JP2009142911A - 穿孔装置 - Google Patents

穿孔装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2009142911A
JP2009142911A JP2007320135A JP2007320135A JP2009142911A JP 2009142911 A JP2009142911 A JP 2009142911A JP 2007320135 A JP2007320135 A JP 2007320135A JP 2007320135 A JP2007320135 A JP 2007320135A JP 2009142911 A JP2009142911 A JP 2009142911A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
cam
punch
punching
punch member
dead center
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2007320135A
Other languages
English (en)
Other versions
JP5183180B2 (ja
JP2009142911A5 (ja
Inventor
Susumu Ishii
進 石井
Kenji Baba
健次 馬場
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Seiko Corp
Original Assignee
Seiko Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Seiko Corp filed Critical Seiko Corp
Priority to JP2007320135A priority Critical patent/JP5183180B2/ja
Publication of JP2009142911A publication Critical patent/JP2009142911A/ja
Publication of JP2009142911A5 publication Critical patent/JP2009142911A5/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5183180B2 publication Critical patent/JP5183180B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Perforating, Stamping-Out Or Severing By Means Other Than Cutting (AREA)

Abstract

【課題】パンチ部材で被穿孔シートに孔開けする際に、駆動負荷が小さく、迅速に穿孔することが可能で、小型軽量で安価な穿孔装置を提供する。
【解決手段】先端に穿孔刃を備えたパンチ部材をベースフレームに穿孔方向に移動自在に支持する。このパンチ部材にスラスト力を付与する駆動手段を設け、上記ベースフレームとパンチ部材との間に、その一方にカム手段を、他方にこのカム手段に係合するカムフォロア部材を設ける。そして上記カム手段には上記駆動手段により穿孔方向に移動するパンチ部材にラジアル方向の回転力を付与するように穿孔方向に対し所定角度傾斜した傾斜カム面を備える。これによって例えば円柱形状のパンチ部材は上記駆動手段によって穿孔方向に移動する際にラジアル方向に回転しながら紙などの被穿孔シートに孔開けすることとなり穿孔時の剪断力による駆動負荷を著しく軽減することが可能となる。
【選択図】図7

