JP2009147071A - 半導体発光素子 - Google Patents

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Abstract

【課題】発光に必要な電圧を低下することのできる半導体発光素子を提供する。
【解決手段】LEDは、キャリアが注入されることにより発光する発光層と、発光層の一方の主面側に形成されたフォトニック結晶層8とを備えている。フォトニック結晶層8は、Siを含む複数の格子点81と、母層82とを有している。母層82は、平面的に見て複数の格子点81の各々を取り囲んでおり、かつGaNを含んでいる。複数の格子点81のうち一つの格子点81aと、格子点81aに最も近い格子点81bとの間隔は130nm以上10μm以下である。
【選択図】図3

Description

本発明は半導体発光素子に関し、より特定的には、2次元回折格子を備えた半導体発光素子に関する。
LED(Light Emitting Diode)は、低電力で駆動することのできる光源であるため、携帯電話を含む携帯情報端末などの表示装置の照明や、電飾などに盛んに用いられている。特にGaN(窒化ガリウム)系材料よりなるLEDは、青色に発光するとともに、蛍光体と組み合わせることで白色にも発光する。このため、GaN系の材料よりなるLEDは、高輝度化に関する取り組みが盛んに行なわれている。
GaN系材料よりなる従来のLEDは、たとえば以下のような構造を有している。すなわち、サファイア基板上に、n型GaN層、InGaN活性層、p型GaN層、およびp型電極がこの順序で形成されており、InGaN活性層、p型GaN層、およびp型電極の各々の一部を除去することにより露出されたn型GaN層の表面にn型電極が形成されている。
上記従来のLEDの光の取り出し効率は低かった。特にGaN系材料よりなるLEDにおいては、GaNの屈折率(2.54)が空気に対して非常に大きいため、青色光がLED内部から空気中へ出る際の全反射角が大きい。このようなGaNの性質に起因して、青色光を素子外へ効率良く取り出すことは難しかった。
そこで、LEDの光の取り出し効率を改善するために、LEDの周囲をエポキシ系樹脂やシリコーン系樹脂で覆う技術が提案されている。これらの樹脂は、GaNの屈折率と空気の屈折率との中間程度の屈折率を有しているので、光がLED内部から空気中へ出る際の全反射角が段階的に小さくなる。その結果、LEDの光の取り出し効率を改善することができる。
また、LEDの光の取り出し効率を改善するための他の技術として、2次元フォトニック結晶層をLEDに形成する技術が提案されている。たとえば特開2006−49855号公報(特許文献1)においては、空気中に露出したp型GaN層の表面に複数の円柱を形成することにより、LEDの2次元フォトニック結晶層が製造されている。また特開2006−196658号公報(特許文献2)においては、GaN層の表面に複数の孔を形成することにより、LEDの2次元フォトニック結晶層が製造されている。これらの2次元フォトニック結晶層は空気とLEDとの中間の屈折率を有するので、光がLED内部から空気中へ出る際の全反射角が段階的に小さくなる。その結果、LEDの光の取り出し効率を改善することができる。
さらに、2次元フォトニック結晶層を半導体発光素子に形成する技術に関連して、たとえば国際公開第2006/062084号パンフレット(特許文献3)には、SiO2およびGaNよりなる2次元フォトニック結晶層を半導体レーザに形成する技術が開示されている。また特開2004−111766号公報(特許文献4)には、空気およびGaNよりなる2次元フォトニック結晶層を、マストランスポート法を用いて半導体レーザに形成する技術が開示されている。
ここで、SiO2は比較的高い融点を有しているため、GaN層をエピタキシャル成長する際に高温(1000℃〜1200℃程度)に保たれても変形することがない。また、SiO2は低い屈折率(1.5以下)を有しているため、GaN層との間に1以上の大きな屈折率差を有している。さらにSiO2は加工が容易である。これらの理由により、特許文献3に開示されているSiO2およびGaNよりなる2次元フォトニック結晶層は、LEDなどの半導体発光素子の2次元フォトニック結晶層として特に適している。
特開2006−49855号公報 特開2006−196658号公報 国際公開第2006/062084号パンフレット 特開2004−111766号公報
一方で、SiO2およびGaNよりなる2次元フォトニック結晶層には、発光に必要な電圧が高いという問題があった。この問題は、SiO2に限らず、Siを含む材料とGaNを含む材料とにより構成される2次元フォトニック結晶層を備える半導体発光素子において共通に起こりうる問題である。
