JP5078786B2 - 支柱の施工方法 - Google Patents

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本発明は、地際防錆に主眼をおいた支柱の施工方法に関するものである。
ガードレールは、4〜5インチサイズの鋼管製支柱を地面に所定の間隔で立て、これらの支柱にレール部材や鋼製ロープを取り付けてなる。
支柱が地面(地表)と交差する部位は「地際」(ちぎわ)と呼ばれる。この地際において支柱が腐食すると、支柱は地際から折れて転倒する。
信号標識を支える信号柱や、遊園地の遊具を支える支柱も同様であり、特に遊具が倒れると幼児の人的事故に繋がり、社会的な影響が大きい。
一方、地際では、見えにくい部位に腐食が進行する傾向にあり、その発見及び対策が遅れがちである。
そこで、地際に主眼をおいた防錆対策が望まれるようになってきた。
従来、支柱の地際に防錆対策を施す技術が、幾つか提案されてきた(例えば、特許文献1参照。)。
特開2007−321381公報(図1)
特許文献1を次図に基づいて説明する。
図11は従来の支柱の基本構成を説明する図であり、ガードレール100は、支柱101とレール部材102とからなり、支柱101には、地際部103に熱収縮チューブ104が巻かれている。このような支柱101は、補強筋部105にアスファルト、モルタル又はコンクリート106で固定される。
なお、熱収縮チューブ104は、ポリエチレン製の外層107と、NBR系接着剤又はアクリル系接着剤108とからなるが、NBR系接着剤又はアクリル系接着剤108は省略してもよい(特許文献1、段落番号[0009]末尾)と説明されている。
熱収縮チューブ104は加熱されると収縮するため、支柱101に密着する。この結果、雨水が熱収縮チューブ104と支柱101との間に侵入することが防がれ、防錆効果が発揮される。
ところで、ポリエチレンなどの樹脂は、長期間暴露されると、紫外線により劣化して脆くなることが知られている。
脆くなると、微細な割れが発生し、この割れから雨水がしみ込み、錆が発生するようになる。
そのため、ポリエチレンなどの樹脂フィルムに代わる防錆対策が求められている。
本発明は、より好ましい防錆対策を講じることができる支柱の施工方法を提供することを課題とする。
請求項1に係る発明は、下部を地中に埋設させ、上部を地面から起立させる形式の支柱を施工対象とする支柱の施工方法であって、
ブチル系粘着材にアルミニウム箔を被せ、このアルミニウム箔にフッ素樹脂フィルムを被せてなる多層シートと、支柱とを準備する工程と、
施工現場又は施工現場の近傍において、前記ブチル系粘着材が支柱に接触するようにして、前記支柱の地際部に前記多層シートを巻き付けるシート巻き付け工程と、
多層シートが巻き付けられたシート付き支柱を、地面に開けた穴に埋設する、又は地面に打ち込む土木工程とからなることを特徴とする。
請求項2に係る発明では、シート巻き付け工程で、支柱に多層シートをほぼ一巻きすることを特徴とする。
請求項3に係る発明では、ブチル系粘着材の厚さは、多層シートの厚さの70〜90%であることを特徴とする。
請求項4に係る発明では、ブチル系粘着材の厚さは500〜1000μm、アルミニウム箔の厚さは30〜100μm、フッ素樹脂フィルムの厚さは20〜30μmであることを特徴とする。
請求項5に係る発明では、ブチル系粘着材とアルミニウム箔との間に、樹脂補強フィルムを介在させたことを特徴とする。
請求項6に係る発明では、樹脂補強フィルムは、厚さが80〜130μmであるポリエチレン系フィルムであることを特徴とする。
請求項1に係る発明では、ブチル系粘着材にアルミニウム箔を被せた。アルミニウム箔は太陽光を反射し、特に紫外線を完全に遮断する作用を発揮する。したがって、ブチル系粘着材が紫外線照射により劣化する心配はない。ただし、アルミニウム箔は、寒冷地で路面に散布される塩やその他の排ガス成分により腐食する。そこで、フッ素樹脂フィルムでアルミニウム箔を保護するようにした。
