JP2017007014A - 穿孔装置 - Google Patents

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健次 馬場
長田 千秋
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康太郎 山中
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Abstract

【課題】シートを自動穿孔する穿孔装置の小型化、低背化を実現する。【解決手段】穿孔装置1の穿孔部3は、円筒カムからなるカム部材18を周方向及び軸線方向に一体化し、下端に穿孔刃11を設けたロッド状のパンチ部材10を備える。パンチ部材には、被動歯車28と位置検出部材27とが周方向に一体に回動可能に、軸線方向に相対的に移動可能にカム部材と穿孔刃との間に装着されている。被動歯車は、フレーム構造2に対して軸線方向に固定的にかつ周方向に回動自在に支持される。パンチ部材は、カム溝19とカムピン20とにより上死点位置Upから下死点位置Dpまでの間を往復動して、下側フレーム5上のシートSを穿孔する。パンチ部材の回転位置は、位置検出部材の回転位置により検出される。【選択図】図2

Description

本発明は、紙シート、プラスチックシート、金属シート、布シート等の様々なシート状の被加工物にファイル用その他の穴を自動的に穿設するための穿孔装置に関する。
従来、複写機、印刷機、ファクシミリ機等の画像形成装置やその後処理装置、製本装置等に搭載して、それら装置から搬出される紙シート等のシートに、例えばファイル用の綴じ穴を穿設するための穿孔装置が使用されている。これらの穿孔装置は、一般に駆動モーターでカム機構を介してパンチ部材を穿孔方向に往復動させることにより、所定位置に搬送されたシートを穿孔する。
例えば、複数のパンチ部材を上下動自在に支持する上部フレームと、該パンチ部材に適合するダイ孔(刃受孔)を形成した下部フレームとを所定間隔をおいて配置し、それらの間に挟まれたシートをパンチ部材で穿孔する装置が知られている(例えば、特許文献1を参照)。この穿孔装置は、各パンチ部材に一体形成したカムピンを、スライドカム部材に設けた各カム溝に嵌合させ、スライドカム部材を駆動モーターで直線的に往復させることによって、複数のパンチ部材を各カム溝に沿って上下に往復動させている。
また、複数のパンチ部材にそれぞれ歯車付きの円筒カムを一体的に形成し、各円筒カムのカム溝にそれぞれフレームに固定したカムピンに係合させ、各円筒カムの歯車に噛合するラックを形成したスライド部材を駆動モーターで往復動させることによって、複数のパンチ部材を同時に穿孔方向に上下動させる穿孔装置が知られている(例えば、特許文献2を参照)。この穿孔装置は、パンチ部材の先端に設けた穿孔刃が、該パンチ部材と共に回転しながら穿孔方向に移動することによって、周方向及び軸線方向双方に剪断力を発揮させ、厚紙から薄紙まで様々な厚さのシートを同様にスムーズに穿孔することができる。
特許第4762388号公報 特許第5105911号公報
この種の穿孔装置において、シートを正確に自動穿孔するためには、パンチ部材の回転位置及び往復動を正確に制御することが重要である。そのために、特許文献2記載の穿孔装置では、ラックを形成したスライド部材の上端にフラグを突設し、これをポジションセンサーで検出するようにしている。
他方、最近は、画像形成装置の小型化の要請に対応して、これに搭載する穿孔装置にも小型化が要求されている。そのためには、複数のパンチ部材を作動させる大型の穿孔装置に代えて、1個のパンチ部材を備える1台の穿孔装置を使用し、穿孔装置及び/又はシートを移動させることによって、該シートに複数の孔を穿設することが望ましい。
このような穿孔装置において、パンチ部材の回転位置を正確に検出するためには、検出子をパンチ部材と一体に回転するように設けなければならない。その場合、パンチ部材の軸線方向に、検出子の位置は一定であることが好ましい。
特許文献2に記載されるように歯車付き円筒カムを一体化したパンチ部材では、その回転によって軸線方向に移動する円筒カム及び歯車の動作を妨げないように、検出子を設けなければならない。そのために、例えばパンチ部材を穿孔刃とは反対側に延長させて長くすると、穿孔装置自体の高さが大きくなり、小型化の要請に対応できない虞がある。