したがって、本発明の目的は、発光に必要な電圧を低下することのできる半導体発光素子を提供することである。
本発明の半導体発光素子は、キャリアが注入されることにより発光する発光層と、発光層の一方の主面側に形成された2次元回折格子とを備えている。2次元回折格子は、Siを含む複数の格子点と、母層とを有している。母層は、平面的に見て複数の格子点の各々を取り囲んでおり、かつGaNを含んでいる。複数の格子点のうち一つの格子点と、一つの格子点に最も近い格子点との間隔は130nm以上10μm以下である。
本願発明者らは、SiO2およびGaNよりなる2次元フォトニック結晶層においては、GaNを含む母層中にSiが拡散することが原因となって、発光に必要な電圧が高くなることを見出した。すなわち、GaNを含む母層を形成する際、または2次元回折格子の形成後に他の層を形成する際には、Siを含む複数の格子点の各々は高温に加熱される。この加熱により格子点から母層中にSiが拡散され、母層の性質に悪影響を与え、発光に必要な電圧が高くなる。特に、p型GaNよりなる母層中にSiが拡散すると、Siが拡散した部分の導電型がp型からn型に変化する。その結果、2次元回折格子の電気抵抗が著しく増加し、発光に必要な電圧が高くなる。
そこで、本願発明者らは、格子点間の距離を従来よりも大きく設定することで発光に必要な電圧を低下する方法を見出した。具体的には、複数の格子点のうち一つの格子点と、一つの格子点に最も近い格子点との間隔を130nm以上とする。これにより、Siが拡散していない部分が母層中に確保される。また、複数の格子点のうち一つの格子点と、一つの格子点に最も近い格子点との間隔を10μm以下とすることにより、格子点間に定在波を発生できる。さらに好ましくは、3μm以下であれば定在波の高次化が抑制できその主面と垂直方向への回折効果がより有効に働く。その結果、発光に必要な電圧を低下することができる。
本発明の半導体発光素子において好ましくは、複数の格子点のうち一つの格子点と、一つの格子点に最も近い格子点との間隔は200nm以上である。これにより、発光に必要な電圧を一層低下することができる。
本発明の半導体発光素子において好ましくは、2次元回折格子は三角格子または正方格子の形状を有している。これらの格子を進む光は、複数回の回折を経て元の格子点の位置に戻るので、各格子点間に定在波が立ちやすい。加えて、これらの形状は容易に作製可能である。
本発明の半導体発光素子において好ましくは、発光層と2次元回折格子との間に形成されており、かつ発光層よりも広いバンドギャップを有する電子ブロック層をさらに備えている。これにより、電子が2次元回折格子に進入することを防止することができるので、2次元回折格子内でのキャリアの非発光再結合を防止することができる。加えて、格子点から発光層へのSiの拡散を抑制することができる。
本発明の半導体発光素子において好ましくは、電子ブロック層はAlxGa1-xN(0<x<1)よりなっている。このAlxGa1-xNは広いバンドギャップを有しているので、電子ブロック層として適している。
本発明の半導体発光素子において好ましくは、発光層と2次元回折格子との間に形成されたGaNよりなる中間層をさらに備えている。これにより、2次元回折格子に含まれる不純物が発光層に拡散するのを中間層で抑制することができる。
本発明の半導体発光素子において好ましくは、発光層の他方の主面側に形成され、かつ発光層から伝搬する光を発光層へ反射する反射層をさらに備えている。これにより、発光層の他方の主面側に伝搬した光を反射させて、2次元回折格子内に導入することができる。その結果、発光効率を向上することができる。
本発明の半導体発光素子において好ましくは、反射層は、他方の主面の法線に沿った周期的な屈折率分布を有している。これにより、反射層がブラッグ反射層として機能し、発光層の他方の主面側における光の反射効率を高めることができる。その結果、光の取り出し効率を向上することができる。
本発明の半導体発光素子において好ましくは、発光層の他方の主面側に配置されるn型のGaNよりなる基板をさらに備えている。これにより、基板に電極を取り付けることで基板を介して発光層内へキャリアを注入することができるので、高電流密度の電流を発光層内へ注入することができる。
本発明の半導体発光素子によれば、発光に必要な電圧を低下することができる。
以下、本発明の実施の形態について、図面に基づいて説明する。
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1におけるLEDの構成を示す平面図である。図2は、図1のII−II線に沿った断面図である。図1および図2を参照して、本実施の形態におけるLED1は、基板2と、n型GaN層3と、発光層としての活性層4と、中間層としてのスペーサ層5と、電子ブロック層6と、p型GaN層7と、2次元回折格子としてのフォトニック結晶層8と、p型コンタクト層9と、透明電極10と、p型電極11と、n型電極12とを備えている。
