JP2009144516A - グロープラグの通電制御装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】再通電時にグロープラグの過昇温を防止することができるグロープラグ通電制御装置を提供すること。
【解決手段】グロープラグ通電制御装置による通電制御が開始すると、まず、マイクロコンピュータのCPUは、EEPROMのオフ時間カウント終了フラグ記憶エリアにオフ時間カウント終了フラグが記憶されているか否かを判断する(S11,S12)。オフ時間カウント終了フラグが記憶されていなかった場合には(S12:NO)、急速昇温通電終了フラグをマイクロコンピュータ内のRAMの急速昇温通電終了フラグ記憶エリアに記憶して(S14)、グロープラグへの急速昇温通電処理を行わず、定常温度通電処理(S17)のみを行う。また、オフ時間カウント終了フラグが記憶されていた場合には(S12:YES)、グロープラグへの急速昇温通電処理(S16)を行う。
【選択図】図4

Description

本発明は、内燃機関の始動を補助するグロープラグへの通電を制御するグロープラグの通電制御装置に関するものである。
一般に、ディーゼルエンジンにおいては、外気の温度が低くてエンジンが冷却されているような状態で始動される場合、シリンダ内の空気を圧縮しても燃料着火温度まで達しないため、これを補助する目的からグロープラグが取り付けられている。このグロープラグへの通電によりその先端部を高温に加熱した後に、空気を圧縮して燃料を噴射することにより、シリンダ内の燃料を着火させて、エンジンの始動が補助されている。近年、エンジンの始動性向上の要請に応え、グロープラグは、エンジン始動当初(通電開始当初)に直流電圧(バッテリ電圧)を印加することにより、短時間のうちに高温にまで昇温できるようになってきているが、それ故、直流電圧の印加時間を適切に制御しないと、グロープラグに大きな負担が掛かる。即ち、グロープラグへの直流電圧の印加時間が不必要に長くなると、過昇温となり、グロープラグが断線するなどの不具合が生じることがある。
このグロープラグへの通電制御は、一般にグロープラグ通電制御装置によって行われている。まず、キースイッチ(始動スイッチ)をオンにすると、グロープラグ通電制御装置にバッテリから電力が供給される。そうすると、グロープラグ通電制御装置が立ち上がり、予め設定された所定時間にわたりグロープラグへの通電を行い、グロープラグを目標温度まで昇温させる。
ところで、近年のグロープラグ通電制御装置として、グロープラグへの通電制御等の精度を高める目的で、マイクロコンピュータを備え、このマイクロコンピュータにより上述の通電制御を含めた各種制御を実行するものが知られている。このようなマイクロコンピュータを備えたグロープラグ通電制御装置では、キースイッチをオンにすると、マイクロコンピュータに電力が供給され、マイクロコンピュータが所定の初期通電期間だけグロープラグへ直流電圧(デューティ比100%)を印加する。さらに、その後は、プラグ温度を所定温度(一例として1000℃)に保つように、PWM制御(一例として、デューティ比50%)による通電制御を行う。また、その後、キースイッチをオフすると、マイクロコンピュータへの電力供給が遮断され、グロープラグへの通電が遮断されると共にマイクロコンピュータは非通電となる。従って、プラグ温度は常温に向かって徐々に低下する。また、マイクロコンピュータが非通電となるので通電制御に用いていた情報は揮発する。
しかし、このようなマイクロコンピュータを備えるグロープラグ通電制御装置を用いてグロープラグの通電制御を行った場合、以下のような状況において問題が生じることがある。即ち、上述のように、操作者がキースイッチをオンにしてグロープラグに通電している最中にキースイッチをオフにし、さらにその後短時間のうちに、再びキースイッチをオンにしてグロープラグを再通電させようとすることがある(以下、このような再通電を短時間再通電ともいう)。この場合には、再びグロープラグ通電制御装置のマイクロコンピュータが立ち上がって、制御を始める段階では、先の通電でグロープラグが昇温しているため、短時間のオフではグロープラグが十分降温していない。このため、グロープラグがまだある程度の高温状態から、再び通電が開始されることになる。このとき、グロープラグ通電制御装置が、所定の初期通電期間にわたって、急速昇温通電用の直流電圧を印加すると、グロープラグが過昇温となる。
そこで、上記のグロープラグの過昇温を防止するために、グロープラグ通電制御装置のマイクロコンピュータにより、キースイッチをオフにしてから再びオンにするまでの時間やキースイッチをオンにしていた時間やエンジンの温度のパラメータを取得し、当該パラメータに応じて、前記バッテリから前記グロープラグへの通電量を制御するグロープラグ通電制御装置が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2006−257975号公報
しかしながら、上記従来のグロープラグ通電制御装置では、キースイッチをオフにしてから再びオンにするまでの経過時間は、マイクロコンピュータでカウントしており、マイクロコンピュータでの経過時間のカウント中に電源電圧の低下などにより、マイクロコンピュータがリセット(異常終了)されてしまった場合には、経過時間のカウント値もリセットされてしまう。そして、次のグロープラグへの通電時には、経過時間のカウント値がリセットされているために、マイクロコンピュータは通常の急速昇温通電処理を実行することになる。また、グロープラグへの通電中に電源電圧の低下によってマイクロコンピュータがリセット(異常終了)されてしまった場合も、電源電圧復帰後に、マイクロコンピュータは正規にキースイッチがオンされたと判断して、通常の急速昇温通電処理を実施することになる。従って、マイクロコンピュータがリセットされた後に再通電が行われると、グロープラグが十分に冷却されない状態でグロープラグに対し急速昇温通電処理が行われる場合があり、グロープラグが過昇温となるという問題点があった。
本発明は、上記問題点を解決するためになされたものであり、再通電時にグロープラグの過昇温を防止することができるグロープラグ通電制御装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、請求項1に係る発明のグロープラグの通電制御装置では、通電開始信号の受信を契機に、バッテリからグロープラグへの電力の供給の制御をマイクロコンピュータにより行うグロープラグの通電制御装置であって、前記グロープラグに対して大電流を通電して当該グロープラグの温度を急速に昇温する急速昇温通電処理を行う急速昇温通電処理手段と、前記急速昇温通電処理に比べて前記グロープラグに対する通電電流の小さい定常温度通電処理を行う定常温度通電処理手段と、前記グロープラグへの通電の有無を判断する通電判断手段と、前記通電判断手段がグロープラグへの通電が無いと判断した場合に、通電が無くなってからの時間をカウントする通電オフ時間カウント手段と、当該通電オフ時間カウント手段が、所定の時間をカウントした場合に、通電終了後に所定時間が経過したことを示すオフ時間カウント終了フラグを記憶する不揮発メモリからなるオフ時間カウント終了フラグ記憶手段と、前記通電開始信号を受信した場合に、前記オフ時間カウント終了フラグ記憶手段に、前記オフ時間カウント終了フラグが記憶されているか否かを判断するオフ時間カウント終了フラグ有無判断手段と、前記オフ時間カウント終了フラグ有無判断手段が、前記オフ時間カウント終了フラグが前記オフ時間カウント終了フラグ記憶手段に記憶されていると判断した場合には、前記急速昇温通電処理手段により急速昇温通電処理を行うと共に、その後、前記定常温度通電処理手段による定常温度通電処理を行い、前記オフ時間カウント終了フラグが前記オフ時間カウント終了フラグ記憶手段に記憶されていないと判断した場合には、前記定常温度通電処理手段による定常温度通電処理を行う昇温制御手段とを備えたことを特徴とする。
