JP2009148393A - 創傷被覆材 - Google Patents

創傷被覆材 Download PDF

Info

Publication number
JP2009148393A
JP2009148393A JP2007328222A JP2007328222A JP2009148393A JP 2009148393 A JP2009148393 A JP 2009148393A JP 2007328222 A JP2007328222 A JP 2007328222A JP 2007328222 A JP2007328222 A JP 2007328222A JP 2009148393 A JP2009148393 A JP 2009148393A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
wound dressing
layer
compound
skin contact
skin
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2007328222A
Other languages
English (en)
Inventor
Shuhei Taniguchi
修平 谷口
Masaoki Goto
正興 後藤
Yoichi Matsumura
陽一 松村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kaneka Corp
Original Assignee
Kaneka Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kaneka Corp filed Critical Kaneka Corp
Priority to JP2007328222A priority Critical patent/JP2009148393A/ja
Publication of JP2009148393A publication Critical patent/JP2009148393A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Materials For Medical Uses (AREA)

Abstract

【課題】 これまでの創傷被覆材に比較してやわらかく、皮膚への追従性に優れ、かつ創傷治癒促進効果が高く、皮膚刺激性の少ない創傷被覆材を提供することである。
【解決手段】 発泡体からなる吸収層、前記吸収層の皮膚対面側に設けられた皮膚接触層、および吸収層の皮膚対面側とは反対面上に設けられた裏張り層の3層構造を用い、該発泡体がシロキサン結合を有するポリエーテル系重合体からなることにより、従来の創傷被覆材に比し、柔軟性に優れた創傷被覆材が得られる。
【選択図】 なし

