JP2009143337A - グラブドア付けニーエアバッグ装置 - Google Patents

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仁 松島
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Abstract

【課題】グラブドアのエアバッグリテーナとの締結部が締結強度上も耐久性上も問題を生じない、グラブドア付けニーエアバッグ装置の提供。
【解決手段】グラブドア付けニーエアバッグ装置において、インフレータ支持部材が、グラブドアインナ13の開口部に左右方向に橋渡しされ左右方向両端部でグラブドアに対してねじ手段27により締結されるリテーナ18を備えており、グラブドアはねじ手段27がねじ込まれるナット28aを含む金属製のリテーナ取付け部28を有し、リテーナ取付け部28はグラブドアと別体に形成され樹脂製のグラブドアアウタ12に形成したリブ形状部29とグラブドアインナ13との間に挟まれている。リテーナ取付け部28はナット28aと金属製ブラケット28bから構成されてもよいし、またはナット28aのみから構成されてもよい。
【選択図】 図7

Description

本発明は、車両のインスツルメントパネルの助手席前方部位に設けられたグラブドア(グラブボックスのドア)に組付けられ、車両前突時(斜突時を含む、以下同じ)に、グラブドアの一部をティアまたは変形させて押し開き、車室側に展開膨張し、乗員の膝(ニー)を拘束するニーエアバッグを備えたグラブドア付けニーエアバッグ装置に関する。
ニーエアバッグおよびインフレータを含むニーエアバッグモジュールがグラブドアに内蔵され、車両前突時に、ニーエアバッグが車室側に展開膨張して乗員の膝を拘束するグラブドア付けニーエアバッグ装置は知られている(たとえば、特許文献1および特許文献2)。
独国特許出願公開第4209604号公報 米国特許第626713号明細書
特許文献1、2のグラブドア付けニーエアバッグ装置には、グラブドアの製作途中にニーエアバッグモジュールをグラブドアに組み付けなければならず、グラブドアの製作工程とニーエアバッグモジュールの製作工程を互いに独立させることが難しいという問題がある。
グラブドアに、該グラブドアとは別工程で製作されたニーエアバッグモジュールを組み付けることを可能とするために、複数のグラブドア付けニーエアバッグ装置の構造が検討された。そのうちの1つの構造が、図11〜図13に示すグラブドア付けニーエアバッグ装置である(特願2007−306681)。図11〜図13のグラブドア付けニーエアバッグ装置は、公知ではなく、エアバッグモジュールのリテーナ部分を除いて、本発明にも適用可能である。
図11〜図13のグラブドア付けニーエアバッグ装置は、グラブドア1とエアバッグドア5とエアバッグモジュール6を有する。
グラブドア1は、グラブドアインナ3とグラブドアアウタ2とを有し、内部にエアバッグモジュール収納用空間部4を有する。エアバッグドア5は、グラブドアアウタ2に固着されエアバッグモジュール収納用空間部4の周囲に立ち上がり壁5aを有する。
グラブドアインナ3には開口部3aが設けられており、この開口部3aを通すことにより、エアバッグモジュール収納用空間部4に、グラブドア1、エアバッグドア5と別工程で製作されたエアバッグモジュール6が挿入され、組み付けられることが可能である。
エアバッグモジュール6は、エアバッグ7と、インフレータ8と、インフレータ支持部材であるエアバッグリテーナ9とから構成される。エアバッグリテーナ9は、インフレータ8とエアバッグ7をグラブドア背面側から覆うとともにインフレータ8をグラブドア1とエアバッグドア5に支持する金属製部材から構成される。
エアバッグリテーナ9は、リテーナ9の上下両端部に取り付けたフック部材9aをエアバッグドア5の立ち上がり壁5aに形成した穴5bに係合させ、かつ、エアバッグリテーナ9の左右両端部(締結ブラケット)9bをグラブドアインナ3にねじ手段(ボルト、子ねじ等)61により締結することにより、グラブドア1およびエアバッグドア5に支持されている。
