JP2009147153A - 薄膜トランジスタ構造、表示装置及びその製造方法 - Google Patents

薄膜トランジスタ構造、表示装置及びその製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】抵抗制御が容易で、品質の良好な薄膜トランジスタ構造、表示装置及びその製造方法を提供する。
【解決手段】薄膜トランジスタ構造10において、半導体層22は、p型不純物イオンのみドープされたチャネル領域30を備えている。半導体層22は、チャネル領域30を間に挟むと共に、ソース領域35及びドレイン領域36として機能する一対の高濃度不純物領域33を備えている。半導体層22は、ソース領域35とチャネル領域30と、及び、ドレイン領域36とチャネル領域30と、の間にそれぞれ形成されてn型不純物イオンのみドープされた低濃度不純物領域(LDD領域31,32)を備えている。ゲート電極24は、チャネル領域30及びLDD領域31,32をオーバーラップするように形成されている。
【選択図】図3

Description

本発明は、薄膜トランジスタ構造、表示装置及びその製造方法に関する。
多結晶シリコンを用いた通常の薄膜トランジスタ(TFT:Thin Film Transistor)は、非晶質シリコンを用いたTFTに比べてオフ電流(ゲートオフ時のドレイン電流)が高いため、画素電極に書き込まれた電荷を十分に保持することが困難である。このため、ゲート電極の真下領域の外側に低濃度不純物領域が形成されたLDD(Lightly Doped Drain)構造を用いて、多結晶シリコンTFTのオフ電流を低減している。
しかしながら、通常のLDD構造では、ゲート電極に大きな電圧を印加してゆくにつれ、ソース領域側に位置する低濃度不純物領域の寄生抵抗により、電流駆動能力が低下してしまう。このため、通常のLDD構造を備えたTFTは、入力信号の電圧が高くなると、信頼性が低下し、且つ、高速動作が困難になる。
これらのTFTに対し、例えば、特許文献1に開示されているように、LDDがゲート電極によって覆われた、ゲートオーバーラップLDD構造を有するTFTが研究・開発されている。このようなTFTは、電流駆動能力の低下が無く、ホットキャリアによる特性劣化が少ないことから、高い信頼性を有している。
特開2002-134751号公報
特許文献1に開示されるような従来のゲートオーバーラップLDD構造100を有するTFT基板101の製造工程を図6〜8に示す。
TFT基板101の製造工程において、まず、図6に示すように、多結晶シリコンで構成された半導体層102、及び、半導体層102上に形成されたゲート絶縁膜103を備えた絶縁性基板104を準備する。次に、この絶縁性基板104の半導体層102の全体にp型不純物イオン105をドープする。
続いて、図7に示すように、ゲート絶縁膜103上の所定領域にレジスト106を設けた後、n型不純物イオン107をドープして、半導体層102のレジスト106直下にチャネル領域108を、また、半導体層102の残りの部分にn型不純物イオン107がドープされた低濃度不純物領域109をそれぞれ形成する。
次に、図8に示すように、ゲート絶縁膜103上において、チャネル領域108と、低濃度不純物領域109のチャネル領域108に隣接する所定部分と、のみを覆うようにゲート電極110を形成する。続いて、ゲート絶縁膜103側から半導体層102にn型不純物イオン107をドープして、チャネル領域108と低濃度不純物領域109とを間に挟むと共に、ソース領域111及びドレイン領域112として機能する一対の高濃度不純物領域113を形成する。
このとき、半導体層102において、チャネル領域108の両側に形成されて、ゲート絶縁膜103にオーバーラップされる低濃度不純物領域109(ゲートオーバーラップLDD領域114,115)は、n型不純物イオン107の他に、チャネル領域108を形成する際にドープされたp型不純物イオン105も含んでいる。このため、ゲートオーバーラップLDD領域114,115の抵抗制御が困難である。したがって、ゲートオーバーラップLDD領域114,115の抵抗を大きくすると、抵抗バラツキも大きくなってしまい、TFTの品質が低下するという問題がある。
