JP2003087052A - 周波数シンセサイザ - Google Patents

周波数シンセサイザ

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JP2003087052A
JP2003087052A JP2001270934A JP2001270934A JP2003087052A JP 2003087052 A JP2003087052 A JP 2003087052A JP 2001270934 A JP2001270934 A JP 2001270934A JP 2001270934 A JP2001270934 A JP 2001270934A JP 2003087052 A JP2003087052 A JP 2003087052A
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frequency synthesizer
oscillation
oscillator
oscillators
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JP2001270934A
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Michiaki Matsuo
道明 松尾
Hiroyuki Yabuki
博幸 矢吹
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Panasonic Mobile Communications Co Ltd
Original Assignee
Matsushita Communication Industrial Co Ltd
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  • Inductance-Capacitance Distribution Constants And Capacitance-Resistance Oscillators (AREA)
  • Stabilization Of Oscillater, Synchronisation, Frequency Synthesizers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 マイクロ波やミリ波帯において雑音特性
に優れた発振信号を形成する簡易な構成の周波数シンセ
サイザを提供すること。 【解決手段】 周波数シンセサイザの発振器部分を、伝
送線路を主要構成とした互いに同一な2つの発振器1
1、12と、当該伝送線路に分布結合した線路型共振器
19とにより構成し、当該線路型共振器19の中心から
第1及び第2の発振器11、12の発振周波数の2倍の
周波数成分を周波数シンセサイザ出力として取り出した
ことにより、マイクロ波やミリ波帯において雑音特性に
優れた発振信号を形成し得る簡易な構成の周波数シンセ
サイザを実現できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は周波数シンセサイザ
に関し、特にマイクロ波帯以上の高周波領域で動作する
各種無線機器、通信機器、計測器等に使用される周波数
シンセサイザに適用して好適なものである。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の周波数シンセサイザとし
て、図6に示すよう構成のものがある。周波数シンセサ
イザ1はプッシュプッシュ発振器2と位相同期回路3に
より構成されている。プッシュプッシュ発振器2は、線
路型共振器や誘電体共振器からなる共振器部4と、コル
ピッツ型発振回路からなる同一な2つの発振回路5,6
を有する発振器部7とにより構成されている。発振回路
5,6は共振器部4を介して互いに逆相励振するように
動作する。
【0003】発振回路5,6からの2つの出力は基本発
振周波数において互いに180度位相が反転しているこ
とから、同相合成回路8により基本波及び奇数次高調波
成分が相殺される。つまり、プッシュプッシュ発振器2
は偶数次高調波のみを倍増して周波数シンセサイザ出力
とする逓倍発振器として動作する。
【0004】これによりプッシュプッシュ発振器2を用
いた周波数シンセサイザでは、目的とする周波数の半分
の発振周波数で動作する発振回路5,6を構成すればよ
く、製作が容易なのに加えて、各発振回路5,6が互い
に注入同期する効果により良好な位相雑音特性を得るこ
とができる。
【0005】位相同期回路3は、プッシュプッシュ発振
器2の共振器部4に結合するように構成したバランを介
して得られる基本発振信号に基づいて発振周波数制御信
号を形成する。この発振周波数制御信号は発振器部7の
可変容量(図示せず)に供給され、この制御信号に応じ
て可変容量の容量が変化することで発振器部7の発振周
波数が変化し、この結果出力端子9から所望周波数の周
波数シンセサイザ出力が得られるようになっている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た従来の周波数シンセサイザ1を構成するプッシュプッ
