JP2009138214A - 防錆材 - Google Patents
防錆材 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2009138214A JP2009138214A JP2007313532A JP2007313532A JP2009138214A JP 2009138214 A JP2009138214 A JP 2009138214A JP 2007313532 A JP2007313532 A JP 2007313532A JP 2007313532 A JP2007313532 A JP 2007313532A JP 2009138214 A JP2009138214 A JP 2009138214A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- rust
- rust preventive
- preventive material
- rustprevention
- rustpreventive
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Images
Landscapes
- Laminated Bodies (AREA)
- Preventing Corrosion Or Incrustation Of Metals (AREA)
Abstract
【課題】屋外で使用される支柱等の錆を効果的に防止するための防錆材およびそれを利用した防錆方法を提供すること
【解決手段】樹脂フィルム、アルミニウム箔、補強材及び粘着剤層がこの順序で積層された防錆材、およびそれを利用した防錆方法。特に屋外に設置された支柱の防錆用に適している。例えば、道路標識、ガードレール等の地面に立設する支柱で、就中地面との境界域の防錆用である。 本発明の防錆材および方法による防錆技術は、極めて簡便で、且つ長期にわたり効果的に屋外の支柱等の防錆を達成することが可能である。
【選択図】図1
【解決手段】樹脂フィルム、アルミニウム箔、補強材及び粘着剤層がこの順序で積層された防錆材、およびそれを利用した防錆方法。特に屋外に設置された支柱の防錆用に適している。例えば、道路標識、ガードレール等の地面に立設する支柱で、就中地面との境界域の防錆用である。 本発明の防錆材および方法による防錆技術は、極めて簡便で、且つ長期にわたり効果的に屋外の支柱等の防錆を達成することが可能である。
【選択図】図1
Description
本発明は防錆材およびそれを用いた防錆方法に関する。さらに詳しくは、電柱、道路標識やガードレール等の支柱のような屋外に立設して用いられる支柱の、特に土、アスファルト、コンクリート等との境界面の防錆に適した防錆材および防錆方法に関する。
道路標識やガードレール等の支柱は主に金属製で、下端部を地中に埋め込み、地上に露出する近傍をコンクリート等で固めて立設される。このような屋外に設けられる支柱は、特に地表との界面近傍が錆び易く、腐食して倒壊する危険がある。防錆方法としては防錆塗料を塗工することが一般的である(例えば特許文献1)。また、支柱の根元をカバーで囲み、カバーと支柱の間に防錆剤を充填する方法も提案されている(特許文献2)。
しかしながら、これらの方法の防錆効果は必ずしも満足すべきものではない。
特開2007−161989公報
特開2001−73326公報
しかしながら、これらの方法の防錆効果は必ずしも満足すべきものではない。
本発明の目的は、屋外で使用される支柱等の錆を効果的に防止するための防錆材およびそれを利用した防錆方法を提供することである。
本発明者等は、先にフッ素樹脂とアルミニウム箔含む特定構成の屋上防水改修用シートを開発したが(特開平11−310999)、さらに研究の結果、このシートが防錆用として極めて適したものであることを発見し、本発明に到達した。
即ち、本発明は以下のとおりである。
即ち、本発明は以下のとおりである。
1.樹脂フィルム、アルミニウム箔、補強材及び粘着剤層がこの順序で積層された防錆材。
2.屋外に設置された支柱の防錆用である前記1の防錆材。
3.地面に立設する支柱の地面との境界域の防錆用である前記1又は2の防錆材。
4.樹脂フィルムがフッ素樹脂フィルムである前記1〜3のいずれか1項の防錆材。
5.地面に立設する支柱の地面との境界域を前記1〜4のいずれかの防錆材で被覆することを特徴とする屋外に設置された支柱の防錆方法。
2.屋外に設置された支柱の防錆用である前記1の防錆材。
3.地面に立設する支柱の地面との境界域の防錆用である前記1又は2の防錆材。
4.樹脂フィルムがフッ素樹脂フィルムである前記1〜3のいずれか1項の防錆材。
5.地面に立設する支柱の地面との境界域を前記1〜4のいずれかの防錆材で被覆することを特徴とする屋外に設置された支柱の防錆方法。