Description

本発明は、皮膚の損傷部位に貼付し、損傷部位の保護および環境を整え治癒を促進する創傷被覆材に関する。
切傷、擦傷、火傷、褥瘡などの皮膚損傷に用いられる創傷被覆材は、皮膚の損傷や欠損した部位を保護し、治癒を速やかにする効果を有する。
なかでも痛みが少なく、傷跡が残らないとして近年注目を集めているウェット型の創傷被覆材は、外部環境との接触を遮断し、傷からの滲出液を吸収しつつ水蒸気を適度に発散して傷口を湿潤環境に保つことにより治癒を促進させる効果を持つ。
ウェット型の創傷被覆材にはキチンなどの生体由来材料型、吸水部分の組成・形状からアルギン酸塩型、ハイドロコロイド型、ハイドロポリマー型、発泡体型などの合成材料型などがある。
生体由来材料型は創傷面との親和性や滲出液の吸収性に優れているが、物理的耐久性や滲出液による劣化、生物学的安全性の観点から満足の出来るものではなかった。
合成材料型は物理的耐久性や生物学的安全性に優れているが、使用後にアルギン酸塩やハイドロコロイドが傷口に残留しやすいという欠点を有するため、支持体や結合状態を変える試みや(特許文献1)、ゲルに架橋を行うなどの試みがなされている(特許文献2)。
これに比してポリウレタン発泡体などを用いる発泡体型は滲出液の吸収速度が速く、高い吸水性を持ち、また創傷面にアルギン酸系化合物やハイドロコロイドなどが残らないといった特徴を有している。これら発泡体を用いる創傷被覆材は創傷面に押しつけられて用いられているが、ポリウレタン発泡体の反発力が、皮膚の弾性に追従出来ないためのため創傷面への密着が悪く、装着時に不快感を与えるという問題を有していた。
特開平7−136240 特開平9−267453
本発明は、上記従来の課題を解決するものであり、その目的とするところは、これまでの創傷被覆材に比較してやわらかく、皮膚への追従性に優れ、かつ創傷治癒促進効果の高い創傷被覆材を提供することにある。
かかる課題に鑑み鋭意検討の結果、本発明を完成させるに至った。すなわち本発明は、発泡体からなる吸収層、前記吸収層の皮膚対面側に設けられた皮膚接触層、および吸収層の皮膚対面側とは反対面上に設けられた裏張り層の3層構造の創傷被覆材において、該発泡体がシロキサン結合を有するポリエーテル系重合体からなることを特徴とする創傷被覆材に関する。
本発明の創傷被覆材によればこれまでの創傷被覆材に比較してやわらかく、皮膚への追従性にすぐれ、かつ高い創傷治癒促進効果を得ることが出来る。
以下本発明について詳細に説明する。
本発明の創傷被覆材は、発泡体からなる吸収層、前記吸収層の皮膚対面側に設けられた皮膚接触層、および吸収層の皮膚対面側とは反対面上に設けられた裏張り層の3層からなる。
本発明の吸収層を形成するシロキサン結合を有する発泡体としては、(A)アルケニル基を有する化合物、(B)ヒドロシリル基を有する化合物、(C)ヒドロシリル化触媒、を含有する混合物を硬化してなる発泡体が、発泡成形性や機械物性、吸収性など吸収層を形成する発泡体としての諸物性のバランスに優れていることから好ましい。
前記(A)アルケニル基を有する化合物は、アルケニル基を有する化合物であれば、特に制限するものではないが、分子骨格中にシロキサン単位を含まない有機化合物であることが、皮膚に対する親和性などに優れ、また、さまざまな特性を付加出来ることから好ましい。
前記(A)アルケニル基を有する化合物において、その分子構造を、骨格部分と、その骨格に共有結合によって結合しているアルケニル基とに分けて考えた場合、アルケニル基は分子内のどこに存在してもよいが、反応性の点から側鎖または末端に存在するのが好ましい。
前記(A)アルケニル基を有する化合物の骨格は、上記の理由から構成元素としてケイ素を含まず、炭素のみ、あるいは炭素と、酸素、水素、窒素、イオウ、ハロゲンよりなる群から選ばれる少なくとも1種のみを含む、通常の有機重合体骨格または有機単量体骨格であることが好ましい。有機重合体骨格としては、例えば、ポリオキシアルキレン系、ポリエステル系、ポリカーボネート系、飽和炭化水素系、ポリアクリル酸エステル系、ポリアミド系、フェノール−ホルムアルデヒド系(フェノール樹脂系)等の骨格である。また有機単量体骨格としては、例えばフェノール系、ビスフェノール系、またはこれらの混合物が挙げられる。
これらのうち、一般式(−R−O−)で表される繰り返し単位からなるポリオキシアルキレン系重合体骨格が、本発明に用いられる発泡体として有用な、軟質の発泡体を得るために好ましい。ここで、−R−は、2価のアルキレン基である。上記ポリオキシアルキレン系重合体は、1種類の繰り返し単位からなるものであっても、複数の繰り返し単位からなるものであってもよい。上記ポリオキシアルキレン系重合体は、直鎖状の重合体であってもよいし、分岐を有する重合体であってもよい。具体的には、ポリオキシエチレン、ポリオキシプロピレン、ポリオキシテトラメチレン、ポリオキシエチレン−ポリオキシプロピレン共重合体等が挙げられ、皮膚刺激性が低く、皮膚への濡れ性が適度に良くなることから、特に好ましい骨格はポリオキシプロピレンである(すなわち、上記−R−が−CHCH(CH)−である)。また、入手上、作業性の点からも好ましい。
本発明の(A)アルケニル基を有する化合物としては、特に、末端に少なくとも1個のアルケニル基を有するポリオキシアルキレン重合体を50wt%以上含有することが好ましく、70wt%以上含有することがより好ましく、80wt%以上含有することがさらに好ましい。
ポリオキシアルキレン系重合体の数平均分子量は、室温での作業性がよく、良好な皮膚親和性が得られる点から、3000〜50000が好ましく、4000〜40000がより好ましく、5000〜30000がさらに好ましい。数平均分子量が3000未満では、得られる発泡体が脆くなり、かつ製造しにくくなる傾向があり、逆に数平均分子量が50000を超えると、高粘度になって作業性が低下する傾向にある。なお、ポリオキシアルキレン系重合体の数平均分子量は、GPCで測定されるポリスチレン換算数平均分子量である。
本発明の(A)アルケニル基を有する化合物におけるアルケニル基とは、ヒドロシリル化反応に対して活性のある炭素−炭素二重結合を含む基であれば特に制限されるものではない。アルケニル基としては、炭素数が好ましくは2〜20個、より好ましくは2〜6個の脂肪族不飽和炭化水素基(例:ビニル基、アリル基、メチルビニル基、プロペニル基、ブテニル基、ペンテニル基、ヘキセニル基等)、炭素数が好ましくは3〜20個、より好ましくは3〜6個の環式不飽和炭化水素基(例:シクロプロペニル基、シクロブテニル基、シクロペンテニル基、シクロヘキセニル基等)、メタクリル基等が挙げられる。
アルケニル基を骨格部分へ導入する合成反応の容易性の点から、好ましいアルケニル基としては、以下の一般式(1)、(2)が挙げられる。下記式において、Rは水素原子または炭素数1〜10の炭化水素基であり、好ましくは水素原子またはメチル基である。
(1)HC=C(R)−
(2)HC(R)=CH−
本発明の(A)アルケニル基を有する化合物中の1分子当たりの平均アルケニル基の数としては、少なくとも1個含有することが好ましく、1〜5個含有することがより好ましく、1〜3個含有することがさらに好ましく、1〜2個含有することが特に好ましい。(A)アルケニル基を有する化合物中の1分子当たりの平均アルケニル基の数が1個未満では硬化性が不十分になる傾向があり、また、骨格部分の分子量にもよるが、1分子中に含まれるアルケニル基の数が多すぎると網目構造が密になるため、発泡体が硬くかつ脆くなり、皮膚への追従性、触感が低下する傾向にある。
なお、1分子当たりの平均アルケニル基の数は、ヨウ素価により測定した値である。
アルケニル基の骨格への結合様式は特に限定はなく、アルケニル基の直接結合、エーテル結合、エステル結合、カーボネート結合、ウレア結合等が例示される。
本発明の(A)アルケニル基を有する化合物の製造方法は特に限定なく、例えば、ポリオキシアルキレン系重合体を骨格とする場合、ポリオキシアルキレン系重合体を得た後にアルケニル基を導入する方法が例示される。この場合、ポリオキシアルキレン系重合体は種々の公知の製造法を適用することができ、さらに市販のポリオキシアルキレン系重合体を用いてもよい。また、ポリオキシアルキレン系重合体にアルケニル基を導入する方法もまた公知であり、例えば、アルケニル基を有するモノマー(例:アリルグリシジルエーテル)とポリオキシアルキレン系重合体を合成するためのモノマーとを共重合させる方法や、官能基(例:水酸基、アルコキシド基)を所望の部分(主鎖の末端等)に予め導入しておいたポリオキシアルキレン系重合体に、当該官能基に対して反応性を有する官能基とアルケニル基とを両方有する化合物(例:アクリル酸、メタクリル酸、酢酸ビニル、アクリル酸クロライド等)を反応させる方法等が挙げられる。
本発明の(B)ヒドロシリル基を有する化合物は、ヒドロシリル基を有する化合物であれば、特に制限するものではないが、発泡体を得る上で、1分子中に1〜100個のヒドロシリル基を有する化合物が好ましい。ここで、ヒドロシリル基とはSi−H結合を有する基を意味する。
なお、本発明においては、同一ケイ素原子(Si)に水素原子(H)が2個結合している場合は、ヒドロシリル基2個と計算する。
本発明の(B)ヒドロシリル基を有する化合物においては、ヒドロシリル基以外の化学構造に関しては特に限定はない。