シュ発振器2は、容量性を有するコルピッツ型の発振器
5,6を2つ接続して構成されており、マイクロ波帯、
特に10GHz以上の発振を得ようした場合、発振器部
7の実現に必要な各コンデンサの容量値がチップ部品と
して提供されている容量値よりも小さくなってしまう。
また高い素子値精度が必要となる。さらにチップ部品の
自己共振周波数が基本発振周波数よりも低く使用できな
くなるといった問題が生じる。
【0007】この結果、従来構成のプッシュプッシュ発
振器2を用いた周波数シンセサイザ1では、無線通信分
野等で今後必要とされるであろう非常に高い周波数でか
つ雑音特性に優れた発振信号を形成することが実際上困
難となる。
【0008】本発明はかかる点に鑑みてなされたもので
あり、マイクロ波やミリ波帯において雑音特性に優れた
発振信号を形成し得る簡易な構成の周波数シンセサイザ
を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】かかる課題を解決するた
め本発明の周波数シンセサイザは、バイポーラトランジ
スタのベース端子及びコレクタ端子にそれぞれ先端開放
伝送線路が接続されていると共にエミッタ端子に先端接
地伝送線路が接続されて構成された互いに同一な第1及
び第2の発振器と、第1及び第2の発振器の伝送線路に
分布結合された線路型共振器と、第1及び第2の発振器
を線路型共振器により分布結合したときに互いに対称と
なる2点間を接続するように設けられ、制御電圧により
容量が変化する可変容量回路と、高安定な基準発振源か
ら得られる基準信号と先端接地伝送線路から出力される
発振信号を分周した信号とを比較し、当該2つの信号の
周波数の差に応じた電圧を可変容量回路の制御電圧とし
て出力することにより第1及び第2の発振器の発振周波
数を制御する発振周波数制御回路とを具備し、第1及び
第2の発振器の発振周波数の2倍波成分を線路型共振器
から取り出して周波数シンセサイザ出力とする構成を採
る。
【0010】この構成によれば、発振部分を構成するリ
アクタンス素子を、伝送線路と線路型共振器によって実
現しているので、従来必要であったチップ部品が不要と
なる。この結果、従来高周波の発振信号を得るために要
求されたチップ部品の性能を全く考えずに、発振部分を
構成できるので、製造が容易になると共に、部品コス
ト、製造コストの面で低コスト化が可能となる。さら
に、チップ部品と比べて低損失であるため雑音特性に優
れた目的周波数の信号を得ることができる。
【0011】また第1及び第2の発振器と線路型共振器
で構成される発振部分と、発振周波数制御回路と、可変
容量回路とにより全体として位相同期ループが形成され
るので周波数シンセサイザ出力は非常に安定したものと
なる。また位相同期ループで扱う信号は目的とする周波
数シンセサイザ出力信号の2分の1の周波数なので、各
構成部分に用いられるデバイスの特性が得やすく構成が
容易となる。
【0012】また本発明の周波数シンセサイザは、線路
型共振器が、両端開放伝送線路により構成され、一方の
開放端部分が第1の発振器のベース側伝送線路に分布結
合されていると共に、他方の開放端部分が第2の発振器
のベース側伝送線路に分布結合されている構成を採る。
【0013】この構成によれば、第1及び第2の発振器
は半波長共振器の両端に結合しているため、基本発振周
波数において互いに逆相となるように発振し得る。
【0014】また本発明の周波数シンセサイザは、線路
型共振器の中心部分に容量が接続され、当該容量を介し
て第1及び第2の発振器の発振周波数の2倍波成分を取
り出して周波数シンセサイザ出力とした構成を採る。
【0015】この構成によれば、第1及び第2の発振器
の基本発振周波数の2倍波である目的信号を、簡易に取
り出すことが可能となる。
【0016】また本発明の周波数シンセサイザは、線路
型共振器が、リング状の伝送線路により構成され、互い
に対向する2辺が第1の発振器のバイポーラトランジス
タのベース端子に接続された伝送線路及び第2の発振器
のバイポーラトランジスタのベース端子に接続された伝
送線路にそれぞれ分布結合されている構成を採る。
【0017】この構成によれば、線路型共振器、第1及
び第2の発振器は一波長共振器の電気長が180度離れ
た2箇所に結合しているため、基本発振周波数において
互いに逆相となるように発振し得る。また線路型共振器
はリング状となっているので、開放端部分に生じる損失
が無い。この結果共振動作によるエネルギー損失が小さ
くなる。すなわち無負荷Qが高くなるため、結果として
より位相雑音の低い発振信号が得られる。
【0018】また本発明の周波数シンセサイザは、線路
型共振器は、第1の発振器のバイポーラトランジスタの
ベース端子に接続された伝送線路と第2の発振器のバイ
ポーラトランジスタのベース端子に接続された伝送線路
との間に、互いに同形状でなる奇数個の伝送線路を互い
に分布結合するように並べて配置することにより構成さ
れ、当該奇数個の伝送線路のうちの中心の伝送線路から
第1及び第2の発振器の発振周波数の2倍波成分を取り
