JP2009134123A - 光走査装置の調整方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】画像形成装置自体を運転することなく短時間で調整を終えることができ、多様な振動周波数に対応して光学部材の振動を防止し、高品質の画像を得ることが可能な光走査装置の調整方法を提供する。
【解決手段】光走査装置1の調整方法は、光学部材である反射ミラー22の支持部30が、支持部材31と、支持部材31に反射ミラー22を押し当てて保持する板ばね32とを備え、ハウジング2に配置した少なくとも1個の加振装置40で発生させた振動を、反射ミラー22の箇所に配置した振動測定装置41で測定し、この振動条件に基づいて、反射ミラー22に対する、支持部30の支持条件を変更する。これにより、光走査装置1を画像形成装置に搭載して運転することなく、反射ミラー22に伝播する振動を発生させ、反射ミラー22と支持部30とからなる振動系の固有振動数を認識し、共振を回避できる。
【選択図】図4
【解決手段】光走査装置1の調整方法は、光学部材である反射ミラー22の支持部30が、支持部材31と、支持部材31に反射ミラー22を押し当てて保持する板ばね32とを備え、ハウジング2に配置した少なくとも1個の加振装置40で発生させた振動を、反射ミラー22の箇所に配置した振動測定装置41で測定し、この振動条件に基づいて、反射ミラー22に対する、支持部30の支持条件を変更する。これにより、光走査装置1を画像形成装置に搭載して運転することなく、反射ミラー22に伝播する振動を発生させ、反射ミラー22と支持部30とからなる振動系の固有振動数を認識し、共振を回避できる。
【選択図】図4
Description
本発明は、複写機やプリンタ、ファクシミリといった画像形成装置に搭載され、像担持体の表面を光ビーム(例えばレーザ光)で露光走査するための光走査装置の調整方法に関する。
複写機やプリンタ等に用いられる光走査装置は、一般的に、感光体ドラムに代表される像担持体の表面、すなわち被走査面上を走査しながら露光し、感光体ドラム表面に所定の静電潜像を形成するものである。光走査装置において、光源から照射される、例えばレーザ光のような光ビームは、光偏向器の回転するポリゴンミラーによって主走査方向に偏向され、レンズやミラーなどといった光学部材によって被走査面に向けて出射される。
ここで、近年では、高速印刷が可能な画像形成装置が著しく普及している。そして、光走査装置もそれに対応した動作が必要となり、ポリゴンミラーを高速で回転させる必要がある。このため、光走査装置では、光偏向器の箇所を中心として、振動が発生し易くなる。また、高速印刷に起因して画像形成装置の他の箇所で発生する振動が、光走査装置に伝播する恐れもある。すなわち、画像形成装置に搭載された光走査装置は、複数の振動モードで振動する可能性が高い。
上記のように光走査装置において発生、伝播した振動は、レンズやミラーなどといった光学部材の箇所まで到達する可能性が高い。これにより、特にミラーが振動すると、ミラー自体の所定の位置や角度を保持できなくなり、光ビームの光軸がずれてしまう恐れがある。その結果、感光体ドラム表面に形成される静電潜像に悪影響を及ぼし、画像品質の低下を招くといった問題が発生する。
このような問題を解決すべく、複数の振動モードで発生し得る振動の低減、抑制を図った光走査装置の一例を、特許文献1に見ることができる。特許文献1に記載された走査光学装置(光走査装置)には、折り返しミラーに、ミラーの長手方向、すなわち主走査方向に沿って移動可能な錘が設けられている。
特開平9−269460号公報(第3−4頁、図1)
特許文献1に記載された走査光学装置(光走査装置)は、折り返しミラーに、ミラーの長手方向、すなわち主走査方向に沿って移動可能な錘を設け、実際に光走査装置や画像形成装置を運転することにより折り返しミラーの箇所に伝播する振動を調べ、振動を低減、抑制できるように錘の位置を調整している。しかしながら、この光走査装置の調整方法では、実際に光走査装置や画像形成装置を運転する必要があるので、電力や用紙、トナーなどを消費することになり、ランニングコストが掛かることが懸念される。また、調整時間が長くなる可能性もある。そして、光走査装置の調整を実行するに際し、画像形成装置を設置するスペースを確保する必要がある。
本発明は上記の点に鑑みなされたものであり、画像形成装置自体を運転することなく短時間で調整を終えることができ、多様な振動周波数に対応して光学部材の振動を防止し、高品質の画像を得ることが可能な光走査装置の調整方法を提供することを目的とする。
上記の課題を解決するため、光ビームを照射する光源と、この光源からの光ビームを主走査方向に偏向する光偏向器と、この光偏向器からの光ビームを被走査面上に導く光学部材と、光ビームを被走査面上に照射するこれらの光学機器が内部に設けられたハウジングとを備えた光走査装置の調整方法において、前記光学部材を支持する支持部が、支持部材と、この支持部材に光学部材を押し当てて保持する弾性部材とを備えるとともに、前記ハウジングに配置した少なくとも1個の加振装置で発生させた振動を、光学部材の箇所に配置した振動測定装置で測定し、この振動条件に基づいて、光学部材に対する、前記支持部の支持条件を変更することとした。
また、上記構成の光走査装置の調整方法において、前記加振装置を、前記光偏向器の箇所に配置することとした。
また、上記構成の光走査装置の調整方法において、前記加振装置を、前記ハウジングに設けられた、ハウジング自体の取り付け部の箇所に配置することとした。
また、上記構成の光走査装置の調整方法において、前記支持部の支持条件が、前記光学部材を支持する位置であることとした。
また、上記構成の光走査装置の調整方法において、前記支持部の支持条件が、前記弾性部材の弾発力であることとした。
また、上記構成の光走査装置の調整方法において、前記支持部は、前記光学部材の反り、歪みを防止する補強板を備え、前記支持部の支持条件が、この補強板の形状及び/または取り付け箇所であることとした。
本発明の構成によれば、光ビームを照射する光源と、この光源からの光ビームを主走査方向に偏向する光偏向器と、この光偏向器からの光ビームを被走査面上に導く光学部材と、光ビームを被走査面上に照射するこれらの光学機器が内部に設けられたハウジングとを備えた光走査装置の調整方法において、前記光学部材を支持する支持部が、支持部材と、この支持部材に光学部材を押し当てて保持する弾性部材とを備えるとともに、前記ハウジングに配置した少なくとも1個の加振装置で発生させた振動を、光学部材の箇所に配置した振動測定装置で測定し、この振動条件に基づいて、光学部材に対する、前記支持部の支持条件を変更することとしたので、光走査装置を画像形成装置に搭載して運転することなく、光学部材に伝播する振動を発生させることができる。これにより、光学部材とその支持部とからなる振動系の固有振動数を認識できるのとともに、さらに多様な周波数で発生し、光学部材の箇所に伝播する振動にも対応して共振しないようにすることが可能である。したがって、画像形成装置自体を運転することなく短時間で調整を終えることができ、多様な振動周波数に対応して光学部材の振動を防止し、高品質の画像を得ることが可能な光走査装置の調整方法を提供することができる。
また、前記加振装置を、前記光偏向器の箇所に配置することとしたので、光学部材の箇所に伝播する振動の主たる発生原因である光偏向器に対応した振動を発生させることができる。これにより、光走査装置の運転時、光学部材の箇所において、回転するポリゴンミラーに起因して発生する振動に相当する振動を調べることが可能である。したがって、光偏向器の駆動が原因となる振動に対して、光学部材とその支持部とからなる振動系の固有振動数を変更でき、光学部材の振動を防止することが可能である。このようにして、高品質の画像を得ることが可能な光走査装置の調整方法を提供することができる。
また、前記加振装置を、前記ハウジングに設けられた、ハウジング自体の取り付け部の箇所に配置することとしたので、光走査装置を搭載した画像形成装置自体で発生し、光走査装置に伝播する振動を発生させることができる。これにより、画像形成装置の運転時、光学部材の箇所において、画像読み取り装置や画像形成部、給紙装置、定着装置などといった構成要素に起因して発生する振動に相当する振動を調べることが可能である。したがって、画像形成装置の各構成要素の駆動が原因となる振動に対して、光学部材とその支持部とからなる振動系の固有振動数を変更でき、光学部材の振動を防止することが可能である。このようにして、高品質の画像を得ることが可能な光走査装置の調整方法を提供することができる。