また、請求項2に係る発明のグロープラグの通電制御装置は、請求項1に記載の発明の構成に加え、前記定常温度通電処理手段は、前記グロープラグへの通電をPWM制御により行い、前記急速昇温通電処理手段は、前記グロープラグへの通電を、前記定常温度通電処理手段よりも大きなデューティ比で行うことを特徴とする。
また、請求項3に係る発明のグロープラグの通電制御装置は、請求項1又は2に記載の発明の構成に加え、前記通電オフ時間カウント手段がカウントしたカウント値を記憶する不揮発メモリからなる第一カウント値記憶手段を備え、前記昇温制御手段は、前記オフ時間カウント終了フラグ有無判断手段が、前記オフ時間カウント終了フラグが前記オフ時間カウント終了フラグ記憶手段に記憶されていると判断した場合には、前記急速昇温通電処理手段により急速昇温通電処理を行うと共に、その後、前記定常温度通電処理手段による定常温度通電処理を行い、前記オフ時間カウント終了フラグが前記オフ時間カウント終了フラグ記憶手段に記憶されていないと判断し、更に、前記第一カウント値記憶手段に前記カウント値が記憶されている場合には、異常終了時急速昇温通電処理手段により、前記グロープラグへの通電量を、前記第一カウント値記憶手段に記憶されたカウント値に基づいて決定して異常終了時急速昇温通電処理を行うと共に、その後、前記定常温度通電処理手段による定常温度通電処理を行うことを特徴とする。
また、請求項4に係る発明のグロープラグの通電制御装置は、請求項3に記載の発明の構成に加え、前記異常終了時急速昇温通電処理手段により、前記グロープラグへの通電量を、前記第一カウント値記憶手段に記憶されたカウント値に基づいて決定した後に、前記第一カウント値記憶手段に記憶されたカウント値をクリアする第一カウント値クリア手段を備えたことを特徴とする。
また、請求項5に係る発明のグロープラグの通電制御装置は、請求項1又は2に記載の発明の構成に加え、前記通電オフ時間カウント手段がカウントしたカウント値を記憶する揮発メモリからなる第二カウント値記憶手段を備え、前記急速昇温通電処理手段は、前記グロープラグへの通電量を、前記第二カウント値記憶手段に記憶されたカウント値に基づいて決定して急速昇温通電制御を行うことを特徴とする。
また、請求項6に係る発明のグロープラグの通電制御装置は、請求項1乃至5の何れかに記載の発明の構成に加え、前記オフ時間カウント終了フラグ有無判断手段が、前記オフ時間カウント終了フラグが前記オフ時間カウント終了フラグ記憶手段に記憶されていると判断した後に、前記オフ時間カウント終了フラグ記憶手段に記憶されているオフ時間カウント終了フラグをクリアするオフ時間カウント終了フラグクリア手段を備えたことを特徴とする。
請求項1に係る発明では、通電オフ時間カウント手段がグロープラグへの通電が無くなってからの所定の時間をカウントした場合に、通電終了後に所定時間が経過したことを示すオフ時間カウント終了フラグを不揮発メモリからなるオフ時間カウント終了フラグ記憶手段に記憶する。そして、再通電時に、オフ時間カウント終了フラグ有無判断手段が、オフ時間カウント終了フラグがオフ時間カウント終了フラグ記憶手段に記憶されていると判断した場合には、昇温制御手段は、急速昇温通電処理手段により急速昇温通電処理を行い、その後、定常温度通電処理手段による定常温度通電処理を行う。一方、オフ時間カウント終了フラグが前記オフ時間カウント終了フラグ記憶手段に記憶されていないと判断した場合には、昇温制御手段は、急速昇温通電処理手段による急速昇温通電処理を行わず、定常温度通電処理手段による定常温度通電処理を行う。つまり、昇温制御手段は、不揮発メモリからなるオフ時間カウント終了フラグ記憶手段にオフ時間カウント終了フラグが記憶されているか否かを判断した上で、通電処理を行う。従って、通電オフ時間カウント手段による通電が無くなってからの時間をカウント中に、グロープラグの通電制御装置への電源の供給が絶たれた場合や通電中にマイクロコンピュータがリセットされた場合でも、誤って急速昇温通電処理が行われることはなく、グロープラグの過昇温を行ってしまうことを防止できる。
請求項2に係る発明では、定常温度通電処理手段は、グロープラグへの通電をPWM制御により行い、急速昇温通電処理手段は、前記グロープラグへの通電を、定常温度通電処理手段よりも大きなデューティ比で行うので、簡単な回路構成で、定常温度通電処理と急速昇温通電処理とを行うことができる。
請求項3に係る発明では、通電オフ時間カウント手段がカウントしたカウント値が不揮発メモリからなる第一カウント値記憶手段に記憶される。そして、オフ時間カウント終了フラグ有無判断手段がオフ時間カウント終了フラグがオフ時間カウント終了フラグ記憶手段に記憶されていないと判断し、更に、第一カウント値記憶手段にカウント値が記憶されている場合には、異常終了時急速昇温通電処理手段により、グロープラグへの通電量を、第一カウント値記憶手段に記憶されたカウント値に基づいて決定して異常終了時急速昇温通電処理を行うと共に、その後、定常温度通電処理手段による定常温度通電処理を行う。従って、通電オフ時間カウント手段による通電が無くなってからの時間をカウント中に、グロープラグの通電制御装置への電源の供給が絶たれた場合でも、カウントできた値に基づいて、グロープラグの急速昇温を行うことがきる。従って、全く急速昇温通電処理を行わない場合に比べて、グロープラグを短時間のうちに高温にまで昇温できる。
請求項4に係る発明では、異常終了時急速昇温通電処理手段により、グロープラグへの通電量を、第一カウント値記憶手段に記憶されたカウント値に基づいて決定した後に、第一カウント値クリア手段が第一カウント値記憶手段に記憶されたカウント値をクリアするので、第一カウント値記憶手段に従前のカウント値の記憶が残り、誤ってグロープラグへの通電量が決定されることを防止できる。
請求項5に係る発明では、通電オフ時間カウント手段がカウントしたカウント値を記憶する揮発メモリからなる第二カウント値記憶手段を備え、急速昇温通電処理手段は、グロープラグへの通電量を、第二カウント値記憶手段に記憶されたカウント値に基づいて決定して急速昇温通電処理を行うことができる。従って、グロープラグへの通電が無くなった後もグロープラグの通電制御装置に対して安定して電源供給が行われている状態においてもグロープラグをより短時間のうちに高温にまで昇温できる。
請求項6に係る発明では、オフ時間カウント終了フラグ有無判断手段が、オフ時間カウント終了フラグがオフ時間カウント終了フラグ記憶手段に記憶されていると判断した後に、オフ時間カウント終了フラグクリア手段がオフ時間カウント終了フラグ記憶手段に記憶されているオフ時間カウント終了フラグをクリアするので、オフ時間カウント終了フラグの記憶が残り、誤ってグロープラグへの通電処理が行われることを防止できる。
(第一の実施の形態)
以下、本発明の第一の実施の形態を、図面を参照して説明する。図1は、第一の実施形態のグロープラグ通電制御装置1にバッテリ30及びグロープラグ40を接続した状態の回路図である。図2は、EEPROM2の記憶エリアの概念図である。図3は、マイクロコンピュータ10の内部のRAM100の記憶エリアの概念図である。尚、図1に示すように、グロープラグ通電制御装置1は、バッテリ30にキースイッチ31を介して接続されており、グロープラグ40への通電を制御するものである。