出して周波数シンセサイザ出力とする構成を採る。
【0019】この構成によれば、線路型共振器は第1及
び第2の発振器のベース側伝送線路より、複数の伝送線
路が順次励振されて共振し、全体として第1及び第2の
発振器は基本発振周波数において互いに逆相となるよう
発振する。そして複数の共振する伝送線路の中心の伝送
線路からは第1及び第2の発振器の周波数すなわち基本
波周波数の2倍波成分のみが出力される。このとき互い
に分布結合された複数の共振する伝送線路を介して所望
周波数成分を得るようにしたことにより、一段と位相雑
音特性の良い発振信号を得ることができる。
【0020】また本発明の周波数シンセサイザは、可変
容量回路を、線路型共振器の互いに対称となる2点間に
接続した構成を採る。
【0021】この構成によれば、可変容量回路を、例え
ば第1及び第2の発振器を構成する伝送線路上の互いに
対称な2箇所間を接続するように設けた場合と比較し
て、発振器の周波数制御感度を大きくすることができ、
より広い周波数可変範囲を有する周波数シンセサイザが
構成できるようになる。
【0022】また本発明の周波数シンセサイザは、線路
型共振器は特性インピーダンスが部分的に異なるように
形成されている構成を採る。
【0023】この構成によれば、周波数シンセサイザ出
力となる所望の2倍波レベルを高めることが可能とな
る。
【0024】また本発明の周波数シンセサイザは、発振
周波数制御回路が、先端接地伝送線路から出力される互
いに逆相の発振信号を分周する第1の分周回路と、高安
定な基準発振源からの基準発振信号を分周する第2の分
周回路と、第1及び第2の分周回路の出力の位相を比較
することにより、第1及び第2の分周回路から出力され
る2つの信号の周波数の差に応じた電圧を制御電圧とし
て出力する位相比較回路とを具備する構成を採る。
【0025】この構成によれば、第1及び第2の分周回
路の分周数を適宜選定することにより、位相比較回路か
ら出力される制御電圧がそれに応じて変化し、その結果
線路型共振器からは所望周波数の周波数シンセサイザ出
力が得られる。このとき第1及び第2の発振器、第1の
分周回路及び位相比較回路により位相同期ループが形成
されるので周波数シンセサイザ出力は非常に安定したも
のとなる。また位相同期ループで扱う信号は目的とする
周波数シンセサイザ出力信号の2分の1の周波数なの
で、各構成部分に用いられるデバイスの特性が得やすく
構成が容易となる。さらに第1の分周回路には互いに逆
相の両相信号が入力されるので、発振周波数制御回路を
効率よく動作させることができる。すなわち、通常差動
回路で構成され集積化されている分周回路を両相信号で
動作させることにより、雑音特性に優れた回路が構成で
きる。また、両相信号入力により分周回路はレベル的に
十分動作可能となるため、結果として発振部分と分周回
路の間に緩衝増幅器が不要となり簡易な回路構成で周波
数シンセサイザが実現できるという効果もある。
【0026】また本発明の周波数シンセサイザは、第1
及び第2の発振器それぞれの先端接地伝送線路に出力用
結合容量を接続し、当該出力用結合容量を介して第1及
び第2の発振器から容量結合して取り出した位相が互い
に180度反転した両相の発振信号を、発振周波数制御
回路内の分周回路の入力とした構成を採る。
【0027】この構成によれば、位相同期ループを形成
するための基本発振周波数の両相信号をバラン等を用い
ることなく先端接地伝送線路から容易に取り出して分周
回路を動作させることができるので、発振周波数制御回
路を効率よく動作させることができる。また、出力用結
合容量の容量値は疎結合となるように(非常に小さな容
量値に)選定すれば、位相同期ループを形成することに
より生じる発振器部分の動作変化を抑制することもでき
る。疎結合とすると分周回路への入力レベルは低くなる
が、両相信号入力であるため増幅器を用いなくても分周
回路の動作は可能となる。
【0028】さらに本発明の周波数シンセサイザは、バ
イポーラトランジスタを電界効果トランジスタに、ベー
スをゲートに、コレクタをドレインに、エミッタをソー
スにそれぞれ置き換えた構成を採る。
【0029】
【発明の実施の形態】本発明の骨子は、周波数シンセサ
イザの発振器部分を、伝送線路を主要構成とした互いに
同一な2つの発振器と、当該伝送線路に分布結合した線
路型共振器とにより構成したことである。
【0030】以下、本発明の実施形態について図面を参
照して詳細に説明する。
【0031】(実施の形態1)図1において、10は全
体として本発明の周波数シンセサイザに用いられるプッ
シュプッシュ発振器の構成を示す。プッシュプッシュ発
振器10は互いに同一な構成でなる第1及び第2の発振
器11,12を有する。
【0032】第1の発振器11はバイポーラトランジス
タTr1のベース端子及びコレクタ端子にそれぞれ先端
開放スタブ13,14が接続されていると共にエミッタ
端子に先端接地スタブ15が接続されている。同様に、
第2の発振器12はバイポーラトランジスタTr2のベ
ース端子及びコレクタ端子にそれぞれ先端開放スタブ1
6,17が接続されていると共にエミッタ端子に先端接
地スタブ18が接続されている。
