JP2009135823A - 給湯器の遠隔制御装置 - Google Patents

給湯器の遠隔制御装置 Download PDF

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Abstract

【課題】ユーザの利便性を向上することができる給湯器の遠隔制御装置を提供する。
【解決手段】台所用リモートコントローラ4は、音声の録音及び再生の少なくとも1つを行うための伝言メモ機能を含む複数の機能を有しており、給湯器2を遠隔制御する。台所リモートコントローラ4は、伝言機能動作実行部47aと、他の機能の動作部47b〜47dと、動作制御部47eとを備える。伝言機能動作実行部47aは、伝言メモ機能の動作を実行する。他の機能の動作部47b〜47dは、伝言機能を除く他の機能の動作を実行することができる。動作制御部47eは、伝言機能の動作が実行されている際に、他の機能の動作が実行されようとする場合、伝言機能動作実行部47aによる伝言機能の動作の実行を停止させる。
【選択図】図8

Description

本発明は、遠隔制御装置、特に、音声の録音及び再生を行う伝言機能を含む複数の機能を有し、給湯器を遠隔制御する給湯器の遠隔制御装置に関する。
従来より、水道源から給水される水を沸かしてタンク内に貯湯しておき、ユーザからの要求に応じて湯を提供する給湯器が利用されている。給湯器は、ユーザにより遠隔制御装置を介して遠隔制御される。この遠隔制御装置は、ユーザが様々な箇所から給湯器を遠隔制御可能なように、例えば台所や浴室等の複数箇所に設けられている場合が多い。
ところで、このような給湯器の遠隔制御装置には、給湯器を遠隔から制御する機能だけではなく、そのほかにも様々な機能を有しているものがある。例えば、音声を録音及び再生する伝言機能及び台所と浴室との間で通話を行う通話機能を備えた遠隔制御装置や(特許文献1)、設定内容の変更や状態を知らせる機能を備えた遠隔制御装置が知られている(特許文献2)。
特開2002−130801号公報 特開2003−125462号公報
しかしながら、上述したように伝言機能や通話機能等を有する遠隔制御装置においては、伝言機能による音声の録音動作または再生動作が行われる時と、通話機能による通話動作等の他機能の動作が行われる時とが重なってしまう場合がある。すると、遠隔制御装置を利用するユーザの意図しない音までもが録音されたり、意図しない音により再生中の音が聞き取りにくくなったりする恐れがある。この場合、ユーザは、録音や再生をし直すことになり、ユーザの使い勝手が損なわれてしまう。
そこで、本発明は、ユーザの利便性を向上することができる給湯器の遠隔制御装置の提供を目的とする。
発明1に係る給湯器の遠隔制御装置は、音声の録音及び再生の少なくとも1つを行うための伝言機能を含む複数の機能を有しており、給湯器を遠隔制御する。給湯器の遠隔制御装置は、伝言機能動作実行部と、他機能動作実行部と、動作制御部とを備える。伝言機能動作実行部は、伝言機能の動作を実行する。他機能動作実行部は、複数の機能のうち伝言機能を除く残りの機能の動作を実行可能である。動作制御部は、伝言機能動作実行部により伝言機能の動作が実行されている際に、他機能動作実行部により残りの機能の動作が実行されようとする場合、伝言機能動作実行部による伝言機能の動作の実行を停止させる。
この遠隔制御装置によると、伝言機能による音声の録音や再生動作が行われている時に、通話機能による通話動作等の他機能の動作が実行される場合、伝言機能による音声の録音や再生動作が中止される。これにより、他機能の動作が優先的に実行される。従って、例えばユーザが音声の録音を行っている時に通話機能の動作が実行されてしまい、通話までもが音声中に録音されたりすることや、音声を再生している時に通話機能の動作が実行されてしまい、再生中の音声と通話とが重なって出力されてしまうことを抑制することができるため、ユーザの利便性が向上する。
発明2に係る給湯器の遠隔制御装置は、発明1に係る給湯器の遠隔制御装置であって、報知部を更に備える。報知部は、伝言機能動作実行部が伝言機能の動作を停止したことを示す動作情報を報知する。
この給湯器の遠隔制御装置によると、ユーザは、音声の録音または再生中に、録音動作や再生動作が遠隔制御装置により故意に停止されたことを知ることができる。
発明3に係る給湯器の遠隔制御装置は、発明2に係る給湯器の遠隔制御装置であって、報知部は、動作情報を表示可能な第1表示部である。そして、動作制御部は、他機能動作実行部が残りの機能の動作を終了した場合、伝言機能に関する画面を第1表示部に表示させる。
伝言機能に関する画面としては、音声の録音画面や、音声の再生画面、伝言機能の設定画面などが挙げられる。この給湯器の遠隔制御装置によると、他機能の動作の実行が終了した後、ユーザは、音声の録音や再生用の画面を第1表示部に表示させる設定を行わずとも、第1表示部に自動的に表された伝言機能に関する画面上から音声の録音及び再生を簡単に開始させることができる。
発明4に係る給湯器の遠隔制御装置は、発明1〜3のいずれかに係る給湯器の遠隔制御装置であって、記憶部と第2表示部とを更に備える。記憶部は、伝言機能動作実行部により録音された音声を記憶する。第2表示部は、音声に関する画面を表示可能である。そして、動作制御部は、伝言機能動作実行部が伝言機能の動作として音声の録音動作を行っている時、記憶部が記憶可能な音声の第1残り時間の経時的変化を第2表示部にグラフ表示させる。また、動作制御部は、伝言機能動作実行部が伝言機能の動作として音声の再生動作を行っている時、再生される音声の第2残り時間の経時的変化を第2表示部にグラフ表示させる。
この給湯器の遠隔制御装置によると、ユーザは、音声の録音可能な第1残り時間や再生されている音声の第2残り時間を、第2表示部上から容易に知ることができる。
発明5に係る給湯器の遠隔制御装置は、音声の録音及び再生の少なくとも1つを行うための伝言機能を含む複数の機能を有しており、給湯器を遠隔制御する。この給湯器の遠隔制御装置は、伝言機能動作実行部と、他機能動作実行部と、動作制御部とを有する。伝言機能動作実行部は、伝言機能の動作を実行する。他機能動作実行部は、複数の機能のうち伝言機能を除く残りの機能の動作を実行可能である。動作制御部は、伝言機能動作実行部により伝言機能の動作が実行されている際に、他機能動作実行部により残りの機能の動作が実行されようとする場合、伝言機能動作実行部による伝言機能の動作の実行が終了した後に、他機能動作実行部に残りの機能の動作を実行させる。
この給湯器の遠隔制御装置によると、音声の録音動作及び再生動作は優先的に実行され、その後他機能の動作が実行される。従って、例えばユーザが音声の録音を行っている時に通話機能の動作が実行されてしまい、通話までもが音声と共に録音されたりすることや、音声を再生している時に通話機能の動作が実行されてしまい、再生中の音声と通話とが重なって出力されてしまうことを抑制することができるため、ユーザの利便性が向上する。
発明6に係る給湯器の遠隔制御装置は、発明5に係る給湯器の遠隔制御装置であって、記憶部と、第3表示部とを更に備える。記憶部は、伝言機能動作実行部により録音された音声を記憶する。第3表示部は、音声に関する画面を表示可能である。そして、動作制御部は、伝言機能動作実行部が伝言機能の動作として音声の録音動作を行っている時、記憶部が記憶可能な音声の第3残り時間の経時的変化を第3表示部にグラフ表示させる。また、動作制御部は、伝言機能動作実行部が伝言機能の動作として音声の再生動作を行っている時、再生される音声の第4残り時間の経時的変化を第3表示部にグラフ表示させる。
この給湯器の遠隔制御装置によると、ユーザは、音声の録音可能な第3残り時間や再生されている音声の第4残り時間を、第3表示部上から容易に知ることができる。
発明7に係る給湯器の遠隔制御装置は、音声の録音及び再生の少なくとも1つを行うための伝言機能を含む複数の機能を有しており、給湯器を遠隔制御する。この給湯器の遠隔制御装置は、伝言機能動作実行部と、他機能動作実行部と、モード受付部と、動作制御部とを備える。伝言機能動作実行部は、伝言機能の動作を実行する。他機能動作実行部は、複数の機能のうち伝言機能を除く残りの機能の動作を実行可能である。モード受付部は、伝言機能優先モードまたは他機能優先モードの指定を受け付けることができる。ここで、伝言機能優先モードは、伝言機能動作実行部による伝言機能の動作を優先させるモードである。他機能優先モードは、他機能動作実行部による残りの機能の動作を優先させるモードである。動作制御部は、伝言機能動作実行部により伝言機能の動作が実行されている際に、他機能動作実行部により残りの機能の動作が実行されようとする場合、モード受付部が受け付けた伝言機能優先モードまたは他機能優先モードに基づいて、伝言機能動作実行部による伝言機能の動作の実行及び他機能動作実行部による残りの機能の動作開始のいずれかを停止させる。