また、TFTの特性を向上させるために、従来、CGS膜(Continuous Grain Silicon膜)が半導体層に用いられているが、近年、CGS膜中にニッケル(Ni)などの触媒金属元素を添加せずに作製するA−CGS膜が研究・開発されている。このA−CGS膜は、従来のCGS膜に比べて、ゲートオーバーラップLDD領域により高い抵抗が加わる。このため、抵抗バラツキもその分、従来よりも大きくなってしまう。
本発明は、斯かる諸点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、抵抗制御が容易で、品質の良好な薄膜トランジスタ構造、表示装置及びその製造方法を提供することである。
本発明に係る薄膜トランジスタ構造は、絶縁性基板と、絶縁性基板上に形成された半導体層と、半導体層上に形成された絶縁層と、絶縁層上に形成されたゲート電極と、を備えている。半導体層は、p型不純物イオンのみドープされたチャネル領域を備えている。半導体層は、チャネル領域を間に挟むと共に、ソース領域及びドレイン領域として機能する一対の高濃度不純物領域を備えている。半導体層は、ソース領域とチャネル領域と、及び、ドレイン領域とチャネル領域と、の間にそれぞれ形成されてn型不純物イオンのみドープされた低濃度不純物領域を備えている。ゲート電極は、チャネル領域及び低濃度不純物領域をオーバーラップするように形成されている。
本発明に係る表示装置は、上述の薄膜トランジスタ構造を備えている。
本発明に係る表示装置の製造方法は、半導体層と、半導体層上に形成された絶縁層と、を備えた絶縁性基板を準備する第1ステップと、絶縁層側から半導体層にp型不純物イオンをドープして、半導体層の所定部分にp型不純物イオンのみドープされたチャネル領域を形成する第2ステップと、絶縁層上においてチャネル領域のみを覆うようにマスクを形成する第3ステップと、絶縁層側から半導体層にn型不純物イオンをドープして、チャネル領域を挟むように半導体層にn型不純物イオンのみドープされた低濃度不純物領域を形成する第4ステップと、マスクを除去し、絶縁層上において、チャネル領域と、低濃度不純物領域のチャネル領域に隣接する所定部分と、のみを覆うようにゲート電極を形成する第5ステップと、絶縁層側から半導体層にn型不純物イオンをドープして、チャネル領域と低濃度不純物領域とを間に挟むと共に、ソース領域及びドレイン領域として機能する一対の高濃度不純物領域を形成する第6ステップと、を備えている。
上述の本発明に係る薄膜トランジスタ構造、表示装置及びその製造方法によれば、TFTのゲートオーバーラップLDD領域にはチャネル領域にドープされているp型不純物イオンが含まれていない。このため、ゲートオーバーラップLDD領域は、n型不純物イオンのみドープされた低濃度不純物領域を構成している。したがって、ゲートオーバーラップLDD領域の抵抗制御が容易であり、当該領域の抵抗を大きくしても、抵抗バラツキを良好に抑制することができ、TFTの品質が良好となる。
また、本発明に係る薄膜トランジスタ構造は、n型不純物イオンが、燐(P)イオン、砒素(As)イオン、アンチモン(Sb)イオン又はビスマス(Bi)イオンであってもよい。
さらに、本発明に係る薄膜トランジスタ構造は、p型不純物イオンが、ホウ素(B)イオン、アルミニウム(Al)イオン、ガリウム(Ga)イオン又はインジウム(In)イオンであってもよい。
以上説明したように、本発明によれば、抵抗制御が容易で、品質の良好な薄膜トランジスタ構造、表示装置及びその製造方法を提供することができる。
以下、本発明の実施形態に係る薄膜トランジスタ構造及びそれを備えた表示装置を図面に基づいて詳細に説明する。また、薄膜トランジスタ構造として、nチャネル型薄膜トランジスタ構造を用いて説明する。さらに、表示装置として液晶表示装置を用いて説明する。尚、本発明は、以下の実施形態に限定されるものではない。
(実施形態)
図1〜3は、本実施形態にかかるnチャネル型薄膜トランジスタ構造10を備えたTFT基板20の製造工程における各段階の、TFT基板20の断面図を示す。
TFT基板20は、図3に示すように、基板21と、基板21上に形成された半導体層22と、半導体層22上に形成されたゲート絶縁膜23と、ゲート絶縁膜23上に形成されたゲート電極24と、を備えている。
基板21は、ガラスまたはプラスチック等の絶縁性部材で形成されている。基板21として、導体や半導体の表面に絶縁膜が堆積されたものを用いてもよい。