基板2は、たとえば矩形の平面形状を有している。基板2の上面2a上には、n型GaN層3と、活性層4と、スペーサ層5と、電子ブロック層6と、p型GaN層7とがこの順序で積層されて形成されている。これらの層は互いに隣接している。スペーサ層5は活性層4とフォトニック結晶層8との間に形成されている。p型GaN層7上にはフォトニック結晶層8が形成されている。フォトニック結晶層8は活性層4の上面4a側に形成されており、さらに、フォトニック結晶層8上には、p型コンタクト層9と、透明電極10とがこの順序で積層されて形成されている。透明電極10の上面10aにはp型電極11が形成されており、基板2の下面2bにはn型電極12が形成されている。p型電極11は、たとえば円形の平面形状を有しており、透明電極10の上面10aの中央部において透明電極10に接触している。n型電極11は、たとえば基板2と同一の平面形状を有しており、基板2の下面2bに接触している。
図3は、本発明の実施の形態1におけるフォトニック結晶層の構成を模式的に示す図である。(a)は斜視図であり、(b)は平面図である。図3を参照して、フォトニック結晶層8は、複数の格子点81と母層82とを有している。格子点81はたとえば円柱形状を有しており、母層82の内部において均一に分布している。図3において、フォトニック結晶層8は正方格子の形態の2次元回折格子を構成している。格子点81の各々は、正方格子の格子点となる位置、言い換えれば正方形の頂点の位置に形成されている。母層82は、平面的に見て複数の格子点81の各々を取り囲んでいる。
複数の格子点81のうち一つの格子点81aに着目すると、格子点81aは図3(b)中上下左右の位置で4つの格子点81bに囲まれている。これらの格子点81bが格子点81aに最も近い位置に存在している。格子点81aの中心軸から格子点81bの中心軸までの距離をピッチpと示し、格子点81の半径をrとすると、格子点81aと格子点81bとの間隔cは、“c=p−2r”という式で表される。図3のフォトニック結晶層8において、格子点81aと格子点81bとの間隔cは130nm以上、好ましくは200nm以上であり、かつ10μm以下、好ましくは3μm以下である。
複数の格子点81の各々は、Siを含んでおり、たとえばSiO2よりなっている。また、1つの格子点81の一部が空気によって形成されていてもよい。また、母層82はGaNの成分を含んでおり、たとえばGaNや、InyGa1-yN(0<y<1)や、AlxGa1-xN(0<x<1)などよりなっている。
なお、図3ではフォトニック結晶層8が正方格子の形態の2次元回折格子を構成している場合について示したが、フォトニック結晶層はこのような場合の他、たとえば図4に示すように三角格子の形態の2次元回折格子を構成してもよい。
図4は、本発明の実施の形態1におけるフォトニック結晶層の他の構成を模式的に示す図である。(a)は斜視図であり、(b)は平面図である。図4を参照して、格子点81の各々は、三角格子の格子点となる位置、言い換えれば正三角形の頂点の位置に形成されている。複数の格子点81のうち一つの格子点81aに着目すると、格子点81aは6つの格子点81bに囲まれている。これらの格子点81bが格子点81aに最も近い位置に存在している。格子点81aと格子点81bとの間隔cは130nm以上、好ましくは200nm以上であり、かつ10μm以下、好ましくは3μm以下である。
図2を参照して、基板2はたとえばn型GaNなどの導電性基板よりなっている。n型GaN層3は、基板2上に形成される層の結晶性を向上させるために形成される。活性層4は、たとえばInGaN/GaNよりなる多重量子井戸構造を有している。スペーサ層5は、たとえばp型GaNよりなっている。電子ブロック層6は、活性層4よりも広いバンドギャップを有しており、フォトニック結晶層8内への電子の進入をブロックするブロック層として機能する。これにより、フォトニック結晶層8内で電子と正孔とが非発光再結合するのを抑止することができる。電子ブロック層6はたとえばp型AlxGa1-xN(0<x<1)よりなっている。p型コンタクト層9は、透明電極10との接触をオーミック接触にするために形成される。p型コンタクト層9はたとえばp型GaNよりなっている。透明電極10はたとえばNi/Auの積層膜などよりなっており、p型電極11はたとえばTi/Auの積層膜などよりなっており、n型電極12はたとえばTi/Al/Ti/Auの積層膜などよりなっている。n型電極12は透明電極などよりなっていてもよいが、Ti/Al/Ti/Auの積層膜などを用いることによって、活性層4から伝搬する光を活性層4へ反射することができる。