そこで、本発明の目的は、回転しつつ軸線方向に往復動するパンチ部材によってシートを穿孔する穿孔装置において、その低背化、小型化を実現することにある。
更に本発明の目的は、低背化、小型化を図りながら、パンチ部材の回転位置を検出して穿孔動作を正確に制御し得る穿孔装置を提供することにある。
本発明の穿孔装置は、上記目的を達成するために、
シートを穿孔するための穿孔刃を軸線方向の一端に有するロッド状のパンチ部材と、
パンチ部材にその周方向に一体に回動可能にかつ軸線方向に相対的に移動可能に装着された被動回転部材と、
被動回転部材を軸線方向に固定的にかつ周方向に回動自在に支持するフレームと、
パンチ部材にその周方向及び軸線方向に一体化され、その外周面にカム面を有する円筒カムと、
フレームに固定され、円筒カムのカム面に係合するカムピンと、
被動回転部材に回動可能に連結された駆動装置とを備え、
被動回転部材がパンチ部材の軸線方向に沿って円筒カムと穿孔刃との間に、駆動装置により被動回転部材が回転してパンチ部材が軸線方向に穿孔刃によりシートを穿孔する向きに移動すると、円筒カムが軸線方向に被動回転部材に接近するように配置されている、ことを特徴とする。
このように構成することによって、穿孔刃がシートを穿孔する位置までパンチ部材を軸線方向に移動させたとき、円筒カムが軸線方向に被動回転部材に接近することによって、パンチ部材の軸線方向に沿って全長に亘って無用なスペースが生じないようにすることができる。これにより、パンチ部材の軸線方向長さを最短にし、穿孔装置全体の低背化、小型化を実現することができる。
或る実施形態では、パンチ部材の回転位置を検出するために、パンチ部材にその周方向に一体に回動可能にかつ軸線方向に相対的に移動可能に装着された位置検出部材を更に備え、該位置検出部材が、軸線方向に沿って円筒カムと被動回転部材との間に、パンチ部材の回転によって軸線方向に被動回転部材に接近する向きに移動する円筒カムと軸線方向に重複するように配置されている。
穿孔装置にパンチ部材の回転位置を検出するためのポジションセンサーを設けたとき、その検出子である位置検出部材を配置するためのスペースを、パンチ部材の軸線方向に沿って設ける必要が無い。従って、パンチ部材の軸線方向長さを短く抑制し、穿孔装置全体の高さを低く維持することができる。
別の実施形態では、カム面が円筒カムの外周面に凹設されたカム溝の内面によって画定され、カムピンが該カム溝に係合するように構成される。これにより、パンチ部材の回転速くなっても、それに確実に追従して軸線方向の移動に変換することができる。
更に別の実施形態では、被動回転部材が被動歯車であることにより、駆動装置から大きな駆動力を確実に伝達することができる。ここで、或る場合には、駆動装置が駆動モーターであり、その出力軸と前記被動歯車とが歯車列により連結される。これによって、駆動装置から被動歯車への駆動力の伝達をより容易に制御することができる。
本願発明の穿孔装置を示す斜視図。 (a)図は図1の穿孔装置の部分断面正面図、(b)図は部分断面側面図。 穿孔部の分解斜視図。 カム部材のカム溝の展開図。 (a),(b)図はカム部材の回転位置に関するパンチ部材及びセンサーフラグ部材の動作状態を示す説明図。 (a),(b)図はカム部材の回転位置に関するパンチ部材及びセンサーフラグ部材の動作状態を示す説明図。 (a),(b)図はカム部材の回転位置に関するパンチ部材及びセンサーフラグ部材の動作状態を示す説明図。 (a),(b)図はカム部材の回転位置に関するパンチ部材及びセンサーフラグ部材の動作状態を示す説明図。 (a),(b)図はカム部材の回転位置に関するパンチ部材及びセンサーフラグ部材の動作状態を示す説明図。 (a),(b)図はカム部材の回転位置に関するパンチ部材及びセンサーフラグ部材の動作状態を示す説明図。
以下に、添付図面を参照しつつ、本発明をその実施形態に基づいて詳細に説明する。
図1は、本発明の好適な実施形態である穿孔装置1を示している。穿孔装置1は、例えば画像形成装置又はその後処理装置に組み込んで使用するためのフレーム構造2と、穿孔部3と、駆動部4とを有する。フレーム構造2は、互いに一体に結合された下側フレーム5と上側フレーム6とから構成される。
