JP2009142060A - シールド部材 - Google Patents

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Abstract

【課題】安価で且つ組み付けが容易なシールド部材を提供する。
【解決手段】シールド部材1は、本体部10と取付体20とを備えている。本体部10は、電線2を収容する樋状の樋部11と、該樋部11の幅方向の両端部11a,11bから外側に延びた平板部13とを有している。取付体20は、平板部13に重ねられて本体部10に取り付けられるとともに樋部11の開口11cを閉塞する。本体部10の平板部13と取付体20との双方には、当該平板部13及び取付体20を互いに固定し且つ被取付部材に固定するためにねじが挿通されるとともに、当該平板部13及び取付体20の各々を貫通するように形成されたねじ孔14,21が設けられている。
【選択図】図1

Description

本発明は、自動車などに配索されるワイヤハーネスなどを構成する電線を電気的にシールドするシールド部材に関するものである。
移動体としての自動車には、多種多様な電子機器が搭載され、この電子機器に電力や制御信号などを伝えるために、前記自動車はワイヤハーネスを配索している。ワイヤハーネスは、複数の電線と、この電線の端末に取り付けられた端子金具などを備えている。
電線は、導電性の芯線と、該芯線を被覆する絶縁性の被覆部とを備えた所謂被覆電線である。端子金具は、導電性の板金などからなり、電線が電気的及び機械的に接続される電線接続部と、前述した電子機器などと電気的及び機械的に接続する電気接触部とを備えている。
近年では、前述した電線が、大電流化、高電圧化になり、ノイズ対策が重要となってきた。そのため、前記電線においては、そのノイズ対策として、電線を導電性のシールド部材で包囲して、外部から電気的にシールドすることが知られている。この種のシールド部材として、例えば、図7に示すシールド部材が提案されている。
図7に示されたシールド部材70は、金属パイプ71と、金属バンド72とを備えている。金属パイプ71は、図7(A)に示すように、円筒状に形成されており、内部に複数の電線80が通される。また、金属パイプ71の内周には、図7(B)に示すように、固定ブロック73が設けられている。金属バンド72は、金属パイプ71の両端を例えば車体などの被取付部材に取り付けるための固定具である。
前述したシールド部材70は、金属パイプ71内に電線80を挿入して、この金属パイプ71の固定ブロック73が設けられた部分を折り曲げて、固定ブロック73により電線80を固定した後、金属パイプ71の長さに合わせて電線80を切断して、この電線80の端末に端子金具81を取り付ける。そして、金属バンド72を用いて金属パイプ71を例えば車体(被取付部材)に固定することで、金属パイプ71がグランドされる。こうして、シールド部材70は、電線80に外部からのノイズが侵入することを防止する。
しかし、前述したシールド部材70では、電線80を金属パイプ71内に通す作業が困難であるとともに、金属パイプ71内に通した状態の電線80の端末に端子金具81を取り付けるため、作業性が悪いという問題があった。また、金属パイプ71と車体(被付対部材)との接触性能を保持することが困難であった。このため、作業性を良くすることを目的として、図8に示す電線を導電性の本体とカバーとで包囲して、外部から電気的にシールドするものが提案されている(例えば、特許文献1を参照)。
図8に示されたシールド部材75は、本体76とカバー79とを備えている。本体76は、帯板状の底壁77と、該底壁77の幅方向の両端部が互いに近づく方向に折り曲げられた一対の側壁78とを備えている。カバー79は、帯板状で且つ幅方向の断面が半円弧状に形成されている。
前述したシールド部材75は、あらかじめ端末に端子金具81が取り付けられた電線80を本体76の底壁77上に配置した後、カバー79を本体76にその長手方向にスライドさせて、カバー79の両端部を本体76の一対の側壁78の内側に位置付けて取り付けることで、これらの本体76及びカバー79によって電線80を包囲する。こうして、シールド部材75は、電線80に外部からのノイズが侵入することを防止する。
