JP2009141550A - 映像記録装置、映像管理システム及び映像記録制御プログラム - Google Patents

映像記録装置、映像管理システム及び映像記録制御プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】所望の地域において所望の時間帯に映像を撮影し、該撮影により得られた映像データを記録することが可能な映像記録装置及び映像記録制御プログラム、並びに映像記録装置を備えた映像管理システムを提供する。
【解決手段】映像管理システム1を、車両等の移動体に搭載され、予め決められた地域及び時間帯において映像を撮影する他、事故の発生を予測し、事故発生が予測されたときに映像を撮影し、更に、撮影によって得られた映像データを記録媒体に記録する映像記録装置100と、映像記録装置100の記録処理を制御すると共に映像記録装置100で記録された映像データを取得して管理する情報処理装置200と、携帯電話の基地局である基地局300と、ネットワーク400とを含んだ構成とした。
【選択図】図1

Description

本発明は、映像を撮影すると共に該撮影により得られた映像データを記録する映像記録装置に係り、特に、所望の地域の映像を所望の時間帯において撮影し、該撮影により得られた映像データを記録することが可能な映像記録装置及び映像記録制御プログラム、並びに映像記録装置を備えた映像管理システムに関する。
昨今、子供、お年寄り、女性を狙った犯罪が多発し、社会問題化している。また、放火、空き巣、強盗などの凶悪犯罪も後を絶たない。これを背景に監視カメラが導入される地域が増え、迅速な犯人逮捕、犯罪抑止に功を奏している。
しかしながら、監視カメラの設置には、電源設備、カメラ、通信インフラの設置の為のコストがかさむといった課題がある。また、設置場所(公共の場のみ)をどうするか、という課題、犯罪者がカメラの存在に気づけば、それを回避する手段を講ずる、などの課題も存在する。更に、警察官、警備員や地域住民によるパトロールにも、工数やコストに限界がある。
米国では、パトカー(車両)による監視カメラがある。また、国内でも全てのパトカーに監視カメラを設置する計画がある。車両(自動車)は、電源装置(バッテリー)を搭載し、またカメラ設置の有無も、車両保有者が決定でき、更に昨今のカメラの小型化により、運転者の妨げにもならない。固定カメラに比べ、安価で済む。これを拡張して、監視カメラ搭載車両として、タクシー、バス、宅配車両、郵便や新聞の配達車両、公用車、社有車、一般乗用車、も考えられ、特にタクシー、宅配車両などは昼夜を問わず様々なエリアを移動し、またバス、タクシーは子供、小学生、老人など社会的弱者が多く利用することから、運転者の気づかないところで、犯罪を目撃(記録)する機会がある、と考えられる。
さて、エレクトロニクスの発展により、ドライブレコーダーという装置が車両に搭載されるようになった。この装置は、事故発生時どのような状況だったかを記録する装置で、事故発生の前後30秒程度の映像データを記録保存する。通常、加速度センサなどを利用して、車速が急激に変化した時点をトリガとして周辺映像の撮影を開始しその映像データを記録する。
また、カーナビゲーションシステムや携帯電話のナビゲーションシステムなどに見られるように、GPS衛星からの電波を利用して得られた位置情報を利用したサービスがある。GPSを利用した位置測定は、もはや常套手段であるといっても過言ではない。例えば、特許文献1に記載のカメラシステムによれば、GPS衛星から受信した電波から決定される位置情報をもとにカメラを制御し、予め記憶した位置で所望の角度から所望の時間間隔で画像を撮影することができる。
また、プローブカーというコンセプトも存在し、車に搭載された各種センサの情報を、ネットワークシステムを利用してホストシステムに伝送し、そのデータを再利用する試みがなされている。例えば、渋滞状況の把握ができる。
特開2001−257920号公報
しかしながら、上記特許文献1の従来技術にあっては、設定された撮影ポイントに到達すると自動的に撮影が開始されるため、例えば、深夜などの撮影したくない状況であっても撮影ポイントにおいて撮影が行われてそのデータが記憶されるといったことが生じる恐れがある。このような状況が発生すると、不要なデータが記録媒体の記憶容量を圧迫したり、不要なデータを記憶媒体から削除する手間がかかったりするなどの不具合が生じる恐れがある。
そこで、本発明は、このような従来の技術の有する未解決の課題に着目してなされたものであって、所望の地域において所望の時間帯に映像を撮影し、該撮影により得られた映像データを記録することが可能な映像記録装置及び映像記録制御プログラム、並びに映像記録装置を備えた映像管理システムを提供することを目的としている。
〔形態1〕 上記目的を達成するために、形態1の映像記録装置は、映像を撮影可能な撮影手段を備え、該撮影手段によって撮影して得られる映像データを記録媒体に記録する映像記録装置であって、位置情報を取得する位置情報取得手段と、時刻情報を取得する時刻情報取得手段と、映像を撮影する地域の情報及び映像を撮影する時間帯の情報を含む撮影条件情報を記憶する撮影条件情報記憶手段と、前記位置情報取得手段で取得した現在の位置情報と前記時刻情報取得手段で取得した現在の時刻情報とが、前記撮影条件情報記憶手段に記憶された前記撮影条件情報の示す条件を満足すると判定したときに、前記撮影手段に映像を撮影させる撮影制御手段と、該撮影により得られた映像データである地域映像データを、少なくとも、撮影を行った地域の情報と、撮影期間において前記時刻情報取得手段で取得される時刻情報とを含む記録内容情報に対応付けて前記記録媒体に記録する映像記録手段と、を備える。
このような構成であれば、位置情報取得手段によって現在の位置情報が取得され、時刻情報取得手段によって現在の時刻情報が取得されると、撮影制御手段によって、前記取得された位置情報及び時刻情報と、撮影条件情報記憶手段に記憶された撮影条件情報とが比較され、該位置情報及び時刻情報が撮影条件情報の示す条件を満足しているか否かが判定される。具体的に、前記取得された現在位置の情報の示す位置が、撮影条件情報に含まれる撮影を行う地域の情報の示す地域内に含まれるか否か、及び前記取得された現在時刻の情報の示す時刻が撮影を行う時間帯の情報の示す時間帯内に含まれるか否かを判定する。そして、現在位置が前記地域内に含まれ且つ現在時刻が前記時間帯内に含まれるときは条件を満足していると判定する。条件を満足していると判定されると、撮影手段に映像の撮影を行わせる。映像が撮影されると、映像情報記録手段によって、撮影により得られた映像データが、撮影した地域の情報と、撮影期間において時刻情報取得手段で取得された時刻情報とに対応付けられて地域映像データとして記録媒体に記録される。
従って、例えば、本形態の映像記録装置を車両に搭載し、且つ撮影を行う所望の地域の情報及び撮影を行う所望の時間帯の情報を含む撮影条件情報を撮影条件情報記憶手段に記憶しておくことで、車両が前記撮影条件情報の示す地域に移動したときに(位置情報取得手段で取得した位置情報から判断)、現在時刻が同条件の示す時間帯内に含まれるときに(時刻情報取得手段で取得した時刻情報から判断)、撮影手段によって映像を撮影することが可能である。このとき、撮影手段の取り付け位置、撮影する方向、範囲などは、例えば利用者が任意に設定する(予め決定されていても良い)。
つまり、撮影を行う地域の情報だけではなく、撮影を行う時間帯の情報にも基づいて撮影を行わせるようにしたので、無駄な撮影(撮影したくない時間帯での撮影)及び無駄な地域映像データの記録が行われるのを防ぐことができる。これにより、記録媒体に効率よく地域映像データを記録することができるという効果が得られる。また、無駄な地域映像データが記録されないことから、不要な地域映像データの削除を行う手間などを低減することができるという効果も得られる。
ここで、上記位置情報取得手段は、例えば、GPS(Global Positioning System)衛星からの電波を受信し、受信した電波から位置情報を取得する。また、GPS衛星の電波から得られる位置情報の誤差を、DGPS(Differential GPS)の基地局から受信した電波によって補正し補正後の位置情報を取得するようにしてもよい。また、カーナビゲーションシステムなどの測位機能を有する機器を備えた車両などに本形態の映像記録装置を搭載する場合は、カーナビゲーションシステムなどから位置情報を取得するようにしてもよい。以下、形態2の映像管理システム、形態10、11の映像記録制御プログラム、形態12、13の映像記録制御方法において同じである。
また、上記時刻情報取得手段は、例えば、RTC(Real Time Clock)のように内蔵電池で動作する時計用チップを備え、該チップから時刻情報を取得する構成、GPS衛星からの電波を受信し、受信した電波から時刻情報を取得する構成、インターネット上に存在する、時刻情報を提供しているサーバ装置などから時刻情報を取得する構成などが該当する。なお、時刻情報は、少なくとも時、分の情報を含み、これに、用途や希望に応じて、秒、年、月、日のいずれかの情報が加わる(例えば、月、日、時、分の組み合わせ(○月×日△時□分など)。以下、形態2の映像管理システム、形態10、11の映像記録制御プログラム、形態12、13の映像記録制御方法において同じである。
また、上記記録媒体は、データの書き換えが可能な不揮発性の媒体であり、着脱可能なカード型の記録媒体、HDDなどの比較的大容量の記録媒体などが該当する。また、着脱式のHDD装置なども該当する。以下、形態2の映像管理システム、形態10、11の映像記録制御プログラム、形態12、13の映像記録制御方法において同じである。
〔形態2〕 また、上記目的を達成するために、形態2の映像管理システムは、映像を撮影可能な撮影手段を備え、該撮影手段によって撮影して得られる映像データを記録媒体に記録する映像記録装置の搭載された移動体と、前記映像記録装置において記録された映像データを管理する情報処理装置とを備えた映像管理システムであって、前記映像記録装置と前記情報処理装置とを所定の通信回線を介して互いにデータ通信可能に接続し、前記映像記録装置は、位置情報を取得する位置情報取得手段と、時刻情報を取得する時刻情報取得手段と、映像を撮影する地域の情報及び映像を撮影する時間帯の情報を含む撮影条件情報を記憶する撮影条件情報記憶手段と、前記位置情報取得手段で取得した現在の位置情報と前記時刻情報取得手段で取得した現在の時刻情報とが、前記撮影条件情報記憶手段に記憶された前記撮影条件情報の示す条件を満足すると判定したときに、前記撮影手段に映像を撮影させる撮影制御手段と、該撮影により得られた映像データである地域映像データを、少なくとも、撮影を行った地域の情報と、撮影期間において前記時刻情報取得手段で取得される時刻情報とを含む記録内容情報に対応付けて前記記録媒体に記録する映像記録手段と、前記所定の通信回線を介して前記情報処理装置から受信した前記地域映像データの取得要求に応じて、前記映像記録手段によって記録された前記地域映像データを前記所定の通信回線を介して前記情報処理装置に送信する映像データ送信手段と、を備え、前記情報処理装置は、前記所定の通信回線を介して前記映像記録装置に前記地域映像データの取得要求を送信する映像取得要求送信手段と、前記所定の通信回線を介して前記映像記録装置から送信された前記地域映像データを受信する映像データ受信手段と、該受信した地域映像データを記憶する映像データ記憶手段と、を備える。
このような構成であれば、映像記録装置において、位置情報取得手段によって現在の位置情報が取得され、時刻情報取得手段によって現在の時刻情報が取得されると、撮影制御手段によって、前記取得された位置情報及び時刻情報と、撮影条件情報記憶手段に記憶された撮影条件情報とが比較され、該位置情報及び時刻情報が撮影条件情報の示す条件を満足しているか否かが判定される。具体的に、前記取得された現在位置の情報の示す位置が、撮影条件情報に含まれる撮影を行う地域の情報の示す地域内に含まれるか否か、及び前記取得された現在時刻の情報の示す時刻が撮影を行う時間帯の情報の示す時間帯内に含まれるか否かを判定する。そして、現在位置が前記地域内に含まれ且つ現在時刻が前記時間帯内に含まれるときは条件を満足していると判定する。条件を満足していると判定されると、撮影手段に映像の撮影を行わせる。映像が撮影されると、映像情報記録手段によって、撮影により得られた映像データが、撮影した地域の情報と、撮影期間において時刻情報取得手段で取得された時刻情報とに対応付けられて地域映像データとして記録媒体に記録される。