Description

本発明は、例えば複写機、印刷機、プリンタなどの画像形成装置から搬出されるシートにパンチ穴を穿孔する穿孔装置に係わり、穿孔時の騒音を防止する穿孔機構の改良に関する。
一般に、紙などのシートにファイリング用のパンチ穴を穿孔する穿孔装置は事務機器として数枚のシートにパンチ部材を手動で押下して穿孔するものと、印刷機、複写機などから搬出されたシートに自動的に穿孔するものが知られている。前者はシートを挟んでフレーム部材に円柱状のパンチ部材を上下動自在に配置し、これを操作レバーで押し下げてシートを貫通させる装置として広く知られている。一方後者は順次搬出されるシートを所定の処理位置にセットし、これにパンチ部材を駆動モータで押下して穴あけする装置として種々の装置に組み込まれて使用されている。そしてこれらの装置ではシートに所定間隔で2個所、3個所若しくは4個所に同時に穿孔処理し、これらの穴数および間隔は統一した規格に設定されている。
そこで従来、後者の装置としては例えば特許文献1に開示されている構造が知られている。同文献にはシートを挟んでセットする上部フレームと下部フレームが所定間隔で配置され、この上部フレームに複数のパンチ部材を上下動自在に支持し、下部フレームにはパンチ部材と適合するダイ(刃受孔)が形成されている。そしてこの複数のパンチ部材を駆動モータで穿孔方向に作動してシートの所定位置に穿孔する装置が開示されている。そこで複数のパンチ部材を規格に応じて例えば2穴パンチ、3穴パンチなど選択的に作動し、またこの選択された複数のパンチ部材を時間的に少しずつ遅らせて作動し、これによって駆動モータの負荷トルクを軽減させている。
この為、上記複数のパンチ部材はカム手段を介して駆動モータに連結している。上記特許文献1には各パンチ部材に設けたフォロアピンを逆V字状のカム溝を有するスライドカムに係合し、このスライドカムを上部フレームに沿って移動自在に支持し、スライドカムの一部に一体形成したラック歯車に駆動モータのピニオンを連結している。そして各パンチ部材の偏心カムは駆動軸の回転角度に応じて選択的にシートを穿孔し、同様に選択された複数のパンチ部材の作動に時間差を持たせて孔開けタイミングを異ならせている。
上記特許文献1の装置におけるパンチ部材は穿孔方向のスラスト力をV字状カムから受けてラジアル方向に回転することなくスラスト方向の上死点から下死点に移動する過程でシートに孔開けする構造が開示されている。
特開2001−9791号公報(図6乃至図8)
上述のように複数のパンチ部材を選択的にカム手段で穿孔方向に作動する際に、従来は例えば前掲特許文献1のように直線方向に往復動する伝動部材(スライドカム部材)に溝カムを設け、この溝カムにパンチ部材に一体形成したカムフォロア部材(以下「カムピン」という)を嵌合している。そしてこの伝動部材を駆動モータに連結して直線的に往復動することによってカムピンが溝カムに沿って上下動するようにこの溝カムをV溝形状(図11参照)に構成している。
また、上述の従来装置と同様に、パンチ部材側にV溝形状の溝カムを有する円筒カムを設け、この溝カムに係合するカムピンをベースフレームに固定する。そしてこの円筒カム(パンチ部材)を駆動モータに連結して回転駆動するとパンチ部材はラジアル方向に回転しながら溝カムに沿って上下動することとなる。このようにパンチ部材をラジアル方向に回転しながら穿孔方向に上下動して紙葉類にパンチ穴を形成することによって紙葉類に低負荷(軽負荷)で高速に穿孔することが可能となる。この円筒カムを用いた穿孔構造について本出願人は特願2007−060841として特許出願した。
ところが、上述のようにカム溝とカムピンでパンチ部材に上死点から下死点への穿孔動作を行わせると、次の騒音の問題が発生する。つまりカム溝とカムピンとは少許の間隙(クリアランス)dを有するように嵌合しないと円滑な運動が得られない。そこで例えばV溝形状のカム面を有するスライドカムを高速で往復駆動する場合、或いは円筒カムを高速で回転駆動するとカムピンとカム溝のカム面とが衝突して騒音(衝撃音)が発生する。これを図11に示すスライドカムの動作状態図に従って説明すると、スライドカム90を図面左側に移動する。このときパンチ部材91は、同図(a)の状態で上死点に位置し、同(b)の状態で下死点側に移動開始し、同(c)の状態で下死点直前に位置し、同(d)の状態で下死点に至る。この動作の過程でカム溝92とカムピン93との間にはクリアランスdが存在する。このクリアランスdはカム面92aとカムピン93が円滑に運動する最適値に設定されるが、通常このクリアランスdは部品精度、使用過程の摩耗などでバラツキ(機体差)が生ずる。
そこでスライドカム90を高速で同図左側に移動するとパンチ部材91は図(b)の上死点から下死点側に変位する位置でカムピン93がカム溝92のカム面92aに衝突する。この衝突で衝撃音が発生し、カムピン93は激しく振動する。その後カムピン93はクリアランスdの範囲内で振動しながら下死点方向に移動(図(c)の状態)し、このときカムピン93はクリアランスdに機体差があるためカム面92aの上面と下面との間で衝突を繰り返しながら下死点に到達する。そしてこの下死点位置でカムピン93はクリアランスdの範囲内でその位置に機体差が生ずる。
このようにカム溝92に沿って移動するカムピン93は、上記(b)でカム面92aに衝突して衝撃音を発生し、上記(c)でカム面間を振動して不安定な速度で下死点に向かい、上記(d)で下死点に到達するがその最下位置はクリアランスdの機体差によって異なることとなる。
従って従来の溝カムに沿ってカムピンが上死点から下死点に移動するカム機構においては、高速駆動時にカムピンの衝撃音が装置騒音として問題となる。特にパンチ部材を例えば4穴同時穿孔など複数配置した場合には、その騒音は異音として使用者に伝わる。また、下死点位置でピンとカム面との間にクリアランスが存在すると最下端に達したパンチ部材の刃先位置が異なるため穿孔するシート材質によって確実な穿孔が得られないことがある。つまり薄紙のときには刃先が必要以上にシート内に刺入(オーバラン現象)し、厚紙のときには刃先が完全にシートを貫通しない(不完全穿孔)ことがある。
そこで本発明者は、カム溝を形成する上カム面と下カム面とを相対的に移動可能(ギャップ調整可能)に構成し、この上下カム面の一方を弾性的にバネ付勢することによって上述の騒音の問題と下死点位置のバラツキの問題を解決し得るとの着想に至った。
本発明は、紙葉類にパンチ穴を形成する際に、パンチ部材による穿孔動作の高速化と静音化をその主な課題としている。
更に、本発明はパンチ部材をラジアル方向に回転しながら穿孔方向に移動して紙葉類に穿孔する際に、このパンチ部材の高速化と静音化をその課題としている。
本発明は、上記第一の課題を達成するため、適宜のベースフレームに上下動自在に支持したパンチ部材を上死点と下死点との間で穿孔動させるカム手段を設け、このカム手段をカム溝とこれに係合するカムフォロア部材で構成する。そしてこのカム溝のカム面とカムフォロア部材とを相対的に位置移動可能に構成すると共に、このカム面とフォロア部材の一方にバネ手段を設けて互いに圧接して摺動するように構成する。これによってフォロア部材がカム面に衝突するときには弾性力の作用で消音され装置騒音を抑えることとなり、このフォロア部材が下死点に位置するときにはカム面に弾性力で押圧され、その位置がパンチ動作の都度位置ズレすることがない。