また、前記支持部の支持条件が、前記光学部材を支持する位置であることとしたので、光学部材の支持位置を変更するだけで容易に、光学部材と支持部とからなる振動系の固有振動数を変更したり、さらに多様な振動周波数に対応して共振しないようにしたりすることが可能である。したがって、光走査装置において、簡便な調整方法により、画像形成装置自体を運転することなく短時間で調整を終えることができ、多様な振動周波数に対応して光学部材の振動を防止し、高品質の画像を得ることができる。
また、前記支持部の支持条件が、前記弾性部材の弾発力であることとしたので、弾性部材の弾発力を変更するだけで容易に、光学部材と支持部とからなる振動系の固有振動数を変更したり、さらに多様な振動周波数に対応して共振しないようにしたりすることが可能である。したがって、光走査装置において、簡便な調整方法により、画像形成装置自体を運転することなく短時間で調整を終えることができ、多様な振動周波数に対応して光学部材の振動を防止し、高品質の画像を得ることができる。
また、前記支持部は、前記光学部材の反り、歪みを防止する補強板を備え、前記支持部の支持条件が、この補強板の形状及び/または取り付け箇所であることとしたので、光学部材の支持位置や弾性部材の弾発力を変更することなく、光学部材と支持部とからなる振動系の固有振動数を変更したり、さらに多様な振動周波数に対応して共振しないようにしたりすることが可能である。したがって、光走査装置において、より一層簡便な調整方法で、画像形成装置自体を運転することなく短時間で調整を終えることができ、多様な振動周波数に対応して光学部材の振動を防止し、高品質の画像を得ることができる。
以下、本発明の実施形態を図1〜図11に基づき説明する。
最初に、本発明の第1の実施形態に係る光走査装置の調整方法に関して、図1〜図3を用いて光走査装置の構造の概略を説明する。図1は光走査装置の上面図、図2は光走査装置の垂直断面正面図、図3は光走査装置の斜視図である。なお、図1及び図3では、光走査装置の上面に配置される蓋部材の描画を省略している。また、この光走査装置は、ブラック1色に対応した1個の感光体ドラムが備えられたモノクロ印刷用画像形成装置に搭載される光走査装置として設計されたものとする。
光走査装置1は、図1〜図3に示すように、ハウジング2の内側と周囲に、光源3、光偏向器10、及び光学系20を備えている。
ハウジング2は、上面が開放部として形成された箱形状をなしている。ハウジング2の、この上面の箇所には、蓋部材4(図2参照)が装着され、開放部を塞ぐようになっている。これらのハウジング2及び蓋部材4は、合成樹脂で構成されている。また、ハウジング2の外面には、図1及び図3に示すように、ハウジング2自体を画像形成装置(図示せず)に搭載するための取り付け部2aが設けられている。取り付け部2aは、ビスなどの締結部材に対応したブラケット形状をなし、ハウジング2外面に4箇所設けられている。
光源3は、図1及び図3に示すように、ハウジング2の側面の箇所に備えられている。光走査装置1は、ブラック1色に対応したものであるので、光源3も1個が設けられている。光源3は、可視領域の光ビーム、例えば670nm程度のレーザ光を照射する仕様のレーザダイオードで構成されている。
光偏向器10は、ハウジング2の一方の端部側、すなわち図1及び図2において右方の端部側に備えられている。光偏向器10は、ポリゴンミラー11と、駆動部12とで構成されている。駆動部12は、垂直をなす軸線を中心として、図1において反時計方向に、正多角形の平面形状をなすポリゴンミラー11を回転駆動するものである。その軸線中心に回転するポリゴンミラー11の周囲には、光を反射する反射面が設けられている。
光源3から照射されたレーザ光LBは、ポリゴンミラー11周囲の反射面に入射する。ポリゴンミラー11は、回転しながら、その反射面でレーザ光LBを反射し、主走査方向(図1の上下方向)に偏向しつつ、ハウジング2内の他端に向けて導く。
光学系20は、ハウジング2内の、光偏向器10にて反射されたレーザ光LBの進行先の領域に設けられている。光学系20は、光学部材であるfθレンズ21及び反射ミラー22を備えている。
fθレンズ21は、光偏向器10にて反射されたレーザ光LBが進行する、そのすぐ先の箇所に配置されている。fθレンズ21は、光偏向器10側が主走査方向に真っ直ぐな平面状で延び、その反対側が主走査方向に円弧状に湾曲している。このfθレンズ21では、レーザ光LBが主走査方向において等速度に偏向される。さらにfθレンズ21は、ポリゴンミラー11へのレーザ光LBの入射角や、ポリゴンミラー11の面倒れなどといった走査上の悪影響を補正する。