一方、情報処理装置において、映像取得要求送信手段によって、映像記録装置において記録された地域映像データの取得要求が生成され、該生成された取得要求が所定の通信回線を介して映像記録装置に送信される。地域映像データは、撮影した地域の情報及び撮影期間における時刻情報と対応付けられて記録されているので、地域情報及び時刻情報をインデックスとして利用できる。情報処理装置は、取得要求にインデックス情報を含ませることで、所望の地域映像データの取得要求を生成且つ送信することが可能である。
映像記録装置は、所定の通信回線を介して情報処理装置から送信された地域映像データの取得要求を受信すると、映像データ送信手段によって、取得要求に応じた地域映像データを記録媒体から読み出し、該読み出した地域映像データを、所定の通信回線を介して情報処理装置に送信する。
情報処理装置は、映像データ受信手段によって、映像記録装置から送信された地域映像データを、所定の通信回線を介して受信する。更に、受信した地域映像データを映像データ記憶手段によって記憶する。
従って、撮影を行う所望の地域の情報及び撮影を行う所望の時間帯の情報を含む撮影条件情報を撮影条件情報記憶手段に記憶しておくことで、移動体が前記撮影条件情報の示す地域に移動したときに(位置情報取得手段で取得した位置情報から判断)、そのときの時刻が同条件の示す時間帯内に含まれる場合(時刻情報取得手段で取得した時刻情報から判断)は、撮影手段によって映像を撮影することが可能である。このとき、撮影手段の取り付け位置、撮影する方向、範囲などは、例えば利用者が任意に設定する(予め決定されていても良い)。
つまり、撮影を行う地域の情報だけではなく、撮影を行う時間帯の情報にも基づいて撮影を行わせるようにしたので、無駄な撮影(撮影したくない時間帯での撮影)及び無駄な地域映像データの記録が行われるのを防ぐことができる。これにより、記録媒体に効率よく地域映像データを記録することができるという効果が得られる。また、無駄な地域映像データが記録されないことから、不要な地域映像データの削除を行う手間などを低減することができるという効果も得られる。
更に、映像記録装置において記録した地域映像データを、外部の情報処理装置からの取得要求に応じて該情報処理装置に送信し、該情報処理装置の有する映像データ記憶手段で記憶することができるので、移動体から遠隔にある情報処理装置において、移動体に搭載された映像記録装置で撮影して得られた地域映像データを管理(閲覧、編集、解析等)することができるという効果が得られる。
ここで、上記所定の通信回線とは、無線通信回線、有線通信回線、これらの混在する通信回線などが該当する。本形態の映像記録装置は移動体に搭載されるので、特に情報処理装置が遠隔にある場合は、映像記録装置は、例えば最寄の基地局に無線通信回線で接続されることが望ましい。なお、基地局から情報処理装置までは無線、有線、混在のいずれの形態で接続されていてもよい。また、情報処理装置が、持ち運び可能な携帯端末(携帯電話、PDA、ノートPCなど)であれば、赤外線やBlueToothなどを利用した近距離無線通信回線、又はLANケーブルなどを直接接続する有線通信回線なども該当する。以下、形態12の映像記録制御プログラム、形態14の映像記録制御方法において同じである。
また、上記移動体は、車両、船舶、航空機など有人、無人に関わらずGPS等の測位手段で位置測定の可能な地域を移動するものが該当する。以下、形態12の映像記録制御プログラム、形態14の映像記録制御方法において同じである。
〔形態3〕 更に、形態3の映像管理システムは、形態2に記載の映像管理システムにおいて、前記撮影制御手段は、前記位置情報取得手段で取得した現在の位置情報と前記時刻情報取得手段で取得した現在の時刻情報との少なくとも一方が、前記撮影条件情報の示す条件を満足しなくなったときに、前記撮影手段に撮影を終了させるようになっており、前記映像記録手段は、前記記録内容情報として、少なくとも、前記撮影を行った地域の情報と、前記位置情報取得手段で取得される前記撮影の開始時刻及び終了時刻の情報とを含む情報を前記映像データに対応付けて該映像データを記録するようになっている。
このような構成であれば、撮影制御手段は、取得した現在位置又は現在時刻の少なくとも一方が撮影条件情報の示す地域及び時間帯の条件を満足しなくなったときに、撮影手段に映像の撮影を終了させる。一方、時刻情報取得手段によって、撮影の開始時刻と終了時刻とが取得され、映像記録手段は、撮影により得られた地域映像データを、撮影を行った地域の情報と、前記取得した撮影開始時刻及び撮影終了時刻とに対応付けて記録媒体に記録する。
これにより、撮影を行った地域情報と撮影開始時刻及び撮影終了時刻とを含む撮影内容情報をインデックスとして利用できるので、記録媒体から、簡易に所望の地域映像データを検索して読み出すことができるという効果が得られる。
〔形態4〕 更に、形態4の映像管理システムは、形態3に記載の映像管理システムにおいて、前記取得要求は、前記撮影内容情報を含んで構成される。
このような構成であれば、情報処理装置は、所望の撮影内容の地域映像データを映像記録装置から取得することができるので、地域映像データの取得を効率良く行うことができるという効果が得られる。
〔形態5〕 更に、形態5の映像管理システムは、形態2乃至4のいずれか1に記載の映像管理システムにおいて、前記映像記録装置は、前記所定の通信回線を介して前記情報処理装置から受信した前記記録媒体に記録された記録データに対するプロテクトの指示要求であるプロテクト要求に応じて、前記記録データに対するアクセスを制限するアクセス制限手段を備え、前記情報処理装置は、前記所定の通信回線を介して前記プロテクト要求を前記映像記録装置に送信するプロテクト要求送信手段を備える。
このような構成であれば、記録媒体に記録された地域映像データに対するアクセスを制限することができるので、例えば、映像記録装置が、情報処理装置においてどうしても取得したい地域映像データを記録しているときに、そのデータに対する上書きの禁止や、そのデータに対する情報処理装置の管理者以外のアクセスを禁止するなどのアクセスの制限をかけることができる。これにより、移動体の利用者や第三者などが、記録媒体に記録された削除されたくない重要なデータなどを勝手に削除したり、該データに上書きして他のデータを記録したりするのを防止することができるという効果が得られる。
〔形態6〕 更に、形態6の映像管理システムは、形態4に記載の映像管理システムにおいて、前記映像記録装置は、前記アクセス制限された記録データの送信後に、該送信後の記録データを削除する記録データ削除手段を備える。
このような構成であれば、例えば、映像記録装置を、移動体の利用者には不要であって、情報処理装置の管理者側で管理したい地域及び時間帯の映像を撮影し、その地域映像データを記録するような形態で用いる場合に、情報処理装置に送信済みの地域映像データが、映像記録装置の記録媒体から(自動で)削除されるので、不要な地域映像データが記録媒体の記憶容量を圧迫するのを防ぐことができるという効果が得られる。
〔形態7〕 更に、形態7の映像管理システムは、形態2乃至6のいずれか1に記載の映像管理システムにおいて、前記映像記録装置は、前記移動体の移動速度の情報を取得する移動速度情報取得手段を備え、前記撮影制御手段は、前記移動速度情報取得手段で取得した移動速度の情報に基づき前記撮影手段が映像を撮影するときのフレームレートを制御するようになっている。
このような構成であれば、移動速度情報取得手段によって速度情報が取得されると、撮影制御手段によって、取得した速度情報に基づき撮影手段で映像を撮影時のフレームレートが制御される。例えば、移動体の速度が比較的低速度のときはフレームレートを下げ、比較的高速度のときはフレームレートを上げるなどしてフレームレートを制御する。これにより、適切な画質の映像を撮影することができると共に、記録媒体に記録される映像データのデータ量をフレームレートを均一にしたときと比較して低減することができるという効果が得られる。
〔形態8〕 更に、形態8の映像管理システムは、形態2乃至7のいずれか1に記載の映像管理システムにおいて、前記映像記録装置は、前記移動体の動作に係る動作情報を取得する動作情報取得手段と、前記動作情報取得手段で取得した動作情報に基づき、前記移動体に対する事故の発生を予測する事故発生予測手段と、を備え、前記撮影制御手段は、前記事故発生予測手段で事故の発生を予測したときに、前記撮影手段に所定時間の映像を撮影させるようになっており、前記映像記録手段は、前記撮影して得られた映像データである事故予測映像データを、少なくとも前記位置情報取得手段で取得した位置情報と前記時刻情報取得手段で取得した時刻情報とに対応付けて前記記録媒体に記録するようになっている。
このような構成であれば、動作情報取得手段で動作情報が取得されると、該取得された動作情報に基づき事故発生予測手段で事故の発生が予測される。撮影制御手段は、事故が発生することが予測された場合に、撮影手段に所定時間(例えば、事故発生の前後30秒)の映像を撮影させる。この撮影により得られた事故予測映像データは、映像記録手段によって、撮影期間において位置情報取得手段で所得される位置情報と時刻情報取得手段で取得される時刻情報とに対応付けて記録媒体に記録される。
つまり、映像記録装置に、ドライブレコーダとしての機能を兼用させることができるという効果が得られる。
ここで、上記動作情報取得手段は、加速度センサ、ジャイロなどを備えており、上記動作情報は、加速度センサによって検出される加速度の情報、ジャイロなどによって検出される移動体の姿勢の情報などが該当する。事故発生予測手段は、例えば、加速度センサによって得られる加速度が急激な変化をしたときに事故が発生すると予測する。
〔形態9〕 更に、形態9の映像管理システムは、形態2乃至8のいずれか1に記載の映像管理システムにおいて、前記映像記録装置は、前記所定の通信回線を介して前記撮影条件情報の更新要求を受信する更新要求受信手段と、該更新要求受信手段で受信した更新要求に応じて、前記撮影条件情報記憶手段に記憶された撮影条件情報を更新する撮影条件更新手段と、を備え、前記所定の通信回線を介して前記撮影条件情報の更新内容を含む該撮影条件情報の更新要求を前記映像記録装置に送信する更新要求送信手段を備える。
このような構成であれば、遠隔にある所定の装置から、映像記録装置の撮影条件情報記憶手段に記憶された撮影条件情報を更新することができる。
例えば、地域映像データを管理する管理者側は、移動体に搭載された映像記録装置の撮影条件情報記憶手段に記憶された撮影条件情報を、遠隔いある装置において、所望の地域及び時間帯の情報を含む内容に更新することができる。
つまり、遠隔から撮影条件情報を更新できると共に、事象の発生などに応じて、撮影をする地域や時間帯を自由に変更することができるという効果が得られる。
例えば、ひき逃げ事故が発生したときに、その近辺を走行する本形態のシステムに対応する車両に搭載された映像記録装置に対して、事故発生現場から犯人の逃走するであろうルートを含む地域及び犯人の乗った車両が逃走する時間帯の情報を含む撮影条件情報へと更新する更新要求を送信し、撮影条件情報記憶手段に記憶された撮影条件情報を更新させることで、逃走車両の探索網を強化することができる。
〔形態10〕 更に、形態10の映像管理システムは、形態2乃至9のいずれか1に記載の映像管理システムにおいて、前記移動体は車両であり、前記情報処理装置は警察の管理下にある装置であり、前記撮影を行う地域の情報は犯罪の発生する確率の比較的高い地域の情報を含み、前記撮影を行う時間帯の情報は犯罪の発生する確率の比較的高い時間帯の情報を含む。
このような構成であれば、例えば、映像記録装置を搭載する車両として、パトカー、タクシー、バス、宅配業者の車などを選択し、撮影条件情報に、撮影を行う地域の情報として前記車両の移動範囲内における誘拐や放火などの犯罪の発生率の高い地域の情報を、撮影を行う時間帯の情報として犯罪の発生率の高い時間帯の情報を含ませることが可能である。
これにより、前記車両が撮影条件情報の示す地域に移動したときに、その時刻が同条件の示す時間帯内に含まれるときは、撮影手段で例えば車両周辺の映像を撮影し、該撮影によって得られた地域映像データを、撮影した地域の情報、撮影期間における時刻情報(例えば、撮影開始時刻及び撮影終了時刻)と対応付けて記録媒体に記録することができる。更に、警察の管理下にある情報処理装置からの取得要求に応じて、記録媒体に記録された地域映像データを、所定の通信回線を介して前記情報処理装置に送信することができる。