本発明の(B)ヒドロシリル基を有する化合物の数平均分子量は、400〜30000であることが好ましく、500〜10000であることがより好ましい。(B)ヒドロシリル基を有する化合物の数平均分子量が400未満では、発泡成形時の破泡が激しく、発泡体が得られ難い傾向にあり、数平均分子量が30000を超えると、硬化速度が遅く、製造効率が低くなる傾向にある。
(B)ヒドロシリル基を有する化合物の1分子に含まれるヒドロシリル基の個数は、好ましくは1〜100個であり、他の成分との相溶性を損なわない限り多いほうが好ましい。化合物(B)の1分子に含有されるヒドロシリル基が2個以上であれば、硬化の際に、複数の化合物(A)分子を架橋することができ、また、該ヒドロシリル基が2 個未満であると、硬化が遅く、硬化不良を起こす場合が多い。また、後述するように、(D)発泡剤として活性水素含有化合物を用いる場合、化合物(B)と該活性水素化合物とが脱水素縮合して、発泡に関与するものであるから、該ヒドロシリル基の個数は、目的とする発泡倍率にもよるが、一般に2個を超えるものであることが好ましい。
また、同様の理由から、本発明における(B)ヒドロシリル基を有する化合物は、(A)アルケニル基を有する化合物中のアルケニル基に対し、2モル当量以上のヒドロシリル基を有することが好ましい。
但し、B)ヒドロシリル基を有する化合物中のヒドロシリル基の数が多すぎると、架橋が密になりすぎて、得られた発泡体の柔軟性や皮膚追従性が低下しやすく、さらには化合物(B)の安定性が悪くなり、そのうえ得られた発泡体中にヒドロシリル基が極めて多量に残存した場合、皮膚刺激やボイドの原因となる場合がある。また、架橋の粗密は、透湿性や、後述する吸水性にも影響を及ぼす。
よって、(B)ヒドロシリル基を有する化合物中のヒドロシリル基の数は、化合物(A)のアルケニル基の数と、活性水素化合物を始め、ヒドロシリル基と反応するその他の添加剤中の官能基の数とのバランスを考慮して選択する。そこで、本発明における(B)ヒドロシリル基を有する化合物は、化合物(A)のアルケニル基と、その他の添加物中に存在するヒドロシリル基と反応可能な官能基の総和に対して、0.1モル当量以上50モル当量以下のヒドロシリル基を有することが好ましく、さらに好ましくは0.2モル当量以上30モル当量以下、特に好ましくは0.5モル当量以上20モル当量以下である。
本発明における(B)ヒドロシリル基を有する化合物は単独で用いてもよいし、2種類以上を併用してもよい。
本発明の(B)ヒドロシリル基を有する化合物は、(A)アルケニル基を有する化合物に対して良好な相溶性を有するものが好ましい。原材料の入手のし易さや、(A)アルケニル基を有する化合物に対する相溶性の面から、好適な(B)ヒドロシリル基を有する化合物として、オルガノハイドロジェンシロキサンが例示される。
オルガノハイドロジェンシロキサンの典型例は、下記一般式(3)または(4)で表される化合物である。
Figure 2009148393
Figure 2009148393
上記一般式(3)または(4)の式中のaの値が、分子中のヒドロシリル基の数と一致する。aは1以上、bは0以上であり、a+bの値は特に限定はないが、好ましくは1〜100である。Rは特に限定するものではないが、主鎖の炭素数が2〜20の炭化水素基、ポリオキシアルキレン基から選ばれる少なくとも1種であることが好ましい。
上記一般式(3)または(4)の化合物は、未変性のメチルハイドロジェンシリコーンそのもの、もしくはこれを変性してRを導入することにより得ることができる。ここで、未変性のメチルハイドロジェンシリコーンとは、上記(3)においてRが全てHである化合物に相当し、株式会社シーエムシー発行(1990.1.31)の「シリコーンの市場展望−メーカー戦略と応用展開−」にも記載されているように、各種変性シリコーンの原料として用いられている。Rの導入のための有機化合物としては、α−オレフィン、スチレン、α−メチルスチレン、アリルアルキルエーテル、アリルアルキルエステル、アリルフェニルエーテル、アリルフェニルエステル、ポリオキシアルキレンアリルエーテル等があげられる。変性のために加える上述の有機化合物の量によって、変性後の分子中のヒドロシリル基の数を調節することができる。
本発明の発泡体を形成するための化合物(A)と化合物(B)の量比は、特に限定するものではないが、前述したように、化合物(A)に由来するアルケニル基の総量に対する、化合物(B)に由来するヒドロシリル基の総量によって表現される。前述のように、本発明における化合物(B)は、化合物(A)のアルケニル基に対し、2モル当量以上のヒドロシリル基を有することが好ましいが、さらに詳しくは、使用する発泡剤の種類や、発泡方法に従って決定される。また、化合物(A)と化合物(B)の量比は、上記の官能基の量に従って決定されるものであるが、発泡成形性を考慮すると、化合物(A)と化合物(B)との重量比(A)/(B)が、0.05以上20以下であることが好ましく、0.1以上10以下であることがさらに好ましい。
本発明における(C)ヒドロシリル化触媒としては、特に限定されず、ヒドロシリル化反応を促進するものであれば任意のものを使用できる。(C)ヒドロシリル化触媒の具体例としては、塩化白金酸、白金−ビニルシロキサン錯体(例えば、白金−1,3−ジビニル−1,1,3,3,−テトラメチルジシロキサン錯体、白金−1,3,5,7−テトラビニル−1,3,5,7−テトラメチルシクロテトラシロキサン錯体)、白金−オレフィン錯体(例えば、Pt(ViMeSiOSiMeVi)Pt[(MeViSiO)(但し、式中、p、q、rは正の整数を示し、Viはビニル基を示す))等があげられる。これらのうちでも、触媒活性の点からは、強酸の共役塩基を配位子として含まない白金錯体触媒が好ましく、白金−ビニルシロキサン錯体がより好ましく、白金−1,3−ジビニル−1,1,3,3,−テトラメチルジシロキサン錯体または白金−1,3,5,7−テトラビニル−1,3,5,7−テトラメチルシクロテトラシロキサン錯体が特に好ましい。
本発明における(C)ヒドロシリル化触媒の使用量は特に制限はないが、化合物(A)によるアルケニル基の総量1molに対して、好ましくは10−8〜10−1molであり、より好ましくは10−6〜10−3molである。(C)ヒドロシリル化触媒の使用量が上記範囲内であれば、適切な硬化速度、安定な硬化性、必要なポットライフの確保等が達成しやすくなる。
本発明における発泡体の製造方法としては、特に限定されるものではなく、分子骨格中にシロキサン単位およびオキシアルキレン単位を有し、かつ、イソシアネート基に由来する単位を含有しない樹脂を得た後、これに発泡剤(D)を添加し加熱して発泡させる方法や、加圧下で発泡剤(D)を含浸した後圧力開放して発泡させる方法も可能であるが、(A)アルケニル基を有する化合物、(B)ヒドロシリル基を有する化合物および(C)ヒドロシリル化触媒からなる混合物に、さらに発泡剤(D)を含有せしめ、この混合物を硬化と同時に発泡させる方法が、発泡成形性や生産効率の観点から好ましい。
本発明における発泡剤(D)としては、特に限定されるものではなく、例えば、通常、ポリウレタン、フェノール、ポリスチレン、ポリオレフィン等の有機発泡体に用いられる、揮発性の物理発泡剤や、加熱分解もしくは化学反応により気体を発生させる化学発泡剤や、ヒドロキシル基と反応して水素を発生させる活性水素基含有化合物等があげられる。これらのうちでも、活性水素基含有化合物が、連続気泡率の向上や柔軟性等創傷被覆材用発泡体としての特性発現に寄与する為、好ましく用いられる。
活性水素基含有化合物としては、ヒドロキシル基と反応して水素を発生する活性水素基を含有する化合物であれば、特に限定されるものではないが、柔軟性、吸水性付与の観点から、シリコーンフォームで用いられるOH基含有ポリシロキサンではなく、酸素が直接炭素に結合している化合物または水が好ましい。
酸素が直接炭素に結合している活性水素含有化合物としては、飽和炭化水素アルコール、カルボン酸または水が好ましく用いられる。その具体例としては、水;メタノール、エタノール、n−プロパノール、iso−プロパノール、n−ブタノール、iso−ブタノール、tert−ブタノール、エチレングリコールモノメチルエーテル、エチレングリコールモノエチルエーテル、エチレングリコールモノプロピルエーテル、エチレングリコールモノブチルエーテル、ジエチレングリコールモノメチルエーテル、エチレングリコールモノフェニルエーテル、エチレングリコールモノアリルエーテル、グリセリンジアリルエーテルなどの1価のアルコール;エチレングリコール、プロピレングリコール、1,4−ブチレングリコール、1,3−ブチレングリコール、2,3−ブチレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、ネオペンチルグリコール、1,6−ヘキサメチレングリコール、1,9−ノナメチレングリコール、グリセリン、トリメチロールプロパン、ペンタエリスリトール、ソルビトール、スクロース、グリセリンモノアリルエーテルなどの多価アルコール;ポリプロピレングリコール、ポリエチレングリコール、これらの共重合体、ポリテトラメチレングリコールなどのポリエーテルポリオール(ソルビトール、スクロース、テトラエチレンジアミン、エチレンジアミン等を開始剤とした一分子内にOH基を3個以上含むものも含む);アジペート系ポリオール、ポリカプロラクトン系ポリオール、ポリカーボネート系ポリオールなどのポリエステルポリオール;エポキシ変性ポリオール;ポリエーテルエステルポリオール;ベンジリックエーテル型フェノールポリオールなどのフェノール系ポリオール;ルミフロン(旭硝子社製)などのフッ素ポリオール;ポリブタジエンポリオール;水添ポリブタジエンポリオール;ひまし油系ポリオール;ハロゲン含有難燃性ポリオール;リン含有難燃性ポリオール;酢酸、プロピオン酸等の一価の飽和カルボン酸等のカルボン酸類;フェノール、クレゾール、キシレノール、レゾルシン、カテコール、ピロガロール、ビスフェノールA、ビスフェノールB、ビスフェノールS、フェノール樹脂などのフェノール性OH基を有する化合物;2−ヒドロキシエチル(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレート、2−ヒドロキシエチルビニルエーテル、N−メチロール(メタ)アクリルアミド、東亜合成化学工業(株)製のアロニクス5700、4−ヒドロキシスチレン、日本触媒化学工業(株)製のHE−10、HE−20、HP−10およびHP−20[いずれも末端にOH基を有するアクリル酸エステルオリゴマー]、日本油脂(株)製のブレンマーPPシリーズ[ポリプロピレングリコールメタクリレート]、ブレンマーPEシリーズ[ポリエチレングリコールモノメタクリレート]、ブレンマーPEPシリーズ[ポリエチレングリコールポリプロピレングリコールメタクリレート]、ブレンマーAP−400[ポリプロピレングリコールモノアクリレート]、ブレンマーAE−350[ポリエチレングリコールモノアクリレート]、ブレンマーNKH−5050[ポリプロピレングリコールポリトリメチレンモノアクリレート]およびブレンマーGLM[グリセロールモノメタクリレート]、OH基含有ビニル系化合物とε−カプロラクトンとの反応により得られるε−カプロラクトン変性ヒドロキシアルキルビニル系モノマーなどのOH基含有ビニル系モノマー[なお、OH基含有ビニル系モノマーは、化合物(A)と発泡剤(D)の兼用物質としても利用できる];前記OH基含有ビニル系モノマーとアクリル酸、メタクリル酸、それらの誘導体などとの共重合により得ることが可能なOH基を有するアクリル樹脂;その他アルキド樹脂、エポキシ樹脂などのOH基を有する樹脂があげられる。
これらの活性水素基含有化合物のなかでも、反応性や取り扱い性の観点から、水、一級アルコール、およびポリエーテルポリオールよりなる群から選ばれる少なくとも1種が好ましく、また、得られた発泡体を医療用途として用いる場合に人体への影響が少ないとの観点から、水、エタノール、ポリエチレングリコールがさらに好ましい。ポリエチレングリコールを使用した場合、発泡体に吸水性を付与できることから、特に好ましく用いられる。
発泡剤(D)としては、上記活性水素化合物以外にも、上述の物理発泡剤や他の化学発泡剤を単独、もしくは活性水素化合物と合わせて使用しても良い。
物理発泡剤としては、ヒドロシリル化反応を阻害しないものであれば特に限定はないが、発泡性、および作業性と安全性の観点から、沸点100℃以下の化合物であることが好ましく、50℃以下がより好ましい。具体的には、炭化水素、フロン、塩化アルキル、エーテルなどの有機化合物、二酸化炭素、窒素、空気などの無機化合物が挙げられるが、環境適合性の観点から、炭化水素、エーテル、二酸化炭素、窒素、空気から選ばれる化合物を用いることが好ましい。このうち、炭化水素としては、メタン、エタン、プロパン、n−ブタン、イソブタン、n−ペンタン、イソペンタン、ネオペンタン、n−ヘキサン、2−メチルペンタン、3−メチルペンタン、2,2−ジメチルブタン、2,3−ジメチルブタンクロブタン、シクロペンタン、シクロヘキサン等が挙げられる。また、エーテル類としては、ジメチルエーテル、ジエチルエーテル、エチルメチルエーテル、ジプロピルエーテル、ジイソプロピルエーテル、ブチルメチルエーテル、ブチルエチルエーテル、tert−ブチルメチルエーテル、tert−ブチルエチルエーテル、1,1−ジメチルプロピルメチルエーテル等が挙げられる。なお、発泡体製造時に、空気中で機械的な攪拌を行う場合は、攪拌に伴って巻き込まれた空気により気泡が形成される場合があり、これもまた物理発泡剤のひとつであると考える。ただし、これら物理発泡剤を使用する場合、医療用途として用いられる際に、残存物の人体への影響を考慮する必要がある場合があり、発泡体製造後、使用した物理発泡剤の沸点以上の温度で加熱養生することにより、取り除いておくことが好ましい。
活性水素化合物以外の化学発泡剤としては、ヒドロシリル化反応を阻害しないものであれば特に限定はないが、例えば、NaHCO、(NHCO、NHHCO、NHNO、Ca(N、NaBHなどの無機系化学発泡剤、アゾジカルボンアミド、アゾビスイソブチロニトリル、バリウムアゾジカルボキシレート、ジニトロソペンタメチレンテトラミン、パラトルエンスルホニルヒドラジドなどの有機系化学発泡剤などが挙げられる。ただし、これら化学発泡剤を用いる場合、医療用途として用いられる際に、残存物の人体への影響を考慮する必要があり、その使用は制限される場合がある。
本発明の発泡体には、必要に応じて、さらに、充填剤、老化防止剤、ラジカル禁止剤、紫外線吸収剤、接着性改良剤、難燃剤、ポリジメチルシロキサン− ポリアルキレンオキシド系界面活性剤あるいは有機界面活性剤(ポリエチレングリコールアルキルフェニルエーテル等)などの整泡剤、酸あるいは塩基性化合物(ヒドロシリル基とOH基との反応調整のための添加剤であり、酸で縮合反応を抑制し、塩基で加速する)、保存安定改良剤、オゾン劣化防止剤、光安定剤、増粘剤、可塑剤、カップリング剤、酸化防止剤、熱安定剤、導電性付与剤、帯電防止剤、放射線遮断剤、核剤、リン系過酸化物分解剤、滑剤、顔料、金属不活性化剤、物性調整剤などを、本発明の目的および効果を損なわない範囲において添加することができる。 本発明においては、これらのうち、吸水性や吸水速度を向上させる目的で、親水性ポリマー、高吸水性樹脂、およびこれを用いた粒子、繊維よりなる群から選ばれる少なくとも1種を添加することができる。高吸水性樹脂の具体例としては、天然多糖類、カルボキシメチルセルロース(CMC)、アルギン酸、アルギン酸塩、ポリアクリル酸、ポリアクリルアミド、ポリアクリレート、ポリメタクリレート、ポリアクリロニトリル、ポロビニルピロリドン、ポリビニルラクタム、ポリビニルピリヂン、ポリビニルアルコール、ポリビニルアセテート、ポリエチレンオキサイド、ゼラチン又は他の親水性ポリペプチド、カラゲナン、ペクチン、キサンタン、キチン、キトサン、澱粉及びそれらの塩、誘導体、澱粉−アクリル酸グラフト共重合体、ビニルアルコール−アクリル酸塩系共重合体、エチレン−ビニルアルコール系共重合体、ポリアクリロニトリル−メタクリル酸メチル−ブタジエン系共重合体等のコポリマー、及び混合物などがあげられる。
高吸水性樹脂、およびこれを用いた粒子、繊維と、発泡体との一体化の方法としては、特に限定するものではないが、高吸水性樹脂、およびこれを用いた粒子、繊維に発泡体を積層する方法や、高吸水性樹脂、およびこれを用いた粒子、繊維を発泡性樹脂組成物に混入せしめた後、発泡体を得る方法等が挙げられる。
また、吸水性向上に寄与する添加剤として、表面にシラノール基を有する無水シリカ(酸化ケイ素)などのように表面に水酸基を有する粒子径1000nm以下の微粉末、スメクタイト、膨潤性フッ素雲母などの吸水性のある層状珪酸塩、あるいは、これらの有機化処理品、ゼオライト、活性炭、アルミナ、シリカゲル、多孔質ガラス、活性白土、けい藻土などの多孔性物質、などを添加してもよい。
また、整泡性や、化合物(A)〜(C)の相溶性を向上する目的で、界面活性剤を添加することもできる。界面活性剤の種類としては特に限定されるものではないが、具体例としては、ラウリル硫酸ナトリウム等のアルキル硫酸塩、ポリオキシエチレンラウリルエ一テル硫酸ナトリウム等のポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸塩、ポリオキシエチレンアルキルエーテル酢酸塩、塩化ラウリルトリメチルアンモニウム、塩化アルコキシプロピルトリメチルアンモニウム、塩化ジアルキルジメチルアンモニウム、塩化ベンザルコニウム液、アルキルジメチルアミノ酢酸ベタイン、アルキルジメチルアミンオキサイド、アルキルカルボキシメチルヒドロキシエチルイミダゾリニウムベタイン、アルキルアミドプロピルベタイン、グリセリン脂肪酸エステル、プロピレングリコール脂肪酸エステル、ソルビタン脂肪酸エステル等の非イオン生界面活性剤などがあげられる。
本発明の発泡体の密度は、特に限定するものではないが、10kg/m以上500kg/m未満であることが好ましく、20kg/m以上400kg/m未満であることがより好ましい。密度が10kg/m未満では機械物性が低下し、取り扱い性が悪く、また、500kg/m以上では、柔軟性等の発泡体特性が得られない傾向にある。
本発明の発泡体の連続気泡率は、特に限定するものではないが、80%以上であることが好ましく、90%以上であることがより好ましい。連続気泡率が80%未満であると、柔軟性や触感等、創傷被覆材用発泡体として好適な特性が得られ難い傾向があり、また、後述する吸水性も得られ難い。なお、連続気泡率は、ASTM D2856(1998)に準じて測定するものとする。
本発明の発泡体の厚みは、1mm以上100mm未満であることが好ましい。厚みが1mm未満では、吸収層として十分な機能が発揮できず、100mm以上では、創傷被覆材で使用する際の取り扱いが困難となる。