次に、本実施の形態における半導体発光素子の発光原理について説明する。
p型電極11側が正となるような電圧をp型電極11とn型電極12との間に加えると、透明電極10、p型コンタクト層9、フォトニック結晶層8、p型GaN層7、電子ブロック層6、およびスペーサ層5を通じて活性層4へ正孔が注入され、基板2およびn型GaN層3を通じて活性層4へ電子が注入される。そして、注入された正孔と電子とが活性層4内においてそれぞれ再結合し、青色の光が発生する。発生した光のうち基板2の上面2a側を進行する光は、フォトニック結晶層8内に到達する。そして、光は各格子点81(図3)において回折され、各格子点81間には定在波が発生する。同時に、光はフォトニック結晶層8の主面の法線方向(図2中上下方向)にも回折される。この光は、LED1(透明電極10)と空気との境界面に対して鋭角で入射するので、この境界面において反射されずに、透明電極10の上面10aから放出される。一方、発生した光のうち活性層4の下面4b側へ進行した光は、n型電極12によって活性層4の方向に反射される。これにより、基板2の下面2b側へ進行した光がフォトニック結晶層8内へ導かれる。
続いて、本実施の形態におけるLEDの製造方法について説明する。
始めに、基板2の上面2aにn型GaN層3と、活性層4と、スペーサ層5をエピタキシャル成長させる。スペーサ層5の成膜の際にはアンドープのGaNを成膜する。続いて、スペーサ層5の上に電子ブロック層6と、p型GaN層7とをエピタキシャル成長させる。ここで、電子ブロック層6やp型GaN層7などの層を成膜する際には、基板2が高温に保持されるので、電子ブロック層6およびp型GaN層7に含まれる不純物(たとえばMg)がスペーサ層5内へ拡散する。その結果、スペーサ層5はp型の導電型を示すようになる。
続いて、フォトニック結晶層8を形成する。図2および図3を参照して、フォトニック結晶層8は、始めにSiO2よりなる格子点81の各々をp型GaN層7上に形成し、続いて、格子点81の周囲を埋めるように、GaNよりなる母層82をp型GaN層7上にエピタキシャル成長させる。続いて、フォトニック結晶層8の上にp型コンタクト層9をエピタキシャル成長させる。
なお、格子点81の周囲をGaNで埋めた後もGaNをエピタキシャル成長させ続けると、格子点81の真上の領域にもGaNがエピタキシャル成長する。この方法によりp型コンタクト層9を形成してもよい。この場合には、母層82とp型コンタクト層9とが同一材料により形成され、母層82とp型コンタクト層9との境界はなくなる。このため、図2においては、フォトニック結晶層8とp型コンタクト層9との境界線を点線で示している。
その後、p型コンタクト層9上に透明電極10と、p型電極11とを成膜し、基板2の下面2bにn型電極12を形成する。
ここで、図2および図5を参照して、p型コンタクト層9、透明電極10、p型電極11、およびn型電極12を成膜する際には、基板2が高温に保持されるので、フォトニック結晶層8の格子点81に含まれるSiは、格子点81から母層82内へ拡散する。Siは最大で、図5においてDで示される距離だけ拡散する。その結果、各格子点81にはSiが拡散した領域Rが形成される。領域Rは各格子点81を中心とした円形状を有している。この領域Rにおいては、母層82を構成するGaNの導電型がp型からn型へ変わる。しかし、間隔cは距離Dの2倍以上の大きさに設定されているので、各格子点81の周りに形成された領域Rは互いに重なることがない。このため、領域R以外にはp型の導電型を有する領域が維持される。以上の工程により、本実施の形態におけるLED1が得られる。
本実施の形態におけるLED1によれば、複数の格子点81のうち一つの格子点81aと、格子点81aに最も近い格子点81bとの間隔が130nm以上であるので、Siが拡散していない部分が母層82中に確保される。また、複数の格子点81のうち格子点81aと、格子点81aに最も近い格子点81bとの間隔を10μm以下とすることにより、格子点間に定在波を発生できる。さらに好ましくは、3μm以下であれば定在波の高次化が抑制できその主面と垂直方向への回折効果がより有効に働く。その結果、発光に必要な電圧を低下することができる。
また、格子点81aと格子点81bとの間隔を200nm以上とすることにより、発光に必要な電圧を一層低下することができる。
また、フォトニック結晶層8を正方格子または三角格子の形状とすることにより、これらの格子を進む光が、複数回の回折を経て元の格子点の位置の戻るようになり、各格子点81間に定在波が立ちやすくなる。加えて、正方格子または三角格子の形状は容易に作製可能である。