下側フレーム5は、その上面の一方の側に、穿孔される被加工物であるシートSを支持するための水平かつ平坦なシート支持面5aを有する。上側フレーム6は、シート支持面5aとの間に一定の僅かな隙間を挟んで対向する下部プレート6aを有する。上側フレーム6は、下部プレート6aが、シート支持面5aとは反対側で、下側フレーム5の上面に固定されている。上側フレーム6のシート支持面5a側に穿孔部3が配置され、下側フレーム5との結合部上に駆動部4が配置されている。
上側フレーム6は、図2(b)に示すように、下部プレート6aの一端で垂直上向きに折曲された側部プレート6bと、該側部プレートの上端で内側へ、即ち全体としてコ字型を形成するように水平に折曲された上部プレート6cとを有する。側部プレート6bは、駆動部4側の側部で折曲されて、穿孔部3と駆動部4との間に延在する垂直な側部延長プレート6dを更に有する。
穿孔部3は、図2(a)及び図3に示すように、上下方向に延長し、全長に亘って略直径一定の円形ロッド状のパンチ部材10を備える。パンチ部材10は、その下端に形成された円筒状の穿孔刃11を有する。更にパンチ部材10には、その軸線に直交する2つの貫通孔12,13が軸線方向の上下位置に形成され、かつそれらより上側の外周面に比較的狭幅の周方向溝14が全周に亘って凹設されている。
上側フレーム6の下部プレート6a及び上部プレート6cには、垂直方向に対応する位置に貫通孔15a,15cがそれぞれ貫設され、かつその内側にラジアル軸受16a,16cが装着されている。下側フレーム5には、垂直方向に下部プレート6aの貫通孔15aに対応する位置に、穿孔刃11によりシートSを穿孔するためのダイ孔17が貫設されている。
パンチ部材10には、それと同心に円筒カムからなるカム部材18が外装される。カム部材18は、図3に示すように、それぞれ略円筒形状の上部カム半体18aと下部カム半体18bとから構成することができる。上部カム半体18aと下部カム半体18bとは、互いに上下に嵌め合わせて、周方向に一体的に回動可能に組み立てられる。
上部カム半体18aの下面には、その外周縁に沿って全周に亘って連続する上側カム面19aが形成されている。下部カム半体18bの上面には、その外周縁に沿って全周に亘って連続する下側カム面19bが形成されている。両カム半体18a、18bを一体化することによって、カム部材18の外周面には、後述するように全周に亘って無端のカム溝19が形設される。
カム溝19の前記カム面に係合するカムピン20が、側部プレート6bに固定されたロッド21の先端に突設されている。ロッド21は、カム部材18の外周面に向けて水平に延長し、カムピン20をカム溝19内に嵌入係合させるように配置されている。
カム部材18(上部カム半体18a)の上面には、パンチ部材10を挿通するための軸孔の周縁に沿って所定幅及び深さの段差22が設けられている。更にカム部材18(下部カム半体18b)の下面には、軸孔の周縁から直径方向に延びる細溝23が形成されている。
カム部材18下面の細溝23には、パンチ部材10の上側貫通孔13に挿通した連結ピン24の、該貫通孔の両端から突出する両端部を嵌合させる。カム部材18上面の段差22には、例えばゴム製のリング25を嵌合させ、その直ぐ上でEリング26をパンチ部材10の周方向溝14に嵌着する。これによって、カム部材18は、パンチ部材10に軸線方向及び周方向に一体に装着される。
パンチ部材10には、カム部材18の下側に、後述するポジションセンサーのための位置検出部材27が、更にその下側に被動歯車28がそれぞれ同心に外装される。被動歯車28のパンチ部材10を挿通するための軸孔28aには、その内周面の半径方向の対向する位置に、軸線方向に所定深さの有底狭溝29a,29bが形成されている。本実施形態では、被動歯車28の上面に形設した突出部30a,30bにより軸孔28aの内周面を上方に延長させ、該突出部に狭溝29a,29bの上部を延設することによって、被動歯車28の厚さ即ち軸線方向寸法を小さくすることができる。