また、上記第二の課題を達成するため、パンチ部材にカム溝を有する円筒カムを設け、このパンチ部材を駆動手段で回転動するように構成する。そしてパンチ部材のカム面に係合したフォロア部材をベースフレームに固定する。これによってパンチ部材はラジアル方向に回転しながら穿孔方向に上下動する。そこでこのカム面とフォロア部材を上述のように構成する。これによって高速、小トルクで紙葉類にパンチ穴を穿孔することが可能となり、同時にその静音化が達成される。
先端に穿孔刃を有するパンチ部材と、上記パンチ部材を上死点と下死点との間で穿孔方向に往復動可能に支持するベースフレームと、上記パンチ部材を駆動する駆動手段と、上記駆動手段の駆動を上記パンチ部材に伝達する伝動部材と、上記伝動部材の運動を上記パンチ部材の穿孔方向運動に変換するカム手段とを備える。上記カム手段は、上記パンチ部材と上記ベースフレームとの間/若しくは上記パンチ部材と上記伝動部材との間に、その一方に配置されたカム溝と、他方に配置されたカムフォロア部材とで構成し、上記カム溝とカムフォロア部材とは、互いの係合方向に少許の間隙で移動可能に構成されると共に、このカム溝とカムフォロア部材との少なくとも一方に係合方向の弾圧力を付与するバネ手段を配置する。
前記カム手段は、前記パンチ部材に一体的に取り付けられた円筒カムで構成し、この円筒カムに前記カム溝が穿孔方向に少許の間隙で移動可能に構成され、前記バネ手段はこの円筒カムに穿孔方向の弾圧力を付与するように配置する。
前記円筒カムは、前記パンチ部材に取り付けられた上部カム部材と下部カム部材で構成し、前記カム溝は上記上部カム部材に形成された上カム面と、上記下部カム部材に形成された下カム面とで構成され、前記バネ手段は、上記上部カム部材と下部カム部材を互いに圧接する板バネで構成される。
前記伝動部材は、前記パンチ部材に穿孔方向と直交するラジアル方向に回転する回転力を付与するように構成され、前記カム手段は、パンチ部材の回転運動を穿孔方向運動に変換するカム溝を有する前記円筒カムと、前記ベースフレームに取り付けられたカムフォロア部材で構成され、上記パンチ部材は紙葉類に回転しながら穿孔する。
前記伝動部材は所定方向に往復動するスライド部材で構成し、前記カム手段は、上記スライド部材と前記パンチ部材との間に、その一方に形成したカム溝と他方に形成したカムフォロア部材で構成する。
本発明は、ベースフレームに上下動自在に支持したパンチ部材を上死点と下死点との間で穿孔動させるカム手段を設け、このカム手段をカム溝とこれに係合するカムフォロア部材で構成し、このカム溝のカム面とカムフォロア部材とを相対的に位置移動可能にすると共に、このカム面とフォロア部材の一方にバネ手段を設けて互いに圧接して摺動するように構成したものであるから次の効果を奏する。
カム溝を形成するカム面と、これに嵌合するフォロア部材(以下「カムピン」という)とは互いの相対的位置が位置移動可能でバネ手段によって弾性的に係合するように構成されているから、カム溝若しくはカムピンを高速で移動しても両者が衝突する際の衝撃はバネ手段の弾性力で緩和され衝撃音を抑えることとなる。従って、パンチ部材を上下動するカム部材を高速で移動してもこれによる装置騒音を抑制することが出来、穿孔動作の高速化と静音化を達成することが可能である。特にパンチ部材を複数配置して2穴、3穴、4穴などのパンチ穴を同時穿孔する装置構成における騒音の低減は著しいものがある。
また、本発明にあってパンチ部材にカム溝を有する円筒カムを設け、このパンチ部材を駆動手段で回転動させ、このカム面に係合したフォロア部材をベースフレームに固定することによってパンチ部材はラジアル方向に回転しながら穿孔方向に上下動することとなる。このようにパンチ部材を回転させながら穿孔動作させることによって駆動トルクの軽減と穿孔動作の高速化を図ることが出来る。この場合に生起する騒音を軽減することが可能となり、本発明はパンチ部材による穿孔動作の高速化と静音化を同時に達成することが可能である。
以下図示の好適な実施の形態に基づいて本発明を詳述する。図1は本発明に係わる穿孔装置の全体構成を示す説明図であり、図2はその要部の断面図である。図3(a)はパンチ部材の斜視図であり、同図(b)は傾斜カムの形状説明図である。
[穿孔装置]
まず本発明に係わる穿孔装置Aについて説明する。図1に示すように穿孔装置Aは、被穿孔シートSをセットする下部フレーム(ダイプレート)35と、この下部フレーム35との間に少許の間隙Sdを形成して配置された上部フレーム(ベースフレーム)30と、この上部フレーム30に取り付けられたパンチ部材40と、下部フレーム35に設けられた刃受孔38とから構成されている。そしてこの上部フレーム30にはパンチ部材40を上下方向(穿孔方向)に昇降する駆動手段(後述の駆動モータM)と、この駆動モータMの駆動をパンチ部材40に伝達する伝動部材(後述のラック歯車51)と、伝動部材の運動をパンチ部材40の穿孔運動に変換するカム手段(後述の円筒カム44)とから構成されている。各構成について詳述受する。
上記上部フレーム30と下部フレーム35は被穿孔シートSの幅サイズに応じた長さ寸法に形成され、下部フレーム上に搬送されるシートに上部フレーム30に設けられたパンチ部材40で所定数のパンチ穴を形成する。この為、上記パンチ部材40は通常の円柱形状に構成され、その先端に穿孔刃41が設けてある。このパンチ部材40は上部フレーム30に所定の規格(ファイル穴規格)に応じた間隔で、2穴、3穴、4穴など装置仕様に応じて複数配置される。図示のものは4個所に第1パンチ部材40a、第2パンチ部材40b、第3パンチ部材40c、第4パンチ部材40dが配置され、シートに2穴、4穴のパンチ穴を選択的に穿孔するようになっている。
[パンチ部材の構成]
上記各パンチ部材40a〜40dは、同一構造で構成されているので以下その1つについて図2乃至図4に基づいて説明する。図2に示すパンチ部材40は、上死点と下死点との間で上下動する穿孔動作を円筒カム(カム手段;以下同様)44で構成する場合を示す。図示のパンチ部材40は、先端に穿孔刃41を有するパンチ軸42と、このパンチ軸42に一体的に取り付けた円筒カム44とで構成されている。
上記パンチ軸42は、炭素鋼などの金属材料で円筒軸形状に形成され、その先端(図3(a)下端)には穿孔刃41が形成されている。この穿孔刃41の形状は中空円筒形状でその先端は先鋭状の斜裁形状に形成されている。また、上記円筒カム44は円筒形状の合成樹脂筒で形成されている。この円筒カム44にはその外周に逆V字形状のカム溝45が形成され、後述するカムピン33cと嵌合する。この円筒カム44は図4(c)に示すように、上カム部材44Aと下カム部材44Bに上下分割して構成され、上カム部材44Aには上カム面45aが、下カム部材44Bには下カム面45bが形成されている。そしてこの上カム面45aと下カム面45bとで逆V字状のカム溝45が形成されている。
このように逆V字形状のカム溝45を形成するカム部材44A、44Bを上下分割形成したのはカム溝45を形成する上カム面45aと下カム面45bのいずれか一方を軸方向(図2上下方向)に移動可能にするためである。このように分割形成された上下カム部材44A、44Bはパンチ軸42に嵌合することによって逆V字形状のカム溝45を次のように形成している。図4(b)に示すように下カム部材44Bは中央に中空孔44bxが形成され、この中空孔44bxにパンチ軸42が貫挿され、回転止めピン44byで両者が一体的に結合されている。