エアバッグリテーナ9の左右両端部(締結ブラケット)9bのグラブドアインナ3への締結は、図14または図15の締結構造による。
図14の締結構造では、グラブドアインナ3に樹脂製のボス62を一体形成し、このボス62にタッピングをたてて雌ねじ63を形成する。そして、ねじ手段61を、エアバッグリテーナ9の左右両端部9bのねじ穴64を挿通させて、ボス62の雌ねじ63にねじ込む。
図15の締結構造では、グラブドアインナ3に金属製ナット65をインサート成形しておく。そして、ねじ手段61を、エアバッグリテーナ9の左右両端部9bのねじ穴64を挿通させて、ナット65にねじ込む。
車両前突時には、インフレータ8が着火してインフレータ8からの膨張用ガスがエアバッグ7に供給され、エアバッグ7が展開膨張し、エアバッグドア5のドア部およびグラブドアアウタ2の一部(ティア加工された部分)を押し開いて車室側に展開し、乗員の膝を拘束する。
しかし、図11〜図15のグラブドア付けニーエアバッグ装置にも、なお、つぎの解決すべき課題がある。
(i)図14の樹脂ボスにタッピングする場合は、ねじ手段を締め込み過ぎると、ボスが樹脂のため雌ねじが破損するので、強く締め込むことができず、締結強度が低い。
(ii)図15のグラブドアインナにナットをインサート成形する場合は、温度が変化した時のナットとグラブドアインナの熱膨張の違いにより樹脂部に応力が集中し、耐久性上問題が生じるおそれがある。
本発明の目的は、グラブドアとエアバッグリテーナとの締結部が締結強度上も耐久性上も問題を生じない、グラブドア付けニーエアバッグ装置を提供することにある。
上記課題を解決する、または上記目的を達成する本発明のグラブドア付けニーエアバッグ装置は、つぎのとおりである。
(1) グラブドアインナとグラブドアアウタとを有し内部にエアバッグモジュール収納用空間部を有するグラブドアと、
インフレータと、エアバッグと、インレータ支持部材とを有するエアバッグモジュールと、
を有し、
グラブドアインナには開口部が形成されており、該開口部を通してエアバッグモジュールのインフレータおよびエアバッグがエアバッグモジュール収納用空間部に収納されるグラブドア付けニーエアバッグ装置であって、
前記インフレータ支持部材が、前記グラブドアインナの開口部に左右方向に橋渡しされ左右方向両端部でグラブドアに対してねじ手段により締結されるリテーナを備えており、
前記グラブドアは前記ねじ手段がねじ込まれるナットを含む金属製のリテーナ取付け部を有し、該リテーナ取付け部は前記グラブドアと別体に形成され樹脂製のグラブドアアウタとグラブドアインナとの間に挟まれている、グラブドア付けニーエアバッグ装置。
(2) 前記リテーナ取付け部は、前記ナットが固定された金属製のブラケットを含んでおり、該ブラケットがグラブドアアウタに形成された樹脂製のリブ形状部とグラブドアインナとの間に挟まれている(1)記載のグラブドア付けニーエアバッグ装置。
(3) 前記リテーナ取付け部が前記ナットのみからなり、該ナットがグラブドアアウタに形成された樹脂製のリブ形状部の凹部にはめ込まれ該リブ形状部とグラブドアインナとの間に挟まれている(1)記載のグラブドア付けニーエアバッグ装置。
上記(1)のグラブドア付けニーエアバッグ装置によれば、グラブドアはねじ手段がねじ込まれるナットを含む金属製のリテーナ取付け部を有し、リテーナ取付け部はグラブドアと別体に形成され樹脂製のグラブドアアウタとグラブドアインナとの間に挟まれているので、ナットを含むリテーナ取付け部を、グラブドアにインサート成形せずに、挟み込むだけでグラブドアに固定することができる。その結果、グラブドアのエアバッグリテーナとの締結部が、樹脂のボスにタッピングをたてる場合のように締結強度上の問題を生じることもなく、また、ナットを樹脂部材にインサート成形する場合のように耐久性上の問題を生じることもない。