位置検出部材27は、パンチ部材10を挿通するための軸孔27aを有する概ね円形の底板部31aと、該底板部の外周縁から垂直上向きに、その軸線を中心に所定の角度範囲で形成された半円筒状の周壁部31bとを有する。周壁部31bは、カム部材18の外径よりも僅かに大きい内径を有する。周壁部31bの上端には、その半径方向外向き水平に延出する一定幅の翼状をなす扇形の遮光板部32が一体に形成されている。
底板部31aの軸孔27aの周縁には、被動歯車28上面の突出部30a,30bに対応する凹所33a,33bが形成されている。更に底板部31aには、その下面から軸孔27aの内周面に沿って下向き垂直に延長する平板棒状の1対の係止爪34a,34bが突設され、その下端には片側(本実施形態では、外側)に係合突起が形成されている。係止爪34a,34bは、凹所33a,33bから90°回転した対向位置に配置されている。被動歯車28の軸孔28aの内周面には、位置検出部材27の係止爪34a,34bを挿通するための貫通溝35a,35bが、狭溝29a,29bから90°回転した対向位置に凹設されている。
位置検出部材27を被動歯車28に上方から、係止爪34a,34bを貫通溝35a,35bに挿入しかつ凹所33a,33bに突出部30a,30bを嵌合させ、底板部31aの下面を被動歯車28の上面に接触させて装着する。これにより、位置検出部材27と被動歯車28とは、係止爪34a,34bの前記係合突起が貫通溝35a,35bの下端周縁に係合することによって抜け止めされ、周方向に一体に回動可能に組み立てられる。
この位置検出部材27と被動歯車28との組立体は、パンチ部材10の下側貫通孔12に挿通した連結ピン36の、該貫通孔の両端から突出する両端部を、上方から被動歯車28の狭溝29a,29bに嵌合させ、該狭溝の底部に衝止される位置まで挿入してパンチ部材10に装着する。このとき、位置検出部材27の遮光板部32は、カムピン20の直ぐ下側に位置するように配置される。
これによって、パンチ部材10は、連結ピン36が狭溝29a,29b内にある限り、位置検出部材27及び被動歯車28と周方向に一体に回動可能に保持される。他方、軸線方向には、連結ピン36が狭溝29a,29bの底部に衝止されて下向きの移動が制限されることを除いて、パンチ部材10は、位置検出部材27及び被動歯車28に関して相対的に移動可能である。
このようにカム部材18と被動歯車28及び位置検出部材27とを装着したパンチ部材10は、その上端部を上部プレート6cの軸受16c内に摺動自在に挿入し、かつ下端部を下部プレート6aの軸受16a内に摺動自在に挿入して、軸線方向に移動可能に保持されている。
駆動部4は、上側フレーム6の下部プレート6aに固定された駆動モーター40を備える。駆動モーター40の下向き垂直に突出する出力軸41の先端には、駆動歯車42が装着されている。駆動歯車42には、下部プレート6a上に軸支された中間歯車43が噛合し、該中間歯車は被動歯車28に噛合している。これにより、駆動モーター40を回転させると、駆動歯車42、中間歯車43及び被動歯車28からなる歯車列を介して、パンチ部材10を減速して回転させることができる。
駆動モーター40には、その回転量を検出するためにエンコーダー(図示せず)を取り付けることができる。これにより、駆動モーター40の回転を、例えば穿孔装置1に対するシートSの位置と関連させて、より高精度に制御することができる。
上側フレーム6の側部延長プレート6dの壁面には、パンチ部材10の回転位置を検出するためのポジションセンサー44が取り付けられている。本実施形態のポジションセンサー44は、透過型のフォトセンサーであり、側部延長プレート6dからパンチ部材10に向けてそれぞれ突出する矩形箱状の投光部45と受光部46とを有する。投光部45と受光部46とは、上下に所定の間隙をおいて対向させ、該間隙を回転する位置検出部材27の遮光板部32が通過し得るように配置されている。従って、ポジションセンサー44は、投光部45から受光部46へ光が通過するとオフ状態に、遮光板部32により遮断されるとオン状態になる。
ポジションセンサー44は、上述した透過型フォトセンサーに限定されない。遮光板部32のようなパンチ部材10と一体に回転する検出子を使用するものであれば、例えば、反射型のフォトセンサーや磁気センサー、超音波センサー等の様々な公知のセンサーを用いることができる。
