の画像データを画素ごとに処理する画像処理方法であって、前記画素ごとに、多値の画像データの階調値に応じた分割比率に従って、当該多値の画像データを前記複数の記録ヘッドに対応する複数の多値の画像データに分割する分割工程と、前記分割工程により分割された複数の多値の画像データを夫々量子化する量子化工程と、を備えることを特徴とする。
更にまた、上記に記載の画像処理方法をコンピュータに実行させるための、コンピュータにより読み取り可能であることを特徴とする。
本発明によれば、中濃度領域におけるロバスト性に優れた一様な画像を実現しつつも、ハイライト部ではドット生成遅延や複数のドットの重複に起因する粒状感の悪化を抑制することが可能となる。
以下、図面を参照して本発明の実施例を詳細に説明する。以下に説明する実施例は、インクジェット記録装置を例にしているが、本発明は、複数の記録素子を用いドットアライメント方式で画像を形成する装置であれば、インクジェット記録装置以外の装置でもその効果を発揮することができる。
ここで、本明細書における用語について定義をする。まず、「相対走査」とは、フルライン型の記録装置の場合、記録ヘッドに対して記録媒体を搬送させる動作を指し、シリアル型の記録装置の場合、記録媒体に対して記録ヘッドを移動させる動作を指す。また、記録媒体の「単位領域」とは、1画素に対応する領域、1画素列に対応する領域、あるいは複数の画素列に対応する領域を指す。
図1は、本実施例で使用するフルライン型のインクジェット記録装置の内部構成を説明するための概略図である。記録媒体Pは、給紙ローラ705および補助ローラ706によって給紙された後、搬送ローラ704および補助ローラ703の方向に搬送され、これら2対のローラに挟持されながら矢印で示す搬送方向に所定の速度で搬送される。このような記録媒体の搬送動作に伴い、搬送方向と直交する方向に配列する個々の記録素子からは、搬送速度に対応した一定の周波数でインクが吐出される。この記録媒体の搬送動作が、記録媒体と記録ヘッドの相対走査に該当する。
記録ヘッド105は、ブラック(Bk)、シアン(C)、マゼンタ(M)およびイエロー(Y)のフルラインタイプの記録ヘッドが、図のように各色2列ずつ搬送方向に沿って並列配置されている。すなわち、Bk、C、MおよびYのそれぞれの画像データは、それぞれ2つのプレーンに分割され、搬送方向に連なる1画素幅のライン(単位領域)は、各色2つの記録ヘッド(2種類の記録素子)によってドットが記録される。
図6は、本実施例の記録装置が実行する画像処理の工程を説明するためのブロック図である。例えば外部に接続されたホスト装置などから記録すべき画像データが受信されると、当該画像データは記録装置内のメモリバッファ101に格納される。このときの画像データは、1画素につき例えば8bit256階調で表現される多値の輝度データ(R,G,B)となっている。メモリバッファ101に格納された輝度データは、その後1画素ずつCMYK変換部102に転送され、記録装置が使用するインク色に対応した多値(例えば8bit256階調)の濃度データに変換される。
画像分割部103は、各画素の画像データの階調値に応じた分割比率に従って、多値の画像データを各色2つの記録ヘッドに対応する2つのプレーンに分割する。
図7は、本実施例の画像分割部103が実行する個々の画素に対するプレーン分割工程を説明するためのフローチャートである。画像分割部103は、ステップS1において、処理対象の注目画素の階調値が閾値n以上であるか否かを判断する。注目画素の階調値が閾値n以上であると判断された場合、ステップS2へ進み、画像データの階調値は第1の記録ヘッド用のプレーンと第2の記録ヘッド用のプレーンとに等分される。つまり、第1プレーン:第2プレーン=1:1という分割比率に従って、画像データが分割される。一方、画素の階調値が閾値n未満であると判断された場合、ステップS3へ進み、画像データの階調値の全てが第1の記録ヘッド用のプレーンに振り分けられ、第2の記録ヘッド用のプレーンへは階調値0が振り分けられる。つまり、第1プレーン:第2プレーン=1:0という分割比率に従って、画像データが分割される。このように画像分割部103では、閾値以上の階調値を示す画素(高階調画素)に関しては、その高階調画素が2つの記録ヘッドで記録されるように、上述した分割比率(1:1)に従って画像データが分割される。一方、閾値未満の階調値を示す画素(低階調画素)に関しては、その低階調画素が1つの記録ヘッドで記録されるように、上述した分割比率(1:0)に従って画像データが分割される。