上記(2)のグラブドア付けニーエアバッグ装置によれば、リテーナ取付け部が、ナットが固定された金属製のブラケットを含んでおり、ブラケットがグラブドアアウタに形成された樹脂製のリブ形状部とグラブドアインナとの間に挟まれているので、インサート成形と樹脂部材へのタッピングを用いずに、ナットをブラケットを介してグラブドアに固定することができる。
上記(3)のグラブドア付けニーエアバッグ装置によれば、リテーナ取付け部がナットのみからなり、該ナットがグラブドアアウタに形成された樹脂製のリブ形状部の凹部にはめ込まれ該リブ形状部とグラブドアインナとの間に挟まれているので、インサート成形と樹脂部材へのタッピングを用いずに、ナットをグラブドアに固定することができる。また、上記(2)の装置に比べて、ブラケットがない分、部品点数が低減される。
以下に、本発明のグラブドア付けニーエアバッグ装置を、図1〜図10を参照して説明する。
図1〜図9は、本発明のグラブドア付けニーエアバッグ装置の構成を示し、図6〜図7はリテーナ取付け部がナットが固定された金属製のブラケットを含んでいる場合を示し、図8〜図9はリテーナ取付け部がナットのみからなる場合を示し、図10はエアバッグが展開膨張した状態のグラブドア付けニーエアバッグ装置を示す。図1〜図5、図10は図6〜図7の装置にも、図8〜図9の装置にも適用可能である。
図中、矢印Rrは車両装着時でのグラブドア後方(車室側)を示し、矢印Frは車両装着時でのグラブドア前方(グラブボックス側、車室と反対側)を示し、Upは車両装着時でのグラブドア上方を示し、Dnは車両装着時でのグラブドア下方を示す。
まず、本発明の実施例のグラブドア付けニーエアバッグ装置10の構成を、図1〜図10を参照して説明する。
図1〜図10に示すように、本発明のグラブドア付けニーエアバッグ装置10は、内部にエアバッグモジュール収納用空間部(以下、単に「収納用空間部」という)14を有するグラブドア11と、エアバッグドア15と、エアバッグモジュール16とを有する。エアバッグドア15は、グラブドア11に溶着され、エアバッグモジュール16はグラブドア11とは別工程で作製されて、エアバッグドア15を溶着したグラブドア11を作製後、グラブドア11に組み付けられる。
グラブドア11は、車両のグラブボックス31のドアで、助手席前方のインスツルメントパネル30部位に、グラブボックスの開口部の下端部に位置する回動中心32まわりに上下方向に回動可能に(すなわち、グラブボックス31内空間を開閉可能に)、配置される。グラブドア11の収納用空間部14は、平均体型の成人男子の乗員が助手席に着席した時の乗員の膝Jの前方に位置する。回動中心32は、グラブドア11の断面内にあってもよい。あるいは、グラブドア11からブラケットをグラブドア外側に突出させ、該ブラケットに回動中心32を設けてもよい。グラブドア11は、グラブドア11の閉状態で、上方にいくに従って車室側に傾くように、インスツルメントパネル30の外形に合わせて、傾斜している。
グラブドア11は、グラブドアアウタ12と、グラブドアアウタ12よりグラブボックス31側(車室側と反対側)にあるグラブドアインナ13とを有し、グラブドア内部に収納用空間部14を有する。グラブドアインナ13には、収納用空間部14の背面部位に、収納用空間部14を背面側(グラブボックス31側)に向かって開放する開口部13aが形成されている。エアバッグモジュール16のエアバッグ20、インフレータ17部分は、開口部13aを通して収納用空間部14に挿入され、収納される。
エアバッグモジュール16を収納用空間部14に挿入した後、グラブドアインナ13の開口部13aは樹脂製のカバー26でカバーされる。ただし、後述するリテーナ18および/またはエアバッグケース19がカバー26を兼ねる場合は、カバー26を設けなくてもよい。
グラブドアインナ13とグラブドアアウタ12とは、グラブドアインナ13とグラブドアアウタ12の何れか少なくとも一方の部材に形成したリブの先端部で、溶着または締結にて、互いに固定される。図示例は溶着(振動溶着)された場合を示す。
グラブドアインナ13とグラブドアアウタ12は、硬質樹脂製であり、硬質樹脂は、たとえば、ポリプロピレン(PP)である。
