JP2009147899A - 電圧制御発振器 - Google Patents

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Abstract

【課題】同調範囲と位相雑音とは、線路共振器への能動回路と同調回路の接続位置に関する値δで関連づけられており、それぞれの特性がトレードオフの関係にあり、設定の自由度が小さい。そこで、同調範囲と位相雑音の設定の自由度を高めた電圧制御発振器を得ることを目的とする。
【解決手段】線路長が基本波周波数において1/2波長となる両端開放線路からなる線路共振器と、反射利得を有する能動回路と、制御電圧によってリアクタンス値が可変である同調回路と、を備え、前記能動回路を前記両端開放線路の前記基本波周波数におけるショート位置から所定の位相雑音に基づいて選定された波長分θ1隔てた位置で前記両端開放線路に接続し、前記同調回路を前記両端開放線路の前記基本波周波数におけるショート位置から所定の周波数同調範囲に基づいて選定された波長分θ2隔てた位置で前記両端開放線路に接続した。
【選択図】図1

Description

この発明は、例えばマイクロ波帯やミリ波帯の電圧制御発振器に関し、特に電圧制御発振器の低位相雑音化に関するものである。
従来の低位相雑音発振器としては、例えば、特許第3175763号がある。基本波の波長と比較して十分に短い長さをδとしたとき、基本波の1/4波長よりδだけ短い先端開放スタブと、基本波の1/4波長よりδだけ長い先端開放スタブとを並列接続した、全長が1/2波長である線路共振器を有した構成である。ここでいう波長とは、先端開放スタブや先端短絡スタブや伝送線路を伝播する電磁波の実効波長をさす。共振回路が非常に急峻な周波数特性を持っているため、Q値を高めることができ、低位相雑音化が実現されている。δはより小さいほど、急峻な周波数特性が得られる。また、この発振器の発振周波数は固定である。
また、線路共振器への入出力結合法として、外部Q(Qe)の調整が容易なタップ結合法がある。この手法を用いたタップ結合型共振器は、例えば、アイ・イー・アイ・シー・イー トランザクションズ オン エレクトロニクス第E83−C巻、1763頁(IEICE TRANSACTIONS on Electronics vol.E83-C, no.7, p.1763-1775,2000)に記載されている。タップ結合法は、線路共振器の側面の中間位置に対して入出力部を接続しその位置変化によってQeを調整することができる。Qeを変えることで、入出力と線路共振器との結合度を変えることができる。
特許第3175763号公報 IEICE TRANSACTIONS on Electronics vol.E83-C, no.7, p.1763-1775,2000
上述した特許第3175763号で実施例として示されているのは、発振周波数が固定の発振器である。これを、バラクタダイオードなどの可変リアクタンス素子を含む同調回路を装荷することで電圧制御発振器とする。ただし、能動回路と同調回路とを線路で接続し、特許第3175763号で示される基本波の1/4波長よりδだけ短い先端開放スタブと、基本波の1/4波長よりδだけ長い先端開放スタブとを並列接続した共振器を、その線路上に接続した場合、以下のような問題が生じる。
位相雑音を低くするため、反射位相の周波数特性が急峻となるようδを小さくすると、逆に、同調回路と共振器との間の結合が小さくなり、周波数同調範囲が狭くなる。一方、同調範囲を大きくするため、δを大きくすると、逆に位相雑音が悪くなるという問題がある。つまり、同調範囲と位相雑音とはδで関連づけられており、それぞれの特性がトレードオフの関係にあり、設定の自由度が小さいという課題がある。
この発明は上記の課題を解決するためになされたもので、発振周波数を変化させる同調回路を有し、さらに、同調範囲と位相雑音の設定の自由度を高めた電圧制御発振器を得ることを目的とする。
この発明に係わる電圧制御発振器は、線路長が基本波周波数において1/2波長となる両端開放線路からなる線路共振器と、反射利得を有する能動回路と、制御電圧によってリアクタンス値が可変である同調回路と、を備え、前記能動回路を前記両端開放線路の前記基本波周波数におけるショート位置から所定の位相雑音に基づいて選定された波長分θ1隔てた位置で前記両端開放線路に接続し、前記同調回路を前記両端開放線路の前記基本波周波数におけるショート位置から所定の周波数同調範囲に基づいて選定された波長分θ2隔てた位置で前記両端開放線路に接続したものである。
この発明は、能動回路を両端開放線路の前記基本波周波数におけるショート位置から所定の位相雑音に基づいて選定された波長分θ1隔てた位置で前記両端開放線路に接続し、同調回路を両端開放線路の前記基本波周波数におけるショート位置から所定の周波数同調範囲に基づいて選定された波長分θ2隔てた位置で前記両端開放線路に接続するので、θ1とθ2を別々に設定でき、位相雑音と同調範囲の設定の自由度を高めた電圧制御発振器を得られる効果がある。
実施の形態1.