特開2005−65428号公報
しかしながら、前述したシールド部材75では、車体等の被取付部材に固定してグランドする際には、図7に示すような金属バンド72等の固定具が必要なため、部品点数が増加してコストが増大するとともに、組み付けにかかる作業工数が増加して作業効率が低下するという問題があった。
したがって、本発明は、安価で且つ組み付けが容易なシールド部材を提供することを目的とする。
前記課題を解決し目的を達成するために、請求項1に記載された発明は、内側に電線を収容する樋状の樋部と、前記樋部の幅方向の両端部から外側に延びた平板部と、を有した本体部と、前記平板部に重ねられて前記本体部に取り付けられるとともに、前記樋部の開口を閉塞する取付体と、を備えて、被取付部材に固定されるシールド部材であって、前記平板部と前記取付体との双方に設けられて、これら前記平板部及び前記取付体を互いに固定するとともに前記被取付部材に固定するための固定部が設けられていることを特徴とするシールド部材である。
請求項2に記載された発明は、請求項1に記載の発明において、前記平板部と前記取付体とのうちの一方に設けられ且つ他方に係止する係止部を有していることを特徴とするものある。
請求項3に記載された発明は、請求項2に記載の発明において、前記係止部は、一端が前記一方に連なるとともに、他端が前記一方と間隔をあけて相対し且つ該一方との間に前記他方を挟むように、フック状に形成されていることを特徴とするものである。
請求項4に記載された発明は、請求項3に記載の発明において、前記係止部が、前記平板部と前記取付体とのうちの一方の長手方向の全長に亘って形成されていることを特徴とするものである。
請求項5に記載された発明は、請求項1乃至請求項4のうち何れか一項に記載の発明において、複数の前記電線を結束する結束部材と嵌合する嵌合部が、前記本体部の内側に設けられていることを特徴とするものである。
請求項1に記載された発明によれば、本体部の平板部と取付体との双方に設けられて、これら平板部及び取付体を互いに固定するとともに被取付部材に固定するための固定部が設けられているので、固定部によって、本体部と取付体とを固定して電線を包囲することと、本体部及び取付体を被取付部材に固定することとを一括して行うことができる。
請求項2に記載された発明によれば、平板部と取付体とのうちの一方に設けられ且つ他方に係止する係止部を有しているので、本体部の樋部と取付体とが電線を包囲した状態で、これら本体部と取付体とを組み付けることができる。
請求項3に記載された発明によれば、係止部は、一端が平板部と取付体とのうちの一方に連なるとともに、他端が前記一方との間に間隔をあけて相対し且つ該一方との間に他方を挟むように、フック状に形成されているので、本体部の平板部と取付体とのうちの一方を他方に容易に係止することができる。このため、本体部の樋部と取付体とが電線を包囲した状態で、本体部と取付体とを容易に組み付けることができる。
請求項4に記載された発明によれば、係止部が平板部と取付体とのうちの一方の長手方向の全長に亘って形成されているので、本体部と取付体とのうちの一方を他方の長手方向に沿ってスライドさせることで、本体部の平板部と取付体とのうちの一方を他方に容易に係止することができる。このため、本体部の樋部と取付体とが電線を包囲した状態で、本体部と取付体とを容易に組み付けることができる。
請求項5に記載された発明によれば、複数の電線を結束する結束部材と嵌合する嵌合部が本体部の内側に設けられているので、嵌合部によって電線を本体部内に固定することができる。
請求項1に記載された発明は、固定部によって、本体部と取付体とを固定して電線を包囲することと、本体部及び取付体を被取付部材に固定することとを一括して行うことができるので、作業工数及び部品点数を削減することができ、作業効率の向上及びコストダウンを図ることができる。また、あらかじめ端子金具が取り付けられた電線を、本体部の樋部と取付体とで包囲することができるので、組み付け作業を容易に行うことができる。
請求項2に記載された発明は、本体部の樋部と取付体とが電線を包囲した状態で、これら本体部と取付体とを組み付けることができるので、本体部及び取付体の被取付部材への固定を容易に行うことができ、作業効率の向上を図ることができる。