図6に戻るに、画像分割部103によって分割された多値の画像データは、2値化部104によって、夫々のプレーンにおける2値化処理が施される。この際、採用する2値化処理の方法は、公知の誤差拡散法であっても良いし、ディザマトリクス法であっても構わない。但し、並行して行うこれら2つの2値化処理では、例えば誤差拡散処理であれば、閾値や分散係数のマトリクスを多少異ならせるなどして、同じ階調値の画像データが入力されても処理の結果が同値にならないように配慮することが望ましい。
2値化部104よって2値化された2つのプレーン分の画像データは、それぞれのプレーンに相当するプリントバッファ106に一端格納される。その後、それぞれのプリントバッファに対応する記録ヘッド105によってインクの吐出が行われる。以上説明したように本実施例によれば、画素の階調値に応じてその画素の記録に用いる記録ヘッドの数が異なるように、階調値に対応付けられた分割比率に従って画像データを分割する。より詳しくは、閾値nよりも階調値が高い画素(中濃度画像領域)に関しては、2つの記録ヘッドにより記録が実行されるようにデータ分割を行う。これにより、ロバスト性に優れた一様な画像を得ることができる。その一方で、閾値nよりも階調値が低い画素(ハイライト領域)に関しては、1つの記録ヘッドにより記録が実行されるようにデータ分割を行う。これより、図5を用いて説明したようなドット生成遅延や複数のドットの重複に起因する粒状感の悪化が抑制される。すなわち、本実施例によれば、いかなる階調値の画像を記録する場合であっても、一様で粒状感のない好適な画像を出力することが出来る。
なお、図7では、閾値n未満の階調値について、第1の記録ヘッド用のプレーンにデータを分配するようにしたが、第1の記録ヘッド用のプレーンではなく第2の記録ヘッド用のプレーンにデータを分配してもよい。また、ページごとや、吐出回数などに応じて第1と第2の記録ヘッドを切り替える構成にしてもよい。
さらに、階調値が閾値n以上であった場合でも、必ずしも2つのプレーンに均等にデータを分割する必要はない。特許文献4に開示されているように記録画素の位置に応じて、二つのプレーンへの分割比率を周期的に異ならせるようにしてもよい。
また、本実施例では、同色について2つの記録ヘッドを採用しているが、採用する記録ヘッドの数は2個に限られるものではなく、M個(Mは2以上の整数)であればよい。M個の記録ヘッドを用いる場合、画像分割部103では、多値の画像データの階調値に応じた分割比率に従って、その多値の画像データをM個の記録ヘッドに対応するM個のプレーンに分割する。この場合、閾値未満の階調値を示す画素の記録に用いる記録ヘッドの数が、閾値以上の階調値を示す画素の記録に用いる記録ヘッドの数よりも少なくなるように、画像データを分割すればよい。特に、閾値以上の階調値を示す画素がM個の記録ヘッドで記録されるように、且つ閾値未満の階調値を示す画素はM個よりも少ないL個(L<M)の記録ヘッドで記録されるように、画像データを分割することが好ましい。
また、本実施例では量子化処理として2値化処理を採用しているが、本実施例において適用可能な量子化処理は2値化処理に限られるものではなく、3値化処理、4値化処理等のN(Nは2以上の整数)値化処理全般を適用可能である。例えば、3値化処理を採用する場合、2値化部104が3値化部に置き換わり、3値データに基づいてインク吐出が行われることになる。
図8は、本実施例で使用するフルライン型のインクジェット記録装置の内部構成を説明するための概略図である。本実施例の記録装置は、ブラック画像のみを出力するモノクロームプリンタである。記録ヘッド1105以外の構成は図1で説明した上記実施例と同様である。
記録ヘッド1105は、ブラック(Bk)の記録素子列が、図のようにBk1〜Bk8まで副走査方向に8列並列されたフルラインタイプの記録ヘッドである。各画素のブラックの画像データは、それぞれ8つのプレーンに分割され、副走査方向に連なる1ドット幅のライン(単位領域)は、8種類の記録素子によってブラックドットが記録される。