本発明の防錆材および方法による防錆技術は、極めて簡便で、且つ長期にわたり効果的に屋外の支柱等の防錆を達成することが可能である。
以下に、本発明を詳細に説明する。
図1は本発明の防錆材の構成を示した図である。図1において、1は本発明の防錆材であり、通常シート状又はテープ状である。2は樹脂フィルム、3はアルミニウム箔、4は補強材、5は粘着剤層、6は離型材である。
図1は本発明の防錆材の構成を示した図である。図1において、1は本発明の防錆材であり、通常シート状又はテープ状である。2は樹脂フィルム、3はアルミニウム箔、4は補強材、5は粘着剤層、6は離型材である。
2の樹脂フィルムとしてはポリエチレンテレフタレートフィルム、ポリエチレンナフタレートフィルム、フッ素樹脂フィルム、フッ素樹脂とアクリル樹脂の共押出フィルム等が挙げられ、フッ素樹脂フィルムが好ましい。フッ素樹脂としては、ポリテトラフルオロエチレン、テトラフルオロエチレン・パーフルオロアルキルビニルエーテル共重合体、テトラフルオロエチレン・ヘキサフルオロプロピレン共重合体、テトラフルオロエチレン・エチレン共重合体、ポリクロロトリフルオロエチレン、クロロトリフルオロエチレン・エチレン共重合体、ポリビニリデンフルオライド、ポリビニルフルオライド等が例示でき、ポリビニルフルオライドが好ましい。フッ素樹脂フィルムの厚さに特に制限はないが、通常10〜50μmである。
3のアルミニウム箔としては硬質、軟質いずれでもよい。厚さも特に制限はないが、通常7〜100μmである。
4の補強材としては、例えばポリエチレンフィルム、ボリプロピレンフイルム、ポリエステルフィム等の樹脂フイルム、織布、不織布等が使用される。その厚さに特に制限はないが通常7〜100μmである。
5の粘着剤としては、鉄やアルミニウム等の金属、それらの塗装面等に粘着性を有するものであればよく、例えばブチルゴムに必要に応じ軟化剤、粘着付与剤、充填剤等を配合した非加硫ブチルゴム系粘着剤が使用できる。また、アクリル系粘着剤、アスファルトも使用できる。粘着剤層の厚さは特に制限はないが通常0.1〜1.2mmである。
6の離型材は通常は紙で、使用直前に粘着剤層から剥がして用いる。
上記、防錆材は公知の方法に従って製造できる。例えば樹脂フイルム、アルミニウム箔及び補強材をドライラミネートして3層の積層材をつくり、別にカレンダーロール等で粘着剤を離型材に塗布し、前記3層積層材と貼り合わせることにより製造できる。
4の補強材としては、例えばポリエチレンフィルム、ボリプロピレンフイルム、ポリエステルフィム等の樹脂フイルム、織布、不織布等が使用される。その厚さに特に制限はないが通常7〜100μmである。
5の粘着剤としては、鉄やアルミニウム等の金属、それらの塗装面等に粘着性を有するものであればよく、例えばブチルゴムに必要に応じ軟化剤、粘着付与剤、充填剤等を配合した非加硫ブチルゴム系粘着剤が使用できる。また、アクリル系粘着剤、アスファルトも使用できる。粘着剤層の厚さは特に制限はないが通常0.1〜1.2mmである。
6の離型材は通常は紙で、使用直前に粘着剤層から剥がして用いる。
上記、防錆材は公知の方法に従って製造できる。例えば樹脂フイルム、アルミニウム箔及び補強材をドライラミネートして3層の積層材をつくり、別にカレンダーロール等で粘着剤を離型材に塗布し、前記3層積層材と貼り合わせることにより製造できる。
本発明の防錆材は、主として道路標識やガードレール等の支柱のような屋外に立設して用いられる支柱の防錆に用いられる。これらの支柱は、鉄、アルミニウム等の金属製で、下端部が地中に埋め込まれ、地表の界面付近でその周囲をコンクリートやアスファルトで固められて立設される。路側に立設されるので、車の排気ガス、酸性雨、太陽光等に曝されるという厳しい環境条件にある。通常これらの支柱には耐光性や耐腐食性の塗料が塗工されているが、長期間の防錆には不十分である。特に地表との界面近傍が錆びて腐食し易く、放っておくと倒壊の危険がある。
本発明の防錆材は、錆の発生が予想される部分に予め貼付し、該部分を被覆して用いる。通常支柱の該部分に1乃至数回卷回し、雨水等が入り込まないように粘着剤層をしっかりと貼り付け、下端部を土中に埋め込んで立設する。本発明の方法により防錆処理を行った支柱は、防錆塗料による方法に比べ長期間にわたり防錆効果が持続する。
以下に本発明を実施例で説明する。
実施例1
フッ素樹脂フィルム、アルミニウム箔、ポリエチレン不織布、ブチル系粘着および剥離紙がこの順序で積層された防錆材シートおよび比較として防食塗料塗装鋼板に1500時間塩水を噴霧し、光沢保持率を測定した。本発明の防錆材の光沢保持率は95%、防食塗料塗装鋼板は35%であった。
実施例1
