JP2009142587A - 携帯用電子機器 - Google Patents

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敏明 前田
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Abstract

【課題】歩行者に対して最適な歩行テンポを出力できる携帯用電子機器を提供する。
【解決手段】心拍数比較手段により、心拍数計測手段より計測された心拍数が心拍数記憶手段に記憶された最高心拍数以上の数値であることが検出され、テンポ検出手段により歩行時の歩行テンポが検出されると、テンポ制御手段は、検出されたテンポより遅いテンポをテンポ記憶手段に記憶された複数の歩行テンポの中から選択し、該選択した歩行テンポを前記テンポ出力手段から出力する。
【選択図】図1

Description

本発明は、本携帯用電子機器を所持して歩行を行う歩行者の心拍数が最適な数値となるよう、歩行者に対して最適な歩行テンポを出力できる携帯用電子機器に関するものである。
日本人の死因の2/3を占める、がん、脳卒中、心臓病をはじめ、近年増え続けている糖尿病や肝臓病の発病や進行には、いずれも生活習慣が深く関わっており、このように生活習慣が深く関わった病気のことを生活習慣病という。
また、最近ではこの生活習慣病の前兆とされるメタボリックシンドロームに大きな関心が集まっている。
メタボリックシンドロームとは、内臓に脂肪が蓄積した内臓脂肪型肥満のことであり、このように内臓の中に脂肪が蓄積されると様々な病気を引き起こす原因となることから、メタボリックシンドロームは生活習慣病の前兆とされている。
こうした世の中にあり、現代人の健康志向は年々高くなって来ている。そして、あらゆる種類の健康器具が販売、または健康食品の開発販売も行われている。
また、ウォーキングやランニング、またはトレーニングジムに通うことで自身の健康を維持する人も増えており、特に、ウォーキングは誰でも手軽に行えることから老若男女問わず行われる健康維持の方法である。
ウォーキングを行う際は、自身の運動量を測る目安として歩数の計測を行うことが基本となっており、自身が何歩歩行したかを計測できる測定器としては万歩計(登録商標)が広く知られている。そして、この万歩計機能をナビゲーション装置の中に搭載した発明が考案されている。
このような万歩計機能を搭載したナビゲーション装置は、車両に載置されているときは車両用ナビゲーション装置として機能し、車両から取り外されると携帯用ナビゲーション装置として機能するものであり、このナビゲーション装置を携帯用として歩行時に使用する場合に、万歩計機能を用いて本装置を所持した使用者が何歩歩行したかを計測できるものである。
しかし、使用者としては、自身が何歩歩行したかという情報とは別に自身が歩行によってどれだけのカロリーを消費したかという情報も認識したいのだが、上記ナビゲーション装置では、単に歩数を計測することしかできないため、使用者が歩行により消費した消費カロリーを認識することができないという問題が生じた。
このような問題を解決するために、使用者の心拍数を計測し、計測した心拍数に基づき使用者がどれだけのカロリーを消費したかを計測できるポータブルナビゲーションシステムが下記特許文献1に開示されている。(特開2007−292505号公報)。
この特許文献1に記載された技術は、ポータブルナビゲーションシステムに心拍数を計測できる心拍センサを設け、歩行中に心拍センサから受け取った心拍数からカロリー消費量を求めることが記載されている。
また、求めたカロリー消費量を地図データに対応付けて記憶し、この記憶されたカロリー消費量を道路の区間毎に表示できるように構成したので、単に「消費したカロリーの総量」を示すのではなく、「地図上のどの辺りがカロリー消費に貢献したか」などを表示することができる技術が記載されている。
特開2007−292505号公報(段落[0010]、段落[0026])
ウォーキングまたはランニングを行うときの心拍数は、酸素消費量、カロリー消費量に比例するので、心拍数を長時間高く保つことができればより多くのカロリーを消費することが可能となる。しかし、単に心拍数を高く保持すればいいわけではなく、あまり心拍数が高くなり過ぎると、心臓に大きな負担がかかり障害が起こる可能性がでてくる。つまり、ウォーキングまたはランニングを行うときは、各使用者に適した心拍数を保持することが理想的とされている。