本発明の創傷被覆材は、皮膚対面側に設けられた皮膚接触層を有する。皮膚接触層としては、皮膚への密着がよく、皮膚への刺激性が小さく、創面への固着等が少ないものであれば特に制限はないが、好ましくは高分子フィルムや粘着剤が挙げられる。本発明における皮膚接触層としては、粘着剤単体で用いても、高分子フィルム単体で用いても、粘着剤層と高分子フィルムを積層した複合体として用いてもよい。この際、皮膚接触面としては皮膚とより密着させることができるよう粘着剤層であることが好ましい。
本発明の皮膚接触層に用いられる高分子フィルムをしては、身体の外表面に適合性であり、創傷滲出液を吸収層の発泡体に通過を著しく妨げないことが好ましい。
該高分子フィルムをしては、ポリエーテルウレタン、ポリエステルウレタン等のウレタン系ポリマー、ポリエーテルアミド、ポリエステルアミド等のアミド系ポリマー、ポリアクリレート等のアクリル系ポリマー、ポリエチレン、ポリプロピレン、エチレン−酢酸ビニル共重合体等のオレフィン系ポリマー、ポリエーテルポリエステル等のエステル系ポリマー、ポリテトラフルオロエチレン等のフッ素系ポリマーが用いられる。
高分子フィルムの厚みとしては、5μm〜200μmが好ましく、より好ましくは10μm〜50μmがよい。厚みが5μm未満では、皮膚接触層として十分な強度を保持することが難しく、200μm以上では、皮膚への追従性が悪化することから好ましくない。
本発明における皮膚接触層に用いられる粘着剤としては、身体の外表面に適合性であり、創傷滲出液を吸収層の発泡体に通過を著しく妨げないことが好ましい。
好ましい粘着剤としては、通常用いられるものであれば何れでもよい。具体的には、天然ゴム、イソプレンゴム、ブタジエンゴム、ポリイソブチレンゴム、スチレン−イソプレン−スチレンブロック共重合体(SIS)、スチレン−ブタジエン−スチレンブロック共重合体(SBS)、スチレン−イソブチレン−スチレンブロック共重合体(SIBS)等の合成ゴムをベースとしたゴム系粘着剤、ポリジメチルシロキサン、メチルフェニルシロキサン等のシリコン系粘着剤、ポリ2−エチルへキシルメタクリレート等のポリメタアクリル酸エステル、アクリル酸・アクリル酸ブチル共重合体等の(メタ)アクリル酸−(メタ)アクリル酸エステル共重合体などのアクリル系粘着剤などが挙げられる。
本発明においては、粘着剤中に有機液状成分を含有させてもよい。液状成分添加は、皮膚接触層を皮膚面から剥離する際の痛みや皮膚刺激性の低減等に寄与する場合がある。
本発明に用いる液状成分としては、特に限定するものではないが、各成分と相溶性を有し、粘着剤層中に均一に溶解分散できるものが好ましい。
このような液状成分としては、エチレングリコール、ジエチレングリコール、ジプロピレングリコール、プロピレングリコール、ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコール、ブタンジオール、トリエチレングリコール、グリセリンなどの多価アルコール;オリーブ油、つばき油、大豆油、ひまし油、ラノリンなどの油脂類;オレイン酸などの脂肪酸;ポリオキシエチレンヒマシ油、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油、ポリオキシエチレンソルビタンモノラウレート、ポリオキシエチレンソルビタンモノパルミテート、ポリオキシエチレンソルビタンモノステアレート、ポリオキシエチレンソルビタンテトラオレエート、ポリオキシエチレンラウリルエーテル、ポリオキシエチレンラウレート、ソルビタンモノオレエート、ソルビタントリオレエート、ソルビタンセキスオレエート、などの液状界面活性剤;カプロン酸メチル、カプリル酸メチル、カプリン酸メチル、ラウリン酸メチル、ミリスチン酸メチル、ステアリン酸メチル、オレイン酸メチル、ラウリン酸エチル、ミリスチン酸エチル、オレイン酸エチル、ミリスチン酸イソプロピル、パルミチン酸イソプロピル、パルミチン酸ブチル、ラウリン酸イソステアリル、パルミチン酸イソステアリル、パルミチン酸オクチル、ステアリン酸オクチル、ミリスチン酸オクチルドデシル、ミリスチン酸イソトリデシル、アジピン酸ジイソプロピル、パルミチン酸オクチル、ステアリン酸オクチル、セバシン酸ジエチル、カプリル酸グリセリド、ペラルゴン酸グリセリド、カプリン酸グリセリド、クエン酸トリエチル、アセチルクエン酸トリブチルなどのその他の脂肪酸エステル;流動パラフィン、スクワラン、スクワレンなどの炭化水素;エタノール、酢酸エチル、ヂメチルスルホキシド、イソソルビトール、ジメチルデシルスルホキシド、メチルオクチルスルホキシド、ジメチルホルムアミド、ジメチルアセトアミド、N−メチルピロリドン、ドデシルピロリドンなどの有機溶剤等が挙げられる。これら液状成分は必要に応じて1種類以上を混合して用いることができる。
本発明においては、粘着剤中に、粘着付与剤を添加してもよい。接着付与剤としては、フェノール樹脂、変性フェノール樹脂、テルペンフェノール樹脂、キシレンフェノール樹脂、シクロペンタジエン−フェノール樹脂、キシレン樹脂、石油樹脂、フェノール−変性石油樹脂、ロジンエステル樹脂、低分子量ポリスチレン系樹脂、テルペン樹脂などが挙げられる。粘着特性を良好にするためにこれらを用いる場合には、単独で用いてもよく、2種以上を併用してもよい。これら粘着付与剤、接着付与剤を用いる場合の使用量は、重合体(A)と化合物(B)の合計量100重量部に対して、好ましくは10〜150重量部、より好ましくは20〜100重量部である。
また、本発明においては、粘着剤中に、親水性ポリマー高吸水性樹脂、およびこれを用いた粒子、繊維よりなる群から選ばれる少なくとも1種を添加してもよい。
好ましい材料としては、天然多糖類、カルボキシメチルセルロース(CMC)、アルギン酸、アルギン酸塩、ポリアクリル酸、ポリアクリルアミド、ポリアクリレート、ポリメタクリレート、ポリアクリロニトリル、ポロビニルピロリドン、ポリビニルラクタム、ポリビニルピリヂン、ポリビニルアルコール、ポリビニルアセテート、ポリエチレンオキサイド、ゼラチン又は他の親水性ポリペプチド、カラゲナン、ペクチン、キサンタン、キチン、キトサン、澱粉及びそれらの塩、誘導体、澱粉−アクリル酸グラフト共重合体、ビニルアルコール−アクリル酸塩系共重合体、エチレン−ビニルアルコール系共重合体、ポリアクリロニトリル−メタクリル酸メチル−ブタジエン系共重合体等のコポリマー、及び混合物などがあげられる。
本発明の創傷被覆材は皮膚接触層と吸収層の中間に接着剤よりなる中間層を形成させることができる。本発明に用いられる接着剤としては、特に制限されるものではないが、好ましい材料としては、シアノアクリレート系、ウレタン系、シリコーン系、エポキシ系接着剤が挙げられる。
本発明の皮膚接触層は、創傷より滲出する滲出液が吸収層に吸収されるために不連続な層を形成していることが好ましい。不連続層は、例えばスポットとして吸収層の皮膚接着面にランダムに分布していてもよい。あるいは、規則的に配列されたスポットもしくは線またはグリッド配列の形態の規則的なパターンの不連続層であってもよい。
本発明における不連続な層の形成に、穿孔を用いてもよい。好ましい穿孔の最大口径は、10μm〜5000μmであり、より好ましくは20μm〜4000μmである。最大口径が10μm以下であると、創傷からの浸出液の吸収速度が十分ではない。本発明における皮膚接触層の穿孔方法としては、有機溶媒等の塗布により皮膚接触層を溶解させる方法、レーザー等による加熱穿孔する方法、打ち抜き等による物理的な穿孔方法等が用いられる。
また、本発明における、皮膚接触層の開孔率は、5〜85%であることが好ましい。5%以下であると創傷からの浸出液の吸収速度が十分ではなく、85%以上であると、皮膚への固定性が不十分となる。
また、吸収層と皮膚接触層とを接着剤により接着する場合、接着層も不連続な層を形成することが好ましい。さらに、接着層の不連続部分と皮膚接触層の不連続層が一致していること滲出液の吸収の点から好ましい。
本発明における皮膚接触層の厚みとしては、15μm〜が好ましく、15μm〜200μmがさらに好ましく、25μm〜100μmがより好ましい。厚みが15μm以下であると、皮膚への適当な固定性が得がたい。また、200μm以上であると皮膚への違和感を生じやすくなる。
本発明の裏張り層としては、連続でも、非連続でもよい。好ましい裏張り層としては、連続の高分子フィルムである。本発明の創傷被覆材に適合した連続の透湿性フィルムは創傷からの湿気の損失を規制し、外側からの細菌の進入を防ぐことができる。連続の高分子フィルムを形成する高分子材料としては、特に限定されるものではなく、創傷被覆材に用いられている通常の材料が用いられるが、具体的にはポリエーテルウレタン等のウレタン系ポリマー、ポリエーテルアミド等のアミド系ポリマー、ポリアクリレート等のアクリル系ポリマー、ポリエチレン、ポリプロピレン、エチレン−酢酸ビニル共重合体等のオレフィン系ポリマー、ポリエーテルポリエステル等のエステル系ポリマー、ポリエステル、ナイロン、ポリエチレン、ポリプロピレン、エチレン−酢酸ビニル共重合体、エチレン−アクリル酸エチル共重合体、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデン、ポリテトラフルオロエチレン、ポリウレタン、ポリアミド、ポリビニルアルコール等のフィルム、不織布、金属箔などが挙げられこれらは一種又は二種以上が組み合わせて用いられるが、透湿性を有するポリウレタンフィルム、不織布が好適に用いられる。