請求項3に記載された発明は、本体部の平板部と取付体とのうちの一方を他方に容易に係止することができるので、本体部の樋部と取付体とが電線を包囲した状態で、本体部と取付体とを容易に組み付けることができ、作業効率の向上を図ることができる。
請求項4に記載された発明は、本体部と取付体とのうちの一方を他方の長手方向に沿ってスライドさせることで、本体部の平板部と取付体とのうちの一方を他方に容易に係止することができるので、本体部の樋部と取付体とが電線を包囲した状態で、本体部と取付体とを容易に組み付けることができ、より一層、作業効率の向上を図ることができる。
請求項5に記載された発明は、嵌合部によって電線を本体部内に固定することができるので、本体部と電線との摩擦を防止することができ、電線の損傷や異音の発生を防止することができる。
以下、本発明の一実施形態にかかるシールド部材を、図1乃至図3を参照して説明する。本発明の一実施形態にかかるシールド部材1は、図1に示すように、端末に端子金具5が取り付けられた電線2を外部から電気的にシールドするものである。
電線2は、芯線3と、該芯線3を被覆する被覆部4と、を備えた所謂被覆電線である。芯線3は、一本の導線又は複数の導線が撚られて形成されており、断面丸型に形成されている。また、芯線3は、銅又は銅合金などの導電性を有する金属で構成されており、可撓性を有している。被覆部4は、絶縁性を有する合成樹脂からなり、芯線3を絶縁状態に保って被覆している。
前記電線2の端末には、コネクタハウジングや電気接続箱等に取り付けられる端子金具5が電気的に接続されている。端子金具5は、導電性の板金などからなり、電線接続部と電気接触部とを一体に備えている。電線接続部は、電線2の被覆部4が所定範囲除去されて剥き出しになった芯線3と電気的及び機械的に接続される。電気接触部は、相手側の端子金具(図示せず)と電気的及び機械的に接続する。なお、電線2の端末に取り付けられる端子金具としては、図1に示す端子金具5に限らず、コネクタ端子等であっても良い。
また、前述した電線2は、図1又は図3に示すように、図示例では2本設けられており、互いに平行(即ち並行)に結束部材としての結束バンド6によって束ねられている。結束バンド6は、複数の電線2の長手方向の両端を束ねるように、一対設けられている。一対の結束バンド6は、それぞれ、バンド部7とクリップ部8とを備えている。
バンド部7は、電線2の被覆部4の外周に巻き付けられる帯状のバンドである。クリップ部8は、後述する嵌合部としてのステー部12が嵌合した際に、該ステー部12を挟んで挟持するように側方から見てコ字状に形成されている。
シールド部材1は、本体部10と取付体20とを備えている。本体部10は、導電性の板金を折り曲げるなどして得られ、図1に示すように、幅方向の断面が半円弧状の樋状に形成された樋部11と、該樋部11の幅方向の両端部11a,11bから外側に延びた平板部13と、を備えている。
樋部11は、その長手方向に沿って内側に電線2を収容する。また、樋部11には、内側に前述した各結束バンド6のクリップ部8に嵌合する嵌合部としてのステー部12が一対設けられている。一対のステー部12は、それぞれ、樋部11の内側から突設されている。一対のステー部12は、樋部11の長手方向に沿って並べられている。この一対のステー部12が、それぞれ、各結束バンド6のクリップ部8に嵌合することで、複数の電線2を樋部11に固定する。
平板部13は、帯板状に形成されており、樋部11の幅方向の両端部11a,11bそれぞれに配されて一対設けられている。即ち、平板部13は、互いの間に樋部11を挟んだ状態で一対設けられている。一対の平板部13には、それぞれ、当該平板部13を貫通して形成されたねじ孔14が複数設けられている。複数のねじ孔14は、平板部13の長手方向に沿って並設されている。
前述した複数のねじ孔14は、被取付部材としての車体(図示せず)にシールド部材1をねじ止めして固定する際に、ねじ(図示せず)が挿通される。また、複数のねじ孔14のうち、平板部13の長手方向の一端に位置する一つのねじ孔14aと、他端に位置する他のねじ孔14bとは、それぞれ、平板部13及び取付体20を固定するためのリベット(図示せず)が挿通される。これら複数のねじ孔14は、特許請求の範囲に記載の固定部を構成している。