すなわち、フッ素樹脂フィルムでアルミニウム箔を保護し、アルミニウム箔でブチル系粘着材を保護するようにした。
この結果、ブチル系粘着材の経年劣化を防止することができ、アルミニウム箔の腐食を防止することができ、支柱の地際部は長期に亘って防錆が図れる。
また、施工現場又は施工現場の近傍で多層シートを支柱に巻き付ける。仮に、施工現場から離れた工場などで保護層を支柱に形成すると、支柱を施工現場まで運搬する際に保護層に傷が付くことがある。傷は運搬中の振動の他、梱包、開梱の際にも作業者の不注意で発生する。傷が付いた支柱は使用することができない。この点、本発明は、施工現場やその近傍で多層シートを支柱に巻き付けるため、多層シートが痛む心配がない。
請求項2に係る発明では、シート巻き付け工程で、支柱に多層シートをほぼ一巻きすることを特徴とする。ほぼ一巻きとは、一巻きに10mm程度の重ね代を加えた巻き長さを指す。
仮に、多層シートを多重巻きすると、巻き付け作業でのコストが嵩み、多層シートの消費量が倍増するため、材料調達コストが嵩む。
この点、本発明では、シートを一巻きするだけであるから、巻き付け作業でのコスト及び材料調達コストを低減させることができる。
請求項3に係る発明では、ブチル系粘着材の厚さは、多層シートの厚さの70〜90%であることを特徴とする。ブチル系粘着材の厚さを極力確保した。外力を受けるなどしてブチル系粘着材に割れや亀裂が入ることがある。ブチル系粘着材は弾力性に富むため、割れを是正する(埋める)機能を有する。この機能は、ブチル系粘着材が厚い程、顕著に表れる。
請求項4に係る発明では、ブチル系粘着材の厚さは500〜1000μm、アルミニウム箔の厚さは30〜100μm、フッ素樹脂フィルムの厚さは20〜30μmとした。多層シートの厚さは、550〜1130μm(0.55〜1.13mm)となる。
全体厚さが1mm前後であるために、支柱に巻き付けても、突出量が小さくなり、支柱の地際部の外観性を良好に保つことができる。
請求項5に係る発明では、ブチル系粘着材とアルミニウム箔との間に、樹脂補強フィルムを介在させた。補強のために樹脂補強フィルムをブチル系粘着材とアルミニウム箔との間に入れる。この場合、アルミニウム箔が樹脂補強フィルムを保護するため、樹脂補強フィルムが紫外線で劣化する心配がない。
請求項6に係る発明では、樹脂補強フィルムは、厚さが80〜130μmであるポリエチレン系フィルムであることを特徴とする。ポリエチレン系フィルムは入手容易であって、多層シートの調達費用のアップを抑えることができる。樹脂補強フィルムは十分に薄いため、多層シートの厚さは1mm前後に留めることができる。
本発明を実施するための最良の形態を添付図に基づいて以下に説明する。
図1は本発明に係る多層シートの断面図であり、多層シート10は、第1層のブチル系粘着材11と、第2層の樹脂補強フィルム12と、第3層のアルミニウム箔13と、第4層で且つ表層のフッ素樹脂フィルム14と、ブチル系粘着材11の下面に貼った剥離紙15とからなる。第2層の樹脂補強フィルム12は必須ではないが、多層シート10の腰が強くなり、折れ曲がりや皺の発生を抑える作用を発揮するため、介在させることが好ましい。各要素の厚さを次に説明する。
Figure 0005078786
第1層のブチル系粘着材11は、ブチルゴムが主成分であるから弾力性に富む。厚さは500〜1000μm(0.5〜1.0mm)が適当であり、800μmが好適である。
第2層の樹脂補強フィルム12は、ポリエチレン系フィルムが採用できる。厚さは80〜130μmが適当であり、100μmが好適である。
第3層のアルミニウム箔13は、ブチル系粘着材11に紫外線が届かないように遮光する役割を果たす。完全な遮光性を有するため、樹脂補強フィルム12の紫外線劣化をも防止する役割を果たす。厚さは30〜100μmが適当であり、50μmが好適である。