【0033】またバイポーラトランジスタTr1,Tr
2は、図示しないバイアス回路により動作されるように
なっている。実際上、このバイアス回路は電源と高周波
帯で高インピーダンスとなる線路やチョークコイル及び
バイパスコンデンサとにより構成され、ベース側スタブ
13,16とコレクタ側スタブ14,17にそれぞれ接
続されている。
【0034】第1の発振器11のベース側スタブ13と
第2の発振器12のベース側スタブ16における開放端
側には、U字状の両端開放線路でなる半波長共振器19
が設けられている。半波長共振器19の一方の開放端部
分は第1の発振器11のベース側スタブ13に分布結合
されていると共に、他方の開放端部分は第2の発振器1
2のベース側スタブ16に分布結合されている。また半
波長共振器19の長さの中心位置には出力用結合容量C
1を介して逓倍波出力端子T1が接続されている。
【0035】ここでコレクタ側スタブ14,17及びエ
ミッタ側スタブ15,18は基本発振周波数における電
気長が90度より小さくなるように形成されており、こ
れによりコレクタ側スタブ14,17は対接地キャパシ
タ、エミッタ側スタブ15,18は対接地インダクタと
して動作する。
【0036】またベース側スタブ13,16は半波長共
振器19と分布結合する位置Aからベース端子までの電
気長が90度以下となるように形成されている。基本発
振周波数では上記位置Aより半波長共振器19を含むベ
ース側スタブ13,16の開放端側をみたインピーダン
スが極めて高くなるように設計され、これにより基本発
振周波数ではベース端子に対接地キャパシタが付加され
たものと等価になるようにされている。
【0037】かくして、第1及び第2の発振器11,1
2はコレクタ端子及びベース端子に対接地キャパシタ、
エミッタ端子に対接地インダクタが付加された直列帰還
型発振器となり、リアクタンス素子の配置は発振条件を
満足し得るものとなる。また、全体として対称形となる
ように回路が構成されている。
【0038】また半波長共振器19の中心部は基本波に
対して仮想接地点となるが、2倍波に対しては電界最大
点となる。このため、容量C1により接続された逓倍波
出力端子T1には基本発振周波数の2倍波が出力され、
基本波成分は出現しない。よって合成回路を付加するこ
となく所望の2倍波出力を得ることができ、小型に構成
可能となる。
【0039】ベース側スタブ13,16間には可変容量
回路20が接続されている。可変容量回路20は、バラ
クタダイオード21の両端に同じ値を有する容量C2,
C3が接続されていると共に各容量C2,C3の他端が
ベース側スタブ13,16にそれぞれ接続されている。
またバラクタダイオード21と容量C2との接続中点に
は、制御電圧端子T2がバラクタバイアス抵抗R1を介
して接続されている。さらにバラクタダイオード21と
容量C3の接続中点はバラクタバイアス抵抗R2を介し
て接地されている。
【0040】従って、可変容量回路20は制御電圧端子
T2に印加される電圧によってバラクタダイオード21
のバイアスが変化し、容量が変化する。この結果、ベー
ス側スタブ13,16間を接続する容量が制御電圧に応
じて変化するようになる。一般的には、制御電圧端子T
2に印加される電圧が高いほどバラクタダイオード21
の容量が小さくなるので、第1及び第2の発振器11,
12の発振周波数は高くなる。このように制御電圧端子
T2に印加する電圧に応じて第1及び第2の発振器1
1,12の発振周波数を変化させることができるように
なっている。
【0041】またエミッタ側スタブ15,18にはそれ
ぞれ接地点から等距離の箇所に同じ容量値を有する出力
用結合容量C4,C5が接続され、出力用結合容量C
4,C5を介して位相同期用出力端子T3,T4が接続
されている。
【0042】かかるプッシュプッシュ発振器10は、図
2に示すような位相同期回路32と組み合わされて用い
られ、周波数シンセサイザ30が構成される。ここで、
プッシュプッシュ発振器10の位相同期用出力端子T
3,T4は分周器31の入力端に接続されている。
【0043】プッシュプッシュ発振器10の位相同期用
出力端子T3,T4から出力される基本波両相信号S1
は、固定分周器である分周器31及び可変分周器である
比較分周器33を順次通過することにより、周波数がN
分の1に下げられる。すなわち基本波両相信号S1は分
周器31によりN1分周され、続く比較分周器33によ
りN2分周されることにより、最終的にN分周された信
号となる。但し、N,N1,N2は整数であり、N=N
1+N2とする。
【0044】ここで分周器31はプッシュプッシュ発振
器10から出力される基本発振周波数を位相同期回路3
2内の比較分周器33が動作可能な周波数にまで低くす
るために設けられている。分周器31は通常高速動作が
可能な半導体デバイスによって集積化されて構成され、
高周波でなる基本発振信号を分周できるようになってい
る。
【0045】このため、分周器31内の回路は通常差動
回路により構成されている。よって分周器31では、両
相信号を入力とする方が雑音除去効果、低入力レベルで
の動作が可能という点で都合がよく、本構成ではプッシ