取付体20は、導電性の板金等からなり、図1に示すように、平板状に形成されている。取付体20は、前述した本体部10に取り付けられた際に、一対の平板部13に重ねられ且つ樋部11の開口11cを閉塞する。取付体20は、幅方向の両側に当該取付体20を貫通して形成されたねじ孔21が複数設けられている。複数のねじ孔21は、取付体20の長手方向に沿って並設されているとともに、前述したねじ孔14の位置に対応して取付体20に設けられている。
前述した複数のねじ孔21は、被取付部材としての車体(図示せず)にシールド部材1をねじ止めして固定する際に、ねじ(図示せず)が挿通される。また、複数のねじ孔21のうち、取付体20の長手方向の一端に位置する一つのねじ孔21aと、他端に位置する他のねじ孔21bとは、それぞれ、本体部10の平板部13及び取付体20を固定するためのリベット(図示せず)が挿通される。これら複数のねじ孔21は、特許請求の範囲に記載の固定部を構成している。
また、取付体20には、幅方向の両端部20a,20bから互いに近づく方向に延びた一対の係止部22が設けられている。一対の係止部22は、それぞれ、取付体20に連なる断面U字状の屈曲部23と、該屈曲部23に連なり且つ取付体20と間隔をあけて設けられた平面部24とを有して、断面がフック状に形成されている。一対の係止部22は、それぞれ、平面部24と取付体20との間に各平板部13を挟んで該平板部13に係止する。
前述した一対の係止部22は、取付体20の長手方向の全長に亘って形成されている。また、一対の係止部22の各平面部24には、図3に示すように、前述したねじ孔21の位置に対応した複数の貫通孔25が設けられている。複数の貫通孔25には、前述したねじ(図示せず)が挿通されるとともに、取付体20の長手方向の一端に位置する一つの貫通孔25a及び他端に位置する他の貫通孔25bとには、それぞれ、前述したリベット(図示せず)が挿通される。
前述した構成のシールド部材1の組み立て方法を以下に説明する。まず、あらかじめ複数の電線2に端末処理を施して端子金具5を取り付けた後に、これら複数の電線2の被覆部4の外周に一対の結束バンド6のバンド部7を巻き付けて当該複数の電線2を結束する。次に、本体部10の樋部11内に複数の電線2を配するとともに、結束バンド6のクリップ部8でステー部12を挟み、これらクリップ部8及びステー部12を嵌合させて、複数の電線2を樋部11に固定する。
続いて、本体部10にその長手方向に沿って取付体20をスライドさせて、取付体20の両端部20a,20bに設けられた各係止部22の平面部24と取付体20との間に、本体部10の一対の平板部13をそれぞれ挿入する。そして、各係止部22の平面部24と取付体20との間に一対の平板部13それぞれを位置付けるとともに、取付体20が該一対の平板部13に重ねられ且つ樋部11の開口11cを閉塞するように、本体部10及び取付体20を互いに組み付ける。
その後、係止部22の平面部24の貫通孔25a,25b、平板部13のねじ孔14a,14b及び取付体20のねじ孔21a,21bに図示しないリベットを挿入し且つ該リベットを潰して、本体部10及び取付体20を互いに固定する。そして、取付体20を図示しない車体に重ねるように配置して、係止部22の平面部24の貫通孔25、平板部13のねじ孔14及び取付体20のねじ孔21に図示しないねじを挿入して、ねじ止めすることでシールド部材1を車体に取り付ける。
本実施形態のシールド部材1によれば、本体部10の平板部13と取付体20との双方に設けられて、これら平板部13及び取付体20を互いに固定するとともに車体に固定するためのねじ孔14,21が設けられている。
このため、ねじ孔14,21にねじが挿通されることによって、本体部10と取付体20とを固定して電線2を包囲することと、本体部10及び取付体20を車体に固定することとを一括して行うことができるので、作業工数及び部品点数を削減することができ、作業効率の向上及びコストダウンを図ることができる。また、あらかじめ端子金具5が取り付けられた電線2を、本体部10の樋部11と取付体20とで包囲することができるので、組み付け作業を容易に行うことができる。