反射ミラー22は、ハウジング2の、光偏向器10が配置された一方の端部側に対する他方の端部側、すなわち図1及び図2において左方の端部側に備えられている。反射ミラー22は、主走査方向に真っ直ぐに延び、細長い形状をなしている。fθレンズ21を通過したレーザ光LBは、反射ミラー22にて、下方に向かって反射される。反射ミラー22にて反射されたレーザ光LBは、ハウジング2の底部に設けられた開口部5(図2及び図3参照)を通って、被走査面である図示しない感光体ドラム表面に到達、結像される。
反射ミラー22は、図1及び図3に示すように、主走査方向両端に設けられた支持部30にて支持されている。支持部30は、図2に示すように、支持部材31、及び弾性部材である板ばね32を備えている。
支持部材31は、ハウジング2の内底面に設けられ、上方に向かって延びている。そして、支持部材31は、下方から、反射ミラー22の、レーザ光LBが反射する反射面側を支持している。なお、支持部材31は、その配置箇所を、反射ミラー22が延びる方向、すなわち主走査方向に移動させることができ、反射ミラー22の支持位置を変更することが可能である。
板ばね32は、レーザ光LBの入射方向に対して反射ミラー22の下流側から、反射ミラー22の上方にかけての箇所に配置されている。板ばね32は、板金で構成され、レーザ光LBの入射方向に対して反射ミラー22の下流側の箇所で、締結部材33により支持部材31に取り付けられ、反射ミラー22を下方に付勢し、支持部材31に押し当ててそれを保持している。
なお、fθレンズ21の支持部も反射ミラー22の支持部30と同様の構成であって、fθレンズ21は支持部材及び板ばねを用いてハウジング2に支持されており、詳細な記述、説明は省略するものとする。
続いて、上記構成の光走査装置1の調整方法について、図4及び図5を用いて説明する。図4は図3と同様の光走査装置の斜視図にして、加振装置及び振動測定装置を配置したもの、図5は反射ミラーの支持部の箇所を示す部分拡大上面図である。
光走査装置1において発生、伝播した振動が、fθレンズ21や反射ミラー22といった光学部材の箇所まで到達すると、これらの部材が所定の位置や角度を保持できなくなり、レーザ光LBの光軸がずれてしまう恐れがある。これに対して、光走査装置1では、図4に示すように、ハウジング2の光偏向器10の箇所に加振装置40を、光学部材のひとつである反射ミラー22の箇所に振動測定装置41を配置することで、予め振動を発生させ、測定する。
加振装置40は、上述のように、ハウジング2の光偏向器10の箇所に配置されている。この箇所において、加振装置40は、光偏向器10を様々な条件で駆動した場合に相当する振動を発生させる。なお、図4では、光偏向器10のポリゴンミラー11を取り外し、代わりに加振装置40を配置している。また、加振装置40は、複数箇所に配置しても構わない。
振動測定装置41は、加速度センサーなどで構成され、上述のように、反射ミラー22の箇所に配置されている。この箇所において、振動測定装置41は、加振装置40で発生させた振動を測定する。なお、fθレンズ21の箇所における振動を測定したい場合には、振動測定装置41をfθレンズ21の箇所に配置する。
そして、振動測定装置41で得られた振動条件に基づいて、反射ミラー22の箇所での振動ができるだけ小さくなるように、反射ミラー22に対する支持部30の支持条件を変更する。支持部30の支持条件は、例えば反射ミラー22を支持する位置であり、図5に示すように、支持部30の位置を内側に移動している。
上記のように、光ビームを照射する光源3と、この光源3からの光ビームであるレーザ光LBを主走査方向に偏向する光偏向器10と、この光偏向器10からのレーザ光LBを被走査面上に導く光学部材であるfθレンズ21及び反射ミラー22と、レーザ光LBを被走査面上に照射するこれらの光学機器が内部に設けられたハウジング2とを備えた光走査装置1の調整方法において、光学部材である反射ミラー22を支持する支持部30が、支持部材31と、この支持部材31に反射ミラー22を押し当てて保持する弾性部材である板ばね32とを備えるとともに、ハウジング2に配置した1個の加振装置40で発生させた振動を、反射ミラー22の箇所に配置した振動測定装置41で測定し、この振動条件に基づいて、反射ミラー22に対する、支持部30の支持条件を変更するので、光走査装置1を画像形成装置に搭載して運転することなく、反射ミラー22に伝播する振動を発生させることができる。これにより、反射ミラー22とその支持部30とからなる振動系の固有振動数を認識できるのとともに、さらに多様な周波数で発生し、反射ミラー22の箇所に伝播する振動にも対応して共振しないようにすることが可能である。したがって、画像形成装置自体を運転することなく短時間で調整を終えることができ、多様な振動周波数に対応して反射ミラー22の振動を防止し、高品質の画像を得ることが可能な光走査装置1の調整方法を提供することができる。