本実施例の画像処理の工程も図6で示した上記実施例と略同様である。但し、CMYのデータは存在しないので、CMYK色変換部102は、1次元の輝度濃度変換処理となる。本実施例の画像分割部103は、実施例1と同様、画素ごとに、画像データの階調値に応じて各プレーンへの分割比率を異ならせて、画像データを8つのプレーンに分割する。
図9は、本実施例の画像分割部103が実行する個々の画素に対するプレーン分割工程を説明するためのフローチャートである。本実施例では、異なる閾値を4つ(n、m、k、j)用意し、階調値の段階に応じて、振り分ける記録ヘッドの個数を異ならせる。
まず、画像分割部103は、ステップS91において、注目する処理対象の画素の階調値が閾値n以上であるか否かを判断する。画素の階調値が閾値n未満であると判断された場合、ステップS95へ進み、階調値の全てが第1の記録ヘッド用のプレーンに分配され、第2〜第8記録ヘッド用のプレーンへは階調値0が宛がわれる。つまり、第1プレーン:第2プレーン:第3プレーン:第4プレーン:第5プレーン:第6プレーン:第7プレーン:第8プレーン=1:0:0:0:0:0:0:0という分割比率に従って、画像データが分割される。
一方、処理対象画素の階調値が閾値n以上であると判断された場合、ステップS92へ進む。ステップS92では、n以上と判断された階調値がnよりも大きい閾値m以上であるか否かを判断する。画素の階調値が閾値m未満であると判断された場合、ステップS96へ進み、階調値が第1の記録ヘッド用のプレーンと第2の記録ヘッド用のプレーンに1/2ずつ分配され、第3〜第8記録ヘッド用のプレーンへは階調値0が宛がわれる。つまり、第1プレーン:第2プレーン:第3プレーン:第4プレーン:第5プレーン:第6プレーン:第7プレーン:第8プレーン=1:1:0:0:0:0:0:0という分割比率に従って、画像データが分割される。
一方、ステップS92で処理対象画素の階調値が閾値m以上であると判断された場合、ステップS93へ進む。ステップS93では、m以上と判断された階調値がmよりも更に大きい閾値k以上であるか否かを判断する。画素の階調レベルが閾値k未満であると判断された場合、ステップS97へ進み、階調値が第1〜第4の記録ヘッド用の4つのプレーンに1/4ずつ分配され、第5〜第8記録ヘッド用のプレーンへは階調値0が宛がわれる。つまり、第1プレーン:第2プレーン:第3プレーン:第4プレーン:第5プレーン:第6プレーン:第7プレーン:第8プレーン=1:1:1:1:0:0:0:0という分割比率に従って、画像データが分割される。
一方、ステップS93で処理対象画素の階調値が閾値k以上であると判断された場合、ステップS94へ進む。ステップS94では、k以上と判断された階調値がkよりも更に大きい閾値j以上であるか否かを判断する。画素の階調値が閾値j未満であると判断された場合、ステップS98へ進み、階調値が第1〜第6の記録ヘッド用の6つのプレーンに1/6ずつ分配され、第7および第8記録ヘッド用のプレーンへは階調値0が宛がわれる。つまり、第1プレーン:第2プレーン:第3プレーン:第4プレーン:第5プレーン:第6プレーン:第7プレーン:第8プレーン=1:1:1:1:1:1:0:0という分割比率に従って、画像データが分割される。
一方、ステップS94で処理対象画素の階調値が閾値j以上であると判断された場合、ステップS99へ進む。ステップS99では、階調値が全ての記録ヘッド用の8つのプレーンに1/8ずつ分割される。つまり、第1プレーン:第2プレーン:第3プレーン:第4プレーン:第5プレーン:第6プレーン:第7プレーン:第8プレーン=1:1:1:1:1:1:1:1という分割比率に従って、画像データが分割される。以上説明したように本実施例によれば、画素の階調値に応じてその画素の記録に用いる記録ヘッドの数が異なるように、階調値に対応付けられた分割比率に従って画像データを分割する。より詳しくは、階調値が高い画素ほど、より多くの記録ヘッドを用いて記録が実行されるように、データ分割を行う。これにより、個々の階調値に合わせて、ドット生成遅延や複数のドットの重複に起因する粒状感の悪化が懸念されない程度に、なるべく多くのプレーンに画像データを分割することが出来る。結果、全ての階調値において、粒状感を抑制しながらも一様でロバスト性にも優れた画像を実現することが出来る。