この給湯器の遠隔制御装置によると、伝言機能による音声の録音や再生動作が行われている時に他機能の動作が行われる際、伝言機能優先モードが指定されている場合には、他機能の動作開始が停止され、音声の録音や再生動作が優先的に実行される。また、他機能優先モードが指定されている場合には、伝言機能による音声の録音や再生動作が中止され、他機能の動作が優先的に実行される。従って、例えばユーザが音声の録音を行っている時に通話機能の動作が実行されてしまい、通話までもが音声と共に録音されたりすることや、音声を再生している時に通話機能の動作が実行されてしまい、再生中の音声と通話とが重なって出力されてしまうことを抑制することができるため、ユーザの利便性が向上する。
発明8に係る給湯器の遠隔制御装置は、発明7に係る給湯器の遠隔制御装置であって、モード受付部が他機能優先モードの指定を受け付けた場合、動作制御部は、伝言機能動作実行部による伝言機能の動作の実行を停止させると共に、他機能動作実行部による残りの機能の動作を開始させる。
この給湯器の遠隔制御装置によると、他機能優先モード指定時には、伝言機能の動作よりも他機能の動作が優先して行われるようになる。
発明9に係る給湯器の遠隔制御装置は、発明8に係る給湯器の遠隔制御装置であって、報知部を更に備える。報知部は、伝言機能動作実行部が伝言機能の動作を停止したことを示す動作情報を報知する。
この給湯器の遠隔制御装置によると、ユーザは、音声の録音または再生中に、録音動作や再生動作が遠隔制御装置により故意に停止されたことを知ることができる。
発明10に係る給湯器の遠隔制御装置は、発明9に係る給湯器の遠隔制御装置であって、報知部は、動作情報を表示可能な第4表示部である。そして、動作制御部は、他機能動作実行部が残りの機能の動作を終了した場合、伝言機能に関する画面を第4表示部に表示させる。
伝言機能に関する画面としては、音声の録音画面や、音声の再生画面、伝言機能の設定画面などが挙げられる。この給湯器の遠隔制御装置によると、他機能の動作の実行が終了した後、ユーザは、音声の録音や再生用の画面を第4表示部に表示させる設定を行わずとも、第4表示部に自動的に表された伝言機能に関する画面上から音声の録音及び再生を簡単に開始させることができる。
発明11に係る給湯器の遠隔制御装置は、発明7に係る給湯器の遠隔制御装置であって、動作制御部は、モード受付部が伝言機能優先モードの指定を受け付けた場合、他機能動作実行部による残りの機能の動作開始を停止させると共に、伝言機能動作実行部による伝言機能の動作の実行を継続させる。そして、動作制御部は、伝言機能の動作が終了した後に、他機能動作実行部に残りの機能の動作を開始させる。
この給湯器の遠隔制御装置によると、伝言機能優先モード指定時には、他機能の動作よりも伝言機能の動作が優先して行われるようになる。
発明12に係る給湯器の遠隔制御装置は、発明7〜11のいずれかに係る給湯器の遠隔制御装置であって、記憶部と、第5表示部とを更に備える。記憶部は、伝言機能動作実行部により録音された音声を記憶する。第5表示部は、音声に関する画面を表示可能である。そして、動作制御部は、伝言機能動作実行部が伝言機能の動作として音声の録音動作を行っている時、記憶部が記憶可能な音声の第5残り時間の経時的変化を第5表示部にグラフ表示させる。また、動作制御部は、伝言機能動作実行部が伝言機能の動作として音声の再生動作を行っている時、再生される音声の第6残り時間の経時的変化を第5表示部にグラフ表示させる。
この給湯器の遠隔制御装置によると、ユーザは、音声の録音可能な第5残り時間や再生されている音声の第6残り時間を、第5表示部上から容易に知ることができる。
発明13に係る給湯器の遠隔制御装置は、発明7に係る給湯器の遠隔制御装置であって、モード受付部は、非優先モードの指定を更に受け付けることが可能である。非優先モードは、伝言機能動作実行部による伝言機能の動作及び他機能動作実行部による残りの機能の動作について優先順位が決定されてないモードである。そして、動作制御部は、モード受付部が非優先モードの指定を受け付けた場合であって、かつ伝言機能の動作の実行中に残りの機能の動作が実行されようとする場合、現在行われている伝言機能の動作を停止させずに残りの機能の動作を開始させる。また、動作制御部は、モード受付部が非優先モードの指定を受け付けた場合であって、かつ残りの機能の動作の実行中に伝言機能の動作が実行されようとする場合、現在行われている残りの機能の動作を停止させずに伝言機能の動作を開始させる。
この給湯器の遠隔制御装置によると、ユーザは、伝言機能優先モード及び他機能優先モードの他に、非優先モードを指定することができる。そのため、ユーザの選択肢の幅が広がり、使い勝手が良くなる。また、この給湯器の遠隔制御装置によると、非優先モードが指定されている場合には、例えば伝言機能により音声の録音動作が行われている際に通話機能が実行されようとする場合、伝言機能の動作が停止されることなく通話機能が開始されるため、通話内容が録音されるようになる。
発明1、発明5及び発明7に係る給湯器の遠隔制御装置によると、例えばユーザが音声の録音を行っている時に通話機能の動作が実行されてしまい、通話までもが音声と共に録音されたりすることや、再生を再生している時に通話機能の動作が実行されてしまい、再生中の音声と通話とが重なって出力されてしまうことを抑制することができるため、ユーザの利便性が向上する。
発明2及び発明9に係る給湯器の遠隔制御装置によると、ユーザは、音声の録音または再生中に、録音動作や再生動作が遠隔制御装置により故意に停止されたことを知ることができる。
発明3及び発明10に係る給湯器の遠隔制御装置によると、他機能の動作の実行が終了した後、ユーザは、音声の録音や再生用の画面を表示部に表示させる設定を行わずとも、表示部上に自動的に表示された伝言機能に関する画面上から音声の録音及び再生を簡単に開始させることができる。
発明4、発明6及び発明12に係る給湯器の遠隔制御装置によると、ユーザは、音声の録音可能な残り時間や再生されている音声の残り時間を容易に知ることができる。
発明8に係る給湯器の遠隔制御装置によると、他機能優先モード指定時には、伝言機能の動作よりも他機能の動作が優先して行われるようになる。
発明11に係る給湯器の遠隔制御装置によると、伝言機能優先モード指定時には、他機能の動作よりも伝言機能の動作が優先して行われるようになる。
発明13に係る給湯器の遠隔制御装置によると、ユーザの選択肢の幅が広がるため、使い勝手が良くなる。また、非優先モードが指定されている場合には、例えば伝言機能により音声の録音動作が行われている際に通話機能が実行されようとする場合、伝言機能の動作が停止されることなく通話機能が開始されるため、通話内容が録音されるようになる。
以下、本発明の給湯器の遠隔制御装置について、図面を用いて詳細に説明する。
<第1実施形態>
(1)給湯システムの構成
図1は、本実施形態に係る給湯システム1の構成図である。図1の給湯システム1は、ユーザ宅に設置されており、給湯器2、台所用リモートコントローラ4(給湯器の遠隔制御装置に相当)、及び浴室用リモートコントローラ5で構成される。このような給湯システム1は、ユーザ宅の浴室に設置された浴槽81の浴槽吐出口81aや、台所等に設置された水栓82に温められた水を供給することができる。
(1−1)給湯器
給湯器2は、主として、ヒートポンプユニット21、貯湯タンク22及び第2水熱交換器23を有している。
ヒートポンプユニット21は、空気熱交換器21a、圧縮機21b、第1水熱交換器21c及び膨張弁21dを有しており、これらは順次接続されて冷凍サイクルを構成している。ヒートポンプユニット21は、空気熱交換器21aにおいて大気中の熱を汲み上げて自然冷媒CO2に伝え、圧縮機21bにおいて自然冷媒CO2を圧縮し更に高温化させ、第1水熱交換器21cにおいて配管24を流れる水に自然冷媒CO2の熱を伝え、膨張弁21dにおいて自然冷媒CO2を減圧し低温化させて再び空気熱交換器21aに送る。貯湯タンク22内には、水道源25から配管25aを介して給水がされ、貯湯タンク22内に給水された水は、配管24に送られ、第1水熱交換器21cから熱を奪って沸き上げられて湯となる(沸き上げ動作)。即ち、沸き上げ動作時には、貯湯タンク22内の水は第1水熱交換器21cにより加熱される。
貯湯タンク22に貯湯された水(湯)は、給湯器2を利用するユーザの要求に応じて、水栓82に提供されたり、浴槽81の浴槽吐出口81aを介して浴槽81に提供されたりする(お湯はり動作)。また、浴槽81内に貯められた水は、ユーザの要求に応じて、浴槽81の浴槽回収口81bから浴槽循環路26aを介して第2水熱交換器23に送られ、その後浴槽吐出口81aを介して浴槽81内に戻される。この時、貯湯タンク22内の水は、貯湯タンク循環路26bを介して第2水熱交換器23に送られた後、再度貯湯タンク22内に戻される。そのため、浴槽81内に貯められていた水は、第2水熱交換器23により貯湯タンク22内の高音の水と熱交換を行い、温められる(追い炊き動作)。即ち、追い炊き動作時には、浴槽81内の水は第2水熱交換器23により加熱される。