また、活性層4よりも広いバンドギャップを有する電子ブロック層6を活性層4とフォトニック結晶層8との間に形成することにより、電子がフォトニック結晶層8に進入することを防止することができ、フォトニック結晶層8内でのキャリアの非発光再結合を防止することができる。加えて、格子点81から活性層4へのSiの拡散を抑制することができる。特にAlxGa1-xNは広いバンドギャップを有しているので、電子ブロック層6として適している。
また、活性層4とフォトニック結晶層8との間にスペーサ層5を形成することにより、フォトニック結晶層8に含まれる不純物が活性層4に拡散するのをスペーサ層5で抑制することができる。
また、活性層4から伝搬する光を活性層4へ反射する性質を、活性層4の下面4b側に形成されたn型電極12が有していることにより、活性層4の下面4b側に伝搬した光を反射させて、フォトニック結晶層8内に導入することができる。その結果、光の取り出し効率を向上することができる。
さらに、活性層4の下面4b側にn型GaNよりなる基板2を配置することにより、基板2に電極を取り付けることで基板2を介して活性層4内へ電子を注入することができるので、高電流密度の電流を活性層4内へ注入することができる。
(実施の形態2)
図6(a)は、本発明の実施の形態2におけるLEDの構成を示す断面図である。図6(a)を参照して、本実施の形態におけるLED1aは、DBR(Distributed Bragg Reflector)層をさらに備えている点において、実施の形態1におけるLEDとは異なっている。DBR層13は、活性層4の下面4b側に形成されており、基板2とn型GaN層3との間に形成されている。DBR層13は、屈折率の異なる2つの層を積層することによって形成されている。図6(b)は、本発明の実施の形態2におけるDBR層の屈折率分布を示す図である。図6(b)を参照して、DBR層13は、活性層4の下面4bの法線(図6(a)中高さ方向)、つまり厚み方向に沿った周期的な屈折率分布を有している。具体的には、DBR層13の屈折率は、厚み方向に沿って屈折率n1と屈折率n2との間で変化する。屈折率の変化の周期はTで表される。
なお、これ以外のLED1aの構成は、図2に示す実施の形態1のLEDと同様であるので、同一の部材には同一の符号を付し、その説明は繰り返さない。
本実施の形態におけるLED1aによれば、実施の形態1におけるLEDと同様の効果を得ることができる。加えて、厚み方向に沿った周期的な屈折率分布を有するDBR層13により、活性層4の下面4b側における光の反射効率を高めることができる。
(実施の形態3)
図7は、本発明の実施の形態3におけるLEDの構成を示す断面図である。図7を参照して、本実施の形態におけるLED1bは、基板2の材質およびn型電極12の位置が実施の形態1におけるLEDと異なっている。具体的には、基板2はサファイアよりなっている。n型GaN層3の上面の一部分14は露出されており、この部分14にn型電極12が形成されている。基板2の下面2aにはn電極の代わりにたとえばAlよりなる反射膜12aが形成されている。
本実施の形態におけるLED1bは、たとえば以下の方法で製造される。始めに、基板2の上面2aにn型GaN層3と、活性層4と、スペーサ層5と、電子ブロック層6と、p型GaN層7と、フォトニック結晶層8と、p型コンタクト層9と、透明電極10とをエピタキシャル成長させる。次に、透明電極10上にレジストなどのマスク層を形成する。このマスク層は、部分14の真上以外の領域に形成される。そして、このマスク層を用いて透明電極10、p型コンタクト層9、フォトニック結晶層8、p型GaN層7、電子ブロック層6、スペーサ層5、活性層4をエッチングする。図7に示すように、n型GaN層3の一部もさらにエッチングしてもよい。これにより、n型GaN層3の上面の一部分14が露出される。その後、部分14にn型電極12を形成し、基板2の下面2aに反射膜12aを形成する。以上の工程により、本実施の形態におけるLED1bが得られる。
本実施の形態におけるLED1bにおいては、基板2はサファイアよりなっており、絶縁性である。しかし、n型電極12がn型GaN層3に形成されているので、n型電極12から活性層4へ電子を注入することができる。その結果、実施の形態1におけるLEDと同様の効果を得ることができる。
また、図8に示すLED1cのように、実施の形態2と同様のDBR層13を基板2とn型GaN層3との間に形成してもよい。
(実施の形態4)
実施の形態1〜3では、本発明の半導体発光素子がLEDである場合について示した。しかし、本発明の半導体発光素子は、LEDの他、たとえば以下に説明するような半導体レーザ素子であってもよい。