カム溝19は、図4の展開図に示すように、周方向に連続して一定の最低高さの直線部19aと、該直線部から概ね一定の割合で最高高さの位置まで上昇する上向き傾斜部19bと、該上向き傾斜部からそれと同じ割合で直線部19aまで下降する下向き傾斜部19cとから構成される。これら各部19a〜19c間の接続部は、カム溝19の急激な変化を回避するために幾分湾曲させることが好ましい。
カム溝19の直線部19aは、パンチ部材10が軸線方向の最上位置にあって、穿孔刃11が下部プレート6aの軸受16a内で待機する上死点位置Upに対応する。上向き傾斜部19bは、パンチ部材10が回転しながら上死点位置Upから軸線方向に下降する穿孔動作に対応し、下向き傾斜部19cは、パンチ部材10が回転しながら上死点位置Upに向けて軸線方向に上昇する復帰動作に対応する。上向き傾斜部19bから下向き傾斜部19cへの接続部は、穿孔刃11がダイ孔17内に最下位置まで突入して、シートSの穿孔が終了する下死点位置Dpに対応する。
図4の実施形態では、上向き及び下向き傾斜部19b、19cとが180°の角度範囲に設定されている。別の実施形態では、前記傾斜部を異なる角度範囲で、例えば90°に設定することができる。前記傾斜部の角度範囲を小さくすれば、それだけ速い速度でパンチ部材10が上下に往復動し、大きくすればそれだけゆっくりした速度で往復動する。前記傾斜部の角度範囲即ちパンチ部材10の移動速度は、穿孔しようとするシートSの材質や厚さ等に応じて、穿孔刃11の回転方向及び軸線方向の剪断力を考慮して決定することができる。
図5−1(a),(b)は、図4の展開図における角度0°に対応し、パンチ部材10が上死点位置Upにあって穿孔動作を待機するホームポジションHpを示している。この待機状態において、シートSが穿孔装置1に対して所定の穿孔位置に配置されると、駆動モーター40を作動させてパンチ部材10を図中矢印の向きに、即ち時計周りに回転させる。図5−2(a),(b)に示すように、カムピン20がカム溝19の上向き傾斜部19bの入口に位置する穿孔動作開始位置に達すると、そのことは、位置検出部材27の遮光板部32の先端部32aが遮光位置に入って、ポジションセンサー44をオンにすることによって検出される。
図5−3(a),(b)に示すように、カムピン20がカム溝19の上向き傾斜部19bに移行して穿孔動作に入ると、パンチ部材10の下降に伴ってカム部材18が、位置検出部材27の周壁部31bの内側に、軸線方向に重なるように進入する。更に駆動モーター40を回転させて、パンチ部材10を図5−4(a),(b)に示す下死点位置Dpに至るまで下降させ、シートSを穿孔する。この位置で、カム部材18は位置検出部材27の周壁部31b内に最大深さまで進入し、軸線方向に最大長さ重複する。
次に、図5−5(a),(b)に示すように、カムピン20がカム溝19の下向き傾斜部19cに移行してホームポジションHpへの復帰動作に入ると、パンチ部材10の上昇に伴ってカム部材18が、位置検出部材27の周壁部31b内から軸線方向に引き上げられる。図5−6(a),(b)に示すように、カムピン20がカム溝19の下向き傾斜部19cの出口に位置する穿孔動作完了位置に至ると、パンチ部材10は、軸線方向の移動を停止して上死点位置Upに保持される。パンチ部材10が前記穿孔動作完了位置に達したことは、位置検出部材27の遮光板部32の後端部32bが遮光位置から脱して、ポジションセンサー44をオフにすることによって検出される。
パンチ部材10が上死点位置Upに達してから図5−1(a),(b)のホームポジションHpに至るまで、駆動モーター40は回転を継続させる。これによって、穿孔装置1は、次の穿孔動作に備えた待機状態に入る。
上述したように、本実施形態によれば、被動歯車28が、フレーム構造2に対して軸線方向に固定的にかつ周方向に回動自在に支持されている。かかる被動歯車28に対して、カム部材18は、パンチ部材10の下死点位置Dpで軸線方向に最も接近し、上死点位置Upで最も離隔するように配置される。これにより、図5−4(a)に示すように、穿孔刃11がシートSを穿孔する下死点位置Dpにおいて、パンチ部材10の軸線方向に沿って全長に亘って無用なスペースが生じない。従って、パンチ部材10の軸線方向長さを最短にし、穿孔部3の高さを低くして小型化することができる。