貯湯タンク22内部には、5つの水位センサSN1,SN2,SN3,SN4,SN5と、温度検知用サーミスタTh1とが取り付けられている。水位センサSN1〜SN5は、高さの異なる複数位置に設けられており、水の有無を検出することで貯湯タンク22内に蓄えられた水の量(即ち、残湯量)を検出することができる。温度検知用サーミスタTh1は、貯湯タンク22内部の水の温度を検知することができる。
尚、ヒートポンプユニット21のケーシング内には、CPUやROM等で構成されるマイクロコンピュータ3が取り付けられている。マイクロコンピュータ3は、ヒートポンプ21内の各機能部の制御や、貯湯タンク22内の水位センサSN1〜SN5及び温度検知用サーミスタTh1の検知結果に基づいて沸き上げ動作、お湯はり動作及び追い炊き動作等の制御を行う。また、マイクロコンピュータ3は、台所用リモートコントローラ4及び浴室用リモートコントローラ5とも接続されており、給湯器2に関する情報を両リモートコントローラ4,5に出力する。ここで、給湯器2に関する情報としては、給湯器2がお湯はり動作や追い炊き動作等の各種動作を現在行っているか否かを示す情報や、貯湯タンク22内の残湯量を示す情報、浴槽81内に貯められた水の現在の温度及びその量等が挙げられる。
(1−2)台所用リモートコントローラ
台所用リモートコントローラ4は、ユーザの利便性を考慮してユーザ宅の台所の側壁に取り付けられている。台所用リモートコントローラ4は、給湯器2を遠隔制御するためのものであって、給湯器2のマイクロコンピュータ3に接続されている。そして、本実施形態に係る台所用リモートコントローラ4は、複数の機能を有している。台所用リモートコントローラ4が有する機能としては、音声の録音及び再生を行うための伝言メモ機能や、台所にいるユーザと浴室にいる他のユーザとが各リモートコントローラ4,5を介して通話を行うための通話機能、所定時間が経過した旨をユーザに知らせるためのキッチンタイマ機能、お湯はり動作や追い炊き動作の終了、貯湯タンク22の湯量変化等を知らせるためのガイダンス機能が挙げられる。このような台所用リモートコントローラ4は、図2及び図3に示すように、操作部41、表示部42(第1表示部及び第2表示部に相当)、マイク43、スピーカー44、通信部45、記憶部46及び制御部47を備える。
操作部41は、各種運転の実行を指示するためのボタンや数値の設定ボタン等によって構成されており、これらのボタンがユーザにより押されると、押されたボタンに対応する指示を受け付ける。具体的に、操作部41が有するボタンとしては、図2に示すように、伝言メモ機能ボタン41a、沸き上げ運転開始ボタン41b、メニューボタン41c、数値の設定ボタン41d等が挙げられる。メニューボタン41cは、給湯器2に関する各種設定や伝言メモ機能以外の機能の設定等を行うことができるメニュー画面を表示部42に表示させるためのボタンである。また、数値の設定ボタン41dは、浴槽81及び水栓82に供給される水の給湯温度や、浴槽81に供給される水の目標水位等の具体的な数値を設定するためのボタンである。
表示部42は、例えば液晶ディスプレイで構成されており、図2に示すように、操作部41を用いて設定された水の給湯温度や、貯湯タンク22内の残湯量等を表示する。また、表示部42は、各種機能の設定画面等を表示することができる。例えば、伝言メモ機能ボタン41aがユーザにより押された場合には、表示部42は、伝言メモ機能に関する画面(具体的には、図4に示すように、伝言メモ機能を用いての音声の録音や再生、音声の消去を行うための画面)を表示する。
マイク43は、台所用リモートコントローラ4周辺の音の入力を受け付けるものである。マイク43は、主として、伝言メモ機能を用いて音声の録音が行われる場合、通話機能を用いて通話が行われる場合に利用される。スピーカー44は、台所用リモートコントローラ4周辺に音を出力するものである。スピーカー44は、主として、伝言メモ機能を用いて音声の再生が行われる場合、通話機能を用いて通話が行われる場合、キッチンタイマ機能を用いて所定時間経過した旨を報知する場合、ガイダンス機能を用いてお湯はり動作終了等を報知する場合に利用される。
通信部45は、給湯器2のマイクロコンピュータ3と通信を行う。例えば、通信部45は、操作部41の各種ボタンが押された場合、押されたボタンに基づく運転指示や給湯温度等を含む制御信号を、マイクロコンピュータ3に送信する。通信部45は、給湯器2に関する情報をマイクロコンピュータ3から受信する。また、通信部45は、通話機能の動作時、マイク43から入力された音声をマイクロコンピュータ3を介して浴室用リモートコントローラ5に送信したり、逆にマイクロコンピュータ3を介して送られてきた浴室用リモートコントローラ5からの音声をスピーカー44に出力したりする。
記憶部46は、後述する伝言機能動作実行部47aにより伝言メモ機能を用いて音声の録音が行われた場合、マイク43に入力された音声を記憶しておくことができる。
制御部47は、CPU、RAM及びROMからなるマイクロコンピュータで構成されている。制御部47は、図3に示すように、操作部41、表示部42、マイク43、スピーカー44、通信部45及び記憶部46と接続されており、接続された各種機器の制御を行う。また、本実施形態に係る制御部47は、伝言メモ機能や通話機能等の、台所用リモートコントローラ4が有する各種機能の動作を実行する。このような動作を行うため、制御部47は、伝言機能動作実行部47a、通話機能動作部47b、キッチンタイマ機能動作部47c、ガイダンス機能動作部47d(通話機能動作部47b、キッチンタイマ機能動作部47c及びガイダンス機能動作部47dは、伝言メモ機能以外の残りの機能の動作を実行可能な他機能動作実行部に相当)、及び動作制御部47eとして機能する。
〔伝言機能動作実行部〕
伝言機能動作実行部47aは、伝言メモ機能の動作を実行する。例えば、伝言メモ機能ボタン41aがユーザにより押され、図4の伝言メモ機能に関する画面上から「伝言メモの録音」が選択された場合、伝言機能動作実行部47aは、先ずマイク43をオンの状態にする。次いで、伝言機能動作実行部47aは、所定時間内にマイク43に入力された音声を音声データとして記憶部46に記憶させることで、音声の録音動作を行う。また図4に示す画面上から「伝言メモの再生」が選択された場合、伝言機能動作実行部47aは、先ずスピーカー44をオンにする。次いで、伝言機能動作実行部47aは、記憶部46内に記憶されている音声データを抽出し、スピーカー44から出力させることで、音声の再生動作を行う。尚、図4に示す画面上から「伝言メモの消去」が選択された場合には、伝言機能動作実行部47aは、記憶部46内に記憶されている音声データを消去する。
〔通話機能動作部〕
通話機能動作部47bは、通話機能の動作を実行する。例えば、メニューボタン41cの押下により表示部42に表示されたメニュー画面上から通話機能の開始が選択された場合、通話機能動作部47bは、マイク43及びスピーカー44をオンの状態にする。この時、通信部45から浴室用リモートコントローラ5へは、通話機能の動作が開始されたことを示す情報が送信される。これにより、メニューボタン41cを押したユーザは、台所用リモートコントローラ4を介して浴室用リモートコントローラ5側のユーザと通話を行うことが可能となる。
〔キッチンタイマ機能動作部〕
キッチンタイマ機能動作部47cは、キッチンタイマ機能の動作を実行する。具体的には、例えば、メニューボタン41cの押下により表示部42に表示されたメニュー画面上からキッチンタイマ機能が選択されてから所定時間が経過した時、キッチンタイマ機能動作部47cは、この旨を示す音をスピーカー44から出力させる。尚、所定時間は、操作部41を介してユーザが所望する時間に設定される。
〔ガイダンス機能動作部〕
ガイダンス機能動作部47dは、ガイダンス機能の動作を実行する。例えば、給湯器2に関する情報としてお湯はり動作が終了した旨を通信部45がマイクロコンピュータ3から受信した場合、ガイダンス機能動作部47dは、この旨をユーザに知らせるための音をスピーカー44から出力させる。
〔動作制御部〕
本実施形態に係る動作制御部47eは、伝言機能動作実行部47a及びその他の機能の動作部47b〜47dの動作の実行を制御する。具体的には、動作制御部47eは、伝言機能動作実行部47aにより伝言メモ機能の動作が実行されている際に、その他の機能の動作部47b〜47dにより他の機能の動作が実行されようとする場合、伝言機能動作実行部47aによる伝言メモ機能の動作の実行を停止させる。