具体的には、図1に示すように、グロープラグ通電制御装置1には、グロープラグ通電制御装置1の主制御を司るマイクロコンピュータ10が設けられ、当該マイクロコンピュータ10には、少なくとも電源端子11、出力ポート12、データ入出力ポート13、出力ポート14、接地端子15及び出力ポート16、CPU120、ROM110、RAM100,時間を計測するタイマカウンタ130が設けられている。そして、電源端子11には、電圧を安定化する三端子レギュレータ6のOUT端子が接続されている。また、この三端子レギュレータ6のGND端子は接地され、IN端子には、一例としてPNP型のバイポーラトランジスタからなる第一トランジスタ3のコレクタが接続されている。この第一トランジスタ3のエミッタは電源であるバッテリ30の正極に接続されている。
また、バッテリ30の正極には、キースイッチ31の一端部が接続され、当該キースイッチ31の他端部には、一例としてNPN型のバイポーラトランジスタからなる第二トランジスタ4のベースが接続され、キースイッチ31により、第二トランジスタ4へのベース電流のオン・オフが制御できるようになっている。尚、バッテリ30の負極は接地されている。また、第二トランジスタ4のコレクタは、第一トランジスタ3のベースに接続され、第二トランジスタ4のエミッタは、接地されている。さらに、第一トランジスタ3のベースには、一例としてNPN型のバイポーラトランジスタからなる第三トランジスタ5のコレクタが接続され、第三トランジスタ5のエミッタは、第二トランジスタ4のエミッタと同様に接地されている。さらに、第三トランジスタ5のベースは、マイクロコンピュータ10の出力ポート12に接続されている。また、第二トランジスタ4のベースは、マイクロコンピュータ10の出力ポート14に接続されている。さらに、マイクロコンピュータ10のデータ入出力ポート13には、不揮発メモリであるEEPROM2が接続されている。このEEPROM2は、オフ時間カウント終了フラグ記憶手段として動作し、オフ時間カウント終了フラグの記憶を電源が供給されなくても維持している。
さらに、マイクロコンピュータ10の出力ポート16は、一例としてNPN型のバイポーラトランジスタからなる第四トランジスタ7のベースに接続され、当該第四トランジスタ7のエミッタは接地され、当該第四トランジスタ7のコレクタは、抵抗9の一端部に接続され、抵抗9の他端部は、抵抗8の一端部に接続され、抵抗8の他端部は、バッテリ30の正極に接続されている。また、抵抗9の他端部と抵抗8の一端部との接続部には、一例として、PチャネルMOS型のFET17のゲートが接続され、抵抗8の他端部及びバッテリ30の正極には、FET17のソースが接続され、FET17のドレインは、グロープラグ40の端子金具に接続されている。また、グロープラグ40の主体金具は接地されている。尚、グロープラグ40は、1本しか図示していないが、実際は、ディーゼルエンジンのシリンダ数に応じた本数が設けられている。
次に、図2を参照して、EEPROM2の記憶エリアについて説明する。図2に示すように、EEPROM2には、後述するオフ時間カウント終了フラグを記憶するオフ時間カウント終了フラグ記憶エリア21と、後述する通電オフ時間カウント値を記憶する第一カウント値記憶エリア22等が設けられている。
次に、図3を参照して、マイクロコンピュータ10の内部のRAM100の記憶エリアについて説明する。図3に示すように、マイクロコンピュータ10の内部のRAM100には、後述するオフ時間カウント値を記憶する第二カウント値記憶エリア101、急速昇温通電終了フラグ記憶エリア102、定常温度通電終了フラグ記憶エリア103、定常温度通電時間カウント値記憶エリア104、急速昇温通電時間カウント値記憶エリア105等が設けられている。
次に、グロープラグ40について説明する。グロープラグ40は、円筒形をなす主体金具(図示外)の上部に端子金具(図示外)が設けられ、主体金具から延設された円筒形の先端部内にヒータ(図示外)を備えた公知の構成を有している。また、このグロープラグ40は所定の抵抗値を有している。さらに、このヒータを構成する発熱コイルは、一例として、Fe−Cr合金あるいはNi−Cr合金等から構成されている。
尚、グロープラグ通電制御装置1は、上記グロープラグ40への通電制御を行うものであり、短時間再通電を行っても、グロープラグ40の過昇温を適切に防止することができるように構成されている。
次に、上記構成のグロープラグ通電制御装置1の動作の概略を説明する。まず、キースイッチ31が操作されてオンとなると、バッテリ30からの電流が第二トランジスタ4のベースに流れ込みベース・エミッタ間に電流が流れる。従って、第二トランジスタ4のコレクタ・エミッタ間にも第一トランジスタ3のベースから電流が流れ込む。従って、第一トランジスタ3のエミッタ・コレクタ間にも電流が流れ、三端子レギュレータ6のIN端子にバッテリ30からの電力が供給され、三端子レギュレータ6により、5Vの安定化された電圧がマイクロコンピュータ10の電源端子11に供給される。そして、マイクロコンピュータ10の出力ポート16から出力電流が第四トランジスタ7のベースに供給されると、第四トランジスタ7のコレクタ・エミッタ間に抵抗8,9を介して、バッテリ30から電流が流れることになる。すると、FET17のゲートの電位は、ソースの電位より低くなり、ソース・ドレイン間にバッテリ30から電流が流れて、グロープラグ40に電流が流れ、ヒータが加熱する。マイクロコンピュータ10の出力ポート16から出力電流が途絶えると、第四トランジスタ7がオフとなり、第四トランジスタ7のコレクタ・エミッタ間に電流が流れず、FET17のゲートの電位は、ソースの電位と同じになり、ソース・ドレイン間がオフとなり、グロープラグ40にバッテリ30から電流が流れず、グロープラグ40のヒータが加熱しなくなる。尚、後記構成のグロープラグ通電制御装置1では、キースイッチ31がオフとなっても、マイクロコンピュータ10の出力ポート12から第三トランジスタ5のベースへの出力電流により、第三トランジスタ5がオン状態に維持されて、第一トランジスタ3もオン状態に維持されるので、三端子レギュレータ6からマイクロコンピュータ10の電源端子11に電源が供給され続ける。従って、キースイッチ31がオフでも、マイクロコンピュータ10は動作可能となっている。また、マイクロコンピュータ10自身が、出力ポート12から第三トランジスタ5のベースへの出力電流をオフすると、マイクロコンピュータ10に電源が供給されずに、マイクロコンピュータ10は動作を停止する。
次に、このグロープラグ通電制御装置1で実行するグロープラグの通電制御の詳細について、図4乃至図6に示すフローチャート及び図7に示すグラフを参照して説明する。図4は、本実施の形態のグロープラグ通電制御装置1による通電制御のフローチャートである。また、図5は、急速昇温通電処理のサブルーチンのフローチャートである。また、図6は、定常温度通電処理のサブルーチンのフローチャートである。図7は、通電オフ時間の長さに対応する最大急速昇温通電時間に対する割合を示すグラフである。
まず、図4に示すように、グロープラグ通電制御装置1による通電制御が開始すると、最初にマイクロコンピュータ10が初期化される(S10)。具体的には、マイクロコンピュータ10の内部のRAM100の記憶等がクリアされる。次いで、マイクロコンピュータ10は、EEPROM2の記憶内容を確認する(S11)。このときに、EEPROM2のオフ時間カウント終了フラグ記憶エリア21にオフ時間カウント終了フラグが記憶されていた場合には(S12:YES)、EEPROM2のオフ時間カウント終了フラグ記憶エリア21に記憶されているオフ時間カウント終了フラグをクリアする(S13)。また、EEPROM2のオフ時間カウント終了フラグ記憶エリア21にオフ時間カウント終了フラグが記憶されていない場合には(S12:NO)、オフ時間カウント中にバッテリ30の電圧低下等が発生してマイクロコンピュータ10がリセットされた状態(以下、このような状態を異常終了ともいう)なので、急速昇温通電処理を禁止するために、RAM100の急速昇温通電終了フラグ記憶エリア102に急速昇温通電終了フラグを記憶する(S14)。