また、加振装置40を、光偏向器10の箇所に配置したので、反射ミラー22の箇所に伝播する振動の主たる発生原因である光偏向器10に対応した振動を発生させることができる。これにより、光走査装置1の運転時、反射ミラー22の箇所において、回転するポリゴンミラー11に起因して発生する振動に相当する振動を調べることが可能である。したがって、光偏向器10の駆動が原因となる振動に対して、反射ミラー22とその支持部30とからなる振動系の固有振動数を変更でき、反射ミラー22の振動を防止することが可能である。このようにして、高品質の画像を得ることが可能な光走査装置1の調整方法を提供することができる。
そして、振動測定装置41で測定した振動条件に基づいて変更する支持部30の支持条件が、反射ミラー22を支持する位置であるので、反射ミラー22の支持位置を変更するだけで容易に、反射ミラー22と支持部30とからなる振動系の固有振動数を変更したり、さらに多様な振動周波数に対応して共振しないようにしたりすることが可能である。したがって、光走査装置1において、簡便な調整方法により、画像形成装置自体を運転することなく短時間で調整を終えることができ、多様な振動周波数に対応して反射ミラー22の振動を防止し、高品質の画像を得ることができる。
次に、本発明の第2の実施形態に係る光走査装置の調整方法に関して、その詳細を、図6及び図7を用いて説明する。図6は光走査装置の斜視図にして、加振装置及び振動測定装置を配置したもの、図7は光走査装置の反射ミラー支持部周辺の部分拡大斜視図にして、板ばねの変更を示すものである。なお、この実施形態の基本的な構成は、図1〜図5を用いて説明した前記第1の実施形態と同じであるので、第1の実施形態と共通する構成要素には前と同じ符号を付し、説明は省略するものとする。
第2の実施形態に係る光走査装置1の調整方法では、図6に示すように、ハウジング2の取り付け部2aの箇所に加振装置40を、光学部材のひとつである反射ミラー22の箇所に振動測定装置41を配置することで、予め振動を発生させ、測定する。
加振装置40は、上述のように、ハウジング2外面に設けられた、ハウジング2自体の取り付け部2aの箇所に配置されている。この箇所において、加振装置40は、光走査装置1を搭載した画像形成装置(図示せず)を様々な条件で駆動した場合に相当する振動を発生させる。なお、図6では、4箇所ある取り付け部2aのうち、光偏向器10側の1箇所に加振装置40を配置しているが、他の3箇所のいずれかに加振装置40を配置しても構わないし、それらの複数箇所に加振装置40を配置しても構わない。
振動測定装置41は、加速度センサーなどで構成され、上述のように、反射ミラー22の箇所に配置されている。この箇所において、振動測定装置41は、加振装置40で発生させた振動を測定する。なお、fθレンズ21の箇所における振動を測定したい場合には、振動測定装置41をfθレンズ21の箇所に配置する。
そして、振動測定装置41で得られた振動条件に基づいて、反射ミラー22の箇所での振動ができるだけ小さくなるように、反射ミラー22に対する支持部30の支持条件を変更する。支持部30の支持条件は、例えば弾性部材である板ばね32の弾発力であり、ばね定数が大きくなるよう、図7に示すように、板ばね32を材料、形状がほぼ同じで、厚さが厚い板ばね34に交換している。
上記のように、光走査装置1の調整方法において、加振装置40を、ハウジング2に設けられた、ハウジング2自体の取り付け部2aの箇所に配置したので、光走査装置1を搭載した画像形成装置自体で発生し、光走査装置1に伝播する振動を発生させることができる。これにより、画像形成装置の運転時、光学部材である反射ミラー22の箇所において、画像読み取り装置や画像形成部、給紙装置、定着装置などといった構成要素に起因して発生する振動に相当する振動を調べることが可能である。したがって、画像形成装置の各構成要素の駆動が原因となる振動に対して、反射ミラー22とその支持部30とからなる振動系の固有振動数を変更でき、反射ミラー22の振動を防止することが可能である。このようにして、高品質の画像を得ることが可能な光走査装置1の調整方法を提供することができる。