一方、上カム部材44Aにも中空孔44axが設けられ、この中空孔44axにパンチ軸42が貫挿されている。この上カム部材44Aはパンチ軸42に沿って上下動自在に嵌合されている。つまり図4(b)(c)に示すように下カム部材44Bには嵌合凹溝44buが設けられ、この嵌合凹溝44buに上カム部材44Aの嵌合凸部44auが嵌合されている。従って上カム部材44Aと下カム部材44Bはパンチ軸42に嵌合され、その一方(図示のものは下カム部材44B)がパンチ軸42に一体的に固定され、他方(図示のものは上カム部材44A)がパンチ軸42に沿って上下動自在に嵌合支持されている。
上記上カム部材44Aには上記パンチ軸42に沿って常時下方に付勢するバネ手段47が設けられている。図示のバネ手段47は円盤形状の板バネで形成され、その中央にはパンチ軸42を貫挿する中孔47xが形成されている。この板バネ47はパンチ軸42に貫挿され、このパンチ軸42にワッシャ48aを介してEリング48bで固定されている。そして板バネ47の下面は上記上カム部材44Aの上端面44azを常時下方に押圧付勢している。
上述の円筒カム44には後述する駆動モータMから回転力が付与され、その回転運動を上記カム溝45で穿孔方向に運動変換するように構成されている。このため上記下カム部材44Bの外周にはカム溝45と異なる位置に受動歯車46が一体形成されている。この受動歯車46には後述するラック歯車(伝動部材)51が歯合され、このラック歯車51が駆動モータMで往復動してパンチ部材40を上下動するように構成されている(駆動機構については後述する)。
次に上述のカム溝45のカム形状について図3に従って説明する。穿孔装置Aは、パンチ部材40を2孔穴開け用の第1パンチ部材40aと第4パンチ部材40dと、更に4孔穴開け用の第2パンチ部材40bと第3パンチ部材40cの合計4つのパンチ部材で構成する場合を示している。そこで各パンチ部材40a〜40dの円筒カム44には穿孔方向に(図3(a)上下方向)に対し所定角度(θ)傾斜した傾斜カム面45θが設けられ、第1,第4カム溝45ak、45dkには1個所、第2,第3カム溝45bk、45ckには2個所に傾斜カム面45θが形成されている(図3(b)参照)。そして第1,第4カム溝45ak、45dkの傾斜カム面45θと第2,第3カム溝45bk、45ckの1つの傾斜カム面45θはそれぞれ円筒カム44の同一角度位置(第1角度位置)に配置され、この第1角度位置で被穿孔シートSに4孔開けする。また円筒カム44の第2角度位置で被穿孔シートSに2孔開けするように構成されている。
この第2角度位置では第1,第4カム溝45ak、45dkは円筒カム44の外周方向に水平な直線溝で形成されている。従って上部フレーム30に固定されたカムピン33cと係合している第1乃至第4カム溝45ak〜45dkは上記第1角度位置では第1乃至第4パンチ部材40a〜40dが被穿孔シートSに4穴穿孔し、上記第2角度位置では第2、第3パンチ部材40b、40cが被穿孔シートSに2穴穿孔することとなる。
また第2,第3カム溝45bk、45ckの他の傾斜カム面45θは円筒カム44の上記第1角度位置と異なる角度位置(第2角度位置)で同一角度位置に形成され、この第2角度位置ではシートに2孔開けする。
また上記各円筒カム44は所定角度ずつ位相差を有するように上部フレーム30に取り付けられ、同時孔開けする際に各パンチ部材40a〜40dの孔開けタイミングを異ならせている。つまり図1に示すように4孔開けの時、各パンチ部材40a〜40dは、第1パンチ部材40a、第2パンチ部材40b、第3パンチ部材40c、第4パンチ部材40dの順に時間差(カム溝の変移差)を持って孔開けタイミングをズラしている。2孔開けの時も同様に第2パンチ部材40b、第3パンチ部材40cの順に位相差を持たせている。
[円筒カムの作用]
上述のように構成されている円筒カム(カム手段)44は、逆V字形状のカム溝45を構成する上カム面45aと下カム面45bのいずれか一方が穿孔方向に少許のスパンで上下動自在に構成され、その可動側カム面(上述の上カム面45a)にバネ手段47が設けられている。そしてこの上カム面45aと下カム面45bとの間にカムピン33cを嵌合し、このカムピン33cを装置フレーム(上部フレーム30)に固定する。
そこで下カム部材44Bに形成した受動歯車46に回転力をラック歯車51で付与する。例えばラック歯車51が図5左側に移動するとき、パンチ部材40は同図反時計方向に回転する。このとき同図(a)に示す上死点p1から下死点側に変位する位置p2でカムピン33cがカム溝45の下カム面45bに当接する(同図(b)の状態)。その後、カムピン33cは下カム面45bに沿って上カム面45aに案内されて下死点方向に移動(同図(c)、図6(d)の状態)する。そして下死点p4(図6(e)の状態)に到達し、この下死点p4から若干オーバランして停止位置p5(図6(f)の状態)で停止する。
この下死点p4から停止位置p5におけるカムピン33cとカム溝45との係合関係は、図7(a)に示すようにカムピン33cが上カム面45aに衝突する。このとき上カム面45aはバネ手段47の作用で同図鎖線のように上方に逃げる。このバネ手段47の作用で衝撃音が緩和され、装置騒音が抑制される。尚この停止位置p5はシートの厚さ或いは材質によって下死点p4における負荷が変動する。このため、パンチ部材40は下死点p4に勢いよく下降(撃打)させる必要があり、パンチ部材40は必然的に下死点p4から若干オーバランした停止位置p5に停止する。このときカムピン33cは上カム面45aに衝突するが上カム面45aが上方に逃げるため騒音が緩和される。
上述の動作でシートに穿孔した後は、前記駆動モータMを逆回転させてラック歯車51を図5右側に移動(復帰動)する。するとパンチ部材40は、停止位置p5から下死点p4に戻り、次いで上死点側に図示p3位置、p2位置、そして上死点p1に戻ることとなる。このときパンチ部材40は最初に下死点側に降下した後、方向を反転して上死点側に上昇移動することとなる。このときパンチ部材40には下死点方向の運動から上死点方向の運動に反転する方向変換の負荷と、穿孔刃41の刃先を穿孔済シートから引き剥がす負荷が作用する。これに対してパンチ部材40に作用するラック歯車51の駆動力はモータの起動直後であるため低トルクである。そこでパンチ部材40の復帰動作が緩慢となり、穿孔したシートを外部に搬出するタイミングを遅くしなければならない問題が生ずる。
ところが本発明のパンチ部材40には前述の板バネ(バネ手段)47が作用しているため、図7(b)に示すバネ力fbが上カム面45aに作用し、このバネ力fbで板バネ(バネ手段)47は同図のように撓む。このバネの撓みで上カム部材44Aに作用する衝撃は緩和され、衝撃音が低減される。この衝撃音の低減と同時にバネ力fbは、その直後にパンチ部材40を上死点(同図上方)に変位させる復元力として作用する。従ってパンチ部材40が停止位置p5で停止した直後にラック歯車51を逆回転させると上述のトルク不足の問題が生ずる。ところが、板バネ(バネ手段)47が復元する際にパンチ部材40には同図矢示方向の力が作用する。これによってパンチ部材40は俊敏に下死点p4から上死点方向に移動して上死点p1に復帰する。