次に、キースイッチ31が操作者に操作されてオンになると(S15:YES)、急速昇温通電処理を行う(S16)。この急速昇温通電処理は、図5に示すサブルーチンに従って制御される。具体的には、まず、オフ時間カウント値がRAM100の第二カウント値記憶エリア101に記憶されているか否かを判断する(S161)。第二カウント値記憶エリア101にオフ時間のカウント値が記憶されている場合には(S161:YES)、RAM100の第二カウント値記憶エリア101に記憶されているオフ時間に応じて、急速昇温の通電時間を決定する(S162)。この決定は、例えば、最大急速昇温通電時間を2秒とし、その時にグロープラグ40に印加される電圧を11Vとすると、図7のグラフに示されるように、第二カウント値記憶エリア101に記憶されているオフ時間が60秒の場合には、急速昇温の時間割合は100%であるので、急速昇温通電時間は2秒となる。また、オフ時間が30秒の場合には、急速昇温の時間割合は90%であるので、急速昇温通電時間を1.8秒とする。さらに、オフ時間が20秒の場合には、急速昇温の時間割合は80%であるので、急速昇温通電時間を1.6秒とする。また、オフ時間が8秒の場合には、急速昇温の時間割合は60%であるので、急速昇温通電時間を1.2秒とする。さらに、オフ時間が6秒の場合には、急速昇温の時間割合は50%であるので、急速昇温通電時間を1秒とする。また、オフ時間が2秒の場合には、急速昇温の時間割合は20%であるので、急速昇温通電時間を0.4秒とする。実際は、オフ時間と急速昇温通電時間の対応をデータテーブルにしたものをマイクロコンピュータ10のROM110に記憶しておき、そのデータテーブルをCPU120が参照して決定する。尚、第二カウント値記憶エリア101にオフ時間のカウント値が記憶されていない場合には(S161:NO)、後述するS163の処理に移る。
急速昇温通電時間が決定されると、次に、急速昇温通電終了フラグがRAM100の急速昇温通電終了フラグ記憶エリア102に記憶されているか否かを判断する(S163)。急速昇温通電終了フラグが記憶されていた場合には(S163:YES)、急速昇温通電処理は禁止なので、急速昇温通電処理は行われず、図4のフローチャートにリターンし、S17の定常温度通電処理に進む。また、急速昇温通電終了フラグが記憶されていない場合には(S163:NO)、タイマカウンタ130により、S162の処理で決定された急速昇温通電時間からのカウントダウンを開始する(S164)。このカウントダウンは、急速昇温通電時間が2秒と決定されていれば、2秒からのカウントダウンを開始する。カウントダウンは、マイクロコンピュータ10のクロック信号に応じて、例えば、2ms単位等で行えばよい。尚、カウント値は、RAM100の急速昇温通電時間カウント値記憶エリア105に記憶される。
次いで、急速昇温通電時間が終了か否かを判断する(S165)。具体的には、急速昇温通電時間のカウントダウンが0秒となれば、急速昇温通電時間が終了である。急速昇温通電時間が終了でない場合には(S165:NO)、急速昇温通電がオン状態で維持される(S168)。具体的には、マイクロコンピュータ10の出力ポート16から出力電流が第四トランジスタ7のベースに供給され、第四トランジスタ7のコレクタ・エミッタ間に抵抗8,9を介して、バッテリ30から電流が流れることになる。すると、FET17のゲートの電位は、ソースの電位より低くなり、ソース・ドレイン間にバッテリ30から電流が流れて、グロープラグ40にバッテリ30からの電圧(一例として、11V)が、デューティ比100%で印加される(S168)。この結果、グロープラグ40は短時間に昇温され目標温度(一例として、1000℃)まで到達する。次いで、S164に戻る。
そして、急速昇温通電時間のカウント値が0秒となれば、急速昇温通電時間が終了であるので(S165:YES)、急速昇温通電をオフする(S166)。具体的には、マイクロコンピュータ10の出力ポート16からの出力電流をオフにし、第四トランジスタ7をオフにする。すると、第四トランジスタ7のコレクタ・エミッタ間に電流が流れず、FET17のゲートの電位は、ソースの電位と同じになり、ソース・ドレイン間がオフとなり、グロープラグ40にバッテリ30から電流が流れず、グロープラグ40のヒータが加熱しなくなる。
次いで、急速昇温通電終了フラグをRAM100の急速昇温通電終了フラグ記憶エリア102に記憶する(S167)。その後、図4に示すフローチャートにリターンする。S16の急速昇温通電処理が終了すると、次いで、定常温度通電処理(S17)を行う。この定常温度通電処理は、図6に示すサブルーチンに従って制御される。具体的には、まず、急速昇温通電終了フラグがRAM100の急速昇温通電終了フラグ記憶エリア102に記憶されているか否かを判断する(S171)。急速昇温通電終了フラグがRAM100の急速昇温通電終了フラグ記憶エリア102に記憶されている場合には(S171:YES)、定常温度通電時間が終了でなければ(S172:NO)、定常温度通電がオン状態で維持される(S175)。尚、この定常温度通電は、PWM制御で行われる。具体的には、マイクロコンピュータ10の出力ポート16からの出力電流のオンとオフの比率を変化させて、グロープラグ40にバッテリ30から印加される電力を調整して目的の温度に制御する。S175の処理後に図4に示すフローチャートにリターンする。定常通電時間が終了の場合には(S172:YES)、定常温度通電をオフする(S173)。具体的には、マイクロコンピュータ10の出力ポート16からの出力電流をオフにし、第四トランジスタ7をオフにする。すると、第四トランジスタ7のコレクタ・エミッタ間に電流が流れず、FET17のゲートの電位は、ソースの電位と同じになり、ソース・ドレイン間がオフとなり、グロープラグ40にバッテリ30から電流が流れず、グロープラグ40のヒータが加熱しなくなる。その後、定常温度通電終了フラグをRAM100の定常温度通電終了フラグ記憶エリア103に記憶する(S174)。その後、図4に示すフローチャートにリターンする。
図4のS17の処理に次いで、グロープラグ40に通電中か否かを判断する(S18)。グロープラグ40に通電中の場合には(S18:YES)、RAM100の第二カウント値記憶エリア101に記憶されているオフ時間カウント値をクリアし(S21)、S15に戻る。また、グロープラグ40に通電中でない場合には(S18:NO)、オフ時間カウントが終了か否かを判断する(S19)。この判断は、オフ時間カウントの値が、一例として、60秒を経過していれば、グロープラグ40の温度が低下して十分に冷却ができているので、オフ時間カウントが終了と判断される。オフ時間カウントが終了の場合には(S19:YES)、オフ時間カウント終了フラグをEEPROM2のオフ時間カウント終了フラグ記憶エリア21に記憶して保存する(S20)。また、オフ時間カウントが終了でない場合には(S19:NO)、オフ時間をカウントし、RAM100の第二カウント値記憶エリア101に記憶する(S22)。その後、S15に戻る。