これにより、犯罪の発生する地域を監視することが可能であり、撮影時間帯に犯罪が発生したときにその映像を撮影し、その映像データを記録することが可能となる。つまり、本システムを、監視による犯罪発生の抑止や、犯罪発生時の映像データによる迅速な事件解決などに役立てることが可能となる。
〔形態11〕 また、上記目的を達成するために、形態11の映像記録制御プログラムは、映像を撮影可能な撮影手段を備え、該撮影手段によって撮影して得られる映像データを記録媒体に記録する映像記録装置において実行される映像記録制御プログラムであって、
前記映像記録装置は、映像を撮影する地域の情報及び映像を撮影する時間帯の情報を含む撮影条件情報が記憶された撮影条件情報記憶手段と、マイクロコンピュータとを備えており、位置情報を取得する位置情報取得ステップと、時刻情報を取得する時刻情報取得ステップと、前記位置情報取得ステップで取得した現在の位置情報と前記時刻情報取得ステップで取得した現在の時刻情報とが、前記撮影条件情報記憶手段に記憶された前記撮影条件情報の示す条件を満足すると判定したときに、前記撮影手段に映像を撮影させる撮影制御ステップと、該撮影により得られた映像データである地域映像データを、少なくとも、撮影を行った地域の情報と、撮影期間において前記時刻情報取得ステップで取得される時刻情報とを含む記録内容情報に対応付けて前記記録媒体に記録する映像記録ステップとからなる処理を前記マイクロコンピュータに実行させるためのプログラムを含む。
このような構成であれば、マイクロコンピュータによってプログラムが読み取られ、読み取られたプログラムに従ってマイクロコンピュータが処理を実行すると、形態1の映像記録装置と同等の作用および効果が得られる。
〔形態12〕 また、上記目的を達成するために、形態12の映像記録制御プログラムは、映像を撮影可能な撮影手段を備え、該撮影手段によって撮影して得られる映像データを記録媒体に記録する映像記録装置の搭載された移動体と、前記映像記録装置において記録された映像データを管理する情報処理装置とを備えた映像管理システムにおける、前記映像記録装置において実行される映像記録制御プログラムであって、前記映像記録装置と前記情報処理装置とは所定の通信回線を介して互いにデータ通信可能に接続されていると共に、前記映像記録装置は、映像を撮影する地域の情報及び映像を撮影する時間帯の情報を含む撮影条件情報が記憶された撮影条件情報記憶手段と、マイクロコンピュータとを備えており、位置情報を取得する位置情報取得ステップと、時刻情報を取得する時刻情報取得ステップと、前記位置情報取得ステップで取得した現在の位置情報と前記時刻情報取得ステップで取得した現在の時刻情報とが、前記撮影条件情報記憶手段に記憶された前記撮影条件情報の示す条件を満足すると判定したときに、前記撮影手段に映像を撮影させる撮影制御ステップと、前記撮影手段で撮影して得られた映像データである地域映像データを、少なくとも、撮影を行った地域の情報と、撮影期間において前記時刻情報取得ステップで取得される時刻情報とを含む記録内容情報に対応付けて記録媒体に記録する映像記録ステップと、前記所定の通信回線を介して情報処理装置から前記地域映像データの取得要求を受信する映像取得要求受信ステップと、前記映像取得要求受信ステップで受信した取得要求に応じて、前記所定の通信回線を介して前記映像記録ステップで記録された前記地域映像データを前記情報処理装置に送信する映像データ送信ステップとからなる処理を前記マイクロコンピュータに実行させるためのプログラムを含む。
このような構成であれば、マイクロコンピュータによってプログラムが読み取られ、読み取られたプログラムに従ってマイクロコンピュータが処理を実行すると、形態2の映像管理システムにおける映像記録装置と同等の作用および効果が得られる。
〔形態13〕 また、上記目的を達成するために、形態13の映像記録制御方法は、映像を撮影可能な撮影手段を備え、該撮影手段によって撮影して得られる映像データを記録媒体に記録する映像記録装置において用いられる映像記録制御方法であって、前記映像記録装置は、映像を撮影する地域の情報及び映像を撮影する時間帯の情報を含む撮影条件情報が記憶された撮影条件情報記憶手段を備えており、位置情報を取得する位置情報取得ステップと、時刻情報を取得する時刻情報取得ステップと、前記位置情報取得ステップで取得した現在の位置情報と前記時刻情報取得ステップで取得した現在の時刻情報とが、前記撮影条件情報記憶手段に記憶された前記撮影条件情報の示す条件を満足すると判定したときに、前記撮影手段に映像を撮影させる撮影制御ステップと、該撮影により得られた映像データである地域映像データを、少なくとも、撮影を行った地域の情報と、撮影期間において前記時刻情報取得ステップで取得される時刻情報とを含む記録内容情報に対応付けて前記記録媒体に記録する映像記録ステップと、を含む。
これによって、形態1の映像記録装置と同等の作用及び効果が得られる。
〔形態14〕 また、上記目的を達成するために、形態14の映像記録制御方法は、映像を撮影可能な撮影手段を備え、該撮影手段によって撮影して得られる映像データを記録媒体に記録する映像記録装置の搭載された移動体と、前記映像記録装置において記録された映像データを管理する情報処理装置とを備えた映像管理システムにおける、前記映像記録装置において用いられる映像記録制御方法であって、前記映像記録装置と前記情報処理装置とは所定の通信回線を介して互いにデータ通信可能に接続されていると共に、前記映像記録装置は、映像を撮影する地域の情報及び映像を撮影する時間帯の情報を含む撮影条件情報が記憶された撮影条件情報記憶手段を備えており、位置情報を取得する位置情報取得ステップと、時刻情報を取得する時刻情報取得ステップと、前記位置情報取得ステップで取得した現在の位置情報と前記時刻情報取得ステップで取得した現在の時刻情報とが、前記撮影条件情報記憶手段に記憶された前記撮影条件情報の示す条件を満足すると判定したときに、前記撮影手段に映像を撮影させる撮影制御ステップと、前記撮影手段で撮影して得られた映像データである地域映像データを、少なくとも、撮影を行った地域の情報と、撮影期間において前記時刻情報取得ステップで取得される時刻情報とを含む記録内容情報に対応付けて記録媒体に記録する映像記録ステップと、前記所定の通信回線を介して情報処理装置から前記地域映像データの取得要求を受信する映像取得要求受信ステップと、前記映像取得要求受信ステップで受信した取得要求に応じて、前記所定の通信回線を介して前記映像記録ステップで記録された前記地域映像データを前記情報処理装置に送信する映像データ送信ステップと、を含む。
これによって、形態2の映像管理システムにおける映像記録装置と同等の作用及び効果が得られる。
以下、本発明に係る映像記録装置、映像管理システム、映像記録制御プログラム及び映像記録制御方法の実施の形態を、図面に基づき説明する。図1〜図13は、本発明に係る映像記録装置、映像管理システム、映像記録制御プログラム及び映像記録制御方法の実施の形態を示す図である。
まず、図1に基づき、本発明に係る映像管理システム1の概略構成を説明する。ここで、図1は、本発明に係る映像管理システム1の概略構成を示すブロック図である。
映像管理システム1は、図1に示すように、予め決められた地域及び時間帯において映像を撮影する他、事故の発生を予測し、事故発生が予測されたときに映像を撮影し、更に、撮影によって得られた映像データを記録媒体に記録する映像記録装置100と、映像記録装置100の記録処理を制御すると共に映像記録装置100で記録された映像データを取得して管理する情報処理装置200と、携帯電話の基地局である基地局300と、ネットワーク400とを含んで構成される。
映像記録装置100と情報処理装置200とは、基地局300及びネットワーク400を介して、互いにデータ通信可能に接続されている。更に、映像記録装置100は、位置情報の測定のためにGPS衛星500からの電波を受信可能に構成されている。
なお、図1においては、映像記録装置100が1台しか示されていないが、これに限らず、用途に応じて1〜複数台の映像記録装置100によって構成される。また、像記録装置100は、航空機、船舶、車両等の移動体に搭載されて使用される装置であり、実際は移動体に搭載された状態でシステムに参加することになる。
また、図1においては、情報処理装置200が1台しか示されていないが、これに限らず、映像記録装置100の搭載された移動体の数などに応じて複数台で構成される場合もある。
次に、図2に基づき、映像記録装置100のハードウェア構成を説明する。
図2は、映像記録装置100のハードウェア構成を示すブロック図である。
映像記録装置100は、図2に示すように、組み込みプロセッサ50と、GPSモジュール70と、速度検出器71と、加速度センサ72と、カメラモジュール73と、無線通信モジュール74と、記録媒体75と、RAM76と、ROM77とを含んで構成される。
組み込みプロセッサ50は、記録媒体75やROM77等に記憶された各種プログラムを実行するCPU(Central Processing Unit)51と、日時を測定する時計機能を有したチップであるRTC(Real Time Clock)52と、アナログのデータをデジタルのデータに変換する機能を有したチップであるADC(Analog to Digital Converter)53と、組み込みプロセッサ50とカメラモジュール73との間のデータの送受信を可能とするCameraI/F(interface)54とを含んで構成される。
組み込みプロセッサ50は、更に、組み込みプロセッサ50と無線通信モジュール74との間のデータの送受信を可能とする通信I/F55と、組み込みプロセッサ50と記録媒体75との間のデータの送受信を可能とするMediaI/F56と、組み込みプロセッサ50とRAM(Random Access Memory)との間のデータの送受信を可能とするRAMI/F57と、組み込みプロセッサ50とROM(Read Only Memory)77との間のデータの送受信を可能とするROMI/F58とを含んで構成される。
更に、組み込みプロセッサ50の各構成要素51〜58は、バス59を介して各構成要素間でデータの送受信が可能に接続されている。
GPSモジュール70は、GPS衛星500からの電波を受信し、該受信した電波に基づき映像記録装置100(移動体)の現在位置情報を取得する。従って、GPS衛星からの電波を受信するためのアンテナを備えている。
速度検出器71は、移動体が速度検出機能を備えていればその速度信号を受信して、該速度信号から速度情報を検出する。移動体が速度検出機能を有していない場合は、移動体の推進器からの情報や該推進器によって回転駆動する駆動部の回転速度情報などを取得し、該取得した情報から移動体の速度情報を検出する。
加速度センサ72は、移動体に加わった加速度を検出するセンサであり、例えば、加速度が加わったときのばねの変形や振動の変化などから加速度を検出する。
カメラモジュール73は、映像を撮影可能なビデオカメラと、該ビデオカメラの姿勢を変更する機構などとを含んで構成される。本実施の形態において、ビデオカメラは、CMOS型の撮像素子を有するイメージセンサと、該撮像素子に被写体からの光を集光するレンズと、露光時間を制御する電子シャッタ機構と、イメージセンサから出力される画素データ(デジタルのRAWデータ)から撮像画像データ(デジタルのカラー画像データ)を生成する映像処理回路とを含むデジタルビデオカメラから構成される。また、デジタルビデオカメラであれば静止画の撮影も可能である。
無線通信モジュール74は、無線によりインターネットなどのパケット交換網に接続可能な公知の携帯電話と同様の無線通信機能を有しており、CPU51からの指令に応じて、無線通信によって基地局300と接続し、該基地局300を介してネットワーク400に接続された情報処理装置200とデータの送受信を行う。従って、無線通信のためのアンテナを備えている。
記録媒体75は、主にカメラモジュール73で撮影して得られた映像データを記録する記録媒体であり、比較的大容量のHDD(Hard disk drive)や、着脱可能なカード型の不揮発性メモリ(メモリドライブとセット)などから構成される。
