JP2009141840A - 撮像装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】外界の光量によらず高解像度と比較的高い感度とを併せて実現することができる撮像装置を提供する。
【解決手段】撮像装置は、レンズ1と、光を信号に変換する複数の画素を有し、複数の画素全てから出力された信号を第1の信号として出力する第1のモードと、複数の画素のうち2つの同色画素からの信号を加算してなる第2の信号を出力する第2のモードとを有しているイメージセンサ3と、イメージセンサ3から出力された第1の信号および第2の信号を前処理する前置信号処理部11と、第1の信号および第2の信号をディジタル信号に変換するAD変換部13と、ディジタル信号に変換された第2の信号の補間処理を行って、第2の信号の記録画素数をイメージセンサ3の画素数以上にする少なくとも1つの補間処理部と、補間処理された第1の信号を画像処理する信号処理部17と備えている。
【選択図】図1

Description

本発明は、カラーフィルタを有する固体撮像装置を備えた撮像装置に関するものである。
デジタルスチルカメラなどの撮像装置は小サイズ化が進むにつれ画質の確保が困難になってきている。また、一方では機能の更なる向上や画素数の増加が要望されており、画質の向上との両立を図るための技術の開発が望まれている。
図32は、従来の撮像装置の概略構成を示すブロック図である。
同図に示すように、従来の撮像装置は、レンズ1101と、レンズ1101により集光された光を信号に変換するイメージセンサ1103と、前置信号処理部1111、AD変換部1113、補間処理部1115、及び信号処理部1117を有する信号処理LSI1105と、イメージセンサ1103に駆動用の信号を供給する駆動IC1109と、記録部1107とを備えている。
イメージセンサ1103の撮像領域には受光素子が設けられた画素が多数配置されており、従来の撮像装置においては、全ての画素から出力された信号を信号処理LSI1105で処理する高解像度モードと、一部の画素からの信号のみを用いたり、多数の同色画素からの信号を加算した状態で信号処理を行う低解像度モードとがある。高解像度モードは通常の撮影に用いられ、低解像度モードはビューファインダーや動画撮影時に用いられることが多い。
従来の撮像装置では、イメージセンサ1103から出力された信号は前置信号処理部1111でノイズ低減処理やキズ補正等の前処理を受けた後、AD変換部1113でディジタル信号に変換され、補間処理部1115で補間処理を受ける。例えば、画素数が1000万画素である場合、フィルター配列がベイヤー配列であれば、R(赤)、B(青)の両画素は250万画素ずつでG(緑)は500万画素である。そこで、補間処理部1115では、各画素について信号の無い部分を周辺の同色画素の信号を用いて補間し、各色について1000万画素分の信号を準備する。次いで、信号処理部1117では、合計3000万画素分の信号を処理して画像を構成する。
また、低解像度モードの場合、イメージセンサ1103から出力された信号は高解像度モードの場合と同様の経路で補間処理され、信号処理部1117で処理される。
WO2002/085002号パンフレット 特開平5−64082号公報 特開平11−195778号公報
上記従来の撮像装置において、画素領域が縮小するにつれ、受光素子に十分な光を集めることが難しくなってきている。そのため、光量が十分で無い場所での撮影の際には、画質の良い画像が得られない場合がある。これを防ぐために多数(例えば9個)の同色画素からの信号を加算した状態で処理することも考えられるが、この場合には、感度は向上するものの、明所での撮影と比べて解像度が大きく落ちる画像しか得られない。また、暗所で撮影する場合に画素からの信号の増幅率を上げることにより感度を上げることも考えられるが、ノイズも増幅してしまうため画質が劣化してしまう。
本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、外界の光量によらず高解像度と比較的高い感度とを併せて実現することができる撮像装置を提供することを目的とする。
本発明の第1の撮像装置は、入射光を集光する光学部材と、前記光学部材により集められた光を信号に変換する複数の画素を有し、前記複数の画素全てから出力された前記信号を第1の信号として出力する第1のモードと、前記複数の画素のうち2つの同色画素からの前記信号を加算してなる第2の信号を出力する第2のモードとを有している光電変換手段と、前記光電変換手段から出力された前記第1の信号および前記第2の信号を前処理する前置信号処理手段と、前記第1の信号および前記第2の信号をディジタル信号に変換するデジタル変換手段と、少なくともディジタル信号に変換された前記第2の信号の補間処理を行って、前記第2の信号の記録画素数を前記光電変換手段の画素加算後の画素数以上にする少なくとも1つの補間処理手段と、補間処理された前記第1の信号を画像処理するデジタル信号処理手段とを備えているを備えている。
この構成によれば、全画素からの信号を含む第1の信号と画素加算信号である第2の信号とを適宜用いて画像を得ることができるので、例えば、外光が少ない場合には感度の高い第2のモードで駆動し、外光が多い場合には解像度の高い第1のモードで駆動することができる。
特に、画素信号を加算した後の重心が傾斜したベイヤー配列になる場合には、第2のモードにおいて、高感度でありながら従来の撮像装置に比べて解像度の劣化を抑えることができる。
また、前記補間処理手段として前記第1の信号を補間処理する第1の補間処理手段と、前記第2の信号を補間処理する第2の補間処理手段とを備えており、前記信号処理手段が前記第2の信号も画像処理することが好ましい。
なお、光電変換手段(イメージセンサ)における読み出し手段はCCD型であってもMOS型であってもよい。CCD型イメージセンサを用いる場合には、画素の微細化が進んでも、混色の発生を抑えることができるので高感度で且つ画質の良い画像を得ることができる。また、MOS型イメージセンサを用いる場合には、信号前置処理部、AD変換部等をイメージセンサと同一基板上に形成することが可能となる。
本発明の第2の撮像装置は、入射光を集光する光学部材と、前記光学部材により集光された前記入射光を分光し、光電変換する複数の色画素を持つ光電変換手段と、前記光電変換手段により得られた信号を読み出す読み出し手段と、前記読み出し手段により読み出された前記信号をデジタル化するデジタル変換手段と、各色画素に対応したデジタル信号を補間処理する補間処理手段と、補間処理後得られた補間信号を信号処理するデジタル信号処理手段と、デジタル信号処理した信号を蓄積する蓄積手段とを備えた撮像装置であって、前記複数の色画素が保持する信号を全画素独立に読み出した後、第1の補間処理する第1のモードと、複数の色画素の同色の画素を加算した後、第2の補間処理を行う第2のモードとを有し、前記第1のモードと前記第2のモードで補間された後の信号のうち、前記複数の色画素が配置された領域の周辺部を除く領域の画素からの信号数が等しい。
この構成によれば、高解像度である第1のモードの他に、画素加算を行う第2のモードで解像度を大きく下げることなく感度を向上させることができる。特に、光電変換手段が非破壊読み出しが可能な画素を持つ場合には、各画素からの信号を重複して加算することにより、解像度を下げずに感度を向上させることが可能となる。
本発明の第3の撮像装置は、入射光を集光する光学部材と、前記光学部材により集光された入射光を分光し光電変換する複数の色画素を持つ光電変換手段と、前記光電変換手段により得られた信号を読み出す読み出し手段と、前記読み出し手段により読み出された前記信号をデジタル化するデジタル変換手段と、各色画素に対応したデジタル信号を補間処理する補間処理手段と、補間処理後得られた補間信号を信号処理するデジタル信号処理手段と、デジタル信号処理した信号を蓄積する蓄積手段とを備えた撮像装置であり、前記複数の色画素を全画素独立に読み出しデジタル変換した後、RAWデータとして前記蓄積手段に直接書き込む第1のモードと、前記複数の色画素の同色の画素を加算した後、第2の補間処理を行う第2のモードとを有し、前記第2のモードおよび前記第1のモードで補間処理された信号のうち、前記複数の色画素が配置された領域の周辺部を除く領域の画素からの信号数は互いに等しい。