しかしながら、特許文献1に記載のポータブルナビゲーションシステムは、単に心拍センサから受け取った心拍数に基づき消費カロリーの算出を行うものであり、歩行者の心拍数に関しては考慮されたものではない。
本願発明は、上記問題を解消すべく種々検討を重ねた結果、携帯用電子機器を所持して歩行を行う歩行者の心拍数が最適な心拍数となるよう、歩行者に対して最適な歩行テンポを出力できる携帯用電子機器を提供することを目的とするものである。
前記課題を解決するために、本願の請求項1にかかる発明は、歩数の計測を行う歩数計測手段と、心拍数を検出する心拍数検出手段と、を備えた携帯用電子機器において、前記携帯用電子機器は、さらに、歩行時における目標心拍数および最高心拍数を記憶した心拍数記憶手段と、前記心拍数計測手段により計測された心拍数と前記心拍数記憶手段に記憶された心拍数とを比較する心拍数比較手段と、歩行時における歩行テンポを検出する歩行テンポ検出手段と、複数の歩行テンポを記憶した歩行テンポ記憶手段と、歩行テンポ制御手段と、歩行テンポ出力手段と、を備えており、前記心拍数比較手段により、前記心拍数検出手段より検出された心拍数が前記心拍数記憶手段に記憶された前記最高心拍数以上の数値であることが検出され、前記歩行テンポ検出手段により歩行テンポが検出されると、前記歩行テンポ制御手段は、前記検出された歩行テンポより遅いテンポを前記歩行テンポ記憶手段に記憶された複数の歩行テンポの中から選択し、該選択した歩行テンポを前記歩行テンポ出力手段から出力することを特徴とする。
請求項2にかかる発明は、請求項1にかかる携帯用電子機器において、前記歩行テンポ検出手段は、振動センサからなる検出手段であり、該振動センサにより、歩行時に発生する振動を検出することで歩行テンポの検出を行うことを特徴とする。
請求項3にかかる発明は、請求項1または請求項2にかかる携帯用電子機器において、前記歩行テンポ出力手段から出力するテンポは、歩行時において足を踏み出すタイミングを知らせるものであることを特徴とする。
請求項4にかかる発明は、請求項1から請求項3の何れかにかかる携帯用電子機器において、前記歩行テンポ出力手段によるテンポの出力は、音声による出力であることを特徴とする。
請求項5にかかる発明は、請求項1から請求項4の何れかにかかる携帯用電子機器において、前記歩行テンポ出力手段によるテンポの出力は、振動による出力であることを特徴とする。
請求項6にかかる発明は、請求項1から請求項5の何れかにかかる携帯用電子機器において、前記心拍数比較手段により、前記心拍数検出手段より検出された心拍数が前記心拍数記憶手段に記憶された前記目標心拍数以下の数値であることが検出され、前記歩行テンポ検出手段により歩行テンポが検出されると、前記歩行テンポ制御手段は、前記検出された歩行テンポより早いテンポを前記歩行テンポ記憶手段に記憶された複数の歩行テンポの中から選択し、該選択した歩行テンポを前記テンポ出力手段から出力することを特徴とする。
請求項1にかかる発明においては、心拍数比較手段により、心拍数検出手段より検出された心拍数が心拍数記憶手段に記憶された前記最高心拍数以上の数値であることが検出され、歩行テンポ検出手段により歩行時の歩行テンポが検出されると、歩行テンポ制御手段は、検出された歩行テンポより遅いテンポを歩行テンポ記憶手段に記憶された複数の歩行テンポの中から選択し、該選択した歩行テンポを歩行テンポ出力手段から出力する。
このような構成とすることで、心拍数検出手段により検出された心拍数が、心拍数記憶手段に記憶された最高心拍数以上の数値であるときは、現在の歩行テンポよりも遅いテンポを歩行テンポ出力手段から出力することで、歩行者は出力された歩行テンポに合わせて歩行を行えば、心拍数を目標心拍数へ戻すことができる。
請求項2にかかる発明においては、請求項1にかかる携帯用電子機器において、振動センサにより、歩行時に発生する振動を検出することで歩行テンポの検出を行う。
このような構成とすることで、歩行時に生じる振動を検出することで、現在の歩行者の歩行テンポを検出することができる。
請求項3にかかる発明においては、請求項1または請求項2にかかる携帯用電子機器において、歩行テンポ出力手段から出力する歩行テンポは、歩行時において足を踏み出すタイミングを知らせるものである。
このような構成とすることで、歩行者は、出力される歩行テンポに合わせて歩行を行うことで心拍数を目標心拍数へ戻すことができる。