第4層で且つ表層のフッ素樹脂フィルム14は、薬品に強い性質を有し、路面に散布される塩分や排気ガス中の硫化物が、アルミニウム箔13に到達することを防止する役割を果たす。厚さは20〜30μmが適当であり、25μmが好適である。なお、フッ素樹脂フィルム14は、ブチル系粘着材11に塩分や排気ガス中の硫化物が到達することをも防止するため、ブチル系粘着材11の劣化を防止する役割を兼ね備えている。
フッ素樹脂フィルム14はごく薄く透明であるため、多層シート10はアルミニウム色(銀色)に見える。
多層シート10の厚さ(剥離紙は除く。)は、630〜1260μmが適当であり、975μmが好適である。
表1中、推奨厚さのコラムにおいて、多層シートの厚さが975μmで、第1層のブチル系粘着材の厚さが800μmであるから、ブチル系粘着材11は、全体の82%(=100×800μm/975μm)を占める。
また、第2層の樹脂補強フィルムを省いた場合には、多層シートの厚さは、875μm(=975−100)となる。この場合、800μmのブチル系粘着材11は、全体の91%(=100×800μm/875μm)を占める。ブチル系粘着材11の厚さが600μmであれば、この600μmのブチル系粘着材11は、全体の69%(=100×600μm/875μm)を占める。すなわち、ブチル系粘着材の厚さは、多層シートの厚さの70〜90%である。
すなわち、本発明に係る多層シート10は、大部分がゴム質のブチル系粘着材11で構成され、これに、紫外線カットを目的とする薄いアルミニウム箔13と、アルミニウム保護を主目的とする薄いフッ素樹脂フィルム14とを加えた構成物である。
以上に述べた多層シート10を用いて実施する、本発明の支柱の施工方法を次に説明する。
図2は本発明の準備工程を説明する図であり、多層シート10と、支柱20とを準備する。支柱20は、例えば4インチ〜5インチの亜鉛被覆鋼管である。想像線で示す21は地際線である。この地際線21を挟む領域を地際部と呼ぶ。
多層シート10は、予めa×bの寸法に切断しておく。aは例えば200mmである。bは、支柱20が4インチ鋼管(外径が約114mm)であれば、一巻き分(114×π)に重ね代(10mm)を加えた369mmとする。このような多層シート10が地際線21に被さるようにして、地際部に支柱20に巻き付けながら貼り付ける。その手順を次図で説明する。
図3は本発明のシート巻き付け工程を説明する図であり、(a)に示すように、支柱20を支持する一対の左支持ロール22及び右支持ロール23と、支柱20へ多層シート10を押し付ける押さえロール24と、左支持ロール22の外側に配置され多層シート10を案内するガイド板25と、このガイド板25の出口に配置され剥離紙15を剥がすセパレータ26とからなるシート巻き付け機27を準備する。
このようなシート巻き付け機27は、支柱20を立設する現場(施工現場)又はその近くに設置される。雨露を避けるために、現場に仮設の小屋を建て、この仮設小屋にシート巻き付け機27を設置することが好ましい。
そして、左支持ロール22及び右支持ロール23に支柱20を水平に載せる。次に、作業者の手で剥離紙15を一部剥がしてセパレータ26の下に差し込む。続いて、多層シート10の先端を支柱20に貼る。次に、支柱20を時計方向にゆっくり回す。
すると(b)に示すように、多層シート10は押さえロール24で押されながら、支柱20にほぼ一巻きされる。
図4は多層シートが付された支柱を示す図であり、出来上がったシート付き支柱30は、地際線21に被さるようにして、支柱20に多層シート10が巻き付けられている。なお、多層シート10の端部(図面で左右端)に、目地テープを巻くことは望ましい。目地テープは次図で説明する。