ュプッシュ発振器10より両相信号が容易に得られる構
成となっている。
【0046】位相比較器34には、比較分周器33によ
り分周された基本波分周信号S2及び基準分周器36に
より分周された基準分周信号S3が入力される。この基
準分周信号S3は、例えば水晶発振器等の高安定な発振
信号を発生する基準発信源35から発生された基準信号
を基準分周器36によって分周した信号である。
【0047】位相比較器34は基本波分周信号S2を基
準分周信号S3と比較することにより、これら2つの信
号の周波数の差に応じた信号を出力する。チャージポン
プ37は位相比較器34から出力された信号を増幅して
ループフィルタ38に送出する。ループフィルタ38は
入力された電圧を平滑化して、プッシュプッシュ発振器
10の制御電圧S4を形成し、これをプッシュプッシュ
発振器10の制御電圧端子T2(図1)に供給する。ま
た、ループフィルタ38は位相同期ループの時間応答を
制御する働きも有している。
【0048】以上の構成において、周波数シンセサイザ
30は、プッシュプッシュ発振器10と位相同期回路3
2により位相同期ループ(PLL:Phase Locked Loo
p)を形成しており、プッシュプッシュ発振器10の発
振動作を安定化させると共に、プッシュプッシュ発振器
10の逓倍波出力端子T1から位相同期ループ内の分周
器の分周数によって発振周波数が制御可能となるように
構成されている。
【0049】この際、プッシュプッシュ発振器10の第
1及び第2の発振器11,12は、半波長共振器19を
介して分布結合されていることによる注入同期効果によ
り、位相雑音の良い状態で発振する。
【0050】また位相同期回路32は、第1及び第2の
発振器11,12から出力される目的周波数の2分の1
の基本波両相信号S1に基づいて動作するので、目的周
波数でPLL動作させる場合と比較して容易に回路が構
成でき、安定した位相同期処理を行うことができる。
【0051】かくして以上の構成によれば、第1及び第
2の発振器11,12をバイポーラトランジスタTr
1,Tr2とスタブ13〜15,16〜18で構成する
と共にこれらを半波長共振器19を介して分布結合さ
せ、半波長共振器19の中心から第1及び第2の発振器
11,12の発振周波数の2倍の周波数成分を周波数シ
ンセサイザ出力として取り出したことにより、マイクロ
波やミリ波帯において雑音特性に優れた発振信号を形成
し得る簡易な構成の周波数シンセサイザ30を実現でき
る。
【0052】また周波数シンセサイザ30の出力となる
所望信号の2分の1の周波数の信号を基に動作する第1
及び第2の発振器11,12及び位相同期ループを構成
すればよく、全体的な回路構成を簡単化できると共に良
好な位相雑音特性を得ることができる周波数シンセサイ
ザ30を実現できる。
【0053】さらにバランや合成回路等の特別な変換回
路を付加することなくプッシュプッシュ発振器10から
目的周波数の2倍波信号及び位相同期ループ用の基本波
両相信号S1を得ることができる。位相同期ループにつ
いては、基本波両相信号S1で分周器31、33や位相
比較器34を駆動していることにより、分周器31,3
3や位相比較器34を低レベルの入力信号で動作させる
ことができる。この結果、緩衝用の増幅器が不要となり
さらなる回路簡略化が可能となると同時に、両相動作に
よる雑音除去効果により誤動作が防止され雑音特性も改
善される。
【0054】(実施の形態2)図1との対応部分に同一
符号を付して示す図3において、40は全体として実施
の形態2のプッシュプッシュ発振器を示す。プッシュプ
ッシュ発振器40は、図2の周波数シンセサイザ30の
プッシュプッシュ発振器10に換えて用いられる。
【0055】プッシュプッシュ発振器40は、共振器部
分がリング状に形成されている。そして互いに対向する
2辺が第1の発振器11のベース側スタブ13及び第2
の発振器12のベース側スタブ16にそれぞれ分布結合
されている。
【0056】共振器がリング状の一波長共振器41とな
っているので、実施の形態1のように両端が開放された
半波長共振器19(図1)を用いる場合と比較して、開
放部分での放射損失や電界集中による導体損失が軽減さ
れるため共振動作によるエネルギー損失が小さくなる。
この結果周波数シンセサイザ30の発振出力信号の位相
雑音を低くすることができる。
【0057】また一波長共振器41の4辺のうちベース
側スタブ13,16に分布結合した2辺間には、可変容
量回路20が接続されている。これにより可変容量回路
20の制御電圧端子T2に制御電圧が印加されると、一
波長共振器41の互いに対称な2点間に制御電圧に応じ
た容量が接続された状態となる。この結果、プッシュプ
ッシュ発振器40の発振周波数が制御電圧に応じて変化
する。
【0058】このようにプッシュプッシュ発振器40で
は、一波長共振器41に可変容量回路20を接続したこ
とにより、実施の形態1のように第1及び第2の発振器
11,12のベース側スタブ13,16間を接続するよ
うに可変容量回路20を設けた場合と比較して、周波数
制御感度を大きくすることができ、周波数シンセサイザ