請求項4にかかる発明においては、請求項1から請求項3の何れかにかかる携帯用電子機器において、歩行テンポ出力手段による歩行テンポの出力は、音声による出力である。
このような構成とすることで、歩行者は音声により出力される歩行テンポに合わせて歩行を行うことで心拍数を目標心拍数へ戻すことができる。
請求項5にかかる発明においては、請求項1から請求項4の何れかにかかる携帯用電子機器において、歩行テンポ出力手段による歩行テンポの出力は、振動による出力である。
このような構成とすることで、歩行者は振動により出力される歩行テンポに合わせて歩行を行うことで心拍数を目標心拍数へ戻すことができる。
請求項6にかかる発明においては、請求項1から請求項5の何れかにかかる携帯用電子機器において、心拍数比較手段により、心拍数検出手段より検出された心拍数が心拍数記憶手段に記憶された目標心拍数以下の数値であることが検出され、歩行テンポ検出手段により歩行テンポが検出されると、歩行テンポ制御手段は、検出された歩行テンポより早いテンポを歩行テンポ記憶手段に記憶された複数の歩行テンポの中から選択し、該選択した歩行テンポを歩行テンポ出力手段から出力する。
このような構成とすることで、心拍数検出手段により検出された心拍数が、心拍数記憶手段に記憶された目標心拍数以下の数値であるときは、現在の歩行テンポよりも速いテンポを歩行テンポ出力手段から出力することで、歩行者は出力された歩行テンポに合わせて歩行を行えば、心拍数を目標心拍数へ戻すことができる。
以下、本発明の具体例を実施例および図面を用いて詳細に説明する。但し、以下に示す実施例は、本発明の技術思想を具体化するための携帯用電子機器を例示するものであって、本発明を、この携帯用電子機器に特定することを意図するものではなく、特許請求の範囲に含まれるその他の実施形態の携帯用電子機器にも等しく適応し得るものである。
図1は、本発明の実施例1にかかる携帯用電子機器1の詳細な構成を示すブロック図である。
なお、以下の説明において、本携帯用電子機器1を所持した歩行者を、省略して単に歩行者とした記載を用いる。
携帯用電子機器1における制御手段10は、CPU(図示せず)、ROM(図示せず)、RAM(図示せず)、からなるプロセッサで構成され、ROM、RAMに記録された制御プログラムにしたがって携帯用電子機器1の各部の動作を制御するものである。
入力手段11は、各種キー、スイッチなどから構成され、携帯用電子機器1における操作入力を行うものであり、歩行モードの設定等を行う。
表示手段12は、歩行者の心拍数データ等を表示して歩行者が視認できるようにするためのものであり、液晶ディスプレイなどで構成される。
なお、この表示手段12は、タッチパネルを備えることにより入力手段として機能させてもよく、この場合は画面上に表示されたアイコンに触れることで選択入力が行われる。
心拍数検出手段13は、歩行者の心拍数を検出するものであり、心拍検出手段13は、図示しない心拍センサを備えており、心拍センサは身体において心拍数を検出しやすい耳朶に挟む形態のものや、手首に巻き付ける形態のものがある。
心拍数記憶手段14は、歩行者の「目標心拍数」と「最高心拍数」とを含む心拍数データを記憶している。
ここで、目標心拍数とは、歩行者にとってカロリー消費量や体への負担を考慮し、歩行時における最も理想的な心拍数であり、最大心拍数とは、歩行時においてこれ以上の心拍数になると歩行者の体への負担が大きくなる心拍数である。
図2は、心拍数記憶手段14に記憶された歩行者の心拍数データの一例を示しており、図2には、目標心拍数が125、最高心拍数が165である歩行者の心拍数データが記憶されている。
なお、目標心拍数の算出方法は、例えば、歩行者が入力手段11を介して入力した歩行者の身体に関するデータと、歩行者の安静時心拍数とに基づき算出することができる。歩行者の身体に関するデータとは、「性別」、「年齢」、「体重」等のデータであり、安静時心拍数とは人間の朝目が覚めた時点における心拍数であり、最も落ち着いた状態での心拍数である。
心拍数比較手段15は、心拍数検出手段13により計測された心拍数と、心拍数記憶手段14に記憶された歩行者の心拍数データとを比較し、現在の歩行者の心拍数が目標心拍数以下の数値または最大心拍数以上の数値となっていないかを判断するものである。