尚、S15の判断処理で、キースイッチ31がオンとなっていないと判断された場合には(S15:NO)、RAM100の急速昇温通電終了フラグ記憶エリア102の急速昇温通電終了フラグの記憶、定常温度通電終了フラグ記憶エリア103の定常温度通電終了フラグの記憶、定常温度通電時間カウント値記憶エリア104の定常温度通電時間カウント値の記憶をクリアすると共に、グロープラグ40への通電をオフする(S23)。具体的には、マイクロコンピュータ10の出力ポート16からの出力電流をオフにし、第四トランジスタ7をオフにする。すると、第四トランジスタ7のコレクタ・エミッタ間に電流が流れず、FET17のゲートの電位は、ソースの電位と同じになり、ソース・ドレイン間がオフとなり、グロープラグ40にバッテリ30から電流が流れず、グロープラグ40のヒータが加熱しなくなる。
次いで、オフ時間カウントが終了か否かを判断する(S24)。この判断は、オフ時間カウントの値が、一例として、60秒を経過していれば、グロープラグ40の温度が低下して十分に冷却ができているので、オフ時間カウントが終了と判断される。オフ時間カウントが終了の場合には(S24:YES)、オフ時間カウント終了フラグをEEPROM2のオフ時間カウント終了フラグ記憶エリア21に記憶して保存する(S26)。その後、電源をオフする。また、オフ時間カウントが終了でない場合には(S24:NO)、オフ時間をカウントし、RAM100の第二カウント値記憶エリア101に記憶し(S25)、S15に戻る。
尚、上記実施の形態では、図4のフローチャートのS16及び図5のフローチャートのS161〜S168の処理を行うマイクロコンピュータ10が「急速昇温通電処理手段」に相当する。また、図4のフローチャートのS17及び図6のフローチャートのS171〜S175の処理を行うマイクロコンピュータ10が「定常温度通電処理手段」に相当する。また、図4のフローチャートのS18の判断処理を行うマイクロコンピュータ10が「通電判断手段」に相当し、図4のフローチャートのS22及びS25の判断処理を行うマイクロコンピュータ10が「通電オフ時間カウント手段」に相当する。また、図2に示すEEPROM2のオフ時間カウント終了フラグ記憶エリア21が「オフ時間カウント終了フラグ記憶手段」に相当する。また、図4のフローチャートのS12の判断処理を行うマイクロコンピュータ10が「オフ時間カウント終了フラグ有無判断手段」に相当する。また、図4のフローチャートのS16、図5のフローチャートのS161〜S168の処理及び図4のフローチャートのS17、図6のフローチャートのS171〜S175の処理を行うマイクロコンピュータ10が「昇温制御手段」に相当する。図3のRAM100の第二カウント値記憶エリア101が、「第二カウント値記憶手段」に相当し、図4のフローチャートのS13の処理を行うマイクロコンピュータ10が「オフ時間カウント終了フラグクリア手段」に相当する。
次に、図4〜図6、図8及び図9を参照して、上記実施の形態でのグロープラグ40への通電と温度上昇の関係を説明する。図8は、EEPROM2のオフ時間カウント終了フラグ記憶エリア21にオフ時間カウント終了フラグの記憶があった場合(正常終了)のグロープラグ40への通電制御を示すタイミングチャートである。また、図9は、EEPROM2のオフ時間カウント終了フラグ記憶エリア21にオフ時間カウント終了フラグの記憶が無かった場合(異常終了)のグロープラグ40への通電制御を示すタイミングチャートである。
図8に示すT1タイミングで、キースイッチ31が操作者によりオンされた場合には、グロープラグ通電制御装置1のマイクロコンピュータ10がオンすると共に、グロープラグ40に対して、T1タイミングからT2タイミングまで急速昇温通電処理が行われ、その後、T2タイミングからT3タイミングまで、PWM制御による定常温度通電処理が行われる。そして、T3タイミングで、キースイッチ31が操作者によりオフされた場合には、T3タイミングからT4タイミングまで、グロープラグ40への通電が停止し、オフ時間カウントが行われる。そして、オフ時間カウントが開始されてからグロープラグ40の温度が十分に低下するまでの時間(一例として、60秒)が経過すると、EEPROM2のオフ時間カウント終了フラグ記憶エリア21にオフ時間カウント終了フラグが記憶される。このように、オフ時間カウント中に、バッテリ30の電圧低下等によりマイクロコンピュータ10がリセットされることなく、EEPROM2のオフ時間カウント終了フラグ記憶エリア21にオフ時間カウント終了フラグが記憶されることを、正常終了ともいう。
その後、T4タイミングで、再度、キースイッチ31が操作者によりオンされた場合(短時間再通電)、EEPROM2のオフ時間カウント終了フラグ記憶エリア21にオフ時間カウント終了フラグの記憶が存在するので(図4、S12:YES)、グロープラグ40に対してT4タイミングからT5タイミングまで、急速昇温通電処理が行われる(図4、S16、図5、S161〜S168)。尚、仮にオフ時間カウント終了後にマイクロコンピュータ10がリセットされたとしても、EEPROM2のオフ時間カウント終了フラグ記憶エリア21にオフ時間カウント終了フラグの記憶が存在するので、グロープラグ40の温度は急速昇温通電処理を行ってもグロープラグ40が過昇温にならない温度まで確実に低下している。このため、急速昇温通電処理を行ってもグロープラグ40が過昇温になることはない。次いで、T5タイミングからT6タイミングまで、PWM制御による定常温度通電処理が行われる(図4、S17、図6、S171〜S175)。そして、T6タイミングで、キースイッチ31が操作者によりオフされた場合には、T5タイミングで、グロープラグ40への通電が停止し、オフ時間カウントが行われる。
次に、EEPROM2のオフ時間カウント終了フラグ記憶エリア21にオフ時間カウント終了フラグの記憶が無かった場合(異常終了)のグロープラグ40への通電制御を図9を参照して説明する。図9に示すT11タイミングで、キースイッチ31が操作者によりオンされた場合には、グロープラグ通電制御装置1のマイクロコンピュータ10がオンすると共に、グロープラグ40に対して、T11タイミングからT12タイミングまで急速昇温通電処理が行われ、その後、T12タイミングからT13タイミングまで、PWM制御による定常温度通電処理が行われる。そして、T13タイミングで、キースイッチ31が操作者によりオフされた場合には、T13タイミングからT14タイミングまで、グロープラグ40への通電が停止し、オフ時間カウントが行われる。そして、オフ時間カウント中にバッテリ30の電圧低下等によりマイクロコンピュータ10がリセットされると、EEPROM2のオフ時間カウント終了フラグ記憶エリア21にはオフ時間カウント終了フラグが記憶されていないことになる(異常終了)。
その後、T14タイミングで、再度、キースイッチ31が操作者によりオンされた場合(短時間再通電)、EEPROM2のオフ時間カウント終了フラグ記憶エリア21にオフ時間カウント終了フラグの記憶が存在しないので(図4、S12:NO)、グロープラグ40に対して急速昇温通電処理を行わず(図5、S163:YES)、T14タイミングからT15タイミングまで、PWM制御による定常温度通電処理が行われる(図4、S17、図6、S171〜S175)。つまり、再通電時にEEPROM2のオフ時間カウント終了フラグ記憶エリア21にオフ時間カウント終了フラグの記憶が存在しない場合は、グロープラグ40の温度が十分に低下しているか否か不明であるため、急速昇温通電処理を行わないのである。そして、T15タイミングで、キースイッチ31が操作者によりオフされた場合には、T15タイミングで、グロープラグ40への通電が停止し、オフ時間カウントが行われる。