の出力可能な周波数範囲を広くすることができる。
【0059】一波長共振器41には出力用結合容量C1
を介して周波数シンセサイザ出力用端子である逓倍波出
力端子T1が接続されている。逓倍波出力端子T1は、
可変容量回路20が接続された2点間の中心、すなわち
一波長共振器41の基本波に対する仮想接地点に接続さ
れている。これにより逓倍波出力端子T1からは、第1
及び第2の発振器11,12により得られる基本波周波
数の2倍波のみを周波数シンセサイザ出力として取り出
すことができる。
【0060】かくして以上の構成によれば、両端が開放
された半波長共振器19(図1)に換えて、リング状の
一波長共振器41を設けたことにより、実施の形態1の
効果に加えて、位相雑音特性の良好な周波数シンセサイ
ザを実現できる。
【0061】また一波長共振器41上の180度離れた
2点を接続する位置に可変容量回路20を設け、制御電
圧により可変容量回路20の容量を変えることで目的の
周波数シンセサイザ出力を得るようにしたことにより、
大きな周波数制御範囲を有する周波数シンセサイザを実
現できる。
【0062】なお、一波長共振器41は、四角形状とし
た例を示したが、円形状や楕円形状としてもベース側ス
タブ13,16と分布結合するように配置すれば同様の
効果を得ることができる。
【0063】(実施の形態3)図1との対応部分に同一
符号を付して示す図4において、50は全体として実施
の形態3のプッシュプッシュ発振器を示す。プッシュプ
ッシュ発振器50は、図2の周波数シンセサイザのプッ
シュプッシュ発振器10に換えて用いられる。
【0064】プッシュプッシュ発振器50は、ベース側
スタブ13,16の間に、互いに同形状でなる奇数個の
半波長共振器51,52,53が互いに分布結合した状
態で配置されている。そして奇数個の半波長共振器51
〜53のうち中心の半波長共振器52には、出力用結合
容量C1を介して逓倍波出力端子T1が接続されてい
る。
【0065】つまり、逓倍波出力端子T1の接続位置は
プッシュプッシュ発振器50全体の対称線上に当たり仮
想接地点となる半波長共振器52の中心部分に選定され
ている。これにより、プッシュプッシュ発振器50で
は、第1及び第2の発振器11,12の発振周波数に対
して2倍の周波数の発振信号を逓倍波出力端子T1から
得て、これを周波数シンセサイザ出力として取り出すこ
とができる。
【0066】以上の構成において、半波長共振器51〜
53は第1及び第2の発振器11,12のベース側スタ
ブ13,16により、順次励振され全体として第1及び
第2の発振器11,12は同じ周波数で発振する。
【0067】そして複数の半波長共振器51〜53の中
心の半波長共振器52からは第1及び第2の発振器1
1,12の発振周波数すなわち基本波周波数成分は出力
されず、2倍波成分のみが出力される。このとき互いに
分布結合された複数の半波長共振器51〜53のフィル
タ効果により、1つの半波長共振器を設けた場合と比較
して一段と位相雑音特性の良い2倍波成分が出力され
る。
【0068】かくして以上の構成によれば、ベース側ス
タブ13,16の間に、互いに同形状でなる奇数個の半
波長共振器51〜53を互いに分布結合した状態で配置
したことにより、実施の形態1の効果に加えて、一段と
位相雑音特性の良い周波数シンセサイザを実現できる。
【0069】(実施の形態4)図1との対応部分に同一
符号を付して示す図5において、60は全体として実施
の形態4のプッシュプッシュ発振器を示す。プッシュプ
ッシュ発振器60は図2の周波数シンセサイザのプッシ
ュプッシュ発振器10に換えて用いられる。
【0070】プッシュプッシュ発振器60は、半波長共
振器61を構成する伝送線路の一部分が他の部分に比べ
て幅広に形成されている。これにより半波長共振器61
は、特性インピーダンスが部分的に変化した状態とな
る。この結果、半波長共振器61は基本波の特性に大き
な影響を与えずに、歪みが大きくなる発振条件を得るこ
とができることにより、逓倍波出力端子T1から出力さ
れる周波数シンセサイザ出力の所望2倍波の出力レベル
を高めることができる。
【0071】かくして以上の構成によれば、半波長共振
器61を構成する伝送線路を特性インピーダンスが部分
的に異なるように形成したことにより、実施の形態1の
効果に加えて、一段と大きな周波数シンセサイザ出力を
得ることができる周波数シンセサイザを実現できる。
【0072】(他の実施の形態)なお上述の実施の形態
3では、半波長共振器を3つ設けた場合について述べた
が、本発明はこれに限らず、要は第1及び第2の発振器
11,12のベース側スタブ13,16の間に、互いに
同形状でなる奇数個の伝送線路を互いに分布結合するよ
うに並べて配置し、奇数個の伝送線路のうちの中心の伝
送線路から第1及び第2の発振器11,12の発振周波
数に対して2倍波成分を取り出して周波数シンセサイザ
出力とすればよい。
【0073】また上述の実施の形態4では、半波長共振
器61を構成する伝送線路の線路幅を一部変えることに
より特性インピーダンスを異なるようにした場合につい
て述べたが、本発明はこれに限らず、例えば共振器下部