例えば、伝言メモ機能により音声の録音または再生が行われている途中で、浴室用リモートコントローラ5において通話機能ボタンが押された場合、動作制御部47eは、先ずは現在行われている伝言メモ機能による音声の録音または再生を中止させ、次いで通話機能動作部47bによる通話機能の動作を実行させる。そして、通話動作が終了し、通話機能動作部47bによる通話機能の動作がオフとなった場合、動作制御部47eは、再度伝言機能動作実行部47aによる伝言メモ機能の動作を実行させるべく、伝言メモ機能に関する画面(即ち、図4の画面)を表示部42に表示させる。このように、本実施形態に係る動作制御部47eは、伝言メモ機能の動作時に他の機能の動作が割り込まれた場合、伝言メモ機能の動作よりも他機能の動作の実行を優先させる。
尚、上述したように、伝言メモ機能による音声の録音または再生が途中で停止した場合、それまでに録音されていた音声データは不完全なものとなるため、この音声データは記憶部46には記憶されず、消去されることが好ましい。これを実現するため、本実施形態に係る記憶部46は、記憶領域が予め2つに分けられた状態にあるとする。1つの記憶領域(第1記憶領域)には、録音中の音声データが一時的に書き込まれ、もう1つの記憶領域(第2記憶領域)には、録音動作が途中で停止されず録音が完了された音声データが書き込まれる。具体的には、伝言機能動作実行部47aは、録音動作時には第1記憶領域に音声データを一時的に記憶させ、録音が途中で停止されることなく完了した場合には、第1記憶領域に記憶させた音声データを第2記憶領域に移動させる。また、動作制御部47eにより録音動作が途中で停止された場合には、伝言機能動作実行部47aは、第1記憶領域に記憶中だった音声データを、第1記憶領域から消去する。これにより、記憶部46には、録音動作が完了した音声データが記憶されるようになる。
また、動作制御部47eは、表示部42に表示させる画面の管理を行う。例えば、動作制御部47eは、伝言メモ機能ボタン41aがユーザにより押された場合には、図4の画面を表示部42に表示させ、メニューボタン41cがユーザにされた場合には、メニュー画面を表示部42に表示させる。
更に、本実施形態に係る動作制御部47eは、伝言メモ機能により音声の録音及び再生が行われている時には、図5及び図6に示すような音声に関する画面を表示部42に出力させる。ここで、図5(a)〜(c)は、図4の画面において「伝言メモの録音」が選択され、音声の録音が行われている時に表示される画面例である。図6(a)〜(c)は、図4の画面において「伝言メモの再生」が選択され、音声の再生が行われている時に表示される画面例である。図5(a)〜(c)では、録音が開始されてから例えば1秒経過する毎に、グラフg1の長さが右方向に延びている。即ち、グラフg1は、録音された音声データの時間を示している。また、グラフg1の右側にあるバーe1は、音声を録音可能な最大時間を示しており、グラフg1の右側端部からバーe1までの時間r1は、録音可能な残時間を示している。一方、図6(a)〜(c)では、音声の再生が開始されてから例えば1秒経過する度に、グラフg2の長さが左方向に短くなっている。即ち、グラフg2は、音声データの残時間を示している。このように、動作制御部47eは、録音可能な(即ち、記憶部6が記憶可能な)音声の残時間(第1残り時間に相当)の経時的変化及び再生される音声データの残時間(第2残り時間に相当)の経時的変化を、ユーザが容易に把握できるようにグラフ表示させることができる。これにより、ユーザは、音声をあとどのくらいの時間録音できるのかや、音声データがどの程度まで再生されたか(即ち、進捗状況)を、容易に知ることができる。
(1−3)浴室用リモートコントローラ
浴室用リモートコントローラ5は、台所用リモートコントローラ4と同様、給湯器2を遠隔制御するためのものであって、ユーザ宅の浴室内の側壁に取り付けられている。また、浴室用リモートコントローラ5は、通話機能やガイダンス機能を有している。
浴室用リモートコントローラ5は、図7に示すように、操作部51、表示部52、マイク53及びスピーカー54を有している。操作部51は、通話機能ボタン51aや、追い炊き運転等の各種運転の実行指示ボタン等によって構成されている。表示部52は、操作部51を用いて設定された水の給湯温度や、貯湯タンク22内の残湯量等を表示する。マイク53は、通話機能動作時に音声の入力を受け付けるものであって、スピーカー54は、通話機能動作時においては台所用リモートコントローラ4からの音声を出力したり、追い炊き動作の終了等をアナウンスする音を出力したりする。
また、浴室用リモートコントローラ5は、マイクロコンピュータ3と通信を行うための通信部や、通話機能やガイダンス機能の動作を行う制御部(いずれも図示せず)を有している。
(2)台所用リモートコントローラの動作
次に、本実施形態の一特徴である台所用リモートコントローラ4の動作について、図8を用いて説明する。
ステップS1:操作部41上の伝言メモ機能ボタン41aが押された場合(S1のYes)、表示部42には、図4の画面が表示される。
ステップS2:表示部42に表示された図4の画面上から音声の再生または録音のいずれかが選択されると、伝言機能動作実行部47aは、選択された音声の再生または録音、即ち伝言メモ機能の動作を開始させる。伝言機能動作実行部47aにより音声の録音動作が行われている時には、動作制御部47eは、図5(a)〜(c)に示す画面を表示部42に表示させる。また、伝言機能動作実行部47aにより音声の再生動作が行われている時には、動作制御部47eは、図6(a)〜(c)に示す画面を表示部42に表示させる。
ステップS3〜S4:伝言メモ機能の動作が実行中の状態において、伝言メモ機能以外の動作(具体的には、通話機能、ガイダンス機能及びキッチンタイマ機能による所定時間経過の報知のいずれか)が割り込まれた場合(S3のYes)、動作制御部47eは、現在実行中の伝言メモ機能の動作を停止させると共に、図9に示すように、伝言メモ機能の動作が途中で停止した旨を示す動作情報P1を、表示部42に表示させる(S4)。
ステップS5:伝言メモ機能の動作が停止された後、動作制御部47eは、他の機能の動作部47b〜47dのうち、ステップS3で割り込まれた機能を実行可能な動作部47b〜47dに、その機能の動作を開始させる。
ステップS6〜S7:ステップS5で開始された機能の動作が終了した後(S6のYes)、動作制御部47eは、図4の伝言メモ機能に関する画面を表示部42に表示させる。その後、台所用リモートコントローラ4は、ステップS2以降の動作を行う。
ステップS8:ステップS3において、伝言メモ機能の動作中に他の機能の割り込みが生じず(S3のNo)、伝言メモ機能の動作が終了した場合には(S8のYes)、台所用リモートコントローラ4は、一連の動作を終了する。尚、ステップS8において伝言メモ機能の動作が終了していない場合には、台所用リモートコントローラ4は、ステップS3以降の動作を繰り返す。
(3)効果
(A)
本実施形態に係る台所用リモートコントローラ4によると、伝言メモ機能による音声の録音や再生動作が行われている時に、通話機能による通話動作等の他機能の動作が実行される場合、伝言メモ機能による音声の録音や再生動作が停止される。これにより、他機能の動作が優先的に実行される。従って、例えば台所用リモートコントローラ4を利用するユーザが伝言メモ機能を用いて音声の録音を行っている時に通話機能の動作が実行されてしまい、通話までもが音声と共に録音されてしまったり、伝言メモ機能を用いて音声の再生を行っている時に通話機能の動作が実行されてしまい、再生中の音声と通話とが重なって出力されてしまったりすることを抑制することができるため、ユーザの利便性が向上する。
(B)
また、伝言機能動作実行部47aが伝言メモ機能の動作を途中で停止した場合、表示部42には、この旨を示す動作情報P1(図9)が表示される。従って、台所用リモートコントローラ4を利用するユーザは、音声の録音または再生中に、録音動作や再生動作が台所用リモートコントローラ4により故意に停止されたことを知ることができる。
(C)
また、動作制御部47eは、伝言メモ機能の動作が途中で停止され、次いで実行されていた伝言メモ機能以外の他の機能の動作が終了した場合、図4に示すような伝言メモ機能に関する画面を表示部42に表示させる。従って、ユーザは、他機能の動作の実行が終了した後、音声の録音や再生用の画面を表示部42に表示させる設定を行わずとも、表示部42に自動的に表された図4の画面上から音声の録音及び再生を簡単に開始させることができる。
(D)