図9は、本発明の実施の形態4における半導体レーザ素子の構成を示す断面図である。図9を参照して、本実施の形態における半導体レーザ素子1dは、基板21と、n型クラッド層22と、発光層としての活性層23と、p型クラッド層24と、2次元回折格子としてのフォトニック結晶層8と、GaN層25と、p型クラッド層26と、p型コンタクト層27と、p型電極30と、n型電極31とを備えている。
基板21はたとえばGaNよりなっており、基板21の上面21a上には、n型クラッド層22、活性層23、p型クラッド層24、およびフォトニック結晶層8が形成されている。フォトニック結晶層8は実施の形態1に記載のフォトニック結晶層と同様の構成を有している。
フォトニック結晶層8上にはGaN層25が形成されている。フォトニック結晶層8とGaN層25とは、共にGaNよりなっており、同一の層である(境界がない)。GaN層25上にはp型クラッド層26およびp型コンタクト層27が形成されている。p型コンタクト層27の上面27aにはp型電極30が形成されており、基板21の下面21bにはn型電極31が形成されている。
本実施の形態における半導体レーザ素子1dによれば、実施の形態1におけるLEDと同様の効果を得ることができる。
なお、実施の形態1では、フォトニック結晶層の格子点が円柱形状である場合について示したが、本発明における格子点の形状は任意である。また、格子点の一部が空気によって構成されていてもよい。
また、実施の形態1〜3においては、活性層の上面側にフォトニック結晶層が形成されている場合について示したが、活性層の下面側にフォトニック結晶層が形成されていてもよい。
さらに、本発明は、LEDおよび半導体レーザ素子への適用に限定されるものではなく、キャリアが注入されることにより発光する発光層と、発光層の一方の主面側に形成された2次元回折格子とを備えて半導体発光素子全般に適用することができる。本発明を半導体レーザ素子に適用した場合、フォトニック結晶層が共振器として機能するためには、フォトニック結晶層における回折の次数が1または2程度にし、かつ発振波長に応じた厳密なピッチで格子点を形成する必要がある。一方、本発明をLEDに適用した場合には、回折の次数が高くてもよい。つまり、格子点の間隔が200nm以上であっても非常に強い回折光が生じる。
本実施例においては、実施の形態1と同様の構成のLEDを作製し、その性能を評価した。具体的には、導電性のn型GaN基板を準備し、この基板をOMVPE(Organo Metaric Vapor Phase Epitaxy)炉に投入した。そしてこの炉内において、2000nmの厚みのn型GaN層と、3周期のInGaN/GaNよりなる活性層(量子井戸層)と、20nmの厚みのGaNよりなるスペーサ層と、50nmの厚みのp型AlGaNよりなる電子ブロック層と、10nmの厚みのp型GaN層とを基板の表面にこの順序でエピタキシャル成長させた。続いて、基板をP−CVD(Plasma Enhanced Chemical Vapor Deposition)炉に投入した。そしてこの炉内において、SiH4ガスおよびN2Oガスを用いて、格子点となる位置に100nmの厚みのSiO2膜を形成した。次に、基板をP−CVD炉から取り出し、円形状の複数の格子点のレジストパターンをSiO2膜上に形成した。具体的には、電子ビーム(EB)露光用のレジストをSiO2膜上に塗布し、EB露光機を用いてピッチが350nm、直径が130nmの複数の格子点を残すように露光し、その後現像した。次に、基板をRIE(Reactive Ion Etching)装置に投入し、レジストをマスクとしてCF4ガスによりSiO2をエッチングした。その結果、直径130nm、高さ(厚み)100nmの、SiO2よりなる複数の円柱が格子点に形成された。次に、基板を再びOMVPE炉に投入した。そしてこの炉内において、複数の円柱を埋め込むようにGaNよりなる母層およびp型コンタクト層をエピタキシャル成長させた。次に、p型コンタクト層の表面全面にNi/Auよりなる透明電極を形成し、この透明電極上の一部にTi/Auよりなるp型電極を形成した。そして基板の裏面にTi/Al/Ti/Auよりなるp型電極(反射層)を形成した。こうして得られたLEDに電圧を加えたところ、3V程度の電圧で青く発光した。