なお、本実施例において、閾値の数や個々の閾値の値は特に限定されるものではなく、ドット生成遅延の目立ち方や粒状感の状態、あるいは濃度変動の目立ち方などに応じて、適切な値が用意されればよい。また、実施例1と同様、画像データを分割する記録ヘッドの種類は、例えばページごとや、吐出回数などに応じて、記録ヘッド1〜8の中から選択的に切り替えてもよい。さらに、複数のプレーンに分割する場合でも、これらプレーンに必ずしも均等にデータを分割する必要はない。記録画素の位置に応じて、複数のプレーンに対応した分割比率を周期的に異ならせるようにしても構わない。いずれにせよ、階調レベルの値に応じて定まる数(L個)のプレーンに階調レベルを分配し、M−L個のプレーンへは階調レベル0を配するようにすれば、本実施例の効果を得ることは出来る。
なお、本実施例も、上記実施例1と同様、採用する記録ヘッドの数は何ら限定されるものではなく、M個(Mは2以上の整数)であればよい。この場合であっても、上述した通り、閾値未満の階調値を示す画素の記録に用いる記録ヘッドの数が閾値以上の階調値を示す画素の記録に用いる記録ヘッドの数よりも少なくなるように、画像データを分割すればよい。
本実施例では、シリアル型の記録装置を使用し、2パスのマルチパス記録によって画像を記録する場合を例に説明する。ここで、2パス記録とは、記録媒体の単位領域に対して記録ヘッドを2回走査させ、この2回の走査によって単位領域に記録すべき画像を完成させる記録方式をいう。なお、このシリアル型の記録装置では、ドットの記録を伴って記録ヘッドを移動させる動作が「相対走査」に該当する。
図10は、本実施例の記録装置が実行する画像処理の工程を説明するためのブロック図である。本実施例では、同じ記録走査で記録されるドットの配置がなるべく分散されるように、2値化部207による処理を、他のプレーンの情報を鑑みて実行することを特徴とする。具体的には、各プレーンの多値データを順次量子化(2値化)していくにあたり、先行して処理されたプレーンの2値化(量子化)の結果に基づいて、後続のプレーンの2値化処理を行う。
本実施例においても画像分割部203は、図7に示したフローチャートに従って、画素ごとに分割処理を実行する。すなわち、階調値が閾値nよりも大きい画素については、第1のプレーンおよび第2のプレーンに階調値を分割する。つまり、第1プレーン:第2プレーン=1:1という分割比率に従って、画像データを分割する。一方、階調値が閾値nよりも小さい画素については、第1のプレーンに全値、第2のプレーンに0を分配する。つまり、第1プレーン:第2プレーン=1:0という分割比率に従って、画像データを分割する。画像分割部203によって分割された2つのプレーン用の多値データは、メモリバッファ206のそれぞれの領域に格納される。ここで、記録媒体に対する最初の記録走査に対応するプレーンを第1のプレーン、記録媒体に対する2回目の記録走査に対応するプレーンを第2のプレーンと定義する。また、偶数回目の走査に対応するプレーンを第1のプレーン、奇数回目の走査に対応するプレーンを第2のプレーンと定義してもよい。
このように画像分割部203では、閾値以上の階調値を示す画素(高階調画素)に関しては、その高階調画素が記録ヘッドの2回の相対走査で記録されるように画像データが分割される。一方、閾値未満の階調値を示す画素(低階調画素)に関しては、その低階調画素が記録ヘッドの1回の相対走査で記録されるように画像データが分割される。
以下の処理は、第1プレーンから順に行う。第1のプレーンの多値の画像データは、メモリバッファ206にそのまま格納され、その後2値化部207に送られる。
2値化部207は、上述した実施例と同様、誤差拡散法あるいはディザマトリクス法などを用いて、メモリバッファ206に格納された画像データのそれぞれに対し、2値化処理を行う。得られた2値データは、プリントバッファ204に転送され、1回の記録走査分のメモリが蓄積されると、記録ヘッド205はプリントバッファ204に格納された2値データに従って、記録走査を行う。一方、第1のプレーン用の2値化部207での出力結果は、制約情報演算部208にも転送される。