次にフレーム構造について説明する。前述の上部フレーム30は図2に示すように断面コ字状のチャンネル部材で構成され、上下に対向する上ガイド31と下ガイド32にガイド孔31a、32aが設けられている。パンチ部材40はこのカイド孔31aに上軸部42aが、ガイド孔32aに下軸部42bが嵌合支持されている。従ってパンチ部材40は上部フレーム30に図2上下方向(穿孔方向)に摺動自在に支持されている。
また、上記下部フレーム35には穿孔刃41に適合する刃受孔38が設けられている。上記下部フレーム35は上部フレーム30に少許の間隙Sdを形成して固定ネジ39で一体に取り付けてあり、この上部フレーム30,下部フレーム35でユニット化されている。そして上部フレーム30には上述のカム溝45と係合するカムフォロア部材33が固定してある。図示のカムフォロア部材33は、台座部33aとガイド軸部33bとカムピン33cとを備え、前記ガイド孔31a、32aと所定の位置関係となるように上部フレーム30に形成した取付け孔に嵌合し台座部33aをビスなどで固定する。そしてガイド軸部33bは後述するスライド部材50をガイドし、カムピン33cは上記カム溝45と係合するピン形状に構成されている。従ってパンチ部材40は上部フレーム30に上下摺動自在に支持され、これに設けたカムピン33cにカム溝45が係合保持される。このカムピン33cがカムフォロア部材を構成している。
また、上記パンチ部材40には受動歯車46が一体に取り付けられている。この受動歯車46は後述する駆動モータMに伝動手段(ラック歯車51)を介して連結される。このように構成されたパンチ部材40は、穿孔刃41及び上下軸部42a、42bを例えばSUS系鋼材のような研磨性の良い素材で構成する。この他鉄系金属或いはセラミックなどで形成しても良い。また、円筒カム44と受動歯車46とはPOM(ジュラコン樹脂)などの合成樹脂で成形することが加工性、静音性などから好ましが、特にその材質を限定するものではない。そしてパンチ部材40の穿孔刃41と円筒カム44と受動歯車46とを一体化する。この一体化はこれらの三者を一体的に回転させる為であり、成型時にインサート成形によって一体化するか或いは固定ビス、接着剤などで固定する。
次に上部フレーム30にはスライド部材50が図1左右方向に移動自在に組み込まれる。このスライド部材50にはラック歯車51が形成され、このラック歯車51は上述のように上部フレーム30に複数(図示のものは4個所)配置されたパンチ部材40a〜40dの各受動歯車46と噛合するようになっている。そしてスライド部材50は前述のカムフォロア部材33のガイド軸部33bと下ガイド32の間で上下方向を摺動自在に案内され、また上部フレーム30の背面と各受動歯車46との間で前後方向を案内(図2参照)され図1左右方向に移動自在に支持されている。これによって各パンチ部材40a〜40dの受動歯車46とスライド部材50のラック歯車51とが噛合され、スライド部材50の移動量に応じて各パンチ部材40a〜40dは所定の角度関係(後述の位相差)でそれぞれ回転されることとなる。
上記スライド部材50には駆動モータMが次のように連結されている。前記上部フレーム30にはブラケット53で駆動モータMが取り付けてあり、その回転軸は減速歯車を介して駆動歯車G1に連結されている。そしてこの駆動歯車G1がスライド部材50のラック歯車51に歯合してある。従って駆動モータMの正逆転でスライド部材50は図1左右方向に移動することとなる。尚図示54はモータの回転軸に設けたエンコーダであり、Seはこれを検出するエンコードセンサである。また、上記スライド部材50にはその位置を検出するポジションセンサが配置されている。
以上説明した装置構成において、紙などの被穿孔シートSに2穴、若しくは4穴の孔開けを施す穿孔動作は次のように行う。穿孔装置Aには図示しない制御手段が例えば制御CPUで設けられている。そこでこの制御CPU(制御手段)の動作を図8のフローチャートに基づいて説明する。
装置電源が投入され、装置が起動する(St100)と制御手段は例えば後処理装置から2穴孔開けであるか4穴孔開けであるか孔開けモードの選択信号(St101)を受ける。この指示信号で制御手段は前記スライド部材50をホームポジション(スタート位置)に移動する(St102)。このとき、制御手段は駆動モータMを上記ホームポジションから所定量オーバランさせた後、その回転方向を逆転する。するとスライド部材50はバックラッシュなくホームポジションに位置付けられる。制御手段はこの状態で駆動モータMを停止し、被穿孔シートSの搬送セットを待つ。
次いで被穿孔シートSが所定のセット位置に準備されるとそのセット終了信号(St103)で制御手段は駆動モータMを回転駆動しスライド部材50を図1右方向に移動する(St104)。スライド部材50が右方向に移動すると、これに一体形成されているラック歯車51が受動歯車46を反時計方向に回転させる。するとパンチ部材40は図5(a)の状態から図6(f)の状態に徐々に反時計方向に回転しながら穿孔方向(スラスト方向)に移動する。この過程で被穿孔シートSには4穴又は2穴のパンチ孔が穿孔される(St105)。
次いで制御手段は孔開け動作が終了したか否かをホームポジションセンサで判断する(St106)。このとき例えば予め設定したジャム時間が経過(St107)してもセンサが上記動作終了位置を検出しないときにはジャムと判断し、駆動モータMを逆回転させる(St108)。この駆動モータMの逆回転でスライド部材50とパンチ部材40はホームポジションにバックし、これをポジションセンサで検知する(St109)。そこで制御手段ジャム信号を発し、例えば後処理装置のコントロールパネルに「ジャム」表示を行わせる。これと同時に装置電源をOFFする(St110)。
駆動モータMの逆回転でスライド部材50及びパンチ部材40がホームポジションに移動しないときには装置故障と見なしエラー信号を発し、コントロールパネルに「装置故障」を表示する(St111)。シートSへの穿孔が正常に実行されると制御手段は、例えば後処理装置Cに穿孔終了信号を発し、後処理装置CはシートSを所定のセット位置から外部に搬出する。このシートSの搬出と前後して制御手段は駆動モータMを逆回転させてスライド部材50をホームポジションHPに復帰させる。この状態で次のシートがセット位置に準備されるのを待つ。
斯かる過程で本発明はパンチ部材40がホームポジションから穿孔位置に移動する過程で穿孔刃41はスラスト方向への移動と同時にラジアル方向に回転し図5(a)(b)(c)及び図6(d)(e)(f)の順に捻り運動で被穿孔シートSにパンチ孔を穿孔する。この為穿孔刃41の被穿孔シートSに及ぼす剪断力は穿孔刃41を単純にスラスト方向に移動する場合に比べ数倍に増大する。例えば本実施形態においては剪断力を2倍に増大させることが出来、結果として駆動モータMの負荷トルクを半減させることが可能となった。逆に穿孔速度を2倍にしても駆動モータMに及ぶ負荷が増大することがなく伝動機構の簡素化とパンチ動作の高速化が可能となった。