の基板誘電率や基板厚さなどを部分的に変えることによ
り特性インピーダンスを異なるものとするようにしても
よい。また上述の実施の形態4とは逆に、半波長共振器
の開放端の特性インピーダンスを低くし、中心部分の特
性インピーダンスを高くすれば、半波長共振器を小型化
することができ、この結果周波数シンセサイザ全体を小
型化できるという効果もある。
【0074】また上述の実施の形態では、第1及び第2
の発振器11,12のエミッタ側スタブ15,18から
基本波両相信号S1を取り出し、この両相信号を分周す
ることにより位相比較のための基本波分周信号S2を形
成する場合について述べたが、本発明はこれに限らず、
基本波の片相信号のみを取り出して分周することにより
位相比較のための分周信号を形成するようにしてもよ
い。
【0075】また上述の実施の形態では、線路型共振器
としての半波長共振器19,51〜53,61又は一波
長共振器41を第1及び第2の発振器11,12のベー
ス側スタブ13,16に分布結合させた場合について述
べたが、本発明はこれに限らず、例えばコレクタ側スタ
ブ14,17に分布結合させても上述の実施の形態と同
様の効果を得ることができる。
【0076】また上述の実施の形態では、可変容量回路
20を、ベース側スタブ13,16の間又はリング状の
一波長共振器41の内部に接続する場合について述べた
が、本発明はこれに限らず、例えばコレクタ側スタブ1
4,17間に接続してもよく、要は第1及び第2の発振
器11,12を共振器により分布結合したときに互いに
対称となる2点間に接続すればよい。
【0077】また上述の実施の形態では、発振周波数制
御回路として、図2に示すような位相同期回路32を設
けることにより周波数シンセサイザ出力を安定化及び変
化させる場合について述べたが、本発明はこれに限ら
ず、要は高安定な基準発振源35から得られる基準信号
と先端接地スタブ15,18から出力される基本波信号
とを比較し、これら2つの信号の周波数の差に応じた電
圧を可変容量回路20の制御電圧として出力することに
より第1及び第2の発振器11,12の発振周波数を制
御できるものであれば、どのような回路構成であっても
よい。
【0078】また上述の実施の形態では、バイポーラト
ランジスタTr1,Tr2を用いた場合について述べた
が、本発明はこれに限らず、バイポーラトランジスタT
r1,Tr2を電界効果トランジスタに、ベースをゲー
トに、コレクタをドレインに、エミッタをソースにそれ
ぞれ置き換えた場合でも上述の実施の形態と同様の効果
を得ることができる。
【0079】また上述の実施の形態では、共振器やスタ
ブ素子を伝送線路により構成した場合について述べた
が、具体的にこれらはストリップ線路やマイクロストリ
ップ線路などの通常マイクロ波伝送線路として用いられ
る種々の伝送線路により形成される。また、共振器部分
は誘電体同軸共振器を用いて構成することも可能であ
る。因みに、誘電体同軸共振器を用いた場合には、両端
開放または両端接地の同軸共振器を用いて、第1及び第
2の共振器11,12のスタブと分布結合するように共
振器端部の絶縁被膜を取り除いて形成すればよい。
【0080】また上述の実施の形態では、バラクタダイ
オード21をバイアスする回路として、抵抗R1,R2
を用いた場合について述べたが、本発明はこれに限ら
ず、抵抗R1,R2に換えてインダクタを用いても低雑
音のプッシュプッシュ発振器を得ることができることは
明らかである。
【0081】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
周波数シンセサイザの発振器部分を、伝送線路を主要構
成とした互いに同一な2つの発振器と、当該伝送線路に
分布結合した線路型共振器とにより構成し、当該線路型
共振器の中心から第1及び第2の発振器の発振周波数の
2倍の周波数成分を周波数シンセサイザ出力として取り
出したことにより、マイクロ波やミリ波帯において雑音
特性に優れた発振信号を形成し得る簡易な構成の周波数
シンセサイザを実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の周波数シンセサイザに用いられる実施
の形態1のプッシュプッシュ発振器の回路構成を示す接
続図
【図2】本発明の周波数シンセサイザの一例を示すブロ
ック図
【図3】本発明の周波数シンセサイザに用いられる実施
の形態2のプッシュプッシュ発振器の回路構成を示す接
続図
【図4】本発明の周波数シンセサイザに用いられる実施
の形態3のプッシュプッシュ発振器の回路構成を示す接
続図
【図5】本発明の周波数シンセサイザに用いられる実施
の形態4のプッシュプッシュ発振器の回路構成を示す接
続図
【図6】従来の周波数シンセサイザの構成を示す接続図
【符号の説明】
10,40,50,60 プッシュプッシュ発振器 11,12 発振器 13,14,16,17 先端開放スタブ 15,18 先端接地スタブ 19,51〜53,61 半波長共振器 20 可変容量回路 21 バラクタダイオード 30 周波数シンセサイザ 32 位相同期回路 33 比較分周器 34 位相比較器 35 基準発信源 36 基準分周器 41 一波長共振器 T1 逓倍波出力端子 T2 制御電圧端子 T3,T4 位相同期用出力端子 C1,C4,C5 出力用結合容量 Tr1,Tr2 バイポーラトランジスタ