フッ素樹脂フィルム、アルミニウム箔、ポリエチレン不織布、ブチル系粘着および剥離紙がこの順序で積層された防錆材シートおよび比較として防食塗料塗装鋼板に1500時間塩水を噴霧し、光沢保持率を測定した。本発明の防錆材の光沢保持率は95%、防食塗料塗装鋼板は35%であった。
実施例2
実施例1の防錆材シートをアルミニウム板に貼り付け、サンシャインウエザオメーターで3000時間耐光性試験を行った。試験後、目視観察したが試験前と殆んど変化が認められなかった。
実施例1の防錆材シートをアルミニウム板に貼り付け、サンシャインウエザオメーターで3000時間耐光性試験を行った。試験後、目視観察したが試験前と殆んど変化が認められなかった。
実施例3
長方形の溶融亜鉛めっき鋼板の小片の縦方向中央約2/3の部分に実施例1の防錆材を端が重なるように巻いてしっかりと貼り付けた。これを2群に分け、一方はそのまま、他方は防錆材の一方の面の横中央に防錆材の巾よりも少し短い縦の切り込みを入れ、試験片とした。これらの試験片の下半分をモルタルで被覆して固め、サンシャインウェザーオメーターで270日間の耐候性試験を行った。
試験後、試験片を目視で観察した。切り込みの有、無いずれの試験片も、めっきの剥がれ、膨れ、鋼板の錆びは認められなかった。
長方形の溶融亜鉛めっき鋼板の小片の縦方向中央約2/3の部分に実施例1の防錆材を端が重なるように巻いてしっかりと貼り付けた。これを2群に分け、一方はそのまま、他方は防錆材の一方の面の横中央に防錆材の巾よりも少し短い縦の切り込みを入れ、試験片とした。これらの試験片の下半分をモルタルで被覆して固め、サンシャインウェザーオメーターで270日間の耐候性試験を行った。
試験後、試験片を目視で観察した。切り込みの有、無いずれの試験片も、めっきの剥がれ、膨れ、鋼板の錆びは認められなかった。
本発明の防錆材は、屋外に暴露される道路標識やガードレール等の防錆・防食に極めて適したものである。
1 防錆材
2 樹脂フィルム
3 アルミニウム箔
4 補強材
5 粘着剤層
6 離型材
2 樹脂フィルム
3 アルミニウム箔
4 補強材
5 粘着剤層
6 離型材
Claims (5)
- 樹脂フィルム、アルミニウム箔、補強材及び粘着剤層がこの順序で積層された防錆材。
- 屋外に設置された支柱の防錆用である請求項1の防錆材。
- 地面に立設する支柱の地面との境界域の防錆用である請求項1又は2の防錆材。
- 樹脂フィルムがフッ素樹脂フィルムである請求項1〜3のいずれか1項の防錆材。
- 地面に立設する支柱の地面との境界域を請求項1〜4のいずれかの防錆材で被覆することを特徴とする屋外に設置された支柱の防錆方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2007313532A JP2009138214A (ja) | 2007-12-04 | 2007-12-04 | 防錆材 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2007313532A JP2009138214A (ja) | 2007-12-04 | 2007-12-04 | 防錆材 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2009138214A true JP2009138214A (ja) | 2009-06-25 |
Family
ID=40869121
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2007313532A Pending JP2009138214A (ja) | 2007-12-04 | 2007-12-04 | 防錆材 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2009138214A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2012012924A (ja) * | 2010-05-31 | 2012-01-19 | Kazuo Suginaka | 地中埋設用金属支柱 |
Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS6047124A (ja) * | 1983-08-25 | 1985-03-14 | Nitto Electric Ind Co Ltd | 防食被覆方法 |
JPS6250529A (ja) * | 1985-08-28 | 1987-03-05 | Yoshiyuki Ogushi | 鋼管杭の防錆方法 |
JPH11310999A (ja) * | 1998-04-30 | 1999-11-09 | Tokai Aluminum Foil Co Ltd | 建造物屋上の防水改修方法 |