基板21上には、分離された複数の島状(アイランド状)の半導体層22が形成されている。半導体層22は、チャネル領域30、n型の高濃度不純物領域33、及び、n型の低濃度不純物領域(LDD領域31,32)を備えている。チャネル領域30はp型不純物イオンのみドープされている。高濃度不純物領域33は、チャネル領域30を間に挟み、ソース領域35及びドレイン領域36として機能する一対の領域で構成されている。LDD領域31,32は、n型不純物イオンのみドープされている。LDD領域31は、ソース領域35とチャネル領域30との間に形成されている。LDD領域32は、ドレイン領域36とチャネル領域30との間に形成されている。
ゲート絶縁膜23は、例えばSiO又はSiN等の絶縁性部材で形成されている。
ゲート電極24は、ゲート絶縁膜23上に形成されており、チャネル領域30の導電状態を制御する。ゲート電極24は、アルミニウム、タンタル、チタン、シリコン、またはこれらの合金等で形成されている。ゲート電極24は、半導体層22のチャネル領域30及びLDD領域31,32をオーバーラップするように形成されている。これにより、いわゆる「ゲートオーバーラップLDD構造」が形成されている。
ゲートオーバーラップLDD構造において、各LDD領域31,32、チャネル領域30及びそれらにより規定されるゲート電極24の長さは特に限定されない。一例としては、チャネル領域30の長さ方向に沿って、それぞれ各LDD領域31,32の長さがそれぞれ0.5〜3.0μm、チャネル領域30の長さが3.0〜6.0μmであり、ゲート電極24の長さが、2×(LDD領域31又は32の長さ)+(チャネル領域30の長さ)の数式により、4.0〜12.0μmに形成されていてもよい。
次に、本発明の実施形態に係るnチャネル型薄膜トランジスタ構造10を備えたTFT基板20の製造方法を、図1〜3に基づいて詳細に説明する。
まず、ガラスなどの絶縁性の基板21上にCVD(化学的気相成長)装置などを用いて、例えば、厚さが10〜500nm程度の非晶質シリコン膜を堆積させる。そして、550〜600℃程度の温度で基板21全体をアニールするか、またはレーザーを非晶質シリコン膜に照射することにより、非晶質シリコン膜を結晶化させて多結晶シリコン膜を得る。
次に、フォトリソグラフィ技術により、半導体層22の位置と形状を規定するフォトレジストパータンを多結晶シリコン膜上に形成した後、ドライエッチングなどのエッチング技術を用いて多結晶シリコン膜を任意の形状(例えばアイランド状)にパターニングする。これにより、半導体層22を形成する。
続いて、CVD装置などを用い、基板21の上面全体を覆うようにして、例えば、厚さが70〜150nm程度のSiO膜を堆積し、ゲート絶縁膜23を形成する。
次に、図1に示すように、半導体層22におけるチャネル領域30以外の部分を覆うように、ゲート絶縁膜23上にフォトレジスト40を形成する。このフォトレジスト40は、次の不純物ドープ工程で不純物注入阻止層として機能する。
次に、フォトレジスト40をマスクとして、低ドーズ量のホウ素(B)イオン50(p型不純物イオン)を半導体層22にドープする。不純物のドープ方法としては、例えばドーズ量1×1013〜5×1014cm−2程度のホウ素(B)イオン50を電界加速して半導体層22に注入する。不純物のドープ法としては、この他にレーザードープ法やプラズマドープ法などの方法を用いてもよい。また、p型不純物イオンは、ホウ素(B)イオン50に限らず、アルミニウム(Al)イオン、ガリウム(Ga)イオン又はインジウム(In)イオン等であってもよい。
これにより、半導体層22のチャネル領域30のみにp型不純物イオンであるホウ素(B)イオン50がドープされてp型の低濃度不純物領域が形成される。
次に、フォトレジスト40をアッシングなどによって除去した後、図2に示すように、半導体層22におけるチャネル領域30を覆うように、ゲート絶縁膜23上にフォトレジスト41を形成する。このフォトレジスト41は、次の不純物ドープ工程で不純物注入阻止層として機能する。
次に、フォトレジスト41をマスクとして、低ドーズ量の燐(P)イオン51(n型不純物イオン)を半導体層22にドープする。不純物のドープ方法としては、例えばドーズ量1×1013〜5×1014cm−2程度の燐(P)イオン51を電界加速して半導体層22に注入する。不純物のドープ法としては、この他にレーザードープ法やプラズマドープ法などの方法を用いてもよい。また、n型不純物イオンは、燐(P)イオン51に限らず、砒素(As)イオン、アンチモン(Sb)イオン又はビスマス(Bi)イオン等であってもよい。