歩行テンポ算出手段16は、歩行者の歩行テンポを算出するものであり、この歩行テンポ算出手段16は、例えば、振動センサを用いることができ、一定時間内に振動センサが検出した振動の回数と、後述する歩行テンポ記憶手段17に記憶された複数の歩行テンポを比較することにより算出を行うものである。
なお、歩行テンポ算出手段16による歩行テンポの算出は、心拍数比較手段15により、現在の歩行者の心拍数が目標心拍数以下の数値または最大心拍数以上の数値となっているという判断がされた場合にのみ歩行テンポの算出を行うものとする。
また、歩行テンポ算出手段16は、検出した振動に基づき歩数の計測を行う歩数計測手段(図示せず)としても機能する他、振動の検出開始時点に基づき歩行開始の検出を行う歩行開始検出手段(図示せず)としても機能する。
歩行開始の検出は、歩行時に生じる振動を検出した時点を歩行開始の時点とすることができる。ただし、歩行とは異なる他の事象において生じた振動を検出した場合に、この振動を検出した時点を歩行開始の時点としてしまうことがないよう、例えば、検出した振動が、一定時間、ほぼ同じテンポで振動を検出した場合は歩行が開始されたものと判断する。
また、歩行テンポ算出手段16は、最初の振動を開始した時点で歩数の計測を開始し、一定時間、ほぼ同じテンポの振動が検出されなかったときは、計測した歩数をリセットするものとする。
ここで、図3を用いて歩行テンポ記憶手段17に記憶された複数のテンポについての説明を行う。
歩行テンポ記憶手段17には、歩行時における一定時間内の歩数に基づき、予め複数の歩行テンポが記憶されており、図3における歩行テンポ記憶手段17には、3秒間に3歩歩行が行われた場合(一分間に180歩)の歩行テンポをA、3秒間に4歩歩行が行われた場合(一分間に240歩)の歩行テンポをBとして記憶し、3秒間に10歩歩行が行われた場合(一分間に600歩)をHとした歩行テンポまで、計10段階の歩行テンポが記憶されている。
歩行テンポ制御手段18は、心拍数比較手段15により、歩行者の現在の心拍数が、心拍数記憶手段14に記憶された目標心拍数以下の数値または最高心拍数以上の数値となっていると判断され、歩行テンポ算出手段16により、現在の歩行者の歩行テンポが検出されると、検出された歩行テンポに基づき歩行者にとって最適の歩行テンポを歩行テンポ記憶手段17に記憶された複数の歩行テンポの中から選択し、歩行者の最適な歩行テンポとして設定するものである。
歩行テンポ制御手段18による歩行テンポの選択および設定は、歩行者の心拍数を目標心拍数に戻すために、歩行者にとって最適な歩行テンポの設定を行うものであり、例えば、歩行テンポ算出手段16により算出された現在の歩行者の歩行テンポが、3秒間に5歩歩行を行う歩行テンポである場合、歩行テンポ制御手段18は、検出された歩行テンポと歩行テンポ記憶手段17に記憶された歩行テンポとを比較して、歩行者の現在の歩行テンポを特定する。現在の歩行者の歩行テンポは、3秒間に5歩歩行を行う歩行テンポであるため、歩行テンポ制御手段18は、図3に示す歩行テンポ記憶手段17に記憶された歩行テンポを参照して、現在の歩行者の歩行テンポがCであることを特定する。そして歩行テンポ制御手段18は、歩行者の心拍数を目標心拍数に戻すために、現在の歩行テンポより遅いテンポの歩行テンポA、または歩行テンポBを選択し、歩行者の最適な歩行テンポとして設定するものとする。
また、このとき歩行テンポ制御手段18は、心拍数比較手段15により、現在の歩行者の心拍数が、歩行者の最高心拍数よりも、例えば、10以上高い数値であるときは、歩行テンポAを設定し、10以下の数値であれば歩行テンポBを設定するものとする。つまり、最高心拍数を超過している数値に応じて歩行テンポの選択および設定を行うものとする。
また、心拍数検出手段13により検出された歩行者の心拍数が、心拍数記憶手段14に記憶されている歩行者の目標心拍数以下の数値であるときの歩行テンポ制御手段18による歩行者の最適な歩行テンポの設定は、歩行テンポ算出手段16により算出された歩行テンポよりも早いテンポを歩行テンポ記憶手段17に記憶された複数の歩行テンポから選択し設定するものとする。
歩行テンポ出力手段19は、歩行テンポ制御手段18により設定された歩行者の最適な歩行テンポを歩行者に対して出力する出力手段である。
出力の方法として、スピーカ(図示せず)を設けることで音声によりテンポを出力する方法、またはバイブレーション機能(図示せず)を設けることで振動によりテンポを出力する方法がある。