図1は、この発明の実施の形態1に係わる電圧制御発振器を示す構成説明図である。図中、1は、基本波周波数において1/2波長となる両端開放の線路共振器を示すブロック、2は、制御電圧によってリアクタンス値が可変である同調回路を示すブロック、3は、反射利得をもつ能動回路を示すブロック、4は、発振出力が取り出される負荷抵抗である。能動回路3は線路共振器1の基本波周波数におけるショート点となる中間位置からθ1の位置にタップ結合で接続され、同調回路2は線路共振器1の基本波周波数におけるショート点となる中間位置からθ2の位置にタップ結合で接続されているのが特徴である。
同調回路2は、たとえば図1に示すように、インダクタ2bとバラクタダイオード2cとからなる直列共振回路に90°インバータ回路2aを直列接続した回路とする。また、能動回路3は、能動素子3aのエミッタ端子には、帰還用の先端短絡スタブ3bを接続し、ベース端子には、伝送線路3cが接続され、コレクタ端子には、伝送線路3cと帰還用の先端開放スタブ3d、さらに直流阻止用のキャパシタ3eが接続されている。
まず、動作原理について説明する。最初に、低位相雑音となる原理を説明する。発振器の低位相雑音化のためには、共振器のQ値を高めることが重要である。共振器のQ値と共振器の反射位相の傾きとは比例の関係にあることが知られている。線路共振器1へのタップ結合による接続では、θ1を小さくすることで外部Qを高め、反射位相の傾きを大きくすることができる。
そこで、図2に、能動回路3から線路共振器1側を見た反射位相の計算結果を、180°先端開放スタブの共振器での反射位相と比較して示す。計算では、θ1は1/36波長に設定した。図2より、基本波周波数foにおいて、180°先端開放スタブの共振器での反射位相と比較して、図1の線路共振器での反射位相が、非常に急峻な周波数特性を持っていることが分かる。そのため、Q値を高めることができ、発振器の低位相雑音化が実現できる。
次に、周波数同調範囲について述べる。線路共振器1への同調回路2のタップ結合による接続において、θ2が0の場合を考える。このとき、同調回路2が接続される位置は、基本波周波数において、線路共振器1のショート点にあたる。ショート点に同調回路2を接続してもインピーダンスは変化しないため、同調範囲は、ほぼ0である。よって、同調回路2と線路共振器1との間の結合はほぼ0である。また、θ2が大きくなるに従って、同調回路2と線路共振器1との間の結合が大きくなり、同調範囲も広くなる。つまり、θ2によって同調範囲が設定可能である。
図3に、同調回路2が線路共振器1に接続される位置θ2と周波数同調範囲の関係の計算例を示す。また、図4に、能動回路3が線路共振器1に接続される位置θ1と位相雑音の関係の計算例を示す。計算には、ハーモニック・バランス法を用いた。図3のグラフより、θ2が大きくなるに従って、同調範囲が広くなることが分かる。また、図4のグラフより、θ1が小さくなるに従って、位相雑音が下がることが分かる。
以上のように、この実施の形態1によれば、線路共振器1と同調回路2および能動回路3とを接続する位置θ1、θ2を別々に設定できるため、低位相雑音化と同調範囲との設定に自由度をもたせることができる。線路共振器1の構成については、マイクロストリップ線路、コ・プレーナウェーブガイド線路、トリプレート線路など種々の線路への適用が考えられる。また、能動素子3aについても、以上の実施の形態では、バイポーラトランジスタの場合について述べたが、電界効果トランジスタ(FET)、ヘテロ接合バイポーラトランジスタ(HBT)、ダイオードなど、様々な種類のデバイスを用いたマイクロ波発振器にも適用できる。
また、マイクロ波発振器の回路形式についても、90°インバータ線路2aの通過位相は、必ずしも90°である必要はない。図5に示すように、同調回路2と能動回路3とが、線路共振器1の同じ側にあっても同様の効果が得られる。図1および図5では、マイクロストリップ線路などシングルエンドタイプの電圧制御発振器について説明したが、差動タイプの電圧制御発振器でも良い。さらに、実施の形態1では基本波出力の電圧制御発振器について説明したが、たとえば能動回路3の先端開放スタブ3dの長さを基本波の周波数で1/4波長として、2倍波を取り出す構成としても良い。
実施の形態2.
図6は、この発明の実施の形態2に係わる電圧制御発振器を示す構成説明図である。図6では、実施の形態1による電圧制御発振器において、線路共振器1を基本波周波数において1/4波長となる一端が接地、もう一端が開放となる線路共振器5に置換えた構成である。線路共振器5の接地端が、実施の形態1による電圧制御発振器における線路共振器1の中間位置、つまりショート点に対応する。なお、図6において、図1と同一またはそれに相当する構成要素には同一符号を付しており、その説明を省略する。
まず、動作原理について説明する。最初に、低位相雑音となる原理を説明する。線路長がθ1の先端短絡スタブと線路長が1/4波長よりθ1だけ長い先端開放スタブのインピーダンスについて考える。伝送線路は無損失であると仮定すると、基本波周波数における線路長がθ1の先端短絡スタブの入力インピーダンスZiは、
i=jZ0tan(βθ1)=−jZ0cotβ(λ/4+θ1)ここで、Z0は線路の特性インピーダンス、βは位相定数、λは基本波周波数における波長を表す。
つまり、線路長がθ1の先端短絡スタブと線路長が1/4波長よりθ1だけ長い先端開放スタブとは、基本波周波数において等価な入力インピーダンスを有する。したがって、能動回路3側から線路共振器5側をみた反射位相は、図2と同等となる。反射位相は、非常に急峻な周波数特性をもち、低位相雑音の電圧制御発振器が得られる。
次に、周波数同調範囲について述べる。線路共振器5への同調回路2のタップ結合での接続において、θ2が0の場合を考える。同調回路2が接続される位置は、基本波周波数において、線路共振器1の短絡点にあたる。短絡点に同調回路2を接続してもインピーダンスは変化しないため、同調範囲は、ほぼ0である。よって、同調回路2と線路共振器1との間の結合は0である。また、θ2が大きくなるに従って、同調回路2と線路共振器1との間の結合が大きくなり、同調範囲も広くなる。つまり、θ2によって同調範囲が設定可能である。
以上のように、この実施の形態2によれば、実施の形態1と同様の効果が得られ、さらに、線路共振器の長さが半分で良いため、回路の小型化が可能である。
実施の形態3.