RAM76は、揮発性メモリから構成され、CPU51が、ROM77に記憶されたプログラムを実行するときに使用される。RAM76には、ROM77に記憶されたプログラムや該プログラムの実行に必要なデータなどが読み込まれる。
ROM77は、不揮発性のメモリから構成され、映像記録装置100の動作を制御するための各種プログラムが記憶されている他、プログラムの実行に必要なデータが記憶されている。
具体的に、ROM77には、各種制御プログラムの他に、カメラモジュール73によって撮影を行う地域の情報及び撮影を行う時間帯の情報とが組みになった撮影条件データ、事故の発生を予測するための加速度に対する閾値などが記憶されている。
ここで、撮影条件データは、撮影条件毎に設定されるID番号と、撮影を行う地域を特定する位置情報と、撮影を行う時間帯の情報とを含むデータである。なお、撮影条件データは、1つの地域に限らず、複数の地域や時間帯にそれぞれ対応するものが記憶されることもある。
次に、図3に基づき、映像記録装置100の機能構成を説明する。
図3は、映像記録装置100の機能構成を示すブロック図である。
映像記録装置100の機能構成は、図3に示すように、撮影制御部10と、事故発生予測部11と、映像記録部12と、要求データ受信部13と、映像データ送信部14と、送信済データ削除部15と、アクセス制御部16と、撮影条件データ更新部17とを含んで構成される。
撮影制御部10は、GPSモジュール70から入力される位置情報(○○県××市△△町□□番地・・・)と、RTC52から入力される時刻情報(☆年○月×日△時□分)と、ROM77に記憶された撮影条件データとを比較し、位置情報及び時刻情報が撮影条件データの示す条件を満足しているか否かを判定し、満足している場合に、CameraI/F54を介して、カメラモジュール73に指令(コマンド)を与えて、該カメラモジュール73に映像の撮影を開始させる。なお、撮影される映像は、カメラモジュール73の移動体に対する設置位置や、姿勢(撮影方向)、画角(レンズの種類)などに応じて異なるが、予め所望の映像が得られるようにこれらを設定しておく。また、撮影条件データは、予めRAM76に読み込んでおいてもよい。
また、撮影制御部10は、カメラモジュール73が映像を撮影中において、GPSモジュール70から入力される位置情報(○○県××市△△町□□番地・・・)と、RTC52から入力される時刻情報(☆年○月×日△時□分)と、ROM77に記憶された撮影条件データとを比較し、位置情報及び時刻情報が撮影条件データの示す条件を満足しているか否かを判定し、満足しなくなった場合に、CameraI/F54を介して、カメラモジュール73に指令を与えて、該カメラモジュール73に映像の撮影を終了させる。
また、撮影制御部10は、速度検出器71からの速度情報を取得し、該速度情報に基づきカメラモジュール73のフレームレートを制御する。具体的に、移動体が高速移動時にフレームレートが基準(例えば、30[fps])より高くなるように制御し、低速移動時にフレームレートが基準より低くなるように制御する。
また、撮影制御部10は、事故発生予測部11から事故が発生するとの予測結果を受信したときに、CameraI/F54を介して、カメラモジュール73に指令を与えて、該カメラモジュール73に映像の撮影を開始させる。そして、予め設定された時間が経過したときに、CameraI/F54を介して、カメラモジュール73に指令を与えて、該カメラモジュール73に映像の撮影を終了させる。
事故発生予測部11は、加速度センサ72から入力される加速度の情報と、ROM77に記憶された加速度の閾値とを比較し、加速度が閾値を超えた場合に、事故が発生すると予測し、この予測結果を撮影制御部10に出力する。具体的には、急減速(急ブレーキ)又は急加速(急発進)がされたときに、事故が発生すると予測する。
映像記録部12は、撮影制御部10からの撮影開始の通知(映像の種別も通知する)に応じて、CameraI/F54を介して、カメラモジュール73における撮影によって得られた映像データをフレーム単位に受信し、受信した映像データをMediaI/F56を介して、記録媒体75に記録する。このとき、撮影制御部10から映像データに対応する位置情報を取得し、該取得した位置情報と映像データとを組にして(以下、このデータを位置対応映像データと称す)記録媒体75に記録する。
また、映像記録部12は、撮影制御部10からの撮影終了の通知に応じて、同撮影制御部10から、開始時刻情報及び終了時刻情報を受け取り、情報番号(映像データ毎に付される通し番号)、映像の種別を示す情報(地域映像、事故予測映像などの映像種別を示す情報(地域映像の場合は地域の識別情報も含む))、撮影開始時刻(年月日及び時分)、撮影終了時刻(年月日及び時分)及び記録媒体75における位置対応映像データの格納アドレスの情報を組にした撮影内容情報を生成し、これを記録媒体75に記録する。
ここで、撮影内容情報は、位置対応映像データのインデックスとしての役割を有する。
以下、映像種別が地域映像を示す映像データを地域映像データと称し、映像種別が事故予測映像を示す映像データを事故予測映像データと称す。
要求データ受信部13は、情報処理装置200から無線通信モジュール74において受信した各種要求データを通信I/F55を介して取得し、該取得した要求データをそれぞれに対応する機能部へと出力する。
ここで、要求データには、記録媒体75に記録された映像データの取得要求である映像取得要求データ、記録媒体75に記録された映像データに対してプロテクトをかけることを要求するプロテクト要求データ及びROM77に記憶された撮影条件データの更新要求である撮影条件更新要求データがある。
そして、要求データ受信部13は、映像取得要求データを映像データ送信部14に出力し、プロテクト要求データをアクセス制御部16に出力し、撮影条件更新要求データを撮影条件データ更新部17に出力する。
映像データ送信部14は、要求データ受信部13から入力された映像取得要求データに基づき、MediaI/F56を介して記録媒体75から、映像取得要求データによって指定された映像データ(撮影内容情報+位置対応映像データ)を取得し、該取得した映像データを通信I/F55を介して、要求元の情報処理装置200に送信する。
送信済データ削除部15は、その機能を実行するか否かを設定することができ、実行すると設定されている場合は、映像データ送信部14によって送信された映像データを、記録媒体75から削除する。
アクセス制御部16は、要求データ受信部13から入力されたプロテクト要求データに基づき、該プロテクト要求データよって指定された映像データに対してアクセス制限をかける。具体的には、移動体の操作者などが該当の映像データを削除できないようにする。
撮影条件データ更新部17は、要求データ受信部13から入力された撮影条件更新要求データに基づき、ROM77に記憶された撮影条件データを更新する。具体的に、記憶されている撮影条件データの削除や、新しい撮影条件データの追加などを行う。
なお、上記各機能部の機能は、CPU51が各種専用のプログラムを実行することで実現されるもので、プログラムの実行による演算処理のみによって実現されるもの、プログラムの実行によってハードウェアを制御することによって実現されるものなどが混在する。
次に、図4に基づき、情報処理装置200のハードウェア構成を説明する。
図4は、情報処理装置200のハードウェア構成を示すブロック図である。
情報処理装置200は、図4に示すように、各種プログラムを実行するCPU80と、CPU80とROM82との間のデータの送受信を可能とするROMI/F81と、CPU80で実行される各種プログラムやプログラムの実行に必要なデータが記憶された不揮発性メモリから構成されるROM82と、CPU80とRAM84との間のデータの送受信を可能とするRAMI/F83と、CPU80が実行するプログラムやプログラムの実行に必要なデータを記憶するための揮発性のメモリから構成されたRAM84と、CPU80とHDD86との間のデータの送受信を可能とするMediaI/F85と、HDD86と、CPU80と通信モジュール88との間のデータの送受信を可能とする通信I/F87と、ネットワーク400及び基地局300を介して、映像記録装置100とデータの送受信を行う通信モジュール88とを含んで構成される。
また、情報処理装置200は、図示しないが、各種入出力I/Fを介して、CRTまたはLCDモニター等の表示装置、操作パネル、マウス、キーボード等の入力装置などが接続されている。
次に、図5に基づき、情報処理装置200の機能構成を説明する。
図5は、情報処理装置200の機能構成を示すブロック図である。
情報処理装置200の機能構成は、図5に示すように、映像取得要求データ送信部20と、映像データ受信部21と、映像データ解析部22と、プロテクト要求データ送信部23と、撮影条件更新要求データ送信部24とを含んで構成される。
映像取得要求データ送信部20は、入力装置を介したユーザからの映像データの取得要求指示に応じて、該取得要求指示で指定される撮影内容の映像データの取得要求である映像取得要求データを生成し、該生成した映像取得要求データを、通信I/F87及び通信モジュール88を介して、映像記録装置100に送信する。
具体的に、取得対象の映像記録装置100のIPアドレス、情報処理装置200のIPアドレス、取得したい映像データの指定情報(以下、映像指定情報と称す)などを含む映像取得要求データを生成して、これを送信する。なお、映像指定情報には、映像の種別情報が含まれている。
映像データ受信部21は、通信モジュール88において受信された映像データを通信I/F87を介して取得し、該取得した映像データをMediaI/F85を介してHDD86に記憶する。
映像データ解析部22は、入力装置を介したユーザからの解析指示に応じて、HDD86に記憶された映像データを解析し、その解析結果をHDD86に記憶する。例えば、探索する画像とのパターンマッチングなどを行う。
また、映像データ解析部22は、外部の別の情報処理装置などからの要求に応じて、解析結果を、通信I/F87及び通信モジュール88を介して外部の装置へと送信する。
プロテクト要求データ送信部23は、入力装置を介したユーザからの特定の映像データに対するプロテクト要求指示に応じて、プロテクト要求指示によって指定される映像データのプロテクト要求であるプロテクト要求データを生成し、該生成したプロテクト要求データを、通信I/F87及び通信モジュール88を介して、映像記録装置100に送信する。
具体的に、対象の映像記録装置100のIPアドレス、情報処理装置200のIPアドレス、映像指定情報などを含むプロテクト要求データを生成して、これを送信する。
撮影条件更新要求データ送信部24は、入力装置を介したユーザからの撮影条件データの更新要求指示に応じて、該更新要求指示の示す更新内容への更新要求である撮影条件更新要求データを生成し、該生成した撮影条件更新要求データを、通信I/F87及び通信モジュール88を介して、映像記録装置100に送信する。
具体的に、対象の映像記録装置100のIPアドレス、情報処理装置200のIPアドレス、更新内容の情報(以下、更新内容情報と称す)などを含む撮影条件更新要求データを生成し、これを送信する。
次に、図6に基づき、映像処理装置100の撮影制御部10における地域映像の撮影制御処理の流れを説明する。ここで、図6は、撮影制御部10における地域映像の撮影制御処理を示すフローチャートである。
CPU51によって専用のプログラムが実行され、地域映像の撮影制御処理が開始されると、まず、ステップS100に移行する。
ステップS100では、撮影制御部10において、GPSモジュール70から位置情報を取得して、ステップS102に移行する。
ステップS102では、撮影制御部10において、RTC52から時刻情報を取得して、ステップS104に移行する。
ステップS104では、撮影制御部10において、ROM/IF58を介して、ROM77から撮影条件データを取得して、ステップS106に移行する。
ここで、予め撮影条件データをRAM76に読み出してある場合は、撮影制御部10は、RAM/IF57を介して、RAM76から撮影条件データを取得する。
ステップS106では、撮影制御部10において、ステップS100で取得した位置情報及びステップS102で取得した時刻情報と、撮影条件データに含まれる地域情報及び時間帯情報とを比較して、ステップS108に移行する。