図11(a)および(b)は、制約情報演算部208が、2値化部207から出力された第1のプレーン用の2値データに対し、フィルタ演算する際に使用する係数および演算結果を示す図である。斜線で示した画素が、2値化部207によって処理の対象とされた注目画素であり、制約情報演算部208は、注目画素の2値化の結果を図11(a)に示す係数に基づいて周辺の画素に配分する。具体的には、2値化部1207からの出力が1(記録)であれば、この“1”を、例えば255に変換し、その後、この変換値255と図11(a)に示す係数との積を求める。この結果、注目画素とその周辺画素の値は図11(b)のようになる。すなわち、2値化部207からの出力が記録(255)であれば、周辺画素への配分結果は図11(b)のようになる。
図12は、2値化部207からの出力結果と、これに上記フィルタ処理を行った後の結果を示すイメージ図である。制約情報演算部208は、このようにして得られた配分値(図11(b)の値)をマイナス値に変換し、これを第1のプレーン用に分割された2値化前の多値データに加算し、メモリバッファ206の第2のプレーン用の画素位置に格納する。
続く第2プレーン用の処理では、多値の画像データは、予め格納されている制約情報に加算されて保存される。その後、第1のプレーンと同様に2値化処理を行い、得られた2値データは、プリントバッファ204に転送される。第2のプレーン用の2値化部207での出力結果は、制約情報演算部208には転送されない。
以上の処理において、第2のプレーン用の2値化処理では、第1のプレーンで記録(1)と定められた画素のデータ値は元々の値よりも低くなり、当該画素やその周辺の画素が2値化処理によって記録(1)となる確率が低くなる。結果、第1のプレーン(第1の記録走査)と第2のプレーン(第2の記録走査)によって記録される記録媒体の領域では、2つのドットが重ねて記録される画素の割合が、特許文献3や上述した実施例に比べて低く抑えられる。
既に説明したように、プレーン間のずれに伴う濃度変動を抑えるためには、複数の記録走査でのドットが互いに補完の関係にないこと、すなわち複数の記録走査でドットが重ねて記録される画素が存在することが効果的である。しかし、そのような画素はあまり多く必要とされるものではない。そのような画素があまり多く存在すると、被服率が減少し、かえって濃度の低下が招致される恐れがあるからである。本実施例のように、複数の記録走査でドットが重ねて記録される画素の割合が、適度に低く抑えられるような構成にしておくことにより、ドットが重ねて記録される画素を必要以上に多く設けることなく、濃度変動も適度に抑えることが出来る。
また、本実施例によれば、個々の記録走査で記録されるドットが適度に分散し、その低周波成分が抑えられ、プレーン内(記録走査内)でのドットの配置状態が、視覚的にも好ましい状態となる。一般に、プレーン間(記録走査間)でのずれが生じると、個々のプレーン内のドット配置模様(テクスチャ)が確認されるようになり、これが画像弊害として認知される場合もある。しかし、本実施例のようにそれぞれのプレーンにおけるドットの配列が好ましい状態であれば、プレーン間でのずれが生じても、画像弊害とはなり難い。すなわち、本実施例によれば、ハイライト部におけるドットの分散性を高めるという本発明の効果に加え、中濃度以上の一様性が重視される画像においても、濃度変動のみでなく、テクスチャに対するロバスト性も強化された画像を出力することが出来る。
なお、以上では、2パスのマルチパスを例に説明してきたが、本実施例ではより多くのマルチパス数(Mパス)で画像を形成することも出来る。この場合、画像分割部203は、上述した実施例2と同様にして、入力された多値の画像データを階調値に応じて第1プレーンから第Mプレーンの、M個のプレーンに分割する。そして、制約情報演算部1048は、第1プレーンから第(M−1)プレーンに対するフィルタ処理後の結果と各プレーンに分割された多値データとの差分を、順次メモリバッファ1047の所定の画素位置に累積していく。例えばMプレーンのデータの2値化処理を行う場合、第1〜第(M−1)プレーンのいずれかで記録(1)された画素には、M回目の記録走査でドットが記録されにくくなる。すなわち、第1のプレーン(第1の記録走査)から第Mのプレーン(第Mの記録走査)の全てにおいて、ドットが互いに排他的に分散された状態で記録されるように、M回の記録走査それぞれに対応したM個の2値信号が出力される。