また、取付体20に設けられ且つ平板部13に係止する係止部22を有しているので、本体部10の樋部11と取付体20とが電線2を包囲した状態で、これら本体部10と取付体20とを組み付けることができる。このため、本体部10及び取付体20の車体への固定を容易に行うことができ、作業効率の向上を図ることができる。
さらに、係止部22は、屈曲部23が取付体20に連なるとともに、平面部24が取付体20との間に間隔をあけて相対し且つ該取付体20との間に本体部10の平板部13を挟むように、フック状に形成されているので、取付体20を本体部10の平板部13に容易に係止することができるので、本体部10の樋部11と取付体20とが電線2を包囲した状態で、本体部10と取付体20とを容易に組み付けることができ、作業効率の向上を図ることができる。
また、係止部22が取付体20の長手方向の全長に亘って形成されているので、取付体20を本体部10の長手方向に沿ってスライドさせることで、取付体20を本体部10の平板部13に容易に係止することができるので、本体部10の樋部11と取付体20とが電線2を包囲した状態で、本体部10と取付体20とを容易に組み付けることができ、より一層、作業効率の向上を図ることができる。
さらに、複数の電線2を結束する結束バンド6のクリップ部8と嵌合するステー部12が本体部10の樋部11内側に設けられているので、ステー部12によって電線2を本体部10に固定することができるので、本体部10と電線2との摩擦を防止することができ、電線の損傷や異音の発生を防止することができる。
前述した実施形態では、シールド部材1は、係止部22が取付体20の幅方向の両端部20a,20bに設けられて構成されていた。しかしながら、本発明では、図4乃至図6に示すように、係止部15を本体部10に設けて、取付体20に係止部15を係止させる構成としても良い。なお、図4乃至図6において、前述した実施形態と同一部分には同一符号を付して説明を省略する。
図4乃至図6に示す場合では、シールド部材1’は、本体部10の一対の平板部13の外縁部から互いに近づく方向に延びた一対の係止部15が設けられている。一対の係止部15は、それぞれ、平板部13に連なる断面U字状の屈曲部16と、該屈曲部16に連なり且つ平板部13と間隔をあけて設けられた平面部17とを有して、断面がフック状に形成されている。一対の係止部15は、それぞれ、平面部17と平板部13との間に取付体20の両端部20a,20bを挟んで該取付体20に係止する。
また、前述した係止部15は、平板部13即ち本体部10の長手方向の全長に亘って形成されているとともに、図4に示すように、各平板部13のねじ孔14及び取付体20のねじ孔21の位置に対応した複数の貫通孔18が設けられている。複数の貫通孔18には、ねじ(図示せず)が挿通されるとともに、本体部10の長手方向の一端に位置する一つの貫通孔18a及び他端に位置する他の貫通孔18bとには、それぞれ、リベット(図示せず)が挿通される。
前述した構成のシールド部材1’を組み立てるには、まず、あらかじめ端末に端子金具5が取り付けられ且つ結束バンド6で結束された複数の電線2を、本体部10の樋部11内に配置するとともに、結束バンド6のクリップ部8と樋部11内のステー部12を嵌合させて、複数の電線2を樋部11即ち本体部10に固定する。
次に、本体部10にその長手方向に沿って取付体20をスライドさせて、本体部10の各平板部13に設けられた各係止部15の平面部17と該各平板部13との間に、取付体20の両端部20a,20bを挿入するとともに、取付体20を該一対の平板部13に重ね且つ樋部11の開口11cを閉塞するように、本体部10及び取付体20を互いに組み付ける。
その後、平板部13のねじ孔14a,14b、取付体20のねじ孔21a,21b及び係止部15の平面部17の貫通孔18a,18bに図示しないリベットを挿入し且つ該リベットを潰して、本体部10及び取付体20を互いに固定する。そして、取付体20を図示しない車体に重ねるように配置して、平板部13のねじ孔14、取付体20のねじ孔21及び係止部15の平面部17の貫通孔18に図示しないねじを挿入して、ねじ止めすることでシールド部材1’を車体に取り付ける。