図7は、この発明の実施の形態3に係わる電圧制御発振器を示す構成説明図であり、この発明の実施の形態1による電圧制御発振器において、線路共振器1の長さを基本波周波数においてn/2波長(n:3以上の奇数)とした構成である。図1と同一またはそれに相当する構成要素には同一符号を付しており、その説明を省略する。
この実施の形態3では線路共振器が実施の形態1より大きくなるが、実施の形態1と同様の効果が得られる。
なお、図7では、線路共振器1の基本波周波数におけるショート点として、線路共振器1の中間付近のショート点を選定し、そのショート点からθ1の位置にタップ結合で能動回路3を接続し、θ2の位置にタップ結合で同調回路2を接続した場合を例示して説明したが、線路共振器1のその他のショート点からそれぞれθ1、θ2の位置に、能動回路1と同調回路2を接続した場合も上記同様の効果を得られる。
実施の形態4.
図8は、この発明の実施の形態4による電圧制御発振器の構成を示す構成説明図であり、この発明の実施の形態2による電圧制御発振器において、線路共振器5の長さを基本波周波数において(1/4+n/2)波長(n:2以上の偶数)とした構成である。図6と同一またはそれに相当する構成要素には同一符号を付しており、その説明を省略する。
この実施の形態4では線路共振器が実施の形態2より大きくなるが、実施の形態2と同様の効果が得られる。
実施の形態5.
図9は、この発明の実施の形態5による電圧制御発振器の構成を示す構成説明図である。実施の形態3による電圧制御発振器において、線路共振器1の中間位置からθ3の位置に、別の同調回路2をさらに設けた構成である。図7と同一またはそれに相当する構成要素には同一符号を付しており、その説明を省略する。それぞれの同調回路2の線路共振器1との結合度合いは、独立にθ2およびθ3のみで決定されるため、θ2とθ3を異なる長さに設定することで、それぞれに異なる同調範囲の設定が可能になり、同調感度が異なる周波数制御手段を得られる効果がある。
なお、図9では、線路共振器1の基本波周波数におけるショート点として、線路共振器1の中間付近のショート点を選定し、そのショート点からθ1の位置にタップ結合で能動回路3を接続し、θ2とθ3の位置にタップ結合でそれぞれ同調回路2を接続した場合を例示して説明したが、線路共振器1のその他のショート点からそれぞれθ1、θ2、θ3の位置に、能動回路1と2つの同調回路2を接続した場合も上記同様の効果を得られる。
また、上記図9の説明では、実施の形態3で示した図7を用いて実施の形態5に係わる発明を説明したが、これに限るものではなく、例えば実施の形態1〜4のいずれを用いても前記同様に構成でき、同様の効果を奏する。
実施の形態6.
図10は、この発明の実施の形態6に係わる電圧制御発振器を示す構成説明図である。実施の形態6は、この発明の実施の形態1による電圧制御発振器において、能動回路3と線路共振器1との間に直列に抵抗6を挿入した構成である。図中、図1と同一またはそれに相当する構成要素には同一符号を付しており、その説明を省略する。
図1の電圧制御発振器において、低位相雑音化のためθ1を小さくしていくと、位相の傾きが急峻になり、所望の発振周波数と、所望の発振周波数以外で発振条件を満足する周波数と、の間の周波数間隔が狭くなる。そのため、能動回路の帯域によっては、所望周波数以外の発振条件を満足する周波数で不要な利得をもち、不要発振の原因となる。この不要発振を防止するために、抵抗6を挿入している。
図11に、図10において能動回路3から共振回路側をみた等価回路を示す。線路共振器1および同調回路2の合成回路は、インダクタンスが可変である並列共振回路7とみなすことができる。
並列共振回路7は、並列共振周波数においてはインピーダンスが大きいため、直列に抵抗6を挿入しても、インピーダンスの変化は小さく、反射損失への影響も小さい。しかし、共振周波数以外においては、抵抗6の影響により損失が大きくなる。そのため、所望周波数での反射損失を変えることなく、所望周波数以外での反射損失を大きくして、不要発振を抑制することができる。
抵抗挿入の効果を示すため、発振条件の計算に用いられるループ特性での比較を行なう。ここで、ループ特性とは、発振器の回路を能動回路と共振回路との間で切断したときの、共振回路側をみたSパラメータと能動回路側をみたSパラメータとの積で表す。このループ特性において、位相が0度、かつ利得が0dBより大きい周波数において、発振器が発振する。
図12に抵抗がないとき(図1の構成に相当)のループ特性の例のグラフを示す。図12より、所望周波数foにおいて、位相が0度かつ利得が5dB以上であり、発振条件を満足している。ただし、0.7fo近傍の周波数においても、利得が2dB程度あり、発振条件を満足するため、不要発振する可能性がある。図13に抵抗を挿入したとき(図10の構成に相当)のループ特性の例のグラフを示す。抵抗挿入の効果により、fo以外の周波数で、利得が0dB以下に抑圧されていることが分かる。
以上のように、実施の形態6の電圧制御発振器によれば、線路共振器と能動回路との間に直列に抵抗を挿入することで、電圧制御発振器における不要な発振を抑制する効果が得られる。
実施の形態7.