また、伝言機能動作実行部47aが伝言メモ機能の動作として音声の録音動作を行っている時、表示部42には、図5(a)〜(c)に示すように、録音可能な残り時間の経時的変化がグラフ表示される。また、伝言機能動作実行部47aが伝言メモ機能の動作として音声の再生動作を行っている時、表示部42には、図6(a)〜(c)に示すように、再生されている音声データの残り時間の経時的変化がグラフ表示される。従って、ユーザは、音声の録音可能な残り時間や再生されている音声の残り時間を、表示部42上から容易に知ることができる。
<第2実施形態>
次に、本発明の第2実施形態に係る台所用リモートコントローラ104について説明する。本実施形態に係る台所用リモートコントローラ104は、第1実施形態に係る台所用リモートコントローラ4と同様、給湯器2を遠隔制御するためのものであって、伝言メモ機能や通話機能、キッチンタイマ機能、ガイダンス機能等の複数の機能を有している。
尚、台所用リモートコントローラ104は、第1実施形態に係る台所用リモートコントローラ4と同様、図1の給湯システム1を構成する1つの機器である。また、本実施形態において、給湯システム1を構成する台所用リモートコントローラ104以外のその他の機器としては、給湯器2及び浴室用リモートコントローラ5が該当するが、これらの各機器の詳細な構成は第1実施形態と同様であるため、説明を省略する。
(1)台所用リモートコントローラの構成
台所用リモートコントローラ104は、図10に示すように、操作部141、表示部142(第3表示部に相当)、マイク143、スピーカー144、通信部145、記憶部146及び制御部147を備える。また、制御部147は、伝言メモ機能の動作を行う伝言機能動作実行部147a、通話機能の動作を行う通話機能動作部147b、キッチンタイマ機能の動作を行うキッチンタイマ機能動作部147c、ガイダンス機能の動作を行うガイダンス機能動作部147d、伝言機能動作実行部147a及びその他の機能の動作部147b〜147dの動作の実行を制御する動作制御部147eとして機能する。
尚、操作部141、表示部142、マイク143、スピーカー144、通信部145、記憶部146、伝言機能動作実行部147a、通話機能動作部147b、キッチンタイマ機能動作部147c、ガイダンス機能動作部147dについては、第1実施形態で同じ名称を付して示した図3に係る操作部41、表示部42、マイク43、スピーカー44、通信部45、記憶部46、伝言機能動作実行部47a、通話機能動作部47b、キッチンタイマ機能動作部47c、ガイダンス機能動作部47dと同様であるため、詳細な説明を省略する。以下より、本実施形態の一特徴である動作制御部147eについて説明する。
動作制御部147eは、伝言機能動作実行部147aにより伝言メモ機能の動作が実行されている際に、その他の機能の動作部147b〜147dにより他の機能の動作が実行されようとする場合、他の機能の動作を停止させた状態にして、伝言機能動作実行部147aによる伝言メモ機能の動作を優先して実行させる。そして、動作制御部147eは、伝言メモ機能の動作が終了した後に、他の機能の動作を実行させる。例えば、伝言メモ機能により音声の録音や再生が行われている途中で、浴槽81へのお湯張りが終了した場合を考える。この場合、動作制御部147eは、ガイダンス機能動作部147dによるガイダンス機能の動作(具体的には、お湯はりの終了をユーザに報知する動作)を開始させずに、現在行われている伝言機能動作実行部147aによる音声の録音や再生を優先して行わせる。そして、動作制御部147eは、伝言メモ機能による音声の録音や再生が終了した後、ガイダンス機能動作部147dにお湯はりのユーザへの報知を行わせる。
これにより、ユーザは、音声の録音や再生動作を再度やり直さずに済む。また、例えば通話機能等のように、伝言メモ機能の動作中に実行されようとする他の機能の種類によっては、その機能の動作が開始されてから終了するまでの所要時間が不明なものがある。これに対し、伝言メモ機能の動作では、音声を録音できる最大時間が例えば「30秒」のように所要時間が決まっているため、通話機能等のように所要時間が予測不能な機能よりも所要時間が比較的短いと判断することも可能である。従って、上述したように、他の機能の動作よりも伝言メモ機能の動作を優先させる方法を用いることで、ユーザの利便性を確保することができる。
また、本実施形態に係る動作制御部147eは、第1実施形態に係る動作制御部47eと同様、伝言メモ機能により音声の録音及び再生が行われている時には、図5及び図6に示すような音声に関する画面を表示部142に出力させる。即ち、動作制御部147eは、音声の録音動作時には、図5(a)〜(c)に示すように、録音可能な音声の残り時間(第3残り時間に相当)の経時的変化を、ユーザが把握できるように表示部142にグラフ表示させる。また、動作制御部147eは、音声の再生動作時には、図6(a)〜(c)に示すように、音声が再生される残り時間(第4残り時間に相当)の経時的変化を、ユーザが把握できるように表示部142にグラフ表示させる。
(2)台所用リモートコントローラの動作
次に、台所用リモートコントローラ104の動作について、図11を用いて説明する。
ステップS21〜S22:操作部141上の伝言メモ機能ボタンが押され(ステップS21のYes)、次いで音声の再生または録音のいずれかが選択されると、伝言機能動作実行部147aは、選択された音声の再生または録音、即ち伝言メモ機能の動作を開始させる(S22)。伝言機能動作実行部147aにより音声の録音動作が行われている時には、動作制御部147eは、図5(a)〜(c)に示す画面を表示部142に表示させる。また、伝言機能動作実行部147aにより音声の再生動作が行われている時には、動作制御部147eは、図6(a)〜(c)に示す画面を表示部142に表示させる。
ステップS23〜S24:伝言メモ機能の動作が実行中の状態において、伝言メモ機能以外の動作(具体的には、通話機能、ガイダンス機能及びキッチンタイマ機能による所定時間経過の報知のいずれか)が割り込まれた場合(S23のYes)、動作制御部147eは、割り込まれた他の機能の動作を開始させずに、現在行われている伝言メモ機能の動作を継続させる(S24)。
ステップS25〜S26:伝言メモ機能の動作が終了すると(S25のYes)、動作制御部147eは、ステップS23で割り込まれた他の機能の動作を、この機能を実行可能な動作部147b〜147dに行わせる(S26)。
ステップS27:ステップS23において、伝言メモ機能の動作中に他の機能の割り込みが生じず(S23のNo)、伝言メモ機能の動作が終了した場合には(S27のYes)、台所用リモートコントローラ104は、一連の動作を終了する。尚、ステップS27において伝言メモ機能の動作が終了していない場合には、台所用リモートコントローラ104は、ステップS23以降の動作を繰り返す。
(3)効果
(A)
本実施形態に係る台所用リモートコントローラ104によると、伝言メモ機能による音声の録音や再生動作が行われている時に、通話機能による通話動作等の他機能の動作が実行される場合、音声の録音動作及び再生動作は優先的に実行され、その後他機能の動作が実行される。従って、例えばユーザが伝言メモ機能を用いて音声の録音を行っている時に通話機能の動作が実行されてしまい、通話までもが音声と共に録音されてしまったり、伝言メモ機能を用いて音声の再生を行っている時に通話機能の動作が実行されてしまい、再生中の音声と通話とが重なって出力されてしまったりすることを抑制することができるため、ユーザの利便性が向上する。
(B)
また、伝言機能動作実行部147aが伝言メモ機能の動作として音声の録音動作を行っている時、表示部142には、図5(a)〜(c)に示すように、録音可能な残り時間の経時的変化がグラフ表示される。また、伝言機能動作実行部147aが伝言メモ機能の動作として音声の再生動作を行っている時、表示部142には、図6(a)〜(c)に示すように、再生されている音声データの残り時間の経時的変化がグラフ表示される。従って、ユーザは、音声の録音可能な残り時間や再生されている音声の残り時間を、表示部142上から容易に知ることができる。
<第3実施形態>
次に、本発明の第3実施形態に係る台所用リモートコントローラ204について説明する。本実施形態に係る台所用リモートコントローラ204は、第1実施形態に係る台所用リモートコントローラ4と同様、給湯器2を遠隔制御するためのものであって、伝言メモ機能や通話機能、キッチンタイマ機能、ガイダンス機能等の複数の機能を有している。
尚、台所用リモートコントローラ204は、第1実施形態に係る台所用リモートコントローラ4と同様、図1の給湯システム1を構成する1つの機器である。また、本実施形態において、給湯システム1を構成する台所用リモートコントローラ204以外のその他の機器としては、給湯器2及び浴室用リモートコントローラ5が該当するが、これらの各機器の詳細な構成は第1実施形態と同様であるため、説明を省略する。