以上説明したように、上記第一の実施の形態のグロープラグ通電制御装置1では、グロープラグ40への通電制御が正常終了した場合には、次に、キースイッチ31が操作者によりオンされて再通電されたときに、急速昇温通電処理を行った後に定常温度通電を行う。このため、短時間のうちに高温(一例として、1000℃)にまで昇温できる。さらに、オフ時間カウント中にマイクロコンピュータ10がリセットされて、グロープラグ40への通電制御が異常終了した場合には、次に、キースイッチ31が操作者によりオンされて再通電されたときに、グロープラグ40の温度が十分に低下しているか不明であるため、急速昇温通電処理を行わずに、定常温度通電処理を行う。このため、グロープラグ40の温度が十分に低下していない状態で急速昇温通電処理が行われることがなく、グロープラグ40を過昇温させることがない。
(第二の実施の形態)
次に、第二の実施の形態について説明する。この第二の実施の形態では、グロープラグ通電制御装置1の構造は、第一の実施の形態と同様であり、グロープラグ40への通電制御のみが異なるので、図10を参照して、グロープラグ40への通電制御を説明する。図10は、第二の実施の形態の通電制御のフローチャートである。この第二の実施の形態のグロープラグ通電制御装置1では、急速昇温通電終了フラグに加え、オフ時間カウント値をEEPROM2に記憶して、その記憶されているオフ時間カウント値を確認して、再通電時に急速昇温通電処理(異常終了時急速昇温通電処理)を行うか否かを判断するものである。
まず、図10に示すように、グロープラグ通電制御装置1による通電制御が開始すると、まず、マイクロコンピュータ10が初期化される(S30)。具体的には、マイクロコンピュータ10の内部のRAM100の記憶等がクリアされる。次いで、マイクロコンピュータ10は、EEPROM2の記憶内容を確認する(S31)。このときに、EEPROM2のオフ時間カウント終了フラグ記憶エリア21にオフ時間カウント終了フラグが記憶されていた場合には(S32:YES)、EEPROM2のオフ時間カウント終了フラグ記憶エリア21に記憶されているオフ時間カウント終了フラグ及びEEPROM2の第一カウント値記憶エリア22に記憶されているオフ時間カウント値をクリアする(S33)。
また、EEPROM2のオフ時間カウント終了フラグ記憶エリア21にオフ時間カウント終了フラグが記憶されていない場合には(S32:NO)、異常終了なので、EEPROM2の第一カウント値記憶エリア22に記憶されているオフ時間カウント値に基づいて、急速昇温通電時間を決定する(S35)。この決定は、図5に示すS162と同様に行う。次いで、EEPROM2の第一カウント値記憶エリア22に記憶されているオフ時間カウント値をクリアする(S36)。
次に、キースイッチ31が操作者に操作されてオンになると(S37:YES)、急速昇温通電処理を行う(S38)。この急速昇温通電処理は、図5に示すサブルーチンに従って、第一実施の形態と同様に制御される。具体的には、まず、オフ時間カウント値がRAM100の第二カウント値記憶エリア101にオフ時間のカウント値が記憶されているか否かを判断する(S161)。第二カウント値記憶エリア101に記憶されている場合には(S161:YES)、RAM100の第二カウント値記憶エリア101に記憶されているオフ時間に応じて、急速昇温の通電時間を決定する(S162)。この決定は、例えば、第一の実施の形態と同様に行われる。尚、第二カウント値記憶エリア101にオフ時間のカウント値が記憶されていない場合には(S161:NO)、後述するS163の処理に移る。
急速昇温通電時間が決定されると、次に、急速昇温通電終了フラグがRAM100の急速昇温通電終了フラグ記憶エリア102に記憶されているか否かを判断する(S163)。急速昇温通電終了フラグが記憶されていた場合には(S163:YES)、急速昇温通電処理は禁止なので、急速昇温通電処理は行われず、図10のフローチャートにリターンし、S39の定常温度通電処理に進む。また、急速昇温通電終了フラグが記憶されていない場合には(S163:NO)、タイマカウンタ130により、S162の処理又はS35の処理で決定された急速昇温通電時間からのカウントダウンを開始する(S164)。このカウントダウンは、急速昇温通電時間が2秒と決定されていれば、2秒からのカウントダウンを開始する。カウントダウンは、マイクロコンピュータ10のクロック信号に応じて、例えば、2ms単位等で行えばよい。尚、カウント値は、RAM100の急速昇温通電時間カウント値記憶エリア106に記憶される。
次いで、急速昇温通電時間が終了か否かを判断する(S165)。具体的には、急速昇温通電時間のカウントダウンが0秒となれば、急速昇温通電時間が終了である。急速昇温通電時間が終了でない場合には(S165:NO)、急速昇温通電がオン状態で維持される(S168)。具体的には、マイクロコンピュータ10の出力ポート16から出力電流が第四トランジスタ7のベースに供給され、第四トランジスタ7のコレクタ・エミッタ間に抵抗8,9を介して、バッテリ30から電流が流れることになる。すると、FET17のゲートの電位は、ソースの電位より低くなり、ソース・ドレイン間にバッテリ30から電流が流れて、グロープラグ40にバッテリ30からの電圧(一例として、11V)が、デューティ比100%で印加される(S168)。この結果、グロープラグ40は短時間に昇温され目標温度(一例として、1000℃)まで到達する。次いで、S164に戻る。
そして、急速昇温通電時間のカウント値が0秒となれば、急速昇温通電時間が終了であるので(S165:YES)、急速昇温通電をオフする(S166)。具体的には、マイクロコンピュータ10の出力ポート16からの出力電流をオフにし、第四トランジスタ7をオフにする。すると、第四トランジスタ7のコレクタ・エミッタ間に電流が流れず、FET17のゲートの電位は、ソースの電位と同じになり、ソース・ドレイン間がオフとなり、グロープラグ40にバッテリ30から電流が流れず、グロープラグ40のヒータが加熱しなくなる。
次いで、急速昇温通電終了フラグをRAM100の急速昇温通電終了フラグ記憶エリア102に記憶する(S167)。その後、図10に示すフローチャートにリターンする。S38の急速昇温通電処理が終了すると、次いで、定常温度通電処理(S39)を行う。この定常温度通電処理は、第一の実施の形態と同様に、図6に示すサブルーチンに従って制御される。具体的には、まず、急速昇温通電終了フラグがRAM100の急速昇温通電終了フラグ記憶エリア102に記憶されているか否かを判断する(S171)。急速昇温通電終了フラグがRAM100の急速昇温通電終了フラグ記憶エリア102に記憶されている場合には(S171:YES)、定常温度通電時間が終了でなければ(S172:NO)、定常温度通電がオン状態で維持される(S175)。尚、この定常温度通電は、PWM制御で行われる。具体的には、マイクロコンピュータ10の出力ポート16からの出力電流のオンとオフの比率を変化させて、グロープラグ40にバッテリ30から印加される電力を調整して目的の温度に制御する。S175の処理後に図4に示すフローチャートにリターンする。定常通電時間が終了の場合には(S172:YES)、定常温度通電をオフする(S173)。具体的には、マイクロコンピュータ10の出力ポート16からの出力電流をオフにし、第四トランジスタ7をオフにする。すると、第四トランジスタ7のコレクタ・エミッタ間に電流が流れず、FET17のゲートの電位は、ソースの電位と同じになり、ソース・ドレイン間がオフとなり、グロープラグ40にバッテリ30から電流が流れず、グロープラグ40のヒータが加熱しなくなる。その後、定常温度通電終了フラグをRAM100の定常温度通電終了フラグ記憶エリア103に記憶する(S174)。その後、図10に示すフローチャートにリターンする。