この構成により、RAWデータを用いてユーザが高解像度の画像を任意に加工することができるとともに、第2のモードにおいて解像度を大きく下げることなく感度を向上させることができる。
本発明によれば、2つの高解像度モードで駆動させることができる。特に、画素からの信号を加算して処理する第2のモードでは解像度の低下を抑えつつ感度を向上させている。これらのモードを適宜使い分けることにより、光量の変化に対応できる撮像装置を実現することができる。
(第1の実施形態)
図1は、本発明の第1の実施形態に係る撮像装置の概略構成を示すブロック図であり、図2は、本実施形態のイメージセンサの撮像領域におけるカラーフィルタの配置を示す図である。
図1に示すように、本実施形態の撮像装置は、外光を集めるレンズ(光学部材)1と、レンズ1により集光された光を信号に変換するイメージセンサ(光電変換手段)3と、前置信号処理部(前置信号処理手段)11、AD変換部(デジタル変換手段)13、第1の補間処理部(第1の補間処理手段)15a、第2の補間処理部(第2の補間処理手段)15b、及び信号処理部(デジタル信号処理手段)17を有する信号処理LSI5と、イメージセンサ3に駆動用の信号を供給する駆動IC9と、信号処理LSI5から出力された画像データ等を記憶する記録部(蓄積手段)7とを備えている。
イメージセンサ3の撮像領域には受光素子が設けられた画素が多数配置されており、各画素は、R、G、Bのうちいずれかのカラーフィルタを有している。なお、以下の説明において、図2の左右方向を列方向とし、上下方向を行方向と呼ぶこととする。
図2に示すように、イメージセンサ3の撮像領域では、Gの画素のみが並ぶ列(図中の第n列、第(n+2)列など)が1列おきに配置され、且つG画素のみで構成された列の間には、R画素2つとB画素2つずつとが交互に並んだ画素列が配置されている。ただし、kを正の奇数とするとき、第(n+k)列と第(n+k+2)列とでは、画素の色が列方向に2画素分ずれており、同じ行におけるR画素とB画素の位置が逆になっている。例えば、画素の配列(言い換えれば、カラーフィルタの配列)は、第n列がG、G、G、G、G、G、G、G…、第(n+1)列が、R、R、B、B、R、R、B、B…、第(n+2)列が、G、G、G、G、G、G、G、G…、第(n+3)列が、B、B、R、R、B、B、R、R…となっている。
本実施形態の撮像装置は撮像領域内の全画素からの信号を用いる場合と、列方向に互いに隣接する同色の2画素ずつの信号を加算して用いる場合とがある。
図6は、画素加算(画素信号を加算すること)した場合の画素の重心を示す図である。同図に示すように、画素加算後の重心の色配置は例えば斜め45度に傾斜したベイヤー配列となっている。
画素加算する場合もしない場合も、駆動ICから供給される信号によって画素からの信号がイメージセンサ3から読み出され、前置信号処理部11に入力される。ここで、画素信号の加算はイメージセンサ3内で行われる。信号は前置信号処理部11でキズ補正やノイズ除去など、JPEG圧縮等の画像信号圧縮前の信号処理を受けた後、AD変換部13でディジタル信号に変換される。ここで、イメージセンサ内に設けられたカラムADコンバータなどにより既にディジタル信号に変換されている場合は信号処理LSI5内のAD変換部13による処理を受けなくてもよい。すなわち、この場合はイメージセンサ内に設けられたカラムADコンバータが本実施形態のAD変換部13に相当することとなる。
次に、2画素の信号が加算された信号(画素加算信号)と加算されていない信号とは異なる補間処理を受ける。例えば、加算されていない信号は第1の補間処理部15aで補間処理を受け、画素加算信号は第2の補間処理部15bで補間処理を受ける。従来の撮像装置では1つの補間処理部ですべてのモードでの信号を処理していたが、このように異なる補間処理を行うことにより、複数の高解像度モードでの駆動を効率良く行うことができるようになる。
すなわち、従来は、補間処理が高速であることが要求されること、および補間処理部の回路規模が大きいことなどから、一つの信号処理LSI内に一つの補間処理部しか設けられなかった。そのため、従来技術では、全画素を(加算しないで)読み出したときのカラーフィルタの配列(信号が出力されるRGBの順番)と、ビューファインダや動画の駆動時に用いられる画素間引き、または画素加算の駆動時の信号読み出しの順番(間引いたり、加算したりした結果の画素色配列)が同じになるように、画素間引き駆動、または画素加算駆動の方法を工夫する必要があった。
これに対し、本実施形態の撮像装置では、特性の異なる複数の高解像度モード、例えば一つは解像度が高いが感度S/Nが劣る第1のモード、もう一つは解像度は第1のモードに比べると若干劣るものの感度が2倍でS/Nが良好な第2のモードなど、2つ以上の高解像度のモードを持つカメラシステムが実現できる。なお、上述の補間処理は必ずディジタルデータに対して行われる。なお、上述の説明で「画素間引き駆動」とは、全画素のうちから選択された一部の画素(例えば複数の同色画素につき1つの画素)からの信号のみを出力する低解像度用の駆動を意味する。
なお、半導体の集積化技術の進歩と信号処理スピードの飛躍的な進歩により、2つの補間処理回路をLSI内部に入れることは困難でなくなってきており、本発明は十分に低コストで実現することができる。
図3〜図5は、画素信号の加算を行わない場合の各色信号の補間の例を示す図である。
図3に示すように、G画素は1列おきに配置されているので、G画素が配置されていない位置の信号を補う際には、例えば上下の画素の信号の平均を取る。あるいは、斜め(右上、右下、左上、左下)に位置する画素の信号を用いてもよい。この場合には、例えば、補いたい画素からの距離に反比例した重みをつけて周囲の画素の信号を加算平均すればよい。ここで、従来の撮像装置においてはさらに遠方に位置する画素の信号もフーリエ変換を用いて考慮していた。しかしながら、画素数が増加した近年では、近接画素の信号のみを用いて補間を行っても十分な解像度が得られるようになっている。逆に、画素数が増加することにより、遠方の画素を用いて補間をしても演算量が増加して補間処理部の面積が大きくなる割に解像度が上がらなくなってきている。そこで、本実施形態の撮像装置では、画素数が多い場合、補間対象の画素の上下左右、斜めに隣接する画素の信号のみを用いて補間処理を行う。これにより、演算量を大幅に減らすことができ、信号処理LSI5内に補間処理部を複数設けることが可能となる。また、後述のように、第1の補間処理部15aおよび第2の補間処理部15bの処理をソフトウェアで行うようにしてもよい。ソフトウェアを用いて複雑な補間処理を行うことは可能であるが、以前はリアルタイムで計算量の大きい補間処理を行うことが難しかった。しかし、近年の半導体高速化技術を用いれば、ソフトウェアを用いて補間処理を行うことも可能となっている。また、上述の簡略化した補間処理を行うことでソフトウェアを用いた場合の補間処理速度をさらに向上させることが可能となる。
なお、本実施形態の撮像装置においても、画素数が少ない場合などには遠方の画素の信号を用いて補間する場合がある。
図4に示すように、R画素の場合、上下あるいは斜めに隣接する画素の信号を用いて補間を行う。また、図5に示すように、B画素の補間もR画素と同様にして行う。なお、図3〜5は、補間の方法の一例を示すものであり、補間方法はこれに限られない。
また、図7は、2画素ずつ画素の信号を加算した場合の画素重心、すなわち補間処理の際のサンプリング点を示す図であり、図8は、画素加算信号の信号処理上の画素配列を示す図である。図8に示すように、第2の補間処理部15bではベイヤー配列を45°傾けた配置の色重心が、仮想的に画素の中央部に置かれている。
図9〜図11は、画素信号の加算を行う場合の各色信号の補間の例を示す図である。
図9に示すように、G画素について、例えば上下または左右にG画素が存在する場合は上下または左右の画素の信号の平均値を補間する画素の信号値として用い、斜めにG画素が存在する場合は斜めに位置する4つの画素の信号を平均して補間を行う。
図10に示すように、R画素について、例えば斜めに2つのR画素が隣接している場合には両R画素の信号の平均値を用いて補間を行い、R画素が形成する格子の中心部の画素を補間する場合には2画素分離れた3つまたは4つの最寄りのR画素の信号の平均値を用いて補間を行う。1つのR画素の上下左右に隣接する画素を補間する場合には近接する3つのR画素の信号を、距離に反比例した重みをつけて加算平均することで補間を行う。