なお、ROM77に記憶されている全ての撮影条件データとの比較処理を行う。例えば、5つの地域に対応する5つの撮影条件データがある場合は、これら5つの撮影条件データとの比較処理を行う。
また、比較処理は、具体的に、撮影条件データに含まれる撮影を行う地域を特定する位置情報と、上記取得した位置情報とを比較し、撮影条件データに含まれる撮影を行う時間帯の情報と、上記取得した時刻情報とを比較する。
ステップS108では、撮影制御部10において、ステップS106の比較結果に基づき、上記取得した位置情報及び時刻情報が、撮影条件データの示す条件を満足するか否かを判定し、条件を満足すると判定した場合(Yes)は、ステップS110に移行し、そうでない場合(No)は、ステップS118に移行する。
ここで、条件を満足するか否かの判定は、地域を特定する位置情報の中に上記取得した位置情報と一致するものがあり、且つ上記取得した時刻情報が、撮影を行う時間帯に含まれるときは、条件を満足すると判定し、どちらか一方でも当てはまらなかったときは、条件を満足していないと判定する。
ステップS110に移行した場合は、撮影制御部10において、速度検出器71から移動体の速度情報を取得して、ステップS112に移行する。
ステップS112では、撮影制御部10において、ステップS110で取得した速度情報に基づき、カメラモジュール73の撮影時のフレームレートを決定し、CameraI/F54を介して、決定したフレームレートでの撮影を行うようにカメラモジュール73に設定して、ステップS114に移行する。
ステップS114では、撮影制御部10において、CameraI/F54を介して、撮影開始命令をカメラモジュール73に送信し、該カメラモジュール73に撮影を開始させてステップS116に移行する。
ステップS116では、撮影制御部10において、撮影を開始時の時刻情報をRTC52から取得して、ステプS100に移行する。
一方、ステップS108において、条件を満足していなくてステップS118に移行した場合は、撮影制御部10において、カメラモジュール73は撮影中か否かを判定し、撮影中であると判定した場合(Yes)は、ステップS120に移行し、そうでない場合(No)は、ステップS100に移行する。
ステップS120に移行した場合は、撮影制御部10において、CameraI/F54を介して、撮影終了命令をカメラモジュール73に送信し、該カメラモジュール73に撮影を終了させてステップS122に移行する。
ステップS122では、撮影制御部10において、撮影を終了時の時刻情報をRTC52から取得して、ステップS100に移行する。
次に、図7に基づき、映像処理装置100の事故発生予測部11における予測処理及び撮影制御部10における事故予測映像の撮影制御処理の流れを説明する。ここで、図7は、事故発生予測部11における予測処理及び撮影制御部10における事故予測映像の撮影制御処理を示すフローチャートである。
CPU51によって専用のプログラムが実行され、撮影制御処理が開始されると、まず、ステップS200に移行する。
ステップS200では、事故発生予測部11において、加速度センサ72から移動体の加速度を取得して、ステップS202に移行する。
ステップS202では、事故発生予測部11において、ROMI/F58を介して、ROM77に記憶された加速度の閾値を取得して、ステップS204に移行する。
ステップS204では、事故発生予測部11において、ステップS200で取得した加速度と、ステップS202で取得した閾値とを比較して、ステップS206に移行する。
ステップS206では、事故発生予測部11において、ステップS204の比較結果に基づき、加速度が閾値を超えたか否かを判定し、超えたと判定した場合(Yes)は、ステップS208に移行し、そうでない場合(No)は、ステップS200に移行する。
ステップS208では、事故発生予測部11において、ステップS206の判定結果から事故が発生すると予測し、該予測結果を撮影制御部10に出力して、ステップS210に移行する。
ステップS210に移行した場合は、撮影制御部10において、事故が発生するとの予測結果に応じて、CameraI/F54を介して、撮影開始命令をカメラモジュール73に送信し、該カメラモジュール73に撮影を開始させてステップS212に移行する。
ステップS212では、撮影制御部10において、撮影開始時の時刻情報をRTC52から取得して、ステップS214に移行する。
ステップS214では、撮影制御部10において、撮影開始から所定時間を経過したか否かを判定し、所定時間を経過したと判定した場合(Yes)は、ステップS216に移行し、そうでない場合(No)は、所定時間を経過するまで判定処理を繰り返す。
ステップS216に移行した場合は、撮影制御部10において、CameraI/F54を介して、撮影終了命令をカメラモジュール73に送信し、該カメラモジュール73に撮影を終了させてステップS218に移行する。
ステップS218では、撮影制御部10において、撮影を終了時の時刻情報をRTC52から取得して、ステップS200に移行する。
次に、図8に基づき、映像記録装置100における映像記録部12における映像記録処理の流れを説明する。ここで、図8は、映像記録部12における映像記録処理を示すフローチャートである。
CPU51によって専用のプログラムが実行され、映像記録処理が開始されると、まず、ステップS300に移行する。
ステップS300では、映像記録部12において、撮影制御部10からの地域映像の撮影開始通知の有無に基づき、地方映像の撮影が開始されたか否かを判定し、開始されたと判定した場合(Yes)は、ステップS302に移行し、そうでない場合(No)は、ステップS314に移行する。
ステップS302に移行した場合は、映像記録部12において、CameraI/F54を介して、カメラモジュール73で撮影して得られた映像データをフレーム単位に取得して、ステップS304に移行する。
ステップS304では、映像記録部12において、撮影制御部10から時系列の位置情報を取得し、該位置情報と映像データとを対応付けて、MediaI/F56を介して記録媒体75に記録して、ステップS306に移行する。
ステップS306では、映像記録部12において、撮影制御部10からの撮影終了通知の有無に基づき、撮影が終了したか否かを判定し、終了したと判定した場合(Yes)は、ステップS308に移行し、そうでない場合(No)は、ステップS302に移行する。
ステップS308に移行した場合は、映像記録部12において、撮影制御部10から、映像の種別を示す情報(ここでは、地域映像を示す情報で且つどの地域かを特定する情報)、撮影の開始時刻情報及び終了時刻情報を取得して、ステップS310に移行する。
ステップS310では、映像記録部12において、ステップS308で取得した情報に、情報番号及び映像データの格納アドレス情報を付加して撮影内容情報を生成して、ステップS312に移行する。
ステップS312では、映像記録部12において、ステップS310で生成した撮影内容情報を、MediaI/F56を介して記録媒体75に記録して、ステップS300に移行する。
一方、ステップS300において、地域映像の撮影が開始されずにステップS314に移行した場合は、映像記録部12において、撮影制御部10からの事故予測映像の撮影開始通知の有無に基づき、事故予測映像の撮影が開始されたか否かを判定し、開始されたと判定した場合(Yes)は、ステップS316に移行し、そうでない場合(No)は、ステップS300に移行する。
ステップS316に移行した場合は、映像記録部12において、CameraI/F54を介して、カメラモジュール73で撮影して得られた映像データをフレーム単位に取得して、ステップS318に移行する。
ステップS318では、映像記録部12において、撮影制御部10から時系列の位置情報を取得し、該位置情報と映像データとを対応付けて、MediaI/F56を介して記録媒体75に記録して、ステップS320に移行する。
ステップS320では、映像記録部12において、撮影制御部10からの撮影終了通知の有無に基づき、撮影が終了したか否かを判定し、終了したと判定した場合(Yes)は、ステップS322に移行し、そうでない場合(No)は、ステップS316に移行する。
ステップS322に移行した場合は、映像記録部12において、撮影制御部10から、映像の種別を示す情報(ここでは、事故予測映像であることを示す情報)、撮影の開始時刻情報及び終了時刻情報を取得して、ステップS324に移行する。
ステップS324では、映像記録部12において、ステップS322で取得した情報に、情報番号及び映像データの格納アドレス情報を付加して撮影内容情報を生成して、ステップS326に移行する。
ステップS326では、映像記録部12において、ステップS324で生成した撮影内容情報を、MediaI/F56を介して記録媒体75に記録して、ステップS300に移行する。
次に、図9に基づき、映像記録装置100における各種要求データに対応した動作処理の流れを説明する。ここで、図9は、映像記録部12における要求対応動作処理を示すフローチャートである。
CPU51によって専用のプログラムが実行され、要求対応動作処理が開始されると、まず、ステップS400に移行する。
ステップS400では、要求データ受信部13において、無線通信モジュール74において受信したデータに基づき、要求データを受信したか否かを判定し、受信したと判定した場合(Yes)は、ステップS402に移行し、そうでない場合(No)は、受信するまで判定処理を繰り返す。
ステップS402に移行した場合は、要求データ受信部13において、受信した要求データが映像取得要求データであるか否かを判定し、そうである場合(Yes)は、映像取得要求データを映像データ送信部14に出力してステップS404に移行し、そうでない場合(No)は、ステップS408に移行する。
ステップS408に移行した場合は、映像データ送信部14において、映像取得要求データに基づき、映像データの送信処理を実行してステップS410に移行する。
ステップS410では、要求データ受信部13において、映像データ送信部14からの通知の有無に基づき、映像データ送信処理が完了したか否かを判定し、完了したと判定した場合(Yes)は、ステップS400に移行し、そうでない場合(No)は、映像データ送信処理が完了するまで待機する。
一方、ステップS402において、受信した要求データが映像取得要求データではなくてステップS408に移行した場合は、要求データ受信部13において、受信した要求データがプロテクト要求データか否か判定し、そうである場合(Yes)は、プロテクト要求データをアクセス制御部16に出力してステップS410に移行し、そうでない場合(No)は、撮影条件更新要求データを撮影条件データ更新部17に出力してステップS414に移行する。
ステップS410に移行した場合は、アクセス制御部16において、プロテクト要求データから映像指定情報を抽出して、ステップS412に移行する。
ステップS412では、アクセス制御部16において、記録媒体75に記録された映像データのうち、ステップS410で抽出した映像指定情報から特定される映像データに対してアクセス制限を設定して、ステップS400に移行する。
また、ステップS408において、受信した要求データがプロテクト要求データではなくてステップS414に移行した場合は、撮影条件データ更新部17において、撮影条件更新要求データから更新内容情報を抽出して、ステップS416に移行する。
ステップS416では、撮影条件データ更新部17において、ステップS414で抽出した更新内容情報に基づき、ROM77に記憶された撮影条件データを更新して、ステップS400に移行する。
次に、図10に基づき、ステップS408で実行される映像データ送信処理の流れを説明する。ここで、図10は、映像データ送信部14の映像データ送信処理を示すフローチャートである。
ステップS408において、映像データ送信処理が実行されると、まずステップS500に移行し、映像データ送信部14において、映像取得要求データから映像指定情報を抽出して、ステップS502に移行する。
ステップS502では、映像データ送信部14において、MediaI/F56を介して、記録媒体75に記録された映像データの中から、ステップS500で抽出した映像指定情報で特定される映像データを読み出して、ステップS504に移行する。
ステップS504では、映像データ送信部14において、ステップS502で読み出した映像データを、通信I/F55及び無線通信モジュールを介して、映像取得要求データの送信元の情報処理装置200に送信して、ステップS506に移行する。