エアバッグドア15は、収納用空間部14に対応する部分の外側に位置しグラブドアアウタ12とほぼ平行な一般部15bと、収納用空間部14の周囲にまたは収納用空間部14の左右方向に延びる辺に対応する部位に、一般部15bから一般部15bに対してほぼ垂直にグラブドアインナ13側に向かって立ち上がる立ち上がり壁15aを有する。
エアバッグドア15は、収納用空間部14に対応する部分に、車両前突時に車室側に向かって車室側に開くドア部15dを有する。ドア部15dはH字状のスリット15eによって一般部15bから切り離されている。ドア部15dと立ち上がり壁15aとの間には、収納用空間部14の左右方向辺に対応する部位に、インテグラルヒンジ15cがエアバッグドア15に一体に形成されている。ドア部15dは、車両前突時にエアバッグによって押されてインテグラルヒンジ15cまわりに弾性変形して回動し、車室側に向かって開くことができる。立ち上がり壁15aには、後述するフック部材のフック部が係合するフック係合用孔15fが設けられている。
一般部15bとドア部15dはグラブドアアウタ12に溶着される。
エアバッグドア15はグラブドアインナ13とグラブドアアウタ12の材料の硬質樹脂より軟質の軟質樹脂、たとえばオレフィン系エラストマー(TPO、一般的にPPの中に、エチレンプロピレンゴムを微分散させた熱可塑性エラストマー)、からなる。これは、常温下および低温下でエラストマー(弾性体)であり、極低温(−30℃)下でも、インテグラルヒンジ15c部位が弾性変形してドア部15dが開くことができるようにするためである。エアバッグドア15のTPOも、グラブドアインナ13、グラブドアアウタ12のPPも、共に、オレフィン系であるため、TPOのエアバッグドア15は、グラブドアインナ13とグラブドアアウタ12に溶着可能である。
車両前突時に、エアバッグドア15のドア部15dが開く時に、グラブドアアウタ12の、エアバッグドアのドア部15dに対向する部分12aが、エアバッグドア15のドア部15dと共に開くことができるようにするために、部分12aの周囲にティア加工部(ドア部15dに対向する部分12aを囲む矩形状のティアライン)12bが形成されている。ティアライン12bは、たとえば連続するノッチ(板厚を薄くした加工部)からなり、部分12aがティアライン12bでグラブドアアウタ12の残りの部分(12a以外の部分)12cから破断して、部分12aが部分12aと溶着しているエアバッグドア15のドア部15dと共にインテグラルヒンジ15cまわりに回動して開き、エアバッグ20が車室側に展開膨張することを可能にする。なお、12dはグラブドアアウタ12の表皮である。
エアバッグモジュール16は、インフレータ17、エアバッグ(ニーエアバッグ)20と、インフレータ17を支持するインフレータ支持部材を含む。インフレータ支持部材は、金属製であり、リテーナ18を含む。インフレータ支持部材は、エアバッグケース19を含んでいてもよい。
エアバッグケース19は、リテーナ18と別体に形成されてリテーナ18と結合されるか、またはリテーナ18と一体に形成されたフレーム部材からなる。エアバッグケース19は、収納用空間部14の周囲に位置する。
リテーナ18は、リテーナの左右方向中央部にインレータ17が取り付けられるインフレータ取付け部18dを有し、インフレータ取付け部18dはグラブドアインナの一般面に平行なリテーナ一般面18cに対してグラブドア上下方向に角度Kだけ(Kは30〜60度内の角度であることが望ましい)傾けられている。また、インフレータ17を保持するインフレータ取付けブラケット22に取り付けられたスタッドボルト23が、リテーナのインフレータ取付け部18dと直交する方向にインフレータ取付け部18dを挿通して延び、ナット24をスタッドボルト23にねじ込むことにより、リテーナのインフレータ取付け部18dに固定されている。これによって、グラブドア11のインフレータ取付け部位における厚さが、インフレータ取付け部18cがグラブドアインナの一般面に平行である場合に比べて、薄くなり、薄くなった分、グラブボックス31内の容量が大きくなっている。