また、図11に示すように、B画素についてもR画素と同様に補間を行う。
以上のようにして補間処理を受けた信号は、信号処理部17で画像化処理され、信号処理LSI5から出力された画像を記録部7が不揮発的に記憶する。
また、AD変換部13の動作は駆動IC9により制御されている。
本実施形態の撮像装置によれば、補間処理が異なる2つの高解像度モードを備えているので、外界の状態等に適した高解像モードを選択することができる。ここで、「高解像度モード」とは、補間処理後であって信号処理部17で処理する際の画素数(記録画素数)が高解像度であるモードを言うものとする。本実施形態の場合、撮像領域の有効画素数が1000万画素とすると、補間処理後の画素数は画素信号を加算する場合もしない場合も3000万画素である。
特に、本実施形態の撮像装置においては、全画素を用いて信号処理を行う場合には最も高い解像度が期待でき、2画素の信号を加算する場合には加算後の画素重心がベイヤー配列となっているため、解像度を大きく落とすことがなく、且つイメージセンサ3の感度を大きく向上させることができる。つまり、2つの画素信号を加算することにより信号強度がほぼ2倍となるので、感度が大きく向上する。さらにノイズ等が大きくなることもない。そのため、暗所では画素信号の加算を行い、明所では画素信号の加算を行わないなどの使い分けを行うことができる。また、暗所であっても解像度を高くすることができるので、例えばトリミングや拡大処理を行っても十分に高い解像度を維持することができる。
なお、イメージセンサ3の転送方式はCCD型であってもMOS型であってもよい。CCD型の場合は撮像領域の高さを低くすることができるために微細化した場合の混色を抑えることができ、さらに感度の向上および飽和特性の向上を図ることができるので、画質を大きく向上させることができる。
これに対し、MOS型の場合は、感度の向上及び飽和特性の向上を図ることができる他、混色の発生を緩和することができる。本実施形態のイメージセンサでは同色画素同士が列方向に隣接しているので、隣接する同色画素に入射すべき光が入っても従来のイメージセンサほど大きくは画質が低下することはない。
また、読み出し手段がCCD型、MOS型のいずれの型のイメージセンサを備えた撮像装置においても、解像度より信号処理の速度が優先されるビューファインダーでの表示や動画撮影モードでの表示の際には、3画素以上の同色画素からの信号を加算したり、画素間引き駆動を行う場合があるが、本実施形態の撮像装置では、2つの補間処理部のいずれで補間処理を行うかを選択できるので、画素から出力された信号の加算方法や間引き方のバリエーションを従来の撮像装置よりも広げることが可能となる。
なお、本実施形態では撮像領域のフィルタ配置を図2に示す構成としたが、これを90°回転させたような配置にしても本実施形態の撮像装置と同様の効果を得ることができる。この場合、Gの画素のみが並ぶ行が1行おきに配置され、且つG画素のみで構成された行の間には、R画素2つとB画素2つずつとが交互に並んだ行が配置されている。
一方、従来のカラーフィルタ配列(例えばベイヤー配列)を用いて、同色の画素の出力を2画素加算すると、加算後に半ピッチずれたような信号配列を形成することができないので、信号処理上の画素数が半分になり高解像度の信号処理が困難である。
また、本実施形態の撮像装置では、図1に示すように、イメージセンサ3が搭載されたチップと信号処理LSI5のチップとは別個になっている。
−第1の実施形態の第1の変形例−
図12は、本発明の第1の実施形態の第1の変形例に係る撮像装置の概略構成を示す図である。本実施形態のイメージセンサ3はMOS型である。
図12に示すように、本実施形態の撮像装置では、AD変換部13及び前置信号処理部11がイメージセンサと同一チップ上に設けられている。信号処理LSI5上には第1の補間処理部15a、第2の補間処理部15b、および信号処理部17が設けられている。また、駆動IC9及び記録部7は、さらに別のチップ上に設けられている。MOS型のイメージセンサの場合、AD変換部13や前置信号処理部11などの回路をセンサと同一チップ上に形成することができるので、装置の小型化を図ることが可能となる。
−第1の実施形態の第2の変形例− 図13は、本発明の第1の実施形態の第2の変形例に係る撮像装置の概略構成を示す図である。本実施形態のイメージセンサ3はMOS型である。 図13に示すように、本実施形態の撮像装置では、AD変換部13、前置信号処理部11だけでなく駆動IC9がイメージセンサ3と同一チップ上に設けられている。信号処理LSI5上には第1の補間処理部15a、第2の補間処理部15b、および信号処理部17が設けられている。
このような構成であっても、装置の小型化を図ることが可能となっている。
−第1の実施形態の第3の変形例−
図14は、本発明の第1の実施形態の第3の変形例に係る撮像装置の概略構成を示す図である。本実施形態のイメージセンサ3はMOS型である。
図14に示すように、本実施形態の撮像装置では、AD変換部13、前置信号処理部11だけでなく駆動IC9、第1の補間処理部15a、第2の補間処理部15b、および信号処理部17がイメージセンサ3と同一チップ上に設けられている。
このような構成であっても、装置の小型化を図ることが可能となっている。
−第1の実施形態の第4の実施例−
図15は、本発明の第1の実施形態の第4の変形例に係る撮像装置の概略構成を示す図である。本実施形態のイメージセンサ3はCCD型である。
図15に示すように、本実施形態の撮像装置では、AD変換部13、前置信号処理部11、駆動IC9、第1の補間処理部15a、第2の補間処理部15b、および信号処理部17が信号処理LSI上に設けられている。
この構成によれば、イメージセンサ3がCCD型の場合であっても装置の小型化を図ることが可能となる。
(第2の実施形態)
図16は、本発明の第2の実施形態に係る撮像装置の概略構成を示す図である。同図に示すように、本実施形態の撮像装置では、補間処理部15がAD変換された信号を処理する。補間処理部15は、不揮発性メモリ等に保持されたソフトウェアに基づいて、画素信号の加算を行わない場合の補間や画素信号の加算を行う場合の補間など、2種類以上の補間処理を行う。
この構成によれば、各補間処理専用の回路を設ける場合に比べて回路面積を縮小することができる。また、ソフトウェアをあらかじめ準備しておくことで3種類以上の補間処理を行うことも可能である。
(第3の実施形態)
図17は、本発明の第3の実施形態に係る撮像装置の概略構成を示す図である。同図に示すように、本実施形態の撮像装置では、AD変換部13から画素信号が加算されていない状態のRAWデータを直接記録部7に出力する。ここで、「RAW」とは、イメージセンサ3が捉えた情報(色情報等)をすべて保存できるディジタルカメラ独自の画像フォーマットであり、コンピュータ等のハード機器にこのRAWデータを取り込むことで、ユーザが任意の画像処理を行い、再生画像を得ることが可能となる。
また、2画素の信号が加算された信号は補間処理部15で補間処理を受ける。この際の補間処理は第1の実施形態の第2の補間処理部15bでの処理と同様にする。
このような構成によっても、2つの高解像モードを使い分けて高解像度と高い感度とを合わせて実現することができる。また、本実施形態の撮像装置によれば、RAWデータを用いて高度の信号処理を行うことができるので、特に一眼レフカメラなどに用いれば高画質の画像を得ることができる。
なお、本実施形態の撮像装置が互いに異なる補間処理を行う複数の補間処理部を備えていてもよい。
また、本実施形態の撮像装置において、画素信号の加算をイメージセンサ(光電変換手段)3で行う場合を説明してきたが、デジタル変換後で且つ補間処理をする前に画素加算を行うことも可能である。すなわち、以上では、イメージセンサ3内の撮像領域で生成された信号は、撮像領域の周辺部に配置された回路などで適宜加算された後、AD変換に先立って前置信号処理部11に出力される例について説明したが、イメージセンサ3の画素列ごとに設けられたカラムAD回路等でAD変換を行った後で、補間処理の前に画素信号の加算を行ってもよい。画素信号の加算は、イメージセンサ3と同一基板内に設けられた回路内で行われてもよいし、イメージセンサ3と別個の、例えば信号処理LSI5内の回路で行われてもよい。