本実施例においては、実施の形態2と同様の構成のLEDを作製し、その性能を評価した。具体的には、導電性のn型GaN基板を準備し、この基板をOMVPE炉に投入した。そしてこの炉内において、200nmの厚みのn型GaN層と、50周期のn型GaN/n型AlGaNよりなる4000nmの厚みのDBR層と、3周期のInGaN/GaNよりなる活性層と、20nmの厚みのGaNよりなるスペーサ層と、50nmの厚みのp型AlGaNよりなる電子ブロック層と、10nmの厚みのp型GaN層とを基板の表面にこの順序でエピタキシャル成長させた。続いて、基板をP−CVD炉に投入した。そしてこの炉内において、SiH4ガスおよびN2Oガスを用いて、格子点となる位置に100nmの厚みのSiO2膜を形成した。次に、基板をP−CVD炉から取り出し、円形状の複数の格子点のレジストパターンをSiO2膜上に形成した。具体的には、EB露光用のレジストをSiO2膜上に塗布し、EB露光機を用いてピッチが350nm、直径が130nmの複数の格子点を残すように露光し、その後現像した。次に、基板をRIE装置に投入し、レジストをマスクとしてCF4ガスによりSiO2をエッチングした。その結果、直径130nm、高さ(厚み)100nmの、SiO2よりなる複数の円柱が格子点に形成された。次に、基板を再びOMVPE炉に投入した。そしてこの炉内において、複数の円柱を埋め込むようにGaNよりなる母層およびp型コンタクト層をエピタキシャル成長させた。次に、p型コンタクト層の表面全面にNi/Auよりなる透明電極を形成し、この透明電極上の一部にTi/Auよりなるp型電極を形成した。そして基板の裏面にTi/Al/Ti/Auよりなるn型電極(反射層)を形成した。こうして得られたLEDに電圧を加えたところ、3V程度の電圧で青く発光した。こうして得られたLEDに電圧を加えたところ、3V程度の電圧で青く発光した。
本実施例においては、実施の形態3と同様の構成のLEDを作製し、その性能を評価した。具体的には、サファイア基板を準備し、この基板をOMVPE炉に投入した。そしてこの炉内において、2000nmの厚みのn型GaN層と、2周期のInGaN/GaNよりなる活性層(量子井戸層)と、60nmの厚みのGaNよりなるスペーサ層と、20nmの厚みのp型AlGaNよりなる電子ブロック層と、10nmの厚みのp型GaN層とを基板の表面にこの順序でエピタキシャル成長させた。次に、OMVPE炉から基板を取り出し、円形状の複数の格子点のレジストパターンをp型GaN層上に形成した。具体的には、EB露光用のレジストをp型GaN層上に塗布し、EB露光機を用いてピッチが450nm、直径が200nmの複数の孔を形成するに露光し、その後現像した。次に、基板をP−CVD炉に投入した。そしてこの炉内において、SiH4ガスおよびN2Oガスを用いて、格子点となる位置に100nmの厚みのSiO2膜を形成した。その後、レジストともにレジスト上の余分なSiO2をリフトオフした。その結果、高さ100nmのSiO2よりなる複数の円柱が格子点に形成された。このSiO2よりなる円柱は、その先端が若干細くなっていた。次に、基板を再びOMVPE炉に投入した。そしてこの炉内において、複数の円柱を埋め込むようにGaNよりなる母層およびp型コンタクト層をエピタキシャル成長させた。次に、p型コンタクト層の表面全面にNi/Auよりなる透明電極を形成し、この透明電極上の一部にTi/Auよりなるp型電極を形成した。続いて、透明電極およびp型電極上の一部にレジストを形成し、このレジストをマスクとして透明電極、p型コンタクト層、フォトニック結晶層、p型GaN層、電子ブロック層、スペーサ層、活性層をエッチングし、n型GaN層の上面の一部分を露出した。このエッチングは、RIE装置を用いてCl2ガスにより行なった。その後、n型GaN層の露出した部分にTi/Al/Ti/Auよりなるn型電極を形成し、基板の裏面にAgよりなる反射膜を形成した。こうして得られたLEDに電圧を加えたところ、3V程度の電圧で青く発光した。
本実施の形態では、SiO2よりなる格子点同士の間隔が発光に必要な電圧に与える影響について調べた。具体的には、導電性のn型GaN基板を準備し、この基板をOMVPE炉に投入した。そしてこの炉内において、2000nmの厚みのn型GaN層と、3周期のInGaN/GaNよりなる活性層と、20nmの厚みのGaNよりなるスペーサ層と、50nmの厚みのp型AlGaNよりなる電子ブロック層と、10nmの厚みのp型GaN層とを基板の表面にこの順序でエピタキシャル成長させた。続いて、基板をP−CVD炉に投入した。そしてこの炉内において、SiH4ガスおよびN2Oガスを用いて、格子点となる位置に100nmの厚みのSiO2膜を形成した。次に、基板をP−CVD炉から取り出し、実施例1〜3と同様の方法で、円形状の複数の格子点のレジストパターンをSiO2膜上に形成した。ここで、本実施例においては、試料A〜試料Lに対して表1に示す間隔でレジストパターンをそれぞれ作製した。
Figure 2009147071