また、歩行テンポ出力手段19は、電子メトロノーム機能(図示せず)を備えており、この電子メトロノーム機能が、歩行テンポ制御手段18により設定された歩行テンポに基づき拍を刻み、この拍に合わせて音声の出力、またはバイブレーションによる振動を行うことができる。
なお、音声による出力の場合、周囲への影響も考え、イヤホンを介しての出力が望ましい。
次に、本実施例1の万歩計機能付ナビゲーション装置1における制御手段10の制御動作を図4のフローチャートを用いて説明を行う。
ステップS1の処理において、歩行者が入力手段11を介して歩行モードの設定を行うと、歩行テンポ算出手段16により、歩行が開始されたか否かの検出が行われる(ステップS2)。
ステップS2の処理において歩行開始が検出されると(ステップS2のY)、次に心拍数検出手段13による心拍数の検出が行われる(ステップS3)。ステップS3の処理において心拍数が検出されると、次に、心拍数比較手段15により、ステップS3の処理において心拍数検出手段13により検出された心拍数が心拍数記憶手段14に記憶された歩行者の目標心拍数以下の数値または最大心拍数以上の数値になっているか否かが判断される(ステップS4)。心拍数比較手段15により、心拍数検出手段13により検出された心拍数が歩行者の目標心拍数以下の数値または最大心拍数以上の数値となっているという判断がされると(ステップS4のY)、歩行テンポ算出手段16は、現在の歩行者の歩行テンポを算出する(ステップS5)。
図2に示す心拍数記憶手段14に記憶された歩行者の心拍数データにおいて、
最高心拍数は165となっており、ステップS3の処理において検出された心拍数が、例えば170であったとき、心拍数比較手段15は、歩行者の現在の心拍数が心拍数記憶手段14に記憶された最高心拍数以上の数値であると判断し、歩行テンポ算出手段16は、歩行者の現在の歩行テンポを検出する。
ステップS5の処理において歩行テンポ算出手段16により現在の歩行者の歩行テンポが算出されると、歩行テンポ制御手段18は、算出された歩行テンポと、歩行テンポ記憶手段17に記憶されている複数の歩行テンポを参照して、歩行者に対して最適な歩行テンポを選択し、歩行者の最適な歩行テンポとして設定を行う(ステップS6)。ステップS6の処理において歩行テンポの設定が行われると、歩行テンポ出力手段19は、歩行者に対してステップS6の処理において設定された歩行テンポを出力する(ステップS7)。
ステップS7の処理において歩行者に対して歩行テンポの出力が行われると、ステップS8の処理において、再度、心拍数比較手段15により、心拍数検出手段13により検出された心拍数と心拍数記憶手段14に記憶された歩行者の心拍数データの比較が行われ、ステップS6の処理において歩行テンポ制御手段18が設定した歩行テンポに基づき歩行者の心拍数が目標心拍数となっているか否かの判断が行われる(ステップS8)。そして、この処理において、使用者の心拍数が目標心拍数となっていることが検出されると、次に歩行が終了されたか否かの検出を行い(ステップS9)、歩行終了を検出すると(ステップS9のY)、本動作を終了する。また、歩行終了を検出しないときは(ステップS9のN)、ステップS3の処理に戻り、再度心拍数検出手段13による心拍数の検出が行われ、ステップS4の処理においては、心拍数比較手段15により、歩行者の心拍数が目標心拍数以下の数値または最大心拍数以上の数値であるか否かの判断が行われる。
一方、ステップS1の処理において、歩行者により歩行モードに設定されながら、ステップS2の処理において、一定時間経過しても歩行テンポ算出手段16による歩行開始の検出が行われない場合は(ステップS2のN)、本動作は終了する。
また、ステップS4の処理において、心拍数検出手段13により検出された心拍数が目標心拍数を保たれた状態にあることを心拍数比較手段15により判断されると(ステップS4のN)、そのままの歩行テンポで歩行を継続し(ステップS10)、ステップS9の処理において、歩行が終了したか否かの検出を行い、歩行の終了が検出されれば(ステップS9のY)、本動作を終了し、歩行の終了が検出されないと(ステップS9のN)、ステップS3の処理に戻り、再度心拍数の検出が行われる。
なお、ステップS9の処理における歩行の終了は、歩行テンポ算出手段16による振動の検出が一定時間以上検出されなくなった場合や、歩行者により歩行モードがOFFにされたときに歩行が終了したことを検出する。