図4乃至図6に示す場合によれば、シールド部材1’は、本体部10の一対の平板部13の外縁に設けられ且つ取付体20に係止する係止部15を有しているので、本体部10の樋部11と取付体20とが電線2を包囲した状態で、これら本体部10と取付体20とを組み付けることができる。このため、本体部10及び取付体20の車体への固定を容易に行うことができ、作業効率の向上を図ることができる。
また、係止部15は、屈曲部16が本体部10の平板部13に連なるとともに、平面部17が平板部13との間に間隔をあけて相対し且つ該平板部13との間に取付体20の両端部20a,20bを挟むように、フック状に形成されているので、本体部10の平板部13を取付体20に容易に係止することができるので、本体部10の樋部11と取付体20とが電線2を包囲した状態で、本体部10と取付体20とを容易に組み付けることができ、作業効率の向上を図ることができる。
さらに、係止部15が本体部10の長手方向の全長に亘って形成されているので、取付体20を本体部10の長手方向に沿ってスライドさせることで、本体部10の平板部13を取付体20に容易に係止することができるので、本体部10の樋部11と取付体20とが電線2を包囲した状態で、本体部10と取付体20とを容易に組み付けることができ、より一層、作業効率の向上を図ることができる。
なお、前述した実施形態は本発明の代表的な形態を示したに過ぎず、本発明は、実施形態に限定されるものではない。即ち、本発明の骨子を逸脱しない範囲で種々変形して実施することができる。
本発明の一実施の形態にかかるシールド部材を示す分解斜視図である。 図1に示されたシールド部材の本体部と取付体とを組み付けた状態を示す斜視図である。 図2に示されたシールド部材を被取付部材に取り付ける際の状態を示す斜視図である。 図1に示されたシールド部材の変形例を示す分解斜視図である。 図4に示されたシールド部材の本体部と取付体とを組み付けた状態を示す斜視図である。 図5に示されたシールド部材を被取付部材に取り付ける際の状態を示す斜視図である。 (A)は、従来のシールド部材の一例を示す斜視図である。(B)は、(A)のI−I線に沿った部分断面図である。 (A)は、従来のシールド部材の他の一例を示す斜視図である。(B)は、(A)のII−II線に沿った断面図である。
符号の説明
1、1’ シールド部材
2 電線
6 結束バンド(結束部材)
10 本体部
11 樋部
11a 一端部
11b 他端部
11c 開口
12 ステー部(嵌合部)
13 平板部
14 ねじ孔(固定部)
15 係止部
20 取付体
21 ねじ孔(固定部)
22 係止部

Claims (5)

  1. 内側に電線を収容する樋状の樋部と、前記樋部の幅方向の両端部から外側に延びた平板部と、を有した本体部と、
    前記平板部に重ねられて前記本体部に取り付けられるとともに、前記樋部の開口を閉塞する取付体と、
    を備えて、被取付部材に固定されるシールド部材であって、
    前記平板部と前記取付体との双方に設けられて、これら前記平板部及び前記取付体を互いに固定するとともに前記被取付部材に固定するための固定部が設けられていることを特徴とするシールド部材。
  2. 前記平板部と前記取付体とのうちの一方に設けられ且つ他方に係止する係止部を有していることを特徴とする請求項1に記載のシールド部材。
  3. 前記係止部は、一端が前記一方に連なるとともに、他端が前記一方と間隔をあけて相対し且つ該一方との間に前記他方を挟むように、フック状に形成されていることを特徴とする請求項2に記載のシールド部材。
  4. 前記係止部が、前記平板部と前記取付体とのうちの一方の長手方向の全長に亘って形成されていることを特徴とする請求項3に記載のシールド部材。
  5. 複数の前記電線を結束する結束部材と嵌合する嵌合部が、前記本体部の内側に設けられていることを特徴とする請求項1乃至請求項4のうち何れか一項に記載のシールド部材。
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