次に、基板をRIE装置に投入し、レジストをマスクとしてCF4ガスによりSiO2をエッチングした。その結果、SiO2よりなる複数の円柱が格子点に形成された。次に、基板を再びOMVPE炉に投入した。そしてこの炉内において、複数の円柱を埋め込むようにGaNよりなる母層およびp型コンタクト層をエピタキシャル成長させた。次に、p型コンタクト層の表面全面にNi/Auよりなる透明電極を形成し、この透明電極上の一部にTi/Auよりなるp型電極を形成した。そして基板の裏面にTi/Al/Ti/Auよりなるn型電極(反射層)を形成した。こうして得られた試料A〜試料LのLEDについて、発光に必要な電圧を調べた。この結果を表2および図10に示す。
Figure 2009147071
表2および図10を参照して、間隔が130nm以上の場合には4V未満で発光し、間隔が200nm以上の場合には3V程度で発光している。この結果から、格子点の間隔を130nm以上、好ましくは200nm以上とすることで、発光に必要な電圧を低下できることが分かる。
以上に開示された実施の形態および実施例はすべての点で例示であって制限的なものではないと考慮されるべきである。本発明の範囲は、以上の実施の形態および実施例ではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての修正や変形を含むものと意図される。
本発明は、2次元回折格子を備えた半導体発光素子に利用可能である。
本発明の実施の形態1におけるLEDの構成を示す平面図である。 図1のII−II線に沿った断面図である。 (a)は、本発明の実施の形態1におけるフォトニック結晶層の構成を模式的に示す斜視図である。(b)は、本発明の実施の形態1におけるフォトニック結晶層の構成を模式的に示す平面図である。 (a)は、本発明の実施の形態1におけるフォトニック結晶層の他の構成を模式的に示す斜視図である。(b)は、本発明の実施の形態1におけるフォトニック結晶層の他の構成を模式的に示す平面図である。 格子点に含まれるSiの拡散を模式的に示す図である。 (a)は、本発明の実施の形態2におけるLEDの構成を示す断面図である。(b)は、本発明の実施の形態2におけるDBR層の屈折率分布を示す図である。 本発明の実施の形態3におけるLEDの構成を示す断面図である。 本発明の実施の形態3におけるLEDの他の構成を示す断面図である。 本発明の実施の形態4における半導体レーザ素子の構成を示す断面図である。 本発明の実施例4におけるSiO2よりなる円柱の間隔と発光電圧との関係を示す図である。
符号の説明
1,1a〜1c LED、1d 半導体レーザ素子、2,21 基板、2a,21a 基板上面、2b,21b 基板下面、3 n型GaN層、4,23 活性層、4a 活性層上面、4b 活性層下面、5 スペーサ層、6 電子ブロック層、7 p型GaN層、8 フォトニック結晶層、9,27 p型コンタクト層、10 透明電極、10a 透明電極上面、11,30 p型電極、12,31 n型電極、12a 反射膜、13 DBR層、14 部分、22 n型クラッド層、24,26 p型クラッド層、25 GaN層、27a p型コンタクト層上面、81,81a,81b 格子点、82 母層。

Claims (9)

  1. キャリアが注入されることにより発光する発光層と、
    前記発光層の一方の主面側に形成された2次元回折格子とを備え、
    前記2次元回折格子は、シリコンを含む複数の格子点と、平面的に見て前記複数の格子点の各々を取り囲み、かつ窒化ガリウムを含む母層とを有し、
    前記複数の格子点のうち一つの格子点と、前記一つの格子点に最も近い格子点との間隔は130nm以上10μm以下である、半導体発光素子。
  2. 前記間隔は200nm以上である、請求項1に記載の半導体発光素子。
  3. 前記2次元回折格子は三角格子または正方格子の形状を有する、請求項1または2に記載の半導体発光素子。
  4. 前記発光層と前記2次元回折格子との間に形成され、かつ前記発光層よりも広いバンドギャップを有する電子ブロック層をさらに備える、請求項1〜3のいずれか一項に記載の半導体発光素子。
  5. 前記電子ブロック層はAlxGa1-xN(0<x<1)よりなる、請求項4に記載の半導体発光素子。
  6. 前記発光層と前記2次元回折格子との間に形成された窒化ガリウムよりなる中間層をさらに備える、請求項1〜5のいずれか一項に記載の半導体発光素子。
  7. 前記発光層の他方の主面側に形成され、かつ前記発光層から伝搬する光を前記発光層へ反射する反射層をさらに備える、請求項1〜6のいずれか一項に記載の半導体発光素子。
  8. 前記反射層は前記他方の主面の法線に沿った周期的な屈折率分布を有する、請求項7に記載の半導体発光素子。
  9. 前記発光層の前記他方の主面側に配置されるn型の窒化ガリウムよりなる基板をさらに備える、請求項1〜8のいずれか一項に記載の半導体発光素子。
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