収納用空間部14の上下方向端部において、インフレータ支持部材は、エアバッグケース19および/またはリテーナ18部位に設けられた、フック部21aを介して、エアバッグドア15の立ち上がり壁15aのフック係合用孔15fに係合される。フック部21aは、エアバッグケース19および/またはリテーナ18に一体に形成されてもよいし、または、エアバッグケース19および/またはリテーナ18とは別体のフック部材21に形成されて、フック部材21をエアバッグケース19および/またはリテーナ18に固定することにより、エアバッグケース19および/またはリテーナ18に取付けられてもよい。
図5〜図9に示すように、収納用空間部14の左右方向端部において、インフレータ支持部材のリテーナ18は、グラブドア11にねじ手段27により締結される。リテーナ18は、金属製である。
グラブドア11は、グラブドアインナ13とグラブドアアウタ12とリテーナ取付け部28を含む。リテーナ取付け部28は金属製であり、グラブドアインナ13とグラブドアアウタ12は樹脂製である。
リテーナ18は、グラブドアインナ13の開口部13aに左右方向に橋渡しされ、リテーナ18の左右方向両端部のボルト穴18b部位(図5)で、グラブドア11にボルト、子ねじなどのねじ手段27により締結される。
グラブドア11のグラブドアインナ13には、ねじ手段27が挿通する部位に、ボルト穴13bが形成されている(図2)。グラブドアインナ13には、グラブドアインナ13の一般面からグラブドアアウタ12側に後退しグラブドアインナ13の一般面とほぼ平行な段差部13c(図7、図8)が形成されており、この段差部13cにボルト穴13bが形成されている。
リテーナ取付け部28は、ねじ手段27がねじ込まれるナット28a(金属製)を含む。リテーナ取付け部28は、グラブドア11のグラブドアアウタ12とグラブドアインナ13とは別体に形成され、グラブドアアウタ12とグラブドアインナ13との間に挟まれている。
リテーナ取付け部28をグラブドアアウタ12とグラブドアインナ13との間に挟んで固定する構造は、図6〜図7の構造によってもよいし、あるいは図8〜図9の構造によってもよい。
図6〜図7の構造では、リテーナ取付け部28は、金属製のナット28aと、ナット28aが固定された金属製のブラケット28bとを含んでいる。ブラケット28bは平板であり、ナット28aが溶接付けされている。ブラケット28bはグラブドアアウタ12に形成された樹脂製のリブ形状部29とグラブドアインナ13との間に挟まれている。リブ形状部29は、グラブドアアウタ12に一体に形成されており、グラブドアアウタ12からグラブドアインナ13側に突出している。リブ形状部29は、ブラケット28の長手方向(グラブドア上下方向と同じ方向)両端部に対応する部位に、ブラケット28の長手方向と直交する方向(グラブドア11の左右方向と同じ方向)に延びている。ブラケット28bは、ブラケット28の長手方向両端部で、リブ形状部29とグラブドアインナ13の段差部13cとの間に挟まれる。
ナット28aは、ブラケット28bの上下方向両端部の、リブ形状部29とグラブドアインナ13との間に挟まれる部分の間に、複数(たとえば、2ヶ所)、位置する。複数のナット28aの間には、ブラケット28bをグラブドア11に対して位置決めする位置決めピン25が設けられている。ブラケット28bは位置決めピン25によりグラブドア11に対して位置決めされ、ブラケット28b長手方向をブラケット上下方向に向けた状態で、リブ形状部29の突出側の端面とグラブドアインナ13の段差部13cとの間に挟まれて固定される。ねじ手段27は、グラブドアインナ13のナット28a対向部位に形成されたボルト穴13bを挿通してナット28aにねじ込まれ、ブラケット28bとリテーナ18との間に、グラブドアインナ13の段差部13cの壁が挟持される。