ステップS506では、映像データ送信部14において、送信済データの削除処理の実行設定がされているか否かを判定し、されていると判定した場合(Yes)は、ステップS508に移行し、そうでない場合(No)は、一連の処理を終了して元の処理に復帰する。
ステップS508に移行した場合は、映像データ送信部14において、映像データを送信したことを送信済データ削除部15に通知して、ステップS510に移行する。
ステップS510では、送信済データ削除部15において、ステップS504で送信した映像データを、記録媒体75から削除し、一連の処理を終了して元の処理に復帰する。
次に、図11に基づき、情報処理装置200における映像データ取得処理の流れを説明する。ここで、図11は、情報処理装置200の映像データ取得処理を示すフローチャートである。
CPU80によってROM82に記憶された専用のプログラムが実行され、映像データ取得処理が開始されると、まず、ステップS600に移行する。
ステップS600では、映像取得要求データ送信部20において、入力装置を介したユーザからの映像取得要求指示があったか否かを判定し、あったと判定した場合(Yes)は、ステップS602に移行し、そうでない場合(No)は、ステップS606に移行する。
ステップS602に移行した場合は、映像取得要求データ送信部20において、映像取得要求指示に基づき、当該情報処理装置200のIPアドレス、取得対象の映像記録装置100のIPアドレス、映像指定情報を含む映像取得要求データを生成して、ステップS604に移行する。
ステップS604では、映像取得要求データ送信部20において、ステップS602で生成した映像取得要求データを、通信I/F87及び通信モジュール88を介して、取得対象の映像記録装置100に向けて送信して、ステップS606に移行する。
ステップS606では、映像データ受信部21において、通信モジュール88の受信データに基づき、ステップS604で送信した映像取得要求データに対する映像データを受信したか否かを判定し、受信したと判定した場合(Yes)は、ステップS608に移行し、そうでない場合(No)は、受信するまで判定処理を繰り返す。
ステップS608に移行した場合は、映像データ受信部21において、受信した映像データを、MediaI/F85を介してHDD86に記憶して、ステップS600に移行する。
次に、図12に基づき、情報処理装置200におけるプロテクト要求送信処理及び撮影条件更新要求データ送信処理の流れを説明する。ここで、図12は、情報処理装置200におけるプロテクト要求送信処理及び撮影条件更新要求データ送信処理を示すフローチャートである。
CPU80によってROM82に記憶された専用のプログラムが実行され、プロテクト要求送信処理及び撮影条件更新要求データ送信処理が開始されると、まず、ステップS700に移行する。
ステップS700では、プロテクト要求データ送信部23において、入力装置を介したユーザからのプロテクト要求指示があったか否かを判定し、あったと判定した場合(Yes)は、ステップS702に移行し、そうでない場合(No)は、ステップS706に移行する。
ステップS702に移行した場合は、プロテクト要求データ送信部23において、プロテクト要求指示に基づき、当該情報処理装置200のIPアドレス、取得対象の映像記録装置100のIPアドレス、映像指定情報を含むプロテクト要求データを生成して、ステップS704に移行する。
ステップS704では、プロテクト要求データ送信部23において、ステップS702で生成したプロテクト要求データを、通信I/F87及び通信モジュール88を介して、対象の映像記録装置100に向けて送信して、ステップS700に移行する。
一方、ステップS700において、プロテクト要求指示がなくてステップS706に移行した場合は、撮影条件更新要求指示があったか否かを判定し、あったと判定した場合(Yes)は、ステップS708に移行し、そうでない場合(No)は、ステップS700に移行する。
ステップS708に移行した場合は、撮影条件更新要求データ送信部24において、撮影条件更新要求指示に基づき、当該情報処理装置200のIPアドレス、取得対象の映像記録装置100のIPアドレス、更新内容情報を含む撮影条件更新要求データを生成して、ステップS710に移行する。
ステップS710では、撮影条件更新要求データ送信部24において、ステップS708で生成した撮影条件更新要求データを、通信I/F87及び通信モジュール88を介して、対象の映像記録装置100に向けて送信して、ステップS700に移行する。
次に、図13に基づき、本実施の形態の映像管理システム1を、特定地域の監視業務に利用した場合の実際の動作を説明する。ここで、図13(a)は、撮影条件データの一例を示す図であり、(b)は、地域映像データの記録内容例を示す図である。
ここでは、本実施の形態の映像記録装置100を、パトカー、タクシー、バス(幼稚園の送迎バスなどを含む)、宅配車両(ピザの宅配などをする車両)などの特定地域内を頻繁に移動する車両に搭載する。
更に、情報処理装置200を警察又は警備会社等の管理下に置き、情報処理装置200によって、各車両に搭載された映像記録装置100において記録された指定地域の映像データを取得し、該取得した映像データを用いて特定地域内における犯罪の発生を監視する。
従って、撮影条件データにおける、撮影する地域として、例えば、過去の犯罪発生記録などを元に、対象車両の頻繁に走行する地域における、放火、誘拐、ひったくり、空き巣などの犯罪が発生しやすい地域を設定する。より具体的には、例えば、犯罪に遭いそうな人の行動エリア(例えば、スクールゾーン近辺の車道、通学・通勤路など)などを設定する。
また、撮影する時間帯として、例えば、上記犯罪が発生しやすい時間帯を設定する。そして、これら撮影する地域及び時間帯に対して、地域や時間帯ごとにユニークなID番号を対応付け、撮影条件データとしてROM77に記憶する。
具体的に、撮影条件データは、図13(a)に示すように、監視ID番号(ユニークな番号)、監視(撮影)する地域(以下、監視域と称す)を与える位置情報及び監視時間帯情報とを組にしたデータ構造を有する。
但し、警察や警備会社側で一方的に監視する地域を設定してしまうと、地域住民との衝突が発生する恐れがあるので、実際は、地域住民に対してきちんと説明を行い、地域住民との話し合いの元に決定するのが望ましい。
上記構造の撮影条件データを、各車両に搭載された映像記録装置100に記憶させるために、警察や警備会社のオペレータは、まず、入力装置を介して、情報処理装置200に撮影条件更新要求指示を入力する。例えば、専用のプログラムを実行して画面上に表示される専用の設定画面において、マウスやキーボードなどの入力装置を用いて更新内容情報(監視域を与える位置情報(以下、監視域情報と称す)及び監視時間帯情報)を設定し、GUIなどで画面上に設けられた更新指示ボタンなどを押下することで指示を入力する。ここでは、監視ID番号の付与や、更新対象の車両(映像記録装置100)の選別などは、専用のプログラムが自動的に行ってくれることとする。
情報処理装置200は、撮影条件更新要求指示が入力されると(ステップS706の「Yes」の分岐)、設定された監視域情報及び監視時間帯情報に監視ID番号を付与して更新内容情報を生成する。更に、該生成した更新内容情報に、更新要求コマンド、当該情報処理装置200のIPアドレス及び更新対象の映像記録装置100の送信先IPアドレス等の情報を付与して撮影条件更新要求データを生成し(ステップS708)、該生成した撮影条件更新要求データを、更新対象の映像記録装置100に送信する(ステップS710)。
一方、映像記録装置100は、情報処理装置200からの撮影条件更新要求データを受信すると(ステップS408の「No」の分岐)、受信した撮影条件更新要求データから更新内容情報を抽出し(ステップS414)、該抽出した更新内容情報に基づき、ROM77に記憶された撮影条件データを更新する(ステップS416)。
このようにして、撮影条件データが設定され、各車両が特定地域内の走行を開始すると、映像記録装置100は、GPSモジュール70によって取得される位置情報、及びRTC52によって取得される時刻情報と、ROM77に記憶された撮影条件データとを比較する(ステップS100〜S106)。この比較結果から、車両の走行位置が、監視地域情報に含まれる位置情報のいずれかと一致し且つ時刻情報が監視時間帯情報の時間帯内に含まれる場合は条件を満足していると判定する(ステップS108の「Yes」の分岐)。条件を満足している場合は、まず速度検出器71から速度情報を取得し(ステップS110)、該取得した速度情報に基づき、カメラモジュール73のフレームレートを速度情報に応じたレートに設定する。次に、カメラモジュール73に撮影開始コマンドを与えて、撮影を開始させる(ステップS114)。これにより、カメラモジュール73は、予め設定された撮影方向及び撮影範囲の映像の撮影を開始する。このとき、撮影を開始した時刻情報を取得する(ステップS116)。
監視地域映像の撮影が開始されると(ステップS300の「Yes」の分岐)、カメラモジュール73からフレーム単位に映像データを順次取得し(ステップS302)、取得した映像データに、該映像データの撮影が行われた位置情報を付与して、これを記録媒体75に記録する(ステップS304)。具体的に、図13(b)の752に示すように、車両の走行に応じて時々刻々と変化する位置情報(位置情報時系列データ)を映像データに付与した位置対応映像データを記録する。
映像記録装置100は、カメラモジュール73による撮影が開始されても、ステップS100〜ステップS108の処理を一定周期で繰り返し行う。そして、車両が監視地域内から外れるか、現在時刻が監視時間帯から外れるなどして条件が満足されなくなると(ステップS108の「No」の分岐)、撮影中のカメラモジュール73に対して撮影終了コマンドを与えて、撮影を終了させる(ステップS118〜S120)。このとき、撮影を終了した時刻情報を取得する(ステップS122)。
撮影が終了すると(ステップS306の「Yes」の分岐)、上記取得した撮影開始時刻情報及び撮影終了時刻情報(ここでは、撮影した年月日及び時刻の情報)と、映像の種別を示す情報と、映像データを記録したアドレスの情報とに対して、情報番号(ユニーク)を付与してなる撮影内容情報を生成し、該生成した撮影内容情報を記録媒体75に記録する。具体的に、図13(b)の750に示すように、情報番号、監視ID番号、撮影開始日時、撮影終了日時及び位置対応映像データ752の存在する領域を与えるアドレスとが組になった情報が記録される。
一方、映像記録装置100は、公知のドライブレコーダと同等の機能を果たすために、周期的に、加速度センサ72から入力される加速度と、ROM77に記憶された加速度に対する閾値とを比較し、この比較結果から、急加速または急減速があったか否かを判定する(ステップS200〜S206)。そして、急加速または急減速があったと判定されたときは(ステップS206の「Yes」の分岐)、事故の発生を予測し(ステップS208)、カメラモジュール73に映像の撮影を開始させる(ステップS210)。このとき、撮影を開始した時刻情報を取得する(ステップS212)。
一方、カメラモジュール73によって、事故予測映像の撮影が開始されると(ステップS314の「Yes」の分岐)、カメラモジュール73からフレーム単位に映像データを順次取得し(ステップS316)、取得した映像データに、該映像データの撮影が行われた位置情報を付与して、これを記録媒体75に記録する(ステップS318)。
事故予測映像の撮影及び記録処理は、一定時間だけ行わる処理であり、予め設定された撮影時間を経過すると(ステップS214の「Yes」の分岐)、カメラモジュール73に撮影を終了させる(ステップS216)。このとき、撮影を終了した時刻情報を取得する(ステップS218)。
撮影が終了すると(ステップS320の「Yes」の分岐)、上記取得した撮影開始時刻情報及び撮影終了時刻情報と、映像データを記録したアドレスの情報とに対して、情報番号(ユニーク)を付与してなる撮影内容情報を生成し、該生成した撮影内容情報を記録媒体75に記録する。具体的に、事故予測映像データに対しては、図13(b)に示す撮影内容情報750から、監視ID番号を除いた情報が記録される。