これにより、半導体層22のチャネル領域30を挟むようにn型不純物イオンである燐(P)イオン51がドープされたn型の低濃度不純物領域34が形成される。
次に、フォトレジスト41をアッシングなどによって除去した後、図3に示すように、ゲート絶縁膜23上にゲート電極24を形成する。ゲート電極24は、例えば、アルミニウムを用いてスパッタリング法等で厚さが400〜700nm程度となるように導電膜を形成した後、フォトリソグラフィおよびエッチング技術により、この導電膜をパターニングすることによって形成する。導電膜は、ゲート絶縁膜23上において、半導体層22のチャネル領域30と、n型の低濃度不純物領域34のチャネル領域30に隣接する部分と、のみを覆うようにパターニングする。このとき、ゲート電極24が覆うn型の低濃度不純物領域34のチャネル領域30に隣接する部分が、後の工程によって形成されるLDD領域31,32となる。
次に、ゲート電極24を形成したゲート絶縁膜23側から、半導体層22に高ドーズ量の燐(P)イオン51(n型不純物イオン)を半導体層22にドープする。このとき、ゲート電極24がマスクとして機能し、燐(P)イオン51は半導体層22のゲート電極24に覆われていない部分にドープされる。これにより、半導体層22に、チャネル領域30とn型の低濃度不純物領域(LDD領域31,32)とを間に挟むと共に、ソース領域35及びドレイン領域36として機能する一対のn型の高濃度不純物領域33が形成される。
続いて、上述の工程により作製したnチャネル型薄膜トランジスタ構造10を備えたTFT基板20を、液晶層62を介してカラーフィルタ基板61と貼り合わせ、さらにバックライト63等を設けることにより、図5に示すような液晶表示装置60を作製する。
なお、上記実施形態では、表示装置として、LCD(liquid crystal display;液晶表示ディスプレイ)に係るものを例示したが、本発明は、PD(plasma display;プラズマディスプレイ)、PALC(plasma addressed liquid crystal display;プラズマアドレス液晶ディスプレイ)、有機EL(organic electroluminescence )、無機EL(inorganic electroluminescence )、FED(field emission display;電界放出ディスプレイ)、又は、SED(surface-conduction electron-emitter display;表面電界ディスプレイ)などの表示装置にも適用することができる。
(作用効果)
次に、作用効果について説明する。
本実施形態に係る薄膜トランジスタ構造10の半導体層22は、ホウ素(B)イオン50のみドープされたチャネル領域30を備えている。半導体層22は、チャネル領域30を間に挟むと共に、ソース領域35及びドレイン領域36として機能する一対の高濃度不純物領域33を備えている。半導体層22は、ソース領域35とチャネル領域30と、及び、ドレイン領域36とチャネル領域30と、の間にそれぞれ形成されて燐(P)イオン51のみドープされたLDD領域31,32を備えている。ゲート電極24は、チャネル領域30及びLDD領域31,32をオーバーラップするように形成されている。
本実施形態に係る液晶表示装置60の製造方法は、半導体層22と、半導体層22上に形成されたゲート絶縁膜23と、を備えた基板21を準備する第1ステップと、ゲート絶縁膜23側から半導体層22にホウ素(B)イオン50をドープして、半導体層22の所定部分にホウ素(B)イオン50のみドープされたチャネル領域30を形成する第2ステップと、ゲート絶縁膜23上においてチャネル領域30のみを覆うようにマスクを形成する第3ステップと、ゲート絶縁膜23側から半導体層22に燐(P)イオン51をドープして、チャネル領域30を挟むように半導体層22に燐(P)イオン51のみドープされたn型の低濃度不純物領域34を形成する第4ステップと、マスクを除去し、ゲート絶縁膜23上において、チャネル領域30と、n型の低濃度不純物領域34のチャネル領域30に隣接する所定部分(後のLDD領域31,32に対応)と、のみを覆うようにゲート電極24を形成する第5ステップと、ゲート絶縁膜23側から半導体層22に燐(P)イオン51をドープして、チャネル領域30とLDD領域31,32とを間に挟むと共に、ソース領域35及びドレイン領域36として機能する一対の高濃度不純物領域33を形成する第6ステップと、を備えている。