図8〜図9の構造では、リテーナ取付け部28は、ナット28aのみからなる。図6〜図7の構造のブラケット28bに対応する部材がなく、その分、部品点数が少ない。ナット28aはグラブドアアウタ12に形成された樹脂製のリブ形状部29の凹部29aにはめ込まれる。ナット28aは、リブ形状部29の凹部29aの底面とグラブドアインナ13の段差部13cの壁との間に挟まれている。リブ形状部29は、グラブドアアウタ12に一体に形成されており、グラブドアアウタ12からグラブドアインナ13側に突出している。
図8の構造では、リブ形状部29は、ナット28aが設けられる部位で、グラブドア11の左右方向に延びている。
図9の構造では、リブ形状部29は、ナット28aが設けられる部位で、グラブドア11の左右方向に延びる部分29(1)と、グラブドア11の上下方向に延びる部分29(2)とを有する、断面十字形状とされている。十字形状とすることにより、ナット28aがリブ形状部29の凹部29aから外れてグラブドアアウタ12側に落下することを抑制することができるとともに、リブ形状部29に圧縮力がかかった時にリブ形状部29の倒れ変形を抑制することができる。十字形状は、互いに直交する部分を2つ有するが、十字形状に代えて、互いに直交する部分を3以上有する形状としてもよい。
つぎに、本発明のグラブドア付けニーエアバッグ装置10の作用、効果を説明する。
図10に示すように、車両前突時には、エアバッグ20が車室側に展開膨張して、乗員の膝Jを前方から拘束する。従来の、グラブドアより下方のインスツルメントパネル部分に組付けられていたタイプのニーエアバッグ装置では、展開膨張したニーエアバッグが、まず乗員の脛を拘束しそこから上方へ展開膨張して乗員の膝を拘束していたので、膝を速やかに拘束することが困難であった。これに対し、本発明のグラブドア付けニーエアバッグ装置10では、ニーエアバッグ20が乗員の膝を直接拘束するので、従来に比べて速やかに膝を拘束できる。
グラブドアインナ13の、収納用空間部14の背面部位に、開口部13aを設けて、この開口部13aを通してエアバッグモジュール16のインフレータ17およびエアバッグ20を収納用空間部14を挿入し、収納するようにしたので、グラブドアインナ13とグラグドアアウタ12とエアバッグドア15を互いに溶着してグラブドア11とエアバッグドア15のアッセンブリを製作した後でも、エアバッグモジュール16をグラブドア11とエアバッグドア15とのアッセンブリに組み付けることができる。これによって、グラブドア11の製作工程とエアバッグモジュール16の製作工程を互いに独立の工程とすることができ、グラブドア11とエアバッグモジュール16とを別々の部品メーカで作製でき、製作工程の自由度が向上する。
グラブドアインナ13に開口部13aを設けたことによって、開口部13aを設けない場合に比べて、グラブドアインナ13ひいてはグラブドア11の剛性、強度が低下する。グラブドア11の剛性、強度の低下を抑制するためには、図11〜図13に示すように、グラブドアインナ3の開口部を金属製のエアバッグリテーナ9で覆い、リテーナ9の上下両端部に取り付けたフック部材9aをエアバッグドア5の立ち上がり壁5aに形成した穴に係合させ、かつ、リテーナ9の左右両端部に設けた締結ブラケット9bをグラブドアインナ3に締結することが有効である。
エアバッグリテーナ9の左右両端部(締結ブラケット)9bのグラブドアインナ3への締結を、図14に示す構造で行うと、ねじ手段の締め込み力を大きくすることが困難となり、締結力不足を生じるおそれがある。また、エアバッグリテーナ9の左右両端部(締結ブラケット)9bのグラブドアインナ3への締結を、図15に示す構造で行うと、樹脂部品とそれにインサート成形したナットとの熱膨張差の繰り返しにより、耐久性不足が生じるおそれがある。
これに対し、本発明では、グラブドア11はねじ手段27がねじ込まれるナット28aを含む金属製のリテーナ取付け部28を有し、リテーナ取付け部28はグラブドア11と別体に形成され樹脂製のグラブドアアウタ12とグラブドアインナ13との間に挟まれているので、ナット28aをグラブドア11にインサート成形せずに、ナット28aを含むリテーナ取付け部28を、グラブドアアウタ12とグラブドアインナ13との間に挟み込むだけで、グラブドア11に固定することができる。その結果、グラブドア11のエアバッグリテーナ18との締結部が、樹脂のボスにタッピングをたてる場合(図14)のようにねじの締結強度上の問題を生じることもない。また、ナットを樹脂部材にインサート成形する場合(図15)のようにナットまわりの樹脂部材の耐久性上の問題を生じることもない。