本発明における透湿性フィルムの透湿度は、フィルムの厚み換算50μmで、温度40℃、相対湿度30%の条件下で測定した際、300g/m・24h以上であることが好ましい。このような透湿性を有することで、創傷からの浸出液による湿った状態が、傷の周りの皮膚を侵軟することなく治療することが可能となる。
本発明における透湿性フィルムの厚みは皮膚への刺激性や耐久性から5μm〜200μmが好ましく、より好ましくは5μm〜100μmの範囲である。支持体の厚みが200μmよりも厚いと皮膚に対する追従性が低下して剥がれやすくなったり、皮膚への物理的刺激になるなどして好ましくない。支持体の厚みが5μmよりも薄いと耐久性の観点から好ましくない。
本発明の創傷被覆材を製造する方法としては、通常、積層により製造される。裏張り層と吸収層を積層する方法としては、適当な厚みに吸収層を裁断したのち、接着剤等により積層する方法、加熱により圧着する方法、加熱により溶着する方法、またはフィルム上に未発泡物を積層したのち、フィルム上で発泡させる方法等適当な方法を選択できる。
吸収層と皮膚接触層を積層する方法としては、剥離紙等に塗布した粘着剤を吸収層に転写する方法または、高分子フィルムや粘着剤層を加熱により圧着もしくは溶着する方法等が選択できる。また、皮膚接触層と吸収層を接着剤などにより接着する場合は、高分子フィルムや粘着剤層に接着剤を塗布したのち吸収層を積層する方法等が選択できる。
本発明の創傷被覆材には、局所に有効な医薬を含有していてもよい。医薬は、発泡体中または皮膚接触面を形成する粘着剤中に混入することができる。医薬は、創傷被覆材の発泡体層中に入れるのが好ましい。このような医薬で最も適切なのは抗菌剤である。抗菌剤として好ましいのは、例えばスルファジアジン銀のごとき銀塩のような広域抗菌剤、ポビドンヨードのようなヨウ素源、グルコン酸、酢酸、塩化水素などの塩のようなクロルヘキシジンの塩、または塩化ベンザルコニウムなどのような第4級抗菌剤である。
本発明の創傷被覆材の形状は、特に制限されるものではなく、いずれの便利な形態もしくは大きさであってもよい。好ましい形態の創傷被覆材は、長方形、楕円形もしくは円形のパッドである。他の好ましい形態の創傷被覆材は、包帯として使用されるかまたは小さな創傷被覆材を作るのに使用される細長い帯状体である。またこの発明の創傷被覆材は、指関節、ひざおよびひじのような湾曲面またはゆがんだ面上で使用する不規則な形のものであってもよい。
本発明の創傷被覆材は、病院用創傷被覆材の分野で主に使用されるが、切傷と擦過傷、やけどのような出血が少量で多量の創傷滲出液を生成しない創傷と打撲傷の一次創傷被覆材として、家庭や作業場で使用することができる。本発明の創傷被覆材は、例えば指などの小さな切り傷から、ひざやひじの大きな皮膚の擦過傷までの範囲の傷害部の創傷被覆材として各種の形態と大きさで供給することができる。この用途の創傷被覆材は、正方形、長方形、円形、楕円形または扁円形であってもよい。
本発明の創傷被覆材は一般に平坦な形態である。しかし、創傷の上に置かれる中央領域は周辺領域より厚い方が望ましい。周辺領域の厚みは、身体の外面と高度に適合することを保証するためには薄い方が望ましい。創傷被覆材の端縁は面取りするかまたはそいでもよい。これによって、接着された創傷被覆材が剥ぎ取られたり、取り去られる可能性が減少する。この形態の創傷被覆材では、創傷被覆材が外れる危険なしに、自然にかつ自由に手を曲げることができる。
本発明による創傷被覆材の全体の寸法は、1cm×1cmという小さなものから30cm×30cm程度まで各種大きさで供給することが出来るが、あるいは、ロールの形態で供給してもよい。
本発明の創傷被覆材は滅菌することが望ましい。本発明の創傷被覆材は細菌不透過性のパウチに入れるのが有利である。このような包装された形態は無菌状態で作製されるか、または通常の方法で包装後滅菌される。好ましい滅菌方法としては、例えば水蒸気による加熱滅菌法や、酸化エチレン滅菌法、ガンマ線照射法等が挙げられる。
次に、本発明の発泡体を実施例に基づいてさらに詳細に説明するが、本発明はかかる実施例のみに制限されるものではない。なお、特にことわりがない場合、実施例および比較例の部は重量部、%は重量%を表す。実施例では、下記の化合物を用いた。
A:アルケニル基を有する化合物
A−1:アリル基末端ポリオキシアルキレン(下記合成例参照、アルケニル基0.219mmol/g含有)
B:ヒドロシリル基を有する化合物
B−1:KF−99(信越化学工業(株)製メチルハイドロジェンシリコーンオイル、ヒドロシリル基16.6mmol/g含有)
C:ヒドロシリル化触媒
C−1:白金−1,3−ジビニル−1,1,3,3−テトラメチルジシロキサン錯体(3重量%白金イソプロパノール溶液)
D:発泡剤
D−1:エタノール(OH基21.7mmol/g含有)
E:その他の原料
E−1:透湿性ポリウレタンフィルム((株)シーダム製DSU-214-CDB、30μ(坪量35g/m2))
E−2:アクリル粘着剤((株)NSC社 DURO-TAK87-2100)
化合物A−1の合成例を以下に示す。
(化合物A−1の合成)
苛性アルカリを用いた重合法により、数平均分子量3000のオキシプロピレン重合体グリコールを得た。特開平5−117521号公報の合成例1の方法に準じ、そのオキシプロピレン重合体グリコールを開始剤として複合金属シアン化物錯体触媒(亜鉛ヘキサシアノコバルテート)を用いてプロピレンオキシドを重合し、数平均分子量13800の重合物を得た。この重合物に対して、ナトリウムメチラートの28%メタノール溶液と塩化アリルを使用して末端をアリル基に変換した後、脱塩精製して、1分子中に概ね2個のアリル基末端を有するポリオキシアルキレン化合物(化合物A−1)を得た。得られた重合体のアリル末端基量は0.219mmol/gであった。
(実施例1)
化合物(A−1)100重量部に対して、発泡剤としてエタノール(D−1)を7重量部、ヒドロシリル化触媒(C−1)0.3重量部を加えて十分に混合し、さらに、化合物(B−1)を13重量部添加してすばやく混合した後、透湿性ポリウレタンフィルム(E−1)((株)シーダム製DSU-214-CDB、30μ)(坪量35g/m)にアプリケーターを用いて厚さ3mmに均一に塗布した。その上面に、厚さ6mmのスペーサーを介して、透湿性ポリウレタンフィルム(E−1)で蓋をしてプレス機にて挟み込み、室温で10分間放置後、120℃で5分間加熱した。得られた発泡シートをスライサーで厚み方向に半分にスライスし、厚さ3mmの片面ポリウレタンフィルム付発泡体シートを得た。
一方、皮膚接触面に用いる粘着剤として、市販のアクリル粘着剤(E−2)((株)NSC社 DURO-TAK87-2100)を50μmの厚みでキャストしたのち加熱し、シート状に成形した。得られた粘着剤シートを直径2000μmの孔を格子状に穿孔したのち、片面ポリウレタンフィルム付発泡体シートに転写、成形することにより、皮膚接触層が粘着剤にて形成された創傷被覆材を得た。
(実施例2)
実施例1と同様にして片面ポリウレタンフィルム付発泡体シートを作製した。一方、皮膚接触面として、透湿性ポリウレタンフィルム(E−1)を直径2000μmの孔を格子状に穿孔した。
前記フィルムを、片面ポリウレタンフィルム付発泡体シートに圧着し成形することにより、皮膚接触層が高分子フィルムで形成された創傷被覆材を得た。
(実施例3)
実施例1と同様にして片面ポリウレタンフィルム付発泡体シートを作製した。一方、皮膚接触面として、透湿性ポリウレタンフィルム(E−1)上に市販のアクリル粘着剤(E−2)を50μmの厚みでキャストし加熱した複合フィルムを得た。作製した複合フィルムに直径2000μmの孔を格子状に穿孔したのち、市販シアノアクリレート系接着剤を粘着剤塗布面とは反対の面に塗布した後、片面ポリウレタンフィルム付発泡体シートに接着し成形することにより、皮膚接触層が高分子フィルムに粘着剤を塗布してなる、創傷被覆材を得た。
(比較例1)
2,6−TDI(分子量174.16)15重量部、マクロゴール1500(分子量1500)85重量部、トリエチルアミン0.1部、水4重量部をよく攪拌したのち透湿性ポリウレタンフィルム(E−1)上にアプリケーターを用いて厚さ3mmに均一に塗布した。その上面に、厚さ6mmのスペーサーを介して、透湿性ポリウレタンフィルムで蓋をしてプレス機にて挟み込み、室温で10分間放置後、120℃で5分間加熱した。得られた発泡シートをスライサーで厚み方向に半分にスライスし、厚さ3mmの片面透湿性ポリウレタンフィルム付発泡体シートを得た。一方、皮膚接触面に用いる粘着剤として、市販のアクリル粘着剤(E−2)を50μmの厚みでキャストしたのち加熱し、シート状に成形した。粘着シートを直径2000μmの孔を格子状に穿孔したのち、発泡シートに転写し、成形することにより、皮膚接触層が粘着剤にて形成された創傷被覆材を得た。
実施例および比較例にて得られた創傷被覆材の皮膚刺激性を、次の方法により評価した。結果を表1に示す。
(皮膚刺激性)
20mm×20mmに切断した評価用サンプルをボランティア5人の上腕部に貼付した。皮膚の伸び縮みに対する評価用サンプルの引張応力等による掻痒感を官能評価した。
掻痒感 ○………違和感をほとんど感じない
△………違和感を感じる
×………引きつれなどの強い違和感を感じる
Figure 2009148393

Claims (17)

  1. 発泡体からなる吸収層、前記吸収層の皮膚対面側に設けられた皮膚接触層、および吸収層の皮膚対面側とは反対面上に設けられた裏張り層の3層構造の創傷被覆材において、該発泡体がシロキサン結合を有するポリエーテル系重合体からなることを特徴とする創傷被覆材。
  2. 前記ポリエーテル系重合体が
    (A)アルケニル基を有する化合物
    (B)ヒドロシリル基を有する化合物
    (C)ヒドロシリル化触媒
    を含有する混合物を硬化してなることを特徴とする請求項1に記載の創傷被覆材。
  3. (A)アルケニル基を有する化合物が、分子骨格中にシロキサン単位を含まない有機化合物であることを特徴とする請求項2に記載の創傷被覆材。
  4. (A)アルケニル基を有する化合物が、末端に少なくとも1個のアルケニル基を有するポリオキシアルキレン重合体を50wt%以上含有することを特徴とする、請求項2および3に記載の創傷被覆材。
  5. 前記混合物に、さらに(D)発泡剤を含有せしめ、この混合物を硬化と同時に発泡させてなることを特徴とする請求項2〜4に記載の創傷被覆材。
  6. (D)発泡剤の少なくともひとつが、活性水素含有化合物であることを特徴とする、請求項5に記載の創傷被覆材。
  7. 前記活性水素化合物のうち少なくともひとつがポリエチレングリコールであることを特徴とする請求項6に記載の創傷被覆材
  8. 該発泡体が、親水性ポリマーもしくは高吸水性ポリマーおよびこれらを用いた粒子、繊維より選ばれる少なくともひとつを一体化してなることを特徴とする請求項1〜7に記載の創傷被覆材。
  9. 該発泡体が、密度10kg/m以上500kg/m未満、連続気泡率80%以上からなることを特徴とする請求項1〜8に記載の創傷被覆材。
  10. 該皮膚接触層が、高分子フィルムよりなることを特徴とする請求項1〜9に記載の創傷被覆材。
  11. 該皮膚接触層が、粘着剤よりなることを特徴とする請求項1〜9に記載の創傷被覆材。
  12. 該皮膚接触層が高分子フィルムに粘着剤を塗布してなり、皮膚接触面に粘着剤が存在することを特徴とする請求項1〜9に記載の創傷被覆材。
  13. 該皮膚接触層と該吸収層の中間に、接着剤よりなる層を形成することを特徴とする請求項1〜12に記載の創傷被覆材。
  14. 上記皮膚接触層および接着剤層が不連続な層を形成していることを特徴とする請求項1〜13に記載の創傷被覆材。
  15. 該皮膚接触層が穿孔によって創傷からの滲出液を吸収層へ透過する請求項1〜14に記載の創傷被覆材。
  16. 該皮膚接触層に設けられた穿孔の最大口径が10〜5000μmであり、該皮膚接触層および該中間層の開孔率が5〜85%であることを特徴とする請求項15に記載の創傷被覆材。
  17. 該裏張り層が透湿性高分子フィルムよりなることを特徴とする請求項1〜16に記載の創傷被覆材。
JP2007328222A 2007-12-20 2007-12-20 創傷被覆材 Pending JP2009148393A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007328222A JP2009148393A (ja) 2007-12-20 2007-12-20 創傷被覆材

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007328222A JP2009148393A (ja) 2007-12-20 2007-12-20 創傷被覆材

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2009148393A true JP2009148393A (ja) 2009-07-09

Family

ID=40918291

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007328222A Pending JP2009148393A (ja) 2007-12-20 2007-12-20 創傷被覆材

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2009148393A (ja)

Cited By (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2011108520A1 (ja) 2010-03-02 2011-09-09 東レ株式会社 皮膚用材料および皮膚用材料の製造方法
JP2014520657A (ja) * 2011-07-20 2014-08-25 スリーエム イノベイティブ プロパティズ カンパニー イオン担持組成物を含んだ包帯
JP2016141709A (ja) * 2015-01-30 2016-08-08 株式会社Smpテクノロジーズ フィルム及び複合布
JP2016214296A (ja) * 2015-05-14 2016-12-22 株式会社カネカ 粘着層を持つ軟質発泡体を用いた褥瘡予防パッド
CN106944931A (zh) * 2017-04-28 2017-07-14 鹤壁海昌专用设备有限公司 一种椭圆砂轮修整器及其修整方法
US10537657B2 (en) 2010-11-25 2020-01-21 Smith & Nephew Plc Composition I-II and products and uses thereof
US11638666B2 (en) 2011-11-25 2023-05-02 Smith & Nephew Plc Composition, apparatus, kit and method and uses thereof
US11931226B2 (en) 2013-03-15 2024-03-19 Smith & Nephew Plc Wound dressing sealant and use thereof
US11938231B2 (en) 2010-11-25 2024-03-26 Smith & Nephew Plc Compositions I-I and products and uses thereof

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005110875A (ja) * 2003-10-06 2005-04-28 Nitto Denko Corp 皮膚貼付用の粘着シート
WO2007128320A2 (en) * 2006-05-05 2007-11-15 Coloplast A/S A pressure sensitive adhesive composition comprising cross-linked polyalkylene oxide and water absorbent hydrophilic agents

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005110875A (ja) * 2003-10-06 2005-04-28 Nitto Denko Corp 皮膚貼付用の粘着シート
WO2007128320A2 (en) * 2006-05-05 2007-11-15 Coloplast A/S A pressure sensitive adhesive composition comprising cross-linked polyalkylene oxide and water absorbent hydrophilic agents

Cited By (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2011108520A1 (ja) 2010-03-02 2011-09-09 東レ株式会社 皮膚用材料および皮膚用材料の製造方法
US10537657B2 (en) 2010-11-25 2020-01-21 Smith & Nephew Plc Composition I-II and products and uses thereof
US11730876B2 (en) 2010-11-25 2023-08-22 Smith & Nephew Plc Composition I-II and products and uses thereof
US11938231B2 (en) 2010-11-25 2024-03-26 Smith & Nephew Plc Compositions I-I and products and uses thereof
JP2014520657A (ja) * 2011-07-20 2014-08-25 スリーエム イノベイティブ プロパティズ カンパニー イオン担持組成物を含んだ包帯
US11638666B2 (en) 2011-11-25 2023-05-02 Smith & Nephew Plc Composition, apparatus, kit and method and uses thereof
US11931226B2 (en) 2013-03-15 2024-03-19 Smith & Nephew Plc Wound dressing sealant and use thereof
JP2016141709A (ja) * 2015-01-30 2016-08-08 株式会社Smpテクノロジーズ フィルム及び複合布
JP2016214296A (ja) * 2015-05-14 2016-12-22 株式会社カネカ 粘着層を持つ軟質発泡体を用いた褥瘡予防パッド
CN106944931A (zh) * 2017-04-28 2017-07-14 鹤壁海昌专用设备有限公司 一种椭圆砂轮修整器及其修整方法
CN106944931B (zh) * 2017-04-28 2023-01-06 鹤壁海昌智能科技股份有限公司 一种椭圆砂轮修整器及其修整方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2009148393A (ja) 創傷被覆材
JP5428338B2 (ja) 発泡体およびその製造方法
US20200146900A1 (en) Silicone wound dressing laminate and method for making the same
JP3345059B2 (ja) ポリウレタンフォームの製法
US8741990B2 (en) Adhesive composition
CA2541243C (en) Pressure-sensitive adhesive sheet for application to skin
EP2393524B1 (en) Absorbent foam wound dressing materials
JP2875441B2 (ja) ポリウレタンフォームから成る包帯
JP5947881B2 (ja) ハイドロセルラー吸収性被覆材及びその製造方法
KR20170009934A (ko) 불연속 실리콘 접착제 물품
JP2012516703A (ja) 創傷手当用品、その製造方法および創傷治療におけるその使用
JP6557881B2 (ja) 皮膚用粘着剤及び貼付材並びに皮膚用粘着剤の製造方法
JPWO2006006657A1 (ja) 関節周囲部用温熱包装体
WO1988001877A1 (en) Thin film adhesive dressings preparation and use
JP2009148392A (ja) 創傷被覆材
GB2336367A (en) Polyurethane foams for use in wound dressings
JP2005314618A (ja) 皮膚貼付用粘着剤組成物及びこの皮膚貼付用粘着剤組成物を用いてなる皮膚貼付材
US20220372345A1 (en) Adhesive primers and articles including the same
JPWO2010013799A1 (ja) 皮膚貼付用粘着シート
JP2010031094A (ja) 発泡体およびその製造方法
JPH08103490A (ja) 医療用吸水性ポリマー及びこれを用いた創傷用被覆材並びに医療用外用材更にこれらの製造方法
JPWO2015072517A1 (ja) 貼付材
JP2004010524A (ja) 薬品保持材及び患部治療材
WO2020040781A1 (en) Polymeric hydroperoxides as oxygen delivery agents

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20101025

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20121211

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20130423