本実施例では、制約情報演算部208で用いるフィルタを、図11(a)で示したように、3画素×3画素の領域を有し、係数がほぼ同心円並ぶ等方的加重平均フィルタとしたが、これに限定されるものではない。5画素×5画素や7画素×7画素など更に広い正方形でもよいが、5画素×7画素や5画素×9画素のような長方形で、フィルタ係数が楕円である非等方フィルタであってもよい。また、ローパス性を有する形態のほか、バンドパス特性やバイパス特性のフィルタであってもよい。
更に、本実施例では量子化処理として2値化処理を採用しているが、本実施例において適用可能な量子化処理は2値化処理に限られるものではなく、3値化処理、4値化処理等のN(Nは2以上の整数)値化処理全般を適用可能である。例えば、3値化処理を採用する場合、2値化部207が3値化部に置き換わり、3値データに基づいてインク吐出が行われることになる。
以上のように、本実施例によれば、多値の画像データの階調値に応じた分割比率に従って、その多値の画像データを記録ヘッドのM(Mは2以上の整数)回の相対走査に対応するM個のプレーンに分割する。このとき、閾値未満の階調値を示す画素の記録に用いる走査回数が、閾値以上の階調値を示す画素の記録に用いる走査回数よりも少なくなるように、画像データを分割すればよい。特に、閾値以上の階調値を示す画素がM回の相対走査で記録されるように、且つ閾値未満の階調値を示す画素はM回よりも少ないL回(L<M)の相対走査で記録されるように、画像データを分割することが好ましい。
(その他の実施例)
以上説明した実施例では、実施例1および2ではフルライン型、実施例3ではシリアル型の記録装置で説明してきたが、無論、全ての実施例の処理方法は、フルライン型にもシリアル型の記録装置にも好適に採用することが出来る。例えば、実施例1〜2における複数の記録ヘッドに対応する複数のプレーンを、複数回の相対走査に対応する複数のプレーンに置き換えれば、実施例1〜2をシリアル型の記録装置に適用できる。反対に、実施例3における複数回の相対走査に対応するプレーンを、複数の記録ヘッドに対応する複数のプレーンに置き換えれば、実施例3をフルライン型の記録装置に適用できる。また、全ての実施例において、インクジェット方式の記録装置を使用したが、本発明はこのような記録装置に限定されるものではない。記録媒体に対しドットを記録する複数の記録素子を有し、ドットの配置によって画像を表現するドットアライメント方式の記録装置であれば、本発明を好適に採用することができる。
また、上述した実施例では、量子化処理として2値化処理を適用しているが、本発明で適用可能な量子化処理は2値化処理に限られるものではない。3値化処理、4値化処理といったN値化処理であれば適用可能である。
また、以上では、図6、図7、図9等に示される画像処理機能を有する記録装置(画像形成装置)を例に、本発明の特徴的な画像処理を実行する画像処理装置を説明してきたが、本発明はこのような構成に限定されるものではない。本発明の画像処理が、ホスト装置で実行され、2値化後の画像データが記録装置に入力されるような構成であっても構わない。また、ディジタルカメラなどによって撮影された画像やグラフィック画像が、ホスト装置などを介することなく直接記録装置に入力され、上記特徴的な画像処理の全てが、記録装置で実行される構成であっても構わない。前者の場合にはホスト装置が、後者の場合には記録装置が、本発明の画像処理装置に該当する。なお、本発明の特徴的な画像処理とは、上述した各実施例から明らかなように、注目画素の多値画像データの階調値に応じた分割比率に従って当該注目画素の画像データを複数個に分割し、分割された複数個多値の画像データを夫々量子化する処理を指す。更に、上記分割比率が、低階調値を示す画素の記録に用いる記録ヘッド数や走査回数が高階調値を示す画素の記録に用いる記録ヘッド数や走査回数よりも少なくなるようにデータ分割を行える比率に設定されている点にも特徴がある。
本発明は、上述した画像処理の機能を実現するプログラムコード、またはそれを記憶した記憶媒体によっても実現される。この場合、ホスト装置や記録装置のコンピュータ(またはCPUやMPU)が上記プログラムコードを読出し実行することによって上述した画像処理が実現されることになる。このように、上述した画像処理をコンピュータに実行させるための、コンピュータにより読み取り可能なプログラム、あるいは、そのプログラムを記憶した記憶媒体も本発明に含まれる。