(第4の実施形態)
第1〜第3の実施形態に係る撮像装置では、イメージセンサのカラーフィルタ配列が、2画素ずつ画素加算を行った後にベイヤー配列となるよう工夫されており、2つの異なる補間処理を行うことで相乗的な効果が得られる。しかし、画素加算前のカラーフィルタ配列は一般的なベイヤー配列であるイメージセンサであっても本発明の撮像装置に好ましく用いられる場合がある。その一例として、いわゆる非破壊読み出しセンサを用いる撮像装置について以下説明する。
第1〜第3の実施形態で説明に用いたイメージセンサは、破壊読み出しセンサと呼ばれるものである。この破壊読み出しセンサは、一度信号を読み出した画素は信号電荷を失っており2度同じ信号を読み出すことができない。したがって、2画素ずつ信号を加算すると、加算後の信号の数は全画素数の半分になっている。しかし、第1〜第3の実施形態に係る撮像装置では、イメージセンサが破壊読み出しセンサであっても図2に示すフィルタ配置を有することにより加算後の信号が列ごとに半ピッチ(この場合は1画素の横方向のピッチ)分ずれた信号が現れるので、信号処理上の画素数を落とさないように補完できた。
一方、本実施形態に係る撮像装置は、イメージセンサ(固体撮像装置)に詳細を後述する非破壊読み出しセンサを用いることを特徴としており、これにより、一度読み出した画素の信号を再び読み出すことができる。
したがって、イメージセンサ(固体撮像装置)として、非破壊読み出しセンサを用いることにより、同じ画素からの信号を複数回読み出すことができるため、加算する画素の一部が重複するように画素加算を行うことが可能となる。そのため、画素加算を行っても信号処理部上での画素数(記録画素数)を減らさない高解像度での処理ができ、現在一般的に用いられているベイヤー配列においても画素加算後に高解像度の信号処理ができる。ただし、カラーフィルタの配列としては、ベイヤー配列、または斜めに例えば45°傾斜したベイヤー配列が好ましく用いられるものの、特に制限はなく、第1〜第3の実施形態のイメージセンサと同様のカラーフィルタ配列であってもよい。なお、本実施形態の撮像装置において、イメージセンサ以外の構成は第1〜第3の実施形態の撮像装置と同様である。例えば、図1に示すような回路構成をとる場合、画素加算されない信号を第1の補間処理部で処理し、同一の画像について、画素加算された信号を第2の補間処理部で処理することができる。
なお、非破壊型のセンサを用いた場合、加算した後の信号の配列に自由度が出すことが出来る。したがって、加算した後の信号の配列が第1の配列(加算しない場合の信号配列)と異なる場合は第2の補間処理部で処理こともできる。
次に、非破壊読み出しセンサについての詳細について説明する。
図18は、本実施形態に係る撮像装置に設けられたMOS型イメージセンサ(非破壊読み出しセンサ)の単位画素内における素子レイアウトについて示す平面図である。図18に示すように、単位画素301内に、受光ダイオード311と光信号検出用MOSトランジスタ312とが隣接して設けられている。これらは、一つのウェル領域215を共有している。即ち、受光ダイオード311のウェル領域215は光照射による電荷の発生領域を構成し、光信号検出用MOSトランジスタ312のウェル領域215はゲート領域を構成している。
受光ダイオード311のドレイン拡散領域217と光信号検出用MOSトランジスタ312のドレイン拡散領域217aとはウェル領域215の表層に一体的に形成されている。ドレイン拡散領域217aはリング状のゲート電極219の外周部を取り囲むように形成され、リング状のゲート電極219の中心部にソース拡散領域216が形成されている。ゲート電極219下のウェル領域215内であって、ソース拡散領域216の周辺部に、ソース拡散領域216を取り囲むようにキャリアポケット(高濃度埋込層)225が形成されている。
なお、光信号検出用MOSトランジスタ312の動作時にゲート電極219下のウェル領域215の表面のチャネル領域が反転状態或いはデプレション状態を保つように、チャネル領域にはn型の不純物を導入したn型不純物層(反対導電型の不純物層)が形成されている。ドレイン拡散領域217aはドレイン電圧(VDD)供給線222と接続され、ゲート電極219は垂直走査信号(VSCAN)供給線221に接続され、ソース拡散領域216は垂直出力線220に接続されている。
また、受光ダイオード311の受光窓224以外の領域は金属層(遮光膜)223により遮光されている。次に、本実施形態に係るMOS型イメージセンサのデバイス構造を断面図を用いて説明する。
図19の上の図は、図18のA−A線断面図に相当する、本実施形態に係るMOS型イメージセンサのデバイス構造について示す断面図である。 図19の下の図は、半導体基板表面に沿うポテンシャル図である。図20の上の図は、チャネル領域下のウェル領域215内のキャリアポケット225の付近を詳細に示す断面図である。また、図20の下の図は、光発生ホール(光により発生したホール)がキャリアポケット225に蓄積されているときの、キャリアポケット225を含む半導体基板表面に平行な面、即ち図中のF−F線に沿うポテンシャル図である。但し、キャリアポケット225上のチャネル領域の反転領域の電子の分布を同じ図に記載している。
図21は、図18のB−B線での断面図であり、図22は、図18のC−C線での断面図である。図19の上の図に示すように、p型シリコンからなる基板211上にn型シリコンをエピタキシャル成長し、エピタキシャル層(n型層)212を形成する。このn型層212上にp型のウェル領域215が形成されている。なお、隣接する単位画素間には、単位画素同士を分離するためのフィールド絶縁膜214と、フィールド絶縁膜214の下に配置された素子分離拡散領域213とが形成されている。
次に、受光ダイオード311の詳細について、図19及び図21を用いて説明する。即ち、ウェル領域215と、平面的に見てウェル領域215の大部分の領域を覆うようにn型層212の表層に形成されたドレイン拡散領域217とで構成されている。即ち、受光ダイオード311は、正孔に対する埋め込み構造を有している。ドレイン拡散領域217はドレイン電圧(VDD)供給線222に接続されて正の電位にバイアスされる。これにより、入射光により発生したホールはドレイン拡散領域217の下のウェル領域215内に存在するようになるため、界面捕獲準位の多い半導体層表面に影響されず、雑音の低減を図ることができる。
次に、光信号検出用MOSトランジスタ(nMOS)312の詳細について図19及び図22を用いて説明する。即ち、リング状のゲート電極219がn型のドレイン拡散領域217と一体的に形成されたn型のドレイン拡散領域217aにより囲まれた構造を有する。リング状のゲート電極219の中央部にn型のソース拡散領域216が形成されている。そして、ドレイン拡散領域217aとソース拡散領域216の間のウェル領域215上にゲート絶縁膜218を介してゲート電極219が形成されている。ゲート電極219下のウェル領域215の表層がチャネル領域となる。
また、チャネル領域の下のウェル領域215内に、チャネル長方向の一部領域、即ちソース拡散領域216の周辺部であって、ソース拡散領域216を囲むように、p型のキャリアポケット225が形成されている。このp型のキャリアポケット225は、例えばイオン注入法により形成することができる。キャリアポケット225は、ウェル領域215内のうち、ウェル領域215の上面部に生じるチャネル領域よりも下側に形成される。キャリアポケット225はチャネル領域にかからないように形成することが望ましい。さらに、通常動作電圧において、チャネル領域を反転状態或いはデプレーション状態に保持するため、チャネル領域に適当な濃度のn型不純物を導入してn型不純物層215aを形成することが必要である。
上記したp型のキャリアポケット225では光発生電荷のうち光発生ホールに対するポテンシャルが低くなるため、ドレイン拡散領域217aに高電圧を印加したときに光発生ホールがこのキャリアポケット225に集まる。図は光発生ホールがキャリアポケット225に蓄積されている状態を示す。図19の下図に光発生ホールがキャリアポケット225に蓄積し、チャネル領域に電子が誘起されて反転領域が生じている状態のポテンシャル図を示す。また、チャネル領域下のウェル領域215内のキャリアポケット225の付近の素子構造断面とポテンシャル図の詳細を図20に示す。