上記のようにして、各車両に搭載された映像記録装置100に、監視地域の映像データが記録されると、情報処理装置200の管理者は、まず、記録された記録データ(撮影内容情報+位置対応映像データ)を勝手に削除されないように、該記録データに対するプロテクト要請を行う。
具体的に、警察または管理会社のオペレータは、入力装置を介して情報処理装置200にプロテクト要求指示を入力する。例えば、撮影条件更新要求指示のときと同様に専用の設定画面において、プロテクト対象の映像データの情報(映像指定情報)を設定し、GUIなどで画面上に設けられたプロテクト指示ボタンなどを押下することで指示を入力する。
情報処理装置200は、プロテクト要求指示が入力されると(ステップS700の「Yes」の分岐)、設定された映像指定情報に、プロテクト要求コマンド、当該情報処理装置200のIPアドレス及び対象の映像記録装置100の送信先IPアドレス等の情報を付与してプロテクト要求データを生成し(ステップS702)、該生成したプロテクト要求データを、対象の映像記録装置100に送信する(ステップS704)。
一方、映像記録装置100は、情報処理装置200からのプロテクト要求データを受信すると(ステップS408の「Yes」の分岐)、受信したプロテクト要求データから指定映像情報を抽出し(ステップS410)、記録媒体75に記録された記録データのうち、抽出した映像指定情報によって特定される記録データに対して、アクセス制御を行う(ステップS412)。ここでは、具体的に、データの上書きを禁止する。
次に、各車両に搭載された映像記録装置100に記録された地域映像データを取得するために、警察または管理会社のオペレータは、入力装置を介して情報処理装置200に映像取得要求指示を入力する。例えば、撮影条件更新要求指示、プロテクト要求指示のときと同様に専用の設定画面において、映像指定情報を設定し、GUIなどで画面上に設けられた映像取得指示ボタンなどを押下することで指示を入力する。
情報処理装置200は、映像取得要求指示が入力されると(ステップS600の「Yes」の分岐)、設定された映像指定情報に、映像取得要求コマンド、当該情報処理装置200のIPアドレス及び対象の映像記録装置100の送信先IPアドレス等の情報を付与して映像取得要求データを生成し(ステップS602)、該生成したプロテクト要求データを、対象の映像記録装置100に送信する(ステップS604)。
一方、映像記録装置100は、情報処理装置200からの映像取得要求データを受信すると(ステップS402の「Yes」の分岐)、映像データ送信処理を実行する(ステップS404)。
映像データ送信処理が実行されると、受信した映像取得要求データから指定映像情報を抽出し(ステップS500)、記録媒体75に記録された記録データのうち、抽出した映像指定情報によって特定される記録データを読み出す(ステップS502)。
具体的に、指定映像情報には、情報処理装置200が予め知っている監視ID情報が含まれており、映像記録装置100は、映像指定情報に含まれる監視ID情報をキーワードにして、記録媒体75内に記録された記録データを検索し、該当の記録データを読み出す。
そして、読み出した記録データを、映像取得要求データの送信元の情報処理装置200に送信する(ステップS504)。
更に、記録データの送信後は、送信済データの削除処理の実行が設定されているか否かを判定する(ステップS506)。ここでは、記録データは、警察や警備会社において利用されるものであるため、削除処理の実行が設定されていることとする。
従って、送信された記録データの元のデータが、記録媒体75から削除される(ステップS508〜S510)。
情報処理装置200は、映像取得要求データを送信した映像記録装置100から記録データ(地域映像データ)が送信されてくると、該記録データを受信して(ステップS606)、HDD86に記憶する(ステップS608)。
警察または警備会社のオペレータは、情報処理装置200のHDD86に記憶された地域映像データに対して、必要に応じて解析処理を実行し、その解析結果を、電話で連絡したり、外部の別の情報処理装置に送信したりする。
解析処理としては、例えば、ひき逃げ犯や誘拐犯の逃走車両の車種や色、ナンバーなどが解っていれば、その画像データとのパターンマッチングなどを行う。警察または警備会社の関係者は、この解析結果に基づき、地域映像データ中に犯人の車と同じ車が写っていないかどうかを調べる。
同じ車が写っている場合は、例えば、その移動先や移動時間を予測して、警戒線を引いたり、新たな撮影条件データを予測移動先近辺の車両に対して設定するなどの対策を行う。
以上、本発明に係る映像管理システム1は、映像記録装置100に対して、撮影条件として、撮影する位置情報に加えて撮影する時刻情報も設定するようにしたので、映像記録装置100に、撮影条件を満足するときにだけ映像を撮影させ、該撮影によって得られる映像データを記録させることが可能である。
これにより、撮影したい地域及びタイミングにおいて撮影された映像の映像データのみを記録媒体75に記録することができるので、不要な映像データによって記録容量が圧迫されるのを防ぐことができると共に、不要データを削除する手間の発生を軽減することができる。
また、本発明に係る映像記録装置100は、加速度センサ72から取得した加速度の変化から事故の発生を予測し、事故が発生すると予測した場合に、所定時間の映像を撮影して、該撮影により得られた映像データを記録媒体に記録することが可能である。
これにより、公知のドライブレコーダと同様に、事故発生時に証拠となる映像データを記録することができる。
また、本発明に係る映像記録装置100は、映像データに位置情報を付与した位置対応映像データを記録し、撮影内容情報をインデックスとして位置対応映像データに対応付けて記録することが可能である。
これにより、記録媒体75に記録された映像データの中から所望の映像データを簡易に検索することができる。
また、本発明に係る情報処理装置200は、映像記録装置100から所望の映像データを取得して、HDDに記憶することが可能であり、記憶した映像データに対して解析処理を行うことが可能である。更に、映像記録装置100において記録された映像データに対するプロテクト要求を送信し、所望の映像データに対してアクセス制限をかけさせることが可能である。なお更に、映像記録装置100に対して撮影条件データの更新要求を送信し、撮影条件データを更新させることが可能である。
これにより、遠隔にある情報処理装置200において、映像記録装置100の撮影処理の制御を行うことができると共に、情報処理装置200において映像記録装置100で記録された映像データを管理することができる。
上記実施の形態において、撮影条件データは、形態2、3、12及び14のいずれか1に記載の撮影条件情報に対応し、GPSモジュール70は、形態2、3及び8のいずれか1に記載の位置情報取得手段に対応し、RTC52は、形態2、3及び8のいずれか1に記載の時刻情報取得手段に対応し、カメラモジュール73は、形態2、3、7、8、12及び14のいずれか1に記載の撮影手段に対応し、撮影条件データの記憶されるROM77は、形態2、9、12及び14のいずれか1に記載の撮影条件情報記憶手段に対応し、撮影制御部10は、形態2、3、7及び8のいずれか1に記載の撮影制御手段に対応し、映像記録部12は、形態2、3及び8のいずれか1に記載の映像記録手段に対応し、要求データ受信部13及び映像データ送信部14による映像取得要求データの受信処理及び映像データの送信処理は、形態2に記載の映像データ送信手段に対応する。
また、上記実施の形態において、要求データ受信部13及びアクセス制御部16による記録媒体75に記録された映像データのアクセス制御処理は、形態5に記載のアクセス制限手段に対応し、送信済データ削除部15は、形態6に記載の記録データ削除手段に対応し、速度検出器71は、形態7に記載の速度情報取得手段に対応し、加速度センサ72は、形態8に記載の動作情報取得手段に対応し、事故発生予測部11は、形態8に記載の事故発生予測手段に対応し、撮影条件データ更新部17は、形態9に記載の撮影条件更新手段に対応する。
また、上記実施の形態において、映像取得要求データ送信部20は、形態2に記載の映像取得要求送信手段に対応し、映像データ受信部21は、形態2に記載の映像データ受信手段に対応し、プロテクト要求データ送信部23は、形態5に記載のプロテクト要求送信手段に対応し、撮影条件更新要求データ送信部24は、形態9に記載の更新要求送信手段に対応し、映像データ受信部21における映像データのHDD86への記憶処理は、映像データ記憶手段に対応する。
また、上記実施の形態において、ステップS100は、形態12又は14に記載の位置情報取得ステップに対応し、ステップS102は、形態12又は14に記載の時刻情報取得ステップに対応し、ステップS104〜S122は、形態12又は14に記載の撮影制御ステップに対応し、ステップS300〜S312は、形態12又は14に記載の映像記録ステップに対応し、ステップS406は、形態12又は14に記載の映像データ送信ステップに対応する。
なお、上記実施の形態においては、映像記録装置100を無線通信モジュール74を介して情報処理装置200とデータ送受信可能に接続し、情報処理装置200からの各種要求データに応じて、映像データの送信、アクセス制御、撮影条件データの更新などを行う構成としたが、これに限らず、映像記録装置100から、通信I/F55、無線通信モジュール74を取り外し、記録媒体75として、着脱可能なカード型メモリやHDDを採用し、映像記録装置100を単体で用いる構成としてもよい。
この場合は、映像記録装置100で記録した映像データの映像を、例えば、記録媒体を持ち帰って、自宅のPCなどにおいて再生して閲覧したり、移動体内にあるモニタ(例えば、カーナビゲーションシステムのモニタ画面)に再生して表示したりする。
この構成において、撮影条件データは、形態1に記載の撮影条件情報に対応し、GPSモジュール70は、形態1に記載の位置情報取得手段に対応し、RTC52は、形態1に記載の時刻情報取得手段に対応し、カメラモジュール73は、形態1に記載の撮影手段に対応し、撮影条件データの記憶されるROM77は、形態1に記載の撮影条件情報記憶手段に対応し、撮影制御部10は、形態1に記載の撮影制御手段に対応し、映像記録部12は、形態1に記載の映像記録手段に対応する。
また、上記実施の形態においては、映像記録装置100は、情報処理装置200からの映像取得要求データに応じて、記録媒体75に記録された映像データを情報処理装置200に送信する構成としたが、これに限らず、映像データを記録する毎に、自動的に該映像データを情報処理装置200に送信する構成としてもよい。この場合に、更に送信済の映像データを記録媒体75から自動的に削除する構成としてもよい。
本発明に係る映像管理システム1の概略構成を示すブロック図である。 映像記録装置100のハードウェア構成を示すブロック図である。 映像記録装置100の機能構成を示すブロック図である。 情報処理装置200のハードウェア構成を示すブロック図である。 情報処理装置200の機能構成を示すブロック図である。 撮影制御部10における地域映像の撮影制御処理を示すフローチャートである。 図7は、事故発生予測部11における予測処理及び撮影制御部10における事故予測映像の撮影制御処理を示すフローチャートである。 映像記録部12における映像記録処理を示すフローチャートである。 映像記録部12における要求対応動作処理を示すフローチャートである。 映像データ送信部14の映像データ送信処理を示すフローチャートである。 情報処理装置200の映像データ取得処理を示すフローチャートである。 情報処理装置200におけるプロテクト要求送信処理及び撮影条件更新要求データ送信処理を示すフローチャートである。 (a)は、撮影条件データの一例を示す図であり、(b)は、地域映像データの記録内容例を示す図である。
符号の説明
1は映像管理システム、100は映像記録装置、200は情報処理装置、300は基地局、400はネットワーク、500はGPS衛星、10は撮影制御部、11は事故発生予測部、12は映像記録部、13は要求データ受信部、14は映像データ送信部、15は送信済データ削除部、16はアクセス制御部、17は撮影条件データ更新部、20は映像取得要求データ送信部、21は映像データ受信部、23はプロテクト要求データ送信部、24は撮影条件更新要求データ送信部、50は組み込みプロセッサ、52はRTC、70はGPSモジュール、71は速度検出器、72は加速度センサ、73はカメラモジュール、74は無線通信モジュール、75は記録媒体、76,84はRAM、77,82はROM、80はCPU、86はHDD、88は通信モジュール