図5は図4の5−5線断面図であり、シート付き支柱30では、支柱20に多層シート10が一巻きされ、且つ約10mm幅の重ね代部31が重ねられ、その上から、目地テープ32を貼り付けられている。目地テープ32はアルミニウム箔の片面に接着剤を添えた粘着テープであり、多層シート10と同色(アルミニウム色、銀色)であり、家庭内の台所で、カウンタと流し台との間の隙間を塞ぐときなどに使用されるテープである。
図6は図5の6部拡大図であり、多層シート10の一端に重ね代部31が重ねられ、その上から、目地テープ32が貼り付けられている。目地テープ32を貼り付けたので、多層シート10の一般面から重ね代部31が剥がれることが防止され且つ重ね代部31から雨水がしみ込むことが防止される。
図4で説明したシート付き支柱30を、据付ける手順を次に説明する。
図7は本発明の土木工程を説明する図であり、(a)に示すように、地面34に適当な大きさの穴35を掘る。この穴35へ(b)に示すように、シート付き支柱30を立てる。次に、(c)に示すように、穴35へモルタル又はコンクリート36を充填する。シート付き支柱30は多層シート10の約1/4が地上に露出し、残りの約3/4が埋設される。出来上がったシート付き支柱30にレール部材37を取り付けることで、ガードレール38が出来上がる。
以上の例では、シート付き支柱30はガードレール38に供されたが、遊園地の遊具の支柱、信号標識灯の支柱、電柱など下部が地中に埋められる支柱であれば種類や用途を問わない。
また、多層シート10は、鋼製支柱に特に有効であるが、木製支柱、木製柵、コンクリート支柱、コンクリート柵の地際に巻き付けてもよい。
木は湿ると雑菌が繁殖して腐食する。コンクリートは塩分による化学変化で劣化する。そのため、鋼、木、コンクリートの何れもが多層シートで保護することが求められる。
本発明の多層シートの保護性能を、確認するために以下に説明する実験を実施した。
(実験例)
本発明に係る実験例を以下に述べる。なお、本発明は実験例に限定されるものではない。
図8は実験サンプルの構造を説明する図であり、(a)に示すように、4.5mm厚さで、縦横寸法が200nmm×60mmであるSS400に亜鉛めっきを施した亜鉛めっき鋼板41を準備する。(b)に示すように、上部に隙間c(c=40mm)が確保でき、下部に隙間d(d=60mm)が確保できるようにして100mm幅の多層シート10を貼り付ける。続いて、この多層シート10にカッターナイフで、切り傷42を入れる。
次に、(c)に示すように、多層シート10の半分が埋まるようにして、亜鉛めっき鋼板41の下半部をコンクリートブロック43で固める。これで、実験サンプル40が完成した。
この実験サンプル40は多数個準備し、次に述べる耐候試験(耐久試験)を施した。
図9は実験条件を説明する図であり、実験サンプルへ、塩水を0.5時間噴霧する。次に、95%湿度の雰囲気に1.5時間晒す。続いて、50℃の熱風で2時間乾燥させ、更に、30℃の温風で2時間乾燥させる。1サイクルは6時間である。1日当たり4サイクルを連続させ、270日連続させた。
実験後、図8に示すコンクリートブロック43を外して観察したところ、多層シート10に割れや剥がれは認められなかった。次に、多層シート10を剥がして、亜鉛めっき鋼板41の表面を観察したところ、錆や膨れは認められなかった。このことは切り傷42から塩水が侵入したにも拘わらず、発錆に至らなかったことを意味する。その理由は次のように説明することができる。
図10は多層シートの作用を説明する図であり、(a)に示すように、切り傷42が入れられた直後は、亜鉛めっき鋼板41が外に繋がっている。しかし、(b)に示すように、弾力性に富むブチル系粘着材11が、切り傷42に向かって膨出し、結果、切り傷42が埋められた。この結果、発錆に至らなかったと考えられる。
この現象は、ブチル系粘着材11が厚い程顕著に起こる。そこで、本発明は、多層シート10の90%程度をブチル系粘着材11で構成することで、ブチル系粘着材11の厚さを最大限確保するようにした。