フロントページの続き Fターム(参考) 5J081 AA11 AA19 BB06 CC07 CC30 DD03 DD19 EE09 EE18 FF05 JJ12 JJ14 KK02 KK09 KK22 LL05 LL07 MM01 5J106 AA01 BB10 CC02 HH01 JJ01 KK12 KK27

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 バイポーラトランジスタのベース端子及
    びコレクタ端子にそれぞれ先端開放伝送線路が接続され
    ていると共にエミッタ端子に先端接地伝送線路が接続さ
    れて構成された互いに同一な第1及び第2の発振器と、 前記第1及び第2の発振器の伝送線路に分布結合された
    線路型共振器と、 前記第1及び第2の発振器を前記線路型共振器により分
    布結合したときに互いに対称となる2点間を接続するよ
    うに設けられ、制御電圧により容量が変化する可変容量
    回路と、 高安定な基準発振源から得られる基準信号と前記先端接
    地伝送線路から出力される発振信号を分周した信号とを
    比較し、当該2つの信号の周波数の差に応じた電圧を前
    記可変容量回路の制御電圧として出力することにより前
    記第1及び第2の発振器の発振周波数を制御する発振周
    波数制御回路とを具備し、前記第1及び第2の発振器の
    発振周波数の2倍波成分を前記線路型共振器から取り出
    して周波数シンセサイザ出力とする周波数シンセサイ
    ザ。
  2. 【請求項2】 線路型共振器は、 両端開放伝送線路により構成され、一方の開放端部分が
    第1の発振器のベース側伝送線路に分布結合されている
    と共に、他方の開放端部分が第2の発振器のベース側伝
    送線路に分布結合されている請求項1に記載の周波数シ
    ンセサイザ。
  3. 【請求項3】 線路型共振器は、 中心部分に容量が接続され、当該容量を介して第1及び
    第2の発振器の発振周波数の2倍波成分を取り出して周
    波数シンセサイザ出力とする請求項2に記載の周波数シ
    ンセサイザ。
  4. 【請求項4】 線路型共振器は、 リング状の伝送線路により構成され、互いに対向する2
    辺が第1の発振器のバイポーラトランジスタのベース端
    子に接続された伝送線路及び第2の発振器のバイポーラ
    トランジスタのベース端子に接続された伝送線路にそれ
    ぞれ分布結合されている請求項1に記載の周波数シンセ
    サイザ。
  5. 【請求項5】 線路型共振器は、 第1の発振器のバイポーラトランジスタのベース端子に
    接続された伝送線路と第2の発振器のバイポーラトラン
    ジスタのベース端子に接続された伝送線路との間に、互
    いに同形状でなる奇数個の伝送線路を互いに分布結合す
    るように並べて配置することにより構成され、 当該奇数個の伝送線路のうちの中心の伝送線路から第1
    及び第2の発振器の発振周波数の2倍波成分を取り出し
    て周波数シンセサイザ出力とする請求項1に記載の周波
    数シンセサイザ。
  6. 【請求項6】 可変容量回路を、線路型共振器の互いに
    対称となる2点間に接続した請求項1から請求項5のい
    ずれかに記載の周波数シンセサイザ。
  7. 【請求項7】 線路型共振器は特性インピーダンスが部
    分的に異なるように形成されている請求項1から請求項
    6のいずれかに記載の周波数シンセサイザ。
  8. 【請求項8】 発振周波数制御回路は、 先端接地伝送線路から出力される互いに逆相の発振信号
    を分周する第1の分周回路と、 高安定な基準発振源からの基準発振信号を分周する第2
    の分周回路と、 第1及び第2の分周回路の出力の位相を比較することに
    より、第1及び第2の分周回路から出力される2つの信
    号の周波数の差に応じた電圧を前記制御電圧として出力
    する位相比較回路とを具備する請求項1から請求項7の
    いずれかに記載の周波数シンセサイザ。
  9. 【請求項9】 第1及び第2の発振器それぞれの先端接
    地伝送線路に出力用結合容量を接続し、当該出力用結合
    容量を介して第1及び第2の発振器から容量結合して取
    り出した位相が互いに180度反転した両相の発振信号
    を、発振周波数制御回路内の分周回路の入力とした請求
    項1から請求項8のいずれかに記載の周波数シンセサイ
    ザ。
  10. 【請求項10】 バイポーラトランジスタを電界効果ト
    ランジスタに、ベースをゲートに、コレクタをドレイン
    に、エミッタをソースにそれぞれ置き換えた請求項1か
    ら請求項9のいずれかに記載の周波数シンセサイザ。
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