図14は、この発明の実施の形態7に係わる電圧制御発振器を示す構成説明図であり、この発明の実施の形態1による電圧制御発振器において、能動回路3と線路共振器1との間に、基本波周波数において1/4波長の線路9を介して、一端が接地された並列の抵抗8を挿入した構成である。図中、図1と同一またはそれに相当する構成要素には同一符号を付しており、その説明を省略する。
図15に、図14において能動回路2から共振回路側をみた等価回路を示す。線路共振器1および同調回路2の合成回路は並列共振回路とみなせ、さらに1/4波長の線路9を介することで、全体としてはキャパシタンスが可変である直列共振回路10とみなすことができる。
このとき、電圧制御発振器の発振条件の観点からは、1/4波長の線路9を挿入したことで、能動回路3と線路共振器1との間の長さが変わるため、所望の周波数で発振条件を満たすように、伝送線路3cの線路長を再設定する必要がある。
直列共振回路10は、直列共振周波数においてはインピーダンスが小さいため、一端が接地された並列の抵抗8を接続しても、インピーダンスの変化は小さく、反射損失への影響も小さい。しかし、共振周波数以外においては、一端が接地された並列の抵抗8の影響により損失が大きくなる。そのため、所望周波数での反射損失を変えることなく、所望周波数以外での反射損失を大きくして、不要発振を抑制することができる。
以上のように、実施の形態7の電圧制御発振器によれば、能動回路と線路共振器との間に、線路共振器から基本波周波数において1/4波長隔てた位置に接続され、一端が接地された並列の抵抗を備えたので、実施の形態6と同様に、電圧制御発振器における不要な発振を抑制する効果が得られる。
実施の形態8.
図16は、この発明の実施の形態8に係わる電圧制御発振器を示す構成説明図である。実施の形態8は、実施の形態1による電圧制御発振器において、同調回路2と線路共振器1との間に直列に抵抗6を挿入した構成である。図中、図1と同一またはそれに相当する構成要素には同一符号を付しており、その説明を省略する。
図16においては、同調回路が並列共振回路とみなせるので、並列共振周波数においてはインピーダンスが大きいため、直列に抵抗6を挿入しても、インピーダンスの変化は小さく、反射損失への影響も小さい。しかし、共振周波数以外においては、抵抗6の影響により損失が大きくなる。そのため、所望周波数での反射損失を変えることなく、所望周波数以外での反射損失を大きくして、不要発振を抑制することができる。
以上のように、実施の形態8の電圧制御発振器によれば、同調回路と線路共振器との間に直列に接続された抵抗を備えたので、実施の形態6と同様に、電圧制御発振器における不要な発振を抑制する効果が得られる。
実施の形態9.
図17は、この発明の実施の形態9に係わる電圧制御発振器を示す構成説明図である。実施の形態9は、実施の形態1による電圧制御発振器において、線路共振器1から同調回路側に基本波周波数において1/4波長隔てた位置に、一端が接地された並列の抵抗8を挿入した構成である。この位置は、図17において、同調回路2の90°インバータ線路2aのバラクタダイオード接続側の線路端に相当する。図中、図1と同一またはそれに相当する構成要素には同一符号を付しており、その説明を省略する。
バラクタダイオード2cとインダクタ2bの直列回路は、ほぼ直列共振器回路とみなせるので、直列共振周波数においてはインピーダンスが小さいため、一端が接地された並列の抵抗8を接続しても、インピーダンスの変化は小さく、反射損失への影響も小さい。しかし、共振周波数以外においては、一端が接地された並列の抵抗8の影響により損失が大きくなる。そのため、所望周波数での反射損失を変えることなく、所望周波数以外での反射損失を大きくして、不要発振を抑制することができる。
以上のように、実施の形態9の電圧制御発振器によれば、同調回路と線路共振器との間に、線路共振器から基本波周波数において1/4波長隔てた同調回路内の位置に接続され、一端が接地された並列の抵抗を備えたので、実施の形態6と同様に、電圧制御発振器における不要な発振を抑制する効果が得られる。
実施の形態10.
図18は、この発明の実施の形態10に係わる電圧制御発振器を示す構成説明図である。実施の形態10の電圧制御発振器は、実施の形態6および実施の形態8での抵抗の挿入位置に、抵抗を複数同時に挿入した構成である。図中、抵抗6aと抵抗6bが挿入された抵抗を示している。尚、図中、図1と同一またはそれに相当する構成要素には同一符号を付しており、その説明を省略する。
図19に抵抗を複数同時に挿入したとき(図18の構成に相当)のループ特性の例のグラフを示す。図19から明らかなように、図13に現れていた0.7fo近傍の周波数における不要利得がさらに低減されていることが分かる。
以上のように、実施の形態10の電圧制御発振器によれば、能動回路と線路共振器との間に直列に接続された第1の抵抗と、同調回路と前記線路共振器との間に直列に接続された第2の抵抗とを備えたので、所望周波数での反射損失を変えることなく、所望周波数以外でのより広範囲な周波数にわたって反射損失を大きくして、不要発振を抑圧することができる。また、それぞれの抵抗挿入による不要利得の抑圧の効果は、使用する周波数や、能動回路および線路共振器などの製造バラツキによっても変化するため、複数の抵抗を挿入しておくことで抵抗挿入の効果を保つことができる。
実施の形態11.
図20は、この発明の実施の形態11に係わる電圧制御発振器を示す構成説明図である。実施の形態11の電圧制御発振器は、実施の形態6および実施の形態7での抵抗の挿入位置に、抵抗を複数同時に挿入した構成である。図中、抵抗6と抵抗8が挿入された抵抗を示している。尚、図中、図1と同一またはそれに相当する構成要素には同一符号を付しており、その説明を省略する。
以上のように、実施の形態11の電圧制御発振器によれば、能動回路と線路共振器との間に、線路共振器と接続された抵抗と、この抵抗から基本波周波数において1/4波長隔てた位置に接続され、一端が接地された並列の抵抗とを備えたので、所望周波数での反射損失を変えることなく、所望周波数以外でのより広範囲な周波数にわたって反射損失を大きくして、不要発振を抑圧することができる。また、それぞれの抵抗挿入による不要利得の抑圧の効果は、使用する周波数や、能動回路および線路共振器などの製造バラツキによっても変化するため、複数の抵抗を挿入しておくことで抵抗挿入の効果を保つことができる。
実施の形態12.