図10のS39の処理に次いで、グロープラグ40に通電中か否かを判断する(S40)。グロープラグ40に通電中の場合には(S40:YES)、RAM100の第二カウント値記憶エリア101に記憶されているオフ時間カウント値及びEEPROM2の第一カウント値記憶エリアの通電オフ時間カウント値をクリアし(S43)、S37に戻る。また、グロープラグ40に通電中でない場合には(S40:NO)、オフ時間カウントが終了か否かを判断する(S41)。この判断は、オフ時間カウントの値が、一例として、60秒を経過していれば、グロープラグ40の温度が低下して十分に冷却ができているので、オフ時間カウントが終了と判断される。オフ時間カウントが終了の場合には(S41:YES)、オフ時間カウント終了フラグをEEPROM2のオフ時間カウント終了フラグ記憶エリア21に記憶して保存する(S42)。また、オフ時間カウントが終了でない場合には(S41:NO)、通電オフ時間をカウントし(S44)、カウントしたオフ時間をEEPROM2の第一カウント値記憶エリア22に記憶して保存(S45)。その後、S37に戻る。
尚、S37の判断処理で、キースイッチ31がオンとなっていないと判断された場合には(S37:NO)、RAM100の急速昇温通電終了フラグ記憶エリア102の急速昇温通電終了フラグの記憶、定常温度通電終了フラグ記憶エリア103の定常温度通電終了フラグの記憶、定常温度通電時間カウント値記憶エリア104の定常温度通電時間カウント値の記憶をクリアすると共に、グロープラグ40への通電をオフする(S46)。具体的には、マイクロコンピュータ10の出力ポート16からの出力電流をオフにし、第四トランジスタ7をオフにする。すると、第四トランジスタ7のコレクタ・エミッタ間に電流が流れず、FET17のゲートの電位は、ソースの電位と同じになり、ソース・ドレイン間がオフとなり、グロープラグ40にバッテリ30から電流が流れず、グロープラグ40のヒータが加熱しなくなる。
次いで、オフ時間カウントが終了か否かを判断する(S47)。この判断は、オフ時間カウントの値が、一例として、60秒を経過していれば、グロープラグ40の温度が低下して十分に冷却ができているので、オフ時間カウントが終了と判断される。オフ時間カウントが終了の場合には(S47:YES)、オフ時間カウント終了フラグをEEPROM2のオフ時間カウント終了フラグ記憶エリア21に記憶して保存する(S50)。その後、電源をオフする。また、オフ時間カウントが終了でない場合には(S47:NO)、オフ時間をカウントし(S48)、カウントした通電オフ時間をEEPROM2の第一カウント値記憶エリア22に記憶して保存し(S49)、その後、S37に戻る。
次に、図5、図6、図10及び図11を参照して、上記第二の実施の形態でのグロープラグ40への通電と温度上昇の関係を説明する。図11は、EEPROM2のオフ時間カウント終了フラグ記憶エリア21にオフ時間カウント終了フラグの記憶が無かった場合(異常終了)のグロープラグ40への第二の実施の形態での通電制御を示すタイミングチャートである。
図11に示すT21タイミングで、キースイッチ31が操作者によりオンされた場合には、グロープラグ通電制御装置1のマイクロコンピュータ10がオンすると共に、グロープラグ40に対して、T21タイミングからT22タイミングまで急速昇温通電が行われ、その後、T22タイミングからT23タイミングまで、PWM制御による定常温度通電処理が行われる。そして、T23タイミングで、キースイッチ31が操作者によりオフされた場合には、T23タイミングからT24タイミングまで、グロープラグ40への通電が停止し、オフ時間カウントが行われる。そして、オフ時間カウント中にバッテリ30の電圧低下等によりマイクロコンピュータ10がリセットされると、EEPROM2のオフ時間カウント終了フラグ記憶エリア21にはオフ時間カウント終了フラグが記憶されていないことになる(異常終了)。
その後、T24タイミングで、再度、キースイッチ31が操作者によりオンされた場合(短時間再通電)、EEPROM2のオフ時間カウント終了フラグ記憶エリア21にオフ時間カウント終了フラグの記憶が存在しないので(図10、S32:NO)、正常終了時の急速昇温通電処理は行わない。つまり、再通電時にEEPROM2のオフ時間カウント終了フラグ記憶エリア21にオフ時間カウント終了フラグの記憶が存在しない場合は、グロープラグ40の温度が十分に低下しているか否か不明であるため、正常終了時の急速昇温通電処理を行わないのである。ところで、マイクロコンピュータ10がリセットされても、EEPROM2の第一カウント値記憶エリア22には、グロープラグ40への通電がオフされてからリセットされる直前までに経過した時間であるオフ時間カウント値が記憶されている。そこで、第二の実施の形態では、EEPROM2の第一カウント値記憶エリア22に記憶されているオフ時間カウント値に基づいて、T24タイミングからT25タイミングまで、グロープラグ40に対し異常終了時急速昇温通電処理を行う。この異常終了時急速昇温通電処理は図8に示す正常終了時の急速昇温通電時間(T4タイミング〜T5タイミング)よりも短い通電時間にて行われる(図10、S38、図5、S161〜S168)。次いで、T25タイミングからT26タイミングまで、PWM制御による定常温度通電処理が行われる(図10、S39、図6、S171〜S175)。そして、T26タイミングで、キースイッチ31が操作者によりオフされた場合には、T26タイミングで、グロープラグ40への通電が停止し、オフ時間カウントが行われる。
尚、図10のフローチャートのS43の処理を行うマイクロコンピュータ10が「第一カウント値記憶手段クリア手段」に相当する。また、図10のフローチャートのS35、S38及び図5のフローチャートのS161、S163〜S168の処理を行うマイクロコンピュータ10が「異常終了時急速昇温通電処理手段」に相当する。また、図2に示すEEPROM2の第一カウント値記憶エリア22が「第一カウント値記憶手段」に相当する。
以上説明したように、上記第二の実施の形態のグロープラグ通電制御装置1では、グロープラグ40への通電制御が正常終了した場合には、次に、キースイッチ31が操作者によりオンされて再通電されたときに、急速昇温通電処理を行った後に定常温度通電処理を行う。このため、短時間のうちに高温(一例として、1000℃)にまで昇温できる。さらに、オフ時間カウント中にマイクロコンピュータ10がリセットされてグロープラグ40への通電制御が異常終了した場合にも、次に、キースイッチ31が操作者によりオンされて再通電されたときに、EEPROM2の第一カウント値記憶エリア22に記憶されているオフ時間カウント値に基づいて、グロープラグ40に対してT24タイミングからT25タイミングまで、グロープラグ40に異常終了時急速昇温通電処理を行い、次いで、定常温度通電処理を行う。このため、短時間のうちに高温(一例として、1000℃)にまで昇温できる上に、グロープラグ40を過昇温させることがない。
尚、本実施の形態は、上記実施の形態に限られず、各種変形が可能である。例えば、急速昇温通電処理する場合の印加する電圧や時間は、グロープラグ40の特性に合わせて適宜決定すれば良い。また、定常温度通電処理する場合のPWM制御のデューティ比は、グロープラグ40の特性に合わせて適宜決定すれば良い。また、グロープラグ通電制御装置1の回路構成は、上記の実施の形態のものに限定されず、適宜変更しても良い。