次に、図23(a)、(b)を参照して上記の構造の単位画素を用いたMOS型イメージセンサの全体の構成について説明する。図23(a)は、本実施形態に係るMOS型イメージセンサの回路構成図を示す。図23(a)に示すように、このMOS型イメージセンサは、2次元アレーセンサの構成を採っており、上記した構造の単位画素が列方向及び行方向にマトリクス状に並ぶように配置されている。
また、垂直走査信号(VSCAN)の駆動走査回路302及びドレイン電圧(VDD)の駆動走査回路303が画素領域を挟んでその左右に配置されている。列毎に列方向に並ぶ全ての単位画素301内の光信号検出用MOSトランジスタ312のドレインに、ドレイン電圧(VDD)の駆動走査回路303から列毎に一つずつ出ているドレイン電圧供給線222a、222bがそれぞれ接続されている。さらに、列毎に列方向に並ぶ全ての単位画素301内の光信号検出用MOSトランジスタ312のゲートに、垂直走査信号(VSCAN)の駆動走査回路302から列毎に一つずつ出ている垂直走査信号供給線221a、221bがそれぞれ接続されている。
また、行毎に行方向に並ぶ全ての単位画素301内の光信号検出用MOSトランジスタ312のソースが行毎に異なる垂直出力線220a、220bに接続されている。各垂直出力線220a、220bは列毎に異なるスイッチとしてのMOSトランジスタ305a、305bのドレイン(光検出信号入力端子)228a、229aに1つずつ接続されている。各スイッチ(MOSトランジスタ305a、305b)のゲート(水平走査信号入力端子)228b、229bは水平走査信号(HSCAN)の駆動走査回路304に接続されている。
また、各スイッチ305a、305bのソース(光検出信号出力端子)228c、229cは共通の定電流源306を通して映像信号出力307に接続されている。即ち、各単位画素301内の光信号検出用MOSトランジスタ312のソースは定電流源306に接続され、画素単位のソースフォロワ回路を形成する。従って、各光信号検出用MOSトランジスタ312のゲート−ソース間の電位差、及びバルク−ソース間の電位差は接続された定電流源(負荷回路)306により決定される。
垂直走査信号(VSCAN)及び水平走査信号(HSCAN)により、遂次、各単位画素の光信号検出用MOSトランジスタ312を駆動して光の入射量に比例した映像信号(Vout)が読み出される。上記のように、単位画素301は受光ダイオード311及び光信号検出用MOSトランジスタ312で構成されるので、画素の部分をCMOS技術を用いて作成することができる。従って、上記画素部分と、駆動走査回路302〜304及び定電流源306等周辺回路とを全て同じ半導体基板に作成することができる。
図23(b)は、本実施形態に係るMOS型イメージセンサを動作させるための各入出力信号のタイミングチャートを示す。p型のウェル領域215を用い、かつ光信号検出用トランジスタ312がnMOSの場合に適用する。素子動作としては、掃出期間(初期化)−蓄積期間−読出期間−掃出期間(初期化)−・・という動作を繰り返し行う。
このとき、固体撮像素子の動作に伴って単位画素301のウェル領域215内のポテンシャルが変化する様子についても、図24、図25、及び図26のポテンシャル図を参照しながら説明する。さらに、単位画素301内の光信号検出用MOSトランジスタ312の電流−電圧特性についても図27に示すグラフを参照しながら説明する。
図24乃至図26において、縦軸はポテンシャルを表し、横軸は基板表面からの深さを表す。また、図24(a)、図25(a)、図26(a)は、それぞれ掃出期間(初期化)、蓄積期間、読出期間における図21のD−D線断面でのポテンシャル分布を表す。さらに、図24(b)、図25(b)、図26(b)は、それぞれ掃出期間(初期化)、蓄積期間、読出期間における図22のE−E線断面でのポテンシャル分布を表す。
まず、掃出期間は、光発生電荷(ホール)を蓄積する前に、読み出しが終わった光発生電荷や、アクセプタやドナー等を中性化し、或いは表面準位に捕獲されている正孔や電子等、光信号の読み出し前の残留電荷を半導体内から排出する期間である。即ち、この動作を光発生電荷の基板掃出し動作(初期化動作)といい、列単位で行われる。
初期化動作を行うのは、次の蓄積期間にキャリアポケット225を空にして新たな光発生電荷を蓄積するためである。即ち、蓄積された光発生電荷だけを映像信号として取り出し、残留電荷によるノイズを防止するためである。この場合、ドレイン拡散領域217a、ゲート電極219及びソース拡散領域216に通常の動作電圧よりも大きい電圧を印加する。即ち、ドレイン電圧供給線222a、222bに約+5Vの電圧を供給してドレイン拡散領域217aに印加し、垂直走査信号供給線221a、221bに約+5Vの電圧を供給してゲート電極219にこの電圧を印加する。また、ゲート電極219に約+5Vの電圧を印加することによりチャネル領域が導通するため、ドレイン拡散領域217aに印加された約+5Vの電圧がそのままソース拡散領域216に印加される。
この電圧印加は、図24(a)、(b)に示すように、pn接合を逆バイアスし、ウェル領域215内の電界がN領域及びP領域を通してp+型の基板211方向に向くようにする。これにより、ウェル領域215その他半導体内に残留するホールはp型の基板211に排出され、電子はソース拡散領域216やドレイン拡散領域217から排出される。特に、光発生電荷がキャリアポケット225に蓄積されている場合、トランジスタが飽和状態で動作しうるゲート電圧及びドレイン電圧では光発生電荷をキャリアポケット225から排出させることはできないが、5V程度よりさらに高いゲート電圧及びドレイン電圧を印加することにより、光発生電荷をキャリアポケット225から排出させることができる。
残留電荷が排出された後ではウェル領域215は空乏化した状態にある。上記したような初期化は、残留電荷を生じさせないので、キャリアの熱的ゆらぎによる熱雑音(kTC雑音)が発生せず、理想的である。なお、この初期化動作においては、電流パスが無いため、オンチップに搭載された昇圧回路が容易に使用できる。
次に、蓄積期間は、光照射により光発生電荷を発生させ、その光発生電荷をチャネル領域下のウェル領域215内のキャリアポケット225に蓄積させる期間である。なお、この蓄積期間では水平走査時間単位での電子シャッター動作も可能である。この場合、光照射前に、ドレイン電圧供給線222a、222bを通して、全ての単位画素301内の光信号検出用MOSトランジスタ312のドレイン拡散領域217にMOSトランジスタが動作しうる凡そ+2〜3V程度の電圧を印加するとともに、垂直走査信号供給線221a、221bを通して、行毎に光信号検出用MOSトランジスタ312のゲートにMOSトランジスタがカットオフ状態を維持するような低い電圧を印加する。このように、光発生電荷の蓄積は各水平走査信号線上に配列されたセンサ列毎に行う。
ドレイン拡散領域217aへの電圧印加により、p型のウェル領域215内の多数キャリヤ(正孔)はp型の基板211側に掃き出されるため、ウェル領域215内は空乏化し、アクセプタからなる負の空間電荷層が存在する。この状態で画素領域に光を照射すると、受光ダイオード311のウェル領域215に電子−正孔対が発生する。
ここで、光信号検出用MOSトランジスタ312のゲート電圧が低く設定されているので、光発生電荷のうち、光発生電子(光により発生した電子)はドレイン電圧によりドレイン拡散領域217から排出される。一方、光発生ホールはソース拡散領域216の低い電位に引かれてソース拡散領域216の方に移動し、最も電位の低くなっているキャリアポケット225に蓄積される。この状態を図25(a)、(b)に示す。
蓄積期間での光発生ホールの移動はp型のウェル領域215内でのみ行われるので、光発生ホールの移動に際して半導体表面の影響を受けることはなく、雑音成分は発生しない。ところで、トランジスタの表面がデプレション化している場合、ホールに対して障壁が存在することになる。