プログラムコードを供給するための記憶媒体としては、例えば、フロッピー(登録商標)ディスク、ハードディスク、光ディスク、光磁気ディスク、CD−ROM、CD−R、磁気テープ、不揮発性のメモリカード、ROMなどを用いることができる。
また、コンピュータが読み出したプログラムコードを実行することにより、前述した実施形態の機能が実現されるだけでなく、そのプログラムコードの指示に基づき、コンピュータ上で稼動しているOSが実際の処理の一部または全部を行うものであってもよい。
更に、プログラムコードが、コンピュータに挿入された機能拡張ボードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書き込まれた後、そのプログラムコードの指示に基づき、CPUなどが実際の処理の一部または全部を行うものであってもよい。
本発明の実施例でフルライン型のインクジェット記録装置の内部構成を説明するための概略図である。 2値の画像データにおける記録画素の配列例と、これら記録画素を特許文献2に記載の方法に従って2つの記録走査に分配した結果を示した図である。 特許文献3に記載のデータ分配を実現する制御構成例を示すブロック図である。 上記特許文献3の方法に従って記録されたドットの記録媒体での配列状態を示した図である。 (a)および(b)は、画像データを多値データの状態で2つのプレーンに分割してから2値化した場合(a)と、プレーン分割を行わずにそのまま2値化した場合(b)における、画像処理およびドットの記録状態を比較した図である。 実施例1の記録装置が実行する画像処理の工程を説明するためのブロック図である。 実施例1の画像分割部103が実行する個々の画素に対する処理の設定工程を説明するためのフローチャートである。 実施例2で使用するフルライン型のインクジェット記録装置の内部構成を説明するための概略図である。 実施例2の画像分割部103が実行する個々の画素に対する処理の設定工程を説明するためのフローチャートである。 実施例4の記録装置が実行する画像処理の工程を説明するためのブロック図である。 (a)および(b)は、制約情報演算部209が、2値化部208から出力された第1のプレーン用の2値データに対し、フィルタ演算する際に使用する係数および演算結果を示す図である。 2値化部208からの出力結果と、これに上記フィルタ処理を行った後の結果を示すイメージ図である。 2パスのマルチパス記録で使用可能なマスクパターンの一例を示した模式図である。
符号の説明
101 メモリバッファ
102 CMYK色変換部
103 画像分割部
104 2値化部
105 記録ヘッド
106 プリントバッファ
201 メモリバッファ
202 CMYK色変換部
203 画像分割部
204 プリントバッファ
205 記録ヘッド
206 メモリバッファ
207 2値化部
208 制約情報演算部

Claims (15)

  1. 記録媒体の単位領域に対する記録ヘッドの複数回の相対走査によって前記単位領域に画像を記録するために、前記単位領域に対応する多値の画像データを画素ごとに処理する画像処理装置であって、
    前記画素ごとに、多値の画像データの階調値に応じた分割比率に従って、当該多値の画像データを前記複数回の相対走査に対応する複数の多値の画像データに分割する分割手段と、
    前記分割手段により分割された複数の多値の画像データを夫々量子化する量子化手段と、
    を備えることを特徴とする画像処理装置。
  2. 前記分割手段は、前記画像データの階調値が閾値より小さい場合、前記閾値よりも小さい階調値を有する画素が、前記閾値以上の階調値を有する画素の記録に用いる走査回数よりも少ない回数の相対走査で記録されるように、前記多値の画像データを分割することを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
  3. 前記分割手段は、
    (A)前記画像データの階調値が閾値以上の場合、当該閾値以上の階調値を有する画素が前記複数回の相対走査で記録されるように前記多値の画像データを分割し、