(1)台所用リモートコントローラの構成
台所用リモートコントローラ204は、図12及び図13に示すように、操作部241(モード受付部に相当)、表示部242(第4表示部及び第5表示部に相当)、マイク243、スピーカー244、通信部245、記憶部246及び制御部247を備える。また、制御部247は、伝言メモ機能の動作を行う伝言機能動作実行部247a、通話機能の動作を行う通話機能動作部247b、キッチンタイマ機能の動作を行うキッチンタイマ機能動作部247c、ガイダンス機能の動作を行うガイダンス機能動作部247d、伝言機能動作実行部247a及びその他の機能の動作部247b〜247dの動作の実行を制御する動作制御部247eとして機能する。
尚、表示部242、マイク243、スピーカー244、通信部245、記憶部246、伝言機能動作実行部247a、通話機能動作部247b、キッチンタイマ機能動作部247c、ガイダンス機能動作部247dについては、第1実施形態で同じ名称を付して示した図3に係る表示部42、マイク43、スピーカー44、通信部45、記憶部46、伝言機能動作実行部47a、通話機能動作部47b、キッチンタイマ機能動作部47c、ガイダンス機能動作部47dと同様であるため、詳細な説明を省略する。以下より、本実施形態の一特徴である操作部241及び動作制御部247eについて説明する。
操作部241は、図13に示すように、伝言メモ機能ボタン241aや沸き上げ運転開始ボタン241b、メニューボタン241c、及び数値の設定ボタン241d等によって構成されている。操作部241は、これらのボタンがユーザにより押されると、押されたボタンに対応する指示を受け付ける。特に、本実施形態に係る操作部241は、伝言メモ機能優先モード、他機能優先モード及び非優先モードのいずれかの指定を受け付けることができる。伝言メモ機能優先モードとは、伝言メモ機能の動作の実行を優先させるためのモードであって、他機能優先モードとは、伝言メモ機能以外の他の機能(具体的には、通話機能、ガイダンス機能及びキッチンタイマ機能)の実行を優先させるためのモードである。非優先モードは、伝言メモ機能の動作や伝言メモ機能以外の他の機能の動作の優先順位が決定されてないモードである。具体的には、非優先モードは、任意の機能が動作している時に他の機能の動作が開始されようとする場合、現在動作中の機能を停止させたりせずに開始されようとする機能をそのまま動作させるモードである。これらのモードは、例えば、メニューボタン241cが押されかつモード設定が選択された場合に表示部242に表示される「モード設定」画面上から設定される(図13)。設定されたモードは、動作制御部247eが各機能の動作部274a〜274dの動作制御を行う場合に用いられる。
動作制御部247eは、予め設定されているモードに基づいて、伝言機能動作実行部247aによる伝言メモ機能の動作及びその他の機能の動作部247b〜247dによる他の機能の動作を制御する。具体的には、伝言機能動作実行部247aにより伝言メモ機能の動作が実行されている際に、その他の機能の動作部247b〜247dにより他の機能の動作が実行されようとする場合、動作制御部247eは、予め設定されているモードが伝言メモ機能優先モードまたは他機能優先モードであれば、伝言メモ機能の動作及び他の機能の動作のいずれかを停止させる。即ち、動作制御部247eは、操作部241を介して指定された「伝言メモ機能モード」「他機能優先モード」に基づいて、実行中の伝言メモ機能の動作を優先させるか、または伝言メモ機能の動作中に割り込まれた他の機能の動作を優先させる。
例えば、伝言メモ機能により音声の録音や再生が行われている途中で、予めユーザにより設定されていた所定時間が経過した場合を考える。指定されているモードが「伝言メモ機能優先モード」である場合には、動作制御部247eは、キッチンタイマ機能の動作を開始させずに、伝言機能動作実行部247aにより現在行われている伝言メモ機能の動作(即ち、音声の録音や再生)を継続させる。そして、伝言メモ機能の動作が終了した後に、動作制御部247eは、キッチンタイマ機能の動作(具体的には、所定時間が経過した旨をユーザに報知する動作)を開始させる。一方、指定されているモードが「他機能優先モード」である場合には、動作制御部247eは、現在行われている伝言メモ機能の動作を中止させ、キッチンタイマ機能の動作を開始させる。そして、キッチンタイマ機能の動作が終了した場合、動作制御部247eは、再度伝言機能動作実行部247aによる伝言メモ機能の動作を実行させるべく、第1実施形態と同様の伝言メモ機能に関する画面(即ち、図15(a))を表示部242に表示させる。
尚、上述したように「他機能動作優先モード」が指定されている場合には、伝言メモ機能が途中で停止されるため、それまでに録音されていた音声データは不完全なものとなる。そこで、この場合も、第1実施形態と同様、記憶部46の記憶領域を予め2つに分けておく(第1記憶領域及び第2記憶領域)。伝言機能動作実行部247aは、第1記憶領域に録音中の音声データを一時的に記憶させ、録音が途中で停止されることなく完了した場合には、この音声データを第2記憶領域に移動させる。また、動作制御部247eにより録音動作が途中で停止された場合には、伝言機能動作実行部247aは、第1記憶領域に記憶中だった音声データを、第1記憶領域から消去する。これにより、記憶部246には、録音動作が完了した音声データが記憶されるようになる。
更に、動作制御部247eは、予め設定されているモードが非優先モードであって、伝言メモ機能の動作の実行中に残りの機能(即ち、伝言メモ機能以外の機能)の動作が実行されようとする場合、現在行われている伝言メモ機能の動作を停止させずに伝言メモ機能以外の機能の動作を開始させる。例えば、伝言メモ機能を用いて音声の録音が行われている場合に、通話機能が開始されようとする場合、動作制御部247eは、音声の録音中に通話機能をオンさせる。逆に、動作制御部247eは、予め設定されているモードが非優先モードであって、伝言メモ機能以外の機能の動作の実行中に伝言メモ機能の動作が行われようとする場合、現在行われている伝言メモ機能以外の機能の動作を停止させずに、伝言メモ機能の動作を開始させる。例えば、通話機能の動作中に音声の再生が開始されようとする場合、動作制御部247eは、通話機能の動作をそのまま継続させると共に音声の再生動作を開始させる。このように、動作制御部247eは、非優先モードが設定されている場合において、任意の機能が動作している時に他の機能の動作開始が割り込まれた場合、任意の動作をそのまま継続させると共に割り込まれた他の機能の動作を開始させる。
また、本実施形態に係る動作制御部247eは、第1実施形態に係る動作制御部47eと同様、伝言メモ機能により音声の録音及び再生が行われている時には、図5及び図6に示すような音声に関する画面を表示部242に出力させる。即ち、動作制御部247eは、音声の録音動作時には、図5(a)〜(c)に示すように、録音可能な音声の残り時間(第5残り時間に相当)の経時的変化を、ユーザが把握できるように表示部242にグラフ表示させる。また、動作制御部247eは、音声の再生動作時には、図6(a)〜(c)に示すように、音声が再生される残り時間(第6残り時間に相当)の経時的変化を、ユーザが把握できるように表示部242にグラフ表示させる。
(2)台所用リモートコントローラの動作
次に、台所用リモートコントローラ204の動作について、図14を用いて説明する。尚、以下では、図13の画面上から伝言メモ機能優先モード、他機能優先モード及び非優先モードのいずれかが予め設定されているとする。
ステップS41:操作部241上の伝言メモ機能ボタン241aが押された場合(S41のYes)、表示部242には、図15(a)の画面が表示される。
ステップS42:図15(a)の画面上から音声の再生または録音のいずれかが選択されると、伝言機能動作実行部247aは、選択された音声の再生または録音、即ち伝言メモ機能の動作を開始させる。伝言機能動作実行部247aにより音声の録音動作が行われている時には、動作制御部247eは、図5(a)〜(c)に示す画面を表示部242に表示させる。また、伝言機能動作実行部247aにより音声の再生動作が行われている時には、動作制御部247eは、図6(a)〜(c)に示す画面を表示部242に表示させる。
ステップS43:伝言メモ機能の動作が実行中の状態において、伝言メモ機能以外の動作(具体的には、通話機能、ガイダンス機能、キッチンタイマ機能による所定時間経過の報知)が割り込まれた場合(S43のYes)、動作制御部247eは、既に設定されているモードの確認を行う。