他の方式で用いられているフォトゲート電極構造では、図29(b)に示すように、表面は光発生電荷により満たされているため、表面は平衡化し、熱的励起による暗電流発生や寄生ホール蓄積によるポテンシャル変調が問題となる。一方、この実施形態においては、トランジスタのチャネル領域は、図28(a)に示すように、初期化後に空乏状態が保持される。しかも、図28(b)に示すように、トランジスタのゲート及びその周辺が遮光されているため、過剰なキャリア層を形成するに至らない。従って、仮に表面に捕獲されたキャリアも、障壁を乗り越えずして暗電流となることはなく、表面からのノイズ成分を抑制することができる。
読出期間は、蓄積された光発生電荷に基づく映像信号(Vout)を読み出す期間である。光信号検出用MOSトランジスタ312をソースフォロワ回路として動作させ、映像信号(Vout)を出力する。この場合、光信号検出用MOSトランジスタ312が飽和状態で動作するように、ドレイン電圧供給線222a、222bにより、列毎に光信号検出用MOSトランジスタ312のドレインに凡そ+2〜3V程度の電圧を印加するとともに、垂直走査信号供給線221a、221bにより、行毎に光信号検出用MOSトランジスタ312のゲートに凡そ+2〜3V程度の電圧を印加する。さらに、光信号検出用MOSトランジスタ312のソースに定電流源306を接続して一定の電流を流すようにする。
ところで、この読出期間の直前の蓄積期間で、光発生電荷がキャリアポケット225内に蓄積されている。光発生電荷がキャリアポケット225内に蓄積されると、蓄積量に応じてフェルミレベルが変化し、空間電荷は減少するため、トランジスタの閾値電圧の低下をもたらす。同時に、電荷保存則により、キャリアポケット225上に反転領域が形成され、反転領域内でキャリアポケット225内に蓄積された光発生ホールの量と同じ量の電子が増加し、チャネルコンダクタンスは増大する。
この場合、キャリアポケット225上の表面電位はゲート長方向にほぼ一定値となり、反転領域には、キャリアである電子が一様な密度で分布する。一方、ドレイン拡散領域217a側では、空間電荷密度が低いため、表面に反転領域は生ぜず、高電界領域が生じる。このように、チャネル領域の一部に反転領域が生じ、他の部分に高電界領域が生じているため、図27に示すように、光信号検出用MOSトランジスタ312は飽和状態での動作が可能となる。
従って、光信号検出用MOSトランジスタ312の各電極に通常の動作電圧を印加すると、光信号検出用MOSトランジスタ312は飽和状態で動作する。このとき、光信号検出用MOSトランジスタ312は定電流動作によるソースフォロワ回路を形成しているので、負帰還作用により光信号検出用MOSトランジスタ312に一定電流が流れるようにゲート−ソース間の電位差を減少させるべく、図26(a)、(b)に示すように、ソース電位が高くなる。このソース電位の変化を映像信号出力307に出力する。
なお、上記の読出動作を次のように理解してもよい。即ち、図27に示すように、光信号検出用MOSトランジスタ312は飽和領域で動作するため、ドレイン−ソース間の電位差はゲート電極219下のポテンシャルで決定され、その電位差によりp型のウェル領域215内にはソース拡散領域216に向かう方向の電界が存在する。
従って、光発生ホールはソース拡散領域216付近のフェルミ電位を正の方向に変化させるが、電流値はその定電流源306により決定されているため、ソース側のポテンシャル障壁高さは保存される。このため、図26(a)、(b)に示すように、ソース電位(VS)には、光発生ホールの注入により中性化された空間電荷層の電位差分の変化が現れる。すなわち、バルク電位を光発生ホール量により変化させ、ソースフォロワ出力を変化させることができる。
これにより、光照射量に比例した映像信号(Vout )を得ることができる。この場合、光発生ホールと反転領域の電荷の増減分は均衡しているので、光発生ホールによる電荷量はゲート絶縁膜218容量への充電量と等価であり、閾値電圧の変化分が出力される。ここで、図29(a)、(b)に示すように、ゲート絶縁膜218容量への充電は、キャリアポケット225上のゲート絶縁膜218容量に限定されるため、ゲート酸化膜厚、キャリアポケット225の面積及び深さにより検出感度を決定することができる。また、キャリアポケット225という限られた領域に光発生ホールが蓄積されるため、変換効率もよい。
しかも、この検出容量は殆ど固定容量と見なせるので、電荷−電圧変換の伝達特性の線型性に極めて優れた高感度検出が可能となる。次に、図23(a)、(b)にしたがって、一連の連続した固体撮像素子の光検出動作を簡単に説明する。即ち、初期化動作によりウェル領域やその他の半導体層内に残る電荷を排出する。
次いで、トランジスタのゲート電極219に低いゲート電圧を印加し、ドレイン拡散領域217aにトランジスタの動作に必要な約2〜3Vの電圧(VDD)を印加する。このとき、ウェル領域215は空乏化し、ドレイン拡散領域217aからソース拡散領域216に向かう電界が生じる。光照射により電子−ホール対(光発生電荷)が生じると、上記電界によりこの光発生電荷のうち光発生ホールがゲート領域に注入され、かつキャリアポケット225に蓄積される。これにより、チャネル領域から基板211側に広がる空乏層幅が制限されるとともに、そのソース拡散領域216付近のポテンシャルが変調されて、光信号検出用MOSトランジスタ312の閾値電圧が変動する。
ここで、ゲート電極219に光信号検出用MOSトランジスタ312が飽和状態で動作しうる約2〜3Vのゲート電圧を印加し、ドレイン拡散領域217aに光信号検出用MOSトランジスタ312が動作しうる約2〜3Vの電圧VDDを印加する。これにより、チャネル領域の一部に低電界の反転領域が形成され、残りの部分に高電界領域が形成される。
さらに、光信号検出用MOSトランジスタ312のソース拡散領域216に定電流源306を接続して一定の電流を流す。これにより、光信号検出用MOSトランジスタ312はソースフォロワ回路を形成し、従って、光発生ホールによるMOSトランジスタの閾値電圧の変動に追随してソース電位が変化し、出力電圧の変化をもたらす。これにより、光照射量に比例した映像信号(Vout)を取り出すことができる。
以上のように、本実施形態によれば、掃出動作(初期化)−蓄積動作−読出動作の一連の過程において、光発生ホールが移動するときに、半導体表面やチャネル領域内の雑音源と相互作用しない理想的な光電変換機構を実現することができる。また、キャリアポケット225をチャネル領域下の一部領域に設けているため、チャネル領域の一部を反転領域とし、残りの部分を高電界領域とすることができる。これにより、図27に示すように、トランジスタを飽和状態で動作させることができる。しかも、ソースフォロワ回路を形成しているので、光発生電荷による閾値電圧の変化をソース電位の変化として検出することができる。このため、線型性の良い光電変換を行うことができる。
なお、図30(a)に示す従来例のBCMD(Bulk Charge Modulated Device)型固体撮像素子の場合、電流−電圧特性は3極管特性となり、飽和状態での動作が難しい(図30(b)参照)。このため、線型性の良い光電変換を行うことは難しいといえる。さらに、本実施形態の撮像装置では、受光ダイオード311と光信号検出用MOSトランジスタ312とを別々に設けているので、フォトゲート電極への光照射のような多重干渉による分光感度特性の劣化を防止することができる。
また、素子構成は、受光ダイオード311と光信号検出用MOSトランジスタ312との単純な組合わせで行えるため、開口率を向上できる。さらに、ゲート電圧を変化させ、ソースフォロワの利得及びソース容量を調整できる特性を生かして、固定パターン雑音を抑制することができる。
以上、図18から図30を用いて説明したイメージセンサは一つの画素の信号を何度も読み出すことのできる非破壊読み出しセンサである。
さらに、本実施形態に係る非破壊読み出しセンサのさらなる詳細について、図31を用いて説明する。
図31は、本実施形態の撮像装置を詳細に説明するための図である。実際にはイメージセンサは赤、青、緑のカラーフィルタを有しているが、同図では、理解しやすいように色フィルタのない白黒の画素のセンサ(非破壊読み出しセンサ)であると仮定する。