そして、振動測定装置41で測定した振動条件に基づいて変更する支持部30の支持条件が、弾性部材である板ばね32の弾発力であるので、板ばね32の弾発力を変更するだけで容易に、反射ミラー22と支持部30とからなる振動系の固有振動数を変更したり、さらに多様な振動周波数に対応して共振しないようにしたりすることが可能である。したがって、光走査装置1において、簡便な調整方法により、画像形成装置自体を運転することなく短時間で調整を終えることができ、多様な振動周波数に対応して反射ミラー22の振動を防止し、高品質の画像を得ることができる。
次に、本発明の第3の実施形態に係る光走査装置の調整方法に関して、その詳細を、図8〜図11を用いて説明する。図8は光走査装置の上面図、図9は光走査装置の反射ミラー周辺を示す垂直断面部分拡大正面図、図10は図9と同様の反射ミラー周辺を示す垂直断面部分拡大正面図にして、補強板の形状を変更したもの、図11は図9と同様の反射ミラー周辺を示す垂直断面部分拡大正面図にして、補強板の取り付け箇所を変更したものである。なお、この実施形態の基本的な構成は、図1〜図5を用いて説明した前記第1の実施形態と同じであるので、第1の実施形態と共通する構成要素には前と同じ符号を付し、説明は省略するものとする。
第3の実施形態に係る光走査装置1の調整方法に関して、光走査装置1は、図8及び図9に示すように、反射ミラー22の支持部30が、反射ミラー22の補強板35を備えている。補強板35は、反射ミラー22の反射面に対する反対側の面に装着され、反射ミラー22の主走査方向に沿って延び、主走査方向から見た断面形状がL字形をなしている。この補強板35は、反射ミラー22の反り、歪みを防止している。
そして、光走査装置1の調整方法では、加振装置40(図4または図6参照)で振動を発生させ、振動測定装置41(図4または図6参照)で得られた振動条件に基づいて、反射ミラー22の箇所での振動ができるだけ小さくなるように、反射ミラー22に対する支持部30の支持条件を変更する。
支持部30の支持条件は、例えば反射ミラー22の補強板35の形状であり、図10に示すように、主走査方向から見た断面形状がコ字形の補強板36に交換している。
また、支持部30の別の支持条件としては、例えば補強板35の取り付け箇所であり、図11に示すように、補強板35の位置を、図9に示す箇所より下側に移動している。
上記のように、光走査装置1の調整方法において、光走査装置1の支持部30は、反射ミラー22の反り、歪みを防止する補強板35を備え、振動測定装置41で測定した振動条件に基づいて変更する支持部30の支持条件が、補強板35の形状及び/または取り付け箇所であるので、反射ミラー22の支持位置や板ばね32の弾発力を変更することなく、反射ミラー22と支持部30とからなる振動系の固有振動数を変更したり、さらに多様な振動周波数に対応して共振しないようにしたりすることが可能である。したがって、光走査装置1において、より一層簡便な調整方法で、画像形成装置自体を運転することなく短時間で調整を終えることができ、多様な振動周波数に対応して反射ミラー22の振動を防止し、高品質の画像を得ることができる。
以上、本発明の実施形態につき説明したが、本発明の範囲はこれに限定されるものではなく、発明の主旨を逸脱しない範囲で種々の変更を加えて実施することができる。
例えば、光走査装置1は、上記実施形態ではブラックトナーのみを使用したモノクロ印刷用の画像形成装置に搭載される光走査装置であるが、このような機種に限定されるわけではなく、中間転写ベルトを備え、複数色を重ね合わせて画像形成すること可能なタンデム方式、或いはロータリーラック方式のカラー印刷用画像形成装置に搭載される光走査装置であっても構わない。
また、第1の実施形態では加振装置40を光偏向器10の箇所に配置し、変更する支持部30の支持条件が反射ミラー22を支持する位置であり、第2の実施形態では加振装置40をハウジング2の取り付け部2aの箇所に配置し、変更する支持部30の支持条件が板ばね32の弾発力であることとしたが、加振装置40の配置箇所と変更する支持部30の支持条件との組み合わせはこれらに限定されるわけではなく、互いに入れ替えても構わない。