ステップS44〜S46:設定されているモードが「他機能優先モード」である場合(S44のYes)、動作制御部247eは、伝言メモ機能の動作を中止させると共に、図15(b)に示すように、伝言メモ機能の動作が途中で中止した旨を示す動作情報P2を、表示部242に表示させる(S45)。次いで、伝言メモ機能の動作が停止された後、動作制御部247eは、ステップS43で割り込まれた機能の動作を、この機能を実行可能な他の機能の動作部247b〜247dに行わせる(S46)。
ステップS47〜S48:ステップS46で開始された機能の動作が終了した後(S47のYes)、動作制御部247eは、図15(a)に示すように、伝言メモ機能に関する画面を表示部242に表示させる(S48)。その後、台所用リモートコントローラ204は、ステップS42以降の動作を行う。
ステップS49〜S50:ステップS44において、設定されているモードが「伝言メモ機能優先モード」である場合(S49のYes)、動作制御部247eは、割り込まれた他の機能の動作を開始させずに、現在行われている伝言メモ機能の動作を継続させる(S50)。
ステップS51〜S52:伝言メモ機能の動作が終了すると(S51のYes)、動作制御部247eは、ステップS43で割り込まれた他の機能の動作を、この機能を実行可能な他の機能の動作部247b〜247dに行わせる(S52)。
ステップS53〜S54:設定されているモードが「非優先モード」である場合(S53のYes)、動作制御部247eは、伝言機能動作実行部247aにより現在行われている伝言メモ機能の動作を継続させた状態で、ステップS43で割り込まれた他の機能の動作を開始させる(S54)。
ステップS55:ステップS43において、伝言メモ機能の動作中に他の機能の割り込みが生じず(S43のNo)、伝言メモ機能の動作が終了した場合には(S55のYes)、台所用リモートコントローラ204は、一連の動作を終了する。尚、ステップS55において伝言メモ機能の動作が終了していない場合には、台所用リモートコントローラ204は、ステップS43以降の動作を繰り返す。
(3)効果
(A)
本実施形態に係る台所用リモートコントローラ204では、伝言メモ機能による音声の録音や再生動作が行われている時に他の機能の動作が行われる際、伝言メモ機能優先モードが指定されている場合には、他の機能の動作開始が停止され、音声の録音や再生動作が優先的に実行される。また、他機能優先モードが指定されている場合には、伝言メモ機能による音声の録音や再生動作が中止され、他の機能の動作が優先的に実行される。従って、例えばユーザが音声の録音を行っている時に通話機能の動作が実行されてしまい、通話までもが音声と共に録音されたりすることや、音声を再生している時に通話機能の動作が実行されてしまい、再生中の音声と通話とが重なって出力されてしまうことを抑制することができるため、ユーザの利便性が向上する。
(B)
また、他機能優先モードが選択されており、伝言機能動作実行部247aが伝言メモ機能の動作を途中で停止した場合、表示部242には、この旨を示す動作情報P2が表示される(図15(b))。従って、ユーザは、音声の録音または再生中に、録音動作や再生動作が台所用リモートコントローラ204により故意に停止されたことを知ることができる。
(C)
また、動作制御部247eは、他機能優先モードが選択されている際に、伝言メモ機能の動作が途中で停止され、次いで実行されていた伝言メモ機能以外の他の機能の動作が終了した場合、図15(a)に示すような伝言メモ機能に関する画面を表示部242に表示させる。従って、ユーザは、他機能の動作の実行が終了した後、音声の録音や再生用の画面を表示部242に表示させる設定を行わずとも、表示部242に自動的に表された図15(a)の画面上から音声の録音及び再生を簡単に開始させることができる。
(D)
また、伝言機能動作実行部247aが伝言メモ機能の動作として音声の録音動作を行っている時、表示部242には、図5(a)〜(c)に示すように、録音可能な残り時間の経時的変化がグラフ表示される。また、伝言機能動作実行部247aが伝言メモ機能の動作として音声の再生動作を行っている時、表示部242には、図6(a)〜(c)に示すように、再生されている音声データの残り時間の経時的変化がグラフ表示される。従って、ユーザは、音声の録音可能な残り時間や再生されている音声の残り時間を、表示部242上から容易に知ることができる。
(E)
また、本実施形態に係る台所用リモートコントローラ204によると、ユーザは、伝言メモ機能優先モード及び他機能優先モードの他に、非優先モードを指定することができる。そのため、ユーザの選択肢の幅が広がり、使い勝手が良くなる。そして、台所用リモートコントローラ204によると、非優先モードが指定されている際には、例えば伝言メモ機能により音声の録音動作が行われている時に通話機能が実行されようとする場合、伝言メモ機能の動作が停止されることなく通話機能が開始されるため、通話内容が録音されるようになる。
<その他の実施形態>
(a)
上記第1〜第3実施形態では、説明を簡単にするため、台所用リモートコントローラ4,104,204の記憶部46、146,246に記憶されている音声データが1つである場合について説明した。しかし、記憶部46,146,246が記憶する音声データは、複数であってもよい。
(b)
上記第1及び第3実施形態では、伝言メモ機能が停止したことを示す動作情報P1,P2が、例えば図9,図15(b)に示すように表示部42,242に表示される場合について説明した。しかし、伝言メモ機能の動作が途中で中止した旨がユーザに分かれば良いため、動作情報P1,P2は、音声による出力や、表示と音声との組み合わせで報知されてもよい。
(c)
上記第1〜第3実施形態では、本発明に係る遠隔制御装置が、台所用リモートコントローラ4,104,204に適用された場合について説明した。しかし、本発明に係る遠隔制御装置は、伝言メモ機能の他に、通話機能やガイダンス機能等の動作時に音を発する機能を搭載しているリモートコントローラであれば、浴室用リモートコントローラに採用されてもよい。
(d)
上記第1及び第3実施形態では、動作情報P1,P2の画面(図9や図15(b))と音声に関する画面(図5及び図6)とが、共に同じ表示部42,242に表示される場合について説明したが、動作情報P1の画面を表示するための表示部と、図5や図6の音声に関する画面を表示するための表示部とは、別々に設けられても良い。
本発明の遠隔制御装置は、ユーザの利便性が向上するという効果を有し、給湯器を遠隔制御するためのリモートコントローラとして有用である。
第1実施形態に係る給湯システムの構成図。 台所用リモートコントローラの外観図。 第1実施形態に係る台所用リモートコントローラの構成を模式的に示すブロック図。 台所用リモートコントローラの表示部に伝言メモ機能に関する画面が表示された例。 (a)台所用リモートコントローラの表示部に表示される録音中の画面例1。(b)台所用リモートコントローラの表示部に表示される録音中の画面例2。(c)台所用リモートコントローラの表示部に表示される録音中の画面例3。 (a)台所用リモートコントローラの表示部に表示される再生中の画面例1。(b)台所用リモートコントローラの表示部に表示される再生中の画面例2。(c)台所用リモートコントローラの表示部に表示される再生中の画面例3。 浴室用リモートコントローラの外観図。 第1実施形態に係る台所用リモートコントローラの一連の動作を説明するためのフロー図。 伝言メモ機能の動作が中止された旨を示す動作情報が表示部に表示された例。 第2実施形態に係る台所用リモートコントローラの構成を模式的に示すブロック図。 第2実施形態に係る台所用リモートコントローラの一連の動作を説明するためのフロー図。 第3実施形態に係る台所用リモートコントローラの構成を模式的に示すブロック図。 台所用リモートコントローラの外観と、この台所用リモートコントローラの表示部に表示される伝言メモ機能優先モードまたは他機能優先モードを選択するための選択画面例とを示した図。 第3実施形態に係る台所用リモートコントローラの一連の動作を説明するためのフロー図。 (a)第3実施形態に係る台所用リモートコントローラの表示部に表示された伝言メモ機能に関する画面例。(b)第3実施形態に係る台所用リモートコントローラの表示部に表示された動作情報の表示例。
符号の説明
1 給湯システム
2 給湯器
3 マイクロコンピュータ
4,104,204 台所用リモートコントローラ
5 浴室用リモートコントローラ
21 ヒートポンプユニット
21a 空気熱交換器
21c 第1水熱交換器
22 貯湯タンク
23 第2水熱交換器
41,141,241 操作部
42,142,242 表示部
46,146,246 記憶部
47,147,247 制御部
47a,147a,247a 伝言機能動作実行部
47b,147b,247b 通話機能動作部