上記の実施の形態では、キースイッチ31がオンされたことを契機にグロープラグ40への通電処理を開始しているが、これに限定されず、エンジン制御装置(ECU)からの通電開始信号の受信を契機にグロープラグ40への通電処理を開始するようにしても良い。また、上記の実施の形態では、急速昇温通電処理において、決定された急速昇温通電時間をタイマカウンタによりカウントダウンしていき、カウンタ値が0になったときに急速昇温通電処理を終了するようにしていたが、これに限定されず、決定された急速昇温通電時間までカウンタ値をカウントアップしていき、カウンタ値が決定された急速昇温通電時間になったときに急速昇温通電処理を終了するようにしても良い。この場合、所定の値をカウントアップしていく方法の他、バッテリの電圧を定期的に読み取りその電圧値に応じてカウントアップする値を変更していく方法がある。また、上記の実施の形態では、グロープラグ40は、ヒータとして発熱コイルを用いたメタルグロープラグを適用したが、セラミックヒータを用いたセラミックグロープラグを適用しても良い。また、上記の実施の形態では、オフ時間カウント中にマイクロコンピュータがリセットされて、グロープラグへの通電制御が異常終了した場合について説明したが、グロープラグへの通電中に電源電圧の低下によってマイクロコンピュータがリセットされて、グロープラグへの通電制御が異常終了した場合も、本発明を適用することにより、グロープラグの温度が十分に低下していない状態で急速昇温通電処理が行われることがなく、グロープラグを過昇温させることがない。
第一の実施形態のグロープラグ通電制御装置1にバッテリ30及びグロープラグ40を接続した状態の回路図である。 EEPROM2の記憶エリアの概念図である。 マイクロコンピュータ10の内部のRAM100の記憶エリアの概念図である。 本実施の形態のグロープラグ通電制御装置1による通電制御のフローチャートである。 急速昇温通電処理のサブルーチンのフローチャートである。 定常温度通電処理のサブルーチンのフローチャートである。 通電オフ時間の長さに対応する最大急速昇温時間に対する割合を示すグラフである。 EEPROM2のオフ時間カウント終了フラグ記憶エリア21にオフ時間カウント終了フラグの記憶があった場合(正常終了時)のグロープラグ40への通電制御を示すタイミングチャートである。 EEPROM2のオフ時間カウント終了フラグ記憶エリア21にオフ時間カウント終了フラグの記憶が無かった場合(異常終了時)のグロープラグ40への通電制御を示すタイミングチャートである。 第二の実施の形態の通電制御のフローチャートである。 EEPROM2のオフ時間カウント終了フラグ記憶エリア21にオフ時間カウント終了フラグの記憶が無かった場合(異常終了時)のグロープラグ40への第二の実施の形態での通電制御を示すタイミングチャートである。
符号の説明
1 グロープラグ通電制御装置
3 第一トランジスタ
4 第二トランジスタ
5 第三トランジスタ
6 三端子レギュレータ
7 第四トランジスタ
10 マイクロコンピュータ
21 オフ時間カウント終了フラグ記憶エリア
22 第一カウント値記憶エリア
30 バッテリ
31 キースイッチ
40 グロープラグ
100 RAM
101 第二カウント値記憶エリア
102 急速昇温通電終了フラグ記憶エリア
103 定常温度通電終了フラグ記憶エリア
104 定常温度通電時間カウント値記憶エリア
105 急速昇温通電時間カウント値記憶エリア
110 ROM
120 CPU
130 タイマカウンタ

Claims (6)

  1. 通電開始信号の受信を契機に、バッテリからグロープラグへの電力の供給の制御をマイクロコンピュータにより行うグロープラグの通電制御装置であって、
    前記グロープラグに対して大電流を通電して当該グロープラグの温度を急速に昇温する急速昇温通電処理を行う急速昇温通電処理手段と、
    前記急速昇温通電処理に比べて前記グロープラグに対する通電電流の小さい定常温度通電処理を行う定常温度通電処理手段と、
    前記グロープラグへの通電の有無を判断する通電判断手段と、
    前記通電判断手段がグロープラグへの通電が無いと判断した場合に、通電が無くなってからの時間をカウントする通電オフ時間カウント手段と、
    当該通電オフ時間カウント手段が、所定の時間をカウントした場合に、通電終了後に所定時間が経過したことを示すオフ時間カウント終了フラグを記憶する不揮発メモリからなるオフ時間カウント終了フラグ記憶手段と、
    前記通電開始信号を受信した場合に、前記オフ時間カウント終了フラグ記憶手段に、前記オフ時間カウント終了フラグが記憶されているか否かを判断するオフ時間カウント終了フラグ有無判断手段と、
    前記オフ時間カウント終了フラグ有無判断手段が、前記オフ時間カウント終了フラグが前記オフ時間カウント終了フラグ記憶手段に記憶されていると判断した場合には、前記急速昇温通電処理手段により急速昇温通電処理を行うと共に、その後、前記定常温度通電処理手段による定常温度通電処理を行い、前記オフ時間カウント終了フラグが前記オフ時間カウント終了フラグ記憶手段に記憶されていないと判断した場合には、前記定常温度通電処理手段による定常温度通電処理を行う昇温制御手段と
    を備えたことを特徴とするグロープラグの通電制御装置。
  2. 前記定常温度通電処理手段は、前記グロープラグへの通電をPWM制御により行い、
    前記急速昇温通電処理手段は、前記グロープラグへの通電を、前記定常温度通電処理手段よりも大きなデューティ比で行うことを特徴とする請求項1に記載のグロープラグの通電制御装置。
  3. 前記通電オフ時間カウント手段がカウントしたカウント値を記憶する不揮発メモリからなる第一カウント値記憶手段を備え、
    前記昇温制御手段は、前記オフ時間カウント終了フラグ有無判断手段が、前記オフ時間カウント終了フラグが前記オフ時間カウント終了フラグ記憶手段に記憶されていると判断した場合には、前記急速昇温通電処理手段により急速昇温通電処理を行うと共に、その後、前記定常温度通電処理手段による定常温度通電処理を行い、前記オフ時間カウント終了フラグが前記オフ時間カウント終了フラグ記憶手段に記憶されていないと判断し、更に、前記第一カウント値記憶手段に前記カウント値が記憶されている場合には、異常終了時急速昇温通電処理手段により、前記グロープラグへの通電量を、前記第一カウント値記憶手段に記憶されたカウント値に基づいて決定して異常終了時急速昇温通電処理を行うと共に、その後、前記定常温度通電処理手段による定常温度通電処理を行うことを特徴とする請求項1又は2に記載のグロープラグの通電制御装置。
  4. 前記異常終了時急速昇温通電処理手段により、前記グロープラグへの通電量を、前記第一カウント値記憶手段に記憶されたカウント値に基づいて決定した後に、前記第一カウント値記憶手段に記憶されたカウント値をクリアする第一カウント値クリア手段を備えたことを特徴とする請求項3に記載のグロープラグの通電制御装置。
  5. 前記通電オフ時間カウント手段がカウントしたカウント値を記憶する揮発メモリからなる第二カウント値記憶手段を備え、
    前記急速昇温通電処理手段は、前記グロープラグへの通電量を、前記第二カウント値記憶手段に記憶されたカウント値に基づいて決定して急速昇温通電処理を行うことを特徴とする請求項1又は2に記載のグロープラグの通電制御装置。
  6. 前記オフ時間カウント終了フラグ有無判断手段が、前記オフ時間カウント終了フラグが前記オフ時間カウント終了フラグ記憶手段に記憶されていると判断した後に、前記オフ時間カウント終了フラグ記憶手段に記憶されているオフ時間カウント終了フラグをクリアするオフ時間カウント終了フラグクリア手段を備えたことを特徴とする請求項1乃至5の何れかに記載のグロープラグの通電制御装置。
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