また、振動測定装置41で測定した振動条件に基づいて変更する支持部30の支持条件に関して、第1の実施形態では支持部30の位置を内側に移動し、第2の実施形態では板ばね32を厚さが厚い板ばね34に交換しているが、変更条件はこれらに限定されるわけではなく、支持部30の位置を外側に移動したり、或いは支持部30をfθレンズ21に対して近づけたり、遠ざけたり、板ばね32を薄いものに交換したり、板ばね32の形状や材料を変更したりしても構わない。
本発明は、光走査装置全般において利用可能である。
1 光走査装置
2 ハウジング
2a 取り付け部
3 光源
10 光偏向器
11 ポリゴンミラー
20 光学系
21 fθレンズ(光学部材)
22 反射ミラー(光学部材)
30 支持部
31 支持部材
32、34 板ばね(弾性部材)
35、36 補強板
40 加振装置
41 振動測定装置
2 ハウジング
2a 取り付け部
3 光源
10 光偏向器
11 ポリゴンミラー
20 光学系
21 fθレンズ(光学部材)
22 反射ミラー(光学部材)
30 支持部
31 支持部材
32、34 板ばね(弾性部材)
35、36 補強板
40 加振装置
41 振動測定装置
Claims (6)
- 光ビームを照射する光源と、この光源からの光ビームを主走査方向に偏向する光偏向器と、この光偏向器からの光ビームを被走査面上に導く光学部材と、光ビームを被走査面上に照射するこれらの光学機器が内部に設けられたハウジングとを備えた光走査装置の調整方法において、
前記光学部材を支持する支持部が、支持部材と、この支持部材に光学部材を押し当てて保持する弾性部材とを備えるとともに、前記ハウジングに配置した少なくとも1個の加振装置で発生させた振動を、光学部材の箇所に配置した振動測定装置で測定し、この振動条件に基づいて、光学部材に対する、前記支持部の支持条件を変更することを特徴とする光走査装置の調整方法。 - 前記加振装置を、前記光偏向器の箇所に配置することを特徴とする請求項1に記載の光走査装置の調整方法。
- 前記加振装置を、前記ハウジングに設けられた、ハウジング自体の取り付け部の箇所に配置することを特徴とする請求項1に記載の光走査装置の調整方法。
- 前記支持部の支持条件が、前記光学部材を支持する位置であることを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載の光走査装置の調整方法。
- 前記支持部の支持条件が、前記弾性部材の弾発力であることを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載の光走査装置の調整方法。
- 前記支持部は、前記光学部材の反り、歪みを防止する補強板を備え、前記支持部の支持条件が、この補強板の形状及び/または取り付け箇所であることを特徴とする請求項1〜請求項5のいずれか1項に記載の光走査装置の調整方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2007310692A JP2009134123A (ja) | 2007-11-30 | 2007-11-30 | 光走査装置の調整方法 |
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JP2007310692A JP2009134123A (ja) | 2007-11-30 | 2007-11-30 | 光走査装置の調整方法 |
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JP2009134123A true JP2009134123A (ja) | 2009-06-18 |
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-
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- 2007-11-30 JP JP2007310692A patent/JP2009134123A/ja active Pending
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