図6〜図7に示す構造では、リテーナ取付け部28が、ナット28aが固定された金属製のブラケット28bを含んでおり、ブラケット28bが、グラブドアアウタ12に形成された樹脂製のリブ形状部29とグラブドアインナ13の段差部13cの壁との間に挟まれている場合は、インサート成形と樹脂部材へのタッピングを用いずに、ナット28aをブラケット28bを介してグラブドア11に固定することができる。リブ形状部29はブラケット28bの長手方向両端部に位置するので、ナット28aとリブ形状部29とは干渉せず、リブ形状部29にナット28aとの干渉を避けるための凹部を設ける必要はない。ナット28aがブラケット28bに溶接付けされているので、ナット28aがブラケット28bから外れて落下することはない。ブラケット28bは位置決めピン25によってグラブドア11に位置決めされるので、グラブドアインナ13のボルト穴13bとナット28aとは、位置決めピン25とブラケット28bを介して互いに位置決めされ、ねじ手段27をグラブドアインナ13のボルト穴13bに挿通し回転させることにより、ねじ手段27を正しくナット28aにねじ込むことができる。
ねじ手段27とナット28aとは金属製であるから、樹脂部材にねじをタッピングしてそこにねじ手段をねじ込む場合に比べて、強いトルクでねじ手段27をナット28aにねじ込むことができ、ナット28a付きリテーナ取付け部28を強固にグラブドア11に固定することができる。また、ナット28aは樹脂部材にインサート成形されていないので、温度変化によりナット28aまわりの樹脂部材に応力集中が生じることもなく、耐久性上、信頼性の高い締結が得られる。
図8〜図9に示す構造では、リテーナ取付け部28が金属製のブラケット28bを含まずに金属製のナット28aのみからなり、ナット28aが、グラブドアアウタ12に形成された樹脂製のリブ形状部29の凹部29aにはめ込まれ、リブ形状部29の凹部29aの底面とグラブドアインナ13の段差部13cの壁との間に挟まれているので、インサート成形と樹脂部材へのタッピングを用いずに、ナット28aをグラブドア11に固定することができる。また、図6〜図7の装置に比べて、ブラケット28bがない分、部品点数が低減される。
図9に示すように、リブ形状部29を、ブラブドアアウタからの立ち上がり方向と直交する面内方向に十字形状とし、各リブの先端部にナット28aをはめ込むための凹部29aを形成することにより、ナット28aのリブ形状部29先端部へのセットを容易にすることができるとともに、ナット28aのリブ形状部29からの脱落を抑制することができる。
本発明の一実施例のグラブドア付けニーエアバッグ装置の全体断面図である。 図1のグラブドア付けニーエアバッグ装置のうち、グラブドアインナの斜視図(ただし、グラブドア背面側から見た場合)である。 図1のグラブドア付けニーエアバッグ装置のうち、グラブドアアウタの斜視図(ただし、グラブドア背面側から見た場合)である。 図1のグラブドア付けニーエアバッグ装置のうち、エアバッグドアの斜視図(ただし、グラブドア背面側から見た場合)である。 図1のグラブドア付けニーエアバッグ装置のうち、エアバッグモジュールの斜視図(ただし、グラブドア背面側から見た場合)である。 図1のグラブドア付けニーエアバッグ装置のうち、グラブドアの斜視図(ただし、グラブドア背面側から見た場合)である。 図6のA−A線に沿う、グラブドア付けニーエアバッグ装置の、リテーナ取付け部とその近傍の断面図である。 図6のA−A線に沿う、グラブドア付けニーエアバッグ装置の、リテーナ取付け部とその近傍(ただし、図7の構造とは別の構造)の、断面図である。 