また、ステップS8の処理において、心拍数比較手段15による歩行者の心拍数が目標心拍数となっているか否かの判断は、ステップS7の処理において歩行者に対して最適の歩行テンポが出力されてから所定時間経過してから検出する。これにより、歩行テンポの変化により変化した心拍数を検出でき、この検出した心拍数により最適の歩行テンポを出力することが可能となる。
本発明は、携帯可能で任意の車両やオートバイまた自転車にも使用可能なポータブルナビゲーション装置、または携帯電話装置にも適用することができる。
本発明の携帯用電子機器1のブロック構成図を示す。 心拍数記憶手段14に記憶された心拍数データの一例を示す図である。 歩行テンポ記憶手段17に記憶された歩行テンポを示す図である。 本発明の携帯用電子機器1における制御手段10の制御動作を記したフローチャート図である。
符号の説明
1 : 携帯用電子機器
10 : 制御手段
11 : 入力手段
12 : 表示手段
13 : 心拍数検出手段
14 : 心拍数記憶手段
15 : 心拍数比較手段
16 : 歩行テンポ検出手段
17 : 歩行テンポ記憶手段
18 : 歩行テンポ制御手段
19 : 歩行テンポ出力手段

Claims (6)

  1. 歩数の計測を行う歩数計測手段と、心拍数を計測する心拍数検出手段と、を備えた携帯用電子機器において、
    前記携帯用電子機器は、さらに、歩行時における目標心拍数および最高心拍数を記憶した心拍数記憶手段と、前記心拍数検出手段により検出された心拍数と前記心拍数記憶手段に記憶された心拍数とを比較する心拍数比較手段と、歩行時における歩行テンポを検出する歩行テンポ検出手段と、複数の歩行テンポを記憶した歩行テンポ記憶手段と、歩行テンポ制御手段と、歩行テンポ出力手段と、を備えており、
    前記心拍数比較手段により、前記心拍数検出手段より検出された心拍数が前記心拍数記憶手段に記憶された前記最高心拍数以上の数値であることが検出され、前記歩行テンポ検出手段により歩行テンポが検出されると、前記歩行テンポ制御手段は、前記検出された歩行テンポより遅いテンポを前記歩行テンポ記憶手段に記憶された複数の歩行テンポの中から選択し、該選択した歩行テンポを前記テンポ出力手段から出力することを特徴とする携帯用電子機器。
  2. 前記歩行テンポ検出手段は、振動センサからなる検出手段であり、該振動センサにより、歩行時に発生する振動を検出することで歩行テンポの検出を行うことを特徴とする請求項1に記載の携帯用電子機器。
  3. 前記歩行テンポ出力手段から出力するテンポは、歩行時において足を踏み出すタイミングを知らせるものであることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の携帯用電子機器。
  4. 前記歩行テンポ出力手段による歩行テンポの出力は、音声による出力であることを特徴とする請求項1から請求項3の何れかに記載の携帯用電子機器。
  5. 前記歩行テンポ出力手段によるテンポの出力は、振動による出力であることを特徴とする請求項1から請求項4の何れかに記載の携帯用電子機器。
  6. 前記心拍数比較手段により、前記心拍数検出手段より検出された心拍数が前記心拍数記憶手段に記憶された前記目標心拍数以下の数値であることが検出され、前記歩行テンポ検出手段により歩行テンポが検出されると、前記歩行テンポ制御手段は、前記検出された歩行テンポより早いテンポを前記歩行テンポ記憶手段に記憶された複数の歩行テンポの中から選択し、該選択した歩行テンポを前記歩行テンポ出力手段から出力することを特徴とする請求項1から請求項5の何れかに記載の携帯用電子機器。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2012170619A (ja) * 2011-02-22 2012-09-10 Yamaha Corp 報知信号制御装置
KR101495501B1 (ko) * 2013-06-04 2015-03-04 홍윤경 페이스 메이커 역할을 하는 단말기, 그것의 제어방법

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KR101495501B1 (ko) * 2013-06-04 2015-03-04 홍윤경 페이스 메이커 역할을 하는 단말기, 그것의 제어방법

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