更に、被動歯車28が軸線方向に移動しないので、それと噛合する駆動側の歯車(本実施形態では、中間歯車43)の厚さ(軸線方向の寸法)を、前記被動歯車に合わせて薄くすることができる。従って、駆動部4の高さも低くし、小型化することができる。
しかも、カム部材18が上述したように被動歯車28に対して接近離隔する軸線方向の移動範囲内で、その半径方向外側に該カム部材と軸線方向に重複し得るように、位置検出部材27及び遮光板部32が配置されている。従って、パンチ部材10の軸線方向に沿って、ポジションセンサーのための検出子として位置検出部材27を設けるためのスペースを省略することができる。パンチ部材10の軸線方向長さを短く抑制し、穿孔部3の高さを低く維持することができる。
このように、本実施形態によれば、穿孔部3及び駆動部4の高さを低くしかつ小型化を図ることによって、穿孔装置1全体の小型化、低背化を実現することができる。
以上、本発明を好適な実施形態に関連して説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものでなく、その技術的範囲において、様々な変更又は変形を加えて実施し得ることは言うまでもない。例えば、駆動部4は、被動歯車28等の歯車列と駆動モーター40とからなる機構に限定されるものではない。被動歯車28及び駆動歯車42はプーリー等の回動部材に、中間歯車43はベルトやチェーン等の動力伝達部材に、駆動モーター40は流体式、電磁式等のアクチュエータに置き換えることができる。
1 穿孔装置
2 フレーム構造
3 穿孔部
4 駆動部
5 下側フレーム
5a シート支持面
6 上側フレーム
6a 下部プレート
6b 側部プレート
6c 上部プレート
6d 側部延長プレート
10 パンチ部材
11 穿孔刃
16a,16c 軸受
17 ダイ孔
18 カム部材
19 カム溝
19a 直線部
19b 上向き傾斜部
19c 下向き傾斜部
20 カムピン
24 連結ピン
26 Eリング
27 位置検出部材
28 被動歯車
29a,29b 狭溝
31a 底板部
31b 周壁部
32 遮光板部
36 連結ピン
37 転動体
40 駆動モーター
42 駆動歯車
43 中間歯車
44 ポジションセンサー

Claims (5)

  1. シートを穿孔するための穿孔刃を軸線方向の一端に有するロッド状のパンチ部材と、
    前記パンチ部材にその周方向に一体に回動可能にかつ軸線方向に相対的に移動可能に装着された被動回転部材と、
    前記被動回転部材を軸線方向に固定的にかつ周方向に回動自在に支持するフレームと、
    前記パンチ部材にその周方向及び軸線方向に一体化され、その外周面にカム面を有する円筒カムと、
    前記フレームに固定され、前記円筒カムの前記カム面に係合するカムピンと、
    前記被動回転部材に回動可能に連結された駆動装置とを備え、
    前記被動回転部材が前記パンチ部材の軸線方向に沿って前記円筒カムと前記穿孔刃との間に、前記駆動装置により前記被動回転部材が回転して前記パンチ部材が軸線方向に前記穿孔刃によりシートを穿孔する向きに移動すると、前記円筒カムが軸線方向に前記被動回転部材に接近するように配置されている、穿孔装置。
  2. 前記パンチ部材の回転位置を検出するために、前記パンチ部材にその周方向に一体に回動可能にかつ軸線方向に相対的に移動可能に装着された位置検出部材を更に備え、前記位置検出部材が、軸線方向に沿って前記円筒カムと前記被動回転部材との間に、前記パンチ部材の回転によって軸線方向に前記被動回転部材に接近する向きに移動する前記円筒カムと軸線方向に重複するように配置されている、請求項1に記載の穿孔装置。
  3. 前記カム面が前記円筒カムの前記外周面に凹設されたカム溝の内面によって画定され、前記カムピンが前記カム溝に係合する、請求項1又は2に記載の穿孔装置。
  4. 前記被動回転部材が被動歯車である、請求項1乃至3のいずれかに記載の穿孔装置。
  5. 前記駆動装置が駆動モーターであり、その出力軸と前記被動歯車とが歯車列により連結されている、請求項4に記載の穿孔装置。
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