互いに隣接する4画素(画素50−1、50−2、51−1、51−2)の信号を加算したものを画素信号60−1とすると画素信号60−1の信号の重心は、図示するように互いに隣接する4画素50−1、50−2、51−1、51−2の中心となる。同様に互いに隣接する4画素50−2、50−3、51−2、51−3の信号を加算したものを画素信号60−2とすると画素信号60−2の信号の重心は、図示するように隣接する4画素50−2、50−3、51−2、51−3の中心となる。あとは同様に加算していくと、4画素の信号を加算したにもかかわらず加算する前の画素の数と加算後の信号の数がほぼ等しくなる。なお、「ほぼ等しく」と示したのは、画素エリアの周辺部分は画素の加算ができないからであるが、このことは大きな特性問題とはならない。
このような画素加算を行うと、この場合は感度が4倍に向上するが、信号処理上の画素数は減らない高解像度の信号処理を行うことができる。
実際に色フィルタ配列がある場合は、同色のカラーフィルタを持つ画素の隣接(または最寄りの)4画素分ずつの信号を加算すればよい。また、4画素にかかわらず、2画素ずつや8画素ずつの信号加算も可能である。また色によって加算する画素信号数を変えることも考えられる。本実施形態の撮像装置において、非破壊読み出しセンサを用いることで、各画素から出力された信号を重複して加算することができるので、上述のように、実質的な画素数を落とすことなく感度を大幅に向上させることができる。
このように、画素加算の方法に自由度のある非破壊読み出しセンサを用いた撮像装置において、本発明の撮像システムは非常に有効である。
すなわち、図1〜図17、図31に示された本発明の実施形態に係る撮像装置に、非破壊読み出しセンサを用いることにより優れた特性を得ることができる。
以上説明したように、本発明は、CCD型及びMOS型のイメージセンサを備えたディジタルカメラ、一眼レフカメラ、ビデオカメラ等の撮像装置に利用することができる。
本発明の第1の実施形態に係る撮像装置の概略構成を示すブロック図である。 第1の実施形態に係るイメージセンサの撮像領域におけるカラーフィルタの配置を示す図である。 画素信号の加算を行わない場合の緑信号の補間の例を示す図である。 画素信号の加算を行わない場合の赤信号の補間の例を示す図である。 画素信号の加算を行わない場合の青信号の補間の例を示す図である。 画素加算した場合の画素の重心を示す図である。 2画素ずつ画素の信号を加算した場合の画素重心を示す図である。 画素加算信号の信号処理上の画素配列を示す図である。 画素信号の加算を行う場合の緑信号の補間の例を示す図である。 画素信号の加算を行う場合の赤信号の補間の例を示す図である。 画素信号の加算を行う場合の青信号の補間の例を示す図である。 第1の実施形態の第1の変形例に係る撮像装置の概略構成を示す図である。 第1の実施形態の第2の変形例に係る撮像装置の概略構成を示す図である。 第1の実施形態の第3の変形例に係る撮像装置の概略構成を示す図である。 第1の実施形態の第4の変形例に係る撮像装置の概略構成を示す図である。 本発明の第2の実施形態に係る撮像装置の概略構成を示す図である。 本発明の第3の実施形態に係る撮像装置の概略構成を示す図である。 本発明の第4の実施形態に係る撮像装置に設けられたMOS型イメージセンサ(非破壊読み出しセンサ)の単位画素内における素子レイアウトについて示す平面図である。 上の図は、第4の実施形態に係るMOS型イメージセンサの図18のA−A線における断面図であり、下の図は、当該MOS型イメージセンサの半導体基板表面に沿う方向でのポテンシャル図である。 上の図は、第4の実施形態に係るMOS型イメージセンサにおいて、チャネル領域下のウェル領域内のキャリアポケット付近を詳細に示す断面図であり、下の図は、光発生ホールがキャリアポケットに蓄積されているときの、半導体基板表面に平行な面の、上図中のF−F線に沿う方向でのポテンシャル図である。 第4の実施形態に係るMOS型イメージセンサの図18のB−B線における断面図である。 第4の実施形態に係るMOS型イメージセンサの図18のC−C線における断面図である。 (a)は、第4の実施形態に係るMOS型イメージセンサの回路構成図を示し、(b)は、当該MOS型イメージセンサを動作させるための各入出力信号のタイミングチャートを示す図である。 (a)は、第4の実施形態に係るMOS型イメージセンサの掃出期間における図21のD−D線断面でのポテンシャル分布を示す図であり、(b)は、掃出期間における図22のE−E線断面でのポテンシャル分布を示す図である。 (a)は、第4の実施形態に係るMOS型イメージセンサの蓄積期間における図21のD−D線断面でのポテンシャル分布を示す図であり、(b)は、蓄積期間における図22のE−E線断面でのポテンシャル分布を示す図である。 (a)は、第4の実施形態に係るMOS型イメージセンサの読出期間における図21のD−D線断面でのポテンシャル分布を示す図であり、(b)は、読出期間における図22のE−E線断面でのポテンシャル分布を示す図である。 光信号検出用MOSトランジスタの電流−電圧特性を示す図である。 (a)は、光信号検出用MOSトランジスタの初期化時におけるチャネル領域の表面ポテンシャルを示す図であり、(b)は、遮光時におけるチャネル領域の表面ポテンシャルを示す図である。 (a)は、光検出用MOSトランジスタの縦断面におけるポテンシャルを示す図であり、(b)は、当該光検出用MOSトランジスタの縦縦断面である。 (a)は、従来の固体撮像装置の構成を示す断面図であり、(b)は、当該固体撮像装置におけるトランジスタの電流−電圧特性を示す図である。 第4の実施形態に係るイメージセンサを説明するための図である。 従来の撮像装置の概略構成を示すブロック図である。
符号の説明
1 レンズ
3 イメージセンサ
5 信号処理LSI
7 記録部
9 駆動IC
11 前置信号処理部
13 AD変換部
15 補間処理部
15a 第1の補間処理部
15b 第2の補間処理部
17 信号処理部
50−1〜4、51−1〜4、52−1〜4、53−1〜4 画素
60−1〜4 画素信号
211 基板
212 n型層
213 素子分離拡散領域
214 フィールド絶縁膜
215 ウェル領域
215a n型不純物層
216 ソース拡散領域
217 ドレイン拡散領域
217a ドレイン拡散領域
218 ゲート絶縁膜
219 ゲート電極
220 垂直出力線
220a、220b 垂直出力線
221、221a、221b 垂直走査信号供給線
222、222a、222b ドレイン電圧供給線
224 受光窓
225 キャリアポケット
301 単位画素
302、303、304 駆動走査回路
305a、305b MOSトランジスタ
306 定電流源
307 映像信号出力
311 受光ダイオード
312 光信号検出用MOSトランジスタ

Claims (29)

  1. 入射光を集光する光学部材と、
    前記光学部材により集められた光を信号に変換する複数の画素を有し、前記複数の画素全てから出力された前記信号を第1の信号として出力する第1のモードと、前記複数の画素のうち2つの同色画素からの前記信号を加算してなる第2の信号を出力する第2のモードとを有している光電変換手段と、
    前記光電変換手段から出力された前記第1の信号および前記第2の信号を前処理する前置信号処理手段と、
    前記第1の信号および前記第2の信号をディジタル信号に変換するデジタル変換手段と、
    少なくともディジタル信号に変換された前記第2の信号の補間処理を行って、前記第2の信号の記録画素数を前記光電変換手段の加算後の信号画素数以上にする少なくとも1つの補間処理手段と、
    補間処理された前記第1の信号を画像処理するデジタル信号処理手段とを備えている撮像装置。
  2. 前記複数の画素には前記入射光の赤、緑、青の成分をそれぞれ前記信号に変換する赤画素、緑画素、青画素があり、同じ色の複数の画素からの信号を画素加算した後の重心の配列が斜めに傾斜したベイヤー配列を構成することを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
  3. 前記光電変換手段において、nを正の整数とすると、第n列と第(n+2)列の画素は前記緑画素で構成され、第(n+1)列と第(n+3)列の画素は、前記赤画素と前記青画素とが列方向に2個ずつ交互に配置されてなり、且つ前記第(n+1)列の画素と前記第(n+3)列の画素とは画素の配置が列方向に2画素分ずれており、