-
2007
- 2007-12-04 JP JP2007313532A patent/JP2009138214A/ja active Pending
Patent Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS6047124A (ja) * | 1983-08-25 | 1985-03-14 | Nitto Electric Ind Co Ltd | 防食被覆方法 |
JPS6250529A (ja) * | 1985-08-28 | 1987-03-05 | Yoshiyuki Ogushi | 鋼管杭の防錆方法 |
JPH11310999A (ja) * | 1998-04-30 | 1999-11-09 | Tokai Aluminum Foil Co Ltd | 建造物屋上の防水改修方法 |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2012012924A (ja) * | 2010-05-31 | 2012-01-19 | Kazuo Suginaka | 地中埋設用金属支柱 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP4227960B2 (ja) | 組立式防水構造及び組立式防水工法 | |
US8622654B2 (en) | Geomembrane anchor system | |
JP2008306932A (ja) | 植物栽培構造、防根構造ならびにこれらに使用する防根シート | |
US8635825B2 (en) | Modular roof panels | |
CN104260479A (zh) | 一种高分子合金防水卷材及其生产方法 | |
US20060283138A1 (en) | Fiber Reinforced Polymer Roof Strengthening Method | |
JP2009138214A (ja) | 防錆材 | |
JP6681058B2 (ja) | 建築構造物における凍害により形成せしめられた外装材の腐食欠落箇所の凍害用塗装補修方法 | |
JP2010106649A (ja) | 防食処理を施して支柱を固定する方法と防食処理に使用する筒状スリーブ | |
JP5756662B2 (ja) | 改修用二重ドレン及びそれを用いたルーフドレンの改修方法 | |
JP5078786B2 (ja) | 支柱の施工方法 | |
CN115787937A (zh) | 一种轻质光伏组件建筑一体化结构及施工方法 | |
CN205097640U (zh) | 一种热塑性聚烯烃自粘胶膜防腐蚀防水卷材 | |
JP5764418B2 (ja) | 塗膜防水工法、該工法を使用して形成された塗膜防水全層及び該工法に使用される防水下層構造体 | |
CN203120834U (zh) | 一种用于防止小动物上杆的装置 | |
JP2011206754A (ja) | 防食方法 | |
KR101704515B1 (ko) | 노출용 우레탄 자착식 방수시트 | |
JP5805337B1 (ja) | 支柱腐食防止カバー | |
JP5386540B2 (ja) | 地中埋設用金属支柱 | |
JP6170309B2 (ja) | 防錆防食支柱 | |
CN206011887U (zh) | 自粘高聚物弹性体改性沥青防水卷材 | |
RU32234U1 (ru) | Антикоррозионная изоляционная лента | |
JP2023152848A (ja) | 屋根の補修方法及び屋根の補修構造 | |
JP6470511B2 (ja) | 被覆層付き鋼製柱および既設鋼製柱の防食施工方法 | |
JP2022092267A (ja) | コンクリートの柱状物の保護方法 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Effective date: 20101124 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 |
|
A977 | Report on retrieval |
Effective date: 20121011 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20121016 |
|
A02 | Decision of refusal |
Effective date: 20130311 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 |