図21は、この発明の実施の形態12に係わる電圧制御発振器を示す構成説明図である。この実施の形態12の電圧制御発振器は、実施の形態6および実施の形態9での抵抗の挿入位置に、抵抗を複数同時に挿入した構成である。図中、抵抗6と抵抗8が挿入された抵抗を示している。尚、図中、図1と同一またはそれに相当する構成要素には同一符号を付しており、その説明を省略する。
以上のように、実施の形態12の電圧制御発振器によれば、能動回路と線路共振器との間に直列に接続された抵抗と、同調回路と線路共振器との間に、線路共振器から基本波周波数において1/4波長隔てた同調回路内の位置に接続され、一端が接地された並列の抵抗とを備えたので、所望周波数での反射損失を変えることなく、所望周波数以外でのより広範囲な周波数にわたって反射損失を大きくして、不要発振を抑圧することができる。また、それぞれの抵抗挿入による不要利得の抑圧の効果は、使用する周波数や、能動回路および線路共振器などの製造バラツキによっても変化するため、複数の抵抗を挿入しておくことで抵抗挿入の効果を保つことができる。
実施の形態13.
図22は、この発明の実施の形態13に係わる電圧制御発振器を示す構成説明図である。実施の形態13の電圧制御発振器は、実施の形態7および実施の形態8での抵抗の挿入位置に、抵抗を複数同時に挿入した構成である。図中、抵抗8と抵抗6が挿入された抵抗を示している。尚、図中、図1と同一またはそれに相当する構成要素には同一符号を付しており、その説明を省略する。
以上のように、実施の形態13の電圧制御発振器によれば、能動回路と線路共振器との間に、線路共振器から基本波周波数において1/4波長隔てた位置に接続され、一端が接地された並列の抵抗と、同調回路と線路共振器との間に直列に接続された抵抗とを備えたので、所望周波数での反射損失を変えることなく、所望周波数以外でのより広範囲な周波数にわたって反射損失を大きくして、不要発振を抑圧することができる。また、それぞれの抵抗挿入による不要利得の抑圧の効果は、使用する周波数や、能動回路および線路共振器などの製造バラツキによっても変化するため、複数の抵抗を挿入しておくことで抵抗挿入の効果を保つことができる。
実施の形態14.
図23は、この発明の実施の形態14に係わる電圧制御発振器を示す構成説明図である。実施の形態14の電圧制御発振器は、実施の形態7および実施の形態9での抵抗の挿入位置に、抵抗を複数同時に挿入した構成である。図中、抵抗8aと抵抗8bが挿入された抵抗を示している。尚、図中、図1と同一またはそれに相当する構成要素には同一符号を付しており、その説明を省略する。
以上のように、実施の形態14の電圧制御発振器によれば、能動回路と線路共振器との間に、線路共振器から基本波周波数において1/4波長隔てた位置に接続され、一端が接地された第1の並列の抵抗と、同調回路と線路共振器との間に、線路共振器から基本波周波数において1/4波長隔てた同調回路内の位置に接続され、一端が接地された第2の並列の抵抗とを備えたので、所望周波数での反射損失を変えることなく、所望周波数以外でのより広範囲な周波数にわたって反射損失を大きくして、不要発振を抑圧することができる。また、それぞれの抵抗挿入による不要利得の抑圧の効果は、使用する周波数や、能動回路および線路共振器などの製造バラツキによっても変化するため、複数の抵抗を挿入しておくことで抵抗挿入の効果を保つことができる。
実施の形態15.
図24は、この発明の実施の形態15に係わる電圧制御発振器を示す構成説明図である。実施の形態15の電圧制御発振器は、実施の形態8および実施の形態9での抵抗の挿入位置に、抵抗を複数同時に挿入した構成である。図中、抵抗6と抵抗9が挿入された抵抗を示している。尚、図中、図1と同一またはそれに相当する構成要素には同一符号を付しており、その説明を省略する。
以上のように、実施の形態15の電圧制御発振器によれば、同調回路と線路共振器との間に、線路共振器と接続された抵抗と、この抵抗から基本波周波数において1/4波長隔てた同調回路内の位置に接続され、一端が接地された並列の抵抗とを備えたので、所望周波数での反射損失を変えることなく、所望周波数以外でのより広範囲な周波数にわたって反射損失を大きくして、不要発振を抑圧することができる。また、それぞれの抵抗挿入による不要利得の抑圧の効果は、使用する周波数や、能動回路および線路共振器などの製造バラツキによっても変化するため、複数の抵抗を挿入しておくことで抵抗挿入の効果を保つことができる。
実施の形態16.
図25は、この発明の実施の形態16に係わる電圧制御発振器を示す構成説明図である。実施の形態16の電圧制御発振器は、実施の形態6から実施の形態8での抵抗の挿入位置に、抵抗を複数同時に挿入した構成である。図中、抵抗6aと抵抗8と抵抗6bが挿入された抵抗を示している。尚、図中、図1と同一またはそれに相当する構成要素には同一符号を付しており、その説明を省略する。
以上のように、実施の形態16の電圧制御発振器によれば、能動回路と線路共振器との間に、線路共振器と接続された第1の抵抗と、第1の抵抗から基本波周波数において1/4波長隔てた位置に接続され、一端が接地された並列の抵抗と、同調回路と線路共振器との間に直列に接続された第2の抵抗とを備えたので、所望周波数での反射損失を変えることなく、所望周波数以外でのより広範囲な周波数にわたって反射損失を大きくして、不要発振を抑圧することができる。また、それぞれの抵抗挿入による不要利得の抑圧の効果は、使用する周波数や、能動回路および線路共振器などの製造バラツキによっても変化するため、複数の抵抗を挿入しておくことで抵抗挿入の効果を保つことができる。
実施の形態17.