図6のA−A線に沿う、グラブドア付けニーエアバッグ装置の、リテーナ取付け部とその近傍(ただし、図7の構造とは別の構造で、十字状断面のリブ形状部を有する場合)の、断面図である。 図1のグラブドア付けニーエアバッグ装置の、エアバッグ展開膨張時の全体断面図である。 ニーエアバッグモジュールを後付けでグラブドアに組み付けることが可能なグラブドア付けニーエアバッグ装置の開発で検討された、一例のグラブドア付けニーエアバッグ装置(公知ではなく、リテーナ取付け部とその近傍の構造を除き本発明にも適用可能な装置)の概略断面図である。 図11のグラブドア付けニーエアバッグ装置のうち、グラブドアインナの斜視図である。 図11のグラブドア付けニーエアバッグ装置のうち、エアバッグモジュールの斜視図である。 図11のグラブドア付けニーエアバッグ装置のうち、エアバッグモジュールのグラブドアへの取付け部の一例の断面図である。 図11のグラブドア付けニーエアバッグ装置のうち、エアバッグモジュールのグラブドアへの取付け部のもう一つの例の断面図である。
符号の説明
10 グラブドア付けニーエアバッグ装置
11 グラブドア
12 グラブドアアウタ
12a グラブドアアウタの、エアバッグドアのドア部15dに対向する部分
12b 矩形状のティアライン(ティア加工部のライン)
12c グラブドアアウタの、部分12a以外の部分
12d 表皮
13 グラブドアインナ
13a 開口部
13b ボルト孔
13c 段差部
14 収納用空間部
15 エアバッグドア
15a 立ち上がり壁
15b 一般部
15c インテグラルヒンジ
15d ドア部
15e H字状のスリット
15f フック係合用孔
16 エアバッグモジュール
17 インフレータ
18 リテーナ
18a ボルト孔
18b ボルト孔
18c 一般面部
18d インフレータ取付け部
19 エアバッグケース
20 エアバッグ
21 フック部材
21a フック部
22 インフレータ取付けブラケット
23 スタッドボルト
24 ナット
25 位置決めピン
26 カバー
27 ねじ手段
28 リテーナ取付け部
28a ナット
28b ブラケット
29 リブ形状部
29a 凹部
29(1)、29(2) リブ形状部の、互いに交差するリブ要素
30 インスツルメントパネル
31 グラブボックス
32 グラブドアの回動中心

Claims (3)

  1. グラブドアインナとグラブドアアウタとを有し内部にエアバッグモジュール収納用空間部を有するグラブドアと、
    インフレータと、エアバッグと、インレータ支持部材とを有するエアバッグモジュールと、
    を有し、
    グラブドアインナには開口部が形成されており、該開口部を通してエアバッグモジュールのインフレータおよびエアバッグがエアバッグモジュール収納用空間部に収納されるグラブドア付けニーエアバッグ装置であって、
    前記インフレータ支持部材が、前記グラブドアインナの開口部に左右方向に橋渡しされ左右方向両端部でグラブドアに対してねじ手段により締結されるリテーナを備えており、
    前記グラブドアは前記ねじ手段がねじ込まれるナットを含む金属製のリテーナ取付け部を有し、該リテーナ取付け部は前記グラブドアと別体に形成され樹脂製のグラブドアアウタとグラブドアインナとの間に挟まれている、グラブドア付けニーエアバッグ装置。
  2. 前記リテーナ取付け部は、前記ナットが固定された金属製のブラケットを含んでおり、該ブラケットがグラブドアアウタに形成された樹脂製のリブ形状部とグラブドアインナとの間に挟まれている請求項1記載のグラブドア付けニーエアバッグ装置。
  3. 前記リテーナ取付け部が前記ナットのみからなり、該ナットがグラブドアアウタに形成された樹脂製のリブ形状部の凹部にはめ込まれ該リブ形状部とグラブドアインナとの間に挟まれている請求項1記載のグラブドア付けニーエアバッグ装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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