Claims (14)

  1. 映像を撮影可能な撮影手段を備え、該撮影手段によって撮影して得られる映像データを記録媒体に記録する映像記録装置であって、
    位置情報を取得する位置情報取得手段と、
    時刻情報を取得する時刻情報取得手段と、
    映像を撮影する地域の情報及び映像を撮影する時間帯の情報を含む撮影条件情報を記憶する撮影条件情報記憶手段と、
    前記位置情報取得手段で取得した現在の位置情報と前記時刻情報取得手段で取得した現在の時刻情報とが、前記撮影条件情報記憶手段に記憶された前記撮影条件情報の示す条件を満足すると判定したときに、前記撮影手段に映像を撮影させる撮影制御手段と、
    該撮影により得られた映像データである地域映像データを、少なくとも、撮影を行った地域の情報と、撮影期間において前記時刻情報取得手段で取得される時刻情報とを含む記録内容情報に対応付けて前記記録媒体に記録する映像記録手段と、を備えることを特徴とする映像記録装置。
  2. 映像を撮影可能な撮影手段を備え、該撮影手段によって撮影して得られる映像データを記録媒体に記録する映像記録装置の搭載された移動体と、前記映像記録装置において記録された映像データを管理する情報処理装置とを備えた映像管理システムであって、
    前記映像記録装置と前記情報処理装置とを所定の通信回線を介して互いにデータ通信可能に接続し、
    前記映像記録装置は、位置情報を取得する位置情報取得手段と、時刻情報を取得する時刻情報取得手段と、映像を撮影する地域の情報及び映像を撮影する時間帯の情報を含む撮影条件情報を記憶する撮影条件情報記憶手段と、前記位置情報取得手段で取得した現在の位置情報と前記時刻情報取得手段で取得した現在の時刻情報とが、前記撮影条件情報記憶手段に記憶された前記撮影条件情報の示す条件を満足すると判定したときに、前記撮影手段に映像を撮影させる撮影制御手段と、該撮影により得られた映像データである地域映像データを、少なくとも、撮影を行った地域の情報と、撮影期間において前記時刻情報取得手段で取得される時刻情報とを含む記録内容情報に対応付けて前記記録媒体に記録する映像記録手段と、前記所定の通信回線を介して前記情報処理装置から受信した前記地域映像データの取得要求に応じて、前記映像記録手段によって記録された前記地域映像データを前記所定の通信回線を介して前記情報処理装置に送信する映像データ送信手段と、を備え、
    前記情報処理装置は、前記所定の通信回線を介して前記映像記録装置に前記地域映像データの取得要求を送信する映像取得要求送信手段と、前記所定の通信回線を介して前記映像記録装置から送信された前記地域映像データを受信する映像データ受信手段と、該受信した地域映像データを記憶する映像データ記憶手段と、を備えることを特徴とする映像管理システム。
  3. 前記撮影制御手段は、前記位置情報取得手段で取得した現在の位置情報と前記時刻情報取得手段で取得した現在の時刻情報との少なくとも一方が、前記撮影条件情報の示す条件を満足しなくなったときに、前記撮影手段に撮影を終了させるようになっており、
    前記映像記録手段は、前記記録内容情報として、少なくとも、前記撮影を行った地域の情報と、前記位置情報取得手段で取得される前記撮影の開始時刻及び終了時刻の情報とを含む情報を前記映像データに対応付けて該映像データを記録するようになっていることを特徴とする請求項2に記載の映像管理システム。
  4. 前記取得要求は、前記撮影内容情報を含んで構成されることを特徴とする請求項2又は請求項3に記載の映像管理システム。
  5. 前記映像記録装置は、前記所定の通信回線を介して前記情報処理装置から受信した前記記録媒体に記録された記録データに対するプロテクトの指示要求であるプロテクト要求に応じて、前記記録データに対するアクセスを制限するアクセス制限手段を備え、
    前記情報処理装置は、前記所定の通信回線を介して前記プロテクト要求を前記映像記録装置に送信するプロテクト要求送信手段を備えることを特徴とする請求項2乃至請求項4のいずれか1項に記載の映像管理システム。
  6. 前記映像記録装置は、前記アクセスの制限された記録データの送信後に、該送信後の記録データを前記記録媒体から削除する記録データ削除手段を備えることを特徴とする請求項4に記載の映像管理システム。
  7. 前記映像記録装置は、前記移動体の移動速度の情報を取得する移動速度情報取得手段を備え、前記撮影制御手段は、前記移動速度情報取得手段で取得した移動速度の情報に基づき前記撮影手段が映像を撮影するときのフレームレートを制御するようになっていることを特徴とする請求項2乃至請求項6のいずれか1項に記載の映像管理システム。
  8. 前記映像記録装置は、前記移動体の動作に係る動作情報を取得する動作情報取得手段と、前記動作情報取得手段で取得した動作情報に基づき、前記移動体に対する事故の発生を予測する事故発生予測手段と、を備え、前記撮影制御手段は、前記事故発生予測手段で事故の発生を予測したときに、前記撮影手段に所定時間の映像を撮影させるようになっており、前記映像記録手段は、前記撮影して得られた映像データである事故予測映像データを、少なくとも前記位置情報取得手段で取得した位置情報と前記時刻情報取得手段で取得した時刻情報とに対応付けて前記記録媒体に記録するようになっていることを特徴とする請求項2乃至請求項7のいずれか1項に記載の映像管理システム。
  9. 前記映像記録装置は、前記所定の通信回線を介して前記撮影条件情報の更新要求を受信する更新要求受信手段と、該更新要求受信手段で受信した更新要求に応じて、前記撮影条件情報記憶手段に記憶された撮影条件情報を更新する撮影条件更新手段と、を備え、
    前記所定の通信回線を介して前記撮影条件情報の更新内容を含む該撮影条件情報の更新要求を前記映像記録装置に送信する更新要求送信手段を備えることを特徴とする請求項2乃至請求項8のいずれか1項に記載の映像管理システム。
  10. 前記移動体は車両であり、前記情報処理装置は警察の管理下にある装置であり、前記撮影を行う地域の情報は犯罪の発生する確率の比較的高い地域の情報を含み、前記撮影を行う時間帯の情報は犯罪の発生する確率の比較的高い時間帯の情報を含むことを特徴とする請求項2乃至請求項9のいずれか1項に記載の映像管理システム。
  11. 映像を撮影可能な撮影手段を備え、該撮影手段によって撮影して得られる映像データを記録媒体に記録する映像記録装置において実行される映像記録制御プログラムであって、
    前記映像記録装置は、映像を撮影する地域の情報及び映像を撮影する時間帯の情報を含む撮影条件情報が記憶された撮影条件情報記憶手段と、マイクロコンピュータとを備えており、
    位置情報を取得する位置情報取得ステップと、
    時刻情報を取得する時刻情報取得ステップと、
    前記位置情報取得ステップで取得した現在の位置情報と前記時刻情報取得ステップで取得した現在の時刻情報とが、前記撮影条件情報記憶手段に記憶された前記撮影条件情報の示す条件を満足すると判定したときに、前記撮影手段に映像を撮影させる撮影制御ステップと、
    該撮影により得られた映像データである地域映像データを、少なくとも、撮影を行った地域の情報と、撮影期間において前記時刻情報取得ステップで取得される時刻情報とを含む記録内容情報に対応付けて前記記録媒体に記録する映像記録ステップとからなる処理を前記マイクロコンピュータに実行させるためのプログラムを含むことを特徴とする映像記録制御プログラム。
  12. 映像を撮影可能な撮影手段を備え、該撮影手段によって撮影して得られる映像データを記録媒体に記録する映像記録装置の搭載された移動体と、前記映像記録装置において記録された映像データを管理する情報処理装置とを備えた映像管理システムにおける、前記映像記録装置において実行される映像記録制御プログラムであって、
    前記映像記録装置と前記情報処理装置とは所定の通信回線を介して互いにデータ通信可能に接続されていると共に、前記映像記録装置は、映像を撮影する地域の情報及び映像を撮影する時間帯の情報を含む撮影条件情報が記憶された撮影条件情報記憶手段と、マイクロコンピュータとを備えており、
    位置情報を取得する位置情報取得ステップと、
    時刻情報を取得する時刻情報取得ステップと、
    前記位置情報取得ステップで取得した現在の位置情報と前記時刻情報取得ステップで取得した現在の時刻情報とが、前記撮影条件情報記憶手段に記憶された前記撮影条件情報の示す条件を満足すると判定したときに、前記撮影手段に映像を撮影させる撮影制御ステップと、
    前記撮影手段で撮影して得られた映像データである地域映像データを、少なくとも、撮影を行った地域の情報と、撮影期間において前記時刻情報取得ステップで取得される時刻情報とを含む記録内容情報に対応付けて記録媒体に記録する映像記録ステップと、
    前記所定の通信回線を介して情報処理装置から前記地域映像データの取得要求を受信する映像取得要求受信ステップと、前記映像取得要求受信ステップで受信した取得要求に応じて、前記所定の通信回線を介して前記映像記録ステップで記録された前記地域映像データを前記情報処理装置に送信する映像データ送信ステップとからなる処理を前記マイクロコンピュータに実行させるためのプログラムを含むことを特徴とする映像記録制御プログラム。
  13. 映像を撮影可能な撮影手段を備え、該撮影手段によって撮影して得られる映像データを記録媒体に記録する映像記録装置において用いられる映像記録制御方法であって、
    前記映像記録装置は、映像を撮影する地域の情報及び映像を撮影する時間帯の情報を含む撮影条件情報が記憶された撮影条件情報記憶手段を備えており、
    位置情報を取得する位置情報取得ステップと、
    時刻情報を取得する時刻情報取得ステップと、
    前記位置情報取得ステップで取得した現在の位置情報と前記時刻情報取得ステップで取得した現在の時刻情報とが、前記撮影条件情報記憶手段に記憶された前記撮影条件情報の示す条件を満足すると判定したときに、前記撮影手段に映像を撮影させる撮影制御ステップと、
    該撮影により得られた映像データである地域映像データを、少なくとも、撮影を行った地域の情報と、撮影期間において前記時刻情報取得ステップで取得される時刻情報とを含む記録内容情報に対応付けて前記記録媒体に記録する映像記録ステップと、を含むことを特徴とする映像記録制御方法。
  14. 映像を撮影可能な撮影手段を備え、該撮影手段によって撮影して得られる映像データを記録媒体に記録する映像記録装置の搭載された移動体と、前記映像記録装置において記録された映像データを管理する情報処理装置とを備えた映像管理システムにおける、前記映像記録装置において用いられる映像記録制御方法であって、
    前記映像記録装置と前記情報処理装置とは所定の通信回線を介して互いにデータ通信可能に接続されていると共に、前記映像記録装置は、映像を撮影する地域の情報及び映像を撮影する時間帯の情報を含む撮影条件情報が記憶された撮影条件情報記憶手段を備えており、
    位置情報を取得する位置情報取得ステップと、
    時刻情報を取得する時刻情報取得ステップと、
    前記位置情報取得ステップで取得した現在の位置情報と前記時刻情報取得ステップで取得した現在の時刻情報とが、前記撮影条件情報記憶手段に記憶された前記撮影条件情報の示す条件を満足すると判定したときに、前記撮影手段に映像を撮影させる撮影制御ステップと、
    前記撮影手段で撮影して得られた映像データである地域映像データを、少なくとも、撮影を行った地域の情報と、撮影期間において前記時刻情報取得ステップで取得される時刻情報とを含む記録内容情報に対応付けて記録媒体に記録する映像記録ステップと、
    前記所定の通信回線を介して情報処理装置から前記地域映像データの取得要求を受信する映像取得要求受信ステップと、前記映像取得要求受信ステップで受信した取得要求に応じて、前記所定の通信回線を介して前記映像記録ステップで記録された前記地域映像データを前記情報処理装置に送信する映像データ送信ステップと、を含むことを特徴とする映像記録制御方法。
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