47c,147c,247c キッチンタイマ機能動作部
47d,147d,247d ガイダンス機能動作部
47e,147e,247e 動作制御部
81 浴槽
82 水栓
g1,g2 グラフ
P1,P2 動作情報

Claims (13)

  1. 音声の録音及び再生の少なくとも1つを行うための伝言機能を含む複数の機能を有し、給湯器を遠隔制御する給湯器(2)の遠隔制御装置(4)であって、
    前記伝言機能の動作を実行する伝言機能動作実行部(47a)と、
    複数の前記機能のうち前記伝言機能を除く残りの前記機能の動作を実行可能な他機能動作実行部(47b〜47d)と、
    前記伝言機能動作実行部(47a)により前記伝言機能の動作が実行されている際に、前記他機能動作実行部(47b〜47d)により残りの前記機能の動作が実行されようとする場合、前記伝言機能動作実行部(47a)による前記伝言機能の動作の実行を停止させる動作制御部(47e)と、
    を備える、給湯器の遠隔制御装置(4)。
  2. 前記伝言機能動作実行部(47a)が前記伝言機能の動作を停止したことを示す動作情報(P1)を報知する報知部(42,44)を更に備える、
    請求項1に記載の給湯器の遠隔制御装置(4)。
  3. 前記報知部(42,44)は、前記動作情報(P1)を表示可能な第1表示部(42)であって、
    前記動作制御部(47e)は、前記他機能動作実行部(47b〜47d)が残りの前記機能の動作を終了した場合、前記伝言機能に関する画面を前記第1表示部(42)に表示させる、
    請求項2に記載の給湯器の遠隔制御装置(4)。
  4. 前記伝言機能動作実行部(47a)により録音された前記音声を記憶する記憶部(46)と、
    前記音声に関する画面を表示可能な第2表示部(42)と、
    を更に備え、
    前記動作制御部(47e)は、
    前記伝言機能動作実行部(47a)が前記伝言機能の動作として前記音声の録音動作を行っている時、前記記憶部(46)が記憶可能な前記音声の第1残り時間の経時的変化を前記第2表示部(42)にグラフ表示させ、
    前記伝言機能動作実行部(47a)が前記伝言機能の動作として前記音声の再生動作を行っている時、再生される前記音声の第2残り時間の経時的変化を前記第2表示部(42)にグラフ表示させる、
    請求項1〜3のいずれかに記載の給湯器の遠隔制御装置(4)。
  5. 音声の録音及び再生の少なくとも1つを行うための伝言機能を含む複数の機能を有し、給湯器を遠隔制御する給湯器の遠隔制御装置(104)であって、
    前記伝言機能の動作を実行する伝言機能動作実行部(147a)と、
    複数の前記機能のうち前記伝言機能を除く残りの前記機能の動作を実行可能な他機能動作実行部(147b〜147d)と、
    前記伝言機能動作実行部(147a)により前記伝言機能の動作が実行されている際に、前記他機能動作実行部(147b〜147d)により残りの前記機能の動作が実行されようとする場合、前記伝言機能動作実行部(147a)による前記伝言機能の動作の実行が終了した後に、前記他機能動作実行部(147b〜147d)に残りの前記機能の動作を実行させる動作制御部(147e)と、
    を備える、給湯器の遠隔制御装置(104)。
  6. 前記伝言機能動作実行部(147a)により録音された前記音声を記憶する記憶部(146)と、
    前記音声に関する画面を表示可能な第3表示部(142)と、
    を更に備え、
    前記動作制御部(147e)は、
    前記伝言機能動作実行部(147a)が前記伝言機能の動作として前記音声の録音動作を行っている時、前記記憶部(146)が記憶可能な前記音声の第3残り時間の経時的変化を前記第3表示部(142)にグラフ表示させ、
    前記伝言機能動作実行部(147a)が前記伝言機能の動作として前記音声の再生動作を行っている時、再生される前記音声の第4残り時間の経時的変化を前記第3表示部(142)にグラフ表示させる、
    請求項5に記載の給湯器の遠隔制御装置(104)。
  7. 音声の録音及び再生の少なくとも1つを行うための伝言機能を含む複数の機能を有し、給湯器を遠隔制御する給湯器の遠隔制御装置(204)であって、
    前記伝言機能の動作を実行する伝言機能動作実行部(247a)と、
    複数の前記機能のうち前記伝言機能を除く残りの前記機能の動作を実行可能な他機能動作実行部(247b〜247d)と、
    前記伝言機能動作実行部(247a)による前記伝言機能の動作を優先させる伝言機能優先モード、または前記他機能動作実行部(247b〜247d)による残りの前記機能の動作を優先させる他機能優先モードの指定を受け付け可能なモード受付部(241)と、
    前記伝言機能動作実行部(247a)により前記伝言機能の動作が実行されている際に、前記他機能動作実行部(247b〜247d)により残りの前記機能の動作が実行されようとする場合、前記モード受付部(241)が受け付けた前記伝言機能優先モードまたは前記他機能優先モードに基づいて、前記伝言機能動作実行部(247a)による前記伝言機能の動作の実行及び前記他機能動作実行部(247b〜247d)による残りの前記機能の動作開始のいずれかを停止させる動作制御部(247e)と、
    を備える、給湯器の遠隔制御装置(204)。
  8. 前記モード受付部(241)が前記他機能優先モードの指定を受け付けた場合、前記動作制御部(247e)は、前記伝言機能動作実行部(247a)による前記伝言機能の動作の実行を停止させると共に、前記他機能動作実行部(247b〜247d)による残りの前記機能の動作を開始させる、
    請求項7に記載の給湯器の遠隔制御装置(204)。
  9. 前記伝言機能動作実行部(247a)が前記伝言機能の動作を停止したことを示す動作情報(P2)を報知する報知部(242,244)を更に備える、
    請求項8に記載の給湯器の遠隔制御装置(204)。
  10. 前記報知部(242,244)は、前記動作情報(P2)を表示可能な第4表示部(242)であって、
    前記動作制御部(247e)は、前記他機能動作実行部(247b〜247d)が残りの前記機能の動作を終了した場合、前記伝言機能に関する画面を前記第4表示部(242)に表示させる、
    請求項9に記載の給湯器の遠隔制御装置(204)。
  11. 前記動作制御部(247e)は、
    前記モード受付部(241)が前記伝言機能優先モードの指定を受け付けた場合、前記他機能動作実行部(247b〜247d)による残りの前記機能の動作開始を停止させると共に、前記伝言機能動作実行部(247a)による前記伝言機能の動作の実行を継続させ、
    前記伝言機能の動作が終了した後に、前記他機能動作実行部(247b〜247d)に残りの前記機能の動作を開始させる、
    請求項7に記載の給湯器の遠隔制御装置(204)。
  12. 前記伝言機能動作実行部(247a)により録音された前記音声を記憶する記憶部(246)と、
    前記音声に関する画面を表示可能な第5表示部(242)と、
    を更に備え、
    前記動作制御部(247e)は、
    前記伝言機能動作実行部(247a)が前記伝言機能の動作として前記音声の録音動作を行っている時、前記記憶部(246)が記憶可能な前記音声の第5残り時間の経時的変化を前記第5表示部(242)にグラフ表示させ、
    前記伝言機能動作実行部(247a)が前記伝言機能の動作として前記音声の再生動作を行っている時、再生される前記音声の第6残り時間の経時的変化を前記第5表示部(242)にグラフ表示させる、
    請求項7〜11のいずれかに記載の給湯器の遠隔制御装置(204)。
  13. 前記モード受付部(241)は、前記伝言機能動作実行部(247a)による前記伝言機能の動作及び前記他機能動作実行部(247b〜247d)による残りの前記機能の動作について優先順位が決定されてない非優先モードの指定を更に受け付けることが可能であって、
    前記動作制御部(247e)は、
    前記モード受付部(241)が前記非優先モードの指定を受け付けた場合であって、かつ前記伝言機能の動作の実行中に残りの前記機能の動作が実行されようとする場合、現在行われている前記伝言機能の動作を停止させずに残りの前記機能の動作を開始させ、
    前記モード受付部(241)が前記非優先モードの指定を受け付けた場合であって、かつ残りの前記機能の動作の実行中に前記伝言機能の動作が実行されようとする場合、現在行われている残りの前記機能の動作を停止させずに前記伝言機能の動作を開始させる、
    請求項7に記載の給湯器の遠隔制御装置(204)。
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