    前記第2のモードでは、列方向に隣接する2つの画素からの信号を加算して前記第2の信号を形成することを特徴とする請求項2に記載の撮像装置。
  4. nを正の整数とすると、第n行と第(n+2)行の画素は前記緑画素で構成され、第(n+1)行と第(n+3)行の画素は、前記赤画素と前記青画素とが少なくとも行方向に2個ずつ交互に配置されてなり、且つ前記第(n+1)行の画素ラインと前記第(n+3)行の画素ラインとは画素の配置が行方向に2画素分ずれており、
    前記第2のモードでは、行方向に隣接する2つの画素からの信号を加算して前記第2の信号を形成することを特徴とする請求項2に記載の撮像装置。
  5. 前記補間処理手段として前記第1の信号を補間処理する第1の補間処理手段と、前記第2の信号を補間処理する第2の補間処理手段とを備えており、
    前記デジタル信号処理手段は、前記第2の信号も画像処理することを特徴とする請求項1〜4のうちいずれか1つに記載の撮像装置。
  6. 前記光電変換手段はCCD型であることを特徴とする請求項1〜5のうちいずれか1つに記載の撮像装置。
  7. 前記前置信号処理手段、前記デジタル変換手段、前記補間処理手段、および前記デジタル信号処理手段は共通の半導体チップ上に設けられていることを特徴とする請求項6に記載の撮像装置。
  8. 前記複数の画素には前記入射光の赤、緑、青の成分をそれぞれ前記信号に変換する赤画素、緑画素、青画素があり、前記複数の画素の色配置がベイヤー配列または斜めに傾斜したベイヤー配列を構成することを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。
  9. 前記光電変換手段は非破壊読み出しセンサであり、
    前記第2のモードでは、前記複数の画素の各々から出力された信号は、前記第2の信号において重複して加算されることを特徴とする請求項8に記載の撮像装置。
  10. 前記光電変換手段はMOS型であることを特徴とする請求項1〜5、8、9のうちいずれか1つに記載の撮像装置。
  11. 前記光電変換手段、前記前置信号処理手段、前記デジタル変換手段、前記補間処理手段、および前記デジタル信号処理手段は共通の半導体チップ上に設けられていることを特徴とする請求項8に記載の撮像装置。
  12. 前記第1の信号及び前記第2の信号を蓄積する蓄積手段をさらに備えていることを特徴とする請求項1〜11のうちいずれか1つに記載の撮像装置。
  13. 前記デジタル変換手段は、前記第1の信号をRAWデータとして前記蓄積手段に出力することを特徴とする請求項1〜4のうちいずれか1つに記載の撮像装置。
  14. 前記補間処理手段は、対象画素の補間を行う場合、前記対象画素の上下左右および斜めに隣接する同色画素の信号のみを用いることを特徴とする請求項1〜13のうちいずれか1つに記載の撮像装置。
  15. ソフトウェアを記録するメモリをさらに備え、
    前記補間処理手段は、前記ソフトウェアに基づいて前記第1の信号を補間処理するとともに、前記第1の信号とは異なる方法で前記第2の信号を補間処理することを特徴とする請求項1〜4のうちいずれか1つに記載の撮像装置。
  16. 入射光を集光する光学部材と、
    前記光学部材により集光された前記入射光を分光し、光電変換する複数の色画素を持つ光電変換手段と、
    前記光電変換手段により得られた信号を読み出す読み出し手段と、
    前記読み出し手段により読み出された前記信号をデジタル化するデジタル変換手段と、
    各色画素に対応したデジタル信号を補間処理する補間処理手段と、
    補間処理後得られた補間信号を信号処理するデジタル信号処理手段と、
    デジタル信号処理した信号を蓄積する蓄積手段とを備えた撮像装置であって、
    前記複数の色画素が保持する信号を全画素独立に読み出した後、第1の補間処理する第1のモードと、
    複数の色画素の同色の画素を加算した後、第2の補間処理を行う第2のモードとを有し、
    前記第1のモードと前記第2のモードで補間された後の信号のうち、前記複数の色画素が配置された領域の周辺部を除く領域の画素からの信号数が等しい撮像装置。
  17. 前記第2のモードにおいて、前記デジタル変換手段により変換される信号は、同色画素の画素加算が行われた信号であること特徴とする請求項16に記載の撮像装置。
  18. 同色画素の画素加算は、前記光電変換手段と同一基板上に設けられた回路で行われることを特徴とする請求項17に記載の撮像装置。
  19. 前記第2のモードにおいて、同色画素の画素加算は、デジタル変換後且つ補間処理の前に行われることを特徴とする請求項16に記載の撮像装置。
  20. 前記光電変換手段が非破壊読み出しが可能な画素を持つことを特徴とする請求項16に記載の撮像装置。
  21. 前記複数の色画素には前記入射光の赤、緑、青の成分をそれぞれ前記信号に変換する赤画素、緑画素、青画素があり、同じ色の複数の画素からの信号を画素加算した後の重心の配列が斜めに傾斜したベイヤー配列を構成することを特徴とする請求項16に記載の撮像装置。
  22. 前記撮像手段において、nを正の整数とすると、第n列と第(n+2)列の画素は前記緑画素で構成され、第(n+1)列と第(n+3)列の画素は、前記赤画素と前記青画素とが列方向に2個ずつ交互に配置されてなり、且つ前記第(n+1)列の画素と前記第(n+3)列の画素とは画素の配置が列方向に2画素分ずれており、
    前記第2のモードでは、列方向に隣接する2つの画素からの信号を加算して前記第2の信号を形成することを特徴とする請求項16に記載の撮像装置。
  23. nを正の整数とすると、第n行と第(n+2)行の画素は前記緑画素で構成され、第(n+1)行と第(n+3)行の画素は、前記赤画素と前記青画素とが少なくとも行方向に2個ずつ交互に配置されてなり、且つ前記第(n+1)行の画素ラインと前記第(n+3)行の画素ラインとは画素の配置が行方向に2画素分ずれており、
    前記第2のモードでは、行方向に隣接する2つの画素からの信号を加算して前記第2の信号を形成することを特徴とする請求項19に記載の撮像装置。
  24. 前記読み出し手段がCCD型であることを特徴とする請求項16〜23のうちいずれか1つに記載の撮像装置。
  25. 前記読み出し手段がMOS型であることを特徴とする請求項16〜23のうちいずれか1つに記載の撮像装置。
  26. 前記光電変換手段と前記読み出し手段と、前記デジタル変換手段とが同一チップ上に形成されていることを特徴とする請求項25に記載の撮像装置。
  27. デジタル変換手段と、
    前記補間処理手段と、
    前記デジタル信号処理手段が同一チップ上に形成されていることを特徴とする請求項24または25に記載の撮像装置。
  28. 前記複数の色画素には前記入射光の赤、緑、青の成分をそれぞれ前記信号に変換する赤画素、緑画素、青画素があり、前記複数の色画素はベイヤー配列または斜めに傾斜したベイヤー配列を構成することを特徴とする請求項16〜20のうちいずれか1つに記載の撮像装置。
  29. 入射光を集光する光学部材と、
    前記光学部材により集光された入射光を分光し光電変換する複数の色画素を持つ光電変換手段と、
    前記光電変換手段により得られた信号を読み出す読み出し手段と、
    前記読み出し手段により読み出された前記信号をデジタル化するデジタル変換手段と、
    各色画素に対応したデジタル信号を補間処理する補間処理手段と、
    補間処理後得られた補間信号を信号処理するデジタル信号処理手段と、
    デジタル信号処理した信号を蓄積する蓄積手段とを備えた撮像装置であり、
    前記複数の色画素を全画素独立に読み出しデジタル変換した後、RAWデータとして前記蓄積手段に直接書き込む第1のモードと、
    前記複数の色画素の同色の画素を加算した後、第2の補間処理を行う第2のモードとを有し、
    前記第2のモードおよび前記第1のモードで補間処理された信号のうち、前記複数の色画素が配置された領域の周辺部を除く領域の画素からの信号数は互いに等しいことを特徴とする撮像装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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