従って、図5及び図6に示すようにラック歯車51を有するスライド部材50の移動に伴ってパンチ部材40は上死点p1から傾斜カム面45θに沿って反時計方向に回転しながら穿孔開始点p2に移動してシートに接し穿孔を開始する。そして同方向に回転しながらシートを貫通し穿孔終了点p3に移動し、次いで下死点p4に移動する。次にスライド部材50が更に移動するとパンチ部材40は下死点p4から上死点p1方向に移動(上昇)する。このときパンチ部材40は傾斜カム面45θに沿って反時計方向に回転しながら上記穿孔終了点p3に戻り、更に穿孔開始点p2に戻り、最後に上死点p1に復帰する。
次に次シートの穿孔時には上記スライド部材50は反対方向に移動するため、パンチ部材40は時計方向に回転しながら同様の動作を繰り返す。つまり順次穿孔するシートの奇数枚目の穿孔時にはパンチ部材40は例えば時計方向に回転しながら上死点p1から下死点p4に移動し、その後同方向に回転しながら下死点p4から上死点p1に移動する。そして偶数枚目のシートの穿孔時にはパンチ部材40は逆方向、時計方向に回転しながら上死点p1から下死点p4に、また下死点p4から上死点p1に移動復帰することとなる。
そこで穿孔刃41の先端に屑紙片80が詰まっても穿孔時の回転で振り飛ばされるか或いは次シート穿孔時の反対方向の回転で振り飛ばされることとなる。このように穿孔刃41に付着した屑紙片80は正逆方向の回転力を受けて遠心力で刃先から分離し、四方八方に分散して下部フレーム35の下部に配置した屑ボックス81に略々均等に堆積収納される。
印字部3には静電ドラム10が設けられ、このドラム10の周囲には印字ヘッド9、現像器11、転写チャージャ12などが配置されている。そして印字ヘッド9は例えばレーザ発光器などで構成され、静電ドラム10上に静電潜像を形成し、この潜像に現像器11でトナーインクを付着し、転写チャージャ12でシートに印刷する。この印刷シートは定着器13で定着され排紙経路17に搬出される。排紙部4には上記ケーシング1に形成した排紙口14と排紙ローラ15が配置されている。尚図示16は循環経路であり、排紙経路17からの印刷シートをスッチバック経路で表裏反転した後再びレジストローラ7に送り、印刷シートの裏面に画像形成する。このように片面若しくは両面に画像形成された印刷シートは排紙口14から排紙ローラ15で搬出される。
尚図示20はスキャナユニットであり、上記印字ヘッド9で印刷する原稿画像を光学的に読み取る。その構造は一般的に知られているように原稿シートを載置セットするプラテン23と、このプラテン23に沿って原稿画像をスキャンするキャリッジ21と、このキャリッジ21からの光学像を光電変換する光学読取手段(例えばCCDディバイス)22とから構成されている。また図示のものは原稿シートを自動的にプラテンに給送する原稿送り装置25がプラテン23上に装備してある。
そこで上記画像形成装置Bの排紙口14には後処理装置Cが連設してある。この後処理装置Cはシート搬送経路26と、この搬送経路26に配置したパンチユニット27と排紙スタッカ28とから構成されている。シート搬送経路26にはパンチユニット27の上流側に整合手段26aが設けられ、シート後端を整合する。また搬送経路26には正逆転ローラ26bが配置され、搬入口26cからのシートを整合手段26aに突き当て整合し、同時にこの正逆転ローラ26bはパンチユニット27からシートを排紙スタッカ28に搬出する。図示Siはシート検知センサである。尚パンチユニット27は先に説明した図1に示す装置で構成されている。
このように構成された後処理装置Cは画像形成装置Bから印刷済のシートを搬入口26cから受け取り、シート後端をシート検知センサSiで検知し、シート後端が整合手段26aを通過したタイミングで正逆転ローラ26bを逆転(図示反時計方向)する。するとシートはスイッチバックされシート後端が整合手段26aに突き当て整合される。この整合後に正逆転ローラ26bは停止し、シートをその位置に保持する。この状態でパンチユニット27は駆動モータMを駆動して前述の穿孔動作を実行する。穿孔動作の実行後は前述のポジションセンサSp1からのエンド信号で正逆転ローラ26bを図示時計方向に回転しパンチ穴を施されたシートを排紙スタッカ28に搬出する。尚この後処理装置Cには、図示しないがステープルユニット、スタンプユニットなどが装置仕様に応じて組み込まれる。
以上本発明についてパンチ部材を上下昇降する際に円筒カム44について説明したが、本発明は図11に基づいて説明した従来のカム機構に採用することも可能である。この場合を図10に基づいて説明する。図10において前述した図11と同一の構造については同一符号を付して説明を省略する。図11で説明したようにスライドカム90は駆動モータに連結され、所定ストロークで往復動するように構成されている。このスライドカム90には複数の逆V字状のカム溝92が設けられている。そしてこのカム溝92にはパンチ部材91(図示せず)に一体形成したカムピン93が嵌合されている。これらの構成については図10に図示しないが図11で説明した構成と同一であるので省略する。
そこでスライドカム90に形成するカム溝92は、スライドカム90と一体の上カム面92aと可動の下カム面92bで構成されている。下カム面92bはスライドカム90に上下動可能に支軸95で支持されたブラケット96に形成されている。このブラケット96にはバネ97が下カム面92bを常時上方に付勢している。従ってスライドカム90を勢いよく同図矢印a方向に移動するとカムピン93が逆V字カムの下死点位置に衝突した際に、バネ97の作用で下カム面92bが下方に移動し、その衝撃を緩和する。これと同時にスライドカム90を反対方向に反転移動する際にはバネ97に蓄えられている蓄力でパンチ部材の上方復帰を補助する。従って前述の円筒カム44に設けた板バネ47と同一の作用を果たすこととなる。
本発明に係わる穿孔装置の全体構成を示す説明図。 図1の装置における要部断面図。 図1の装置におけるパンチ部材の説明図であり、(a)はその斜視図、(b)は傾斜カムの形状説明図。 (a)乃至(d)パンチ部材の組立構成図。 (a)乃至(c)図1の装置に於ける穿孔状態を示す動作状態説明図。 (d)乃至(f)図1の装置に於ける穿孔状態を示す動作状態説明図。 図1の装置におけるパンチ部材の説明図であり、(a)は停止位置におけるカムピンとカム溝との係合関係を示し、(b)はバネ力の作用状態の説明図。 図1の装置における制御手段の動作を示すフローチャート。 (a)本発明に係わる画像形成装置及び後処理装置の全体構成を示す説明図であり、(b)後処理装置の要部拡大図。 図1の装置と異なるパンチ部材の駆動機構を示す要部説明図。 従来のパンチ部材の駆動機構を示す説明図。
符号の説明
A 穿孔装置
30 上部フレーム(ベースフレーム)
31 上ガイド
32 下ガイド
33c カムピン
35 下部フレーム(ダイプレート)
38 刃受孔
40 パンチ部材
40a 第1パンチ部材
40b 第2パンチ部材
40c 第3パンチ部材
40d 第4パンチ部材
41 穿孔刃
42 パンチ軸
42a 上軸部
42b 下軸部
44 円筒カム(カム手段)
44A 上カム部材
44ax 中空孔
44au 嵌合凸部
44az 上端面
44B 下カム部材
44bu 嵌合凹部
44bx 中空孔
44by 回転止めピン
45 カム溝
45a 上カム面
45ak 第1カム溝
45b 下カム面
45bk 第2カム溝
45ck 第3カム溝
45dk 第4カム溝
45θ 傾斜カム面
46 受動歯車
47 バネ手段
47x 中孔
48a ワッシャ
48b Eリング
50 スライド部材
51 ラック歯車(伝動部材)