詳細な実験データは割愛するが、図1において、ブチル系粘着材11の厚さは500〜1000μmが好ましい。500μm(0.5mm)未満では、上述した膨出効果が弱まり、錆が発生しやすくなる。また、1000μm(1.0mm)を超えると、支柱からの径外方への張り出しが大きくなり、外観性が低下する。
樹脂補強フィルム12は、80μm未満では補強効果が小さい。130μmを超えると、厚い程支柱からの張り出しが大きくなり、外観性が低下する。そこで、100μmを中心に、80〜130μmの範囲から厚さを決定することが望ましい。
アルミニウム箔13は、30μm未満では強度不足から破れる可能性がある。また、100μmを超えると、厚い程支柱からの張り出しが大きくなり、外観性が低下する。そこで、50μmを中心に、30〜100μmの範囲から厚さを決定することが望ましい。
フッ素樹脂フィルム14は、20μm未満では膜厚不足から穴が開く可能性がある。一方、保護機能の点では、30μmで十分であり、30μmを超えるとコストが嵩む。
そこで、フッ素樹脂フィルム14の厚さは、25μmを中心に、20〜30μmの範囲から厚さを決定することが望ましい。
また、請求項5での樹脂補強フィルムは、ポリエチレン系フィルムの他、ポリプロピレン、ポリアミドなど補強効果のある樹脂フィルムであれば、種類は問わない。
請求項1〜3では、ブチル系粘着材の厚さが、全体厚さの70〜90%であればよく、ブチル系粘着材の厚さ、アルミニウム箔の厚さ、フッ素樹脂フィルムの厚さは、任意である。
請求項1では、多層シートの巻き数は、ほぼ一巻きの他、二巻き以上であってもよい。
本発明は、ガードレールの支柱の施工方法に好適である。
本発明に係る多層シートの断面図である。 本発明の準備工程を説明する図である。 本発明のシート巻き付け工程を説明する図である。 多層シートが付された支柱を示す図である。 図4の5−5線断面図である。 図5の6部拡大図である。 本発明の土木工程を説明する図である。 実験サンプルの構造を説明する図である。 実験条件を説明する図である。 多層シートの作用を説明する図である。 従来の支柱の基本構成を説明する図である。
符号の説明
10…多層シート、11…ブチル系粘着材、12…樹脂補強フィルム、13…アルミニウム箔、14…フッ素樹脂フィルム、20…支柱、21…地際線、30…シート付き支柱、34…地面、38…ガードレール。

Claims (6)

  1. 下部を地中に埋設させ、上部を地面から起立させる形式の支柱を施工対象とする支柱の施工方法であって、
    ブチル系粘着材にアルミニウム箔を被せ、このアルミニウム箔にフッ素樹脂フィルムを被せてなる多層シートと、支柱とを準備する工程と、
    施工現場又は施工現場の近傍において、前記ブチル系粘着材が支柱に接触するようにして、前記支柱の地際部に前記多層シートを巻き付けるシート巻き付け工程と、
    多層シートが巻き付けられたシート付き支柱を、地面に開けた穴に埋設する、又は地面に打ち込む土木工程とからなることを特徴とする支柱の施工方法。
  2. 前記シート巻き付け工程では、前記支柱に前記多層シートをほぼ一巻きすることを特徴とする請求項1記載の支柱の施工方法。
  3. 前記ブチル系粘着材の厚さは、前記多層シートの厚さの70〜90%であることを特徴とする請求項1又は請求項2記載の支柱の施工方法。
  4. 前記ブチル系粘着材の厚さは500〜1000μm、前記アルミニウム箔の厚さは30〜100μm、前記フッ素樹脂フィルムの厚さは20〜30μmであることを特徴とする請求項1、請求項2又は請求項3記載の支柱の施工方法。
  5. 前記ブチル系粘着材と前記アルミニウム箔との間に、樹脂補強フィルムを介在させたことを特徴とする請求項4記載の支柱の施工方法。
  6. 前記樹脂補強フィルムは、厚さが80〜130μmであるポリエチレン系フィルムであることを特徴とする請求項5記載の支柱の施工方法。
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