    (B)前記画像データの階調値が前記閾値より小さい場合、当該閾値より小さい階調値を有する画素が前記複数回より少ない回数の相対走査で記録されるように前記多値の画像データを分割することを特徴とする請求項1または2に記載の画像処理装置。
  4. 記録媒体の単位領域に対する複数の記録ヘッドの相対走査によって前記単位領域に画像を記録するために、前記単位領域に対応する多値の画像データを画素ごとに処理する画像処理装置であって、
    前記画素ごとに、多値の画像データの階調値に応じた分割比率に従って、当該多値の画像データを前記複数の記録ヘッドに対応する複数の多値の画像データに分割する分割手段と、
    前記分割手段により分割された複数の多値の画像データを夫々量子化する量子化手段と、
    を備えることを特徴とする画像処理装置。
  5. 前記分割手段は、前記画像データの階調値が閾値より小さい場合、前記閾値よりも小さい階調値を有する画素が、前記閾値以上の階調値を有する画素の記録に用いる記録ヘッドの数よりも少ない数の記録ヘッドで記録されるように、前記多値の画像データを分割することを特徴とする請求項4に記載の画像処理装置。
  6. 前記分割手段は、
    (A)前記画像データの階調値が閾値以上の場合、当該閾値以上の階調値を有する画素が前記複数のヘッドで記録されるように前記多値の画像データを分割し、
    (B)前記画像データの階調値が前記閾値より小さい場合、当該閾値より小さい階調値を有する画素が前記複数より少ない数の記録ヘッドで記録されるように前記画像データを分割することを特徴とする請求項4または5に記載の画像処理装置。
  7. 前記相対走査は、前記記録ヘッドに対して前記記録媒体を搬送することで行われることを特徴とする請求項1乃至6のいずれかに記載の画像処理装置。
  8. 前記相対走査は、前記記録媒体に対して前記記録ヘッドを移動させることで行われることを特徴とする請求項1乃至5のいずれかに記載の画像処理装置。
  9. 前記量子化手段は、前記分割手段によって分割された複数の多値の画像データを順次量子化するにあたり、先行して行われた量子化の結果に基づいて後続の量子化を行うことを特徴とする請求項1乃至8のいずれかに記載の画像処理装置。
  10. 前記量子化手段は、誤差拡散法を採用して2値化処理を行うことを特徴とする請求項9に記載の画像処理装置。
  11. 前記量子化手段は、ディザマトリクス法を採用して2値化処理を行うことを特徴とする請求項9に記載の画像処理装置。
  12. 記録媒体の単位領域に対する記録ヘッドの相対走査によって前記単位領域に画像を形成するための画像形成装置であって、
    請求項1乃至11のいずれかに記載の画像処理装置と、
    前記画像処理装置により処理された画像データに基づいて、前記記録ヘッドによりドットを記録させる手段と、
    を備えたことを特徴とする画像形成装置。
  13. 記録媒体の単位領域に対する記録ヘッドの複数回の相対走査によって前記単位領域に画像を形成するために、前記単位領域に対応する多値の画像データを画素ごとに処理する画像処理方法であって、
    前記画素ごとに、多値の画像データの階調値に応じた分割比率に従って、当該多値の画像データを前記複数回の相対走査に対応する複数の多値の画像データに分割する分割工程と、
    前記分割工程により分割された複数の多値の画像データを夫々量子化する量子化工程と、
    を備えることを特徴とする画像処理方法。
  14. 記録媒体の単位領域に対する複数の記録ヘッドの相対走査によって前記単位領域に画像を形成するために、前記単位領域に対応する多値の画像データを画素ごとに処理する画像処理方法であって、
    前記画素ごとに、多値の画像データの階調値に応じた分割比率に従って、当該多値の画像データを前記複数の記録ヘッドに対応する複数の多値の画像データに分割する分割工程と、
    前記分割工程により分割された複数の多値の画像データを夫々量子化する量子化工程と、
    を備えることを特徴とする画像処理方法。
  15. 請求項13または14に記載の画像処理方法をコンピュータに実行させるための、コンピュータにより読み取り可能なプログラム。
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