Claims (5)

  1. 先端に穿孔刃を有するパンチ部材と、
    上記パンチ部材を上死点と下死点との間で穿孔方向に往復動可能に支持するベースフレームと、
    上記パンチ部材を駆動する駆動手段と、
    上記駆動手段の駆動を上記パンチ部材に伝達する伝動部材と、
    上記伝動部材の運動を上記パンチ部材の穿孔方向運動に変換するカム手段と、
    を備え、
    上記カム手段は、上記パンチ部材と上記ベースフレームとの間/若しくは上記パンチ部材と上記伝動部材との間に、その一方に配置されたカム溝と、他方に配置されたカムフォロア部材とで構成され、
    上記カム溝とカムフォロア部材とは、互いの係合方向に少許の間隙で移動可能に構成されると共に、
    このカム溝とカムフォロア部材との少なくとも一方に係合方向の弾圧力を付与するバネ手段が配置されていることを特徴とする穿孔装置。
  2. 前記カム手段は、前記パンチ部材に一体的に取り付けられた円筒カムで構成され、
    この円筒カムに前記カム溝が穿孔方向に少許の間隙で移動可能に構成され、
    前記バネ手段はこの円筒カムに穿孔方向の弾圧力を付与するように配置されていることを特徴とする請求項1に記載の穿孔装置。
  3. 前記円筒カムは、前記パンチ部材に取り付けられた上部カム部材と下部カム部材で構成され、
    前記カム溝は上記上部カム部材に形成された上カム面と、上記下部カム部材に形成された下カム面とで構成され、
    前記バネ手段は、上記上部カム部材と下部カム部材を互いに圧接する板バネで構成されていることを特徴とする請求項2に記載の穿孔装置。
  4. 前記伝動部材は、前記パンチ部材に穿孔方向と直交するラジアル方向に回転する回転力を付与するように構成され、
    前記カム手段は、パンチ部材の回転運動を穿孔方向運動に変換するカム溝を有する前記円筒カムと、前記ベースフレームに取り付けられたカムフォロア部材で構成され、
    上記パンチ部材は紙葉類に回転しながら穿孔することを特徴とする請求項2に記載の穿孔装置。
  5. 前記伝動部材は所定方向に往復動するスライド部材で構成され、
    前記カム手段は、上記スライド部材と前記パンチ部材との間に、その一方に形成したカム溝と他方に形成したカムフォロア部材で構成されていることを特徴とする請求項1に記載の穿孔装置。
JP2007320135A 2007-12-11 2007-12-11 穿孔装置 Expired - Fee Related JP5183180B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007320135A JP5183180B2 (ja) 2007-12-11 2007-12-11 穿孔装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007320135A JP5183180B2 (ja) 2007-12-11 2007-12-11 穿孔装置