上述の本発明に係る薄膜トランジスタ構造10及び表示装置の製造方法によれば、TFTのLDD領域31,32にはチャネル領域30にドープされているホウ素(B)イオン50が含まれていない。このため、LDD領域31,32は、燐(P)イオン51のみドープされたn型の低濃度不純物領域を構成している。したがって、LDD領域31,32の抵抗を、図4に示すような劣化率−LDD領域抵抗曲線の信頼性保証範囲内に制御することが容易である。このため、LDD領域31,32の抵抗を大きくしても、抵抗バラツキを良好に抑制することができ、TFTの品質が良好となる。
以上説明したように、本発明は、薄膜トランジスタ構造、表示装置及びその製造方法について有用である。
低ドーズ量のp型不純物イオンドープ工程におけるTFT基板の断面図である。 低ドーズ量のn型不純物イオンドープ工程におけるTFT基板の断面図である。 nチャネル型薄膜トランジスタ構造を備えたTFT基板の断面図である。 TFTの劣化率−LDD領域抵抗曲線を示すグラフである。 液晶表示装置の断面図である。 従来の低ドーズ量のp型不純物イオンドープ工程におけるTFT基板の断面図である。 従来の低ドーズ量のn型不純物イオンドープ工程におけるTFT基板の断面図である。 従来のnチャネル型薄膜トランジスタ構造を備えたTFT基板の断面図である。
符号の説明
10 薄膜トランジスタ構造
20 TFT基板
21 基板
22 半導体層
23 ゲート絶縁膜
24 ゲート電極
30 チャネル領域
31 LDD領域
31,32 LDD領域
33 高濃度不純物領域
34 低濃度不純物領域
35 ソース領域
36 ドレイン領域
40,41 フォトレジスト
50 ホウ素(B)イオン
51 燐(P)イオン
60 液晶表示装置

Claims (5)

  1. 絶縁性基板と、該絶縁性基板上に形成された半導体層と、該半導体層上に形成された絶縁層と、該絶縁層上に形成されたゲート電極と、を備え、
    上記半導体層は、
    p型不純物イオンのみドープされたチャネル領域と、
    上記チャネル領域を間に挟むと共に、ソース領域及びドレイン領域として機能する一対の高濃度不純物領域と、
    上記ソース領域と上記チャネル領域と、及び、上記ドレイン領域と該チャネル領域と、の間にそれぞれ形成されてn型不純物イオンのみドープされた低濃度不純物領域と、
    を備え、
    上記ゲート電極は、上記チャネル領域及び上記低濃度不純物領域をオーバーラップするように形成された薄膜トランジスタ構造。
  2. 上記n型不純物イオンは、燐(P)イオン、砒素(As)イオン、アンチモン(Sb)イオン又はビスマス(Bi)イオンである請求項1に記載の薄膜トランジスタ構造。
  3. 上記p型不純物イオンは、ホウ素(B)イオン、アルミニウム(Al)イオン、ガリウム(Ga)イオン又はインジウム(In)イオンである請求項1に記載の薄膜トランジスタ構造。
  4. 請求項1から3のいずれかに記載の薄膜トランジスタ構造を備えた表示装置。
  5. 半導体層と、該半導体層上に形成された絶縁層と、を備えた絶縁性基板を準備する第1ステップと、
    上記絶縁層側から上記半導体層にp型不純物イオンをドープして、該半導体層の所定部分にp型不純物イオンのみドープされたチャネル領域を形成する第2ステップと、
    上記絶縁層上において上記チャネル領域のみを覆うようにマスクを形成する第3ステップと、
    上記絶縁層側から上記半導体層にn型不純物イオンをドープして、上記チャネル領域を挟むように該半導体層にn型不純物イオンのみドープされた低濃度不純物領域を形成する第4ステップと、
    上記マスクを除去し、上記絶縁層上において、上記チャネル領域と、上記低濃度不純物領域の該チャネル領域に隣接する所定部分と、のみを覆うようにゲート電極を形成する第5ステップと、
    上記絶縁層側から上記半導体層にn型不純物イオンをドープして、上記チャネル領域と上記低濃度不純物領域とを間に挟むと共に、ソース領域及びドレイン領域として機能する一対の高濃度不純物領域を形成する第6ステップと、
    を備えた表示装置の製造方法。
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