図26は、この発明の実施の形態17に係わる電圧制御発振器を示す構成説明図である。実施の形態17の電圧制御発振器は、実施の形態6、実施の形態7および実施の形態9での抵抗の挿入位置に、抵抗を複数同時に挿入した構成である。図中、抵抗6と抵抗8aと抵抗8bが挿入された抵抗を示している。尚、図中、図1と同一またはそれに相当する構成要素には同一符号を付しており、その説明を省略する。
以上のように、実施の形態17の電圧制御発振器によれば、能動回路と線路共振器との間に、線路共振器と接続された抵抗と、この抵抗から基本波周波数において1/4波長隔てた位置に接続され、一端が接地された第1の並列の抵抗と、同調回路と線路共振器との間に、線路共振器から基本波周波数において1/4波長隔てた同調回路内の位置に接続され、一端が接地された第2の並列の抵抗とを備えたので、所望周波数での反射損失を変えることなく、所望周波数以外でのより広範囲な周波数にわたって反射損失を大きくして、不要発振を抑圧することができる。また、それぞれの抵抗挿入による不要利得の抑圧の効果は、使用する周波数や、能動回路および線路共振器などの製造バラツキによっても変化するため、複数の抵抗を挿入しておくことで抵抗挿入の効果を保つことができる。
実施の形態18.
図27は、この発明の実施の形態18に係わる電圧制御発振器を示す構成説明図である。実施の形態18の電圧制御発振器は、実施の形態6、実施の形態8および実施の形態9での抵抗の挿入位置に、抵抗を複数同時に挿入した構成である。図中、抵抗6aと抵抗6bと抵抗8が挿入された抵抗を示している。尚、図中、図1と同一またはそれに相当する構成要素には同一符号を付しており、その説明を省略する。
以上のように、実施の形態18の電圧制御発振器によれば、能動回路と線路共振器との間に直列に接続された第1の抵抗と、同調回路と線路共振器との間に、線路共振器と接続された第2の抵抗と、第2の抵抗から基本波周波数において1/4波長隔てた同調回路内の位置に接続され、一端が接地された並列の抵抗とを備えたので、所望周波数での反射損失を変えることなく、所望周波数以外でのより広範囲な周波数にわたって反射損失を大きくして、不要発振を抑圧することができる。また、それぞれの抵抗挿入による不要利得の抑圧の効果は、使用する周波数や、能動回路および線路共振器などの製造バラツキによっても変化するため、複数の抵抗を挿入しておくことで抵抗挿入の効果を保つことができる。
実施の形態19.
図28は、この発明の実施の形態19に係わる電圧制御発振器を示す構成説明図である。実施の形態19の電圧制御発振器は、実施の形態7から実施の形態9での抵抗の挿入位置に、抵抗を複数同時に挿入した構成である。図中、抵抗8aと抵抗6と抵抗8bが挿入された抵抗を示している。尚、図中、図1と同一またはそれに相当する構成要素には同一符号を付しており、その説明を省略する。
以上のように、実施の形態19の電圧制御発振器によれば、能動回路と線路共振器との間に、線路共振器から基本波周波数において1/4波長隔てた位置に接続され、一端が接地された第1の並列の抵抗と、同調回路と線路共振器との間に、線路共振器と接続された抵抗と、この抵抗から基本波周波数において1/4波長隔てた同調回路内の位置に接続され、一端が接地された第2の並列の抵抗とを備えたので、所望周波数での反射損失を変えることなく、所望周波数以外でのより広範囲な周波数にわたって反射損失を大きくして、不要発振を抑圧することができる。また、それぞれの抵抗挿入による不要利得の抑圧の効果は、使用する周波数や、能動回路および線路共振器などの製造バラツキによっても変化するため、複数の抵抗を挿入しておくことで抵抗挿入の効果を保つことができる。
実施の形態20.
図29は、この発明の実施の形態20に係わる電圧制御発振器を示す構成説明図である。実施の形態20の電圧制御発振器は、実施の形態6から実施の形態9での抵抗の挿入位置に、抵抗を複数同時に挿入した構成である。図中、抵抗6aと抵抗6bと抵抗8aと抵抗8bが挿入された抵抗を示している。尚、図中、図1と同一またはそれに相当する構成要素には同一符号を付しており、その説明を省略する。
以上のように、実施の形態20の電圧制御発振器によれば、能動回路と線路共振器との間に、線路共振器と接続された第1の抵抗と、第1の抵抗から基本波周波数において1/4波長隔てた位置に接続され、一端が接地された第1の並列の抵抗と、同調回路と線路共振器との間に、線路共振器と接続された第2の抵抗と、第2の抵抗から基本波周波数において1/4波長隔てた同調回路内の位置に接続され、一端が接地された第2の並列の抵抗とを備えたので、所望周波数での反射損失を変えることなく、所望周波数以外でのより広範囲な周波数にわたって反射損失を大きくして、不要発振を抑圧することができる。また、それぞれの抵抗挿入による不要利得の抑圧の効果は、使用する周波数や、能動回路および線路共振器などの製造バラツキによっても変化するため、複数の抵抗を挿入しておくことで抵抗挿入の効果を保つことができる。
この発明の実施の形態1に係わる電圧制御発振器の構成を説明するための構成説明図である。 図1の線路共振器および180°先端開放スタブの反射位相の計算結果グラフである。 θ2と周波数同調範囲との関係の計算結果グラフである。 θ1と位相雑音との関係の計算結果グラフである。 この発明の実施の形態1に係わる電圧制御発振器の他の構成を説明するための構成説明図である。 この発明の実施の形態2に係わる電圧制御発振器の構成を説明するための構成説明図である。 この発明の実施の形態3に係わる電圧制御発振器の構成を説明するための構成説明図である。 この発明の実施の形態4に係わる電圧制御発振器の構成を説明するための構成説明図である。 この発明の実施の形態5に係わる電圧制御発振器の構成を説明するための構成説明図である。 この発明の実施の形態6に係わる電圧制御発振器の構成を説明するための構成説明図である。 図10の等価回路図である。 図1の構成の場合のループ特性の計算結果である。 図10の構成の場合のループ特性の計算結果である。 この発明の実施の形態7に係わる電圧制御発振器の構成を説明するための構成説明図である。 図14の等価回路図である。 この発明の実施の形態8に係わる電圧制御発振器の構成を説明するための構成説明図である。 この発明の実施の形態9に係わる電圧制御発振器の構成を説明するための構成説明図である。 この発明の実施の形態10に係わる電圧制御発振器の構成を説明するための構成説明図である。 図18の構成のループ特性の計算結果である。 この発明の実施の形態11に係わる電圧制御発振器の構成を説明するための構成説明図である。 この発明の実施の形態12に係わる電圧制御発振器の構成を説明するための構成説明図である。 この発明の実施の形態13に係わる電圧制御発振器の構成を説明するための構成説明図である。 この発明の実施の形態14に係わる電圧制御発振器の構成を説明するための構成説明図である。 この発明の実施の形態15に係わる電圧制御発振器の構成を説明するための構成説明図である。 この発明の実施の形態16に係わる電圧制御発振器の構成を説明するための構成説明図である。 この発明の実施の形態17に係わる電圧制御発振器の構成を説明するための構成説明図である。 この発明の実施の形態18に係わる電圧制御発振器の構成を説明するための構成説明図である。 この発明の実施の形態19に係わる電圧制御発振器の構成を説明するための構成説明図である。 この発明の実施の形態20に係わる電圧制御発振器の構成を説明するための構成説明図である。
符号の説明
1 線路共振器、2 同調回路、2a 90°インバータ線路、2b インダクタ、2c バラクタダイオード、3 能動回路、3a 能動素子、3b 帰還用の先端短絡スタブ、3c 伝送線路、3d 帰還用の先端開放スタブ、3e 直流阻止用のキャパシタ、4 負荷抵抗、5 線路共振器、6a,6b 抵抗、7 並列共振回路、8a,8b 一端が接地された並列の抵抗、9 基本波周波数において1/4波長の線路、10 直列共振回路。

Claims (21)

  1. 線路長が基本波周波数において1/2波長となる両端開放線路からなる線路共振器と、反射利得を有する能動回路と、制御電圧によってリアクタンス値が可変である同調回路と、を備え、前記能動回路を前記両端開放線路の前記基本波周波数におけるショート位置から所定の位相雑音に基づいて選定された波長分θ1隔てた位置で前記両端開放線路に接続し、前記同調回路を前記両端開放線路の前記基本波周波数におけるショート位置から所定の周波数同調範囲に基づいて選定された波長分θ2隔てた位置で前記両端開放線路に接続したことを特徴とする電圧制御発振器。
  2. 線路長が基本波周波数において1/4波長となる一端が接地、もう一端が開放の線路からなる線路共振器と、反射利得を有する能動回路と、制御電圧によってリアクタンス値が可変である同調回路と、を備え、前記能動回路を前記線路の前記接地位置から所定の位相雑音に基づいて選定された波長分θ1隔てた位置で前記線路に接続し、前記同調回路を前記線路の前記接地位置から所定の周波数同調範囲に基づいて選定された波長分θ2隔てた位置で前記線路に接続したことを特徴とする電圧制御発振器。
  3. 線路長が基本波周波数において1/2波長となる両端開放線路からなる線路共振器と、反射利得を有する能動回路と、制御電圧によってリアクタンス値が可変である第1の同調回路と、制御電圧によってリアクタンス値が可変である第2の同調回路と、を備え、前記能動回路を前記両端開放線路の前記基本波周波数におけるショート位置から所定の位相雑音に基づいて選定された波長分θ1隔てた位置で前記両端開放線路に接続し、前記第1の同調回路を前記両端開放線路の前記基本波周波数におけるショート位置から所定の周波数同調範囲に基づいて選定された波長分θ2隔てた位置で前記両端開放線路に接続し、前記第2の同調回路を前記両端開放線路の前記基本波周波数におけるショート位置から所定の周波数同調範囲に基づいて選定された波長分θ3隔てた位置で前記両端開放線路に接続したことを特徴とする電圧制御発振器。
  4. 線路長が基本波周波数において1/4波長となる一端が接地、もう一端が開放の線路からなる線路共振器と、反射利得を有する能動回路と、制御電圧によってリアクタンス値が可変である第1の同調回路と、制御電圧によってリアクタンス値が可変である第2の同調回路と、を備え、前記能動回路を前記線路の前記接地位置から所定の位相雑音に基づいて選定された波長分θ1隔てた位置で前記線路に接続し、前記第1の同調回路を前記線路の前記接地位置から所定の周波数同調範囲に基づいて選定された波長分θ2隔てた位置で前記両端開放線路に接続し、前記第2の同調回路を前記線路の前記接地位置から所定の周波数同調範囲に基づいて選定された波長分θ3隔てた位置で前記線路に接続したことを特徴とする電圧制御発振器。
  5. 前記線路共振器の線路長を基本波周波数においてn/2波長(nは3以上の奇数)としたことを特徴とする請求項1又は3記載の電圧制御発振器。
  6. 前記線路共振器の線路長を基本波周波数において(1/4+n/2)波長(nは2以上の偶数)としたことを特徴とする請求項2又は4記載の電圧制御発振器。
  7. 能動回路と線路共振器との間に直列に接続された抵抗を備えたことを特徴とする請求項1から請求項6のうちのいずれか1項記載の電圧制御発振器。
  8. 能動回路と線路共振器との間に、前記線路共振器から基本波周波数において1/4波長隔てた位置に接続され、一端が接地された並列の抵抗を備えたことを特徴とする請求項1から請求項6のうちのいずれか1項記載の電圧制御発振器。
  9. 同調回路と線路共振器との間に直列に接続された抵抗を備えたことを特徴とする請求項1から請求項6のうちのいずれか1項記載の電圧制御発振器。
  10. 同調回路と線路共振器との間に、前記線路共振器から基本波周波数において1/4波長隔てた前記同調回路内の位置に接続され、一端が接地された並列の抵抗を備えたことを特徴とする請求項1から請求項6のうちのいずれか1項記載の電圧制御発振器。
  11. 能動回路と線路共振器との間に直列に接続された第1の抵抗と、同調回路と前記線路共振器との間に直列に接続された第2の抵抗とを備えたことを特徴とする請求項1から請求項6のうちのいずれか1項記載の電圧制御発振器。
  12. 能動回路と線路共振器との間に、前記線路共振器と接続された抵抗と、当該抵抗から基本波周波数において1/4波長隔てた位置に接続され、一端が接地された並列の抵抗とを備えたことを特徴とする請求項1から請求項6のうちのいずれか1項記載の電圧制御発振器。
  13. 能動回路と線路共振器との間に直列に接続された抵抗と、同調回路と前記線路共振器との間に、前記線路共振器から基本波周波数において1/4波長隔てた前記同調回路内の位置に接続され、一端が接地された並列の抵抗とを備えたことを特徴とする請求項1から請求項6のうちのいずれか1項記載の電圧制御発振器。
  14. 能動回路と線路共振器との間に、前記線路共振器から基本波周波数において1/4波長隔てた位置に接続され、一端が接地された並列の抵抗と、同調回路と前記線路共振器との間に直列に接続された抵抗とを備えたことを特徴とする請求項1から請求項6のうちのいずれか1項記載の電圧制御発振器。
  15. 能動回路と線路共振器との間に、前記線路共振器から基本波周波数において1/4波長隔てた位置に接続され、一端が接地された第1の並列の抵抗と、同調回路と前記線路共振器との間に、前記線路共振器から基本波周波数において1/4波長隔てた前記同調回路内の位置に接続され、一端が接地された第2の並列の抵抗とを備えたことを特徴とする請求項1から請求項6のうちのいずれか1項記載の電圧制御発振器。
  16. 同調回路と線路共振器との間に、前記線路共振器と接続された抵抗と、当該抵抗から基本波周波数において1/4波長隔てた前記同調回路内の位置に接続され、一端が接地された並列の抵抗とを備えたことを特徴とする請求項1から請求項6のうちのいずれか1項記載の電圧制御発振器。
  17. 能動回路と線路共振器との間に、前記線路共振器と接続された第1の抵抗と、前記第1の抵抗から基本波周波数において1/4波長隔てた位置に接続され、一端が接地された並列の抵抗と、同調回路と前記線路共振器との間に直列に接続された第2の抵抗とを備えたことを特徴とする請求項1から請求項6のうちのいずれか1項記載の電圧制御発振器。
  18. 能動回路と線路共振器との間に、前記線路共振器と接続された抵抗と、当該抵抗から基本波周波数において1/4波長隔てた位置に接続され、一端が接地された第1の並列の抵抗と、同調回路と前記線路共振器との間に、前記線路共振器から基本波周波数において1/4波長隔てた前記同調回路内の位置に接続され、一端が接地された第2の並列の抵抗とを備えたことを特徴とする請求項1から請求項6のうちのいずれか1項記載の電圧制御発振器。
  19. 能動回路と線路共振器との間に直列に接続された第1の抵抗と、同調回路と前記線路共振器との間に、前記線路共振器と接続された第2の抵抗と、当該第2の抵抗から基本波周波数において1/4波長隔てた前記同調回路内の位置に接続され、一端が接地された並列の抵抗とを備えたことを特徴とする請求項1から請求項6のうちのいずれか1項記載の電圧制御発振器。
  20. 能動回路と線路共振器との間に、前記線路共振器から基本波周波数において1/4波長隔てた位置に接続され、一端が接地された第1の並列の抵抗と、同調回路と前記線路共振器との間に、前記線路共振器と接続された抵抗と、当該抵抗から基本波周波数において1/4波長隔てた前記同調回路内の位置に接続され、一端が接地された第2の並列の抵抗とを備えたことを特徴とする請求項1から請求項6のうちのいずれか1項記載の電圧制御発振器。
  21. 能動回路と線路共振器との間に、前記線路共振器と接続された第1の抵抗と、当該第1の抵抗から基本波周波数において1/4波長隔てた位置に接続され、一端が接地された第1の並列の抵抗と、同調回路と前記線路共振器との間に、前記線路共振器と接続された第2の抵抗と、当該第2の抵抗から基本波周波数において1/4波長隔てた前記同調回路内の位置に接続され、一端が接地された第2の並列の抵抗とを備えたことを特徴とする請求項1から請求項6のうちのいずれか1項記載の電圧制御発振器。
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