Publications (3)

Publication Number Publication Date
JP2009142911A true JP2009142911A (ja) 2009-07-02
JP2009142911A5 JP2009142911A5 (ja) 2009-08-20
JP5183180B2 JP5183180B2 (ja) 2013-04-17

Family

ID=40914158

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007320135A Expired - Fee Related JP5183180B2 (ja) 2007-12-11 2007-12-11 穿孔装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5183180B2 (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012016768A (ja) * 2010-07-07 2012-01-26 Konica Minolta Business Technologies Inc 穿孔装置、後処理装置、画像形成システム
JP2014509954A (ja) * 2011-10-19 2014-04-24 ジーニアス アイピー リミテッド 回転運動と直線運動との間での変換、および切断装置
JP2015027719A (ja) * 2013-06-27 2015-02-12 株式会社リコー 穿孔装置、後処理装置、及び、画像形成装置
CN108620477A (zh) * 2018-04-26 2018-10-09 阜阳盛东智能制造技术研发有限公司 一种用于板材的智能冲压设备
CN109047464A (zh) * 2018-08-22 2018-12-21 温州云彩礼品有限公司 一种标牌安装用的手动打孔装置

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101888945B1 (ko) * 2017-01-25 2018-09-14 주식회사 헬로아트 휴대용 모양커팅기

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH05285888A (ja) * 1992-04-06 1993-11-02 Hitachi Ltd ゴムプレート自動穴あけ装置
JP2001198889A (ja) * 2000-01-19 2001-07-24 Daido Kogyo Co Ltd 孔明け装置
JP2002331495A (ja) * 2001-05-10 2002-11-19 Hitachi Cable Ltd 開口部形成方法及び開口部形成装置
US20070227324A1 (en) * 2006-03-31 2007-10-04 Seiko Ltd. Sheet hole punching apparatus and sheet hole punching method
JP2008036752A (ja) * 2006-08-03 2008-02-21 Seiko:Kk 穿孔装置及びこれを備えた画像形成装置に於ける後処理装置

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH05285888A (ja) * 1992-04-06 1993-11-02 Hitachi Ltd ゴムプレート自動穴あけ装置
JP2001198889A (ja) * 2000-01-19 2001-07-24 Daido Kogyo Co Ltd 孔明け装置
JP2002331495A (ja) * 2001-05-10 2002-11-19 Hitachi Cable Ltd 開口部形成方法及び開口部形成装置
US20070227324A1 (en) * 2006-03-31 2007-10-04 Seiko Ltd. Sheet hole punching apparatus and sheet hole punching method
JP2008036752A (ja) * 2006-08-03 2008-02-21 Seiko:Kk 穿孔装置及びこれを備えた画像形成装置に於ける後処理装置

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012016768A (ja) * 2010-07-07 2012-01-26 Konica Minolta Business Technologies Inc 穿孔装置、後処理装置、画像形成システム
JP2014509954A (ja) * 2011-10-19 2014-04-24 ジーニアス アイピー リミテッド 回転運動と直線運動との間での変換、および切断装置
JP2015027719A (ja) * 2013-06-27 2015-02-12 株式会社リコー 穿孔装置、後処理装置、及び、画像形成装置
CN108620477A (zh) * 2018-04-26 2018-10-09 阜阳盛东智能制造技术研发有限公司 一种用于板材的智能冲压设备
CN109047464A (zh) * 2018-08-22 2018-12-21 温州云彩礼品有限公司 一种标牌安装用的手动打孔装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP5183180B2 (ja) 2013-04-17

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5105911B2 (ja) シート穿孔装置
JP4950588B2 (ja) 穿孔装置及びこれを備えた画像形成装置に於ける後処理装置
JP5183180B2 (ja) 穿孔装置
US7823494B2 (en) Sheet hole punching apparatus and sheet hole punching method
JP5249729B2 (ja) 穿孔装置
US8770079B2 (en) Sheet hole punching device
JP2017007014A (ja) 穿孔装置
US20120297950A1 (en) Sheet hole punching device
JP5334255B2 (ja) 穿孔装置及びこれを備えた後処理装置
JP6140392B2 (ja) シート穿孔装置及びこれを備えた後処理装置
US20230312298A1 (en) Perforation device and sheet post-processing device including the same
JP5562078B2 (ja) 穿孔装置
JP3158047U (ja) シート穿孔装置
JP5912257B2 (ja) 紙葉穿孔装置
JP5654831B2 (ja) 穿孔装置及びこれを備えた画像形成装置
JP2012101303A (ja) 紙葉類穿孔装置
JP5930457B2 (ja) 紙葉類穿孔装置及びこれを備えた後処理装置
JP4721257B2 (ja) シート材切断装置
JP6566438B2 (ja) 穿孔システム
JP2018126805A (ja) 穿孔ユニット、穿孔装置、穿孔システム、シート処理装置及び画像形成システム
JP2015020217A (ja) シート穿孔装置
JP6222550B2 (ja) 穿孔装置、後処理装置、及び、画像形成装置
JP5402281B2 (ja) 画像形成装置及び記録材処理装置
JP4854036B2 (ja) シート材切断装置
JP2017177299A (ja) 穿孔システム、シート処理装置及び画像形成装置

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20090706

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20101206

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20120720

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20120726

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20120914

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20130109

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20130115

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5183180

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20160125

Year of fee payment: 3

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees